JPH0541617B2 - - Google Patents
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- JPH0541617B2 JPH0541617B2 JP62060783A JP6078387A JPH0541617B2 JP H0541617 B2 JPH0541617 B2 JP H0541617B2 JP 62060783 A JP62060783 A JP 62060783A JP 6078387 A JP6078387 A JP 6078387A JP H0541617 B2 JPH0541617 B2 JP H0541617B2
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Description
(産業上の利用分野)
本発明は、ω−置換−(E)−2−アルケン−1−
アールの製造方法、とくには農薬、性フエロモ
ン、植物や昆虫の生長調整剤、合成香料などの中
間体として有用なω−置換−(E)−2−アルケン−
1−アールの製造方法に関するものである。 (従来技術とその問題点) ω−置換−(E)−2−アルケン−1−アールは、
ウイツテイヒ反応のようなアルデヒド基に対する
特異的な反応の後においてもω位の置換基が残存
し、さらに種々の合成反応を進めることができる
こと、二重結合部分の幾何構造がE体であること
などから、上記の各種薬品の製造に欠かせないも
のである。しかし、これを簡便な方法で得ること
は難しく、例えばα,β−不飽和カルボン酸をエ
ステル化し、ω位の置換基を保護した上で還元し
てアルコールとし、それを再びアルデヒドに酸化
するというような複雑な方法が採られている。 また、ヘンリツク(Henrick)らはE,Z−
7,9−ドデカジエニルアセテートの中間体とし
て9−テトラヒドロピラニロキシ−(E)−2−ノネ
ン−1−アールを合成している(Tetrahedron,
33,1845[1977])が、非常に複雑であり、また用
いる薬品も特殊で高価なものとなつている。
アールの製造方法、とくには農薬、性フエロモ
ン、植物や昆虫の生長調整剤、合成香料などの中
間体として有用なω−置換−(E)−2−アルケン−
1−アールの製造方法に関するものである。 (従来技術とその問題点) ω−置換−(E)−2−アルケン−1−アールは、
ウイツテイヒ反応のようなアルデヒド基に対する
特異的な反応の後においてもω位の置換基が残存
し、さらに種々の合成反応を進めることができる
こと、二重結合部分の幾何構造がE体であること
などから、上記の各種薬品の製造に欠かせないも
のである。しかし、これを簡便な方法で得ること
は難しく、例えばα,β−不飽和カルボン酸をエ
ステル化し、ω位の置換基を保護した上で還元し
てアルコールとし、それを再びアルデヒドに酸化
するというような複雑な方法が採られている。 また、ヘンリツク(Henrick)らはE,Z−
7,9−ドデカジエニルアセテートの中間体とし
て9−テトラヒドロピラニロキシ−(E)−2−ノネ
ン−1−アールを合成している(Tetrahedron,
33,1845[1977])が、非常に複雑であり、また用
いる薬品も特殊で高価なものとなつている。
【表】
【表】
このため、より簡便にω−置換−(E)−2−アル
ケン−1−アールを製造する方法が求められてい
た。 (問題点を解決するための手段) 本発明者らは上記問題点の解決のため鋭意検討
の結果、(1)一般式XMgC≡C(CH2)oR1(式中の
Xはハロゲン原子、R1はハロゲン原子、ビニル
基、もしくは有機基または金属原子で保護された
水酸基、nは1〜20の整数を示す)で示されるω
−置換−1−アルキニルマグネシウムハライド
と、一般式(R2O)3CH(式中のR2は炭素原子数1
または2のアルキル基)で示されるオルトぎ酸ア
ルキルエステルとを反応させ、(2)得られたω−置
換−1,1−ジアルコキシ−2−アルキンを、水
素添加後加水分解するか、または加水分解後水素
添加すれば、ω−置換−(E)−2−アルケン−1−
アールが非常に簡便に製造できることを見出し、
本発明を完成させた。 XMgC≡C(CH2)oR1(R2O)3CH ――――――→ (1)(R2O)2CHC≡C(CH2)oR1 水素添加後加水分解 ――――――――――――――――――――→ ――――――――――――――――――――→ または (2) (加水分解後水素添加)OHCCH=CH(CH2
)oR3 R3:R1またはOH基 以下、これを説明すると、この反応において出
発原料として用いられるω−置換−1−アルキニ
ルマグネシウムハライドは、一般式XMgC≡C
(CH2)oR1(式中のXはハロゲン原子、R1はハロ
ゲン原子、ビニル基、もしくは有機基または金属
原子で保護された水酸基、nは1〜20の整数を示
す)で示されるもので、さらに詳しくは式中のハ
ロゲン原子として塩素、臭素、よう素原子など、
また水酸基を保護する有機基としてはトリメチル
シリル、tert−ブチルジメチルシリル、メチルジ
−tert−ブチルシリル、イソプロピルジメチルシ
リル、フエニルジメチルカルビニルジメチルシリ
ル、tert−ブチルジフエニルシリルなどの置換ま
たは非置換シリル基、メトキシメチル、メチルチ
オメチル、ベンジルオキシメチル、2−メトキシ
エトキシメチル、1−エトキシエチル、1−メチ
ル−1−メトキシエチル、ブチル、tert−ブチ
ル、ベンジル、p−メトキシベンジルなどの置換
または非置換アルキル基、あるいはテトラヒドロ
ピラニル、テトラヒドロフラニルなどの複素環式
化合物の残基などが挙げられる。 上記のR1で定義される原子または官能基を有
する化合物の内、ビニル基を端末に持つ化合物で
はヒドロアルミニウム化、ヒドロマグネシウム
化、ヒドロほう素化などの操作によつてビニル基
を様々な官能基へ変換することができ、その他の
化合物ではこの原子または官能基をハロゲン、ア
ルコール、アルデヒド、アセテート、カルボン
酸、カルボン酸エステルなどの他の官能基へ変換
することが可能である。 これらの化合物には5−クロロ−1−ペンチニ
ルマグネシウムクロリド、6−クロロ−1−ヘキ
シニルマグネシウムクロリド、6−ブロモ−1−
ヘキシニルマグネシウムブロミド、8−クロロ−
1−オクチニルマグネシウムクロリド、8−クロ
ロ−1−オクチニルマグネシウムブロミド、8−
クロロ−1−オクチニルマグネシウムヨーダイ
ド、8−ブロモ−1−オクチニルマグネシウムク
ロリド、8−ヨード−1−オクチニルマグネシウ
ムブロミド、11−クロロ−1−ウンデシニルマグ
ネシウムクロリド、12−クロロ−1−ドデシニル
マグネシウムクロリド、18−クロロ−1−オクタ
デシニルマグネシウムクロリド、6−ビニル−1
−ヘキシニルマグネシウムクロリド(オクタ−7
−エン−1−イン−マグネシウムクロリド)、9
−ビニル−1−ノニニルマグネシウムクロリド
(ウンデカ−10−エン−1−イン−1−マグネシ
ウムクロリド)、5−tert−ブチルジメチルシロ
キシ−1−ペンチニルマグネシウムクロリド、6
−メチルジtert−ブチルシロキシ−1−ヘキシニ
ルマグネシウムクロリド、8−トリメチルシロキ
シ−1−オクチニルマグネシウムクロリド、8−
tert−ブチルジメチルシロキシ−1−オクチニル
マグネシウムクロリド、8−tert−ブチルジメチ
ルシロキシ−1−オクチニルマグネシウムブロミ
ド、8−(フエニルジメチルカルビニルジメチル
シリル)−オキシ−1−オクチニルマグネシウム
クロリド、9−tert−ブチルジフエニルシロキシ
−1−ノニニルマグネシウムクロリド、6−(1
−エトキシエチロキシ)−1−ヘキシニルマグネ
シウムクロリド、6−(1−メチル−1−メトキ
シエチロキシ)−1−ヘキシニルマグネシウムク
ロリド、6−tert−ブトキシ−1−ヘキシニルマ
グネシウムブロミド、6−ベンジロキシ−1−ヘ
キシニルマグネシウムブロミド、8−メトキシメ
チロキシ−1−オクチニルマグネシウムブロミ
ド、8−ベンジルオキシメチロキシ−1−オクチ
ニルマグネシウムクロリド、3−テトラヒドロピ
ラニルオキシ−1−プロピニルマグネシウムクロ
リド、8−テトラヒドロピラニルオキシ−1−オ
クチニルマグネシウムクロリド、8−クロロマグ
ネシウムオキシ−1−オクチニルマグネシウムク
ロリドなどが例示される。 一方、オルトぎ酸アルキルエステルは一般式
(R2O)3CH(式中のR2は炭素原子数1または2の
アルキル基)で示されるもので、これにはオルト
ぎ酸メチルエステル、オルトぎ酸エチルエステル
が挙げられる。 この両化合物の反応はテトラヒドロフラン(以
下単にTHFとする)、ベンゼン、トルエン、キシ
レン、クメン、ジメチルエーテル、n−ブチルエ
ーテルなどの有機溶媒中で行なわれるが、中でも
THFまたはTHFと他の溶媒との混合液がよい。
反応温度は50〜120℃であるが、低温では反応速
度が遅く高温では重合の恐れがあるので80〜100
℃が望ましい。反応時間は10〜30時間である。量
割合はグリニヤール試薬に対しオルトぎ酸アルキ
ルエステルを1.0〜2.0当量であるが、その1.0〜
1.5倍量が望ましい。反応は不活性ガスまたは窒
素中で行なわれる。 反応終了後加水分解した後蒸留またはカラムク
ロマトグラフイなどの通常の分離操作で単離する
ことができ、その収率は50〜80%である。 この第1の工程で得られたω−置換−1,1−
ジアルコキシ−2−アルキンは水素添加後加水分
解するか、加水分解後水素添加することにより容
易にω−置換−(E)−2−アルケン−1−アールに
することができる。 前者の水素添加後加水分解する方法において、
水素添加反応に用いる触媒はP−2ニツケル、ラ
ネーニツケル、リンドラー触媒、Pd−C、Pd−
BaSO4、Pd−Al2O3、Pd−けいそう土、Pd−
BaCO3、Pd−CaCO3、Rh−C、Ru−Cなどを
挙げることができるが、これらの内ではP−2ニ
ツケルが汎用性の点で優れている。使用する触媒
の量は反応基質に対し0.001〜0.2当量であり、水
素圧は常圧から10Kg/cm2の範囲、好ましくは1〜
5Kg/cm2である。反応温度は0〜80℃であるが、
反応速度に大きく影響するので20〜50℃がよい。
反応終了後通常の分離操作で触媒を除去して、つ
ぎの加水分解を行なう。 この反応は反応生成物を有機溶媒に溶解し、塩
酸水、ぎ酸、または酢酸、とくに20%塩酸水を用
いて行なわれる。有機溶媒にはトルエン、ベンゼ
ン、ヘキサンなどの炭化水素やテトラヒドロフラ
ン、塩化メチレンなどを挙げることができる。こ
れらの量割合は反応生成物、20%塩酸水、有機溶
媒がほぼ等容量であることが望ましい。反応時間
は5〜120分、とくには5〜60分がよい。反応温
度は0〜60℃であるが、高温では重合したり三量
体となることがあるので0〜40℃が望ましい。反
応終了後有機層は中性になるようによく水洗して
から溶媒を除去するだけで純度の高い目的物を得
ることができる。さらに精製したいときは蒸留中
通常のカラムクロマトグラフイなどの分離操作を
行なう。 一方、後者の加水分解後水素添加する方法で
は、加水分解は前者と同様に行なわれる。加水分
解物の水素添加反応に使用する触媒にはPd−C、
Pd−AL2O3などのPd系のものが主に用いられる
が、この内ではPd−Cが望ましい。反応温度は
0〜50℃、水素圧は常圧から10Kg/cm2の範囲であ
る。溶媒は各種の有機溶媒が用いられるが、これ
らの内ではエタノールがよく、また溶媒なしでも
反応は進行する。 以上いずれの方法を採用した場合でも、得られ
たω−置換−(E)−2−アルケン−1−アール
〔OHCCH=CH(CH2)oR3〕はほぼ100%E体の立
体構造を有するものとなる。 なお、生成物の末端基R3は出発原料のω−置
換−1−アルキニルマグネシウムハライド
〔XMgC≡C(CH2)oR1〕における末端基のR1が、
tert−ブチルジメチルシリル、メチルジ−tert−
ブチルシリル、フエニルジメチルカルビニルジメ
チルシリル以外のシリル基、1−エトキシエチル
基、1−メチル−1−メトキシエチル基、テトラ
ヒドロピラニル基、テトラヒドロフラニル基のと
きは水酸基となり、それ以外の有機基またはハロ
ゲン原子のときは出発原料の末端基がそのまま残
留する。 以下、本発明の実施例を示すが、本発明はこれ
に限定されるものではない。 (実施例) 実施例 1 (12−クロロ−(E)−2−ドデセン−1−アール
の合成) 1モル相当の11−クロロ−1−ウンデシニルマ
グネシウムクロリドのTHF溶液(THFは200g)
を反応器に導入し、窒素雰囲気下70〜80℃でオル
トぎ酸エチルエステルを177.6g(1.2モル)を滴
下し、80〜100℃にて20時間反応させた。反応終
了後10%塩化アンモニウム水溶液400ml中に反応
液を注ぎ、分液して有機層を取り、THFを除去
してその残さを蒸留したところ、12−クロロ−
1,1ジエトキシ−2−ドデシン、213g(b.
p.160〜165℃/2mmHg、収率74%)が得られた。
(以上工程1) つぎに、酢酸ニツケル2.5gをエタノール200ml
に溶解し、これに水素化ほう素ナトリウム0.4g
を加えて数分間撹拌して得たP−2Ni溶液を、エ
チレンジアミン0.5g、12−クロロ−1,1ジエ
トキシ−2−ドデシン213gとともにオートクレ
ーブにいれ、5Kg/cm2の水素圧で水素を導入し
た。反応後、水、n−ヘキサン各200mlを加えて
分液し、そのヘキサン層をとり、これに20%塩酸
水200mlを加えて30〜40℃で30分間撹拌した。反
応後ヘキサン層を水洗して中性を確認した後、ヘ
キサンを除去し、12−クロロ−(E)−2−ドデセン
−1−アール、146g(収率91%)を得た。(以上
工程2) 実施例 2 (9−ヒドロキシ−(E)−2−ノネン−1−アー
ルの合成) 1モル相当の8−テトラヒドロピラニルオキシ
−1−オクチニルマグネシウムクロリドのTHF
溶液(THFは200g)を反応器に入れ、窒素雰囲
気下70〜80℃でオルトぎ酸エチルエステルの
177.6g(1.2モル)を滴下し、80〜100℃にて20
時間反応させた。反応終了後10%塩化アンモニウ
ム水溶液400ml中に反応液を注ぎ、分液して有機
層を取り、THFを除去して活性アルミナカラム
クロマトグラフイにより単離したところ、9−テ
トラヒドロピラニルオキシ−1,1−ジエトキシ
−2−ノニン、184g(収率75%)を得た。(工程
1) これを前例における工程2と同様の操作で反応
させたところ、9−ヒドロキシ−(E)−2−ノネン
−1−アール、105g(収率89.5%)を得た。(工
程2) 実施例 3 (5−tert−ブチルジメチルシリルオキシ−(E)
−2−ペンテン−1−アールの合成) 出発原料として1モル相当の5−tert−ブチル
ジメチルシリルオキシ−1−ペンチニルマグネシ
ウムクロリドのTHF溶液(THFは250g)を用
いたほかは実施例2の工程1と同様の操作で反応
させたところ、5−tert−ブチルジメチルシリル
オキシ−1,1−ジエトキシ−2−ペンチンが
194g(収率68%)得られた。(工程1) これに塩化メチレン300gと15%塩酸水300gと
を加え、25〜35℃で2時間撹拌した。ガスクロマ
トグラフイによりアセタールが分解したことを確
認した後、分液して得られた塩化メチレン層を
水、5%NaHCO3水の各300mlで洗浄した。つぎ
にエバポレータで塩化メチレンを除去した濃縮液
と5%Pd−C7gをオートクレーブ中に仕込み、
2Kg/cm2の水素圧で水素を導入した。反応終了
後、ろ過して触媒を除き、5−tert−ブチルジメ
チルシリルオキシ−(E)−2−ペンテン−1−アー
ル113g(収率89%)を得た。(工程2) 実施例 4 (11,(E)−2−ドデカジエン−1−アールの合
成) 出発原料として1モル相当のウンデカ−10−エ
ン−1−イン−1−マグネシウムクロリド(9ビ
ニル−1−ノニニル−マグネシウムクロリド)の
THF溶液(THFは200g)を用いたほかは実施
例1の工程1と同様の操作で反応させたところ、
1,1ジエトキシドデカ−11−エン−2−イン、
167g(収率63%)が得られた。(工程1) これを前例の工程2と同様の操作で反応させた
ところ、11,(E)−2−ドデカジエン−1−アー
ル、107g(収率88%)を得た。(工程2) 実施例 5 (9−クロロ−(E)−2−ノネン−1−アールの
合成) 出発原料として1モル相当の8−クロロ−1−
オクチニルマグネシウムクロリドのTHF溶液
(THFは200g)を用いたほかは実施例1と同様
の操作で反応させ、THFを分離した後その残さ
を蒸留したところ、9−クロロ−1,1ジエトキ
シ−2−ノニン、180g(収率73%、b.p.155〜
160℃/5mmHg)が得られた。(工程1) これを実施例1と同様の操作で反応させたとこ
ろ、9−クロロ−(E)−2−ノネン−1−アール、
118g(収率93%)を得た。(工程2) この生成物はウイツテイヒ反応を利用してぶど
うがの性フエロモンであるE,Z−7,9−ドデ
カジエニルアセテートを容易に合成することがで
きる。 (発明の効果) 本発明によれば、農薬、性フエロモン、植物や
昆虫の生長調整剤、合成香料などの中間体として
有用なω−置換−(E)−2−アルケン−1−アール
を、グリニヤール反応を用いて簡便に、かつ高収
率で、しかもほぼ100%E体の立体構造を有する
ものとして製造することができる。
ケン−1−アールを製造する方法が求められてい
た。 (問題点を解決するための手段) 本発明者らは上記問題点の解決のため鋭意検討
の結果、(1)一般式XMgC≡C(CH2)oR1(式中の
Xはハロゲン原子、R1はハロゲン原子、ビニル
基、もしくは有機基または金属原子で保護された
水酸基、nは1〜20の整数を示す)で示されるω
−置換−1−アルキニルマグネシウムハライド
と、一般式(R2O)3CH(式中のR2は炭素原子数1
または2のアルキル基)で示されるオルトぎ酸ア
ルキルエステルとを反応させ、(2)得られたω−置
換−1,1−ジアルコキシ−2−アルキンを、水
素添加後加水分解するか、または加水分解後水素
添加すれば、ω−置換−(E)−2−アルケン−1−
アールが非常に簡便に製造できることを見出し、
本発明を完成させた。 XMgC≡C(CH2)oR1(R2O)3CH ――――――→ (1)(R2O)2CHC≡C(CH2)oR1 水素添加後加水分解 ――――――――――――――――――――→ ――――――――――――――――――――→ または (2) (加水分解後水素添加)OHCCH=CH(CH2
)oR3 R3:R1またはOH基 以下、これを説明すると、この反応において出
発原料として用いられるω−置換−1−アルキニ
ルマグネシウムハライドは、一般式XMgC≡C
(CH2)oR1(式中のXはハロゲン原子、R1はハロ
ゲン原子、ビニル基、もしくは有機基または金属
原子で保護された水酸基、nは1〜20の整数を示
す)で示されるもので、さらに詳しくは式中のハ
ロゲン原子として塩素、臭素、よう素原子など、
また水酸基を保護する有機基としてはトリメチル
シリル、tert−ブチルジメチルシリル、メチルジ
−tert−ブチルシリル、イソプロピルジメチルシ
リル、フエニルジメチルカルビニルジメチルシリ
ル、tert−ブチルジフエニルシリルなどの置換ま
たは非置換シリル基、メトキシメチル、メチルチ
オメチル、ベンジルオキシメチル、2−メトキシ
エトキシメチル、1−エトキシエチル、1−メチ
ル−1−メトキシエチル、ブチル、tert−ブチ
ル、ベンジル、p−メトキシベンジルなどの置換
または非置換アルキル基、あるいはテトラヒドロ
ピラニル、テトラヒドロフラニルなどの複素環式
化合物の残基などが挙げられる。 上記のR1で定義される原子または官能基を有
する化合物の内、ビニル基を端末に持つ化合物で
はヒドロアルミニウム化、ヒドロマグネシウム
化、ヒドロほう素化などの操作によつてビニル基
を様々な官能基へ変換することができ、その他の
化合物ではこの原子または官能基をハロゲン、ア
ルコール、アルデヒド、アセテート、カルボン
酸、カルボン酸エステルなどの他の官能基へ変換
することが可能である。 これらの化合物には5−クロロ−1−ペンチニ
ルマグネシウムクロリド、6−クロロ−1−ヘキ
シニルマグネシウムクロリド、6−ブロモ−1−
ヘキシニルマグネシウムブロミド、8−クロロ−
1−オクチニルマグネシウムクロリド、8−クロ
ロ−1−オクチニルマグネシウムブロミド、8−
クロロ−1−オクチニルマグネシウムヨーダイ
ド、8−ブロモ−1−オクチニルマグネシウムク
ロリド、8−ヨード−1−オクチニルマグネシウ
ムブロミド、11−クロロ−1−ウンデシニルマグ
ネシウムクロリド、12−クロロ−1−ドデシニル
マグネシウムクロリド、18−クロロ−1−オクタ
デシニルマグネシウムクロリド、6−ビニル−1
−ヘキシニルマグネシウムクロリド(オクタ−7
−エン−1−イン−マグネシウムクロリド)、9
−ビニル−1−ノニニルマグネシウムクロリド
(ウンデカ−10−エン−1−イン−1−マグネシ
ウムクロリド)、5−tert−ブチルジメチルシロ
キシ−1−ペンチニルマグネシウムクロリド、6
−メチルジtert−ブチルシロキシ−1−ヘキシニ
ルマグネシウムクロリド、8−トリメチルシロキ
シ−1−オクチニルマグネシウムクロリド、8−
tert−ブチルジメチルシロキシ−1−オクチニル
マグネシウムクロリド、8−tert−ブチルジメチ
ルシロキシ−1−オクチニルマグネシウムブロミ
ド、8−(フエニルジメチルカルビニルジメチル
シリル)−オキシ−1−オクチニルマグネシウム
クロリド、9−tert−ブチルジフエニルシロキシ
−1−ノニニルマグネシウムクロリド、6−(1
−エトキシエチロキシ)−1−ヘキシニルマグネ
シウムクロリド、6−(1−メチル−1−メトキ
シエチロキシ)−1−ヘキシニルマグネシウムク
ロリド、6−tert−ブトキシ−1−ヘキシニルマ
グネシウムブロミド、6−ベンジロキシ−1−ヘ
キシニルマグネシウムブロミド、8−メトキシメ
チロキシ−1−オクチニルマグネシウムブロミ
ド、8−ベンジルオキシメチロキシ−1−オクチ
ニルマグネシウムクロリド、3−テトラヒドロピ
ラニルオキシ−1−プロピニルマグネシウムクロ
リド、8−テトラヒドロピラニルオキシ−1−オ
クチニルマグネシウムクロリド、8−クロロマグ
ネシウムオキシ−1−オクチニルマグネシウムク
ロリドなどが例示される。 一方、オルトぎ酸アルキルエステルは一般式
(R2O)3CH(式中のR2は炭素原子数1または2の
アルキル基)で示されるもので、これにはオルト
ぎ酸メチルエステル、オルトぎ酸エチルエステル
が挙げられる。 この両化合物の反応はテトラヒドロフラン(以
下単にTHFとする)、ベンゼン、トルエン、キシ
レン、クメン、ジメチルエーテル、n−ブチルエ
ーテルなどの有機溶媒中で行なわれるが、中でも
THFまたはTHFと他の溶媒との混合液がよい。
反応温度は50〜120℃であるが、低温では反応速
度が遅く高温では重合の恐れがあるので80〜100
℃が望ましい。反応時間は10〜30時間である。量
割合はグリニヤール試薬に対しオルトぎ酸アルキ
ルエステルを1.0〜2.0当量であるが、その1.0〜
1.5倍量が望ましい。反応は不活性ガスまたは窒
素中で行なわれる。 反応終了後加水分解した後蒸留またはカラムク
ロマトグラフイなどの通常の分離操作で単離する
ことができ、その収率は50〜80%である。 この第1の工程で得られたω−置換−1,1−
ジアルコキシ−2−アルキンは水素添加後加水分
解するか、加水分解後水素添加することにより容
易にω−置換−(E)−2−アルケン−1−アールに
することができる。 前者の水素添加後加水分解する方法において、
水素添加反応に用いる触媒はP−2ニツケル、ラ
ネーニツケル、リンドラー触媒、Pd−C、Pd−
BaSO4、Pd−Al2O3、Pd−けいそう土、Pd−
BaCO3、Pd−CaCO3、Rh−C、Ru−Cなどを
挙げることができるが、これらの内ではP−2ニ
ツケルが汎用性の点で優れている。使用する触媒
の量は反応基質に対し0.001〜0.2当量であり、水
素圧は常圧から10Kg/cm2の範囲、好ましくは1〜
5Kg/cm2である。反応温度は0〜80℃であるが、
反応速度に大きく影響するので20〜50℃がよい。
反応終了後通常の分離操作で触媒を除去して、つ
ぎの加水分解を行なう。 この反応は反応生成物を有機溶媒に溶解し、塩
酸水、ぎ酸、または酢酸、とくに20%塩酸水を用
いて行なわれる。有機溶媒にはトルエン、ベンゼ
ン、ヘキサンなどの炭化水素やテトラヒドロフラ
ン、塩化メチレンなどを挙げることができる。こ
れらの量割合は反応生成物、20%塩酸水、有機溶
媒がほぼ等容量であることが望ましい。反応時間
は5〜120分、とくには5〜60分がよい。反応温
度は0〜60℃であるが、高温では重合したり三量
体となることがあるので0〜40℃が望ましい。反
応終了後有機層は中性になるようによく水洗して
から溶媒を除去するだけで純度の高い目的物を得
ることができる。さらに精製したいときは蒸留中
通常のカラムクロマトグラフイなどの分離操作を
行なう。 一方、後者の加水分解後水素添加する方法で
は、加水分解は前者と同様に行なわれる。加水分
解物の水素添加反応に使用する触媒にはPd−C、
Pd−AL2O3などのPd系のものが主に用いられる
が、この内ではPd−Cが望ましい。反応温度は
0〜50℃、水素圧は常圧から10Kg/cm2の範囲であ
る。溶媒は各種の有機溶媒が用いられるが、これ
らの内ではエタノールがよく、また溶媒なしでも
反応は進行する。 以上いずれの方法を採用した場合でも、得られ
たω−置換−(E)−2−アルケン−1−アール
〔OHCCH=CH(CH2)oR3〕はほぼ100%E体の立
体構造を有するものとなる。 なお、生成物の末端基R3は出発原料のω−置
換−1−アルキニルマグネシウムハライド
〔XMgC≡C(CH2)oR1〕における末端基のR1が、
tert−ブチルジメチルシリル、メチルジ−tert−
ブチルシリル、フエニルジメチルカルビニルジメ
チルシリル以外のシリル基、1−エトキシエチル
基、1−メチル−1−メトキシエチル基、テトラ
ヒドロピラニル基、テトラヒドロフラニル基のと
きは水酸基となり、それ以外の有機基またはハロ
ゲン原子のときは出発原料の末端基がそのまま残
留する。 以下、本発明の実施例を示すが、本発明はこれ
に限定されるものではない。 (実施例) 実施例 1 (12−クロロ−(E)−2−ドデセン−1−アール
の合成) 1モル相当の11−クロロ−1−ウンデシニルマ
グネシウムクロリドのTHF溶液(THFは200g)
を反応器に導入し、窒素雰囲気下70〜80℃でオル
トぎ酸エチルエステルを177.6g(1.2モル)を滴
下し、80〜100℃にて20時間反応させた。反応終
了後10%塩化アンモニウム水溶液400ml中に反応
液を注ぎ、分液して有機層を取り、THFを除去
してその残さを蒸留したところ、12−クロロ−
1,1ジエトキシ−2−ドデシン、213g(b.
p.160〜165℃/2mmHg、収率74%)が得られた。
(以上工程1) つぎに、酢酸ニツケル2.5gをエタノール200ml
に溶解し、これに水素化ほう素ナトリウム0.4g
を加えて数分間撹拌して得たP−2Ni溶液を、エ
チレンジアミン0.5g、12−クロロ−1,1ジエ
トキシ−2−ドデシン213gとともにオートクレ
ーブにいれ、5Kg/cm2の水素圧で水素を導入し
た。反応後、水、n−ヘキサン各200mlを加えて
分液し、そのヘキサン層をとり、これに20%塩酸
水200mlを加えて30〜40℃で30分間撹拌した。反
応後ヘキサン層を水洗して中性を確認した後、ヘ
キサンを除去し、12−クロロ−(E)−2−ドデセン
−1−アール、146g(収率91%)を得た。(以上
工程2) 実施例 2 (9−ヒドロキシ−(E)−2−ノネン−1−アー
ルの合成) 1モル相当の8−テトラヒドロピラニルオキシ
−1−オクチニルマグネシウムクロリドのTHF
溶液(THFは200g)を反応器に入れ、窒素雰囲
気下70〜80℃でオルトぎ酸エチルエステルの
177.6g(1.2モル)を滴下し、80〜100℃にて20
時間反応させた。反応終了後10%塩化アンモニウ
ム水溶液400ml中に反応液を注ぎ、分液して有機
層を取り、THFを除去して活性アルミナカラム
クロマトグラフイにより単離したところ、9−テ
トラヒドロピラニルオキシ−1,1−ジエトキシ
−2−ノニン、184g(収率75%)を得た。(工程
1) これを前例における工程2と同様の操作で反応
させたところ、9−ヒドロキシ−(E)−2−ノネン
−1−アール、105g(収率89.5%)を得た。(工
程2) 実施例 3 (5−tert−ブチルジメチルシリルオキシ−(E)
−2−ペンテン−1−アールの合成) 出発原料として1モル相当の5−tert−ブチル
ジメチルシリルオキシ−1−ペンチニルマグネシ
ウムクロリドのTHF溶液(THFは250g)を用
いたほかは実施例2の工程1と同様の操作で反応
させたところ、5−tert−ブチルジメチルシリル
オキシ−1,1−ジエトキシ−2−ペンチンが
194g(収率68%)得られた。(工程1) これに塩化メチレン300gと15%塩酸水300gと
を加え、25〜35℃で2時間撹拌した。ガスクロマ
トグラフイによりアセタールが分解したことを確
認した後、分液して得られた塩化メチレン層を
水、5%NaHCO3水の各300mlで洗浄した。つぎ
にエバポレータで塩化メチレンを除去した濃縮液
と5%Pd−C7gをオートクレーブ中に仕込み、
2Kg/cm2の水素圧で水素を導入した。反応終了
後、ろ過して触媒を除き、5−tert−ブチルジメ
チルシリルオキシ−(E)−2−ペンテン−1−アー
ル113g(収率89%)を得た。(工程2) 実施例 4 (11,(E)−2−ドデカジエン−1−アールの合
成) 出発原料として1モル相当のウンデカ−10−エ
ン−1−イン−1−マグネシウムクロリド(9ビ
ニル−1−ノニニル−マグネシウムクロリド)の
THF溶液(THFは200g)を用いたほかは実施
例1の工程1と同様の操作で反応させたところ、
1,1ジエトキシドデカ−11−エン−2−イン、
167g(収率63%)が得られた。(工程1) これを前例の工程2と同様の操作で反応させた
ところ、11,(E)−2−ドデカジエン−1−アー
ル、107g(収率88%)を得た。(工程2) 実施例 5 (9−クロロ−(E)−2−ノネン−1−アールの
合成) 出発原料として1モル相当の8−クロロ−1−
オクチニルマグネシウムクロリドのTHF溶液
(THFは200g)を用いたほかは実施例1と同様
の操作で反応させ、THFを分離した後その残さ
を蒸留したところ、9−クロロ−1,1ジエトキ
シ−2−ノニン、180g(収率73%、b.p.155〜
160℃/5mmHg)が得られた。(工程1) これを実施例1と同様の操作で反応させたとこ
ろ、9−クロロ−(E)−2−ノネン−1−アール、
118g(収率93%)を得た。(工程2) この生成物はウイツテイヒ反応を利用してぶど
うがの性フエロモンであるE,Z−7,9−ドデ
カジエニルアセテートを容易に合成することがで
きる。 (発明の効果) 本発明によれば、農薬、性フエロモン、植物や
昆虫の生長調整剤、合成香料などの中間体として
有用なω−置換−(E)−2−アルケン−1−アール
を、グリニヤール反応を用いて簡便に、かつ高収
率で、しかもほぼ100%E体の立体構造を有する
ものとして製造することができる。
Claims (1)
- 1 (1)一般式XMgC≡C(CH2)oR1(式中のXは
ハロゲン原子、R1はハロゲン原子、ビニル基、
もしくは有機基または金属原子で保護された水酸
基、nは1〜20の整数を示す)で示されるω−置
換−1−アルキニルマグネシウムハライドと、一
般式(R2O)3CH(式中のR2は炭素原子数1または
2のアルキル基を示す)で示されるオルトぎ酸ア
ルキルエステルとを反応させ、(2)得られたω−置
換−1,1−ジアルコキシ−2−アルキンを、水
素添加後加水分解するか、加水分解後水素添加す
ることを特徴とするω−置換−(E)−2−アルケン
−1−アールの製造方法。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62060783A JPS63227537A (ja) | 1987-03-16 | 1987-03-16 | ω−置換−(E)−2−アルケン−1−ア−ルの製造方法 |
| EP88103977A EP0282940A3 (en) | 1987-03-16 | 1988-03-14 | A method for the preparation of a gamma-substituted (e)-2-alken-1-al |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62060783A JPS63227537A (ja) | 1987-03-16 | 1987-03-16 | ω−置換−(E)−2−アルケン−1−ア−ルの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63227537A JPS63227537A (ja) | 1988-09-21 |
| JPH0541617B2 true JPH0541617B2 (ja) | 1993-06-24 |
Family
ID=13152233
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62060783A Granted JPS63227537A (ja) | 1987-03-16 | 1987-03-16 | ω−置換−(E)−2−アルケン−1−ア−ルの製造方法 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| EP (1) | EP0282940A3 (ja) |
| JP (1) | JPS63227537A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE3726511A1 (de) * | 1987-08-08 | 1989-02-16 | Basf Ag | 1,1-dialkoxy- oder 1,1-((alpha),(omega)-methylendioxy)-non-2-in-9-ol und deren oh-geschuetzte derivate |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US2855441A (en) * | 1952-07-09 | 1958-10-07 | Sondheimer Franz | Diynic acetals |
| DE1618727A1 (de) * | 1967-02-20 | 1971-01-14 | Nitritfabrik Gmbh & Co | Verfahren zur Herstellung von 4-Hydroxyenalen |
| JPS62223136A (ja) * | 1986-03-19 | 1987-10-01 | Shin Etsu Chem Co Ltd | 1―ハロ―(e,z)―7,9―アルカジエン化合物 |
-
1987
- 1987-03-16 JP JP62060783A patent/JPS63227537A/ja active Granted
-
1988
- 1988-03-14 EP EP88103977A patent/EP0282940A3/en not_active Ceased
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63227537A (ja) | 1988-09-21 |
| EP0282940A3 (en) | 1989-08-23 |
| EP0282940A2 (en) | 1988-09-21 |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |