JPH0787989A - β−ヒドロキシ−α−アミノ酸の製造方法 - Google Patents
β−ヒドロキシ−α−アミノ酸の製造方法Info
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- JPH0787989A JPH0787989A JP3131068A JP13106891A JPH0787989A JP H0787989 A JPH0787989 A JP H0787989A JP 3131068 A JP3131068 A JP 3131068A JP 13106891 A JP13106891 A JP 13106891A JP H0787989 A JPH0787989 A JP H0787989A
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- C12N9/10—Transferases (2.)
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- C12N9/1014—Hydroxymethyl-, formyl-transferases (2.1.2)
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- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C229/00—Compounds containing amino and carboxyl groups bound to the same carbon skeleton
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- C07C229/24—Compounds containing amino and carboxyl groups bound to the same carbon skeleton having amino and carboxyl groups bound to acyclic carbon atoms of the same carbon skeleton the carbon skeleton being acyclic and saturated having more than one carboxyl group bound to the carbon skeleton, e.g. aspartic acid
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 β−ヒドロキシ−α−アミノ酸の新規製造法
を提供する。 【構成】 β−ヒドロキシ−α−アミノ酸類が、アルデ
ヒドとグリシンのセリンヒドロキシメチルトランスフェ
ラーゼ触媒縮合反応で得られる。ほとんどのアルデヒド
による主な生成物はL−エリトロジアステレオマーであ
る。例えばスクシンセミアルデヒドメチルエステルは、
この発明の方法で、グリシンと縮合して、L−エリトロ
α−アミノ−β−ヒドロキシアジピン酸モノメチルエス
テルを生成する。
を提供する。 【構成】 β−ヒドロキシ−α−アミノ酸類が、アルデ
ヒドとグリシンのセリンヒドロキシメチルトランスフェ
ラーゼ触媒縮合反応で得られる。ほとんどのアルデヒド
による主な生成物はL−エリトロジアステレオマーであ
る。例えばスクシンセミアルデヒドメチルエステルは、
この発明の方法で、グリシンと縮合して、L−エリトロ
α−アミノ−β−ヒドロキシアジピン酸モノメチルエス
テルを生成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、β−ヒドロキシ−α
−アミノ酸の製造方法に関する。詳しくは、実質的にL
−エリトロ形のβ−ヒドロキシ−α−アミノ酸類の酵素
による製造方法に関する。
−アミノ酸の製造方法に関する。詳しくは、実質的にL
−エリトロ形のβ−ヒドロキシ−α−アミノ酸類の酵素
による製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】β−ヒドロキシ−α−アミノ酸類には、
β−ラクタム抗生物質製造用の中間体としての用途を含
む多くの用途がある(例えば、Mattingly,P.G.;Mi
ller,M.J.,J.Org.Chem.,46巻、1557頁、
1981年、およびMiller,M.J.ら、J.Am.Chem.
Soc.,102巻、7026頁、1980年参照)。β
−ヒドロキシ−α−アミノ酸の化学的製造方法は、いく
つも知られているが、ほとんどの方法が1つ以上の欠点
がある。これらの欠点には、汎用性の欠除、立体化学構
造の制御不良、およびキラル補助剤が必要なこと、また
は主としてトレオ(もしくはシン)異性体が生成するこ
とが含まれる。
β−ラクタム抗生物質製造用の中間体としての用途を含
む多くの用途がある(例えば、Mattingly,P.G.;Mi
ller,M.J.,J.Org.Chem.,46巻、1557頁、
1981年、およびMiller,M.J.ら、J.Am.Chem.
Soc.,102巻、7026頁、1980年参照)。β
−ヒドロキシ−α−アミノ酸の化学的製造方法は、いく
つも知られているが、ほとんどの方法が1つ以上の欠点
がある。これらの欠点には、汎用性の欠除、立体化学構
造の制御不良、およびキラル補助剤が必要なこと、また
は主としてトレオ(もしくはシン)異性体が生成するこ
とが含まれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】酵素法には、化学的方
法を越えるいくつかの顕著な利点がある。例えばこの方
法は、緩和な条件下、水性系で行なわれ、立体選択的な
場合が多い。この発明の方法で用いられる酵素は、アル
ドラーゼとして広く知られている。このアルドラーゼの
1つはセリンヒドロキシメチルトランスフェラーゼ(S
HMT)である(Schirch,L.,Adv.Enzzmol.Rela
t.Areas Mol.Biol.,53巻、83頁、1982年お
よびSchirch,L.;Gross,T.,J.Biol.Chem.,2
43巻、5651頁、1968年)。アルドラーゼ類の
天然の生物学的役割には、1炭素単位の、セリンへの転
移反応もしくはセリンからの転移反応、およびトレオニ
ンやアロートレオニンのようなβ−ヒドロキシ−α−ア
ミノ酸が逆アルドール開裂反応を行ってアルデヒドとグ
リセリンを生成する反応が含まれる。
法を越えるいくつかの顕著な利点がある。例えばこの方
法は、緩和な条件下、水性系で行なわれ、立体選択的な
場合が多い。この発明の方法で用いられる酵素は、アル
ドラーゼとして広く知られている。このアルドラーゼの
1つはセリンヒドロキシメチルトランスフェラーゼ(S
HMT)である(Schirch,L.,Adv.Enzzmol.Rela
t.Areas Mol.Biol.,53巻、83頁、1982年お
よびSchirch,L.;Gross,T.,J.Biol.Chem.,2
43巻、5651頁、1968年)。アルドラーゼ類の
天然の生物学的役割には、1炭素単位の、セリンへの転
移反応もしくはセリンからの転移反応、およびトレオニ
ンやアロートレオニンのようなβ−ヒドロキシ−α−ア
ミノ酸が逆アルドール開裂反応を行ってアルデヒドとグ
リセリンを生成する反応が含まれる。
【0004】アルドラーゼ類は、植物、細菌および動
物、例えばとうもろこし苗、やえなり(mung bean)苗
およびウサギの肝臓に広く含有されている。本発明の方
法は、SHMTを用いて、緩和な条件下で、β−ラクタ
ム抗生物質の前駆物質であるβ−ヒドロキシ−α−アミ
ノ酸を生成させることからなる方法である。この発明の
方法は、正しいジアステレオマー形のβ−ラクタム抗生
物質を提供する望ましい形のL−エリトロ異性体形のβ
−ヒドロキシアミノ酸を多数の例で提供する。
物、例えばとうもろこし苗、やえなり(mung bean)苗
およびウサギの肝臓に広く含有されている。本発明の方
法は、SHMTを用いて、緩和な条件下で、β−ラクタ
ム抗生物質の前駆物質であるβ−ヒドロキシ−α−アミ
ノ酸を生成させることからなる方法である。この発明の
方法は、正しいジアステレオマー形のβ−ラクタム抗生
物質を提供する望ましい形のL−エリトロ異性体形のβ
−ヒドロキシアミノ酸を多数の例で提供する。
【0005】この発明は、約7〜約8のpHの水性培地
中約30℃〜約55℃の温度で、グリシンと、脂肪族ア
ルデヒド例えばアセトアルデヒドもしくはブタナール、
または芳香族アルデヒド例えば2−フルフラールとを、
セリンヒドロキシメチルトランスフェラーゼ(SHM
T)と共にインキュベートすることからなるβ−ヒドロ
キシ−α−アミノ酸の酵素的製造法を提供するものであ
る。例えばスクシン(コハク酸)セミアルデヒドのエス
テルが、この方法でβ−ヒドロキシ−α−アミノアジピ
ン酸モノエステルに変換される。
中約30℃〜約55℃の温度で、グリシンと、脂肪族ア
ルデヒド例えばアセトアルデヒドもしくはブタナール、
または芳香族アルデヒド例えば2−フルフラールとを、
セリンヒドロキシメチルトランスフェラーゼ(SHM
T)と共にインキュベートすることからなるβ−ヒドロ
キシ−α−アミノ酸の酵素的製造法を提供するものであ
る。例えばスクシン(コハク酸)セミアルデヒドのエス
テルが、この方法でβ−ヒドロキシ−α−アミノアジピ
ン酸モノエステルに変換される。
【0006】本発明方法は、pHが約5.5〜約9の水
性媒体中で、グリシンとアルデヒドRCHOを、セリン
ヒドロキシメチルトランスフェラーゼとピリドキサール
5’−リン酸との存在下で混合することからなる、式
(1):
性媒体中で、グリシンとアルデヒドRCHOを、セリン
ヒドロキシメチルトランスフェラーゼとピリドキサール
5’−リン酸との存在下で混合することからなる、式
(1):
【化4】 で表されるβ−ヒドロキシ−α−アミノ酸の製造方法を
提供するものである。この方法は約30℃〜約55℃の
温度、好ましくは約37℃でおこなわれる。
提供するものである。この方法は約30℃〜約55℃の
温度、好ましくは約37℃でおこなわれる。
【0007】グリシンとアルデヒドRCHOの相対比率
は変えてもよいが、等モル量を使うと明らかに高収率の
生成物が得られる。酵素の使用量は、酵素の精製度と、
存在する不純物が酵素活性に与える効果によってきま
る。
は変えてもよいが、等モル量を使うと明らかに高収率の
生成物が得られる。酵素の使用量は、酵素の精製度と、
存在する不純物が酵素活性に与える効果によってきま
る。
【0008】反応培地のpHは約5.5〜約9のpHに
緩衝され、ほとんどの基質に対しては、約7.0〜約
8.0のpHが好ましい。リン酸緩衝液が望ましいpH
範囲を提供するのに適切である。
緩衝され、ほとんどの基質に対しては、約7.0〜約
8.0のpHが好ましい。リン酸緩衝液が望ましいpH
範囲を提供するのに適切である。
【0009】他の酵素反応と同様に、補因子が、与えら
れた基質の反応を触媒する際の酵素の効率のみならず酵
素の基質特異性に影響を与える場合がある。この発明の
方法におけるセリンヒドロキシメチルトランスフェラー
ゼに対して必須の補因子はピリドキサール 5’−リン
酸である。PLP以外の、加えてもよい他の補因子は、
ある基質については、得られる生成物の収率に有利な効
果を与える。例えばテトラヒドロ葉酸は、基質をピルビ
ン酸アルデヒドに変換する際、酵素の活性を増大する。
またメタバナジン酸ナトリウムも同じアルデヒドの変換
反応の補因子として作用する。
れた基質の反応を触媒する際の酵素の効率のみならず酵
素の基質特異性に影響を与える場合がある。この発明の
方法におけるセリンヒドロキシメチルトランスフェラー
ゼに対して必須の補因子はピリドキサール 5’−リン
酸である。PLP以外の、加えてもよい他の補因子は、
ある基質については、得られる生成物の収率に有利な効
果を与える。例えばテトラヒドロ葉酸は、基質をピルビ
ン酸アルデヒドに変換する際、酵素の活性を増大する。
またメタバナジン酸ナトリウムも同じアルデヒドの変換
反応の補因子として作用する。
【0010】上記式1は、この発明の方法で提供される
βヒドロキシ−α−アミノ酸を内部塩の形態で示してあ
る。この塩形はこの発明の方法のpHで考えられる形態
であるが、下記式:
βヒドロキシ−α−アミノ酸を内部塩の形態で示してあ
る。この塩形はこの発明の方法のpHで考えられる形態
であるが、下記式:
【化5】 で表される非イオン形も他の条件下で存在する。
【0011】この発明の方法で用いられるアルデヒドR
CHOは、直鎖もしくは、分枝鎖のアルキル、アルケニ
ルもしくはアルキニルのアルデヒド、または芳香族もし
くは複素環式のアルデヒドであってもよい。このアルデ
ヒドは置換基をもっていてもよく例えば、メトキシもし
くはエトキシのようなアルコキシ;カルボキシル基のC
1−C4 アルキルエステルのようなエステル化カルボキ
シル;シアノ;ヒドロキシ;ホルミルオキシ、アセトキ
シ、プロピオンオキシ、もしくはブチルオキシのような
アシル化ヒドロキシル;フッ素もしくは塩素のようなハ
ロゲン;またはトリフルオロメチルもしくはクロロメチ
ルのようなハロアルキルなどの置換基である。または脂
肪族アルデヒドはオキソ基を含有していてもよく、例え
ばRCHOは4−オキソペンタナールもしくはピルボア
ルデヒドなどのようなケトアルデヒドでもよい。芳香族
アルデヒドもしくは複素環式アルデヒドは、同様に、そ
の芳香環、複素環、またはアルキルもしくはアルケニル
の部分が置換されていてもよい。この発明の方法に用い
ることができる、アルキル、アルケニルおよびアルキニ
ルのアルデヒド類RCHOは、アセトアルデヒド、プロ
ピオンアルデヒド,ブチルアルデヒド、バレルアルデヒ
ド、スクシンセミアルデヒドメチルエステル、スクシン
セミアルデヒドベンジルエステル、4−ヒドロキシバレ
ルアルデヒド、グルタルセミアルデヒドメチルエステ
ル、ピルボアルデヒド、O−ホルミル4−ヒドロキシバ
レルアルデヒド、3−フルオロバレルアルデヒド、5−
ロロバレルアルデヒド、2−ロロプロピオンアルデヒ
ド、プロパルギルアルデヒド、ならびに下記式:
CHOは、直鎖もしくは、分枝鎖のアルキル、アルケニ
ルもしくはアルキニルのアルデヒド、または芳香族もし
くは複素環式のアルデヒドであってもよい。このアルデ
ヒドは置換基をもっていてもよく例えば、メトキシもし
くはエトキシのようなアルコキシ;カルボキシル基のC
1−C4 アルキルエステルのようなエステル化カルボキ
シル;シアノ;ヒドロキシ;ホルミルオキシ、アセトキ
シ、プロピオンオキシ、もしくはブチルオキシのような
アシル化ヒドロキシル;フッ素もしくは塩素のようなハ
ロゲン;またはトリフルオロメチルもしくはクロロメチ
ルのようなハロアルキルなどの置換基である。または脂
肪族アルデヒドはオキソ基を含有していてもよく、例え
ばRCHOは4−オキソペンタナールもしくはピルボア
ルデヒドなどのようなケトアルデヒドでもよい。芳香族
アルデヒドもしくは複素環式アルデヒドは、同様に、そ
の芳香環、複素環、またはアルキルもしくはアルケニル
の部分が置換されていてもよい。この発明の方法に用い
ることができる、アルキル、アルケニルおよびアルキニ
ルのアルデヒド類RCHOは、アセトアルデヒド、プロ
ピオンアルデヒド,ブチルアルデヒド、バレルアルデヒ
ド、スクシンセミアルデヒドメチルエステル、スクシン
セミアルデヒドベンジルエステル、4−ヒドロキシバレ
ルアルデヒド、グルタルセミアルデヒドメチルエステ
ル、ピルボアルデヒド、O−ホルミル4−ヒドロキシバ
レルアルデヒド、3−フルオロバレルアルデヒド、5−
ロロバレルアルデヒド、2−ロロプロピオンアルデヒ
ド、プロパルギルアルデヒド、ならびに下記式:
【化6】
【化7】 (式中、R’は水素またはC1−C4 アルキル)で表さ
れるアルケンアルデヒド類、例えば、アクロレイン、ク
ロトンアルデヒドおよび4−ペンテナールである。
れるアルケンアルデヒド類、例えば、アクロレイン、ク
ロトンアルデヒドおよび4−ペンテナールである。
【0012】この発明の方法に用いられる芳香族と複素
環式アルデヒドのRCHOは、ベンズアルデヒド、トル
アルデヒド、アニスアルデヒド、ベラトリルアルデヒ
ド、フェニルアセトアルデヒド、3−フェニルプロピオ
ンアルデヒド、2−フェニルプロピオンアルデヒド、フ
ルフラール、2−(2−フリル)アセトアルデヒド、3
−フリルアクロレイン、3−フェニルアクロレイン、2
−チオフェンアルデヒド、3−(2−チエニル)アクロ
レイン、3−(メトキシフェニル)アクロレインなどの
芳香族アルデヒド類である。
環式アルデヒドのRCHOは、ベンズアルデヒド、トル
アルデヒド、アニスアルデヒド、ベラトリルアルデヒ
ド、フェニルアセトアルデヒド、3−フェニルプロピオ
ンアルデヒド、2−フェニルプロピオンアルデヒド、フ
ルフラール、2−(2−フリル)アセトアルデヒド、3
−フリルアクロレイン、3−フェニルアクロレイン、2
−チオフェンアルデヒド、3−(2−チエニル)アクロ
レイン、3−(メトキシフェニル)アクロレインなどの
芳香族アルデヒド類である。
【0013】この発明の方法において、好ましくは、式
1のRは、C2−C6 アルケニル、C2−C6 アルキニ
ル、エステル化カルボキシル、C1−C4アルカノイルオ
キシ、またはアリールアルコキシで置換されたC1−C6
アルキルで置換されたC1−C6 アルキル基である。本
願で用いるC2−C6 アルケニルという用語は、エテニ
ル、プロペニル、ブテニル、ペンテニルおよびヘキセニ
ルのような直鎖および分枝鎖の非置換炭化水素鎖を意味
し;C2−C6 アルキニルという用語はエチニル、プロ
ピニル、ブチニル、ペンチニルおよびヘキセニル基を意
味し、これらの基は分枝していてもよい;エステル化カ
ルボキシ基で置換されたC1−C6 アルキルという用語
はエステル化カルボキシル基で置換された直鎖および分
枝鎖のアルキル基を意味し、そのエステル基はC1−C4
アルキル;フェニル;ベンジル;p−メトキシベンジ
ル、メチルベンジル、p−ニトロベンジル、ジフェニル
メチルのような置換ベンジル;またはその他の通常のカ
ルボキル保護基である。このような基の例は、エトキシ
カルボニルメチル、2−(メトキシカルボニル)エチ
ル、3−(t−ブチルオキシカルボニル)プロピル、3
−(ベンジルオキシカルボニル)ブチル、5−(4−メ
トキシベンジルオキシカルボニル)ヘキシルなどエステ
ル化カルボキシル基で置換されたアルキル基である。C
1−C4 アルコキシで置換されたC1−C6 アルキルとい
う用語は、メトキシメチル、2−エトキシエチル、4−
t−ブチルオキシブチル、3−イソプロポキシペンチ
ル、2−エトキシヘキシルなどを意味し;フッ素もしく
は塩素で置換されたC1−C6 アルキルという用語は、
2−フルオロエチル、2−クロロエチル、4−クロロブ
チル、5−クロロペンチル、クロロメチル、フルオロメ
チル、3−クロロ−4−メチルペンチルなどの基を意味
し;シァンで置換されたC1−C6 アルキルという用語
は、シアノメチル、2−シアノエチル、4−シアノブチ
ル、3−シアノブチル、5−シアノヘキシルなどを意味
し;ヒドロキシルで置換されたC1−C6 アルキルとい
う用語は、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシメチル、
4−ヒドロキシブチル、3−ドロキシプロピル、3−ヒ
ドロキシヘキシルなどの基を示し;C 1−C4 アルカノ
イルオキシで置換されたC1−C6 アルキルという用語
は、2−アセトキシエチル、2−ホルミルオキシエチ
ル、3−アセトキシプロピル、4−プロピオンオキシブ
チルなどの基のような基を意味し;およびアリールアル
コシキで置換されたC1−C6 アルキルという用語は、
ベンジルオキシメチル、ジフェルメトキシメチル、4−
ベンジルオキシブチル、2−(4−メトキシベンジルオ
キシ)エチル、3−ジフェニルメトキシプロピルなどの
基のような基を意味する。
1のRは、C2−C6 アルケニル、C2−C6 アルキニ
ル、エステル化カルボキシル、C1−C4アルカノイルオ
キシ、またはアリールアルコキシで置換されたC1−C6
アルキルで置換されたC1−C6 アルキル基である。本
願で用いるC2−C6 アルケニルという用語は、エテニ
ル、プロペニル、ブテニル、ペンテニルおよびヘキセニ
ルのような直鎖および分枝鎖の非置換炭化水素鎖を意味
し;C2−C6 アルキニルという用語はエチニル、プロ
ピニル、ブチニル、ペンチニルおよびヘキセニル基を意
味し、これらの基は分枝していてもよい;エステル化カ
ルボキシ基で置換されたC1−C6 アルキルという用語
はエステル化カルボキシル基で置換された直鎖および分
枝鎖のアルキル基を意味し、そのエステル基はC1−C4
アルキル;フェニル;ベンジル;p−メトキシベンジ
ル、メチルベンジル、p−ニトロベンジル、ジフェニル
メチルのような置換ベンジル;またはその他の通常のカ
ルボキル保護基である。このような基の例は、エトキシ
カルボニルメチル、2−(メトキシカルボニル)エチ
ル、3−(t−ブチルオキシカルボニル)プロピル、3
−(ベンジルオキシカルボニル)ブチル、5−(4−メ
トキシベンジルオキシカルボニル)ヘキシルなどエステ
ル化カルボキシル基で置換されたアルキル基である。C
1−C4 アルコキシで置換されたC1−C6 アルキルとい
う用語は、メトキシメチル、2−エトキシエチル、4−
t−ブチルオキシブチル、3−イソプロポキシペンチ
ル、2−エトキシヘキシルなどを意味し;フッ素もしく
は塩素で置換されたC1−C6 アルキルという用語は、
2−フルオロエチル、2−クロロエチル、4−クロロブ
チル、5−クロロペンチル、クロロメチル、フルオロメ
チル、3−クロロ−4−メチルペンチルなどの基を意味
し;シァンで置換されたC1−C6 アルキルという用語
は、シアノメチル、2−シアノエチル、4−シアノブチ
ル、3−シアノブチル、5−シアノヘキシルなどを意味
し;ヒドロキシルで置換されたC1−C6 アルキルとい
う用語は、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシメチル、
4−ヒドロキシブチル、3−ドロキシプロピル、3−ヒ
ドロキシヘキシルなどの基を示し;C 1−C4 アルカノ
イルオキシで置換されたC1−C6 アルキルという用語
は、2−アセトキシエチル、2−ホルミルオキシエチ
ル、3−アセトキシプロピル、4−プロピオンオキシブ
チルなどの基のような基を意味し;およびアリールアル
コシキで置換されたC1−C6 アルキルという用語は、
ベンジルオキシメチル、ジフェルメトキシメチル、4−
ベンジルオキシブチル、2−(4−メトキシベンジルオ
キシ)エチル、3−ジフェニルメトキシプロピルなどの
基のような基を意味する。
【0014】この発明の方法で用いられる特に好ましい
アルデヒド類は、RがアルケンであるRCHO、すなわ
ち前記定義の下記式:
アルデヒド類は、RがアルケンであるRCHO、すなわ
ち前記定義の下記式:
【化8】 で表されるアルデヒド;またはRがエステル化カルボキ
シル基もしくはC1−C4アルカノイルオキシ基で置換さ
れたC1−C4 アルキル基であるRCHOで表されるア
ルデヒドである。かような基の例は、2−(メトキシカ
ルボニル)エチル、2−(ベンヂルオキシカルボニル)
エチル、3−(エトキシカルボニル)プロピル、2−
(ホルミルオキシ)エチルおよび2−アセトキシエチル
である。
シル基もしくはC1−C4アルカノイルオキシ基で置換さ
れたC1−C4 アルキル基であるRCHOで表されるア
ルデヒドである。かような基の例は、2−(メトキシカ
ルボニル)エチル、2−(ベンヂルオキシカルボニル)
エチル、3−(エトキシカルボニル)プロピル、2−
(ホルミルオキシ)エチルおよび2−アセトキシエチル
である。
【0015】この発明の方法に用いられるアルデヒド類
RCHOは、すべて市販されているかもしくは通常の方
法で製造できる公知の化合物である。この発明の好まし
い方法では、Rが次のような基のアルデヒドRCHOが
使われる。すなわちRが2−(エステル化カルボキシ)
エチル、2−シアノエチル、2−(エステル化カルボキ
シ)エチニル、2−(エステル化カルボキシ)−ビニ
ル、3−(エステル化カルボキシ)プロピル、2−ホル
ミルオキシエチル、2−アセトキシメチル、3−ホルミ
ルオキシプロピルもしくは3−アセトキシプロピルであ
り、ここでエステル化カルボキシル基のエステル部分は
C1−C4 アルキル、例えばメチル、エチルもしくはt
−ブチル;フェニル、ベンジル、ジフェニルメチル、ト
リチル、または置換ベンジル、例えは4−メトキシベン
ジルもしくは4−ニトロベンジルであるアルデヒドRC
HOである。この発明に用いられる特に好ましいアルデ
ヒドはスクシンセミアルデヒドエステルである。その外
の特に好ましいアルデヒドはグルタルセミアルデヒドの
エステルである。
RCHOは、すべて市販されているかもしくは通常の方
法で製造できる公知の化合物である。この発明の好まし
い方法では、Rが次のような基のアルデヒドRCHOが
使われる。すなわちRが2−(エステル化カルボキシ)
エチル、2−シアノエチル、2−(エステル化カルボキ
シ)エチニル、2−(エステル化カルボキシ)−ビニ
ル、3−(エステル化カルボキシ)プロピル、2−ホル
ミルオキシエチル、2−アセトキシメチル、3−ホルミ
ルオキシプロピルもしくは3−アセトキシプロピルであ
り、ここでエステル化カルボキシル基のエステル部分は
C1−C4 アルキル、例えばメチル、エチルもしくはt
−ブチル;フェニル、ベンジル、ジフェニルメチル、ト
リチル、または置換ベンジル、例えは4−メトキシベン
ジルもしくは4−ニトロベンジルであるアルデヒドRC
HOである。この発明に用いられる特に好ましいアルデ
ヒドはスクシンセミアルデヒドエステルである。その外
の特に好ましいアルデヒドはグルタルセミアルデヒドの
エステルである。
【0016】下記の式はこの発明の方法で実施される反
応を示す式である。
応を示す式である。
【化9】 RCHO+NH2CH2COOH → R−CH(OH)−CH(NH3 +)COO-
【0017】既述したように、セリンヒドロキシメチル
トランスフェラーゼは、いくつもの出所から入手するこ
とができる。3つのこれら出所は、ウサギの肝臓(La
Verne SehirchとMerle Mason,J.Biol.Chem.,
237巻、8行、1962年8月)、とうもろこし苗
(Masuda,T.等、Agric Boil.Chem.,50巻、27
63頁、1986年)およびやえなり苗(Rao,D.N.
とRao,N.A.,Plant Physiol.,69巻、11頁、
1982年)である。
トランスフェラーゼは、いくつもの出所から入手するこ
とができる。3つのこれら出所は、ウサギの肝臓(La
Verne SehirchとMerle Mason,J.Biol.Chem.,
237巻、8行、1962年8月)、とうもろこし苗
(Masuda,T.等、Agric Boil.Chem.,50巻、27
63頁、1986年)およびやえなり苗(Rao,D.N.
とRao,N.A.,Plant Physiol.,69巻、11頁、
1982年)である。
【0018】以下に示す表1に、この発明の方法で、2
つの出所由来のSHMTを用いてβ−ヒドロキシ−α−
アミノ酸に変換した代表的なアルデヒド基質を列挙す
る。表1の基質の変換は、基質とグリシンを、SHMT
とともに、この発明の方法の条件下でインキュベートす
ることによって実施した。使用した条件の多くはすべて
の基質に共通であり、以下に詳細に述べる。例外が起こ
った場合は、各例に記載してある。
つの出所由来のSHMTを用いてβ−ヒドロキシ−α−
アミノ酸に変換した代表的なアルデヒド基質を列挙す
る。表1の基質の変換は、基質とグリシンを、SHMT
とともに、この発明の方法の条件下でインキュベートす
ることによって実施した。使用した条件の多くはすべて
の基質に共通であり、以下に詳細に述べる。例外が起こ
った場合は、各例に記載してある。
【0019】上記のインキュベーションは、約80μM
の濃度のピリドキサール5’−リン酸を含有する10m
Mリン酸緩衝液(pH7.3)中で実施した。溶液はす
べて、最高の結果が得られるように、蒸留脱イオン水で
調製した。変換反応は、密閉した、ポリプロピレン製5
00μLミクロ遠心分離バイアルびん内にて、約37℃
で、定温水浴中で行った。これらのバイアルびんは、水
浴から出して分析用試料を取出す時以外は、光があたら
ないように保護した。すべての変換反応について、酵素
ブランクインキュベーションをSHMTインキュベーシ
ョンと平行して行った。インキュベーション混合物の全
体積は、一般に約200μLであった。ブランクの条件
は、酵素を含有していないことを除いてインキュベーシ
ョン混合物の条件と同一である。
の濃度のピリドキサール5’−リン酸を含有する10m
Mリン酸緩衝液(pH7.3)中で実施した。溶液はす
べて、最高の結果が得られるように、蒸留脱イオン水で
調製した。変換反応は、密閉した、ポリプロピレン製5
00μLミクロ遠心分離バイアルびん内にて、約37℃
で、定温水浴中で行った。これらのバイアルびんは、水
浴から出して分析用試料を取出す時以外は、光があたら
ないように保護した。すべての変換反応について、酵素
ブランクインキュベーションをSHMTインキュベーシ
ョンと平行して行った。インキュベーション混合物の全
体積は、一般に約200μLであった。ブランクの条件
は、酵素を含有していないことを除いてインキュベーシ
ョン混合物の条件と同一である。
【表1】 SHMTに対するアルデヒド(RCHO)基質アルデヒド(RCHO)のR 酵素1)ウサギ肝臓 とうもろこし苗 −CH3 + + −CH2CH2CH3 + ND −CH2CH3 ND + −CH2CH2CO2CH3 + + −CH2CH2CO2(CH3)2 + ND −CO2H − − −CH2CH2CH2CO2CH3 + + −C(O)CH3 2) + + −CH2CH2CH2OCHO + ND C6H5 + − −CH2OCH2C6H5 ND + 2−フリル + + 2−(2−フリル)エチル + − 1) +=変換;−=変換反応は検出できなかった;N
D=未測定 2) ウサギ肝臓SHMTについてはVO3を用い、と
うもろこしSHMTについてはテトラヒドロ葉酸を用い
た。
D=未測定 2) ウサギ肝臓SHMTについてはVO3を用い、と
うもろこしSHMTについてはテトラヒドロ葉酸を用い
た。
【0020】この発明の方法は、インキュベーション混
合物から、時々一部分を取出して、その試料の混合物中
に存在するすべての第一級アミン化合物をHPLCで分
離し、o−フタルアルデヒドで誘導したイソインドール
類を蛍光検出することによって、β−ヒドロキシ−α−
アミノ酸の生成を監視することができる。その検定法
は、Jones,B.N.,Gilligan,J.P.,J.Chrom.,
266巻、471頁、1983年;Jones,B.N.等、
J.Liq.Chrom,4巻、565頁、1981年;および
Simons,Jr.,S.S.等、J.Am.Chem.Soc.,98
巻、7098頁、1976年に記載されている。インキ
ュベーション混合物と酵素ブランクの両者をHPCL分
析した結果、クロマトグラム上のどのピークが酵素生成
物であるかを帰属させることができた。
合物から、時々一部分を取出して、その試料の混合物中
に存在するすべての第一級アミン化合物をHPLCで分
離し、o−フタルアルデヒドで誘導したイソインドール
類を蛍光検出することによって、β−ヒドロキシ−α−
アミノ酸の生成を監視することができる。その検定法
は、Jones,B.N.,Gilligan,J.P.,J.Chrom.,
266巻、471頁、1983年;Jones,B.N.等、
J.Liq.Chrom,4巻、565頁、1981年;および
Simons,Jr.,S.S.等、J.Am.Chem.Soc.,98
巻、7098頁、1976年に記載されている。インキ
ュベーション混合物と酵素ブランクの両者をHPCL分
析した結果、クロマトグラム上のどのピークが酵素生成
物であるかを帰属させることができた。
【0021】この発明の方法は、PLPとその他の補因
子を含有するグリシンの緩衝溶液に、アルデヒドを添加
し、次に、得られた溶液を酵素の緩衝溶液と混合するこ
とにより行われる。あるいは、PLPを含有するグリシ
ンの緩衝溶液と酵素溶液を混合し、次にアルデヒドを添
加する。また、PLP含有緩衝液の存在下、酵素溶液
を、アルデヒドとグリシンを含有する溶液に添加するこ
ともできる。
子を含有するグリシンの緩衝溶液に、アルデヒドを添加
し、次に、得られた溶液を酵素の緩衝溶液と混合するこ
とにより行われる。あるいは、PLPを含有するグリシ
ンの緩衝溶液と酵素溶液を混合し、次にアルデヒドを添
加する。また、PLP含有緩衝液の存在下、酵素溶液
を、アルデヒドとグリシンを含有する溶液に添加するこ
ともできる。
【0022】アルデヒドRCHOは、この発明の方法に
おいてその変換反応を起こすために、完全に溶解させる
必要はない。水性反応媒体に一部分しか溶解しないアル
デヒドでも酵素の基質として作用する。
おいてその変換反応を起こすために、完全に溶解させる
必要はない。水性反応媒体に一部分しか溶解しないアル
デヒドでも酵素の基質として作用する。
【0023】アルデヒドRCHOが脂肪族アルデヒド
〔すなわちアルデヒド官能基のカルボニル基に結合して
いる炭素原子が飽和CH2である〕の場合のこの発明の
方法は、β−ヒドロキシ−α−アミノ酸もしくはエステ
ルのL−エリトロジアステレオマーを優先的に与える。
しかしアルデヒド基質が芳香族(すなわちアルデヒド官
能基のカルボニル基に結合している炭素原子が芳香系の
一部である)場合、生成物は、トレオ形とエリトロ形の
両方がほぼ等しい量で得られる。例えばベンズアルデヒ
ドは、β−フェニルセリンのトレオ異性体とエリトロ異
性体の両方を生成する。
〔すなわちアルデヒド官能基のカルボニル基に結合して
いる炭素原子が飽和CH2である〕の場合のこの発明の
方法は、β−ヒドロキシ−α−アミノ酸もしくはエステ
ルのL−エリトロジアステレオマーを優先的に与える。
しかしアルデヒド基質が芳香族(すなわちアルデヒド官
能基のカルボニル基に結合している炭素原子が芳香系の
一部である)場合、生成物は、トレオ形とエリトロ形の
両方がほぼ等しい量で得られる。例えばベンズアルデヒ
ドは、β−フェニルセリンのトレオ異性体とエリトロ異
性体の両方を生成する。
【0024】この発明の方法で得られるβ−ヒドロキシ
−α−アミノ酸の例は、β−フェニルセリン、β−(2
−フリル)セリン、β−ヒドロキシ−α−アミノアジピ
ン酸、β−ヒドロキシ−α−アミノヘキサン酸、β−ヒ
ドロキシ−α−アミノ−ω−ホルミルオキシキサン酸、
β−ヒドロキシ−α−アミノ−γ−オキソ吉草酸、β−
ヒドロキシ−α−アミノ−γ−フェニル酪酸、β−ヒド
ロキシ−α−アミノヘプタン酸、β−ヒドロキシ−α−
アミノ−ω−(2−フリル)−ペンタン酸などのアミノ
酸である。
−α−アミノ酸の例は、β−フェニルセリン、β−(2
−フリル)セリン、β−ヒドロキシ−α−アミノアジピ
ン酸、β−ヒドロキシ−α−アミノヘキサン酸、β−ヒ
ドロキシ−α−アミノ−ω−ホルミルオキシキサン酸、
β−ヒドロキシ−α−アミノ−γ−オキソ吉草酸、β−
ヒドロキシ−α−アミノ−γ−フェニル酪酸、β−ヒド
ロキシ−α−アミノヘプタン酸、β−ヒドロキシ−α−
アミノ−ω−(2−フリル)−ペンタン酸などのアミノ
酸である。
【0025】この発明の方法の好ましい態様では、スク
シンセミアルデヒドのエステル、例えばメチルエステル
もしくはイソプロピルエステルのごときC1−C4 アル
キルエステルは、PLPの存在下、リン酸緩衝液中、グ
リシンおよびSHMTとともにインキュベートすると、
β−ヒドロキシ−α−アミノアジピン酸のハーフエステ
ルがL−エリトロ異性体として得られる。この発明のそ
の他の好ましい態様では、グルタルセミアルデヒドのエ
ステル、例えばメチルエステルをSHMTと共にインキ
ュベートし、β−ヒドロキシ−α−アミノピメリン酸の
ハーフエステルを得る。
シンセミアルデヒドのエステル、例えばメチルエステル
もしくはイソプロピルエステルのごときC1−C4 アル
キルエステルは、PLPの存在下、リン酸緩衝液中、グ
リシンおよびSHMTとともにインキュベートすると、
β−ヒドロキシ−α−アミノアジピン酸のハーフエステ
ルがL−エリトロ異性体として得られる。この発明のそ
の他の好ましい態様では、グルタルセミアルデヒドのエ
ステル、例えばメチルエステルをSHMTと共にインキ
ュベートし、β−ヒドロキシ−α−アミノピメリン酸の
ハーフエステルを得る。
【0026】この発明の上記2つの態様は下記反応式で
表される。
表される。
【化10】 反応式中、R1はC1−C4 アルキル、フェニル、ベンジ
ル、ジフェニルメチル、4−メトキシベンジルまたは4
−ニトロベンジルおよびnは2または3である。
ル、ジフェニルメチル、4−メトキシベンジルまたは4
−ニトロベンジルおよびnは2または3である。
【0027】さらにこの発明は、式:R1OOC−CH2
−CH2−CH(OH)CH(NH2)COOR1’(式
中、R1は前記と同一、R1’は水素もしくはR1)で表
されるアミノ酸、β−ヒドロキシ−α−アミノアジピン
酸、そのモノR1エステルとジR1エステルおよび塩を提
供するものでる。このアミノ酸は、この発明の方法で
は、L−エリトロ形で得られる。その二酸の塩もしくは
モノエステルは通常の方法で生成させることができる。
このような塩には、ナトリウム塩およびカリウム塩のよ
うなアルカリ金属塩;カルシウム塩のようなアルカリ土
類金属塩;ベンジルアミン、ジベンジルアミン、シクロ
ヘキシルアミン、ジシクロヘキルアミン、ならびにメチ
ルアミン、エチルアミン、ジエチルアミン、ジ−(n−
ブチル)アミン、エタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、ジプロパノールアミンのようなC1−C4 アルキル
の第一級アミンおよび第二級アミンで生成されるアンモ
ニウム塩とアミン塩などの塩がふくまれる。このような
塩は、二酸もしくはそのモノエステルの分離と精製に有
用であり、そのアミノ酸を貯蔵するのに用いる安定な形
態を提供する。またアミノ酸とそのエステルで生成され
る酸付加塩も提供される。このような塩は、アミノ酸の
酸性カルボン酸基より強い酸で形成される。このような
酸の例は塩酸、臭化水素酸、リン酸、硫酸、ならびにト
ルエンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、メタンスル
ホン酸およびn−ブタンスルホン酸のようなスルホン酸
類である。
−CH2−CH(OH)CH(NH2)COOR1’(式
中、R1は前記と同一、R1’は水素もしくはR1)で表
されるアミノ酸、β−ヒドロキシ−α−アミノアジピン
酸、そのモノR1エステルとジR1エステルおよび塩を提
供するものでる。このアミノ酸は、この発明の方法で
は、L−エリトロ形で得られる。その二酸の塩もしくは
モノエステルは通常の方法で生成させることができる。
このような塩には、ナトリウム塩およびカリウム塩のよ
うなアルカリ金属塩;カルシウム塩のようなアルカリ土
類金属塩;ベンジルアミン、ジベンジルアミン、シクロ
ヘキシルアミン、ジシクロヘキルアミン、ならびにメチ
ルアミン、エチルアミン、ジエチルアミン、ジ−(n−
ブチル)アミン、エタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、ジプロパノールアミンのようなC1−C4 アルキル
の第一級アミンおよび第二級アミンで生成されるアンモ
ニウム塩とアミン塩などの塩がふくまれる。このような
塩は、二酸もしくはそのモノエステルの分離と精製に有
用であり、そのアミノ酸を貯蔵するのに用いる安定な形
態を提供する。またアミノ酸とそのエステルで生成され
る酸付加塩も提供される。このような塩は、アミノ酸の
酸性カルボン酸基より強い酸で形成される。このような
酸の例は塩酸、臭化水素酸、リン酸、硫酸、ならびにト
ルエンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、メタンスル
ホン酸およびn−ブタンスルホン酸のようなスルホン酸
類である。
【0028】そのR1エステルとは、前記反応式に記載
したのと同じ意味のR1のモノエステルとジエステルを
意味する。このようなエステルの例は、モノメチル、モ
ノエチル、ジメチル、ジエチル、t−ブチル、ジ−t−
ブチル、ベンジル、4−メトキシベンジルおよびジベン
ジルのエステルである。
したのと同じ意味のR1のモノエステルとジエステルを
意味する。このようなエステルの例は、モノメチル、モ
ノエチル、ジメチル、ジエチル、t−ブチル、ジ−t−
ブチル、ベンジル、4−メトキシベンジルおよびジベン
ジルのエステルである。
【0029】この発明の方法で提供されるβ−ヒドロキ
シ−α−アミノ酸は、重要なβ−ラクタム化合物を製造
するための有用な中間体である。生成物は、公知の抗生
物質化合物を製造するのに有用なβ−ラクタム化合物
に、公知の方法で変換される。例えば、得られたβ−ヒ
ドロキシ−α−アミノ酸は、下記反応式に示すように、
ヒドロオキサム酸エステル誘導体に変換され、次に、こ
の誘導体は環化され3−アミノ−4−置換β−ラクタム
化合物を生成する。
シ−α−アミノ酸は、重要なβ−ラクタム化合物を製造
するための有用な中間体である。生成物は、公知の抗生
物質化合物を製造するのに有用なβ−ラクタム化合物
に、公知の方法で変換される。例えば、得られたβ−ヒ
ドロキシ−α−アミノ酸は、下記反応式に示すように、
ヒドロオキサム酸エステル誘導体に変換され、次に、こ
の誘導体は環化され3−アミノ−4−置換β−ラクタム
化合物を生成する。
【化11】 式中、Rは式1について先に定義したのと同じ意味であ
り、R2はアルキル、アルカノイルもしくはアラルキル
基である。ヒドロオキサム酸エステルの形成とヒドロオ
キサム酸エステルの環化によるβ−ラクタムの形成は、
Miller,M.J.,Accts.Chem.Res.,19巻、49
頁、1986年;Rajendra,G.とMiller,M.J.,Te
trahedron Lett.,28巻、6257頁、1987年;
およびKolasa,T.とMiller,M.J.,Tetrahedron L
ett.,28巻、1861頁、1987年に記載されてい
る方法で行う。
り、R2はアルキル、アルカノイルもしくはアラルキル
基である。ヒドロオキサム酸エステルの形成とヒドロオ
キサム酸エステルの環化によるβ−ラクタムの形成は、
Miller,M.J.,Accts.Chem.Res.,19巻、49
頁、1986年;Rajendra,G.とMiller,M.J.,Te
trahedron Lett.,28巻、6257頁、1987年;
およびKolasa,T.とMiller,M.J.,Tetrahedron L
ett.,28巻、1861頁、1987年に記載されてい
る方法で行う。
【0030】あるいは、β−ヒドロキシ−α−アミノ酸
は、Miller,M.J.の米国特許第4,595,532号に
記載されているようにN−(置換メチル)アゼチジノン
類に変換することができる。さらに、この発明の方法の
アミノ酸生成物は、Miller,M.J.の米国特許第4,8
20,815号に記載されているN−(ホスホノメチル
メチル)アゼチジノン類にも変換することができる。
は、Miller,M.J.の米国特許第4,595,532号に
記載されているようにN−(置換メチル)アゼチジノン
類に変換することができる。さらに、この発明の方法の
アミノ酸生成物は、Miller,M.J.の米国特許第4,8
20,815号に記載されているN−(ホスホノメチル
メチル)アゼチジノン類にも変換することができる。
【0031】以下の製造法と実施例によって、さらにこ
の発明の方法を説明するが、これらはこの発明を限定す
るものではない。
の発明の方法を説明するが、これらはこの発明を限定す
るものではない。
【0032】とうもろこし苗からのセリンヒドロキシメ
チルトランスフェラーゼの製造 以下の手順はすべて4℃で実施した。洗浄した5〜7日
齢のとうもろこし苗を、1mMのエチレンジアミン四酢
酸(EDTA)ジナトリウム、1mMジチオトレイトー
ルおよび125μMのピリドキサール 5’−リン酸を
含有する100mMの一水素リン酸カリウム中、ワーリ
ングブレンダーで均質化した。得られた混合物には1l
当たり約960gの苗が含有されていた。得られたホモ
ジネートをチーズクロスで濾過し、濾液を硫酸アンモニ
ウム沈澱法に付した。硫酸アンモニウム35〜50%飽
和度で沈澱させ、40分間、13,800xgで遠心分
離して得たタンパク質を、125μMのピリドキサール
5’−リン酸と1mMのEDTAを含有する10μMリ
ン酸緩衝液(pH7.8)に溶解した。得られた溶液
を、EDTAを含有しない同じ緩衝液に対して透析し
て、5〜15mgタンパク質/mlの濃度に濃縮した。
得られたタンパク質のアルドラーゼ活性の検定法は、L
−アロ−トレオニンのアルドラーゼで触媒された逆アル
ドール縮合反応と、生成したアセトアルデヒドの酵母ア
ルコールデヒドロゲナーゼ(ADH)によるNADH
(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドの還元型)依
存性還元反応との組合せ役系で構成された検定法であ
る。比活性は、平均値が1mgのタンパク質当たり78
ミリ単位であった。酵素活性の1単位は、100mMリ
ン酸緩液(pH7.5)中、ADH、120mM L−
アロ−トレオニン、125μM PLPおよび120μ
M NADHの存在下室温にて、1分間で1光学密度単
位(340nmにおける)の変化を起こさせるのに必要
な酵素量と定義する。
チルトランスフェラーゼの製造 以下の手順はすべて4℃で実施した。洗浄した5〜7日
齢のとうもろこし苗を、1mMのエチレンジアミン四酢
酸(EDTA)ジナトリウム、1mMジチオトレイトー
ルおよび125μMのピリドキサール 5’−リン酸を
含有する100mMの一水素リン酸カリウム中、ワーリ
ングブレンダーで均質化した。得られた混合物には1l
当たり約960gの苗が含有されていた。得られたホモ
ジネートをチーズクロスで濾過し、濾液を硫酸アンモニ
ウム沈澱法に付した。硫酸アンモニウム35〜50%飽
和度で沈澱させ、40分間、13,800xgで遠心分
離して得たタンパク質を、125μMのピリドキサール
5’−リン酸と1mMのEDTAを含有する10μMリ
ン酸緩衝液(pH7.8)に溶解した。得られた溶液
を、EDTAを含有しない同じ緩衝液に対して透析し
て、5〜15mgタンパク質/mlの濃度に濃縮した。
得られたタンパク質のアルドラーゼ活性の検定法は、L
−アロ−トレオニンのアルドラーゼで触媒された逆アル
ドール縮合反応と、生成したアセトアルデヒドの酵母ア
ルコールデヒドロゲナーゼ(ADH)によるNADH
(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドの還元型)依
存性還元反応との組合せ役系で構成された検定法であ
る。比活性は、平均値が1mgのタンパク質当たり78
ミリ単位であった。酵素活性の1単位は、100mMリ
ン酸緩液(pH7.5)中、ADH、120mM L−
アロ−トレオニン、125μM PLPおよび120μ
M NADHの存在下室温にて、1分間で1光学密度単
位(340nmにおける)の変化を起こさせるのに必要
な酵素量と定義する。
【0033】SHMTは製造して使用しない場合は、凍
結乾燥された形態かまたは10%のグリセリンと共に凍
結された形態で保存される。
結乾燥された形態かまたは10%のグリセリンと共に凍
結された形態で保存される。
【0034】以下の実施例において、特にことわらなけ
れば、緩衝系は10mMリン酸カリウム緩衝液(pH
7.3)であり、約80μMの濃度のピリドキサール
5’−リン酸(PLP)を含有させた。溶液はすべて、
蒸留・脱イオン水で作製した。
れば、緩衝系は10mMリン酸カリウム緩衝液(pH
7.3)であり、約80μMの濃度のピリドキサール
5’−リン酸(PLP)を含有させた。溶液はすべて、
蒸留・脱イオン水で作製した。
【0035】酵素によるインキュベーションは、密閉し
た、ポリプロピレン製500μlミクロ遠心分離バイア
ルびんに入れ、定温水溶中、37℃で行った。
た、ポリプロピレン製500μlミクロ遠心分離バイア
ルびんに入れ、定温水溶中、37℃で行った。
【0036】実施例によって示された保持時間は、HP
LC分析によって時々わずかに変動するが、これは、カ
ラムの平衡化、緩衝液などのような因子がわずかに変動
するためである。
LC分析によって時々わずかに変動するが、これは、カ
ラムの平衡化、緩衝液などのような因子がわずかに変動
するためである。
【0037】以下の実施例で使用されるSHMTは、
L.Schirchの前記の方法によってウサギの肝臓から得
たものである。
L.Schirchの前記の方法によってウサギの肝臓から得
たものである。
【0038】実施例1 トレオニンの製造 グリシンの溶液(34mM)をPLP含有リン酸緩衝液
で調製し、十分に新しく蒸溜したアセトアルデヒドをそ
の濃度が34mMになるまで添加した。酵素溶液を添加
し、各基質の濃度を17mMにした。
で調製し、十分に新しく蒸溜したアセトアルデヒドをそ
の濃度が34mMになるまで添加した。酵素溶液を添加
し、各基質の濃度を17mMにした。
【0039】200μlの標準リン酸緩衝液によるSH
MT(0.1mg)の溶液を2mlのガラスバイアルび
んに入れた。同じ体積の基質溶液を添加し、バイアルび
んをゴム製セプタムと銅線で密閉してアセトアルデヒド
の損失を最小限にした。このバイアルびんの溶液と酵素
のブランク溶液を37℃でインキュベートした。
MT(0.1mg)の溶液を2mlのガラスバイアルび
んに入れた。同じ体積の基質溶液を添加し、バイアルび
んをゴム製セプタムと銅線で密閉してアセトアルデヒド
の損失を最小限にした。このバイアルびんの溶液と酵素
のブランク溶液を37℃でインキュベートした。
【0040】インキュベート試験液の一部(10μlづ
つ)を、50μlのマイクロリットルシリンジを使って
1.0、2.0、3.0、4.0および20.5時間の
インキュベージヨン時間毎に採取してHPLCで分析し
た。
つ)を、50μlのマイクロリットルシリンジを使って
1.0、2.0、3.0、4.0および20.5時間の
インキュベージヨン時間毎に採取してHPLCで分析し
た。
【0041】得られたクロマトグラムは、21.9分の
保持時間のL−エリトロ異性体の大きなピークと、トレ
オ異性体の小さなピークを示した。生成したアミノ酸の
同一性は、市販の標準のトレオニン異性体と同時に注入
することによって確認した。
保持時間のL−エリトロ異性体の大きなピークと、トレ
オ異性体の小さなピークを示した。生成したアミノ酸の
同一性は、市販の標準のトレオニン異性体と同時に注入
することによって確認した。
【0042】実施例2 α−アミノ−β−ヒドロキシカプロン酸 グリシン(25.5mg、0.340mmol)とn−
ブタナール(25.3mg、0.351mmol)とを標準
リン酸緩衝液に溶解して、これらの2つの基質がそれぞ
れ34mMと35mMの濃度の基質溶液を調製した。
ブタナール(25.3mg、0.351mmol)とを標準
リン酸緩衝液に溶解して、これらの2つの基質がそれぞ
れ34mMと35mMの濃度の基質溶液を調製した。
【0043】100μlの緩衝液によるSHMT(0.
1mg)の溶液をポリプロピレン製0.5mlのバイア
ルびんに入れた。酵素を含有していない別の緩衝液10
0μlを別のバイアルびん中に入れ、100μlの基質
溶液を各バイアルびんに添加した。1.0、3.0、
7.25および21時間のインキュベーション時間毎に
上記酵素溶液とブランク溶液から一部を採取してHPL
Cによって分析した。2つの生成物のピークがクロマト
グラムに認められた。すなわち25.7分の大きなピー
クと24.3分の小さなピークである。これらのピーク
は、標準のラセミ体生成物のピークと一致した。その標
準物質は、グリシンの銅錯体に対してアルドール反応を
行ってラセミ体を製造した(S.Akabari等、Archives
of Biochemistry and Biophysics、83巻1頁、1
959年、およびJ.P.GreensteinとM.Winity,
“Chemistry of Amino Acids”,John Wiley &
Sons,New York,3巻、2249−2250頁、1
961年参照)。
1mg)の溶液をポリプロピレン製0.5mlのバイア
ルびんに入れた。酵素を含有していない別の緩衝液10
0μlを別のバイアルびん中に入れ、100μlの基質
溶液を各バイアルびんに添加した。1.0、3.0、
7.25および21時間のインキュベーション時間毎に
上記酵素溶液とブランク溶液から一部を採取してHPL
Cによって分析した。2つの生成物のピークがクロマト
グラムに認められた。すなわち25.7分の大きなピー
クと24.3分の小さなピークである。これらのピーク
は、標準のラセミ体生成物のピークと一致した。その標
準物質は、グリシンの銅錯体に対してアルドール反応を
行ってラセミ体を製造した(S.Akabari等、Archives
of Biochemistry and Biophysics、83巻1頁、1
959年、およびJ.P.GreensteinとM.Winity,
“Chemistry of Amino Acids”,John Wiley &
Sons,New York,3巻、2249−2250頁、1
961年参照)。
【0044】実施例3 α−アミノ−β−ヒドロキシアジピン酸モノメチルエス
テル グリシン(13.3g、0.177mmol)とスクシンセ
ミアルデヒドメチルエステル(20mg、0.172mm
ol)を、それぞれ、5.0mlの緩衝液に溶解して35
mMと34mMの濃度にした。この実験に用いたアルデ
ヒドはDMSOを含有していなかったが、このアルデヒ
ドを用いて行った上記のインキュベーションではこの不
純物が含有されていた(この不純物は、CH2=CH−
CH2−CH2−COO−CH3をオゾン分解し次にジメ
チルスルホキシドで後処理してこのアルデヒドを合成し
たときに残留したものである)。
テル グリシン(13.3g、0.177mmol)とスクシンセ
ミアルデヒドメチルエステル(20mg、0.172mm
ol)を、それぞれ、5.0mlの緩衝液に溶解して35
mMと34mMの濃度にした。この実験に用いたアルデ
ヒドはDMSOを含有していなかったが、このアルデヒ
ドを用いて行った上記のインキュベーションではこの不
純物が含有されていた(この不純物は、CH2=CH−
CH2−CH2−COO−CH3をオゾン分解し次にジメ
チルスルホキシドで後処理してこのアルデヒドを合成し
たときに残留したものである)。
【0045】100μlの緩衝液によるSHMT(0.
1mg)の溶液に、100μlの基質混合物を添加し
た。0.5、1.0、2.0、3.0および24時間の
インキュベーション時間毎に反応混合液の一部を採取し
た。生成物の大きなピーク(L−エリトロ形)が22.
5分のtRに認められ、2時間で最大値に到達した。
1mg)の溶液に、100μlの基質混合物を添加し
た。0.5、1.0、2.0、3.0および24時間の
インキュベーション時間毎に反応混合液の一部を採取し
た。生成物の大きなピーク(L−エリトロ形)が22.
5分のtRに認められ、2時間で最大値に到達した。
【0046】HPLCによる分析で最初の2時間で、約
8分の保持時間に小さな新しいピークが現れた。24時
間の期間に、このピークは強度が増大したが、一方出発
物質のグリシンと中間体のα−アミノ−β−ヒドロキシ
アジピン酸メチルエステルにに対応するピークの強度は
減少した。24時間後、上記の新しいピークとグリシン
と上記エステルのピークの比率は38:47:15であ
った。新しいピークに対応する化合物の構造は、別個に
合成し、標準生成物と酵素で生成させたものとを同時注
入することによって、L−エリトロ−α−アミノ−β−
ヒドロキシアジピン酸(R=CH2−CH2−CO2H)
と決定した。標準物質の化学合成は、スクシンセミアル
デヒドメチルエステルを、キラルキサジンのホウ素エノ
ラートとアルドール縮合させ(Reno,D.S.;Lotz,
B.T.;Miller,M.J.,Tetrahedran Lett.,31
巻、827頁、1990年)、次に脱保護と加水分解を
行うことよって実施して所望の化合物を得た。
8分の保持時間に小さな新しいピークが現れた。24時
間の期間に、このピークは強度が増大したが、一方出発
物質のグリシンと中間体のα−アミノ−β−ヒドロキシ
アジピン酸メチルエステルにに対応するピークの強度は
減少した。24時間後、上記の新しいピークとグリシン
と上記エステルのピークの比率は38:47:15であ
った。新しいピークに対応する化合物の構造は、別個に
合成し、標準生成物と酵素で生成させたものとを同時注
入することによって、L−エリトロ−α−アミノ−β−
ヒドロキシアジピン酸(R=CH2−CH2−CO2H)
と決定した。標準物質の化学合成は、スクシンセミアル
デヒドメチルエステルを、キラルキサジンのホウ素エノ
ラートとアルドール縮合させ(Reno,D.S.;Lotz,
B.T.;Miller,M.J.,Tetrahedran Lett.,31
巻、827頁、1990年)、次に脱保護と加水分解を
行うことよって実施して所望の化合物を得た。
【0047】酵素合成中のこの原アミノ酸の生成は、最
初に生成したアミノ酸モノメチルエステルの加水分解に
よって起こる。この生成物は、イオン化したカルボン酸
基が付加しているので、酵素による可逆アルドール縮合
反応に対する基質ではない。したがって新規のアミノ酸
生成物(L−エリトロ−α−アミノ−β−ヒドロキシア
ジピン酸)が蓄積する。この生成物は、ジカルボン酸ア
ミノ酸生成物として、反応混合物からイオン交換クロマ
トグラフィによって精製することができる。(Greenst
ein,J.P.とWinitz,M.,“Chemistry of the Amin
o Acids”、2巻、1452−1461頁、1961
年、Wiley、New York、N.Y.)
初に生成したアミノ酸モノメチルエステルの加水分解に
よって起こる。この生成物は、イオン化したカルボン酸
基が付加しているので、酵素による可逆アルドール縮合
反応に対する基質ではない。したがって新規のアミノ酸
生成物(L−エリトロ−α−アミノ−β−ヒドロキシア
ジピン酸)が蓄積する。この生成物は、ジカルボン酸ア
ミノ酸生成物として、反応混合物からイオン交換クロマ
トグラフィによって精製することができる。(Greenst
ein,J.P.とWinitz,M.,“Chemistry of the Amin
o Acids”、2巻、1452−1461頁、1961
年、Wiley、New York、N.Y.)
【0048】実施例4 α−アミノ−β−ヒドロキシアジピン酸モノイソプロピ
ルエステル グリシン(26.1mg、0.348mmol)を10.0
mlの緩衝液に溶解し、スクシンセミアルデヒドイソプ
ロピルエステル34mg(その製造時に持ち込まれた不
純物のDMSOを含有している)を添加した。インキュ
ベーション時にDMSOが存在しても、酵素もしくはそ
の反応に有害な影響は全く与えない。緩衝液中のアルデ
ヒドの濃度は、存在するDMSOを計算した後、18ミ
リモルの濃度であった。インキュベーション混合物中の
グリシンとアルデヒドの最初の濃度はそれぞれ17.4
mMと9mMであった。
ルエステル グリシン(26.1mg、0.348mmol)を10.0
mlの緩衝液に溶解し、スクシンセミアルデヒドイソプ
ロピルエステル34mg(その製造時に持ち込まれた不
純物のDMSOを含有している)を添加した。インキュ
ベーション時にDMSOが存在しても、酵素もしくはそ
の反応に有害な影響は全く与えない。緩衝液中のアルデ
ヒドの濃度は、存在するDMSOを計算した後、18ミ
リモルの濃度であった。インキュベーション混合物中の
グリシンとアルデヒドの最初の濃度はそれぞれ17.4
mMと9mMであった。
【0049】基質の混合物(100μl)を、SHMT
(0.1mg)の100μlの緩衝液による溶液と酵素
ブランク液とに添加した。インキュベーション時間の
0.5、1.0、2.0、4.0、6.0、17.2
5、25および52時間毎に反応液の一部を採取し、H
PLCで試験した。主要生成物のピーク(L−エリトロ
形)が0.5時間以内にTR25分に現れ、2〜4時間
で最大になった。
(0.1mg)の100μlの緩衝液による溶液と酵素
ブランク液とに添加した。インキュベーション時間の
0.5、1.0、2.0、4.0、6.0、17.2
5、25および52時間毎に反応液の一部を採取し、H
PLCで試験した。主要生成物のピーク(L−エリトロ
形)が0.5時間以内にTR25分に現れ、2〜4時間
で最大になった。
【0050】実施例5 α−アミノ−β−ヒドロキシピメリン酸モノメチルエス
テル このインキュベーションに用いたグルタルセミアルデヒ
ドメチルエステルは、DMSOを約1:1の重量比で含
有していた。このDMSOは、1−メトキシシクロペン
テンのオゾン分解によって前記アルデヒドを製造した際
に仕上げ処理にDMSOを用いたために生じた副生成物
である(Cline,D.L.J.,Russel,C.G.,Tetrahe
dron、36巻、1399頁、1980年)。グリシン
(25.6mg、0.341mmol)とアルデヒド/DM
SO混合物(66.7mg)を10.0mlの緩衝液に
溶解し、グリシンとアルデヒドの濃度をそれぞれ31.
4mMおよび約25mMにして基質溶液を調製した。
テル このインキュベーションに用いたグルタルセミアルデヒ
ドメチルエステルは、DMSOを約1:1の重量比で含
有していた。このDMSOは、1−メトキシシクロペン
テンのオゾン分解によって前記アルデヒドを製造した際
に仕上げ処理にDMSOを用いたために生じた副生成物
である(Cline,D.L.J.,Russel,C.G.,Tetrahe
dron、36巻、1399頁、1980年)。グリシン
(25.6mg、0.341mmol)とアルデヒド/DM
SO混合物(66.7mg)を10.0mlの緩衝液に
溶解し、グリシンとアルデヒドの濃度をそれぞれ31.
4mMおよび約25mMにして基質溶液を調製した。
【0051】酵素溶液は、100μlではなくて40μ
lの緩衝液に溶解した0.1mgのSHMTで構成され
ている。上記の基質溶液(40μl)を、上記酵素溶液
とブランク溶液に添加し、通常どおりにインキュベート
した。インキュベート液の一部(10μlづつ)を0.
5、1.0、1.5、2.0、3.0、4.0および1
7.0の時間経過毎に採取した。HPLC分析の結果、
30分間までに、所望の生成物に対応する23.7分に
酵素によって生成したピークが現れ、積分した結果その
収率は約20%であった。酵素で生成した第2の小さい
ピークが22.3分の保持時間に現れたが、これは少量
のトレオ異性体に対応するものであろう。
lの緩衝液に溶解した0.1mgのSHMTで構成され
ている。上記の基質溶液(40μl)を、上記酵素溶液
とブランク溶液に添加し、通常どおりにインキュベート
した。インキュベート液の一部(10μlづつ)を0.
5、1.0、1.5、2.0、3.0、4.0および1
7.0の時間経過毎に採取した。HPLC分析の結果、
30分間までに、所望の生成物に対応する23.7分に
酵素によって生成したピークが現れ、積分した結果その
収率は約20%であった。酵素で生成した第2の小さい
ピークが22.3分の保持時間に現れたが、これは少量
のトレオ異性体に対応するものであろう。
【0052】実施例6 α−アミノ−β−ヒドロキシ−γ−オキソ吉草酸 グリシン(25.5mg、0.340mmol)とピルボア
ルデヒド(61.1mg含有の40重量%溶液、0.3
27mmolピルボアルデヒド)を、10ml緩衝液(pH
7.2)に溶解し、34mM(グリシン)と32.7m
M(ピルボアルデヒド)の濃度の原液を製造した。メタ
バナジン酸ナトリウム(Aldrich社製90%純度の化合
物1.5mg)を添加した。約30分後に、この化合物
は溶解し1.11mMの濃度になった。上記の基質溶液
80μlを、酵素溶液(80μl中0.1mgのSHM
Tを含有)に添加した。反応液の一部(10μlづつ)
を、0.5、1.0、2.0、3.0、5.0、29お
よび53時間のインキュベーション時間毎に取り出し
た。
ルデヒド(61.1mg含有の40重量%溶液、0.3
27mmolピルボアルデヒド)を、10ml緩衝液(pH
7.2)に溶解し、34mM(グリシン)と32.7m
M(ピルボアルデヒド)の濃度の原液を製造した。メタ
バナジン酸ナトリウム(Aldrich社製90%純度の化合
物1.5mg)を添加した。約30分後に、この化合物
は溶解し1.11mMの濃度になった。上記の基質溶液
80μlを、酵素溶液(80μl中0.1mgのSHM
Tを含有)に添加した。反応液の一部(10μlづつ)
を、0.5、1.0、2.0、3.0、5.0、29お
よび53時間のインキュベーション時間毎に取り出し
た。
【0053】HPLCでアミノ酸を分析した結果、保持
時間が、8.5分の新しいアミノ酸が現れた。これが所
望のアミノ酸であることを確認するために、標準のラセ
ミ物質を銅グリシナート法で製造した。したがって、
4.23gの銅(III)グリシナート(200mmol)
を9MNaOH水溶液10mlに溶解した。ピルボアル
デヒド(40重量%水溶液16.2ml、アルデヒドの
7.0g、9.71mmolに相当する)を添加した。
5.25時間後、生成した褐色溶液に、3MNH40H
(40ml)を添加し、溶媒を蒸発して褐色油状物を得
た。この油状物をDowex−50のカラム(+NH
4形)を通過させ、水で溶離して、半精製アミノ酸を得
た。
時間が、8.5分の新しいアミノ酸が現れた。これが所
望のアミノ酸であることを確認するために、標準のラセ
ミ物質を銅グリシナート法で製造した。したがって、
4.23gの銅(III)グリシナート(200mmol)
を9MNaOH水溶液10mlに溶解した。ピルボアル
デヒド(40重量%水溶液16.2ml、アルデヒドの
7.0g、9.71mmolに相当する)を添加した。
5.25時間後、生成した褐色溶液に、3MNH40H
(40ml)を添加し、溶媒を蒸発して褐色油状物を得
た。この油状物をDowex−50のカラム(+NH
4形)を通過させ、水で溶離して、半精製アミノ酸を得
た。
【0054】実施例7 α−アミノ−β−ヒドロキシ−6−ホルミルオキシヘキ
サン酸 このインキュベーションに用いたアルデヒドにも、ジヒ
ドロピランをオゾン分解し次いでDMSOで後処理する
ことによってアルデヒドを製造したことからかなりの量
のDMSOが残留していた。10.0mlの緩衝液に、
0−ホルミル4−ヒドロキシブタナール(39.5m
g、約0.20mmol、DMSOを考慮した)とグリシン
(25.5mg、0.340mol)を添加した。
サン酸 このインキュベーションに用いたアルデヒドにも、ジヒ
ドロピランをオゾン分解し次いでDMSOで後処理する
ことによってアルデヒドを製造したことからかなりの量
のDMSOが残留していた。10.0mlの緩衝液に、
0−ホルミル4−ヒドロキシブタナール(39.5m
g、約0.20mmol、DMSOを考慮した)とグリシン
(25.5mg、0.340mol)を添加した。
【0055】上記の基質溶液(40μl)を、酵素溶液
(40μl中0.1mgのSHMTを含有)とブランク
溶液に添加した。インキュベーション混合物中の2つの
基質の濃度は17mM(グリシン)と10mM(アルデ
ヒド)であった。上記混合物の一部(10μlづつ)
を、インキュベーション時間の0.5、1.0、2.
0、3.0、7.0および24時間毎に採取した。
(40μl中0.1mgのSHMTを含有)とブランク
溶液に添加した。インキュベーション混合物中の2つの
基質の濃度は17mM(グリシン)と10mM(アルデ
ヒド)であった。上記混合物の一部(10μlづつ)
を、インキュベーション時間の0.5、1.0、2.
0、3.0、7.0および24時間毎に採取した。
【0056】0.5時間のインキュベーション時間で最
初に採取した混合物から、アミノ酸分析の結果2つの新
しいアミノ酸が認められた。グリシンのピークのすぐ
後、保持時間15.6分に小さなピークが現れた。もう
一つのピークは保持時間22.5分の明確な大きなピー
クであった。3時間までに、予想されたアミノ酸に対す
る22.5分におけるピークがグリシンの約10%の最
大値に到達し、ついで徐々に減少し、一方15.6分に
おけるピークはわずかに強度を増大した。15.6分で
溶出するアミノ酸は、反応媒体中のギ酸エステルが徐々
に加水分解して生成した生成物である。その構造はα−
アミノ−β−ヒドロキシ−6−ヒドロキシヘキサン酸に
一致している。
初に採取した混合物から、アミノ酸分析の結果2つの新
しいアミノ酸が認められた。グリシンのピークのすぐ
後、保持時間15.6分に小さなピークが現れた。もう
一つのピークは保持時間22.5分の明確な大きなピー
クであった。3時間までに、予想されたアミノ酸に対す
る22.5分におけるピークがグリシンの約10%の最
大値に到達し、ついで徐々に減少し、一方15.6分に
おけるピークはわずかに強度を増大した。15.6分で
溶出するアミノ酸は、反応媒体中のギ酸エステルが徐々
に加水分解して生成した生成物である。その構造はα−
アミノ−β−ヒドロキシ−6−ヒドロキシヘキサン酸に
一致している。
【0057】実施例8 β−フェニルセリン 使用した緩衝液のPLPの濃度は、80μMの代わりに
160μMとした。ベンズアルデヒドを使用直前に蒸留
した。緩衝溶液は、基質を添加する前に窒素をバブリン
グさせて脱酸素を行った。この操作は、ベンズアルデヒ
ドが溶液中で酸化するのを最小限にするためである。
160μMとした。ベンズアルデヒドを使用直前に蒸留
した。緩衝溶液は、基質を添加する前に窒素をバブリン
グさせて脱酸素を行った。この操作は、ベンズアルデヒ
ドが溶液中で酸化するのを最小限にするためである。
【0058】10.0mlの緩衝液に、グリシン(2
5.4mg、0.338mmol)とベンズアルデヒド(3
5μl、0.344mmol)を溶解した。この溶液(10
0μl)をSHMT溶液(0.1mg酵素)100μl
に添加した。溶液の一部を、1.0、5.25および
7.0時間のインキュベーション時間毎に採取した。
5.4mg、0.338mmol)とベンズアルデヒド(3
5μl、0.344mmol)を溶解した。この溶液(10
0μl)をSHMT溶液(0.1mg酵素)100μl
に添加した。溶液の一部を、1.0、5.25および
7.0時間のインキュベーション時間毎に採取した。
【0059】2つの生成物のピークがクロマトグラムに
認められた。即ち、24.8分における大きい方のピー
クと23.7分における小さいほうのピークである。こ
の実験で得た生成物の混合物を、市販されている標準の
ラセミ体のβ−フェニルセリンと比較した。また標準の
トレオβ−フェニルセリンと同時注入することによって
比較したところ、早い方(小さい方)のピークは、遅い
方のピークに対して増大した。これらの結果は、酵素が
芳香族アミノ酸の鏡像異性体の両方の対を生成している
が、エリトロ異性体の方が優先することを示している。
認められた。即ち、24.8分における大きい方のピー
クと23.7分における小さいほうのピークである。こ
の実験で得た生成物の混合物を、市販されている標準の
ラセミ体のβ−フェニルセリンと比較した。また標準の
トレオβ−フェニルセリンと同時注入することによって
比較したところ、早い方(小さい方)のピークは、遅い
方のピークに対して増大した。これらの結果は、酵素が
芳香族アミノ酸の鏡像異性体の両方の対を生成している
が、エリトロ異性体の方が優先することを示している。
【0060】実施例9 α−アミノ−β−ヒドロキシ−β−(2−フリル)プロ
ピオン酸 この実施例で用いた2−フルフラールは、炭酸ナトリウ
ム上での2回の蒸留(但し2回目の蒸留は窒素雰囲気下
で行った。)によって調製した。蒸留したアルデヒド
は、脱水し、窒素雰囲気下におき、光から保護して、使
用するまで貯蔵した。
ピオン酸 この実施例で用いた2−フルフラールは、炭酸ナトリウ
ム上での2回の蒸留(但し2回目の蒸留は窒素雰囲気下
で行った。)によって調製した。蒸留したアルデヒド
は、脱水し、窒素雰囲気下におき、光から保護して、使
用するまで貯蔵した。
【0061】グリシン(14.0mg、0.186mmo
l)とフルアルデヒド(15.5μl、0.187mmo
l)を緩衝液(10.0ml)に溶解して基質溶液を調
製した。この溶液360μlを酵素溶液(40μl中
0.2mgのSHMTを含有している)に添加して各基
質の濃度を17mMにした。試料の一部(10μlづ
つ)を1.0、2.0、4.0、5.0、18、24、
72および114時間毎に採取した。HPLCで測定し
たところ、1時間以内に2つの新しいアミノ酸が生成し
ていた。一方の異性体に対応する大きい方のピークは保
持時間が21〜22分で、他方の(トレオ形)異性体に
対応する小さい方のピーク(大きい方のピークの50%
より小さい)は保持時間が19〜20分であった。
l)とフルアルデヒド(15.5μl、0.187mmo
l)を緩衝液(10.0ml)に溶解して基質溶液を調
製した。この溶液360μlを酵素溶液(40μl中
0.2mgのSHMTを含有している)に添加して各基
質の濃度を17mMにした。試料の一部(10μlづ
つ)を1.0、2.0、4.0、5.0、18、24、
72および114時間毎に採取した。HPLCで測定し
たところ、1時間以内に2つの新しいアミノ酸が生成し
ていた。一方の異性体に対応する大きい方のピークは保
持時間が21〜22分で、他方の(トレオ形)異性体に
対応する小さい方のピーク(大きい方のピークの50%
より小さい)は保持時間が19〜20分であった。
【0062】実施例10 α−アミノ−β−ヒドロキシ−δ−(2−フリル)吉草
酸 グリシン(25.5mg、0.340mmol)とアルデヒ
ド(46.3mg、0.373mmol)を10.0mlの
緩衝液に溶解することによって基質溶液を作製した。ア
ルデヒド(液体)は溶解するのに約15分かかった。
酸 グリシン(25.5mg、0.340mmol)とアルデヒ
ド(46.3mg、0.373mmol)を10.0mlの
緩衝液に溶解することによって基質溶液を作製した。ア
ルデヒド(液体)は溶解するのに約15分かかった。
【0063】得られた基質溶液(100μl)を酵素溶
液(100μlの緩衝液中0.1mgのSHMTを含
有)に添加し、37℃でインキュベートした。0.5
5、1.0、2.0、4.25、8.0および21時間
毎に試料液の一部採取した。HPLC分析で保持時間2
1.3分のピークが0.5時間以内に現れたが、これは
グリシンがアルドール生成物に約3%変換したことを示
す。
液(100μlの緩衝液中0.1mgのSHMTを含
有)に添加し、37℃でインキュベートした。0.5
5、1.0、2.0、4.25、8.0および21時間
毎に試料液の一部採取した。HPLC分析で保持時間2
1.3分のピークが0.5時間以内に現れたが、これは
グリシンがアルドール生成物に約3%変換したことを示
す。
【0064】実施例11 プロパルギルアルデヒドを用い前記実施例に記載したイ
ンキュベーション法に従ってα−アミノ酸−β−ヒドロ
キシヘキシン(5)酸が得られる。
ンキュベーション法に従ってα−アミノ酸−β−ヒドロ
キシヘキシン(5)酸が得られる。
【0065】実施例12 前記実施例に記載したインキュベーション条件下でアリ
ルアルデヒドを用いてα−アミノ−β−ヒドロキシヘキ
セン(5)酸が得られる。
ルアルデヒドを用いてα−アミノ−β−ヒドロキシヘキ
セン(5)酸が得られる。
【0066】実施例13 前記実施例に記載した方法と条件にしたがってアクロレ
インを用いて、α−アミノ−β−ヒドロキシ−ペンテン
(4)酸が生成される。
インを用いて、α−アミノ−β−ヒドロキシ−ペンテン
(4)酸が生成される。
【0067】実施例14 β−シアノプロピオンアルデヒドを用いて、前記実施例
の条件下でα−アミノ−β−ヒドロキシ−δ−シアノ吉
草酸が生成される。
の条件下でα−アミノ−β−ヒドロキシ−δ−シアノ吉
草酸が生成される。
Claims (10)
- 【請求項1】 式:RCHO(式中、Rは下記定義と同
一)で示されるアルデヒド、およびグリシンを、ピリド
キサール 5'−リン酸の存在下、セリンヒドロキシメチ
ルトランスフェラーゼと、約5.5〜約9のpHの水溶
液中で約30℃〜55℃の温度で混合することからなる
以下の式(1): 【化1】 (式中、Rは、C2−C6 アルケニル;C2−C6 アルキ
ニル;エステル化カルボキシル基、C1−C4 アルコキ
シ、フッ素、塩基、臭素、シアノ、ヒドロキシ、C1−
C4 アルカノイルオキシ、フェニル、フリル、もしくは
ベンジルオキシで置換されたC1−C6 アルキル;フェ
ニル;またはフリル)で表されるβ−ヒドロキシ−α−
アミノ酸の製造方法。 - 【請求項2】 RがC2−C6 アルケニル;C2−C6 ア
ルキニル;またはエステル化カルボキシ、C1−C4 ア
ルカノイルオキシ、もしくはアリールアルコキシで置換
されたアルキルで置換されC1−C6 アルキルである請
求項1記載の方法。 - 【請求項3】 Rがエステル化カルボキシもしくはC1
−C4 アルカノイルオキシで置換されたC1−C4 アル
キルである請求項1記載の方法。 - 【請求項4】アルデヒドRCHOが、以下の式: 【化2】 (式中、R1はC1−C4 アルキル、ベンジル、ジフェニ
ルメチル、4−メトキシベンジルまたは4−ニトロベン
ジルであり、nは2または3である)で表される請求項
1記載の方法。 - 【請求項5】 アルデヒドRCHOがスクシンセミアル
デヒドメチルエステルである請求項4記載の方法。 - 【請求項6】 アルデヒドRCHOがグルタルセミアル
デヒドメチルエステルである請求項4 記載の方法。 - 【請求項7】 Rがエステル化カルボキシ、C1−C4
アルカノイルオキシ、フェニル、フリルもしくはベンジ
ルオキシで置換されたC1−C6 アルキルである請求項
1記載の方法。 - 【請求項8】 β−ヒドロキシ−α−アミノ酸がL−エ
リトロジアステレオマーである請求項7記載の方法。 - 【請求項9】 L−エリトロジアステレオマー形の下記
式: 【化3】 (式中、R1とR1’は独立して、水素またはC1−C4
アルキル、ベンジル、4−メチルベンジル、4−ニトロ
ベンジルまたはジフェニルメチル)で表される化合物、
およびそのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アン
モニウム塩およびアミン塩;ならびにR1とR1’がとも
に水素の場合の酸付加塩。 - 【請求項10】 R1がC1−C4 アルキルである請求項
9記載の化合物。
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|---|---|---|---|
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| US532,845 | 1990-06-04 |
Publications (1)
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|---|---|
| JPH0787989A true JPH0787989A (ja) | 1995-04-04 |
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Family Applications (1)
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- 1991-05-30 IL IL98312A patent/IL98312A0/xx unknown
- 1991-05-31 IE IE187991A patent/IE911879A1/en unknown
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