JPH0548786B2 - - Google Patents
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- JPH0548786B2 JPH0548786B2 JP61053387A JP5338786A JPH0548786B2 JP H0548786 B2 JPH0548786 B2 JP H0548786B2 JP 61053387 A JP61053387 A JP 61053387A JP 5338786 A JP5338786 A JP 5338786A JP H0548786 B2 JPH0548786 B2 JP H0548786B2
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- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
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- C08L81/00—Compositions of macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing sulfur with or without nitrogen, oxygen or carbon only; Compositions of polysulfones; Compositions of derivatives of such polymers
- C08L81/02—Polythioethers; Polythioether-ethers
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08G—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
- C08G75/00—Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing sulfur with or without nitrogen, oxygen, or carbon in the main chain of the macromolecule
- C08G75/02—Polythioethers
- C08G75/0204—Polyarylenethioethers
- C08G75/0209—Polyarylenethioethers derived from monomers containing one aromatic ring
- C08G75/0213—Polyarylenethioethers derived from monomers containing one aromatic ring containing elements other than carbon, hydrogen or sulfur
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
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-
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-
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- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Polymers & Plastics (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)
Description
〔発明の背景〕
産業上の利用分野
本発明は、実質的に線状の、高い溶融粘度を持
つた高分子量のポリアリーレンチオエーテルに、
大幅に低い溶融粘度をもつ未熱架橋のポリアリー
レンチオエーテルを混入して成るところの、同一
溶融粘度の単独ポリアリーレンチオエーテルに比
較して、結晶化温度が高められ、「バリ」
(BURP)の生成が低減され、成形加工性、機械
的特性が改善された、リサイクル使用に適した、
ポリアリーレンチオエーテル組成物に関するもの
である。 従来技術 ポリアリーレンチオエーテルで代表されるポリ
アリーレンチオエーテル(以下PATEと略記す
る)は、耐熱性、難燃性、耐薬品性などのすぐれ
たエンジニアリングプラスチツクスとして、多岐
の分野に利用されつつある。PATEは、通常、結
晶性高分子であり、その特長を活かして、特に、
射出成形品分野等に多く用いられている。 従来の射出成形用PATEは、比較的低分子量の
PATEを熱架橋処理(CURING)即ち、酸素の
存在下で加熱処理して架橋、分岐構造等を形成さ
せる処理によつて見掛けの溶融粘度を高めたもの
であつて、射出成形加工時の結晶化速度は非常に
大きく、離型性も優れ、「バリ」も比較的生成し
難いという特長を有している。しかし、これは、
一方、溶融加工時の溶融粘度の変化、即ち、溶融
粘度の不可逆的上昇が激しくて、樹脂のリサイク
ル使用が困難なこと、着色が激しいこと、機械的
強度(ウエルド強度も含む)が不充分なこと、な
ど大きな問題があつた。そこで、この熱架橋
PATEの欠点を改善するため、熱架橋PATEの配
合にによる物性改良なども試みられたが、機械的
強度の改良という点を除いては、未だに問題点は
解決されていなかつた。 一方、発明者らは、重合途中で水の添加と昇温
とを行なう方法によつて、実質的に線状の高分子
量のPATEを経済的に製造する方法を開発した
(特開昭61−7332号公報参照)。 この方法によつて得られる実質的に線状な
PATEは、分子量が十分に大きいため、熱架橋処
理をしなくても、射出成形等の各種溶融加工にそ
のまま適用することができる。このような未熱架
橋の実質的線状のPATEは、その分子構造から機
械的特性が優れていること、着色が極めて少なく
て、調色が容易なこと、さらに、溶融加工時の溶
融粘度の経時変化が極めて小さくて成形が容易で
あること、加工屑の循環使用も容易であり、極め
て経済的であること、などの大きな特長を有して
いる。しかし、一方、この実質的に線状の高分子
量PATEは、射出成形時の結晶化速度が若干小さ
くて、射出成形サイクルが若干高め難いこと、
「バリ」が若干出やすいことなど、射出成形用と
しては若干の問題があつた。 ところで、従来より、各種の成形加工及びその
条件により溶融結晶化温度(Tmc)と結晶化速
度とを加工前に自由に調節できることが望まれて
いた。一般に、溶融結晶化温度(Tmc)、すなわ
ち溶融状態から冷却する際に結晶化する温度、が
高いほど、溶融状態から冷却固化する際の結晶化
速度が大きく、射出成形加工時には適しているの
が通例である。此の意味からは、結晶性ポリマー
の結晶化を促進するための手段として、タルクな
どのいわゆる結晶核剤を添加することがまず最初
に試みられたが、PATEの場合には効果が乏しか
つた。 そこで、本発明者等は、溶融結晶化速度を高め
る為の手段として特願昭60−188246号(酸または
強酸の弱塩基で処理する)、特願昭60−45658号
(高沸点もしくは高融点を有する有機酸もしくは
有機酸無水物を添加して重合体の融点以上の温度
で混溶する)を開発して来た。これらの改良され
た方法によつて製造されるPATEはいずれも易結
晶性となるので、成形手段によつては、これらの
先行発明は有用な技術となり得たが、後処理で結
晶性を高める場合はその為の設備が必要であり、
また、添加物で結晶性を高める場合は着色が起る
おそれがあつた。 〔発明の概要〕 要 旨 本発明者等は、実質的に線状の高分子量PATE
の長所を保持しつつ上記の問題点を改善すべく鋭
意検討を進めた結果、希望する溶融粘度の線状の
PATEよりも高い溶融粘度を持つ高分子量の線状
PATEに、当該希望する溶融粘度よりも大幅に低
い溶融粘度の未熱架橋の線状のPATEを混合し
て、分子量分布が二山型(bimodal type)の、
当該希望する溶融粘度を持たせたPATE組成物と
することにより、驚くべきことには、その組成物
は、これと同じ溶融粘度の単独PATE、即ち分子
量分布が一山型のPATE、と比較して溶融結晶化
温度が高くなり、それに附随して結晶化速度も速
くなること、また同じ溶融粘度の単独PATEに比
較して構造粘性指数は減少し、「バリ」の生成も
低減し、しかも機械的特性もある程度向上するこ
と、を見出した。本発明はこの知見に基づいて完
成されたものである。 すなわち、本発明によるポリアリーレンチオエ
ーテル組成物は、希望する溶融粘度〔温度=310
℃、剪断速度=200(秒)-1で計つた値を基準とす
る〕の1.3倍以上の溶融粘度を持つ実質的に線状
のポリアリーレンチオエーテル(A)100重量部と希
望する溶融粘度の1/4倍以下でかつ2ポイズ以上
の溶融粘度を持つ実質的に未熱架橋のポリアリー
レンチオエーテル(B)5〜90重量部とを混合して得
た、該希望する溶融粘度の混合物から成ること、
を特徴とするものであつて、しかもこの組成物は
これと同じ溶融粘度の単独ポリアリーレンチオエ
ーテルよりも溶融結晶化温度が高められたもので
ある。 発明の効果 本発明による実質的に線状の高分子をベースと
した分子量分布が二山型のPATEは、機械的特性
が優れていること、加工時の着色が少なくて、成
形品の調色が容易であること、加工時の溶融粘度
の経時変化が少なくて、溶融加工成形が容易であ
ること、加工屑の循環使用が容易であつて、経済
的であることという、従来の一山型の線状PATE
樹脂の特長を保持することは勿論のこと、これに
加えて本発明の分子量分布二山型のPATEは、ほ
ぼ同一溶融粘度の一山型線状PATEに比較して、
結晶化温度が高まり、射出成形時の結晶化速度も
大きいために成形サイクルを速くでき、金型離れ
も優れているうえ、「バリ」の生成が非常に少な
いこと、熱変形温度が高くなり、更に機械的特性
も改善される等の従来の一山型の線状PATE樹脂
には不足している特長をも併せ持つている。従つ
て、本発明は、溶融成形加工に適した特に射出成
形加工に適した樹脂材料を提供することになる。 〔発明の具体的説明〕 PATE基本構造の形成 本発明の組成物の主成分のPATE(A)及び(B)は実
質的に、線状に重合されたポリアリーレンチオエ
ーテルである。 ここで、PATEとは、繰返し単位 (−Ar−S)−o(Ar:アリーレン基)を主要構成
要素としたものを意味する。 アリレーン基としてパラフエニレン基からなる
ものまたはパラフエニレン基を主成分とするもの
が、耐熱性、成形性、機械的特性等の物性上の点
から好ましい。 パラフエニレン基以外のアリーレン基として
は、m−フエニレン基
つた高分子量のポリアリーレンチオエーテルに、
大幅に低い溶融粘度をもつ未熱架橋のポリアリー
レンチオエーテルを混入して成るところの、同一
溶融粘度の単独ポリアリーレンチオエーテルに比
較して、結晶化温度が高められ、「バリ」
(BURP)の生成が低減され、成形加工性、機械
的特性が改善された、リサイクル使用に適した、
ポリアリーレンチオエーテル組成物に関するもの
である。 従来技術 ポリアリーレンチオエーテルで代表されるポリ
アリーレンチオエーテル(以下PATEと略記す
る)は、耐熱性、難燃性、耐薬品性などのすぐれ
たエンジニアリングプラスチツクスとして、多岐
の分野に利用されつつある。PATEは、通常、結
晶性高分子であり、その特長を活かして、特に、
射出成形品分野等に多く用いられている。 従来の射出成形用PATEは、比較的低分子量の
PATEを熱架橋処理(CURING)即ち、酸素の
存在下で加熱処理して架橋、分岐構造等を形成さ
せる処理によつて見掛けの溶融粘度を高めたもの
であつて、射出成形加工時の結晶化速度は非常に
大きく、離型性も優れ、「バリ」も比較的生成し
難いという特長を有している。しかし、これは、
一方、溶融加工時の溶融粘度の変化、即ち、溶融
粘度の不可逆的上昇が激しくて、樹脂のリサイク
ル使用が困難なこと、着色が激しいこと、機械的
強度(ウエルド強度も含む)が不充分なこと、な
ど大きな問題があつた。そこで、この熱架橋
PATEの欠点を改善するため、熱架橋PATEの配
合にによる物性改良なども試みられたが、機械的
強度の改良という点を除いては、未だに問題点は
解決されていなかつた。 一方、発明者らは、重合途中で水の添加と昇温
とを行なう方法によつて、実質的に線状の高分子
量のPATEを経済的に製造する方法を開発した
(特開昭61−7332号公報参照)。 この方法によつて得られる実質的に線状な
PATEは、分子量が十分に大きいため、熱架橋処
理をしなくても、射出成形等の各種溶融加工にそ
のまま適用することができる。このような未熱架
橋の実質的線状のPATEは、その分子構造から機
械的特性が優れていること、着色が極めて少なく
て、調色が容易なこと、さらに、溶融加工時の溶
融粘度の経時変化が極めて小さくて成形が容易で
あること、加工屑の循環使用も容易であり、極め
て経済的であること、などの大きな特長を有して
いる。しかし、一方、この実質的に線状の高分子
量PATEは、射出成形時の結晶化速度が若干小さ
くて、射出成形サイクルが若干高め難いこと、
「バリ」が若干出やすいことなど、射出成形用と
しては若干の問題があつた。 ところで、従来より、各種の成形加工及びその
条件により溶融結晶化温度(Tmc)と結晶化速
度とを加工前に自由に調節できることが望まれて
いた。一般に、溶融結晶化温度(Tmc)、すなわ
ち溶融状態から冷却する際に結晶化する温度、が
高いほど、溶融状態から冷却固化する際の結晶化
速度が大きく、射出成形加工時には適しているの
が通例である。此の意味からは、結晶性ポリマー
の結晶化を促進するための手段として、タルクな
どのいわゆる結晶核剤を添加することがまず最初
に試みられたが、PATEの場合には効果が乏しか
つた。 そこで、本発明者等は、溶融結晶化速度を高め
る為の手段として特願昭60−188246号(酸または
強酸の弱塩基で処理する)、特願昭60−45658号
(高沸点もしくは高融点を有する有機酸もしくは
有機酸無水物を添加して重合体の融点以上の温度
で混溶する)を開発して来た。これらの改良され
た方法によつて製造されるPATEはいずれも易結
晶性となるので、成形手段によつては、これらの
先行発明は有用な技術となり得たが、後処理で結
晶性を高める場合はその為の設備が必要であり、
また、添加物で結晶性を高める場合は着色が起る
おそれがあつた。 〔発明の概要〕 要 旨 本発明者等は、実質的に線状の高分子量PATE
の長所を保持しつつ上記の問題点を改善すべく鋭
意検討を進めた結果、希望する溶融粘度の線状の
PATEよりも高い溶融粘度を持つ高分子量の線状
PATEに、当該希望する溶融粘度よりも大幅に低
い溶融粘度の未熱架橋の線状のPATEを混合し
て、分子量分布が二山型(bimodal type)の、
当該希望する溶融粘度を持たせたPATE組成物と
することにより、驚くべきことには、その組成物
は、これと同じ溶融粘度の単独PATE、即ち分子
量分布が一山型のPATE、と比較して溶融結晶化
温度が高くなり、それに附随して結晶化速度も速
くなること、また同じ溶融粘度の単独PATEに比
較して構造粘性指数は減少し、「バリ」の生成も
低減し、しかも機械的特性もある程度向上するこ
と、を見出した。本発明はこの知見に基づいて完
成されたものである。 すなわち、本発明によるポリアリーレンチオエ
ーテル組成物は、希望する溶融粘度〔温度=310
℃、剪断速度=200(秒)-1で計つた値を基準とす
る〕の1.3倍以上の溶融粘度を持つ実質的に線状
のポリアリーレンチオエーテル(A)100重量部と希
望する溶融粘度の1/4倍以下でかつ2ポイズ以上
の溶融粘度を持つ実質的に未熱架橋のポリアリー
レンチオエーテル(B)5〜90重量部とを混合して得
た、該希望する溶融粘度の混合物から成ること、
を特徴とするものであつて、しかもこの組成物は
これと同じ溶融粘度の単独ポリアリーレンチオエ
ーテルよりも溶融結晶化温度が高められたもので
ある。 発明の効果 本発明による実質的に線状の高分子をベースと
した分子量分布が二山型のPATEは、機械的特性
が優れていること、加工時の着色が少なくて、成
形品の調色が容易であること、加工時の溶融粘度
の経時変化が少なくて、溶融加工成形が容易であ
ること、加工屑の循環使用が容易であつて、経済
的であることという、従来の一山型の線状PATE
樹脂の特長を保持することは勿論のこと、これに
加えて本発明の分子量分布二山型のPATEは、ほ
ぼ同一溶融粘度の一山型線状PATEに比較して、
結晶化温度が高まり、射出成形時の結晶化速度も
大きいために成形サイクルを速くでき、金型離れ
も優れているうえ、「バリ」の生成が非常に少な
いこと、熱変形温度が高くなり、更に機械的特性
も改善される等の従来の一山型の線状PATE樹脂
には不足している特長をも併せ持つている。従つ
て、本発明は、溶融成形加工に適した特に射出成
形加工に適した樹脂材料を提供することになる。 〔発明の具体的説明〕 PATE基本構造の形成 本発明の組成物の主成分のPATE(A)及び(B)は実
質的に、線状に重合されたポリアリーレンチオエ
ーテルである。 ここで、PATEとは、繰返し単位 (−Ar−S)−o(Ar:アリーレン基)を主要構成
要素としたものを意味する。 アリレーン基としてパラフエニレン基からなる
ものまたはパラフエニレン基を主成分とするもの
が、耐熱性、成形性、機械的特性等の物性上の点
から好ましい。 パラフエニレン基以外のアリーレン基として
は、m−フエニレン基
【式】o−フ
エニレン基
【式】アルキル置換フエニ
レン基
【式】(R:アルキル基(好まし
くは低級アルキル基)、nは1〜4の整数)、p,
p′−ジフエニレン−スルフオン基
p′−ジフエニレン−スルフオン基
【式】p,p′−ビフ
エニレン基
【式】p,p′−
ジフエニレンエーテル基
【式】p,p′−ジフエ
ニレンカルボニル基
【式】ナフタレン基
【式】などを有するものが使用
できる。
組成物の加工性という点からは、
【式】繰返し単位だけのホモポリ
マーよりも、異種繰返し単位を含んだコポリマー
が好ましい。コポリマーとしては
が好ましい。コポリマーとしては
【式】と
【式】のコ
ポリマーが好ましく、特にこれらの繰返し単位が
ランダム状よりは、ブロツク状に含まれているも
の(たとえば特開昭61−14228号公報に記載のも
の)が好ましい。ランダム状共重合体に比べて、
ブロツク状共重合体を使用した場合は、加工性の
点ではほぼ同等であるが、物性上(耐熱性、機械
的性質等)の点からランダム共重合体を使用した
場合に比較して顕著に優れているからである。ブ
ロツク共重合体中の
ランダム状よりは、ブロツク状に含まれているも
の(たとえば特開昭61−14228号公報に記載のも
の)が好ましい。ランダム状共重合体に比べて、
ブロツク状共重合体を使用した場合は、加工性の
点ではほぼ同等であるが、物性上(耐熱性、機械
的性質等)の点からランダム共重合体を使用した
場合に比較して顕著に優れているからである。ブ
ロツク共重合体中の
【式】繰返し単
位は5〜50モル、特に10〜25モル%、であること
が好ましい。 本発明に使用するベースポリマーAは、実質的
に線状構造であるものである。例えば、重合時に
有効量の架橋剤(例えば1,2,4−トリハロベ
ンゼン)を用いて得た架橋物、あるいはポリマー
をO2存在下等で高温処理して効果的に架橋させ
た架橋物は、本発明には好ましくない。これらの
架橋物は、通常、機械的に極めて脆弱であり、物
性の面から好ましくないばかりでなく、加工時の
溶融粘度変化が大きくてリサイクル使用が困難で
あり、加工性の面から及び経済的な面からも好ま
しくない。 上記のような本発明樹脂の条件を満たす線状
PATEは、たとえば、本発明者等の出願にかかわ
る特開昭61−7332号公報等に記載の方法により経
済的に製造することが可能である。その他に、特
公報52−12240号公報記載のカルボン酸を重合系
に多量に添加して、高分子量の線状PATEを得る
方法なども用いることができる。 一方、添加用の樹脂素材Bは、低粘度で且つ実
質的に未熱架橋処理のPATEであれば、線状
PATE、非線状PATE、あるいはまたアリーレン
チオエーテル共重合体(ランダム、ブロツク、い
ずれも含む)のいずれのPATEであつてもよい。
熱架橋処理したPATEは、これをAに添加して用
いた場合にその組成物の熱安定性の劣化、特に溶
融加工時の大きな不可逆的粘度変化をもたらすお
それがあるので好ましくない。未熱架橋の低粘度
PATEは上述の製造方法でもできるが、従来の常
法(特公昭45−3368号公報記載の方法等)でも容
易に製造することができる。 PATE組成物の形成 本発明のPATE組成物は、その主成分が、実質
的に線状の高分子量PATEであつて希望する溶融
粘度よりも高い溶融粘度を有するもの〔PATE
(A)〕を素材樹脂として、これに希望する溶融粘度
よりも大幅に低い溶融粘度の未熱架橋の、より低
分子量のもの〔PATE(B)〕を混入して成る、分子
量分布が二山型で、当該希望の溶融粘度のPATE
の混合物である。 素材樹脂として用いるべきAは、実質的に線状
のPATEであつて、希望する溶融粘度の1.3倍以
上、特に好ましくは、1.5倍以上、の溶融粘度の
ものが望ましい。(ここで、溶融粘度は、温度=
310℃、剪断速度=200(秒)-1で測定したものであ
る〕。溶融粘度が1.3倍未満のものでは他方の成分
Bの混入による本発明の効果(結晶化温度の上
昇、結晶化速度の上昇、「バリ」の発生防止、機
械的特性の向上)の発現が不充分となる恐れがあ
るので好ましくない。 一方、素材樹脂Aに混入して用いるべき添加剤
としての樹脂Bは、未熱架橋PATEであつて、溶
融粘度が希望する溶融粘度の1/4倍以下、特に好
まくしは1/5倍以下、でかつ2ポイズ以上の溶融
粘度を持つものが望ましい。溶融粘度が1/4超過
のものでは、本発明の効果の発現が不十分となる
おそれがあるので好ましくない。また、溶融粘度
が2ポイズ未満のPATEは、オリゴマーを含んで
いる場合が多くて、熱安定性の劣化するおそれが
ある。 素材樹脂となるべきAに対する添加剤樹脂Bの
混入量は、AとBの溶融粘度と、組成物に希望す
る溶融粘度とによつて可変的であるが、A100重
量部に対してBは5〜90重量部、特に好ましくは
10〜80重量部、の範囲から選ばれる。5重量部未
満では本発明の効果の発現が不十分となる恐れが
あり、逆に90重量部超過では機械的特性が著しく
低下する恐れがあるので、いずれも好ましくな
い。 本発明組成物は両成分AおよびBをそれらの溶
融を伴う方法によつて混合することによつて得る
ことがふつうであるが、本発明は両成分、粉末の
ドライブレンドの形態の混合物をも包含するもの
である。 PATEは本質的には熱可塑性樹脂であり、従つ
て本発明によつて得られる分子量分布二山型
PATE組成物は熱可塑性樹脂に慣用されていると
ころに従つて種々の添加物を配合することができ
る。具体的には、たとえば、マイカ、TiO2、
SiO2、Al2O3、CaCO3、カーボン黒、タルク、
CaSiO2、MgCO3などの粉末状無機充填材あるい
はガラス、炭素、黒鉛、アラミド、チタン酸カ
リ、シリカ、ウオラストナイト、などの材料から
なる繊維状充填材などと溶融混合して組成物とす
ることができる。また、ポリイミド、ポリアミ
ド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリスチレ
ン、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルイミ
ド、ポリアリーレン、ポリフエニレンエーテル、
ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート、ポリアセター
ル、ポロプロピレン、ポリエチレン、ABS、ポ
リ塩化ビニル、ポリメチルメタクリレート、ポリ
スチレン、ポリ弗化ビニリデン、ポリテトラフル
オルエチレン、テトラフルオルエチレンエポリマ
ー、などとブレンドして組成物とすることもでき
る。これらの充填材の他に、少量の安定剤、核
剤、滑剤、防錆剤、カツプリング材、抗酸化剤、
着色料、その他等も用いることができる。 従つて、本発明において「ポリアリーレンチオ
エーテル組成物」というときは、前記の成分Aお
よびBのみからなるものの外に、上記のような各
種の添加剤を配合した組成物をも包含するものと
する。A、B成分以外の樹脂成分を含む組成物の
場合は、A、B成分が主要樹脂分を構成するもの
が好ましい。 PATE組成物の用途 本発明の分子量分布が二山型のPATE組成物
は、二成分PATEだけのものおよび各種の添加物
を含むもののいずれにおいても、その機械的特性
が優れていること、調色が容易であること、加工
時の溶融粘度の変化が少ないこと、屑の循環使用
が容易なこと、溶融結晶化温度が高くかつ結晶化
速度も速いので成形サイクルを高めることができ
ること、金型離れが良いこと、「バリ」の生成が
少ないこと、熱変形温度が高いこと、などの特長
を生かして、射出成形加工を初めとして、押出成
形加工、圧縮成形加工などの各種溶融加工方法が
適用できる。 これらの加工方法によつて得られる成形物は、
モールド品、シートフイルム(一軸、二軸配向品
を含む)、糸、パイプ、プロフアイル等として、
電子・電気分野、精密機器分野、自動車、航空機
分野、化学工業、医療、食品包装、食器分野、ス
ポーツ用品分野等において、広く使用することが
できる。 実験例 合成実施例 1 攪拌装置付きチタン張り2m3重合缶に含水硫化
ソーダ(Na2S・5H2O、固形分45.6%)2.20キロ
モルおよびN−メチル−2−ピロリドン(以下
NMPと略記)1100Kgを仕込み、約200℃まで昇
温加熱して、水分を溜出させ、次いでp−ジクロ
ルベンゼン(以下p−DCBと略記)2.16キロモル
を加え、220℃で5時間攪拌しながら反応させ、
次いで純水4.4キロモルを加えてさらに255℃で5
時間攪拌しながら反応させた。反応後、冷却し、
重合物を別し、アセトン洗および水洗の後、
NH4Cl水溶液で中和し、再水洗を経て乾燥して、
ベースポリマー(P−1)を調製した。 合成実施例 2 合成実施例1と同様にして、含水Na2S2.20キ
ロモル及びNMP1100Kgを仕込んで加熱脱水し、
次いでp−DCB2.15キロモルを加えて210℃で5
時間反応させ、次いで純水5.25キロモルを加えて
さらに260℃で6時間反応させた。反応後、合成
実施例1と同様に後処理して、ベースポリマー
(P−2)を得た。 合成実施例 3 攪拌装置付きチタン張り200リツトル重合缶に、
含水Na2S(固形分=45.6%)210モル及びNMP80
Kgを仕込み、加熱脱水し、m−ジクロルベンゼン
(以下m−DCBと略記)201モルおよびNMP31Kg
を加えて220℃で2時間加熱し、さらに230℃で7
時間反応させて、混合液(M1)を得た(一部サ
ンプリングした重合物の末端塩素の量から、平均
重合度=40を割り出した)。此の反応物を重合缶
より取り出し、約2日間保存した。 一方、同一重合缶に含水Na2S200モル及び
NMP80Kgを仕込んで加熱脱水し、p−DCB203
モル、NMP27.5Kgおよび純水35.5モルを加え、
攪拌冷却して、混合液(M2)を得た。次いで、
200リツトル缶に混合液をM1/M2=22.5Kg/126
Kgの比率で仕込み、220℃で8時間反応させ、次
いで純水690モルを加えて260℃で7時間反応させ
た。反応後、合成実施例1と同様にして後処理し
て、ベースポリマー(P−3)を得た。此の重合
物の組成比は、p/m=85モル/15モルであつた
(FTIR法による)(FTIR法:FOURIER
TRANSFORM INFRARED
SPECTROMETER)。 合成実施例 4 合成成実施例1と同様にして、含水Na2S2.20
キロモル、NMP1100Kgを仕込んで、加熱脱水
し、次いでp−DCB2.16キロモルを加えて220℃
で5時間反応させ、次いで純水4.40キロモルを加
えて、さらに255℃で4時間反応させた。反応後、
合成実施例1と同様に後処理して、ポリマー(P
−4)を得た。 このポリマー(P−4)は、その溶融粘度(後
述)から従来の標準的な射出成形用の線状PATE
として用いた。 合成実施例 5 合成実施例1と同様にして、含水Na2S2.20キ
ロモル及びNMP1100Kgを仕込んで、加熱脱水
後、p−DCB2.16キロモル及び純水4.00キロモル
をを加えて220℃で15時間反応させた。反応後、
合成実施例1と同様に後処理して、添加用ポリマ
ー(A−1)を得た。 合成実施例 6 p.DCB2.16キロモルの代りにp−DCB2.06キロ
モルとm−DCB0.10キロモルとの混合物を加えた
点を除き、合成実施例5と全く同様にして添加用
ポリマー(A−2)を得た。 合成実施例 7 合成実施例1と同様にして、含水Na2S2.20キ
ロモル及びNMP1100Kgを仕込んで、加熱脱水
し、次いでp−DCB2.25キロモルを加えて220℃
で5時間反応させ、次いで純水4.40キロモルを加
えて、さらに255℃で5時間反応させた。 反応後、合成実施例1と同様にして後処理し
て、添加用ポリマー(A−3)を得た。 加工実施例 1 得られたポリマーP−1〜P−4と添加用ポリ
マーA−1〜A−3とを所定量づつ、ヘンシエル
ミキサーを用いて混合し、溶融粘度1600±100ポ
イズおよび3000±1000ポイズのポリマー組成物を
目標に調製した。これらのポリマー組成物の一部
及び原料ポリマーの一部を、そのまま溶融押出機
を用いて、急冷して、それぞれの樹脂ペレツトP
−1−1、P−1−2、P−1−3、P−2−1
およびP−2−2を調製した。これらの樹脂ペレ
ツトについて、キヤピログラフ(東洋精機製)を
用いて310℃で溶融粘度を測定し、剪断速度200
(秒)-1に内挿もしくは外挿して溶融粘度を求め
た。 さらにまた、これらの樹脂ペレツトについて、
DSC(島津製作所製示差走査熱量計)を用いて溶
融状態から10℃/分の冷却速度で冷却したときの
結晶化温度を発熱ピークから求めた。結果は、一
括して表1及び表2に示す通りであつた。 希望する溶融粘度1600ポイズの1.9倍の溶融粘
度のP−1(溶融粘度3000ポイズ)(A)に対して、
希望する溶融粘度の1/2.6(1/4よりも大きい)倍
のA−3(溶融粘度610ポイズ)(B)を混ぜたものP
−1−3ではTmcの上昇は観測されなかつたが、
他のものではいずれもTmcの上昇と結晶化速度
の上昇が見られた。また、いずれも透明度は失な
われなかつた。Tmcが高いほど、通常の溶融成
形加工における結晶化速度が大きかつた。 加工実施例 2 加工実施例−1で得られたポリマー組成物及び
標準的なポリマーP−4にガラス繊維(以後GF
と略記する)を40重量%を加えて混合し、溶融押
出機を用いて、溶融押出し、急冷して、それぞれ
のGF入りペレツトを調製した。 これらのGF入りペレツトから、射出成型機
(東芝機械製IS−75EV)を用い、樹脂温度335
℃/射出圧1000Kg/cm2/金型温度140℃/金型保
持時間30秒で射出成形加工を行なつて、それぞれ
の試験片P−4−G、P−1−1−1G、P1−2
−G、P−2−1−G、P−3−1−G、P−1
−GおよびP−2−2−Gに成形して、金型離れ
の状況を観察した。また、得られた試験片につい
て「バリ」の生成、引張り強度、曲げ強度、
ZOD強度、熱変形温度を測定した。此等の結果
は、一括して表3に示す通りであつた。 本発明による組成物にGFを混合した試料(P
−1−1−G、P−1−2−G、P−2−1−
G、P−3−1−GおよびP−2−2−G)では
各々の基準GF組成物(P−4−G:溶融粘度
6400、P−1−1G:溶融粘度13000)に対して、
いずれも熱変形温度が3℃〜10℃上昇し、結晶化
速度が早くなつた結果、「バリ」の生成がほとん
どなくなり、金型離れが良好となり、機械特性が
向上していた(勿論熱固定の必要は無いものと考
えられる)。
が好ましい。 本発明に使用するベースポリマーAは、実質的
に線状構造であるものである。例えば、重合時に
有効量の架橋剤(例えば1,2,4−トリハロベ
ンゼン)を用いて得た架橋物、あるいはポリマー
をO2存在下等で高温処理して効果的に架橋させ
た架橋物は、本発明には好ましくない。これらの
架橋物は、通常、機械的に極めて脆弱であり、物
性の面から好ましくないばかりでなく、加工時の
溶融粘度変化が大きくてリサイクル使用が困難で
あり、加工性の面から及び経済的な面からも好ま
しくない。 上記のような本発明樹脂の条件を満たす線状
PATEは、たとえば、本発明者等の出願にかかわ
る特開昭61−7332号公報等に記載の方法により経
済的に製造することが可能である。その他に、特
公報52−12240号公報記載のカルボン酸を重合系
に多量に添加して、高分子量の線状PATEを得る
方法なども用いることができる。 一方、添加用の樹脂素材Bは、低粘度で且つ実
質的に未熱架橋処理のPATEであれば、線状
PATE、非線状PATE、あるいはまたアリーレン
チオエーテル共重合体(ランダム、ブロツク、い
ずれも含む)のいずれのPATEであつてもよい。
熱架橋処理したPATEは、これをAに添加して用
いた場合にその組成物の熱安定性の劣化、特に溶
融加工時の大きな不可逆的粘度変化をもたらすお
それがあるので好ましくない。未熱架橋の低粘度
PATEは上述の製造方法でもできるが、従来の常
法(特公昭45−3368号公報記載の方法等)でも容
易に製造することができる。 PATE組成物の形成 本発明のPATE組成物は、その主成分が、実質
的に線状の高分子量PATEであつて希望する溶融
粘度よりも高い溶融粘度を有するもの〔PATE
(A)〕を素材樹脂として、これに希望する溶融粘度
よりも大幅に低い溶融粘度の未熱架橋の、より低
分子量のもの〔PATE(B)〕を混入して成る、分子
量分布が二山型で、当該希望の溶融粘度のPATE
の混合物である。 素材樹脂として用いるべきAは、実質的に線状
のPATEであつて、希望する溶融粘度の1.3倍以
上、特に好ましくは、1.5倍以上、の溶融粘度の
ものが望ましい。(ここで、溶融粘度は、温度=
310℃、剪断速度=200(秒)-1で測定したものであ
る〕。溶融粘度が1.3倍未満のものでは他方の成分
Bの混入による本発明の効果(結晶化温度の上
昇、結晶化速度の上昇、「バリ」の発生防止、機
械的特性の向上)の発現が不充分となる恐れがあ
るので好ましくない。 一方、素材樹脂Aに混入して用いるべき添加剤
としての樹脂Bは、未熱架橋PATEであつて、溶
融粘度が希望する溶融粘度の1/4倍以下、特に好
まくしは1/5倍以下、でかつ2ポイズ以上の溶融
粘度を持つものが望ましい。溶融粘度が1/4超過
のものでは、本発明の効果の発現が不十分となる
おそれがあるので好ましくない。また、溶融粘度
が2ポイズ未満のPATEは、オリゴマーを含んで
いる場合が多くて、熱安定性の劣化するおそれが
ある。 素材樹脂となるべきAに対する添加剤樹脂Bの
混入量は、AとBの溶融粘度と、組成物に希望す
る溶融粘度とによつて可変的であるが、A100重
量部に対してBは5〜90重量部、特に好ましくは
10〜80重量部、の範囲から選ばれる。5重量部未
満では本発明の効果の発現が不十分となる恐れが
あり、逆に90重量部超過では機械的特性が著しく
低下する恐れがあるので、いずれも好ましくな
い。 本発明組成物は両成分AおよびBをそれらの溶
融を伴う方法によつて混合することによつて得る
ことがふつうであるが、本発明は両成分、粉末の
ドライブレンドの形態の混合物をも包含するもの
である。 PATEは本質的には熱可塑性樹脂であり、従つ
て本発明によつて得られる分子量分布二山型
PATE組成物は熱可塑性樹脂に慣用されていると
ころに従つて種々の添加物を配合することができ
る。具体的には、たとえば、マイカ、TiO2、
SiO2、Al2O3、CaCO3、カーボン黒、タルク、
CaSiO2、MgCO3などの粉末状無機充填材あるい
はガラス、炭素、黒鉛、アラミド、チタン酸カ
リ、シリカ、ウオラストナイト、などの材料から
なる繊維状充填材などと溶融混合して組成物とす
ることができる。また、ポリイミド、ポリアミ
ド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリスチレ
ン、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルイミ
ド、ポリアリーレン、ポリフエニレンエーテル、
ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート、ポリアセター
ル、ポロプロピレン、ポリエチレン、ABS、ポ
リ塩化ビニル、ポリメチルメタクリレート、ポリ
スチレン、ポリ弗化ビニリデン、ポリテトラフル
オルエチレン、テトラフルオルエチレンエポリマ
ー、などとブレンドして組成物とすることもでき
る。これらの充填材の他に、少量の安定剤、核
剤、滑剤、防錆剤、カツプリング材、抗酸化剤、
着色料、その他等も用いることができる。 従つて、本発明において「ポリアリーレンチオ
エーテル組成物」というときは、前記の成分Aお
よびBのみからなるものの外に、上記のような各
種の添加剤を配合した組成物をも包含するものと
する。A、B成分以外の樹脂成分を含む組成物の
場合は、A、B成分が主要樹脂分を構成するもの
が好ましい。 PATE組成物の用途 本発明の分子量分布が二山型のPATE組成物
は、二成分PATEだけのものおよび各種の添加物
を含むもののいずれにおいても、その機械的特性
が優れていること、調色が容易であること、加工
時の溶融粘度の変化が少ないこと、屑の循環使用
が容易なこと、溶融結晶化温度が高くかつ結晶化
速度も速いので成形サイクルを高めることができ
ること、金型離れが良いこと、「バリ」の生成が
少ないこと、熱変形温度が高いこと、などの特長
を生かして、射出成形加工を初めとして、押出成
形加工、圧縮成形加工などの各種溶融加工方法が
適用できる。 これらの加工方法によつて得られる成形物は、
モールド品、シートフイルム(一軸、二軸配向品
を含む)、糸、パイプ、プロフアイル等として、
電子・電気分野、精密機器分野、自動車、航空機
分野、化学工業、医療、食品包装、食器分野、ス
ポーツ用品分野等において、広く使用することが
できる。 実験例 合成実施例 1 攪拌装置付きチタン張り2m3重合缶に含水硫化
ソーダ(Na2S・5H2O、固形分45.6%)2.20キロ
モルおよびN−メチル−2−ピロリドン(以下
NMPと略記)1100Kgを仕込み、約200℃まで昇
温加熱して、水分を溜出させ、次いでp−ジクロ
ルベンゼン(以下p−DCBと略記)2.16キロモル
を加え、220℃で5時間攪拌しながら反応させ、
次いで純水4.4キロモルを加えてさらに255℃で5
時間攪拌しながら反応させた。反応後、冷却し、
重合物を別し、アセトン洗および水洗の後、
NH4Cl水溶液で中和し、再水洗を経て乾燥して、
ベースポリマー(P−1)を調製した。 合成実施例 2 合成実施例1と同様にして、含水Na2S2.20キ
ロモル及びNMP1100Kgを仕込んで加熱脱水し、
次いでp−DCB2.15キロモルを加えて210℃で5
時間反応させ、次いで純水5.25キロモルを加えて
さらに260℃で6時間反応させた。反応後、合成
実施例1と同様に後処理して、ベースポリマー
(P−2)を得た。 合成実施例 3 攪拌装置付きチタン張り200リツトル重合缶に、
含水Na2S(固形分=45.6%)210モル及びNMP80
Kgを仕込み、加熱脱水し、m−ジクロルベンゼン
(以下m−DCBと略記)201モルおよびNMP31Kg
を加えて220℃で2時間加熱し、さらに230℃で7
時間反応させて、混合液(M1)を得た(一部サ
ンプリングした重合物の末端塩素の量から、平均
重合度=40を割り出した)。此の反応物を重合缶
より取り出し、約2日間保存した。 一方、同一重合缶に含水Na2S200モル及び
NMP80Kgを仕込んで加熱脱水し、p−DCB203
モル、NMP27.5Kgおよび純水35.5モルを加え、
攪拌冷却して、混合液(M2)を得た。次いで、
200リツトル缶に混合液をM1/M2=22.5Kg/126
Kgの比率で仕込み、220℃で8時間反応させ、次
いで純水690モルを加えて260℃で7時間反応させ
た。反応後、合成実施例1と同様にして後処理し
て、ベースポリマー(P−3)を得た。此の重合
物の組成比は、p/m=85モル/15モルであつた
(FTIR法による)(FTIR法:FOURIER
TRANSFORM INFRARED
SPECTROMETER)。 合成実施例 4 合成成実施例1と同様にして、含水Na2S2.20
キロモル、NMP1100Kgを仕込んで、加熱脱水
し、次いでp−DCB2.16キロモルを加えて220℃
で5時間反応させ、次いで純水4.40キロモルを加
えて、さらに255℃で4時間反応させた。反応後、
合成実施例1と同様に後処理して、ポリマー(P
−4)を得た。 このポリマー(P−4)は、その溶融粘度(後
述)から従来の標準的な射出成形用の線状PATE
として用いた。 合成実施例 5 合成実施例1と同様にして、含水Na2S2.20キ
ロモル及びNMP1100Kgを仕込んで、加熱脱水
後、p−DCB2.16キロモル及び純水4.00キロモル
をを加えて220℃で15時間反応させた。反応後、
合成実施例1と同様に後処理して、添加用ポリマ
ー(A−1)を得た。 合成実施例 6 p.DCB2.16キロモルの代りにp−DCB2.06キロ
モルとm−DCB0.10キロモルとの混合物を加えた
点を除き、合成実施例5と全く同様にして添加用
ポリマー(A−2)を得た。 合成実施例 7 合成実施例1と同様にして、含水Na2S2.20キ
ロモル及びNMP1100Kgを仕込んで、加熱脱水
し、次いでp−DCB2.25キロモルを加えて220℃
で5時間反応させ、次いで純水4.40キロモルを加
えて、さらに255℃で5時間反応させた。 反応後、合成実施例1と同様にして後処理し
て、添加用ポリマー(A−3)を得た。 加工実施例 1 得られたポリマーP−1〜P−4と添加用ポリ
マーA−1〜A−3とを所定量づつ、ヘンシエル
ミキサーを用いて混合し、溶融粘度1600±100ポ
イズおよび3000±1000ポイズのポリマー組成物を
目標に調製した。これらのポリマー組成物の一部
及び原料ポリマーの一部を、そのまま溶融押出機
を用いて、急冷して、それぞれの樹脂ペレツトP
−1−1、P−1−2、P−1−3、P−2−1
およびP−2−2を調製した。これらの樹脂ペレ
ツトについて、キヤピログラフ(東洋精機製)を
用いて310℃で溶融粘度を測定し、剪断速度200
(秒)-1に内挿もしくは外挿して溶融粘度を求め
た。 さらにまた、これらの樹脂ペレツトについて、
DSC(島津製作所製示差走査熱量計)を用いて溶
融状態から10℃/分の冷却速度で冷却したときの
結晶化温度を発熱ピークから求めた。結果は、一
括して表1及び表2に示す通りであつた。 希望する溶融粘度1600ポイズの1.9倍の溶融粘
度のP−1(溶融粘度3000ポイズ)(A)に対して、
希望する溶融粘度の1/2.6(1/4よりも大きい)倍
のA−3(溶融粘度610ポイズ)(B)を混ぜたものP
−1−3ではTmcの上昇は観測されなかつたが、
他のものではいずれもTmcの上昇と結晶化速度
の上昇が見られた。また、いずれも透明度は失な
われなかつた。Tmcが高いほど、通常の溶融成
形加工における結晶化速度が大きかつた。 加工実施例 2 加工実施例−1で得られたポリマー組成物及び
標準的なポリマーP−4にガラス繊維(以後GF
と略記する)を40重量%を加えて混合し、溶融押
出機を用いて、溶融押出し、急冷して、それぞれ
のGF入りペレツトを調製した。 これらのGF入りペレツトから、射出成型機
(東芝機械製IS−75EV)を用い、樹脂温度335
℃/射出圧1000Kg/cm2/金型温度140℃/金型保
持時間30秒で射出成形加工を行なつて、それぞれ
の試験片P−4−G、P−1−1−1G、P1−2
−G、P−2−1−G、P−3−1−G、P−1
−GおよびP−2−2−Gに成形して、金型離れ
の状況を観察した。また、得られた試験片につい
て「バリ」の生成、引張り強度、曲げ強度、
ZOD強度、熱変形温度を測定した。此等の結果
は、一括して表3に示す通りであつた。 本発明による組成物にGFを混合した試料(P
−1−1−G、P−1−2−G、P−2−1−
G、P−3−1−GおよびP−2−2−G)では
各々の基準GF組成物(P−4−G:溶融粘度
6400、P−1−1G:溶融粘度13000)に対して、
いずれも熱変形温度が3℃〜10℃上昇し、結晶化
速度が早くなつた結果、「バリ」の生成がほとん
どなくなり、金型離れが良好となり、機械特性が
向上していた(勿論熱固定の必要は無いものと考
えられる)。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
加工実施例 3
熱架橋ポリ−p−フエニレンチオエーテルとし
て、添加用ポリマーA−1を空気浴中/250℃/
4時間の熱架橋処理に付して、溶融粘度2900ポイ
ズのポリマー(HC)を調製した。このポリマー
HC100重量部に前記添加用ポリマーA−1を24
重量部を添加し、ヘンシエルミキーを用いてブレ
ンドし、溶融粘度1600ポイズの組成物を調製し
た。さらにこれにGFを添加してブレンドして
GF40(重量%)入り組成物(HC−1−GB)を
調製した。一方、前記の組成物(P−1−1)に
GHを添加してブレンドし、組成物(P−1−1
−GB)を調製した。これらの組成物(HC−2
−GB)と(P−1−1−GB)について、それ
ぞれ単軸押出機(BRABENDER社製、D=20mm
φ、L=500mm)を用い、320℃、回転数40RPM
で溶融押出しして4mmφのペレツト状に成形加工
するサイクルを五回繰返して、両者のリサイクル
使用適性の評価を行つた。その結果、熱架橋ポリ
マーを含む組成物(HC−1−GB)は、1回の
溶融加工で溶融粘度が20000ポイズ以上に上昇し
てしまい、二回目以降の溶融加工は、実質的に困
難であつた。一方、線状ポリマーをベースとし、
且つ熱架橋ポリマーを含まない組成物(P−1−
1−GB)は、五回の溶融加工を繰返しても溶融
粘度の変化は5%以下であつた。
て、添加用ポリマーA−1を空気浴中/250℃/
4時間の熱架橋処理に付して、溶融粘度2900ポイ
ズのポリマー(HC)を調製した。このポリマー
HC100重量部に前記添加用ポリマーA−1を24
重量部を添加し、ヘンシエルミキーを用いてブレ
ンドし、溶融粘度1600ポイズの組成物を調製し
た。さらにこれにGFを添加してブレンドして
GF40(重量%)入り組成物(HC−1−GB)を
調製した。一方、前記の組成物(P−1−1)に
GHを添加してブレンドし、組成物(P−1−1
−GB)を調製した。これらの組成物(HC−2
−GB)と(P−1−1−GB)について、それ
ぞれ単軸押出機(BRABENDER社製、D=20mm
φ、L=500mm)を用い、320℃、回転数40RPM
で溶融押出しして4mmφのペレツト状に成形加工
するサイクルを五回繰返して、両者のリサイクル
使用適性の評価を行つた。その結果、熱架橋ポリ
マーを含む組成物(HC−1−GB)は、1回の
溶融加工で溶融粘度が20000ポイズ以上に上昇し
てしまい、二回目以降の溶融加工は、実質的に困
難であつた。一方、線状ポリマーをベースとし、
且つ熱架橋ポリマーを含まない組成物(P−1−
1−GB)は、五回の溶融加工を繰返しても溶融
粘度の変化は5%以下であつた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 希望する溶融粘度〔温度=310℃、剪断速度
=200(秒)-1で計つた値を基準にする〕の1.3倍以
上の溶融粘度を持つ実質的に線状のポリアリーレ
ンチオエーテル(A)100重量部と希望する溶融粘度
の1/4倍以下でかつ2ポイズ以上の溶融粘度を持
つ実質的に未熱架橋のポリアリーレンチオエーテ
ル(B)5〜90重量部とを混合して得た、該希望する
溶融粘度の混合物から成ることを特徴とする、こ
れと同じ溶融粘度の単独ポリアリーレンチオエー
テルよりも溶融結晶化温度が高められたポリアリ
ーレンチオエーテル組成物。 2 実質的に線状の高分子量ポリアリーレンチオ
エーテルAが、繰返し単位【式】 を主構成要素とするポリマーである、特許請求の
範囲第1項のポリアリーレンチオエーテル組成
物。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61053387A JPS62240359A (ja) | 1986-03-11 | 1986-03-11 | ポリアリ−レンチオエ−テル組成物 |
| EP87103330A EP0237006A3 (en) | 1986-03-11 | 1987-03-09 | Polyarylene thioether compositions |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61053387A JPS62240359A (ja) | 1986-03-11 | 1986-03-11 | ポリアリ−レンチオエ−テル組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62240359A JPS62240359A (ja) | 1987-10-21 |
| JPH0548786B2 true JPH0548786B2 (ja) | 1993-07-22 |
Family
ID=12941414
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61053387A Granted JPS62240359A (ja) | 1986-03-11 | 1986-03-11 | ポリアリ−レンチオエ−テル組成物 |
Country Status (2)
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