JPH0793907B2 - 循環浄化型の電気貯湯容器 - Google Patents

循環浄化型の電気貯湯容器

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JPH0793907B2
JPH0793907B2 JP3166545A JP16654591A JPH0793907B2 JP H0793907 B2 JPH0793907 B2 JP H0793907B2 JP 3166545 A JP3166545 A JP 3166545A JP 16654591 A JP16654591 A JP 16654591A JP H0793907 B2 JPH0793907 B2 JP H0793907B2
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circulation path
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、循環浄化型の電気貯湯
容器に関するものであり、詳しくは内容液を循環させな
がら浄化し貯湯することができる循環浄化型の電気貯湯
容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電気貯湯容器は家庭用の電気ポットとし
て従来から多く提供されている。
【0003】このものは内容液を保温状態にして、ある
いは湯沸かし後に保温状態にして貯湯し、コーヒーやお
茶を抽出したりするのに必要温度の内容液をいつでも供
給できるようにする。
【0004】内容液は前記湯沸かしや保温のために加熱
され、特に湯沸かしのための加熱によっては、内容液が
沸騰状態にされることにより、異臭、あるいはカルキや
これの化合物であるトリハロメタンと云った異物が発散
される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし前記保温や湯沸
かしのための加熱だけでは、前記異物は充分に発散され
ない。
【0006】そこで前記沸騰状態を適宜所定時間継続さ
せ、あるいは繰り返し行うことによりカルキの除去効果
を高めることが考えられている。
【0007】ところがこれでも、発散したカルキ分は器
体外に抜け出にくく、器体内に止まって器体内まわりに
付着等し、付着したカルキ類が再度内容液中に戻される
嫌いがあるので、カルキ除去に関してはなお不充分であ
る。一方、特開平2−36820号公報は、内容液の注
出路に活性炭を設けて注出時に浄化したり、器体に接続
した主観湯沸し経路の途中に活性炭を設けて湯沸し過程
で浄化したりするものを開示している。しかし注出時で
は活性炭を1回通るだけの浄化となるし、瞬間湯沸し経
路での浄化も瞬間湯沸しの間だけしか浄化されないの
で、浄化はまだ十分とは云えない。また後者のものは瞬
間湯沸しによる浄化と注出経路との両方が別個に必要な
ため通路構造が複雑化する。
【0008】そこで本発明は、この種の電気貯湯容器に
装備される注出路とポンプに着目し、必要に応じて内容
液をポンプと一部注出路とにより循環させながら浄化剤
中を通過させることによって、内容液の注出に影響する
ことなしに、異臭、あるいはカルキ類等の異物を充分に
除去することができる循環浄化型の電気貯湯容器を提供
することを課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願第1の発明は上記の
ような課題を達成するために、器体内の内容液を器体外
の吐出口に導く注出路と、この注出路の途中から切換弁
を介して分岐し器体内に通じる循環路と、これら注出路
および循環路を通じて内容液を切換弁の切換状態に応じ
て器体外に注出し、また器体内に戻すポンプとを備え、
前記循環路の一部に循環される内容液を浄化剤により浄
化する浄化器を設け、注出路の循環路分岐点よりも吐出
口側で、かつ切換弁および浄化器よりも高い位置に転倒
時止水弁を設けたことを特徴とする。
【0010】本願第2の発明は上記のような課題を達成
するために、 器体の外装体に収容した内容器内の内容
液を器体外に導く注出路と、この注出路の途中から切換
弁を介して分岐し内容器内に通じる循環路と、これら注
出路および循環路を通じて内容液を切換弁の切換状態に
応じて内容器外に注出し、また内容器内に戻すポンプと
を備え、前記循環路の一部に循環される内容液を浄化剤
により浄化する浄化器を設けて、この浄化器を前記外装
体と内容器との間に位置させたことを特徴とするもので
ある。
【0011】本願第3の発明は上記のような課題を達成
するために、前記各発明においてさらに、切換弁が循環
路側に切換られる浄化モードにあることを表示する浄化
表示部を器体の外面に設けたある。
【0012】
【作用】本願第1の発明の上記構成によれば、注出路と
循環路とはこれら分岐点にある切換弁の切換えによって
ポンプの協働のもとに、内容液を注出路を通じて器体外
に注出し、また注出路の一部と循環路を通じ内容液を一
旦器体外に導いた後再度器体内に戻して循環させること
が、簡単な通路構造で達成でき、特に循環路の一部には
浄化器を有して前記循環される内容液が浄化剤中を通過
するようにしてこれを浄化するので、内容液を必要に応
じて循環させることにより必要な時間だけ繰り返し強制
浄化し、このようにして十分に浄化した後の内容液を適
時に注出して使用に供することができる。注出路には循
環路の分岐点よも吐出口側で、かつ切換弁および浄化器
が設けられる浄化部よりも高い位置に転倒時止水弁が設
けられて、これ以下で注出路に通じているどの部分から
の内容液も流出しないようにするので、切換弁の精度や
切換状態によっては浄化部が注出路を通じていても、こ
の浄化部からの内容液が流出するのを確実に防止するこ
とができる。
【0013】本願第2の発明の上記構成によれば、第1
の発明と同様の強制浄化が行えるのに加え、浄化器を器
体の外装体と内容器との間に設けてあるため、浄化器が
器体にありながら外装体外および内容器内には突出せ
ず、外装体外および内容器内の洗浄等に邪魔にならない
し、器体内外に違和感を与えない。
【0014】本願第3の発明の上記構成によれば、第
1、第2の発明のいずれかにおいて、切換弁が循環路側
に切換えられる浄化モードであることを表示する表示部
を器体に設けると、循環強制浄化状態を使用者に明示
し、誤操作や誤使用を回避することができる。
【0015】
【実施例】図1〜図4に示す本発明の第1の実施例につ
いて説明する。本実施例は湯沸かし可能でかつ非加圧タ
イプの電動ポンプによって内容液を注出する電気ポット
の場合を示している。図1に示すように、ヒータ1が底
部側周面に当てがわれた内容器2を外装ケース3内に収
容して器体4を構成している。内容器2は外装ケース3
の上端に無理嵌めした合成樹脂製の肩部材5によって上
端フランジを受けられている。
【0016】そして外装ケース3の下端には合成樹脂製
の底環6が当てがわれ、この底環6と前記内容器2の底
部とを図示しない連結金具によって連結し外装ケース
3、内容器2および底環6の相互を一体化している。底
環6には金具7を介して回路ボックス8を有した底蓋9
が固着され、この底蓋9の外周と底環6との間に回転座
体11を回転可能に挟持している。これによって器体4
を定置したとき回転座体11上で器体4が滑動して回転
されるようになっている。
【0017】内容器2の底部には内容液を注出する注出
路12が接続されている。この注出路12は内容器2と
外装ケース3との間の空間で、肩部材5の前部に設けら
れた嘴状突出部13内にまで立ち上がり、この部分で逆
U字状に屈曲して吐出口14が下向きに開口している。
注出路12の内容器2よりも下になった部分には、注出
路12に流入する内容液を前記吐出口14に送り出す電
動の電動注出ポンプ15が設けられ、モータによって駆
動するようにしている。
【0018】前記嘴状突出部13の下側に当てがい外装
ケース3の前部に取付た下カバー16に注液ガイド17
が嵌め付けられ、前記吐出口14から吐出される内容液
は一旦大気に開放された後、前記注液ガイド17に受け
られて案内され注液される。
【0019】内容器2の背部には内容液の温度を感知す
る温度センサ21が設けられ、回路ボックス8に収容さ
れる制御回路22に内容液の温度情報を与える。これに
よって制御回路22は内容液を所定の温度に保温するよ
うにヒータ1を通電制御する。
【0020】器体4の上端には器体蓋31が設けられて
いる。器体蓋31はその後部で肩部材5の内側に一部が
開放するように設けられた軸受部32にヒンジピン33
によって開閉および着脱が可能なように枢着されてい
る。器体蓋31の着脱は器体蓋31に一体のヒンジピン
33が軸受部32の開放部から出し入れできる状態にま
で器体蓋31を開くことによって可能となる。したがっ
て器体蓋31が閉じ状態にあるとき器体蓋31が不用意
に外れるようなことが回避される。
【0021】器体蓋31の前端部にはロック部材34が
設けられ、器体蓋31が閉じられたとき肩部材5の一部
に設けた図示しない係止部に弾性係合することにより器
体蓋31を閉じ状態に係止する。このロック部材34は
これに働かされた図示しないばねに抗して外部より押動
されることによって、前記係止部との係合が外れ器体蓋
31の係止を解除する。
【0022】器体蓋31の裏板35の内側には金属板か
らなる内蓋36が当てがわれ、ビス37によって取付け
られている。内蓋36の外周にはシールパッキング38
が装着され、これが内容器2の後部に当接して内容器2
を閉じるようにしている。
【0023】内蓋36と前記器体蓋31の裏板35との
間には、内容器2内で発生する蒸気を外部に逃がす蒸気
通路39が設けられ、内容器2内が蒸気の発生によって
異常昇圧するのを回避するようにしている。
【0024】この蒸気通路39の途中には転倒時に内容
液が蒸気通路39を通じて流出するのを防止する転倒時
止水弁41、42が設けられている。
【0025】また器体4の肩部材5の後部には前記蒸気
通路39に臨んで蒸気の温度を検出する蒸気センサ43
が設けられ、蒸気通路39を通じて排出される蒸気の温
度を前記制御回路22に与える。
【0026】これによって制御回路22は、蒸気温度に
よって内容液が沸騰したかどうかを判定し、内容液の湯
沸かし動作の継続、停止を制御する。
【0027】肩部材5の嘴状突出部13の基部内には電
動注出ポンプ15を働かせるスイッチ44が設けられて
いる。
【0028】そして器体蓋31内には前記スイッチ44
を押動操作するスイッチ操作部材45が、2つの脚45
aを器体蓋31の表板46の一部に上下動自在に支持し
た状態で設けられ、表板46の前部に嵌め合わせた操作
部カバー47の開口48に臨む操作部45bによって押
動操作されるようにしてある。
【0029】スイッチ操作部材45は各脚部45a部に
表板46との間に働かせたばね49によって上動付勢さ
れており、操作部45bが押動されたときばね49に抗
して下動され、一方の脚45aにてスイッチ44を押動
してオンさせるようになっている。
【0030】スイッチ操作部材45にはロック部材51
が働かされている。ロック部材51は表板46の開口5
2に操作部51aが臨んでおり、この操作部51aによ
ってスライドされて係止部51bをスイッチ操作部材4
5の操作部45bの下部に位置したり操作部45bの下
部から外したりして、スイッチ操作部材45の操作を阻
止したりこの阻止を解除したりする。
【0031】前記注出路12の逆U字状の屈曲部の直ぐ
下には転倒時止水弁61が設けられ、この転倒時止水弁
61が設けられている部分の直ぐ下の部分には、内容器
2内に内容液を戻す循環路62が切換弁63を介し分岐
接続されている。この循環路62の途中には活性炭等の
濾材64aを収容した浄化器64が、内容器2の周壁部
にこれの外面に沿うように設けられている。
【0032】切換弁63および浄化器64が設けられる
浄化部は図2、図3に詳細に示しているが、前記通路構
造上転倒時止水弁61の方が高い位置にあるようになっ
ている。切換弁63は図4に示すように手動操作用の操
作つまみ65を器体4の外部に持ち、この操作つまみ6
5によって図2の実線および仮想線で示す各状態や図3
の状態、あるいはそれらの中間的な状態に切換え操作さ
れる。
【0033】図2の仮想線の状態では、注出路12を電
動注出ポンプ15によって送り出されてくる内容液を循
環路62には流入させず、全量が注出路12の吐出口1
4に流れ出るように案内する。
【0034】図2の実線の状態では、注出路12を電動
注出ポンプ15によって送り出されてくる内容液を、注
出路12の吐出口14の側と、循環路62の側とに流れ
るようにする。そして双方に流れる流量の比率を調節す
ることによって内容液の注出流量を調節することができ
る。
【0035】循環路62に導かれる内容液は、浄化器6
4を通って内容器2内に戻されるので、濾材64aによ
って浄化される。したがって内容液が注出されている
間、内容液を一部ずつ循環させながら浄化することがで
きる。
【0036】図3に示す状態では、注出路12を電動注
出ポンプ15によって送り出されてくる内容液の全部を
循環路62の側に流れるようにするので、内容液を循環
させながら浄化することができる。
【0037】要するに本実施例の上記構成によれば、注
出路12と循環路62とはこれら分岐点にある切換弁6
3の切換えによってポンプ15の協働のもとに、内容液
を注出路12を通じて器体4外に注出し、また注出路1
2の一部と循環路62を通じ内容液を一旦器体4外に導
いた後再度器体4内に戻して循環させることが、簡単な
通路構造で達成でき、特に循環路62の一部には浄化器
64を有して前記循環される内容液が濾材64a中を通
過するようにしてこれを浄化するので、内容液を必要に
応じて必要な時間だけ循環させることにより必要な時間
だけ繰り返し強制浄化し、このようにして十分に浄化し
た後の内容液を適時に注出して使用に供することができ
る。注出路12には循環路62の分岐点よも吐出口14
側で、かつ切換弁63および浄化器64が設けられる浄
化部よりも高い位置に転倒時止水弁61が設けられて、
これ以下で注出路12に通じているどの部分からの内容
液も注出しないようにするので、切換弁63の精度や切
換状態によっては浄化部が注出路12を通じていても、
この浄化部からの内容液が流出するのを確実に防止する
ことができる。
【0038】また、浄化器64を器体4の外装体として
の外装ケース3と内容器2との間に設けてあるため、浄
化器64が器体4にありながら外装ケース3外および内
容器2内には突出せず、外装ケース3外および内容器2
内の洗浄等に邪魔にならないし、内容器2内外に違和感
を与えない。
【0039】しかも、切換弁63を器体4外の操作部と
しての操作つまみ65によって手動操作して切換えられ
るため、必要に応じた内容液の注出および循環強制浄化
を適宜簡易に選択して実行することができる。
【0040】図5に示す本発明の第2の実施例は、注出
路12の循環路62が分岐する部分に第1の実施例とは
異なった切換弁71を設けてある。切換弁71はスライ
ド式のものであり、弁ケース72に循環路72aを介し
注出路12の吐出口側に通じる開口72bと、循環路6
2側に通じる開口72cとを有し、この開口72b、7
2cを弁ケース72内の弁体72dのスライドによって
交互に開閉できるようにしてある。
【0041】ル72eと、このコイル72eに弁体72
dを追従させるスプリング72fとが働かされている。
【0042】コイル72eは通常所定温度以下の状態で
あって伸びた状態にあり、弁体72dを開口72b側へ
押動して図に示すように開口72bを閉じ、開口72c
から離れてこれを開く状態としている。 したがって注
出路12は循環路72aを介して循環路62に接続さ
れ、注出路12を電動注出ポンプ15によって送り出さ
れてくる内容液を内容器2内に戻す。
【0043】このとき内容液が所定温度以下であると前
記コイル72eに触れてもこれが伸びた状態を維持する
ので、内容液は循環され続け、浄化室64を通過する都
度浄化される。
【0044】内容液が所定温度以上に達すると、これが
コイル72eに触れたときこのコイル72eが縮む。こ
の結果弁体72dはスプリング72fによって前記縮ん
だコイル72eに追従させられ、開口72cの側に移動
され開口72bから離れる。
【0045】このため開口72bが開かれ、開口72c
が閉じられるので、注出路12を電動注出ポンプ15に
よって送り出されてくる内容液は循環路72aを介し注
出路12の吐出口の側に流れ、注出される。そして循環
路62の側に流れるのを防止される。
【0046】要するに内容液が所定温度以下では循環さ
れて浄化されるし、内容液の全体が効率よく均一昇温さ
せられていく。そして所定温度以上になれば注出が可能
となる。
【0047】このような構成上本実施例では、内容液が
所定温度以下で湯沸かしが行われるようなときは、電動
注出ポンプ15を自動的にオンするようにしておくと、
湯沸かしと同時に内容液を浄化することが自動的に達成
される。
【0048】図6、図7に示す本発明の第3の実施例
は、さらに別の切換弁81を示している。本実施例の切
換弁81は注出路12を電動注出ポンプ15によって送
り出されてくる内容液を注出路12の吐出口の側に流す
注出位置か、循環路62の側に流す循環位置かに切換え
る単純なものであるが、これの弁体82を切換操作する
操作レバー83にスイッチ操作部83a、83bを設
け、操作レバー83が注出位置および循環位置にあると
きスイッチ44をオンさせ、注出および循環浄化の設定
と同時に電動注出ポンプ15を自動的にオンして、設定
通りの内容液の注出か、内容液を循環させながら浄化す
ることとが、自動的に実行される。
【0049】図8〜図11に示す本発明の第4の実施例
は、前記第1の実施例とは異なった電動ポットの場合を
示している。
【0050】本実施例の電動ポットについて第1の実施
例の場合と異なる点について説明すると、図8に示すよ
うにヒータ1は内容器2の底部下面に当てがわれ、その
まわりで内容器2の底部に金具101によって取付けら
れた遮熱板102との間に働かせたばね103の押圧に
よって内容器2の底部に密着されている。
【0051】外装ケース3の下端には合成樹脂製の底環
104が当てがわれ、この底環104と前記内容器2の
底部とを図示しない連結金具によって連結し外装ケース
3、内容器2および底環104の相互を一体化してい
る。底環104の開口には底蓋105が複数の爪の嵌め
合わせと一箇所でのビス止めにて取付られ、この底蓋1
05の下面外周部には、それに設けられた複数の爪によ
って回転座体106が回転可能に嵌め付けられ、器体4
を定置したとき回転座体106上で器体4が滑動して回
転されるようになっている。
【0052】前記注出路12の吐出口14から注出され
る内容液をガイドする注液ガイド17は嘴状突出部13
の下カバー16に一体成形されている。
【0053】また注出路12の立ち上がり部は内容器2
と同じ液位となるのを利用して液量を静電容量方式やフ
ォトセンサ方式で検出する液量検出部107が設けられ
ている。
【0054】前記遮熱板102の一部を利用して電動注
出ポンプ15が取付けられている。
【0055】またヒータ1の中央の透孔には内容液の温
度を感知する温度センサ108が設けられ、遮熱壁10
9によってヒータ1と隔絶してある。これによってヒー
タ1の熱が温度センサ108に直接影響するのを防止
し、保温制御や湯沸かし制御が正確に行われるようにし
ている。
【0056】底環104には制御回路111を収容する
回路ボックス112が一体成形されている。
【0057】器体4の上端の器体蓋31は、その後部で
肩部材5に着脱自在に嵌め合わせた軸受部材113に対
してヒンジピン33によって枢着しており、軸受部材1
13の着脱によって器体蓋31を器体4に対し着脱でき
るようにしている。
【0058】軸受部材113は肩部材5の凹部114内
に上方より挿入され、凹部114内の係止部115に器
体蓋31を開き方向に付勢するようにヒンジピン33の
まわりで働かせたばね116の一端116aが弾性係合
することにより不用意な脱落が防止される。
【0059】開き方向に付勢された器体蓋31は前端部
に設けられたロック部材117がばね118の付勢によ
って肩部材5の一部に設けた係止部119に係合するこ
とにより閉じ状態にロックされる。
【0060】ロック部材117は器体蓋31の裏板35
の上面に形成された突起121によって進退を案内され
る。
【0061】ロック部材117の斜面117aには、器
体蓋31内の軸受122に対し軸123によって後部を
枢着されたロック解除レバー124の先端部の突起12
4aが当接している。このロック解除レバー124は前
記ロック部材117がばね118によって前記係合位置
に進出されているとき、前記斜面117aによって突起
124aを介し上方に押上げられていて、先端部の操作
部124bが器体蓋31の上面開口126から器体蓋3
1の表面と面一な状態に露出している。
【0062】この状態で操作部124bが押し下げられ
るとロック解除レバー124は反時計方向に回動され突
起124aによってロック部材117の斜面117aを
押動し、ロック部材117をばね118に抗して後退さ
せ前記係止部119との係合を外す。このため器体蓋3
1の閉じ状態へのロックが解除される。このロック解除
が完了する時点では、ロック解除レバー124と器体蓋
31との間にはロックを解除する方向の遊びがあり、器
体蓋31はロック解除レバー124が押圧操作から解放
されているかどうかに係わりなく前記ばね118によっ
て開き方向に少し回動される。
【0063】これによってロック部材117は前記係止
部119の位置から上方に少しずらされるので、前記ロ
ック解除とともに操作部124bから手を離す自然な操
作によって、ロック部材117が再度係止部119に係
合するようなことなしに、器体蓋31がばね116によ
って自動的に全開状態まで開かれるようにしている。
【0064】ロック解除レバー124には安全部材12
7が働かされている。安全部材127は器体蓋31にロ
ック解除レバー124の長手方向にスライドできるよう
に支持されている。そして操作部127aによりスライ
ド操作されると、係止部127bがロック解除レバー1
24の先端部の下に進退され、先端部の下に進入してい
るときロック解除レバー124の下動を阻止し、不用意
なロック解除が行われないようにしている。
【0065】前記制御回路111はマイクロコンピュー
タ131を利用したものである。嘴状突出部13の上面
に設けた操作パネル201に設けられる注出操作キー2
02は圧力センサ203を押圧操作するように設けられ
ており、注出操作時の押圧力の差を圧力センサ203に
よって電気的信号に変換してマイクロコンピュータ13
1(図3)に入力することにより、電動注出ポンプ15
の駆動電圧を切換えて注出流量を増減制御するようにし
ている。
【0066】また前記注出路12の電動注出ポンプ15
と液量検出部107との間の部分に、内容液を内容器2
内に戻す循環路62が切換弁204を介し分岐接続され
ている。この循環路62は内容器2の底部下を通って器
体4の後部側にまで延び、ここで内容器2と外装ケース
3との間の空間を立ち上がって内容器2の上部に接続さ
れている。そしてこの接続部の少し下流側に浄化室64
を設けてある。
【0067】前記切換弁204は注出路12を電動注出
ポンプ15によって送り出されてくる内容液を、吐出口
14の側に導くか、あるいは循環路62の側に導くかを
切換えるものである。
【0068】これによって内容液は切換弁204の切換
操作に応じて、注出路12から吐出口14に流出させて
注出することができるし、また注出路12から循環路6
2に流入させて内容器2内に戻すことができる。
【0069】注出路12から循環路62に流れ、内容器
2内に戻される内容液の流れは、これを繰り返すことで
内容液を所定時間だけ循環させるとともに、前記浄化
64を通して繰り返し浄化することができる。
【0070】切換弁204は器体4の外部に位置する操
作レバー等と連結して外部から手操作できるようにする
ことができるが、これを電磁弁として電動注出ポンプ1
5の注出操作によって内溶液を吐出口14側に導くよう
に自動的に切換え、他は循環路62側に内容液が流れる
ように切り換えておくようにすると便利である。
【0071】この場合、電動注出ポンプ15は切換弁2
04が循環路62側に切換られている非注出時の適宜な
時点、例えば内容液を沸騰させ、あるいはカルキ除去の
ために沸騰を持続する間、あるいは保温中のある時点や
所定時間ごとに循環による浄化が行われるようにするこ
とができる。
【0072】また内容液が下限水位にあるとき、前記の
ような内容液を循環させての浄化操作は不要であるか
ら、このような水位が液量検出部107にて検出されて
いる場合には前記内容液の循環浄化処理は行われないよ
うに制御するのが好適である。
【0073】操作パネル201は図に示す通りであ
り、前記注出操作キー202の他、再沸騰・カルキ除去
設定キー205、タイマ設定キー206、液量の表示部
207、沸騰、カルキ除去、保温の各表示部208〜2
10、タイマ設定時刻の表示部211〜213が設けら
れている。さらに内容液が沸とう中かその前後の状態に
あるときや、内容液の液位が注出下限以下であるような
ときに注出や循環浄化処理を阻止するように制御する場
合の注出、循環浄化処理の注出ロック表示部215が、
注出を一時的にロックしたりこのロックを解除したりす
る注出ロック・解除キー214とともに設けられてい
る。また浄水状態であることを表示する浄水表示部21
6も設けられている。さらに前記電磁切換弁204も前
記マイクロコンピュータ131に接続されて前記のよう
な制御を受けるようにしてある。
【0074】本実施例では特に、切換弁204が循環路
62側に切換られる浄化モードであることを表示する浄
化表示部216を器体4外に設けてあるので、循環強制
浄化状態を使用者に明示し、誤操作や誤使用を回避する
ことができる。
【0075】再沸騰・カルキ除去設定キー205と、注
出ロック・解除キー214とは、操作される毎に設定モ
ードがロータリー式に変化するようにされている。
【0076】図10は制御回路を示し、マイクロコンピ
ュータ131には図に示すように前記各種入出力に関す
る電気、電子部品がA/D変換機301、302やスイ
ッチ回路303、駆動回路304、表示回路305を介
し適宜接続されている。
【0077】図11は本実施例において、湯沸かしの前
に自動的に浄水を行うような沸騰処理の場合のフローチ
ャートを示している。
【0078】これについて説明する。ステップ#1にお
いて、内容液が保温下限温度例えば85℃以上である
と、メインルーチンにリターンするが、下限温度以下で
あると、内容液が初めて入れられた内容液の補給によっ
て内容液の温度が低い場合に相当し、湯沸かし動作が必
要と判定しステップ#2以下の処理を行う。まず切換弁
204を浄水側に切換えた後、電動注出ポンプ15およ
び浄水表示部216をオンにする(ステップ#2〜#
4)。
【0079】これによって内容液は電動注出ポンプ15
によって注出路12から循環路62を通って繰り返し循
環され、途中浄化64を通過することにより繰り返し
浄化される。そしてこの状態は浄水表示部216のオン
によって表示される。
【0080】この浄水状態で3分経過すると(ステップ
#5)内容液の浄化が充分行われるので、電動注出ポン
プ15をオフするとともに浄水表示をオフし、内容液の
循環をとめ浄水処理を停止する(ステップ#7、#
8)。
【0081】次で切換弁204を注出側に切換え、注出
操作されると内容液の注出が可能な状態にしておき(ス
テップ#8)、ヒータ1を湯沸かし動作状態にオンして
沸騰動作を行い、沸騰表示208をオンしてその旨を表
示する(ステップ#9、#10)。
【0082】沸騰の終了が温度センサ108からの温度
情報によって確認されると(ステップ#11)、ヒータ
1の湯沸かし動作をオフするとともに、沸騰表示をオフ
して沸騰動作を終了しメインルーチンにリターンする
(ステップ#11〜#13)。
【0083】図12、図13は本発明の第5の実施例を
示し、図12に示すように操作パネル201に浄水キー
321を設けて制御回路のマイクロコンピュータ131
に接続し、浄水キー321を操作することにより初期沸
騰動作時に必要に応じて浄水処理を行えるようにしてい
る。なお再沸騰時にも同様な処理を行うことができる。
【0084】具体的には内容液が既に浄化処理されたも
のや、浄化処理の必要のないものであるとき、浄化キー
321を操作せずに使用すると浄水処理なしに沸騰動作
が行われ(ステップ#20、#21、#28〜#3
3)、浄水処理が必要である場合に浄化キー321を操
作して使用すると、浄水処理後に沸騰動作が行われるよ
うになっている(ステップ#20〜#33)。
【0085】図14は本発明の第6の実施例を示し、初
期沸騰動作後に浄水キー321がオンされている場合だ
け浄水処理するようにしている。沸騰後の浄水処理は効
率がよく内容液を浄化し易い。
【0086】具体的には、内容液が所定温度以下である
とき、通常の湯沸かし動作が行われるのに併せ、電動注
出ポンプ15の駆動を電気的に阻止して注出が不能な注
出ロック状態にし、これを注出ロック表示215のオン
によって表示する(ステップ#41〜#45)。
【0087】沸騰が終了するとここでヒータ1を保温状
態にオンしておき、内容液の急速な温度低下がないよう
にするとともに、沸騰表示をオフする(ステップ#46
〜#48)。次で浄水キー321がオンされていると、
切換弁204を浄水側に切換えるとともに、電動注出ポ
ンプ15の駆動阻止を解除して電動注出ポンプ15をオ
ンし浄水処理を行い、浄水表示をオンする(ステップ#
49〜52)。
【0088】浄水処理が3分間行われると、電動注出ポ
ンプ15をオフして浄水処理を終え、浄水表示をオフす
る。そして切換弁204を注出側に切換て注出を可能と
し、注出ロック表示をオフする(ステップ#56、#5
7)。
【0089】なお前記実施例では、循環路62を注出路
12から分岐形成しているが、分岐位置はどの部分でも
よいし、場合によっては注出路12と独立して設けるこ
ともできる。この場合必要に応じて注出用のポンプとは
別に循環浄化処理のためのポンプを設けることもでき
る。
【0090】またポンプも電動のものに限らず手動式の
ものを採用することもできる。
【0091】図15は本発明の第7の実施例を示し、浄
64のケース330を器体4の外装ケース3の開口
332に外方から無理嵌めしてケース330の浄化剤出
し入れ口64bを器体4の外面に開口させ、浄化剤カー
トリッジ64cが器体4外から直接出し入れでき、浄化
剤カートリッジ64cの洗浄や交換等に便利なようにし
てある。前記浄化剤出し入れ口64bは弾性的な係合に
よって着脱される蓋331を装着してあるが、浄化剤出
し入れ口64bの開閉のための蓋構造等は種々の形態を
採ることができる。本実施例の浄化器64は内容器2内
に突出していないのは第1の実施例と同様であるが器体
4の外面に少し膨れ出しているが、器体4の周壁に沿う
ように設けたことに変りはなく、器体4の外面の清掃に
特に邪魔にならないし違和感も与えない。
【0092】
【発明の効果】本願第1の発明によれば、注出路と循環
路とはこれら分岐点にある切換弁の切換えによってポン
プの協働のもとに、内容液を注出路を通じて器体外に注
出し、また注出路の一部と循環路を通じ内容液を一旦器
体外に導いた後再度器体内に戻して循環させることが、
簡単な通路構造で達成でき、特に循環路の一部には浄化
器を有して前記循環される内容液が浄化剤中を通過する
ようにしてこれを浄化するので、内容液を必要に応じて
循環させることにより必要な時間だけ繰り返し強するこ
とができる。注出路には循環路の分岐点よも吐出口側
で、かつ切換弁および浄化器が設けられる浄化部よりも
高い位置に転倒時止水弁が設けられて、これ以下で注出
路に通じているどの部分からの内容液も流出しないよう
にするので、切換弁の精度や切換状態によっては浄化部
が注出路を通じていても、この浄化部からの内容液が流
出するのを確実に防止することができる。
【0093】本願第2の発明、第1の発明と同様の強制
浄化が行えるのに加え、浄化器を器体の外装体と内容器
との間に設けてあるため、浄化器が器体にありながら外
装体外および内容器内には突出せず、外装体外および内
容器内の洗浄等に邪魔にならないし、器体内外に違和感
を与えない。
【0094】本願第3の発明によれば、第1、第2の発
明のいずれかにおいて、切換弁が循環路側に切換えられ
る浄化モードであることを表示する表示部を器体に設け
ると、循環強制浄化状態を使用者に明示し、誤操作や誤
使用を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す電気ポットの縦断
面図である。
【図2】図1の電気ポットの注出、循環選択用の切換弁
の一部注出、一部循環の状態を示す一部の断面図であ
る。
【図3】図2の切換弁の循環状態を示す一部の断面図で
ある。
【図4】図2の切換弁の操作部を示す器体上部の側面図
である。
【図5】本発明の第2の実施例を示す切換弁の断面図で
ある。
【図6】本発明の第3の実施例を示す切換弁の斜視図で
ある。
【図7】図6の切換弁の断面図である。
【図8】本発明の第4の実施例を示す電気ポットの断面
図である。
【図9】図8の電気ポットの操作パネルの平面図であ
る。
【図10】図8の電気ポットの制御回路のブロック図で
ある。
【図11】図10の制御回路による沸騰処理の具体例を
示すサブルーチンのフローチャートである。
【図12】図12は本発明の第5の実施例を示す操作パ
ネルの平面図である。
【図13】第5の実施例での沸騰処理の具体例を示すサ
ブルーチンのフローチャートである。
【図14】本発明の第6の実施例を示す沸騰処理の具体
例を示すサブルーチンのフローチャートである。
【図15】本発明の第7の実施例を示す浄化部の断面図
である。
【符号の説明】
4 器体 12 注出路 14 吐出口 15 注出ポンプ 61 転倒時止水弁 62 循環路 63、71、81、204 切換弁 64 浄化室 64a 浄化剤 64b 開口 64c 浄化剤カートリッジ 331 蓋 65、83 操作部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 器体内の内容液を器体外の吐出口に導く
    注出路と、この注出路の途中から切換弁を介して分岐し
    器体内に通じる循環路と、これら注出路および循環路を
    通じて内容液を切換弁の切換状態に応じて器体外に注出
    し、また器体内に戻すポンプとを備え、前記循環路の一
    部に循環される内容液を浄化剤により浄化する浄化器を
    設け、注出路の循環路分岐点よりも吐出口側で、かつ切
    換弁および浄化器よりも高い位置に転倒時止水弁を設け
    たことを特徴とする循環浄化型の電気貯湯容器。
  2. 【請求項2】 器体の外装体に収容した内容器内の内容
    液を器体外に導く注出路と、この注出路の途中から切換
    弁を介して分岐し内容器内に通じる循環路と、これら注
    出路および循環路を通じて内容液を切換弁の切換状態に
    応じて内容器外に注出し、また内容器内に戻すポンプと
    を備え、前記循環路の一部に循環される内容液を浄化剤
    により浄化する浄化器を設けて、この浄化器を前記外装
    体と内容器との間に位置させたことを特徴とする循環浄
    化型の電気貯湯容器。
  3. 【請求項3】 切換弁が循環路側に切換られる浄化モー
    ドにあることを表示する浄化表示部を器体の外面に設け
    た請求項1、2の何れかに記載の循環浄化型の電気貯湯
    容器。
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