JPH061604A - ガラス状炭素及びその製造方法 - Google Patents
ガラス状炭素及びその製造方法Info
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- JPH061604A JPH061604A JP4164412A JP16441292A JPH061604A JP H061604 A JPH061604 A JP H061604A JP 4164412 A JP4164412 A JP 4164412A JP 16441292 A JP16441292 A JP 16441292A JP H061604 A JPH061604 A JP H061604A
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- glassy carbon
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- resin
- curing
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 記録媒体の基板として好ましい特長を有した
ガラス状炭素の提供。 【構成】 曲げ強度が約24kgf/mm2 以上の特性
を有したガラス状炭素。および、熱硬化性樹脂を硬化さ
せる硬化工程と、この硬化工程により得られた樹脂材料
を加熱して炭化させる炭化焼成工程とを具備するガラス
状炭素の製造方法であって、前記炭化焼成工程は、不活
性雰囲気下において約1000〜1400℃で熱処理す
る第1の処理工程と、不活性雰囲気、かつ、約1000
気圧以上の圧力下において約1500〜2000℃で熱
処理する第2の処理工程とを備えてなることを特徴とす
るガラス状炭素の製造方法。
ガラス状炭素の提供。 【構成】 曲げ強度が約24kgf/mm2 以上の特性
を有したガラス状炭素。および、熱硬化性樹脂を硬化さ
せる硬化工程と、この硬化工程により得られた樹脂材料
を加熱して炭化させる炭化焼成工程とを具備するガラス
状炭素の製造方法であって、前記炭化焼成工程は、不活
性雰囲気下において約1000〜1400℃で熱処理す
る第1の処理工程と、不活性雰囲気、かつ、約1000
気圧以上の圧力下において約1500〜2000℃で熱
処理する第2の処理工程とを備えてなることを特徴とす
るガラス状炭素の製造方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に記録媒体の基板と
して用いられるガラス状炭素、及びその製造方法に関す
るものである。
して用いられるガラス状炭素、及びその製造方法に関す
るものである。
【0002】
【発明の背景】現在、ハードディスク用基板の材料とし
て提案されているものはアルミニウム合金が主流であ
り、アルミニウム合金の表面に10μm程度のNi−P
メッキを施したものが使用されている。しかしながら、
アルミニウム合金製の基板は、厚さが薄くなると、剛性
が不足するという問題点が有る。すなわち、剛性が不足
すると、鏡面加工の際、基板にうねりが生じて平坦化で
きず、この為うねりが有る基板をディスクに使用した
際、回転むらが生じ、又、磁気ヘッドの浮上量を小さく
出来ないという不都合を生じたり、さらにはスピンドル
へのチャッキングの際にディスクが変形すると言う不都
合が有る。
て提案されているものはアルミニウム合金が主流であ
り、アルミニウム合金の表面に10μm程度のNi−P
メッキを施したものが使用されている。しかしながら、
アルミニウム合金製の基板は、厚さが薄くなると、剛性
が不足するという問題点が有る。すなわち、剛性が不足
すると、鏡面加工の際、基板にうねりが生じて平坦化で
きず、この為うねりが有る基板をディスクに使用した
際、回転むらが生じ、又、磁気ヘッドの浮上量を小さく
出来ないという不都合を生じたり、さらにはスピンドル
へのチャッキングの際にディスクが変形すると言う不都
合が有る。
【0003】又、ディスクの製造は基板上にスパッリン
グ等の薄膜形成手段で磁性膜を形成する方法が一般的で
あるが、この際、基板温度が数百℃となる為、耐熱性が
要求される。しかしながら、アルミニウム合金を主材料
とした基板にあっては、耐熱性が不足するという問題点
が有り、この結果、基板が熱変形するという不都合が有
る。
グ等の薄膜形成手段で磁性膜を形成する方法が一般的で
あるが、この際、基板温度が数百℃となる為、耐熱性が
要求される。しかしながら、アルミニウム合金を主材料
とした基板にあっては、耐熱性が不足するという問題点
が有り、この結果、基板が熱変形するという不都合が有
る。
【0004】更に、成膜後に基板を加熱すると磁性膜の
保磁力が高くなることが知られており、この観点から熱
処理が行われることも有り、従って耐熱性が一層要求さ
れている。ところで、剛性や耐熱性に富む基板材料とし
て結晶化ガラスや強化ガラス等のガラスが考えられる。
この他に、ガラスは基板に要求される表面平滑性と硬度
の面では優れているものの、破壊(衝撃)に対して弱
く、又、表面に水分の吸着を起こしやすいという難点が
有る。又、磁性膜を形成するスパッタリングに際して、
高性能の磁性膜を得る為には、真空度を上げる必要が有
るが、減圧(真空)によりガラス内部から水分がしみ出
し、真空度が上がり難いという不都合も有る。さらに
は、基板加熱の際、赤外線ヒータを用いることが多いも
のの、赤外線が基板を透過し、基板の加熱効率が悪く、
又、基板の固有抵抗が高い為に静電気によるゴミの付着
が起こり易く、エラーレートの増加の原因にもなってい
る。この為、基板材料としてガラスがアルミニウム合金
に取って代わるといった展望は現在の処ない。
保磁力が高くなることが知られており、この観点から熱
処理が行われることも有り、従って耐熱性が一層要求さ
れている。ところで、剛性や耐熱性に富む基板材料とし
て結晶化ガラスや強化ガラス等のガラスが考えられる。
この他に、ガラスは基板に要求される表面平滑性と硬度
の面では優れているものの、破壊(衝撃)に対して弱
く、又、表面に水分の吸着を起こしやすいという難点が
有る。又、磁性膜を形成するスパッタリングに際して、
高性能の磁性膜を得る為には、真空度を上げる必要が有
るが、減圧(真空)によりガラス内部から水分がしみ出
し、真空度が上がり難いという不都合も有る。さらに
は、基板加熱の際、赤外線ヒータを用いることが多いも
のの、赤外線が基板を透過し、基板の加熱効率が悪く、
又、基板の固有抵抗が高い為に静電気によるゴミの付着
が起こり易く、エラーレートの増加の原因にもなってい
る。この為、基板材料としてガラスがアルミニウム合金
に取って代わるといった展望は現在の処ない。
【0005】このようなことから、前記のようなアルミ
ニウム合金やガラスとは全く異なる材料としてカーボ
ン、特にガラス状炭素が注目を浴び始めている。すなわ
ち、ガラス状炭素は、一般に、三次元網目構造を有して
おり、不溶・不融の性質をもつ熱硬化性樹脂の硬化物を
不活性雰囲気中で焼成炭化させると得られる。そして、
このものはガス不透過性に優れ、硬度が高く、かつ、等
方的組織を有する。更に、軽量、耐熱性、高電気伝導
度、耐食性、高熱伝導度、高い潤滑性等の特性に加え、
均質で摺動部品に用いても炭素粉末を生じない特性を備
えていて、エレクトロニクス産業、原子力産業、宇宙産
業を始め、各種分野での広範囲な利用が期待されてい
る。このような観点から、本出願人によっても、ガラス
状炭素をハードディスクの基板として利用することが提
案(特開昭60−35333号公報)されている。
ニウム合金やガラスとは全く異なる材料としてカーボ
ン、特にガラス状炭素が注目を浴び始めている。すなわ
ち、ガラス状炭素は、一般に、三次元網目構造を有して
おり、不溶・不融の性質をもつ熱硬化性樹脂の硬化物を
不活性雰囲気中で焼成炭化させると得られる。そして、
このものはガス不透過性に優れ、硬度が高く、かつ、等
方的組織を有する。更に、軽量、耐熱性、高電気伝導
度、耐食性、高熱伝導度、高い潤滑性等の特性に加え、
均質で摺動部品に用いても炭素粉末を生じない特性を備
えていて、エレクトロニクス産業、原子力産業、宇宙産
業を始め、各種分野での広範囲な利用が期待されてい
る。このような観点から、本出願人によっても、ガラス
状炭素をハードディスクの基板として利用することが提
案(特開昭60−35333号公報)されている。
【0006】尚、フェノール樹脂やフラン樹脂等の熱硬
化性樹脂を主成分とする原料から得られる従来のガラス
状炭素にはμmオーダー以上の開孔と閉孔(空孔、気
孔)が存在している。この為、ガラス状炭素を研磨して
表面平滑性に富むハードディスク基板を得ようとして
も、研磨によって材料内部に存在する閉孔が開孔とな
り、研磨面に微小な欠陥が生じ、表面平滑性に富む基板
が得られ難く、記録・再生特性に優れた記録媒体が得ら
れ難い。
化性樹脂を主成分とする原料から得られる従来のガラス
状炭素にはμmオーダー以上の開孔と閉孔(空孔、気
孔)が存在している。この為、ガラス状炭素を研磨して
表面平滑性に富むハードディスク基板を得ようとして
も、研磨によって材料内部に存在する閉孔が開孔とな
り、研磨面に微小な欠陥が生じ、表面平滑性に富む基板
が得られ難く、記録・再生特性に優れた記録媒体が得ら
れ難い。
【0007】特に、最近、ハードディスク装置は、小型
・高密度化が進み、ディスクドライブ自体が小型化さ
れ、これに伴ってハードディスク基板は薄型化される傾
向にある。そして、高密度化に伴って面記録密度が非常
に大きくなり、すなわちビット当たりの記録面積が小さ
くなり、微小な欠陥も許されなくなって来ている。従っ
て、このような観点からも高度な表面平滑性が要求され
ている。
・高密度化が進み、ディスクドライブ自体が小型化さ
れ、これに伴ってハードディスク基板は薄型化される傾
向にある。そして、高密度化に伴って面記録密度が非常
に大きくなり、すなわちビット当たりの記録面積が小さ
くなり、微小な欠陥も許されなくなって来ている。従っ
て、このような観点からも高度な表面平滑性が要求され
ている。
【0008】尚、神戸製鋼所技報(Vol.39 N
o.4(1989))にはフェノール・ホルムアルデヒ
ド樹脂粉末を金型に充填し、ホットプレスにて成型した
後、不活性ガス中において1200〜2000℃の温度
で予備焼成し、超高温熱間静水圧加圧処理を行って閉孔
(微小気孔)を消滅させる技術が開示されている。すな
わち、熱硬化性樹脂(フェノール・ホルムアルデヒド樹
脂)粉末から得られるガラス状炭素には、ホットプレス
で完全に除去出来なかった材料中の気泡、1200〜2
000℃の温度での予備焼成段階で発生する熱分解ガ
ス、原料が粉末であることから生ずる結晶粒界等によっ
て微小気孔が存在しており、鏡面研磨しても研磨面には
微小な欠陥が生じている。そこで、超高温熱間静水圧加
圧処理、つまり200MPaの圧力下で2500℃の熱
処理によって、材料を緻密化し、微小気孔を消滅させ、
鏡面研磨後の研磨面に微小欠陥が起きないようにしてい
るのである。しかしながら、この方法では、200MP
a、2000℃以上の超高温熱間静水圧加圧処理装置が
必要となり、近年、一般的になって来た200MPa、
2000℃までのセラミックス等の熱間静水圧加圧処理
装置では対応できず、設備的にもコスト的にも非常に負
担が掛かる。しかも、このようにして得られたガラス状
炭素材料は180〜200MPa(18〜20kgf/
mm2 )程度の強度のものにすぎず、信頼性の面でまだ
充分なものとはいい難い。
o.4(1989))にはフェノール・ホルムアルデヒ
ド樹脂粉末を金型に充填し、ホットプレスにて成型した
後、不活性ガス中において1200〜2000℃の温度
で予備焼成し、超高温熱間静水圧加圧処理を行って閉孔
(微小気孔)を消滅させる技術が開示されている。すな
わち、熱硬化性樹脂(フェノール・ホルムアルデヒド樹
脂)粉末から得られるガラス状炭素には、ホットプレス
で完全に除去出来なかった材料中の気泡、1200〜2
000℃の温度での予備焼成段階で発生する熱分解ガ
ス、原料が粉末であることから生ずる結晶粒界等によっ
て微小気孔が存在しており、鏡面研磨しても研磨面には
微小な欠陥が生じている。そこで、超高温熱間静水圧加
圧処理、つまり200MPaの圧力下で2500℃の熱
処理によって、材料を緻密化し、微小気孔を消滅させ、
鏡面研磨後の研磨面に微小欠陥が起きないようにしてい
るのである。しかしながら、この方法では、200MP
a、2000℃以上の超高温熱間静水圧加圧処理装置が
必要となり、近年、一般的になって来た200MPa、
2000℃までのセラミックス等の熱間静水圧加圧処理
装置では対応できず、設備的にもコスト的にも非常に負
担が掛かる。しかも、このようにして得られたガラス状
炭素材料は180〜200MPa(18〜20kgf/
mm2 )程度の強度のものにすぎず、信頼性の面でまだ
充分なものとはいい難い。
【0009】
【発明の開示】本発明者は、ハードディスク基板に要求
される項目に着目し、すなわち 基板加工時における内外周加工やチャンフォー加工
の際、割れや欠けが起き難いよう、又、テキスチヤー形
成や薄膜形成の際のハンドリング時においての信頼性の
面から高強度であること、 磁気ヘッドの追従性から基板のうねりを小さくする
必要があり、基板材料の剛性が高いこと、 高記録密度化する為に基板の表面平滑性が良好で、
微小な欠陥も無いこと、 磁性膜の特性を向上させる為に基板は非磁性である
こと、 耐食性、耐候性が良好であること、 耐衝撃性に富むこと、 製造時の信頼性、及びCSS特性(耐久性)の面か
ら高硬度であること、 CSS特性を高め、ハードディスクドライブのスピ
ンドル負荷を低減化する為に、基板は軽量であること、 静電気によるゴミ等の付着防止の為に基板材料の固
有抵抗が小さいことに着目し、鋭意検討の末、本発明を
完成するに至った。
される項目に着目し、すなわち 基板加工時における内外周加工やチャンフォー加工
の際、割れや欠けが起き難いよう、又、テキスチヤー形
成や薄膜形成の際のハンドリング時においての信頼性の
面から高強度であること、 磁気ヘッドの追従性から基板のうねりを小さくする
必要があり、基板材料の剛性が高いこと、 高記録密度化する為に基板の表面平滑性が良好で、
微小な欠陥も無いこと、 磁性膜の特性を向上させる為に基板は非磁性である
こと、 耐食性、耐候性が良好であること、 耐衝撃性に富むこと、 製造時の信頼性、及びCSS特性(耐久性)の面か
ら高硬度であること、 CSS特性を高め、ハードディスクドライブのスピ
ンドル負荷を低減化する為に、基板は軽量であること、 静電気によるゴミ等の付着防止の為に基板材料の固
有抵抗が小さいことに着目し、鋭意検討の末、本発明を
完成するに至った。
【0010】すなわち、熱硬化性樹脂を硬化させる硬化
工程と、この硬化工程により得られた樹脂材料を加熱し
て炭化させる炭化焼成工程とを具備するガラス状炭素の
製造方法であって、前記炭化焼成工程は、不活性雰囲気
下において約1000〜1400℃で熱処理する第1の
処理工程と、不活性雰囲気、かつ、約1000気圧以上
の圧力下において約1500〜2000℃で熱処理する
第2の処理工程とを備えてなることを特徴とするガラス
状炭素の製造方法、又、硬化前の初期縮合物の状態で約
20重量%以上の水を含有することが出来る熱硬化性樹
脂を硬化させる硬化工程と、この硬化工程により得られ
た樹脂材料を加熱して炭化させる炭化焼成工程とを具備
するガラス状炭素の製造方法であって、前記炭化焼成工
程は、不活性雰囲気下において約1000〜1400℃
で熱処理する第1の処理工程と、不活性雰囲気、かつ、
約1000気圧以上の圧力下において約1500〜20
00℃で熱処理する第2の処理工程とを備えてなること
を特徴とするガラス状炭素の製造方法を発明するに至
り、このような方法により得られたガラス状炭素は曲げ
強度が24kgf/mm2 以上の特性を有したものであ
り、特に曲げ強度が24kgf/mm2 以上の特性を有
し、空孔の孔径は0.1μm以下であることが判り、こ
のようなガラス状炭素はディスク基板として必要な特性
を充分に満たしたものであることを見出したのである。
工程と、この硬化工程により得られた樹脂材料を加熱し
て炭化させる炭化焼成工程とを具備するガラス状炭素の
製造方法であって、前記炭化焼成工程は、不活性雰囲気
下において約1000〜1400℃で熱処理する第1の
処理工程と、不活性雰囲気、かつ、約1000気圧以上
の圧力下において約1500〜2000℃で熱処理する
第2の処理工程とを備えてなることを特徴とするガラス
状炭素の製造方法、又、硬化前の初期縮合物の状態で約
20重量%以上の水を含有することが出来る熱硬化性樹
脂を硬化させる硬化工程と、この硬化工程により得られ
た樹脂材料を加熱して炭化させる炭化焼成工程とを具備
するガラス状炭素の製造方法であって、前記炭化焼成工
程は、不活性雰囲気下において約1000〜1400℃
で熱処理する第1の処理工程と、不活性雰囲気、かつ、
約1000気圧以上の圧力下において約1500〜20
00℃で熱処理する第2の処理工程とを備えてなること
を特徴とするガラス状炭素の製造方法を発明するに至
り、このような方法により得られたガラス状炭素は曲げ
強度が24kgf/mm2 以上の特性を有したものであ
り、特に曲げ強度が24kgf/mm2 以上の特性を有
し、空孔の孔径は0.1μm以下であることが判り、こ
のようなガラス状炭素はディスク基板として必要な特性
を充分に満たしたものであることを見出したのである。
【0011】すなわち、本発明によるガラス状炭素は、
曲げ強度が24kgf/mm2 以上といったように機械
的強度が向上し、磁気ディスク製造工程上懸念される割
れや欠けが殆どなく、又、従来のガラス状炭素に比べて
弾性率が2000Kgf/mm2 から約2500Kgf
/mm2 以上といったように約2〜3割以上も向上して
いて、うねりの問題がないものであり、そして鏡面研磨
後の表面平滑性(中心線平均粗さRa)は1.0nm程
度まで可能であり、材料表面には微小な欠陥(開孔や結
晶粒界等)が殆ど認められず、又、密度は1.6〜1.
8と軽量であり、そして固有抵抗が小さく、かつ、耐食
性や耐候性が良好で、さらには高硬度で非磁性である。
従って、このようなことから、このガラス状炭素は記録
媒体の基板として極めて好ましい特長を有したものであ
ることが判る。
曲げ強度が24kgf/mm2 以上といったように機械
的強度が向上し、磁気ディスク製造工程上懸念される割
れや欠けが殆どなく、又、従来のガラス状炭素に比べて
弾性率が2000Kgf/mm2 から約2500Kgf
/mm2 以上といったように約2〜3割以上も向上して
いて、うねりの問題がないものであり、そして鏡面研磨
後の表面平滑性(中心線平均粗さRa)は1.0nm程
度まで可能であり、材料表面には微小な欠陥(開孔や結
晶粒界等)が殆ど認められず、又、密度は1.6〜1.
8と軽量であり、そして固有抵抗が小さく、かつ、耐食
性や耐候性が良好で、さらには高硬度で非磁性である。
従って、このようなことから、このガラス状炭素は記録
媒体の基板として極めて好ましい特長を有したものであ
ることが判る。
【0012】本発明における好ましい熱硬化性樹脂とし
ては、硬化前の初期縮合物の状態で20重量%以上の水
を含有することが出来るものである。ここで、「初期縮
合物」とは、硬化前の樹脂を意味し、原料モノマーを相
当量含む場合もあるが、ある程度付加及び/又は縮合反
応が起こり、粘度が高くなった樹脂組成物をいう。該熱
硬化性樹脂組成物の特徴は、硬化の際に縮合水のような
低沸点物の溜まりが起こらないことであり、つまり熱硬
化性樹脂が硬化する前の粘度が高くなった初期縮合物の
状態で樹脂が20重量%以上の水を含有することが出来
る程度の親水性を有するようにしておくことにより、低
沸点物が樹脂内(あるいは硬化物内)に閉じ込められて
も、低沸点物の溜まりが生ずることがないようになる。
尚、より一層に低沸点物を樹脂内に完全に分散溶解させ
る為には、30重量%以上の水を含み得る樹脂組成物が
望ましい。
ては、硬化前の初期縮合物の状態で20重量%以上の水
を含有することが出来るものである。ここで、「初期縮
合物」とは、硬化前の樹脂を意味し、原料モノマーを相
当量含む場合もあるが、ある程度付加及び/又は縮合反
応が起こり、粘度が高くなった樹脂組成物をいう。該熱
硬化性樹脂組成物の特徴は、硬化の際に縮合水のような
低沸点物の溜まりが起こらないことであり、つまり熱硬
化性樹脂が硬化する前の粘度が高くなった初期縮合物の
状態で樹脂が20重量%以上の水を含有することが出来
る程度の親水性を有するようにしておくことにより、低
沸点物が樹脂内(あるいは硬化物内)に閉じ込められて
も、低沸点物の溜まりが生ずることがないようになる。
尚、より一層に低沸点物を樹脂内に完全に分散溶解させ
る為には、30重量%以上の水を含み得る樹脂組成物が
望ましい。
【0013】熱硬化性樹脂組成物がどの程度の粘度の時
に、樹脂組成物の水可溶能力が20重量%を越えていれ
ば硬化・炭化後に空孔(気孔)を殆ど生じないようにな
るかは、原料樹脂の種類、重合度、ブレンド比率等によ
り異なるが、本発明者の研究の結果によれば、200〜
8000cps/20℃の粘度状態において20重量%
を越える水可溶能力があれば良いことが判明した。
に、樹脂組成物の水可溶能力が20重量%を越えていれ
ば硬化・炭化後に空孔(気孔)を殆ど生じないようにな
るかは、原料樹脂の種類、重合度、ブレンド比率等によ
り異なるが、本発明者の研究の結果によれば、200〜
8000cps/20℃の粘度状態において20重量%
を越える水可溶能力があれば良いことが判明した。
【0014】本発明における熱硬化性樹脂の初期縮合物
は、原料樹脂の種類、ブレンドの比率、重合度制御、変
性等により適宜設計することが出来る。本発明において
用いられる熱硬化性樹脂としては、フェノール樹脂、エ
ポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エステル樹脂、
フラン樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、アルキッド樹
脂、キシレン樹脂等を挙げることが出来、これらの樹脂
をそのまま、あるいはブレンド、又は変性することによ
り用いられる。好ましくは変性フェノール・フラン樹脂
をベースにした樹脂で、例えば特開昭60−17120
8号公報、特開昭60−171209号公報、特開昭6
0−171210号公報、特開昭60−171211号
公報で開示された熱硬化性樹脂が挙げられる。熱硬化性
樹脂に変性し得るものとしては、上述のフェノール樹
脂、フラン樹脂等の熱硬化性樹脂、あるいはアスファル
ト、ピッチ類等の天然に産出する高い炭素化収率を有す
る材料、リグニン、セルロース、トラガカントガム、ア
ラビアガム、フミン酸、各種糖類等の比較的高い炭化収
率を有する親水性物質が挙げられる。
は、原料樹脂の種類、ブレンドの比率、重合度制御、変
性等により適宜設計することが出来る。本発明において
用いられる熱硬化性樹脂としては、フェノール樹脂、エ
ポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エステル樹脂、
フラン樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、アルキッド樹
脂、キシレン樹脂等を挙げることが出来、これらの樹脂
をそのまま、あるいはブレンド、又は変性することによ
り用いられる。好ましくは変性フェノール・フラン樹脂
をベースにした樹脂で、例えば特開昭60−17120
8号公報、特開昭60−171209号公報、特開昭6
0−171210号公報、特開昭60−171211号
公報で開示された熱硬化性樹脂が挙げられる。熱硬化性
樹脂に変性し得るものとしては、上述のフェノール樹
脂、フラン樹脂等の熱硬化性樹脂、あるいはアスファル
ト、ピッチ類等の天然に産出する高い炭素化収率を有す
る材料、リグニン、セルロース、トラガカントガム、ア
ラビアガム、フミン酸、各種糖類等の比較的高い炭化収
率を有する親水性物質が挙げられる。
【0015】又、本発明を実施するにあたってフィラー
を入れることができる。フィラーとしては、上述の熱硬
化性樹脂を含む各種カーボン材料、例えばポリアクリロ
ニトリル系カーボン材、セルロース系カーボン材、レー
ヨン系カーボン材、ピッチ系カーボン材、リグニン系カ
ーボン材、フェノール樹脂系カーボン材、フラン樹脂系
カーボン材、エポキシ樹脂系カーボン材、アルキッド樹
脂系カーボン材、不飽和ポリエステル系カーボン材、キ
シレン樹脂系カーボン材の他に、各種黒鉛、カーボンブ
ラック等がある。
を入れることができる。フィラーとしては、上述の熱硬
化性樹脂を含む各種カーボン材料、例えばポリアクリロ
ニトリル系カーボン材、セルロース系カーボン材、レー
ヨン系カーボン材、ピッチ系カーボン材、リグニン系カ
ーボン材、フェノール樹脂系カーボン材、フラン樹脂系
カーボン材、エポキシ樹脂系カーボン材、アルキッド樹
脂系カーボン材、不飽和ポリエステル系カーボン材、キ
シレン樹脂系カーボン材の他に、各種黒鉛、カーボンブ
ラック等がある。
【0016】そして、上記したような熱硬化性樹脂やフ
ィラー等を、硬化前に目的とする用途に応じた所定の形
状の型に入れ、加熱等による硬化工程を経ることによ
り、所定の形状の樹脂材料が得られる。このようにして
得られた所定形状の樹脂材料を加熱して炭化させる炭化
焼成工程において、不活性雰囲気中において約1000
〜1400℃で熱処理し、この後不活性雰囲気下におけ
る約1000気圧以上の圧力下において約1500〜2
000℃で熱処理する。
ィラー等を、硬化前に目的とする用途に応じた所定の形
状の型に入れ、加熱等による硬化工程を経ることによ
り、所定の形状の樹脂材料が得られる。このようにして
得られた所定形状の樹脂材料を加熱して炭化させる炭化
焼成工程において、不活性雰囲気中において約1000
〜1400℃で熱処理し、この後不活性雰囲気下におけ
る約1000気圧以上の圧力下において約1500〜2
000℃で熱処理する。
【0017】このような処理により、ガラス状炭素は、
実質的に無孔性で、よりパッキング化し、材料内部に存
在するミクロポアの径が小さくなり、緻密化する。か
つ、加圧熱処理段階は2000℃以下としたので、ガラ
ス状炭素の黒鉛化が抑えられ、高密度で、機械的強度
(曲げ強度)が24kg/mm2 以上と大きく向上し、
基板加工時における割れや欠けが激減し、又、薄膜形成
等に際してのハンドリングの信頼性が向上する。
実質的に無孔性で、よりパッキング化し、材料内部に存
在するミクロポアの径が小さくなり、緻密化する。か
つ、加圧熱処理段階は2000℃以下としたので、ガラ
ス状炭素の黒鉛化が抑えられ、高密度で、機械的強度
(曲げ強度)が24kg/mm2 以上と大きく向上し、
基板加工時における割れや欠けが激減し、又、薄膜形成
等に際してのハンドリングの信頼性が向上する。
【0018】ここで、前処理工程(第1の処理工程)に
おける不活性雰囲気とは、酸素を含まず、通常、ヘリウ
ム、アルゴン、窒素等からなる群より選ばれた少なくと
も一種の気体よりなる雰囲気、あるいは減圧ないしは真
空状態のことである。又、前処理工程における温度は約
1000〜1400℃必要であるが、より好ましくは約
1100〜1300℃である。この場合、炭化焼成時間
は、樹脂材料の種類、形状や焼成温度により適宜選択す
れば良い。
おける不活性雰囲気とは、酸素を含まず、通常、ヘリウ
ム、アルゴン、窒素等からなる群より選ばれた少なくと
も一種の気体よりなる雰囲気、あるいは減圧ないしは真
空状態のことである。又、前処理工程における温度は約
1000〜1400℃必要であるが、より好ましくは約
1100〜1300℃である。この場合、炭化焼成時間
は、樹脂材料の種類、形状や焼成温度により適宜選択す
れば良い。
【0019】前処理焼成温度が1000℃未満の低すぎ
る温度では、前処理工程段階でより十分な炭化まで至っ
ておらず、気孔が十分に小さくなりきっていない。又、
材料内部に残留する水素や酸素は前処理工程で十分に除
去されておらず、残留水素や酸素が存在したままで加圧
熱処理が行われると、水素や酸素の放出が抑制され、材
料内部での反応が引き起こされる原因となり、炭素−炭
素結合が切られてしまい、強度が低下してしまう恐れが
ある。それ故、後の加圧熱処理工程を経ても目的とする
特性に達しない。
る温度では、前処理工程段階でより十分な炭化まで至っ
ておらず、気孔が十分に小さくなりきっていない。又、
材料内部に残留する水素や酸素は前処理工程で十分に除
去されておらず、残留水素や酸素が存在したままで加圧
熱処理が行われると、水素や酸素の放出が抑制され、材
料内部での反応が引き起こされる原因となり、炭素−炭
素結合が切られてしまい、強度が低下してしまう恐れが
ある。それ故、後の加圧熱処理工程を経ても目的とする
特性に達しない。
【0020】逆に、前処理焼成温度が1400℃を越え
て高すぎる温度では、気孔は殆ど見当たらず、非常に緻
密な構造となってはいるものの、黒鉛化が進行してお
り、後の加圧熱処理が行われても強度的に不十分なもの
となる。この為、記録媒体の製造工程中の些細な衝撃に
対しても欠け等が発生し易くなる。後処理工程(第2の
処理工程)である加圧熱処理工程における不活性雰囲気
とは、通常、アルゴン、窒素等からなる群より選ばれた
少なくとも一種の気体雰囲気である。加圧熱処理工程に
おける温度は約1500〜2000℃が必要である。1
500℃未満の低すぎる温度では、期待どおりの効果が
得られない。逆に、2000℃を越えた高すぎる温度で
は、黒鉛化が進行し、高密度化しているものの、機械的
強度が減少して来る。この為、記録媒体の製造工程中の
些細な衝撃に対しても欠け等が発生し易くなる。
て高すぎる温度では、気孔は殆ど見当たらず、非常に緻
密な構造となってはいるものの、黒鉛化が進行してお
り、後の加圧熱処理が行われても強度的に不十分なもの
となる。この為、記録媒体の製造工程中の些細な衝撃に
対しても欠け等が発生し易くなる。後処理工程(第2の
処理工程)である加圧熱処理工程における不活性雰囲気
とは、通常、アルゴン、窒素等からなる群より選ばれた
少なくとも一種の気体雰囲気である。加圧熱処理工程に
おける温度は約1500〜2000℃が必要である。1
500℃未満の低すぎる温度では、期待どおりの効果が
得られない。逆に、2000℃を越えた高すぎる温度で
は、黒鉛化が進行し、高密度化しているものの、機械的
強度が減少して来る。この為、記録媒体の製造工程中の
些細な衝撃に対しても欠け等が発生し易くなる。
【0021】圧力を加える方法としては、密閉された容
器内に外部から油圧、その他の機械的力を加え、処理中
の材料に直接または間接に圧力を加える方法を用いるこ
とが出来る。この方法により、密閉された容器内の気圧
は1000気圧以上に高めることが出来、この圧力を利
用して内部の試料に等方的な圧力を加えるとことが出来
る。このような処理は熱間静水圧加圧装置により実施す
ることが可能である。
器内に外部から油圧、その他の機械的力を加え、処理中
の材料に直接または間接に圧力を加える方法を用いるこ
とが出来る。この方法により、密閉された容器内の気圧
は1000気圧以上に高めることが出来、この圧力を利
用して内部の試料に等方的な圧力を加えるとことが出来
る。このような処理は熱間静水圧加圧装置により実施す
ることが可能である。
【0022】加圧熱処理工程における圧力は、前述の熱
硬化性樹脂組成物の種類にかかわらず、1000気圧以
上、特に約1500気圧以上であるとき良好な結果が得
られる。そして、このようにして得られたガラス状炭素
は、機械的強度が大きく、鏡面研磨後の表面平滑性がR
aで1.0nm程度まで可能であり、材料表面には微小
な欠陥(開孔や結晶粒界等)が殆ど認められない。又、
ガラス状炭素自体が有する特性、すなわち固有抵抗が小
さく、耐食性、耐候性が良好で、軽量、高硬度、非磁性
である性質をも兼ね備えている。
硬化性樹脂組成物の種類にかかわらず、1000気圧以
上、特に約1500気圧以上であるとき良好な結果が得
られる。そして、このようにして得られたガラス状炭素
は、機械的強度が大きく、鏡面研磨後の表面平滑性がR
aで1.0nm程度まで可能であり、材料表面には微小
な欠陥(開孔や結晶粒界等)が殆ど認められない。又、
ガラス状炭素自体が有する特性、すなわち固有抵抗が小
さく、耐食性、耐候性が良好で、軽量、高硬度、非磁性
である性質をも兼ね備えている。
【0023】従って、得られたガラス状炭素をハードデ
ィスクの基板材料として用いた場合、従来のガラスやセ
ラミックスに比べて著しく好ましいものであった。以
下、実施例により本発明をさらに具体的に説明する。
ィスクの基板材料として用いた場合、従来のガラスやセ
ラミックスに比べて著しく好ましいものであった。以
下、実施例により本発明をさらに具体的に説明する。
【0024】
〔実施例1〕フルフリルアルコール500重量部、92
%パラホルムアルデヒド480重量部および水30重量
部を75℃で攪拌して溶解させ、攪拌下でフェノール5
20重量部、水酸化ナトリウム8.8重量部および水4
5重量部の混合液を滴下した。滴下終了後、75℃で3
時間反応させた。この後、フェノール80重量部、水酸
化ナトリウム8.8重量部および水45重量部の混合液
をさらに滴下し、75℃で4.5時間反応させた。30
℃まで冷却した後に、60%パラトルエンスルホン酸水
溶液で中和した。この中和物を減圧下で脱水して170
重量部の水を除去し、フルフリルアルコール500重量
部を添加混合した。得られた樹脂の粘度は20℃で37
0cpsであった。尚、この樹脂が含むことのできる水
量を測定したところ39重量%であった。
%パラホルムアルデヒド480重量部および水30重量
部を75℃で攪拌して溶解させ、攪拌下でフェノール5
20重量部、水酸化ナトリウム8.8重量部および水4
5重量部の混合液を滴下した。滴下終了後、75℃で3
時間反応させた。この後、フェノール80重量部、水酸
化ナトリウム8.8重量部および水45重量部の混合液
をさらに滴下し、75℃で4.5時間反応させた。30
℃まで冷却した後に、60%パラトルエンスルホン酸水
溶液で中和した。この中和物を減圧下で脱水して170
重量部の水を除去し、フルフリルアルコール500重量
部を添加混合した。得られた樹脂の粘度は20℃で37
0cpsであった。尚、この樹脂が含むことのできる水
量を測定したところ39重量%であった。
【0025】この熱硬化性樹脂100重量部に対し、パ
ラトルエンスルホン酸70重量部、水20重量部、セロ
ソルブ10重量部の混合溶液3.5重量部を添加し、十
分攪拌した後、厚さ5mmの型に注入し、減圧脱泡し
た。次に、50℃で3時間、さらに80℃で2日間加熱
硬化した。得られた樹脂硬化物を有機物焼成炉(中外炉
工業製)に入れ、窒素雰囲気中にて2〜5℃/時の昇温
速度で700℃まで加熱し、さらに0.5mTorr程
度の真空中にて5〜20℃/時の昇温速度で1200℃
まで加熱焼成し、この温度で2時間保持し、この後に冷
却した。
ラトルエンスルホン酸70重量部、水20重量部、セロ
ソルブ10重量部の混合溶液3.5重量部を添加し、十
分攪拌した後、厚さ5mmの型に注入し、減圧脱泡し
た。次に、50℃で3時間、さらに80℃で2日間加熱
硬化した。得られた樹脂硬化物を有機物焼成炉(中外炉
工業製)に入れ、窒素雰囲気中にて2〜5℃/時の昇温
速度で700℃まで加熱し、さらに0.5mTorr程
度の真空中にて5〜20℃/時の昇温速度で1200℃
まで加熱焼成し、この温度で2時間保持し、この後に冷
却した。
【0026】次に、前処理工程にて得られたガラス状炭
素を熱間静水圧プレス(HIP)装置の試料室に挿入
し、アルゴンガスにて加圧しながら500℃/時の昇温
速度で1500℃まで加熱し、1500℃、2000気
圧で1時間保持し、この後冷却した。得られたガラス状
炭素の密度は1.65g/cm3 であり、破断面を見る
と明らかにガラス状であった。
素を熱間静水圧プレス(HIP)装置の試料室に挿入
し、アルゴンガスにて加圧しながら500℃/時の昇温
速度で1500℃まで加熱し、1500℃、2000気
圧で1時間保持し、この後冷却した。得られたガラス状
炭素の密度は1.65g/cm3 であり、破断面を見る
と明らかにガラス状であった。
【0027】そして、#500〜#8000の砥粒にて
鏡面研磨し、研磨面の表面孔状態および孔径を走査型電
子顕微鏡にて観察した。孔径は0.05〜0.01μm
以下であり、問題となるような欠陥(開孔や結晶粒界
等)は存在しなかった。又、表面平滑性はRaで1.0
nmであり、極めて良好であった。さらに、当該材料の
曲げ強度をJIS規格R1601に基づき測定した結
果、曲げ強度は29.8kg/mm2 であった。又、弾
性率は2500kgf/mm 2 であった。
鏡面研磨し、研磨面の表面孔状態および孔径を走査型電
子顕微鏡にて観察した。孔径は0.05〜0.01μm
以下であり、問題となるような欠陥(開孔や結晶粒界
等)は存在しなかった。又、表面平滑性はRaで1.0
nmであり、極めて良好であった。さらに、当該材料の
曲げ強度をJIS規格R1601に基づき測定した結
果、曲げ強度は29.8kg/mm2 であった。又、弾
性率は2500kgf/mm 2 であった。
【0028】このようにして得られたガラス状炭素は、
機械的強度が向上した為、基板加工時における割れや欠
けの問題が非常に起き難いものであり、又、磁気ディス
ク製造工程(洗浄、テキスファー、成膜、評価試験)に
おけるハンドリング時の信頼性に富むものであった。
又、弾性率が向上したものであるから、うねりの問題も
改善された。さらには、耐衝撃性も向上した。
機械的強度が向上した為、基板加工時における割れや欠
けの問題が非常に起き難いものであり、又、磁気ディス
ク製造工程(洗浄、テキスファー、成膜、評価試験)に
おけるハンドリング時の信頼性に富むものであった。
又、弾性率が向上したものであるから、うねりの問題も
改善された。さらには、耐衝撃性も向上した。
【0029】そして、上記のガラス状炭素からなる基板
上に所定の薄膜形成手段で磁性膜を設けて磁気ディスク
を作製し、これを記録再生装置に装着して記録再生を試
みたところ、満足できる特性を示した。 〔実施例2〕実施例1の前処理工程により得られたガラ
ス状炭素を、HIPにて同様に加圧熱処理した。HIP
による最終処理温度は2000℃、圧力は2000気圧
で、昇温速度、保持時間は同一である。
上に所定の薄膜形成手段で磁性膜を設けて磁気ディスク
を作製し、これを記録再生装置に装着して記録再生を試
みたところ、満足できる特性を示した。 〔実施例2〕実施例1の前処理工程により得られたガラ
ス状炭素を、HIPにて同様に加圧熱処理した。HIP
による最終処理温度は2000℃、圧力は2000気圧
で、昇温速度、保持時間は同一である。
【0030】得られたガラス状炭素の密度は1.75g
/cm3 、破断面はガラス状であり、研磨面の表面孔状
態は実施例1と同様であり、孔径は0.05〜0.01
μm以下であり、問題となるような欠陥は存在しなかっ
た。又、表面平滑性はRaで1.3nmであり、極めて
良好であった。さらに、当該材料の曲げ強度をJIS規
格R1601に基づき測定した結果、曲げ強度は25.
9kg/mm2 であった。又、弾性率は2600kgf
/mm 2 であった。
/cm3 、破断面はガラス状であり、研磨面の表面孔状
態は実施例1と同様であり、孔径は0.05〜0.01
μm以下であり、問題となるような欠陥は存在しなかっ
た。又、表面平滑性はRaで1.3nmであり、極めて
良好であった。さらに、当該材料の曲げ強度をJIS規
格R1601に基づき測定した結果、曲げ強度は25.
9kg/mm2 であった。又、弾性率は2600kgf
/mm 2 であった。
【0031】このようにして得られたガラス状炭素は、
機械的強度が向上した為、基板加工時における割れや欠
けの問題が非常に起き難いものであり、又、磁気ディス
ク製造工程(洗浄、テキスファー、成膜、評価試験)に
おけるハンドリング時の信頼性に富むものであった。
又、弾性率が向上したものであるから、うねりの問題も
改善された。さらには、耐衝撃性も向上した。
機械的強度が向上した為、基板加工時における割れや欠
けの問題が非常に起き難いものであり、又、磁気ディス
ク製造工程(洗浄、テキスファー、成膜、評価試験)に
おけるハンドリング時の信頼性に富むものであった。
又、弾性率が向上したものであるから、うねりの問題も
改善された。さらには、耐衝撃性も向上した。
【0032】そして、上記のガラス状炭素からなる基板
上に所定の薄膜形成手段で磁性膜を設けて磁気ディスク
を作製し、これを記録再生装置に装着して記録再生を試
みたところ、満足できる特性を示した。 〔実施例3〕実施例1の前処理工程により得られたガラ
ス状炭素を、HIPにて同様に加圧熱処理した。HIP
による最終処理温度は1750℃、圧力は2000気圧
で、昇温速度、保持時間は同一である。
上に所定の薄膜形成手段で磁性膜を設けて磁気ディスク
を作製し、これを記録再生装置に装着して記録再生を試
みたところ、満足できる特性を示した。 〔実施例3〕実施例1の前処理工程により得られたガラ
ス状炭素を、HIPにて同様に加圧熱処理した。HIP
による最終処理温度は1750℃、圧力は2000気圧
で、昇温速度、保持時間は同一である。
【0033】得られたガラス状炭素の密度は1.70g
/cm3 、破断面はガラス状であり、研磨面の表面孔状
態は実施例1と同様であり、孔径は0.05〜0.01
μm以下であり、問題となるような欠陥は存在しなかっ
た。又、表面平滑性はRaで1.0nmであり、極めて
良好であった。さらに、当該材料の曲げ強度をJIS規
格R1601に基づき測定した結果、曲げ強度は28.
9kg/mm2 であった。又、弾性率は2550kgf
/mm 2 であった。
/cm3 、破断面はガラス状であり、研磨面の表面孔状
態は実施例1と同様であり、孔径は0.05〜0.01
μm以下であり、問題となるような欠陥は存在しなかっ
た。又、表面平滑性はRaで1.0nmであり、極めて
良好であった。さらに、当該材料の曲げ強度をJIS規
格R1601に基づき測定した結果、曲げ強度は28.
9kg/mm2 であった。又、弾性率は2550kgf
/mm 2 であった。
【0034】このようにして得られたガラス状炭素は、
機械的強度が向上した為、基板加工時における割れや欠
けの問題が非常に起き難いものであり、又、磁気ディス
ク製造工程(洗浄、テキスファー、成膜、評価試験)に
おけるハンドリング時の信頼性に富むものであった。
又、弾性率が向上したものであるから、うねりの問題も
改善された。さらには、耐衝撃性も向上した。
機械的強度が向上した為、基板加工時における割れや欠
けの問題が非常に起き難いものであり、又、磁気ディス
ク製造工程(洗浄、テキスファー、成膜、評価試験)に
おけるハンドリング時の信頼性に富むものであった。
又、弾性率が向上したものであるから、うねりの問題も
改善された。さらには、耐衝撃性も向上した。
【0035】そして、上記のガラス状炭素からなる基板
上に所定の薄膜形成手段で磁性膜を設けて磁気ディスク
を作製し、これを記録再生装置に装着して記録再生を試
みたところ、満足できる特性を示した。 〔実施例4〕実施例1の前処理工程により得られたガラ
ス状炭素を、HIPにて同様に加圧熱処理した。HIP
による最終処理温度は1500℃、圧力は1500気圧
で、昇温速度、保持時間は同一である。
上に所定の薄膜形成手段で磁性膜を設けて磁気ディスク
を作製し、これを記録再生装置に装着して記録再生を試
みたところ、満足できる特性を示した。 〔実施例4〕実施例1の前処理工程により得られたガラ
ス状炭素を、HIPにて同様に加圧熱処理した。HIP
による最終処理温度は1500℃、圧力は1500気圧
で、昇温速度、保持時間は同一である。
【0036】得られたガラス状炭素の密度は1.60g
/cm3 、破断面はガラス状であり、研磨面の表面孔状
態は実施例1と同様であり、孔径は0.05〜0.01
μm以下であり、問題となるような欠陥は存在しなかっ
た。又、表面平滑性はRaで1.1nmであり、極めて
良好であった。さらに、当該材料の曲げ強度をJIS規
格R1601に基づき測定した結果、曲げ強度は26.
1kg/mm2 であった。又、弾性率は2500kgf
/mm 2 であった。
/cm3 、破断面はガラス状であり、研磨面の表面孔状
態は実施例1と同様であり、孔径は0.05〜0.01
μm以下であり、問題となるような欠陥は存在しなかっ
た。又、表面平滑性はRaで1.1nmであり、極めて
良好であった。さらに、当該材料の曲げ強度をJIS規
格R1601に基づき測定した結果、曲げ強度は26.
1kg/mm2 であった。又、弾性率は2500kgf
/mm 2 であった。
【0037】このようにして得られたガラス状炭素は、
機械的強度が向上した為、基板加工時における割れや欠
けの問題が非常に起き難いものであり、又、磁気ディス
ク製造工程(洗浄、テキスファー、成膜、評価試験)に
おけるハンドリング時の信頼性に富むものであった。
又、弾性率が向上したものであるから、うねりの問題も
改善された。さらには、耐衝撃性も向上した。
機械的強度が向上した為、基板加工時における割れや欠
けの問題が非常に起き難いものであり、又、磁気ディス
ク製造工程(洗浄、テキスファー、成膜、評価試験)に
おけるハンドリング時の信頼性に富むものであった。
又、弾性率が向上したものであるから、うねりの問題も
改善された。さらには、耐衝撃性も向上した。
【0038】そして、上記のガラス状炭素からなる基板
上に所定の薄膜形成手段で磁性膜を設けて磁気ディスク
を作製し、これを記録再生装置に装着して記録再生を試
みたところ、満足できる特性を示した。 〔実施例5〕実施例1の前処理工程における最終処理温
度を1100℃とした外は同様に行った。
上に所定の薄膜形成手段で磁性膜を設けて磁気ディスク
を作製し、これを記録再生装置に装着して記録再生を試
みたところ、満足できる特性を示した。 〔実施例5〕実施例1の前処理工程における最終処理温
度を1100℃とした外は同様に行った。
【0039】得られたガラス状炭素の密度は1.64g
/cm3 、破断面はガラス状であり、研磨面の表面孔状
態は実施例1と同様であり、孔径は0.07〜0.01
μm以下であり、問題となるような欠陥は存在しなかっ
た。又、表面平滑性はRaで1.5nmであり、極めて
良好であった。さらに、当該材料の曲げ強度をJIS規
格R1601に基づき測定した結果、曲げ強度は28.
6kg/mm2 であった。又、弾性率は2500kgf
/mm 2 であった。
/cm3 、破断面はガラス状であり、研磨面の表面孔状
態は実施例1と同様であり、孔径は0.07〜0.01
μm以下であり、問題となるような欠陥は存在しなかっ
た。又、表面平滑性はRaで1.5nmであり、極めて
良好であった。さらに、当該材料の曲げ強度をJIS規
格R1601に基づき測定した結果、曲げ強度は28.
6kg/mm2 であった。又、弾性率は2500kgf
/mm 2 であった。
【0040】このようにして得られたガラス状炭素は、
機械的強度が向上した為、基板加工時における割れや欠
けの問題が非常に起き難いものであり、又、磁気ディス
ク製造工程(洗浄、テキスファー、成膜、評価試験)に
おけるハンドリング時の信頼性に富むものであった。
又、弾性率が向上したものであるから、うねりの問題も
改善された。さらには、耐衝撃性も向上した。
機械的強度が向上した為、基板加工時における割れや欠
けの問題が非常に起き難いものであり、又、磁気ディス
ク製造工程(洗浄、テキスファー、成膜、評価試験)に
おけるハンドリング時の信頼性に富むものであった。
又、弾性率が向上したものであるから、うねりの問題も
改善された。さらには、耐衝撃性も向上した。
【0041】そして、上記のガラス状炭素からなる基板
上に所定の薄膜形成手段で磁性膜を設けて磁気ディスク
を作製し、これを記録再生装置に装着して記録再生を試
みたところ、満足できる特性を示した。 〔実施例6〕実施例1の前処理工程における最終処理温
度を1300℃とした外は同様に行った。
上に所定の薄膜形成手段で磁性膜を設けて磁気ディスク
を作製し、これを記録再生装置に装着して記録再生を試
みたところ、満足できる特性を示した。 〔実施例6〕実施例1の前処理工程における最終処理温
度を1300℃とした外は同様に行った。
【0042】得られたガラス状炭素の密度は1.68g
/cm3 、破断面はガラス状であり、研磨面の表面孔状
態は実施例1と同様であり、孔径は0.05〜0.01
μm以下であり、問題となるような欠陥は存在しなかっ
た。又、表面平滑性はRaで1.0nmであり、極めて
良好であった。さらに、当該材料の曲げ強度をJIS規
格R1601に基づき測定した結果、曲げ強度は27.
7kg/mm2 であった。又、弾性率は2550kgf
/mm 2 であった。
/cm3 、破断面はガラス状であり、研磨面の表面孔状
態は実施例1と同様であり、孔径は0.05〜0.01
μm以下であり、問題となるような欠陥は存在しなかっ
た。又、表面平滑性はRaで1.0nmであり、極めて
良好であった。さらに、当該材料の曲げ強度をJIS規
格R1601に基づき測定した結果、曲げ強度は27.
7kg/mm2 であった。又、弾性率は2550kgf
/mm 2 であった。
【0043】このようにして得られたガラス状炭素は、
機械的強度が向上した為、基板加工時における割れや欠
けの問題が非常に起き難いものであり、又、磁気ディス
ク製造工程(洗浄、テキスファー、成膜、評価試験)に
おけるハンドリング時の信頼性に富むものであった。
又、弾性率が向上したものであるから、うねりの問題も
改善された。さらには、耐衝撃性も向上した。
機械的強度が向上した為、基板加工時における割れや欠
けの問題が非常に起き難いものであり、又、磁気ディス
ク製造工程(洗浄、テキスファー、成膜、評価試験)に
おけるハンドリング時の信頼性に富むものであった。
又、弾性率が向上したものであるから、うねりの問題も
改善された。さらには、耐衝撃性も向上した。
【0044】そして、上記のガラス状炭素からなる基板
上に所定の薄膜形成手段で磁性膜を設けて磁気ディスク
を作製し、これを記録再生装置に装着して記録再生を試
みたところ、満足できる特性を示した。 〔実施例7〕実施例1の前処理工程における最終処理温
度を1200℃とし、又、HIPによる最終処理温度を
2000℃、圧力を1500気圧とした外は同様に行っ
た。
上に所定の薄膜形成手段で磁性膜を設けて磁気ディスク
を作製し、これを記録再生装置に装着して記録再生を試
みたところ、満足できる特性を示した。 〔実施例7〕実施例1の前処理工程における最終処理温
度を1200℃とし、又、HIPによる最終処理温度を
2000℃、圧力を1500気圧とした外は同様に行っ
た。
【0045】得られたガラス状炭素の密度は1.71g
/cm3 、破断面はガラス状であり、研磨面の表面孔状
態は実施例1と同様であり、孔径は0.05〜0.01
μm以下であり、問題となるような欠陥は存在しなかっ
た。又、表面平滑性はRaで1.2nmであり、極めて
良好であった。さらに、当該材料の曲げ強度をJIS規
格R1601に基づき測定した結果、曲げ強度は24.
5kg/mm2 であった。又、弾性率は2600kgf
/mm 2 であった。
/cm3 、破断面はガラス状であり、研磨面の表面孔状
態は実施例1と同様であり、孔径は0.05〜0.01
μm以下であり、問題となるような欠陥は存在しなかっ
た。又、表面平滑性はRaで1.2nmであり、極めて
良好であった。さらに、当該材料の曲げ強度をJIS規
格R1601に基づき測定した結果、曲げ強度は24.
5kg/mm2 であった。又、弾性率は2600kgf
/mm 2 であった。
【0046】このようにして得られたガラス状炭素は、
機械的強度が向上した為、基板加工時における割れや欠
けの問題が非常に起き難いものであり、又、磁気ディス
ク製造工程(洗浄、テキスファー、成膜、評価試験)に
おけるハンドリング時の信頼性に富むものであった。
又、弾性率が向上したものであるから、うねりの問題も
改善された。さらには、耐衝撃性も向上した。
機械的強度が向上した為、基板加工時における割れや欠
けの問題が非常に起き難いものであり、又、磁気ディス
ク製造工程(洗浄、テキスファー、成膜、評価試験)に
おけるハンドリング時の信頼性に富むものであった。
又、弾性率が向上したものであるから、うねりの問題も
改善された。さらには、耐衝撃性も向上した。
【0047】そして、上記のガラス状炭素からなる基板
上に所定の薄膜形成手段で磁性膜を設けて磁気ディスク
を作製し、これを記録再生装置に装着して記録再生を試
みたところ、満足できる特性を示した。 〔比較例1〕実施例1において、前処理工程後のHIP
処理を省略した外は同様に行った。
上に所定の薄膜形成手段で磁性膜を設けて磁気ディスク
を作製し、これを記録再生装置に装着して記録再生を試
みたところ、満足できる特性を示した。 〔比較例1〕実施例1において、前処理工程後のHIP
処理を省略した外は同様に行った。
【0048】得られたガラス状炭素の密度は1.49g
/cm3 、孔径は0.05〜0.01μm、表面平滑性
はRaで1.4nm、JIS規格R1601に基づく曲
げ強度は12.6kg/mm2 であった。又、弾性率は
2000kgf/mm2 であった。このようにして得ら
れたガラス状炭素を基板加工した際、強度不足の為に割
れや欠けの発生率が高く、ハンドリング時の信頼性が低
いものであった。又、耐衝撃性が不十分でも有り、そし
て弾性率も小さいことからスピンドルへのチャッキング
の際にディスクが若干変形すると言う不都合も見られ
た。
/cm3 、孔径は0.05〜0.01μm、表面平滑性
はRaで1.4nm、JIS規格R1601に基づく曲
げ強度は12.6kg/mm2 であった。又、弾性率は
2000kgf/mm2 であった。このようにして得ら
れたガラス状炭素を基板加工した際、強度不足の為に割
れや欠けの発生率が高く、ハンドリング時の信頼性が低
いものであった。又、耐衝撃性が不十分でも有り、そし
て弾性率も小さいことからスピンドルへのチャッキング
の際にディスクが若干変形すると言う不都合も見られ
た。
【0049】〔比較例2〕実施例1の前処理工程により
得られたガラス状炭素を、HIPにて同様に加圧熱処理
した。HIPによる最終処理温度は1300℃、圧力は
2000気圧で、昇温速度、保持時間は同一である。得
られたガラス状炭素の密度は1.57g/cm3 、孔径
は0.05〜0.01μm、表面平滑性はRaで1.1
nm、JIS規格R1601に基づく曲げ強度は20.
9kg/mm2 であった。又、弾性率は2200kgf
/mm2 であった。
得られたガラス状炭素を、HIPにて同様に加圧熱処理
した。HIPによる最終処理温度は1300℃、圧力は
2000気圧で、昇温速度、保持時間は同一である。得
られたガラス状炭素の密度は1.57g/cm3 、孔径
は0.05〜0.01μm、表面平滑性はRaで1.1
nm、JIS規格R1601に基づく曲げ強度は20.
9kg/mm2 であった。又、弾性率は2200kgf
/mm2 であった。
【0050】このようにして得られたガラス状炭素を基
板加工した際、強度不足の為に割れや欠けの発生率が高
く、ハンドリング時の信頼性が低いものであった。又、
耐衝撃性も不十分であった。 〔比較例3〕実施例1の前処理工程により得られたガラ
ス状炭素を、HIPにて同様に加圧熱処理した。HIP
による最終処理温度は1500℃、圧力は800気圧
で、昇温速度、保持時間は同一である。
板加工した際、強度不足の為に割れや欠けの発生率が高
く、ハンドリング時の信頼性が低いものであった。又、
耐衝撃性も不十分であった。 〔比較例3〕実施例1の前処理工程により得られたガラ
ス状炭素を、HIPにて同様に加圧熱処理した。HIP
による最終処理温度は1500℃、圧力は800気圧
で、昇温速度、保持時間は同一である。
【0051】得られたガラス状炭素の密度は1.56g
/cm3 、孔径は0.05〜0.01μm、表面平滑性
はRaで1.4nm、JIS規格R1601に基づく曲
げ強度は15.3kg/mm2 であった。又、弾性率は
2150kgf/mm2 であった。このようにして得ら
れたガラス状炭素を基板加工した際、強度不足の為に割
れや欠けの発生率が高く、ハンドリング時の信頼性が低
いものであった。又、耐衝撃性も不十分であった。
/cm3 、孔径は0.05〜0.01μm、表面平滑性
はRaで1.4nm、JIS規格R1601に基づく曲
げ強度は15.3kg/mm2 であった。又、弾性率は
2150kgf/mm2 であった。このようにして得ら
れたガラス状炭素を基板加工した際、強度不足の為に割
れや欠けの発生率が高く、ハンドリング時の信頼性が低
いものであった。又、耐衝撃性も不十分であった。
【0052】〔比較例4〕実施例1の前処理工程におけ
る最終処理温度を1500℃とし、かつ、この前処理工
程により得られたガラス状炭素材料を、HIPにて同様
に加圧熱処理した。HIPによる最終処理温度は200
0℃、圧力は2000気圧で、昇温速度、保持時間は同
一である。
る最終処理温度を1500℃とし、かつ、この前処理工
程により得られたガラス状炭素材料を、HIPにて同様
に加圧熱処理した。HIPによる最終処理温度は200
0℃、圧力は2000気圧で、昇温速度、保持時間は同
一である。
【0053】得られたガラス状炭素は黒鉛化が進行して
おり、その密度は1.80g/cm 3 、孔径は0.05
〜0.01μm、表面平滑性はRaで1.4nm、JI
S規格R1601に基づく曲げ強度は18.5kg/m
m2 であった。又、弾性率は2650kgf/mm2 で
あった。このようにして得られたガラス状炭素を基板加
工した際、強度不足の為に割れや欠けの発生率が高く、
ハンドリング時の信頼性が低いものであった。又、耐衝
撃性も不十分であった。
おり、その密度は1.80g/cm 3 、孔径は0.05
〜0.01μm、表面平滑性はRaで1.4nm、JI
S規格R1601に基づく曲げ強度は18.5kg/m
m2 であった。又、弾性率は2650kgf/mm2 で
あった。このようにして得られたガラス状炭素を基板加
工した際、強度不足の為に割れや欠けの発生率が高く、
ハンドリング時の信頼性が低いものであった。又、耐衝
撃性も不十分であった。
【0054】〔比較例5〕実施例1の前処理工程におけ
る最終処理温度を900℃とし、かつ、この前処理工程
により得られたガラス状炭素を、HIPにて同様に加圧
熱処理した。HIPによる最終処理温度は1500℃、
圧力は2000気圧で、昇温速度、保持時間は同一であ
る。
る最終処理温度を900℃とし、かつ、この前処理工程
により得られたガラス状炭素を、HIPにて同様に加圧
熱処理した。HIPによる最終処理温度は1500℃、
圧力は2000気圧で、昇温速度、保持時間は同一であ
る。
【0055】得られたガラス状炭素材料の密度は1.5
4g/cm3 、孔径は2.0〜0.8μm、表面平滑性
はRaで9.4nm、JIS規格R1601に基づく曲
げ強度は9.4kg/mm2 であった。又、弾性率は1
850kgf/mm2 であった。このようにして得られ
たガラス状炭素からなる基板は、材料内部に残留する水
素や酸素が前処理工程で十分に除去されておらず、残留
水素や酸素が存在したままで加圧熱処理がなされた為、
水素や酸素の放出が抑制され、材料内部での反応が引き
起こされる原因となり、炭素−炭素結合が切られてしま
い、強度が低下したものとなっている。従って、基板加
工した際、強度不足の為に割れや欠けの発生率が格段に
高く、ハンドリング時の信頼性が低いものであった。
4g/cm3 、孔径は2.0〜0.8μm、表面平滑性
はRaで9.4nm、JIS規格R1601に基づく曲
げ強度は9.4kg/mm2 であった。又、弾性率は1
850kgf/mm2 であった。このようにして得られ
たガラス状炭素からなる基板は、材料内部に残留する水
素や酸素が前処理工程で十分に除去されておらず、残留
水素や酸素が存在したままで加圧熱処理がなされた為、
水素や酸素の放出が抑制され、材料内部での反応が引き
起こされる原因となり、炭素−炭素結合が切られてしま
い、強度が低下したものとなっている。従って、基板加
工した際、強度不足の為に割れや欠けの発生率が格段に
高く、ハンドリング時の信頼性が低いものであった。
【0056】さらには、基板表面に気孔が原因と思われ
る微小欠陥がある為、ビットエラーの原因となり、又、
うねりの問題も有り、記録再生特性も悪いものであっ
た。
る微小欠陥がある為、ビットエラーの原因となり、又、
うねりの問題も有り、記録再生特性も悪いものであっ
た。
【0057】
【効果】記録媒体の基板として好ましい特性を備えたガ
ラス状炭素が得られる。
ラス状炭素が得られる。
Claims (5)
- 【請求項1】 曲げ強度が約24kgf/mm2 以上の
特性を有することを特徴とするガラス状炭素。 - 【請求項2】 曲げ強度が約24kgf/mm2 以上の
特性を有し、空孔の孔径が約0.1μm以下であること
を特徴とするガラス状炭素。 - 【請求項3】 記録媒体の基板として用いられたことを
特徴とする請求項1または請求項2のガラス状炭素。 - 【請求項4】 熱硬化性樹脂を硬化させる硬化工程と、
この硬化工程により得られた樹脂材料を加熱して炭化さ
せる炭化焼成工程とを具備するガラス状炭素の製造方法
であって、前記炭化焼成工程は、不活性雰囲気下におい
て約1000〜1400℃で熱処理する第1の処理工程
と、不活性雰囲気、かつ、約1000気圧以上の圧力下
において約1500〜2000℃で熱処理する第2の処
理工程とを備えてなることを特徴とするガラス状炭素の
製造方法。 - 【請求項5】 硬化前の初期縮合物の状態で約20重量
%以上の水を含有することが出来る熱硬化性樹脂を硬化
させる硬化工程と、この硬化工程により得られた樹脂材
料を加熱して炭化させる炭化焼成工程とを具備するガラ
ス状炭素の製造方法であって、前記炭化焼成工程は、不
活性雰囲気下において約1000〜1400℃で熱処理
する第1の処理工程と、不活性雰囲気、かつ、約100
0気圧以上の圧力下において約1500〜2000℃で
熱処理する第2の処理工程とを備えてなることを特徴と
するガラス状炭素の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4164412A JPH061604A (ja) | 1992-06-23 | 1992-06-23 | ガラス状炭素及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4164412A JPH061604A (ja) | 1992-06-23 | 1992-06-23 | ガラス状炭素及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH061604A true JPH061604A (ja) | 1994-01-11 |
Family
ID=15792655
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4164412A Pending JPH061604A (ja) | 1992-06-23 | 1992-06-23 | ガラス状炭素及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH061604A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH06206716A (ja) * | 1993-01-08 | 1994-07-26 | Kobe Steel Ltd | 高強度易黒鉛化性炭素材料及びその製造方法 |
| CN116569109A (zh) * | 2020-12-02 | 2023-08-08 | 日清纺化学株式会社 | 曝光装置用构件、曝光装置用构件的制备方法及复合型曝光装置用构件 |
-
1992
- 1992-06-23 JP JP4164412A patent/JPH061604A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH06206716A (ja) * | 1993-01-08 | 1994-07-26 | Kobe Steel Ltd | 高強度易黒鉛化性炭素材料及びその製造方法 |
| CN116569109A (zh) * | 2020-12-02 | 2023-08-08 | 日清纺化学株式会社 | 曝光装置用构件、曝光装置用构件的制备方法及复合型曝光装置用构件 |
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