JPH0819150B2 - 新規抗生物質rk−286d、その製造法並びに抗腫瘍剤及び抗炎症剤 - Google Patents
新規抗生物質rk−286d、その製造法並びに抗腫瘍剤及び抗炎症剤Info
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- JPH0819150B2 JPH0819150B2 JP3380691A JP3380691A JPH0819150B2 JP H0819150 B2 JPH0819150 B2 JP H0819150B2 JP 3380691 A JP3380691 A JP 3380691A JP 3380691 A JP3380691 A JP 3380691A JP H0819150 B2 JPH0819150 B2 JP H0819150B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規抗生物質、その製
造法並びにそれを有効成分とする抗腫瘍剤及び抗炎症剤
に関する。
造法並びにそれを有効成分とする抗腫瘍剤及び抗炎症剤
に関する。
【0002】
【従来の技術】リン脂質・カルシウム(Ca2+) 依存性の
蛋白質リン酸化酵素プロテインキナーゼCは、動物細胞
中で、情報の受容・伝達等に重要な役割を担っている。
また、腫瘍プロモーターであるホルボールエステルやテ
レオシジンの受容体であることも知られている。
蛋白質リン酸化酵素プロテインキナーゼCは、動物細胞
中で、情報の受容・伝達等に重要な役割を担っている。
また、腫瘍プロモーターであるホルボールエステルやテ
レオシジンの受容体であることも知られている。
【0003】プロテインキナーゼCの阻害物質は、抗腫
瘍プロモーター、細胞増殖抑制(抗ガン剤)、抗血小板
凝集(抗炎症)などの効果が期待されるため、プロテイ
ンキナーゼCに対する阻害作用を有する新規な抗腫瘍剤
及び抗炎症剤の開発が強く望まれている。
瘍プロモーター、細胞増殖抑制(抗ガン剤)、抗血小板
凝集(抗炎症)などの効果が期待されるため、プロテイ
ンキナーゼCに対する阻害作用を有する新規な抗腫瘍剤
及び抗炎症剤の開発が強く望まれている。
【0004】
【発明の解決しようとする課題】本発明の目的は、新規
抗生物質とその製造法を提供することにある。更に、本
発明の目的は、上記抗生物質を有効成分とする抗腫瘍剤
及び抗炎症剤を提供することにある。
抗生物質とその製造法を提供することにある。更に、本
発明の目的は、上記抗生物質を有効成分とする抗腫瘍剤
及び抗炎症剤を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の抗生物質は、後
述の理化学的性質を有する文献未載の新規な抗生物質で
あり、RK−286Dと命名された。抗生物質RK−2
86Dは公知の抗生物質RK−286C(特願平2−2
58724号公報参照)と同様にプロテインキナーゼC
に対して阻害活性を示すため、抗腫瘍プロモーターある
いは抗血小板凝集を示す有用な抗腫瘍剤及び抗炎症剤と
して利用できる。
述の理化学的性質を有する文献未載の新規な抗生物質で
あり、RK−286Dと命名された。抗生物質RK−2
86Dは公知の抗生物質RK−286C(特願平2−2
58724号公報参照)と同様にプロテインキナーゼC
に対して阻害活性を示すため、抗腫瘍プロモーターある
いは抗血小板凝集を示す有用な抗腫瘍剤及び抗炎症剤と
して利用できる。
【0006】以下に、本発明を詳細に説明する。 <抗生物質RK−286Dの製造> (使用する微生物)本発明の抗生物質RK−286Dを
生産する微生物は、ストレプトミセス(Streptomyces)
属に属する抗生物質RK−286Dの生産能を有する菌
種である。
生産する微生物は、ストレプトミセス(Streptomyces)
属に属する抗生物質RK−286Dの生産能を有する菌
種である。
【0007】その一例として、ストレプトミセス・エス
ピー・RK−286(Streptomycessp. RK-286)(以下
“RK−286株”と称する。)を挙げることができ
る。該微生物は、上記の特性を有し、本発明の抗生物質
RK−286Dを有利に生産するものであり、本発明の
製造法に有効に利用し得るものである。また、上記RK
−286株の自然的及び人工的変異株は勿論、ストレプ
トミセス属に属する菌種で後述の抗生物質RK−286
Dの生産能を有する微生物はすべて本発明方法において
使用することができる。
ピー・RK−286(Streptomycessp. RK-286)(以下
“RK−286株”と称する。)を挙げることができ
る。該微生物は、上記の特性を有し、本発明の抗生物質
RK−286Dを有利に生産するものであり、本発明の
製造法に有効に利用し得るものである。また、上記RK
−286株の自然的及び人工的変異株は勿論、ストレプ
トミセス属に属する菌種で後述の抗生物質RK−286
Dの生産能を有する微生物はすべて本発明方法において
使用することができる。
【0008】上記RK−286株は、石川県七尾市で採
取された土壌中より分離された土壌放線菌であり、工業
技術院微生物工業技術研究所に平成元年3月27日付寄
託され、その微生物受託番号は、微工研菌寄第1063
4号(FERMP−10634)である。 (培養法及び精製法)本発明の抗生物質RK−286D
を得るに当っては、ストレプトミセス属に属する上記抗
生物質生産菌を、抗生物質を生産する通常の方法に従っ
て培養する。培養の形態は、液体培養でも固体培養でも
よく、工業的に有利に培養するためには、前記生産菌の
胞子懸濁液又は培養液を培地に接種し、通気撹拌培養を
行えばよい。
取された土壌中より分離された土壌放線菌であり、工業
技術院微生物工業技術研究所に平成元年3月27日付寄
託され、その微生物受託番号は、微工研菌寄第1063
4号(FERMP−10634)である。 (培養法及び精製法)本発明の抗生物質RK−286D
を得るに当っては、ストレプトミセス属に属する上記抗
生物質生産菌を、抗生物質を生産する通常の方法に従っ
て培養する。培養の形態は、液体培養でも固体培養でも
よく、工業的に有利に培養するためには、前記生産菌の
胞子懸濁液又は培養液を培地に接種し、通気撹拌培養を
行えばよい。
【0009】培地の栄養源としては特に限定されること
はなく、微生物の培養に通常用いられる炭素源、窒素源
その他を培地中に含有させることができる。炭素源とし
ては、澱粉、デキストリン、グリセリン、グルコース、
シュークロース、ガラクトース、トノシトール、マンニ
トールなどが、また窒素源としては、ペプトン、大豆
粉、肉エキス、米ぬか、麸、尿素、コーンスティープリ
カー、アンモニウム塩、硝酸塩、その他の有機又は無機
の窒素化合物が用いられる。その他、無機塩類、たとえ
ば食塩、燐酸塩類、カリウム、カルシウム、亜鉛、マン
ガン、鉄等の金属塩類等を適宜に添加してもよく必要に
応じて消泡剤として、動、植、鉱物油等を添加してもよ
い。培養温度、培養時間等の培養条件は使用菌の発育に
適し、しかもRK−286Dの生産が最高となるような
条件が選ばれる。たとえば、培地のpHは4〜9、特に中
性付近がよく、培養の適温は25〜35℃程度がよい。
しかし、これらの培養組成物、培地の水素イオン濃度、
培養温度、撹拌条件などの培養条件は使用する菌株の種
類や、外部の条件などに応じて好ましい結果が得られる
ように適宜調節されるべきであることはいうまでもな
い。このようにして得られる培養物から、代謝産物を採
取するのに通常用いられる手段を適宜に利用してRK−
286Dを採取して得る。たとえばRK−286Dと不
純物との溶解度差を利用する手段、イオン結合力の差を
利用する手段、吸着親和力の差を利用する手段、分子量
の差を利用する手段のいずれも、それぞれ単独、又は、
適宜組合せて、あるいは反復して使用される。具体的に
は、RK−286Dは、培養菌体にその大部分が存在す
る。その培養菌体抽出物を各種のイオン交換クロマトグ
ラフィー、ゲル濾過クロマトグラフィー、吸着クロマト
グラフィー、液体クロマトグラフィー、セルロース分配
クロマトグラフィー等を組合せて精製すると、RK−2
86D及びその他の活性成分を含む画分が得られる。こ
の画分を凍結乾燥して得られた粉末を更に高速液体クロ
マトグラフィー(たとえばカプセルパックカラムを用
い、80%メタノール0.1%アンモニアの系)で展開に
より精製し、RK−286Dの精製淡黄色粉末を得る。
はなく、微生物の培養に通常用いられる炭素源、窒素源
その他を培地中に含有させることができる。炭素源とし
ては、澱粉、デキストリン、グリセリン、グルコース、
シュークロース、ガラクトース、トノシトール、マンニ
トールなどが、また窒素源としては、ペプトン、大豆
粉、肉エキス、米ぬか、麸、尿素、コーンスティープリ
カー、アンモニウム塩、硝酸塩、その他の有機又は無機
の窒素化合物が用いられる。その他、無機塩類、たとえ
ば食塩、燐酸塩類、カリウム、カルシウム、亜鉛、マン
ガン、鉄等の金属塩類等を適宜に添加してもよく必要に
応じて消泡剤として、動、植、鉱物油等を添加してもよ
い。培養温度、培養時間等の培養条件は使用菌の発育に
適し、しかもRK−286Dの生産が最高となるような
条件が選ばれる。たとえば、培地のpHは4〜9、特に中
性付近がよく、培養の適温は25〜35℃程度がよい。
しかし、これらの培養組成物、培地の水素イオン濃度、
培養温度、撹拌条件などの培養条件は使用する菌株の種
類や、外部の条件などに応じて好ましい結果が得られる
ように適宜調節されるべきであることはいうまでもな
い。このようにして得られる培養物から、代謝産物を採
取するのに通常用いられる手段を適宜に利用してRK−
286Dを採取して得る。たとえばRK−286Dと不
純物との溶解度差を利用する手段、イオン結合力の差を
利用する手段、吸着親和力の差を利用する手段、分子量
の差を利用する手段のいずれも、それぞれ単独、又は、
適宜組合せて、あるいは反復して使用される。具体的に
は、RK−286Dは、培養菌体にその大部分が存在す
る。その培養菌体抽出物を各種のイオン交換クロマトグ
ラフィー、ゲル濾過クロマトグラフィー、吸着クロマト
グラフィー、液体クロマトグラフィー、セルロース分配
クロマトグラフィー等を組合せて精製すると、RK−2
86D及びその他の活性成分を含む画分が得られる。こ
の画分を凍結乾燥して得られた粉末を更に高速液体クロ
マトグラフィー(たとえばカプセルパックカラムを用
い、80%メタノール0.1%アンモニアの系)で展開に
より精製し、RK−286Dの精製淡黄色粉末を得る。
【0010】こうして得られたRK−286Dの理化学
的性質及び生物学的性質は次のとおりである。 溶解性 :ジメチルスルホキシド、酢酸エチルメタノー
ルに易溶、水に不溶 分子量 :441.1691(HR−EIMS) 呈色反応:ライドン−スミス、アニスアルデヒド・硫酸
反応に陽性、ニンヒドリン、FeCl3 反応に陰性 物質の色:淡黄色 薄層クロマトグラフィー:米国メルク社製シリカゲル
TLC プレート 溶媒 クロロホルム:メタノール=10:1 Rf値 0.6 以上の諸性質から抗生物質RK−286Dは、以下の式
で示される新規物質であることが明らかとなった。
的性質及び生物学的性質は次のとおりである。 溶解性 :ジメチルスルホキシド、酢酸エチルメタノー
ルに易溶、水に不溶 分子量 :441.1691(HR−EIMS) 呈色反応:ライドン−スミス、アニスアルデヒド・硫酸
反応に陽性、ニンヒドリン、FeCl3 反応に陰性 物質の色:淡黄色 薄層クロマトグラフィー:米国メルク社製シリカゲル
TLC プレート 溶媒 クロロホルム:メタノール=10:1 Rf値 0.6 以上の諸性質から抗生物質RK−286Dは、以下の式
で示される新規物質であることが明らかとなった。
【0011】
【化2】
【0012】<他物質との比較>これらの理化学的及び
生物学的性質を有する抗生物質は、これまでに文献的に
報告されていないが、類似の抗生物質としてK−252
d(ジャーナル オブアンティバイオテイクス 39
巻,1072頁,1986年)が知られている。しかし
抗生物質K252dと本発明の抗生物質RK−286D
とは糖部分の構造が異なっており、分子量、分子式や
〔α〕D の違いより明白に区別できる。 (RK−286Dを有効成分とする抗腫瘍剤及び抗炎症
剤)本発明のRK−286Dを有効成分とする抗腫瘍剤
及び抗炎症剤は、経口及び非経口投与のいずれも使用可
能であり、経口投与する場合は軟・硬カプセル剤又は錠
剤、顆粒剤、細粒剤、散剤として投与され、非経口投与
する場合は、水溶性懸濁液、油性製剤などの皮下或は静
脈注射剤、点滴剤及び固体状又は懸濁粘稠状として持続
的な経皮吸収が維持できるように坐薬、塗布薬、軟膏の
ような剤型で投与され得る。
生物学的性質を有する抗生物質は、これまでに文献的に
報告されていないが、類似の抗生物質としてK−252
d(ジャーナル オブアンティバイオテイクス 39
巻,1072頁,1986年)が知られている。しかし
抗生物質K252dと本発明の抗生物質RK−286D
とは糖部分の構造が異なっており、分子量、分子式や
〔α〕D の違いより明白に区別できる。 (RK−286Dを有効成分とする抗腫瘍剤及び抗炎症
剤)本発明のRK−286Dを有効成分とする抗腫瘍剤
及び抗炎症剤は、経口及び非経口投与のいずれも使用可
能であり、経口投与する場合は軟・硬カプセル剤又は錠
剤、顆粒剤、細粒剤、散剤として投与され、非経口投与
する場合は、水溶性懸濁液、油性製剤などの皮下或は静
脈注射剤、点滴剤及び固体状又は懸濁粘稠状として持続
的な経皮吸収が維持できるように坐薬、塗布薬、軟膏の
ような剤型で投与され得る。
【0013】本発明の有効成分の製剤化は、界面活性
剤、賦形剤、滑沢剤、佐剤、及び有効成分の性質を考慮
して腸溶性製剤とするために医薬的に許容し得る皮膜形
成物質、コーティング助剤等を用い適宜行うことがで
き、その具体例を挙げれば、次のとおりである。本発明
の組成物の崩壊、溶出を良好ならしめるために、界面活
性剤、例えばアルコール、エステル類、ポリエチレング
リコール誘導体、ソルビタンの脂肪酸エステル類、硫酸
化脂肪アルコール類等の1種又は2種以上を添加するこ
とができる。また、賦形剤として、例えば蔗糖、乳糖、
デンプン、結晶セルロース、マンニット、軽質無水珪
酸、アミン酸マグネシウム、メタ珪酸アルミン酸マグネ
シウム、合成珪酸アルミニウム、炭酸カルシウム、炭酸
水素ナトリウム、リン酸水素カルシウム、カルボキシメ
チルセルロースカルシウム等の1種又は2種以上を組合
せて添加することができる。
剤、賦形剤、滑沢剤、佐剤、及び有効成分の性質を考慮
して腸溶性製剤とするために医薬的に許容し得る皮膜形
成物質、コーティング助剤等を用い適宜行うことがで
き、その具体例を挙げれば、次のとおりである。本発明
の組成物の崩壊、溶出を良好ならしめるために、界面活
性剤、例えばアルコール、エステル類、ポリエチレング
リコール誘導体、ソルビタンの脂肪酸エステル類、硫酸
化脂肪アルコール類等の1種又は2種以上を添加するこ
とができる。また、賦形剤として、例えば蔗糖、乳糖、
デンプン、結晶セルロース、マンニット、軽質無水珪
酸、アミン酸マグネシウム、メタ珪酸アルミン酸マグネ
シウム、合成珪酸アルミニウム、炭酸カルシウム、炭酸
水素ナトリウム、リン酸水素カルシウム、カルボキシメ
チルセルロースカルシウム等の1種又は2種以上を組合
せて添加することができる。
【0014】滑沢剤としては、例えばステアリン酸マグ
ネシウム、タルク、硬化油等を1種又は2種以上添加す
ることができ、また嬌味剤及び嬌臭剤として、食塩、サ
ッカリン、糖、マンニット、オレンジ油カンゾウエキ
ス、クエン酸、ブドウ糖、メントール、ユーカリ油、リ
ンゴ酸等の甘味剤、香料、着色料、保存料等を含有させ
てもよい。
ネシウム、タルク、硬化油等を1種又は2種以上添加す
ることができ、また嬌味剤及び嬌臭剤として、食塩、サ
ッカリン、糖、マンニット、オレンジ油カンゾウエキ
ス、クエン酸、ブドウ糖、メントール、ユーカリ油、リ
ンゴ酸等の甘味剤、香料、着色料、保存料等を含有させ
てもよい。
【0015】懸濁剤、湿潤剤の如き佐剤としては、例え
ばココナッツ油、オリーブ油、ゴマ油、落花生油、乳酸
カルシウム、ベニバナ油、大豆リン脂質等を含有させる
ことができる。また、皮膜形成物質としては、セルロー
ス、糖類等の炭水化物誘導体として酢酸フタル酸セルロ
ース(CAP)、またアクリル酸系共重合体、二塩基酸
モノエステル類等のポリビニル誘導体としてアクリル酸
メチル・メタクリル酸共重合体、メタアクリル酸メチル
・メタアクリル酸共重合体が挙げられる。
ばココナッツ油、オリーブ油、ゴマ油、落花生油、乳酸
カルシウム、ベニバナ油、大豆リン脂質等を含有させる
ことができる。また、皮膜形成物質としては、セルロー
ス、糖類等の炭水化物誘導体として酢酸フタル酸セルロ
ース(CAP)、またアクリル酸系共重合体、二塩基酸
モノエステル類等のポリビニル誘導体としてアクリル酸
メチル・メタクリル酸共重合体、メタアクリル酸メチル
・メタアクリル酸共重合体が挙げられる。
【0016】また、上記皮膜形成物質をコーティングす
るに際し、通常使用されるコーティング助剤、例えば可
塑剤の他、コーティング操作時の薬剤相互の付着防止の
ための各種添加剤を添加することによって皮膜形成剤の
性質を改良したり、コーティング操作をより容易ならし
めることができる。なお、有効成分を皮膜形成物質を用
いてマイクロカプセル化してから賦形剤等と混合した剤
型としても良い。
るに際し、通常使用されるコーティング助剤、例えば可
塑剤の他、コーティング操作時の薬剤相互の付着防止の
ための各種添加剤を添加することによって皮膜形成剤の
性質を改良したり、コーティング操作をより容易ならし
めることができる。なお、有効成分を皮膜形成物質を用
いてマイクロカプセル化してから賦形剤等と混合した剤
型としても良い。
【0017】特に代表的な剤型における配合比は下記の
とおりである。 特に好ましい範囲 有効成分 0.1 〜90 重量% 0.1 〜15 重量% 賦形剤 10 〜99.8 〃 85 〜99.4 〃 滑沢剤 0 〜50 〃 0 〜20 〃 界面活性剤 0 〜50 〃 0 〜20 〃 皮膜形成物質 0.1 〜50 重量% 0.3 〜20 重量% 特に好ましい賦形剤は、乳糖、結晶セルロース、カルボ
キシメチルセルロースカルシウムである。また、投与量
は、対象腫瘍を有効に治療するに十分な量であり、腫瘍
の症状、投与経路、剤型などによって左右されるが、一
般に、経口投与の場合、大人では1日当り約0.01〜5
mg/Kg 体重(小人では、約0.01〜3mg/Kg 体重)の範
囲で、その上限は好ましくは約2.5mg/Kg 体重、更に好
ましくは約0.5mg/Kg 体重程度であり、非経口投与の場
合、その上限は約0.5mg/Kg 体重程度であり、好ましく
は約0.25mg/Kg 体重、更に好ましくは約0.1mg/Kg 体
重が適当である。
とおりである。 特に好ましい範囲 有効成分 0.1 〜90 重量% 0.1 〜15 重量% 賦形剤 10 〜99.8 〃 85 〜99.4 〃 滑沢剤 0 〜50 〃 0 〜20 〃 界面活性剤 0 〜50 〃 0 〜20 〃 皮膜形成物質 0.1 〜50 重量% 0.3 〜20 重量% 特に好ましい賦形剤は、乳糖、結晶セルロース、カルボ
キシメチルセルロースカルシウムである。また、投与量
は、対象腫瘍を有効に治療するに十分な量であり、腫瘍
の症状、投与経路、剤型などによって左右されるが、一
般に、経口投与の場合、大人では1日当り約0.01〜5
mg/Kg 体重(小人では、約0.01〜3mg/Kg 体重)の範
囲で、その上限は好ましくは約2.5mg/Kg 体重、更に好
ましくは約0.5mg/Kg 体重程度であり、非経口投与の場
合、その上限は約0.5mg/Kg 体重程度であり、好ましく
は約0.25mg/Kg 体重、更に好ましくは約0.1mg/Kg 体
重が適当である。
【0018】以下に、本発明を製造例、製剤例及び試験
例によって具体的に説明するが、本発明はこれに何ら限
定されるものではない。なお、「%」は重量%を表わ
す。 製造例 グルコース1g、きな粉10g、麦芽エキス10g、オ
ートミール5g、肉エキス2.5g、K2HPO41g、MgSO4
0.1gを水1リットルに溶解後pH7.2に調整した生産培
地に前記RK−286株を接種して、27℃で144時
間通気撹拌培養した。この全培養液を菌体と培養液に分
離して、菌体はアセトン抽出後、培養液は直接に、それ
ぞれ酢酸エチルで抽出した。抽出された活性物質は減圧
濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーに供した
(カラムサイズ7.4×50cm)。活性画分は、クロロホ
ルム:メタノール=10:1で溶出される。得られた活
性画分を再度シリカゲルカラムクロマトグラフィー(3
×50cm、クロロホルム:メタノール=50:1)にて
精製した。最終的に高速液体クロマトグラフィー(カラ
ム:CAPCELL PAK C18 φ2×25cm)で80% MeOH
、0.1% NH4OH(pH8)の溶媒系で単一物質まで精製さ
れた。この時RK−286Dの保持時間は約24分であ
り、RK−286Cは約30分で溶出された。収量は4
mgであった。 製剤例1(注射・点滴剤)RK−286D、10mgを含
有するように粉末ぶどう糖5gを加えてバイアルに無菌
的に分配し、密封した上、窒素、ヘリウム等の不活性ガ
スを密封して冷暗所に保存する。使用前に0.85%生理
的食塩水100ミリリットルを添加して静脈内注射剤と
し、1日、10〜100ミリリットルを症状に応じて静
脈内注射又は点滴で投与する。 製剤例2(注射・点滴剤)RK−286D、2mgを用い
て、製剤例1と同様の方法により軽症用静脈内注射剤と
し、1日、10〜100ミリリットルを症状に応じて静
脈内注射又は点滴で投与する。 製剤例3(腸溶性カプセル剤)RK−286D、0.5
g、乳糖2.46g及びヒドロキシプロピルセルロース0.
04gを各々とり、よく混合した後、常法に従って粒状
に成形し、これをよく乾燥して篩別してビン、ヒートシ
ール包装などに適した顆粒剤を製造する。次に、酢酸フ
タル酸セルロース0.5g及びヒドロキシプロピルメチル
セルロースフタレート0.5gを溶解して被覆基材とな
し、前記顆粒を浮遊流動させつつこの基材を被覆して腸
溶性の顆粒剤とする。この組成物をカプセルに充填して
腸溶性カプセル製剤100個を製造する。 製剤例4(軟膏剤)プラスチベース70%及びポリアク
リル酸ナトリウム30%からなる基剤99.9重量部に、
RK−286C0.1重量部を混和して軟膏剤を得た。 試験例 ヒト骨髄性白血病細胞K562を10%牛胎児血清を含
むRPMI1640培地で培養した。培養は37℃、5
%の炭酸ガス培養器にて行った。
例によって具体的に説明するが、本発明はこれに何ら限
定されるものではない。なお、「%」は重量%を表わ
す。 製造例 グルコース1g、きな粉10g、麦芽エキス10g、オ
ートミール5g、肉エキス2.5g、K2HPO41g、MgSO4
0.1gを水1リットルに溶解後pH7.2に調整した生産培
地に前記RK−286株を接種して、27℃で144時
間通気撹拌培養した。この全培養液を菌体と培養液に分
離して、菌体はアセトン抽出後、培養液は直接に、それ
ぞれ酢酸エチルで抽出した。抽出された活性物質は減圧
濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーに供した
(カラムサイズ7.4×50cm)。活性画分は、クロロホ
ルム:メタノール=10:1で溶出される。得られた活
性画分を再度シリカゲルカラムクロマトグラフィー(3
×50cm、クロロホルム:メタノール=50:1)にて
精製した。最終的に高速液体クロマトグラフィー(カラ
ム:CAPCELL PAK C18 φ2×25cm)で80% MeOH
、0.1% NH4OH(pH8)の溶媒系で単一物質まで精製さ
れた。この時RK−286Dの保持時間は約24分であ
り、RK−286Cは約30分で溶出された。収量は4
mgであった。 製剤例1(注射・点滴剤)RK−286D、10mgを含
有するように粉末ぶどう糖5gを加えてバイアルに無菌
的に分配し、密封した上、窒素、ヘリウム等の不活性ガ
スを密封して冷暗所に保存する。使用前に0.85%生理
的食塩水100ミリリットルを添加して静脈内注射剤と
し、1日、10〜100ミリリットルを症状に応じて静
脈内注射又は点滴で投与する。 製剤例2(注射・点滴剤)RK−286D、2mgを用い
て、製剤例1と同様の方法により軽症用静脈内注射剤と
し、1日、10〜100ミリリットルを症状に応じて静
脈内注射又は点滴で投与する。 製剤例3(腸溶性カプセル剤)RK−286D、0.5
g、乳糖2.46g及びヒドロキシプロピルセルロース0.
04gを各々とり、よく混合した後、常法に従って粒状
に成形し、これをよく乾燥して篩別してビン、ヒートシ
ール包装などに適した顆粒剤を製造する。次に、酢酸フ
タル酸セルロース0.5g及びヒドロキシプロピルメチル
セルロースフタレート0.5gを溶解して被覆基材とな
し、前記顆粒を浮遊流動させつつこの基材を被覆して腸
溶性の顆粒剤とする。この組成物をカプセルに充填して
腸溶性カプセル製剤100個を製造する。 製剤例4(軟膏剤)プラスチベース70%及びポリアク
リル酸ナトリウム30%からなる基剤99.9重量部に、
RK−286C0.1重量部を混和して軟膏剤を得た。 試験例 ヒト骨髄性白血病細胞K562を10%牛胎児血清を含
むRPMI1640培地で培養した。培養は37℃、5
%の炭酸ガス培養器にて行った。
【0019】細胞密度を105 細胞/ミリリットルに合
わせた後、終濃度0.1μg /ミリリットルとなるように
ホルボールエステル(phorbol 12,13-dibutyrate) を加
えた。30分後(この間、細胞は炭酸ガス培養器中に静
置)、顕微鏡で観察するとK562細胞表面に著しい形
態変化(水泡化)が生じた。これは、プロテインキナー
ゼCの活性化によるものである。図3に、形態変化した
細胞の割合と薬剤のモル濃度との関係を示したが、RK
−286D物質をホルボールエステルとともに細胞に加
えると、その形態変化を抑制していることがわかる。こ
れは、プロテインキナーゼC活性の阻害によるものであ
り、阻害活性(IC50)は、約31.6μM を示した。
わせた後、終濃度0.1μg /ミリリットルとなるように
ホルボールエステル(phorbol 12,13-dibutyrate) を加
えた。30分後(この間、細胞は炭酸ガス培養器中に静
置)、顕微鏡で観察するとK562細胞表面に著しい形
態変化(水泡化)が生じた。これは、プロテインキナー
ゼCの活性化によるものである。図3に、形態変化した
細胞の割合と薬剤のモル濃度との関係を示したが、RK
−286D物質をホルボールエステルとともに細胞に加
えると、その形態変化を抑制していることがわかる。こ
れは、プロテインキナーゼC活性の阻害によるものであ
り、阻害活性(IC50)は、約31.6μM を示した。
【0020】
【発明の効果】上記の試験結果より、抗生物質RK−2
86Dは、プロテインキナーゼCに対する阻害活性を示
すため、抗腫瘍剤プロモーター、細胞増殖抑制(抗ガン
剤)、抗血小板凝集(抗炎症)などの効果を生じる。
86Dは、プロテインキナーゼCに対する阻害活性を示
すため、抗腫瘍剤プロモーター、細胞増殖抑制(抗ガン
剤)、抗血小板凝集(抗炎症)などの効果を生じる。
【図1】本発明の抗生物質RK−286Dのメタノール
溶液中(2.5μg /μl )での紫外線吸収スペクトルを
示す図である。
溶液中(2.5μg /μl )での紫外線吸収スペクトルを
示す図である。
【図2】抗生物質RK−286Dの赤外線吸収スペクト
ル(KBr 中)を示す図である。
ル(KBr 中)を示す図である。
【図3】抗生物質RK−286D及び公知の抗生物質R
K−286CのプロテインキナーゼCに対する阻害活性
を示す図である。
K−286CのプロテインキナーゼCに対する阻害活性
を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12R 1:465)
Claims (5)
- 【請求項1】 下記の式で示される抗生物質RK−28
6D。 【化1】 - 【請求項2】 ストレプトミセス(Streptomyces)属に
属する抗生物質RK−286D生産菌を培養し、その培
養物から抗生物質RK−286Dを分離採取することを
特徴とする抗生物質RK−286Dの製造法。 - 【請求項3】 抗生物質RK−286D生産菌がストレ
プトミセス・エスピー・RK−286(Streptomyces s
p. RK-286)である請求項2に記載の製造法。 - 【請求項4】 抗生物質RK−286Dを有効成分とし
て含有することを特徴とする抗腫瘍剤。 - 【請求項5】 抗生物質RK−286Dを有効成分とし
て含有することを特徴とする抗炎症剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3380691A JPH0819150B2 (ja) | 1991-02-28 | 1991-02-28 | 新規抗生物質rk−286d、その製造法並びに抗腫瘍剤及び抗炎症剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3380691A JPH0819150B2 (ja) | 1991-02-28 | 1991-02-28 | 新規抗生物質rk−286d、その製造法並びに抗腫瘍剤及び抗炎症剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04273891A JPH04273891A (ja) | 1992-09-30 |
| JPH0819150B2 true JPH0819150B2 (ja) | 1996-02-28 |
Family
ID=12396727
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3380691A Expired - Fee Related JPH0819150B2 (ja) | 1991-02-28 | 1991-02-28 | 新規抗生物質rk−286d、その製造法並びに抗腫瘍剤及び抗炎症剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0819150B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| ES2326459B1 (es) * | 2008-04-08 | 2010-05-28 | Universidad De Oviedo | Indolocarbazoles glicosilados, su procedimiento de obtencion y sus usos. |
| CN107674105B (zh) * | 2017-09-27 | 2020-05-22 | 杭州科兴生物化工有限公司 | 吲哚咔唑类化合物及其制备方法和应用 |
-
1991
- 1991-02-28 JP JP3380691A patent/JPH0819150B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04273891A (ja) | 1992-09-30 |
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