JPH08207187A - 制振防音材、制振防音床材および制振防音材の製造方法 - Google Patents

制振防音材、制振防音床材および制振防音材の製造方法

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JPH08207187A
JPH08207187A JP7020255A JP2025595A JPH08207187A JP H08207187 A JPH08207187 A JP H08207187A JP 7020255 A JP7020255 A JP 7020255A JP 2025595 A JP2025595 A JP 2025595A JP H08207187 A JPH08207187 A JP H08207187A
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JP
Japan
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vibration damping
damping
soundproofing
vibration
specific gravity
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Application number
JP7020255A
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English (en)
Inventor
Kiyoyasu Fujii
清康 藤井
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 制振緩衝性に優れ、床に加重が長期間作用し
ても変形が極少である、制振防音材と制振防音床材とを
提供すること。さらに、高い比率で高比重充填材の充填
が可能であり、比較的厚い制振防音材を高生産性で製造
可能である製造方法を提供すること。 【構成】 高比重充填材85〜99.5重量%と、無加
硫ゴムおよび架橋ウレタン樹脂を主成分として含有する
バインダー成分15〜0.5重量%とからなり、無加硫
ゴム:架橋ウレタン樹脂の重量比が5:1〜0.5:1
であり、そして気孔率が30%〜60%である制振防音
材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は住宅等の制振防音材およ
び特に住宅の床部への使用に適した制振防音床材、なら
びに制振防音材の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】木質フローリング床および多世帯住宅な
どが近年増加していることによって、集合住宅および一
般個建住宅において、階下への床騒音の防止に対する要
求はますます増大している。床騒音を防止するために用
いられる制振防音材は、制振防音性に優れていることが
重要である。
【0003】床、特に木造系の床の衝撃音を改善するた
めの好適な制振防音材としては、例えば、以下が提案さ
れている。
【0004】特開昭63−13738号公報では、アス
ファルトに高比重充填材を添加したシートが、特開昭6
3−259595号公報および特開昭60−16453
4号公報では、ゴムに高比重充填材を添加したシートが
提案されている。これらのシートは、通常、合板等の床
下地材上に施工され、その上に木質フローリングが施工
される。
【0005】上記アスファルトに高比重充填材を添加し
たシートは、溶融状態のアスファルトやゴムに高比重充
填材を混合し、シートなどの形状に成形する方法によっ
て作製される。このシートは、弾性に乏しく衝撃の緩衝
能力が低いために、単独での使用では床衝撃音の改善が
十分でない。そのために、通常、樹脂発泡体などの緩衝
性制振防音材との併用が必要である。このシートは、床
に荷重が長期間作用する場合には、ヘコミ等の変形を起
こしやすい。さらに、このシートの製造方法では、高比
重充填材を混合するときの溶融物の粘度が高いために、
充填材を多量に混合することが困難である。従って、高
比重の制振防音材を得難い。
【0006】上記ゴムに高比重充填材を添加したシート
は損失係数が大きく、このようなシートは、制振性能に
優れたゴムのエマルジョンに高比重充填材を混合し、シ
ート状などに成形した後、乾燥固結する方法によって作
製される。この製造方法上では、混合時のゴムのエマル
ジョンの粘度が低いので、比較的多量の充填材の添加が
可能であり、容易に高比重の制振防音材が得られる。こ
の場合、ゴム成分としては、無加硫ゴムまたは加硫ゴム
のいずれかが用いられる。しかし、このシートには、以
下のような問題点がある。(1)無加硫ゴム成分を含有
するシートは、損失係数が大きく制振性能は高いが、長
期に床に加重が作用する場合に、ヘコミ等の変形を起こ
しやすい。(2)加硫ゴム成分を含有するシートは、加
硫によりゴム成分の損失係数が低下するために床材の制
振性能が低くなり、床衝撃の場合に発生する床板の振動
による騒音を十分に低下できない。(3)加硫ゴムおよ
び無加硫ゴムを使用したシートいずれにおいても、充填
剤の添加量が増加すると弾性が低下し、衝撃緩衝性が低
下する。しかし、これらの衝撃緩衝性を保持させるため
に、多量の充填剤を添加することは困難である。従っ
て、比重が高くかつ緩衝性に優れたシートを得るのが困
難である。さらに、高比重充填材を多量に添加すると、
シートなどを成形する際に、成形から乾燥が終了するま
での間、十分な形状保持性が得られず、そのために比較
的薄いシートしか得られないこと、そして生産性が低い
ことが欠点である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
課題を解決するためになされたものであり、その目的と
するところは、制振防音性に優れ、床に加重が長期間作
用しても変形が極少である、制振防音材および制振防音
床材を提供することである。本発明の他の目的は、高い
比率で高比重充填材の充填が可能であり、比較的厚い制
振防音材および制振防音床材を高生産性で製造可能であ
る製造方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の制振防音材は、
高比重充填材85〜99.5重量%と、無加硫ゴムおよ
び架橋ウレタン樹脂を主成分として含有するバインダー
成分15〜0.5重量%とからなり、無加硫ゴム:架橋
ウレタン樹脂の重量比が5:1〜0.5:1であり、そ
して気孔率が30%〜60%である制振防音材である。
【0009】本発明の制振防音床材は、上記制振防音材
が木質層に積層されてなる。
【0010】本発明の制振防音材の製造方法は、以下の
工程: (A)高比重充填材と無加硫ゴムのエマルジョンを含有
する水系スラリーとを混合する工程; (B)水系スラリーに水架橋性ウレタンプレポリマーを
混合する工程; (C)ウレタンプレポリマーを含有する水系スラリー
を、所望形状に賦形するかまたは基材上に積層する工
程; (D)水架橋性ウレタンプレポリマーの架橋により、水
系スラリーをゲル化させる工程;および (E)ゲル化スラリーの不要水分を乾燥除去する工程;
を包含する。
【0011】本発明の制振防音材に用いられる高比重充
填材は、好ましくは比重が2以上、さらに好ましくは4
の充填材である。比重が2未満では、制振防音性が不十
分である。高比重充填材としては、砂鉄、鉄粉、酸化
鉄、炭酸カルシウム、ジルコンサンド、クロマイトサン
ド、製鉄スラグ粉、珪砂、鉛粉、酸化スズ、酸化亜鉛、
硫酸バリウム、硫化鉄、マイカ、水酸化アルミニウム、
タルク、クレーなどが用いられる。上記充填材の形状
は、粉体、繊維状、あるいは燐片状などのいずれもが使
用可能であるが、混合の観点からは粉体が好ましい。上
記充填材の粒径は、3μm〜2mmが好ましい。さらに
好ましくは、5μm〜500μmである。2mmを超え
ると均一な混合が困難であるため、得られる制振防音材
の性能が不均一となり、また、カサ比重が小さくなり、
多量の充填材を混入するのが困難であるからである。3
μm未満であると、カサ比重が小さくなり、多量の充填
材を混入するのが困難であるため、比重の高いシートを
得るのが困難であり、制振性の高いシートを得るのが困
難であるからである。
【0012】本発明の制振防音材の上記充填材の含有量
は、85〜99.5重量%、好ましくは95〜99重量
%である。85重量%未満では、防音性が不十分であ
る。99.5重量%を超えると均一な混合が困難である
ため、材料の部位による制振防音制のバラツキが大きく
なる。
【0013】本発明で用いられるバインダー成分は、無
加硫ゴムおよび架橋ウレタン樹脂を主成分として含有す
る。
【0014】上記無加硫ゴムは、天然ゴム、SBR、N
BR、CR、BR、IRなどのゴムであって、加硫処理
されていないゴムである。製造上の観点から、エマルジ
ョン化可能なものが好適に使用され得る。例えば、SB
Rエマルジョン、NBRエマルジョンなどが好適に用い
られ得る。
【0015】上記架橋ウレタン樹脂は、末端にNCO基
を有するウレタンプレポリマーが水と反応して得られる
架橋体である。
【0016】上記ウレタンプレポリマーは、ポリオール
とポリイソシアネートとの反応により得られる末端NC
O基含有のプレポリマーである。ポリオールとしては、
例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリ
コールなどのポリオキシアルキレンポリオール、ポリエ
ステルポリオール、ポリカプロラクトンポリオール、ダ
イマー酸エステルポリオール、ポリカーボネートポリオ
ール、ブタジエンポリオール、アクリルポリオール、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体の加水分解物、クロロプレ
ンポリオールなどが挙げられる。ポリイソシアネートと
しては、例えば、トリレンジイソシアネート(TD
I)、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、
ポリメチレンポリフェニルイソシアネート(C−MD
I)、ヘキサメチレンジイソシアネート、キシリレンジ
イソシアネート(XDI)、イソホロンジイソシアネー
ト、水素添加XDI、水素添加MDIなどが挙げられ得
る。
【0017】上記ウレタンプレポリマーは、水系スラリ
ーに対する分散性を考慮すると、親水性であることが好
ましい。例えば、ポリオール成分として、ポリエチレン
グリコールおよびポリプロピレングリコールをモル比で
85:15程度の割合で含有し、イソシアネート成分と
して、トリレンジイソシアネート(TDI)および/ま
たはジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)を含
有し、そして末端NCOの割合が5%程度であるプレポ
リマーが好適に使用され得る。また、プレポリマーの分
子量としては、通常、重量平均分子量(Mw)が8×1
2〜3×104、好ましくは2×103〜2×104/数
平均分子量(Mn)が5×102〜1×104、好ましく
は8×102〜8×103のものが用いられる。
【0018】本発明の制振防音材中の上記バインダー成
分の含有量は、15〜0.5重量%、好ましくは5〜1
重量%である。含有量が15重量%を超えると高比重充
填材の量が少なくなるため、制振性が不十分である。
0.5重量%未満では、得られる制振防音材の強度が不
十分である。
【0019】上記バインダー成分中の無加硫ゴムと架橋
ウレタン樹脂との重量比率は5:1〜0.5:1、好ま
しくは3:1〜1:1である。無加硫ゴムが架橋ウレタ
ン樹脂に対して重量比5:1を超える場合は、架橋ウレ
タン樹脂による、圧縮加重に対する変形防止が不十分で
ある。また、無加硫ゴムが架橋ウレタン樹脂に対して重
量比0.5:1を下回る場合は、無加硫ゴムによる制振
性能の発現が不充分である。
【0020】本発明の制振防音材はまた、必要に応じ
て、加工助剤(例えば、ゴムおよびウレタンの軟度を調
節するための可塑剤および増粘剤など)、および顔料な
どを含有し得る。可塑剤としては、例えば、フタル酸ジ
オクチル(DOP)が用いられ得、増粘剤としては、例
えば、メチルセルロースが用いられ得る。
【0021】さらに、本発明の制振防音材は、その気孔
率が、30〜60%、好ましくは35〜50%である。
気孔率が30%未満では、得られる制振防音材の衝撃荷
重の緩衝性が不十分である。60%を超えると得られる
制振防音材の比重が小さくなるため、制振性が不十分で
あり、かつ、圧縮荷重下における変形が大きくなる。こ
こで気孔率とは、制振防音材の見かけ体積中に存在する
空隙の見かけ体積に対する割合をいう。気孔率は、得ら
れた制振防音材の見かけ比重、および配合組成から計算
される真比重を用いて、以下の式により計算される。
【0022】
【数1】
【0023】制振防音材の厚みは、0.5〜20mm、
好ましくは1〜15mmである。厚みが0.5mm未満
では、制振緩衝性が低下する。20mmを超えると重量
が大きくなり、施工が困難となる。
【0024】本発明の制振防音床材は、上記制振防音材
が木質層に積層されてなる。
【0025】ここで、木質層とは、通常、住宅の下地材
または仕上げ材などの床構造に使用される木質パネルを
いう。このような木質層としては、例えば、合板、パー
ティクルボード、OSB(オリエンティドストランドボ
ード)、MDFボード(ミディアルデンシティーファイ
バーボード)などの床下地材、および寄木フローリング
材などの床仕上げ材が挙げられる。
【0026】この制振防音床材は、上記木質層の少なく
とも片面、または両面に上記制振防音材が積層され得、
あるいは2枚の上記木質層の間に、上記の制振防音材が
積層され得る床材である。床材として使用する際には、
下地材と仕上げ材との間に制振防音材が設けられた状態
で使用されるため、好ましくは、制振防音材は、下地材
として使用される場合には木質層の上面に、仕上げ材と
して使用される場合には木質層の下面に積層される。
【0027】制振防音材は、接着剤による接着により木
質層に積層され得る。あるいは以下に説明する方法によ
って制振防音材を製造する際には、積層して製造可能で
ある。
【0028】本発明の制振防音材は、以下の(A)から
(E)までの工程を包含する方法によって、製造され得
る。本発明の制振防音材の代表的な製造方法を図1〜図
4に示す。
【0029】(A)図1に示すように、まず、混合タン
ク1中で高比重充填材3と無加硫ゴムのエマルジョン4
とを攪拌羽2を用いて混合し、スラリー7を調製する。
このとき、エマルジョンの濃度の調節、または上記スラ
リーの粘度の調節のために、適切な量の水5およびメチ
ルセルロースなどの増粘剤6が必要に応じて添加され得
る。上記スラリー中の全固形分濃度は、75〜98重量
%が好ましく、さらに好ましくは85〜95重量%であ
る。75重量%未満では高比重充填材が沈降しやすく、
98重量%を超えると、スラリーの粘度が高いために作
業性が悪化する。混合方法としては、通常の方法が採用
され得る。例えば、攪拌羽を有する混合機およびスクリ
ュー式混合機などが利用され得る。
【0030】(B)次いで、上記スラリーと水架橋性ウ
レタンプレポリマーとを混合する。ここで、水架橋性ウ
レタンプレポリマーとは、水との反応によって架橋し、
架橋ウレタン樹脂を生成するプレポリマーをいう。これ
らを混合する方法は、例えば、攪拌羽を有する混合機で
攪拌する方法、および図2に示すように、スラリーをポ
ンプ8で移送する途中でウレタンプレポリマー10を供
給し、スタティックミキサー9などで混合する方法が利
用され得る。
【0031】ウレタンプレポリマーの供給量は、得られ
る制振防音材の性能を考慮すると、上記無加硫ゴムとウ
レタンプレポリマーとの重量比が、好ましくは5:1〜
1:1の範囲内であるように選択され、製造効率を考慮
すると、スラリー中の水とウレタンプレポリマーとの重
量比が、好ましくは5:1〜50:1、さらに好ましく
は10:1〜30:1の範囲内であるように選択され
る。水のウレタンプレポリマーに対する量が、重量比で
5:1を下回る場合は、ウレタンプレポリマーと水との
架橋によって起こるスラリーのゲル化までの時間が極端
に短くなるため、スラリーを所望形状に成形または塗布
するために必要な時間を確保することが困難である。水
のウレタンプレポリマーに対する量が、重量比の50:
1を上を目的とする、上記ゲル化までの時間が長くな
り、製造効率が低下すると共にゲル化が不十分となるた
め、成形したスラリーの形状保持性が不十分である。
【0032】(C)さらに、ウレタンプレポリマーを添
加したスラリーを所望の形状に賦形するか、または所望
の基材上に塗布する。シート状に賦形するかまたは基材
上に塗布する方法としては、図2に示すように、コータ
ー12を用いて、コンベア13で移送しながら塗布基材
11上に連続的に所望の厚みに成形または塗布する方
法、押出し機を用いる方法、吹き付け塗装、型枠内へ材
料を投入した後加熱乾燥する方法などの方法が用いら
れ、その他プレス成形、注型成形などにより所望形状に
賦形可能である。ただし、スラリーの賦形または塗布
は、スラリーのゲル化が終了する以前、すなわちスラリ
ーが流動性を有している間に実施することが必要であ
る。ウレタンプレポリマーをスラリーに混合してからゲ
ル化するまでの時間は、ウレタンプレポリマーの水に対
する濃度に依存し、上記選択範囲内では1〜10分の範
囲である。従って、ゲル化までの時間内に成形を行うこ
とを考慮すると、図2に示すように、ウレタンプレポリ
マーの混合から賦形または塗布までの工程が連続的に行
える方法が好ましい。
【0033】上記スラリーを塗布する基材としては、ポ
リエステルなどからなる不織布、合板などの木質パネ
ル、石工ボードなどが挙げられる。
【0034】(D)賦形または塗布されたスラリーは、
ウレタンプレポリマーのNCO基が水と反応し、尿素結
合による架橋体を形成することによってゲル化する(図
2の14)。この反応では、CO2ガスが発生し、反応
生成物スラリーは、CO2の気泡を有する。この反応を
下記の式(1)に示す。
【0035】
【化1】
【0036】この反応は通常、常温で起こるため、特に
加熱などは必要としないが、ゲル化を促進させるための
手段として、加熱を行ってもよい。
【0037】(E)最後に、図3に示すように、ゲル化
したスラリー14を乾燥機15中で乾燥し、過剰の水分
を除去することにより制振防音材が得られる。乾燥は、
通常40〜60℃で行われる。その後必要に応じて、図
4に示すように、得られた制振防音材16を所望の大き
さにカットする。
【0038】
【作用】本発明の制振防音材は、高比重充填材を高い濃
度で含有するため、比重が高く、また、バインダー成分
として架橋ウレタン樹脂成分を含有するため、長期の圧
縮加重による変形が生じ難く、さらに、適切な気孔率を
有することにより、圧縮に対して適度な弾性を保持し得
ることにより制振性に優れ、かつ、衝撃の緩衝性が高
い。
【0039】本発明の制振防音床材は、上記制振防音材
が木質層に積層されてなるので、制振性および衝撃に対
する緩衝性という意味で制振防音性が高いものである。
【0040】一方、本発明の制振防音材の製造において
は、低粘度の無加硫ゴムのエマルジョンと高比重充填材
とを混合するため、多量の充填材を容易に混合し得る。
また、水架橋性ウレタンプレポリマーを配合することに
より、無加硫ゴムおよび高比重充填材との混合スラリー
は、成形後短時間でゲル化して流動性を有さない状態に
なるので、形状保持性に優れる。従って、厚みの厚い成
形体への成形も容易であり、乾燥固着を待つことなく成
形加工などの処理が可能であるので、生産性に優れる。
さらに、ウレタンプレポリマーの末端NCO基が水と反
応して架橋ゲルを形成する際にCO2が発生すること、
および、前記混合スラリーをゲル化させた後に水分を乾
燥除去することにより、単に充填材とゴムエマルジョン
の混合スラリーを乾燥して得られる成形体に比べて、気
孔率の高い成形体を得ることができる。
【0041】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明
の実施例での評価項目は以下の通りである。
【0042】制振緩衝性 残響室法により、軽量床衝撃騒音レベルを評価した。
【0043】後述の実施例1〜実施例6および比較例1
〜比較例4で製造した制振防音材を積層したパーティク
ルボードについては、制振防音材が上になるように、後
述の比較例5の、制振防音材を積層しない厚みが15m
mであるパーティクルボードについては、上下残響室間
の2m×3mの開口部に設けた床構造の下地材として、
それぞれ施工し、次に制振防音材の上に(比較例5のパ
ーティクルボードについては直接その上に)、厚み6.
2mmの寄木フローリング材を接着剤および釘を併用し
て施工し、評価用床を作製した。上記評価用床にタッピ
ングマシンによる衝撃を加え、下階にある残響室での騒
音レベルを測定し、以下の基準で相対的に評価した。
【0044】○:良好 騒音レベルが500Hz
において80db未満かつ1000Hzにおいて70d
b未満 △:やや良好 騒音レベルが500Hzにおいて80
db未満または1000Hzにおいて70db未満の条
件のうちいずれか一方のみを満たすもの ×:不良 騒音レベルが500Hzにおいて80
db以上かつ1000Hzにおいて70db以上 変形性 長期圧縮荷重載荷後の永久変形量を以下の手順で測定し
た:実施例1〜実施例6および比較例1〜4で製造した
制振防音材を積層したパーティクルボードの上面に、厚
み6.2mmの寄木フローリング材を接着剤を用いて積
層し、評価用床とした。この評価用床にフローリング材
側から、直径50mmの鋼製圧縮治具を介して80kg
の圧縮荷重を500時間載荷し、荷重載荷前の厚みと荷
重載荷後の厚みとの差を測定し、以下の基準で相対的に
評価した。
【0045】 ○:良好 厚みの差が0.2mm未満 △:やや良好 厚みの差が0.2mm以上0.3mm
未満 ×:不良 厚みの差が0.3mm以上 (実施例1)制振防音材を調製するために、以下の高比
重充填材、無加硫ゴム、ウレタンプレポリマー、増粘
剤、および可塑剤を用いた。
【0046】高比重充填材は、比重4.6および粒径4
0μmの砂鉄を用いた。無加硫ゴムは、比重1.0のエ
マルジョン(固形分濃度=48%)のカルボキシ変性ス
チレン−ブタジエンゴム(SBR)(日本合成ゴム社
製、JSR−0619)を用いた。ウレタンプレポリマ
ーは、イソシアネート成分がトリレンジイソシアネート
(TDI)であり、ポリオール成分がポリエチレングリ
コールおよびポリプロピレングリコールをモル比85:
15で含有する混合物であり、分子量分布Mw=320
0、Mn=1200、およびMw/Mn=2.7、およ
び比重=1.1であるウレタンプレポリマー(第一工業
製薬社製、モノタック305)を用いた。増粘剤は、メ
チルセルロース(MC)(信越化学社製、メトローズ9
0SH30000)を用いた。可塑剤は、ウレタンプレ
ポリマー中に13重量%含有されているフタル酸ジオク
チル(DOP)を用いた。
【0047】表1に示す割合で、上記成分を攪拌混合
し、水系スラリーを調製した。次いで、表1に示す割合
で、上記水系スラリーにウレタンプレポリマーを添加
し、攪拌混合した。得られた混合物スラリーを、型枠を
用いて速やかに、大きさが910×1800mmであ
り、厚みが15mmであるパーティクルボードの片面
に、乾燥後の厚みが3mmになるように塗布することに
より積層した。塗布積層したスラリーは、ウレタンプレ
ポリマー添加後約2分、スラリー塗布後約30秒で、ウ
レタンプレポリマーの架橋によりゲル化し、流動性を有
さないゲル状態となったため、型枠を取り外した。さら
に、スラリーを塗布したパーティクルボードを、約50
℃の乾燥室で約5時間乾燥し、制振防音材が積層された
制振防音床材を得た。得られた制振防音材の特性を表1
に、制振防音床材を上記およびの評価に供した結果
を表2に示す。
【0048】(実施例2〜6)表1に示す割合を用いた
こと以外は、実施例1と同様にして制振防音床材を得
た。制振防音材の特性を表1に、制振防音床材の評価結
果を表2に示す。
【0049】すなわち、ウレタンプレポリマーとして、
イソシアネート成分がジフェニルメタンジイソシアネー
ト(MDI)であり、ポリオール成分がポリエチレング
リコールおよびポリプロピレングリコールを重量比8
6:14で含有する混合物であり、Mw=11.2×1
3、Mn=4.8×103、およびMw/Mn=2.3
であるウレタンプレポリマー(第一工業製薬社製、ポリ
グラウトM.2)を用いたこと以外は、実施例1と同様
にして制振防音床材を得た。
【0050】(比較例1)ウレタンを添加しなかったこ
と以外は、実施例1と同様にして、制振防音材を得た。
ただし、スラリーのゲル化工程を用いないので、塗布し
たスラリーの流動を防止するために乾燥は型枠をつけた
まま行い、乾燥後、型枠を取り外した。制振防音材の特
性を表1に示す。制振防音床材の評価結果を表2に示
す。
【0051】(比較例2〜4)表1に示す割合を用いた
こと以外は、実施例1と同様にして制振防音床材を得
た。制振防音材の特性を表1に示す。制振防音床材の評
価結果を表2に示す。
【0052】(比較例5)実施例1で用いた、厚み15
mmのパーティクルボードのみを上記およびの評価
に供した。評価結果を表2に示す。
【0053】
【表1】
【0054】
【表2】
【0055】表2からわかるように、本発明の制振防音
床材は、制振緩衝性および変形性のいずれにも優れてい
る。
【0056】
【発明の効果】本発明の制振防音材および制振防音床材
は、制振防音性に優れ、床に加重が長期間作用しても変
形が極少である。さらに、本発明の制振防音材の製造方
法によれば、高い比率で高比重充填材の充填が可能であ
るので、制振防音性に優れた制振防音材が得られると共
に、比較的厚い制振防音材を高生産性で製造することが
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の制振防音材の製造方法における、水系
スラリーの調製を示す図である。
【図2】本発明の制振防音材の製造方法における、水系
スラリーをゲル化させる工程までを示す図である。
【図3】本発明の制振防音材の製造方法における、乾燥
工程を示す図である。
【図4】本発明の制振防音材の定尺カット方法を示す図
である。
【符号の説明】
1 混合タンク 2 攪拌羽 3 高比重充填材 4 無加硫ゴムエマルジョン 5 水 6 増粘剤 7 水系スラリー 8 ポンプフィーダー 9 スタティックミキサー 10 ウレタンプレポリマー 11 塗布基材 12 コーター 13 コンベア 14 ゲル化したスラリー 15 乾燥室 16 制振防音材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 21/00 LBS E04B 1/86 A P G10K 11/162

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高比重充填材85〜99.5重量%と、
    無加硫ゴムおよび架橋ウレタン樹脂を主成分とするバイ
    ンダー成分15〜0.5重量%とからなり、無加硫ゴ
    ム:架橋ウレタン樹脂の重量比が5:1〜0.5:1で
    あり、そして気孔率が30%〜60%である、制振防音
    材。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の制振防音材が、木質層
    に積層されてなる、制振防音床材。
  3. 【請求項3】 制振防音材を製造する方法であって、以
    下の工程: (A)高比重充填材と無加硫ゴムのエマルジョンを含有
    する水系スラリーとを混合する工程; (B)該水系スラリーに水架橋性ウレタンプレポリマー
    を混合する工程; (C)該ウレタンプレポリマーを含有する水系スラリー
    を、所望形状に賦形するかまたは基材上に塗布する工
    程; (D)該水架橋性ウレタンプレポリマーの架橋により、
    該水系スラリーをゲル化させる工程;および (E)該ゲル化スラリー中の不要水分を乾燥除去する工
    程;を包含する、方法。
JP7020255A 1995-02-08 1995-02-08 制振防音材、制振防音床材および制振防音材の製造方法 Pending JPH08207187A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015034275A (ja) * 2013-02-14 2015-02-19 株式会社日本触媒 振動減衰材用樹脂組成物
WO2020116577A1 (ja) * 2018-12-05 2020-06-11 デンカ株式会社 多孔質吸音材及びその製造方法、並びに、吸音方法
CN112745677A (zh) * 2020-12-30 2021-05-04 青岛海洋新材料科技有限公司 一种高韧性聚酰亚胺吸声泡沫材料及其制备方法

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