JPH08310146A - 平版印刷版用支持体及び感光性平版印刷版 - Google Patents

平版印刷版用支持体及び感光性平版印刷版

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JPH08310146A
JPH08310146A JP14674795A JP14674795A JPH08310146A JP H08310146 A JPH08310146 A JP H08310146A JP 14674795 A JP14674795 A JP 14674795A JP 14674795 A JP14674795 A JP 14674795A JP H08310146 A JPH08310146 A JP H08310146A
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JP
Japan
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acid
printing plate
lithographic printing
photosensitive
photosensitive lithographic
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Application number
JP14674795A
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English (en)
Inventor
Kazuyuki Nishio
和之 西尾
Yasuhisa Sugi
泰久 杉
Koji Takagi
宏司 高木
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Mitsubishi Chemical Corp
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】調子再現性に優れ、汚れにくく、且つブランケ
ット汚れ抑制性が良好である平版印刷版用支持体及び感
光性平版印刷版に関するものである。 【構成】粗面化、陽極酸化等の表面処理を施したアルミ
ニウム板に感光性組成物の層を設けてなる感光性平版印
刷版において、現像処理により感光層を除去した後、水
中に浸漬し2cm/min.の速度で垂直に引き上げた
時の水の保持量が2.0〜6.0ml/mであり、か
つ下式で表される表面エネルギーの水素結合成分γ
(H)が16〜25dyn/cmの範囲にあることを特
徴とする感光性平版印刷版。 【数1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は平版印刷版用支持体及び
感光性平版印刷版に関するものであり、特に、調子再現
性に優れ、汚れにくく、且つブランケット汚れ抑制性が
良好である平版印刷版用支持体及び感光性平版印刷版に
関するものである。
【0002】
【発明の背景】従来、感光性平版印刷版に用いられる支
持体としては、印刷適性の面から親水性、保水性、感光
層との接着性等に優れたものが要求され、このような観
点から通常粗面化・陽極酸化処理されたアルミニウム板
を親水化処理した支持体が用いられている。
【0003】
【従来技術】カナダ特許第955,449号には、粗面
の山の高さと直径を規定した技術が開示され、特開平5
−24376号には、ピット径と径に垂直な方向の最大
深さを規定した技術が開示され、かつ特開平6−247
070号には、アルミニウム平版印刷版を硫酸亜鉛8重
量%水溶液に浸漬し、ロール間を通過させて水を絞った
後に得られた表面の亜鉛強度と陽極酸化皮膜量を規定し
た技術が記載されている。
【0004】
【発明の目的】本発明の目的は、a)調子再現性が優
れ、汚れにくい感光性平版印刷版及びその支持体を提供
することであり、また、b)ブランケット汚れ抑制性に
優れた感光性平版印刷版及びその支持体を提供すること
である。
【0005】
【発明の構成】本発明の上記目的は、粗面化、陽極酸
化等の表面処理を施したアルミニウム板に感光性組成物
の層を設けてなる感光性平版印刷版において、現像処理
により感光層を除去した後、水中に浸漬し2cm/mi
n.の速度で垂直に引き上げた時の水の保持量が2.0
〜6.0ml/mであり、かつ下式で表される表面エ
ネルギーの水素結合成分γ(H)が16〜25dyn/
cmの範囲にあることを特徴とする感光性平版印刷版、
【0006】
【数2】 水の保持量が3.0〜5.0ml/mであることを
特徴とする請求項1記載の感光性平版印刷版、アルミ
ニウム支持体を機械的、電気化学的、あるいは化学的の
うち少なくとも1つの手法で粗面化することにより形成
されるピットにおいて、直径1μm以下のピットの占め
る上部投影面積比が0.5以上であることを特徴とする
感光性平版印刷版用支持体、請求項3のピットにおい
て、平均開口径が160〜300nmの範囲にあること
を特徴とする感光性平版印刷版用支持体、請求項3の
ピットにおいて、見かけの単位面積当たりの個数が1.
5×10個/mm以上であることを特徴とする感光
性平版印刷版用支持体、の各々により達成される。
【0007】
【作用及び構成】
(1)請求項1〜2に示す発明について 平版印刷版に使用されるアルミニウム支持体は、その表
面が水を受容して油性インキを反溌する領域(以下、こ
の領域を「非画線部」という。)を担うように使用され
るため、親水性、保水性が優れていること、また感光層
との接着性が優れているといった相反する性能が要求さ
れる。
【0008】アルミニウム平版印刷版非画線部の保水性
を高めると調子再現性、シャドー部の汚れ難さ等の印刷
性能が向上するといわれている。従来も保水量と関連の
ある物性値の測定が行われているが、アルミニウム支持
体非画線部を水で濡らし、続いて乾燥させる(以下、こ
の操作を「水を保持させる」という。)際のばらつきが
大きく、十分な測定精度が得られないという問題があっ
た。特開平6−247070号ではシリコンゴムローラ
ーで水を絞る操作を行っているが、絞る速度、ローラ
ー、測定箇所による変動が大きく、十分な再現性が得ら
れなかった。そこで再現性良く水を保持させる方法につ
いて検討を行った結果、アルミニウム支持体を水に浸漬
後、水面に垂直にして2cm/min.の一定速度で引
き上げることにより、アルミニウム支持体表面の水の保
持量を精度良く測定できることを見出した。更に、現像
後の種々のアルミニウム平版印刷版非画線部について、
定速引き上げによる水の保持量と表面エネルギー(水素
結合成分γ(H))を測定し、そのアルミニウム平版印
刷版の印刷性能との比較を行った。その結果、非画線部
の水の保持量が2.0〜6.0ml/m、表面エネル
ギー(γ(H))が16〜25dyn/cmの範囲のア
ルミニウム平版印刷版は調子再現性、特にドットゲイン
に優れ、また保持量が3.0〜5.0ml/mの範囲
内で特に優れていることを見出した。水の保持量がこれ
より低いと調子再現性が劣るとともに非画線部の汚れが
発生しやすくなる。また、この範囲よりも高いと、一旦
インキが付着した後の回復性、いわゆる汚れ回復等の印
刷性能が劣る。また、表面エネルギーがこれより高いと
調子再現性が劣る。
【0009】以上の様に、本発明は第一に、非画線部の
湿し水の保持量、および親水性(表面エネルギー)を制
御することによって調子再現性が改善されることを見出
した。
【0010】本発明の第一の目的である、調子再現性に
優れ、かつ汚れ難い感光性平版印刷版は、請求項1〜2
により達成することができる。
【0011】(2)請求項3〜5の発明について 通常、アルミニウム平版印刷版表面は、印刷性能の向上
を目的として砂目立てといわれる粗面化処理が施されて
いる。粗面化処理は、ボール研磨、ブラシ研磨、ブラス
ト研磨、バフ研磨、ホーニング研磨等の機械的粗面化
法、また塩酸、硝酸等の酸性電解液中で交流あるいは直
流によって支持体表面を電解処理する電気化学的粗面化
法等が知られている。このような方法で砂目立て処理さ
れたアルミニウム板は次いで陽極酸化され、表面に酸化
皮膜を形成させる。このような処理を施された平版印刷
版でも様々な印刷条件下では印刷機上での種々の汚れ、
調子再現性等を満足させるには不十分である。このよう
な問題を解決するために、陽極酸化処理後に親水化処理
が施される。特開昭56−21126号では親水性樹脂
と水溶性塩からなる下塗層を設ける方法、特開昭64−
14090号ではカルボン酸塩からなる下塗層を設ける
方法、特開昭63−130391号では少なくとも1つ
のアミノ基と、カルボキシル基及びスルホ基から選ばれ
た少なくとも1つの基とを有する化合物の無機酸塩及び
有機酸塩から選ばれた少なくとも1つからなる親水層を
設ける方法、特開昭63−165183号では少なくと
も1つのアミノ基と、ホスホン基またはホスホン基の塩
を含む親水層を設ける方法等が提案されているが、これ
らの処理でも汚れ難さを改善するには不十分であった。
さらに、カナダ特許第955,449号等では粗面の山
の高さと直径の規定、特開平5−24376号ではピッ
ト径と径に垂直な方向の最大深さの規定等が提案されて
いるが、これらの形状の規定によっても、ブランケット
上の非画線部領域にもインキが付着する問題(以下、
「ブランケット汚れ」という。)の改善には不十分であ
った。ブランケットの非画線部にインキが多量に付着す
ると、ブランケット上のインキが紙に転写され、その結
果非画線部に汚れが生じる。そこで、本発明者等は機械
的、電気化学的、及び化学的粗面化法によって生じる凹
凸(以下、「ピット」という。)とブランケット汚れと
の関係を詳細に調べた。その結果、開口径1μm以下の
ピットの占める上部投影面積比が0.5以上、またピッ
トの平均開口径が160〜300nmの範囲内、更にピ
ット密度が1.5×10個/mm以上の範囲内であ
る粗面化アルミニウム平版印刷版は、ブランケット汚れ
に優れることを見出した。
【0012】以上の様に本発明は第二に、粗面形状を制
御することによりブランケット汚れが改善されることを
見出した。
【0013】本発明の第二の目的である、ブランケット
汚れに優れた感光性平版印刷版は、請求項3〜5により
達成することができる。
【0014】
【発明の具体的説明】以下に本発明を更に詳細に説明す
る。本発明に使用されるアルミニウム支持体には、純ア
ルミニウムおよびアルミニウム合金よりなる支持体が含
まれる。アルミニウム合金としては種々のものが使用で
き、例えば珪素、銅、マンガン、マグネシウム、クロ
ム、亜鉛、鉛、ビスマス、ニッケル等の金属とアルミニ
ウムの合金が用いられる。
【0015】アルミニウム支持体は、粗面化に先立って
アルミニウム表面の圧延油を除去するために脱脂処理を
施すことが好ましい。脱脂処理としては、トリクレン、
シンナー等の溶剤を用いる脱脂処理、ケシロンとトリエ
タノール等のエマルジョンを用いたエマルジョン脱脂処
理等が用いられる。また、脱脂処理には、苛性ソーダ等
のアルカリの水溶液を用いることもできる。脱脂処理に
苛性ソーダ等のアルカリの水溶液を用いた場合、上記脱
脂処理のみでは除去できない汚れや酸化皮膜も除去する
ことができる。
【0016】感光層との密着性を良好にし、かつ保水性
を改善するために行われる砂目立て処理方法としては、
機械的に表面を粗面化する、いわゆる機械的粗面化法
と、電気化学的に表面を粗面化する、いわゆる電気化学
的粗面化法がある。機械的粗面化法には、例えば、ボー
ル研磨、ブラシ研磨、ブラスト研磨、バフ研磨等の方法
がある。また電気化学的粗面化法には、例えば、塩酸ま
たは硝酸等を含む電解液中で交流あるいは直流によって
支持体を電解処理する方法等がある。この内いずれか1
つ、もしくは2つ以上の方法を併用することにより、支
持体を砂目立てすることができる。
【0017】電解粗面化処理については、例えば、特公
昭48−28123号公報、英国特許第896563号
明細書、特開昭53−67507号公報に記載されてお
り、本発明においては、これら方法を用いることができ
る。
【0018】電解粗面化において印加される電圧は、1
〜50ボルトが好ましく、2〜30ボルトが更に好まし
い。電流密度は、10〜150A/dmが好ましく、
20〜100A/dmが更に好ましい。電気量は、1
00〜20000c/dm、好ましくは100〜10
000c/dm、より好ましくは200〜5000c
/dmである。温度は、10〜50℃が好ましく、1
5〜45℃が更に好ましい。塩酸または硝酸濃度は、
0.01〜5重量%が好ましい。
【0019】電解液には、必要に応じて硝酸塩、塩化
物、アミン類、アルデヒド類、燐酸、クロム酸、ホウ酸
等を加えることができる。
【0020】砂目立てされたアルミニウム板の平滑化、
均斉化等を目的としてアルミニウム板の表面を酸又はア
ルカリの水溶液による化学的処理を行うことが好まし
い。
【0021】上記酸又はアルカリ水溶液の具体例として
は、例えば、弗酸、弗化ジルコン酸、りん酸、硫酸、塩
酸、硝酸などの酸及び水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、第三燐酸ナトリウム、アルミン酸ナトリウム、けい
酸ナトリウム、炭酸ナトリウム等のアルカリ水溶液が用
いられる。これらの酸又はアルカリ水溶液はそれぞれ一
種又は二種以上を混合して使用することができる。
【0022】化学的処理はこれらの酸又はアルカリの
0.05〜40重量%水溶液を用い40〜100℃の液
温において5〜300秒間処理する。
【0023】得られた支持体の表面には、スマットが生
成しているので、このスマットを除去するために、適宜
水洗あるいはアルカリエッチング等の処理を行うことが
一般に好ましい。このような処理としては、例えば、特
公昭48−28123号公報に記載されているアルカリ
エッチング法や特開昭53−12739号公報に記載さ
れている硫酸デスマット法等の処理方法等が挙げられ
る。
【0024】さらに表面の保水性や耐摩耗性を高めるた
めに陽極酸化処理が施される。アルミニウム板の陽極酸
化処理に用いられる電解質としては多孔質酸化皮膜を形
成するものならばいかなるものでも使用することがで
き、一般には硫酸、りん酸、蓚酸、クロム酸あるいはそ
れらの混酸が用いられる。それらの電解質の濃度は電解
質の種類によって適宜決められる。陽極酸化の処理条件
は用いる電解質により種々変わるので一概に特定し得な
いが、一般的には電解質の濃度が1〜80重量%溶液、
液温は1〜70℃、電流密度1〜60A/dm、電圧
1〜100V、電解時間10秒〜5分の範囲にあれば適
当である。特に好ましい硫酸法は通常直流電流で処理が
行われるが、交流を用いることも可能である。硫酸の濃
度は5〜30%で使用され、20〜60℃の温度範囲で
5〜250秒間電解処理される。この電解液には、アル
ミニウムイオンが含まれている方が好ましい。さらにこ
のときの電流密度は1〜20A/dmが好ましい。
【0025】本発明に好ましく用いられる支持体は、陽
極酸化処理の後、封孔処理を施してもよい。封孔処理と
しては、沸騰水処理、水蒸気処理、珪酸ソーダ処理、重
クロム酸塩水溶液処理、亜硝酸塩処理、酢酸アンモン処
理等が挙げられる。
【0026】更に本発明に好ましく用いられる支持体
は、親水性下塗層を設けてもよい。親水性下塗層として
は、米国特許第3,181,461号明細書に記載のア
ルカリ金属珪酸塩、米国特許第1,860,426号明
細書に記載の親水性セルロース、特開昭60−1494
91号公報、同63−165183号公報に記載のアミ
ノ酸及びその塩、特開昭60−232998号公報に記
載の水酸基を有するアミン類及びその塩、特開昭62−
19494号公報に記載の燐酸塩、特開昭59−101
651号公報に記載のスルホ基を有するモノマー単位を
含む高分子化合物等が挙げられる。
【0027】次に、上記表面処理された支持体上に、感
光性組成物を含む感光層を塗布することにより本発明に
好ましく用いられる感光性平版印刷版が得られる。この
感光層中に用いられる感光性物質としては特に限定され
るものはなく、通常、感光性平版印刷版に用いられてい
る種々のものを用いることができる。以下、この点につ
いて説明する。
【0028】(感光層)上記本発明の表面処理された支
持体上に感光性組成物からなる感光層を塗布することに
より本発明の感光性平版印刷版が得られる。この感光層
中に用いられる感光性物質は、ポジ型感光性平版印刷版
を得ようとする場合、o−キノンジアジド化合物であれ
ば特に限定されるものではなく、通常、例えば下記のよ
うな各種のものが使用される。
【0029】(o−キノンジアジド化合物を含む感光性
組成物)使用されるo−キノンジアジド化合物を含む感
光性組成物においては、o−キノンジアジド化合物とア
ルカリ可溶性樹脂を併用する。o−キノンジアジド化合
物としては、例えばo−ナフトキノンジアジドスルホン
酸と、フェノール類及びアルデヒドまたはケトンの重縮
合樹脂とのエステル化合物が挙げられる。
【0030】前記フェノール類としては、例えば、フェ
ノール、o−クレゾール、m−クレゾール、p−クレゾ
ール、3,5−キシレノール、カルバクロール、チモー
ル等の一価フェノール、カテコール、レゾルシン、ヒド
ロキノン等の二価フェノール、ピロガロール、フロログ
ルシン等の三価フェノール等が挙げられる。前記アルデ
ヒドとしてはホルムアルデヒド、ベンズアルデヒド、ア
セトアルデヒド、クロトンアルデヒド、フラフラール等
が挙げられる。これらのうち好ましいものはホルムアル
デヒド及びベンズアルデヒドである。前記ケトンとして
はアセトン、メチルエチルケトン等が挙げられる。
【0031】前記重縮合樹脂の具体的な例としては、フ
ェノール・ホルムアルデヒド樹脂、m−クレゾール・ホ
ルムアルデヒド樹脂、m−、p−混合クレゾール・ホル
ムアルデヒド樹脂、レゾルシン・ベンズアルデヒド樹
脂、ピロガロール・アセトン樹脂等が挙げられる。前記
o−ナフトキノンジアジド化合物のフェノール類のOH
基に対するo−ナフトキノンジアジドスルホン酸の縮合
率(OH基1個に対する反応率)は、15〜80%が好
ましく、より好ましいのは20〜45%である。
【0032】更に本発明に用いられるo−キノンジアジ
ド化合物としては特開昭58−43451号公報に記載
のある以下の化合物も使用できる。即ち、例えば1,2
−ベンゾキノンジアジドスルホン酸エステル、1,2−
ナフトキノンジアジドスルホン酸エステル、1,2−ベ
ンゾキノンジアジドスルホン酸アミド、1,2−ナフト
キノンジアジドスルホン酸アミドなどの公知の1,2−
キノンジアジド化合物、更に具体的にはジェイ・コサー
ル(J.Kosar)著「ライト−センシティブ・シス
テムズ」(Light−Sensitive Syst
ems)第339〜352頁(1965年)、ジョン・
ウィリー・アンド・サンズ(JohnWilley &
Sons)社(ニューヨーク)やダブリュ・エス・デ
ィ・フォレスト(W.S.De Forest)著「フ
ォトレジスト」(Photoresist)第50巻
(1975年)、マックローヒル(Mc Graw H
ill)社(ニューヨーク)に記載されている1,2−
ベンゾキノンジアジド−4−スルホン酸フェニルエステ
ル、1,2,1´,2´−ジ−(ベンゾキノンジアジド
−4−スルホニル)−ジヒドロキシビフェニル、1,2
−ベンゾキノンジアジド−4−(N−エチル−M−β−
ナフチル)−スルホンアミド、1,2−ナフトキノンジ
アジド−5−スルホン酸シクロヘキシルエステル、1−
(1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホニル)−
3,5−ジメチルピラゾール、1,2−ナフトキノンジ
アジド−5−スルホン−4´−ヒドロキシジフェニル−
4´−アゾ−β−ナフトール−エステル、N,N−ジ−
(1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホニル)−
アニリン、2´−(1,2−ナフトキノンジアジド−5
−スルホニルオキシ)−1−ヒドロキシ−アントラキノ
ン、1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン−
2,4−ジヒドロキシベンゾフェノンエステル、1,2
−ナフトキノノジアジド−5−スルホン酸−2,3,4
−トリヒドロキシベンゾフェノンエステル、1,2−ナ
フトキノンジアジド−5−スルホン酸クロリド2モルと
4,4´−ジアミノベンゾフェノン1モルとの縮合物、
1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸クロリ
ド2モルと4,4´−ジヒドロキシ−1,1´−ジフェ
ニルスルホン1モルとの縮合物、1,2−ナフトキノン
ジアジド−5−スルホン酸クロリド1モルとプルプロガ
リン1モルとの縮合物、1,2−ナフトキノンジアジド
−5−(N−ジヒドロアビエチル)−スルホンアミド等
の1,2−キノンジアジド化合物を例示することができ
る。また、特公昭37−1953号、同37−3627
号、同37−13109号、同40−26126号、同
40−3801号、同45−5604号、同45−27
345号、同51−13013号、特開昭48−965
75号、同48−63802号、同48−63803号
各公報に記載された1,2−キノンジアジド化合物も挙
げることができる。
【0033】上記o−キノンジアジド化合物のうち、
1,2−ベンゾキノンジアジドスルホニルクロリド又は
1,2−ナフトキノンジアジドスルホニルクロリドをピ
ロガロール・アセトン縮合樹脂又は2,3,4−トリヒ
ドロキシベンゾフェノンと反応させて得られるo−キノ
ンジアジドエステル化合物が特に好ましい。本発明に用
いられるo−キノンジアジド化合物としては上記化合物
を各々単独で用いてもよいし、2種以上組合せて用いて
もよい。o−キノンジアジド化合物の感光性組成物中に
占める割合は、5〜60重量%が好ましく、特に好まし
いのは、10〜50重量%である。
【0034】(ジアゾ化合物)一方、ネガ型感光性平版
印刷版を得ようとする場合、公知のジアゾ化合物を含む
感光性組成物を用いればよい。
【0035】この感光性組成物中のジアゾ化合物は、例
えば、好ましくは芳香族ジアゾニウム塩とホルムアルデ
ヒドまたはアセトアルデヒドとの縮合物で代表されるジ
アゾ樹脂である。特に好ましくは、p−ジアゾフェニル
アミンとホルムアルデヒドまたはアセトアルデヒドとの
縮合物の塩、例えばヘキサフルオロホウ燐酸塩、テトラ
フルオロホウ酸塩、過塩素酸塩または過ヨウ素酸塩と前
記縮合物との反応生成物であるジアゾ樹脂無機塩や、米
国特許第3,300,309号明細書中に記載されてい
るような、前記縮合物とスルホン酸類との反応生成物で
あるジアゾ樹脂有機塩等が挙げられる。さらにジアゾ樹
脂は、好ましくは結合剤と共に使用される。かかる結合
剤としては種々の高分子化合物を使用することができる
が、好ましくは特開昭54−98613号公報に記載さ
れているような芳香族性水酸基を有する単量体、例えば
N−(4−ヒドロキシフェニル)アクリルアミド、N−
(4−ヒドロキシフェニル)メタクリルアミド、o−、
m−、またはp−ヒドロキシスチレン、o−、m−、ま
たはp−ヒドロキシフェニルメタクリレート等と他の単
量体との共重合体、米国特許第4,123,276号明
細書中に記載されているようなヒドロキシエチルアクリ
レート単位またはヒドロキシエチルメタクリレート単位
を主な繰り返し単位として含むポリマー、シェラック、
ロジン等の天然樹脂、ポリビニルアルコール、米国特許
第3,751,257号明細書中に記載されているよう
な線状ポリウレタン樹脂、ポリビニルアルコールのフタ
レート化樹脂、ビスフェノールAとエピクロルヒドリン
から縮合されたエポキシ樹脂、酢酸セルロース、セルロ
ースアセテートフタレート等のセルロール誘導体が包含
される。
【0036】上記の他にも次のような感光性組成物を用
いてもよい。 1)光架橋系感光性樹脂組成物 光架橋系感光性樹脂組成物中の感光成分は、分子中に不
飽和二重結合を有する感光性樹脂からなるもので、例え
ば米国特許第3,030,208号明細書、同第3,4
35,237号明細書及び同第3,622,320号明
細書等に記載されている如き、重合体主鎖中に感光基と
して
【0037】
【化1】
【0038】を含む感光性樹脂、及び重合体の側鎖に感
光基を有するポリビニルシンナメート等が挙げられる。
【0039】2)光重合系感光性樹脂組成物 付加重合性不飽和化合物を含む光重合成性組成物であっ
て、二重結合を有する単量体、または二重結合を有する
単量体と高分子バインダーとからなり、このような組成
物の代表的なものは、例えば米国特許第2,760,8
63号明細書及び同第2,791,504号明細書等に
記載されている。
【0040】一例を挙げるとメタクリル酸メチルを含む
組成物、メタクリル酸メチル及びポリメチルメタクリレ
ートを含む組成物、メタクリル酸メチル、ポリメチルメ
タクリレート及びポリエチレングリコールメタクリレー
トモノマーを含む組成物、メタクリル酸メチル、アルキ
ッド樹脂とポリエチレングリコールジメタクリレートモ
ノマーを含む組成物等の光重合性組成物が用いられる。
この光重合系感光性樹脂組成物には、この技術分野で通
常知られている光重合開始剤(例えばベンゾインメチル
エーテル等のベンゾイン誘導体、ベンゾフェノン等のベ
ンゾフェノン誘導体、チオキサントン誘導体、アントラ
キノン誘導体、アクリドン誘導体等)が添加される。
【0041】(アルカリ可溶性樹脂)アルカリ可溶性樹
脂としては、ノボラック樹脂、フェノール性水酸基を有
するビニル系重合体、特開昭55−57841号公報に
記載されている多価フェノールとアルデヒド又はケトン
との縮合樹脂等が挙げられる。
【0042】本発明に使用されるノボラック樹脂として
は、例えばフェノール・ホルムアルデヒド樹脂、クレゾ
ール・ホルムアルデヒド樹脂、特開昭55−57841
号公報に記載されているようなフェノール・クレゾール
・ホルムアルデヒド共重合体樹脂、特開昭55−127
553号公報に記載されているようなp−置換フェノー
ルとフェノールもしくは、クレゾールとホルムアルデヒ
ドとの共重合体樹脂等が挙げられる。
【0043】前記ノボラック樹脂の分子量(ポリスチレ
ン標準)は、好ましくは数平均分子量Mnが3.00×
10〜7.50×10、重量平均分子量Mwが1.
00×10〜3.00×10、より好ましくはMn
が5.00×10〜4.00×10、Mwが3.0
0×10〜2.00×10である。上記ノボラック
樹脂は単独で用いてもよいし、2種以上組合せて用いて
もよい。
【0044】上記ノボラック樹脂の感光性組成物中に占
める割合は5〜95重量%が好ましい。又、本発明に好
ましく用いられるフェノール性水酸基を有するビニル系
共重合体としては、該フェノール性水酸基を有する単位
を分子構造中に有する重合体であり、下記一般式[I]
〜[V]の少なくとも1つの構造単位を含む重合体が好
ましい。
【0045】
【化2】
【0046】[式中、RおよびRはそれぞれ水素原
子、アルキル基又はカルボキシル基、好ましくは水素原
子を表わす。Rは水素原子、ハロゲン原子又はアルキ
ル基を表わし、好ましくは水素原子又はメチル基、エチ
ル基等のアルキル基を表わす。Rは水素原子、アルキ
ル基、アリール基又はアラルキル基を表わし、好ましく
は水素原子を表わす。Aは窒素原子又は酸素原子と芳香
族炭素原子とを連結する、置換基を有していてもよいア
ルキレン基を表わし、mは0〜10の整数を表わし、B
は置換基を有していてもよいフェニレン基又は置換基を
有してもよいナフチレン基を表わす。]
【0047】本発明に用いられる重合体としては共重合
体型の構造を有するものが好ましく、前記一般式[I]
〜一般式[V]でそれぞれ示される構造単位と組合せて
用いることができる単量体単位としては、例えばエチレ
ン、プロピレン、イソブチレン、ブタジエン、イソプレ
ン等のエチレン系不飽和オフィレン類、例えばスチレ
ン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−ク
ロロスチレン等のスチレン類、例えばアクリル酸、メタ
クリル酸等のアクリル酸類、例えばイタコン、マレイン
酸、無水マレイン酸等の不飽和脂肪族ジカルボン酸類、
例えばアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル
酸−n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸ド
デシル、アクリル酸−2−クロロエチル、アクリル酸フ
ェニル、α−クロロアクリル酸メチル、メタクリル酸メ
チル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸エチル等のα
−メチレン脂肪族モノカルボン酸のエステル類、例えば
アクリロニトリル、メタアクリロニトリル等のニトリル
類、例えばアクリルアミド等のアミド類、例えばアクリ
ルアニリド、p−クロロアクリルアニリド、m−ニトロ
アクリルアニリド、m−メトキシアクリルアニリド等の
アニリド類、例えば酢酸ビニル、プロピアン酸ビニル、
ベンゾエ酸ビニル、酢酸ビニル等のビニルエステル類、
例えばメチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、
イソブチルビニルエーテル、β−クロロエチルビニルエ
ーテル等のビニルエーテル類、塩化ビニル、ビニリデン
クロライド、ビニリデンシアナイド、例えば1−メチル
−1−メトキシエチレン、1,1−ジメトキシエチレ
ン、1,2−ジメトキシエチレン、1,1−ジメトキシ
カルボニルエチレン、1−メチル−1−ニトロエチレン
等のエチレン誘導体類、例えばN−ビニルピロール、N
−ビニルカルバゾール、N−ビニルインドール、N−ビ
ニルピロリデン、N−ビニルピロリドン等のN−ビニル
系単量体がある。これらのビニル系単量体は、不飽和二
重結合が開裂した構造で高分子化合物中に存在する。
【0048】上記の単量体のうち脂肪族モノカルボン酸
のエステル類、ニトリル類が本発明の目的に対して優れ
た性能を示し、好ましい。これらの単量体は、本発明に
用いられる重合体中にブロックまたはランダムのいずれ
かの状態で結合していてもよい。
【0049】本発明に用いられるビニル系重合体の感光
性組成物中に占める割合は0.5〜70重量%であるこ
とが好ましい。ビニル系重合体は、上記重合体を単独で
用いてもよいし、又2種以上組合せて用いてもよい。
又、他の高分子化合物等と組合せて用いることもでき
る。
【0050】(有機酸・無機酸・酸無水物)本発明の感
光性組成物には、有機酸・無機酸・酸無水物が含有され
てもよい。本発明に使用される酸としては、例えば特開
昭60−88942号、特願昭63−293107号に
記載の有機酸と、日本化学会編「化学便覧新版」(丸善
出版)第92〜158頁に記載の無機酸が挙げられる。
有機酸の例としては、p−トルエンスルホン酸、ドデシ
ルベンゼンスルホン酸、メシチレンスルホン酸、メタン
スルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼルスルホン酸、
m−ベンゼンジスルホン酸等のスルホン酸、p−トルエ
ンスルフィン酸、ベンジルスルフィン酸、メタンスルフ
ィン酸等のスルフィン酸、フェニルホスホン酸、メチル
ホスホン酸、クロルメチルホスホン酸等のホスホン酸、
ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、ペンタン
酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸等の脂肪族モノカルボン
酸、シクロヘキサンカルボン酸等の脂環式モノカルボン
酸、安息香酸、o−、m−、p−ヒドロキシ安息香酸、
o−、m−、p−メトキシ安息香酸、o−、m−、p−
メチル安息香酸、3,5−ジヒドロキシ安息香酸、フロ
ログリシンカルボン酸、没食子酸、3,5−ジメチル安
息香酸等の芳香族モノカルボン酸が挙げられる。また、
マロン酸、メチルマロン酸、ジメチルマロン酸、コハク
酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン
酸、アゼライン酸、セバシン酸、イタコン酸、リンゴ酸
等の飽和または、不飽和脂肪族ジカルボン酸、テトラヒ
ドロフタル酸、1,1−シクロブタンジカルボン酸、
1,1−シクロペンタンジカルボン酸、1,3−シクロ
ペンタンジカルボン酸、1,1−シクロヘキサンジカル
ボン酸、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸、1,3
−シクロヘキサンジカルボン酸等の脂環式ジカルボン
酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸等の芳香族
ジカルボン酸等を挙げることができる。
【0051】上記有機酸の内、より好ましいものは、p
−トルエンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、
メシチレンスルホン酸、メタンスルホン酸、エタンスル
ホン酸、ベンゼルスルホン酸、m−ベンゼンジスルホン
酸等のスルホン酸、またはcis−1,2−シクロヘキ
サンジカルボン酸、シリンガ酸等がある。
【0052】無機酸の例としては、硝酸、硫酸、塩酸、
ケイ酸、リン酸等が挙げられ、さらに好ましくは、硫
酸、リン酸である。
【0053】酸無水物を用いる場合の、酸無水物の種類
も任意であり、無水酢酸、無水プロピオン酸、無水安息
香酸等、脂肪族・芳香族モノカルボン酸から誘導される
もの、無水コハク酸、無水マレイン酸、無水グルタル
酸、無水フタル酸等、脂肪族・芳香族ジカルボン酸から
誘導されるもの等を挙げることができる。好ましい酸無
水物は、無水グルタル酸、無水フタル酸である。これら
の化合物は、単独あるいは2種以上混合して使用でき
る。
【0054】これらの酸の含有量は、全感光性組成物の
全固形分に対して、一般的に0.05〜5重量%であっ
て、好ましくは、0.1〜3重量%の範囲である。
【0055】(界面活性剤)本発明の感光性組成物は界
面活性剤を含んでもよい。界面活性剤としては、両性界
面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、
ノニオン界面活性剤、フッ素系界面活性剤等を挙げるこ
とができる。
【0056】上記両性界面活性剤としては、ラウリルジ
メチルアミンオキサイド、ラウリルカルボキシメチルヒ
ドロキシエチル、イミダゾリニウムベタイン等がある。
【0057】アニオン界面活性剤としては、脂肪酸塩、
アルキル硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸
塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキルスルホ
コハク酸塩、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸
塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキル硫
酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルアリル硫酸
エステル塩、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物、
ポリオキシエチレンアルキルリン酸エステル等がある。
【0058】カチオン界面活性剤としては、アルキルア
ミン塩、第4級アンモニウム塩、アルキルベタイン等が
ある。
【0059】ノニオン界面活性剤としては、ポリオキシ
エチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキ
ルアリルエーテル、ポリオキシエチレン誘導体、オキシ
エチレン・オキシプロピレンブロックコポリマー、ソル
ビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン
脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪
酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエ
チレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルア
ミン、アルキルアルカノールアミド等がある。
【0060】フッ素系界面活性剤としては、フルオロ脂
肪族基を含むアクリレートまたはメタアクリレートおよ
び(ポリオキシアルキレン)アクリレートまたは(ポリ
オキシアルキレン)メタアクリレートの共重合体等があ
る。これらの化合物は、単独あるいは2種以上混合して
使用することができる。特に好ましくはFC−430
(住友3M(株)製)フッ素系ポリエチレングリコール
#−2000(関東化学(株)製)である。感光性組成
物中に占める割合は、0.01〜10重量%であること
が好ましく、さらに好ましくは0.01〜5重量%で使
用される。
【0061】(プリントアウト材料)感光性組成物に
は、露光により可視画像を形成させるプリントアウト材
料を添加することができる。プリントアウト材料は露光
により酸もしくは遊離基を生成する化合物と相互作用す
ることによってその色調を変える有機染料よりなるもの
で、露光により酸もしくは遊離基を生成する化合物とし
ては、例えば特開昭50−36209号公報に記載のo
−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸ハロゲニド、
特開昭53−36223号公報に記載されているo−ナ
フトキノンジアジド−4−スルホン酸クロライドと電子
吸引性置換基を有するフェノール類、またはアニリン酸
とのエステル化合物またはアミド化合物、特開昭55−
77742号公報、特開昭57−148784号公報等
に記載のハロメチルビニルオキサジアゾール化合物及び
ジアゾニウム塩等が挙げられる。
【0062】(露光により酸または遊離基を生成する化
合物)本発明の感光性組成物に用いることができる、露
光により酸または遊離基を生成する化合物としては、例
えば、ハロメチルオキサジアゾール化合物、ハロメチル
−s−トリアジン化合物等が用いられる。
【0063】ハロメチルオキサジアゾール化合物とは、
オキサジアゾール類にハロメチル基、好ましくはトリク
ロロメチル基を有する化合物である。
【0064】これらの化合物は公知であり、例えば特公
昭57−6096号公報、同61−51788号公報、
特公平1−28369号公報、特開昭60−13853
9号公報、同60−177340号公報、同60−24
1049号公報等に記載されている。
【0065】また、ハロメチル−s−トリアジン化合物
とは、s−トリアジン環に1以上のハロメチル基、好ま
しくはトリクロロメチル基を有する化合物である。
【0066】本発明の感光性組成物中における前記露光
により酸又は遊離基を生成する化合物の添加量は、0.
01〜30重量%が好ましく、より好ましくは、0.1
〜10重量%であり、特に好ましくは、0.2〜3重量
%である。
【0067】これらの化合物は、単独あるいは2種以上
混合して使用できる。
【0068】(色素)本発明の感光性組成物には、さら
に色素を用いることができる。該色素は、露光による可
視画像(露光可視画像)と現像後の可視画像を得ること
を目的として使用される。
【0069】該色素としては、フリーラジカルまたは酸
と反応して色調を変化するものが好ましく使用できる。
ここに「色調が変化する」とは、無色から有色の色調へ
の変化、有色から無色あるいは異なる有色の色調への変
化のいずれをも包含する。好ましい色素は酸と塩を形成
して色調を変化するものである。例えば、ビクトリアピ
ュアブルーBOH(保土谷化学社製)、オイルブルー#
603(オリエント化学工業社製)、パテントピュアブ
ルー(住友三国化学社製)、クリスタルバイオレット、
ブリリアントグリーン、エチルバイオレット、メチルバ
イオレット、メチルグリーン、エリスロシンB、ペイシ
ックフクシン、マラカイトグリーン、オイルレッド、m
−クレゾールパープル、、ローダミンB、オーラミン、
4−p−ジエチルアミノフェニルイミナフトキノン、シ
アノ−p−ジエチルアミノフェニルアセトアニリド等に
代表されるトリフェニルメタン系、ジフェニルメタン
系、オキサジン系、キサンテン系、イミノナフトキノン
系、アゾメチン系またはアントラキノン系の色素が有色
から無色あるいは異なる有色の色調へ変化する変色剤の
例として挙げられる。
【0070】一方、無色から有色に変化する変色剤とし
ては、ロイコ色素及び、例えばトリフェニルアミン、ジ
フェニルアミン、o−クロロアニリン、1,2,3−ト
リフェニルグアニジン、ナフチルアミン、ジアミノジフ
ェニルメタン、p,p′−ビス−ジメチルアミノジフェ
ニルアミン、1,2−ジアニリノエチレン、p,p′,
p″−トリス−ジメチルアミノトリフェニルメタン、
p,p′−ビス−ジメチルアミノジフェニルメチルイミ
ン、p,p′,p″−トリアミノ−o−メチルトリフェ
ニルメタン、p,p′−ビス−ジメチルアミノジフェニ
ル−4−アニリノナフチルメタン、p,p′,p″−ト
リアミノトリフェニルメタンに代表される第1級または
第2級アリールアミン系色素が挙げられる。
【0071】上記の変色剤の感光性組成物中に占める割
合は、0.01〜10重量%であることが好ましく、更
に好ましくは0.02〜5重量%で使用される。
【0072】これらの化合物は、単独あるいは2種以上
混合して使用できる。尚、特に好ましい色素は、ビクト
リアピュアブルーBOH、オイルブルー#603であ
る。 (感脂化剤)画像部の感脂性を向上させるための感脂化
剤(例えば、特開昭55−527号公報記載のスチレン
−無水マレイン酸共重合体のアルコールによるハーフエ
ステル化物、p−t−ブチルフェノール−ホルムアルデ
ヒド樹脂等のノボラック樹脂、あるいはこれらとo−キ
ノンジアジド化合物との部分エステル化物、フッ素系界
面活性剤、p−ヒドロキシスチレンの50%脂肪酸エス
テル等)、等が好ましく用いられる。これらの添加剤の
添加量はその使用対象、目的によって異なるが、一般に
は全固形分に対して、0.01〜30重量%である。
【0073】これらの各成分を下記の溶媒に溶解させ、
本発明に係る支持体表面に塗布乾燥させることにより、
感光層を設けて、本発明の感光性平版印刷版を製造する
ことができる。
【0074】(溶媒)本発明に用いられる感光性組成物
を溶解する際に使用し得る溶媒としては、メタノール、
エタノール、n−プロパノール、i−プロパノール、n
−ブタノール、n−ペンタノール、ヘキサノール等の脂
肪族アルコール類、アリルアルコール、ベンジルアルコ
ール、アニソール、フェネトール、n−ヘキサン、シク
ロヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン等の
炭化水素類、ジアセトンアルコール、3−メトキシ−1
−ブタノール、4−メトキシ−1−ブタノール、3−エ
トキシ−1−ブタノール、3−メトキシ−3−メチル−
1−ブタノール、3−メトキシ−3−エチル−1−1ペ
ンタノール−4−エトキシ−1−ペンタノール、5−メ
トキシ−1−ヘキサノール、アセトン、メチルエチルケ
トン、メチルプロピルケトン、ジエチルケトン、メチル
イソブチルケトン、メチルペンチルケトン、メチルヘキ
シルケトン、エチルブチルケトン、ジブチルケトン、シ
クロペンタノン、シクロヘキサノン、メチルシクロヘキ
サノン、γ−ブチロラクトン、3−ヒドロキシ−2−ブ
タノン、4−ヒドロキシ−2−ブタノン、4−ヒドロキ
シ−2−ペンタノン、5−ヒドロキシ−2−ペンタノ
ン、4−ヒドロキシ−3−ペンタノン、6−ヒドロキシ
−2−ヘキサノン、3−メチル−3−ヒドロキシ−2−
ペンタノン、エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、エチレングリコールモノア
セテート、エチレングリコールジアセテート、プロピレ
ングリコールモノアセテート、プロピレングリコールジ
アセテート、エチレングリコールアルキルエーテル類お
よびそのアセテート(MC、EC、ブチルセロソルブ、
フェニルセロソルブ、エチレングリコールジメチルエー
テル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレン
グリコールジブチルエーテル、MCアセテート、ECア
セテート)、ジエチレングリコールモノアルキルエーテ
ル類およびそのアセテート(ジエチレングリコールモノ
メチルエーテル、モノエチルエーテル、モノi−プロピ
ルエーテル、モノブチルエーテル、ジエチレングリコー
ルモノメチルエーテルアセテート等)、ジエチレングリ
コールジアルキルエーテル類(DMDG、DEDG、D
BDG、MEDG)、トリエチレングリコールアルキル
エーテル類(モノメチルエーテル、モノエチルエーテ
ル、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、メチルエチ
ルエーテル等)、プロピレングリコールアルキルエーテ
ル類およびそのアセテート(モノメチルエーテル、モノ
エチルエーテル、n−プロピルエーテル、モノブチルエ
ーテル、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、モノメ
チルエーテルアセテート、モノエチルエーテルアセテー
ト等)、ジプロピレングリコールアルキルエーテル類
(モノメチルエーテル、モノエチルエーテル、n−プロ
ピルエーテル、モノブチルエーテル、ジメチルエーテ
ル、ジエチルエーテル)、ギ酸エチル、ギ酸プロピル、
ギ酸ブチル、ギ酸アミル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢
酸プロピル、酢酸ブチル、プロピオン酸メチル、プロピ
オン酸エチル、酪酸メチル、酪酸エチル等のカルボン酸
エステル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキ
シド、ジオキサン、テトラヒドロフラン、乳酸メチル、
乳酸エチル、安息香酸メチル、安息香酸エチル、炭酸プ
ロピレン等が挙げられる。これらの溶媒は、単独あるい
は2種以上混合して使用できる。
【0075】(被覆層)本発明に係る感光性平版印刷版
は、上記感光層上に皮膜形成能を有する水不溶性で有機
溶媒可溶性の高分子化合物から成る被覆層を形成するこ
とができる。
【0076】上記のようにして設けられた感光層の表面
には、真空焼き枠を用いた密着露光の際の真空引きの時
間を短縮し、且つ焼きボケを防ぐため、マット層を設け
ることが好ましい。具体的には、特開昭50−1258
05号、特公昭57−6582号、同61−28986
号の各公報に記載されているようなマット層を設ける方
法、特公昭62−62337号公報に記載されているよ
うな固体粉末を熱融着させる方法等が挙げられる。
【0077】(マット剤)マット層の目的は密着露光に
おける画像フィルムと感光性平版印刷版との真空密着性
を改良することにより、真空引き時間を短縮し、さらに
密着不良による露光時の微小網点のつぶれを防止するこ
とである。マット層の塗布方法としては、特開昭55−
12974号に記載されているパウダリングされた固体
粉末を熱融着する方法、特開昭58−182636号に
記載されているポリマー含有水をスプレーし乾燥させる
方法等があり、どの方法でもよいが、マット層自体がア
ルカリ現像液に溶解するか、あるいはこれにより除去可
能な物が望ましい。
【0078】(塗布)感光性組成物や被覆層又はマット
層を支持体表面に塗布する際に用いる塗布方法として
は、従来公知の方法、例えば、回転塗布、ワイヤーバー
塗布、ディップ塗布、エアーナイフ塗布、ロール塗布、
ブレード塗布及びカーテン塗布等が用いられる。
【0079】(露光)こうして得られた感光性平版印刷
版の使用に際しては、従来から常用されている方法を適
用することができ、例えば線画像、網点画像などを有す
る透明原画を感光面に密着して露光し、次いでこれを適
当な現像液を用いて非画像部の感光性層を除去すること
によりレリーフ像が得られる。露光に好適な光源として
は、水銀灯、メタルハライドランプ、キセノンランプ、
ケミカルランプ、カーボンアーク灯などが使用される。
【0080】(処理)本発明において、感光性平版印刷
版の処理(現像)に用いられる現像液、現像補充液は何
れもアルカリ金属珪酸塩を含むものである。アルカリ金
属珪酸塩のアルカリ金属としては、リチウム、ナトリウ
ム、カリウムが含まれるが、このうちカリウムが最も好
ましい。
【0081】現像の際、感光性平版印刷版の現像処理量
に合わせて、適当に現像補充液が補充されることが好ま
しい。
【0082】好ましい現像液、現像補充液は、〔SiO
〕/〔M〕(式中、〔SiO〕はSiOのモル濃
度を示し、〔M〕はアルカリ金属のモル濃度を示す)が
0.5〜2.0、特に0.15〜1.0であり、SiO
濃度が総重量に対して0.5〜5.0重量%であるア
ルカリ金属珪酸塩の水溶液である。また、特に好ましく
は、現像液の〔SiO〕/〔M〕が0.25〜0.7
5であり、SiO濃度が1.0〜4.0重量%、現像
補充液の〔SiO〕/〔M〕が0.15〜0.5であ
り、SiO濃度が1.0〜3.0重量%である。
【0083】上記現像液、現像補充液には、水溶性又は
アルカリ可溶性の有機および無機の還元剤を含有させる
ことができる。
【0084】有機の還元剤としては、例えば、ハイドロ
キノン、メトール、メトキシキノン等のフェノール化合
物、フェニレンジアミン、フェニルヒドラジン等のアミ
ン化合物を挙げることができ、無機の還元剤としては、
例えば、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸ア
ンモニウム、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸水素カリウ
ム等の亜硫酸塩、亜リン酸ナトリウム、亜リン酸カリウ
ム、亜リン酸水素ナトリウム、亜リン酸水素カリウム、
亜リン酸二水素ナトリウム、亜リン酸二水素カリウム等
の亜リン酸塩、ヒドラジン、チオ硫酸ナトリウム、亜ジ
チオン酸ナトリウム等を挙げることができる。
【0085】これら水溶性又はアルカリ可溶性還元剤
は、現像液、現像補充液に0.05〜10重量%を含有
させることができる。
【0086】また、現像液、現像補充液には、有機酸カ
ルボン酸を含有させることができる。
【0087】これら有機酸カルボン酸には、炭素原子数
6〜20の脂肪族カルボン酸、およびベンゼン環または
ナフタレン環にカルボキシル基が置換した芳香族カルボ
ン酸が包含される。
【0088】脂肪族カルボン酸としては、炭素数6〜2
0のアルカン酸が好ましく、具体的な例としては、カプ
ロン酸、エナンチル酸、カプリル酸、ペラルゴン酸、カ
プリン酸、ラウリン酸、ミスチリン酸、パルミチン酸、
ステアリン酸等が挙げられ、特に好ましくは、炭素数6
〜12のアルカン酸である。また、脂肪族カルボン酸
は、炭素鎖中に二重結合を有する脂肪酸であっても、枝
分れした炭素鎖を有する脂肪酸であってもよい。上記脂
肪族カルボン酸はナトリウムやカリウムの塩またはアン
モニウム塩として用いてもよい。
【0089】芳香族カルボン酸の具体的な化合物として
は、安息香酸、o−クロロ安息香酸、p−クロロ安息香
酸、o−ヒドロキシ安息香酸、p−ヒドロキシ安息香
酸、p−tert−ブチル安息香酸、o−アミノ安息香
酸、p−アミノ安息香酸、2,4−ジヒドロキシ安息香
酸、2,5−ジヒドロキシ安息香酸、2,6−ジヒドロ
キシ安息香酸、2,3−ジヒドロキシ安息香酸、3,5
−ジヒドロキシ安息香酸、没食子酸、1−ヒドロキシ−
2−ナフトエ酸、3−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、2
−ヒドロキシ−1−ナフトエ酸、1−ナフトエ酸、2−
ナフトエ酸等が挙げられる。
【0090】上記芳香族カルボン酸はナトリウムやカリ
ウムの塩またはアンモニウム塩として用いてもよい。
【0091】脂肪族カルボン酸、芳香族カルボン酸の含
有量は少なくとも0.1〜30重量%を含有させること
ができる。
【0092】また、現像剤、現像補充剤には、各種アニ
オン型、ノニオン型、カチオン型の各界面活性剤および
有機溶媒を含有させることができる。
【0093】更に、現像液、現像補充液には、公知の添
加物を添加することができる。
【0094】
【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明を更に具体的
に説明する。 実施例1 厚さ0.3mmのアルミニウム板(材質1050、調質
H16)を、85℃に保たれた10%水酸化ナトリウム
水溶液中に浸漬し、1分間脱脂処理を行った後水洗し
た。この脱脂したアルミニウム板を、25℃に保たれた
10%硫酸水溶液中に1分間浸漬し、デスマット処理し
た後水洗した。次いでこのアルミニウム板に、平均粒径
10μmのAl粒子を水に容積比で10倍になる
ように混合し攪拌機にて均一に分散させた分散液を、口
径が直径2mmの60個のノズルより圧力6kg/cm
で射出し、アルミニウム板表面に対して100mmの
距離から30度の角度で衝突させた。その後、70℃に
保たれた10%水酸化ナトリウム水溶液中で10秒間浸
漬し、次いで25℃に保たれた10%硫酸水溶液中に1
0秒間浸漬し、デスマット処理した後水洗した。次いで
このアルミニウム板を、1.5重量%の塩酸水溶液中に
おいて、温度40℃、電流密度60A/dm、電解時
間30秒の条件で交流電流により電解粗面化処理を行っ
た。その後、70℃に保たれた10%水酸化ナトリウム
水溶液中で10秒間浸漬し、次いで25℃に保たれた1
0%硫酸水溶液中に10秒間浸漬し、デスマット処理し
た後水洗した。次いで、20%硫酸水溶液中で、温度3
5℃、電流密度3A/dmの条件で酸化皮膜量が2.
0〜3.0g/dmとなるように陽極酸化処理を行っ
た。その後、80℃に保たれた0.1%の酢酸アンモニ
ウム水溶液中に30秒間浸漬し封孔処理を行い、80℃
で5分間乾燥してアルミニウム支持体1を得た。
【0095】次に、下記組成の感光性組成塗布液をワイ
ヤーバーを用いて塗布し、80℃で2分間乾燥し、感光
性平版印刷版を得た。このとき、感光性組成物塗布液は
乾燥重量として2.0g/mとなるようにした。
【0096】 ノボラック樹脂(フェノール/m−クレゾール/p−クレゾールのモル比が1 0/54/36でMwが4000) 6.70g ピロガロールアセトン樹脂(Mw:3000)とo−ナフトキノンジアジド −5−スルホニルクロリドとの縮合物(エステル化率30%) 1.50g ポリエチレングリコール#2000 0.20g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学(株)製) 0.08g 2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−(p−メトキシスチリル)−s− トリアジン 0.15g フッ素系界面活性剤FC−430(住友3M(株)製) 0.03g cis−1,2シクロヘキサンジカルボン酸 0.02g メチルセロソルブ 100ml 得られた感光性平版印刷版を、光源として4kwメタル
ハライドランプを使用し、8mW/cmで60秒間照
射することにより露光した。この露光済みの感光性平版
印刷版を、市販されている現像液(SDR−1、コニカ
(株)製、6倍に希釈、現像時間20秒、現像温度27
℃)で現像した。
【0097】このようにして得られた平版印刷版の非画
線部について、平版印刷版を水面から引き上げた時の水
の保持量の測定を行った。アルミニウム支持体を40m
m四方に切断し、30℃、5wt%の硫酸亜鉛水溶液に
60秒間浸漬した後、支持体を垂直に維持して2.0c
m/min.の一定速度で引き上げて水を保持させた。
蛍光X線分析装置(理学電気工業(株)社製3080)
により、以下に示した条件で非画線部表面の亜鉛強度を
測定し、検量線から支持体の水の保持量を算出したとこ
ろ、3.5ml/mであった。
【0098】 管球:Rh 管電圧:50kV 管電流:50mA 分光結晶:LIF 1 アブソーバ:1/1 スリット:COARSE フィルタ:OUT PHA:10〜30 計数時間:40sec. ピーク角度:41.9度 バックグラウンド角度:−2度、1.5度 測定範囲:直径30mm また、平版印刷版非画線部の表面エネルギー測定を行っ
た。非画線部表面にHO、CHをそれぞれ1.
7μl、1.3μl滴下し、30秒後の接触角と次式か
ら表面エネルギーの水素結合成分、γ(H)を求めたと
ころ22.5dyn/cmであった。得られた感光性平
版印刷版について印刷を行ったところ表1に示した結果
が得られた。
【0099】実施例2 1.0重量%硝酸を使用し、電流密度60a/dm
電解粗面化した他は実施例1と同様にしてアルミニウム
支持体2を得た。実施例1と同様に感光性組成物を塗布
し露光、現像を行い、非画線部の水の保持量と表面エネ
ルギー測定、印刷を行った。水の保持量は2.8ml/
、表面エネルギーγ(H)は18.5dyn/cm
であった。
【0100】比較例1 Al粒子の分散液をノズルより10kg/cm
で射出し、電解粗面化の電解時間60秒、温度を30℃
に変更した以外は実施例1と同様にしてアルミニウム支
持体3を得た。実施例1と同様にして感光性組成物を塗
布し、露光、現像を行い、非画線部の水の保持量と表面
エネルギーの測定及び印刷を行った。水の保持量は5.
6ml/m、表面エネルギーγ(H)は31.2dy
n/cmであった。
【0101】比較例2 電解粗面化時に硝酸1.0重量%、電流密度30A/d
、電解時間20秒、温度30℃に変更した以外は実
施例1と同様にしてアルミニウム支持体4を得た。実施
例1と同様にして感光性組成物を塗布し、露光、現像を
行い、非画線部の水の保持量と表面エネルギーの測定及
び印刷を行った。水の保持量は2.3ml/m、表面
エネルギーγ(H)は14.8dyn/cmであった。
【0102】比較例3 Al粒子の分散液をノズルより10kg/cm
で射出し、電解粗面化の電流密度を100A/dm
変更した以外は実施例1と同様にしてアルミニウム支持
体5を得た。実施例1と同様にして感光性組成物を塗布
し、露光、現像を行い、非画線部の水の保持量と表面エ
ネルギーの測定及び印刷を行った。水の保持量は6.7
ml/m、表面エネルギーγ(H)は24.3dyn
/cmであった。
【0103】比較例4 Al粒子の分散液をノズルより3kg/cm
射出し、電解粗面化時に硝酸1.0重量%、電流密度3
0A/dmに変更した以外は実施例1と同様にしてア
ルミニウム支持体6を得た。実施例1と同様にして感光
性組成物を塗布し、露光、現像を行い、非画線部の水の
保持量と表面エネルギーの測定及び印刷を行った。水の
保持量は1.7ml/m、表面エネルギーγ(H)は
17.2dyn/cmであった。
【0104】実施例3 電解粗面化時に塩酸1.0重量%、電流密度100A/
dmに変更した以外は実施例1と同様にしてアルミニ
ウム支持体7を得た。このアルミニウム支持体を、常法
により電子顕微鏡にて倍率50000倍で撮影観察した
ところ、直径1μm以下のピットにおいて、ピットの占
める上部投影面積比が0.72、平均ピット径が220
nm、ピット密度が1.8×10個/mmであるこ
とがわかった。実施例1と同様にして感光性組成物を塗
布し、露光、現像及び印刷を行った。
【0105】実施例4 電解粗面化時に塩酸1.0重量%、電流密度60A/d
、電解時間60秒、温度30℃に変更した以外は実
施例1と同様にしてアルミニウム支持体8を得た。この
アルミニウム支持体を、常法により電子顕微鏡にて倍率
50000倍で撮影観察したところ、直径1μm以下の
ピットにおいて、ピットの占める上部投影面積比が0.
75、平均ピット径が270nm、ピット密度が1.1
×10個/mmであることがわかった。実施例1と
同様にして感光性組成物を塗布し、露光、現像及び印刷
を行った。
【0106】実施例5 電解粗面化時に塩酸1.0重量%、電流密度150A/
dm、電解時間10秒に変更した以外は実施例1と同
様にしてアルミニウム支持体9を得た。このアルミニウ
ム支持体を、常法により電子顕微鏡にて倍率50000
倍で撮影観察したところ、直径1μm以下のピットにお
いて、ピットの占める上部投影面積比が0.52、平均
ピット径が140nm、ピット密度が3.2×10
/mmであることがわかった。実施例1と同様にして
感光性組成物を塗布し、露光、現像及び印刷を行った。
【0107】実施例6 電解粗面化時に電解液を塩酸1.0重量%と硝酸1.0
重量%に混液に変更した以外は実施例1と同様にしてア
ルミニウム支持体10を得た。このアルミニウム支持体
を、常法により電子顕微鏡にて倍率50000倍で撮影
観察したところ、直径1μm以下のピットにおいて、ピ
ットの占める上部投影面積比が0.71、平均ピット径
が360nm、ピット密度が6.8×10個/mm
であることがわかった。実施例1と同様にして感光性組
成物を塗布し、露光、現像及び印刷を行った。
【0108】比較例5 電解粗面化時に塩酸1.0重量%、電流密度100A/
dm、電解時間10秒に変更した以外は実施例1と同
様にしてアルミニウム支持体11を得た。このアルミニ
ウム支持体を、常法により電子顕微鏡にて倍率5000
0倍で撮影観察したところ、直径1μm以下のピットに
おいて、ピットの占める上部投影面積比が0.36、平
均ピット径が180nm、ピット密度が1.3×10
個/mmであることがわかった。実施例1と同様にし
て感光性組成物を塗布し、露光、現像及び印刷を行っ
た。
【0109】比較例6 電解粗面化時に硝酸2.0重量%、電流密度30A/d
に変更した以外は実施例1と同様にしてアルミニウ
ム支持体12を得た。このアルミニウム支持体を、常法
により電子顕微鏡にて倍率50000倍で撮影観察した
ところ、直径1μm以下のピットにおいて、ピットの占
める上部投影面積比が、平均ピット径が860nm、ピ
ット密度が5.6×10個/mmであることがわか
った。実施例1と同様にして感光性組成物を塗布し、露
光、現像及び印刷を行った。
【0110】
【表1】
【0111】〈評価方法〉 ・ドットゲイン 得られた平版印刷版を、印刷機(三菱重工業(株)製D
AIYA1F−1)にかけコート紙、湿し水(東京イン
キ(株)製エッチ液SG−51、濃度1.5%)、イン
キ(東洋インキ製造(株)製ハイプラスM紅)を使用
し、画線部の濃度を1.6にして印刷を行ったときの、
印刷物上のスクリーン線数150line/inchの
50%網点の面積を測定しゲイン量を評価した。面積の
測定はマクベス濃度計で行った。
【0112】・全面汚し回復性 同様の印刷条件で、全面にインキをつけて汚した後印刷
を開始し、きれいで完全な画像が得られる枚数を評価し
た。
【0113】・ブランケット汚れ 同様の印刷条件で、10,000枚刷った時点で印刷機
を停止し、ブランケット上の非画線部のインキによる汚
れの程度を目視により、◎、○、△、×で評価した。
【0114】 ◎…全く汚れていない △…汚れている ○…ほとんど汚れていない ×…著しく汚れて
いる
【0115】実施例7 実施例1におけるポジ型感光性組成物塗布液に代え、下
記のネガ型感光性組成物塗布液を用い、他は同様の実験
を行った結果、実施例1と同様の結果が得られた。 <ネガ型感光性組成物塗布液>共重合体(p−ヒドロキ
シフェニルメタクリルアミド/アクリルニトリル/エチ
ルアクリレート/メタクリル酸=10/25/57/8
Mw=600005.0g
【0116】
【化3】
【0117】 ジアゾ樹脂(上記に示す) 0.5g ジュリマーAC−10L(日本純薬(株)製) 0.05g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学(株)製) 0.1g メチルセロソルブ 100ml
【0118】実施例8 実施例3におけるポジ型感光性組成物塗布液に代え、実
施例7に記したネガ型感光性組成物塗布液を用い、他は
同様の実験を行った結果、実施例3と同様の結果が得ら
れた。
【0119】
【発明の効果】本発明によれば、調子再現性が優れ、汚
れにくく、且つブランケット汚れ抑制性に優れた平版印
刷版用支持体及び感光性平版印刷版を提供できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C25F 3/04 C25F 3/04 A G03F 7/00 503 G03F 7/00 503 (72)発明者 高木 宏司 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株式 会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粗面化、陽極酸化等の表面処理を施したア
    ルミニウム板に感光性組成物の層を設けてなる感光性平
    版印刷版において、現像処理により感光層を除去した
    後、水中に浸漬し2cm/min.の速度で垂直に引き
    上げた時の水の保持量が2.0〜6.0ml/mであ
    り、かつ下式で表される表面エネルギーの水素結合成分
    γ(H)が16〜25dyn/cmの範囲にあることを
    特徴とする感光性平版印刷版。 【数1】
  2. 【請求項2】水の保持量が3.0〜5.0ml/m
    あることを特徴とする請求項1記載の感光性平版印刷
    版。
  3. 【請求項3】アルミニウム支持体を機械的、電気化学
    的、あるいは化学的のうち少なくとも1つの手法で粗面
    化することにより形成されるピットにおいて、直径1μ
    m以下のピットの占める上部投影面積比が0.5以上で
    あることを特徴とする感光性平版印刷版用支持体。
  4. 【請求項4】請求項3のピットにおいて、平均開口径が
    160〜300nmの範囲にあることを特徴とする感光
    性平版印刷版用支持体。
  5. 【請求項5】請求項3のピットにおいて、見かけの単位
    面積当たりの個数が1.5×10個/mm以上であ
    ることを特徴とする感光性平版印刷版用支持体。
JP14674795A 1995-05-22 1995-05-22 平版印刷版用支持体及び感光性平版印刷版 Pending JPH08310146A (ja)

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