JPH07296345A - 磁気ヘッドクリーニング装置 - Google Patents

磁気ヘッドクリーニング装置

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JPH07296345A
JPH07296345A JP9023194A JP9023194A JPH07296345A JP H07296345 A JPH07296345 A JP H07296345A JP 9023194 A JP9023194 A JP 9023194A JP 9023194 A JP9023194 A JP 9023194A JP H07296345 A JPH07296345 A JP H07296345A
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JP
Japan
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magnetic head
cleaning
roller
cleaning roller
magnetic
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Application number
JP9023194A
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English (en)
Inventor
Tatsuo Hisamura
達雄 久村
Tatsuro Ishiguro
達郎 石黒
Sunaidaa Matsuto
スナイダー マット
Hiroshi Kobayashi
宏 小林
Shinko Kiko
真弘 喜古
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気テープに記録再生を行なう回転ヘッドド
ラム1にクリーニングローラ100が転接して磁気ヘッ
ド4のクリーニングを行なう磁気ヘッドクリーニング装
置において、磁気ヘッドに付着した粘着性の異物を簡単
に除去できるようにする。 【構成】 磁気ヘッド4のクリーニングを行なうクリー
ニングローラを、弾力性を有する円筒型ローラ300
と、このローラ300の周面を覆う研磨性材料200と
により構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はVTR装置等において磁
気テープに記録再生を行なう回転ヘッドドラムの磁気ヘ
ッドをクリーニングするための装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】VTR装置等の回転磁気ヘッドを用いた
ヘリカルスキャン方式によって記録再生を行なうように
した磁気記録再生装置においては、磁気ヘッドのギャッ
プ部に異物が付着すると正常な記録または再生が行われ
なくなるので、この異物を除去するためのクリーニング
装置を備えたものがある。
【0003】一般にこの磁気ヘッドクリーニング装置
は、回転ヘッドドラムの周面にクリーニングローラを転
接させ、この状態でドラムを回転させることにより磁気
ヘッドとクリーニングローラが擦られ、磁気ヘッドのギ
ャップ部に付着した異物が除去されるように構成されて
いる。従来この磁気ヘッドクリーニング装置に用いられ
るクリーニングローラとしては、例えば図9に示すよう
にバインディング剤等を浸み込ませた円板状の不織布1
02を約100枚程重ねてローラ100を構成したも
の、あるいは図10に示すようにポリウレタンフォーム
製のローラ100の周面(回転ヘッドドラムとの転接
面)に縦方向の溝部(スリット)101を複数形成して
なるもの、等が実施されている。また最近ではクリーニ
ング性能を向上させるために、図11に示されるような
ポリウレタンフォーム製のローラ100に研磨剤103
を混入させたものも考案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これら従来の磁気ヘッ
ドクリーニングローラは、図9の場合、不織布にバイン
ディング剤等を浸み込ませることによってクリーニング
効果の向上を図っているが、研磨成分を含むものではな
いためクリーニング効果は充分ではなく、またこれを多
数枚重ねるためコスト的に非常に高いものとなる欠点が
あった。図10の場合、溝部の段差によって磁気ヘッド
のギャップ部に溜まった異物を掻き出すことを狙ってい
るが、粘着性のある異物に対しては殆ど効果がない。図
11のように研磨剤を混入させるとクリーニング効果は
格段に向上するが、ベースとなるポリウレタンフォーム
が柔らか過ぎるためクリーニング時にローラのなかにヘ
ッドが潜り込んで、磁気ヘッドの摺動面端部が強く擦り
取られる。このため頻繁にクリーニングを施すと磁気ヘ
ッド摺動面の形状が凸型に変化し、磁気ヘッド出力の低
下やテープとの当たり不良を招く事になる。また塗膜強
度の弱い記録媒体を使用する場合には、この研磨時に発
生する研磨屑が磁気記録媒体を傷つけるおそれがある。
本発明はこれらの問題点を解消することを目的としてな
されたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の第1の発明は、磁気テープに記録再生を行
なう回転ヘッドドラムに転接して磁気ヘッドのクリーニ
ングを行なうクリーニングローラを装着してなる装置に
おいて、上記クリーニングローラを、弾力性を有する円
筒型ローラと、そのローラの周面を覆った研磨性を有す
る材料とから構成してなるものである。そしてこの構成
においては、研磨性を有する材料として、微小砥粒を付
着させた不織布を用いる。さらにこの研磨性を有する材
料としては、微小砥粒を塗布した精密研磨テープを用い
てもよい。
【0006】また本発明の第2の発明は、磁気テープに
記録再生を行なう回転ヘッドドラムに転接して磁気ヘッ
ドのクリーニングを行なうクリーニングローラを装着し
てなる装置において、上記クリーニングローラの周面に
研磨性を有する材料と研磨性を有しない材料とを交互に
配してなるものである。そしてこの構成においては、研
磨性を有する材料として、微小砥粒を付着させた織布、
あるいは不織布を用いる。
【0007】さらに本発明の第3の発明は、磁気テープ
に記録再生を行なう回転ヘッドドラムに転接して磁気ヘ
ッドのクリーニングを行なうクリーニングローラを装着
してなる装置において、上記クリーニングローラを、弾
力性を有する円筒型ローラと、そのローラの周面を覆っ
た織布とから構成してなるものである。そしてこの構成
においては、上記織布として、繊維径が数μm以下の極
細繊維の織布を用いる。
【0008】
【作用】上記の構成を有する本発明の第1の発明の磁気
ヘッドクリーニング装置においては、クリーニングロー
ラを回転ヘッドドラムに転接させ、この状態で回転ヘッ
ドドラムが回転される事により、クリーニングローラの
表面に付着、あるいは塗布された微小砥粒が、常に磁気
テープとの実走状態とほぼ同じ状態で磁気ヘッドの表面
を軽く研磨するため、磁気ヘッド摺動面の形状を大きく
変化させることなく、磁気ヘッドに付着した粘着性の異
物を簡単に除去することができる。
【0009】また、第2の発明の磁気ヘッドクリーニン
グ装置においては、クリーニングローラを回転ヘッドド
ラムに転接させ、この状態で回転ヘッドドラムが回転さ
れる事により、クリーニングローラの表面の研磨面が、
磁気ヘッドの表面を軽く研磨すると同時に、非研磨面が
研磨屑を取り除くため、磁気記録媒体を傷つけることな
く、磁気ヘッドに付着した粘着性の異物を簡単に除去す
ることができる。
【0010】さらに、第3の発明の磁気ヘッドクリーニ
ング装置においては、クリーニングローラを回転ヘッド
ドラムに転接させ、この状態で回転磁気ヘッドドラムが
回転される事により、クリーニングローラの織布の表面
の極細繊維が、常に磁気テープとの実走状態とほぼ同じ
状態で磁気ヘッドの正面を拭き取るため、磁気ヘッド摺
動面の形状を変化させることなく、磁気ヘッドに付着し
た粘着性の異物を簡単に除去することができる。
【0011】
【実施例】以下、図1〜図8を参照しながら本発明の実
施例について説明する。図1及び図2において1はVT
R等の磁気記録再生装置において磁気テープが巻き付け
られる回転ヘッドドラムを示し、この回転ヘッドドラム
1は図2により明らかな如く固定側ドラム2と、この固
定側ドラム2に対して高速回転される回転側ドラム3と
によりなり、この回転側ドラム3に磁気テープに記録再
生を行なう磁気ヘッド4が取り付けられ、その先端部は
ドラム周面から僅かに突出している。
【0012】5はこの回転ヘッドドラム1の磁気ヘッド
4をクリーニングするための磁気ヘッドクリーニング装
置で、この磁気ヘッドクリーニング装置5は、固定基板
6に軸7を中心として回転可能にアーム8が取り付けら
れ、このアーム8の先端にクリーニングローラ100が
回転自在に枢支されてなる。このクリーニングローラ1
00の枢支部の構造は図2から明らかなように、アーム
8の先端部に植設された軸柱9にカラー10を介してク
リーニングローラ100が回転自在に取り付けられて構
成される。11はクリーニングローラ100の抜け止め
のためのワッシャである。
【0013】そしてこのクリーニングローラ100は固
定基板6とアーム8との間に配されるねじりコイルばね
12の力によって常に回転ヘッドドラム1の周面に圧着
して転接されるようになっており、このクリーニングロ
ーラ100が転接した状態で回転ヘッドドラム1の回転
側ドラム3が回転されると、ドラム周面より突出してい
る磁気ヘッド4の先端部とクリーニングローラ100と
が擦られ、これによって磁気ヘッド4に付着している異
物が除去され、即ち磁気ヘッドのクリーニングが行なわ
れる。
【0014】またこのクリーニングローラ100はテー
プカセットのローディング完了状態では回転ヘッドドラ
ム1から離れるようになっており、即ち磁気記録再生装
置にテープカセットCが挿入されてローディング動作が
開始されると、これと同期してローディング機構の一部
である移動棒13が矢印a方向に前進移動し、この動き
によりアーム8の上面に突出された突起14が移動棒1
3に押圧され、これによってクリーニングローラ100
はねじりコイルばね12の力に抗して回転ヘッドドラム
1の周面から離れる(図1Bの状態)。従って、クリー
ニングローラ100が回転ヘッドドラム1への磁気テー
プの巻付動作及びテープ走行の妨げとなることはない。
またテープカセットのイジェクト時にはアンローディン
グ動作に同期して移動棒13が後退移動されることによ
り、クリーニングローラ100は前述した如くねじりコ
イルばね12の力によって回転ヘッドドラム1の周面に
転接される状態に戻る。
【0015】次にクリーニングローラ100の構造につ
いてさらに詳しく説明する。本発明の第1の発明では、
このクリーニングローラ100は図3に示すように、多
孔質で弾力性のある材料、例えばポリウレタンを材料と
して成型された円筒型ローラ300と、そのローラの周
面を覆っている研磨性材料200とからなる。この研磨
性材料200は三次元的な網の目構造となっている不織
布に微小砥粒を付着させた、適度の硬さを有するシート
状の物で、上記円筒型ローラ300の表面に接着剤等に
より固定されている。この不織布に付着させる微小砥粒
は酸化アルミ、酸化硅素、酸化クロム、酸化鉄、炭化硅
素等のいずれでもよく、またその大きさは被研磨面を荒
らさないように粒度2μm以下、好ましくは1μm以下
の均質なものを用いる。
【0016】そしてこのクリーニングローラ100によ
る磁気ヘッド4のクリーニング時には、不織布に付着し
ている微小砥粒110が、常に磁気ヘッドの表面を軽く
研磨し、これによって磁気ヘッド4に付着している異物
が除去される。この場合、粘着性を有する異物でも確実
に除去され、また粘着性のない通常の異物に対しても従
来以上のクリーニング効果がある。また三次元網目構造
の不織布は、研磨屑を布の中に効果的に補収するため、
目詰まりすることなく、長くクリーニング効果を保つこ
とができる。尚、クリーニングローラの研磨力は、回転
ヘッドドラムへの圧着力を10g程度に抑えることによ
り過度に強くならないようにして、磁気ヘッドの摩耗を
防いでいる。
【0017】また、このように弾力性を有する材料と研
磨性を有するシートの2重構造とした場合、磁気ヘッド
は適度な硬さを持つ不織布と接するため、ローラ内部に
潜り込むことなく実際のテープ走行時と同じような状態
で研磨される。また、この不織布は弾力性を有する材料
により支持されているため、回転ヘッドドラムに対し
て、常に平行度を保った状態で転接することができる。
【0018】次に本例のクリーニングローラの効果につ
いて説明する。実験は市販の8ミリVTR装置を用いて
行なった。まず、このVTR装置の回転ヘッドドラムに
装着されている磁気ヘッドの摺動面(テープ対接面)に
速乾性油性インク(いわゆるマジックインク)を塗布
し、乾燥させる。このインクは磁気ヘッド摺動面上で硬
化し固着するため、疑似的に磁気ヘッドの摺動面に異物
が付着した状態が再現される。これらの処理を施した2
台のVTR装置の各々に、それぞれ図10で示した従来
型のポリウレタン製クリーニングローラと、図3に示さ
れる本例のクリーニングローラを取り付けてロード、ア
ンロードを繰り返して、何回目で磁気ヘッド摺動面上の
インクが除去されるかを比較した。尚、本例のクリーニ
ングローラには、粒度0.5μmの酸化アルミを付着さ
せた不織布を、上記従来型クリーニングローラの周面に
巻き付けたものを使用した。この実験の結果、従来型ク
リーニングローラではロード、アンロードを10回繰り
返してもインクを除去できなかったのに対し、本例のク
リーニングローラでは10回の繰り返しでほぼ完全に除
去することができた。
【0019】続いて、他の実施例として、クリーニング
ローラが弾力性を有する円筒型ローラと、そのローラの
周面を覆った精密研磨テープからなる例を図4に示す。
即ち本例のクリーニングローラ100は、多孔質で弾力
性のある材料、例えばポリウレタンを材料として成型さ
れた円筒型ローラ300と、そのローラの周面を覆って
いる研磨性材料200とからなり、この研磨性材料20
0はベースフィルム202の片面にバインディング剤等
を介して微小砥粒によりなる研磨性塗料201を塗布し
た、磁気ヘッドの最終面仕上げに多用させる精密研磨テ
ープで、上記円筒型ローラ300の表面に接着剤等によ
り固定されている。
【0020】そしてこのクリーニングローラ100によ
る磁気ヘッド4のクリーニング時には、精密研磨テープ
200の研磨面が、常に磁気ヘッドの表面を軽く研磨
し、これによって磁気ヘッド4に付着している異物が除
去される。この場合、粘着性を有する異物でも確実に除
去され、また粘着性のない通常の異物に対しても従来以
上のクリーニング効果がある。尚、クリーニングローラ
の研磨力は、回転ヘッドドラムへの圧着力を10g程度
に抑えることにより過度に強くならないようにして、磁
気ヘッドの摩耗を防いでいる。
【0021】また、このように弾力性を有する材料と精
密研磨テープの2重構造とした場合、磁気ヘッドは適度
な硬さを持つ精密研磨テープと接するため、ローラ内部
に潜り込むことなく実際のテープ走行時と同じような状
態で研磨される。また、この精密研磨テープは弾力性を
有する材料により支持されているため、回転ヘッドドラ
ムに対して、常に平行度を保った状態で転接することが
できる。
【0022】次に本例のクリーニングローラの効果につ
いて説明する。この実験も市販の8ミリVTR装置を用
いて行なった。そして前述の実施例の場合と同様に、ま
ずこのVTR装置の回転ヘッドドラムに装着されている
磁気ヘッドの摺動面(テープ対接面)に速乾性油性イン
クを塗布して乾燥させ、この処理を施した2台のVTR
装置の各々に、それぞれ図10で示した従来型のポリウ
レタン製クリーニングローラと、図4に示される本例の
クリーニングローラを取り付けてロード、アンロードを
繰り返して、何回目で磁気ヘッド摺動面上のインクが除
去されるかを比較した。尚、本例のクリーニングローラ
には、メッシュ10000番の研磨テープを、上記従来
型クリーニングローラの周面に巻き付けたものを使用し
た。この実験の結果、従来型クリーニングローラではロ
ード、アンロードを10回繰り返してもインクを除去で
きなかったのに対し、本例のクリーニングローラでは6
回の繰り返しでほぼ完全に除去することができた。
【0023】図5は本発明の第2の発明の実施例を示し
ている。即ち本例のクリーニングローラ100は、多孔
質で弾力性のある材料、例えばポリウレタンを材料とし
て成型された非研磨性の円筒型ローラ300と、そのロ
ーラの周面の一部を覆っている研磨性材料200からな
る。この研磨性材料200は、クリーニングローラ10
0の周方向に所定の間隔を置いて複数箇所(この例では
3箇所)に形成されており、即ちクリーニングローラ1
00の周面は、研磨性材料と非研磨性材料とが交互に配
された構造となっている。尚、この研磨性材料200
は、図5に示すようにクリーニングローラ100の厚み
(高さ)方向の全幅にわたって形成するか、あるいは図
6に示す如くクリーニングローラ100の厚みより小さ
い幅に形成してもよい。
【0024】研磨性材料200は織布、あるいは三次元
的な網の目構造となっている不織布に微小砥粒を付着さ
せた、適度の硬さを有するシート状の物で、上記円筒型
ローラ300の表面に接着剤等により固定されている。
この布に付着させる微小砥粒は酸化アルミ、酸化硅素、
酸化クロム、酸化鉄、炭化硅素等のいずれでもよく、ま
たその大きさは被研磨面を荒らさないように粒度2μm
以下、好ましくは1μm以下の均質なものを用いる。
【0025】そしてこのクリーニングローラ100によ
る磁気ヘッドのクリーニング時には、布に付着している
微小砥粒が、常に磁気ヘッドの表面を軽く研磨し、これ
によって磁気ヘッドに付着している異物が除去される。
この場合、粘着性を有する異物でも確実に除去され、ま
た粘着性のない通常の異物に対しても従来以上のクリー
ニング効果がある。尚、クリーニングローラの研磨力
は、回転ヘッドドラムへの圧着力を10g程度に抑える
ことにより過度に強くならないようにして、磁気ヘッド
の摩耗を防いでいる。
【0026】また、このように研磨性材料と非研磨性材
料を交互に配した構造とした場合、磁気ヘッドは研磨性
材料で削られた後、その研磨屑は非研磨性材料により補
収、除去されるため、塗膜強度の弱い記録媒体に対して
も損傷を与えることはない。
【0027】次に本例のクリーニングローラの効果につ
いて説明する。この実験も市販の8ミリVTR装置を用
いて行った。そして前述の実施例の場合と同様に、まず
このVTR装置の回転ヘッドドラムに装着されている磁
気ヘッドの摺動面(テープ対接面)に速乾性油性インク
を塗布して乾燥させ、この処理を施した2台のVTR装
置の各々に、それぞれ図10で示した従来型のポリウレ
タン製クリーニングローラと、図5に示される本例のク
リーニングローラを取り付けてロード、アンロードを繰
り返して、何回目で磁気ヘッド摺動面上のインクが除去
されるかを比較した。尚、本例のクリーニングローラに
は、粒度0.5μmの酸化アルミを付着させた織布を、
上記従来型クリーニングローラの周面の約半分の面積に
貼り付けたものを使用した。この実験の結果、従来型ク
リーニングローラではロード、アンロードを15回繰り
返してもインクを除去できなかったのに対し、本例のク
リーニングローラでは15回の繰り返しでほぼ完全に除
去することができた。
【0028】尚、本例では研磨性材料として織布に微小
砥粒を付着させた材料を用いたが、不織布に微小砥粒を
付着させた材料を用いてもよいし、また多孔質のウレタ
ンに直接微小砥粒を塗布あるいは蒸着させて、研磨性部
分と非研磨性部分を交互に構成してもよい。
【0029】さらに図7は本発明の第3の発明の実施例
を示している。即ち本例のクリーニングローラ100
は、多孔質で弾力性のある材料、例えばポリウレタンを
材料として成型された円筒型ローラ300と、そのロー
ラの周面を覆っている織布210とからなる。この織布
210は図8に示すように繊維径が数μm以下の極細の
繊維を束ねて織り込んだ布で、上記円筒型ローラ300
の表面に接着剤等により固定されている。
【0030】そしてこのクリーニングローラ100によ
る磁気ヘッド4のクリーニング時には、織布210の極
細繊維が、常に磁気ヘッドの表面を拭き取り、これによ
って磁気ヘッド4に付着している異物が除去される。こ
の場合、粘着性を有する異物でも確実に除去され、また
粘着性のない通常の異物に対しても従来以上のクリーニ
ング効果がある。また極細繊維を織り込んで作られた織
布は、研磨屑を布の中に効果的に補収するため、目詰ま
りすることなく、長くクリーニング効果を保つことがで
きる。
【0031】また、このように弾力性を有する材料と極
細繊維織布の2重構造とした場合、磁気ヘッドは適度な
硬さを持つ織布と接するため、ローラ内部に潜り込むこ
となく実際のテープ走行時と同じような状態でクリーニ
ングされる。また、この織布は弾力性を有する材料によ
り支持されているため、回転ヘッドドラムに対して、常
に平行度を保った状態で転接することができる。
【0032】次に本例のクリーニングローラの効果につ
いて説明する。この実験も市販の8ミリVTR装置を用
いて行なった。そして前述の実施例の場合と同様に、ま
ずこのVTR装置の回転ヘッドドラムに装着されている
磁気ヘッドの摺動面(テープ対接面)に速乾性油性イン
クを塗布して乾燥させ、この処理を施した2台のVTR
装置の各々に、それぞれ図10で示した従来型のポリウ
レタン製クリーニングローラと、図7に示される本例の
クリーニングローラを取り付けてロード、アンロードを
繰り返して、何回目で磁気ヘッド摺動面上のインクが除
去されるかを比較した。尚、本例のクリーニングローラ
には、繊維径2μmの極細繊維織布を、上記従来型クリ
ーニングローラの周面に巻き付けたものを使用した。こ
の実験の結果、従来型クリーニングローラではロード、
アンロードを10回繰り返してもインクを除去できなか
ったのに対し、本例のクリーニングローラでは10回の
繰り返しでほぼ完全に除去することができた。
【0033】
【発明の効果】以上に説明した如く本発明の第1の発明
による磁気ヘッドクリーニング装置においては、クリー
ニングローラを回転ヘッドドラムに転接させ、この状態
で回転ヘッドドラムが回転される事により、クリーニン
グローラの表面に付着、あるいは塗布された微小砥粒
が、常に磁気テープとの実走状態とほぼ同じ状態で磁気
ヘッドの表面を軽く研磨するため、磁気ヘッド摺動面の
形状を大きく変化させることなく、磁気ヘッドに付着し
た粘着性の異物を簡単に除去することができる。
【0034】また本発明の第2の発明による磁気ヘッド
クリーニング装置においては、クリーニングローラを回
転ヘッドドラムに転接させ、この状態で回転ヘッドドラ
ムが回転される事により、クリーニングローラの表面の
研磨面が、磁気ヘッドの表面を軽く研磨すると同時に、
非研磨面が研磨屑を取り除くため、磁気記録媒体を傷つ
けることなく、磁気ヘッドに付着した粘着性の異物を簡
単に除去することができる。
【0035】さらに本発明の第3の発明による磁気ヘッ
ドクリーニング装置においては、クリーニングローラを
回転ヘッドドラムに転接させ、この状態で回転ヘッドド
ラムが回転される事により、クリーニングローラの織布
表面の極細繊維が、常に磁気テープとの実走状態とほぼ
同じ状態で磁気ヘッドの表面を拭き取るため、磁気ヘッ
ド摺動面の形状を変化させることなく、磁気ヘッドに付
着した粘着性の異物を簡単に除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】磁気ヘッドクリーニング装置の平面図で、Aは
クリーニングローラが回転ヘッドドラムに転接した状
態、Bはクリーニングローラが回転ヘッドドラムから離
れた状態である。
【図2】回転ヘッドドラムに転接されるクリーニングロ
ーラの側面図である。
【図3】クリーニングローラの表面部の拡大断面図であ
る(第1の発明の実施例)。
【図4】クリーニングローラの表面部の拡大断面図であ
る(第1の発明の他の実施例)。
【図5】クリーニングローラの斜視図である(第2の発
明の実施例)。
【図6】クリーニングローラの斜視図である(第2の発
明の他の実施例)。
【図7】クリーニングローラの表面部の拡大断面図であ
る(第3の発明の実施例)。
【図8】図7のクリーニングローラの表面の繊維の形状
を示す拡大写真(顕微鏡写真)である。
【図9】従来例のクリーニングローラの説明図である。
【図10】従来例のクリーニングローラの説明図であ
る。
【図11】従来例のクリーニングローラの説明図であ
る。
【符号の説明】
1 回転ヘッドドラム 4 磁気ヘッド 100 クリーニングローラ 110 微小砥粒 200 研磨性材料 201 研磨性塗料 202 ベースフィルム 210 織布 300 円筒型ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 宏 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 喜古 真弘 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気テープに記録再生を行なう回転ヘッ
    ドドラムに転接して磁気ヘッドのクリーニングを行なう
    クリーニングローラを装着してなる装置において、上記
    クリーニングローラが、弾力性を有する円筒型ローラ
    と、そのローラの周面を覆った研磨性を有する材料から
    なることを特徴とする磁気ヘッドクリーニング装置。
  2. 【請求項2】 上記研磨性を有する材料が、微小砥粒を
    付着させた不織布からなることを特徴とする請求項1に
    記載の磁気ヘッドクリーニング装置。
  3. 【請求項3】 上記研磨性を有する材料が、微小砥粒を
    塗布した精密研磨テープからなることを特徴とする請求
    項1に記載の磁気ヘッドクリーニング装置。
  4. 【請求項4】 磁気テープに記録再生を行なう回転ヘッ
    ドドラムに転接して磁気ヘッドのクリーニングを行なう
    クリーニングローラを装着してなる装置において、上記
    クリーニングローラの周面に、研磨性を有する材料と研
    磨性を有しない材料が交互に配されていることを特徴と
    する磁気ヘッドクリーニング装置。
  5. 【請求項5】 上記研磨性を有する材料が、微小砥粒を
    付着させた織布、あるいは不織布からなることを特徴と
    する請求項4に記載の磁気ヘッドクリーニング装置。
  6. 【請求項6】 磁気テープに記録再生を行なう回転ヘッ
    ドドラムに転接して磁気ヘッドのクリーニングを行なう
    クリーニングローラを装着してなる装置において、上記
    クリーニングローラが、弾力性を有する円筒型ローラ
    と、そのローラの周面を覆った織布からなることを特徴
    とする磁気ヘッドクリーニング装置。
  7. 【請求項7】 上記織布が、繊維径数μm以下の極細繊
    維の織布であることを特徴とする請求項6に記載の磁気
    ヘッドクリーニング装置。
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