JPH07108894B2 - 置換ベンジルスルホアミド誘導体、その製法及び選択性除草剤 - Google Patents

置換ベンジルスルホアミド誘導体、その製法及び選択性除草剤

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JPH07108894B2
JPH07108894B2 JP29854587A JP29854587A JPH07108894B2 JP H07108894 B2 JPH07108894 B2 JP H07108894B2 JP 29854587 A JP29854587 A JP 29854587A JP 29854587 A JP29854587 A JP 29854587A JP H07108894 B2 JPH07108894 B2 JP H07108894B2
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信雄 小野寺
進三 染谷
誠吾 小浦
繁則 瀬上
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は一般式 (式中、Rは塩素原子またはトリフロロメチル基を示
し、R1はC3 のアルキニル基を、R2はカルバモイル基
またはシアノ基を示す。) で表わされるN−アルキニルN−置換メチルm−置換ベ
ンジルスルホアミド誘導体(以下、本発明化合物とい
う)、その製造法及び該化合物を有効成分として含有す
る選択性除草剤に関するものである。
〔従来の技術〕
農作物を雑草害から守り増収をはかるため、各種系統の
化合物が研究され、多種類の除草剤が実用場面で使用さ
れ、農業の生産性を高めるに多大の貢献をしていること
は知られている。しかしながら、これら除草剤の大部分
は稲作、とくに直播栽培方式において強害雑草であるヒ
エ類に対して強力な活性と同時に稲に対して高度の安全
性を示すいわゆる稲−ヒエ属間選択性を有するものでは
ない。
或る種のスルホアミド系化合物が稲−ヒエ属間選択性を
有することは知られている(特開昭53-44543号;特開昭
53-145916号)。しかしながら、その殺草活性は満足す
べきものではない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は水田稲作、とくに省力、低コスト型の近代的農
業形式である直播栽培において稲−ヒエ属間選択性、ヒ
エ類に対する殺草活性、またはその効果的使用期間など
の諸問題を同時に解決する新規な除草剤を提供すること
を目的とする。
〔問題を解決するための手段〕
本発明者等は強力なヒエ殺草活性および稲−ヒエの属間
選択性を有し、かつ使用適期幅の広い、より有用な除草
剤の開発を目的として、特にスルホアミド系化合物につ
いて鋭意研究を重ねた結果、本発明化合物が稲−ヒエ属
間選択性、ヒエ殺草活性、及び使用適期幅等に満足すべ
き特性を有する事を見出し、本発明を完成するに至っ
た。
すなわち、本発明は (1)一般式 (式中、Rは塩素原子またはトリフロロメチル基を示
し、R1はC3 のアルキニル基を、R2はカルバモイル基
またはシアノ基を示す。) で表わされるN−アルキニルN−置換メチルm−置換ベ
ンジルスルホアミド誘導体、 (2)(a)一般式 (式中、R、R2は前記と同じ意味を示す。) で表わされるN−置換メチルm−置換ベンジルスルホア
ミド誘導体と一般式 R1-X (式中、R1は前記と同じ意味を示し、Xはハロゲン原子
または−O-SO2-R3を示し、R3は低級アルキルまたはアリ
ール基を示す。) で表わされるアルキニル化剤を反応させることを特徴と
する一般式 (式中、R、R1及びR2は前記と同じ意味を示す。) で表わされるN−アルキニルN−置換メチルm−置換ベ
ンジルスルホアミド誘導体の製造法、 (b)一般式 (式中、R、R1は前記と同じ意味を示す。) で表わされるN−アルキニルm−置換ベンジルスルホア
ミド誘導体と一般式 R2-CH2-Y (式中、R2は前記と同じ意味を示し、Yはハロゲン原子
を示す。) で表わされる置換メチルハロゲナイドを反応させること
を特徴とする一般式 (式中、R、R1及びR2は前記と同じ意味を示す。) で表わされるN−アルキニルN−置換メチルm−置換ベ
ンジルスルホアミド誘導体の製造法、 (c)一般式 (式中、R、Yは前記と同じ意味を示す。) で表わされるm−置換ベンジルスルホニルハロゲナイド
と一般式 (式中、R1、R2は前記と同じ意味を示す。) で表わされるN−アルキニルN−置換メチルアミン誘導
体を反応させることを特徴とする一般式 (式中、R、R1及びR2は前記と同じ意味を示す。) で表わされるN−アルキニルN−置換メチルm−置換ベ
ンジルスルホアミド誘導体の製造法および (3)一般式 (式中、Rは塩素原子またはトリフロロメチル基を示
し、R1はC3 のアルキニル基を、R2はカルバモイル基
またはシアノ基を示す。) で表わされるN−アルキニルN−置換メチルm−置換ベ
ンジルスルホアミド誘導体を有効成分として含有するこ
とを特徴とする選択性除草剤、を提供する。
本発明化合物は本発明者等が始めて合成した文献未記載
の新規化合物である。
本発明化合物は後記試験例に示される様に直播の稲に対
しても完全に安全である高度な稲−ヒエ属間選択性を有
し、強力なヒエ殺草活性更に発芽期及び生育の進んだヒ
エに対しても完全に枯殺できる使用適期幅の広いすぐれ
た除草剤としての特性を有している。
更に本発明化合物は、製造も容易であり、高収率で得ら
れるなど経済性にも優れているのが産業上有利な点であ
る。
本発明化合物は下記反応式で示される方法で合成するこ
とができる。下記式中のR、R1、R2、X及びYは前記と
同じ意味である。
本発明化合物は上記(A)、(B)及び(C)法の夫々
の試薬の組合せで過剰の塩基性物質の存在下に溶媒中で
反応させることにより、容易に高収率で得ることができ
る。
(A)及び(B)法は基本的にはスルホアミド基の の一種のアルキル化反応であるので、殆ど同様に反応を
行うことができる。一般式R1-XのR1はプロパギル基、2
−ブチン−1−イル基が好ましく、Xは塩素原子、臭素
原子または が好ましいが、特に臭素原子が適当である。R2-CH2-Yの
Yは塩素原子または臭素原子が好ましい。そしてその使
用量はスルホアミドに対し当モルまたは過剰が好まし
く、通常1.0モル〜1.5モル倍が適当である。溶媒として
は、例えばアセトンの様なケトン類、テトラハイドロフ
ラン、ジオキサン、ジメトキシエタンの様なエーテル
類、酢酸エチルの様なエステル類、ベンゼン、クロロベ
ンゼンの様な芳香族炭化水素類、ジメチルホルムアミ
ド、N−メチルピロリドンの様な極性溶媒などを単独ま
たは混合して使用することができる。
更に水またはエタノールなどのアルコール類と前記溶媒
類の混合系も実施可能である。
溶媒の使用量には特別な制限はないが、通常スルホアミ
ドの量の5〜20倍が適当である。
塩基性物質としては、例えば炭酸カリ、炭酸ソーダ、苛
性カリ、苛性ソーダ、ナトリウムアルコラート、水素化
ナトリウムなどの無機塩基が使用され、その使用量はア
ルキル化剤に対し過剰量が有利であり、通常1.1〜3.0モ
ル倍が適当である。
反応温度は室温以上加熱まで任意に設定でき、好ましく
は30〜130℃の範囲であるが、40〜100℃の範囲が特に有
利である。
反応時間は設定条件によって変化するが、通常1〜10時
間で終了させることができる。
(C)法はスルホニルハロゲナイドと第2級アミンの反
応であるので、温和な条件で実施することができる。m
−置換ベンジルスルホニルハロゲナイドとしてはスルホ
ニルクロライドが適当であり、当該アミンの使用量はス
ルホニルクロライドに対し過剰が好ましく、通常1.1〜
1.5モル倍が適当であり、また脱酸剤をかねて2モル倍
以上使用することもできる。
溶媒及び塩基性物質については(A)及び(B)と同様
であるが、更に第3級アミンの使用が可能である。
反応温度は0℃以上加熱まで任意に設定できるが、有利
には5〜40℃の範囲で実施できる。反応時間は設定条件
で変わるが、通常1〜数時間で終了させることができ
る。
反応生成物は常法により反応混合物から単離でき、所望
により再結晶、カラムクロマトグラフィーなどにより容
易に精製することができる。
次に実施例をあげて本発明化合物の製造法につき詳しく
説明するが、これらのみに限定されるものではない。
実施例1 N−プロパギルN−カルバモイルメチルm−クロロベン
ジルスルホアミド(化合物1)の合成 N−カルバモイルメチルm−クロロベンジルスルホアミ
ド1.32g(0.005モル)、粉末の無水炭酸カリウム2.10g
(0.015モル)及びプロパギルブロマイド0.65g(0.0055
モル)をアセトン15mlに加え、良好な撹拌下に6時間煮
沸した後放冷し、反応液を撹拌下に水に注ぎ、約1時間
後に析出した沈殿を濾別、水洗、乾燥して1.20gの粗製
品を得た。これをシリカゲルクロマトグラフィーにより
精製して融点85〜86℃の白色結晶を得た。(溶媒ベンゼ
ン:酢酸エチル=1:1) 赤外線吸収スペクトル(KBr法) 実施例2 N−プロパギルN−シアノメチルm−クロロベンジルス
ルホアミド(化合物2)の合成 N−プロパギルm−クロロベンジルスルホアミド1.32g
(0.005モル)、粉末の無水炭酸カリウム1.73g(0.0125
モル)及びブロモアセトニトリル0.66g(0.0055モル)
をジメトキシエタン15mlに加え、良好な撹拌下に50〜55
℃で1時間反応を続けた後、放冷し、実施例1と同様に
処理して粗製品1.30gを得た。ベンゼン:ヘキサン=1:1
で精製して融点85.5〜86.5℃の白色結晶を得た。
赤外線吸収スペクトル(KBr法) 3262cm-1(−CH2C≡CHの≡C-Hの吸収) 1359cm-1、1161cm-1(−SO2N<の−SO2−の吸収) 実施例3 N−(2−ブチン−1−イル)N−カルバモイルメチル
m−クロロベンジルスルホアミド(化合物3)の合成 N−カルバモイルメチルm−クロロベンジルスルホアミ
ド1.32g(0.005モル)、粉末炭酸カリウム2.10g(0.015
モル)及び2−ブチン−1−イルトシルエステル1.19g
(0.0053モル)をジメトキシエタン15mlに加え、良好な
撹拌下に8時間煮沸した後放冷し、反応液を撹拌下に水
に注ぎ、約1時間後に析出した沈殿を濾別、水洗、乾燥
して1.30gの粗製品を得た。ベンゼン:ヘキサン=1:1で
精製して融点135〜136℃の白色結晶を得た。
赤外線吸収スペクトル(KBr法) 実施例4 N−プロパギルN−カルバモイルメチルm−クロロベン
ジルスルホアミド(化合物1)の合成 α−プロパギルアミノアセトアミド0.73g(0.0065モ
ル)、無水炭酸ソーダ1.06g(0.01モル)を水10mlで溶
解し、良好な撹拌下にm−クロロベンジルスルホニルク
ロライド1.13g(0.005モル)をジクロロメタン10mlで溶
解した液を20℃以下で徐々に加えた。20℃以下で30分撹
拌し、更に室温で3時間反応をつづけた後、水30mlを加
えて40℃以下でジクロロメタンを回収し、析出している
沈殿を室温で濾別、水洗した後、ベンゼン:ヘキサン=
4:1で洗い、乾燥して融点85〜86℃の白色結晶1.10gを得
た。
赤外線吸収スペクトルで目的物であるとをを確認した。
実施例1〜3と同様にして次の化合物を得た。
本発明化合物をそのまま使用してもよいが、一般には、
乳剤、水和剤、粒剤、微粒剤、粉剤等に製剤して使用す
ることが有利である。
これら製剤を造るに際しては、液体または固体担体を使
用することができる。液体担体としては、有機溶剤があ
げられるが、たとえばキシレン、クロロベンゼン、メチ
ルナフタレン、シクロヘキサノン、イソホロン、アルコ
ール類、ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン
等が有利に使用される。固体担体としては、たとえばカ
オリン、タルク、ベントナイト、ケイソウ土、クレー等
があげられ、またアルミナ、ケイ酸塩、等の合成化合物
も使用できる。製剤に当っては、乳化、分散、懸濁、浸
透等の特性を与えるため、各種の補助剤たとえば乳化
剤、分散剤、展着剤、湿展剤、浸透剤等を使用すること
ができる。
また散布労力を低減する目的で、或いは有効に防除でき
る草種の幅を広げる目的で他の除草剤と混合して使用す
ることもできる。特に本発明化合物は広葉雑草には効果
が弱いことからこれらに有効な除草剤との混合は有意義
であり、実用場面では重要となる。
つぎに本発明化合物を有効成分として含有する除草剤の
製剤実施例及び殺草活性試験例を示すが、本発明は、勿
論これらのみに限定されるものではない。部は重量部を
示す。
実施例5 乳剤 化合物番号2の化合物20部にイソホロン15部、キシレン
60部を加え、これに乳化剤としてポリオキシエチレンア
ルキルエーテル1.5部、アルキルベンゼンスルホネート
2部、ポリオキシエチレンソルビタンアルキレート1.5
部を加え、混合溶解して20%乳剤を得た。
実施例6 水和剤 化合物番号1の化合物30部にホワイトカーボン2部を加
えて混合し、これに分散湿展剤としてアルキルエーテル
硫酸ナトリウム3部及びジアルキルナフタレンスルホン
酸ナトリム2部を加え、更に粉砕助剤としてクレー63部
を加え、全体をよく混合した後粉砕して30%水和剤を得
た。
実施例7 粒剤 化合物番号4の化合物3部にクレー67部、ベントナイト
26部を加え、崩壊助剤としてアルキルベンゼンスルホネ
ート0.5部、リグニンスルホン酸ナトリウム3.5部を加
え、全体をよく混合する。これに水を加えて混合後造粒
乾燥し、整粒して3%粒剤を得た。
実施例8 発芽期土壌処理試験 表面積100cm2のポットに水田土壌を詰め、ノビエ種子50
粒と水稲種子10粒を播種し、0.5cmの厚さに覆土をし
た。ノビエ及び水稲種子が土壌表面に発芽した時に湛水
深4.0cmとして本発明化合物の所定量を処理した。薬剤
処理後14日目に調査を行ない表−1の結果を得た。
実施例9 ノビエ2.0葉期処理試験 表面積100cm2のポットに実施例8と同様にノビエ種子と
水稲種子とを播種し、各々が2.0葉期になるまで生育さ
せた。ノビエ及び水稲が各々2.0葉期になった時に湛水
深4.0cmとして本化合物の所定量を処理した。薬剤処理
後14日目に調査を行ない表−2の結果を得た。
発明の効果 本発明により極めて高度な稲−ヒエ属間選択性と強力な
ヒエ殺草活性を有し、かつ使用適期幅の広いすぐれた除
草剤を得ることができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 (式中、Rは塩素原子またはトリフロロメチル基を示
    し、R1はC3 のアルキニル基を、R2はカルバモイル基
    またはシアノ基を示す。) で表わされるN−アルキニルN−置換メチルm−置換ベ
    ンジルスルホアミド誘導体。
  2. 【請求項2】一般式 (式中、Rは塩素原子またはトリフロロメチル基を示
    し、R2はカルバモイル基またはシアノ基を示す。) で表わされるN−置換メチルm−置換ベンジルスルホア
    ミド誘導体と一般式 R1-X (式中、R1はC3 のアルキニル基を示し、Xはハロゲ
    ン原子または−O-SO2-R3を示し、R3は低級アルキル基、
    またはアリール基を示す。) で表わされるアルキニル化剤を反応させることを特徴と
    する一般式 (式中、R、R1及びR2は前記と同じ意味を示す。) で表わされるN−アルキニルN−置換メチルm−置換ベ
    ンジルスルホアミド誘導体の製造法。
  3. 【請求項3】一般式 (式中、R、R1は前記と同じ意味を示す。) で表わされるN−アルキニルm−置換ベンジルスルホア
    ミド誘導体と一般式 R2-CH2-Y (式中、R2は前記と同じ意味を示し、Yはハロゲン原子
    を示す。) で表わされる置換メチルハロゲナイドを反応させること
    を特徴とする一般式 (式中、R、R1及びR2は前記と同じ意味を示す。) で表わされるN−アルキニルN−置換メチルm−置換ベ
    ンジルスルホアミド誘導体の製造法。
  4. 【請求項4】一般式 (式中、Rは前記と同じであり、Yはハロゲン原子を示
    す。) で表わされるm−置換ベンジルスルホニルハロゲナイド
    と一般式 (式中、R1、R2は前記と同じ意味を示す。) で表わされるN−アルキニルN−置換メチルアミン誘導
    体を反応させることを特徴とする一般式 (式中、R、R1、R2は前記と同じ意味を示す。) で表わされるN−アルキニルN−置換メチルm−置換ベ
    ンジルスルホアミド誘導体の製造法。
  5. 【請求項5】一般式 (式中、Rは塩素原子またはトリフロロメチル基を示
    し、R1はC3 のアルキニル基を、R2はカルバモイル基
    またはシアノ基を示す。) で表わされるN−アルキニルN−置換メチルm−置換ベ
    ンジルスルホアミド誘導体を有効成分として含有するこ
    とを特徴とする選択性除草剤。
JP29854587A 1987-11-26 1987-11-26 置換ベンジルスルホアミド誘導体、その製法及び選択性除草剤 Expired - Lifetime JPH07108894B2 (ja)

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