JPH08223751A - ギャロッピングを抑止する多導体架空送電線構造 - Google Patents
ギャロッピングを抑止する多導体架空送電線構造Info
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- JPH08223751A JPH08223751A JP7042436A JP4243695A JPH08223751A JP H08223751 A JPH08223751 A JP H08223751A JP 7042436 A JP7042436 A JP 7042436A JP 4243695 A JP4243695 A JP 4243695A JP H08223751 A JPH08223751 A JP H08223751A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 構成が簡単かつ軽量でギャロッピングを有効
に抑止する多導体架空送電線構造を得る。 【構成】 2本の素導体11に両素導体11間を結ぶ直
線に関して互いに反対側に延出するアーム12をそれぞ
れ固定する。両アーム12の先端間をリンク13で連結
する。素導体11が回転(捻回)する場合,リンク13
で連結されている各素導体11の回転の向きは互いに反
対である。したがって,素導体11に回転が発生した
時,雪氷14が付着したこの素導体11が水平風から受
ける力(揚力L1 ,L2 および抗力D1 ,D2 の合成
力)F1 ,F2 の垂直成分E1 ,E2 は,互いに上下反
対となる。これにより,両素導体11全体としての上下
運動が抑制される。すなわち,ギャロッピングを抑止す
る。
に抑止する多導体架空送電線構造を得る。 【構成】 2本の素導体11に両素導体11間を結ぶ直
線に関して互いに反対側に延出するアーム12をそれぞ
れ固定する。両アーム12の先端間をリンク13で連結
する。素導体11が回転(捻回)する場合,リンク13
で連結されている各素導体11の回転の向きは互いに反
対である。したがって,素導体11に回転が発生した
時,雪氷14が付着したこの素導体11が水平風から受
ける力(揚力L1 ,L2 および抗力D1 ,D2 の合成
力)F1 ,F2 の垂直成分E1 ,E2 は,互いに上下反
対となる。これにより,両素導体11全体としての上下
運動が抑制される。すなわち,ギャロッピングを抑止す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は,ギャロッピングを抑
止する多導体架空送電線構造に関する。
止する多導体架空送電線構造に関する。
【0002】
【従来の技術】着雪氷などにより非対称断面になった電
線(多導体送電線における素導体)に水平風が当たった
時,電線に揚力が発生し,着雪氷の位置等によっては電
線が上下に大きく振動する,いわゆるギャロッピングと
よばれる自動振動が発生する。従来,このギャロッピン
グを抑止する方法の1つとして,電線に偏心重錘を固定
する方法がある。この方法は,図10に示すように,電
線(素導体)間隔を保持するスペーサとして電線1の回
転(電線の捻回)を許容する回転許容型スペーサ2を用
いるとともに,電線1に重錘3をアーム4を介して水平
に固定するものである。この場合のギャロッピング抑止
作用を一方の電線1について概略説明すると,図11に
おいて,雪氷5が付着した電線1が風速Vの水平風によ
り上下運動(図示のような楕円状の上下運動となる)を
始めると,上下運動に関連して作用する捻りモーメント
により電線1に回転(捻回)が発生するが,電線1から
偏心した重錘3は,電線1の上下運動の最上部および最
下部に達した直後の領域AおよびBにおいては,その慣
性モーメントにより電線1の回転の位相をずらしエネル
ギを低減させることになり,これにより電線1のギャロ
ッピングが抑止される。このように,偏心重錘3は基本
的には各々の電線1についてギャロッピングを抑止す
る。
線(多導体送電線における素導体)に水平風が当たった
時,電線に揚力が発生し,着雪氷の位置等によっては電
線が上下に大きく振動する,いわゆるギャロッピングと
よばれる自動振動が発生する。従来,このギャロッピン
グを抑止する方法の1つとして,電線に偏心重錘を固定
する方法がある。この方法は,図10に示すように,電
線(素導体)間隔を保持するスペーサとして電線1の回
転(電線の捻回)を許容する回転許容型スペーサ2を用
いるとともに,電線1に重錘3をアーム4を介して水平
に固定するものである。この場合のギャロッピング抑止
作用を一方の電線1について概略説明すると,図11に
おいて,雪氷5が付着した電線1が風速Vの水平風によ
り上下運動(図示のような楕円状の上下運動となる)を
始めると,上下運動に関連して作用する捻りモーメント
により電線1に回転(捻回)が発生するが,電線1から
偏心した重錘3は,電線1の上下運動の最上部および最
下部に達した直後の領域AおよびBにおいては,その慣
性モーメントにより電線1の回転の位相をずらしエネル
ギを低減させることになり,これにより電線1のギャロ
ッピングが抑止される。このように,偏心重錘3は基本
的には各々の電線1についてギャロッピングを抑止す
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の重錘3を用
いる方法では,重錘3が例えばアーム4の部分も含めて
1箇所当たり約5Kgなどとかなり重いので,持ち運び
が容易でない。また,鉄塔の一径間に数箇所設ける必要
があるが,水平に交互に向けて取り付けることがきわめ
て困難である。なお,複数の素導体の運動の相互間の干
渉を利用してギャロッピングを抑止する方法(特公昭5
7−43013号参照)もあるが,この方法は構成が複
雑である。
いる方法では,重錘3が例えばアーム4の部分も含めて
1箇所当たり約5Kgなどとかなり重いので,持ち運び
が容易でない。また,鉄塔の一径間に数箇所設ける必要
があるが,水平に交互に向けて取り付けることがきわめ
て困難である。なお,複数の素導体の運動の相互間の干
渉を利用してギャロッピングを抑止する方法(特公昭5
7−43013号参照)もあるが,この方法は構成が複
雑である。
【0004】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で,ギャロッピングを有効に抑止するとともに,軽量化
および構成の簡略化を図ることができるギャロッピング
を抑止する多導体架空送電線構造を提供することを目的
とする。
で,ギャロッピングを有効に抑止するとともに,軽量化
および構成の簡略化を図ることができるギャロッピング
を抑止する多導体架空送電線構造を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明のギャロッピングを抑止する多導体架空送電線構造
は,間隔をあけた2本の素導体に素導体間を結ぶ直線に
関して互いに反対側に延出するアームをそれぞれ固定す
るとともに,両アームの延出先端部間をリンクを介して
連結してなることをことを特徴とする。
明のギャロッピングを抑止する多導体架空送電線構造
は,間隔をあけた2本の素導体に素導体間を結ぶ直線に
関して互いに反対側に延出するアームをそれぞれ固定す
るとともに,両アームの延出先端部間をリンクを介して
連結してなることをことを特徴とする。
【0006】請求項2は,前記リンクおよびその両側の
アームの全体を重量的に非対称に設定したことを特徴と
する。請求項3は,前記2つのアームの長さを互いに異
ならせたことを特徴とする。
アームの全体を重量的に非対称に設定したことを特徴と
する。請求項3は,前記2つのアームの長さを互いに異
ならせたことを特徴とする。
【0007】請求項4は,前記リンクとアームとの連結
部の近傍を曲線状に形成したことを特徴とする。
部の近傍を曲線状に形成したことを特徴とする。
【0008】
【作用】上記構成において,多導体送電線路を構成する
各素導体が上下運動を始めると,各素導体には回転(捻
回)が発生する。2本の素導体のうちの一方の素導体が
例えば時計回り方向に回転したとすると,リンクを介し
て連結されている他方の素導体は反時計回り方向に回転
する。このように,リンクを介して連結された2本の素
導体の回転方向は常に反対方向となり,したがって,両
素導体に付着した雪氷の傾き方向も逆となり,雪氷が付
着した両素導体が風から受ける力(揚力および抗力の合
成力)の垂直成分は互いに反対方向となる。つまり,一
方の素導体に上向きの力が作用する時他方の素導体には
下向きの力が作用する。したがって,2本の素導体の全
体としての上下運動は抑止される。すなわち,ギャロッ
ピングは抑止される。
各素導体が上下運動を始めると,各素導体には回転(捻
回)が発生する。2本の素導体のうちの一方の素導体が
例えば時計回り方向に回転したとすると,リンクを介し
て連結されている他方の素導体は反時計回り方向に回転
する。このように,リンクを介して連結された2本の素
導体の回転方向は常に反対方向となり,したがって,両
素導体に付着した雪氷の傾き方向も逆となり,雪氷が付
着した両素導体が風から受ける力(揚力および抗力の合
成力)の垂直成分は互いに反対方向となる。つまり,一
方の素導体に上向きの力が作用する時他方の素導体には
下向きの力が作用する。したがって,2本の素導体の全
体としての上下運動は抑止される。すなわち,ギャロッ
ピングは抑止される。
【0009】請求項2において,2本の素導体が若干で
も振動した時,両素導体を連結するリンクおよびアーム
の全体が重量的に非対称であるから,素導体,アーム,
リンクの全体の運動のバランスが容易にくずれ,素導体
に回転が発生する。素導体が若干でも回転すれば,上述
の通りギャロッピングを抑止する作用が生じる。請求項
3において,2本の素導体が若干でも振動した時,2本
のアームの長さが互いに異なるので,前記と同様にバラ
ンスが容易にくずれ,素導体に回転が発生し,ギャロッ
ピングを抑止する作用が生じる。
も振動した時,両素導体を連結するリンクおよびアーム
の全体が重量的に非対称であるから,素導体,アーム,
リンクの全体の運動のバランスが容易にくずれ,素導体
に回転が発生する。素導体が若干でも回転すれば,上述
の通りギャロッピングを抑止する作用が生じる。請求項
3において,2本の素導体が若干でも振動した時,2本
のアームの長さが互いに異なるので,前記と同様にバラ
ンスが容易にくずれ,素導体に回転が発生し,ギャロッ
ピングを抑止する作用が生じる。
【0010】請求項4において,リンクとアームとが鋭
角をなして連結されているとすれば,この鋭角の連結部
でコロナが発生し易いが,この連結部の近傍が曲線状に
形成されているので,コロナ発生は防止される。
角をなして連結されているとすれば,この鋭角の連結部
でコロナが発生し易いが,この連結部の近傍が曲線状に
形成されているので,コロナ発生は防止される。
【0011】
【実施例】以下,本発明のギャロッピングを抑止する多
導体架空送電線構造の実施例を図1〜図9を参照して説
明する。図1に模式的に示すように,本発明では,間隔
をあけた2本の素導体11に両素導体11間を結ぶ直線
Lに関して互いに反対側に延出するアーム12をそれぞ
れ固定し,両アーム12の延出先端部間をリンク13を
介して連結する。図2に示すように,アーム12の向き
を図1の場合と反対にしてもよい。なお,後の説明にお
いて,図1のものをAタイプ,図2のものをBタイプの
ギャロッピング抑止機構と呼ぶ。また,前記2本の素導
体11は,水平方向に間隔をあけた2本の素導体相互で
ある場合(横型)と,垂直方向に間隔をあけた2本の素
導体相互である場合(縦型)のいずれでもよいし,さら
には,水平方向や垂直方向の場合に限定されない。
導体架空送電線構造の実施例を図1〜図9を参照して説
明する。図1に模式的に示すように,本発明では,間隔
をあけた2本の素導体11に両素導体11間を結ぶ直線
Lに関して互いに反対側に延出するアーム12をそれぞ
れ固定し,両アーム12の延出先端部間をリンク13を
介して連結する。図2に示すように,アーム12の向き
を図1の場合と反対にしてもよい。なお,後の説明にお
いて,図1のものをAタイプ,図2のものをBタイプの
ギャロッピング抑止機構と呼ぶ。また,前記2本の素導
体11は,水平方向に間隔をあけた2本の素導体相互で
ある場合(横型)と,垂直方向に間隔をあけた2本の素
導体相互である場合(縦型)のいずれでもよいし,さら
には,水平方向や垂直方向の場合に限定されない。
【0012】図3は本発明を2導体架空送電線に実施し
た場合の例を示し,また図4は4導体架空送電線に実施
した場合の例を示す。図示のように,図1に示すAタイ
プや図2に示すBタイプのギャロッピング抑止機構10
が,鉄塔16の径間の複数箇所に取り付けられる。ま
た,素導体11間の間隔を保持するスペーサ17,18
は,素導体11の回転(捻回)を許容する回転許容型ス
ペーサを用いる。
た場合の例を示し,また図4は4導体架空送電線に実施
した場合の例を示す。図示のように,図1に示すAタイ
プや図2に示すBタイプのギャロッピング抑止機構10
が,鉄塔16の径間の複数箇所に取り付けられる。ま
た,素導体11間の間隔を保持するスペーサ17,18
は,素導体11の回転(捻回)を許容する回転許容型ス
ペーサを用いる。
【0013】図3の例では,スペーサ17とギャロッピ
ング抑止機構10とを交互に配置するとともに,ギャロ
ッピング抑止機構10については,図中に符合A,Bで
示すように図1のAタイプのものと図2のBタイプのも
のとを交互に配置している。また,図4の例では,隣合
うスペーサ18間に縦型と横型のギャロッピング抑止機
構10が一対ずつ配置されるとともに,線路の長手方向
に関して前記AタイプのものとBタイプのものが交互に
入れ替わるようにされている。
ング抑止機構10とを交互に配置するとともに,ギャロ
ッピング抑止機構10については,図中に符合A,Bで
示すように図1のAタイプのものと図2のBタイプのも
のとを交互に配置している。また,図4の例では,隣合
うスペーサ18間に縦型と横型のギャロッピング抑止機
構10が一対ずつ配置されるとともに,線路の長手方向
に関して前記AタイプのものとBタイプのものが交互に
入れ替わるようにされている。
【0014】上記のギャロッピング抑止機構10の作用
を図5を参照して説明する。符合14は素導体11に付
着した雪氷を示す。同図(イ)は素導体11に回転(捻
回)が生じていない状態,図5(ロ)は素導体11に回
転が生じた状態を示す。両素導体11が上下運動(図1
1に示したような楕円状の上下運動)を始めると,回転
許容型スペーサ17または18で連結されて個別に回転
可能である各素導体11には通常,捻りモーメントが作
用して回転(捻回)が発生する。しかしこの場合は,各
素導体11が個別に回転しようとしても,アーム12お
よびリンク13を介して連結されているので,互いに独
立して回転することはできず,したがって,両素導体1
1に作用するモーメントが厳格に等しい場合は,素導体
11に回転は発生しない。しかし,両素導体11間に
は,着雪氷14の形状の違いや重量の違い,あるいは風
速の違い等により通常,モーメントに差が生じ,モーメ
ントが大きい方の素導体11の回転に従う形で,各素導
体11に回転が発生する。すなわち,例えば両素導体1
1が上昇している時,例えば左方の素導体11側のモー
メントが右方の素導体11側のモーメントより大きくな
って,図5(ロ)のように左方の素導体11が時計回り
方向に回転したとすると,リンク13を介して連結され
た右側の素導体11は反時計回り方向に回転する。この
ように,リンク13を介して連結された2本の素導体1
1の回転方向が常に反対方向となり,したがって,各素
導体11に付着した雪氷14の傾き方向も逆となり,雪
氷14が付着した各素導体11が風から受ける力(揚力
L1 ,L2 および抗力D1 ,D2 の合成力)F1 ,F2
の垂直成分E1 ,E2 は互いに反対方向となる。つま
り,一方の素導体11に上向きの力E1 が作用する時他
方の素導体11には下向きの力E2 が発生する。したが
って,2本の素導体11の全体としての上下運動は抑止
される。すなわち,ギャロッピングが抑止される。な
お,図5(ロ)中に示すように,上昇速度Bと風速Vと
の合成である見掛けの風速V’の方向に抗力Dが生じ,
これと直角方向に揚力Lが生じる。
を図5を参照して説明する。符合14は素導体11に付
着した雪氷を示す。同図(イ)は素導体11に回転(捻
回)が生じていない状態,図5(ロ)は素導体11に回
転が生じた状態を示す。両素導体11が上下運動(図1
1に示したような楕円状の上下運動)を始めると,回転
許容型スペーサ17または18で連結されて個別に回転
可能である各素導体11には通常,捻りモーメントが作
用して回転(捻回)が発生する。しかしこの場合は,各
素導体11が個別に回転しようとしても,アーム12お
よびリンク13を介して連結されているので,互いに独
立して回転することはできず,したがって,両素導体1
1に作用するモーメントが厳格に等しい場合は,素導体
11に回転は発生しない。しかし,両素導体11間に
は,着雪氷14の形状の違いや重量の違い,あるいは風
速の違い等により通常,モーメントに差が生じ,モーメ
ントが大きい方の素導体11の回転に従う形で,各素導
体11に回転が発生する。すなわち,例えば両素導体1
1が上昇している時,例えば左方の素導体11側のモー
メントが右方の素導体11側のモーメントより大きくな
って,図5(ロ)のように左方の素導体11が時計回り
方向に回転したとすると,リンク13を介して連結され
た右側の素導体11は反時計回り方向に回転する。この
ように,リンク13を介して連結された2本の素導体1
1の回転方向が常に反対方向となり,したがって,各素
導体11に付着した雪氷14の傾き方向も逆となり,雪
氷14が付着した各素導体11が風から受ける力(揚力
L1 ,L2 および抗力D1 ,D2 の合成力)F1 ,F2
の垂直成分E1 ,E2 は互いに反対方向となる。つま
り,一方の素導体11に上向きの力E1 が作用する時他
方の素導体11には下向きの力E2 が発生する。したが
って,2本の素導体11の全体としての上下運動は抑止
される。すなわち,ギャロッピングが抑止される。な
お,図5(ロ)中に示すように,上昇速度Bと風速Vと
の合成である見掛けの風速V’の方向に抗力Dが生じ,
これと直角方向に揚力Lが生じる。
【0015】上記のように,アーム12およびリンク1
3を介して連結されている2本の素導体11に上下反対
の力が発生するのは,両素導体11に作用するモーメン
トに差異が生じて若干でも回転が発生した場合なので,
積極的にモーメントの違いをはっきりと出すために,リ
ンク13およびその両側のアーム12の全体を重量的に
非対称に設定すると効果的である。すなわち,例えば図
6に示すように,アーム12とリンク13との一方の連
結部(ヒンジ部)15の近傍において,実線のようにア
ーム12側に錘20を取り付けるか,または二点鎖線の
ようにリンク13側に錘20’を取り付けるとよい。ま
た,積極的にモーメントの違いをはっきりと出すための
他の手段として,図7に示すように,2つのアーム1
2,12の長さを互いに異ならせることも効果的であ
る。
3を介して連結されている2本の素導体11に上下反対
の力が発生するのは,両素導体11に作用するモーメン
トに差異が生じて若干でも回転が発生した場合なので,
積極的にモーメントの違いをはっきりと出すために,リ
ンク13およびその両側のアーム12の全体を重量的に
非対称に設定すると効果的である。すなわち,例えば図
6に示すように,アーム12とリンク13との一方の連
結部(ヒンジ部)15の近傍において,実線のようにア
ーム12側に錘20を取り付けるか,または二点鎖線の
ようにリンク13側に錘20’を取り付けるとよい。ま
た,積極的にモーメントの違いをはっきりと出すための
他の手段として,図7に示すように,2つのアーム1
2,12の長さを互いに異ならせることも効果的であ
る。
【0016】また,アーム12とリンク13とが上述の
ように鋭角をなして連結されていると,この鋭角の連結
部でコロナが発生し易いので,図8に示すようにアーム
12’とリンク13との連結部15の近傍を曲線状に形
成して丸みを持たせるとよい。これにより,コロナ発生
は抑止される。
ように鋭角をなして連結されていると,この鋭角の連結
部でコロナが発生し易いので,図8に示すようにアーム
12’とリンク13との連結部15の近傍を曲線状に形
成して丸みを持たせるとよい。これにより,コロナ発生
は抑止される。
【0017】上述したギャロッピング抑止機構の具体的
な構造は種々考えられるが,例えば図9にその一例を示
す。図示のギャロッピング抑止機構10は,アーム12
の基部をいわゆるAGスペーサ用グリップと同様な構造
のグリップ部22とし,アーム12の先端とリンク13
とをボルト23で互いに回転可能に連結したものであ
る。なお,前記グリップ部22は,鋼をゴムで被覆した
構造の半円形ないしU字形の嵌合部22aを持ち,嵌合
部22aの前記鋼部分とアーム12は一体である。そし
て,素導体11に嵌合させた前記嵌合部22aの外周に
プレフォームドロッド22bを巻き付けて,素導体11
との間に回転が生じないように把持させる。ただし,素
導体11の把持部はこれに限らず任意であり,要するに
素導体11とグリップ部22とが相対回転しないように
されていればよい。
な構造は種々考えられるが,例えば図9にその一例を示
す。図示のギャロッピング抑止機構10は,アーム12
の基部をいわゆるAGスペーサ用グリップと同様な構造
のグリップ部22とし,アーム12の先端とリンク13
とをボルト23で互いに回転可能に連結したものであ
る。なお,前記グリップ部22は,鋼をゴムで被覆した
構造の半円形ないしU字形の嵌合部22aを持ち,嵌合
部22aの前記鋼部分とアーム12は一体である。そし
て,素導体11に嵌合させた前記嵌合部22aの外周に
プレフォームドロッド22bを巻き付けて,素導体11
との間に回転が生じないように把持させる。ただし,素
導体11の把持部はこれに限らず任意であり,要するに
素導体11とグリップ部22とが相対回転しないように
されていればよい。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば,2本の素導体間をアー
ムおよびリンクを介して両素導体が互いに反対方向に回
転するように連結するというきわめて簡単な構成で,ギ
ャロッピングを有効に抑止することが可能となった。ま
た,従来の偏心重錘のように水平に取り付ける必要もな
く,また大きな重量を有する重錘を必要とせず,したが
って電線付属物の軽量化を図ることができる。
ムおよびリンクを介して両素導体が互いに反対方向に回
転するように連結するというきわめて簡単な構成で,ギ
ャロッピングを有効に抑止することが可能となった。ま
た,従来の偏心重錘のように水平に取り付ける必要もな
く,また大きな重量を有する重錘を必要とせず,したが
って電線付属物の軽量化を図ることができる。
【0019】請求項2によれば,両素導体を連結するリ
ンクおよびアームの全体が重量的に非対称なので,ギャ
ロッピング抑止作用の発生を促進させる。請求項3によ
れば,2つのアームの長さが互いに異なるので,前記と
同様にギャロッピング抑止作用の発生を促進させる。
ンクおよびアームの全体が重量的に非対称なので,ギャ
ロッピング抑止作用の発生を促進させる。請求項3によ
れば,2つのアームの長さが互いに異なるので,前記と
同様にギャロッピング抑止作用の発生を促進させる。
【0020】請求項4によれば,リンクとアームとの連
結部の近傍が曲線状に形成されているので,コロナ発生
の恐れを防止できる。
結部の近傍が曲線状に形成されているので,コロナ発生
の恐れを防止できる。
【図1】本発明を構成するためのギャロッピング抑止機
構を模式的に示した正面図である。
構を模式的に示した正面図である。
【図2】図1のギャロッピング抑止機構の変形例の図で
ある。
ある。
【図3】本発明を2導体架空送電線に実施した場合の一
例を模式的に示す平面図である。
例を模式的に示す平面図である。
【図4】本発明を4導体架空送電線に実施した場合の一
例を模式的に示す平面図である。
例を模式的に示す平面図である。
【図5】本発明におけるギャロッピング抑止機構の作用
を説明する図であり,同図(イ)は素導体に回転が生じ
ていない状態,同図(ロ)は素導体に回転が生じてギャ
ロッピング抑止作用が生じている状態を示す。
を説明する図であり,同図(イ)は素導体に回転が生じ
ていない状態,同図(ロ)は素導体に回転が生じてギャ
ロッピング抑止作用が生じている状態を示す。
【図6】本発明を構成するためのギャロッピング抑止機
構の図1,図2とは別の例を模式的に示した正面図であ
る。
構の図1,図2とは別の例を模式的に示した正面図であ
る。
【図7】本発明を構成するためのギャロッピング抑止機
構の図1,図2とはさらに別の例を模式的に示した正面
図である。
構の図1,図2とはさらに別の例を模式的に示した正面
図である。
【図8】本発明を構成するためのギャロッピング抑止機
構のさらに別の例を模式的に示した正面図である。
構のさらに別の例を模式的に示した正面図である。
【図9】本発明を構成するためのギャロッピング抑止機
構の具体的構造例を示す正面図である。
構の具体的構造例を示す正面図である。
【図10】従来のギャロッピングを抑止する多導体架空
送電線構造を示す斜視図である。
送電線構造を示す斜視図である。
【図11】図10の送電線構造におけるギャロッピング
抑止作用を説明する図である。
抑止作用を説明する図である。
10 ギャロッピング抑止機構 11 素導体 12 アーム 13 リンク 14 雪氷 15 連結部 16 鉄塔 17,18 回転許容型スペーサ 20 錘 L 両素導体間を結ぶ直線
フロントページの続き (72)発明者 小澤 明夫 神奈川県横浜市鶴見区江ケ崎町4番1号 東京電力株式会社電力技術研究所内 (72)発明者 加々見 淳 神奈川県横浜市鶴見区江ケ崎町4番1号 東京電力株式会社電力技術研究所内
Claims (4)
- 【請求項1】 間隔をあけた2本の素導体に素導体間を
結ぶ直線に関して互いに反対側に延出するアームをそれ
ぞれ固定するとともに,両アームの延出先端部間をリン
クを介して連結してなることを特徴とするギャロッピン
グを抑止する多導体架空送電線構造。 - 【請求項2】 前記リンクおよびその両側のアームの全
体を重量的に非対称に設定したことを特徴とする請求項
1記載のギャロッピングを抑止する多導体架空送電線構
造。 - 【請求項3】 前記2つのアームの長さを互いに異なら
せたことを特徴とする請求項1記載のギャロッピングを
抑止する多導体架空送電線構造。 - 【請求項4】 前記リンクとアームとの連結部の近傍を
曲線状に形成したことを特徴とする請求項1記載のギャ
ロッピングを抑止する多導体架空送電線構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7042436A JPH08223751A (ja) | 1995-02-07 | 1995-02-07 | ギャロッピングを抑止する多導体架空送電線構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7042436A JPH08223751A (ja) | 1995-02-07 | 1995-02-07 | ギャロッピングを抑止する多導体架空送電線構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08223751A true JPH08223751A (ja) | 1996-08-30 |
Family
ID=12636027
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7042436A Pending JPH08223751A (ja) | 1995-02-07 | 1995-02-07 | ギャロッピングを抑止する多導体架空送電線構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08223751A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN117996662A (zh) * | 2024-01-22 | 2024-05-07 | 重庆大学 | 一种架空线路单导体正交力矩加载系统 |
| CN118040594A (zh) * | 2024-02-05 | 2024-05-14 | 重庆大学 | 基于覆冰扭转抑制和电磁脉冲的架空线路除冰系统 |
-
1995
- 1995-02-07 JP JP7042436A patent/JPH08223751A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN117996662A (zh) * | 2024-01-22 | 2024-05-07 | 重庆大学 | 一种架空线路单导体正交力矩加载系统 |
| CN118040594A (zh) * | 2024-02-05 | 2024-05-14 | 重庆大学 | 基于覆冰扭转抑制和电磁脉冲的架空线路除冰系统 |
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