JPH09209129A - 磁気記録媒体の製造方法及び製造装置 - Google Patents
磁気記録媒体の製造方法及び製造装置Info
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- JPH09209129A JPH09209129A JP1596196A JP1596196A JPH09209129A JP H09209129 A JPH09209129 A JP H09209129A JP 1596196 A JP1596196 A JP 1596196A JP 1596196 A JP1596196 A JP 1596196A JP H09209129 A JPH09209129 A JP H09209129A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 磁性材料を真空槽外の大気中から連続して真
空槽内に供給し、安価な磁気記録媒体を得る。 【解決手段】 非磁性支持体2上に真空薄膜形成技術に
より強磁性金属薄膜を形成するに際し、該強磁性金属薄
膜の構成材料として使用される金属又は合金等の強磁性
材料9を真空槽1外の大気中から蒸着源に連続的に供給
する。この強磁性材料9の供給手段としては、複数の排
気手段により大気圧と真空槽内の圧力の差が一定に保た
れるようになされた差動排気機構等が好ましい。
空槽内に供給し、安価な磁気記録媒体を得る。 【解決手段】 非磁性支持体2上に真空薄膜形成技術に
より強磁性金属薄膜を形成するに際し、該強磁性金属薄
膜の構成材料として使用される金属又は合金等の強磁性
材料9を真空槽1外の大気中から蒸着源に連続的に供給
する。この強磁性材料9の供給手段としては、複数の排
気手段により大気圧と真空槽内の圧力の差が一定に保た
れるようになされた差動排気機構等が好ましい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非磁性支持体上に
真空薄膜形成技術により強磁性金属薄膜からなる磁性層
を成膜する際に用いて好適な磁気記録媒体の製造方法及
び製造装置に関する。
真空薄膜形成技術により強磁性金属薄膜からなる磁性層
を成膜する際に用いて好適な磁気記録媒体の製造方法及
び製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばビデオテープレコーダ等の磁気記
録の分野においては、高密度化が一層強く要求されてお
り、これに対応する磁気記録媒体として、金属、或いは
Co−Ni合金、Co−Cr合金、Co−O等の強磁性
金属材料を、メッキや真空薄膜形成技術(真空蒸着法や
スパッタリング法、イオンプレーティング法等)によっ
てポリエステルフィルムやポリアミド、ポリイミドフィ
ルム等の非磁性支持体上に直接被着せしめて磁性層を形
成する、いわゆる金属磁性薄膜型の磁気記録媒体が提案
され注目を集めている。
録の分野においては、高密度化が一層強く要求されてお
り、これに対応する磁気記録媒体として、金属、或いは
Co−Ni合金、Co−Cr合金、Co−O等の強磁性
金属材料を、メッキや真空薄膜形成技術(真空蒸着法や
スパッタリング法、イオンプレーティング法等)によっ
てポリエステルフィルムやポリアミド、ポリイミドフィ
ルム等の非磁性支持体上に直接被着せしめて磁性層を形
成する、いわゆる金属磁性薄膜型の磁気記録媒体が提案
され注目を集めている。
【0003】この金属磁性薄膜型の磁気記録媒体は、抗
磁力や角形比等に優れ、磁性層の厚みを極めて薄くでき
る為、記録減磁や再生時の厚み損失が著しく小さく短波
長での電磁変換特性に優れるばかりでなく、磁性層中に
非磁性材であるバインダーを混入する必要がないため磁
性材料の充填密度を高めることができる等、数々の利点
を有している。このため、この金属磁性薄膜型の磁気記
録媒体は、磁気特性的な優位さ故に高密度磁気記録の主
流になると考えられる。
磁力や角形比等に優れ、磁性層の厚みを極めて薄くでき
る為、記録減磁や再生時の厚み損失が著しく小さく短波
長での電磁変換特性に優れるばかりでなく、磁性層中に
非磁性材であるバインダーを混入する必要がないため磁
性材料の充填密度を高めることができる等、数々の利点
を有している。このため、この金属磁性薄膜型の磁気記
録媒体は、磁気特性的な優位さ故に高密度磁気記録の主
流になると考えられる。
【0004】かかる金属磁性薄膜型の磁気記録媒体にお
いては、電磁変換特性を向上させ、より高出力化を図る
ために、磁性層を形成する際に、磁性層を構成する磁性
材料を非磁性支持体の表面に対して斜め方向から蒸着さ
せる、いわゆる斜方蒸着法が使用されている。
いては、電磁変換特性を向上させ、より高出力化を図る
ために、磁性層を形成する際に、磁性層を構成する磁性
材料を非磁性支持体の表面に対して斜め方向から蒸着さ
せる、いわゆる斜方蒸着法が使用されている。
【0005】この斜方蒸着法により磁気記録媒体を製造
するに際し、蒸着源より蒸発せしめられた蒸気流をシャ
ッタやマスクで覆い、被処理体である非磁性支持体の表
面に対して所定の入射角を有して斜め入射する蒸着成分
のみを使用することで優れた磁気特性及び電磁変換特性
を実現している。このため、上記非磁性支持体の表面に
対して所定の入射角を有する蒸着成分以外の余分な蒸着
成分は、水冷された上記シャッタやマスクに付着し、蒸
着終了後に清掃破棄されるようになされている。
するに際し、蒸着源より蒸発せしめられた蒸気流をシャ
ッタやマスクで覆い、被処理体である非磁性支持体の表
面に対して所定の入射角を有して斜め入射する蒸着成分
のみを使用することで優れた磁気特性及び電磁変換特性
を実現している。このため、上記非磁性支持体の表面に
対して所定の入射角を有する蒸着成分以外の余分な蒸着
成分は、水冷された上記シャッタやマスクに付着し、蒸
着終了後に清掃破棄されるようになされている。
【0006】また、この斜方蒸着法では、生産性の向上
を図るために、長時間の連続蒸着を行うのが一般的であ
る。このような状況から、上記磁性層の構成材料である
金属又は合金の供給を連続して、又は断続的に行う必要
がある。
を図るために、長時間の連続蒸着を行うのが一般的であ
る。このような状況から、上記磁性層の構成材料である
金属又は合金の供給を連続して、又は断続的に行う必要
がある。
【0007】このような金属又は合金の供給方法として
は、一般的には直径10mm以下の線状体(ワイヤー)
でルツボ上部より連続的に供給するワイヤー法や、直径
10mm程度で長さが数10mm程度のペレット状の金
属又は合金材料を一定間隔でルツボ内に投入するペレッ
ト供給方式、直径60〜80mmの棒状に加工された金
属又は合金材料をルツボ下部から連続的に上昇させるロ
ッドフィード方式等が使用されている。
は、一般的には直径10mm以下の線状体(ワイヤー)
でルツボ上部より連続的に供給するワイヤー法や、直径
10mm程度で長さが数10mm程度のペレット状の金
属又は合金材料を一定間隔でルツボ内に投入するペレッ
ト供給方式、直径60〜80mmの棒状に加工された金
属又は合金材料をルツボ下部から連続的に上昇させるロ
ッドフィード方式等が使用されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
金属又は合金の供給方法には、いずれの場合も以下のよ
うな問題点が存在する。
金属又は合金の供給方法には、いずれの場合も以下のよ
うな問題点が存在する。
【0009】即ち、上記ワイヤー法は、金属又は合金を
線状(ワイヤー状)に加工するための加工費が高く合金
コストが大きい。
線状(ワイヤー状)に加工するための加工費が高く合金
コストが大きい。
【0010】同様に、上記ペレット供給方式も一度ワイ
ヤー状に金属又は合金を加工し、更にそのワイヤーを一
定長に切断するため、加工費が高く、しかもルツボへの
供給時にルツボ内の金属又は合金の湯面の暴れやスプラ
ッシュ等が問題となる。
ヤー状に金属又は合金を加工し、更にそのワイヤーを一
定長に切断するため、加工費が高く、しかもルツボへの
供給時にルツボ内の金属又は合金の湯面の暴れやスプラ
ッシュ等が問題となる。
【0011】また、上記ロッドフィード方式は、加工費
の点では上述の2者に勝るものの、直径の大きな材料を
ルツボ下部、若しくは横方から供給する構造をとる必要
があり、蒸着装置の大型化が避けられないという欠点を
抱えている。
の点では上述の2者に勝るものの、直径の大きな材料を
ルツボ下部、若しくは横方から供給する構造をとる必要
があり、蒸着装置の大型化が避けられないという欠点を
抱えている。
【0012】更に、これら供給方法においては、金属又
は合金は蒸着のバッチ毎に真空槽内にセッティングさ
れ、真空排気前に真空槽内に供給配置されるという方法
をとっている。
は合金は蒸着のバッチ毎に真空槽内にセッティングさ
れ、真空排気前に真空槽内に供給配置されるという方法
をとっている。
【0013】このため、磁性材料の形状異常等による供
給中断や供給機構のトラブル等が発生した場合、蒸着を
中断して真空槽を大気圧に戻し、復旧後に再び真空排気
を行ってから蒸着を再開しなければならない。
給中断や供給機構のトラブル等が発生した場合、蒸着を
中断して真空槽を大気圧に戻し、復旧後に再び真空排気
を行ってから蒸着を再開しなければならない。
【0014】また、ワイヤー状合金(金属)やロッドフ
ィード用合金(金属)は、1回の蒸着で使用する長さ
(の整数倍)にして製造しないと、端数が発生し該端数
部分は再溶解する等の処理を行う必要があり、無駄にな
る割合が大きくコスト的な点から改善が要求されてい
る。
ィード用合金(金属)は、1回の蒸着で使用する長さ
(の整数倍)にして製造しないと、端数が発生し該端数
部分は再溶解する等の処理を行う必要があり、無駄にな
る割合が大きくコスト的な点から改善が要求されてい
る。
【0015】そこで、本発明は、このような実情に鑑み
て提案されたものであって、磁性材料を真空槽外の大気
中から連続して真空槽内に供給し、安価な磁気記録媒体
を得ることを可能とする磁気記録媒体の製造方法及び製
造装置を提供する事を目的とする。
て提案されたものであって、磁性材料を真空槽外の大気
中から連続して真空槽内に供給し、安価な磁気記録媒体
を得ることを可能とする磁気記録媒体の製造方法及び製
造装置を提供する事を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上述の目
的を達成せんものと鋭意研究の結果、磁性材料を真空槽
外の大気中から連続的に供給する機構を設置して成膜を
行うことにより、磁性材料の加工費をかけることなく、
効率的な連続蒸着が可能となり、安価な磁気記録媒体を
製造することが可能となることをみいだし、本発明を完
成するに至ったものである。
的を達成せんものと鋭意研究の結果、磁性材料を真空槽
外の大気中から連続的に供給する機構を設置して成膜を
行うことにより、磁性材料の加工費をかけることなく、
効率的な連続蒸着が可能となり、安価な磁気記録媒体を
製造することが可能となることをみいだし、本発明を完
成するに至ったものである。
【0017】即ち、本発明の磁気記録媒体の製造方法
は、非磁性支持体上に真空薄膜形成技術により強磁性金
属薄膜を形成する磁気記録媒体の製造方法において、上
記強磁性金属薄膜を形成する際に、該強磁性金属薄膜の
構成材料として使用される金属又は合金を真空槽外の大
気中から連続的に供給することを特徴とするものであ
る。
は、非磁性支持体上に真空薄膜形成技術により強磁性金
属薄膜を形成する磁気記録媒体の製造方法において、上
記強磁性金属薄膜を形成する際に、該強磁性金属薄膜の
構成材料として使用される金属又は合金を真空槽外の大
気中から連続的に供給することを特徴とするものであ
る。
【0018】また、本発明の磁気記録媒体の製造装置
は、非磁性支持体上に真空薄膜形成技術により強磁性金
属薄膜を形成する磁気記録媒体の製造装置において、上
記強磁性金属薄膜の構成材料として使用される金属又は
合金を真空槽外の大気中から連続的に供給する機構を有
することを特徴とするものである。
は、非磁性支持体上に真空薄膜形成技術により強磁性金
属薄膜を形成する磁気記録媒体の製造装置において、上
記強磁性金属薄膜の構成材料として使用される金属又は
合金を真空槽外の大気中から連続的に供給する機構を有
することを特徴とするものである。
【0019】本発明の製造方法及び製造装置により製造
される磁気記録媒体としては、非磁性支持体上に真空薄
膜形成技術により強磁性金属薄膜が磁性層として形成さ
れる、いわゆる金属磁性薄膜型の磁気記録媒体が挙げら
れる。
される磁気記録媒体としては、非磁性支持体上に真空薄
膜形成技術により強磁性金属薄膜が磁性層として形成さ
れる、いわゆる金属磁性薄膜型の磁気記録媒体が挙げら
れる。
【0020】上記金属磁性薄膜型の磁気記録媒体におい
て、上記非磁性支持体や強磁性金属薄膜を構成する強磁
性材料等は従来よりこの種の磁気記録媒体において使用
されているものがいずれも使用可能であり、特に限定さ
れるものではない。
て、上記非磁性支持体や強磁性金属薄膜を構成する強磁
性材料等は従来よりこの種の磁気記録媒体において使用
されているものがいずれも使用可能であり、特に限定さ
れるものではない。
【0021】具体的に例示するならば、上記強磁性材料
としてはCo−Ni合金、Co−Cr合金、Co−O等
の強磁性金属材料が挙げられる。また、Fe,Co,N
i等の強磁性金属、Fe−Co,Co−O,Fe−Co
−Ni,Fe−Cu,Co−Cu,Co−Au,Co−
Pt,Fe−Cr,Co−Cr,Ni−Cr,Fe−C
o−Cr,Co−Ni−Cr,Fe−Co−Ni−Cr
等の強磁性合金等も使用可能である。
としてはCo−Ni合金、Co−Cr合金、Co−O等
の強磁性金属材料が挙げられる。また、Fe,Co,N
i等の強磁性金属、Fe−Co,Co−O,Fe−Co
−Ni,Fe−Cu,Co−Cu,Co−Au,Co−
Pt,Fe−Cr,Co−Cr,Ni−Cr,Fe−C
o−Cr,Co−Ni−Cr,Fe−Co−Ni−Cr
等の強磁性合金等も使用可能である。
【0022】上記磁性層は、これら強磁性材料からなる
強磁性金属薄膜の単層膜であっても良いし、多層膜であ
っても良い。
強磁性金属薄膜の単層膜であっても良いし、多層膜であ
っても良い。
【0023】また、上記非磁性支持体と上記強磁性金属
薄膜間、或いは多層膜の場合には、各層間の付着力の向
上、並びに抗磁力の制御等のために、下地層、又は中間
層を設けても良い。更に、例えば磁性層表面近傍が耐食
性の改善等のために酸化物となっていても良い。
薄膜間、或いは多層膜の場合には、各層間の付着力の向
上、並びに抗磁力の制御等のために、下地層、又は中間
層を設けても良い。更に、例えば磁性層表面近傍が耐食
性の改善等のために酸化物となっていても良い。
【0024】この強磁性金属薄膜を形成する手段として
は、真空下で上述の強磁性金属材料を加熱蒸発させ上記
非磁性支持体上に被着せしめる真空蒸着法が好適であ
り、この他強磁性金属材料の蒸発を放電中で行うイオン
プレーティング法等、いわゆるPVD法が使用可能であ
る。
は、真空下で上述の強磁性金属材料を加熱蒸発させ上記
非磁性支持体上に被着せしめる真空蒸着法が好適であ
り、この他強磁性金属材料の蒸発を放電中で行うイオン
プレーティング法等、いわゆるPVD法が使用可能であ
る。
【0025】このようにして成膜される強磁性金属薄膜
上には、保護膜層が形成されても良い。
上には、保護膜層が形成されても良い。
【0026】この保護膜層の構成材料としては、通常こ
の種の磁気記録媒体において使用されるものであればい
かなるものであっても良い。具体的に例示するならば、
カーボン、CrO2、Al2O3、BN、Co酸化物、M
gO、SiO2、Si3O4、SiNx、SiC、SiN
x−SiO2、ZrO2、TiO2 、TiC等が挙げられ
る。
の種の磁気記録媒体において使用されるものであればい
かなるものであっても良い。具体的に例示するならば、
カーボン、CrO2、Al2O3、BN、Co酸化物、M
gO、SiO2、Si3O4、SiNx、SiC、SiN
x−SiO2、ZrO2、TiO2 、TiC等が挙げられ
る。
【0027】この保護膜層は、これら保護膜層材料から
なる単層膜であっても良いし、多層膜であっても良い。
なる単層膜であっても良いし、多層膜であっても良い。
【0028】本発明においては、この強磁性金属薄膜を
形成する際に、上記強磁性材料を真空槽外の大気中から
連続的に供給する。これにより、上記強磁性材料の加工
費を必要とすることなく、効率良く連続蒸着を行うこと
が可能となる。従って、コストの低下が図られ、安価な
磁気記録媒体を製造することが可能となる。また、この
方法は、簡便な原料供給方法であるため、既設の製造装
置に比較的簡単に取り付けることが可能であり、また新
規に作成する場合でも安価に作製することができる。
形成する際に、上記強磁性材料を真空槽外の大気中から
連続的に供給する。これにより、上記強磁性材料の加工
費を必要とすることなく、効率良く連続蒸着を行うこと
が可能となる。従って、コストの低下が図られ、安価な
磁気記録媒体を製造することが可能となる。また、この
方法は、簡便な原料供給方法であるため、既設の製造装
置に比較的簡単に取り付けることが可能であり、また新
規に作成する場合でも安価に作製することができる。
【0029】勿論、本発明により製造される磁気記録媒
体の構成としては、これに限定されるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲での変更、例えば必要に応
じてバックコート層を形成したり、上記非磁性支持体上
に下塗り層を形成したり、潤滑剤剤、防錆剤等の各種層
を形成することはなんら差し支えない。この場合、上記
バックコート層に含まれる非磁性顔料、樹脂結合剤、或
いは上記潤滑剤層に含まれる材料等としては、従来公知
のものがいずれも使用可能である。
体の構成としては、これに限定されるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲での変更、例えば必要に応
じてバックコート層を形成したり、上記非磁性支持体上
に下塗り層を形成したり、潤滑剤剤、防錆剤等の各種層
を形成することはなんら差し支えない。この場合、上記
バックコート層に含まれる非磁性顔料、樹脂結合剤、或
いは上記潤滑剤層に含まれる材料等としては、従来公知
のものがいずれも使用可能である。
【0030】
【実施例】以下、本発明を具体的な実施例により説明す
るが、本発明がこの実施例に限定されるものでないこと
は言うまでもない。
るが、本発明がこの実施例に限定されるものでないこと
は言うまでもない。
【0031】実施例1 先ず、本実施例において作製した磁気テープの磁性層を
形成する際に使用した連続巻取り式真空蒸着装置の構成
について説明する。
形成する際に使用した連続巻取り式真空蒸着装置の構成
について説明する。
【0032】この連続巻取り式真空蒸着装置は、図1に
示すように、頭部と底部にそれぞれ設けられた排気口1
5から排気され内部が真空状態(ここでは真空度7×1
0-2Paとした。)となされた真空室1内に図1中の時
計回り方向に定速回転する送りロール3と、同様に時計
回り方向に定速回転する巻取りロール4とが設けられ、
これら送りロール3から巻取りロール4に向かって被処
理体であるテープ状の非磁性支持体2が順次走行するよ
うになされている。
示すように、頭部と底部にそれぞれ設けられた排気口1
5から排気され内部が真空状態(ここでは真空度7×1
0-2Paとした。)となされた真空室1内に図1中の時
計回り方向に定速回転する送りロール3と、同様に時計
回り方向に定速回転する巻取りロール4とが設けられ、
これら送りロール3から巻取りロール4に向かって被処
理体であるテープ状の非磁性支持体2が順次走行するよ
うになされている。
【0033】これら送りロール3側から巻取りロール4
側に亘って上記非磁性支持体2が走行する中途部には、
該非磁性支持体2を図1中下方に引き出すように設けら
れるとともに、上記各ロール3,4の径よりも大径とな
された冷却キャン5が図1中時計回り方向に定速回転す
るように設けられている。
側に亘って上記非磁性支持体2が走行する中途部には、
該非磁性支持体2を図1中下方に引き出すように設けら
れるとともに、上記各ロール3,4の径よりも大径とな
された冷却キャン5が図1中時計回り方向に定速回転す
るように設けられている。
【0034】この冷却キャン5は、内部に設けられた冷
却手段(図示せず。)により所定の温度に冷却されるよ
うな構成を有しており、該冷却キャン5の外周面に沿っ
て走行される上記非磁性支持体2の蒸着時の温度上昇に
よる変形等を防止するようになされている。
却手段(図示せず。)により所定の温度に冷却されるよ
うな構成を有しており、該冷却キャン5の外周面に沿っ
て走行される上記非磁性支持体2の蒸着時の温度上昇に
よる変形等を防止するようになされている。
【0035】これら送りロール3、巻取りロール4及び
冷却キャン5は、それぞれ上記非磁性支持体2の幅と略
同じ長さからなる円筒状をなすものである。
冷却キャン5は、それぞれ上記非磁性支持体2の幅と略
同じ長さからなる円筒状をなすものである。
【0036】従って、この真空蒸着装置においては、上
記非磁性支持体2が、上記送りロール3から順次送り出
され、上記冷却キャン5の外周面に沿って通過し、更に
上記巻取りロール4に巻き取られていくようになされて
いる。
記非磁性支持体2が、上記送りロール3から順次送り出
され、上記冷却キャン5の外周面に沿って通過し、更に
上記巻取りロール4に巻き取られていくようになされて
いる。
【0037】なお、上記送りロール3と上記冷却キャン
5との間、及び該冷却キャン5と上記巻取りロール4と
の間には、それぞれガイドロール6,7が配設され、上
記送りロール3から上記冷却キャン5及び該冷却キャン
5から上記巻取りロール4に亘って走行する上記非磁性
支持体2に所定のテンションをかけつつ、該非磁性支持
体2が円滑に走行するようになされている。
5との間、及び該冷却キャン5と上記巻取りロール4と
の間には、それぞれガイドロール6,7が配設され、上
記送りロール3から上記冷却キャン5及び該冷却キャン
5から上記巻取りロール4に亘って走行する上記非磁性
支持体2に所定のテンションをかけつつ、該非磁性支持
体2が円滑に走行するようになされている。
【0038】また、上記真空室1内には、上記冷却キャ
ン5の下方にるつぼ8が配設され、このるつぼ8の内部
に強磁性材料9が充填される。
ン5の下方にるつぼ8が配設され、このるつぼ8の内部
に強磁性材料9が充填される。
【0039】ここで、上記真空室1には、その側壁を貫
通して差動排気機構19が配設され、該差動排気機構1
9により上記強磁性材料9が上記真空室1の外部の大気
中から連続的に上記ルツボ8端部に供給されるような構
成となされている。
通して差動排気機構19が配設され、該差動排気機構1
9により上記強磁性材料9が上記真空室1の外部の大気
中から連続的に上記ルツボ8端部に供給されるような構
成となされている。
【0040】上記差動排気機構19は、図2に示すよう
に、適当な形状の強磁性材料18が導入される円筒型の
強磁性材料導入管20と、該強磁性材料導入管20に上
記強磁性材料18を連続して供給する強磁性材料供給手
段21と、大気圧と上記真空室1内の圧力差を一定に保
つための複数(例えば3つ)の排気手段22,23,2
4とから構成される。
に、適当な形状の強磁性材料18が導入される円筒型の
強磁性材料導入管20と、該強磁性材料導入管20に上
記強磁性材料18を連続して供給する強磁性材料供給手
段21と、大気圧と上記真空室1内の圧力差を一定に保
つための複数(例えば3つ)の排気手段22,23,2
4とから構成される。
【0041】上記強磁性材料導入管20は、上記強磁性
材料供給手段21より導入口20aを介して導入される
上記強磁性材料18との隙間が極力小さくなるようにな
されるとともに、該強磁性材料導入管20自体の長さが
長くされることが好ましい。これにより、コンダクタン
スを稼ぐことができ、真空度を保つことができる。
材料供給手段21より導入口20aを介して導入される
上記強磁性材料18との隙間が極力小さくなるようにな
されるとともに、該強磁性材料導入管20自体の長さが
長くされることが好ましい。これにより、コンダクタン
スを稼ぐことができ、真空度を保つことができる。
【0042】本実施例では、上記強磁性材料18として
所定の直径(例えば6mm)を有する棒状のものを使用
し、この強磁性材料18が導入される強磁性材料導入管
20として内径6.5mm、長さ約1500mmのもの
を使用した。
所定の直径(例えば6mm)を有する棒状のものを使用
し、この強磁性材料18が導入される強磁性材料導入管
20として内径6.5mm、長さ約1500mmのもの
を使用した。
【0043】この時、上記強磁性材料18は、原材料と
してコイル状に巻かれた状態であるので、上記強磁性材
料導入管20に導入される前に、直線状にのばして(整
形して)供給する必要がある。
してコイル状に巻かれた状態であるので、上記強磁性材
料導入管20に導入される前に、直線状にのばして(整
形して)供給する必要がある。
【0044】なお、上記強磁性材料18の供給速度は、
上記るつぼ8端部に供給された上記強磁性材料18のる
つぼ8表面からの蒸発による該るつぼ8の湯面の減少が
ないように(即ち、該るつぼ8の湯面の高さが一定にな
るように)適宜調節した。
上記るつぼ8端部に供給された上記強磁性材料18のる
つぼ8表面からの蒸発による該るつぼ8の湯面の減少が
ないように(即ち、該るつぼ8の湯面の高さが一定にな
るように)適宜調節した。
【0045】また、上記排気手段22,23,24は、
上記強磁性材料導入管20の中途部に所定の間隔を空け
てそれぞれ取り付けられる。これら排気手段22,2
3,24としては、各種ポンプがいずれも使用可能であ
り、なんら限定されるものではないが、大気側から順に
真空度を向上させるために、真空室1に近い位置に配設
されるものほど高精度のものを使用することが好まし
い。本実施例においては、大気側より順に第1の排気手
段22としてロータリーポンプを、第2の排気手段23
としてルーツポンプを、第3の排気手段24としてはタ
ーボ分子ポンプをそれぞれ用いた。
上記強磁性材料導入管20の中途部に所定の間隔を空け
てそれぞれ取り付けられる。これら排気手段22,2
3,24としては、各種ポンプがいずれも使用可能であ
り、なんら限定されるものではないが、大気側から順に
真空度を向上させるために、真空室1に近い位置に配設
されるものほど高精度のものを使用することが好まし
い。本実施例においては、大気側より順に第1の排気手
段22としてロータリーポンプを、第2の排気手段23
としてルーツポンプを、第3の排気手段24としてはタ
ーボ分子ポンプをそれぞれ用いた。
【0046】従って、この真空蒸着装置においては、上
記強磁性材料18が上記強磁性材料供給手段21より上
記強磁性材料導入管20の導入口20aを介して導入さ
れ、上記強磁性材料導入管20を通過しながら大気圧と
真空室1内の圧力差が一定に保たれた状態で上記真空室
1外部の大気中から連続的に上記るつぼ8の端部に供給
されるようになされており、効率良く連続蒸着を行うこ
とができる。これにより、既設の製造装置に比較的簡単
に上述のような差動排気機構19を取り付けるだけで安
価な磁気記録媒体を製造することが可能となる。
記強磁性材料18が上記強磁性材料供給手段21より上
記強磁性材料導入管20の導入口20aを介して導入さ
れ、上記強磁性材料導入管20を通過しながら大気圧と
真空室1内の圧力差が一定に保たれた状態で上記真空室
1外部の大気中から連続的に上記るつぼ8の端部に供給
されるようになされており、効率良く連続蒸着を行うこ
とができる。これにより、既設の製造装置に比較的簡単
に上述のような差動排気機構19を取り付けるだけで安
価な磁気記録媒体を製造することが可能となる。
【0047】一方、上記真空室1の側壁には、上記るつ
ぼ8内に充填された上記強磁性材料9を加熱蒸発させる
ための手段として電子銃10が外付けされる。この電子
銃10より発せられる電子線Xが上記るつぼ8内の上記
強磁性材料(ここではCo90Ni10 を用いた。)9上
に照射されるような位置に配設される。そして、この電
子銃10によって加熱溶融せしめられ上記るつぼ6より
蒸発せしめられた蒸気流は、上記冷却キャン5の外周面
に沿って走行する非磁性支持体2上に蒸着され、磁性層
として形成されるようになされている。
ぼ8内に充填された上記強磁性材料9を加熱蒸発させる
ための手段として電子銃10が外付けされる。この電子
銃10より発せられる電子線Xが上記るつぼ8内の上記
強磁性材料(ここではCo90Ni10 を用いた。)9上
に照射されるような位置に配設される。そして、この電
子銃10によって加熱溶融せしめられ上記るつぼ6より
蒸発せしめられた蒸気流は、上記冷却キャン5の外周面
に沿って走行する非磁性支持体2上に蒸着され、磁性層
として形成されるようになされている。
【0048】ここで、通常上記電子銃10から発せられ
る電子線Xは、幅方向に一定周期でスキャンすることで
幅方向の蒸気分布を均一化しているが、本実施例では上
記強磁性材料18が供給されるるつぼ8端部側は蒸着レ
ートが低くなるため、電子線Xのスキャン条件を変更し
て幅方向の蒸気分布が均一となるように制御した。
る電子線Xは、幅方向に一定周期でスキャンすることで
幅方向の蒸気分布を均一化しているが、本実施例では上
記強磁性材料18が供給されるるつぼ8端部側は蒸着レ
ートが低くなるため、電子線Xのスキャン条件を変更し
て幅方向の蒸気分布が均一となるように制御した。
【0049】また、上記冷却キャン5とるつぼ8との間
で、上記冷却キャン5の近傍には、シャッタ13が配設
される。このシャッタ13は、上記冷却キャン5の外周
面に沿って走行する上記非磁性支持体2の所定領域を覆
うかたちで形成され、該シャッタ13から露出する上記
非磁性支持体2の表面上にのみ上記るつぼ6より蒸発せ
しめられた蒸気流が蒸着するようになされている。即
ち、このシャッタ13により上記るつぼ6より蒸発せし
められた蒸気流の上記非磁性支持体2の表面に対する入
射角が規制され、所定の角度範囲で上記非磁性支持体2
の表面に斜め蒸着が行われることになる。
で、上記冷却キャン5の近傍には、シャッタ13が配設
される。このシャッタ13は、上記冷却キャン5の外周
面に沿って走行する上記非磁性支持体2の所定領域を覆
うかたちで形成され、該シャッタ13から露出する上記
非磁性支持体2の表面上にのみ上記るつぼ6より蒸発せ
しめられた蒸気流が蒸着するようになされている。即
ち、このシャッタ13により上記るつぼ6より蒸発せし
められた蒸気流の上記非磁性支持体2の表面に対する入
射角が規制され、所定の角度範囲で上記非磁性支持体2
の表面に斜め蒸着が行われることになる。
【0050】更に、このような蒸着に際し、得られる強
磁性金属薄膜の粒子の微細化を図るために導入される酸
素ガスの酸素ガス導入口8が上記真空室1の側壁を貫通
して配設される。そして、この酸素ガス導入口8を介し
て酸素ガスが上記非磁性支持体2の表面に供給され、磁
気特性、耐久性及び耐候性の向上が図られている。
磁性金属薄膜の粒子の微細化を図るために導入される酸
素ガスの酸素ガス導入口8が上記真空室1の側壁を貫通
して配設される。そして、この酸素ガス導入口8を介し
て酸素ガスが上記非磁性支持体2の表面に供給され、磁
気特性、耐久性及び耐候性の向上が図られている。
【0051】なお、上記真空室1の略中央部には、上記
るつぼ6が設けられた領域と上記送りロール3及び巻取
りロール4が配設された領域とを分断する如く仕切り板
16が配設される。この仕切り板16により上記真空室
1内は、上記非磁性支持体2の送り出し或いは巻き取り
が行われるテープ送り・巻取り室11(図1中上方側)
と上記非磁性支持体2に対する蒸着が行われる蒸着室1
2(図1中下方側)とに二分された構造となり、上記る
つぼ6より蒸発せしめられた蒸気流が上記非磁性支持体
2に対する蒸着が行われる領域以外の領域に拡散するの
を防止するようになされている。
るつぼ6が設けられた領域と上記送りロール3及び巻取
りロール4が配設された領域とを分断する如く仕切り板
16が配設される。この仕切り板16により上記真空室
1内は、上記非磁性支持体2の送り出し或いは巻き取り
が行われるテープ送り・巻取り室11(図1中上方側)
と上記非磁性支持体2に対する蒸着が行われる蒸着室1
2(図1中下方側)とに二分された構造となり、上記る
つぼ6より蒸発せしめられた蒸気流が上記非磁性支持体
2に対する蒸着が行われる領域以外の領域に拡散するの
を防止するようになされている。
【0052】そこで、このような構成を有するの真空蒸
着装置を用い、下塗り層としてアクリル酸エステルを主
成分とする水溶性ラテックスが密度1000万個/mm
2 で塗布されたポリエチレンテレフタレート(PET)
からなる厚み10μm、150mm幅のベースフィルム
上に下記の条件にて酸素雰囲気中でCo−Ni合金を斜
め蒸着し、膜厚200nmのCo−Ni膜なる強磁性金
属薄膜の単層膜を磁性層として形成した。
着装置を用い、下塗り層としてアクリル酸エステルを主
成分とする水溶性ラテックスが密度1000万個/mm
2 で塗布されたポリエチレンテレフタレート(PET)
からなる厚み10μm、150mm幅のベースフィルム
上に下記の条件にて酸素雰囲気中でCo−Ni合金を斜
め蒸着し、膜厚200nmのCo−Ni膜なる強磁性金
属薄膜の単層膜を磁性層として形成した。
【0053】<蒸着時の条件> 蒸気流の入射角θ:45〜90゜ 蒸着源:Co90Ni10 合金(数値は重量%を表す。) 非磁性支持体の送り速度:25m/分 蒸着時の真空度:5〜8×10-2Pa 酸素ガス導入量:250cc/分 次いで、上記ベースフィルムの磁性層形成面の反対面側
にカーボンとウレタンバインダーの混合系からなるバッ
クコート層を塗布厚が0.6μmとなるように形成し
た。
にカーボンとウレタンバインダーの混合系からなるバッ
クコート層を塗布厚が0.6μmとなるように形成し
た。
【0054】続いて、上記磁性層表面にパーフルオロポ
リエーテルを用いてトップコート層を塗布形成した。
リエーテルを用いてトップコート層を塗布形成した。
【0055】更に、得られた幅広のベースフィルムを8
mm幅にスリットしてサンプルテープを作製した。
mm幅にスリットしてサンプルテープを作製した。
【0056】実施例2 上記実施例1で作製した磁気テープの磁性層を形成する
際に使用した連続巻取り式真空蒸着装置において、上記
差動排気機構19の上記強磁性材料18の形状をペレッ
ト状(ここでは直径10mm、長さ12mmとした)に
変え、それ以外の部材は実施例1と同一構成とし、この
真空蒸着装置を用いて実施例1と同様にサンプルテープ
を作製した。
際に使用した連続巻取り式真空蒸着装置において、上記
差動排気機構19の上記強磁性材料18の形状をペレッ
ト状(ここでは直径10mm、長さ12mmとした)に
変え、それ以外の部材は実施例1と同一構成とし、この
真空蒸着装置を用いて実施例1と同様にサンプルテープ
を作製した。
【0057】ここで、上記強磁性材料18の供給に際
し、予めペレット状に加工されたものを使用したので、
上述のように整形する必要はない。但し、供給時に、ペ
レットとペレットの間やペレットと上記強磁性材料導入
管20の間に大きな隙間が生じると、蒸着室12内の真
空度に乱れが生じ上記差動排気機構19では圧力差の制
御ができなくなるので、供給時にはペレットを極力整列
して上記隙間が小さくなるように配慮した。
し、予めペレット状に加工されたものを使用したので、
上述のように整形する必要はない。但し、供給時に、ペ
レットとペレットの間やペレットと上記強磁性材料導入
管20の間に大きな隙間が生じると、蒸着室12内の真
空度に乱れが生じ上記差動排気機構19では圧力差の制
御ができなくなるので、供給時にはペレットを極力整列
して上記隙間が小さくなるように配慮した。
【0058】以上のようにして各実施例において作製し
たサンプルテープ、及び比較用として上記連続巻取り式
真空蒸着装置において、上記差動排気機構19の上記強
磁性材料18として直径が6mmの線状のものを用い、
これをるつぼ8の側面より連続押し出しによりるつぼ8
の湯面の高さが一定となるように供給した場合(比較例
1)、また直径10mm、長さ12mmのペレット状の
ものをるつぼ8の湯面の高さが一定となる時間間隔で断
続的に供給した場合(比較例2)について、ドロップア
ウト及び磁気特性をそれぞれ評価した。
たサンプルテープ、及び比較用として上記連続巻取り式
真空蒸着装置において、上記差動排気機構19の上記強
磁性材料18として直径が6mmの線状のものを用い、
これをるつぼ8の側面より連続押し出しによりるつぼ8
の湯面の高さが一定となるように供給した場合(比較例
1)、また直径10mm、長さ12mmのペレット状の
ものをるつぼ8の湯面の高さが一定となる時間間隔で断
続的に供給した場合(比較例2)について、ドロップア
ウト及び磁気特性をそれぞれ評価した。
【0059】なお、上記強磁性材料18の形状及び供給
方法(形態)の違いを確認するためのテストとして同一
ロットの溶解合金を各々の形状に加工した。この時の使
用した合金の不純物含有量は下記表1に示す通りであ
る。
方法(形態)の違いを確認するためのテストとして同一
ロットの溶解合金を各々の形状に加工した。この時の使
用した合金の不純物含有量は下記表1に示す通りであ
る。
【0060】
【表1】
【0061】ドロップアウトは、ソニー社製のハイバン
ド8ミリビデオデッキ;EV−S900(商品名)を改
造したものを用い、再生出力レベルから16dB/10
μ秒以上の出力低下をドロップアウトとして10分間測
定を行い、1分間当たりのドロップアウト数を求めた。
この結果を下記表2に示す。
ド8ミリビデオデッキ;EV−S900(商品名)を改
造したものを用い、再生出力レベルから16dB/10
μ秒以上の出力低下をドロップアウトとして10分間測
定を行い、1分間当たりのドロップアウト数を求めた。
この結果を下記表2に示す。
【0062】また、下記表2中に、上記実施例1,2及
び比較例1,2で使用した各強磁性材料18の形状によ
る加工コストを併せて示す。一般に、上記強磁性材料1
8のコストは、加工プロセスが多くなれば、また加工形
状が小さくなれば高くなる。
び比較例1,2で使用した各強磁性材料18の形状によ
る加工コストを併せて示す。一般に、上記強磁性材料1
8のコストは、加工プロセスが多くなれば、また加工形
状が小さくなれば高くなる。
【0063】
【表2】
【0064】磁気特性は、試料振動型磁力計(VSM)
で測定した。この結果を下記表3に示す。
で測定した。この結果を下記表3に示す。
【0065】
【表3】
【0066】表2及び表3に示すように、本実施例1,
2において、ドロップアウト及び磁気特性などの製品品
質は、従来の強磁性材料の供給方法を用いた場合(比較
例1,2)とほぼ同等のレベルが得られ、上述のような
差動排気機構により上記強磁性材料を真空室外から連続
的に供給したことによる実害は発生していないことが判
った。
2において、ドロップアウト及び磁気特性などの製品品
質は、従来の強磁性材料の供給方法を用いた場合(比較
例1,2)とほぼ同等のレベルが得られ、上述のような
差動排気機構により上記強磁性材料を真空室外から連続
的に供給したことによる実害は発生していないことが判
った。
【0067】また、比較例1では、上記強磁性材料の形
状を比較的細い線状としたが、長時間の蒸着に対応する
ためには相当量の長さが必要となり、これを巻取るため
のリール機構や湾曲した線状合金を直線状に矯正するた
めの機構等を真空室内に配置する必要があり、装置全体
の構成が大きくなってしまう。このような理由から、既
存の設備への設置は容易ではない。
状を比較的細い線状としたが、長時間の蒸着に対応する
ためには相当量の長さが必要となり、これを巻取るため
のリール機構や湾曲した線状合金を直線状に矯正するた
めの機構等を真空室内に配置する必要があり、装置全体
の構成が大きくなってしまう。このような理由から、既
存の設備への設置は容易ではない。
【0068】同様に、比較例2では、ペレット状の強磁
性材料を供給するに際し、ペレットを整列させるための
機構等を真空室内に配置する必要があり、この場合も装
置全体の構成が大きくなるという欠点がある。
性材料を供給するに際し、ペレットを整列させるための
機構等を真空室内に配置する必要があり、この場合も装
置全体の構成が大きくなるという欠点がある。
【0069】これに対して、本実施例1,2では、上記
強磁性材料を供給するための機構が真空室外の大気中に
配置される構成となっているため、上記差動排気機構が
真空室の側壁に外付けされるものの、真空室自体の構造
は単純化され、装置全体がコンパクトになる。
強磁性材料を供給するための機構が真空室外の大気中に
配置される構成となっているため、上記差動排気機構が
真空室の側壁に外付けされるものの、真空室自体の構造
は単純化され、装置全体がコンパクトになる。
【0070】更に、比較例1では、真空室内に残ったワ
イヤー状の強磁性材料はいったん取り出し、真空室内に
はまた新たなワイヤーを供給することが必要であり、残
ったワイヤーは再度溶解して新たに長いワイヤー化材と
して使用される。これは、合金の加工を何度も繰り返す
ことにつながり、合金コストを引き上げることになるた
め好ましくない。
イヤー状の強磁性材料はいったん取り出し、真空室内に
はまた新たなワイヤーを供給することが必要であり、残
ったワイヤーは再度溶解して新たに長いワイヤー化材と
して使用される。これは、合金の加工を何度も繰り返す
ことにつながり、合金コストを引き上げることになるた
め好ましくない。
【0071】また、比較例2のように、蒸着のバッチ毎
に原料合金の供給を行う場合、真空室内での原料の切り
替えや、その後の補給が困難なため、予め余分に原料合
金を供給しておく必要があり、装置容積に占める原料供
給系の割合が大きく、ポンプも大型化する必要があるな
どコストアップになる要素が多い。
に原料合金の供給を行う場合、真空室内での原料の切り
替えや、その後の補給が困難なため、予め余分に原料合
金を供給しておく必要があり、装置容積に占める原料供
給系の割合が大きく、ポンプも大型化する必要があるな
どコストアップになる要素が多い。
【0072】これに対して、本実施例1、2では、上記
差動排気機構を既設の製造装置にも比較的簡単に取り付
けることが可能であり、また新規に作製する場合でも安
価に製造することができる。
差動排気機構を既設の製造装置にも比較的簡単に取り付
けることが可能であり、また新規に作製する場合でも安
価に製造することができる。
【0073】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
においては、非磁性支持体上に真空蒸着法により強磁性
金属薄膜からなる磁性層を形成する際に、前記強磁性金
属薄膜の構成材料として使用される強磁性材料を大気中
から連続して供給するので、安価な磁気記録媒体を実現
することができる。
においては、非磁性支持体上に真空蒸着法により強磁性
金属薄膜からなる磁性層を形成する際に、前記強磁性金
属薄膜の構成材料として使用される強磁性材料を大気中
から連続して供給するので、安価な磁気記録媒体を実現
することができる。
【0074】また、本発明において用いられる蒸発源へ
の上記強磁性材料の供給手段は、比較的構造が簡単であ
り、またコンパクトでスペースをとらない構造とするこ
とができるので、既存の設備にも容易に導入することが
可能である。
の上記強磁性材料の供給手段は、比較的構造が簡単であ
り、またコンパクトでスペースをとらない構造とするこ
とができるので、既存の設備にも容易に導入することが
可能である。
【図1】本発明を適用して磁気テープを製造する際に使
用した真空蒸着装置の一構成例を示す模式図である。
用した真空蒸着装置の一構成例を示す模式図である。
【図2】大気中から蒸着源に強磁性材料を供給するため
の差動排気機構の一構成例を示す模式図である。
の差動排気機構の一構成例を示す模式図である。
1 真空室 2 非磁性支持体 3 送りロール 4 巻取りロール 5 冷却キャン 6,7 ガイドロール 8 るつぼ 9 強磁性材料 10 電子銃 11 テープ送り・巻取り室 12 蒸着室 13 シャッタ 14 酸素ガス導入口 15 排気口 16 仕切り板 18 強磁性材料 19 差動排気機構 20 強磁性材料導入管 21 強磁性材料供給手段 22,23,24 排気手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01F 41/20 H01F 41/20
Claims (3)
- 【請求項1】 非磁性支持体上に真空薄膜形成技術によ
り強磁性金属薄膜を形成する磁気記録媒体の製造方法に
おいて、 上記強磁性金属薄膜を形成する際に、該強磁性金属薄膜
の構成材料として使用される金属又は合金を真空槽外の
大気中から連続的に供給することを特徴とする磁気記録
媒体の製造方法。 - 【請求項2】 非磁性支持体上に真空薄膜形成技術によ
り強磁性金属薄膜を形成する磁気記録媒体の製造装置に
おいて、 上記強磁性金属薄膜の構成材料として使用される金属又
は合金を真空槽外の大気中から連続的に供給する機構を
有することを特徴とする磁気記録媒体の製造装置。 - 【請求項3】 差動排気機構を有することを特徴とする
請求項1記載の磁気記録媒体の製造装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1596196A JPH09209129A (ja) | 1996-01-31 | 1996-01-31 | 磁気記録媒体の製造方法及び製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1596196A JPH09209129A (ja) | 1996-01-31 | 1996-01-31 | 磁気記録媒体の製造方法及び製造装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09209129A true JPH09209129A (ja) | 1997-08-12 |
Family
ID=11903331
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1596196A Withdrawn JPH09209129A (ja) | 1996-01-31 | 1996-01-31 | 磁気記録媒体の製造方法及び製造装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09209129A (ja) |
-
1996
- 1996-01-31 JP JP1596196A patent/JPH09209129A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030401 |