JPH0980690A - 写真印画紙用支持体 - Google Patents

写真印画紙用支持体

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JPH0980690A
JPH0980690A JP23455695A JP23455695A JPH0980690A JP H0980690 A JPH0980690 A JP H0980690A JP 23455695 A JP23455695 A JP 23455695A JP 23455695 A JP23455695 A JP 23455695A JP H0980690 A JPH0980690 A JP H0980690A
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layer
electron beam
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moisture
photographic
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JP23455695A
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English (en)
Inventor
Masataka Ito
政孝 伊藤
Masahiro Kamiya
昌博 神谷
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New Oji Paper Co Ltd
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Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像鮮鋭性に優れ、種々の湿度条件下におい
て、電子線硬化樹脂層の表面性を維持し、優れた写真特
性を有する写真印画紙用支持体を提供。 【解決手段】 紙基体と、前記紙基体の写真乳剤層が形
成される側の表面上に、電子線硬化性樹脂組成物の硬化
物からなる電子線硬化樹脂層、防湿層を順次設け、別
に、前記紙基体の写真乳剤層が形成される側の反対面上
に形成されたフィルム形成性合成樹脂を主成分とした裏
面樹脂被覆層を設け、前記防湿層のJISZ 0208
(カップ法)に基づく透湿度が80[g/m2・24時
間](25℃、90%RH)以下である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は写真印画紙用支持
体に関するものである。更に詳しく述べるならば、本発
明は画像鮮鋭性がよく、写真乳剤層表面の表面性が良好
であり、かつ環境の湿度変化による表面状態の変化が少
ない写真印画紙を与える写真印画紙用支持体に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】 従来、写真印画紙用支持体としては、
紙基体の両面にポリエチレンのようなポリオレフィン樹
脂を押し出し被覆して製造されたポリオレフィン樹脂被
覆支持体が広く使用されているが、このような写真印画
紙用支持体は、基材の両面が疎水性であるポリオレフィ
ン樹脂で覆われているために、バライタ紙に比較して、
現像、定着処理中に処理液が紙基体中に浸透しにくく、
このため水洗時間や乾燥時間が大幅に短縮されるという
利点を有し、また、処理液が紙基体に浸透することがな
いため、紙基体の伸縮が抑制され、優れた寸法安定性を
有するなどの長所を有している。
【0003】このような写真印画紙用支持体のポリオレ
フィン樹脂被覆層には、隠蔽力あるいは解像力の向上を
目的として、二酸化チタンのような無機白色顔料が混合
されるが、このような顔料はポリオレフィン樹脂中への
分散性が悪く、また顔料中に含まれる揮発成分により溶
融押し出し工程において発泡してポリオレフィン樹脂被
覆層の膜割れを発生させるなど問題がある。このため、
ポリオレフィン樹脂被覆層中の顔料含有量を、隠蔽力、
または解像力の向上のために十分な水準まで高めること
ができないという不都合がある。一般的に、無機白色顔
料として二酸化チタンを用いる場合、顔料含有量を約2
0重量%を越えて混入することは前記の理由により困難
である。従って、このような写真印画紙用支持体を用い
て得られた写真印画紙は、画像鮮鋭性において十分満足
できるものとはいえなかった。
【0004】近年になって、前記のような問題を解決す
るために、特公昭60−17104号公報、特公昭60
−17105号公報、特開昭57−49946号公報、
および特開平5−119431号公報等には、電子線照
射によって硬化しうる不飽和有機化合物を主成分として
含む塗料組成物(以下、電子線硬化性樹脂組成物とい
う)を基材の表面に塗布し、これに電子線照射を施して
硬化した電子線硬化樹脂層を有する写真印画紙用支持体
が提案されている。これらによれば電子線硬化樹脂層を
形成する際に電子線硬化性樹脂組成物を高温に加熱する
必要がなく、また顔料含有量を20〜80重量%まで増
加させることができるので、このような写真印画紙用支
持体を用いて得られる写真印画紙の隠蔽性や解像性が、
ポリオレフィン樹脂被覆写真印画紙に比べて格段に向上
し、また製造工程での加熱および冷却を行なわないた
め、写真印画紙の表面性が優れている。
【0005】しかし、電子線照射により硬化した電子線
硬化樹脂層の上に写真乳剤層を塗布して製造された写真
印画紙は、環境変化、特に湿度変化により、電子線硬化
樹脂層の表面性が劣化する問題があった。これは現像さ
れた写真印画紙を高湿あるいは低湿の環境に放置する
と、徐々に樹脂被覆層の表面に縮面状のシワが発生し、
高い表面性を求める写真印画紙としては、商品価値を著
しく低下させる問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】 本発明は、前記の従
来技術の有する問題点を解決し、画像鮮鋭性に優れ、種
々の湿度条件下において、電子線硬化樹脂層の表面性を
維持し、優れた写真特性を有する写真印画紙を製造する
のに好適な写真印画紙用支持体を提供しようとするもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】 本発明における写真印
画紙用支持体は、天然パルプを主成分として含む紙基体
と、前記紙基体の写真乳剤層が形成される側の表面上
に、電子線硬化性樹脂組成物の硬化物からなる電子線硬
化樹脂層、防湿層を順次設け、別に、前記紙基体の写真
乳剤層が形成される側の反対面上に形成されたフィルム
形成性合成樹脂を主成分とした裏面樹脂被覆層を設けた
写真印画紙用支持体において、前記防湿層のJIS Z
0208(カップ法)に基づく透湿度が、80[g/
2・24時間](25℃、90%RH)以下であるこ
とを特徴とするものである。
【0008】紙基体の写真乳剤層を設ける側に形成した
電子線硬化樹脂層を有する写真印画紙用支持体から製造
された写真印画紙は、環境変化、特に湿度変化により、
経時的に表面性が劣化する。本発明者らは、この原因に
ついて鋭意研究した結果、表面性劣化の原因は、紙基体
の吸脱湿に伴う寸法変化であることを見い出した。
【0009】すなわち、一般に電子線硬化樹脂層は水蒸
気透過性が大きく、そのため高湿下では紙基体が吸湿し
て伸び、低湿下では紙基体が脱湿して収縮するため、表
面樹脂被覆層および写真乳剤層の伸縮が起こり、表面性
を劣化させるのである。
【0010】この問題を解決するためには、紙基体が環
境変化、特に湿度変化での吸脱湿による伸縮を減少させ
る方法として、紙基体の両面の樹脂被覆層の透湿度を低
く抑えれば良い。裏面樹脂被覆層は画像鮮鋭性および高
い光沢を必要としないことから、ポリエチレン樹脂のよ
うな通常用いられる透湿度の低いフィルム形成性合成樹
脂を任意に選ぶことができる。このため表面樹脂被覆層
の透湿度を低くすることが必要であり、この表面樹脂被
覆層のJIS Z 0208(カップ法)に基づく透湿
度は、80[g/m2・24時間](25℃、90%R
H)以下、好ましくは50[g/m2・24時間](2
5℃、90%RH)以下であることが必要である。表面
樹脂被覆層の透湿度が、80[g/m2・24時間]
(25℃、90%RH)より大きいと、湿度変化する環
境下に写真印画紙を放置した場合、短時間で紙基体が吸
脱湿するため、表面に縮面状のシワが発生し、表面性が
短時間で劣化してしまう。
【0011】電子線硬化性樹脂組成物から形成した電子
線硬化樹脂層の透湿度を低く抑えるには、架橋密度を増
大させることが有効であり、このために電子線硬化性樹
脂組成物を硬化させるための電子線の照射線量を多くす
ること、多官能の電子線硬化性不飽和有機化合物のモノ
マーまたはオリゴマーの配合量を多くすること、および
分子量の比較的小さい電子線硬化性不飽和有機化合物を
多く配合すること等の手段で透湿度を低く抑えることが
可能である。しかしこれらの方法は何れも、塗膜の柔軟
性を失われるばかりでなく、電子線の照射線量を多くし
た場合には、写真印画紙としたときの長期保存時のカブ
リを増大させ、さらに加えて電子線照射の衝撃によって
紙基体を黄色く変色させたり、紙力、紙質の低下のよう
な問題を生じる。
【0012】また、疎水性の電子線硬化性不飽和有機化
合物を多く配合することも、透湿度を低く抑えるには有
効であるが、水素結合などの極性的な結合が減少するた
め、紙基体への接着が低下したり、電子線硬化樹脂層の
柔軟性が失われるという欠点も有している。
【0013】本発明者らは、上記の問題点を考慮して種
々検討した結果、電子線硬化樹脂層の上に防湿層を設け
ることにより、写真印画紙の湿度変化による表面性劣化
の防止に成功したのである。
【0014】紙基体上に直接、防湿層を設けようとする
と、紙基体の表面平滑性が劣るので、防湿層の被覆量を
10g/m2より多くしないと、前記の塗膜物性が得ら
れず、コスト高になる欠点を有している。
【0015】これに対して、本発明において、写真印画
紙用支持体の防湿層を電子線硬化樹脂層上に設けた理由
は、電子線硬化樹脂層の表面平滑性が高いので、防湿層
が低塗布量でも防湿性のある塗膜物性が得られる。80
[g/m2・24時間](25℃、90%RH)以下の
透湿度を達成するためには、いずれの塗布方法を採用す
るにせよ、乾燥後の塗布量が0.3〜10g/m2、好
ましくは1〜5g/m2であり、湿度変化による表面性
の劣化を防止することができる。ここで、塗布量が0.
3g/m2未満であると、透湿度が大きくなり、写真印
画紙の湿度変化による表面性の劣化を起こし、写真印画
紙用支持体としての平滑性、隠蔽力、解像力が維持され
ない。また、塗布量が10g/m2より多いと、コスト
高であるばかりでなく、写真乳剤との接着性および現像
処理後の黄変性に問題が生じる。
【0016】本発明に使用する合成樹脂としては、アク
リル樹脂エマルジョン、塩化ビニリデン樹脂エマルジョ
ン、エチレン−塩化ビニル共重合体エマルジョン、塩化
ビニル−塩化ビニリデン共重合体エマルジョン、スチレ
ン−ブタジエン共重合体エマルジョンから選ばれる少な
くとも1種類の水系分散体で塗膜を形成するものであれ
ば、単独でもあるいは2種類を配合したものであっても
よい。
【0017】また本発明の電子線硬化樹脂層の上に塗布
する防湿層用合成樹脂中には、必要に応じて界面活性
剤、酸化防止剤、架橋剤、染料、導電剤、消泡剤、分散
剤のような各種の助剤および顔料を必要に応じて添加す
ることも可能である。
【0018】電子線硬化樹脂層の上に設けられる防湿層
に用いる合成樹脂の、水系分散体は塗工後、加熱乾燥に
より防湿層を形成するが、その乾燥条件は特に限定され
ることはない。ただし、70℃未満の乾燥では防湿層が
形成できず、十分な防湿効果が得られず、また110℃
より高温で加熱乾燥を行うと、紙基体を劣化させるよう
な悪影響を及ぼす。防湿層用合成樹脂の水系分散体の塗
布方法としては、通常のグラビアコート法、バーコート
法、エアーナイフコート法、エアードクターコート法、
スクイズコート法、ロールコート法、トランスファーコ
ート法、カーテンコート法等が適用できるが、抄紙時の
表面サイズプレスで塗設することもできる。
【0019】
【発明の実施の形態】 本発明の、紙基体の1表面上に
電子線硬化樹脂層を形成するために用いられる電子線硬
化性不飽和有機化合物のモノマーやオリゴマーは、官能
基数等によって特に限定されるものではないが、柔軟性
を付与するために、低架橋密度を与える4官能以下の化
合物が本発明の目的から特に有利に用いられる。例えば
下記化合物から選ぶことが出来る。 (1)脂肪族、脂環族、または芳香脂肪族の、アルコー
ルまたはポリアルキレングリコールのアクリレート化合
物類。 (2)脂肪族、脂環族、芳香脂肪族の、アルコールにア
ルキレンオキサイドを付加させたもののアクリレート化
合物類。 (3)ポリアクリロイルアルキルリン酸エステル類。 (4)多塩基酸と、ポリオールと、アクリル酸との反応
生成物。 (5)イソシアネートと、ポリオールと、アクリル酸と
の反応生成物。 (6)エポキシ化合物とアクリル酸との反応生成物。 (7)エポキシ化合物と、ポリオールと、アクリル酸と
の反応生成物。
【0020】これを具体的に述べるならば、電子線硬化
性不飽和有機化合物として、ポリオキシエチレンエピク
ロルヒドリン変性ビスフェノールAジアクリレート、ジ
シクロヘキシルアクリレート、エピクロルヒドリン変性
ポリエチレングリコールジアクリレート、1,6−ヘキ
サンジオールジアクリレート、ヒドロキシビバリン酸エ
ステルネオペンチルグリコールジアクリレート、ノニル
フェノキシポリエチレングリコールアクリレート、エチ
レンオキサイド変性フェノキシ化リン酸アクリレート、
エチレンオキサイド変性フタル酸アクリレート、ポリブ
タジエンアクリレート、カプロラクタン変性テトラヒド
ロフルフリルアクリレート、トリス(アクリロキシエチ
ル)イソシアヌレート、トリメチロールプロパントリア
クリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、
ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ポリエチレ
ングリコールジアクリレート、1,4−ブタジエンジオ
ールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリ
レート、およびネオペンチルグリコール変性トリメチロ
ールプロパンジアクリレートなどをあげることができ
る。
【0021】本発明の電子線硬化樹脂層には、写真印画
紙としたときの画像鮮鋭性の向上を目的として白色顔料
を含有させることが好ましい。さらに必要に応じてその
他の添加剤を含有させることができる。
【0022】白色顔料としては主として二酸化チタン
(アナターゼ型、およびルチル型)が使用されるが、こ
の他には、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、酸化アルミ
ニウム、酸化亜鉛、酸化マグネシウムおよび水酸化マグ
ネシウムなどがいずれも使用可能である。
【0023】白色顔料の含有量は、電子線硬化樹脂層の
全固形分重量の20〜60重量%であることが好まし
い。その含有量が20重量%より少ないと、得られる写
真印画紙上の写真画像の鮮鋭性が十分でないことがあ
り、60重量%を超えると、得られる表面樹脂被覆層の
柔軟性が低下し、さらには膜割れを生ずることがある。
【0024】白色顔料を上記のような電子線硬化性不飽
和有機化合物中に分散するには、3本ロールミル(スリ
ーロールミル)、2本ロールミル(ツーロールミル)、
カウレスディゾルバー、ホモミキサー、サンドグライン
ダー、プラネタリーミキサー、および超音波分散機など
を使用することができる。
【0025】本発明において、電子線硬化樹脂層は、特
開平5−93984号公報に記載されている方法が有利
に使用できる。すなわち、紙基体上に電子線硬化性樹脂
組成物からなる塗布液を塗布して内側塗布液層を形成
し、別に金属製ドラムの周面、またはプラスチックフィ
ルム表面のような成型面に電子線硬化性樹脂組成物から
なる最外側塗布液層を塗布し、電子線照射して硬化し、
最外側電子線硬化樹脂層を形成し、次いで最外側電子線
硬化樹脂層と内側塗布液層とを成形面上で貼り合わせ、
これに電子線を照射して硬化および接着し、得られたシ
ート状積層物を成形面から剥離する方法である。
【0026】また成型面あるいは紙基体表面へ電子線硬
化性樹脂組成物を塗布方法としては、例えばバーコート
法、ブレードコート法、スクイズコート法、エアーナイ
フコート法、ロールコート法、グラビアコート法および
トランスファーコート法等のいずれを用いても良い。さ
らに電子線硬化性樹脂組成物の塗布方法としては、ファ
ウンテンコーターあるいはスリットダイコーターを用い
ることもできる。特に金属製ドラムの表面を成型面とし
て使用する場合には、金属製ドラムの表面に傷を付けな
いための配慮から、ゴムロールを使用するロールコート
法あるいはオフセットグラビアコート法が用いられ、さ
らには非接触タイプのファウンテンコーターやスリット
ダイコーター法が有利に用いられる。
【0027】本発明に用いられる電子線照射装置として
は、とくにその方式を限定するものではなく、例えばバ
ンデグラーフ型スキャニング方式、ダブルスキャニング
方式、およびカーテンビーム方式などの電子線照射装置
を使用することができるが、この中でも比較的安価で大
出力の得られるカーテンビーム方式のものが有効に用い
られる。電子線照射の際の加速電圧にも制限はないが、
一般に100〜300kVであることが好ましい。また
吸収線量としては、0.1〜6Mradであることが好
ましく、0.2〜4Mrad がより好ましい。
【0028】電子線照射時における雰囲気中の酸素濃度
は、500ppm以下であることが好ましい。酸素濃度
が500ppmを超えると、酸素が重合反応の遅延剤と
して働き、電子線硬化性樹脂組成物の硬化が不十分にな
ることがある。電子線硬化性樹脂組成物の塗布液層を、
ポリエステルフィルムや金属製ドラムを成型面として使
用し、キャストした状態で電子線照射による硬化を行な
う場合には、電子線照射中に電子線硬化性樹脂組成物の
塗布液層が直接空気に触れることがなく、従って電子線
照射時における雰囲気中の酸素濃度を特に低減させる必
要はないが、電子線照射によるオゾン発生を抑制する目
的、あるいは電子線が通過する際に発熱するウィンドウ
の冷却等の目的で窒素ガス、アルゴンガスのような不活
性ガスを使用することにはもちろん支障はない。
【0029】本発明の裏面樹脂被覆層を形成するのに用
いられるフィルム形成性合成樹脂としては、透湿度が5
0[g/m2・24時間](25℃,90%RH)以下
であれば良く、従来の写真印画紙用支持体の製造に用い
られるポリオレフィン樹脂、または前述の電子線硬化性
樹脂組成物等を使用することが出来る。
【0030】本発明の裏面樹脂被覆層を形成するための
ポリオレフィン樹脂としては、エチレン、α−オレフィ
ン類、例えばプロピレンなどの単独重合体、前記オレフ
ィンの少なくとも2種の共重合体、および、これら各種
重合体の少なくとも2種の混合物などから選ぶことが出
来る。特に好ましいポリオレフィン樹脂は、低密度ポリ
エチレン、高密度ポリエチレン、直鎖型低密度ポリエチ
レン、およびこれら混合物である。ポリオレフィン樹脂
の分子量には特に制限はないが、通常は20,000〜
200,000の範囲のものが用いられる。ポリオレフ
ィン樹脂には、必要に応じて、白色顔料、蛍光増白剤、
酸化防止剤、および滑剤を添加しても良い。ポリオレフ
ィン樹脂を用いて裏面樹脂被覆層を形成するには、通常
の溶融押し出し被覆を用いることが出来る。裏面樹脂被
覆層の被覆量は、10〜40g/m2である。
【0031】また、裏面樹脂被覆層を電子線硬化性樹脂
組成物により形成させることも出来る。低透湿性の裏面
樹脂被覆層を形成するためには、電子線硬化性不飽和有
機化合物として、本発明者らが特願平7−42682号
で開示した単官能アクリレートを使用できる。更に裏面
樹脂被覆層の形成方法も、前述の表面樹脂被覆層を形成
した電子線硬化樹脂層の場合と同様に多層構造としても
よい。裏面樹脂被覆層の被覆量には特に制限はないが、
一般には10〜40g/m2の範囲にあることが好まし
い。
【0032】本発明に用いられる紙基体としては、通常
50〜300g/m2の坪量を有し、表面の平滑なもの
が用いられる。紙基体は、一般に写真印画紙用支持体に
用いられているものであれば、全て使用できる。紙基体
を形成する天然パルプとしては、一般に、樅、栂等から
製造した針葉樹パルプ、楓、ブナ、ポプラ等から製造し
た広葉樹パルプ、針葉樹広葉樹混合パルプ等を主成分と
するものが広く用いられ、クラフトパルプ、サルファイ
トパルプ、ソーダパルプ等の晒パルプも使用できる。
【0033】また写真印画紙としたときの長期保存時に
発生するカブリを防止する目的で特開平4−23475
4号公報に記載のマグネシウム水酸化物、マグネシウム
酸化物、マグネシウム塩等のマグネシウム化合物を紙基
体中に含有させることが有効である。さらに紙基体中に
は、一般に製紙用に用いられているサイズ剤、定着剤、
紙力増強剤、填料、帯電防止剤、pH調節剤、顔料、染
料等の添加剤が配合されていても良い。さらに、紙基体
表面に表面サイズ剤、表面紙力剤、顔料、染料、帯電防
止剤等を適宜塗布したものであっても良い。
【0034】さらに本発明において、紙基体の代わり
に、プラスチックフィルムや、いわゆる合成紙をシート
状基材として使用することになんら差しつかえはない。
例えば、ポリプロピレン樹脂やポリエチレン樹脂などの
ポリオレフィン系樹脂を含む熱可塑性樹脂組成物を溶融
押し出し法で形成したフィルムをシート状基材として使
用することもできる。また、シート状基体として使用す
る、プラスチックフィルムや、いわゆる合成紙には、ク
レー、タルク、カオリン、炭酸カルシウム、二酸化チタ
ン、水酸化マグネシウムなどの顔料、ステアリン酸亜鉛
などの金属石鹸や各種の界面活性剤などの分散剤、およ
び有色顔料などの1種以上が含まれていてもよい。
【0035】
【実施例】 本発明を下記実施例により、さらに説明す
るが、もちろん本発明の範囲はこれらの態様に制限され
るものではない。
【0036】実施例1 坪量180g/m2の紙基体1(透湿度測定用)と、こ
の紙基体の裏面上に、コロナ放電による表面活性処理を
施し、その上に低密度ポリエチレン(密度0.918g
/cm3、メルトインデックス4g/10分)50重量
部と高密度ポリエチレン(密度0.964g/cm3
メルトインデックス20g/10分)50重量部を混合
したポリエチレン樹脂の溶融押し出し被覆を行い、被覆
量が25g/m2の裏面樹脂被覆層を形成した紙基体2
(表面性および接着性評価用)を作成し、20℃、65
%RHに調湿した。
【0037】別に、下記に示す組成を有する電子線硬化
樹脂層用の電子線硬化性不飽和有機化合物−白色顔料混
合組成物(組成物1)の電子線硬化性樹脂組成物をペイ
ントコンディショナーで1時間混合分散させて調製し
た。 組成物1 成 分 配合量 ウレタンアクリレートオリゴマー 30重量部 (商標:ビームセット550B、荒川化学工業製) 2官能アクリレートモノマー 30重量部 (商標:アロニックス M220、東亜合成製) 二酸化チタン 40重量部 (商標:タイペーク A−220、石原産業製)
【0038】前記組成物1の電子線硬化性樹脂組成物
を、紙基体1および紙基体2の表面上に、ワイヤーバー
を用いて、硬化後の塗布量が15g/m2になるように
塗布し、成型面として使用するポリエステルフィルムと
貼り合わせ、この塗布液層にポリエステルフィルムの背
面から加速電圧:175kV、吸収線量:2Mradの
条件で電子線を照射して、この塗布液層を硬化させた後
に、ポリエステルフィルムを剥離し、透湿度測定用試料
を作成した。
【0039】 組成物2 成 分 配合量 塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体 100重量部 (商標:サラン L−536B、旭化成工業製)前記透
湿度測定用試料の電子線硬化樹脂層表面をコロナ放電処
理し、さらに防湿層の前記組成物(組成物2)を、電子
線硬化樹脂層の表面上にワイヤーバーを用いて、乾燥後
の被覆量が3g/m2になるように塗布し、100℃、
1分間加熱乾燥し、表面性および接着性評価用試料を作
成した。
【0040】透湿度の評価方法 写真印画紙用支持体の透湿度を評価するため、JIS
Z 0208(1976年版)「防湿包装材料の透湿度
試験方法(カップ法)」に基づいて25℃、90%RH
の条件で、紙基材1から得られた前記透湿度測定用試料
を用いて透湿度を測定し、電子線硬化樹脂層上の防湿層
の透湿度を下記の数式(1)で算出した。 1/(防湿層の透湿度)=1/(透湿度測定用試料の透湿度) −1/(紙基体1の透湿度)(1)
【0041】表面性の評価方法 写真印画紙用支持体の表面性を評価するため、紙基体2
から得た前記表面性評価用試料を20℃、65%RHで
12時間調湿し、JIS K 7105「プラスチック
の光学的特性試験法」に基づき、2mm櫛を使用した像
鮮明度を測定した。その後20℃、85%RHで48時
間調湿し、調湿後の2mm櫛を使用した像鮮明度を測定
して、調湿前後の像鮮明度の変化率を下記の数式(2)
で算出した。 (像鮮明度変化率)=(調湿後の像鮮明度)/(調湿前の像鮮明度) (2) 像鮮明度の変化率が0.8以上であれば、実用上問題無
いが、0.8未満では湿度変化による表面性の劣化が問
題となる。
【0042】接着性の評価方法 写真印画紙を35℃の現像液(商標:プロCPR、LP
L製)に2分間浸漬し、現像液中で写真乳剤層に刃物を
用いて十文字に傷をつけ、硬質ゴム板で10回擦って写
真乳剤層の剥離状態を観察し、接着力が良好なものを3
点、やや剥離が認められるものを2点、明らかに剥離が
認められるものを1点とする3段階で評価した。3点の
ものは実用性があるが、2点および1点のものは実用に
耐えない。
【0043】実施例 2 実施例1と同様の操作を行なった。ただし、組成物2の
代わりに下記の組成物3を使用し塗布した。得られた写
真印画紙用支持体を実施例1と同様に透湿度、表面性お
よび接着性の評価を行った。評価結果を表1に示す。 組成物3 成 分 配合量 アクリル樹脂 100重量部 (商標:スミカフレックスS−3750、住友化学工業製)
【0044】実施例3 実施例1と同様の操作を行なった。ただし、組成物2の
代わりに下記の組成物4を使用し塗布した。得られた写
真印画紙用支持体を実施例1と同様に透湿度、表面性お
よび接着性の評価を行った。評価結果を表1に示す。 組成物4 成 分 配合量 エチレン−塩化ビニル樹脂 100重量部 (商標:SUMIELITE1210、住友化学工業製)
【0045】実施例4 実施例1と同様の操作を行なった。ただし、組成物2の
代わりに下記の組成物5を使用し塗布した。得られた写
真印画紙用支持体を実施例1と同様に透湿度、表面性お
よび接着性の評価を行った。評価結果を表1に示す。 組成物5 成 分 配合量 塩化ビニリデン樹脂 100重量部 (商標:クレハロン LA−412、呉羽化学工業製)
【0046】実施例5 実施例1と同様の操作を行なった。ただし、組成物2の
代わりに下記の組成物6を使用し塗布した。得られた写
真印画紙用支持体を実施例1と同様に透湿度、表面性お
よび接着性の評価を行った。評価結果を表1に示す。 組成物6 成 分 配合量 スチレン−ブタジエン共重合体エマルジョン 100重量部 (商標:パテラコール HB−504、大日本インキ化学工業製)
【0047】実施例6 実施例1と同様の操作を行った。ただし乾燥後の塗工量
が0.5g/m2になるように塗布した。得られた写真
印画紙用支持体を実施例1と同様に透湿度、表面性およ
び接着性の評価を行った。評価結果を表1に示す。
【0048】実施例7 実施例1と同様の操作を行った。ただし、塗工量が10
g/m2 になるように塗布した。得られた写真印画紙用
支持体を用いて、透湿度、表面性および接着性の評価を
行った。評価結果を表1に示す。
【0049】比較例1 実施例1と同様の操作を行った。ただし、組成物2を塗
布せず、得られた写真印画紙用支持体を実施例1と同様
に透湿度、表面性および接着性の評価を行った。評価結
果を表1に示す。
【0050】比較例2 実施例1と同様の操作を行なった。ただし、組成物2の
乾燥後の塗布量を0.2g/m2になるように塗布し
た。得られた写真印画紙用支持体を実施例1と同様に透
湿度、表面性および接着性の評価を行った。評価結果を
表1に示す。
【0051】比較例3 実施例1と同様の操作を行なった。ただし、組成物2の
乾燥後の塗布量を15g/m2になるように塗布した。
得られた写真印画紙用支持体を実施例1と同様に透湿
度、表面性および接着性の評価を行った。評価結果を表
1に示す。
【0052】比較例4 実施例1と同様の操作を行なった。ただし、下記組成物
7の乾燥後の塗布量を3g/m2になるように塗布し
た。得られた写真印画紙用支持体を実施例1と同様に透
湿度、表面性および接着性の評価を行った。評価結果を
表1に示す。 組成物7 成 分 配合量 ポリウレタン樹脂 100重量部 (商標:アイゼラックスS−4040N、保土ヶ谷化学工業製)
【0053】
【表1】
【0054】表1から、防湿層の塗工量により透湿度、
表面性が変化していることが分かる。また、表面性は透
湿度80g/m2・24時間(25℃、90%RH)以
下であれば表面性の変化を表す像鮮明度の変化率が、
0.8以上に保たれ、雰囲気の湿度変化による表面状態
の変化の少ない写真印画紙用支持体が得られる。
【0055】
【発明の効果】 本発明の写真印画紙用支持体は、電子
線硬化樹脂層を設けた場合の一般的欠点である環境変
化、特に湿度変化により表面性の低下に対し、電子線硬
化樹脂層の表面性を維持し、画像鮮鋭性に優れ、実用上
極めて有効なものである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天然パルプを主成分として含む紙基体
    と、前記紙基体の写真乳剤層が形成される側の表面上
    に、電子線照射により硬化しうる不飽和有機化合物を主
    成分として含む塗料組成物の硬化物からなる電子線硬化
    樹脂層、防湿層を順次設け、別に、前記紙基体の写真乳
    剤層が形成される側の反対面上に形成されたフィルム形
    成性合成樹脂を主成分とした裏面樹脂被覆層を設けた写
    真印画紙用支持体において、前記防湿層のJIS Z
    0208(カップ法)に基づく透湿度が、80[g/m
    2・24時間](25℃、90%RH)以下であること
    を特徴とする写真印画紙用支持体。
  2. 【請求項2】 前記防湿層が、アクリル樹脂エマルジョ
    ン、塩化ビニリデン樹脂エマルジョン、エチレン−塩化
    ビニル共重合体エマルジョン、塩化ビニル−塩化ビニリ
    デン共重合体エマルジョンおよびスチレン−ブタジエン
    共重合体エマルジョンから選ばれた少なくとも1種類の
    樹脂から形成されるものであることを特徴とする請求項
    1の写真印画紙用支持体。
  3. 【請求項3】 前記防湿層の乾燥後の被覆量が0.3〜
    10g/m2である請求項1または請求項2の写真印画
    紙用支持体。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000007977A (ja) * 1998-06-26 2000-01-11 Toyoda Mach Works Ltd 紙積層モデル用耐湿性塗料、紙積層モデルの耐湿性塗装方法及び耐湿性塗装された紙積層モデル

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2000007977A (ja) * 1998-06-26 2000-01-11 Toyoda Mach Works Ltd 紙積層モデル用耐湿性塗料、紙積層モデルの耐湿性塗装方法及び耐湿性塗装された紙積層モデル

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