JPH0533451B2 - - Google Patents
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- JPH0533451B2 JPH0533451B2 JP59281414A JP28141484A JPH0533451B2 JP H0533451 B2 JPH0533451 B2 JP H0533451B2 JP 59281414 A JP59281414 A JP 59281414A JP 28141484 A JP28141484 A JP 28141484A JP H0533451 B2 JPH0533451 B2 JP H0533451B2
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- JP
- Japan
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- magnetic
- coat layer
- back coat
- resins
- carbon black
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Paints Or Removers (AREA)
- Magnetic Record Carriers (AREA)
Description
イ 産業上の利用分野
本発明は、磁気記録媒体に係り、特に支持体表
面に磁性層とその裏面にバツクコート層を有する
磁気テープにおいて、その走行性及びS/Nを向
上するためにバツクコート層の表面物性を改善し
た磁気記録媒体に関する。 ロ 従来技術 磁気テープ、磁気シート、磁気デイスクのよう
な磁気記録媒体は、オーデイオ分野、ビデイオ分
野、コンピユータ分野で広く使われている。これ
らの内、例えばビデイオ分野の磁気テープについ
ていえば、例えばカセツトに収納された磁気テー
プは画像の記録やその再生を行うときにはこのカ
セツトがビデイオデツキに装着され、そのテープ
がガイドポールやガイドロールに案内されて走行
されながら磁気ヘツドに摺擦走査される。この
際、画像の録画や再生のためにはテープは定常的
に走行され、その巻状態も一様で繰り返しの再使
用が同じようにできるものである必要があるが、
テープは高速に走行され、しかもテープは電気抵
抗が高い材料から作られるのが通常であるので、
ガイドポール等に接触するテープの表面形状がそ
の走行に適切なものであるとともに静電防止効果
を備えたものが要求される。そしてその感度、特
に高周波領域での出力を改善するために磁気ヘツ
ドに対する磁気テープの摺擦状態が変動しないよ
うに磁性層の表面は平滑に仕上げられていて、こ
の磁性層については磁気ヘツド、ガイドローラ等
に対する走行性、耐久性の向上が図られている。 しかしながら、この磁気テープをビデイオデツ
キで走行させるときは磁気テープの表面のみなら
ず、その裏面も上記ガイドポール、ガイドロール
に摺擦されるので、その表側の磁性層がガイドポ
ール、ガイドロールに対する走行性、耐久性がよ
くても磁気テープの裏側の擦られる部分のこれら
に対する走行性、耐久性が良くないときは、走行
する磁気テープに過度のテンシヨンがかかり、こ
れにより、磁性層が磁気ヘツド対して過度に擦ら
れる状態になるので、磁性層の損傷、磁性層の磁
性粉の剥落等が起こるのみならず、磁気テープの
巻取られるテンシヨンが強弱変動して、その巻圧
が変動しその巻姿が乱れてテープのエツジが不揃
いになり、その再使用のときテープの走行にムラ
ができる。これらのことが起きると、スキユー、
ジツター、S/N等の画像あるいは電磁気特性が
悪くなる。これらの改善のために、磁気テープの
裏面にバツクコート層を設けることが提案されて
いる。 特に、最近ビデイオテープ等の磁気記録媒体は
高記録密度化が図られており、この高記録密度化
された磁気記録媒体を用いて画像の再生を行なう
には磁気記録媒体の走行安定性や各種S/Nをい
かに向上するかが重要な課題になつており、その
いくつかの試みがなされている。 この工夫にはその表面の粗面化に関するもの及
び静電気防止に関するものが主に挙げられる。例
えば無機質粉末を樹脂層に含有させたものがあ
る。これはバツクコート層の表面を粗面にしてガ
イドポール等との接触面積を少なくし、その摩擦
係数を少なくするようにしたものである。例えば
特開昭57−130234号公報、特開昭58−161135号公
報、特開昭57−53825号公報、特開昭58−2415号
公報にはいずれも無機質粉末を用いた例が示さ
れ、さらにこれらの多くにはその粒径を限定した
ものが示されている。しかしながら、これらの無
機質粉末を使用したものでも十分な滑り性が得ら
れないだけでなく、その硬度が大きいためバツク
コート層がガイドピン等と接触するとき、このピ
ン等を傷つけたり、削つてしまい、このピン等の
テープを円滑に案内して走行させる機能を害する
ことがあるのみならず、これを含むバツクコート
層が擦られたときにこれに抗する粒子のバインダ
ーに対する結合力も不十分で粉落ちを起こし易
く、特に粒径の大きいものが混じつている場合に
は粉落ちも一層起こし易いとともに、磁気テープ
が巻かれたときに磁性層とバツクコート層が接触
するとき、バツクコート層の凸部が磁性層を傷付
けたり、その凹凸が磁性層にも写され、磁性層が
走査されて画像が再生されるとき、画像の色の再
現性の程度を示すクロマS/Nのような電磁気特
性を害することがある。 また、上記各公報に記載されている無機質粉末
を用いると、いろいろな雰囲気下で使用される磁
気記録媒体は保存中やビデイオデツキ等で使用中
に空気中の水分を吸収し易く、このような磁気記
録媒体が水分を吸収するとその表面は金属製のガ
イドポール等に対して粘着し易くなり、この粘着
が起こると定常状態で走行している磁気記録媒体
が一次的に停止されるようになる。そして、その
テンシヨンが大きくなつたときに、今度は急に引
つ張られて磁気記録媒体は一度に送られることに
なつて、いわゆるステイツクスリツプを起こし易
く、走行が不安定になり易い。又、次磁性とも粘
着を起し易かつた。 上記のような無機質粉末の代わりに、このよう
には硬くないカーボンブラツクを使用したものも
提案され、これは例えば特公昭52−17401号公報
に記載されている。これはカーボンブラツクの導
電性に基づく静電気防止機能とその粒子による粗
面化効果を狙いとしたものであるが、使用される
カーボンブラツクは単に平均粒子径が10〜20mμ
であるため、その塗料中における分散性が極めて
悪く、この分散液を用いて形成したバツクコート
層は凝集粒子が表面の凹凸を形成するためその均
一性がなく、この凝集粒子はバインダーとの結合
力も大きくないので剥落し易いのみならず、テー
プが巻回されて相互に接触したとき、この凝集粒
子の形状の大きなものが磁性層に凹凸を生じたり
する。結局、このように粒径の小さいカーボンブ
ラツクを用いても、上記のような磁性層に凹凸を
生じさせないような平均粗さ、例えば0.045μm以
下にすることは難しい。 また、特公昭53−37003号公報に記載されてい
るように、バツクコート層に下塗層を設け、この
下塗層にカーボンブラツク、グラフアイト及び金
属粉末を含有させ、この下塗層の上に顔料を含む
層を設けて帯電防止効果と粗面化効果を2つの層
に分担させたものも知られているが、この場合は
2層を設ける煩わしさと、上の層に下塗層の含有
粒子による凹凸の影響が現れ、上記サーボンブラ
ツクを用いた場合と同様に表面が粗れ過ぎると云
う欠点がある。 このようなバツクコート層に使用される無機質
粉末の硬度が大きかつたり、その平均表面粗さが
上記目標値を実現できないと磁気記録媒体の走行
安定性が得られないとともに、十分な耐摩耗性、
耐久性が得られず、例えば再生画像を悪くするの
みならず、磁性層の粉落ち等の問題を生じ、出力
の変動を抑制できなかつたり、上記クロマS/N
等の電磁変換特性も良くできないことになる。 特に最近、ビデイオ機器はVHS方式のビデイ
オムービーやβ・ムービー、8mmビデイオ等小型
化、高密度化が図られ持ち運びが容易に行なえる
ようなものになつてきて、従来の一定場所に据え
置くものから戸外にも持ち出されていろいろの状
況下でビデイオ撮りが行なわれるようなものにな
つてきているので、磁気テープについてもこれら
各種雰囲気下に置かれても性能を損なわないよう
なものが望まれている。また、ビデイオ機器の小
型化、高密度化は磁気テープの走行系を複雑化
し、このテープのガイドポールやガイドロール等
と接触する機会を多くして擦すられる頻度も多く
し、一層の走行性と粉落ち等を防止する耐摩耗
性、耐久性の向上を要求している。そしてこれら
の要求を満たすためにはバツクコート層の表面性
状の一層の工夫が望まれていた。 特に非磁性粉としてカーボンブラツクを使用す
る場合、分散性が不十分であつたり、分散安定性
が十分でなかつたりすることが多かつたが、本発
明者が検討したところ、使用するカーボンブラツ
クの平均粒径と吸油量に大きく左右されることが
判り、本発明に至つたものである。 ハ 発明の目的 本発明の第1の目的は、磁気記録媒体の走行安
定性を害する、例えばステツクスリツプのような
現象を起こさないバツクコート層を有する磁気記
録媒体を提供することにある。 本発明の第2の目的は、優れた走行安定性と耐
摩耗性、耐久性を有するバツクコート層を備える
ことにより、各種S/Nの優れた磁気記録媒体を
提供することにある。 ニ 発明の構成 上記目的は、支持体の一方の面側に磁性層を有
し、この支持体の他方の面側にバツクコート層を
有し、このバツクコート層は、バインダー用樹脂
と、このバインダー用樹脂100重量部に対して25
〜150重量部の非磁性粉未とを含有し、かつ平均
表面粗さが0.045μm以下であつて、前記非磁性粉
末として少なくとも、実質的に一次平均粒子径20
〜100mμでジブフタレート吸油量が120ml/
100gr以下のカーボンブラツクを使用している磁
気記録媒体を提供することにより達成される。 次に本発明を詳細に説明する。 本発明に用いられるカーボンブラツクは、一次
平均粒子径が20〜100mμ(好ましくは20〜80m
μ)であり、かつジブチルフタレート吸油量が
120ml/100gr以下(好ましくは120ml/100gr未
満、50ml/100gr以上)であるために、このよう
なカーボンブラツクであると後述するバインダー
(硬化剤もバインダーの一部とする)とともにバ
ツクコート層を形成した場合、その平均表面粗さ
を0.045μmより小さく、好ましくは0.040μmより
小さくできる。このカーボンブラツクの粒径が20
mμより小さいとその塗料中の分散が悪く、上述
したようにバツクコート層の表面を粗くし過ぎて
好ましくない。また、カーボンブラツクの粒径が
100mμより大きいとバツクコート層表面の凹凸
が大きすぎ、テープが巻かれたときに磁性層にこ
の凹凸が写されるという欠点がある。 上記のような点から具体的に使用できるカーボ
ンブラツクとしては、キヤボツト・コーポレーシ
ヨン製リーガル(Regal)400、660、500、
330300、99、エレフテツクス115、8、12、リー
ガルSRF−S、スターリング(Sterling)SO、
V、NS、R、バルカン(Vulcan)P、XC−72、
ブラツクパールズ(BLACK Pearls)L等が例
示される。 上記カーボンブラツクは後述するバインダー
100重量部に対して25〜150重量部添加される。こ
れより少ない粗面化効果が少なく、これより多い
とバツクコート層の塗膜の機械的性質が弱くな
る。 バツクコート層の平均表面粗さとしては、好ま
しくは0.020μm以上であり、この範囲にすれば走
行性が安定化し易い。 本発明においては、上記カーボンブラツクはそ
の外の無機質粉末とは併用されないが、有機質粉
末とは併用されてよい。このような有機質粉末に
はベンゾグアナミン系樹脂粉末、メラミン系樹脂
粉末、フタロシアニン系顔料が挙げられる。 このベンゾグアナミン系樹脂粉末の一例は下記
構造を有する化合物とホルムアルデヒドの反応等
により導かれるものを基本構造とした樹脂であつ
て、ベンゾグアナミンのメチロール化、メチレン
化、アルキルエーテル化等の反応により得られる
ものであり、また、ベンゾグアナミンと尿素、メ
ラミン、フエノール等との共重合した樹脂粉末で
あつても良く、この外に同様の性質を有する類似
化合物から製造されるベンゾグアナミン系樹脂も
含まれる。 このベンゾグアナミン系樹脂粉末の性質で特に
重要なことは、機械的強度が大きく、バインダー
用樹脂、その他の添加剤とともに分散機で分散す
る際、例えばボールミル等の厳しい分散条件に耐
えることができるということである。上記ベンゾ
グアナミン系樹脂粉末は最大粒系が2.0μm以下の
ものが好ましい。さらに好ましくは平均粒径が
0.01〜0.5μm、特に好ましくは0.02〜0.4μmのも
のである。この場合粒径分布はバラツキの少ない
ものが好ましい。しかし粒径分布の広いものも使
用できるし、粒径分布の異なる2種以上の粒子群
を混合して用いても良い。このベンゾグアナミン
系樹脂粉末はバインダー、特にポリウレタン樹脂
に対して良く濡れるので、バインダーに良く分散
させることができる。 上記ベンゾグアナミン系樹脂粉末の具体例とし
ては、エポスター(日本触媒化学(株)製)が挙げら
れる。 上記フタロシアニン系顔料としては、一般式
(C8H4N2)4R′nで表わされるものが挙げられる。
ここでR′としてはH、D、Na、K、Cu、Ag、
Be、Mg、Ca、Zn、Cd、Ba、Hg、Al、Ga、
Ir、La、Nd、Sm、Eu、Gd、Dy、Ho、Er、
Th、Tm、Yb、Lu、Ti、Sn、Hf、Pb、V、
Sb、Cr、Mo、U、Mn、Fe、Co、Ni、Rh、
Pd、Os、Ptが挙げられる。nは0〜2である。
このフタロシアニン系顔料の結晶型としては、
α、β、γ、χ、π、ε等がある。また、上記一
般式に例えば塩素等の置換基を有するものも含ま
れる。このフタロシアニン系顔料の最大粒径は
2.0μm以下のものが好ましく、さらに好ましくは
平均粒径が0.02〜0.5μmのものである。 上記カーボンブラツクを上記有機質粉末ととも
に分散させると、このカーボンブラツクの分散効
果が驚くべきことに著しく向上する。この理由に
ついては明らかではないが、上記有機質粉末が疎
水性のバインダーに分散されることにより、カー
ボンブラツクの分散が助けられるものと解され
る。 上記有機質粉末と本発明に係わるカーボンブラ
ツクを併用する場合には、カーボンブラツクを多
くする方が分散性及びバツクコート層の表面性を
良くする点で好ましい。 本発明に用いられるバインダーには後述する樹
脂が用いられるが、これらの内ウレタン樹脂と塩
化ビニル酢酸ビニル共重合体樹脂の混合樹脂、ウ
レタン樹脂とフエノキシ樹脂の混合樹脂が後述す
る支持体に対する接着性の点で好ましく、特に塩
化ビニル酢酸ビニル共重合体樹脂はウレタン樹脂
との相溶性が他の樹脂より良く、その混合率を大
きくできるため特に望ましい。塩化ビニル酢酸ビ
ニル共重合体樹脂とウレタン樹脂の混合割合で好
ましいのは重量比で25/75〜75/25である。なお
部分的に加水分解された塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体樹脂も使用できる。 上記ウレタン樹脂のうちではポリエステルタイ
プがポリエーテルタイプのものより上記カーボン
ブラツクにたいする分散性の点で好ましい。 上記バインダーには硬化剤も含まれるが、この
ような硬化剤には良く知られている後述するイソ
シアネートが単独又は併用して用いられ、その内
でもメチレンジイソシアネート系又はトリレンジ
イソシアネート系が好ましい。 いろいろなバツクコート層のバインダー中にお
けるウレタン樹脂の割合は全体のバインダー中
(硬化剤を除く)20重量%〜80重量%が好ましく、
硬化剤については全体のバインダー総量(硬化剤
を含む)の15重量%〜40重量%が好ましい。硬化
剤がこれより少なすぎるとステツクスリツプを起
こし易く多過ぎると粉落ちを起こし易い。 上記バツクコート層に使用できるバインダー用
樹脂としては、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、反
応型樹脂、電子線硬化型樹脂及びこれらの混合物
が挙げられる。 バインダー用樹脂としての熱可塑性樹脂として
は、軟化温度が150℃以下、平均分子量が10000〜
200000、重合度が約200〜2000程度のもので、例
えば塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニ
ル−塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル−アク
リロニトリル共重合体、アクリル酸エステル−ア
クリロニトリル共重合体、アクリル酸エステル−
塩化ビニリデン共重合体、アクリル酸エステル−
スチレン共重合体、メタクリル酸エステル−アク
リロニトリル共重合体、メタクリル酸エステル−
塩化ビニリデン共重合体、メタクリル酸エステル
−スチレン共重合体、ウレタンエラストマー、ポ
リ弗化ビニル、塩化ビニリデン−アクリロニトリ
ル共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重
合体、ポリアミド樹脂、ポリビニルブチラール、
セルロース誘導体(セルロースアセテートブチレ
ート、セルロースダイアセテート、セルロースト
リアセテート、セルロースプロピオネート、ニト
ロセルロース等)、スチレン−ブタジエ共重合体、
ポリエステル樹脂、クロロビニルエーテル−アク
リル酸エステル共重合体、アミノ樹脂、各種の合
成ゴム系の熱可塑性樹脂及びこれらの混合物等が
使用される。 熱硬化性樹脂又は反応型樹脂としては、塗布液
の状態では20000以下の分子量であり、塗布乾燥
後には縮合、付加等の反応により不溶化するもの
が使用される。これらの樹脂の内では樹脂が熱分
解するまでの間に軟化又は溶融しないものが好ま
しい。具体体には、例えばフエノール樹脂、フエ
ノキシ樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン硬化型
樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、アルキツド樹
脂、シリコン樹脂、アクリル系反応樹脂、塩化ビ
ニル−酢酸ビニル樹脂、メタクリル酸塩共重合体
とジイソシアネートプレポリマーの混合物、高分
子量ポリエステル樹脂とイソシアネートプレポリ
マーの混合物、尿素ホルムアルデヒド樹脂、ポリ
エステルポリオールとイソシアネートの混合物、
ポリカーボネート型ポリウレタン、ポリアミド樹
脂、低分子量グリコール・高分子量ジオール・ト
リフエニルメタントリイソシアネートの混合物、
ポリアミン樹脂及びこれらの混合物等である。 電子線照射硬化型樹脂としては、不飽和プレポ
リマー、例えば無水マレイン酸タイプ、ウレタン
アクリルタイプ、ポリエステルアクリルタイプ、
ポリエーテルアクリルタイプ、ポリウレタンアク
リルタイプ、ポリアミドアクリルタイプ等、また
は多官能モノマーとして、エーテルアクリルタイ
プ、ウレタンアクリルタイプ、リン酸エステルア
クリルタイプ、アリールタイプ、ハイドロカーボ
ンタイプ等が挙げられる。 バインダーの一部として使用する硬化剤のう
ち、使用できる芳香族イソシアネートは、例えば
トリレンジイソシアネート(TDI)、4、4′−ジ
フエニルメタンジイソシアネート(MDI)、キシ
リレンジイソシアネート(XDI)、メタキシレン
ジイソシアネート(MXDI)及びこれらイソシア
ネートと活性水素化合物との付加体などがあり、
平均分子量としては100〜3000の範囲のものが好
適である。 一方、脂肪族イソシアネートとしては、ヘキサ
メチレンジイソシアネート(HMDI)、リジンイ
ソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソ
シアネート(TMDI)及びこれらイソシアネート
と活性水素化合物の付加体等が挙げられる。これ
らの脂肪族イソシアネート及びこれらイソシアネ
ートと活性水素化合物の付加体などの中でも、好
ましいのは分子量が100〜3000の範囲のものであ
る。脂肪族イソシアネートのなかでも非脂環式の
イソシアネート及びこれら化合物と活性水素化合
物の付加体が好ましい。 上記イソシアネートと活性水素化合物の付加体
としては、ジイソシアネートと3価ポリオールと
の付加体が挙げられる。また、ポリイソシアネー
トも硬化剤として使用でき、これには例えばジイ
ソシアネートの5量体、ジイソシアネート3モル
と水の脱炭酸化合物等がある。これらの例として
は、トリレンジイソシアネート3モルとトリメチ
ロールプロパン1モルの付加体、メタキシリレン
ジイソシアネート3モルとトリメチロールプロパ
ン1モルの付加体、トリレンジイソシアネートの
5量体、トリレンジイソシアネート3モルとヘキ
サメチレンジイソシアネート2モルからなる5量
体等がある。 本発明のバツクコート層には、上記のほかに潤
滑剤を併用することも好ましく、例えば炭素数3
〜16の一価アルコールとステアリン酸とのエステ
ルが好ましい。しかし、多の脂肪酸エステルも使
用でき、これには後述する磁性層に使用される脂
肪酸エステルが使用できる。また、本発明のバツ
クコート層には後述する分散剤、帯電防止剤のう
ち有機系のものが使用できる。 本発明の磁気記録媒体の磁性層としては、磁性
粉、バインダー及び分散剤、潤滑剤等を使用した
塗布型磁性層であつても良いし、蒸着法、スパツ
ター法、ベーパーデポジシヨン法等によつて形成
された薄膜型磁性層であつても良い。 磁性層のバインダーとしては上記バツクコート
層のバインダーと同様のものが使用でき、また、
磁性材料としては、例えばr−Fe2O3、Co含有γ
−Fe2O3、Co含有FeOx(3/2>X>4/3)、
Co被着γ−Fe2O3、Fe3O4、Co含有量Fe3O4、Co
被着Fe3O4、CrO2等の酸化物磁性体、例えばFe、
Ni、Co、Fe−Ni合金、Fe−Co合金、Fe−Ni−
P合金、Fe−Ni−Co合金、Fe−Mn−Zn合金、
Fe−Ni−Zn合金、Fe−Co−Ni‐Cr合金、Fe−
Co−Ni−P合金、Co−Ni合金、Co−P合金、
Co−Cr合金等Fe、Ni、Coを主成分とするメタル
磁性粉等各種の強磁性体が挙げられる。これらの
金属磁性体に対する添加物としては、Si、Cu、
Zn、Al、P、Mn、Cr等の元素又はこれらの化合
物が含まれていても良い。またバリウムフエライ
ト等の六方晶系フエライト磁性体も使用される。
また窒化鉄でも良い。 上記磁性層を形成する磁性塗料には必要に応じ
て分散剤、潤滑剤、研磨剤、帯電防止剤等の添加
剤を含有させても良い。 例えば分散剤としては、レシチン;カプリル
酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パ
ルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、エライ
ジン酸、リノール酸、リノレン酸等の炭素原子数
8〜18個の脂肪酸(R−COOHで表されるRは
炭素原子数7〜17個の飽和又は不飽和のアルキル
基);上記の脂肪酸のアルカリ金属(Li、Na、K
等)又はアルカリ土類金属(Mg、Ca、Ba等)
からなる金属石鹸等が挙げられる。このほかに炭
素原子数12以上の高級アルコール、さらには硫酸
エステル等も使用可能である。また、市販の一般
の界面活性剤を使用することもできる。これらの
分散剤は1種類のみで用いても、あるいは2種類
以上を併用しても良好である。また、これらの分
散剤は上記バツクコート層に用いることもでき
る。これらの分散剤を磁性層に用いる場合には磁
性体100重量部に対して1〜20重量部の範囲で添
加され、バツクコート層に用いる場合にはバイン
ダー100重量部に対して2〜20重量部添加しても
良い。 また潤滑剤としては、シリコーンオイル、グラ
フアイト、二硫化モリブデン、二硫化タングステ
ン、炭素原子数12〜16の一塩基性脂肪酸と炭素数
3〜12個の一価のアルコールからなる脂肪酸エス
テル類、炭素数17個以上の一塩基性脂肪酸とこの
脂肪酸の炭素数と合計して炭素数が21〜23個とな
る一価のアルコールからなる脂肪酸エステル等が
使用される。これらの潤滑剤はバインダー100重
量部に対して0.2〜20重量部の範囲で添加される。 また、研磨剤としては、一般に使用される材料
で溶融アルミナ、炭化ケイ素、酸化クロム、コラ
ンダム、人造コランダム、ダイヤモンド、人造ダ
イヤモンド、ザクロ石、エメリー(主成分はコラ
ンダムと磁鉄鉱)、二酸化チタン等が使用される。
これらの研磨剤は平均粒子径0.05〜5μの大きさの
ものが使用され、特に好ましくは0.1〜2μのもの
である。これらの研磨剤は磁性粉100重量部に対
し1〜20重量部の範囲で添加される。 また、磁性層の帯電防止剤としてはカーボンブ
ラツク、グラフアイト、酸化スズ−酸化アンチモ
ン系化合物、酸化チタン−酸化スズ−酸化アンチ
モン系化合物、カーボンブラツクグラフトポリマ
ーなどの導電性粉末;サポニン等の天然界面活性
剤;アルキレンオキサイド系、グリセリン系、グ
リシドール系等のノニオン界面活性剤;ピリジン
その多の複素環類、ホスホニウムまたはスルホニ
ウム類等のカチオン界面活性剤;カルボン酸、ス
ルホ酸、燐酸、硫酸エステル基、燐酸エステル基
等の酸性基を含むアニオン界面活性剤;アミノ酸
類、アミノスルホン酸類、アミノアルコールの硫
酸又は燐酸エステル等の両性活性剤などが挙げら
れる。 上記塗料に配合される溶媒あるいはこの塗料の
塗布時の希釈溶媒としては、アセトン、メチルエ
チルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘ
キサノン等のケトン類;メタノール、エタノー
ル、プロパノール、ブタノール等のアルコール
類;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、乳酸
エチル、エチレングリコールモノアセテート等の
エステル類;グリコールジメチルエーテル、グリ
コールモノエチルエーテル、ジオキサン、テトラ
ヒドロフラン等のエーテル類;ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素;メチレンクロ
ライド、エチレンクロライド、四塩化炭素、クロ
ロホルム、ジクロルベンゼン等のハロゲン化炭化
水素等のものが使用できる。 また、支持体としては、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリエチレン−2,6−ナフタレート等
のポリエステル類、ポリプロピレン等のポリオレ
フイン類、セルローストリアセテート、セルロー
スダイアセテート等のセルロース誘導体、ポリア
ミド、ポリカーボネートなどのプラスチツクが挙
げられるが、Cu、Al、Zn等の金属、ガラス、
BN、Siカーバイド、磁器、陶器等のセラミツク
なども使用できる。 これらの支持体の厚みはフイルム、シート状の
場合は約3〜100μm程度、好ましくは5〜50μm
であり、デイスク、カード状の場合は30μm〜10
mm程度であり、ドラム状の場合は円筒状で用いら
れ、使用するレコーダに応じてその型は決められ
る。 支持体上に上記バツクコート層を形成するため
の塗布方法としては、エアードクターコート、ブ
レードコート、エアーナイフコート、スクイズコ
ート、含浸コート、リバースロールコート、トラ
ンスフアーロールコート、グラビアコート、キス
コート、キヤストコート、スプレイコート等が利
用できるがこれらに限らない。 ホ 発明の効果 本発明は、以上のようにバツクコート層に一次
平均粒径20mμ〜100mμでジブチルフタレート
吸油量が120ml/100gr以下のカーボンブラツクを
用いたので、従来のバツクコート層に用いられて
いる硬い無機質粉末のようにガイドポール等を傷
つけたり、削つてしまうことがない。しかも、磁
気記録媒体がその保存中又はビデイオデツキで使
用中に空気中の水分を付着あるいはい吸収し易い
雰囲気中に置かれても、カーボンブラツクはこれ
らの無機質粉末に比べ比較的疎水性であるためそ
の水分を吸収することも少なく、それだけ例えば
磁器テープのガイドポール等に対するステイツク
スリツプを少なくできる。又、磁性層との粘着も
ない。また、カーボンブラツクの粒径が適度であ
るので、その塗料中における分散性及び分散安定
性も良く、したがつてこの分散液を用いて形成さ
れたバツクコート層の表面も均一一様な粗面にな
つて、その粒子の固着力も大きい。また、バツク
ココート層の平均表面粗さを0.045μm以下、好ま
しくは0.040μm以下にしているので、磁気テープ
の走行性を向上できるのみならず、上記のステイ
ツクスリツプを防止する機能とともに磁気テープ
の走行安定性を向上できる。また、バツクコート
層を支持体上に直接設けた場合には、従来の下塗
層に無機質粉末を用い、その上にバツクコート層
を設けたものに比べ、下塗層の凹凸の影響を受け
ないですむので、バツクコート層の表面が粗れ過
ぎないようにできる。 ヘ 実施例 次に本発明の実施例を説明するが本発明はこれ
らに限定されるものではない。 実施例 1 予めつぎのようにして磁性層をポリエチレンテ
レフタレート支持体上に塗布形成しておく。 表1の磁性層塗布液1の欄の組成物(但し、イ
ソシアネートは除く。)(重量部を示す。以下同
様)をボールミルに仕込み、分散させて分散液を
調製する。この分散液を1μmのフイルターで濾
過し、この濾過液に多官能イソシアネート5重量
部を添加し混合して磁性塗料を調製する。この磁
性塗料をリバースロールコータにて支持体上に
5μmの厚さに塗布乾燥し、ついでスーパーカレ
ンダー処理を施した。 ついで表1のバツクコート層塗布液1の欄の組
成物をボールミルにて5時間分散して塗布液を調
製した。この塗布液を表1に示したイソシアネー
トの添加後に上記支持体の裏面にリバースロール
により、塗布・乾燥して乾燥膜厚0.6μmのバツク
コート層を形成し、1/2インチ幅にスリツトして
実施例1の磁気テープを作成した。 実施例 2 実施例1において、表1の磁性層塗布液1の組
成物の代わりに磁性層塗布液2の組成物及び表1
のバツクコート層塗布液1の代わりにバツクコー
ト層塗布液2の組成物を用いた以外は同様にして
実施例2の磁気テープを作成した。 比較例 1〜3 実施例1において、表1の実施例の磁性層塗布
液1、バツクコート層塗布液1の代わりにそれぞ
れ表1の比較例の磁性層塗布液1、2、3、バツ
クコート層塗布液1、2、3の組成物を用いた以
外は同様にしてそれぞれ比較例1、2、3の磁気
テープを作成した。 上記実施例1、2、比較例1〜3のそれぞれの
磁気テープについて表2に示す各項目の試験を行
い、その結果を対応する欄に示す。 なお、測定法は以下のとおりである。 (a) クロマS/N(dB):クロマ信号(3.58MHz)
を0.714Vp−pにして輝度信号に乗せて録画
し、この録画したものを再生し、クロマ信号の
みを取り出してその実効値(S)とクロマ信号を取
り除いたときの雑音レベル(N)との比を表わす。
実施例1及び実施例2の磁気テープ、比較例2
及び比較例3の磁気テープはそれぞれ比較例1
の磁気テープの値を0とした相対値で示した。 (b) ジツター値(μsec):メグロエレクトリツク
スコーポレーシヨン社製のVTRジツターメー
タで測定した。 (c) 巻姿:ビデイオデツキ(松下電気社製
「NV300」を使用)で繰り返し400回走行させ、
テープのエツジが一平面上に揃つているものを
○、揃つていないものを×とした。 (d) 表面粗さ:小坂研究所製の三次元粗さ測定器
3E−3RKを使用した測定した。 (e) 分散性試験:バツクコート層の塗布液をガラ
ス板にアプリケータで塗布し、その分散粒子の
大きさを顕微鏡観察によつて5段階評価(5が
最良、1が最悪)で示し、4以上を良好、2以
下を不良とした。 なお、ステイツクスリツプはこれが認められな
いものを○、少し認められるものを△、多く認め
られるものを×とした。 又、磁性層との粘着は目視で判定した。 表2の結果から、対応する実施例1と比較例
1、実施例2と比較例2では実施例の磁気テープ
がいずれの測定項目も良いのに対し、比較例1は
カーボンブラツクの粒径が小さいために分散性が
悪く、この分散性の悪い塗料により形成されたバ
ツクコート層の表面粗さが大きく、クロマS/
N、ジツターが悪いとともに巻姿も悪い。また、
比較例3は炭酸カルシウムを使用したためいずれ
の測定項目も悪いが、特にステイツクステツプが
生じている。
面に磁性層とその裏面にバツクコート層を有する
磁気テープにおいて、その走行性及びS/Nを向
上するためにバツクコート層の表面物性を改善し
た磁気記録媒体に関する。 ロ 従来技術 磁気テープ、磁気シート、磁気デイスクのよう
な磁気記録媒体は、オーデイオ分野、ビデイオ分
野、コンピユータ分野で広く使われている。これ
らの内、例えばビデイオ分野の磁気テープについ
ていえば、例えばカセツトに収納された磁気テー
プは画像の記録やその再生を行うときにはこのカ
セツトがビデイオデツキに装着され、そのテープ
がガイドポールやガイドロールに案内されて走行
されながら磁気ヘツドに摺擦走査される。この
際、画像の録画や再生のためにはテープは定常的
に走行され、その巻状態も一様で繰り返しの再使
用が同じようにできるものである必要があるが、
テープは高速に走行され、しかもテープは電気抵
抗が高い材料から作られるのが通常であるので、
ガイドポール等に接触するテープの表面形状がそ
の走行に適切なものであるとともに静電防止効果
を備えたものが要求される。そしてその感度、特
に高周波領域での出力を改善するために磁気ヘツ
ドに対する磁気テープの摺擦状態が変動しないよ
うに磁性層の表面は平滑に仕上げられていて、こ
の磁性層については磁気ヘツド、ガイドローラ等
に対する走行性、耐久性の向上が図られている。 しかしながら、この磁気テープをビデイオデツ
キで走行させるときは磁気テープの表面のみなら
ず、その裏面も上記ガイドポール、ガイドロール
に摺擦されるので、その表側の磁性層がガイドポ
ール、ガイドロールに対する走行性、耐久性がよ
くても磁気テープの裏側の擦られる部分のこれら
に対する走行性、耐久性が良くないときは、走行
する磁気テープに過度のテンシヨンがかかり、こ
れにより、磁性層が磁気ヘツド対して過度に擦ら
れる状態になるので、磁性層の損傷、磁性層の磁
性粉の剥落等が起こるのみならず、磁気テープの
巻取られるテンシヨンが強弱変動して、その巻圧
が変動しその巻姿が乱れてテープのエツジが不揃
いになり、その再使用のときテープの走行にムラ
ができる。これらのことが起きると、スキユー、
ジツター、S/N等の画像あるいは電磁気特性が
悪くなる。これらの改善のために、磁気テープの
裏面にバツクコート層を設けることが提案されて
いる。 特に、最近ビデイオテープ等の磁気記録媒体は
高記録密度化が図られており、この高記録密度化
された磁気記録媒体を用いて画像の再生を行なう
には磁気記録媒体の走行安定性や各種S/Nをい
かに向上するかが重要な課題になつており、その
いくつかの試みがなされている。 この工夫にはその表面の粗面化に関するもの及
び静電気防止に関するものが主に挙げられる。例
えば無機質粉末を樹脂層に含有させたものがあ
る。これはバツクコート層の表面を粗面にしてガ
イドポール等との接触面積を少なくし、その摩擦
係数を少なくするようにしたものである。例えば
特開昭57−130234号公報、特開昭58−161135号公
報、特開昭57−53825号公報、特開昭58−2415号
公報にはいずれも無機質粉末を用いた例が示さ
れ、さらにこれらの多くにはその粒径を限定した
ものが示されている。しかしながら、これらの無
機質粉末を使用したものでも十分な滑り性が得ら
れないだけでなく、その硬度が大きいためバツク
コート層がガイドピン等と接触するとき、このピ
ン等を傷つけたり、削つてしまい、このピン等の
テープを円滑に案内して走行させる機能を害する
ことがあるのみならず、これを含むバツクコート
層が擦られたときにこれに抗する粒子のバインダ
ーに対する結合力も不十分で粉落ちを起こし易
く、特に粒径の大きいものが混じつている場合に
は粉落ちも一層起こし易いとともに、磁気テープ
が巻かれたときに磁性層とバツクコート層が接触
するとき、バツクコート層の凸部が磁性層を傷付
けたり、その凹凸が磁性層にも写され、磁性層が
走査されて画像が再生されるとき、画像の色の再
現性の程度を示すクロマS/Nのような電磁気特
性を害することがある。 また、上記各公報に記載されている無機質粉末
を用いると、いろいろな雰囲気下で使用される磁
気記録媒体は保存中やビデイオデツキ等で使用中
に空気中の水分を吸収し易く、このような磁気記
録媒体が水分を吸収するとその表面は金属製のガ
イドポール等に対して粘着し易くなり、この粘着
が起こると定常状態で走行している磁気記録媒体
が一次的に停止されるようになる。そして、その
テンシヨンが大きくなつたときに、今度は急に引
つ張られて磁気記録媒体は一度に送られることに
なつて、いわゆるステイツクスリツプを起こし易
く、走行が不安定になり易い。又、次磁性とも粘
着を起し易かつた。 上記のような無機質粉末の代わりに、このよう
には硬くないカーボンブラツクを使用したものも
提案され、これは例えば特公昭52−17401号公報
に記載されている。これはカーボンブラツクの導
電性に基づく静電気防止機能とその粒子による粗
面化効果を狙いとしたものであるが、使用される
カーボンブラツクは単に平均粒子径が10〜20mμ
であるため、その塗料中における分散性が極めて
悪く、この分散液を用いて形成したバツクコート
層は凝集粒子が表面の凹凸を形成するためその均
一性がなく、この凝集粒子はバインダーとの結合
力も大きくないので剥落し易いのみならず、テー
プが巻回されて相互に接触したとき、この凝集粒
子の形状の大きなものが磁性層に凹凸を生じたり
する。結局、このように粒径の小さいカーボンブ
ラツクを用いても、上記のような磁性層に凹凸を
生じさせないような平均粗さ、例えば0.045μm以
下にすることは難しい。 また、特公昭53−37003号公報に記載されてい
るように、バツクコート層に下塗層を設け、この
下塗層にカーボンブラツク、グラフアイト及び金
属粉末を含有させ、この下塗層の上に顔料を含む
層を設けて帯電防止効果と粗面化効果を2つの層
に分担させたものも知られているが、この場合は
2層を設ける煩わしさと、上の層に下塗層の含有
粒子による凹凸の影響が現れ、上記サーボンブラ
ツクを用いた場合と同様に表面が粗れ過ぎると云
う欠点がある。 このようなバツクコート層に使用される無機質
粉末の硬度が大きかつたり、その平均表面粗さが
上記目標値を実現できないと磁気記録媒体の走行
安定性が得られないとともに、十分な耐摩耗性、
耐久性が得られず、例えば再生画像を悪くするの
みならず、磁性層の粉落ち等の問題を生じ、出力
の変動を抑制できなかつたり、上記クロマS/N
等の電磁変換特性も良くできないことになる。 特に最近、ビデイオ機器はVHS方式のビデイ
オムービーやβ・ムービー、8mmビデイオ等小型
化、高密度化が図られ持ち運びが容易に行なえる
ようなものになつてきて、従来の一定場所に据え
置くものから戸外にも持ち出されていろいろの状
況下でビデイオ撮りが行なわれるようなものにな
つてきているので、磁気テープについてもこれら
各種雰囲気下に置かれても性能を損なわないよう
なものが望まれている。また、ビデイオ機器の小
型化、高密度化は磁気テープの走行系を複雑化
し、このテープのガイドポールやガイドロール等
と接触する機会を多くして擦すられる頻度も多く
し、一層の走行性と粉落ち等を防止する耐摩耗
性、耐久性の向上を要求している。そしてこれら
の要求を満たすためにはバツクコート層の表面性
状の一層の工夫が望まれていた。 特に非磁性粉としてカーボンブラツクを使用す
る場合、分散性が不十分であつたり、分散安定性
が十分でなかつたりすることが多かつたが、本発
明者が検討したところ、使用するカーボンブラツ
クの平均粒径と吸油量に大きく左右されることが
判り、本発明に至つたものである。 ハ 発明の目的 本発明の第1の目的は、磁気記録媒体の走行安
定性を害する、例えばステツクスリツプのような
現象を起こさないバツクコート層を有する磁気記
録媒体を提供することにある。 本発明の第2の目的は、優れた走行安定性と耐
摩耗性、耐久性を有するバツクコート層を備える
ことにより、各種S/Nの優れた磁気記録媒体を
提供することにある。 ニ 発明の構成 上記目的は、支持体の一方の面側に磁性層を有
し、この支持体の他方の面側にバツクコート層を
有し、このバツクコート層は、バインダー用樹脂
と、このバインダー用樹脂100重量部に対して25
〜150重量部の非磁性粉未とを含有し、かつ平均
表面粗さが0.045μm以下であつて、前記非磁性粉
末として少なくとも、実質的に一次平均粒子径20
〜100mμでジブフタレート吸油量が120ml/
100gr以下のカーボンブラツクを使用している磁
気記録媒体を提供することにより達成される。 次に本発明を詳細に説明する。 本発明に用いられるカーボンブラツクは、一次
平均粒子径が20〜100mμ(好ましくは20〜80m
μ)であり、かつジブチルフタレート吸油量が
120ml/100gr以下(好ましくは120ml/100gr未
満、50ml/100gr以上)であるために、このよう
なカーボンブラツクであると後述するバインダー
(硬化剤もバインダーの一部とする)とともにバ
ツクコート層を形成した場合、その平均表面粗さ
を0.045μmより小さく、好ましくは0.040μmより
小さくできる。このカーボンブラツクの粒径が20
mμより小さいとその塗料中の分散が悪く、上述
したようにバツクコート層の表面を粗くし過ぎて
好ましくない。また、カーボンブラツクの粒径が
100mμより大きいとバツクコート層表面の凹凸
が大きすぎ、テープが巻かれたときに磁性層にこ
の凹凸が写されるという欠点がある。 上記のような点から具体的に使用できるカーボ
ンブラツクとしては、キヤボツト・コーポレーシ
ヨン製リーガル(Regal)400、660、500、
330300、99、エレフテツクス115、8、12、リー
ガルSRF−S、スターリング(Sterling)SO、
V、NS、R、バルカン(Vulcan)P、XC−72、
ブラツクパールズ(BLACK Pearls)L等が例
示される。 上記カーボンブラツクは後述するバインダー
100重量部に対して25〜150重量部添加される。こ
れより少ない粗面化効果が少なく、これより多い
とバツクコート層の塗膜の機械的性質が弱くな
る。 バツクコート層の平均表面粗さとしては、好ま
しくは0.020μm以上であり、この範囲にすれば走
行性が安定化し易い。 本発明においては、上記カーボンブラツクはそ
の外の無機質粉末とは併用されないが、有機質粉
末とは併用されてよい。このような有機質粉末に
はベンゾグアナミン系樹脂粉末、メラミン系樹脂
粉末、フタロシアニン系顔料が挙げられる。 このベンゾグアナミン系樹脂粉末の一例は下記
構造を有する化合物とホルムアルデヒドの反応等
により導かれるものを基本構造とした樹脂であつ
て、ベンゾグアナミンのメチロール化、メチレン
化、アルキルエーテル化等の反応により得られる
ものであり、また、ベンゾグアナミンと尿素、メ
ラミン、フエノール等との共重合した樹脂粉末で
あつても良く、この外に同様の性質を有する類似
化合物から製造されるベンゾグアナミン系樹脂も
含まれる。 このベンゾグアナミン系樹脂粉末の性質で特に
重要なことは、機械的強度が大きく、バインダー
用樹脂、その他の添加剤とともに分散機で分散す
る際、例えばボールミル等の厳しい分散条件に耐
えることができるということである。上記ベンゾ
グアナミン系樹脂粉末は最大粒系が2.0μm以下の
ものが好ましい。さらに好ましくは平均粒径が
0.01〜0.5μm、特に好ましくは0.02〜0.4μmのも
のである。この場合粒径分布はバラツキの少ない
ものが好ましい。しかし粒径分布の広いものも使
用できるし、粒径分布の異なる2種以上の粒子群
を混合して用いても良い。このベンゾグアナミン
系樹脂粉末はバインダー、特にポリウレタン樹脂
に対して良く濡れるので、バインダーに良く分散
させることができる。 上記ベンゾグアナミン系樹脂粉末の具体例とし
ては、エポスター(日本触媒化学(株)製)が挙げら
れる。 上記フタロシアニン系顔料としては、一般式
(C8H4N2)4R′nで表わされるものが挙げられる。
ここでR′としてはH、D、Na、K、Cu、Ag、
Be、Mg、Ca、Zn、Cd、Ba、Hg、Al、Ga、
Ir、La、Nd、Sm、Eu、Gd、Dy、Ho、Er、
Th、Tm、Yb、Lu、Ti、Sn、Hf、Pb、V、
Sb、Cr、Mo、U、Mn、Fe、Co、Ni、Rh、
Pd、Os、Ptが挙げられる。nは0〜2である。
このフタロシアニン系顔料の結晶型としては、
α、β、γ、χ、π、ε等がある。また、上記一
般式に例えば塩素等の置換基を有するものも含ま
れる。このフタロシアニン系顔料の最大粒径は
2.0μm以下のものが好ましく、さらに好ましくは
平均粒径が0.02〜0.5μmのものである。 上記カーボンブラツクを上記有機質粉末ととも
に分散させると、このカーボンブラツクの分散効
果が驚くべきことに著しく向上する。この理由に
ついては明らかではないが、上記有機質粉末が疎
水性のバインダーに分散されることにより、カー
ボンブラツクの分散が助けられるものと解され
る。 上記有機質粉末と本発明に係わるカーボンブラ
ツクを併用する場合には、カーボンブラツクを多
くする方が分散性及びバツクコート層の表面性を
良くする点で好ましい。 本発明に用いられるバインダーには後述する樹
脂が用いられるが、これらの内ウレタン樹脂と塩
化ビニル酢酸ビニル共重合体樹脂の混合樹脂、ウ
レタン樹脂とフエノキシ樹脂の混合樹脂が後述す
る支持体に対する接着性の点で好ましく、特に塩
化ビニル酢酸ビニル共重合体樹脂はウレタン樹脂
との相溶性が他の樹脂より良く、その混合率を大
きくできるため特に望ましい。塩化ビニル酢酸ビ
ニル共重合体樹脂とウレタン樹脂の混合割合で好
ましいのは重量比で25/75〜75/25である。なお
部分的に加水分解された塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体樹脂も使用できる。 上記ウレタン樹脂のうちではポリエステルタイ
プがポリエーテルタイプのものより上記カーボン
ブラツクにたいする分散性の点で好ましい。 上記バインダーには硬化剤も含まれるが、この
ような硬化剤には良く知られている後述するイソ
シアネートが単独又は併用して用いられ、その内
でもメチレンジイソシアネート系又はトリレンジ
イソシアネート系が好ましい。 いろいろなバツクコート層のバインダー中にお
けるウレタン樹脂の割合は全体のバインダー中
(硬化剤を除く)20重量%〜80重量%が好ましく、
硬化剤については全体のバインダー総量(硬化剤
を含む)の15重量%〜40重量%が好ましい。硬化
剤がこれより少なすぎるとステツクスリツプを起
こし易く多過ぎると粉落ちを起こし易い。 上記バツクコート層に使用できるバインダー用
樹脂としては、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、反
応型樹脂、電子線硬化型樹脂及びこれらの混合物
が挙げられる。 バインダー用樹脂としての熱可塑性樹脂として
は、軟化温度が150℃以下、平均分子量が10000〜
200000、重合度が約200〜2000程度のもので、例
えば塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニ
ル−塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル−アク
リロニトリル共重合体、アクリル酸エステル−ア
クリロニトリル共重合体、アクリル酸エステル−
塩化ビニリデン共重合体、アクリル酸エステル−
スチレン共重合体、メタクリル酸エステル−アク
リロニトリル共重合体、メタクリル酸エステル−
塩化ビニリデン共重合体、メタクリル酸エステル
−スチレン共重合体、ウレタンエラストマー、ポ
リ弗化ビニル、塩化ビニリデン−アクリロニトリ
ル共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重
合体、ポリアミド樹脂、ポリビニルブチラール、
セルロース誘導体(セルロースアセテートブチレ
ート、セルロースダイアセテート、セルロースト
リアセテート、セルロースプロピオネート、ニト
ロセルロース等)、スチレン−ブタジエ共重合体、
ポリエステル樹脂、クロロビニルエーテル−アク
リル酸エステル共重合体、アミノ樹脂、各種の合
成ゴム系の熱可塑性樹脂及びこれらの混合物等が
使用される。 熱硬化性樹脂又は反応型樹脂としては、塗布液
の状態では20000以下の分子量であり、塗布乾燥
後には縮合、付加等の反応により不溶化するもの
が使用される。これらの樹脂の内では樹脂が熱分
解するまでの間に軟化又は溶融しないものが好ま
しい。具体体には、例えばフエノール樹脂、フエ
ノキシ樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン硬化型
樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、アルキツド樹
脂、シリコン樹脂、アクリル系反応樹脂、塩化ビ
ニル−酢酸ビニル樹脂、メタクリル酸塩共重合体
とジイソシアネートプレポリマーの混合物、高分
子量ポリエステル樹脂とイソシアネートプレポリ
マーの混合物、尿素ホルムアルデヒド樹脂、ポリ
エステルポリオールとイソシアネートの混合物、
ポリカーボネート型ポリウレタン、ポリアミド樹
脂、低分子量グリコール・高分子量ジオール・ト
リフエニルメタントリイソシアネートの混合物、
ポリアミン樹脂及びこれらの混合物等である。 電子線照射硬化型樹脂としては、不飽和プレポ
リマー、例えば無水マレイン酸タイプ、ウレタン
アクリルタイプ、ポリエステルアクリルタイプ、
ポリエーテルアクリルタイプ、ポリウレタンアク
リルタイプ、ポリアミドアクリルタイプ等、また
は多官能モノマーとして、エーテルアクリルタイ
プ、ウレタンアクリルタイプ、リン酸エステルア
クリルタイプ、アリールタイプ、ハイドロカーボ
ンタイプ等が挙げられる。 バインダーの一部として使用する硬化剤のう
ち、使用できる芳香族イソシアネートは、例えば
トリレンジイソシアネート(TDI)、4、4′−ジ
フエニルメタンジイソシアネート(MDI)、キシ
リレンジイソシアネート(XDI)、メタキシレン
ジイソシアネート(MXDI)及びこれらイソシア
ネートと活性水素化合物との付加体などがあり、
平均分子量としては100〜3000の範囲のものが好
適である。 一方、脂肪族イソシアネートとしては、ヘキサ
メチレンジイソシアネート(HMDI)、リジンイ
ソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソ
シアネート(TMDI)及びこれらイソシアネート
と活性水素化合物の付加体等が挙げられる。これ
らの脂肪族イソシアネート及びこれらイソシアネ
ートと活性水素化合物の付加体などの中でも、好
ましいのは分子量が100〜3000の範囲のものであ
る。脂肪族イソシアネートのなかでも非脂環式の
イソシアネート及びこれら化合物と活性水素化合
物の付加体が好ましい。 上記イソシアネートと活性水素化合物の付加体
としては、ジイソシアネートと3価ポリオールと
の付加体が挙げられる。また、ポリイソシアネー
トも硬化剤として使用でき、これには例えばジイ
ソシアネートの5量体、ジイソシアネート3モル
と水の脱炭酸化合物等がある。これらの例として
は、トリレンジイソシアネート3モルとトリメチ
ロールプロパン1モルの付加体、メタキシリレン
ジイソシアネート3モルとトリメチロールプロパ
ン1モルの付加体、トリレンジイソシアネートの
5量体、トリレンジイソシアネート3モルとヘキ
サメチレンジイソシアネート2モルからなる5量
体等がある。 本発明のバツクコート層には、上記のほかに潤
滑剤を併用することも好ましく、例えば炭素数3
〜16の一価アルコールとステアリン酸とのエステ
ルが好ましい。しかし、多の脂肪酸エステルも使
用でき、これには後述する磁性層に使用される脂
肪酸エステルが使用できる。また、本発明のバツ
クコート層には後述する分散剤、帯電防止剤のう
ち有機系のものが使用できる。 本発明の磁気記録媒体の磁性層としては、磁性
粉、バインダー及び分散剤、潤滑剤等を使用した
塗布型磁性層であつても良いし、蒸着法、スパツ
ター法、ベーパーデポジシヨン法等によつて形成
された薄膜型磁性層であつても良い。 磁性層のバインダーとしては上記バツクコート
層のバインダーと同様のものが使用でき、また、
磁性材料としては、例えばr−Fe2O3、Co含有γ
−Fe2O3、Co含有FeOx(3/2>X>4/3)、
Co被着γ−Fe2O3、Fe3O4、Co含有量Fe3O4、Co
被着Fe3O4、CrO2等の酸化物磁性体、例えばFe、
Ni、Co、Fe−Ni合金、Fe−Co合金、Fe−Ni−
P合金、Fe−Ni−Co合金、Fe−Mn−Zn合金、
Fe−Ni−Zn合金、Fe−Co−Ni‐Cr合金、Fe−
Co−Ni−P合金、Co−Ni合金、Co−P合金、
Co−Cr合金等Fe、Ni、Coを主成分とするメタル
磁性粉等各種の強磁性体が挙げられる。これらの
金属磁性体に対する添加物としては、Si、Cu、
Zn、Al、P、Mn、Cr等の元素又はこれらの化合
物が含まれていても良い。またバリウムフエライ
ト等の六方晶系フエライト磁性体も使用される。
また窒化鉄でも良い。 上記磁性層を形成する磁性塗料には必要に応じ
て分散剤、潤滑剤、研磨剤、帯電防止剤等の添加
剤を含有させても良い。 例えば分散剤としては、レシチン;カプリル
酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パ
ルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、エライ
ジン酸、リノール酸、リノレン酸等の炭素原子数
8〜18個の脂肪酸(R−COOHで表されるRは
炭素原子数7〜17個の飽和又は不飽和のアルキル
基);上記の脂肪酸のアルカリ金属(Li、Na、K
等)又はアルカリ土類金属(Mg、Ca、Ba等)
からなる金属石鹸等が挙げられる。このほかに炭
素原子数12以上の高級アルコール、さらには硫酸
エステル等も使用可能である。また、市販の一般
の界面活性剤を使用することもできる。これらの
分散剤は1種類のみで用いても、あるいは2種類
以上を併用しても良好である。また、これらの分
散剤は上記バツクコート層に用いることもでき
る。これらの分散剤を磁性層に用いる場合には磁
性体100重量部に対して1〜20重量部の範囲で添
加され、バツクコート層に用いる場合にはバイン
ダー100重量部に対して2〜20重量部添加しても
良い。 また潤滑剤としては、シリコーンオイル、グラ
フアイト、二硫化モリブデン、二硫化タングステ
ン、炭素原子数12〜16の一塩基性脂肪酸と炭素数
3〜12個の一価のアルコールからなる脂肪酸エス
テル類、炭素数17個以上の一塩基性脂肪酸とこの
脂肪酸の炭素数と合計して炭素数が21〜23個とな
る一価のアルコールからなる脂肪酸エステル等が
使用される。これらの潤滑剤はバインダー100重
量部に対して0.2〜20重量部の範囲で添加される。 また、研磨剤としては、一般に使用される材料
で溶融アルミナ、炭化ケイ素、酸化クロム、コラ
ンダム、人造コランダム、ダイヤモンド、人造ダ
イヤモンド、ザクロ石、エメリー(主成分はコラ
ンダムと磁鉄鉱)、二酸化チタン等が使用される。
これらの研磨剤は平均粒子径0.05〜5μの大きさの
ものが使用され、特に好ましくは0.1〜2μのもの
である。これらの研磨剤は磁性粉100重量部に対
し1〜20重量部の範囲で添加される。 また、磁性層の帯電防止剤としてはカーボンブ
ラツク、グラフアイト、酸化スズ−酸化アンチモ
ン系化合物、酸化チタン−酸化スズ−酸化アンチ
モン系化合物、カーボンブラツクグラフトポリマ
ーなどの導電性粉末;サポニン等の天然界面活性
剤;アルキレンオキサイド系、グリセリン系、グ
リシドール系等のノニオン界面活性剤;ピリジン
その多の複素環類、ホスホニウムまたはスルホニ
ウム類等のカチオン界面活性剤;カルボン酸、ス
ルホ酸、燐酸、硫酸エステル基、燐酸エステル基
等の酸性基を含むアニオン界面活性剤;アミノ酸
類、アミノスルホン酸類、アミノアルコールの硫
酸又は燐酸エステル等の両性活性剤などが挙げら
れる。 上記塗料に配合される溶媒あるいはこの塗料の
塗布時の希釈溶媒としては、アセトン、メチルエ
チルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘ
キサノン等のケトン類;メタノール、エタノー
ル、プロパノール、ブタノール等のアルコール
類;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、乳酸
エチル、エチレングリコールモノアセテート等の
エステル類;グリコールジメチルエーテル、グリ
コールモノエチルエーテル、ジオキサン、テトラ
ヒドロフラン等のエーテル類;ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素;メチレンクロ
ライド、エチレンクロライド、四塩化炭素、クロ
ロホルム、ジクロルベンゼン等のハロゲン化炭化
水素等のものが使用できる。 また、支持体としては、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリエチレン−2,6−ナフタレート等
のポリエステル類、ポリプロピレン等のポリオレ
フイン類、セルローストリアセテート、セルロー
スダイアセテート等のセルロース誘導体、ポリア
ミド、ポリカーボネートなどのプラスチツクが挙
げられるが、Cu、Al、Zn等の金属、ガラス、
BN、Siカーバイド、磁器、陶器等のセラミツク
なども使用できる。 これらの支持体の厚みはフイルム、シート状の
場合は約3〜100μm程度、好ましくは5〜50μm
であり、デイスク、カード状の場合は30μm〜10
mm程度であり、ドラム状の場合は円筒状で用いら
れ、使用するレコーダに応じてその型は決められ
る。 支持体上に上記バツクコート層を形成するため
の塗布方法としては、エアードクターコート、ブ
レードコート、エアーナイフコート、スクイズコ
ート、含浸コート、リバースロールコート、トラ
ンスフアーロールコート、グラビアコート、キス
コート、キヤストコート、スプレイコート等が利
用できるがこれらに限らない。 ホ 発明の効果 本発明は、以上のようにバツクコート層に一次
平均粒径20mμ〜100mμでジブチルフタレート
吸油量が120ml/100gr以下のカーボンブラツクを
用いたので、従来のバツクコート層に用いられて
いる硬い無機質粉末のようにガイドポール等を傷
つけたり、削つてしまうことがない。しかも、磁
気記録媒体がその保存中又はビデイオデツキで使
用中に空気中の水分を付着あるいはい吸収し易い
雰囲気中に置かれても、カーボンブラツクはこれ
らの無機質粉末に比べ比較的疎水性であるためそ
の水分を吸収することも少なく、それだけ例えば
磁器テープのガイドポール等に対するステイツク
スリツプを少なくできる。又、磁性層との粘着も
ない。また、カーボンブラツクの粒径が適度であ
るので、その塗料中における分散性及び分散安定
性も良く、したがつてこの分散液を用いて形成さ
れたバツクコート層の表面も均一一様な粗面にな
つて、その粒子の固着力も大きい。また、バツク
ココート層の平均表面粗さを0.045μm以下、好ま
しくは0.040μm以下にしているので、磁気テープ
の走行性を向上できるのみならず、上記のステイ
ツクスリツプを防止する機能とともに磁気テープ
の走行安定性を向上できる。また、バツクコート
層を支持体上に直接設けた場合には、従来の下塗
層に無機質粉末を用い、その上にバツクコート層
を設けたものに比べ、下塗層の凹凸の影響を受け
ないですむので、バツクコート層の表面が粗れ過
ぎないようにできる。 ヘ 実施例 次に本発明の実施例を説明するが本発明はこれ
らに限定されるものではない。 実施例 1 予めつぎのようにして磁性層をポリエチレンテ
レフタレート支持体上に塗布形成しておく。 表1の磁性層塗布液1の欄の組成物(但し、イ
ソシアネートは除く。)(重量部を示す。以下同
様)をボールミルに仕込み、分散させて分散液を
調製する。この分散液を1μmのフイルターで濾
過し、この濾過液に多官能イソシアネート5重量
部を添加し混合して磁性塗料を調製する。この磁
性塗料をリバースロールコータにて支持体上に
5μmの厚さに塗布乾燥し、ついでスーパーカレ
ンダー処理を施した。 ついで表1のバツクコート層塗布液1の欄の組
成物をボールミルにて5時間分散して塗布液を調
製した。この塗布液を表1に示したイソシアネー
トの添加後に上記支持体の裏面にリバースロール
により、塗布・乾燥して乾燥膜厚0.6μmのバツク
コート層を形成し、1/2インチ幅にスリツトして
実施例1の磁気テープを作成した。 実施例 2 実施例1において、表1の磁性層塗布液1の組
成物の代わりに磁性層塗布液2の組成物及び表1
のバツクコート層塗布液1の代わりにバツクコー
ト層塗布液2の組成物を用いた以外は同様にして
実施例2の磁気テープを作成した。 比較例 1〜3 実施例1において、表1の実施例の磁性層塗布
液1、バツクコート層塗布液1の代わりにそれぞ
れ表1の比較例の磁性層塗布液1、2、3、バツ
クコート層塗布液1、2、3の組成物を用いた以
外は同様にしてそれぞれ比較例1、2、3の磁気
テープを作成した。 上記実施例1、2、比較例1〜3のそれぞれの
磁気テープについて表2に示す各項目の試験を行
い、その結果を対応する欄に示す。 なお、測定法は以下のとおりである。 (a) クロマS/N(dB):クロマ信号(3.58MHz)
を0.714Vp−pにして輝度信号に乗せて録画
し、この録画したものを再生し、クロマ信号の
みを取り出してその実効値(S)とクロマ信号を取
り除いたときの雑音レベル(N)との比を表わす。
実施例1及び実施例2の磁気テープ、比較例2
及び比較例3の磁気テープはそれぞれ比較例1
の磁気テープの値を0とした相対値で示した。 (b) ジツター値(μsec):メグロエレクトリツク
スコーポレーシヨン社製のVTRジツターメー
タで測定した。 (c) 巻姿:ビデイオデツキ(松下電気社製
「NV300」を使用)で繰り返し400回走行させ、
テープのエツジが一平面上に揃つているものを
○、揃つていないものを×とした。 (d) 表面粗さ:小坂研究所製の三次元粗さ測定器
3E−3RKを使用した測定した。 (e) 分散性試験:バツクコート層の塗布液をガラ
ス板にアプリケータで塗布し、その分散粒子の
大きさを顕微鏡観察によつて5段階評価(5が
最良、1が最悪)で示し、4以上を良好、2以
下を不良とした。 なお、ステイツクスリツプはこれが認められな
いものを○、少し認められるものを△、多く認め
られるものを×とした。 又、磁性層との粘着は目視で判定した。 表2の結果から、対応する実施例1と比較例
1、実施例2と比較例2では実施例の磁気テープ
がいずれの測定項目も良いのに対し、比較例1は
カーボンブラツクの粒径が小さいために分散性が
悪く、この分散性の悪い塗料により形成されたバ
ツクコート層の表面粗さが大きく、クロマS/
N、ジツターが悪いとともに巻姿も悪い。また、
比較例3は炭酸カルシウムを使用したためいずれ
の測定項目も悪いが、特にステイツクステツプが
生じている。
【表】
【表】
Claims (1)
- 1 支持体の一方の面側に磁性層を有し、この支
持体の他方の面側にバツクコート層を有し、この
バツクコート層は、バインダー用樹脂と、このバ
インダー用樹脂100重量部に対して25〜150重量部
の非磁性粉末とを含有し、かつ平均表面粗さが
0.045μm以下であつて、前記非磁性粉末として少
なくとも、実質的に一次平均粒子径20〜100mμ
でジブチルフタレート吸油量が120ml/100gr以下
のカーボンブラツクが使用されていることを特徴
とする磁気記録媒体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28141484A JPS61180926A (ja) | 1984-12-27 | 1984-12-27 | 磁気記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28141484A JPS61180926A (ja) | 1984-12-27 | 1984-12-27 | 磁気記録媒体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61180926A JPS61180926A (ja) | 1986-08-13 |
| JPH0533451B2 true JPH0533451B2 (ja) | 1993-05-19 |
Family
ID=17638822
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28141484A Granted JPS61180926A (ja) | 1984-12-27 | 1984-12-27 | 磁気記録媒体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61180926A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH02122417A (ja) * | 1988-10-31 | 1990-05-10 | Sony Corp | 磁気記録媒体 |
Family Cites Families (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5225603A (en) * | 1975-08-20 | 1977-02-25 | Hitachi Maxell Ltd | Magnetic tape |
| JPS57200937A (en) * | 1981-06-05 | 1982-12-09 | Tdk Corp | Magnetic recording medium |
| JPS58200426A (ja) * | 1982-05-19 | 1983-11-22 | Fuji Photo Film Co Ltd | 磁気記録媒体 |
| JPS595429A (ja) * | 1982-06-30 | 1984-01-12 | Hitachi Maxell Ltd | 磁気記録媒体 |
| JPS5928242A (ja) * | 1982-08-09 | 1984-02-14 | Hitachi Maxell Ltd | 磁気記録媒体 |
| JPS59223937A (ja) * | 1983-06-03 | 1984-12-15 | Fuji Photo Film Co Ltd | 磁気記録媒体 |
| JPS6139225A (ja) * | 1984-07-31 | 1986-02-25 | Tdk Corp | 磁気記録媒体 |
-
1984
- 1984-12-27 JP JP28141484A patent/JPS61180926A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61180926A (ja) | 1986-08-13 |
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