JPH0618077B2 - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH0618077B2
JPH0618077B2 JP60160837A JP16083785A JPH0618077B2 JP H0618077 B2 JPH0618077 B2 JP H0618077B2 JP 60160837 A JP60160837 A JP 60160837A JP 16083785 A JP16083785 A JP 16083785A JP H0618077 B2 JPH0618077 B2 JP H0618077B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は磁気テープ、磁気シート、磁気ディスク等の磁
気記録媒体に関し、詳しくは該媒体の表面滑り性に関す
る。
(従来技術) 一般に、磁気記録媒体は、少くとも磁性粉とバインダー
等を含む磁性塗料を支持体上に塗布、乾燥して製造され
る。これらのビデオ用、電算機用、オーディオ用等の磁
気テープにおいては、高度なテープ性能が要求されるよ
うになっている。テープの相対速度の大きいビデオテー
プ等においては、特にスチル耐久性、安定走行性が要求
されている。このため、テープ自体の耐摩耗性は勿論、
走行時のテープの摩擦を低下せしめることが極めて重要
である。
これまで、磁性層の摩擦を低下させる目的で、種々の潤
滑剤、例えば、シリコーンオイル、グラファイト、カー
ボンブラックグラフトポリマー、二硫化モリブデン、二
硫化タングステン或はラウリル酸、ミリスチン酸等の、
炭素原子数4以上の一塩基性脂肪酸(特公昭44-18221
号)を添加することが知られている。
しかしながら、これらの潤滑剤の添加によっても未だ充
分な特性を得るには至っておらず、特にブルーミング等
の望ましくない現象を防止することができない。
更に磁気記録機器の発展と用途範囲の拡大に伴い磁気記
録媒体(以後総括して磁気テープと称する)に対し記録
密度の大きい高性能の電磁変換特性或は表面滑り性等の
テープ物性の良好なことが要求されて来ている。
前記した電磁変換特性或はテープ物性は、磁性層その他
の磁気テープ構成層に含有させられる磁性粉或はテープ
表面の摩擦抵抗を接触面を少にすることによって軽減す
る各種フィラー粒子或は帯電防止に用いられるカーボン
ブラック等の粒子の粒度、比表面積(BET値:単位m2
/g)に大きく影響され、特に電磁変換特性、記録密度
の面からBET値の大きいことが求められる、しかしBET値
の大きいことはテープ物性の表面滑り性に支障を来す傾
向が認められる。
(発明の目的) 本発明の目的は磁気テープの磁性層をはじめとする構成
層の組成の如何に拘らず表面滑り性のよい磁気テープを
提供することにある。
(発明の構成及び作用効果) 前記した本発明の目的は、支持体上に磁気記録の用に供
する構成層に設けてなる磁気記録媒体に於て、前記構成
層に脂肪酸を含有し、該脂肪酸の該構成層からの無極性
炭化水素溶媒による抽出量が、支持体の同側に設けられ
た構成層の体積当り合計5〜30mg/cm3であり、該構成
層に使用される磁性粉のBET値が30〜50m2/gである
ことを特徴とする磁気記録媒体によって達成される。
本発明に於て構成層とは、磁性層をはじめとしてオーバ
コート層、バックコート層或は接着層等、磁気記録に直
接関与し或は電磁変換特性、テープ物性に直接間接に関
与し、耐用性よく記録、記録保持或は再生を電磁変換的
に円滑に行わしめるために支持体上に設けられる層であ
る。
また本発明に係る無極性炭化水素溶媒は、例えばシクロ
ヘキサン、n−ヘキサン等である。
尚、抽出操作は構成層の一定量を剥ぎ取り、沸点にある
例えばシクロヘキサンに投じ4時間の浸漬を行い、残渣
を除去後シクロヘキサンを留去し残留分をガスクロマト
グラフにより分析し抽出量を定めた。
次に本発明を詳しく説明する。
前記したように磁気テープの構成層に含有される磁性粉
をはじめとする各種固体粉末のBET値に対してはその大
なることが要求され、カーボンブラック等ではBET値200
m2/g程度は一般的であり、磁性粉に於ても30m2/g以
上100m2/g程度のものが目指されている。
この程度のBET値に到らない微細粉末でも添加される脂
肪酸は殆どその表面もしくは内表面に収着されシクロヘ
キサン等で抽出される量は僅かに添加量の5wt%に止ま
る場合がある。
BET値で示される比表面積は素材によって大差があるこ
とは勿論同一素材であってもその製法及び製造後の経過
時間、或は連珠状、房状等の二次粒子構造の大小(スト
ラクチャーレベル)によって変動する。
また素材或はpH等の違いによって吸着もしくは収着効率
が異り、更に吸着面積は当然構成層に含有される微細粉
末量で変化する。
添加された脂肪酸が前記の要因によって不動化され潤滑
作用から外れると同時に使用するバインダー構造及び使
用硬化剤、その硬化程度によって脂肪酸等の拡散性に差
異を来し、潤滑作用に貢献するフリーの潤滑剤量が異な
ってくる。
前記したように添加された脂肪酸系の潤滑剤の表面滑り
性に係る実効量は構成層組成によって千変万化し且つ曖
昧模糊としてその実効量は定め難い。
従って構成層の1つの部分を基準として潤滑剤の添加量
を定めることでは、少くとも表面滑り性に係る技術体系
を構築することはできない。即ち例えば磁性粉重量当り
に定められた脂肪酸系の潤滑剤の添加量は表面滑り性に
関する限り技術的意味をもたない。
尚、ここに謂う表面滑り性は表面の接触面積を小さくし
て滑りをよくするマット剤の効果とは区別するものであ
る。
本発明は前記実情に基き、実際に表面滑り性に関与し且
つ技術体系として意味を有する実効潤滑剤量を構成層中
の潤滑剤のフリー量で定めた。
且つ分析の結果によると、従来の未だ充分にBET値の大
きくない磁性粉、フィラーを用いた試料に於てすら試料
として採取した範囲に於て実効潤滑剤量は本発明の特定
する範囲を逸脱している。
本発明に於て構成層に含有されるフリーの脂肪酸は支持
体の同側に設けられた構成層体積中単位体積当り5〜30
mg/cm3であるが、この範囲より少い時には表面滑り性
が不充分であり、この範囲を越えるとブルーミング等他
の不都合が生じ好ましくない。
本発明に用いられる潤滑剤としての脂肪酸は、例えばカ
プリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パ
ルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、エライジン
酸、リノール酸、リノレン酸等の炭素原子数8〜18個の
脂肪酸(R-COOHで表されるRは炭素原子数7〜17個の飽
和又は不飽和のアルキル基);上記の脂肪酸のアルカリ
金属(Li、Na、K等)又はアルカリ土類金属(M
g、Ca、Ba等)からなる金属石鹸等が挙げられる。
また磁性材料としては、例えばγ−Fe2O3、Co含有γ−F
e2O3、Co被着γ−Fe2O3、Fe3O4、Co含有Fe3O4、Co被着F
e3O4、CrO2等の酸化物磁性体、或はFe、Ni、Co、
Fe−Ni合金、Fe−Co合金、Fe−Ni−P合
金、Fe−Ni−Co合金、Fe−Mn−Zn合金、F
e−Ni−Zn合金、Fe−Co−Ni−Cr合金、F
e−Co−Ni−P合金、Co−Ni合金、Co−P合
金、Co−Cr合金等Fe、Ni、Coを主成分とする
メタル磁性粉等各種の強磁性体が挙げられる。これらの
金属磁性体に対する添加物としてはSi、Cu、Zn、
A、P、Mn、Cr等の元素又はこれらの化合物が含
まれていても良い。またバリウムフェライト等の六方晶
系フェライト、窒化鉄も使用される。
本発明に係る構成層を形成するためのバインダーとして
は、耐摩耗性のあるポリウレタンが挙げられる。これ
は、他の物質に対する接着力が強く、反復して加わる応
力又は屈曲に耐えて機械的に強靱であり、かつ耐摩耗
性、耐侯性が良好である。
また、ポリウレタンの他に、繊維素系樹脂及び塩化ビニ
ル系共重合体も含有せしめれば、磁性層中の磁性粉等の
分散性が向上してその機械的強度が増大する。但し繊維
素系樹脂及び塩化ビニル系共重合体のみでは層が硬くな
りすぎるが、これは上述のポリウレタンの含有によって
防止できる。
使用可能な繊維素系樹脂には、セルロースエーテル、セ
ルロース無機酸エステル、セルロース有機酸エステル等
が使用できる。上記の塩化ビニル系共重合体は、部分的
に加水分解されていてもよい。塩化ビニル系共重合体と
して、好ましくは、塩化ビニル−酢酸ビニルを含んだ共
重合体が挙げられる。塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合
体の例としては、塩化ビニル−酢酸ビニルアルコール、
塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸、塩化ビニル
−酢酸ビニル−ビニルアルコール−無水マレイン酸等が
挙げられる。
また、バインダー組成全体については、上述のポリウレ
タンと、その他の樹脂(繊維素系樹脂と塩化ビニル系共
重合体との合計量)との割合は、重量比で90/10〜20/
80であるのが望ましく、85/15〜30/70が更に望ましい
ことが確認されている。この範囲を外れて、ポリウレタ
ンが多いと分散不良が生じ易くなってスチル特性が悪く
なり易く、またその他の樹脂が多くなると表面性不良と
なり易く、スチル特性も悪くなり、特に80重量%を越え
ると塗膜物性が総合的にみてあまり好ましくなくなる。
本発明に係わるバインダーとして、前記したバインダー
と熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、反応型樹脂、電子線照
射硬化型樹脂との混合物が使用されてもよい。熱可塑性
樹脂としては、軟化温度が150℃以下、平均分子量が10,
000〜200,000、重合度が約200〜2,000程度のもので、例
えばアクリル酸エステル−アクリロニトリル共重合体、
アクリル酸エステル−塩化ビニリデン共重合体、アクリ
ル酸エステル−スチレン共重合体等が使用される。
熱硬化性樹脂又は反応型樹脂としては、塗布液の状態で
は200,000以下の分子量であり、塗布乾燥後には縮合、
付加等の反応により不溶化するものが使用される。これ
らの樹脂の内では樹脂が熱分解するまでの間に軟化又は
溶融しないものが好ましい。具体的には、例えばフェノ
ール樹脂、フェノキシ樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタ
ン硬化型樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂等である。
電子線照射硬化型樹脂としては、不飽和プレポリマー、
例えば無水マレイン酸タイプ、ウレタンアクリルタイ
プ、ポリエステルアクリルタイプ、ポリエーテルアクリ
ルタイプ、ポリウレタンアクリルタイプ、ポリアミドア
クリルタイプ等、または多官能モノマーとして、エーテ
ルアクリルタイプ、ウレタンアクリルタイプ、リン酸エ
ステルアクリルタイプ、アリールタイプ、ハイドロカー
ボンタイプ等が挙げられる。
本発明に係わる磁気テープの構成層の耐久性を向上させ
るために構成層に各種硬化剤を含有させることができ、
例えば、イソシアネートを含有させることができる。
使用できる芳香族イソシアネートは、例えばトリレンジ
イソシアネート(TDI)、4、4′−ジフェニルメタ
ンジイソシアネート(MDI)、キシリレンジイソシア
ネート(XDI)、メタキシリレンジイソシアネート
(MXDI)及びこれらイソシアネートと活性水素化合
物との付加体などがあり、平均分子量としては100〜3,0
00の範囲のものが好適である。
一方、脂肪族イソシアネートとしては、ヘキサメチレン
ジイソシアネート(HMDI)、リジンイソシアネー
ト、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート(TM
DI)及びこれらイソシアネートと活性水素化合物の付
加体等が挙げられる。これらの脂肪族イソシアネート及
びこれらイソシアネートと活性水素化合物の付加体など
の中でも、好ましいのは分子量が100〜3,000の範囲のも
のである。脂肪族イソシアネートのなかでも非脂肪環式
のイソシアネート及びこれら化合物と活性水素化合物の
付加体が好ましい。
本発明の磁気テープの構成層を形成する塗料には必要に
応じて分散剤、マット剤、前記した潤滑剤以外の潤滑
剤、研磨剤、帯電防止剤等の添加剤を含有させてもよ
い。
分散剤としては、例えばレシチン、炭素原子数12以上の
高級アルコール、さらには硫酸エステル等も使用可能で
ある。また、市販の一般の界面活性剤を使用することも
できる。これらの分散剤は1種類のみで用いても、ある
いは2種類以上を併用しても良好である。これらの分散
剤を磁性層に用いる場合には磁性体100重量部に対して
1〜20重量部の範囲で添加され、バックコート層に用い
る場合にはバインダー100重量部に対して2〜20重量部
添加しても良い。
マット剤としては有機質粉末或は無機質粉末を夫々に或
は混合して用いられる。
本発明に用いられる有機質粉末としては、アクリルスチ
レン系樹脂、ベンゾグアナミン系樹脂粉末、メラミン系
樹脂粉末、フタロシアニン系顔料が望ましいが、ポリオ
レフィン系樹脂粉末、ポリエステル系樹脂粉末、ポリア
ミド系樹脂粉末、ポリイミド系樹脂粉末、ポリフッ化エ
チレン樹脂粉末等も使用でき、無機質粉末としては酸化
珪素、酸化チタン、酸化アルミニウム、炭酸カルシウ
ム、硫酸バリウム、酸化亜鉛、酸化錫、酸化アルミニウ
ム、酸化クロム、炭化珪素、炭化カルシウム、α−Fe2O
3、タルク、カオリン、硫酸カルシウム、窒化硼素、弗
化亜鉛、二酸化モリブデンが挙げられる。
また、前記した潤滑剤以外の潤滑剤としては、シリコー
ンオイル、グラファイト、二硫化モリブデン、二硫化タ
ングステン等が使用される。
また磁性層には研磨剤も使用でき、この研磨剤として
は、一般に使用される材料で溶融アルミナ、炭化ケイ
素、酸化クロム、コランダム、人造コランダム、ダイヤ
モンド、人造ダイヤモンド、ザクロ石、エメリー(主成
分はコランダムと磁鉄鉱)、二酸化チタン等が使用され
る。これらの研磨剤は平均粒子径0.05〜5μmの大
きさのものが使用され、特に好ましくは0.1〜2μm
のものである。これらの研磨剤は磁性粉100重量部に対
して1〜20重量部の範囲で添加される。
また、帯電防止としてはカーボンブラックのほかに、グ
ラファイト、酸化スズ−酸化アンチモン系化合物、酸化
チタン−酸化スズ−酸化アンチモン系化合物、カーボン
ブラックグラフトポリマーなどの導電性粉末;サポニン
等の天然界面活性剤;アルキレンオキサイド系、グリセ
リン系、グリシドール系等のノニオン界面活性剤;ピリ
ジンその他の複素環類、ホスホニウム又はスルホニウム
類等のカチオン界面活性剤;カルボン酸、スルホン酸、
燐酸、硫酸エステル基、燐酸エステル基等の酸性基を含
むアニオン界面活性剤;アミノ酸類、アミノスルホン酸
類、アミノアルコールの硫酸又は燐酸エステル等の両性
活性剤などが挙げられる。
これらの界面活性剤は、単独又は混合して添加してもよ
い。これらは帯電防止剤として用いられるものである
が、その他の目的、例えば分散、磁気特性の改良、潤滑
性の改良、塗布助剤として使用される場合もある。
上記塗料に配合される溶媒あるいはこの塗料の塗布時の
希釈溶媒としては、アセトン、メチルエチルケトン、メ
チルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン
類;メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノー
ル等のアルコール類;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブ
チル、乳酸エチル、エチレングリコールモノアセテート
等のエステル類;グリコールジメチルエーテル、グリコ
ールモノエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフ
ラン等のエーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレン等
の芳香族炭化水素;メチレンクロライド、エチレンクロ
ライド、四塩化炭素、クロロホルム、ジクロルベンゼン
等のハロゲン化炭化水素等のものが使用できる。
また、支持体としては、ポリエチレンテレフタレート、
ポリエチレン−2,6−ナフタレート等のポリエステル
類、ポリプロピレン等のポリオレフィン類、セルロース
トリアセテート、セルロースダイアセテート等のセルロ
ース誘導体、ポリアミド、ポリカーボネートなどのプラ
スチックが挙げられるが、Cu、A、Zn等の金属、
ガラス、BN、Siカーバイド、磁器、陶器等のセラミック
なども使用できる。
これらの支持体の厚みはフィルム、シート状の場合は約
3〜100μm程度、好ましくは5〜50μmであり、ディス
ク、カード状の場合は30μm〜10mm程度であり、ドラム
状の場合は円筒状で用いられ、使用するレコーダに応じ
てその型は決められる。
支持体上へ前記構成層用塗料を塗布し構成層を形成する
ための塗布方法としては、エアードクターコート、ブレ
ードコート、エアーナイフコート、スクイズコート、含
浸コート、リバースロールコート、トランスファーロー
ルコート、グラビアコート、キスコート、キャストコー
ト、スプレイコート等が利用でき、その他の方法も可能
である。
この様な方法により構成層が塗設されるが、磁性層に対
しては必要により層中の磁性粉末を配向させる処理を施
したのち、形成した磁気テープの構成層を乾燥する。ま
た必要により表面平滑化加工を施したり所望の形状に裁
断したりして、本発明に係る磁気テープを製造する。
(実施例) 次に実施例によって本発明を説明する。
実施例1 磁性塗料処方 磁性粉 100 部 カーボンブラック 5 〃 ポリエステルウレタン 15 〃 塩化ビニル−酢酸ビニル− ビニルアルコール共重合体 15 〃 シクロヘキサノン 130 〃 トルエン 130 〃 脂肪酸(パルミチン酸) 表−1記載量 尚、収着性が問題となる磁性粉及びカーボンブラックの
特性は下記の通りである。
磁性粉 A BET値50m2/g、pH10のγ-Fe2O3、 磁性粉 B BET値30m2/g、pH7のγ-Fe2O3、 カーボン C BET値100m2/g、pH7、 ブラック 〃 D 〃 200 〃 〃
8、 前記処方をボールミル中で混練分散し、塗布乾燥してス
ーパカレンダ処理を施して本発明試料1〜4及び比較試
料(1)及び(2)をえた。
これら試料について夫々の磁性層を削離し、シクロヘキ
サン中で4時間還流抽出した。
磁性層1cm3当りの脂肪酸の添加量並びに脂肪酸の抽出
量を表−1に示す。
次にこれら試料の動摩擦係数及びブルーミングの測定結
果を表−2に示す。
特性の測定: 動摩擦係数の測定:磁気テープを25℃、相対湿度55%の
雰囲気中(雨天時の雰囲気)に24時間放置した後(調
湿)、各磁気テープの摩擦係数を測定する。動摩擦係数
は新東化学株式会社製の回転ドラム型表面性測定器を用
い、4mm直径のロッドで荷重30g、回転数159rpmで測定
した。
ブルーミング テープ表面を100倍の顕微鏡にて目視判定した。
表−1に於てはバインダーが同一で潤滑剤が同じでも抽
出されるフリーの潤滑剤量が異なることを如実に示して
おり、且つその量によって動摩擦係数及びブルーミング
の程度が異ることが判る。
実施例2. 脂肪酸の添加量、γ−Fe2O3(磁性粉C:BET値25m2
/g及びγ−Fe2O3(磁性粉D:BET値55m2/g)を
表−3の様に変化させた以外は、実施例1の本発明試料
1と同様にして試料を作り、特性測定した。
以上の結果を表−3に示す。
表−3から、本発明(脂肪酸の抽出量が5〜30mg/c
m3)の範囲であると、テープの滑り性や、ブルーミング
が優れていることがわかる。
(発明の効果) 本発明によって磁気テープ構成層の組成、構成層数の如
何に拘らず表面滑り性に対する実効潤滑剤量が定めら
れ、製品ロット間にばらつきがなくなり、生産技術上及
び品質保証上大きな利便を生じた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に磁気記録の用に供する構成層を
    設けてなる磁気記録媒体に於て、前記構成層に脂肪酸を
    含有し、該脂肪酸の該構成層からの無極性炭化水素溶媒
    による抽出量が、支持体の同側に設けられた構成層の体
    積当り5〜30mg/cm3であり、該構成層に使用される磁
    性粉のBET値が30m2/g〜50m2/gであることを特徴
    とする磁気記録媒体。
JP60160837A 1985-07-19 1985-07-19 磁気記録媒体 Expired - Lifetime JPH0618077B2 (ja)

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