JPH09208570A - ベンジルピペラジン誘導体 - Google Patents

ベンジルピペラジン誘導体

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JPH09208570A
JPH09208570A JP8171924A JP17192496A JPH09208570A JP H09208570 A JPH09208570 A JP H09208570A JP 8171924 A JP8171924 A JP 8171924A JP 17192496 A JP17192496 A JP 17192496A JP H09208570 A JPH09208570 A JP H09208570A
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JP
Japan
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methyl
piperazinyl
phenylacetic acid
acceptable salt
pharmaceutically acceptable
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Withdrawn
Application number
JP8171924A
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English (en)
Inventor
Kazumi Ogata
一美 緒方
Kazuhiko Ito
和彦 伊藤
Yukihiro Sakagami
享宏 阪上
Shinya Ogino
真也 荻野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Senju Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Senju Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】新規の抗アレルギー剤および抗炎症剤を提供す
る。 【解決手段】次の式(I) 【化1】 [式(I)中、R1 は、ピリジン環あるいは次の式(I
V)または式(V)で表される基を示し、R2 は水素原
子または低級アルキル基を示す。 【化2】 式(IV)中、R3 は水素原子、低級アルキル基、ピリ
ジン環またはハロゲン原子で置換されていてもよいベン
ゼン環を示し、Xはハロゲン原子を示す。式(V)中、
4 およびR5 は、同一または異なって、水素原子、低
級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン原子または
カルボキシル基を示す。]で表されるベンジルピペラジ
ン誘導体またはその薬理学的に許容できる塩。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規かつ有用なベ
ンジルピペラジン誘導体、その製造法並びにそれを有効
成分として含有してなる抗アレルギー剤および抗炎症剤
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、種々の抗アレルギー剤が知られて
いるが、これらのうち抗アレルギー作用を有するピペラ
ジン誘導体として、オキサトミド(セルテクト)などが
既に市販されている。さらに、抗アレルギー作用を有す
るピペラジン誘導体として、セチリジンなどが知られて
いる(特公昭63−11353号公報)。しかしなが
ら、これら化合物の抗アレルギー作用は未だ充分満足す
べきものではなく、さらに強力な抗アレルギー作用を有
する化合物が求められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような状況下、本
発明者らは、これらの関連化合物の合成および薬効に関
して、鋭意研究を進めてきた。その結果、新規のベンジ
ルピペラジン誘導体の合成に成功し、しかもそれら化合
物が強力な抗アレルギー作用および抗炎症作用を有する
ことを見い出した。これら新知見に基づきさらに検討を
重ね、本発明を完成したものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、 (1)次の式(I)
【0005】
【化4】
【0006】[式(I)中、R1 は、ピリジン環あるい
は次の式(IV)または式(V)で表される基を示し、
2 は水素原子または低級アルキル基を示す。
【0007】
【化5】
【0008】式(IV)中、R3 は水素原子、低級アル
キル基、ピリジン環またはハロゲン原子で置換されてい
てもよいベンゼン環を示し、Xはハロゲン原子を示す。
式(V)中、R4 およびR5 は、同一または異なって、
水素原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲ
ン原子またはカルボキシル基を示す。]で表されるベン
ジルピペラジン誘導体またはその薬理学的に許容できる
塩(以下、本化合物という。)、
【0009】(2)上記(1)記載の化合物の製造法、
並びに
【0010】(3)上記(1)記載のピペラジン誘導体
またはその薬理学的に許容できる塩を有効成分として含
有してなる抗アレルギー剤および抗炎症剤に関する。
【0011】本化合物として、具体的には、下記の化合
物またはその薬理学的に許容できる塩が例示される。 (1)4−[(4−ジフェニルメチル−1−ピペラジニ
ル)メチル]フェニル酢酸メチルエステル (2)4−[(4−ジフェニルメチル−1−ピペラジニ
ル)メチル]フェニル酢酸 (3)4−[[4−(2−メトキシフェニル)−1−ピ
ペラジニル]メチル]フェニル酢酸 (4)4−[[4−(2−カルボキシフェニル)−1−
ピペラジニル]メチル]フェニル酢酸 (5)4−[[4−(2−ピリジル)−1−ピペラジニ
ル]メチル]フェニル酢酸 (6)4−[[4−(2−トリル)−1−ピペラジニ
ル]メチル]フェニル酢酸 (7)4−[(4−フェニル−1−ピペラジニル)メチ
ル]フェニル酢酸 (8)4−[[4−(2−フルオロフェニル)−1−ピ
ペラジニル]メチル]フェニル酢酸 (9)4−[[4−(2,5−ジメチルフェニル)−1
−ピペラジニル]メチル]フェニル酢酸 (10)4−[[4−(4−メトキシフェニル)−1−
ピペラジニル]メチル]フェニル酢酸 (11)4−[[4−(3−メトキシフェニル)−1−
ピペラジニル]メチル]フェニル酢酸 (12)4−[[4−(3−トリフルオロメチルフェニ
ル)−1−ピペラジニル]メチル]フェニル酢酸 (13)4−[[4−[フェニル−(2−ピリジル)メ
チル]−1−ピペラジニル]メチル]フェニル酢酸メチ
ルエステル (14)4−[[4−[フェニル−(2−ピリジル)メ
チル]−1−ピペラジニル]メチル}フェニル酢酸 (15)4−[[4−[(4−クロロフェニル)フェニ
ルメチル]−1−ピペラジニル]メチル]フェニル酢酸
メチルエステル (16)4−[[4−[(4−クロロフェニル)フェニ
ルメチル]−1−ピペラジニル]メチル]フェニル酢酸
【0012】式(I)中のR2 、式(IV)中のR3
よび式(V)中のR4 、R5 の低級アルキル基として
は、直鎖状、分岐状または環状であって、炭素数が1乃
至6のものが好ましい。具体的には、メチル基、エチル
基、n−プロピル基、iso−プロピル基、シクロプロ
ピル基、n−ブチル基、tert−ブチル基、sec−
ブチル基、n−ペンチル基、1−エチルプロピル基およ
びiso−ペンチル基などが挙げられる。
【0013】式(V)中のR4 およびR5 の低級アルコ
キシ基としては、直鎖状、分岐状または環状であって、
炭素数が1乃至6のものが好ましい。具体的には、メト
キシ基、エトキシ基、プロポキシ基、iso−プロポキ
シ基、n−ブトキシ基、iso−ブトキシ基、tert
−ブトキシ基、n−ペンチルオキシ基、ネオペンチルオ
キシ基、2−メチルブトキシ基、1,2−ジメチルプロ
ポキシ基および1−エチルプロポキシ基などが挙げられ
る。
【0014】式(IV)中、R3 はベンゼン環の場合環
上がハロゲン原子で置換されていてもよい。ハロゲン原
子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子およびヨ
ウ素原子が挙げられる。式(V)中のR4 およびR5
ハロゲン原子も前記と同義である。
【0015】式(I)で表される本化合物は、式(I
I)[式中、R1 は、前記と同義である。]で表される
ピペラジン誘導体および式(III)[式中、R2 は前
記と同義であり、Xはハロゲン原子を示し、そのハロゲ
ン原子は前記と同義である。]で表される4−ハロゲン
化メチルフェニル酢酸エステルを反応させることにより
合成することができる。以下、本化合物の製造法を詳細
に説明する。
【0016】
【化6】
【0017】原料物質である式(II)で表されるピペ
ラジン誘導体は、市販されたものを入手するか、または
公知の方法により、たとえば次の2つの方法のいずれか
により合成することができる。すなわち、下記の式で表
されるように、ハロゲン化ベンゼン誘導体とピペラジン
あるいはN−ベンジルピペラジンを炭酸アルカリ存在
下、有機溶媒中または無溶媒にて加熱することにより、
N−ベンジルピペラジンの場合はさらにパラジウムカー
ボン(Pd-C) により接触還元させることにより、化合物
(II)を得ることができる。式中、R4 、R5 および
Xは前記と同義である。
【0018】
【化7】
【0019】または、下記の式で表されるように、アニ
リン誘導体とビス(ジハロゲンエチル)アミンのハロゲ
ン塩とを有機溶媒中または無溶媒にて加熱することによ
り、化合物(II)を得ることができる。式中、R4
5 およびXは前記と同義である。
【0020】
【化8】
【0021】もう一方の原料物質である式(III)で
表される4−ハロゲン化メチルフェニル酢酸エステル
は、市販されたものを入手するか、または公知の方法に
より、たとえば次のようにして合成することができる。
すなわち、ハロゲン化メチルフェニル酢酸と低級アルコ
ールを、硫酸または塩化水素存在下、ジクロロエタン中
で加熱することにより得ることができる。式中、R2
よびXは前記と同義である。
【0022】
【化9】
【0023】このようにして得られた化合物(II)お
よび化合物(III)を、トリエチルアミンなどの有機
アミンの存在下、ジオキサンなどの不活性溶媒中で室温
で数時間反応させることによって、本化合物(I)を得
ることができる。本反応に用いられる溶媒としては、ジ
オキサンなどが好ましいが、その他本反応を阻害しない
ものであればいずれものであっても使用することができ
る。有機アミンとしては、特にトリエチルアミンやトリ
ブチルアミンなどが好ましい。次に、溶媒を減圧下で留
去した後、残渣を酢酸エチルなどで抽出して得られた結
晶をメチルアルコールなどの適宜の溶媒から再結晶し
て、本化合物のエステル体を高収率で得ることができ
る。
【0024】このようにして得られたエステル体を、ア
ルコール中またはアルコール水溶液中で、水酸化ナトリ
ウムまたは水酸化カリウムなどのアルカリ化合物で、室
温または加温下で数時間ケン化(エステル加水分解反
応)した後、溶媒を留去し、残渣に水を加えて溶解し、
さらに酢酸などの酸を加えて中性とし、析出する結晶を
濾取する。これをメチルアルコール−水などの適宜の溶
媒から再結晶して、本化合物のフリー体を高収率で得る
ことができる。
【0025】このようにして得られた本化合物(I)
は、公知の方法により、薬理学的に許容できる塩として
得てもよい。たとえば、得られた本化合物を適当な溶媒
中で、水酸化物、炭酸塩や炭酸水素塩などのアルカリ金
属イオンやアルカリ土類金属イオンを与える物質を添加
することにより目的の塩を得ることができる。塩への変
換は、本化合物を一旦反応液から単離した後行ってもよ
く、反応液から単離することなく行ってもよい。
【0026】このようにして得られる本化合物は、文献
未載の新規化合物であって、優れた抗アレルギー作用お
よび抗炎症作用を有しているので、極めて有用な化合物
である。
【0027】本発明の抗アレルギー剤および抗炎症剤に
用いられる本化合物は、遊離のものであっても、その薬
理学的に許容できる塩であっても、本発明の目的のため
適宜に使用することができる。その薬理学的に許容でき
る塩としては、たとえばナトリウム塩、カリウム塩など
のアルカリ金属塩およびカルシウム塩、マグネシウム塩
などのアルカリ土類塩などが例示される。また、塩酸
塩、硫酸塩や硝酸塩などの無機塩または酢酸塩、マレイ
ン酸塩や酒石酸などの有機塩などが例示される。これら
以外の塩であっても薬理学的に許容できる塩であればい
ずれのものであっても適宜に使用することができる。
【0028】本発明の抗アレルギー剤によって治療され
るアレルギー性疾患としては、たとえば気管支性喘息、
花粉症、アレルギー性鼻炎、食事性アレルギー性胃炎、
アレルギー性下痢、潰瘍性大腸炎、口内炎、結節性動脈
周囲炎、閉塞性動脈内膜炎、心内膜炎、蕁麻疹、湿疹、
接触性皮膚炎、フリクテン、交感性眼炎、アレルギー性
結膜炎およびアレルギー性角膜炎などが挙げられる。
【0029】本発明の抗炎症剤によって治療される炎症
性疾患としては、たとえば痔疾、慢性関節リウマチ、変
形性リウマチ、変形性脊椎症、変形性関節症、腰痛症、
痛風症発作、急性中耳炎、膀胱炎、前立腺炎、歯痛、葡
萄膜炎、副鼻腔炎などが挙げられる。
【0030】本発明の抗アレルギー剤および抗炎症剤
は、上記のような種々の疾患の治療のため、経口的にま
たは非経口的に適宜に使用される。製剤の形態として
は、たとえば錠剤、顆粒剤、散剤、カプセル剤、軟膏剤
などの固形製剤、または点眼剤、点鼻剤、点耳剤、シロ
ップ剤などの液剤のいずれの形にも公知の方法により適
宜調製することができる。これらの製剤には、通常用い
られる賦形剤、結合剤、崩壊剤、増粘剤、分散剤、再吸
収促進剤、緩衝剤、界面活性剤、保存剤、等張化剤、安
定化剤やpH調節剤などの各種添加剤を適宜使用しても
よい。
【0031】本化合物を抗アレルギー剤および抗炎症剤
として使用する場合の本化合物の用量は、使用する化合
物の種類、対象とする疾患の種類、患者の体重、年齢や
適応症状および投与方法などによっても異なるが、たと
えば注射剤の場合は、成人1日1回約0.1mg〜約30
mg、内服剤の場合は、成人1日数回、1回量約1mg〜約
100mg程度投与するのがよい。点眼剤として使用する
場合には、濃度約0.01(w/v)%〜0.5(w/
v)%程度のものを1回数滴、1日数回程度点眼するの
がよい。
【0032】本発明の抗アレルギー剤および抗炎症剤に
は、目的と必要に応じて、本化合物のうち1種または2
種以上を適宜組み合せて用いることもできる。
【0033】
【実施例】以下、実施例および製剤実施例を挙げて、本
発明をさらに詳細に説明する。
【0034】[実施例1]4−[(4−ジフェニルメチ
ル−1−ピペラジニル)メチル]フェニル酢酸 200mlのナス型フラスコに4−ブロモメチルフェニル
酢酸メチルエステル5.38g、1−ベンズヒドリルピ
ぺラジン6.06gおよびトリエチルアミン6.1mlに
ジオキサン100mlを加えて室温で5時間攪拌する。次
に、溶媒を留去し、残渣を酢酸エチルエステルにて抽出
し、水で洗浄し、溶媒を留去後、残渣をメタノールから
再結晶して、融点124℃〜125℃の4−[(4−ジ
フェニルメチル−1−ピペラジニル)メチル]フェニル
酢酸メチルエステル8.33gを得る。
【0035】 元素分析 C27302 2 として 理論値(%):C,78.23; H,7.29; N,6.76 実測値(%):C,77.98; H,7.13; N,6.60
【0036】このようにして得られた化合物2gをメチ
ルアルコール10mlと2N水酸化ナトリウム50mlの混
液を加えて3時間加熱還流する。反応混合液の溶媒を留
去し、残渣を水に溶解させ、不溶物を濾過する。濾液を
酢酸にて中性にし、析出した結晶を濾取する。さらに、
この結晶を2N塩酸に溶解させ不溶物を濾過する。濾液
を水酸化ナトリウム水溶液にて中性とし、析出した結晶
を濾取し、メタノール、水から再結晶し、融点183℃
〜185℃の目的化合物1.25gを得る。そのIRを
図1に示す。
【0037】 元素分析 C26282 2 として 理論値(%):C,77.97; H,7.05; N,6.99 実測値(%):C,77.80; H,6.97; N,6.96
【0038】[実施例2]4−[[4−(2−メトキシ
フェニル)−1−ピペラジニル]メチル]フェニル酢酸 4−ブロモメチルフェニル酢酸メチルエステル2.4
g、1−(2−メトキシフェニル)ピぺラジン1.9g
に、トリエチルアミン3mlおよびジオキサン80mlを加
えて溶かし、室温で4時間攪拌する。次に、溶媒を留去
し、残渣を酢酸エチルエステルにて抽出した。抽出液を
水洗した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去
した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー〔シリ
カゲル、ヘキサン−酢酸エチル(2:1)〕で処理し、
得られた油状物を2N水酸化ナトリウム30ml、メタノ
ール10mlの混合物を3時間加熱還流した後、溶媒を留
去した。残渣を水に溶解させ不溶物を濾別した後、濾液
を酢酸で中性としクロロホルムで抽出した。抽出液を留
去した残渣をメタノール−エチルエーテルから再結晶し
て、融点87℃〜90℃の目的化合物2.0gを得る。
そのIRを図2に示す。
【0039】 元素分析 C20242 3 ・1.0H2 Oとして 理論値(%):C,67.02; H,7.31; N,7.82 実測値(%):C,67.19; H,7.46; N,7.70
【0040】[実施例3]4−[[4−(2−カルボキ
シフェニル)−1−ピペラジニル]メチル]フェニル酢
酸 4−ブロモメチルフェニル酢酸メチルエステル2.4
g、2−ピペラジニル安息香酸エチルエステル酢酸塩
2.9g、トリエチルアミン3mlおよびジオキサン80
mlを用いて、実施例2と同様に反応処理して、エタノー
ル−水から再結晶して、融点179℃〜181℃の目的
化合物2.0gを得る。
【0041】 元素分析 C20222 4 ・0.5H2 Oとして 理論値(%):C,66.10; H,6.38; N,7.71 実測値(%):C,66.25; H,6.64; N,7.64
【0042】[実施例4]4−[[4−(2−ピリジ
ル)−1−ピペラジニル]メチル]フェニル酢酸塩酸塩 4−ブロモメチルフェニル酢酸メチルエステル2.2
g、1−(2−ピペラジニル)ピペラジン1.5g、ト
リエチルアミン1.9mlおよびジオキサン70mlを用い
て、実施例2と同様に反応処理して、2N塩酸水溶液に
て塩酸塩とした後、エタノール−エーテルから再結晶し
て、融点214℃〜216℃の目的化合物1.1gを得
る。
【0043】 元素分析 C18213 2 ・HCl・1.25H2 Oとして 理論値(%):C,58.37; H,6.33; N,11.35 実測値(%):C,58.39; H,6.27; N,11.29
【0044】[実施例5]4−[[4−(2−トリル)
−1−ピペラジニル]メチル]フェニル酢酸塩酸塩 4−ブロモメチルフェニル酢酸メチルエステル2.2
g、1−(2−トリル)ピペラジン塩酸塩1.9g、ト
リエチルアミン2.5mlおよびジオキサン80mlを用い
て、実施例2と同様に反応処理して、2N塩酸水溶液に
て塩酸塩とした後、エタノール−エーテルから再結晶し
て、融点249℃〜252℃の目的化合物1.7gを得
る。
【0045】 元素分析 C20242 2 ・HCl・1.75H2 Oとして 理論値(%):C,61.22; H,7.32; N,7.14 実測値(%):C,61.19; H,6.90; N,7.11
【0046】[実施例6]4−[(4−フェニル−1−
ピペラジニル)メチル]フェニル酢酸塩酸塩 4−ブロモメチルフェニル酢酸メチルエステル2.3
g、1−フェニルピペラジン2.0g、トリエチルアミ
ン2mlおよびジオキサン80mlを用いて、実施例2と同
様に反応処理して、2N塩酸水溶液にて塩酸塩とした
後、メタノール−エーテルから再結晶して、融点231
℃〜234℃の目的化合物2.0gを得る。
【0047】 元素分析 C19222 2 ・HCl・1.5H2 Oとして 理論値(%):C,61.04; H,7.01; N,7.49 実測値(%):C,61.04; H,6.72; N,7.47
【0048】[実施例7]4−[[4−(2−フルオロ
フェニル)−1−ピペラジニル]メチル]フェニル酢酸
塩酸塩 4−ブロモメチルフェニル酢酸3.4gをメタノール5
0mlに懸濁させトリエチルアミン2.1mlを滴下し均一
溶液とする。次に、これに1−(2−フルオロフェニ
ル)ピペラジン2.7gをメタノール50mlに溶解した
溶液を滴下終了後さらにトリエチルアミン2mlを滴下
し、室温で30分間攪拌した後、さらに2時間加熱還流
した。次に溶媒を留去し残渣を水に溶解させ、不純物を
濾別した後、濾液を酢酸にて中和しクロロホルムにより
抽出を行った。抽出液を留去し残渣に2N塩酸水溶液を
加え塩酸塩とした後アセトンから再結晶し、融点253
℃〜255℃の目的化合物3.0gを得る。
【0049】 元素分析 C19212 2 F・HCl・0.25H2 Oとして 理論値(%):C,61.79; H,6.14; N,7.58 実測値(%):C,61.85; H,5.93; N,7.47
【0050】[実施例8]4−[[4−(2,5−ジメ
チルフェニル)−1−ピペラジニル]メチル]フェニル
酢酸塩酸塩 4−ブロモメチルフェニル酢酸3.4g、2,5−ジメ
チルフェニルピペラジン2.9g、トリエチルアミン5
mlおよびメタノール100mlを用いて、実施例7と同様
に反応処理して、エタノール−水から再結晶し、融点2
60℃〜261℃の目的化合物2.3gを得る。
【0051】 元素分析 C21262 2 ・HCl・0.25H2 Oとして 理論値(%):C,66.48; H,7.31; N,7.38 実測値(%):C,66.71; H,7.26; N,7.36
【0052】[実施例9]4−[[4−(4−メトキシ
フェニル)−1−ピペラジニル]メチル]フェニル酢酸
2塩酸塩 4−ブロモメチルフェニル酢酸3.4g、1−(4−メ
トキシフェニル)ピペラジン2.9g、トリエチルアミ
ン5mlおよびメタノール100mlを用いて、実施例7と
同様に反応処理して、エタノール−エーテルから再結晶
し、融点225℃〜230℃の目的化合物2.4gを得
る。
【0053】 元素分析 C20242 3 ・2HClとして 理論値(%):C,58.12; H,6.34; N,6.78 実測値(%):C,58.06; H,6.38; N,6.73
【0054】[実施例10]4−[[4−(3−メトキ
シフェニル)−1−ピペラジニル]メチル]フェニル酢
酸2塩酸塩 4−ブロモメチルフェニル酢酸2.3g、1−(3−メ
トキシフェニル)ピペラジン1.9g、トリエチルアミ
ン3mlおよびメタノール100mlを用いて、実施例7と
同様に反応処理して、エタノール−エーテルから再結晶
し、融点176℃〜179℃の目的化合物1.6gを得
る。
【0055】 元素分析 C20242 3 ・2HCl・0.25H2 Oとして 理論値(%):C,57.49; H,6.39; N,6.70 実測値(%):C,57.76; H,6.35; N,6.80
【0056】[実施例11]4−[[4−(3−トリフ
ルオロメチル)−1−ピペラジニル]メチル]フェニル
酢酸塩酸塩 4−ブロモメチルフェニル酢酸2.4g、1−(3−ト
リフルオロメチル)フェニルピペラジン2.3g、トリ
エチルアミン1.7mlおよびジオキサン100mlを用い
て、実施例2と同様に反応処理して、2N塩酸水溶液に
て塩酸塩とした後、メタノール−アセトンから再結晶
し、融点173℃〜175℃の目的化合物2.3gを得
る。
【0057】 元素分析 C20212 2 3 ・HCl・1.25H2 Oとして 理論値(%):C,54.92; H,5.65; N,6.40 実測値(%):C,54.72; H,5.38; N,6.15
【0058】[実施例12]4−[[4−[フェニル−
(2−ピリジル)メチル]−1−ピペラジニル]メチ
ル]フェニル酢酸3塩酸塩 4−ブロモメチルフェニル酢酸メチルエステル2.8
g、1−[フェニル−(2−ピリジル)メチル]ピペラ
ジン2.9g、トリエチルアミン2mlおよびジオキサン
100mlを用いて、実施例1と同様に反応処理して、ベ
ンゼン−ヘキサンから再結晶し、融点122℃〜123
℃の4−[[4−[フェニル−(2−ピリジル)メチ
ル]−1−ピペラジニル]メチル]フェニル酢酸メチル
エステル2.47gを得る。
【0059】 元素分析 C26293 2 として 理論値(%):C 75.15; H,7.03; N,10.11 実測値(%):C,74.87; H,7.05; N,10.07 このようにして得られた化合物1.0gを実施例1と同
様に加水分解を行い、2N塩酸水溶液にて塩酸塩とした
後、アセトンから再結晶して、融点193℃〜195℃
の目的化合物0.8gを得る。
【0060】 元素分析 C25273 2 ・3HCl・H2 Oとして 理論値(%):C,56.77; H,6.10; N,7.94 実測値(%):C,56.69; H,6.15; N,7.62
【0061】[実施例13]4−[[4−[(4−クロ
ロフェニル)フェニルメチル]−1−ピペラジニル]メ
チル]フェニル酢酸 4−ブロモメチルフェニル酢酸2.4g、1−[(4−
クロロフェニル)フェニルメチル]ピペラジン2.9
g、トリエチルアミン2.8mlおよびジオキサン100
mlを用いて、実施例1と同様に反応処理して、ベンゼン
−ヘキサンから再結晶し、融点113℃〜115℃の4
−[[4−[(4−クロロフェニル)フェニルメチル]
−1−ピペラジニル]メチル]フェニル酢酸メチルエス
テル1.8gを得る。
【0062】 元素分析 C27292 2 Clとして 理論値(%):C 72.23; H,6.51; N,6.24 実測値(%):C,72.28; H,6.33; N,6.12 このようにして得られた化合物1.8gを実施例1と同
様に加水分解を行い、イソプロピルアルコールから再結
晶して、無定形結晶の目的化合物1.5gを得る。
【0063】 元素分析 C26272 2 Cl・1.5H2 Oとして 理論値(%):C,67.60; H,6.55; N,6.06 実測値(%):C,67.52; H,6.52; N,5.72
【0064】[実施例14]ラット背部受動的皮膚アナ
フィラキシー反応(PCA反応)に対する本化合物の経
口投与による効果 ラット背部PCA反応に対する本化合物の経口投与によ
る効果について試験した。
【0065】(方法)SLCより購入したウィスター系
雄性ラット(体重約100g)を60匹用いた。ラット
にペントバルビタール麻酔下、抗血清(16倍希釈)1
00μl を背部に皮内注射し、その48時間後に卵白ア
ルブミン(25mg/kg )とエバンスブルー(12.5mg
/kg )の混合液5ml/kg を静注し、PCA反応を惹起さ
せた。ラットをPCA反応惹起30分後に屠殺し、背部
の色素漏出部位を切取りホルムアミド6mlにて色素を抽
出し、吸光度(625nm)を測定した。試験物質は、P
CA反応惹起60分前に経口投与した。
【0066】(結果)その結果を表1および表2に示
す。
【0067】
【表1】 ラット背部PCA反応に対する本化合物の経口投与による効果 試験物質 投与量 吸光度 抑制率 (mg/kg ) (Abs.) (%) 0.5%CMC − 0.438±0.048 − 実施例1の化合物 30 0.128±0.041* 70.8 各値は平均±標準偏差(n=5)を示す。 対照群(CMC)に対する有意差: *;p<0.01. CMC:カルボキシメチルセルロース
【0068】
【表2】 ラット背部PCA反応に対する本化合物の経口投与による効果 試験物質 投与量 抑制率 (mg/kg ) (%) 実施例2の化合物 30 60.5** 実施例5の化合物 30 57.3** 実施例6の化合物 30 19.5* 実施例7の化合物 30 23.8** 実施例9の化合物 30 22.5** 実施例12のエステル体 30 49.0** 実施例12のフリー体 30 38.2** 各値は平均±標準偏差(n=6〜7)を示す。 対照群(CMC)に対する有意差: *;p<0.05,**;p<0.01.
【0069】表1から明らかなように、実施例1の化合
物の30mg/kg の経口投与により、PCA反応を70.
8%と有意に抑制した。また、表2から明らかなよう
に、実施例2、5、6、7、9の化合物においても有意
な抗アレルギー作用が認められた。この結果から、本化
合物は抗アレルギー剤として有用であることが判った。
【0070】[実施例15]ラット結膜受動的皮膚アナ
フィラキシー反応(PCA反応)に対する本化合物の経
口投与による効果 ラット結膜PCA反応に対する本化合物の経口投与によ
る効果について試験した。
【0071】(方法)SLCより購入したウィスター系
雄性ラット(体重約100g)を19匹用いた。ラット
にペントバルビタール麻酔下、抗血清(8倍希釈)50
μl を眼瞼結膜下に注射し、その48時間後に卵白アル
ブミン(25mg/kg )とエバンスブルー(12.5mg/k
g )の混合液5ml/kg を静注し、結膜PCA反応を惹起
させた。ラットをPCA反応惹起30分後に屠殺し、眼
瞼結膜の色素漏出部位を切取りホルムアミド3mlにて色
素を抽出し、吸光度(625nm)を測定した。試験物質
は、PCA反応惹起60分前に経口投与した。
【0072】(結果)その結果を表3に示す。
【0073】
【表3】 ラット結膜PCA反応に対する本化合物の経口投与による効果 試験物質 投与量 吸光度 抑制率 (mg/kg ) (Abs.) (%) 0.5%CMC − 0.611±0.276 − 実施例1の化合物 10 0.212±0.032* 65.3 30 0.128±0.046* 79.1 100 0.104±0.052* 83.0 各値は平均±標準偏差(n=4〜5)を示す。 対照群(CMC)に対する有意差: *;p<0.01.
【0074】表3から明らかなように、本化合物の1
0、30、100mg/kg の経口投与により、用量依存的
に結膜PCA反応を各々65.3%、79.1%、8
3.0%と有意に抑制した。この結果から、本化合物は
抗アレルギー剤として有用であることが判った。
【0075】[実施例16]ラット結膜PCA反応に対
する本化合物の点眼による効果 ラット結膜PCA反応に対する本化合物の点眼による効
果について試験した。
【0076】(方法)SLCより購入したウィスター系
雄性ラット(体重約100g)を23匹用いた。ラット
にペントバルビタール麻酔下、抗血清(8倍希釈)50
μl を眼瞼結膜下に注射し、その48時間後に卵白アル
ブミン(25mg/kg )とエバンスブルー(12.5mg/k
g )の混合液5ml/kg を静注し、結膜PCA反応を惹起
させた。ラットをPCA反応惹起後30分後に屠殺し、
眼瞼結膜の色素漏出部位を切取りホルムアミド3mlにて
色素を抽出し、吸光度(625nm)を測定した。試験物
質は、PCA反応惹起30、60分前に10μl 点眼し
た。
【0077】(結果)その結果を表4に示す。
【0078】
【表4】 ラット結膜PCA反応に対する本化合物の点眼による効果 試験物質 濃度 吸光度 抑制率 (%) (Abs.) (%) 生理食塩液 − 0.509±0.073 − 実施例1の化合物 0.125 0.409±0.128 19.6 0.25 0.350±0.132* 31.2 0.5 0.293±0.030** 42.4 各値は平均±標準偏差(n=5〜6)を示す。 対照群(生理食塩液)に対する有意差:* ;p<0.05,**;p<0.01.
【0079】表4から明らかなように、本化合物は0.
125%、0.25%、0.5%濃度溶液の点眼によ
り、結膜PCA反応を各々19.6%、31.2%、4
2.4%と濃度依存的に抑制した。この結果から、本化
合物は抗アレルギー用点眼剤としても有用であることが
判った。
【0080】[実施例17]ラットヒスタミン炎症に対
する本化合物の経口投与による効果 本化合物のラットヒスタミン炎症に対する経口投与によ
る効果について試験した。
【0081】(方法)SLCより購入したウィスター系
雄性ラット(体重約100g)を57匹用いた。ラット
にエバンスブルー50mg/5ml/kg を静注し、直後に0.
1%二リン酸ヒスタミン溶液50μl を背部に皮内注射
し、ヒスタミン炎症を惹起させた。ヒスタミン炎症惹起
30分後にラットを屠殺し、背部の色素漏出部位を切取
り、ホルムアミド5mlにて色素を抽出し、吸光度(62
5nm) を測定した。試験物質は、ヒスタミン炎症惹起6
0分前に経口投与した。
【0082】(結果)その結果を表5に示す。
【0083】
【表5】 ラットヒスタミン炎症に対する本化合物の経口投与による効果 試験物質 投与量 吸光度 抑制率 (mg/kg) (Abs.) (%) 0.5%CMC − 1.629±0.353 − 実施例1の化合物 0.3 0.479±0.076* 70.6 1 0.255±0.066* 84.3 3 0.200±0.122* 87.7 0.5%CMC − 0.914±0.293 − 実施例2の化合物 3 0.734±0.201 19.7 10 0.586±0.177* 35.9 30 0.347±0.071* 62.0 100 0.316±0.104* 65.4 各値は平均±標準偏差(n=5〜7)を示す。 対照群(CMC)に対する有意差: *;p<0.01.
【0084】表5から明らかなように、実施例1の化合
物は0.3、1、3mg/kg の経口投与により、用量依存
的にヒスタミン炎症を各々70.6%、84.3%、8
7.7%抑制した。また、実施例2の化合物は3、1
0、30、100mg/kg の経口投与により用量依存的に
ヒスタミン炎症を各々19.7%、35.9%、62.
0%、65.4%抑制した。この結果から、本化合物は
抗アレルギー剤として有用であることが判った。
【0085】[実施例18]ラットヒスタミン眼瞼結膜
浮腫に対する本化合物の点眼による効果 本化合物のラットヒスタミン眼瞼結膜に対する点眼によ
る効果について試験した。
【0086】(方法)SLCより購入したウィスター系
雄性ラット(体重約100g)を19匹用いた。ラット
にペントバルビタール麻酔下、0.1%二リン酸ヒスタ
ミン溶液50μl を眼瞼結膜下に注射し、眼瞼結膜浮腫
を惹起させた。ヒスタミン眼瞼注射1時間後にラットを
屠殺し、結膜浮腫を切取り、重量(mg)を測定した。試
験物質は、ヒスタミン眼瞼注射の30、60分前に10
μl ずつ点眼した。
【0087】(結果)その結果を表6に示す。
【0088】
【表6】 ラットヒスタミン眼瞼結膜浮腫に対する本化合物の点眼による効果 試験物質 濃度 浮腫重量 抑制率 (%) (mg) (%) 生理食塩液 − 47.8±11.4 − 実施例1の化合物 0.125 29.6± 8.4* 38.1 0.25 24.4± 6.1* 49.0 0.5 15.8± 4.5* 66.9 各値は平均±標準偏差(n=4〜5)を示す。 対照群(生理食塩液)に対する有意差: *;p<0.01.
【0089】表6から明らかなように、本化合物は0.
125%、0.25%、0.5%濃度溶液の点眼で各々
38.1%、49.0%、66.9%と有意に浮腫重量
を抑制した。この結果から、本化合物は抗アレルギー点
眼剤として有用であることが判った。
【0090】[実施例19]DNFB(ジニトロフルオ
ロベンゼン)誘発接触性皮膚炎に対する本化合物の効果 DNFB誘発接触性皮膚炎に対する本化合物の効果につ
いて試験した。
【0091】(方法)日本クレアより購入した8週齢の
C57BL/6J系雌性マウス31匹を使用した。0.
5%DNFBアセトン溶液30μl を除毛したマウスの
腹部に塗布し、感作を行った。感作5日後にマウス右側
耳介内外面に0.1%DNFBアセトン溶液50μl を
塗布し惹起を行い、その24時間後にマウス右側耳介の
厚みをダイヤルシックネスゲージを用いて測定し、惹起
前の厚みより浮腫率(%)を測定した。試験物質は、惹
起60分前にマウス右側耳介内外面に50μl を塗布し
た。
【0092】(結果)その結果を表7に示す。
【0093】
【表7】 DNFB誘発接触性皮膚炎に対する本化合物の効果 試験物質 濃度 浮腫率 抑制率 (%) (%) (%) メタノール − 86.8±18.6 − 実施例1の化合物 0.125 42.3± 7.0* 51.2 0.25 38.2±12.2* 56.0 0.5 35.5± 7.9* 59.1 インドメタシン 1.0 21.9± 6.9* 74.8 各値は平均±標準偏差(n=6〜7)を示す。 対照群(メタノール)に対する有意差: * ;p<0.01.
【0094】表7から明らかなように、本化合物は0.
125%、0.25%、0.5%でDNFB誘発耳介浮
腫をそれぞれ51.2%、56.0%、59.1%と有
意に抑制した。また、インドメタシン1.0%は同浮腫
を74.8%と有意に抑制した。この結果から、本化合
物は接触性皮膚炎に対し有用であることが判った。
【0095】[実施例20]アラキドン酸誘発耳介浮腫
に対する本化合物の効果 本化合物のアラキドン酸誘発耳介浮腫に対する効果につ
いて試験した。
【0096】(方法)SLCより購入した5週齢のIC
R系雄性マウス25匹を用いた。マウスの右側耳介内外
面にアラキドン酸アセトン溶液(12.5mg/ml )を1
0μl ずつ耳介全体に拡がるように塗布し、耳介浮腫を
惹起させた。惹起1時間後にマウス右側耳介の厚みをダ
イヤルシックネスゲージを用いて測定し、惹起前の厚み
より浮腫率を算出した。試験物質は、惹起30分前にマ
ウス右側耳介内外面に20μl を塗布した。
【0097】(結果)その結果を表8に示す。
【0098】
【表8】 アラキドン酸誘発耳介浮腫に対する本化合物の効果 試験物質 濃度 浮腫率 抑制率 (%) (%) (%) メタノール − 60.7±14.0 − 実施例1の化合物 0.25 49.0± 9.4 19.3 0.5 24.5±13.5* 59.6 インドメタシン 1.0 17.2±14.8* 71.7 各値は平均±標準偏差(n=6〜7)を示す。 対照群(メタノール)に対する有意差: *;p<0.01.
【0099】表8から明らかなように、0.5%の本化
合物(メタノールに溶解)はアラキドン酸誘発耳介浮腫
を有意に59.6%抑制した。一方、1.0%インドメ
タシン(メタノールに溶解)は同浮腫を有意に71.7
%抑制した。これらの結果から、本化合物は抗炎症剤と
して有用であることが判った。
【0100】[実施例21]ラットカラゲニン足蹠浮腫
に対する本化合物の経口投与による効果 ラットカラゲニン足蹠浮腫に対する本化合物の経口投与
による効果について試験した。
【0101】(方法)SLCより購入した4週齢のS.
D.系雄性ラットを37匹用いた。1%λ−カラゲニン
溶液0.1mlをラットの右側後肢足蹠皮下に注入して足
蹠浮腫を惹起させた。カラゲニン注射の2時間後に足容
積を測定し、浮腫率(%)を算出した。試験物質は、カ
ラゲニン注射の1時間前に経口投与した。
【0102】(結果)その結果を表9および表10に示
す。
【0103】
【表9】 ラットカラゲニン足蹠浮腫に対する本化合物の経口投与による効果 試験物質 投与量 浮腫率 抑制率 (mg/kg) (%) (%) 0.5%CMC − 58.2±16.5 − 実施例2の化合物 100 27.3± 7.2* 53.0 インドメタシン 30 37.9±11.0* 34.8 各値は平均±標準偏差(n=6〜7)を示す。 対照群(CMC)に対する有意差: *;p<0.01.
【0104】
【表10】 ラットカラゲニン足蹠浮腫に対する本化合物の経口投与による効果 試験物質 投与量 抑制率 (mg/kg) (%) 実施例5の化合物 100 39.3** 実施例6の化合物 100 16.6* 実施例7の化合物 100 42.7** 各値は平均±標準偏差(n=6)を示す。 対照群(CMC)に対する有意差: *;p<0.05,**;p<0.01.
【0105】表9から明らかなように、実施例2の化合
物は100mg/kg の経口投与により、ラットカラゲニン
足蹠浮腫を有意に53.0%抑制した。また、表10か
ら明らかなように、実施例5、6、7の化合物について
も有意な足蹠浮腫な抑制作用が認められた。一方、イン
ドメタシンは30mg/kg の経口投与により、有意に3
4.8%抑制した。これらの結果から、本化合物は抗炎
症剤として有用であることが判った。
【0106】[製剤実施例1]内服錠 4−[(4−ジフェニルメチル−1−ピペラジニル)メ
チル]フェニル酢酸30mg 乳糖 80mg デンプン 17mg ステアリン酸マグネシウム 3mg 以上の成分を1錠分の材料として、常法により錠剤を成
型する。必要に応じて糖衣を付してもよい。
【0107】[製剤実施例2]点眼剤 4−[(4−ジフェニルメチル−1−ピペラジニル)メ
チル]フェニル酢酸100mg ホウ酸 700mg ホウ砂 400mg 塩化ナトリウム 500mg p−オキシ安息香酸メチル 26mg p−オキシ安息香酸プロピル 14mg 滅菌精製水 全量100ml 以上の成分を常法により混和して点眼剤とする。
【0108】[製剤実施例3]軟膏剤 4−[(4−ジフェニルメチル−1−ピペラジニル)メ
チル]フェニル酢酸500mg 親水軟膏 全量100g 以上の成分を常法により混和して軟膏剤とする。
【0109】 [製剤実施例4]点眼剤 4−[[4−(2−メトキシフェニル)−1−ピペラジニル]メチル]フェ ニル酢酸 500mg ホウ酸 800mg ホウ砂 200mg 塩化ナトリウム 500mg クロロブタノール 300mg 滅菌精製水 全量100ml 以上の成分を常法により混和して点眼剤とする。
【0110】
【発明の効果】本化合物のベンジルピペラジン誘導体お
よびその薬理学的に許容できる塩は、優れた抗アレルギ
ー作用および抗炎症作用を有しているので、各種アレル
ギー性疾患および炎症性疾患の治療のため有利に用いる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1において合成した4−[(4−ジフェ
ニルメチル−1−ピペラジニル)メチル]フェニル酢酸
の赤外線吸収スペクトル(IR)を示す。
【図2】実施例2において合成した4−[[4−(2−
メトキシフェニル)−1−ピペラジニル]メチル]フェ
ニル酢酸の赤外線吸収スペクトル(IR)を示す。

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の式(I) 【化1】 [式(I)中、R1 は、ピリジン環あるいは次の式(I
    V)または式(V)で表される基を示し、R2 は水素原
    子または低級アルキル基を示す。 【化2】 式(IV)中、R3 は水素原子、低級アルキル基、ピリ
    ジン環またはハロゲン原子で置換されていてもよいベン
    ゼン環を示し、Xはハロゲン原子を示す。式(V)中、
    4 およびR5 は、同一または異なって、水素原子、低
    級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン原子または
    カルボキシル基を示す。]で表されるベンジルピペラジ
    ン誘導体またはその薬理学的に許容できる塩。
  2. 【請求項2】 4−[(4−ジフェニルメチル−1−ピ
    ペラジニル)メチル]フェニル酢酸メチルエステルであ
    る請求項1記載のベンジルピペラジン誘導体またはその
    薬理学的に許容できる塩。
  3. 【請求項3】 4−[(4−ジフェニルメチル−1−ピ
    ペラジニル)メチル]フェニル酢酸である請求項1記載
    のベンジルピペラジン誘導体またはその薬理学的に許容
    できる塩。
  4. 【請求項4】 4−[[4−(2−メトキシフェニル)
    −1−ピペラジニル]メチル]フェニル酢酸である請求
    項1記載のベンジルピペラジン誘導体またはその薬理学
    的に許容できる塩。
  5. 【請求項5】 4−[[4−(2−カルボキシフェニ
    ル)−1−ピペラジニル]メチル]フェニル酢酸である
    請求項1記載のベンジルピペラジン誘導体またはその薬
    理学的に許容できる塩。
  6. 【請求項6】 4−[[4−(2−ピリジル)−1−ピ
    ペラジニル]メチル]フェニル酢酸である請求項1記載
    のベンジルピペラジン誘導体またはその薬理学的に許容
    できる塩。
  7. 【請求項7】 4−[[4−(2−トリル)−1−ピペ
    ラジニル]メチル]フェニル酢酸である請求項1記載の
    ベンジルピペラジン誘導体またはその薬理学的に許容で
    きる塩。
  8. 【請求項8】 4−[(4−フェニル−1−ピペラジニ
    ル)メチル]フェニル酢酸である請求項1記載のベンジ
    ルピペラジン誘導体またはその薬理学的に許容できる
    塩。
  9. 【請求項9】 4−[[4−(2−フルオロフェニル)
    −1−ピペラジニル]メチル]フェニル酢酸である請求
    項1記載のベンジルピペラジン誘導体またはその薬理学
    的に許容できる塩。
  10. 【請求項10】 4−[[4−(2,5−ジメチルフェ
    ニル)−1−ピペラジニル]メチル]フェニル酢酸であ
    る請求項1記載のベンジルピペラジン誘導体またはその
    薬理学的に許容できる塩。
  11. 【請求項11】 4−[[4−(4−メトキシフェニ
    ル)−1−ピペラジニル]メチル]フェニル酢酸である
    請求項1記載のベンジルピペラジン誘導体またはその薬
    理学的に許容できる塩。
  12. 【請求項12】 4−[[4−(3−メトキシフェニ
    ル)−1−ピペラジニル]メチル]フェニル酢酸である
    請求項1記載のベンジルピペラジン誘導体またはその薬
    理学的に許容できる塩。
  13. 【請求項13】 4−[[4−(3−トリフルオロメチ
    ルフェニル)−1−ピペラジニル]メチル]フェニル酢
    酸である請求項1記載のベンジルピペラジン誘導体また
    はその薬理学的に許容できる塩。
  14. 【請求項14】 4−[[4−[フェニル−(2−ピリ
    ジル)メチル]−1−ピペラジニル]メチル]フェニル
    酢酸メチルエステルである請求項1記載のベンジルピペ
    ラジン誘導体またはその薬理学的に許容できる塩。
  15. 【請求項15】 4−[[4−[フェニル−(2−ピリ
    ジル)メチル]−1−ピペラジニル]メチル]フェニル
    酢酸である請求項1記載のベンジルピペラジン誘導体ま
    たはその薬理学的に許容できる塩。
  16. 【請求項16】 4−[[4−[(4−クロロフェニ
    ル)フェニルメチル]−1−ピペラジニル]メチル]フ
    ェニル酢酸メチルエステルである請求項1記載のベンジ
    ルピペラジン誘導体またはその薬理学的に許容できる
    塩。
  17. 【請求項17】 4−[[4−[(4−クロロフェニ
    ル)フェニルメチル]−1−ピペラジニル]メチル]フ
    ェニル酢酸である請求項1記載のベンジルピペラジン誘
    導体またはその薬理学的に許容できる塩。
  18. 【請求項18】 次の式(II)[式中、R1 は前記と
    同義である。]で表されるピペラジン誘導体および次の
    式(III)[式中、R2 は前記と同義であり、Xはハ
    ロゲン原子を示す。]で表される4−ハロゲン化メチル
    フェニル酢酸エステルを反応させ、あるいは、これら化
    合物をさらに加水分解させることを特徴とする請求項1
    乃至17記載のベンジルピペラジン誘導体またはその薬
    理学的に許容できる塩の製造法。 【化3】
  19. 【請求項19】 請求項1乃至17記載のベンジルピペ
    ラジン誘導体またはその薬理学的に許容できる塩を有効
    成分として含有してなる抗アレルギー剤。
  20. 【請求項20】 請求項1乃至17記載のベンジルピペ
    ラジン誘導体またはその薬理学的に許容できる塩を有効
    成分として含有してなる抗炎症剤。
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