JPH06287367A - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

熱可塑性樹脂組成物

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JPH06287367A
JPH06287367A JP7681193A JP7681193A JPH06287367A JP H06287367 A JPH06287367 A JP H06287367A JP 7681193 A JP7681193 A JP 7681193A JP 7681193 A JP7681193 A JP 7681193A JP H06287367 A JPH06287367 A JP H06287367A
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JP
Japan
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ppe
zirconium dichloride
polypropylene
reaction
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Application number
JP7681193A
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English (en)
Inventor
Masayuki Tomita
雅之 冨田
Hiroshi Nakano
博 中野
Fumiyo Ikehata
富美代 池畑
Haruo Omura
治夫 大村
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 下記の成分(A)、(B)及び(C)を含有
する熱可塑性樹脂組成物。 (A)ポリプロピレン (B)ポリフェニレンエーテル (C)(i)カルボキシル基、酸無水物基、水酸基、エ
ポキシ基、アミノ基、アルコキシシリル基及びスルホン
酸基からなる群から選ばれる官能基を分子鎖末端のオレ
フィン性不飽和結合に導入したポリプロピレンと、(i
i)成分(i)の官能基と反応する官能基を分子鎖末端
に有するポリフェニレンエーテルとを、反応させて得ら
れるブロック共重合体を成分(A)及び(B)の合計量
100重量部に対して0.1〜50重量部 【効果】 各成分間の親和性が極めて良好で、耐衝撃強
度、引張強度等の機械的強度バランスが優れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリフェニレンエーテ
ル(以下「PPE」という)の優れた特徴である耐熱
性、機械的強度及び寸法精度、並びにポリプロピレンの
優れた特徴である成形性及び耐有機溶剤性を兼ね備えた
高性能な熱可塑性樹脂組成物に関する。本熱可塑性樹脂
組成物は、イグニッションコイル、歯車、イグニッショ
ンマニホールド、スイッチ封止材等の自動車部品、電気
部品、機械部品等の工業材料として有用なエンジニアリ
ングプラスチックである。
【0002】
【従来の技術】PPEは、優れた耐熱性、寸法安定性、
非吸湿性及び電気特性などを有するエンジニアリングプ
ラスチックとして知られているが、溶融流動性が悪く、
射出成形又は押出成形等の成形加工が困難であり、か
つ、その成形体は、耐溶剤性、耐衝撃性が劣るという欠
点がある。
【0003】一方、ポリプロピレンは、成形加工性、耐
有機溶剤性が優れ、低比重で安価であることからボル
ト、シート、プレート等の成形品の製造に広く利用され
ている。しかし、耐熱性がエンジニアリングプラスチッ
クほど良好でなく、エンジニアリングプラスチックの用
途分野への利用の障害になっている。PPEの耐熱性及
び強靭性とポリプロピレンの耐有機溶剤性の良好な性質
を併せ持ち、両者の欠点を相補う樹脂組成物が得られれ
ば、エンジニアリングプラスチックとしての利用分野が
広がる。
【0004】このため、PPEの成形加工性、耐溶剤性
を改良する目的で、特公平1−17504号公報には、
ポリプロピレンとPPEとを成分とするグラフト共重合
体を相溶化剤として用いる組成物が提案されている。
【0005】しかしながら、このグラフト共重合体は、
ポリプロピレン1分子に対して無水マレイン酸が複数個
付加し、また各分子間の付加量が均一でないため、分子
鎖末端にエポキシ基を有するPPEと反応させたとき、
架橋反応によるためと考えられるゲルが発生し、またグ
ラフト共重合体の収率も十分に高いとはいえない。
【0006】また上記の組成物は、一応の相溶性改良の
効果は認められるものの、アイゾット衝撃強度、引張伸
度等の機械的強度が実用上満足できる水準には達してい
ない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで、PPEとポリ
プロピレンの良好な性質を併せ持ち、好ましくない性質
を相補う樹脂が得られれば、エンジニアリングプラスチ
ックとして利用分野が広くなり、その工業的意義は非常
に大きい。両樹脂の長所を保持しながら、欠点を相補っ
た成形材料を提供するためには、本質的に相溶剤に乏し
い両成分の2相構造界面の親和性を増大させ、接着性を
改良するとともに、この2相を均一かつ微細な混合形態
として、射出成形などの成形加工時のせん断応力を受け
たとき生じやすい層状剥離(デラミネーション)などを
抑制する優れた親和性改良技術が望まれる。
【0008】本発明は、上記の問題点を解決し、PPE
及びポリプロピレンと特定のブロック共重合体とからな
る親和性の改良された、剛性、耐衝撃強度が優れた均一
な微細分散混合状態の熱可塑性樹脂組成物を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記の成分
(A)、(B)及び(C)を含有することを特徴とする
熱可塑性樹脂組成物である。 (A)ポリプロピレン (B)PPE (C)(i)カルボキシル基、酸無水物基、水酸基、エ
ポキシ基、アミノ基、アルコキシシリル基及びスルホン
酸基からなる群から選ばれる官能基を分子鎖末端のオレ
フィン性不飽和結合に導入したポリプロピレンと、(i
i)成分(i)の官能基と反応する官能基を分子鎖末端
に有するポリフェニレンエーテルとを、反応させて得ら
れるブロック共重合体を成分(A)及び(B)の合計量
100重量部に対して0.1〜50重量部
【0010】特に成分(C)の原料成分(ii)が、カル
ボキシル基、酸無水物基、水酸基、エポキシ基、アミノ
基及びアルコキシシリル基からなる群から選ばれる官能
基を有するPPEである上記熱可塑性樹脂組成物であ
る。以下、本発明を詳細に説明する。
【0011】《ポリプロピレン(A)》本発明で用いる
成分(A)のポリプロピレンは、耐熱性及び強度の観点
よりX線回折法による室温における結晶化度が10%以
上、DSC法測定による融点が120℃以上の結晶性ポ
リプロピレンであり、プロピレン単独重合体又はプロピ
レンとプロピレン以外のα−オレフィン(鎖状非共役ジ
エンを除く)とのブロック若しくはランダム共重合体で
ある。
【0012】プロピレン共重合体を構成するプロピレン
以外のα−オレフィンの具体例としては、エチレン、1
−ブテン、1−ヘキセン、3−メチル−1−ブテン、3
−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、
3,3−ジメチル−1−ブテン、4,4−ジメチル−1
−ペンテン、3−メチル−1−ヘキセン、4−メチル−
1−ヘキセン、4,4−ジメチル−1−ヘキセン、5−
メチル−1−ヘキセン、アリルシクロペンタン、アリル
シクロヘキサン、アリルベンゼン、3−シクロヘキシル
−1−ブテン、ビニルシクロプロパン、ビニルシクロヘ
キサン、2−ビニルビシクロ[2.2.1]−ヘプタ
ン、ジビニルベンゼン、イソプロペニルスチレン、4−
メチル−1,4−ヘキサジエン、5−メチル−1,4−
ヘキサジエン、7−メチル−1,6−オクタジエン、
1,9−デカジエン、1,13−テトラデカジエンなど
を挙げることができる。
【0013】これらのうち好ましいものとしては、エチ
レン、1−ブテン、1−ヘキセン、3−メチル−1−ブ
テン、3−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペ
ンテン、3−メチル−1−ヘキセン、4−メチル−1,
4−ヘキサジエン、5−メチル−1,4−ヘキサジエ
ン、ジビニルベンゼン、7−メチル−1,6−オクタジ
エン、1,9−デカジエンなどを挙げることができ、特
に、エチレン、1−ブテン、3−メチル−1−ブテン又
は4−メチル−1−ペンテン、ジビニルベンゼン、7−
メチル−1,6−オクタジエン又は1,9−デカジエン
が好ましい。これらのα−オレフィンは1種でもよく、
また2種以上を用いてもさしつかえない。特に、α−オ
レフィンが1−ヘキセンのときは、エチレン、1−ブテ
ン、4−メチル−1−ペンテン、3−メチル−1−ブテ
ンのうち少なくとも1種との併用が好ましい。2種以上
のα−オレフィンを用いる場合は、該α−オレフィンが
プロピレン共重合体樹脂中にランダムに分布していても
よく、あるいはブロック的に分布していてもよい。
【0014】《PPE(B)》本発明で用いる成分
(B)のPPEは一般式(I)
【0015】
【化1】
【0016】(式中、Q1 は各々ハロゲン原子、第一級
若しくは第二級アルキル基、アリール基、アミノアルキ
ル基、炭化水素オキシ基又はハロ炭化水素オキシ基を表
し、Q2 は各々水素原子、ハロゲン原子、第一級若しく
は第二級アルキル基、アリール基、ハロアルキル基、炭
化水素オキシ基又はハロ炭化水素オキシ基を表す。mは
10以上の数を表す)で示される構造を有する単独重合
体又は共重合体である。Q1 及びQ2 の第一級アルキル
基の好適な例は、メチル、エチル、n−プロピル、n−
ブチル、n−アミル、イソアミル、2−メチルブチル、
n−ヘキシル、2,3−ジメチルブチル、2−、3−若
しくは4−メチルペンチル又はヘプチルである。第二級
アルキル基の好適な例は、イソプロピル、sec −ブチル
又は1−エチルプロピルである。多くの場合、Q1 はア
ルキル基又はフェニル基、特に炭素数1〜4のアルキル
基であり、Q2 は水素原子である。
【0017】好適なPPEの単独重合体としては、例え
ば、2,6−ジメチル−1、4−フェニレンエーテル単
位からなるものである。好適な共重合体としては、上記
単位と2,3,6−トリメチル−1、4−フェニレンエ
ーテル単位との組合せからなるランダム共重合体であ
る。多くの好適な、単独重合体又はランダム共重合体
が、特許、文献に記載されている。例えば、分子量、溶
融粘度及び/又は耐衝撃強度等の特性を改良する分子構
成部分を含むPPEも、また好適である。
【0018】PPEの分子量は通常クロロホルム中で測
定した30℃での固有粘度が0.2〜0.8dl/g程度に
相当するものである。PPEは、通常前記のモノマーの
酸化カップリングにより製造される。PPEの酸化カッ
プリング重合に関しては、数多くの触媒系が知られてい
る。触媒の選択に関しては特に制限はなく、公知の触媒
のいずれも用いることができる。例えば、銅、マンガ
ン、コバルト等の重金属化合物の少なくとも1種を通常
は種々の他の物質との組合せで含むもの等である。
【0019】《ブロック共重合体(C)》 〈分子鎖末端のオレフィン性不飽和結合に官能基を導入
したポリプロピレン(i)〉 (1)分子鎖末端にオレフィン性不飽和結合を有するポ
リプロピレン 成分(C)に使用する原料のポリプロピレンは、ポリマ
ーの片側の分子鎖末端にオレフィン性不飽和結合を有す
るもので、片側の末端は、実質的に全てがビニリデン結
合になっている。このポリプロピレンの分子量は任意で
あるが、一般にはゲルパーミエーションクロマトグラフ
ィーの測定による数平均分子量が1,000〜1,00
0,000が好ましく、より好ましくは2,000〜5
00,000、特に好ましくは5,000〜200,0
00、である。
【0020】このようなポリプロピレンは、後述するよ
うに特定の成分(a)及び成分(b)からなる触媒にプ
ロピレンを接触させて重合させることにより製造するこ
とができる。
【0021】また、本発明で使用する前記ポリプロピレ
ンは、好ましくは、13C−NMRの測定によるトリアッ
ドの〔mm〕分率又は〔rr〕分率が0.5以上、より
好ましくは0.6以上、特に好ましくは0.75以上の
ものである。
【0022】ここで、トリアッドの〔mm〕分率、〔r
r〕分率とは、ポリプロピレンにおける単量体単位で立
体構造の最小単位である「トリアッド」、すなわち「3
量体単位」、がとり得る三つの立体異性構造体、すなわ
ち〔mm〕(アイソタクチック)、〔mr〕(ヘテロタ
クチック)及び〔rr〕(シンジオタクチック)の総数
x中で、〔mm〕構造をとっているトリアッドの数yの
割合(y/x)及び〔rr〕構造をとっているトリアッ
ドの数zの割合(z/x)をいうものである。
【0023】なお、13C−NMRの測定は、日本電子社
製JEOL.FX−200(商品名)を用い、測定温度
130℃、測定周波数50.1MHz、スペクトル幅8
000Hz、パルス繰返し時間2.0秒、パルス幅7μ
秒、積算回数10000〜50000回の条件で行った
ものである。また、スペクトルの解析は、A. Zambelli
のMacromolecules 21 617 (1988)及び朝倉哲郎の高分子
学会予稿集36 (8) 2408 (1987)に基づいて行った。
【0024】上記ポリプロピレンは、50モル%を超え
ない範囲で他の共重合可能なα−オレフィンを含むこと
ができる。上記α−オレフィンの例としては、エチレ
ン、1−ブテン、1−ヘキセン、3−メチル−1−ブテ
ン、3−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペン
テン、3,3−ジメチル−1−ブテン、4,4−ジメチ
ル−1−ペンテン、3−メチル−1−ヘキセン、4−メ
チル−1−ヘキセン、4,4−ジメチル−1−ヘキセ
ン、5−メチル−1−ヘキセン、アリルシクロペンタ
ン、アリルシクロヘキサン、アリルベンゼン、3−シク
ロヘキシル−1−ブテン、ビニルシクロプロパン、ビニ
ルシクロヘキサン、2−ビニルビシクロ〔2.2.1〕
−ヘプタンなどを挙げることができる。これらのうち好
ましい例としては、エチレン、1−ブテン、1−ヘキセ
ン、3−メチル−1−ブテン、3−メチル−1−ペンテ
ン、4−メチル−1−ペンテン、3−メチル−1−ヘキ
センなどを挙げることができ、特にエチレン、1−ブテ
ン、3−メチル−1−ブテン又は4−メチル−1−ペン
テンがより好ましい。これらのα−オレフィンは1種で
もよく、2種類以上用いてもさしつかえない。2種以上
のα−オレフィンを用いる場合は、該α−オレフィンが
不飽和重合体中にランダムに分布していてもよく、ある
いはブロック的に分布していてもよい。
【0025】i)触媒 上記ポリプロピレンは、下記の成分(a)及び成分
(b)を含む触媒に、プロピレンを接触させて重合させ
ることにより製造することができる。
【0026】ii)成分(a) 成分(a)は、下記の一般式(II)で示される遷移金属
化合物である。 Qa (Cp(R1)u)(Cp(R2)v)MeUV …(II)
【0027】〔式中、Qはシクロペンタジエニル基を架
橋する結合性基を、aは0又は1の整数を表し、Cpは
シクロペンタジエニル基又は共役5員環を含む誘導体を
表し、R1 及びR2 は、それぞれ炭化水素基、ハロゲン
原子、又は酸素、ケイ素、リン若しくは窒素含有炭化水
素基(R1 又はR2 はシクロペンタジエニル基に複数箇
所で結合してもよく、また、複数個のR1 又はR2 はそ
れぞれ同一でも異なってもよい)を表し、Meは周期律
表IVB〜VIB族遷移金属を表し、U及びVはそれぞ
れ水素原子、ハロゲン原子、炭化水素基、アルコキシ
基、アミノ基、リン含有炭化水素基又はケイ素含有炭化
水素基(UとVは同一でも異なっていてもよい)を表
す。uは0≦u≦5の整数であり、vは0≦v≦5の整
数である〕
【0028】一般式(II)のQ,Cp,R1 ,R2 ,M
e,U及びVの詳細は、下記のとおりである。
【0029】Qは、シクロペンタジエニル基を架橋する
結合性基であるが、具体的には、(イ)メチレン、エチ
レン、イソプロピレン、ジフェニルメチレン等のアルキ
レン基、(ロ)シリレン、ジメチルシリレン、ジシリレ
ン、テトラメチルジシリレン等のシリレン基、(ハ)ゲ
ルマニウム、リン、窒素、ホウ素、アルミニウムを含む
炭素数1〜30、好ましくは1〜20の炭化水素基であ
る。これらの中で、Qは好ましくはアルキレン基又はシ
リレン基である。
【0030】Cpは、シクロペンタジエン、インデン、
フルオレン等の共役5員環、又はこのような共役5員環
の誘導体、すなわち、例えばこれらの共役5員環の1若
しくはそれ以上の水素原子が炭化水素、例えば炭素数1
〜20のものに置換しているものを含有するものであ
る。
【0031】R1 及びR2 は、それぞれ炭素数1〜2
0、好ましくは1〜12の炭化水素基、ハロゲン、酸
素、ケイ素、リン又は窒素含有炭化水素基である。R1
又はR2はシクロペンタジエニル基に複数箇所で結合し
ていてもよい。またR1 又はR2のいずれかが複数個存
在する場合、それらは同一でも異なっていてもよい。
【0032】Meは、周期律表IVB〜VIB族遷移金
属、好ましくはチタン、ジルコニウム及びハフニウム等
のIVB族遷移金属である。
【0033】U及びVは、それぞれ(イ)水素原子、
(ロ)ハロゲン原子、(ハ)炭素数1〜20、好ましく
は1〜10の炭化水素基、(ニ)ケイ素含有炭化水素
基、(ホ)炭素数1〜20、好ましくは1〜10のアル
コキシ基、(ヘ)アミノ基、(ト)炭素数1〜10の炭
素含有アミノ基(UとVは同一でも異なってもよい)又
は(チ)リン含有炭化水素基である。uは、0≦u≦5
の整数であり、vは0≦v≦5の整数である。
【0034】Meがジルコニウムである場合の成分
(a)の具体例は、下記のとおりである。 (1)ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジク
ロリド、(2)ビス(メチルシクロペンタジエニル)ジ
ルコニウムジクロリド、(3)ビス(ジメチルシクロペ
ンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、(4)ビス
(トリメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジク
ロリド、(5)ビス(テトラメチルシクロペンタジエニ
ル)ジルコニウムジクロリド、(6)ビス(ペンタメチ
ルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、
(7)ビス(インデニル)ジルコニウムジクロリド、
(8)ビス(フルオレニル)ジルコニウムジクロリド、
(9)ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムモノ
クロリドモノハイドライド、(10)ビス(シクロペン
タジエニル)メチルジルコニウムモノクロリド、(1
1)ビス(シクロペンタジエニル)エチルジルコニウム
モノクロリド、(12)ビス(シクロペンタジエニル)
フェニルジルコニウムモノクロリド、(13)ビス(シ
クロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、(14)
ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジフェニ
ル、(15)ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウ
ムジネオペンチル、(16)ビス(シクロペンタジエニ
ル)ジルコニウムジハイドライド、(17)(シクロペ
ンタジエニル)(インデニル)ジルコニウムジクロリ
ド、(18)(シクロペンタジエニル)(フルオレニ
ル)ジルコニウムジクロリド、
【0035】(19)メチレンビス(インデニル)ジル
コニウムジクロリド、(20)エチレンビス(インデニ
ル)ジルコニウムジクロリド、(21)エチレンビス
(インデニル)ジルコニウムモノハイドライドモノクロ
リド、(22)エチレンビス(インデニル)メチルジル
コニウムモノクロリド、(23)エチレンビス(インデ
ニル)ジルコニウムモノメトキシモノクロリド、(2
4)エチレンビス(インデニル)ジルコニウムジエトキ
シド、(25)エチレンビス(インデニル)ジルコニウ
ムジメチル、(26)エチレンビス(4,5,6,7−
テトラヒドロインデニル)ジルコニウムジクロリド、
(27)エチレン(2,4−ジメチルシクロペンタジエ
ニル)(3′,4′−ジメチルシクロペンタジエニル)
ジルコニウムジクロリド、(28)イソプロピリデンビ
ス(インデニル)ジルコニウムジクロリド、(29)イ
ソプロピリデンビス(2,4−ジメチルシクロペンタジ
エニル)(3′,4′−ジメチルシクロペンタジエニ
ル)ジルコニウムジクロリド、(30)ジメチルシリレ
ンビス(インデニル)ジルコニウムジクロリド、(3
1)テトラメチルジシリレンビス(インデニル)ジルコ
ニウムジクロリド、(32)ジメチルシリレン(4,
5,6,7−テトラヒドリインデニル)ジルコニウムジ
クロリド、(33)ジメチルシリレン(2,4−ジメチ
ルシクロペンタジエニル)(3′,4′−ジメチルシク
ロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、(34)
ジメチルゲルマンビス(インデニル)ジルコニウムジク
ロリド、(35)メチルアルミニウムビス(インデニ
ル)ジルコニウムジクロリド、(36)エチルアルミニ
ウムビス(インデニル)ジルコニウムジクロリド、(3
7)フェニルアルミニウムビス(インデニル)ジルコニ
ウムジクロリド、(38)フェニルホスフィノビス(イ
ンデニル)ジルコニウムジクロリド、(39)エチルボ
ラノビス(インデニル)ジルコニウムジクロリド、
【0036】(40)メチレン(シクロペンタジエニ
ル)(3,4−ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコ
ニウムジクロリド、(41)メチレン(シクロペンタジ
エニル)(3,4−ジメチルシクロペンタジエニル)ジ
ルコニウムクロリドヒドリド、(42)メチレン(シク
ロペンタジエニル)(3,4−ジメチルシクロペンタジ
エニル)ジルコニウムジメチル、(43)メチレン(シ
クロペンタジエニル)(3,4−ジメチルシクロペンタ
ジエニル)ジルコニウムジフェニル、(44)メチレン
(シクロペンタジエニル)(トリチルシクロペンタジエ
ニル)ジルコニウムジクロリド、(45)メチレン(シ
クロペンタジエニル)(テトラメチルシクロペンタジエ
ニル)ジルコニウムジクロリド、(46)イソプロピリ
デン(シクロペンタジエニル)(3,4−ジメチルシク
ロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、(47)
イソプロピリデン(シクロペンタジエニル)(3−メチ
ルインデニル)ジルコニウムジクロリド、(48)イソ
プロピリデン(シクロペンタジエニル)(フルオレニ
ル)ジルコニウムジクロリド、(49)イソプロピリデ
ン(2−メチルシクロペンタジエニル)(フルオレニ
ル)ジルコニウムジクロリド、(50)イソプロピリデ
ン(2,5−ジメチルシクロペンタジエニル)(3′,
−4′ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジ
クロリド、(51)イソプロピリデン(2,5−ジメチ
ルシクロペンタジエニル)(フルオレニル)ジルコニウ
ムジクロリド、
【0037】(52)エチレン(シクロペンタジエニ
ル)(3,5−ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコ
ニウムジクロリド、(53)エチレン(シクロペンタジ
エニル)(フルオレニル)ジルコニウムジクロリド、
(54)エチレン(2,5−ジメチルシクロペンタジエ
ニル)(フルオレニル)ジルコニウムジクロリド、(5
5)エチレン(2,5−ジエチルシクロペンタジエニ
ル)(フルオレニル)ジルコニウムジクロリド、(5
6)ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)
(3,4−ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウ
ムジクロリド、(57)ジフェニルメチレン(シクロペ
ンタジエニル)(3,4−ジエチルシクロペンタジエニ
ル)ジルコニウムジクロリド、(58)シクロヘキシリ
デン(シクロペンタジエニル)(フルオレニル)ジルコ
ニウムジクロリド、(59)シクロヘキシリデン(2,
5−ジメチルシクロペンタジエニル)(3′,4′−ジ
メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリ
ド、
【0038】(60)ジメチルシリレン(シクロペンタ
ジエニル)(3,4−ジメチルシクロペンタジエニル)
ジルコニウムジクロリド、(61)ジメチルシリレン
(シクロペンタジエニル)(トリメチルシクロペンタジ
エニル)ジルコニウムジクロリド、(62)ジメチルシ
リレン(シクロペンタジエニル)(テトラメチルシクロ
ペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、(63)ジ
メチルシリレン(シクロペンタジエニル)(3,4−ジ
エチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリ
ド、(64)ジメチルシリレン(シクロペンタジエニ
ル)(トリエチルシクロペンタジエニル)ジルコニウム
ジクロリド、(65)ジメチルシリレン(シクロペンタ
ジエニル)(テトラエチルシクロペンタジエニル)ジル
コニウムジクロリド、(66)ジメチルシリレン(シク
ロペンタジエニル)(フルオレニル)ジルコニウムジク
ロリド、(67)ジメチルシリレン(シクロペンタジエ
ニル)(2,7−ジ−t−ブチルフルオレニル)ジルコ
ニウムジクロリド、(68)ジメチルシリレン(シクロ
ペンタジエニル)(オクタヒドロフルオレニル)ジルコ
ニウムジクロリド、
【0039】(69)ジメチルシリレン(2−メチルシ
クロペンタジエニル)(フルオレニル)ジルコニウムジ
クロリド、(70)ジメチルシリレン(2,5−ジメチ
ルシクロペンタジエニル)(フルオレニル)ジルコニウ
ムジクロリド、(71)ジメチルシリレン(2−エチル
シクロペンタジエニル)(フルオレニル)ジルコニウム
ジクロリド、(72)ジメチルシリレン(2,5−ジエ
チルシクロペンタジエニル)(フルオレニル)ジルコニ
ウムジクロリド、(73)ジメチルシリレン(2−メチ
ルシクロペンタジエニル)(2,7−ジ−t−ブチルフ
ルオレニル)ジルコニウムジクロリド、(74)ジメチ
ルシリレン(2,5−ジメチルシクロペンタジエニル)
(2,7−ジ−t−ブチルフルオレニル)ジルコニウム
ジクロリド、(75)ジメチルシリレン(2−エチルシ
クロペンタジエニル)(2,7−ジ−t−ブチルフルオ
レニル)ジルコニウムジクロリド、(76)ジメチルシ
リレン(ジエチルシクロペンタジエニル)(2,7−ジ
−t−ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、
(77)ジメチルシリレン(メチルシクロペンタジエニ
ル)(オクタヒドロフルオレニル)ジルコニウムジクロ
リド、(78)ジメチルシリレン(ジメチルシクロペン
タジエニル)(オクタヒドロフルオレニル)ジルコニウ
ムジクロリド、(79)ジメチルシリレン(エチルシク
ロペンタジエニル)(オクタヒドロフルオレニル)ジル
コニウムジクロリド、(80)ジメチルシリレン(ジエ
チルシクロペンタジエニル)(オクタヒドロフルオレニ
ル)ジルコニウムジクロリド、
【0040】(81)ジメチルゲルマン(シクロペンタ
ジエニル)(フルオレニル)ジルコニウムジクロリド、
(82)フェニルアミノ(シクロペンタジエニル)(フ
ルオレニル)ジルコニウムジクロリド、(83)フェニ
ルアルミノ(シクロペンタジエニル)(フルオレニル)
ジルコニウムジクロリド、等が例示される。
【0041】本発明では上記化合物の塩素原子を臭素原
子又はヨウ素原子と置きかえたものも使用可能である。
【0042】また、Meがチタン、ハフニウム、ニオ
ブ、モリブデン、タングステンである場合は、上記のよ
うなジルコニウム化合物の中心金属を対応する金属に書
き換えた化合物を例示することができる。
【0043】これらの化合物のうちで成分(a)として
好ましいものは、ジルコニウム化合物又はハフニウム化
合物である。より好ましいものはアルキレン基で架橋さ
れた構造を有するジルコニウム化合物又はハフニウム化
合物である。
【0044】iii)成分(b) 成分(b)はアルモキサンである。アルモキサンは、1
種類又は2種類以上のトリアルキルアルミニウムと水と
の反応により得られる生成物である。トリアルキルアル
ミニウムは炭素数1〜12、特に炭素数1〜6のアルキ
ル基を有するものが好ましい。
【0045】成分(b)の具体例としては、(イ)1種
類のトリアルキルアルミニウムと水とから得られるも
の、例えばメチルアルモキサン、エチルアルモキサン、
ブチルアルモキサン、イソブチルアルモキサン等、
(ロ)2種類のトリアルキルアルミニウムと水とから得
られるもの、例えばメチルエチルアルモキサン、メチル
ブチルアルモキサン、メチルイソブチルアルモキサン等
がある。
【0046】これらの中で、特に好ましいのはメチルア
ルモキサンである。これらのアルモキサンは複数種併用
することも可能である。また、本発明ではアルモキサン
とアルキルアルミニウム、例えばトリメチルアルミニウ
ム、トリエチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニ
ウム又はジメチルアルミニウムクロリド等とを併用する
ことも可能である。
【0047】アルモキサンは、一般的には、一般式(II
I)
【0048】
【化2】
【0049】で示される環状アルモキサン、一般式(I
V)
【0050】
【化3】
【0051】で示される直鎖状アルモキサン又はこれら
の混合物である。ただし、式中、R3,R4 ,R5 及び
6 はそれぞれ炭素数1〜8の炭化水素基、好ましくは
1〜4の炭化水素基、最も好ましくはメチル基であり、
p及びqはそれぞれ2〜100の数を示す。
【0052】iv)成分(b)の調製 上記のアルモキサンは、公知の種々の方法で製造され
る。具体的には以下のような方法が例示できる。
【0053】(イ) トリアルキルアルミニウムをトル
エン、ベンゼン、エーテル等の適当な有機溶剤を用いて
直接水と反応させる方法。 (ロ) トリアルキルアルミニウムと結晶水を有する塩
水和物、例えば硫酸銅又は硫酸アルミニウムの水和物と
を反応させる方法。 (ハ) トリアルキルアルミニウムとシリカゲル等に含
浸させた水分とを反応させる方法。
【0054】v)ポリプロピレンの製造 触媒成分(a)及び成分(b)を含む触媒を用いてプロ
ピレンを重合させる方法は、通常のスラリー重合法が採
用できるのはもちろんであるが、実質的に溶媒を用いな
い液相無溶媒重合法、溶液重合法又は気相重合法を採用
することができる。また、連続重合、回分式重合又は予
備重合を行う方式により行うこともできる。スラリー重
合の場合の重合溶媒としては、ヘキサン、ヘプタン、ペ
ンタン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン等の飽和
脂肪族又は芳香族炭化水素の単独又は混合物が用いられ
る。重合温度は−78〜200℃程度、好ましくは0〜
150℃であり、そのときの分子量調節剤として補助的
に水素を用いることができる。
【0055】成分(a)及び成分(b)の使用量は、
〔成分(b)中のアルミニウム原子〕/〔成分(a)の
遷移金属〕の原子比で0.01〜100,000、好ま
しくは0.1〜30,000である。成分(a)と成分
(b)との接触は、重合時に別々に接触させることもで
きるし、重合槽外で予め接触させることもできる。
【0056】重合圧力には特に制限はないが、通常は1
〜1000kg/cm2G程度である。
【0057】(2)分子鎖末端にオレフィン性不飽和結
合を有するポリプロピレンへの官能基の導入 本発明では、上記のポリプロピレンを変性して分子鎖末
端のオレフィン性不飽和結合にカルボキシル基、酸無水
物基、水酸基、エポキシ基、アミノ基、アルコキシシリ
ル基又はスルホン酸基を導入する。
【0058】本発明においてオレフィン性不飽和結合に
官能基を導入するということは、オレフィン性不飽和結
合を利用して官能基を誘導することを意味し、オレフィ
ン性不飽和結合に直接官能基を生成させたり、オレフィ
ン性不飽和結合に官能基含有化合物を結合させる等の方
法によって官能基を導入することができる。官能基の導
入方法は特に限定されないが、一般に以下に示す方法で
行われる。
【0059】i)カルボキシル基及び酸無水物 分子鎖末端にオレフィン性不飽和結合を有するポリプロ
ピレンと不飽和カルボン酸又は酸無水物を加熱条件下に
熱反応させる。この反応は溶媒の存在下又は非存在下で
実施される。
【0060】溶媒としては、ヘキサン、ヘプタン、オク
タン、デカン、ドデカン、テトラデカン、灯油などの脂
肪族炭化水素;メチルシクロペンタン、シクロヘキサ
ン、メチルシクロヘキサン、シクロオクタン、シクロド
デカンなどの脂環族炭化水素;ベンゼン、トルエン、キ
シレン、エチルベンゼン、クメン、エチルトルエン、ト
リメチルベンゼン、シメン、ジイソプロピルベンゼンな
どの芳香族炭化水素;クロロベンゼン、ブロモベンゼ
ン、o−ジクロロベンゼン、四塩化炭素、トリクロロエ
タン、トリクロロエチレン、テトラクロロエタン、テト
ラクロロエチレンなどのハロゲン化炭化水素などを例示
することができる。これらは2種以上の混合溶媒として
も使うこともできる。
【0061】上記の変性反応の温度は、通常50〜25
0℃、好ましくは60〜200℃であり、反応時間は通
常0.5〜20時間、好ましくは1〜10時間程度であ
る。また変性反応は、常圧又は加圧いずれの条件下にお
いても実施することができる。
【0062】反応に供給される不飽和カルボン酸又は酸
無水物の割合は、ポリプロピレン100重量部に対して
通常は0.2〜300重量部、好ましくは0.5〜20
0重量部の範囲である。
【0063】不飽和カルボン酸又は酸無水物としては、
例えばアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル
酸、イタコン酸、シトラコン酸、テトラヒドロフタル
酸、ピシクロ〔2.2.1〕ヘプト−2−エン−5,6
−ジカルボン酸などの不飽和カルボン酸;無水マレイン
酸、無水イタコン酸、無水シトラコン酸、テトラヒドロ
無水フタル酸、ピシクロ〔2.2.1〕ヘプト−2−エ
ン−5,6−ジカルボン酸無水物などの不飽和カルボン
酸の無水物が挙げられる。
【0064】ii)水酸基 分子鎖末端にオレフィン性不飽和結合を有するポリプロ
ピレンの不飽和基に水酸基を導入する方法は、オレフィ
ン性不飽和結合の酸化による方法、分子内に一つ以上の
水酸基を含有する化合物のオレフィン性不飽和結合への
付加反応による方法及びその他の方法に大別される。
【0065】オレフィン性不飽和結合の酸化による方法
の例としては、(イ)過酸化水素水とギ酸などの有機酸
による過酸を経由する酸化、(ロ)第四級アンモニウム
塩などの相間移動触媒の存在下又は非存在下での過マン
ガン酸塩などによる酸化、(ハ)オスミウム、ルテニウ
ム、タングステン、セレンなどの酸化物などを触媒とし
た過酸化水素水、過マンガン酸塩などによる酸化、
(ニ)臭素などのハロゲン若しくはハロゲン化水素との
付加物又は硫酸の付加物の加水分解、(ホ)各種反応に
より導入されたエポキシ基の加水分解、(ヘ)ジボラン
または9−ボラビシクロ[3.3.1]ノナン(略称9
−BBN)などのハイドロボレーション反応を行った
後、ボロン結合部位を酸化する方法、などがある。
【0066】一方、分子内に一つ以上の水酸基を含有す
る化合物の一群は、オレフィン性不飽和結合に対する付
加反応、特にマイケル型付加反応を行うべき活性水素を
有するものであって(2個以上の水酸基を有していて、
その一つを付加反応に利用する場合を包含する)、具体
例としては、チオグリセロール、チオグリコールなどの
チオール化合物などが挙げられる。その他、プリンス反
応として知られるアルデヒドの付加反応、ハイドロボレ
イションに続く酸化反応、酢酸第二水銀などによるオキ
シ水銀化に続く脱水銀化反応などによっても水酸基を導
入することができる。
【0067】反応は、重合体が溶媒による膨潤状態又は
溶解状態で、あるいは融解状態で実施される。溶解又は
融解状態での反応が好ましい。使用される溶媒は反応の
種類によって適宜選択されるべきであるが、脂肪族、脂
環族、芳香族の炭化水素及びそのハロゲン化物、炭素数
6以上のエステル、ケトン、エーテル、並びに二硫化炭
素の中から選ばれることが多く、これらは2種以上の混
合溶媒として使うこともできる。融解状態での反応は、
例えば通常の造粒機、二軸混練機、プラストミル等を利
用できる。
【0068】iii)エポキシ基 分子鎖末端にオレフィン性不飽和結合を有するポリプロ
ピレンの不飽和基にエポキシ基を導入する方法は、オレ
フィン性不飽和結合の酸化による方法、分子内に一つ以
上のエポキシ基を含有する化合物のオレフィン性不飽和
結合への付加反応による方法及びその他の方法に大別さ
れる。
【0069】オレフィン性不飽和結合の酸化による方法
の例としては、(イ)過ギ酸、過酢酸、過安息香酸など
の過酸による酸化、(ロ)マンガンポルフィリン錯体な
どの金属ポルフィリン錯体の存在下又は非存在下での次
亜塩素ナトリウムなどによる酸化、(ハ)バナジウム、
タングステン、モリブデン化合物などの触媒の存在下又
は非存在下での過酸化水素、ヒドロ過酸化物などによる
酸化、(ニ)アルカリ性過酸化水素による酸化、(ホ)
酢酸/次亜塩素酸t−ブチル系での付加物のアルカリに
よる中和、などの方法がある。
【0070】一方、分子内に一つ以上のエポキシ基を有
する化合物の一群はオレフィン性不飽和結合に対する付
加反応、特にマイケル型付加反応を行うべき活性水素を
有するものであって、具体例としては、チオグリシドー
ル、チオグリコール酸グリシジルなどのチオール化合物
などが挙げられる。
【0071】反応は、重合体が溶媒による膨潤状態又は
溶解状態で、あるいは融解状態で実施される。溶解又は
融解状態での反応が好ましい。使用される溶媒は反応の
種類によって適宜選択されるべきであるが、脂肪族、脂
環族、芳香族の炭化水素及びそのハロゲン化物、炭素数
6以上のエステル、ケトン、エーテル、並びに二硫化炭
素の中から選ばれることが多く、これらは2種以上の混
合溶媒として使うこともできる。融解状態での反応は、
例えば通常の造粒機、二軸混練機、プラストミル等を利
用できる。
【0072】iv)アミノ基 分子鎖末端にオレフィン性不飽和結合を有するポリプロ
ピレンの不飽和基にアミノ基を導入する方法は、(イ)
ボランと反応させた後、ヒドロキシルアミン−O−スル
ホン酸等のアミノ化試薬と反応させる方法、(ロ)アリ
ルアミン等をラジカル的に付加させる方法、(ハ)末端
にカルボン酸、カルボン酸誘導体若しくは酸無水物を導
入した後、多価アミンと反応させる方法、(ニ)末端に
アミド基を導入した後、還元する方法、(ホ)末端にエ
ポキシ基を導入した後、アンモニア、多価アミン等と反
応させる方法、(ホ)末端にハロゲンを導入した後、多
価アミン等を反応させる方法等が挙げられる。
【0073】反応は、重合体が溶媒による膨潤状態又は
溶解状態で、あるいは融解状態で実施される。溶解又は
融解状態での反応が好ましい。使用される溶媒は反応の
種類によって適宜選択されるべきであるが、脂肪族、脂
環族、芳香族の炭化水素及びそのハロゲン化物、炭素数
6以上のエステル、ケトン、エーテル及び二硫化炭素の
中から選ばれることが多く、これらは2種以上の混合溶
媒として使うこともできる。融解状態での反応は、例え
ば通常の造粒機、二軸混練機、プラストミル等を利用で
きる。
【0074】v)アルコキシシリル基 分子鎖末端にオレフィン性不飽和結合を有するポリプロ
ピレンの不飽和基にアルコキシシリル基を導入する方法
は、オレフィン性不飽和結合と反応する官能基を有する
アルコキシシラン化合物による方法が採用される。具体
的には、例えば、(3−メルカプトプロピル)トリメト
キシシラン等のアルコキシシリル基を有するチオール化
合物を付加する方法;トリメトキシシラン、トリエトキ
シシラン等のハイドロシリレーションを利用する方法;
ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン
等のエチレン性不飽和結合とアルコキシシリル基を有す
る化合物を付加重合する方法等がある。
【0075】反応は、重合体が溶媒による膨潤状態又は
溶解状態で、あるいは融解状態で実施される。溶解又は
融解状態での反応が好ましい。使用される溶媒は反応の
種類によって適宜選択されるべきであるが、脂肪族、脂
環族、芳香族の炭化水素及びそのハロゲン化物、炭素数
6以上のエステル、ケトン、エーテル、並びに二硫化炭
素の中から選ばれることが多く、これらは2種以上の混
合溶媒として使うこともできる。融解状態での反応は、
例えば通常の造粒機、二軸混練機、プラストミル等を利
用できる。
【0076】vi)スルホン酸基 分子鎖末端にオレフィン性不飽和結合を有するポリプロ
ピレンの不飽和基にスルホン酸基を導入する方法は、濃
硫酸、発煙硫酸、無水硫酸などの硫酸類や三酸化イオウ
などの三酸化イオウ供与体と、無水酢酸、酢酸、ジオキ
サン、テトラヒドロフラン、ピリジン、ジメチルアニリ
ン、ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、リ
ン酸トリエチル、トリエチルアミンなどのルイス塩基と
の錯化物を用いる方法である。
【0077】反応は、不飽和重合体が溶媒による膨潤状
態又は溶解状態で、あるいは融解状態で実施される。溶
解又は融解状態での反応が好ましい。使用される溶媒は
反応の種類によって適宜選択されるべきであるが、脂肪
族、脂環族、芳香族の炭化水素及びそのハロゲン化物、
炭素数6以上のエステル、ケトン、エーテル、並びに二
硫化炭素の中から選ばれることが多く、これらは2種類
以上の混合溶媒として使うこともできる。融解状態での
反応は、例えば通常の造粒機、二軸混練機、プラストミ
ル等を利用できる。
【0078】上記各々の官能基の導入において、反応の
選択率は必ずしも100%である必要はなく、実質的に
官能基が導入されていれば副反応による生成物が混入し
てもよい。
【0079】また官能基の導入量は、不飽和ポリプロピ
レンのオレフィン性不飽和結合の5%以上、好ましくは
20%以上、より好ましくは30%以上、最も好ましく
は50%以上である。導入量が5%未満では、ブロック
共重合体の生成率が低下する。
【0080】〈分子鎖末端に官能基を有するPPE(i
i)〉 (1)PPE 成分(C)に使用する原料のPPEは一般式(I)で示
される。
【0081】
【化4】
【0082】(式中、Q1 は各々ハロゲン原子、第一級
若しくは第二級アルキル基、フェニル基、アミノアルキ
ル基、炭化水素オキシ基又はハロ炭化水素オキシ基を表
し、Q2 は各々水素原子、ハロゲン原子、第一級若しく
は第二級アルキル基、フェニル基、ハロアルキル基、炭
化水素オキシ基又はハロ炭化水素オキシ基を表す。mは
10以上の整数を表す)
【0083】一般式(I)で示されるPPEは、式
(V)
【0084】
【化5】
【0085】の構造単位よりなる単独重合体又は共重合
体である。ここで、Q1 およびQ2 は前記と同じであ
る。好適な第一級アルキル基の例は、メチル、エチル、
n−プロピル、n−ブチル、n−アミル、イソアミル、
2−メチルブチル、n−ヘキシル、2,3−ジメチルブ
チル、2−、3−若しくは4−メチルペンチル又はヘプ
チル基である。第二級低級アルキル基の好適な例は、イ
ソプロピル、sec −ブチル又は1−エチルプロピルであ
る。多くの場合、各Q1 はアルキル基又はフェニル基、
特に炭素数1〜4のアルキル基であり、各Q2 は水素原
子である。
【0086】好適なPPEの単独重合体としては、例え
ば、2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル単
位からなるものである。好適な共重合体としては、上記
単位と2,3,6−トリメチル−1,4−フェニレンエ
ーテル単位との組合せからなるランダム共重合体であ
る。多くの好適な単独重合体及びランダム共重合体が、
特許、文献に記載されている。例えば、分子量、溶融粘
度及び/又は耐衝撃強度等の特性を改良する分子構成部
分を含むPPEも、また好適である。例えばアクリロニ
トリル又はスチレン等のビニル芳香族化合物などのビニ
ルモノマーあるいはポリスチレン又はエラストマーなど
のポリマーをPPE上にグラフト共重合させた樹脂等で
ある。
【0087】PPEの分子量は、通常クロロホルム中で
測定した30℃の固有粘度が0.2〜0.8dl/g程度に
相当するものである。
【0088】PPEは、通常前記のモノマーの酸化カッ
プリングにより製造される。PPEの酸化カップリング
重合に関しては、数多くの触媒系が知られている。触媒
の選択に関しては特に制限はなく、公知の触媒のいずれ
も用いることができる。例えば、銅,マンガン,コバル
ト等の重金属化合物の少なくとも1種を通常は種々の他
の物質との組合せで含むもの等である。
【0089】(2)PPEへの官能基の導入 本発明では、上記PPE(I)を変性して、分子鎖末端
に官能基を導入する。導入法は特に限定されない。導入
される官能基も成分(i)の官能基と反応すれば特に限
定されないが、カルボキシル基、酸無水物基、水酸基、
エポキシ基、アミノ基又はアルコキシシリル基が好まし
い。
【0090】以下に導入法を例示する。 i)カルボキシル基及び酸無水物基 PPE(I)の末端フェノール性水酸基に、一般式(V
I)
【0091】
【化6】
【0092】(式中、R7 及びR8 は各々水素原子又は
炭素数1〜6の炭化水素基を表す。R9 は直接結合又は
炭素数1〜32の2価の炭化水素基を表す。Yは−OR
10又は−OHを表し、あるいは、これらの置換基が隣接
する場合には、両者が一緒になって酸無水物を形成して
もよい。R10は炭素数1〜12の炭化水素基又はアルカ
リ金属原子を表す。Xはハロゲン原子を表す。nは1〜
5の整数を表す)で示されるハロゲン化ベンジル化合物
を反応させ、一般式(VII)
【0093】
【化7】
【0094】(式中、Q1 ,Q2 ,R7 ,R8 ,R9
Y,m及びnは前記と同じである)で示される末端基変
性されたPPEを得る。具体的には、一般式(VII)で示
される末端カルボン酸変性PPEは、PPE(I)とハ
ロゲン化ベンジル化合物(VI)を塩基性化合物の存在
下、有機溶剤中で反応させることにより容易に製造でき
る。また、PPEが溶解可能な有機溶剤と水溶性の無機
塩基性化合物の水溶液の混合溶媒中、相間移動触媒の存
在下、PPE(I)とハロゲン化ベンジル化合物(VI)
を反応させることにより容易に製造できる。
【0095】ここで使用される有機溶媒は原料であるP
PEを溶解可能であることが望ましい。具体例として
は、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族溶媒;ク
ロロベンゼン、ジクロロベンゼン等のハロゲン化芳香族
溶媒;クロロホルム、トリクロルエチレン、四塩化炭素
等のハロゲン化炭化水素溶媒等が挙げられる。
【0096】前記の塩基性触媒の具体例としては、ナト
リウムメトキシド、ナトリウムエトキシド等のアルコラ
ート;ベンジルジメチルアミン、トリエチルアミン、ト
リブチルアミン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.
0]−7−ウンデセン(DBU)等の第三級アミンが挙
げられる。水溶性の塩基性触媒の具体例としては、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化
物;炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属炭
酸塩等が挙げられる。
【0097】相間移動触媒としては、第四級アンモニウ
ム塩化合物、第四級ホスホニウム塩化合物、第三級スル
ホニウム塩化合物が挙げられる。好ましくは、第四級ア
ンモニウム塩化合物であり、その具体的な例としてベン
ジルトリメチルアンモニウムクロライド、ベンジルトリ
エチルアンモニウムクロライド、ベンジルトリブチルア
ンモニウムクロライド、テトラブチルアンモニウムブロ
マイド、テトラブチルアンモニウムハイドロジェンサル
フェート、トリオクチルメチルアンモニウムクロライド
等が挙げられる。
【0098】本反応は、PPE(I)の末端フェノール
性水酸基1モルに対し、一般式(VI)で示される変性剤
1〜30モル、好ましくは2〜20モルを用いる。有機
溶剤は、PPE100重量部に対して、300〜100
0重量部使用する。塩基性触媒は、使用する変性剤1当
量あたり1〜10当量、好ましくは1〜3当量用いる。
相間移動触媒はPPE100重量部あたり1〜10重量
部用いる。
【0099】一般式(VII)で示される末端カルボン酸変
性PPEの製造条件を詳細に説明すると、PPEを有機
溶媒に加熱して溶解させ、そこに塩基性触媒を添加し、
室温から使用する有機溶媒の沸点を超えない温度で変性
剤のハロゲン化ベンジル化合物を加えて反応させ、更に
反応が完結するまで加熱撹拌することにより製造する。
あるいは、PPEを有機溶剤に加熱して溶解させ、そこ
に塩基性触媒の水溶液及び相間移動触媒を添加した後、
室温から使用する有機溶媒の沸点を超えない温度で変性
剤のハロゲン化ベンジル化合物を加えて反応させ、更に
反応が完結するまで加熱撹拌することにより製造する。
【0100】ii)水酸基 末端水酸基変性PPEは以下の(イ)〜(ホ)に示す方
法により製造することができる。
【0101】(イ)PPE(I)に、式(VIII)
【0102】
【化8】
【0103】で示されるグリシドールを反応させ、一般
式(IX)
【0104】
【化9】
【0105】(式中、Q1 ,Q2 及びmは前記と同じ。
rは1〜10の整数を表す)で示されるヒドロキシアル
キル化PPEを製造する方法。
【0106】(ロ)PPE(I)に、一般式(X)
【0107】
【化10】
【0108】(式中、Xはハロゲン原子を表す)で示さ
れるエピハロヒドリン、例えばエピクロルヒドリンを反
応させ、次に得られた末端グリシジル変性PPEを加水
分解し、一般式(XI)
【0109】
【化11】
【0110】(式中、Q1 ,Q2 及びmは前記と同じ)
で示されるヒドロキシアルキル化PPEを製造する方
法。
【0111】(ハ)PPE(I) に、一般式(XII) X−R10−OH (XII)
【0112】(式中、R10は炭素数1〜10のアルキレ
ン基を表す。Xは前記と同じ)で示されるハロゲン化ア
ルキルアルコール、例えば2−クロルエタノール又は3
−クロル−1−プロパノール等を反応させ、一般式(XI
II)
【0113】
【化12】
【0114】(式中、Q1 ,Q2 、m及びR10は前記と
同じ)で示されるヒドロキシアルキル化PPEを製造す
る方法。
【0115】(ニ)PPE(I)に、一般式(XIV)
【0116】
【化13】
【0117】(式中、R11は水素原子又は炭素数1〜8
のアルキル基を表す)で示されるアルキレンカーボネー
ト、例えばエチレンカーボネート又はプロピレンカーボ
ネート等を反応させ、一般式(XV)
【0118】
【化14】
【0119】(式中、Q1 ,Q2 ,m及びR11は前記と
同じ)で示されるヒドロキシアルキル化PPEを製造す
る方法。
【0120】(ホ)PPE(I)に、一般式(XVI)
【0121】
【化15】
【0122】(式中、R11は前記と同じ)で示されるア
ルキレンオキシド、例えばエチレンオキシド又はプロピ
レンオキシド等を反応させ、一般式(XV)
【0123】
【化16】
【0124】(式中、Q1 ,Q2 ,m及びR11は前記と
同じ)で示されるヒドロキシアルキル化PPEを製造す
る方法。
【0125】なお、ここで、使用する有機溶媒は、ベン
ゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素;クロロ
ホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素;クロルベ
ンゼン、ジクロルベンゼン等のハロゲン化芳香族炭化水
素;N−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−
2−イミダゾリジノン等の複素環式化合物等である。
【0126】また、塩基性触媒としては、ナトリウムメ
トキシド、ナトリウムエトキシド等のアルコラート;水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸
化物;炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属
炭酸塩等が挙げられる。
【0127】これらの反応に用いるPPEと変性剤の反
応量比は、PPEの末端フェノール性水酸基1モルに対
して、変性剤1〜50モルであり、塩基性触媒の使用量
は、PPE100重量部に対し、0.5〜50重量部で
ある。
【0128】iii)エポキシ基 PPE(I)にエポキシ基を導入する方法はPPEの末
端フェノール性水酸基を利用した反応、具体的にはエピ
クロルヒドリンの付加反応、2,2−ビス(4−グリシ
ジルフェニレンエーテル)プロパン又はエポキシ樹脂の
付加反応を用いることができる(特開昭63−1255
25号公報参照)。
【0129】iv)アミノ基 末端アミノ基変性PPEは以下の(イ)〜(ニ)に示す
方法により製造することができる。
【0130】(イ)PPE(I)に、一般式(XVII) R12−(N=C=O)s (XVII) (式中、R12は2価以上の炭素数1〜32の脂肪族炭化
水素基、芳香族炭化水素基又は芳香脂肪族炭化水素基を
表し、sは2以上の整数である)で示される多官能イソ
シアネートを反応させて得られる末端イソシアネート変
性PPEのイソシアナト基を加水分解させ、一般式(X
VIII)
【0131】
【化17】
【0132】(式中、Q ,Q2 ,R12,m及びsは
前記と同じ)で示される末端アミノ基変性PPEを製造
する方法。
【0133】(ロ)PPE(I)に、一般式(XIX) X−R13−NH2 (XIX) (式中、R13は炭素数1〜32の脂肪族炭化水素基、芳
香族炭化水素基又は芳香脂肪族炭化水素基を表し、Xは
ハロゲン原子を表す)で示されるハロゲン化第一アミン
を反応させて、一般式(XX)
【0134】
【化18】
【0135】(式中、Q1 ,Q2 ,R13及びnは前記と
同じ)で示される末端アミノ基変性PPEを製造する方
法。
【0136】(ハ)末端エポキシ化PPEにポリアミン
化合物を反応させて、一般式(XXI)
【0137】
【化19】
【0138】(式中Q ,Q2 及びmは前記と同じ。
Dはポリアミン残基を表す)で示される末端アミノ基変
性PPEを製造する方法。
【0139】(ニ)PPE(I)に分子内に炭素−炭
素二重結合又は炭素−炭素三重結合とアミノ基を併せ
持つ化合物を反応させ、アミノ基変性PPEを製造する
方法等によりアミノ基を導入することができる。
【0140】v)アルコキシシリル基 PPEを一般式(XXII)
【0141】
【化20】
【0142】(式中、Zは酸素原子又は窒素原子を表
し、R14は炭素数1〜12のアルキレン基を表し、R15
及びR16は各々炭素数1〜6の炭化水素基を表す。yは
Zが酸素原子のときは1、Zが窒素原子のときは2であ
り、tは1〜3の整数である)で示されるグリシジル基
とアルコキシシリル基を同一分子内にもつ化合物で変性
することで製造することができる。グリシジル基とアル
コキシシリル基を同一分子内にもつ化合物(XXII) の具
体例を挙げると、N−グリシジル−N,N−ビス〔3−
(メチルジメトキシシリル)プロピル〕アミン、N−グ
リシジル−N,N−ビス〔3−(トリメトキシシリル)
プロピル〕アミン、3−グリシジルオキシプロピル(メ
チル)ジメトキシシラン、3−グリシジルオキシプロピ
ルトリメトキシシラン、3−グリシジルオキシプロピル
(メチル)ジエトキシシラン等が挙げられる。特に好ま
しくは、3−グリシジルオキシプロピルトリメトキシシ
ラン又は3−グリシジルオキシプロピル(メチル)ジエ
トキシシランである。
【0143】PPEの変性方法は以下のとおりである。
一般式(XXIII)
【0144】
【化21】
【0145】(式中、Z,R14,R15,R16,t及びy
は前記と同じである)で示される変性PPEは、PPE
(I)と一般式(XXII) で示される変性剤を塩基性触媒
の存在下、有機溶媒中で反応させることにより容易に製
造することができる。
【0146】ここで使用する有機溶媒は、PPEを溶解
できることが望ましい。具体的には、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の芳香族系溶媒;クロルベンゼン、ジク
ロルベンゼン等のハロゲン化芳香族系溶媒;クロロホル
ム、トリクロルエチレン、四塩化炭素等のハロゲン化炭
素水化系溶媒;N−メチル−2−ピロリドン、1,3−
ジメチル−2−イミダゾリジノン等の非プロトン性の極
性溶媒等が挙げられる。前記の塩基性触媒としては、ナ
トリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド等のアルコ
ラート;ベンジルジメチルアミン、トリブチルアミン等
の第三級アミン;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等
のアルカリ金属水酸化物が挙げられる。
【0147】本反応は、PPEの末端フェノール性水酸
基1モルに対し、一般式(XXII) で示される変性剤2〜
50モル、好ましくは5〜20モルを用いる。有機溶媒
は、PPE100重量部に対して500〜1,000重
量部使用する。塩基性触媒は使用するPPE100重量
部あたり1〜3重量部使用する。
【0148】変性PPEの一般的製造手順は、PPE
(I)を有機溶媒に加熱して溶解させ、次いで、少量の
エタノール又はメタノールに溶解させた塩基性触媒を添
加し、50〜200℃の温度で変性剤を加え、更に反応
が完結するまで加熱するものである。
【0149】上記の各々の官能基の導入において反応の
選択率は必ずしも100%である必要はなく、実質的に
官能基が導入されていれば副反応による生成物が混入し
てもよい。
【0150】また、官能基の導入量はPPEの末端の5
%以上、好ましくは20%以上、より好ましくは30%
以上、最も好ましくは50%以上である。導入量が5%
未満では、ブロック共重合体の生成率が低下する。
【0151】〈ブロック共重合体(C)〉本発明で用い
るブロック共重合体(C)は、ポリプロピレンの分子鎖
末端の官能基とPPEの分子鎖末端の官能基を反応させ
ることにより得られるA−B型のブロック共重合体であ
る。
【0152】ブロック共重合体(C)の製造方法は特に
限定されないが、各々の官能基が反応に適した条件で、
各々の重合体が溶媒による膨潤状態又は溶解状態で、あ
るいは融解状態で実施される。溶解又は融解状態での反
応が好ましい。使用される溶媒は適宜選択される。
【0153】また各々の官能基の反応に際して、反応を
促進する触媒等を用いてもよい。反応の具体的な例とし
ては、例えばエポキシ基と酸無水物基を持つ重合体を反
応させる場合、トルエン、キシレン、トリクロロベンゼ
ン等を溶媒とし、触媒として塩基性のN,N−ジメチル
アミノピリジン等を使用して反応させることができる。
【0154】また、水酸基と酸無水物基を持つ重合体を
反応させる場合、トルエン、キシレン、トリクロロベン
ゼン等を溶媒とし、触媒としてp−トルエンスルホン酸
等を使用して反応させることができる。ブロック共重合
体(C)は、未反応の成分(i)及び/又は成分(ii)
を含有していてもよい。
【0155】《構成成分の組成比》本発明の熱可塑性樹
脂組成物における成分(A)のポリプロピレンと成分
(B)のPPEとの配合割合は機械的強度、成形性、耐
溶剤性の調和の観点から成分(A)と成分(B)の合計
に対し成分(A)は10〜90重量%、好ましくは20
〜80重量%、更に好ましくは30〜70重量%の範囲
である。
【0156】成分(A)が10重量%未満ではPPEに
比べて組成物の成形性及び耐溶剤性の改良効果が小さ
く、90重量%を超えるとポリプロピレンに比べて耐熱
性及び剛性の改良効果が小さい。
【0157】成分(C)のブロック共重合体は上記成分
(A)と成分(B)の合計量100重量部に対して0.
1〜50重量部、好ましくは0.1〜40重量部、更に
好ましくは0.2〜30重量部である。0.1重量部未
満では樹脂組成物の物性の改良効果が小さく、50重量
部超過ではコスト等の点から樹脂組成物の実用的意味が
小さい。
【0158】《付加的成分》本発明の熱可塑性樹脂組成
物は、上記の成分(A)、(B)及び(C)以外の他の
成分を含んでいてもよい。例えば成分(A)の一部を樹
脂組成物中、80重量%まで他のオレフィン樹脂に置き
換えてもよい。また、酸化防止剤、耐候性改良剤、造核
剤、難撚性、可塑性、流動性改良剤等を樹脂組成物中に
20重量%以下含有させてもよい。また、有機及び無機
充填剤、例えばガラス繊維、マイカ、タルク、ワラスト
ナイト、チタン酸カリウム、炭酸カルシウム、シリカ等
を50重量%以下、及び着色剤の分散剤を5重量%以下
含有させることもできる。更に、耐衝撃強度向上剤の添
加、例えば、スチレン−ブタジエン共重合体ゴム若しく
はその水素化物、エチレン−プロピレン−(ジエン)共
重合体ゴム、更にそれらのα、β−不飽和カルボン酸無
水物変性体又は不飽和グリシジルエステル若しくは不飽
和グリシジルエーテルとの変性体、不飽和エポキシ化合
物とエチレンからなる共重合体、あるいは不飽和エポキ
シ化合物、エチレン及びエチレン系不飽和化合物からな
る共重合体等を5〜30重量%含有させてもよい。これ
らの付加成分は、1種又は2種以上を併用してもよい。
【0159】《熱可塑性樹脂組成物の調製》本発明の熱
可塑性樹脂組成物を得るための溶融混練の方法として
は、熱可塑性樹脂について一般に実用されている混練方
法が適用できる。例えば、粉状又は粒状の各成分を、必
要であれば、付加的成分の項に記載の添加物等と共に、
ヘンシェルミキサー、リボンブレンダー、V型ブレンダ
ー等により均一に混合した後、一軸又は多軸混練押出
機、ロール、バンバリーミキサー等で混練することがで
きる。混練時、溶媒等を共存させてもよい。
【0160】本発明の熱可塑性樹脂組成物の成形加工法
は特に限定されているものではなく、熱可塑性樹脂につ
いて一般に用いられている成形法、すなわち、射出成
形、中空成形、押出成形、シート成形、熱成形、回転成
形、積層成形、プレス成形等の各種成形法が適用でき
る。
【0161】
【実施例】
参考例1 (1)分子鎖末端にオレフィン性不飽和結合を有するポ
リプロピレンの合成 i)触媒成分(a)の製造 エチレンビス(インデニル)ジルコニウムジクロリド
[以下(a−1)という]をJ. Orgmet. Chem. 342 21
〜29 (1988) 及びJ. Orgmet. Chem. 369 359〜370 (198
9)に従って合成した。
【0162】ii)触媒成分(b)の製造 トリメチルアルミニウム48.2gを含むトルエン溶液
565mlに、攪拌下、硫酸銅五水塩50gを0℃で5g
づつ5分間隔で投入した。次いで、溶液をゆっくりと2
5℃に昇温し、25℃で2時間反応させ、更に35℃に
昇温して2日間反応させた。残存する硫酸銅の固体を分
離し、メチルアルモキサンの濃度27.3mg/ml (2.
7w/v%) のトルエン溶液を得た。
【0163】iii)樹脂A−0の製造 攪拌機及び温度制御装置を備えた内容積1.0リットル
のステンレス鋼製オートクレープに、充分に脱水及び脱
酸素したトルエン400ml,メチルアルモキサン(b)
580mg及び成分(a−1)を0.418mg(0.00
1mmol)導入し、プロピレン圧力7kg/cm2G、40℃で
4時間重合させた。重合終了後、重合溶液を3リットル
のメタノール中に抜き出し、重合体をろ別し乾燥させた
ところ、180gの樹脂(以下「樹脂A−0」という)
が回収された。ゲルパーミエーションクロマトグラフィ
ー(以下「GPC」という)測定の結果、このものは数
平均分子量(Mn)18.7×103 、分子量分布(Mw
/ Mn)1.99であった。
【0164】13C−NMR(日本電子社製、商品名:J
EOL.FX−200)分析の結果、トリアッドの〔m
m〕分率は0.888であり、片側末端は全てビニリデ
ン結合であった(1000炭素原子当り0.79個)。
【0165】(2)末端に無水マレイン酸を付加したポ
リプロピレンの合成 内容積1リットルのステンレス鋼製オートクレーブを充
分に窒素置換し、前項(1)で得た樹脂A−0:10
g、デカン500ml、無水マレイン酸5gを仕込み、
200℃に昇温し、8時間加熱した。次いで、50℃ま
で降温した後、内容物を3リットルのアセトン中へ注い
でポリマーを析出させた。析出したポリマーをろ過し、
アセトン洗浄、ろ過を3回繰返した後、減圧乾燥した。
得られたポリマー(以下「樹脂A−1」という)は9.
7gであり、赤外線分光分析及び1H−NMR分析は末
端の90.5%のオレフィン性不飽和結合に無水マイレ
ン酸が付加したことを示した。GPC測定の結果、Mn
は1.83×103 、Mw /Mn は2.01で、原料の
ポリマーから変化していないことを示した。
【0166】 参考例2:末端にエポキシ基を有するPPEの合成 内容積30リットルのステンレス鋼製オートクレーブに
エピクロルヒドリン10リットルを入れ、次いで、ポリ
(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)
(日本ポリエーテル社製、30℃におけるクロロホルム
中で測定した固有粘度0.47dl/g)300gを加え
た。次いで、この溶液を外部ジャケットにより加熱昇温
し、撹拌しながら100℃に約30分保ってポリマーを
完全に溶解させた後、10%苛性ソーダ水溶液50mlを
加え、窒素雰囲気下に100℃で3時間反応させた。反
応終了後、エピクロルヒドリンを減圧にて留去し、得ら
れたポリマーをクロロホルム5リットルに溶解した。ポ
リマー溶液中に遊離する固形物(生成したNaCl及び
過剰のNaOH)をろ別除去後、メタノール/水(50
/50)の混合溶媒を加え、ポリマーを再沈殿させ、同
じ溶媒10リットルにて3回洗浄した後、100℃で約
10時間乾燥させ、グリシジル化PPE(以下「樹脂B
−1」という)を得た。この操作で得られたポリマーを
ISO−3001で規定された方法に準拠し、溶媒とし
てトルエンを用いて滴定した結果、ポリマー100gに
含まれるグリシジル基の量は5.6×10-3モルであっ
【0167】 参考例3:末端にアミノ基を有するPPEの合成 乾燥した内容積10リットルのセパラブルフラスコに、
ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテ
ル)(日本ポリエーテル社製、30℃におけるクロロホ
ルム中で測定した固有粘度:0.30dl/g)500gに
トルエン5リットルを加え、窒素雰囲気下、70℃で加
熱撹拌してPPEを溶解させた。続いて塩基性触媒とし
て、50%水酸化ナトリウム水溶液175g、相間移動
触媒として、トリオクチルメチルアンモニウムクロライ
ド50gを加えた後、90℃に混合物の温度を上げ、3
0分撹拌を続けた。続いて3−クロルプロピルアミン7
5gを250mlの水に溶解させ、15分かけて添加し
た。更に、7時間加熱撹拌後、反応混合物を、メタノー
ル25リットルに注ぎ、生成した変性樹脂を析出させ
た。これをろ別した後、水25リットルで洗浄し、更に
メタノール25リットルで洗浄した。80℃で減圧加熱
乾燥して、アミノ化PPE(以下「樹脂B−2」とい
う)を得た。回収率は99%であった。
【0168】アミノ基の確認及びPPEの末端フェノー
ル性水酸基の反応率は、アミノ化PPEの1.5重量%
の四塩化炭素溶液を光路長10mmの石英セルを使用し
て、赤外線吸収スペクトルを測定することにより実施し
た。3380cm-1の位置にアミノ基による吸収が認めら
れた。また、反応率は、反応前後のPPEの末端フェノ
ール性水酸基の吸光度(3622cm-1)の値より計算し
たところ100%であった。更に、 1H−NMR分析に
より、ハロゲン化第一アミンの付加数は、1分子である
ことが判明した。
【0169】参考例(比較)4:無水マレイン酸変性ポ
リプロピレンの製造 ポリプロピレンのホモポリマーのパウダー100重量部
に過酸化ベンゾイル0.8重量部、無水マレイン酸1重
量部を添加後、ヘンシェルミキサーにて混合し、押出機
にて220℃で押出し、水冷後ペレット化した。この変
性ポリプロピレン(以下「樹脂A−2」という)の無水
マレイン酸含量は、0.25mol%、メルトフローレート
(MFR)は13g/10分であった。
【0170】参考例5:ブロック共重合体の製造 内容積500mlの充分に乾燥させた丸底フラスコを窒素
置換し、参考例1で得た樹脂A−1 10g、参考例2
で得た樹脂B−1 10g、トリクロロベンゼン200
ml及びN,N−ジメチルアミノピリジン0.1gを仕込
み、150℃に昇温し、15時間撹拌下反応させた。反
応終了後、反応液を大過剰のメタノールに注ぎ、ポリマ
ーをろ別乾燥した。得られたポリマー(以下「樹脂C−
1」という)は19.6gであった。
【0171】上記ポリマーを80メッシュの金網を用
い、キシレンを溶媒として8時間ソックスレー抽出を行
ったところ、キシレン不溶分はなかった。
【0172】また、得られたポリマーをクロロホルムで
8時間ソックスレー抽出を行い、クロロホルム不溶分を
回収した。そのポリマーの赤外線分光分析を行ったとこ
ろPPE含量は35.1重量%であった。
【0173】参考例6:ブロック共重合体の製造 内容積500mlの充分に乾燥させた丸底フラスコを窒素
置換し、樹脂A−110g、樹脂B−2 10g及びキ
シレン200mlを仕込み、100℃に昇温し、15時間
撹拌下反応させた。反応終了後、反応液を大過剰のメタ
ノールに注ぎ、ポリマーをろ別乾燥した。得られたポリ
マー(以下「樹脂C−2」という)は19.8gであっ
た。実施例1と同様にソックスレー抽出を行ったとこ
ろ、キシレン不溶分はなかった。また同様にクロロホル
ム不溶分のPPE含量は25.5重量%であった。
【0174】参考例(比較)7:共重合体組成物の製造 樹脂A−1の代りに参考例4で得た樹脂A−2を用いた
以外は、参考例5と同様に実施した。
【0175】得られたポリマー(以下「樹脂C−3」と
いう)のキシレン不溶分は20.1重量%であった。ま
たクロロホルム不溶分のPPE含量は25.7重量%で
あった。
【0176】実施例1〜4及び比較例1〜4 参考例5、6及び7で得たブロック及びグラフト共重合
体、参考例1で得た樹脂A−0、ポリプロピレンのホモ
ポリマー(三菱油化社製、商品名:MA8)及びポリ
(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)
(日本ポリエーテル社製、30℃におけるクロロホルム
中で測定した固有粘度:0.30dl/g)を用いて表1に
示す組成比に従って各成分をラボプラストミル混練機
(東洋精機製作所社製)を用い、230℃,180rpm
にて5分間混練した後粉砕して粒状の樹脂組成物を得
た。
【0177】
【表1】
【0178】得られた樹脂組成物の特性を、射出成形機
[カスタム・サイエンティフィック(Custom Scientifi
c) 社製CS183MMXミニマックス]を用いて温度
280℃で射出成形した肉厚2mmの試験片を、以下の方
法によって測定評価した。評価結果を表1に示す。
【0179】(1)アイゾット衝撃強度:長さ31.5
mm、幅6.2mm、厚さ3.2mmの試験片を射出成形し、
アイゾット衝撃試験機(カスタム・サイエンティフィッ
ク社製ミニマックスCS−138TI型)を用いて、2
3℃におけるノッチ無しのアイゾット衝撃強度を測定し
た。
【0180】(2)破断点強度及び破断点伸び:平行部
長さ7mm、平行部直径1.5mmの引張試験片を射出成形
し、引張試験機(カスタム・サイエンティフィック社
製、CS−183TE型)を用いて、引張速度1cm/ 分
の条件で引張試験を行い破断点強度及び破断点伸びを測
定した。
【0181】
【発明の効果】以上のとおり、本発明の熱可塑性樹脂組
成物は、成分間の親和性が極めて良好で、耐衝撃強度、
引張強度等の機械的強度バランスが優れているため、そ
の用途は広く、工業的に有用な材料となり得るものであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大村 治夫 三重県四日市市東邦町1番地 三菱油化株 式会社四日市総合研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の成分(A)、(B)及び(C)を
    含有することを特徴とする熱可塑性樹脂組成物。 (A)ポリプロピレン (B)ポリフェニレンエーテル (C)(i)カルボキシル基、酸無水物基、水酸基、エ
    ポキシ基、アミノ基、アルコキシシリル基及びスルホン
    酸基からなる群から選ばれる官能基を分子鎖末端のオレ
    フィン性不飽和結合に導入したポリプロピレンと、(i
    i)成分(i)の官能基と反応する官能基を分子鎖末端
    に有するポリフェニレンエーテルとを、反応させて得ら
    れるブロック共重合体を成分(A)及び(B)の合計量
    100重量部に対して0.1〜50重量部
  2. 【請求項2】 成分(C)の原料成分(ii)が、カルボ
    キシル基、酸無水物基、水酸基、エポキシ基、アミノ基
    及びアルコキシシリル基からなる群から選ばれる官能基
    を有するポリフェニレンエーテルである請求項1の熱可
    塑性樹脂組成物。
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