JPH08113601A - 塩化ビニル系重合体の製造方法 - Google Patents

塩化ビニル系重合体の製造方法

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JPH08113601A
JPH08113601A JP24936194A JP24936194A JPH08113601A JP H08113601 A JPH08113601 A JP H08113601A JP 24936194 A JP24936194 A JP 24936194A JP 24936194 A JP24936194 A JP 24936194A JP H08113601 A JPH08113601 A JP H08113601A
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JP
Japan
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vinyl chloride
weight
monomer
parts
vinyl
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JP24936194A
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Toshihiko Tanaka
利彦 田中
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Tosoh Corp
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Tosoh Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 溶融性、機械的強度および熱安定性に優れた
塩化ビニル系重合体を提供する。 【構成】 塩化ビニル単量体または塩化ビニルを主体と
する塩化ビニル系単量体の混合物100重量部当たり
0.005〜0.10重量部の2−メルカプトエタノー
ルの存在下で、ビニル重合性二重結合を分子内に2個有
する単量体を、塩化ビニル単量体または塩化ビニルを主
体とする塩化ビニル系単量体の混合物100重量部当た
り0.10〜0.25重量部の割合で添加し共重合させ
る、テトラヒドロフラン不溶ゲル分が0〜0.01重量
%であり、かつ重量平均分子量(Mw)と数平均分子量
(Mn)の比(Mw/Mn)が2.5〜6.0である塩
化ビニル系重合体の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塩化ビニルまたは塩化
ビニルを主体とする塩化ビニル系単量体の混合物からな
る塩化ビニル系重合体の製造方法に関するものであり、
本発明によって得られる塩化ビニル系重合体は、溶融粘
度が低く、成形性に優れているため車両用の大型窓枠の
ガスケットや回転成形用の材料等として好適に用いられ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用の窓枠としては、射出成形
で作成された塩化ビニル系樹脂製ガスケットが用いられ
ており、ガスケットの成形とそれを窓用ガラスに取り付
ける工程は別々に行われていた。これに対し、最近で
は、工程の簡素化のために、モジュール成形と称され
る、窓枠とするガスケットを直接窓用ガラスに成形する
方法が検討されている。かかるモジュール成形において
は、従来の塩化ビニル系重合体では射出圧が高すぎると
いう問題があり、主としてポリウレタンによるRIM成
形が採用されていた。
【0003】ところが、ポリウレタンは価格が高いとい
う問題があるため、モジュール成形に適応可能な溶融粘
度が低く、かつ熱安定性および機械的強度などにも優れ
る塩化ビニル系重合体が望まれていた。他方、やはり車
両用のインスツルメントパネルなどの成形に使用される
回転成形おいても、成形時に高い圧力がかけられないと
いう事情があるため、同様な溶融性に優れる塩化ビニル
系重合体が望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】溶融性に優れる塩化ビ
ニル系重合体の製造方法に関しては、多くの提案がなさ
れており、まず相対的に高重合度の重合体粒子を形成さ
せ、ついでその周囲に低重合度の重合体を形成させる方
法が知られており、そのために重合途中で重合温度を変
化させる方法(特開昭49−28910号公報)や、重
合途中で重合温度を変化させ、合わせてハロゲン化脂肪
族炭化水素等の連鎖移動剤を添加する方法(特開昭60
−72906号公報)などが知られている。
【0005】しかしながら、連鎖移動剤としてハロゲン
化脂肪族炭化水素を添加すると、デカンター排水中に混
入する未反応のハロゲン化脂肪族炭化水素の処理のため
に、高度の排水処理が必要となるという問題があった。
【0006】本発明は、上記した問題点に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、上記した問題点を解消し
て、溶融性、機械的強度および熱安定性に優れた塩化ビ
ニル系重合体を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、塩化ビニ
ル系重合体の溶融流動性、機械的強度および熱安定性を
改善するために鋭意検討した結果、塩化ビニル単量体ま
たは塩化ビニルを主体とする塩化ビニル系単量体の混合
物を水性媒体中で懸濁重合するに際し、塩化ビニル単量
体または塩化ビニルを主体とする塩化ビニル系単量体の
混合物100重量部当たり0.005〜0.10重量部
の2−メルカプトエタノールの存在下で、ビニル重合性
二重結合を分子内に2個有する単量体を、塩化ビニル単
量体または塩化ビニルを主体とする塩化ビニル系単量体
の混合物100重量部当たり0.10〜0.25重量部
の割合で添加し共重合させることにより、テトラヒドロ
フラン不溶ゲル分が0〜0.01重量%であり、かつ重
量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比(M
w/Mn)が2.5〜6.0である塩化ビニル系重合体
が得られ、しかも、かかる塩化ビニル系重合体は、前述
の大型窓枠用のモジュール成形およびインスツルメント
パネル用の回転成形に適する、溶融性、機械的強度およ
び熱安定性に優れたものであることを見いだし、本発明
を完成するに至ったものである。
【0008】以下、本発明についてさらに詳細に説明す
る。
【0009】本発明は、塩化ビニル単量体または塩化ビ
ニルを主体とする塩化ビニル系単量体の混合物を水性媒
体中で懸濁重合するに際し、塩化ビニル単量体または塩
化ビニルを主体とする塩化ビニル系単量体の混合物10
0重量部当たり0.005〜0.10重量部の2−メル
カプトエタノールの存在下で、ビニル重合性二重結合を
分子内に2個有する単量体を、塩化ビニル単量体または
塩化ビニルを主体とする塩化ビニル系単量体の混合物1
00重量部当たり0.10〜0.25重量部の割合で添
加させることが特徴であり、これにより、テトラヒドロ
フラン不溶ゲル分が0〜0.01重量%であり、かつ重
量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比(M
w/Mn)が2.5〜6.0である塩化ビニル系重合体
が得られるものである。なお、(Mw/Mn)は3.0
〜4.0であることがさらに好ましい。
【0010】これに対し、テトラヒドロフラン不溶ゲル
分が0.01重量%を越えると溶融粘度の増大および機
械的強度の低下をきたすため本発明の目的を達成できな
い。また、(Mw/Mn)が2.5未満の場合は溶融粘
度を下げる効果が充分でなく、一方、6.0を越える場
合は機械的強度の低下をきたすため本発明の目的を達成
できない。
【0011】本発明の方法では、塩化ビニル系単量体を
ビニル重合性二重結合を分子内に2個有する単量体との
重合を、塩化ビニル単量体または塩化ビニルを主体とす
る塩化ビニル系単量体の混合物100重量部当たり0.
005〜0.10重量部の2−メルカプトエタノールの
存在下で行うものである。2−メルカプトエタノールの
量が0.005重量部未満の場合には、テトラヒドロフ
ラン不溶ゲル分が0.01重量%を越えることになり、
溶融粘度の増大および機械的強度の低下が生じる。一
方、2−メルカプトエタノールの量が0.10重量部を
越える場合には、重合速度の低下が著しく生産性の低下
をきたすため実用的ではない。
【0012】また、2−メルカプトエタノールが0.0
05〜0.10重量部存在していても、ビニル重合性二
重結合を分子内に2個有する単量体の添加量が、塩化ビ
ニル系単量体または塩化ビニルを主体とする塩化ビニル
系単量体の混合物100重量部当たり0.10重量部未
満の場合には、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量
(Mn)の比(Mw/Mn)が2.5未満になり、溶融
粘度を下げる効果が充分でない。一方、0.25重量部
を越えた場合には、テトラヒドロフラン不溶ゲル分が
0.01重量%を越えることになり、溶融粘度の増大お
よび機械的強度の低下が生ずる。
【0013】二重結合を分子内に2個有する単量体とし
ては、特に限定するものではないが、例えば、ジアリル
フタレート、ジアリルイソフタレート、ジアリルテレフ
タレート等のフタル酸のジアリルエステル類、ジアリル
マレエート、ジアリルフマレート、ジアリルイタコネー
ト等のエチレン性不飽和二塩基酸のジアリルエステル
類、ジアリルセバケート等の飽和二塩基酸のジアリルエ
ステル類、ジアリルエーテル、エチレングリコールジビ
ニルエーテル、n−ブタンジオールジビニルエーテル、
オクタデカンジビニルエーテル等のジビニルエーテル
類、またはエチレングリコールジメタクリレート、ジエ
チレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリ
コールジメタクリレート、ジメチレングリコールジアク
リレート等の多価アルコールのジメタクリルエステル若
しくはジアクリルエステル類等があげられる。
【0014】二重結合を分子内に2個有する単量体は、
重合前や重合中に添加することができ、特に限定するも
のではないが、添加した二重結合を分子内に2個有する
単量体を完全に反応させ品質の安定化を図るため、重合
転化率70%以下の時点で添加することが好ましい。
【0015】重合温度は特に限定するものではないが、
例えば、20〜80℃があげられ、これらのうち、35
〜70℃が生産性および得られる重合体の分子量の点で
好ましい。
【0016】塩化ビニル系重合体の単量体原料は、塩化
ビニル単量体単独または50重量%以上の塩化ビニル単
量体と塩化ビニル単量体に共重合可能なビニル系単量体
との混合物である。塩化ビニルと共重合可能なビニル系
単量体としては特に限定するものではないが、例えば、
酢酸ビニルのようなアルキルビニルエステル、セチルビ
ニルエーテルのようなアルキルビニルエーテル、エチレ
ンまたはプロピレンなどのα−モノオレフィン系単量
体、アクリル酸メチルのようなアクリル酸アルキルエス
テル、メタクリル酸メチルのようなメタクリル酸アルキ
ルエステル等があげられる。
【0017】また、本発明の製造方法では、従来から塩
化ビニル系重合体の製造方法に使用されている懸濁剤や
重合開始剤を用いることができる。
【0018】懸濁剤としては、例えば、メチルセルロー
ス、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、
ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメ
チルセルロースのような水溶性セルロースエーテル、水
溶性または油溶性の部分ケン化ポリビニルアルコール、
アクリル酸重合体、ゼラチンのような水溶性ポリマーな
どがある。これらは1種または2種以上組み合わせて使
用する。
【0019】重合の際、重合器への水性媒体、塩化ビニ
ルまたは塩化ビニルを含む単量体混合物、懸濁剤、重合
開始剤などの仕込み方法、仕込み割合、重合温度などの
種々の重合条件は従来と同様にして行えばよい。
【0020】本発明の製造方法では、必要に応じて塩化
ビニル系重合体の製造に使用される連鎖移動剤やpH調
整剤、抗酸化剤、帯電防止剤、架橋剤、安定剤、充填
剤、スケール防止剤などを添加することもできる。
【0021】
【実施例】以下、本発明を実施例によって具体的に説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0022】なお、本発明において、テトラヒドロフラ
ン不溶ゲル分測定方法、平均分子量測定方法、平均重合
度、溶融粘度測定方法、機械的強度測定方法は、以下に
記載する方法によって行った。
【0023】<テトラヒドロフラン不溶ゲル分測定方法
>ソックスレー抽出器を用いてテトラヒドロフランで2
2時間抽出し、350メッシュフィルター上に残留する
抽出残査の乾燥重量を求めて算出した。
【0024】<平均分子量測定方法>塩化ビニル系重合
体0.03gを10mlのテトラヒドロフランに溶解さ
せ濾過した後、ゲルパーミエイションクロマトグラフ
(HLC(商標)−8020、東ソー製)を用いてポリ
スチレン換算の重量平均分子量(Mw)および数平均分
子量(Mn)を求めた。
【0025】カラム:TSK−GEL(商標) GMH
XL(東ソー製) 標準ポリスチレン:A−2500、F−2、F−10、
F−40(東ソー製) データ処理装置:SC−8010(東ソー製) <平均重合度>JIS K−6721に規定の方法に従
って行った。
【0026】<溶融粘度測定方法>配合1の混合物を1
40℃で5分間混練して得られた1mm厚のシートを裁
断したペレットにつき、JIS K−7210規定の方
法に準じて行った。
【0027】測定機器:フローテスターCFT−500
(島津製作所製) 温度:150℃ 荷重:100kgf ノズル:1mmφ×10mm [配合1] 塩化ビニル系重合体 100重量部 ジオクチルフタレート 50重量部 三塩基性硫酸鉛 3重量部 エポキシ化大豆油 3重量部 <機械的強度測定方法>JIS K−6723に規定の
方法に準じて引張試験を行った。
【0028】実施例1 ステンレス製重合器に、塩化ビニル単量体100重量
部、脱イオン水150重量部、部分鹸化ポリビニルアル
コール0.1重量部、2−エチルヘキシルパーオキシジ
カーボネート0.04重量部、2−メルカプトエタノー
ル0.05重量部およびジアリルフタレート0.10重
量部を仕込み、温度60℃で重合を行った。重合転化率
が85%に達した時点で反応を停止し、未反応の塩化ビ
ニル単量体を回収した後、脱水・乾燥して塩化ビニル系
重合体を得た。得られた重合体について上記した方法に
より物性評価を行った。その結果を表1に示す。
【0029】なお、以下の各例によって得られた塩化ビ
ニル系重合体についても、同様に上記した方法により物
性測定を行った。その結果を実施例については表1に合
わせて示し、比較例については表2に示す。
【0030】実施例2 実施例1において、ジアリルフタレートの添加量を0.
15重量部にし、さらに、2−メルカプトエタノールの
添加量を0.015重量部にした以外は、実施例1と同
様にして塩化ビニル重合体を得た。
【0031】実施例3 実施例1において、ジアリルフタレートの代わりにジエ
チレングリコールジメタクリレートを0.10重量部添
加した以外は、実施例1と同様にして塩化ビニル重合体
を得た。
【0032】実施例4 実施例1において、ジアリルフタレートの添加量を0.
25重量部にし、さらに、2−メルカプトエタノールの
添加量を0.05重量部にした以外は、実施例1と同様
にして塩化ビニル重合体を得た。
【0033】
【表1】
【0034】比較例1 実施例1において、重合温度を57℃にし、ジアリルフ
タレートを添加しなかった以外は、実施例1と同様にし
て塩化ビニル重合体を得た。
【0035】比較例2 実施例1において、ジアリルフタレートの添加量を0.
3重量部にし、さらに、重合温度を65℃にした以外
は、実施例1と同様にして塩化ビニル重合体を得た。
【0036】比較例3 実施例1において、ジアリルフタレートの添加量を0.
05重量部にした以外は、実施例1と同様にして塩化ビ
ニル重合体を得た。
【0037】比較例4 実施例1において、2−メルカプトエタノールを添加し
なかった以外は、実施例1と同様にして塩化ビニル重合
体を得た。
【0038】比較例5 実施例1において、2−メルカプトエタノールの添加量
を0.15重量部にした以外は、実施例1と同様にして
重合を行った。しかし、重合速度の低下が著しく重合転
化率が85%に達せず、評価に値する重合体を得ること
ができなかった。
【0039】
【表2】
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の方法によ
ると、溶融性、機械的強度および熱安定性に優れた塩化
ビニル系重合体が得られるものであり、かかる塩化ビニ
ル系重合体は、大型窓枠用のモジュール成形およびイン
スツルメントパネル用の回転成形に適するものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩化ビニル単量体または塩化ビニルを主
    体とする塩化ビニル系単量体の混合物を水性媒体中で懸
    濁重合するに際し、塩化ビニル単量体または塩化ビニル
    を主体とする塩化ビニル系単量体の混合物100重量部
    当たり0.005〜0.10重量部の2−メルカプトエ
    タノールの存在下で、ビニル重合性二重結合を分子内に
    2個有する単量体を、塩化ビニル単量体または塩化ビニ
    ルを主体とする塩化ビニル系単量体の混合物100重量
    部当たり0.10〜0.25重量部の割合で添加し共重
    合させることを特徴とする、テトラヒドロフラン不溶ゲ
    ル分が0〜0.01重量%であり、かつ重量平均分子量
    (Mw)と数平均分子量(Mn)の比(Mw/Mn)が
    2.5〜6.0である塩化ビニル系重合体の製造方法。
JP24936194A 1994-10-14 1994-10-14 塩化ビニル系重合体の製造方法 Pending JPH08113601A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09208631A (ja) * 1996-02-07 1997-08-12 Mitsubishi Chem Corp 塩化ビニル系重合体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09208631A (ja) * 1996-02-07 1997-08-12 Mitsubishi Chem Corp 塩化ビニル系重合体

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