JPH09167309A - 磁気ヘッドのコア用の部材の加工方法 - Google Patents

磁気ヘッドのコア用の部材の加工方法

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JPH09167309A
JPH09167309A JP34775395A JP34775395A JPH09167309A JP H09167309 A JPH09167309 A JP H09167309A JP 34775395 A JP34775395 A JP 34775395A JP 34775395 A JP34775395 A JP 34775395A JP H09167309 A JPH09167309 A JP H09167309A
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JP34775395A
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Masahiko Yamazaki
昌彦 山崎
Yasuharu Koike
康晴 小池
Eiji Otani
栄二 大谷
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 難削材製のコア用の対象部材を効率良く加工
することができかつ対象部材の研削された部分に磁性膜
を均一に形成することができる磁気ヘッドのコア用の部
材の加工方法を提供すること。 【解決手段】 磁気ヘッドのコア用の難削材の対象部材
10を研削して、磁性膜を形成するための対象面14を
この対象部材10に加工する際に、回転砥石50を回転
して、回転砥石の切刃砥粒22dの非転写部位で対象部
材10の対象面14を研削加工する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ヘッドのコア
用の難削材の対象部材を研削して、磁性膜を形成するた
めの対象面をこの対象部材に加工する磁気ヘッドのコア
用の部材の加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】このような磁気記録再生装置において
は、画質等を向上させるために信号をデジタル化して記
録するデジタル記録が進められており、これに対応して
記録の高密度化、記録周波数の高周波化がなされてい
る。ところで、磁気記録の高密度化、高周波化が進むに
つれ、記録再生に使用する磁気ヘッドには、高周波で出
力が高く、ノイズの少ないことが要求される。例えば、
従来VTR用磁気ヘッドとして多用されるフェライト材
に金属磁性膜を成膜し、巻き線を施した所謂複合型メタ
ル・イン・ギャップヘッドでは、インダクタンスが大き
く、インダクタンス当たりの出力低下のため、高周波領
域で出力が低く、高周波、高密度が必要とされるデジタ
ル画像記録に充分対処することが難しい。このような状
況から、磁気ヘッドを薄膜形成工程で作製する所謂薄膜
磁気ヘッドが、高周波対応の磁気ヘッドとして検討され
ている。
【0003】薄膜磁気ヘッドは、セラミック基板のよう
な難削材にフォトリソグラフィ等の薄膜形成手法によっ
て渦巻き状にコイルを形成し、その上にアルミナ等の酸
化物で保護膜を形成して作製される。この難削材の対象
部材(セラミック基板)に対してコイルの磁路を形成す
るための磁性膜を、たとえばスパッタにより形成するこ
とがある。そのために、セラミックスのような難削材の
加工性の改善が要求されている。従来このような難削材
を研削加工する場合には、たとえば電鋳砥石等のボンド
材(結合材)の硬い砥石の使用の検討が行われている。
しかし、セラミックスを加工する場合に、フェライト並
の研削面粗度を確保しつつ、高速加工するのは容易では
ない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、セラミック
スのような難削材を研削加工する場合には、セラミック
スの加工性の改善を図って、加工精度の向上および加工
効率の向上が望まれている。
【0005】従来のフェライトを使用したビデオテープ
レコーダ用の磁気ヘッドのコア用の対象部材(基板)1
は、図14に示すように、複数本の溝3を、砥石2によ
り矢印X方向に研削していく必要がある。この溝3の傾
斜面4は、磁性膜5をスパッタ等により形成する面であ
る。この対象部材1は、後工程で縦方向および横方向に
切断されることで、コア6が多数作られるようになって
いる。このコア6の磁性膜5には、図示しないコイルを
薄膜で形成するようになっている。
【0006】このような傾斜面4を対象部材1に対して
形成する場合には、図14の砥石2を用いる。この砥石
2は、予めθで形成された研削周囲面7を有しており、
この砥石2は、矢印Z方向に下げることにより、対象部
材1に対して溝3を形成するための溝入れを行い、且つ
対象部材1は、矢印X方向に直線移動される。この時の
対象部材1の矢印X方向の加工スピードは、たとえば3
50〜500mm/分で行っている。これに対して、セ
ラミックスで作られた対象部材1を用いる場合には、セ
ラミックスの加工性が悪いために、研削加工スピードを
上げると、砥石2の砥石摩耗が進んだり、あるいはセラ
ミックスの所謂むしれ現象が発生するために、加工スピ
ードはたとえば100mm/分程度にしか上げることが
できない。
【0007】またセラミックス製の対象部材1の傾斜面
4の面粗度を、フェライト製の対象部材1の傾斜面の面
粗度並にするためには、砥石粒度を微細化する必要があ
るが、このように微細化すると、砥石摩耗とむしれ現象
が更に発生してしまうために、セラミックス製の対象部
材1の研削する場合には、フェライト製の対象部材1を
研削する場合に比べて粗い砥石で加工する必要がある。
このために、セラミックス製の対象部材1の加工面の粗
度がフェライトの対象部材1の加工面粗度に比べて悪化
してしまうので、傾斜面4に対して磁性膜5を均一にス
パッタすることができなくなってしまう。この磁性膜
は、後工程で形成するコイルの磁路を構成するものであ
り、従って磁気ヘッドの特性の劣化が生じたり、あるい
は磁性膜の膜の付着強度の低下が生じ、磁性膜の膜が剥
がれてしまうという問題が発生する。
【0008】そこで本発明は上記課題を解消するために
なされたものであり、難削材製のコア用の対象部材を効
率良く加工することができ、かつ対象部材の研削された
部分に磁性膜を均一に形成することができる磁気ヘッド
のコア用の部材の加工方法を提供することを目的として
いる。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明にあ
っては、磁気ヘッドのコア用の難削材の対象部材を研削
して、磁性膜を形成するための対象面をこの対象部材に
加工する際に、回転砥石を回転して、回転砥石の切刃砥
粒の非転写部位で対象部材の対象面を研削加工する磁気
ヘッドのコア用の部材の加工方法により、達成される。
本発明では、対象部材に対して、磁性膜を形成するため
の対象面を加工する際に、回転砥石を回転して、回転砥
石の切刃砥粒の非転写部位を用いて、対象部位の対象面
を研削加工する。
【0010】これにより、回転砥石の切刃砥粒が、対象
部材の対象面には転写されないので、切刃砥粒の凹凸に
関係なく平滑な対象面を対象部材に加工することができ
る。従ってこの平滑な対象面に磁性膜が均一に形成で
き、膜付着強度の低下による膜剥がれの問題を解消する
ことができる。また切刃砥粒の非転写部位で対象部位の
対象面を研削加工するので、高速加工を行っても、対象
面の面粗度は良好に保つことができ、研削加工スピード
を上げることができる。。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、
技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明
の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨
の記載がない限り、これらの形態に限られるものではな
い。
【0012】図1は、本発明の磁気ヘッドのコア用の部
材の加工方法を実施するための研削加工装置の一例を示
している。磁気ヘッドのコア用の部材10は、研削をす
るための対象部材であり、図2に示すような平板状の部
材である。この対象部材10は、難削材であるセラミッ
クスにより作られている。セラミックスとしては、たと
えばMnO−NiO系のセラミックス等を採用すること
ができる。
【0013】図1の研削加工装置は、この対象部材10
に対して図2のように複数本の溝12を形成するための
加工装置である。各溝12は、傾斜面14と垂直面16
および底面18を備えている。図1の研削加工装置は、
テーブル20、研削部22および制御部24等を備えて
いる。テーブル20は、図2の対象部材10を水平面H
Lに対して所定の切込角度θで傾斜してしっかりと保持
するテーブルである。この所定の切込角度θは、たとえ
ば45度である。テーブル20は対象部材10を矢印X
方向および矢印Y方向に移動可能である。このテーブル
20は、Y方向に向いたレール26と、X方向に向いた
レール28と、保持部30等を備えている。レール26
は、レール28を矢印Y方向に案内するものであり、モ
ータ32を作動して送りネジ34を回すことで、この送
りネジ34と噛み合ったナット36とともにレール28
を矢印Y方向に移動および位置決め可能である。
【0014】またレール28は保持部30を矢印X方向
に直線移動可能である。つまりモータ38を作動して送
りネジ40を回転することにより、送りネジ40に噛み
合ったナット42が保持部30とともに矢印X方向に移
動をするようになっている。この保持部30は対象部材
10を着脱可能に保持する。
【0015】研削部22は、研削砥石50と、モータ5
2およびZ方向移動手段54等を備えている。モータ5
2は、この研削砥石50を矢印R方向に回転するもので
あり、Z方向移動手段54は、モータ52と研削砥石5
0を矢印Z方向に上下動及び位置決め可能になってい
る。制御部24は、上述したモータ32,38,52お
よびZ方向移動手段54の作動を制御する。
【0016】次に、図1と図2の対象部材10に対し
て、図2の溝12を形成する研削加工例を図1と図3を
参照して説明する。図1のモータ52を作動して研削砥
石50を回転するとともに、Z方向移動手段54を作動
して、モータ52および研削砥石50を矢印Z1方向に
下降する。これにより、研削部22の断面ほぼV字型と
なったテーパ部22a,22aが、図3のようにして対
象部材10に対して垂直下方に切り込んでいく。これに
よりテーパ部22a,22aと一致した形状の溝12が
図3に示すように対象部材10に対して形成されること
になる。
【0017】このテーパ部22a,22aは、図3に示
すように交差角αを有するように形成されているが、こ
の交差角αは、たとえば90度である。従って、溝12
は、図3と図2に示すように傾斜面14と垂直面16お
よび底面18から画成されることになる。詳細に言え
ば、垂直面16は一方のテーパ部22aにより研削さ
れ、底面18はもう一方のテーパ部22aにより研削さ
れる。そして後工程で研性膜を形成するのに重要な傾斜
面14は、研削砥石50の回転側面23により研削され
る。
【0018】このようにして回転側面23が回転しなが
ら研削砥石50の半径方向に切り込みながら矢印X方向
に傾斜面14を研削加工すると、砥石の摩耗が少なくし
かも傾斜面14の面粗度を、小さくすることができる。
この理由は、次の通りである。
【0019】図4は、通常の平型の回転型の研削砥石1
00の周囲面100aにより対象部材10を研削する場
合の例を示し、図5は、同じ研削砥石50の回転側面2
3により対象部材10を研削する例を示している。図4
の通常の研削砥石100の周囲面100aを構成してい
る各砥粒100cは対象部材10に対して矢印R方向に
回転しながら各砥粒100cのプロフィールをそのまま
対象部材10に対して転写して研削してしまう。従っ
て、対象部材10の研削面10aは、面粗度が大きくな
ってしまう。
【0020】これに対して、図5のように研削砥石50
の回転側面23を用いて、しかも矢印Z1方向にこの研
削砥石100を移動しながら対象部材10を研削する
と、最大の切刃砥粒22dの側方への砥粒高さが、対象
部材10の研削取り代Lを得るので、対象部材10の研
削面10eには他の切刃砥粒100dのプロフィールが
転写されにくく、所謂非転写部位となり、この研削面1
0eの面粗度は極めて小さいものになる。このような理
由から、図3の傾斜面14は、研削砥石50の回転側面
23により砥粒の非転写部位として研削することができ
る。図1の研削部22の研削砥石50が矢印Z1方向に
下がって、モータ38が作動することにより対象部材1
0は矢印X方向(図1の紙面から手前向かう方向)に移
動するので、図2に示すような溝12を形成することが
できる。
【0021】一本目の溝12が形成された後には、次に
研削砥石50は一旦上昇して、モータ32が作動して、
保持部30と対象部材10は、所定のピッチ分矢印Y
(矢印Y1方向)に所定のピッチ分移動する。これによ
り、上述したような動作を繰り返すと2本目の溝12が
1本目の溝12と平行に形成される。そして図2の3本
目の溝12は、同様な要領で1本目および2本目の溝1
2と平行に形成されることになる。各溝12の傾斜面1
4は、上述したように研削砥石50の回転側面23で形
成されるので、面粗度は小さくなり、しかも傾斜面14
上のむしれを極力小さくすることができる。この結果、
研削砥石50の研削加工速度を上げても、傾斜面の面粗
度を良好に保つことができる。
【0022】次に、図6と図7を参照する。図6は、従
来のフェライト製の対象部材に対して、45度の傾斜面
を傾斜した場合における傾斜面の面粗度の一例を示して
いる。また図7は、本発明のセラミックス製の対象部材
10に対して45度の傾斜面を形成した場合におけるそ
の傾斜面の面粗度の測定結果の一例を示している。図7
は、研削砥石50の回転側面23でセラミックスの対象
部材10を研削加工した時に、従来のフェライト製の対
象部材を研削した場合の面粗度と比較している。図7の
セラミックス製の対象部材を研削した例では、砥石粒度
を幾つか変えて、しかもストレート砥石(平面砥石)
と、図14のような従来の研削周囲面7を有する研削砥
石2を用いた場合の面粗度を比較示している。
【0023】研削加工条件としては、セラミックス製の
対象部材が、MnO−NiO系セラミックスであるのに
対して、従来のフェライト製の対象部材は、MnZn単
結晶のフェライトである。使用する砥石は、電鋳砥石#
4000、#3000、#2500、#2000、#1
500、#800の砥石である。砥石の周速は、500
0m/分であり、対象部材の加工スピードは250mm
/分であって、切込量は0.15mmである。
【0024】図7を参照すると、#800のストレート
砥石によるセラミックスの対象部材の面粗度は、図6の
フェライトの対象部材の面粗度よりも悪くなっている
が、#1500のストレート砥石以上は、フェライト面
粗度よりも良いことから、ストレート砥石は#1500
以上を用いると、フェライトを研削する場合と同等以上
の面粗度で傾斜面を加工することができることが分かっ
た。これに対し、従来の45度の修正砥石(図14の研
削砥石2)を用いると、粒度が粗くなると面粗度も悪化
してしまい、使用できるのは#2500以上であること
が判明した。この原因は、既に述べたように砥石の側面
では砥粒の突き出しがすべて加工面に転写されないため
に砥粒粒度の影響を受けにくく(図5参照)、これに対
して図14のような45度の研削周囲面7で対象部材1
を研削すると各砥粒の突き出し量がすべて加工面に転写
されて、傾斜面4の面粗度が粒度の影響を受けることに
なるからである。
【0025】本発明の加工方法は、このような結果を元
にして、図1と図3に示すような研削砥石50を用い、
かつその回転側面23が傾斜面14を研削するようにし
ている。そして、基板である対象部材10は、所定の角
度θ(たとえば45度)で傾けて、電鋳砥石#1500
以上で交差角α(たとえば90度)を有する研削砥石5
0を用いて傾斜面14を研削加工している。この結果、
従来より粒度の粗い研削砥石50を用いても、傾斜面1
4の面粗度は悪くならず、加工性が良くなり、従来電鋳
#2500の研削砥石で加工スピード100mm/分で
行っていた研削加工は、本発明の加工方法では加工スピ
ードは250mm/分で行っても、セラミックス製の対
象部材10の傾斜面14の面粗度は、従来のフェライト
製の対象部材の傾斜面の面粗度と同等の面粗度が得られ
る。しかもセラミックス製の対象部材10における砥石
摩耗の進行や傾斜面14におけるむしれの問題がないこ
とも確認できている。
【0026】図8は、本発明の加工方法の別の例を示し
ている。図8の加工方法では、ストレート型の研削砥石
(平型の回転砥石)150を用いた後に、再びこの研削
砥石150を用いて、結果として図3に示したような傾
斜面14、垂直面16および底面18を有する溝を形成
するようになっている。研削砥石150は、やはり電鋳
砥石であって、#1500を使用している。まずセラミ
ックス製の対象部材10を図8(A)のように、所定の
角度θ(45度)で傾斜して保持し、図1の要領と同様
にして、第1の溝を研削砥石150をR方向に回転しな
がらZ1方向に下降して第1溝12aを形成する。これ
によって研削砥石150の回転側面123が傾斜面14
を形成する。
【0027】次に、図8(B)のように、対象部材10
の傾斜角度θを0度にして、即ち対象部材10を水平に
おいて固定し、そして研削砥石150を更に回転しなが
ら第2溝12bを矢印Z1方向に下げて形成する。これ
によって、傾斜面14と垂直面16および底面18を有
する溝12が形成できることになる。図8の加工方法で
は、ストレート砥石である研削砥石150を二度対象部
材10に対して切り込むことで、所定の溝12を形成し
ている。つまり研削砥石150を二度用いることにより
溝12を最終的に形成することで各一回分の研削加工量
が減るので、加工スピードをそれぞれたとえば500m
m/分に更に上げることが確認できた。
【0028】また平型の回転砥石である研削砥石150
自体の角度修正作業が不要であることから、研削砥石1
50のドレッシングを行った後に直ぐ対象部材10の加
工ができることも確認できている。またこの加工方法で
は、第2溝12bがヘッド摺動面にならないために、面
粗度をフェライト製の対象部材の傾斜面並にする必要が
ないことから、更に粗度を粗くして加工スピードを上げ
ることも勿論できる。
【0029】次に、図9の本発明の別の加工方法につい
て説明する。図9の加工方法では、対象部材10が、や
はり所定角度θ(45度)で傾斜して保持されている。
まず第1段階では、ストレート型の研削砥石150が対
象部材10に対して矢印Z1方向に切り込まれる。これ
により第1溝12aが形成されて、傾斜面14が回転側
面123により形成される。次に、対象部材10はやは
り所定の角度θで傾斜して保持されている状態で、図1
の研削砥石50を用いて、第2溝12bを形成する。但
し、この研削砥石50の回転側面23は既に所定の面粗
度で形成されている側面123を研削する必要がないこ
とから、破線で示すように少しずらして第2溝12bを
形成する。つまり研削砥石50の回転側面23が傾斜面
14に接触しないようにする必要がある。
【0030】以上説明したように、本発明の加工方法の
実施の形態では、図1のワークである対象部材10を水
平面に対して所定の角度、たとえば45度に傾けて研削
砥石50の回転側面23で傾斜面14を形成する。この
傾斜面14は、後工程で磁性膜をスパッタするための面
であり、傾斜面の面粗度はたとえセラミックス製の対象
部材10であっても、従来のフェライト製の対象部材1
0の傾斜面と同等以上の品質の面粗度加工する必要であ
るが、本発明の加工方法ではそれを達成することがで
き、しかも高速加工が可能である。
【0031】また、図8のように、第1溝12aは、ス
トレート型の研削砥石150を用いて傾斜面14を形成
して従来のフェライト製の対象部材10の傾斜面と同等
の面粗度を確保し、そして対象部材10を水平にセット
し直して、同じストレート型の研削砥石150を用いて
第2溝12bを形成する。このような2度切り研削加工
により最終的に溝12を形成できるので、研削砥石15
0自体の角度の修正加工が不要であるとともに、特に第
2溝12bは、傾斜面14と関係がないので、高速加工
を行うことができる。
【0032】従って、セラミックスのような難削材でで
きたコア用の部材(対象部材)を加工する場合において
その効果が発揮され、磁性膜をスパッタする必要のある
傾斜面は、研削砥石の側面で加工することで、加工速度
のアップによる加工効率の改善と、加工面の粗度の向上
によるヘッド特性の改善を同時に達成することができ
る。図2のように複数本の溝12が形成された対象部材
10は、後工程で必要な溝加工やガラスを融着させたり
あるいは切断等の工程、および図2の溝の傾斜面14に
対応してコイルを形成することにより、図13に示すよ
うな磁気ヘッドのチップを得ることができる。ここで、
後工程の一例について説明する。図10は、この後工程
の溝加工工程とガラスの融着工程を示しており、図10
(A)は、対象部材10に対して傾斜面14等を有する
溝12が複数本形成された状態を示している。図10
(B)は、これらの溝の傾斜面14等に磁性膜107等
が形成された状態を示し、図10(C)は、薄膜コイル
を形成するための溝110と、磁路を形成する上で不要
な磁性膜部分を除去する溝111を、溝12に直交して
形成した状態を示している。この傾斜面14上の磁性膜
107は、薄膜コイル用の磁路を形成するために必要な
部分であり、傾斜面14の面粗さは溝12を画成する他
の垂直面16と底面18(図2参照)よりも小さくなけ
ればならない。
【0033】次に、図10(D)のように各溝にガラス
112を充填して、図10(E)のようにトラック溝を
規制するための溝113を形成する。図10(F)のよ
うに溝113にガラス117を充填してから表面を平坦
にして、図10(G)のエッチングした窪み114に薄
膜コイルを成形する。図11(A)はギャップ膜をスパ
ッタし、図11(B)は端子を切り離すための溝440
を入れる。このように加工して得られる図12の対象部
材10,10は、向かい合わせで貼り付けられて、図1
1の切断線CCLに沿って切断することにより、図13
の磁気ヘッドのチップを得ることができる。
【0034】図13の磁気ヘッドのチップは、ビデオテ
ープレコーダのビデオテープに対して信号を記録したり
あるいは信号を再生することができる。ところで本発明
は上記実施の形態に限定されるものではない。本発明の
加工方法により得られる磁気ヘッドは、ビデオテープレ
コーダに限らず、ディジタルオーディオテープレコーダ
(DAT)等の他の情報記録装置の磁気ヘッドのコア用
の部材の加工方法にも適用することができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
解消するためになされたものであり、難削材製のコア用
の対象部材を効率良く加工することができかつ対象部材
の研削された部分に磁性膜を均一に形成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気ヘッドのコア用の部材の加工方法
を実現するための研削加工装置の一例を示す図。
【図2】図1の研削加工装置の対象部材に対して溝が加
工された状態を示す図。
【図3】対象部材に対して溝を確保する様子を示す図。
【図4】従来の研削砥石の周囲面により対象物が研削さ
れていることで、研削砥石の砥粒のプロフィールが対象
物に対して転写された状態を示す図。
【図5】本発明の研削砥石を用いて傾斜面を研削する様
子を示す図。
【図6】従来のフェライト製の傾斜面の面粗度の一例を
示す図。
【図7】本発明の加工方法における面粗度の一例を示す
図。
【図8】本発明の磁気ヘッドのコア用の部材の加工方法
の別の実施の形態を示す図。
【図9】本発明の磁気ヘッドのコア用の部材の加工方法
の更に別の実施の形態を示す図。
【図10】本発明の加工方法を行った後の加工手順の例
を示す図。
【図11】図10の加工の続きを示す図。
【図12】1つの半体ともう1つの半体を重ねる様子を
示す図。
【図13】得られた磁気ヘッドのチップの例を示す図。
【図14】従来の加工方法を示す図。
【符号の説明】
10 対象部材 10e 研削面(非転写部位、傾斜面) 14 傾斜面(対象面) 22d 切刃砥粒 50 研削砥石(回転砥石) θ (所定の角度、切込角度)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気ヘッドのコア用の難削材の対象部材
    を研削して、磁性膜を形成するための対象面をこの対象
    部材に加工する際に、 回転砥石を回転して、 回転砥石の切刃砥粒の非転写部位で対象部材の対象面を
    研削加工することを特徴とする磁気ヘッドのコア用の部
    材の加工方法。
  2. 【請求項2】 回転砥石は平型の砥石であり、切刃砥粒
    の非転写部位は、回転砥石の回転側面であって、回転砥
    石の切込方向は回転砥石の半径方向である請求項1に記
    載の磁気ヘッドのコア用の部材の加工方法。
  3. 【請求項3】 磁性膜はスパッタにより形成される磁性
    薄膜である請求項1に記載の磁気ヘッドのコア用の部材
    の加工方法。
  4. 【請求項4】 回転砥石の回転周囲面の付近は、テーパ
    部を備えている請求項2に記載の磁気ヘッドのコア用の
    部材の加工方法。
  5. 【請求項5】 回転砥石の半径方向と対象部材の配置方
    向とは、所定の切込角度分傾斜している請求項4に記載
    の磁気ヘッドのコア用の部材の加工方法。
  6. 【請求項6】 磁気ヘッドのコア用の難削材の対象部材
    を研削して、磁性膜を形成するための対象面をこの対象
    部材に加工する際に、 平型の回転砥石の半径方向を対象部材の配置方向に対し
    て、所定の切込角度分傾けて、この平型の回転砥石の回
    転側面で対象面を研削加工し、 次にテーパ部を有する回転砥石の半径方向を対象部材の
    配置方向に対して、直交する方向に配置して、このテー
    パ部を有する回転砥石で対象面付近の部位を研削加工す
    ることを特徴とする磁気ヘッドのコア用の部材の加工方
    法。
  7. 【請求項7】 所定の切込角度は、45度である請求項
    6に記載の磁気ヘッドのコア用の部材の加工方法。
JP34775395A 1995-12-15 1995-12-15 磁気ヘッドのコア用の部材の加工方法 Pending JPH09167309A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111048122A (zh) * 2013-09-30 2020-04-21 Hoya株式会社 固定磨粒磨石以及基板的制造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111048122A (zh) * 2013-09-30 2020-04-21 Hoya株式会社 固定磨粒磨石以及基板的制造方法
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