JPH057969B2 - - Google Patents
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- JPH057969B2 JPH057969B2 JP60130804A JP13080485A JPH057969B2 JP H057969 B2 JPH057969 B2 JP H057969B2 JP 60130804 A JP60130804 A JP 60130804A JP 13080485 A JP13080485 A JP 13080485A JP H057969 B2 JPH057969 B2 JP H057969B2
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- Japan
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- sterilized
- tofu
- soymilk
- water
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Description
<産業上の利用分野>
本発明は新規な無菌包装豆腐の製造法に関す
る。 <従来の技術> 豆腐の凝固剤としてグルコノデルタラクトン
(以下GDLと称する)が開発されて以来、容器入
り豆腐の大量生産が可能となつた。この容器入り
豆腐は容易であると同時に、ある程度の保存性も
あることから新しい流通形態を生みだした。 しかしながら従来の製造方法では大量生産は可
能であつても、長期間保存可能な無菌包装豆腐を
製造することは不可能であり、これを解決せんが
ため常温でも長期間保存可能な種々の無菌包装豆
腐の製造法が提案されている。 無菌包装豆腐の製造法は大きく分けて滅菌豆乳
を用いて無菌的に操作する方法と、容器に充填し
た豆乳を最終的に凝固を兼ねて加熱殺菌処理(レ
トルト殺菌処理)する方法とがあるが、品質的に
より良好な豆腐を得るには、操作は煩雑ではある
が前者の方が優れている。 <発明が解決しようとする問題点> 滅菌豆乳を用いて無菌的に操作する方法として
は、例えば特公昭56−23574号や同56−23577号等
に記載されている方法が知られているが、いずれ
にしても滅菌豆乳を得るため、豆乳を高温加熱し
て滅菌しなければならず、この高温加熱が結果的
に豆腐の保存中の品質、特に色や臭いに影響を及
ぼし、長期保存中も品質の安定な無菌包装豆腐は
得られないのが現状であつた。 本発明者等は無菌包装豆腐の製造における、こ
れらの問題点について検討したところ、可溶性糖
分を45%以上除去した原料大豆を用いることによ
り、上記した問題点を解決することができるとい
う知見を得た。 <問題点を解決するための手段> 本発明はこの知見にもとずき完成されたもので
あつて、以下本発明を各工程順に具体的に説明す
る。 (a) 工程(糖分除去、磨砕処理) 本発明で用いられる原料大豆は丸大豆、脱皮大
豆いずれでもよく、これらの大豆は予め磨砕前に
その可溶性糖分の45%以上、好ましくは50%以上
を除去する。 本発明でいう可溶性糖分とは、水浸漬や磨砕等
によつて溶出する水溶性糖分を指し、その総量は
以下の方法で求められるものである。 原料大豆を一定量の水に浸漬したのち浸漬水と
共に磨砕し、これを濾過して得た豆乳を塩酸でPH
4.5に調節し、蛋白を沈殿させ、遠心分離して上
澄液の糖濃度をフエノール−硫酸法でグルコース
量として求める。 可溶性糖分の除去は原料大豆を水に浸漬するこ
とによつて行なうことができ、45%以上を除去す
るには、例えば丸大豆の場合50〜60℃で6〜8時
間、脱皮大豆の場合20〜30℃で6〜8時間、40〜
60℃で2〜3時間浸漬すればよいが、脂質の酸化
臭を抑制するためにはリボキシダーゼが作用しに
くい温度範囲、例えば40℃以上で浸漬することが
好ましく、好適実施例としては脱皮大豆を45〜55
℃で2時間前後浸漬する方法があげられる。また
浸漬水のPHを酵素の働きにくいアルカリ側(PH
8.5〜11.0)に調整することにより、品質的によ
り優れた豆腐用豆乳を得ることができる。 更にまた丸大豆や脱皮大豆から水や温水によつ
て可溶性糖分を溶出させるに際しては、大豆の胚
乳等の部分に傷をつけることなく、なるべくその
ままの形で用いることが望ましい。なぜならば、
大豆や脱皮大豆を破砕または割砕し、その細胞が
こわれると、リボキシダーゼやβ−グルコシダー
ゼ等の酵素がその基質と接触し、不快な臭や味が
出現し、また糖の溶出と同時に蛋白の溶出も促さ
れ、蛋白の損失の増加につながるからである。 こうして45%以上の可溶性糖分を除去した大豆
は必要により水洗、水切りし、2〜4倍量の水と
共に磨砕機に投入し磨砕する。 磨砕は常温で行なつてもよいが、40〜50℃で磨
砕することにより、きめの細いよい豆腐が得られ
ると同時に磨砕時のリポキシダーゼやβ−グルコ
シダーゼ等の作用を抑制することができるので好
ましい。 また磨砕に際しては、モノグリセライドの少量
を添加すれば蛋白の抽出率が向上する。更にま
た、少量のアスコルビン酸ソーダあるいはトコフ
エロールを添加すれば酸化が防止され、高温での
殺菌処理に好影響を与え、臭の更に好ましい豆腐
を作ることができる。 (b) 工程(呉の加熱、濾過工程) (a)工程で得られた呉を80〜110℃で0.5〜5分間
加熱後濾過するのであるが、これは大豆蛋白質の
溶出、あるいは熱変性を目的とするもので、通常
の豆腐製造の際に行なう加熱と何ら変わるところ
はない。 こうして呉を加熱したのち、通常の方法例えば
濾布を用いて濾過して豆乳を得る。 (c) 工程(加熱滅菌工程) (b)工程で得た豆乳を少なくとも130℃以上で1
秒以上好ましくは1〜5秒間加熱滅菌する。この
工程は豆乳中の残存芽胞子菌を0とするのが目的
であり、この目的のためには安全をみて130℃以
上好ましくは130〜150℃の加熱温度が必要であ
る。 加熱時間は1〜5秒程度であり、長時間加熱す
ると軟い豆腐となり好ましくない。 加熱滅菌処理は公知の滅菌機例えばプレート
型、あるいは蒸気による直接加熱型を適宜用いる
ことができる。 なお加熱滅菌工程前の豆乳を、高圧ホモゲナイ
ザーを用いて200〜500Kg/cm2程度の均質化処理を
することにより、豆腐のテクスチヤーに良い結果
を与えると同時に、プレート型滅菌機を用いた場
合プレート上のカードの生成をより少なくするこ
とができる。 (d) 工程(無菌充填工程) (c)工程で得られた滅菌豆乳に滅菌処理した凝固
剤、例えばGDLを単独であるいは2価金属塩と
併用して無菌的に添加混合し、無菌容器に無菌充
填密閉する。 具体的には凝固剤溶解タンク内でGDLを約25
%の濃度となるように水あるいは10〜20%のエタ
ノール水溶液に溶解し、この水溶液を0.3〜1
/分の流速でミリポアメンブランフイルター
(ミリポアリミテツド社製)を通し、GDL水溶液
を除菌する。2価金属塩例えば塩化カルシウム、
塩化マグネシウム等を併用する場合には、GDL
水溶液に対して2〜10%になるように2価金属塩
を添加混合する。 またDGLを75%程度のエタノール水溶液に浸
漬して滅菌し、これに滅菌水を加えてエタノール
濃度10〜30%、GDL濃度25%程度の滅菌凝固剤
溶液を調整してもよい。 こうして得た凝固剤溶液を、滅菌豆乳容量に対
して0.5〜2.0%容添加混合する。添加混合は無菌
的に行なう方法であればどの様な方法でもよく、
例えば滅菌豆乳が流れているパイプ中に直接滅菌
凝固剤溶液を注入すればよい。 凝固剤の添加された滅菌豆乳は無菌容器に無菌
充填密閉する。これには公知の方法例えば特公昭
56−23574号、同56−23577号、同56−39865号に
開示されている如き方法が有利に用いられ、また
以下の方法で行なうことができる。 例えばテトラブリツク社製の無菌充填機AB8
型を用いて、紙を基材としてアルミ箔とポリエチ
レンを貼合わせた複合紙を過酸化水素により殺菌
して成型、充填シールすることによりGDL添加
豆乳を直方体容器に無菌的に包装させることが可
能である。またフオーム、フイルシールタイプの
無菌充填機を使用した場合には、予め滅菌された
無菌チヤンバー内に、ポリエチレン樹脂から加
工、成型したカツプを供給し、過酸化水素で滅菌
したのちGDL添加豆乳を充填、これを過酸化水
素で滅菌した蓋材によりシールすることにより無
菌的に包装される。このようなタイプとしては大
日本印刷社製のDN−AP型、ヘフリガーアンド
カルク社製の無菌充填機等を挙げることができ
る。 (e) 工程(凝固工程) (d)工程で得た無菌の密閉豆乳を70〜100℃に加
熱して凝固させる。この工程は通常の袋入り豆腐
の製造における凝固工程と同様であり、例えば70
〜100℃の熱水中に密閉豆乳を容器ごと20〜60分
間浸漬し、あるいは100℃のスチームが充満して
いる中で10〜30分間滞留させ豆乳を加熱、凝固さ
せる。その後冷却して製品とする。なお熱水中で
予備加熱した後、蒸気で凝固させてもよい。 以上詳細に説明した如く本発明は(a)〜(e)工程を
経て無菌包装豆腐を得る方法であつて、従来公知
の無菌包装豆腐の製造法における原料大豆から可
溶性糖分を45%以上除去し、これを用いることに
より保存安定性の高い豆腐が得られると言う効果
を有するのである。 以下の実験例で本発明の効果を説明する。 実験例 脱皮大豆を第1表に示す条件で浸漬処理して可
溶性糖分を除去した。 可溶性糖分の除去率(浸漬水に溶出した糖分/
原料大豆の可溶性糖分)を第1表に示す。 これらの浸漬大豆を水切りしたのち水洗し、50
℃の温水と共に磨砕機(特殊機化工業製LM−S
型)で磨砕し、得られた生呉に直ちに蒸気を吹き
込んで100℃、0.5分の加熱を行ない、80℃に冷却
後濾過して豆乳を得た。 この豆乳を圧力400Kg/cm2で均質化処理し、次
いで140℃、2秒の加熱殺菌を行なつたのち冷却
し、これに無菌処理したGDLを0.3%になるよう
に添加混合し、これをプラスチツク容器に無菌充
填し、90℃の熱水中に40分間浸漬して凝固させ、
冷却して無菌包装豆腐を得た。 この無菌包装豆腐の製造直後及び30℃で60日保
存後の色及び香りについて測定したところ、第1
表に示す結果を得た。
る。 <従来の技術> 豆腐の凝固剤としてグルコノデルタラクトン
(以下GDLと称する)が開発されて以来、容器入
り豆腐の大量生産が可能となつた。この容器入り
豆腐は容易であると同時に、ある程度の保存性も
あることから新しい流通形態を生みだした。 しかしながら従来の製造方法では大量生産は可
能であつても、長期間保存可能な無菌包装豆腐を
製造することは不可能であり、これを解決せんが
ため常温でも長期間保存可能な種々の無菌包装豆
腐の製造法が提案されている。 無菌包装豆腐の製造法は大きく分けて滅菌豆乳
を用いて無菌的に操作する方法と、容器に充填し
た豆乳を最終的に凝固を兼ねて加熱殺菌処理(レ
トルト殺菌処理)する方法とがあるが、品質的に
より良好な豆腐を得るには、操作は煩雑ではある
が前者の方が優れている。 <発明が解決しようとする問題点> 滅菌豆乳を用いて無菌的に操作する方法として
は、例えば特公昭56−23574号や同56−23577号等
に記載されている方法が知られているが、いずれ
にしても滅菌豆乳を得るため、豆乳を高温加熱し
て滅菌しなければならず、この高温加熱が結果的
に豆腐の保存中の品質、特に色や臭いに影響を及
ぼし、長期保存中も品質の安定な無菌包装豆腐は
得られないのが現状であつた。 本発明者等は無菌包装豆腐の製造における、こ
れらの問題点について検討したところ、可溶性糖
分を45%以上除去した原料大豆を用いることによ
り、上記した問題点を解決することができるとい
う知見を得た。 <問題点を解決するための手段> 本発明はこの知見にもとずき完成されたもので
あつて、以下本発明を各工程順に具体的に説明す
る。 (a) 工程(糖分除去、磨砕処理) 本発明で用いられる原料大豆は丸大豆、脱皮大
豆いずれでもよく、これらの大豆は予め磨砕前に
その可溶性糖分の45%以上、好ましくは50%以上
を除去する。 本発明でいう可溶性糖分とは、水浸漬や磨砕等
によつて溶出する水溶性糖分を指し、その総量は
以下の方法で求められるものである。 原料大豆を一定量の水に浸漬したのち浸漬水と
共に磨砕し、これを濾過して得た豆乳を塩酸でPH
4.5に調節し、蛋白を沈殿させ、遠心分離して上
澄液の糖濃度をフエノール−硫酸法でグルコース
量として求める。 可溶性糖分の除去は原料大豆を水に浸漬するこ
とによつて行なうことができ、45%以上を除去す
るには、例えば丸大豆の場合50〜60℃で6〜8時
間、脱皮大豆の場合20〜30℃で6〜8時間、40〜
60℃で2〜3時間浸漬すればよいが、脂質の酸化
臭を抑制するためにはリボキシダーゼが作用しに
くい温度範囲、例えば40℃以上で浸漬することが
好ましく、好適実施例としては脱皮大豆を45〜55
℃で2時間前後浸漬する方法があげられる。また
浸漬水のPHを酵素の働きにくいアルカリ側(PH
8.5〜11.0)に調整することにより、品質的によ
り優れた豆腐用豆乳を得ることができる。 更にまた丸大豆や脱皮大豆から水や温水によつ
て可溶性糖分を溶出させるに際しては、大豆の胚
乳等の部分に傷をつけることなく、なるべくその
ままの形で用いることが望ましい。なぜならば、
大豆や脱皮大豆を破砕または割砕し、その細胞が
こわれると、リボキシダーゼやβ−グルコシダー
ゼ等の酵素がその基質と接触し、不快な臭や味が
出現し、また糖の溶出と同時に蛋白の溶出も促さ
れ、蛋白の損失の増加につながるからである。 こうして45%以上の可溶性糖分を除去した大豆
は必要により水洗、水切りし、2〜4倍量の水と
共に磨砕機に投入し磨砕する。 磨砕は常温で行なつてもよいが、40〜50℃で磨
砕することにより、きめの細いよい豆腐が得られ
ると同時に磨砕時のリポキシダーゼやβ−グルコ
シダーゼ等の作用を抑制することができるので好
ましい。 また磨砕に際しては、モノグリセライドの少量
を添加すれば蛋白の抽出率が向上する。更にま
た、少量のアスコルビン酸ソーダあるいはトコフ
エロールを添加すれば酸化が防止され、高温での
殺菌処理に好影響を与え、臭の更に好ましい豆腐
を作ることができる。 (b) 工程(呉の加熱、濾過工程) (a)工程で得られた呉を80〜110℃で0.5〜5分間
加熱後濾過するのであるが、これは大豆蛋白質の
溶出、あるいは熱変性を目的とするもので、通常
の豆腐製造の際に行なう加熱と何ら変わるところ
はない。 こうして呉を加熱したのち、通常の方法例えば
濾布を用いて濾過して豆乳を得る。 (c) 工程(加熱滅菌工程) (b)工程で得た豆乳を少なくとも130℃以上で1
秒以上好ましくは1〜5秒間加熱滅菌する。この
工程は豆乳中の残存芽胞子菌を0とするのが目的
であり、この目的のためには安全をみて130℃以
上好ましくは130〜150℃の加熱温度が必要であ
る。 加熱時間は1〜5秒程度であり、長時間加熱す
ると軟い豆腐となり好ましくない。 加熱滅菌処理は公知の滅菌機例えばプレート
型、あるいは蒸気による直接加熱型を適宜用いる
ことができる。 なお加熱滅菌工程前の豆乳を、高圧ホモゲナイ
ザーを用いて200〜500Kg/cm2程度の均質化処理を
することにより、豆腐のテクスチヤーに良い結果
を与えると同時に、プレート型滅菌機を用いた場
合プレート上のカードの生成をより少なくするこ
とができる。 (d) 工程(無菌充填工程) (c)工程で得られた滅菌豆乳に滅菌処理した凝固
剤、例えばGDLを単独であるいは2価金属塩と
併用して無菌的に添加混合し、無菌容器に無菌充
填密閉する。 具体的には凝固剤溶解タンク内でGDLを約25
%の濃度となるように水あるいは10〜20%のエタ
ノール水溶液に溶解し、この水溶液を0.3〜1
/分の流速でミリポアメンブランフイルター
(ミリポアリミテツド社製)を通し、GDL水溶液
を除菌する。2価金属塩例えば塩化カルシウム、
塩化マグネシウム等を併用する場合には、GDL
水溶液に対して2〜10%になるように2価金属塩
を添加混合する。 またDGLを75%程度のエタノール水溶液に浸
漬して滅菌し、これに滅菌水を加えてエタノール
濃度10〜30%、GDL濃度25%程度の滅菌凝固剤
溶液を調整してもよい。 こうして得た凝固剤溶液を、滅菌豆乳容量に対
して0.5〜2.0%容添加混合する。添加混合は無菌
的に行なう方法であればどの様な方法でもよく、
例えば滅菌豆乳が流れているパイプ中に直接滅菌
凝固剤溶液を注入すればよい。 凝固剤の添加された滅菌豆乳は無菌容器に無菌
充填密閉する。これには公知の方法例えば特公昭
56−23574号、同56−23577号、同56−39865号に
開示されている如き方法が有利に用いられ、また
以下の方法で行なうことができる。 例えばテトラブリツク社製の無菌充填機AB8
型を用いて、紙を基材としてアルミ箔とポリエチ
レンを貼合わせた複合紙を過酸化水素により殺菌
して成型、充填シールすることによりGDL添加
豆乳を直方体容器に無菌的に包装させることが可
能である。またフオーム、フイルシールタイプの
無菌充填機を使用した場合には、予め滅菌された
無菌チヤンバー内に、ポリエチレン樹脂から加
工、成型したカツプを供給し、過酸化水素で滅菌
したのちGDL添加豆乳を充填、これを過酸化水
素で滅菌した蓋材によりシールすることにより無
菌的に包装される。このようなタイプとしては大
日本印刷社製のDN−AP型、ヘフリガーアンド
カルク社製の無菌充填機等を挙げることができ
る。 (e) 工程(凝固工程) (d)工程で得た無菌の密閉豆乳を70〜100℃に加
熱して凝固させる。この工程は通常の袋入り豆腐
の製造における凝固工程と同様であり、例えば70
〜100℃の熱水中に密閉豆乳を容器ごと20〜60分
間浸漬し、あるいは100℃のスチームが充満して
いる中で10〜30分間滞留させ豆乳を加熱、凝固さ
せる。その後冷却して製品とする。なお熱水中で
予備加熱した後、蒸気で凝固させてもよい。 以上詳細に説明した如く本発明は(a)〜(e)工程を
経て無菌包装豆腐を得る方法であつて、従来公知
の無菌包装豆腐の製造法における原料大豆から可
溶性糖分を45%以上除去し、これを用いることに
より保存安定性の高い豆腐が得られると言う効果
を有するのである。 以下の実験例で本発明の効果を説明する。 実験例 脱皮大豆を第1表に示す条件で浸漬処理して可
溶性糖分を除去した。 可溶性糖分の除去率(浸漬水に溶出した糖分/
原料大豆の可溶性糖分)を第1表に示す。 これらの浸漬大豆を水切りしたのち水洗し、50
℃の温水と共に磨砕機(特殊機化工業製LM−S
型)で磨砕し、得られた生呉に直ちに蒸気を吹き
込んで100℃、0.5分の加熱を行ない、80℃に冷却
後濾過して豆乳を得た。 この豆乳を圧力400Kg/cm2で均質化処理し、次
いで140℃、2秒の加熱殺菌を行なつたのち冷却
し、これに無菌処理したGDLを0.3%になるよう
に添加混合し、これをプラスチツク容器に無菌充
填し、90℃の熱水中に40分間浸漬して凝固させ、
冷却して無菌包装豆腐を得た。 この無菌包装豆腐の製造直後及び30℃で60日保
存後の色及び香りについて測定したところ、第1
表に示す結果を得た。
【表】
【表】
第1表に示す結果から明らかな様に、可溶性糖
分を多量に除去した原料大豆を用いて製造した豆
腐(試料No.3〜5)は、色が白く、加熱臭のない
良好なものであつた。また味やテクスチヤーも良
好であり、更に保存中の褐変、並びにフレーバー
の変化が少なく、常温での保存に充分耐え得るも
のであつた。 また本発明による無菌包装豆腐の特徴として、
湯豆腐とした場合に長時間の煮込みによつても全
くスが入らず、テクスチヤーが変化しないことを
挙げることができる。 以下に実施例を示す。 実施例 1 50℃の温水50中に脱皮大豆10Kgを浸漬し、浸
漬温度を50℃に保ちながら1時間浸漬したのち浸
漬水を除き、新たに50℃の温水40を入れ、再び
50℃に保ちながら1時間浸漬した。(合計浸漬時
間2時間)浸漬後水切りし、これにモノグリセラ
イド80g、アスコルビン酸ソーダ30gを添加し、
50℃の温水40を注加しつつ磨砕機(特殊機化工
業製、LM−S型)で磨砕した。磨砕時の呉の温
度は48℃であつた。 磨砕後直ちに磨砕機排出パイプに設けた蒸気管
より生呉中に蒸気を吹き込んで呉を100℃に加熱
し、30秒保持したのち80℃に冷却、100メツシユ
の篩を有する加圧型濾過器で濾過したのち直ちに
減圧タンク内で脱気冷却し、豆乳を得た。 この豆乳を高圧ホモジナイザー(マントンゴー
リン社製M型)圧力400Kg/cm2の均質化処理をし
たのち脱気し、プレート型滅菌機(アルフアラバ
ル社製P−20型)で140℃、2秒の加熱殺菌を行
ない、冷却しながら滅菌貯槽にプールした。 一方25%GDL水溶液をミリポアメンブランフ
イルター(ミリポアリミテツド社製SW−47)で
除菌した凝固剤溶液を、豆乳容量当たり1.0%容
添加混合し、この混合溶液を無菌雰囲気下に導き
予め過酸化水素を用いて滅菌したプラスチツク容
器に無菌充填し、これも過酸化水素で滅菌した蓋
材により密封し、これを90℃の熱水中に40分間浸
漬して豆乳を凝固させ、無菌包装豆腐を得た。 得られた豆腐は肌理のこまかな味、食感のよい
豆腐であり、また常温で2ケ月保存後においても
何等の変化も見られなかつた。 実施例 2 45℃の温水50中に炭酸カリ(無水)50gを溶
解したのち脱皮大豆10Kgを浸漬した(PH10.5)。
浸漬温度を45℃に保ちながら1時間15分浸漬した
のち浸漬水を除き、新たに45℃の温水40(炭酸
ソーダ20g含有)を入れ再び45℃に保ちながら1
時間15分浸漬した。 以下実施例1と同様の操作を行なつて得た生呉
を蒸気を吹き込むことによつて105℃に加熱し、
30秒間保持したのち85℃に冷却、以下実施例1と
同様の方法で処理して豆乳を得た。 この豆乳を高圧ホモジナイザー(マントンゴー
リン社製M型)で圧力200Kg/cm2の均質化処理を
したのち脱気し、プレート型滅菌機(アルフアラ
バル社製P−20型)で130℃、5秒の加熱滅菌を
行ない、冷却しながら滅菌貯槽にプールした。 一方75%エチルアルコール中にGDL並びに塩
化マグネシウムを浸漬滅菌したのち、これを10%
アルコール濃度まで滅菌水で希釈した。この時の
GDL並びに塩化マグネシウムの濃度はそれぞれ
30%と10%であつた。 この凝固剤溶液を豆乳重量当たり1.0%容添加
混合し、この混合溶液を無菌雰囲気下に導き、予
め滅菌されたプラスチツク容器に充填、密封した
のち、熱水中で90℃、5分の予備加熱をし、これ
を100℃の蒸気が充満されている中に20分間滞留
させて加熱凝固させ、無菌包装豆腐を得た。 得られた豆腐は肌理の細かな、味、食感のよい
豆腐であり、また常温で2ケ月保存後も何らの変
化も見られなかつた。
分を多量に除去した原料大豆を用いて製造した豆
腐(試料No.3〜5)は、色が白く、加熱臭のない
良好なものであつた。また味やテクスチヤーも良
好であり、更に保存中の褐変、並びにフレーバー
の変化が少なく、常温での保存に充分耐え得るも
のであつた。 また本発明による無菌包装豆腐の特徴として、
湯豆腐とした場合に長時間の煮込みによつても全
くスが入らず、テクスチヤーが変化しないことを
挙げることができる。 以下に実施例を示す。 実施例 1 50℃の温水50中に脱皮大豆10Kgを浸漬し、浸
漬温度を50℃に保ちながら1時間浸漬したのち浸
漬水を除き、新たに50℃の温水40を入れ、再び
50℃に保ちながら1時間浸漬した。(合計浸漬時
間2時間)浸漬後水切りし、これにモノグリセラ
イド80g、アスコルビン酸ソーダ30gを添加し、
50℃の温水40を注加しつつ磨砕機(特殊機化工
業製、LM−S型)で磨砕した。磨砕時の呉の温
度は48℃であつた。 磨砕後直ちに磨砕機排出パイプに設けた蒸気管
より生呉中に蒸気を吹き込んで呉を100℃に加熱
し、30秒保持したのち80℃に冷却、100メツシユ
の篩を有する加圧型濾過器で濾過したのち直ちに
減圧タンク内で脱気冷却し、豆乳を得た。 この豆乳を高圧ホモジナイザー(マントンゴー
リン社製M型)圧力400Kg/cm2の均質化処理をし
たのち脱気し、プレート型滅菌機(アルフアラバ
ル社製P−20型)で140℃、2秒の加熱殺菌を行
ない、冷却しながら滅菌貯槽にプールした。 一方25%GDL水溶液をミリポアメンブランフ
イルター(ミリポアリミテツド社製SW−47)で
除菌した凝固剤溶液を、豆乳容量当たり1.0%容
添加混合し、この混合溶液を無菌雰囲気下に導き
予め過酸化水素を用いて滅菌したプラスチツク容
器に無菌充填し、これも過酸化水素で滅菌した蓋
材により密封し、これを90℃の熱水中に40分間浸
漬して豆乳を凝固させ、無菌包装豆腐を得た。 得られた豆腐は肌理のこまかな味、食感のよい
豆腐であり、また常温で2ケ月保存後においても
何等の変化も見られなかつた。 実施例 2 45℃の温水50中に炭酸カリ(無水)50gを溶
解したのち脱皮大豆10Kgを浸漬した(PH10.5)。
浸漬温度を45℃に保ちながら1時間15分浸漬した
のち浸漬水を除き、新たに45℃の温水40(炭酸
ソーダ20g含有)を入れ再び45℃に保ちながら1
時間15分浸漬した。 以下実施例1と同様の操作を行なつて得た生呉
を蒸気を吹き込むことによつて105℃に加熱し、
30秒間保持したのち85℃に冷却、以下実施例1と
同様の方法で処理して豆乳を得た。 この豆乳を高圧ホモジナイザー(マントンゴー
リン社製M型)で圧力200Kg/cm2の均質化処理を
したのち脱気し、プレート型滅菌機(アルフアラ
バル社製P−20型)で130℃、5秒の加熱滅菌を
行ない、冷却しながら滅菌貯槽にプールした。 一方75%エチルアルコール中にGDL並びに塩
化マグネシウムを浸漬滅菌したのち、これを10%
アルコール濃度まで滅菌水で希釈した。この時の
GDL並びに塩化マグネシウムの濃度はそれぞれ
30%と10%であつた。 この凝固剤溶液を豆乳重量当たり1.0%容添加
混合し、この混合溶液を無菌雰囲気下に導き、予
め滅菌されたプラスチツク容器に充填、密封した
のち、熱水中で90℃、5分の予備加熱をし、これ
を100℃の蒸気が充満されている中に20分間滞留
させて加熱凝固させ、無菌包装豆腐を得た。 得られた豆腐は肌理の細かな、味、食感のよい
豆腐であり、また常温で2ケ月保存後も何らの変
化も見られなかつた。
Claims (1)
- 1 (a)可溶性糖分の45%以上を除去した大豆を磨
砕して呉を得る工程、(b)呉を加熱後濾過して豆乳
を得る工程、(c)豆乳を加熱滅菌する工程、(d)滅菌
した豆乳に滅菌処理した凝固剤を無菌的に添加混
合し、無菌容器に無菌充填密封する工程、(e)密封
豆乳を加熱して凝固させる工程から成る無菌包装
豆腐の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60130804A JPS61289850A (ja) | 1985-06-18 | 1985-06-18 | 無菌包装豆腐の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60130804A JPS61289850A (ja) | 1985-06-18 | 1985-06-18 | 無菌包装豆腐の製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61289850A JPS61289850A (ja) | 1986-12-19 |
| JPH057969B2 true JPH057969B2 (ja) | 1993-01-29 |
Family
ID=15043097
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60130804A Granted JPS61289850A (ja) | 1985-06-18 | 1985-06-18 | 無菌包装豆腐の製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61289850A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000166496A (ja) * | 1998-12-07 | 2000-06-20 | Kikkoman Corp | 豆腐の製造方法 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5157851A (en) * | 1974-11-13 | 1976-05-20 | Ueno Seiyaku Oyo Kenkyujo Kk | Tofuno seizoho |
| JPS59154955A (ja) * | 1983-02-23 | 1984-09-04 | Kikkoman Corp | 無菌包装豆腐の製造法 |
| JPH04149464A (ja) * | 1990-10-12 | 1992-05-22 | Canon Inc | 画像形成装置 |
-
1985
- 1985-06-18 JP JP60130804A patent/JPS61289850A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61289850A (ja) | 1986-12-19 |
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