JPH0660155B2 - イソカルバサイクリン類 - Google Patents

イソカルバサイクリン類

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JPH0660155B2
JPH0660155B2 JP61048511A JP4851186A JPH0660155B2 JP H0660155 B2 JPH0660155 B2 JP H0660155B2 JP 61048511 A JP61048511 A JP 61048511A JP 4851186 A JP4851186 A JP 4851186A JP H0660155 B2 JPH0660155 B2 JP H0660155B2
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hydroxybicyclo
methyl
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篤夫 羽里
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は新規なイソカルバサイクリン類に関する。更に
詳細にはプロスタグランジンI1の6,9位の酸素原子がメ
チレン基(−HC=)で置換された9(O)−メタノ−Δ
6(9α)−プロスタグランジンI1(イソカルバサイク
リン)の合成中間体であり、それ自体も新規なイソカル
バサイクリン誘導体である化合物に関する。
〈従来の技術〉 プロスタサイクリンは生体において主として動脈の血管
内壁で産生される局所ホルモンであり、その強力な生理
活性例えば血小板凝集抑制活性、血管拡張活性等により
生体の細胞機能を調節する重要な因子であり、このもの
を直接医薬品として供する試みが行なわれている〔(ピ
ー・ジエー・ルイス・アンド・ジエー・オー・グラデイ
ー(P.J.Lewis&J.O.Grady)クリニカル・フアーマコロ
ジイー・オブ・プロスタサイクリン“(Clinical Pharm
acology of Prostacyclin”ラベン・プレス(Raven Pre
ss),ニユー・ヨーク(N.Y.),1981〕。
しかし天然プロスタサイクリンは分子内に非常に加水分
解されやすいエノールエーテル結合を有するため、中性
又は酸性条件では容易に失活し、医薬品としてはその化
学的不安定性のため好ましい化合物とはいえない。この
ため天然プロスタサイクリンと同様の生理活性を有する
化学的に安定な合成プロスタサイクリン誘導体が内外で
鋭意検討されている。
中でもプロスタサイクリンの6,9一位の酸素原子をメチ
レン基で置換した誘導体、すなわち9(O)−メタノプロス
タサイクリン(カルバサイクリン)は化学的安定性を十
分に満足するプロスタサイクリン類として知られており
〔デイー・アール・モートンズ(D.R.Mortons)“プロ
スタサイクリン(Prostacyclin)”ジエー・アール・ベ
イン・アンド・エス・ベルグストローム(J.R.Vane and
S.Bergstrom),エデイシヨンズ,ラベン・プレス,ニ
ユー・ヨーク(Eds,Raven Press,N.Y),1979,pp31-41
参照)医薬品として期待されている。しかしこの6,9(O)
−メタノプロスタサイクリンはその生物活性が天然のプ
ロスタサイクリンよりも弱くしかもその作用選択性は特
異的とは言えず、必ずしも好ましい化合物とは言えな
い。
近年、カルバサイクリンの二重結合異性体の一種である
イソカルバサイクリン、すなわち、9(O)−メタノ−Δ
6(9α)−プロスタグランジンI1類がこの同族体の中
でも最も強い血小板凝集抑制作用を示すことが発見さ
れ、医薬品としての応用が期待されるようになつた〔池
上ら,テトラヘドロン・レターズ(Tetrahedron Let
t.),24,3493(1983),特開昭59-13744
5〕。
従来かかる9(O)−メタノ−Δ6(9α)−プロスタグラン
ジンI1(イソカルバサイクリン)の製造に関しては以下
の方法が知られている。
(1)池上ら、テトラヘドロン・レターズ(Tetrahedron L
etters),24,3493(1983)およびケミストリー・レター
ズ(Chemistry Letters)),1984,1069: (2)池上ら、テトラヘドロン・レターズ(Tetrahedron L
etters),24,3493(1983): (3)池上ら、ジャーナル・オブ・ザ・ケミカル・ソサイ
エテイー,ケミカル・コミユニケーシヨンズ(J.Chem.S
oc.,Chemical Communications),1984,1602; (4)柴崎ら、テトラヘドロン・レターズ(Tetrahedron L
etters)〕25,5087(1984): (5)柴崎ら、テトラヘドロン・レターズ(Tetrahedron L
etters),25,1067(1984): (6)小島ら、ケミカル・アンド・フア−マシユ−テイカ
ル・ブレテイン(Chem.Pharm.Bull.),32,2866(1984): (7)小島ら、特開昭60−28943: の7方法である。
これら7種類の方法のうち、方法(1)と方法(5)はPGE2を
出発原料とし、数工程を経て鍵中間体に導びき、さらに
数工程を経て目的物のイソカルバサイクリンを得るもの
で工業的な製法とはいいがたい。
また、方法(2)と方法(3)は、いずれも、対応する出発原
料および鍵中間体を得るために高価なコーリーラクトン
から多段階の工程を要し、通算収率も高くなく、必ずし
も工業的に有利な方法とはいえないという難点がある。
なお、方法(6)および方法(7)は最終生成物がdl体でしか
得られず医薬品化を意図する製法としては好ましくない
方法である。
最後に、方法(4)はその出発原料が本発明者らの方法に
より光学活性は(R)−4−ヒドロキシ−2−シクロペン
テノンから容易に得られるばかりでなく(特開昭57−
155116)、その出発原料から鍵中間体への誘導も工業的
に何ら問題なく製造できる方法である。しかし、鍵中間
体から最終のイソカルバサイクリン類へ到る工程におい
て、有機水銀化合物の使用や、位置特異性の喪失、さら
には分難不可能の副生成物の混入等の数々の難点のため
に全収率が低くなり実用的,工業的製造法とはなりえな
いという大きな難点がある。
〈発明が解決しようとする問題点〉 本発明者らは上述した諸点に着目し、9(O)−メタノ−Δ
6(9α)−プロスタグランジンI1類(イソカルバサイ
クリン類)の製造法を見出すべく鋭意研究した結果、ア
リールスルホニル基を有するイソカルバサイクリン類を
中間体として用いることにより、目的を達成し得ること
を見出し、本発明に到達したものである。
〈問題点を解決するための手段〉 すなわち本発明では下記式〔I〕 式中、Aはカルボキシル基,カルボキシレート基(−C
OOR1)を表わす。R1は、C1〜C4のアルキル基
を表わす。R2,R3は同一もしくは異なり、水素原
子,トリ(C1〜C7)炭化水素シリル基を表わし、R
4は水素原子,メチル基を表わし、R5は直鎖もしくは
分枝鎖C3〜C9アルキル基,アルケニル基もしくはア
ルキニル基;またはC3〜C10シクロアルキル基を表わ
し、nは0または1を表わし、Arはフェニル基を表わ
す。
で表わされる化合物、その立体異性あるいはそれらの任
意の割合の混合物である新規なイソカルバサイクリン類
が提供される。
上記式〔I〕において、Aはカルボキシ基,カルボキシ
レート基(COOR1)を表わす。尚、Aに関する他の
参考例として4−メチル−2,6,7−トリオキサビシクロ
〔2.2.2〕オクト−1−イル基、または2,2−ビス(ヒド
ロキシメチル)プロプ−1−イルオキシカルボニル基が
あげられる。R1はC1〜C4のアルキル基を表わす
が、その他の参考例としてアルケニル基があげられる。
R1のC1〜C4のアルキル基としてはメチル基,エチル基,
プロピル基,ブチル基などが挙げられ、アルケニル基と
しては2−プロペン基,3−ブテン基などが挙げられる
が、メチル基,2−プロペン基が好ましい。
上記式〔I〕においてR2およびR3は同一もしくは異な
り、水素原子,トリ(C1〜C7)炭化水素シリル基表わす
が、その他の参考例として水酸基の酸素原子とともにア
セタール結合を形成する基があげられる。
トリ(C1〜C7)炭化水素シリル基としては、例えば、ト
リメチルシリル基,トリエチルシリル基,トリイソプロ
ピルシリル基,t−ブチルジメチルシリル基のようなト
リ(C1〜C4)アルキルシリル基、t−ブチルジフエニル
シリル基のようなジフエニル(C1〜C4)アルキルシリル
基,ジメチルフエニル基のようなジ(C1〜C4)アルキル
フエニル基、またはトリベンジルシリル基などを好まし
いものとして挙げることができる。トリ(C1〜C4)アル
キルシリル,ジフエニル(C1〜C4)アルキルシリル,フ
エニルジ(C1〜C4)アルキルシリル基が好ましく、なか
でもt−ブチルジメチルシリル基,トリメチルシリル基
が特に好ましい。
水酸基の酸素原子と共にアセタール結合を形成する基と
しては、例えば、メトキシメチル基,1−エトキシエチ
ル基,2−メトキシ−2−プロピル基,2−エトキシ−
2−プロピル基,(2−メトキシエトキシ)メチル基,
ベンジルオキシメチル基,2−テトラヒドロピラニル
基,2−テトラヒドロフラニル基、または6,6−ジメチ
ル−3−オキサ−2−オキソビシクロ〔3.1.0〕ヘキス
−4−イル基を挙げることができる。2−テトラヒドロ
ピラニル基,2−テトラヒドロフラニル,1−エトキシ
エチル,2−エトキシ−2−プロピル,(2−メトキシ
エトキシ)メチル,6,6−ジメチル−3−オキサ−2−
オキソビシクロ〔3.1.0〕ヘキス−4−イル基が特に好
ましい。なかでも2−テトラヒドロピラニル基が特に好
ましい。
これらのシリル基およびアセタール結合を形成する基は
水酸基の保護基であると理解されるべきである。これら
の保護基は最終生成物の段階で弱酸性から中性の条件で
容易に除去されて薬剤として有用な遊離の水酸基とする
ことができる。
上記式〔I〕においてR4は水素原子,メチル基,を表わ
すが、その他の参考例としてビニル基があげられる。
上記式〔I〕においてR5は酸素原子を含んでいてもよい
直鎖もしくは分枝鎖C3〜C8アルキル基,アルケニル基も
しくはアルキニル基またはC3〜C10シクロアルキル基を
表わす。尚R5に関するその他の参考例として、これらの
アルキル基,アルケニル基,アルキニル基に酸素原子を
含んだもの;置換もしくは非置換のフエニル基;置換も
しくは非置換のフエノキシ基;置換されたC3〜C10シク
ロアルキル基;またはC1〜C6アルコキシ基,置換されて
いてもよいフエニル基,置換されていてもよいフエノキ
シ基もしくは置換されていてもよいC3〜C10シクロアル
キル基で置換されている直鎖もしくは分枝鎖C1〜C5アル
キル基を表わす。
酸素を含んでいてもよい直鎖もしくは分枝鎖C3〜C8アル
キル基,アルケニル基もしくはアルキニル基としては、
2−メトキシエチル,2−エトキシエチル基,プロピル
基,ブチル基,ペンチル基,ヘキシル基,ヘプチル基,
2−ヘキシル基,2−メチル−2−ヘキシル基,2−メ
チルブチル基,2−メチルペンチル基,2−メチルヘキ
シル基,2,2−ジメチルヘキシル基などを挙げることが
できる。ブチル基,ペンチル基,ヘキシル基,ヘプチル
基,2−ヘキシル基,2−メチル−2−ヘキシル基,2
−メチルブチル基,2−メチルペンチル基,4−ヘキシ
ン−1−イル基,4−ヘキシン−2−イル基,3−ペン
チン−1−イル基,4−ヘプチン−2−イル基,5−ヘ
プテン−2,6−ジメチル−1−イル基,が好ましい。
置換フエニル基,置換フエノキシ基、もしくはC3〜C10
の置換シクロアルキル基の置換基としては、例えばハロ
ゲン原子,保護された水酸基(例えばシリルオキシ基,
C1〜C6アルコキシ基など),C1〜C4アルキル基などが挙
げられる。C3〜C10のシクロアルキル基としては、例え
ば、シクロプロピル基,シクロペンチル基,シクロヘキ
シル基,シクロヘキセニル基,シクロへプチル基,シク
ロオクチル基,シクロデシル基などを挙げることができ
る。シクロペンチル基,シクロヘキシル基が好ましい。
C1〜C6アルコキシ基,置換されていてもよいフエニル
基、置換されていてもよいフエノキシ基,もしくは置換
されていてもよいC3〜C10シクロアルキル基で置換され
ている直鎖もしくは分枝鎖C1〜C5アルキル基において、
C1〜C5アルコキシ基としては、例えばメトキシ基,エト
キシ基,プロピルオキシ基,イソプロピルオキシ基,ブ
トキシ基,t−ブトキシ基,ヘキシルオキシ基などが挙
げられる。置換されていてもよいフエニル基,置換され
ていてもよいフエノキシ基、もしくは置換されていても
よいC3〜C10シクロアルキル基の置換基およびC3〜C10シ
クロアルキル基としては前述の例示と同じものを挙げる
ことができる。直鎖もしくは分枝鎖C1〜C5アルキル基と
しては、例えば、メチル基,エチル基,プロピル基,イ
ソプロピル基,ブチル基,イソブチル基,sec−ブチル
基,t−ブチル基,ペンチル基などを挙げることができ
る。かかるR5としてはブチル,ペンチル,ヘキシル,ヘ
プチル,2−ヘキシル,2−メチル−2−ヘキシル,2
−メチルブチル,2−メチルペンチル,シクロペンチ
ル,シクロヘキシル,フエニル,フエノキシ,シクロペ
ンチルメチル,シクロヘキシルメチル基などを好ましい
ものとして挙げることができる。なお、置換基はその任
意の位置に結合していてもよい。
上記式〔I〕においてnは0または1を表わす。Arはフ
ェニル基を表わすが、その他の参考例として置換された
フェニル基があげられる。その置換基の例としては前述
したものが挙げられる。フエニル基,p−トリル基など
を好ましく挙げることができる。
また上記式〔I〕で表わされる化合物においてビシクロ
〔3.3.0〕オクタン環自身およびそのビシクロ〔3.3.0〕
オクタン環上に結合している置換基の結合している炭
素;ω鎖上の水酸基が置換した炭素等は不斉な環境のた
めに立体異性体が存在するが本発明ではいずれの立体異
性体をも含むものであり、またこれらの任意の割合の立
体異性混合物でもさしつかえない。また、式で代表され
る化合物とはこれらの立体異性体すべて、およびそれら
の異性体の任意の割合の混合物をあらわすが、式であら
わされた立体構造を有する化合物が最も好ましいものと
してあげられる。
本発明において提供される上記式〔I〕で表わされる新
規なイソカルバサイクリン類の好ましい具体例を参考例
とともにあげる。
(1)(1S,5S,6S,7R)−2−フエニルスルホニル−3−
(4−カルボメトキシブチル)−6−〔(E,3S)−3−
ヒドロキシ−1−オクテニル〕−7−ヒドロキシビシク
ロ〔3.3.0〕−2−オクテン (2)(1S,5S,6S,7R)−2−フエニルスルホニル−3−
(4−カルボメトキシブチル−6−〔(E,3S)−3−ヒ
ドロキシ−1−ノネニル〕−7−ヒドロキシビシクロ
〔3.3.0〕−2−オクテン (3)(1S,5S,6S,7R)−2−フエニルスルホニル−3−
(4−カルボメトキシブチル−6−〔(E,3S)−3−ヒ
ドロキシ−4−メチル−1−オクテニル〕−7−ヒドロ
キシビシクロ〔3.3.0〕−2−オクテン (4)(1S,5S,6S,7R)−2−フエニルスルホニル−3−
(4−カルボメトキシブチル)−6−〔(E,3S)−3−
ヒドロキシ−4,4−ジメチル−1−オクテニル〕−7−
ヒドロキシビシクロ〔3.3.0〕−2−オクテン (5)(1S,5S,6S,7R)−2−フエニルスルホニル−3−
(4−カルボメトキシブチル)−6−〔(E,3S)−3−
ヒドロキシ−5−メチル−1−オクテニル〕−7−ヒド
ロキシビシクロ〔3.3.0〕−2−オクテン (6)(1S,5S,6S,7R)−2−フエニルスルホニル−3−
(4−カルボメトキシブチル)−6−〔(E,3S)−3−
ヒドロキシ−5−メチル−1−ノネニル〕−7−ヒドロ
キシビシクロ〔3.3.0〕−2−オクテン (7)(6)の6−〔(E,3S,5S)……〕体 (8)(6)の6−〔(E,3S,5R)……〕体 (9)(1S,5S,6S,7R)−2−フエニルスルホニル−3−
(4−カルボメトキシブチル−6−〔(E,3S)−3−ヒ
ドロキシ−3−シクロペンチル−1−プロペニル〕−7
−ヒドロキシビシクロ〔3.3.0〕−2−オクテン (10)(1S,5S,6S,7R)−2−フエニルスルホニルブチル
−3−(4−カルボメトキシブチル)−6−〔(E,3S)
−3−ヒドロキシ−3−シクロヘキシル−1−プロペニ
ル〕−7−ヒドロキシビシクロ〔3.3.0〕−2−オクテ
ン (11)(1S,5S,6S,7R)−2−フエニルスルホニルブチル
−3−(4−カルボメトキシブチル)−6−〔(E,3S)
−3−ヒドロキシ−3−シクロヘキシル−1−ブテニ
ル〕−7−ヒドロキシビシクロ〔3.3.0〕−2−オクテ
ン (12)(1S,5S,6S,7R)−2−フエニルスルホニルブチル
−3−(4−カルボメトキシブチル)−6−〔(E,3S)
−3−ヒドロキシ−5−フエノキシ−1−ペンテニル〕
−7−ヒドロキシビシクロ〔3.3.0〕−2−オクテン (13)(1S,5S,6S,7R)−2−フエニルスルホニル−3−
(4−カルボメトキシブチル)−6−〔(E,3S)−3−
ヒドロキシ−5−エトキシ−1−ペンテニル〕−7−ヒ
ドロキシビシクロ〔3.3.0〕−2−オクテン (14)(1S,5S,6S,7R)−2−フエニルスルホニル−3−
(4−カルボメトキシ−4−ヒドロキシ−4−メチル−
1−オクテニル〕−7−ヒドロキシビシクロ〔3.3.0〕
−2−オクテン (15)(1S,5S,6S,7R)−2−フエニルスルホニルブチル
−3−(4−カルボメトキシブチル)−6−〔(E,4R)
−4−ヒドロキシ−4−メチル−1−オクテニル〕−7
−ヒドロキシビシクロ〔3.3.0〕−2−オクテン (16)(1S,5S,6S,7R)−2−フエニルスルホニル−3−
(4−カルボメトキシブチル)−6−〔(E)−4−ヒ
ドロキシ−4−ビニル−1−オクテニル〕−7−ヒドロ
キシビシクロ〔3.3.0〕−2−オクテン (17)(1S,5S,6S,7R)−2−フエニルスルホニル−3−
(4−カルボメトキシブチル)−6−〔(E)−3−ヒ
ドロキシ−1−ヘプテン−7−イン−1−イル〕−7−
ヒドロキシビシクロ〔3.3.0〕−2−オクテン (18)(1S,5S,6S,7R)−2−フエニルスルホニル−3−
(4−カルボメトキシブチル)−6−〔(E)−3−ヒ
ドロキシ−1−オクテン−6−イン−1−イル〕−7−
ヒドロキシビシクロ〔3.3.0〕−2−オクテン (19)(1)〜(18)の2−p−トリルスルホニル体。
(20)(1)〜(19)のメチルエステルがカルボン酸である化
合物。
(21)(1)〜(18)のメチルエステルがアリルエステルであ
る化合物。
(22)(1)〜(19)の3−〔4−(4−メチル−2,6,7−トリ
オキサビシクロ〔2.2.2〕オクト−1−イル)ブチル体 (23)(1)〜(22)の化合物の鏡像体。
(24)(1)〜(22)の化合物の1位,5位,6位,7位の不
斉炭素及び6位の置換基上の水酸基が置換した不斉炭素
に由来する立体異性体。
などを挙げることができるが、さらにこれらの化合物の
水酸基が先に例示した保護基により保護された化合物な
どを挙げることができるが、これらに限定されるもので
は無い。
上記式〔I〕で表わされる新規なイソカルバサイクリン
類は下記式〔IV〕 で表わされる化合物、その立体異性体あるいはそれらの
任意の割合の混合物である3,6,7−三置換ビシクロ〔3.
3.0〕−2−オクテン類を塩基存在下アリールチオクロ
リドと反応せしめ下記式〔II−2〕 で表わされる化合物、その立体異性体あるいはそれらの
任意の割合の混合物であるビシクロ〔3.3.0〕オクタン
類を得、このものを酸化反応に付すことにより下記式
〔II−1〕 で表わされる化合物、その立体異性体あるいはそれらの
任意の割合の混合物であるビシクロ〔3.3.0〕オクタン
類を得、このものを塩基で処理後下記式〔III〕 〔式中、X,A′は前記定義に同じである。〕 で表わされるハロゲン化物と反応せしめ、さらに必要に
応じて脱保護反応,加水分解反応に付すことにより得ら
れる。
本反応の原料であり、上記式〔IV〕で表わされる3,6,7
−三置換ビシクロ〔3.3.0〕−2−オクテン類においてR
21およびR31は同一もしくは異なり、トリ(C1〜C7)炭
化水素シリル基または水酸基の酸素原子とともにアセタ
ール結合を形成する基を表わす。かかるトリ(C1〜C7)
炭化水素シリル基または水酸基の酸素原子とともにアセ
タール結合を形成する基としては、前記式〔I〕のR2あ
るいはR3で例示したものと同じ基が好ましいものとして
あげることができる。
上記式〔IV〕においてR4は水素原子,メチル基、または
ビニル基を表わし、R5は酸素原子を含んでいてもよい直
鎖もしくは分枝鎖C3〜C8アルキル基;置換もしくは非置
換のフエニル基;置換もしくは非置換のフエノキシ基;
置換もしくは非置換のC3〜C10シクロアルキル基;また
はC1〜C6アルコキシ基,置換されていてもよいフエニル
基,置換されていてもよいフエノキシ基、もしくは置換
されていてもよいC3〜C10シクロアルキル基で置換され
ている直鎖もしくは分枝鎖C1〜C5アルキル基を表わし、
いずれも前述の式〔I〕のR5で例示したものと同様のも
のが好ましくあげられる。
式〔IV〕においてnは0または1を表わす。
かかる式〔IV〕で代表される3,6,7−三置換−ビシクロ
〔3.3.0〕−2−オクテン類は、例えば、柴崎ら、テト
ラヘドロン・レターズ(Tetrahedron Letters),25,50
87(1984)記載の方法と同様にして製造されるがその製造
工程を簡単に紹介すると次の工程図のようになる。すな
わち、 の製造工程である。
上記式〔IV〕で表わされるアルコールを塩基存在下アリ
ールチオクロリドと反応させることにより上記式〔II−
2〕で表わされるスルホキシド体に導くことができる。
アリールチオクロリドとしてはフエニルチオクロリド,
p−トリルチオクロリドが好ましく用いられる。その使
用量は上記式〔IV〕で代表される原料アルコール1モル
に対して0.5〜10モル倍、好ましくは1〜3モル倍で
ある。この反応は塩基存在下に行なうが、用いる塩基と
しては種々の含窒素有機塩基が使用可能であり、好まし
くはトリエチルアミン,ジイソプロピルエチルアミン,
ピリジン,ジメチルアミノピリジン,コリジン,DB
U,DBNなどが用いられる。反応温度は−50℃から
200℃、好ましくは−30℃〜30℃であり、反応時
間は反応温度により異なるが、0℃においては1時間で
充分である。反応は有機溶媒中で行なわれ、用いられる
溶媒は例えばエチルエーテル,テトラヒドロフラン,ジ
オキサン,ジメトキシエタン等のエーテル系溶媒;クロ
ロホルム,四塩化炭素、ジクロロメタン等のハロゲン系
溶媒;ベンゼン,トルエンなどの芳香族溶媒;その他D
MF,DMSOなどが用いられる。好ましくはエチルエ
ーテル,テトラヒドロフランが用いられる。
かくして上記式〔II−2〕で表わされるスルホキシド体
が得られる。次いで酸化反応に付すことにより上記式
〔II−1〕で表わされるスルホン体に導くことができ
る。酸化剤としては過マンガン酸塩,クロム酸,四酸化
ルテニウム,過酸化水素,有機過酸等を挙げることがで
きる。有機過酸を用いるのが好ましく、特に好ましくは
m−クロロ過安息香酸である。酸化剤の使用量は上記式
〔II−2〕で代表されるスルホキシド体1モルに対して
0.2〜20モル倍、好ましくは1〜3モル倍である。反
応温度は−78℃〜100℃、好ましくは−30℃〜3
0℃の範囲であり、反応時間は反応温度により異なる
が、0℃で1時間程度である。反応は有機溶媒中で行な
われ、通常の酸化反応に用いる溶媒なら何でも良いが、
例えばエチルエーテル,テトラヒドロフラン,ジオキサ
ン,ジメトキシエタン等のエーテル系溶媒;クロロホル
ム,四塩化炭素,ジクロロメタン等のハロゲン系溶媒;
ベンゼン,トルエンなどの芳香族溶媒などが用いられ
る。好ましくはジクロロメタン,クロロホルムなどが用
いられる。かくして上記式〔II−1〕で表わされるスル
ホン体に導くことができる。
得られた上記式〔II−2〕および〔II−1〕は下記式
〔II〕 で表わされる化合物、その立体異性体あるいはそれらの
任意の割合の混合物であるビシクロ〔3.3.0〕オクタン
類に包括され、それ自体新規な化合物である。R21,
R31,R4,R5,Arの具体例については上記式〔I〕また
は上記式〔IV〕で例示したものと同一である。
次いで上記式〔II−1〕で表わされるスルホン体を塩基
で処理したのち、上記式〔III〕で表わされるハロゲン
化合物と反応せしめ、必要に応じて脱保護反応,加水分
解反応を行うことにより上記式〔I〕で表わされる新規
なイソカルバサイクリン類が得られる。
上記式〔III〕で表わされるハロゲン化物においてXは
ハロゲン原子を表わし、例えば塩素,臭素,ヨウ素など
を挙げることができる。A′は4−メチル−2,6,7−ト
リオキサビシクロ〔2,2,2〕オクト−1−イル基または
カルボキシレート基(−COOR1)を表わすが、R1の具体
例としては上記式〔I〕におけるAにおいて例示したも
のと同一である。
かかるハロゲン化物は上記式〔II−1〕で表わされるス
ルホン体1モルに対して0.5〜30モル倍、好ましくは
1〜10モル倍用いられる。この反応に用いる塩基は、
有機リチウム化合物が用いられ、例えばn−ブチルリチ
ウム,sec−ブチルリチウム,t−ブチルリチウム,フ
エニルリチウム,メチルリチウム,ナフチルリチウム,
トリチルリチウムなどが用いれる。好ましくはn−ブチ
ルリチウムが用いられる。使用量は上記式〔II−1〕で
表わされるスルホン体1モルに対し、0.5〜30モル
倍、好ましくは1〜10モル倍用いられる。反応温度
は、−100℃〜100℃、好ましくは−78℃〜20
℃のであり、反応時間は5分から50時間であり、好ま
しくは10分〜2時間である。反応は有機溶媒中で行な
われ、用いられる溶媒はエーテル,テトラヒドロフラ
ン,ジオキサン等のエーテル系溶媒;n−ヘキサン,ベ
ンゼンなどの炭化水素系溶媒が用いられる。好ましくは
エーテル,テトラヒドロフランを用いる。
かくして得られた反応液の処理は、通常行なわれる方法
に準じて後処理すればよい。例えばヘキサン,ペンタ
ン,石油エーテル,エチルエーテル,酢酸エチルなどの
水に難溶の有機溶媒を加えて得た有機混合物を必要に応
じて食塩水などで洗浄し、無水硫酸マグネシウム,無水
硫酸ナトリウム、無水塩化カルシウムなどの乾燥剤にて
乾燥後、有機媒体を減圧除去して粗生成物が得られる。
粗生成物は、所望により、カラムクロマトグラフイー,
薄層クロマトグラフイー,液体クロマトグラフイーなど
の精製手段により、精製することが出来る。このような
後処理は前述した上記式〔II−2〕および〔II−1〕の
場合も同様に行われる。
次いで得られた生成物を必要に応じて脱保護反応,加水
分解反応に付すことにより最終的に上記式〔I〕で表わ
される新規なイソカルバサイクリン類が得られる。
水酸基の保護基の除去は、保護基が水酸基の酸素原子と
共にアセタール結合を形成する基の場合には、例えば酢
酸,p−トルエンスルホン酸のピリジニウム塩または陽
イオン交換樹脂等を触媒とし、例えば水,テトラヒドロ
フラン,エチルエーテル,ジオキサン,アセトン,アセ
トニトリル等を反応溶媒とすることにより好適に実施さ
える。反応は通常−78℃〜+30℃の温度範囲で10
分〜3日間程度行なわれる。保護基がトリ(C1〜C7)炭
化水素シリル基の場合には、例えば酢酸,テトラブチル
アンモニウムフルオライド,セシウムフルオライド,フ
ツ化水素水,ピリジン−フツ化水素の存在下に、上記し
たような反応溶媒中で同様の温度で同様の時間実施され
る。
なお、Aが4−メチル−2,6,7−トリオキサビシクロ
〔2.2.2〕オクト−1−イル基である式〔III〕の
化合物の場合、上記の保護された水酸基の脱保護条件下
(例えば、酢酸,p−トルエンスルホン酸のピリジニウ
ム塩または陽イオン交換樹脂等の触媒下の反応)で、そ
のAは2,2−ビス(ヒドロキシメチル)プロプ−1−イ
ルオキシカルボニル基に変換される。
この2,2−ビス(ヒドロキシメチル)プロプ−1−イル
オキシカルボニル基は通常のエステル基の加水分解条
件、すなわち、水または水を含む溶媒中で水酸化リチウ
ム,水酸化ナトリウム,水酸化カリウムと−40℃〜1
00℃、好ましくは0℃〜50℃の温度範囲で10分〜
24時間反応させることによりAがカルボキシ基の化合
物へと変換される。
同様にAが-COOR1で表わされるエステル基である時も上
記条件と同様に加水分解反応によりカルボン酸体へと変
換される。
上記式〔I〕で表わされる新規なイソカルバサイクリン
の合成原料である上記式〔II〕で表わされる化合物はそ
れ自体新規な化合物であり、その具体例としては水酸基
の保護基を除去した化合物として例示すると下記に示し
たものが挙げられる。
(25)(1S,5S,6S,7R)−2−フエニルスルホニル−3−
メチレン−6−〔(E,3S)−3−ヒドロキシ−1−オク
テニル〕−7−ヒドロキシビシクロ〔3.3.0〕オクタン (26)(1S,5S,6S,7R)−2−フエニルスルホニル−3−
メチレン−6−〔(E,3S)−3−ヒドロキシ−1−ノネ
ニル〕−7−ヒドロキシビシクロ〔3.3.0〕オクタン (27)(1S,5S,6S,7R)−2−フエニルスルホニル−3−
メチレン−6−〔(E,3S)−3−ヒドロキシ−4−メチ
ル−1−オクテニル〕−7−ヒドロキシビシクロ〔3.3.
0〕オクタン (28)(1S,5S,6S,7R)−2−フエニルスルホニル−3−
メチレン−6−〔(E,3S)−3−ヒドロキシ−4,4−ジ
メチル−1−オクテニル〕−7−ヒドロキシビシクロ
〔3.3.0〕オクタン (29)(1S,5S,6S,7R)−2−フエニルスルホニル−3−
メチレン−6−〔(E,3S)−3−ヒドロキシ−5−メチ
ル−1−オクテニル〕−7−ヒドロキシビシクロ〔3.3.
0〕オクタン (30)(1S,5S,6S,7R)−2−フエニルスルホニル−3−
メチレン−6−〔(E,3S)−3−ヒドロキシ−5−メチ
ル−1−ノネニル〕−7−ヒドロキシビシクロ〔3.3.
0〕オクタン (31)(30)の6−〔(E,3S,5S)……〕体 (32)(30)の6−〔(E,3S,5R)……〕体 (33)(1S,5S,6S,7R)−2−フエニルスルホニル−3−
メチレン−6−〔(E,3S)−3−ヒドロキシ−3−シク
ロペンチル−1−プロペニル〕−7−ヒドロキシビシク
ロ〔3.3.0〕オクタン (34)(1S,5S,6S,7R)−2−フエニルスルホニル−3−
メチレン−6−〔(E,3S)−3−ヒドロキシ−3−シク
ロヘキシル−1−プロペニル〕−7−ヒドロキシビシク
ロ〔3.3.0〕オクタン (35)(1S,5S,6S,7R)−2−フエニルスルホニル−3−
メチレン−6−〔(E,3S)−3−ヒドロキシ−3−シク
ロヘキシル−1−ブテニル〕−7−ヒドロキシビシクロ
〔3.3.0〕オクタン (36)(1S,5S,6S,7R)−2−フエニルスルホニル−3−
メチレンメ−6−〔(E,3S)−3−ヒドロキシ−5−フ
エノキシ−1−ペンテニル〕−7−ヒドロキシビシクロ
〔3.3.0〕オクタン (37)(1S,5S,6S,7R)−2−フエニルスルホニル−3−
メチレン−6−〔(E,3S)−3−ヒドロキシ−5−エト
キシ−1−ペンテニル〕−7−ヒドロキシビシクロ〔3.
3.0〕オクタン (38)(1S,5S,6S,7R)−2−フエニルスルホニル−3−
メチレン−6−〔(E,4S)−4−ヒドロキシ−4−メチ
ル−1−オクテニル〕−7−ヒドロキシビシクロ〔3.3.
0〕オクタン (39)(1S,5S,6S,7R)−2−フエニルスルホニル−3−
メチレン−6−〔(E,4R)−4−ヒドロキシ−4−メチ
ル−1−オクテニル〕−7−ヒドロキシビシクロ〔3.3.
0〕オクタン (40)(1S,5S,6S,7R)−2−フエニルスルホニル−3−
メチレン−6−〔(E)−4−ヒドロキシ−4−ビニル
−1−オクテニル〕−7−ヒドロキシビシクロ〔3.3.
0〕オクタン (41)(25)〜(40)の2−p−トリルスルホニル体 (42)(25)〜(40)の2−p−トリルスルフイニル体 (43)(25)〜(40)の2−フエニルスルフイニル体 以上例示した化合物の水酸基が先に例示した保護基によ
り保護された化合物が上記式〔II〕で示された化合物に
相当するものである。
かくしてイソカルバサイクリン骨格を有する上記式
〔I〕で表わされる化合物が製造される。
〈発明の効果〉 本発明で得られる新規イソカルバサイクリンはそれ自体
イソカルバサイクリン様活性、例えば血小板凝集抑制作
用,血管拡張作用,降圧作用,抗SRS−A作用,細胞
保護作用等を有することが期待される。また医薬品とし
て有望視されているイソカルバサイクリンを合成する中
間体として有用な化合物である。
〈実施例〉 以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本
発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1 (1S,5S,6S,7R)−3−ヒドロキシメチル−6−〔(E,3
S)−3−t−ブチルジメチルシリルオキシ−1−オク
テニル〕−7−t−ブチルジメチルシリルオキシビシク
ロ〔3.3.0〕−2−オクテン400μg(0.79mmol)の
エーテル溶液(5ml)にトリエチルアミン330μl
(2.4mmol)を加え、0℃に冷却した。ここにチオフエ
ニルクロリド(1mmol/ml)950μl(0.95mmol)を
滴下し、0℃で1時間攪拌した。水を加えて反応を終結
させ、エーテル抽出を行つた。無水硫酸マグネシウム上
で乾燥し、溶媒を留去した。カラムクロマトグラフイー
(ヘキサン:酢酸エチル=10:1)に供し、(1S,5S,
6S,7R)−2−フエニルスルホニルブチル−3−メチレ
ン−6−〔(E,3S)−3−t−ブチルジメチルシリルオ
キシ−1−オクテニル〕−7−t−ブチルジメチルシリ
ルオキシビシクロ〔3.3.0〕オクタン392mg(81
%)を得た。
TLC(ヘキサン:酢酸エチル=4:1,Rf=0.35,0.
4) NMR(δppm,CDCl3): 0.85(s,18H),0.7〜2.6(m,18H), 3.1〜4.2(m,3H),4.65〜5.5(m,4H), 7.4(m,5H) IR(cm-1,neat): 2950,2850,1460,1440,1360, 1250,1110,1045 実施例2 スルホキシド体130mg(0.21mmol)の塩化メチレン溶
液( 2ml)を0℃に冷却し、m−クロロ過安息香酸5
4mg(0.32mmol)を加え、40分間攪拌した。重ソーを
加えて反応を終結させ、ヘキサンにて抽出した。有機層
を乾燥後溶媒を留去し、カラムクロマトグラフイー(シ
リカゲルヘキサン:酢酸エチル=10:1)に供し、ス
ルホン体107mg(80%)を得た。
NMR(δppm,CDCl3): 0.9(s,18H),0.7〜3.3(m,18H), 3.5〜4.2(m,3H),4.7(br.s,1H), 5.1(br.s,1H),5.45(m,2H), 7.3〜8.1(m,5H) IR(cm-1,neat): 2950,2860,1650,1510,1460, 1440,1385,1360,1310,1255 実施例3 スルホン体105mg(0.17mmol)を500μlTHF溶
液とし、窒素気下−78℃に冷却した。n−ブチルリチ
ウム(0.156M,ヘキサン)を1.17ml(0.183mmol)を加
え、10分後にHMPA(ヘキサメチルホスホリツクト
リアミド)1mlを加え、30分間攪拌した。次いで4−
ヨード酪酸メチル42mg(0.18mmol)のTHF(1ml)
溶液を加え、1時間攪拌した。塩化アンモニウム水溶液
を加え、エーテル抽出した。有機層を乾燥後カラムクロ
マトグラフイー(ヘキサン:酢酸エチル=25:1)、
次いでTLC(ベンゼン:酢酸エチル=20:1)で精
製し、回収36mg(34%),α成績体42mg(35
%),γ成績体12mg(10%)を得た。
γ成績体 NMR(δppm,CDCl3): 0.9(s,18H),0.8〜2.8(m,26H), 3.6(s,3H),3.6〜4.2(m,2H), 5.4(m,2H),7.5〜8.0(m,5H) 実施例4 ジシリル体20mg(0.027mmol)の1mlアセトニトリル
溶液を0℃に冷却し、ピリジン100μl,フツ化水素
酸−ピリジン200μlを加え、1時間攪拌した。飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液で反応を終結させ、酢酸エチ
ルにて抽出を行つた。有機層を乾燥後溶媒を減圧下留去
し、シリカゲルカラムクロマトグラフイー(ヘキサン:
酢酸エチル=1:4 2%メタノール)に供し、ジオー
ル体9mg(65%)を得た。
NMR(δppm,CDCl3): 0.7〜1.0(m,3H),1.0〜3.0(m,23H), 3.5〜4.2(m,2H),3.65(s,3H), 5.35〜5.6(m,2H),7.3〜7.9(m,5H) 実施例5 実施例1と同様にしてアルコール体320mg(0.6mmo
l)よりスルホキシド体315mg(82%)を得た。
NMR(δppm,CDCl3): 0.85(s,18H),0.7〜2.5(m,22H), 3.1〜4.2(m,3H),4.6〜5.5(m,4H), 7.4(m,5H) 実施例6 実施例2と同様にしてスルホキシド体310μgよりス
ルホン体276μg(87%)を得た。
NMR(δppm,CDCl3): 0.9(s,18H),0.7〜3.4(m,22H), 3.5〜4.2(m,3H),4.7(br.s,1H), 5.1(br.s,1H),5.45(m,2H), 7.3〜8.1(m,5H) 実施例7 実施例3と同様にしてスルホン体10mg(0.17mmol)よ
り目的物であるγ成績体20μg(16%)及びα成績
体65μg(51%)を得た。
γ成績体 NMR(δppm,CDCl3): 0.9(s,18H),0.8〜2.8(m,30H), 3.6(s,3H),3.6〜4.2(m,2H), 5.4(m,2H),7.5〜8.1(m,5H) 実施例8 アルコール体251μg(0.52mmol)より実施例1と同
様にしてスルホキシド210μg(68%)を得た。
NMR(δppm,CDCl3): 0.9(s,9H),1.1(s,3H),0.7〜1.7(m,11H), 1.7〜3.0(m,7H),3.1〜4.2(m,3H), 4.65〜5.5(m,4H),7.4(m,5H) 実施例9 実施例2と同様にしてスルホキシド体200μg(0.34
mmol)よりスルホン体158μg(77%)を得た。
NMR(δppm,CDCl3): 0.9(s,9H),1.1(s,3H),0.7〜3.3(m,18H), 3.5〜4.2(m,3H),4.7(br.s,1H), 5.1(br.s,1H),5.45(m,2H), 7.3〜8.1(m,5H), 実施例10 実施例3と同様にしてスルホン体140μg(0.23mmo
l)より目的物であるγ成績体27μg(17%)及び
α成績体76μg(17%)を得た。
γ成績体 NMR(δppm,CDCl3): 0.9(s,9H),0.8〜2.8(m,26H),1.1(s,3H), 3.5〜4.3(m,2H),5.5(m,2H), 7.5〜8.0(m,5H) 実施例11 実施例1と同様にしてアルコール体290μg(0.57mm
ol)よりスルホキド体25/mg(71%)を得た。
NMR(δppm,CDCl3): 0.9(s,18H),0.1〜2.5(m,16H), 3.1〜4.1(m,3H),4.6〜5.5(m,4H), 7.4(m,5H) 実施例12 実施例2と同様にしてスルホキシド体240μg(0.39
mmol)よりスルホン体211μg(86%)を得た。
NMR(δppm,CDCl3): 0.9(s,18H),1.0〜3.3(m,16H), 3.5〜4.2(m,3H),4.7(br.s,1H), 5.1(br.s,1H),5.45(m,2H), 7.3〜8.1(m,5H) 実施例13 実施例と同様にしてスルホン体150mg(0.24mmol)よ
り目的物であるγ成績体30μg(17%)及びα成績
体79μg(45%)を得た。
γ成績体 NMR(δppm,CDCl3): 0.9(s,9H),1.0〜2.9(m,24H), 3.65(s,3H),3.6〜4.2(m,2H), 5.4(m,2H),7.5〜8.0(m,5H)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/557 ACL

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記式[I] で表わされる化合物、その立体異性体あるいはそれらの
    任意の割合の混合物であるイソカルバサイクリン類。
  2. 【請求項2】Aがカルボキシ基またはメトキシカルボニ
    ル基である特許請求の範囲第1項記載のイソカルバサイ
    クリン類。
  3. 【請求項3】R2とR3は同一もしくは異なり、水素原
    子,トリメチルシリル基,ジメチル−t−ブチルシリル
    基である特許請求の範囲第1項または第2項記載のイソ
    カルバサイクリン類。
  4. 【請求項4】R4が水素原子である特許請求の範囲第1
    項〜第3項のいずれか1項記載のイソカルバサイクリン
    類。
  5. 【請求項5】R5がブチル基,ペンチル基,ヘキシル
    基,ヘプチル基,2−ヘキシル基,2−メチル−2−ヘ
    キシル基,2−メチルブチル基,2−メチルペンチル
    基,シクロペンチル基,シクロヘキシル基である特許請
    求の範囲第1項〜第4項のいずれか1項記載のイソカル
    バサイクリン類。
  6. 【請求項6】n=0である特許請求の範囲第1項〜第5
    項のいずれか1項記載のイソカルバサイクリン類。
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