JPH0753778B2 - ル−フイング材およびそのシ−ト - Google Patents

ル−フイング材およびそのシ−ト

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JPH0753778B2
JPH0753778B2 JP60228388A JP22838885A JPH0753778B2 JP H0753778 B2 JPH0753778 B2 JP H0753778B2 JP 60228388 A JP60228388 A JP 60228388A JP 22838885 A JP22838885 A JP 22838885A JP H0753778 B2 JPH0753778 B2 JP H0753778B2
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ethylene
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昇 山岡
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日本石油株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] 本発明はルーフィング用材料に関する。さらに詳しくは
特定の触媒を用いてエチレンとα−オレフィンとをラン
ダム共重合させて得られるきわめて低密度のエチレン共
重合体よりなる機械的特性、施工性、耐熱性、耐寒性、
接着性などにすぐれたルーフィング材およびそのシート
を提供するものである。
[発明の背景] 従来、一般建築、土木構築物の防水にはアスファルト系
ルーフィングや合成高分子系ルーフィング、またはこれ
らを組み合せたルーフィングが行われている。
高分子系ルーフィング材を使用する場合には、これらの
シートをそれぞれ接合してシート一層からなる単層防水
層を形成する。そして、これらのシート間の接合は完全
に行なわれていなければならない。
ルーフィング材は建物の屋上に設置されることからコン
クリートなどの比較的粗面でかつ起伏のある所に直接施
工されることが多く、外的な応力に耐えるために機械的
な強度や伸びの大きいこと、またルーフィング材は屋外
に設置されるために、夏期の日光による熱や冬期の寒冷
などに対する性能も良好なことが要求される。
さらに、コンクリートやアスファルトなどの下地から発
生する水蒸気や油分などによっても膨潤したりしないこ
とが必要である。
高分子系ルーフィング材としては、エチレン−プロピレ
ンゴム(EPR)、ブチルゴム、ポリ塩化ビニル(PVC)、
加硫ゴムなどが使用されている。しかしながら、EPRや
ブチルゴムは機械的強度が弱く、PVCは長期間使用して
いる間に可塑剤などのブリードが起こり、機械的強度の
低下などが起き望ましくない。また加硫ゴムは機械的強
度はあるものの、シート間の熱融着性が悪く、接着剤を
使用するにしても、これに合った適切な接着剤の開発が
充分になされていないなどの問題がある。
[発明の構成] 以上のことから、本発明者らは上述の問題を解決するた
めに鋭意検討を行った結果、特定のエチレン−α−オレ
フィン共重合体を用いることによってこれらの問題が解
決でき、すぐれた性能を有するルーフィング材およびル
ーフィングシートが得られることを見いだし、本発明に
到達した。
すなわち、本発明は、少なくともマグネシウムとチタン
を含有する固体触媒成分および有機アルミニウム化合物
とからなる触媒の存在下、エチレンと炭素数3〜12のα
−オレフィンとを共重合させて得られる下記(i)〜
(iv)の性状を有するエチレン−α−オレフィン共重合
体よりなるルーフィング材およびそのシートに関するも
のである。
(i)メルトインデックス 0.01〜100g/10min (ii)密 度 0.860〜0.905g/cm3 (iii)示差走査熱量測定法(DSC)による最大ピーク温
度が100℃以上 (iv)沸騰n−ヘキサン不溶分が10重量%以上 [発明の効果] 本発明によって得られるルーフィング材およびそのシー
トは下記のごとき作用効果を有する。
(イ) 流動性にすぐれているために成形加工が容易であり、成
形品の外観にすぐれている。
(ロ) 機械的強度、伸びが大きく、かつ柔軟性にすぐれている
ので賦形性がよく、外部からの応力に対応できる。
(ハ) 耐熱性にすぐれているために直射日光等による昇温に伴
う高温下でも使用できる。
(ニ)低温特性にすぐれているために寒冷地でも充分に
使用できる。
(ホ) 可塑剤などの添加剤を必要とせず、耐候性にもすぐれて
いるので、長期間の使用に対しても劣化が少ない。
(ヘ) 熱可塑性であるので熱融着法により、接着が容易に、か
つ完全に行える。
(ト) スクラップの再使用ができる。
本発明のエチレン−α−オレフィン共重合体は上記のご
ときすぐれた作用効果を有し、ルーフィング材およびル
ーフィングシートとしての利用価値は極めて大きい。
[発明の具体的説明] 本発明に用いられるエチレン−α−オレフィン共重合体
において、エチレンと共重合するα−オレフィンは炭素
数3〜12のものである。具体的には、プロピレン、ブテ
ン−1、4−メチルペンテン−1、ヘキセン−1、オク
テン−1、デセン−1、ドデセン−1などを挙げること
ができる。これらのうち特に好ましいのは、プロピレ
ン、ブテン−1、4−メチルペンテン−1およびヘキセ
ン−1である。また、コモノマーとしてジエン類、たと
えばブタジエン、1,4−ヘキサジエンなどを併用するこ
ともできる。エチレン−α−オレフィン共重合体中のα
−オレフィン含量は5〜40モル%であることが好まし
い。
以下に、本発明において用いるエチレンとα−オレフィ
ンの共重合体の製造法について説明する。
まず使用する触媒系は、少なくともマグネシウムおよび
チタンを含有する固体触媒成分に有機アルミニウム化合
物を組み合わせたもので、該固体触媒成分としてはたと
えば金属マグネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸マグ
ネシウム、酸化マグネシウム、塩化マグネシウムなど、
またケイ素、アルミニウム、カルシウムから選ばれる金
属とマグネシウム原子とを含有する複塩、複酸化物、炭
酸塩、塩化物あるいは水酸化物など、さらにはこれらの
無機質固体化合物を含酸素化合物、含硫黄化合物、芳香
族炭化水素、ハロゲン含有物質で処理又は反応させたも
の等のマグネシウムを含む無機質固体化合物にチタン化
合物を公知の方法により担持させたものが挙げられる。
上記の含酸素化合物としては、例えば水、アルコール、
フェノール、ケトン、アルデヒド、カルボン酸、エステ
ル、ポリシロキサン、酸アミド等の有機含酸素化合物、
金属アルコキシド、金属のオキシ塩化物等の無機含酸素
化合物を例示することができる。含硫黄化合物として
は、チオール、チオエーテルの如き有機含硫黄化合物、
二酸化硫黄、三酸化硫黄、硫酸の如き無機硫黄化合物を
例示することができる。芳香族炭化水素としては、ベン
ゼン、トルエン、キシレン、アントラセン、フェナンス
レンの如き各種単環および多環の芳香族炭化水素化合物
を例示することができる。ハロゲン含有物質としては、
塩素、塩化水素、金属塩化物、有機ハロゲン化物の如き
化合物等を例示することができる。
チタン化合物としては、チタンのハロゲン化物、アルコ
キシハロゲン化物、アルコキシド、ハロゲン化酸化物等
を挙げることができる。チタン化合物としては4価のチ
タン化合物と3価のチタン化合物が好適であり、4価の
チタン化合物としては具体的には一般式Ti(OR)nX4-n
(ここでRは炭素数1〜20のアルキル基、アリール基ま
たはアラルキル基を示し、Xはハロゲン原子を示す。n
は0≦n≦4である。)で示されるものが好ましく、四
塩化チタン、四臭化チタン、四ヨウ化チタン、モノメト
キシトリクロロチタン、ジメトキシジクロロチタン、ト
リメトキシモノクロロチタン、テトラメトキシチタン、
モノエトキシトリクロロチタン、ジエトキシジクロロチ
タン、トリエトキシモノクロロチタン、テトラエトキシ
チタン、モノイソプロポキシトリクロロチタン、ジイソ
プロポキシジクロロチタン、トリイソプロポキシモノク
ロロチタン、テトライソプロポキシチタン、モノブトキ
シトリクロロチタン、ジブトキシジクロロチタン、モノ
ペントキシトリクロロチタン、モノフェノキシトリクロ
ロチタン、ジフェノキシジクロロチタン、トリフェノキ
シモノクロロチタン、テトラフェノキシチタン等を挙げ
ることができる。3価のチタン化合物としては、四塩化
チタン、四臭化チタン等の四ハロゲン化チタンを水素、
アルミニウム、チタンあるいは周期律表I〜III族金属
の有機金属化合物により還元して得られる三ハロゲン化
チタンが挙げられる。また一般式Ti(OR)mX4-m(ここ
でRは炭素数1〜20のアルキル基、アリール基またはア
ラルキル基を示し、Xはハロゲン原子を示す。mは0<
m<4である。)で示される4価のハロゲン価アルコキ
シチタンを周期律表I〜III族金属の有機金属化合物に
より還元して得られる3価のチタン化合物が挙げられ
る。
これらのチタン化合物のうち、4価のチタン化合物が特
に好ましい。
これらの触媒の具体的なものとしては、たとえば MgO−RX−TiCl4系(特公昭51−3514号公報)、 Mg−SiCl4−ROH−TiCl4系(特公昭50−23864号公報)、 MgCl2−Al(OR)−TiCl4系(特公昭51−152号公報、
特公昭52−15111号公報)、 MgCl2−SiCl4−ROH−TiCl4系(特開昭49−106581号公
報)、 Mg(OOCR)−Al(OR)−TiCl4系(特公昭52−11710
号公報)、 Mg−POCl3−TiCl4系(特公昭51−153号公報)、 MgCl2−AlOCl−TiCl4系(特公昭54−15316号公報)、 MgCl2−Al(OR)nX3-nSi(OR′)mX4-m−TiCl4系(特開
昭56−95909号公報) などの固体触媒成分(前記式中において、R,R′は有機
残基、Xはハロゲン原子を示す)に有機アルミニウム化
合物を組み合わせたものが好ましい触媒系の例としてあ
げられる。
他の触媒系の例としては固体触媒成分として、いわゆる
グリニヤ化合物などの有機マグネシウム化合物とチタン
化合物との反応生成物を用い、これに有機アルミニウム
化合物を組み合わせた触媒系を例示することができる。
有機マグネシウム化合物としては、たとえば、一般式RM
gX,R2Mg,RMg(OR)などの有機マグネシウム化合物(こ
こで、Rは炭素数1〜20の有機残基、Xはハロゲンを示
す)およびこれらのエーテル錯合体、またこれらの有機
マグネシウム化合物をさらに、他の有機金属化合物たと
えば有機ナトリウム、有機リチウム、有機カリウム、有
機ホウ素、有機カルシウム、有機亜鉛などの各種化合物
を加えて変性したものを用いることができる。
これらの触媒系の具体的な例としては、例えば RMgX−TiCl4系(特公昭50−39470号公報)、 RMgX−フェノール−TiCl4系(特公昭54−12953号公
報)、 RMgX−ハロゲン化フェノール−TiCl4系(特公昭54−129
54号公報)、 RMgX−CO2−TiCl4系(特開昭57−73009号公報) 等の固体触媒成分に有機アルミニウム化合物を組み合わ
せたものを挙げることができる。
また他の触媒系の例としては固体触媒成分として、Si
O2,Al2O3等の無機酸化物と前記の少なくともマグネシウ
ムおよびチタンを含有する固体触媒成分を接触させて得
られる固体物質を用い、これに有機アルミニウム化合物
を組み合わせたものを例示することができる。無機酸化
物としてはSiO2,Al2O3の他にCaO,B2O3,SnO2等を挙げる
ことができ、またこれらの酸化物の複酸化物もなんら支
障なく使用できる。これら各種の無機酸化物とマグネシ
ウムおよびチタンを含有する固体触媒成分を接触させる
方法としては公知の方法を採用することができる。すな
わち、不活性溶媒の存在下あるいは不存在下に温度20〜
400℃、好ましくは50〜300℃で通常5分〜20時間反応さ
せる方法、共粉砕処理による方法、あるいはこれらの方
法を適宜組み合わせることにより反応させてもよい。
これらの触媒系の具体的な例としては、例えば、SiO2
ROH−MgCl2−TiCl4系(特開昭56−47407号公報)、 SiO2−R−O−R′−MgO−AlCl3−TiCl4系(特開昭57
−187305号公報)、 SiO2−MgCl2−Al(OR)−TiCl4−Si(OR′)系(特
開昭58−21405号公報) (前記式中においてR,R′は炭化水素残基を示す。)等
に有機アルミニウム化合物を組み合わせたものを挙げる
ことができる。
これらの触媒系において、チタン化合物を有機カルボン
酸エステルとの付加物として使用することもでき、また
前記したマグネシウムを含む無機固体化合物を有機カル
ボン酸エステルと接触処理させたのち使用することもで
きる。また、有機アルミニウム化合物を有機カルボン酸
エステルとの付加物として使用しても何ら支障がない。
さらには、あらゆる場合において、有機カルボン酸エス
テルの存在下に調製された触媒系を使用することも何ら
支障なく実施できる。
ここで有機カルボン酸エステルとしては各種の脂肪族、
脂環族、芳香族カルボン酸エステルが用いられ、好まし
くは炭素数7〜12の芳香族カルボン酸エステルが用いら
れる。具体的な例としては安息香酸、アニス酸、トルイ
ル酸のメチル、エチルなどのアルキルエステルをあげる
ことができる。
上記した固体触媒成分と組み合わせるべき有機アルミニ
ウム化合物の具体的な例としては、一般式R3Al,R2AlX,R
AlX2,R2AlOR,RAl(OR)XおよびR3Al2X3の有機アルミニ
ウム化合物(ここでRは炭素数1〜20のアルキル基、ア
リール基またはアラルキル基、Xはハロゲン原子を示
し、Rは同一でもまた異なってもよい)で示される化合
物が好ましく、トリエチルアルミニウム、トリイソブチ
ルアルミニウム、トリヘキシルアルミニウム、トリオク
チルアルミニウム、ジエチルアルミニウムクロリド、ジ
エチルアルミニウムエトキシド、エチルアルミニウムセ
スキクロリド、およびこれらの混合物等があげられる。
有機アルミニウム化合物の使用量はとくに制限されない
が通常チタン化合物に対して0.1〜1000モル倍使用する
ことができる。
また、前記の触媒系をα−オレフィンと接触させたのち
重合反応に用いることによって、その重合活性を大巾に
向上させ、未処理の場合よりも一層安定に運転すること
もできる。このとき使用するα−オレフィンとしては種
々のものが使用可能であるが、好ましくは炭素数3〜12
のα−オレフィンであり、さらに好ましくは炭素数3〜
8のα−オレフィンが望ましい。これらのα−オレフィ
ンの例としてはたとえばプロピレン、ブテン−1、ペン
テン−1、4−メチルペンテン−1、ヘキセン−1、オ
クテン−1、デセン−1、ドデセン−1等およびこれら
の混合物などをあげることができる。触媒系とα−オレ
フィンとの接触時の温度、時間は広い範囲で選ぶことが
でき、たとえば0〜200℃、好ましくは0〜110℃で1分
〜24時間で接触処理させることができる。接触させるα
−オレフィンの量も広い範囲で選べるが、通常、前記固
体触媒成分1g当り1g〜50,000g、好ましくは5g〜30,000g
程度のα−オレフィンで処理し、前記固体触媒成分1g当
り1g〜500gのα−オレフィンを反応させることが望まし
い。このとき、接触時の圧力は任意に選ぶことができる
が通常、−1〜100Kg/cm2・Gの圧力下に接触させるこ
とが望ましい。
α−オレフィン処理の際、使用する有機アルミニウム化
合物を全量、前記固体触媒成分と組み合わせたのちα−
オレフィンと接触させてもよいし、また、使用する有機
アルミニウム化合物のうち一部を前記固体触媒成分と組
み合わせたのちα−オレフィンと接触させ、残りの有機
アルミニウム化合物を重合のさいに別途添加して重合反
応を行なってもよい。また、触媒系とα−オレフィンと
の接触時に、水素ガスが共存しても支障なく、また、窒
素、アルゴン、ヘリウムなどその他の不活性ガスが共存
しても何ら支障ない。
重合反応は通常のチグラー型触媒によるオレフィンの重
合反応と同様にして行なわれる。すなわち反応はすべて
実質的に酸素、水などを絶った状態で、気相、または不
活性溶媒の存在下、またはモノマー自体を溶媒として行
われる。オレフィンの重合条件は温度は20〜300℃、好
ましくは40〜200℃であり、圧力は常圧ないし70Kg/cm2
・G、好ましくは2Kg/cm2・Gないし60Kg/cm2・Gであ
る。分子量の調節は重合温度、触媒のモル比などの重合
条件を変えることによってもある程度調節できるが、重
合系中に水素を添加することにより効果的に行われる。
もちろん、水素濃度、重合温度などの重合条件の異なっ
た2段階ないしそれ以上の多段階の重合反応も何ら支障
なく実施できる。
以上のようにして合成されたエチレン−α−オレフィン
共重合体のメルトインデックス(MI,JIS K6760による)
は0.01〜100g/10min、好ましくは0.1〜50g/10minであ
る。密度(JIS K 6760による)は0.860〜0.910g/cm3
好ましくは0.880〜0.910g/cm3、さらに好ましくは0.890
〜0.905g/cm3である。示差走査熱量測定法(DSC)によ
る最大ピークの温度(Tm)は100℃以上、好ましくは110
℃以上である。沸騰n−ヘキサン不溶分は10重量%以
上、好ましくは20〜97重量%、さらに好ましくは20〜95
重量%である(DSCおよび沸騰n−ヘキサン不溶分の測
定法は後述)。
エチレン−α−オレフィン共重合体のMIが0.01g/10min
未満では流動性が低下し、またMIが100g/10minを越える
と引張強度などの低下がおこり望ましくない。密度が0.
860g/cm3未満では引張強度が低下し、樹脂成形物の表面
にベタつきが発生し、外観をそこない、また密度が0.90
5g/cm3を越えると伸びが低下し望ましくない。DSCによ
る最大ピーク温度が100℃未満では引張強度が低下し、
また樹脂成形物の表面にベタつきが発生しさらに耐熱性
も低下してしまい望ましくない。沸騰n−ヘキサン不溶
分が10重量%未満になると引張強度が低下したり、成形
物の表面がベタついてたりして、望ましくない。
また、本発明のエチレン−α−オレフィン共重合体を用
いたルーフィング材およびルーフィングシートに対し
て、その性能を変えない範囲内で高密度ポリエチレン、
直鎖状低密度ポリエチレン、高圧法ポリエチレン、ポリ
プロピレンなどの結晶性ポリオレフィンや天然ゴム、各
種合成ゴム、熱可塑性エラストマーや粘着付与剤、架橋
剤、さらにカーボンブラック、炭酸カルシウム、シリ
カ、金属繊維、炭素繊維などの各種フィラーや酸化防止
剤、難燃化剤、着色剤等を必要に応じて配合してもよ
い。
〔ルーフィングシートの製造〕
ルーフィングシートは、任意の公知技術を使用すること
により製造できる。代表的な方法としてはTダイを用い
てシート状に成型する方法があげられる。シートの厚さ
は使用目的によって異なるが、通常は1〜2mm程度のも
のが用いられる。
ルーフィングシートを用いて、実際にルーフィングする
時は、何枚かのシートを継ぎ合わせる必要があり、その
方法としては任意の公知技術を使用することができる。
たとえば、熱融着法や接着剤による方法などがあげられ
るが、望ましい方法は熱融着法である。
以下に実施例により本発明を具体的に説明するが、本発
明はこれらによって制限されるものでない。なお、各実
施例および比較例における物性測定方法を次に記す。
〔試験用シートの作成〕
樹脂組成物を、厚さ2mm、縦×横が150mm×150mmのモー
ルドに入れ、210℃で5分予熱後、同温度で150Kg/cm2
G、5分間加圧成形し、ついで30℃150Kg/cm2・Gの加
圧下で10分間冷却した。それを50℃、20時間アニーリン
グ後、室温で24時間放置し、物性の測定を行なった。
〔引張試験〕
JIS K6301に準じて、3号ダンベルを用いて試験片を作
り、50mm/分の引張速度で測定した。
〔硬度〕
JIS K6301に準じて試験片を作成し、C形試験機を用い
て測定した。
〔ビカット軟化点〕
JIS K7206に準じて測定した。
〔柔軟温度〕
JIS K6773に準じて測定した。
〔耐 油 性〕
JIS K6301に準じて試験片を作成し、JIS3号油を用いて2
3℃、22時間の体積変化率を求めた。
〔シートの接着性〕
1.5mmの厚さのシートを約3cm重ね合せ、その2枚のシー
ト間に熱風を吹きつけつつ、ローラで圧着して、その部
分の接着性を評価した。
〔沸騰n−ヘキサン不溶分の測定法〕
熱プレスを用いて、厚さ200μmのシートを成形し、そ
こから縦横それぞれ20mm×30mmのシートを3枚切り取
り、それを2重管式ソックスレー抽出器を用いて、沸騰
n−ヘキサンで5時間抽出を行なう。n−ヘキサン不溶
分を取り出し、真空乾燥(7時間、真空下、50℃)後、
次式により沸騰n−ヘキサン不溶分を算出する。
〔DSCによる測定法〕 熱プレス成形した厚さ100μmのフィルムから約5mgの試
料を精秤し、それをDSC装置にセットし、170℃に昇温し
てその温度で15min保持した後降温速度2.5℃/minで0℃
まで冷却する。次に、この状態から昇温速度10℃/minで
170℃まで昇温して測定を行なう。0℃から170℃に昇温
する間に現われたピークの最大ピークの頂点の位置の温
度をもってTmとする。
[実施例] 次に実施例を述べる。
実施例 1 実質的に無水の塩化マグネシウム、1,2−ジクロルエタ
ンおよび四塩化チタンから得られた固体触媒成分とトリ
エチルアルミニウムからなる触媒を用いてエチレンとブ
テン−1とを共重合させてエチレン・ブテン−1共重合
体を得た。
このエチレン・ブテン−1共重合体のエチレン含量は8
7.9モル%、メルトインデックスは1.0g/10min、密度は
0.895g/cm3、DSCの最大ピーク温度は119℃、沸騰n−ヘ
キサン不溶分は72重量%であった。各種物性の評価結果
を表1に示した。
実施例 2 実施例1と同一の触媒を用いて、エチレン・ブテン−1
共重合体を得た。
このエチレン・ブテン−1共重合体のエチレン含量は9
1.0モル%、メルトインデックス(MI)は5.1g/10min、
密度は0.903g/cm3、DSCの最大ピーク温度は121℃、沸騰
n−ヘキサン不溶分は78重量%であった。各種物性の評
価結果を表1に示した。
実施例 3 実質的に無水の塩化マグネシウム、アントラセンおよび
四塩化チタンから得られる固体触媒成分とトリエチルア
ルミニウムからなる触媒を用いてエチレンとプロピレン
とを共重合させてエチレン・プロピレン共重合体を得
た。このエチレン・プロピレン共重合体のエチレン含量
は88.0モル%、MIは1.0g/10min、密度は0.901g/cm3、DS
Cの最大ピーク温度は121℃、沸騰n−ヘキサン不溶分は
79重量%であった。その評価結果を表1に示した。
比較例 1 VOCl3−エチルアルミニウムセスキクロリド系触媒を用
いて、エチレン−プロピレン共重合体ゴムを合成した。
共重合体ゴムのメルトインデックスは2.0g/10min、エチ
レン含量は83モル%、密度は0.865g/cm3であった。DSC
の最大ピーク温度は33℃、沸騰n−ヘキサン不溶分は0
重量%であった。その評価結果を表1に示した。表1よ
り、比較例1の結果では引張強度や伸びが劣り、かつ耐
油性が劣ることから、ルーフィング材およびそのシート
の用途として本発明のエチレン−α−オレフィン共重合
体より劣っていることが明らかとなった。
比較例 2 市販の直鎖状低密度ポリエチレン(日石リニレックスAF
2320、日本石油化学(株)製品)を用いて物性を測定し
た。このポリエチレンのMIは1.0g/10min、密度は0.922g
/cm3、DSCの最大ピーク温度は123℃、沸騰n−ヘキサン
不溶分は97重量%であった。その評価結果を表1に示し
た。このような直鎖状低密度ポリエチレンは、引張強度
や伸びは優れているものの、硬すぎて柔軟性に欠け、か
つ接着性に劣り、ルーフィング材およびシートの用途に
必ずしも望ましいものでない。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくともマグネシウムおよびチタンを含
    有する固体触媒成分と有機アルミニウム化合物とからな
    る触媒の存在下、エチレンと炭素数3〜12のα−オレフ
    ィンとを共重合させて得られる下記(i)〜(v) (i)メルトインデックス0.01〜100g/10min.、 (ii)密度0.860〜0.905g/cm3、 (iii)示差走査熱量測定法(DSC)による最大ピーク温
    度が100℃以上、 (iv)沸騰n−ヘキサン不溶分が10重量%以上 (v)エチレン−α−オレフィン共重合体中のα−オレ
    フィン含量が5〜40モル% の性状を有するエチレン−α−オレフィン共重合体より
    成るルーフィング材およびそのシート。
  2. 【請求項2】前記エチレン−α−オレフィン共重合体中
    のα−オレフィンが炭素数3〜6のα−オレフィンであ
    る特許請求の範囲第1項記載のルーフィング材およびそ
    のシート。
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