JPH0949129A - 紡機における満・空ボビン搬送方法及び装置 - Google Patents

紡機における満・空ボビン搬送方法及び装置

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JPH0949129A
JPH0949129A JP19883195A JP19883195A JPH0949129A JP H0949129 A JPH0949129 A JP H0949129A JP 19883195 A JP19883195 A JP 19883195A JP 19883195 A JP19883195 A JP 19883195A JP H0949129 A JPH0949129 A JP H0949129A
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JP
Japan
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locking
peg tray
peg
transfer
movement
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JP19883195A
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English (en)
Inventor
Kiwamu Niimi
究 新美
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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  • Replacing, Conveying, And Pick-Finding For Filamentary Materials (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スピンドルと対応する所定の位置に各ペッグ
トレイがそれぞれ位置決めされた状態となるように搬送
する。 【解決手段】 ぺッグトレイ15を1列に搭載する一対の
移送レール10の上面にスピンドルピッチと等しい間隔で
各錘に対応して係止凸部10aが設けられている。移送レ
ール10の間には移送レール10の往動時にはぺッグトレイ
15の下面に形成された係止凹部15bの壁面と係合してぺ
ッグトレイ15の移動を規制し、復動時にはぺッグトレイ
15の移動を許容する係止レバー16が所定位置に配設され
ている。移送レール10はエアシリンダによりスピンドル
ピッチより大きなストロークで往復動され、復動時にぺ
ッグトレイ15の送り方向に移動される。移動途中で係止
凸部10aがぺッグトレイ15の外周面と係合し、その移動
が完了した時点で各ぺッグトレイ15がスピンドルに対応
した所定の位置に位置決めされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はリング精紡機、リン
グ撚糸機等の紡機における満・空ボビン搬送方法及び装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の紡機においては満管に伴う管替
作業時に管替装置による自動管替作業を容易にするた
め、紡機の前面にスピンドルピッチと対応した状態で空
ボビンを供給し、玉揚げされた満ボビンを搬出する搬送
装置が必要となる。また、精紡機とワインダとをコンベ
ア装置で連結し、精紡機とワインダ間で空ボビン及び満
ボビンを直接搬送供給する精紡ワインダが提案されると
ともに実施されている。そして、空ボビン及び満ボビン
の搬送にはぺッグトレイを用いた搬送装置が多く使用さ
れている。
【0003】この種の搬送装置として特公昭63ー35
732号公報には、精紡機の周囲にガイドレールを配設
し、該ガイドレール上にぺッグトレイを1列状態で移動
可能に配置し、多数のぺッグトレイをグループ化して送
り装置でスピンドルピッチ(又はその半分のピッチ)ず
つ移動させる移送装置が提案されている。図10(a)
に示すように、ぺッグトレイ51は上面にペッグ51a
が突設され、下面に係止凹部51bが形成され、かつ直
径がスピンドルピッチと同一に形成されている。ガイド
レール52の下方に配設された送り装置53は、係止凹
部51bと係合可能な係止爪54を所定間隔で複数個装
備したロッド55と、ロッド55を往復作動するシリン
ダ56とから構成され、ロッド55の往動(図10
(a)の右側への移動)時にペッグトレイ51がガイド
レール52に沿って1ピッチずつ移動する。
【0004】実開平4ー4072号公報に開示された装
置では図10(b)に示すように、ペッグトレイ51の
係止凹部51bと係合可能な係止突起57aをスビンド
ルピッチと同じ間隔で複数個備えた係止部材57を搭載
移送部材58の長手方向に沿って延びる状態で、ばね5
9を介して上下動可能に支持されている。搭載移送部材
58の上面には多数の係合突部58aがスピンドルピッ
チで形成され、搭載移送部材58の往動時に係合突部5
8aがぺッグトレイ51の外周面と係合して一体的に移
動する。また、復動時には係止突起57aが係止凹部5
1bと係合してぺッグトレイ51の移動が阻止され、係
合突部58aはぺッグトレイ51を押し上げてぺッグト
レイの下方を通過可能となっている。即ち、ペッグトレ
イ51の位置決めを行う係止突起57aが1個の係止部
材57に複数個設けられているため、可動部及びばね5
9の数が係止突起57aの数より少なくてすむ。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】現在精紡機機台は片側
200錘程度が一般的であるが、多数錘化も指向されて
いる。片側200錘の場合でも例えばペッグトレイの製
作誤差が0.1mmあると、その累積によりペッグトレ
イのペッグとスピンドルとの配置間隔に20mmもの誤
差が生じて管替機による管替作業に支障を来す。この製
作誤差の累積による不都合を解消するため特公昭63ー
35732号公報に記載の装置においては、ペッグトレ
イ51の係止凹部51bと係合する係止爪54を所定間
隔で複数個設け、各係止爪54がそれぞれガイドレール
52上のペッグトレイ51を複数個ずつグループで押圧
移動するようにしている。このように複数個ずつグルー
プで押圧移動する場合、ペッグトレイの外径寸法公差Δ
Dと、1グループ内のペッグトレイ51の個数nと及び
管替装置のボビン把持許容範囲ΔAとが次の式を満足す
る必要がある。
【0006】ΔA=ΔD×n 例えば、ΔA=2mm、ΔD=0.15mmとすれば、
n=13となり13個を1グループとして位置決めをし
なければならない。ところが、ペッグトレイは通常その
材質としてプラスチックが使用されるため、成形加工の
みでは寸法公差を0.15mm以下にすることは難しく
機械加工が不可欠となり、ペッグトレイの製造コストが
高くなる。機械加工を施さず成形加工のままで使用する
場合には寸法公差として約0.3mmを必要とし、この
場合1グループのペッグトレイの個数は6個となり、片
側200錘の機台の場合には係止爪54の数が片側で3
4個必要となる。その結果、多数の係止爪54を所定位
置に精度良く取り付ける必要があり、手間が掛かるとい
う問題がある。
【0007】また、グループ化により位置決めされるた
め、係止爪54に係止されたぺッグトレイ51はスピン
ドルと正確に対応した位置に位置決めされるが、そのグ
ループで係止爪54から最も離れた位置にあるぺッグト
レイ51ではスピンドルからΔAずれた位置に配置され
る。このずれはボビン把持あるいはボビンの挿入に支障
はないが、ボビンの把持、引き抜き及び挿入のときにボ
ビンとぺッグとの間の摩擦抵抗が大きくなって摩耗し易
くなり、その分、ぺッグトレイやボビンの寿命が短くな
るという問題がある。
【0008】実開平4ー4072号公報に開示された装
置では、前記従来装置と異なり多数の係止突起57aを
それぞれ独立して所定位置に精度良く取り付ける必要は
ないが、係止突起57aの数は少なくとも同数必要と
し、多数の係止突起57aが精度良く所定間隔で形成さ
れた係止部材57を精度良く所定位置に取り付ける必要
がある。また、係止部材57の数を少なくするためには
各係止部材57を長く形成する必要があり、プレス装置
として大型の装置が必要となる。また、この装置におい
ても、係止突起57aの数を少なくした場合は、グルー
プ化による位置決めを行う場合の問題点である、ぺッグ
トレイやボビンの寿命が短くなるという問題が生じる。
【0009】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その目的はスピンドルと対応する所定の位
置に各ペッグトレイがそれぞれ位置決めされた状態とな
るように搬送することができる紡機における満・空ボビ
ン搬送装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め請求項1に記載の発明では、上面にボビンを挿着する
ペッグを備え下面に係止凹部を備えたペッグトレイを一
列状態で案内するように機台下部にその長手方向に沿っ
て延設されたぺッグトレイ通路と、該通路に沿って往復
動されてぺッグトレイを所定量ずつ移送する移送部材
と、ぺッグトレイの前記移送部材の往動側への移動を規
制するとともに復動側への移動を許容する係止部材とを
備えた満・空ボビン搬送装置を備えた紡機において、前
記移送部材にスピンドルピッチと等しい間隔で各錘に対
応して係止凸部を設け、前記移送部材をスピンドルピッ
チより大きなストロークで往復動させるとともに、復動
時にぺッグトレイの送り方向に移動させて、その移動が
完了した時点で各ぺッグトレイがスピンドルに対応した
所定の位置に位置決めされるようにした。
【0011】請求項2に記載の発明では、上面にボビン
を挿着するペッグを備え下面に係止凹部を備えたペッグ
トレイの一列状態での移動を案内するようにスピンドル
列に沿って延設されたガイド部材と、前記ぺッグトレイ
列の下方において前記ガイド部材に沿って往復移動可能
かつ上下動不能に配設された移送部材と、前記移送部材
をスピンドルピッチより大きなスクロークで往復移動さ
せる駆動手段と、前記移送部材の往動時には前記ペッグ
トレイの係止凹部と係合してその移動を阻止する係止位
置に、また復動時にはペッグトレイの通過を許容する退
避位置にそれぞれ変位可能に配置された複数の係止部材
と、前記移送部材の上面にスピンドルピッチに等しい間
隔で形成され、移送部材の往動時にはぺッグトレイを押
し上げてその相対移動を許容し、復動時にはぺッグトレ
イと係合してぺッグトレイを一体的に移動させる係止凸
部とを設けた。
【0012】請求項3に記載の発明では、請求項2に記
載の発明において、前記係止部材は回動可能に支持され
るとともに、自重により係止位置側へ付勢されている。
請求項4に記載の発明では、請求項2又は請求項3に記
載の発明において、前記ガイド部材はぺッグトレイを支
承した状態でその横方向への移動を規制するように形成
され、前記移送部材は前記ガイド部材の中央において往
復移動可能に配設され、前記係止凸部はぺッグトレイの
係止凹部内に侵入した状態でぺッグトレイと係合する。
【0013】請求項5に記載の発明では、請求項2又は
請求項3に記載の発明において、前記ガイド部材はぺッ
グトレイの横方向への移動を規制するように形成され、
前記移送部材はぺッグトレイを搭載した状態で前記ガイ
ド部材間において往復移動可能に配設され、前記係止凸
部はぺッグトレイの外周面においてぺッグトレイと係合
する。
【0014】請求項1〜請求項3に記載の発明では、移
送部材がスピンドルピッチより大きなストロークで往復
動され、移送部材の復動時にぺッグトレイが移送部材と
一体的に送り方向に移動される。移送部材が基準位置に
配置された状態では、各係止凸部が各ぺッグトレイとそ
れぞれ係合してぺッグトレイがスピンドルと対応する位
置に位置決めされている。そして、係止部材はぺッグト
レイの係止凹部内に侵入するとともに、係止凹部の壁面
と離間した状態にある。この状態から移送部材が往動す
ると、移送部材の移動途中で各係止部材が係止凹部の壁
面と係合してぺッグトレイの移動が阻止され、移送部材
がぺッグトレイに対して相対移動する。移送部材の往動
時には係合凸部がペッグトレイを押し上げてペッグトレ
イの下方を通過する。次に移送部材が基準位置まで復動
され、復動が完了した時点で各ぺッグトレイがスピンド
ルと対応する位置に位置決めされる。係止部材は移送部
材の往動時にぺッグトレイが所定量以上後退するのを阻
止する。
【0015】請求項3に記載の発明では、前記係止部材
は常にはその一部が前記係止凹部内に侵入した係止位置
に配置されており、移送部材の復動時にぺッグトレイの
移動に伴って係止凹部内から脱出する方向に回動され
る。係止部材は自重により係止位置側へ付勢されてお
り、次のぺッグトレイの係止凹部と対応する状態になる
と自動的に係止位置に復帰する。
【0016】請求項4に記載の発明では、ぺッグトレイ
はガイド部材に支承され、移送部材はぺッグトレイの移
送と位置決めの役割を果たす。請求項5に記載の発明で
は、ぺッグトレイは移送部材に搭載され、ガイド部材は
ぺッグトレイが移送部材と共に移動する際の横方向への
ずれを防止する役割を果たす。
【0017】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)以下、本発明の第1の実施の形態
を図1〜図6に従って説明する。満・空ボビン搬送装置
の機械的な基本構成は、移送部材(搭載移送部材)がぺ
ッグトレイ送り方向と反対側に移動する際(往動時)に
ぺッグトレイの移動を阻止する係止部材の構成と、搭載
移送部材の支承状態とが実開平4ー4072号公報に開
示されたものと異なり、その他は基本的に同じである。
また、搭載移送部材の復動完了時に各ぺッグトレイがス
ピンドルに対応する所定位置に位置決めされる点が、実
開平4ー4072号公報に開示された装置と基本的に異
なっている。
【0018】図2に示すように、紡機機台1に設けら
れ、多数のスピンドル2及び中間ペッグ3を上下に並列
支持するスピンドルレール4の下方には、満・空ボビン
搬送装置Tのペッグトレイ通路を構成するガイド部材と
してのガイドカバー5a,5bがスピンドル列に沿って
延設されている。ガイドカバー5a,5bはその第1端
部がペッグトレイ供給用コンベア6の近傍まで延設され
るとともに、紡機機台の反対側に設けられた満・空ボビ
ン搬送装置に第2端部側において方向転換レール(いず
れも図示せず)を介して接続されている。
【0019】図3に示すように、ガイドカバー5a,5
bは紡機機台1のフレーム7に紡機機台1の長手方向と
直交する方向に固定されたスタッド8を介して支持され
ている。紡機機台1のフレーム7にはスタッド8が紡機
機台1の長手方向と直交する状態で固定され、スタッド
8にはガイドカバー5a,5bの内側にボールベアリン
グ9が支持されている。移送部材としての左右一対の移
送レール10は、ガイドカバー5a,5bの内側におい
てその下面がボールベアリング9の外周面に当接する状
態で、スピンドル列に沿って往復移動可能かつ上下動不
能に支承されている。両移送レール10は図2に示すよ
うにその一端において、駆動手段としてのエアシリンダ
11のピストンロッド11aに連結部材12を介して連
結され、エアシリンダ11の作動によりスピンドル列に
沿ってスピンドルピッチより若干大きなストロークで一
体的に往復動されるようになっている。
【0020】両移送レール10の内側には移送レール1
0の幅方向の移動を規制する移送レールガイド13が所
定間隔をおいて配設されている。図3に示すように、移
送レールガイド13は正面ほぼU字状に形成され、2本
のスタッド8,14により所定位置に支持されている。
移送レールガイド13は上部が外側に屈曲され、その先
端に移送レール10の側面のみに係合可能なガイド面1
3a,13bが互いに平行に、かつ前後方向に延びるよ
うに形成されている。両ガイド面13a,13bの間隔
は一対の移送レール10の内側面の間隔より若干小さく
設定されている。
【0021】図3及び図5に示すように、移送レール1
0の上面にはスピンドルピッチと等しい間隔で係止凸部
10aが形成されている。係止凸部10aはその前端が
移送レール10の上面と直角に延びるとともに、上面が
後方へ向って下降傾斜する三角形状に形成されている。
なお、この実施の形態で前側とは移送レール10がぺッ
グトレイ15を移送する側(図5の右側)をいう。即
ち、係止凸部10aは移送レール10の往動時にはぺッ
グトレイ15を押し上げてその相対移動を許容し、復動
時には移送レール10上のぺッグトレイ15と係合して
ぺッグトレイ15を一体的に移動させるように形成され
ている。移送レール10は基準位置において各係止凸部
10aがぺッグトレイ15の外周面と係合して、ぺッグ
トレイ15のぺッグ15aがスピンドル2と対応する管
替位置に配置されるようにその配設位置が設定されてい
る。
【0022】図3及び図5に示すように、移送レール1
0の内側には係止部材としての係止レバー16が配設さ
れている。係止レバー16は移送レールガイド13に固
定された軸17に回動可能に支持され、自重により係止
位置側即ちその第1端部が移送レール10の上面より突
出する方向へ付勢されている。そして、スタッド8に当
接してその回動が規制され、係止位置に前上がりの状態
で保持されるようになっている。即ち、係止レバー16
は、移送レール10の往動時にはぺッグトレイ15の係
止凹部15bと係合してその移動を阻止する係止位置に
保持され、復動時にはペッグトレイ15の通過を許容す
る退避位置に変位可能に配設されている。係止レバー1
6の数は後記するように少なくてよいため、一部の移送
レールガイド13に支持されている。
【0023】なお、精紡機1にはパワーシリンダ18に
より往復動される駆動ロッド19の作用により、パンタ
グラフ機構20を介して上下動されるボビンキャッチャ
21を備えた公知の全錘一斉式の管替装置22が配設さ
れている。
【0024】次に前記のように構成された装置の作用を
説明する。紡機機台1が満管停止すると、管替装置22
によりペッグトレイ15上の空ボビンEとスピンドル2
上の満ボビンFとが中間ペッグ3を介して交換される管
替作業が行われる。管替作業の完了により満ボビンFの
搬出及び空ボビンEの供給が可能な状態となる。そし
て、ワインダから満ボビン供給信号が発せられると、紡
機機台1からの満ボビンの搬出及び紡機機台1への空ボ
ビンの搬入が開始される。
【0025】図1(a)及び図6(a)に示すように、
移送レール10が基準位置に配置された状態では、各係
止凸部10aが各ぺッグトレイ15の外周面とそれぞれ
係合して、各ぺッグトレイ15がスピンドル2と対応す
る位置に位置決めされている。そして、係止レバー16
はその先端がぺッグトレイ15の係止凹部15b内に侵
入するとともに、係止凹部15bの壁面と離間した状態
にある。この状態からエアシリンダ11が没入作動され
て移送レール10が往動、即ち図1及び図6の左側へ移
動すると、図1(b)及び図6(b)に示すように、移
送レール10がΔaだけ移動したときに係止レバー16
が、移送レール10とともに移動するぺッグトレイ15
の係止凹部15bの壁面と係合し、ぺッグトレイ15の
移動が阻止される。移送レール10はさらに往動を続
け、移送レール10の移動に伴って係止凸部10aがペ
ッグトレイ15を押し上げて、ペッグトレイ15の下方
を通過する。そして、移送レール10は係止凸部10a
がペッグトレイ16の外周面からΔbだけ離れた図1
(c)及び図6(c)に示す状態で往動を完了する。こ
の状態では各ぺッグトレイ15はスピンドル2と対応す
る位置からΔaだけ後方にずれた状態となる。なお、移
送レール10のストロークBはスピンドルピッチをAと
すると、B=Δb+Δa+Aとなる。
【0026】次にエアシリンダ11が突出作動されて移
送レール10が基準位置まで復動される。移動途中で係
止凸部10aが各ぺッグトレイ15と係合し、その後は
移送レール10と一体的にぺッグトレイ15が移動す
る。移動途中においてペッグトレイ15の底面が係止レ
バー16の上面と係合し、その状態でさらに移送レール
10が前進すると、ペッグトレイ15は係止レバー16
をその自重に抗して回動させてその上方を通過する。そ
して、図1(d)及び図6(d)に示すように、移送レ
ール10の復動が完了した時点で各ぺッグトレイ15が
スピンドル2と対応する位置に位置決めされる。以下、
エアシリンダ11の没入作動及び突出作動が交互に行わ
れて移送レール10が往復動され、前記と同様にしてぺ
ッグトレイ15が順次スピンドル2と対応する状態とな
るように移送される。
【0027】即ち、グループ毎に位置決めされる従来装
置と異なり、各ぺッグトレイ15がそれぞれ各スピンド
ル2と対応する管替位置に位置決めされた状態に配置さ
れる。従って、管替装置によるボビン把持、引き抜きあ
るいは挿入のときに、ボビンとぺッグとの間の摩擦抵抗
が小さくなり、ぺッグトレイやボビンの寿命が長くな
る。
【0028】また、係止レバー16はぺッグトレイ15
の位置決め機能を果たすものではなく、移送レール10
の往動時にぺッグトレイ15が移送レール10とともに
所定量以上移動するのを阻止する役割を果たす。従っ
て、係止レバー16は従来装置に比較してその取付け位
置の精度が要求されない。
【0029】また、係止レバー16の数をグループ位置
決めを行う従来装置に比較して大幅に少なくできる。グ
ループ位置決めの場合、ボビン把持許容範囲ΔAと、ぺ
ッグトレイ15の外径寸法公差ΔDと、1グループ内の
ペッグトレイ15の個数nとがΔA=ΔD×nを満足す
る必要がある。従って、ΔDを0.15mmとすると1
グループのぺッグトレイ15の数は13個となり、ΔD
を0.3mmとすると1グループのぺッグトレイ15の
数は6個となる。一方、この実施の形態では、移送レー
ル10の往動時に1個の係止レバー16が受け持つこと
ができるぺッグトレイ15の数nは、係止レバー16が
ぺッグトレイ15の壁面と係合する位置まで移動する距
離をΔaとすると、Δa=ΔD×nを満足する必要があ
る。例えば、Δaを5mmとすると、ΔDが0.15m
mのときに1グループのぺッグトレイ15の数は33個
となり、ΔDが0.3mmのときに1グループのぺッグ
トレイ15の数は16個となる。即ち、Δaが5mmで
も係止レバー16の数はグループ位置決めの場合の係止
突起の数の半分以下となる。
【0030】Δaは係止レバー16の先端が係止凹部1
5b内に侵入した状態であれば自由に変更でき、例え
ば、Δaを12mmとすると、ΔDが0.3mmのとき
に1グループのぺッグトレイ15の数は40個となり、
片側200錘の場合は係止レバー16の数が片側5個と
なる。
【0031】この実施の形態では前記の効果の他に以下
の効果を有する。 (イ) 移送レール10の往動時におけるぺッグトレイ
15の移動を規制する係止部材として、回動可能に支持
された係止レバー16が自重により係止位置側へ付勢さ
れているため、構造が簡単となる。また、付勢手段とし
てばねを使用した場合に比較して耐久性が向上する。
【0032】(ロ) 移送レール10はボールベアリン
グ9で支承されているため、往復移動の際の摩擦による
摩耗が少なくなり、支承部の耐久性が向上する。 (第2の実施の形態)次に第2の実施の形態を図7〜図
9に従って説明する。この実施例ではガイド部材がぺッ
グトレイ15を支承する役割を果たし、移送部材として
前記移送レール10と同形状の1本の係止移送部材がガ
イド部材の中央に設けられている点が前記実施の形態と
大きく異なっている。
【0033】図8及び図9に示すように、ガイド部材2
3a,23bはぺッグトレイ15を係止凹部15bの外
側底面において支承するように屈曲形成され、スタッド
8によりフレーム7に支持されている。スタッド8には
ガイド部材23a,23bの中央と対応する位置にボー
ルベアリング9が支持されている。移送部材としての係
止移送部材24は移送レール10と同形状に形成され、
ボールベアリング9に支承され上下動不能の状態でガイ
ド部材23a,23bの中央に配設され、その基端が連
結部材を介してエアシリンダのピストンロッド(いずれ
も図示せず)に連結されている。係止移送部材24は基
準位置に配置された状態で、スピンドルピッチと等しい
間隔で形成された係止凸部24aがぺッグトレイ15の
係止凹部15bの壁面に当接するように配設されてい
る。
【0034】図7(a),(b)に示すように、係止部
材としての係止レバー25は、係止移送部材24より下
方においてボールベアリング9を支持するスタッド8と
平行に配設された支軸26に回動可能に支持されてい
る。支軸26は各スタッド8毎に設けられるのではな
く、一部のスタッド8と対応する位置に配設されてい
る。係止レバー25は係止移送部材24を挟むように配
置される一対の係止片25a,25bを備え、図9
(b)に示すように、両係止片25a,25bは第1端
部側で連続するとともに、図7(a)に示すように第2
端部側においてボルト27により連結されている。係止
移送部材24が基準位置に配置された状態では、図7
(b)に実線で示すように、係止レバー25は自重によ
り係止位置側即ちその第1端部がぺッグトレイ15の係
止凹部15b内に突出する方向へ付勢されている。そし
て、スタッド8に当接してその回動が規制され、係止位
置に前上がりの状態で保持されるようになっている。こ
の状態では係止レバー25の第1端部端面と、係止凹部
15bの内壁面との間にΔaの隙間が存在する。
【0035】この実施の形態においては、係止移送部材
24がエアシリンダ11の作動により往復動される。そ
して、往動(図7の左方向への移動)時には係止移送部
材24は単独でぺッグトレイ15の下方を移動し、係止
凸部24aの上面がぺッグトレイ15の底面と係合する
時点からぺッグトレイ15が係止移送部材24と一体的
に移動する。しかし、ぺッグトレイ15はスピンドル2
と対応する位置からΔa移動して係止凹部15bが係止
レバー25と当接した後は、移動が規制され、係止移送
部材24のみが所定位置まで移動する。係止凹部15b
が係止レバー25と当接した後、係止凸部24aはぺッ
グトレイ15を押し上げてその下方を通過し、次のぺッ
グトレイ15の係止凹部15b内に侵入した状態とな
る。
【0036】係止移送部材24の復動時には、各係止凸
部24aが各ぺッグトレイ15の係止凹部15bと係止
し、各ぺッグトレイ15が係止移送部材24と一体に移
動されて各スピンドル2と対応する位置に位置決めされ
た状態で配置される。従って、係止移送部材24が往復
移動されて復動により基準位置に復帰すると、第1の実
施の形態と同様に各ぺッグトレイ15が各スピンドル2
と対応する位置に位置決めされた状態に配置される。従
って、管替装置によるボビン把持、引き抜きあるいは挿
入のときに、ボビンとぺッグとの間の摩擦抵抗が小さく
なり、ぺッグトレイやボビンの寿命が長くなる。
【0037】この実施の形態ではぺッグトレイ15の支
承はガイド部材23a,23bにより行われ、係止移送
部材24はぺッグトレイ15を所定ピッチずつ移動させ
ればよいため、係止移送部材24を往復動させる駆動力
を小さくでき、動力消費が低減される。
【0038】また、係止移送部材24の係止凸部24a
が、ぺッグトレイ15の係止凹部15bに係止した状態
でぺッグトレイ15を移動させる構成のため、第1の実
施の形態と異なり、係止凸部24aは常にぺッグトレイ
15の下方に位置する。従って、第1の実施の形態に比
較して係止凸部24a上に風綿が堆積し難くなる。
【0039】なお、本発明は前記両実施の形態に限定さ
れるものではなく、例えば次のように具体化してもよ
い。 (1) 係止部材として回動可能に設けられた係止レバ
ー16,25を、ばねにより係止位置側へ付勢してもよ
い。この場合、係止レバー16,25の小型化が容易に
なるとともに、係止レバー16,25を支持する軸17
及び支軸26の配設位置の自由度が大きくなる。
【0040】(2) 係止部材を軸により回動可能に支
持する構成に代えて、前上がりの状態で配設された板ば
ねに係止部材を固定した構成としてもよい。この場合、
係止部材を自重により係止位置に付勢する構成に比較し
て、係止部材の小型化が容易になるとともに構造も簡単
となる。
【0041】(3) 第1の実施の形態において、係止
部材を1個ずつ独立して支持する代わりに、実開平4ー
4072号公報に開示された装置等と同様に、移送レー
ル10に沿って延びる係止部材に係止凹部15bと係合
する係止部を設けてもよい。
【0042】(4) 移送レール10あるいは係止移送
部材24をボールベアリング9で支承する代わりに、実
開平4ー4072号公報に開示された装置等と同様にガ
イド溝を有する支持ブラケットで支承してもよい。
【0043】前記実施の形態及び変更例から把握できる
請求項記載以外の発明について、以下にその効果ととも
に記載する。 (1)請求項2に記載の発明において、係止部材はそれ
ぞれ独立して所定位置に配設された板ばねに支持されて
いる。この場合、係止部材の小型化が容易になるととも
に、構造も簡単となる。
【0044】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1〜請求項5
に記載の発明によれば、スピンドルと対応する所定の位
置に各ペッグトレイがそれぞれ位置決めされた状態とな
るように搬送することができ、管替装置によるボビン把
持、引き抜きあるいは挿入のときに、ボビンとぺッグと
の間の摩擦抵抗が小さくなり、ぺッグトレイやボビンの
寿命が長くなる。
【0045】請求項3に記載の発明では、構造が簡単と
なるとともに、付勢手段としてばねを使用した場合に比
較して耐久性が向上する。請求項4に記載の発明では、
ガイド部材がぺッグトレイを支承するため、移送部材を
往復動させるための駆動力を、移送部材がぺッグトレイ
を搭載して移動させる場合より小さくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態の作用を説明する模式平面
図。
【図2】 精紡機機台及び満・空ボビン搬送装置を示す
一部省略正面図。
【図3】 移送レール及び係止レバーの支持状態を示す
断面図。
【図4】 移送レールの部分斜視図。
【図5】 図3のV−V線断面図。
【図6】 作用を説明する模式側面図。
【図7】 (a)は第2の実施の形態の搬送装置の部分
平面図、(b)は同じく一部省略側断面図。
【図8】 搬送装置の断面図。
【図9】 (a)は図7(b)のA−A線断面図、
(b)は図7(b)のB−B線断面図。
【図10】 (a)は従来装置の断面図、(b)は別の
従来装置の断面図。
【符号の説明】
1…精紡機機台、2…スピンドル、5a,5b…ガイド
部材としてのガイドカバー、10…移送部材としての移
送レール、10a…係止凸部、11…駆動手段としての
エアシリンダ、15…ペッグトレイ、15a…ペッグ、
15b…係止凹部、16,25…係止部材としての係止
レバー、24…移送部材としての係止移送部材、24a
…係止凸部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面にボビンを挿着するペッグを備え下
    面に係止凹部を備えたペッグトレイを一列状態で案内す
    るように機台下部にその長手方向に沿って延設されたぺ
    ッグトレイ通路と、該通路に沿って往復動されてぺッグ
    トレイを所定量ずつ移送する移送部材と、ぺッグトレイ
    の前記移送部材の往動側への移動を規制するとともに復
    動側への移動を許容する係止部材とを備えた満・空ボビ
    ン搬送装置を備えた紡機において、 前記移送部材にスピンドルピッチと等しい間隔で各錘に
    対応して係止凸部を設け、前記移送部材をスピンドルピ
    ッチより大きなストロークで往復動させるとともに、復
    動時にぺッグトレイの送り方向に移動させて、その移動
    が完了した時点で各ぺッグトレイがスピンドルに対応し
    た所定の位置に位置決めされるようにした紡機における
    満・空ボビン搬送方法。
  2. 【請求項2】 上面にボビンを挿着するペッグを備え下
    面に係止凹部を備えたペッグトレイの一列状態での移動
    を案内するようにスピンドル列に沿って延設されたガイ
    ド部材と、 前記ぺッグトレイ列の下方において前記ガイド部材に沿
    って往復移動可能かつ上下動不能に配設された移送部材
    と、 前記移送部材をスピンドルピッチより大きなスクローク
    で往復移動させる駆動手段と、 前記移送部材の往動時には前記ペッグトレイの係止凹部
    と係合してその移動を阻止する係止位置に、また復動時
    にはペッグトレイの通過を許容する退避位置にそれぞれ
    変位可能に配置された複数の係止部材と、 前記移送部材の上面にスピンドルピッチに等しい間隔で
    形成され、移送部材の往動時にはぺッグトレイを押し上
    げてその相対移動を許容し、復動時にはぺッグトレイと
    係合してぺッグトレイを一体的に移動させる係止凸部と
    を設けた紡機における満・空ボビン搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記係止部材は回動可能に支持されると
    ともに、自重により係止位置側へ付勢されている請求項
    2に記載の紡機における満・空ボビン搬送装置。
  4. 【請求項4】 前記ガイド部材はぺッグトレイを支承し
    た状態でその横方向への移動を規制するように形成さ
    れ、前記移送部材は前記ガイド部材の中央において往復
    移動可能に配設され、前記係止凸部はぺッグトレイの係
    止凹部内に侵入した状態でぺッグトレイと係合する請求
    項2又は請求項3に記載の紡機における満・空ボビン搬
    送装置。
  5. 【請求項5】 前記ガイド部材はぺッグトレイの横方向
    への移動を規制するように形成され、前記移送部材はぺ
    ッグトレイを搭載した状態で前記ガイド部材間において
    往復移動可能に配設され、前記係止凸部はぺッグトレイ
    の外周面においてぺッグトレイと係合する請求項2又は
    請求項3に記載の紡機における満・空ボビン搬送装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008308779A (ja) * 2007-06-13 2008-12-25 Toyota Industries Corp 精紡機におけるボビン搬送装置
CN104420029A (zh) * 2013-08-20 2015-03-18 青岛云龙纺织机械有限公司 齿轮齿条往返送管装置
CN110512322A (zh) * 2019-09-05 2019-11-29 中国科学院合肥物质科学研究院 一种落纱机落管机构及脚轮提升机构

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