JPH06178912A - 溶剤気体の吸引方法及びそれを用いた溶剤回収装置 - Google Patents

溶剤気体の吸引方法及びそれを用いた溶剤回収装置

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JPH06178912A
JPH06178912A JP33A JP32260891A JPH06178912A JP H06178912 A JPH06178912 A JP H06178912A JP 33 A JP33 A JP 33A JP 32260891 A JP32260891 A JP 32260891A JP H06178912 A JPH06178912 A JP H06178912A
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vapor
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Akira Doi
明 土井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来の溶剤を用いる洗浄槽等において蒸発す
る溶剤の気体を吸引し、液化回収する場合、上記吸引は
比較的吸引風量の大きい、従って消費動力の大きい装置
が必要、又吸引気体から活性炭により濃縮吸着するため
大容量の液化装置を要した。このため吸引風量の小さ
い、消費動力の少ない吸引装置と、それを用いた小型で
すむ回収装置を提供する。 【構成】 溶剤の容器の内部で、同容器の上端縁よりも
下位となる位置に吸引管を開口させ、この吸引管に吸引
装置を設け、かつ溶剤の回収装置を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は各種の製造業において
用いられ、溶剤の回収等に用いられる溶剤気体の吸引方
法及びそれを用いた溶剤の回収装置に関するものであ
る。なおこの発明のおいては、気体はミスト状気体、又
は蒸気状気体を含むものである。
【0002】
【従来の技術】従来上記の装置としては、一般にほぼ図
5に示すように形成されている。同図においてaは容器
であり、一例として洗浄槽であって、その内部に、溶剤
bが収容されている。cはワークの挿入口、dはワーク
の取出し口である。そして上記容器aの上部にカバーe
が形成され、同カバーeに吸引管fが開口gさせられて
いる。hは吸引装置であり、iは活性炭を用いる溶剤b
の回収装置を示す。jは空気と混合した溶剤bの気体で
ある。図示しないワークが前記挿入口cから挿入され、
溶剤bにより洗浄され、取出し口dから取出され、その
間吸引装置hが作動し、吸引管fの開口部gから、空気
と混合した溶剤bの気体jの吸引が行われ、同気体jは
前記両口c、dからの流入空気と共に吸引され、回収装
置iに送られ、同装置iで回収される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし 上記従来の装
置は一般に次のような問題を有している。それは前記吸
引装置hが大風量で吸引しなければならず、常に大きな
動力を費やしていることである。又他の問題は回収装置
iが大型となることである。これは比較的濃度の低い溶
剤の気体を高倍率に濃縮するため活性炭による大容量の
回収装置を必要とするからである。又活性炭の吸着、脱
着の過程で溶剤の酸化が助長され、かつ一部溶剤に添加
されている安定剤の成分構成がくずれるという回収溶剤
品質の劣化現象が見られる。これは回収装置の劣化にも
つながり、高額な費用を要することが避けられない。こ
の発明は上記のような問題を解決するためになされたも
ので、その目的は気体をごく小風量で吸引でき、従って
使用動力も前記従来例に述べた装置より少なくてすむ溶
剤気体の吸引方法と、それを用いた溶剤の回収装置を提
供することである。又他の目的は比較的小型で、コンパ
クトな溶剤回収装置を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するこ
の発明について、まず溶剤気体の吸引方法について述べ
るとそれは、容器1に溶剤29を収容し、該容器1の内
部2の、上記溶剤の液面より上で、又上記容器1の上端
縁3より下位となる位置4に開口5した吸引管6によっ
て前記溶剤の気体を吸引することを特徴とする溶剤気体
の吸引方法である。
【0005】又、下部にヒータ8を有し、かつ内部2に
冷却装置9を有する容器1に溶剤29を収容し、該溶剤
29の液面を上記冷却装置9より下位に位置せしめ、上
記両装置を作動せしめ、前記容器1の内部2の、上記液
体の液面より上で、又上記容器の上端縁3より下位とな
る位置4に開口5した吸引管6によって、前記容剤の気
体を吸引することを特徴とする溶剤気体の吸引方法であ
る。次に、上記の吸引方法を用いたこの発明の溶剤回収
装置について述べるとそれは、溶剤を収容する容器1;
該容器1の内部2でかつ上記容器1の上端縁3より下位
となる位置4に、開口部5を有する吸引管6;該吸引管
6に連通して設けられた吸引装置7;該吸引装置7に接
続して設けられた溶剤の回収装置10から成ることを特
徴とする溶剤回収装置である。又、下部にヒータ8を有
する、溶剤の容器1;該容器1内部に設けられた冷却装
置9;上記容器1の内部で、上記容器1の上端縁3より
下位となる位置4に、開口部5を有する吸引管6;該吸
引管6に連通して設けられた吸引装置7;該吸引装置7
に接続して設けられた溶剤の回収装置10から成ること
を特徴とする溶剤回収装置である。
【0006】
【作用】まず溶剤を収容する容器1内に、吸引管6を設
けたのみの装置、即ちヒータ8及び冷却装置9を有しな
い装置について述べると、同装置において、前記容器1
に溶剤29を収容し、同容器1においてワーク等の洗浄
を行う。その際上記溶剤29の気体が発生する。この場
合前記吸引装置7及び回収装置10を作動させると、即
ち、吸引開始すると、上記気体は上記吸引管6の開口部
5近傍において、水平のベーパー面を形成し、同面上を
水平に移動しつつ吸引される。同時に液面より上記ベー
パー面間はほぼ均一で高濃度なベーパーゾーンを形成す
る。これはあたかも半ば液体のあふれに類似した挙動で
ある。上記ベーパー面の形成は上部への拡散を抑制す
る。そして、特にこの場合吸引風量は、小風量でよい。
ちなみに、同規模回収装置を仮定した場合、従来の活性
炭方式では10m3 /分単位の風量を必要としたのに比
べ、当該方法によれば100リットル/分単位の風量で
同等の効果をもたらす。なお同様の微風量による吸引例
では、冷却凝縮による自然吸引を利用する方法がある
が、これだけでは拡散抑制には不足であり、適度の小風
量の吸引が必要である。
【0007】又このような吸引形式によれば、溶剤の気
体は前記従来例に示すものよりも遥かに濃度の高い前記
ベーパー面において気体を吸引することとなり、従って
活性炭を用いて濃縮吸着を行わないでもすみ、凝縮方法
により回収することができる。このため活性炭を用いる
方法よりも装置を小型にすることができる。次に前記の
容器1にヒータ8を有し、かつ冷却装置9を有するもの
にあっては、容器1内の溶剤29は加熱され、洗浄等に
使用され、その過程で気体となり蒸発する。この場合前
記冷却装置9が作動させられると、上記気体は冷却装置
9に接触して付着凝集し、液体となり、滴下回収され
る。この場合この冷却装置9の近傍を負圧にさせ、それ
により近傍の溶剤の気体を引きよせ、前記冷却装置9に
接触させ、液体化させる。
【0008】こうして順次表面の気体が負圧により水平
に移動させられる結果、自然に濃度の高い、ベーパー面
を有するベーパーゾーンが形成される。これを第一ベー
パー面及び第一ベーパーゾーンという。ここにおいて前
記回収装置10を作動させると、一部の第一ベーパー面
からの拡散蒸気が前記の液面を第一ベーパー面にみたて
た形で第二ベーパー面及び第二ベーパーゾーンを形成す
る。この第一、第二のベーパー面が大量の加熱蒸気の拡
散を抑制する役目をはたす。そしてこの場合も前記と同
様に小風量で、高濃度の気体を吸引することとなり、従
ってこれも活性炭を用いて濃縮することを要せず、単
に、凝縮のみでよいので回収装置を小型、コンパクトに
形成するこっとができる。
【0009】
【実施例】図1〜図3において1は容器であり、一例と
して洗浄槽であって、その内部2の、かつ上端縁3より
下位となる位置4に、開口部5を有する吸引管6が設け
られている。7は吸引装置を示す。又図2及び図3にお
いて8は容器1中に設けられたヒータであり、9は同じ
く冷却装置である。そしてこの冷却装置9はコイル状に
形成されたパイプであり、その内部を冷水が流通するよ
うになっている。次に、図3において前記吸引装置7は
コンプレッサーが用いられた、これは溶剤の気体を吸引
すると共にこれを、次段において凝縮させるために圧縮
するためのものである。
【0010】次に、凝縮機構は、水冷の凝縮器11及び
深冷凝縮器12から成っている。上記凝縮器11は前記
吸引装置7としてのコンプレッサと組合せて形成され、
同コンプレッサ及び凝縮器11により圧縮、凝縮されて
液化させられ、第一タンク13に流入する。なお14、
15はそれぞれ冷却水の入口及び出口であり、凝縮器1
1の作動中冷却水が流されている。次に上記深冷凝縮器
12は冷凍器16により一例として−40°Cに冷却さ
れ、そのフイン17等に溶剤の気体が凝縮液化してその
一部が凝固する。その為にある時間サイクルで上記冷凍
器16から、その冷凍作動に伴って発生する熱を用い、
上記深冷凝縮器12の解凍を行い、液化した前記気体を
滴下させ、第二タンク18に収容するようになってい
る。
【0011】なお溶剤の回収装置10においては溶剤の
気体の大部分は前記水冷の凝縮器11において回収され
深冷凝縮器12において回収されるのはその残りであ
る。19は脈動防止タンク、20は安全弁である。次に
21は圧力スイッチ、22は圧力計、23は水分離器、
24は循環ポンプを示す。次に、25はオプションとし
て設けられる装置で、活性炭による吸着装置である。通
常この装置25は不要なのであるが、全く微量のロスを
問題とした場合に設けるものであり、従って従来の活性
炭吸着装置に比較すれば、ごく小型の装置でよい。26
は熱風発生器、27はリリーフ弁、28は電磁弁を示
す。又29は溶剤を示す。
【0012】次にこのように構成された上記の装置にお
いて作動に際し、前記吸引管6と溶剤29との液面の高
さを種々変化させ、かつ吸入風量を変化させて、吸引す
る溶剤量の変化を見るテストが行われた。このテストは
図1に示す装置により常温の溶剤を用いたもの(表1)
と、図2に示すようなヒータ8及び冷却装置9を用いて
温浴とした溶剤によるもの(表2)の両方が行われた。
それらの結果はそれぞれ表1、表2に示す通りである。
そしてこの場合、容器1の開口は0.5平方米である。
又表中管高とは液面から開口部5迄の高さを、風量とは
吸引装置7の吸引風量を指す。なお実験により得られ
た、枠内の数値は時間当たりの溶剤の回収量であり、単
位は表1、表とも×300ccである。
【0013】
【表1】
【表2】
【0014】そしてこの表に見られるように回収される
溶剤の量は、液面から近い程吸引量は大きく、吸引風量
が増すほど大きくなる。しかしある高さ以上になると吸
引風量と関係なく、一定値となることが判る。これは強
制吸引力を強める程、即ち風量を増加させ、吸引口を下
げる程、下からの溶剤蒸気の供給を増加させており、逆
に自然機外蒸散量は微量であって、小風量でも大風量と
同等量の蒸気を捕獲していることを示す。従って静的状
態即ち、洗浄ワークが動かない状態では、吸入口位置は
高くてもよいが、現実的なワークが動いている動的状態
においては、槽内蒸気は直線的な濃度傾斜を示さず、極
めて乱れた状態であり、機外蒸散を促進しているので、
液面もしくは、第一ベーパー面の近い高さで吸引するこ
とが望まれる。即ち小風量、高濃度吸引が最も妥当な吸
引となる。次にこの実施例による装置の作動について述
べると、溶剤は一例としてフロンR113が用いられ
た、そして吸引装置の作動については前記作用の説明に
おいて述べた通りであるが、図2に示すヒータ8、冷却
管9を有する装置においては、図2に示すように第一、
第二両ベーパー面30、31が発生する。第一ベーパー
面30は前記冷却装置9の下部に、第二ベーパー面31
は前記冷却装置9の上部に生じる。この現象は実験の結
果判明したものである。そして第一ベーパー面30の下
の第一ベーパーゾーン32は一例としてフロンR113
を用いた場合はほぼ100万PPm程度である。第二ベ
ーパー面31の下の第二ベーパーゾーン33はほぼ50
万PPm程度である。そして第二ベーパー面31上の空
間34ではほぼ数10〜数100PPmとなる。前記第
一、第二各ベーパー面と溶剤気体の濃度の関係を示せ
ば、ほぼ図4に示すようになる。
【0015】なおヒーター8を有しない図1に示す装置
においても吸引作用の際には前記第二ベーパーゾーン程
度の濃度のベーパーゾーン35ができ、かつ第二ベーパ
ー面程度のベーパー面36が生じる。これによりいずれ
も高濃度の溶剤の気体を吸引できる。次に、吸引された
前記気体は大部分が吸引装置7のコンプレッサ及び凝縮
器11において液化し、その僅かの残余は深冷凝縮器1
2で液化され、いずれも水分離器23を経てポンプ24
により容器1に戻される。このため活性炭による吸着装
置25はなくても差支えはないが、希望すればオプショ
ンとして取付けられる。
【0016】
【発明の効果】この発明は前記のように構成されたこと
により、小風量、高濃度で溶剤気体を吸引できるから、
吸引装置の動力を従来より大巾に少なくすることができ
る。かつ又回収装置の動力を少なくすることができる。
又同様な理由により、従来のような活性炭等の装置によ
り気体の濃縮吸着の必要がないため大容量の吸着装置を
必要とせず、単に圧縮凝縮により回収することができ、
従って装置を小型に、コンパクトにすることができる。
又他の効果として、凝縮のみの工程で回収が行われる
為、回収した溶剤の品質は従来の活性炭を用いて回収す
る方式に比較して格段に優れており、そのままリサイク
ル使用が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示し、気体の吸引装置を用
いた溶剤回収装置の概略を示す図である。
【図2】この発明の他の実施例を示し、図1に相当する
図である。
【図3】図2の詳細図である。
【図4】第一、第二各ベーパー面と溶剤気体の濃度の関
係を示す図である。
【図5】従来の同種装置の概略を示す図である。
【符号の説明】
1 容器 2 内部 3 上端縁 4 位置 5 開口部 6 吸引管 7 吸引口 8 ヒータ 9 冷却装置 10 回収装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器1に溶剤29を収容し、該容器1の
    内部2の、上記溶剤の液面より上で、又上記容器1の上
    端縁3より下位となる位置4に開口5した吸引管6によ
    って前記溶剤の気体を吸引することを特徴とする溶剤気
    体の吸引方法。
  2. 【請求項2】 下部にヒータ8を有し、かつ内部2に冷
    却装置9を有する容器1に溶剤29を収容し、該溶剤2
    9の液面を上記冷却装置9より下位に位置せしめ、上記
    ヒータ8及び冷却装置9を作動せしめ、前記容器1の内
    部2の、上記液体の液面より上で、又上記容器の上端縁
    3より下位となる位置4に開口5した吸引管6によっ
    て、前記容剤の気体を吸引することを特徴とする溶剤気
    体の吸引方法。
  3. 【請求項3】 溶剤を収容する容器1;該容器1の内部
    2でかつ上記容器1の上端縁3より下位となる位置4
    に、開口部5を有する吸引管6;該吸引管6に連通して
    設けられた吸引装置7;該吸引装置7に接続して設けら
    れた溶剤の回収装置10から成ることを特徴とする溶剤
    回収装置。
  4. 【請求項4】 下部にヒータ8を有する、溶剤の容器
    1;該容器1内部に設けられた冷却装置9;上記容器1
    の内部で、上記容器1の上端縁3より下位となる位置4
    に、開口部5を有する吸引管6;該吸引管6に連通して
    設けられた吸引装置7;該吸引装置7に接続して設けら
    れた溶剤の回収装置10から成ることを特徴とする溶剤
    回収装置。
  5. 【請求項5】 溶剤の回収装置10は凝縮器11及び深
    冷凝縮器12から成る、請求項3又は4記載の溶剤回収
    装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU587917B2 (en) * 1986-11-09 1989-08-31 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Weir made of flexible sheet and capable of being set up and down
AU587916B2 (en) * 1986-11-09 1989-08-31 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Weir made of flexible sheet and capable of being set up and down
JP2012101187A (ja) * 2010-11-11 2012-05-31 Takasago Thermal Eng Co Ltd 溶剤回収装置

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JPH02245203A (ja) * 1989-03-20 1990-10-01 Tsukada Tekko:Kk フロンまたは低沸点溶剤回収機構
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