JPH0545287U - 動力伝達装置 - Google Patents
動力伝達装置Info
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- Vibration Prevention Devices (AREA)
- Transmission Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 エンジンの始動時や停止時の過渡的運転状態
における過大入力エネルギーを効果的に吸収し得る動力
伝達装置の提供。 【構成】 クランクシャフト1に固定される第1質量体
2に第2質量体8をばね部材13,13で回動方向に弾
性的に連繋すると共に、第1質量体2と第2質量体8の
相対回動角度が所定角度以上になると両質量体2,8の
少なくとも一方に摺接するゴム状弾性部材14を、両質
量体2,8の間に介装したことを特徴としている。
における過大入力エネルギーを効果的に吸収し得る動力
伝達装置の提供。 【構成】 クランクシャフト1に固定される第1質量体
2に第2質量体8をばね部材13,13で回動方向に弾
性的に連繋すると共に、第1質量体2と第2質量体8の
相対回動角度が所定角度以上になると両質量体2,8の
少なくとも一方に摺接するゴム状弾性部材14を、両質
量体2,8の間に介装したことを特徴としている。
Description
【0001】
本考案は自動車のクランクシャフトの端部に取り付けられる動力伝達装置に関 する。
【0002】
近年、この種の動力伝達装置は、エンジンの回転変動に伴うクランクシャフト の捩り振動を効果的に吸収・減衰し、トランスミッションギヤの歯打ち音や所謂 こもり音等の異音の発生を抑制するため、クランクシャフトに固定される第1質 量体と、これに相対回動可能に組み付ける第2質量体とに分割し、この分割した 質量体をばね部材で回動方向に弾性的に連繋するように構成している(実開昭6 0−28650号公報、特開昭62−204053号公報参照)。
【0003】
しかしながら、このように構成した動力伝達装置には、エンジン始動時や停止 時の過渡的運転状態においてエンジンの最大トルク以上の回転変動トルクが入力 される場合がある。これは、クランクシャフト系の捩り振動の共振点が通常エン ジンのアイドル回転数以下の回転数で生じるように設定されることに起因してい る。
【0004】 そこで、エンジン始動時や停止時の過渡的運転状態における過大入力トルクに よりばね部材等が損傷しないように、ばね部材等を保護する手段を備えた動力伝 達装置の提供が望まれていた。
【0005】 本考案は、その要望に応えるために案出されたものである。
【0006】
即ち本考案は、クランクシャフトに固定される第1質量体に第2質量体をばね 部材で回動方向に弾性的に連繋してなる動力伝達装置であって、前記第1質量体 と第2質量体の相対回動角度が所定角度以上になると両質量体の少なくとも一方 に摺接するゴム状弾性部材を、両質量体の間に介装したことを特徴としている。
【0007】
エンジンの始動時や停止時等の過渡的運転状態において、動力伝達装置に過大 な回転エネルギーが入力されると、ゴム状弾性部材と他部との摺接部に大きな摩 擦抵抗を生じさせて、その過大入力エネルギーを吸収する。
【0008】
図1は本考案の一実施例を示す動力伝達装置の取付状態断面図であり、この図 に示すように、クランクシャフト1の軸端には第1質量体としての入力部材2を ボルト3で固定してある。この入力部材2の両側には入力部材2に対して回動で きるようにドライブプレート4a,4bを配置し、これら一対のドライブプレー ト4a,4bの内周側を複数のストップピン5で所定の間隔をもって固定すると 共に、その外周側を複数のリベット6で固定してある。そして、ドライブプレー ト4bの外周端には図外のスタータモータのピニオンギヤに噛合するリングギヤ 7を溶接してあり、これらドライブプレート4a,4bとリングギヤ7とで第2 質量体8を構成している。
【0009】 尚、入力部材2に形成した周方向溝9にストップピン5を係合してストッパ機 構10を構成し、このストッパ機構10でドライブプレート4a,4b(第2質 量体)と入力部材2(第1質量体)の相対回動角度を所定角度に規制している。 又、一方のドライブプレート4aの内周端と入力部材2のショルダー部2aとの 間には軸受11を介装してあり、ドライブプレート4a,4bが入力部材2に対 して円滑に回動できるように工夫してある。
【0010】 12は入力部材2の周方向に複数形成したばね受容部であり(図2参照)、こ のばね受容部12には一対のアーク状のばね部材13,13とこれらの間に位置 する略円柱状のゴム状弾性部材14をリテーナ15を介して収容してある。
【0011】 16a,16bはドライブプレート4a,4bに形成したばね係合部である。 このばね係合部16a,16bは入力部材2のばね受容部12に対応させて形成 してあり、ゴム状弾性部材14及びばね部材13,13の外周に所定の隙間が生 じるように形成してある。そして、この周方向に隣り合う各ばね係合部16a, 16b間のドライブプレート4a,4bの内側壁にはリテーナプレート17をリ ベット18で固定してあり、このリテーナプレート17を入力部材2のアーム部 2bの両側に隙間をもって係合してある(図2〜図4参照)。この結果、ドライ ブプレート4a,4bと入力部材2は、一対のばね部材13,13及びこれらば ね部材13,13間に配置したゴム状弾性部材14で連繋されることとなる。尚 、入力部材2のばね受容部12には潤滑用グリースを収容してあり、入力部材2 とドライブプレート4a,4b間に配置したシール部材19a,19bでこの潤 滑用グリースの漏出を防止している。
【0012】 20はトルクコンバータ21のコンバータハウジングであり、このコンバータ ハウジング20にドライブプレート4a,4bの外周端部をボルト22で固定し てある。又、23は出力軸24にスプライン嵌合させたタービンハブであり、こ のタービンハブ23のフランジ部23aにはタービン・ランナ25を固定し、ボ ス部23bにはロックアップクラッチとしてのピストン26をスライドできるよ うに嵌合してある。ピストン26は、その背面に形成した複数の爪27をタービ ンハブ23のフランジ部23aの外周端に形成した溝28に係合してあるため、 タービンハブ23と一体回動する。そして、このピストン26は、車両速度が所 定速度以上となり、ピストン26の背面側の油圧力P1がピストン26の正面側 の油圧力P2よりも大きくなると、図1中左側方向へスライドしてコンバータハ ウジング20の内側壁20aに接合(ロックアップ)する。
【0013】 以上の実施例構造によれば、ロックアップ時等の低トルク入力時には、入力部 材2とドライブプレート4a,4bの相対回動に伴ってばね部材13,ゴム状弾 性部材14及びばね部材13がドライブプレート4a,4bに固定したリテーナ プレート17と入力部材2のアーム部2bとの間で押し縮められ、これらばね部 材13,ゴム状弾性部材14及びばね部材13が直列に作用してエンジンの回転 変動に起因する衝撃力及び捩り振動を吸収・減衰する。この結果、エンジンの動 力が動力伝達装置Aを介してクランクシャフト1からコンバータハウジング20 に円滑に伝達され、車室内のこもり音等の異音が効果的に低減されることとなる 。
【0014】 エンジンの始動時や停止時における過渡的運転状態においては、クランクシャ フト系の共振点がエンジンのアイドル回転数以下の回転数で生じるように設定さ れているため、エンジンの回転変動が増幅されて、瞬間的に高トルクが動力伝達 装置Aに作用する。この際、図5〜図6に示すように、入力部材2とドライブプ レート4a,4bとの相対回動に伴って、ゴム状弾性部材14がばね部材13と ばね部材13との間で圧縮されて拡径変形し、そのゴム状弾性部材14がドライ ブプレート4a,4bの内側面及び入力部材2のばね受容部周面12aに押し付 けられることとなり、ゴム状弾性部材14とドライブプレート4a,4bとの間 に大きな摩擦抵抗力(ヒステリシストルク)が生じ、これにより過大入力エネル ギーを吸収することができる。従って、この動力伝達装置Aは、過大入力トルク によるばね部材13等の損傷を防止し、より一層円滑でかつ確実な動力伝達を可 能とする。
【0015】 図7は本実施例の動力伝達装置Aを組み付けた動力伝達系の簡易振動モデルで あり、この図においてI1は入力部材2やクランクシャフト1等を含めた入力側 慣性モーメント、I2はドライブプレート4a,4b,リングギヤ7,コンバー タハウジング20等の出力側慣性モーメント、I3は出力軸24や出力軸24と ともに回動するその他のパワートレインの慣性モーメントである。又、この図7 において、K1は動力伝達装置Aの直列に作用するばね部材13,13とゴム状 弾性部材14の合成ばね定数であり、K2は出力軸24等の合成ばね定数、Th は動力伝達装置Aで生じる摩擦抵抗である。尚、C0はエンジンオイルの粘性減 衰抵抗を示し、C3はトランスミッションオイルの粘性減衰抵抗を示す。又、T ・sinWtはエンジンのトルク変動を示す。
【0016】 図8は前記図7の簡易振動モデルを使用して計算した結果を従来例と比較した 図である。この図に示すように、本実施例は、斜線部に相当する変動トルクを低 減化できる。
【0017】 尚、前記実施例は、ゴム状弾性部材14をドライブプレート4a,4b及び入 力部材2のばね受容部周面12aに摺接させる態様を示したが、入力部材2のば ね受容部周面12aにのみ摺接させて摩擦抵抗力を生じさせるようにしてもよい 。又、ゴム状弾性部材14をドライブプレート4a,4bの内側面にのみ摺接さ せて摩擦抵抗力を生じさせるようにしてもよい。
【0018】
以上の説明から明らかなように本考案は、クランクシャフトに固定される第1 質量体に第2質量体をばね部材で回動方向に弾性的に連繋してなる動力伝達装置 であって、前記第1質量体と第2質量体の相対回動角度が所定角度以上になると 両質量体の少なくとも一方に摺接するゴム状弾性部材を、両質量体の間に介装し てあるため、エンジンの始動時や停止時等の過渡的運転状態において過大な回転 エネルギーが入力されても、ゴム状弾性部材と他部との摺接部に生じる大きな摩 擦抵抗力でもってそれを吸収することができ、より一層円滑かつ確実な動力伝達 を可能とする。
【図1】本考案の一実施例を示す動力伝達装置の取付状
態断面図。
態断面図。
【図2】一部を切り欠いて示す動力伝達装置の正面図。
【図3】図2のB−B線に沿う断面図。
【図4】図2のC−C線に沿う断面図。
【図5】過大トルク入力時の動力伝達装置の要部正面
図。
図。
【図6】図5のD−D線に沿う断面図。
【図7】動力伝達系の簡易振動モデル図。
【図8】入力変動トルク−エンジン回転数関係図。
1…クランクシャフト、2…第1質量体(入力部材)、
8…第2質量体、13…ばね部材、14…ゴム状弾性部
材、A…動力伝達装置。
8…第2質量体、13…ばね部材、14…ゴム状弾性部
材、A…動力伝達装置。
Claims (1)
- 【請求項1】 クランクシャフトに固定される第1質量
体に第2質量体をばね部材で回動方向に弾性的に連繋し
てなる動力伝達装置において、前記第1質量体と第2質
量体の相対回動角度が所定角度以上になると両質量体の
少なくとも一方に摺接するゴム状弾性部材を、両質量体
の間に介装したことを特徴とする動力伝達装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991095517U JP2604705Y2 (ja) | 1991-11-21 | 1991-11-21 | 動力伝達装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991095517U JP2604705Y2 (ja) | 1991-11-21 | 1991-11-21 | 動力伝達装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0545287U true JPH0545287U (ja) | 1993-06-18 |
| JP2604705Y2 JP2604705Y2 (ja) | 2000-06-05 |
Family
ID=14139764
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1991095517U Expired - Fee Related JP2604705Y2 (ja) | 1991-11-21 | 1991-11-21 | 動力伝達装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2604705Y2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000002313A (ja) * | 1998-06-16 | 2000-01-07 | Unisia Jecs Corp | 捩じりダンパ |
| JP2010249048A (ja) * | 2009-04-16 | 2010-11-04 | Toyota Motor Corp | エンジン始動装置 |
| JP2012180907A (ja) * | 2011-03-02 | 2012-09-20 | Toyota Motor Corp | 捩り振動低減装置 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS647946U (ja) * | 1987-07-06 | 1989-01-17 |
-
1991
- 1991-11-21 JP JP1991095517U patent/JP2604705Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS647946U (ja) * | 1987-07-06 | 1989-01-17 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000002313A (ja) * | 1998-06-16 | 2000-01-07 | Unisia Jecs Corp | 捩じりダンパ |
| JP2010249048A (ja) * | 2009-04-16 | 2010-11-04 | Toyota Motor Corp | エンジン始動装置 |
| JP2012180907A (ja) * | 2011-03-02 | 2012-09-20 | Toyota Motor Corp | 捩り振動低減装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2604705Y2 (ja) | 2000-06-05 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
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