JPH0822228A - シート状メディアの湿式処理装置 - Google Patents

シート状メディアの湿式処理装置

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JPH0822228A
JPH0822228A JP15576894A JP15576894A JPH0822228A JP H0822228 A JPH0822228 A JP H0822228A JP 15576894 A JP15576894 A JP 15576894A JP 15576894 A JP15576894 A JP 15576894A JP H0822228 A JPH0822228 A JP H0822228A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 湿式のシート状メディア処理(再生)装置1
に、処理槽10、この処理槽に収容したメディア処理液
12、処理液にシート状メディアを浸漬して処理するメ
ディア21等と、貯溜槽43と、処理液を処理槽から抜
き出して貯溜槽43に搬送し、逆に処理液を貯溜槽から
抜き出して処理槽に返送する循環装置30とを設けた。 【効果】 処理液中でシートがジャムした場合、処理槽
の処理液が抜き出されて貯溜槽に一時的に収容される。
したがって、処理液に出来るだけ触れることなくジャム
処理ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機やプリンタ等の
印刷媒体として使用される用紙やフィルムシート等のシ
ート状メディアを特殊な液体を用いて湿式処理する装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上記処理装置として、トナーで画
像が形成されているシートをトナー膨潤液に浸漬し、膨
潤したトナーに物理的な力を加えて除去する装置が提案
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
装置では、液体に浸漬すると強度低下を招く複写用紙等
を処理する場合にジャムの危険は避けられない。しか
し、ジャムしたシートを液体に浸漬した状態で処理する
ように機械を構成するのは好ましくない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するためになされたもので、湿式のシート状メディア
処理装置に、処理槽と、該処理槽に収容されたシート状
メディア処理液と、上記処理槽に収容されている処理液
にシート状メディアを浸漬して処理するメディア搬送手
段と、貯溜槽と、上記処理液を処理槽から抜き出して貯
溜槽に搬送する手段と、上記処理液を貯溜槽から抜き出
して処理槽に返送する手段とを設けたものである。
【0005】
【作用】上記構成によると、処理槽に収容されている処
理液中でシートがジャムした場合、処理槽の処理液が抜
き出されて貯溜槽に一時的に収容される。そして、ジャ
ム処理が終了すると、処理液は貯溜槽から抜き出されて
処理槽に再び収容される。したがって、オペレータは、
処理液に出来るだけ触れることなくジャム処理ができ
る。
【0006】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の実施例を
説明する。図1は本発明に係るシート状メディア処理装
置の一態様であるメディア再生装置1を示す。この再生
装置1は、複写用紙や合成樹脂からなるOHPフィルム
などのメディアを、その表面に定着されているトナーを
湿式法により除去して再生するもので、処理するメディ
アを一枚づつ再生装置1の内部に供給する給紙部2、供
給されたメディアから湿式法によりトナーを除去する処
理部3、トナーが除去されたメディアを乾燥する乾燥部
4、乾燥したメディアを再生装置から排出して収容する
排出部5で構成されている。
【0007】以下、これらの部分の構成を詳細に説明す
る。上記給紙部2は再生装置1の一端側上部に設けてあ
り、メディア6を収容するカセット7と、カセット7に
収容したメディア6を一枚づつ給紙する給紙ローラ8を
備えており、この給紙ローラ8の近傍に設けたメディア
検出センサ9によって給紙されたメディア6が検出され
るようになっている。
【0008】処理部3は、第1処理槽10と第2処理槽
11を備えており、それぞれの処理槽10,11には、
メディア6に付着しているトナーを膨潤し、物理的処理
を加えることにより容易に除去できる状態に浮き上がら
せる脱墨液12(後に詳細に説明する。)が収容されて
いる。
【0009】この処理部3は、給紙されたメディア6を
第1処理槽10の脱墨液12と第2処理槽11の脱墨液
12に順次浸漬したのち乾燥部4に搬送するために、複
数のガイド13〜19と搬送ローラ20〜24を備えて
いる。また、第2処理槽11は、脱墨液12の中に伸び
る2つのガイド18,19の間に、対向する一対のブラ
シローラ25を備えている。さらに、脱墨液12の液面
近傍には、脱墨液12に進入する又は脱墨液12から取
り出されるメディア6を検出するメディア検出センサ2
6,27,28,29が設けてある。
【0010】処理部3はまた、脱墨液12の中で浮遊す
るトナーを回収するために、脱墨液12の循環装置30
を備えている。この循環装置30は循環ポンプ31を備
え、この循環ポンプ31の吸引側にフィルタ装置32が
接続されている。フィルタ装置32には第1処理槽10
と第2処理槽11にそれぞれ一端を接続した回収路3
3,34の他端部が接続され、循環ポンプ31により第
1処理槽10と第2処理槽11から回収された脱墨液1
2に含まれるトナーがフィルタ装置32で捕集されるよ
うになっている。一方、循環ポンプ31の排出側は送液
路35,36を介して第1処理槽10と第2処理槽11
に接続されており、フィルタ装置32でトナーを除去さ
れた脱墨液12がそれぞれ第1処理槽10と第2処理槽
11に送り戻されるようになっている。
【0011】また、循環装置30は、それぞれの回収路
33,34に2つの切換弁37,38、39,40を備
え、送液路35,36に開閉弁41,42を備えてお
り、上記切換弁37と38と間に第1の脱墨液貯溜槽4
3、切換弁39と40との間に第2の脱墨液貯溜槽44
が接続されている。
【0012】乾燥部4は、外周部をゴムで被覆した一対
のローラ45,46を備えており、一方のローラ46に
ヒータ47が内蔵されている。なお、加熱方法は伝熱に
よる必要はなく、温風を吹き付けたり、ランプ等の放射
熱を利用するものであってもよい。
【0013】排出部5は、処理後のメディア6を受け取
る排出トレイ48と、乾燥部4から排出されたメディア
6を検出するメディア検出センサ49と、このセンサ4
9で検出されたメディア6を上記排出トレイ48に供給
する搬送ローラ50を備えている。
【0014】以上の構成からなる再生装置は図2に示す
制御装置51により駆動制御される。具体的に説明する
と、カセット7にメディア6を積層した状態で、スター
トスイッチ52から処理開始信号が入力されると、搬送
系の駆動モータ53が駆動してメディア搬送処理がスタ
ートし、給紙ローラ8の回転に基づいてカセット7に収
容されているメディア6が一枚づつ処理部3に給紙され
る。給紙されたメディア6は、ガイド13,14と搬送
ローラ20により脱墨液12中に浸漬され、ガイド1
5,16と搬送ローラ21,22,23で脱墨液12中
を搬送される。なお、メディア6を一時停止して脱墨液
12中に一定時間浸漬するようにしてもよい。これによ
り、メディア6に付着しているトナーTが膨潤して浮き
上がり、一部のトナーTはメディア6から剥離して脱墨
液12の中を浮遊する。
【0015】次に、ガイド17に沿って第1処理槽10
から取り出されたメディア6は、搬送ローラ24とガイ
ド18によって第2処理槽11に浸漬され、ブラシロー
ラ25,25により表面に物理的力が加えられて残りの
トナーTが掻き取られる。
【0016】続いて、トナーTが除去されたメディア6
は、ガイド19に案内されながら乾燥部4に搬送され、
ローラ45,46で水分が絞り出されると共にヒータ4
7で乾燥された後、排出ローラ50で排出トレイ48に
排出される。
【0017】制御装置51は、上記メディア処理動作中
に循環ポンプ31を駆動し、処理槽10,11の脱墨液
12を循環して浮遊するトナーや沈殿したトナーTを回
収し、脱墨液12を清浄化する。このとき、開閉弁4
1,42は開状態に設定される。また、切換弁37,3
8、39,40は回収路33,34に沿って脱墨液12
が流れるように設定され、脱墨液貯溜槽43,44は空
状態になっている。したがって、回収路35,36を通
じて脱墨液12と共に搬送されるトナーTはフィルタ装
置32で捕集され、清浄化された脱墨液12が再び処理
槽10,11に供給される。
【0018】制御装置51はまた、上記メディア処理動
作中にセンサ9,26,27,28,49からの信号、
及びこれらのセンサのオン信号又はオフ信号に基づいて
起動するタイマ(図示せず)の出力からジャムを検出
し、その検出結果に応じて必要な処理を実行する。図3
のフローチャートを参照して制御装置51のジャム処理
について具体的に説明すると、上記センサ9等の出力か
らジャムが検出されると(S101)、ジャム表示ラン
プ54を点灯してジャムの発生を報知し(S102)、
搬送系の駆動モータ53を停止してメディア6の搬送を
中断する(S103)。次に、センサ9等の信号に基づ
いてメディア6がジャムしている位置を検出し(S10
4)、脱墨液12に浸漬している状態でメディア6がジ
ャムしているのであれば、ジャムしたメディア6が位置
する処理槽10又は11の脱墨液12の排液処理を実行
する(S105)。
【0019】この排液処理では、第1処理槽10でジャ
ムが発生したのであれば、切換弁37,38を切り換
え、第1処理槽10の脱墨液12を第1貯溜槽43に抜
き出す。このとき、処理槽10の脱墨液12をすべて貯
溜槽43に抜き出す必要はなく、脱墨液12に触れるこ
となくジャム処理が行える程度まで水位を下げることが
できれば十分で、貯溜槽43の容積もこれを達成できる
程度で足りる。したがって、オペレータは脱墨液12に
触れることなくジャムしたメディア6を処理することが
できる。
【0020】一方、第2処理槽11でジャムが発生した
のであれば、切換弁39,40を切り換え、第2処理槽
11の脱墨液12を第2貯溜槽44に抜き出す。処理槽
11から抜き出す脱墨液12の量、及び貯溜槽44の容
積は、第1処理槽10、第1貯溜槽43の場合と同様で
ある。
【0021】ジャム処理が終了すると送液処理を実行す
る(S107)。この送液処理では、まず切換弁37
(39)を切り換えて処理槽10(11)と回収路33
(34)とを連絡し、処理槽10(11)と貯溜槽43
(44)との連絡を遮断する。また、切換弁38(4
0)を切り換えて貯溜槽43(44)に収容されていた
脱墨液12を回収路33(34)に抜き出して貯溜槽4
3(44)を空にした後、再び切換弁37(39)を切
り換えて貯溜槽43(44)と回収路33(34)との
連絡を遮断する。
【0022】次に、搬送系の駆動モータ53を駆動して
通常処理に戻り(S108)、ジャム表示ランプ54を
オフする(S109)。
【0023】ところで、S104で、脱墨液12に浸漬
していないメディア6がジャムした判断された場合、例
えば給紙部2、乾燥部4、又は排出部5などでメディア
6がジャムした場合、このような場合には脱墨液12を
抜き出す必要はないので、排液処理(S105)から送
液処理(S107)は実行されず、ジャム処理の完了が
確認されると(S110)、メディア搬送開始(S10
8)の処理が実行される。
【0024】上記実施例では、第1処理槽10と第2処
理槽11にそれぞれ同一の脱墨液12を収容し、これら
を一つの循環装置30で循環するものとしたが、図4に
示すように、第1処理槽110に収容する液体112a
と第2処理槽111に収容する液体112bをそれぞれ
別々の循環装置130a,130bで循環するようにし
てもよい。この場合、それぞれの液体は異なる組成を有
するものであってもよいし、第1収容槽110の液体1
12aを水、第2収容槽の液体112bを上記脱墨液1
2として、第1処理槽110でメディア106を予備浸
漬するようにしてもよい。なお、図4に示す再生装置1
01の各構成要素の符号は、図1に示す要素と同一の要
素に100を加えて表示してある。
【0025】また、上記実施例では、第1処理槽10と
第2処理槽11に対応して別々の貯溜槽43,44を設
けるものとしたが、一つの貯溜槽を兼用してもよい。さ
らに、第1処理槽10を第2処理槽11の貯溜槽として
使用し、第2処理槽11を第1処理槽10の貯溜槽とし
て使用するようにしてもよい。さらに、貯溜槽43,4
4は再生装置1に常設する必要はなく、ジャム処理時だ
け再生装置1に装着するようにして、再生装置の小型化
を図るようにしてもよい。
【0026】上記脱墨液について説明する。複写シート
等の記録媒体上に、少なくとも樹脂を含む印字材料によ
って可視化された印字面を脱墨する脱墨液は、前記印
字材料の樹脂を溶解或いは膨潤する成分、脱墨した印
字材料が再度紙へ付着するのを防止するために脱墨後の
印字材料を凝集させる作用のある成分、記録材料の一
つである紙を繊維を膨潤させ、印字材料が紙繊維から離
脱を起こし易い状態にする成分、脱墨液の印字材料及
び紙への浸透性を高め、脱墨時間の短縮に寄与する成分
などを必要に応じて配合し製造する。 印字材料の樹脂
を溶解或いは膨潤する成分としては、例えば二価有機酸
モノエステル、グリコールエーテル、その他の有機溶剤
が挙げられる。
【0027】二価有機酸モノエステルについて具体的に
説明すると、二価有機酸のモノエステルの二価有機酸と
しては、飽和あるいは不飽和脂肪酸、例えば、シュウ
酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピ
メリン酸、スベリン酸、マゼライン酸、セバシン酸、マ
レイン酸あるいはフマル酸、または芳香族脂肪酸、例え
ばフタル酸、イソフタル酸およびテレフタル酸等を使用
可能である。これらの中でもシュウ酸、マロン酸、コハ
ク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン
酸、アゼライン酸およびセバシン酸等の飽和脂肪酸が好
ましい。
【0028】二価有機酸のモノエステルのアルコール成
分としては、例えばメタノール、エタノール、プロパノ
ール、ブタノール、ペンタノール等の一価アルコール類
(直鎖あるいは分岐鎖であってもよい)、エチレングリ
コール、グリセリン、ペンタエリスリトールおよびソル
ビトール等の多価アルコール類、ジエチレングリコー
ル、ジプロピレンングリコールおよびポリエチレングリ
コール等のグリコール類またはエチルセロソルブおよび
ブチルセロソルブ等のセロソルブ類が使用可能である。
これらのアルコールは単独であるいは2種以上混合して
使用することができる。
【0029】二価有機酸のモノエステルは上記二価有機
酸とアルコールとのエステル化反応によって、もしくは
二価有機酸ジエステルの加水分解反応によって与えられ
る。好ましい二価有機酸のモノエステルは下記一般式:
【0030】
【化1】HOOC−(CH2n−COOR1 (式中、R1は炭素酸1〜5のアルキル基を表し、nは
0〜8の整数を表す)で表されるものである。
【0031】具体的には、シュウ酸モノエステル(HO
OC−COOR1)、マロン酸モノエステル(HOOC
−CH2−COOR1)、コハク酸モノエステル(HOO
C−(CH22−COOR1)、グルタル酸モノエステ
ル(HOOC−(CH23−COOR1)、アジピン酸
モノエステル(HOOC−(CH24−COOR1)、
ピメリン酸モノエステル(HOOC−(CH25−CO
OR1)、スベリン酸モノエステル(HOOC−(C
26−COOR1)、アゼライン酸モノエステル(H
OOC−(CH27−COOR1)、セバシン酸モノエ
ステル(HOOC−(CH28−COOR1)等を挙げ
ることができる。もちろん二価有機酸モノエステルとし
ては単独であるいは2種以上混合して使用してもよい。
【0032】二価有機酸モノエステルは、カルボン酸基
の存在により、記録材料である紙の繊維を膨潤させ、印
字材料が紙繊維から容易に離脱を起こし易い状態にさせ
る材料である水と相溶するとともに、印字材料への浸透
力に優れ、エステル基の存在により、トナーへの膨潤、
溶解力が確保されていると考えられる。
【0033】脱墨液全体における添加量は5〜60重量
%、好ましくは20〜40重量%の範囲で使用する。5
重量%未満であると印字材料への膨潤性、溶解性が劣
り、脱墨効果が無く、60重量%より多いと、印字材料
への溶解力が高まりすぎ、紙へ再付着しやすくなる。
【0034】次に、グリコールエーテルについて具体的
に説明すると、例えばエチレングリコールモノメチルエ
ーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチ
レングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレング
リコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノ
イソアミルエーテル、ジエチレングリコールモノメチル
エーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、
ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレ
ングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコ
ールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ
エチルエーテル、トリプロピレンモノメチルエーテル等
が挙げられ、一種類あるいは二種類以上混合して使用し
ても良い。
【0035】グリコールエーテルは紙への浸透性も有す
る。脱墨液全体における添加量は5〜95重量%、好ま
しくは10〜80重量%の範囲で使用する。5重量%未
満であると印字材料への膨潤性、溶解性が劣り、脱墨効
果が無く、95重量%より多いと、印字材料への溶解力
が高まりすぎ、紙へ再付着しやすくなる。
【0036】その他の有機溶剤について具体的に説明す
ると、水と混合せず、かつトナーを溶解もしくは膨潤さ
せるものが挙げられる。例えばベンゼン、トルエン、キ
シレン、ジクロルメタン、メチルエチルケトン、酢酸メ
チル、酢酸エチル、エチルエーテル、プロピルエーテ
ル、ブチルエーテル、ジイソブチルケトン、酢酸ブチ
ル、エチルブチルアセタート、プロピオン酸メチル、プ
ロピオン酸エチル等が好適に用いられる。これらの有機
溶剤は単独でも2種以上混合しても用いられる。脱墨液
全体における添加量は10〜70重量%、好ましくは2
0〜60重量%の範囲で使用する。10重量%未満であ
ると印字材料への膨潤性、溶解性が劣り、脱墨効果が無
く、70重量%より多いと、印字材料への溶解力が高ま
りすぎ、紙へ再付着しやすくなる。
【0037】脱墨した印字材料が再度紙へ付着するのを
防止するために、脱墨後のトナー等の印字材料を凝集さ
せる作用のある成分としては、例えば界面活性剤、高級
脂肪酸、高級脂肪酸エステルが挙げられる。
【0038】界面活性剤について具体的に説明すると、
陰イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、陽イオ
ン性界面活性剤および両性界面活性剤等が使用できる。
従来より、パルプ化した古紙の脱墨剤として界面活性剤
が用いられているが、印字材料が樹脂である場合、界面
活性剤を単独で記録媒体に直接作用させても脱墨作用は
非常に弱いので本発明では上記したような樹脂を溶解あ
るいは膨潤する成分を含むことが好ましい。
【0039】陰イオン界面活性剤としては脂肪酸塩類、
アルキル硫酸エステル塩類、アルキルベンゼンスルフォ
ン酸塩類、アルキルナフタレンスルフォン酸塩類、アル
キルスルホコハク酸塩類、アルキルジフェニルエーテル
ジスルフォン酸塩類、アルキルスルホコハク酸塩類、ナ
フタリンスルフォン酸ホルマリン縮合物、ポリカルボン
酸高分子界面活性剤等が好適に用いられ得る。
【0040】非イオン性界面活性剤としてはポリオキシ
エチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキ
ルアリルエーテル、オキシエチレン−オキシプロピレン
コポリマー、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエ
チレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン
アルキルアミン等が好適に用いられ得る。
【0041】陽イオン性界面活性剤あるいは両性界面活
性剤としては、アルキルアミン塩、第四級アンモニウム
塩、アルキルベタイン、アミンオキサイド等が好まし
い。上記各界面活性剤は、単独または2種以上混合して
使用できる。特に好ましい界面活性剤は、化学式;RO
(CH2CH2O)nH(式中、RはC21〜C22のア
ルキル基またはアルキルフェニル基、nは1〜10の整
数を表す)で示されるエチレンオキサイド付加型の非イ
オン界面活性剤である。
【0042】界面活性剤は脱墨された印字材料を囲み込
み、記録媒体に再付着しない効果をもたせる。さらに、
記録媒体が普通紙等の紙である場合、紙の編目構造に内
に入り込んで印字材料を囲み込み、繊維の奥深く侵入し
た印字材料の脱墨を容易にする作用もある。さらにま
た、印字材料を溶解或いは膨潤する液が水に不溶であ
り、かつ水を脱墨剤に使用する場合は、安定なO/W型
エマルジョンの脱墨液をつくる作用もある。
【0043】脱墨液全体における添加量は0.1〜10
重量%、好ましくは0.1〜5重量%の範囲で使用す
る。0.1重量%未満であると上記効果が得られにく
く、10重量部より多いと泡などが多くなり、取扱いが
困難である。
【0044】高級脂肪酸について具体的に説明すると、
例えばカプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチ
ン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リシ
ノール酸、リノール酸、リノレン酸、エレオステアリン
酸、アラキジン酸、アラキドン酸、ベヘニン酸、エルカ
酸、アビエチン酸、ロジン酸、ヤシ油、アマニ油、牛
油、トール脂肪酸、フィチン酸などが例示される。
【0045】高級脂肪酸エステルは、上記高級脂肪酸と
ヒドロキシ化合物、例えばメチルアルコール、エチルア
ルコール、プロピルアルコール、ブチルアルコール等の
アルコール類、エチレンングリコール、グリセリン、ペ
ンタエリスリトール、ソルビトール、ジエチレングリコ
ール、ジプロピレングリコール等の多価アルコール類と
のエステル化合物が好ましい。
【0046】高級脂肪酸及び/又は高級脂肪酸エステル
は脱墨後の印字材料を凝集させて記録媒体に再付着させ
ない作用がある。脱墨液全体における添加量は5〜95
重量%、好ましくは20〜80重量%の範囲で使用す
る。5重量%未満であると凝集効果が低くなり、95重
量%より多いと印字材料を溶解或いは膨潤する液の効果
を低下させる。
【0047】記録材料の一つである紙の繊維を膨潤さ
せ、印字材料が紙繊維から離脱を起こし易い状態にさせ
る成分としては、水が挙げられる。水の脱墨液全体にお
ける添加量は脱墨液全体の1〜90重量%、好ましくは
30〜80重量%含有させる。水の使用量が90重量%
を越えると紙の繊維を破壊してしまい、また、脱墨後の
乾燥に労力がかかりすぎるため好ましくない。水の使用
量が1重量%より少ない場合には、紙の繊維を広げる効
果が得られず、脱墨剤の紙内部への浸透が適当に行われ
ない。樹脂を溶解或いは膨潤する液の種類によって適当
な量の設定をおこなう。
【0048】脱墨液の印字材料及び紙への浸透性を高
め、脱墨時間の短縮に寄与する成分としては、例えば有
機酸が挙げられる。具体的には、飽和脂肪族カルボン
酸、例えばギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、
ピミル酸、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウ
リン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸およびステアリン
酸等、不飽和脂肪族カルボン酸、例えばアクリル酸、プ
ロピオール酸、メタクリル酸、クロトン酸、オレイン
酸、レノール酸、エルカ酸、リシノール酸、アビエチン
酸、ロジン酸、あるいは芳香族カルボン酸、例えば安息
香酸、トルイル酸、ナフトエ酸、ケイ皮酸、2−フル
酸、ニコチン酸およびイソニコチン酸等が使用可能であ
る。これらの有機酸は単独であるいは2種以上混合して
使用可能である。これらの中でもラウリン酸、ミリスチ
ン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノ
ール酸、エルカ酸、リシノール酸、アビエチン酸および
ロジン酸等の高級脂肪酸が好ましい。それらの高級脂肪
酸を含有してなるヤシ油、アマニ油、牛脂および鯨油等
も使用可能である。
【0049】有機酸は脱墨剤全体の1〜10重量%含有
させることが望ましい。本発明で使用する有機酸の脱墨
作用における働きは、必ずしも明らかでないが、本発明
の脱剤のトナーおよび紙等への浸透性をよくし、脱墨の
時間を短くし、効率良く脱する作用があると考えられ
る。
【0050】本発明の脱墨剤には本発明の効果を損なわ
ない範囲で、例えばメタノール、エタノール、n−ブタ
ノール、イソプロパノール、エトキシエタノール等を加
えてもよい。
【0051】脱墨を容易にかつ効率的に行うためのそれ
ぞれの成分の配合形態として、(二価有機酸モノエステ
ル、有機酸、界面活性剤、水)、(グリコールエーテル
系溶剤、高級脂肪酸及び/又は高級脂肪酸エスエル、界
面活性剤、水)、(有機溶剤、界面活性剤、水)などが
例示できるが、装置との組み合わせにより、これらに限
定されないことはいうまでもない。
【0052】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
係るシート状メディアの処理装置は、メディア処理槽の
処理液を一時的に収容する貯溜槽と、上記処理液を処理
槽から抜き出して貯溜槽に搬送する手段と、上記処理液
を貯溜槽から抜き出して処理槽に返送する手段とを備え
ているので、処理液中でメディアがジャムした場合、処
理槽の処理液を一時的に貯溜槽に移動し、メディアが処
理液に浸漬していない状態でジャム処理ができる。その
ため、処理液に濡れることなく簡単にジャム処理が行え
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 再生装置の断面図である。
【図2】 再生装置の制御回路図である。
【図3】 再生装置におけるジャム処理のフローチャー
トである。
【図4】 再生装置のその他の実施例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1…再生装置、2…給紙部、3…処理部、4…乾燥部、
5…排出部、6…メディア、10…第1処理槽、11…
第2処理槽、12…脱墨液、13〜19…ガイド、20
〜24…搬送ローラ、30…循環装置、43…第1の貯
溜槽、44…第2の貯溜槽。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a) 処理槽と、(b) 該処理槽に収
    容されたシート状メディア処理液と、(c) 上記処理
    槽に収容されている処理液にシート状メディアを浸漬し
    て処理するメディア搬送手段と、(d) 貯溜槽と、
    (e) 上記処理液を処理槽から抜き出して貯溜槽に搬
    送する手段と、(f) 上記処理液を貯溜槽から抜き出
    して処理槽に返送する手段と、を備えたことを特徴とす
    るシート状メディアの湿式処理装置。
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