JPH0657126B2 - 油滴分散型ドレッシングの製造法 - Google Patents

油滴分散型ドレッシングの製造法

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JPH0657126B2
JPH0657126B2 JP63303899A JP30389988A JPH0657126B2 JP H0657126 B2 JPH0657126 B2 JP H0657126B2 JP 63303899 A JP63303899 A JP 63303899A JP 30389988 A JP30389988 A JP 30389988A JP H0657126 B2 JPH0657126 B2 JP H0657126B2
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phase
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文夫 小野
宗治 鈴木
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、サラダ油が調味料水相中に分散した、油水相
の分離がない新規な油滴分散型ドレッシングの製造法に
係るものである。
<従来の技術及び問題点> ドレッシングは分散相としての油相を水相中に乳化分散
させた乳化型と、乳化処理を施さないで水相部と油相部
とを共存させて、使用時に強く振盪して用いる分離型と
があり、前者はクリーミーな食感と風味が特徴であるの
に対し、後者はサッパリとした風味が賞用されている。
そして分離型ドレッシングにおいては、使用時の振盪に
よってある程度の分散安定性を保持すること、使用後の
静置によって再び油相と水相が分離し界面が清澄である
ことが要求されている。この2つの要求は互いに相反す
るものであり、この要求に応えるべく種々の改善方法が
提案されている。
例えばドレッシングの水相にカラギーナンを添加し、水
相の粘度を4〜15センチポイズとする方法(特公昭55−
26821号)、水相中に肉エキス、油相中にレシチンを添
加する方法(特開昭58−175474号)等々である。
<発明が解決しようとする問題点> しかしながら、従来提案されている方法によっても分散
安定性と清澄な分離という分離型ドレッシングの要求す
る相反する要求を完全に満たすことは困難である。また
分離型ドレッシングは使用のたびに振盪するという手間
がかかり、またややもすると油相と水相を均一に振りか
けることが出来ない場合も生じるという欠点がある。
本発明者等は、分離型ドレッシングの長所と乳化型ドレ
ッシングの長所を併せ持つ如きものが得られれば、分離
型ドレッシングの上記した様な欠点も解消出来るという
ことに思い至り、鋭意研究の結果、食塩濃度2〜10%の
ドレッシングの水相中にカラギーナンを添加含有せしめ
てゲルを形成させたのち解膠し、これに液状油を加えて
均質化することにより目的とする油滴分散型ドレッシン
グが得られるという知見を得て本発明を完成させた。
<問題点を解決するための手段> 以下、本発明を具体的に説明する 本発明におけるドレッシングの水相部は食酢、醤油、醤
油もろみ、みりん、ワイン、果汁、野菜汁等から適宜選
択され、これらに食塩、糖類、酸類、調味料あるいは各
種香辛料が添加混合されて調整される。
そしてこれらの水相は食塩濃度2〜10%であることが必
要で、食塩濃度があまり低すぎると本発明を達成するた
めのゲル形成が不十分であり、また高すぎるとゲル形成
が過度となり分散安定性を阻害する。また、食味食感的
にも不満足なものとなる。
これらの水相にカラギーナンを0.25〜1.0%、好ましく
は0.5〜0.75%添加含有させる。この際カラギーナンを
直接食塩を含有する水相に添加するのではなく、予め水
または食塩を含まない水相で十分に溶解し、これを食塩
含有水相と混合する。
またカラギーナン溶液の調製は、予めカラギーナンをア
ルコールに分散させ、これを40〜50℃の温水または食塩
を含まない水相に添加、撹拌して溶解してもよい。
またカラギーナンと共にキサンタンガム等、他の増粘剤
を併用することも可能である。
カラギーナン溶液部とその他の食塩含有水相とを合わし
て混合すると水相全体がゲルを形成するので、これをホ
モジナイザー等により解膠し、均質化する。カラギーナ
ン添加、均質化後の水相の粘度は50〜300センチポイズ
が好ましく、これ以上でも以下でも目的とするタイプの
ドレッシングとならない。
本発明における大きな特徴はカラギーナン添加によって
形成された比較的軽度のゲルを解膠、均質化するところ
にあり、このゲルは水相の食塩濃度2〜10%の条件のも
とではじめて形成され、また、カラギーナン以外の増粘
剤、例えばキサンタンガムやグアーガム等ではゲルは形
成されず、またカラギーナンを食塩を含む水相に直接添
加溶解しても本発明の目的は達成できない。
こうして得られた水相部にサラダ油、ゴマ油等の液状油
を添加し、均質化する。水相部と油相部の割合は適宜選
択できるが6〜8:4〜2が適当である。
水相と油相の均質化は一般の液体撹拌機またはホモジナ
イザー等を用いて油相を油滴化して水相中に分散させる
方法によって達せられる。
本発明によるドレッシングは油滴が10〜200ミクロン程
度の比較的大きい状態で水相中に分散しているため、風
味は分離型ドレッシングの如くさっぱりしたものであ
り、また油水相の分離がないため、使用の度に振盪する
手間が省けるものである。
<発明の効果> 以下に実験例を示して、本発明の効果を説明する。
実験例1 各種ガム(安定剤)を予め水40mlに溶解してガム水溶液
を調整し、これを各種水相60mlに撹拌しながら加え、ゲ
ル形成の有無を確認した。
次いで、これを均質化したのちサラダ油40mlを加え、ホ
モジナイザーで油滴を分散させたのちシリンダーにとり
室温下に1ケ月静置して分散安定性を比較した。
結果を第1表に示す。
第1表の結果にみられるように、カラギーナン水溶液を
食塩存在の水相と合わせるとき、調味液水相部の食塩濃
度が2%以上の条件においてゲル形成が認められ、その
条件の水相を解膠し、これにサラダ油と合わせて均質化
したとき、サラダ油の分散の大幅な安定化が認められ
た。なお、水相のpHは3〜5においてより好ましい分散
状態となるほか、ドレッシングとしての好ましい香味を
呈する。
実験例2 実験例1と同様にして、醤油ドレッシングの調製におけ
るカラギーナン濃度と分散安定性の関係を調べた結果を
第2表に示す。
なお、カラギーナン濃度はドレッシング水相(pH3.7、
食塩濃度が5%)に対する濃度で示した。
分散安定性は第1表の場合と同様にして、静置1ケ月後
の分散状態で示した。
カラギーナンの水相あたりの濃度0.25%以上でゲル化す
る性質を示し、分散油滴の懸垂による安定化が顕著であ
る。しかし1.0%の高濃度側でゲルの破断物が食感を損
ない、静置により下層に分離層を作る。最適添加量は水
相あたり0.50〜0.75%であった。
上記実験結果からも明らかな様に、本発明によるドレッ
シングは油滴分散型ドレッシングであり油分が分離する
ことがない。そして分離型ドレッシング特有のサッパリ
した風味を有しているにもかかわらず、従来の分離型ド
レッシングの様に使用のたびに振盪することは不要であ
り、非常に使い勝手の良いものであり、従来のドレッシ
ングには見られない新しいタイプのドレッシングという
ことができる。
<実施例> 以下に実施例を示す。
実施例1 食酢100、醤油150、白ワイン140、香辛料として
粉末オニオン、粉末ガーリック、粉末ペッパーを少量混
合、溶解し、溶解液400を得た。これの粘度は3セン
チポイズ、pHは3.7、食塩6.3%であった。
一方、カラギーナン3.5kgを300の水に溶解し、先の水
相に撹拌下に添加しゲルを形成させ、これを均質機(バ
イオトロン)で処理してゲルを解膠した。本液の粘度は
230センチポイズであった。
本液700ml、サラダ油300mlを均質機により1分処理して
均質分散液とした。均質化後の粘度は650センチポイズ
であった。本ドレッシングは300mlガラスビン中で室温
下、静置1ケ月保存後において分離することなく安定で
あった。また、分離型ドレッシングとしてのサッパリし
た風味特徴を示した。
実施例2 食酢80、醤油諸味150、白ワイン120、みりん30
、香辛料としてオニオン、ガーリック、レモンエッセ
ンス、ペッパーエキスを適宜混合、溶解し、溶解液400
を得た。これの粘度は5センチポイズ、pHは3.8、食
塩濃度6.7%であった。
一方、カラギーナン3.5kgとキサンタンガム0.35kgを水3
00に溶解し、先の水相に撹拌下に添加しゲルを形成さ
せ、以下、実施例1と同様の方法で解膠した。本液の粘
度は260センチポイズを示した。
本液700mlに対してサラダ油280ml及びゴマ油20mlを添
加、一旦撹拌したのちエバラマイルダー(荏原製作所
製)で均質化して油滴分散型ドレッシングを得た。
本ドレッシングは900センチポイズを示し、これをビン
詰し、室温下で1ケ月静置したところ、分離することな
く安定なものであった。また、従来の分離型ドレッシン
グと同様のサッパリした風味と食感の特徴を有した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】食塩濃度2〜10%のドレッシングの水相中
    にカラギーナンを添加含有せしめてゲルを形成させたの
    ち解膠し、これに液状油を加えて均質化することを特徴
    とする油滴分散型ドレッシングの製造法。
JP63303899A 1988-12-02 1988-12-02 油滴分散型ドレッシングの製造法 Expired - Lifetime JPH0657126B2 (ja)

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