JPH063766A - 写真印画紙用支持体 - Google Patents
写真印画紙用支持体Info
- Publication number
- JPH063766A JPH063766A JP15908592A JP15908592A JPH063766A JP H063766 A JPH063766 A JP H063766A JP 15908592 A JP15908592 A JP 15908592A JP 15908592 A JP15908592 A JP 15908592A JP H063766 A JPH063766 A JP H063766A
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- JP
- Japan
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- electron beam
- coating layer
- paper substrate
- paper
- resin coating
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 電子線照射による紙基体の黄変に起因する白
色度の低下を軽減し、さらに長期間保存した後の紙基体
の黄変による白色度の低下を軽減した、保存安定性の優
れた写真印画紙用支持体を提供する。 【構成】 紙基体の一方の面に、電子線硬化性不飽和有
機化合物とルチル型二酸化チタンを主成分として含有す
る内側層と、電子線硬化性不飽和有機化合物とアナター
ゼ型二酸化チタンを主成分として含有する最外層とを順
次に積層した構成の表面樹脂被覆層を形成し、紙基体の
他方の面に裏面樹脂被覆層を形成した写真印画紙用支持
体。
色度の低下を軽減し、さらに長期間保存した後の紙基体
の黄変による白色度の低下を軽減した、保存安定性の優
れた写真印画紙用支持体を提供する。 【構成】 紙基体の一方の面に、電子線硬化性不飽和有
機化合物とルチル型二酸化チタンを主成分として含有す
る内側層と、電子線硬化性不飽和有機化合物とアナター
ゼ型二酸化チタンを主成分として含有する最外層とを順
次に積層した構成の表面樹脂被覆層を形成し、紙基体の
他方の面に裏面樹脂被覆層を形成した写真印画紙用支持
体。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は写真印画紙用支持体に関
するものである。更に詳しく述べるならば、本発明は、
紙基体上に電子線照射によって硬化しうる不飽和有機化
合物(以下、電子線硬化性不飽和有機化合物という)か
らなる樹脂被覆層を設けた写真印画紙用支持体の有する
問題点である、電子線照射を行った場合の紙基体の黄変
に起因する白色度低下を改善し、さらに写真印画紙にし
たときの長期間保存した場合の紙基体の黄変に起因する
白色度低下を抑制した、保存安定性の優れた写真印画紙
用支持体に関するものである。
するものである。更に詳しく述べるならば、本発明は、
紙基体上に電子線照射によって硬化しうる不飽和有機化
合物(以下、電子線硬化性不飽和有機化合物という)か
らなる樹脂被覆層を設けた写真印画紙用支持体の有する
問題点である、電子線照射を行った場合の紙基体の黄変
に起因する白色度低下を改善し、さらに写真印画紙にし
たときの長期間保存した場合の紙基体の黄変に起因する
白色度低下を抑制した、保存安定性の優れた写真印画紙
用支持体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、写真印画紙用支持体としては、強
サイズ性、および高強度を付与した紙の両面に、硫酸バ
リウムのような白色顔料を塗布して製造されたいわゆる
バライタ紙が用いられていた。しかし、近年これに代わ
って、紙からなる基体の両面にポリオレフィン樹脂を被
覆して製造されたポリオレフィン被覆支持体が広く使用
されるようになってきた。このような支持体は、ポリオ
レフィン被覆層が疎水性であるため、バライタ紙に比較
して、現像定着処理中に処理液が支持体中に浸透しにく
く、このため水洗時間や乾燥時間が大幅に短縮されると
いう利点を有し、また、紙基体への処理液の浸透がない
ため、支持体自体の伸縮が抑制され、優れた寸法安定性
を有するなどの長所を有している。
サイズ性、および高強度を付与した紙の両面に、硫酸バ
リウムのような白色顔料を塗布して製造されたいわゆる
バライタ紙が用いられていた。しかし、近年これに代わ
って、紙からなる基体の両面にポリオレフィン樹脂を被
覆して製造されたポリオレフィン被覆支持体が広く使用
されるようになってきた。このような支持体は、ポリオ
レフィン被覆層が疎水性であるため、バライタ紙に比較
して、現像定着処理中に処理液が支持体中に浸透しにく
く、このため水洗時間や乾燥時間が大幅に短縮されると
いう利点を有し、また、紙基体への処理液の浸透がない
ため、支持体自体の伸縮が抑制され、優れた寸法安定性
を有するなどの長所を有している。
【0003】このような支持体のポリオレフィン樹脂被
覆層には、隠蔽力あるいは解像力の向上を目的として二
酸化チタンのような無機白色顔料が混合されるが、この
ような顔料は樹脂中への分散性が悪く、また顔料中に含
まれる揮発成分により熔融押し出し工程において発泡し
て被覆層の膜割れを発生させるなど問題がある。このた
め、被覆層中の顔料含有量を、上記隠蔽力、または解像
力の向上のために十分な水準まで高めることができない
ものである。一般的に、二酸化チタンを用いる場合、こ
れを約20重量%以上の添加量で添加することは困難で
あり、従って、このような写真印画紙用支持体を用いて
得られた写真印画紙は、画像鮮鋭性において十分満足で
きるものとはいえなかった。
覆層には、隠蔽力あるいは解像力の向上を目的として二
酸化チタンのような無機白色顔料が混合されるが、この
ような顔料は樹脂中への分散性が悪く、また顔料中に含
まれる揮発成分により熔融押し出し工程において発泡し
て被覆層の膜割れを発生させるなど問題がある。このた
め、被覆層中の顔料含有量を、上記隠蔽力、または解像
力の向上のために十分な水準まで高めることができない
ものである。一般的に、二酸化チタンを用いる場合、こ
れを約20重量%以上の添加量で添加することは困難で
あり、従って、このような写真印画紙用支持体を用いて
得られた写真印画紙は、画像鮮鋭性において十分満足で
きるものとはいえなかった。
【0004】近年になって、電子線照射により硬化しう
る樹脂組成物からなる、いわゆる電子線硬化性樹脂を支
持体に塗布し、これに電子線照射を施して硬化した電子
線硬化性樹脂被覆層を有する写真印画紙用支持体が提案
されている(例えば特公昭60-17104号、特公昭60-17105
号、特開昭57-49946号など)。この写真印画紙用支持体
は、被覆層を形成する際に樹脂組成物を高温に加熱熔融
する必要がなく、また顔料の含有量を20〜80重量%まで
増加させることができるものであり、従って、このよう
な支持体を用いて得られる写真印画紙の画像鮮鋭性は、
ポリオレフィン樹脂被覆写真印画紙に比べて格段に向上
している。しかし、この写真印画紙用支持体は、電子線
硬化性樹脂被覆層を形成する工程において、電子線照射
により紙基体が黄色に変色する現象、すなわち黄変が発
生し、更に、写真印画紙として長期間保存した場合にこ
の黄変は一層顕著となり、製品として無視できない程度
に白色度が低下する場合があることが判明した。
る樹脂組成物からなる、いわゆる電子線硬化性樹脂を支
持体に塗布し、これに電子線照射を施して硬化した電子
線硬化性樹脂被覆層を有する写真印画紙用支持体が提案
されている(例えば特公昭60-17104号、特公昭60-17105
号、特開昭57-49946号など)。この写真印画紙用支持体
は、被覆層を形成する際に樹脂組成物を高温に加熱熔融
する必要がなく、また顔料の含有量を20〜80重量%まで
増加させることができるものであり、従って、このよう
な支持体を用いて得られる写真印画紙の画像鮮鋭性は、
ポリオレフィン樹脂被覆写真印画紙に比べて格段に向上
している。しかし、この写真印画紙用支持体は、電子線
硬化性樹脂被覆層を形成する工程において、電子線照射
により紙基体が黄色に変色する現象、すなわち黄変が発
生し、更に、写真印画紙として長期間保存した場合にこ
の黄変は一層顕著となり、製品として無視できない程度
に白色度が低下する場合があることが判明した。
【0005】この問題を解決するために、例えば特開平
2-8838号には、紙基体に酸化防止剤を含有させることに
より、電子線照射による紙基体の黄変を抑制する方法が
提案されている。しかし、ここで提案されている酸化防
止剤を用いても、樹脂被覆層の形成に使用される電子線
硬化性樹脂と白色顔料の組み合わせによっては、長期間
保存した場合の黄変による白色度低下の防止という点に
関しては必ずしも充分な効果が得られていないものであ
る。一方、紙基体の黄変と塗膜の硬化性とは、それぞ
れ、互いに、照射線量に対して相反する傾向を示すもの
である。すなわち高照射線量を用いた場合、塗膜の強度
は向上するが、紙基体の黄変は悪化してしまう。一方、
低照射線量では、紙基体の黄変は抑制されるが、塗膜の
硬化性が不十分となり膜強度などの塗膜物性が悪化して
しまう。従って、電子線硬化性樹脂被覆層を有する写真
印画紙用支持体の製造においては、塗膜の架橋に必要十
分な電子線量を照射した場合でも、紙基体の黄変による
白色度の低下を防止する方法を見出だすことが極めて重
要であった。
2-8838号には、紙基体に酸化防止剤を含有させることに
より、電子線照射による紙基体の黄変を抑制する方法が
提案されている。しかし、ここで提案されている酸化防
止剤を用いても、樹脂被覆層の形成に使用される電子線
硬化性樹脂と白色顔料の組み合わせによっては、長期間
保存した場合の黄変による白色度低下の防止という点に
関しては必ずしも充分な効果が得られていないものであ
る。一方、紙基体の黄変と塗膜の硬化性とは、それぞ
れ、互いに、照射線量に対して相反する傾向を示すもの
である。すなわち高照射線量を用いた場合、塗膜の強度
は向上するが、紙基体の黄変は悪化してしまう。一方、
低照射線量では、紙基体の黄変は抑制されるが、塗膜の
硬化性が不十分となり膜強度などの塗膜物性が悪化して
しまう。従って、電子線硬化性樹脂被覆層を有する写真
印画紙用支持体の製造においては、塗膜の架橋に必要十
分な電子線量を照射した場合でも、紙基体の黄変による
白色度の低下を防止する方法を見出だすことが極めて重
要であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の電子
線硬化性樹脂被覆層を形成した写真印画紙用支持体の有
する上記問題点を解決し、高い白色度を保持し、長期間
保存した後でも、白色度の低下が抑制され、かつ優れた
写真特性を有する写真印画紙を製造するのに好適な写真
印画紙用支持体を提供しようとするものである。
線硬化性樹脂被覆層を形成した写真印画紙用支持体の有
する上記問題点を解決し、高い白色度を保持し、長期間
保存した後でも、白色度の低下が抑制され、かつ優れた
写真特性を有する写真印画紙を製造するのに好適な写真
印画紙用支持体を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の写真印画紙用支
持体は、天然パルプを主成分として含む紙基体と、前記
紙基体の一方の面に形成され、かつ電子線照射により硬
化しうる不飽和有機化合物を主成分として含む表面樹脂
被覆層と、前記紙基体の他方の面に形成され、かつフィ
ルム形成性合成樹脂を主成分として含む裏面樹脂被覆層
とからなる写真印画紙用支持体において、前記表面樹脂
被覆層が2層以上の積層構造を有しており、かつ写真乳
剤層に隣接する最外層にアナターゼ型二酸化チタンを含
有し、紙基体に隣接する内側層にルチル型二酸化チタン
を含有していることを特徴とするものである。
持体は、天然パルプを主成分として含む紙基体と、前記
紙基体の一方の面に形成され、かつ電子線照射により硬
化しうる不飽和有機化合物を主成分として含む表面樹脂
被覆層と、前記紙基体の他方の面に形成され、かつフィ
ルム形成性合成樹脂を主成分として含む裏面樹脂被覆層
とからなる写真印画紙用支持体において、前記表面樹脂
被覆層が2層以上の積層構造を有しており、かつ写真乳
剤層に隣接する最外層にアナターゼ型二酸化チタンを含
有し、紙基体に隣接する内側層にルチル型二酸化チタン
を含有していることを特徴とするものである。
【0008】本発明の構成、および作用を以下に説明す
る。一般に、市販の電子線硬化性樹脂を天然パルプを主
成分とする紙基体に塗布し、これに電子線を照射して電
子線硬化性樹脂被覆層を形成して得られた支持体から製
造された写真印画紙は、電子線照射時に紙基体が黄色に
変色する現象、いわゆる黄変の問題がある。黄変の原因
は完全には明らかではないが、電子線硬化工程におい
て、電子線が紙基体の主成分であるセルロースのグリコ
シド結合を切断するためであると考えられている。黄変
を防止するためには電子線の照射線量を減少させればよ
いが、これは写真印画紙用支持体の樹脂被覆層の架橋密
度を低下させ、現像処理の際に現像主薬と反応して、写
真印画紙用支持体を黄変着色させるという新たな問題を
生じる。
る。一般に、市販の電子線硬化性樹脂を天然パルプを主
成分とする紙基体に塗布し、これに電子線を照射して電
子線硬化性樹脂被覆層を形成して得られた支持体から製
造された写真印画紙は、電子線照射時に紙基体が黄色に
変色する現象、いわゆる黄変の問題がある。黄変の原因
は完全には明らかではないが、電子線硬化工程におい
て、電子線が紙基体の主成分であるセルロースのグリコ
シド結合を切断するためであると考えられている。黄変
を防止するためには電子線の照射線量を減少させればよ
いが、これは写真印画紙用支持体の樹脂被覆層の架橋密
度を低下させ、現像処理の際に現像主薬と反応して、写
真印画紙用支持体を黄変着色させるという新たな問題を
生じる。
【0009】本発明者らはこの点について種々検討した
結果、電子線硬化性不飽和有機化合物を主成分として含
む表面樹脂被覆層を2層以上の積層構造とし、且つ最外
層の塗布層に少なくとも1種類のアナターゼ型二酸化チ
タンを含有し、さらに内側層に少なくとも1種類のルチ
ル型二酸化チタンを含有させることによりこの問題を有
効に解決できることを見出だしたのである。すなわち、
電子線硬化性樹脂の塗布、硬化の工程において、紙基体
が電子線の照射により黄変しても、内側層に含有された
ルチル型二酸化チタンは隠蔽性が高く、黄変の白色度へ
の影響を抑制する。また、最外層に含有されたアナター
ゼ型二酸化チタンは410nm以下の紫外線を反射する
ためにルチル型二酸化チタンよりも青白い白色度を示
し、白色度の向上に有利に働く。これら結晶型の異なる
二酸化チタンの組み合わせにより、紙基体の黄変による
白色度の低下を改善させることに成功したのである。
結果、電子線硬化性不飽和有機化合物を主成分として含
む表面樹脂被覆層を2層以上の積層構造とし、且つ最外
層の塗布層に少なくとも1種類のアナターゼ型二酸化チ
タンを含有し、さらに内側層に少なくとも1種類のルチ
ル型二酸化チタンを含有させることによりこの問題を有
効に解決できることを見出だしたのである。すなわち、
電子線硬化性樹脂の塗布、硬化の工程において、紙基体
が電子線の照射により黄変しても、内側層に含有された
ルチル型二酸化チタンは隠蔽性が高く、黄変の白色度へ
の影響を抑制する。また、最外層に含有されたアナター
ゼ型二酸化チタンは410nm以下の紫外線を反射する
ためにルチル型二酸化チタンよりも青白い白色度を示
し、白色度の向上に有利に働く。これら結晶型の異なる
二酸化チタンの組み合わせにより、紙基体の黄変による
白色度の低下を改善させることに成功したのである。
【0010】上記のような複数層からなる積層構造を有
する本発明の支持体は、天然パルプを主成分として含む
紙基体の表面上に、電子線硬化性不飽和有機化合物を主
成分とし、ルチル型二酸化チタンを含む塗布液を塗布し
て少なくとも1層の内側塗布層を形成し、別に適宜な成
型面、例えば金属ドラム又はプラスチックフィルムなど
の平滑な表面上に、電子線硬化性不飽和有機化合物を主
成分とし、アナターゼ型二酸化チタンを含む塗布液を塗
布して最外層塗布層を形成し、これに電子線を照射して
硬化層を形成し、この硬化層と、前記紙基体上の内側塗
布層とを重ね合わせ、形成された積層体に電子線照射を
施して、これを硬化・接着し、それによって(1)紙基
体に隣接し、ルチル型二酸化チタンを含有する、隠蔽性
の優れた少なくとも1層の内側層と、(2)アナターゼ
型二酸化チタンを含有し、高白色度を有する写真乳剤の
塗布層を形成するための最外層と、からなる複数層の積
層構造を有する、表面樹脂被覆層を形成することができ
る。また、上記表面樹脂被覆層を形成する工程の前、又
は後に紙基体の反対面上に裏面樹脂被覆層が形成され写
真印画紙用支持体が作製される。本発明の写真印画紙用
支持体の、多層構造を有する表面樹脂被覆層は、特願平
3−256445に記載された方法により有利に形成す
ることができる。
する本発明の支持体は、天然パルプを主成分として含む
紙基体の表面上に、電子線硬化性不飽和有機化合物を主
成分とし、ルチル型二酸化チタンを含む塗布液を塗布し
て少なくとも1層の内側塗布層を形成し、別に適宜な成
型面、例えば金属ドラム又はプラスチックフィルムなど
の平滑な表面上に、電子線硬化性不飽和有機化合物を主
成分とし、アナターゼ型二酸化チタンを含む塗布液を塗
布して最外層塗布層を形成し、これに電子線を照射して
硬化層を形成し、この硬化層と、前記紙基体上の内側塗
布層とを重ね合わせ、形成された積層体に電子線照射を
施して、これを硬化・接着し、それによって(1)紙基
体に隣接し、ルチル型二酸化チタンを含有する、隠蔽性
の優れた少なくとも1層の内側層と、(2)アナターゼ
型二酸化チタンを含有し、高白色度を有する写真乳剤の
塗布層を形成するための最外層と、からなる複数層の積
層構造を有する、表面樹脂被覆層を形成することができ
る。また、上記表面樹脂被覆層を形成する工程の前、又
は後に紙基体の反対面上に裏面樹脂被覆層が形成され写
真印画紙用支持体が作製される。本発明の写真印画紙用
支持体の、多層構造を有する表面樹脂被覆層は、特願平
3−256445に記載された方法により有利に形成す
ることができる。
【0011】本発明の写真印画紙用支持体の構成を図1
に示す。図1において、写真印画紙用支持体1は天然パ
ルプを主体とする紙基体2と、紙基体2の一方の面に設
けられた電子線硬化性不飽和有機化合物からなる多層構
造の表面樹脂被覆層3と、紙基体2の他方の面に設けら
れたフィルム形成性合成樹脂からなる裏面樹脂被覆層4
とから形成されており、さらに表面樹脂被覆層3は、ル
チル型二酸化チタンを含有する内側層5と、アナターゼ
型二酸化チタンを含有する最外層6とから形成されてい
る。
に示す。図1において、写真印画紙用支持体1は天然パ
ルプを主体とする紙基体2と、紙基体2の一方の面に設
けられた電子線硬化性不飽和有機化合物からなる多層構
造の表面樹脂被覆層3と、紙基体2の他方の面に設けら
れたフィルム形成性合成樹脂からなる裏面樹脂被覆層4
とから形成されており、さらに表面樹脂被覆層3は、ル
チル型二酸化チタンを含有する内側層5と、アナターゼ
型二酸化チタンを含有する最外層6とから形成されてい
る。
【0012】本発明の写真印画紙用支持体において、表
面樹脂被覆層の二酸化チタンの含有量は、最外層におい
ては最外層の全固形分重量の20〜80重量%であるこ
とが好ましい。その含有量が20重量%未満では、得ら
れる印画紙上の白色度が低下し、写真画像の鮮鋭性が十
分でないことがあり、80重量%を超えると、得られる
樹脂被覆層の柔軟性が低下し、膜割れを生ずることがあ
る。また、紙基体上の内側層においても、二酸化チタン
の含有量は内側層の全固形分重量の20〜80重量%で
あることが好ましい。その含有量が20重量%未満で
は、隠蔽性が低下し、紙基体の黄変による印画紙の白色
度の低下を補うことができなくなり、80重量%を超え
ると、得られる樹脂被覆層の柔軟性が低下し、膜割れを
生ずることがある。
面樹脂被覆層の二酸化チタンの含有量は、最外層におい
ては最外層の全固形分重量の20〜80重量%であるこ
とが好ましい。その含有量が20重量%未満では、得ら
れる印画紙上の白色度が低下し、写真画像の鮮鋭性が十
分でないことがあり、80重量%を超えると、得られる
樹脂被覆層の柔軟性が低下し、膜割れを生ずることがあ
る。また、紙基体上の内側層においても、二酸化チタン
の含有量は内側層の全固形分重量の20〜80重量%で
あることが好ましい。その含有量が20重量%未満で
は、隠蔽性が低下し、紙基体の黄変による印画紙の白色
度の低下を補うことができなくなり、80重量%を超え
ると、得られる樹脂被覆層の柔軟性が低下し、膜割れを
生ずることがある。
【0013】本発明において、表面樹脂被覆層に使用さ
れる電子線硬化性不飽和有機化合物としては、高架橋樹
脂層を形成しうるものであれば、モノマーであってもオ
リゴマーであっても良く、これらは単独で使用されても
良く、あるいはそれらを配合したものであっても良い。
また化合物の種類にも特に限定はないが、通常は4官能
以上の不飽和有機化合物を主成分として構成される。本
発明に用いられる、電子線硬化性不飽和有機化合物は、
例えば下記化合物から選ぶことが出来る。 (1)脂肪族、脂環族、および芳香脂肪族の、1〜6価
のアルコール及びポリアルキレングリコールのアクリレ
ート化合物類。 (2)脂肪族、脂環族、芳香脂肪族の、1〜6価のアル
コールにアルキレンオキサイドを付加させたもののアク
リレート化合物類。 (3)ポリアクリロイルアルキルリン酸エステル類。 (4)カルボン酸と、ポリオールと、アクリル酸との反
応生成物。 (5)イソシアネートと、ポリオールと、アクリル酸と
の反応生成物。 (6)エポキシ化合物とアクリル酸との反応生成物。 (7)エポキシ化合物と、ポリオールと、アクリル酸と
の反応生成物。
れる電子線硬化性不飽和有機化合物としては、高架橋樹
脂層を形成しうるものであれば、モノマーであってもオ
リゴマーであっても良く、これらは単独で使用されても
良く、あるいはそれらを配合したものであっても良い。
また化合物の種類にも特に限定はないが、通常は4官能
以上の不飽和有機化合物を主成分として構成される。本
発明に用いられる、電子線硬化性不飽和有機化合物は、
例えば下記化合物から選ぶことが出来る。 (1)脂肪族、脂環族、および芳香脂肪族の、1〜6価
のアルコール及びポリアルキレングリコールのアクリレ
ート化合物類。 (2)脂肪族、脂環族、芳香脂肪族の、1〜6価のアル
コールにアルキレンオキサイドを付加させたもののアク
リレート化合物類。 (3)ポリアクリロイルアルキルリン酸エステル類。 (4)カルボン酸と、ポリオールと、アクリル酸との反
応生成物。 (5)イソシアネートと、ポリオールと、アクリル酸と
の反応生成物。 (6)エポキシ化合物とアクリル酸との反応生成物。 (7)エポキシ化合物と、ポリオールと、アクリル酸と
の反応生成物。
【0014】これを具体的に述べるならば、電子線硬化
性不飽和有機化合物として、ポリオキシエチレンエピク
ロルヒドリン変性ビスフェノールAジアクリレート、ジ
シクロヘキシルアクリレート、エピクロルヒドリン変性
ポリエチレングリコールジアクリレート、1,6−ヘキ
サンジオールジアクリレート、ヒドロキシビバリン酸エ
ステルネオペンチルグリコールジアクリレート、ノニル
フェノキシポリエチレングリコールアクリレート、エチ
レンオキサイド変性フェノキシ化リン酸アクリレート、
エチレンオキサイド変性フタル酸アクリレート、ポリブ
タジエンアクリレート、カプロラクタン変性テトラヒド
ロフルフリルアクリレート、トリス(アクリロキシエチ
ル)イソシアヌレート、トリメチロールプロパントリア
クリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、
ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエ
リスリトールヘキサアクリレート、ポリエチレングリコ
ールジアクリレート、1,4−ブタジエンジオールジア
クリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、
およびネオペンチルグリコール変性トリメチロールプロ
パンジアクリレートなどを用いることが出来る。本発明
はこれらの化合物を単独で、あるいはその2種以上を組
み合わせて使用することことができる。
性不飽和有機化合物として、ポリオキシエチレンエピク
ロルヒドリン変性ビスフェノールAジアクリレート、ジ
シクロヘキシルアクリレート、エピクロルヒドリン変性
ポリエチレングリコールジアクリレート、1,6−ヘキ
サンジオールジアクリレート、ヒドロキシビバリン酸エ
ステルネオペンチルグリコールジアクリレート、ノニル
フェノキシポリエチレングリコールアクリレート、エチ
レンオキサイド変性フェノキシ化リン酸アクリレート、
エチレンオキサイド変性フタル酸アクリレート、ポリブ
タジエンアクリレート、カプロラクタン変性テトラヒド
ロフルフリルアクリレート、トリス(アクリロキシエチ
ル)イソシアヌレート、トリメチロールプロパントリア
クリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、
ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエ
リスリトールヘキサアクリレート、ポリエチレングリコ
ールジアクリレート、1,4−ブタジエンジオールジア
クリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、
およびネオペンチルグリコール変性トリメチロールプロ
パンジアクリレートなどを用いることが出来る。本発明
はこれらの化合物を単独で、あるいはその2種以上を組
み合わせて使用することことができる。
【0015】二酸化チタンを上記のような電子線硬化性
不飽和有機化合物中に分散するには、3本ロールミル
(スリーロールミル)、2本ロールミル(ツーロールミ
ル)、カウレスディゾルバー、ホモミキサー、サンドグ
ラインダー、ニーダー、プラネタリーミキサー、ボール
ミル、ペイントコンディショナー、および超音波分散機
などを使用することができ、これらを単独或いは組み合
わせて使用することができる。更に必要により、電子線
硬化性不飽和有機化合物中に助剤として青味つけ顔料、
染料、酸化防止剤を配合しても良い。
不飽和有機化合物中に分散するには、3本ロールミル
(スリーロールミル)、2本ロールミル(ツーロールミ
ル)、カウレスディゾルバー、ホモミキサー、サンドグ
ラインダー、ニーダー、プラネタリーミキサー、ボール
ミル、ペイントコンディショナー、および超音波分散機
などを使用することができ、これらを単独或いは組み合
わせて使用することができる。更に必要により、電子線
硬化性不飽和有機化合物中に助剤として青味つけ顔料、
染料、酸化防止剤を配合しても良い。
【0016】また成型面表面あるいは紙基体表面に対す
る塗料組成物の塗布方法としては、バーコート法、エア
ードクターコート法、ブレードコート法、スクイズコー
ト法、エアーナイフコート法、ロールコート法、グラビ
アコート法およびトランスファーコート法等が例示さ
れ、これらのいずれの方法を用いても良い。更にこのた
めに、ファウンテンコーターあるいはスリットダイコー
ター方式を用いることもできる。特に金属製ドラムの表
面を成型面として使用する場合には、成型面表面に傷を
付けないための配慮からゴムロールを使用するロールコ
ート法あるいはオフセットグラビアコート法が用いら
れ、さらには非接触タイプのファウンテンコーターやス
リットダイコーター法が有利に用いられる。本発明にお
いて最外層を形成する場合、最外層は合計2回の電子線
照射を受けることになり、従って高架橋度を有するた
め、現像の際に現像主薬との反応が抑制され、支持体の
黄変を防止することが出来る。本発明の表面樹脂被覆層
の合計重量は、5〜60g/m2 であることが好まし
い。また、最外層の重量は0.5〜20g/m2 である
ことが好ましい。
る塗料組成物の塗布方法としては、バーコート法、エア
ードクターコート法、ブレードコート法、スクイズコー
ト法、エアーナイフコート法、ロールコート法、グラビ
アコート法およびトランスファーコート法等が例示さ
れ、これらのいずれの方法を用いても良い。更にこのた
めに、ファウンテンコーターあるいはスリットダイコー
ター方式を用いることもできる。特に金属製ドラムの表
面を成型面として使用する場合には、成型面表面に傷を
付けないための配慮からゴムロールを使用するロールコ
ート法あるいはオフセットグラビアコート法が用いら
れ、さらには非接触タイプのファウンテンコーターやス
リットダイコーター法が有利に用いられる。本発明にお
いて最外層を形成する場合、最外層は合計2回の電子線
照射を受けることになり、従って高架橋度を有するた
め、現像の際に現像主薬との反応が抑制され、支持体の
黄変を防止することが出来る。本発明の表面樹脂被覆層
の合計重量は、5〜60g/m2 であることが好まし
い。また、最外層の重量は0.5〜20g/m2 である
ことが好ましい。
【0017】本発明の裏面樹脂被覆層を形成するために
用いられるフィルム形成性合成樹脂としては、従来から
写真印画紙用支持体の製造に用いられているポリオレフ
ィン樹脂、または、前述の電子線硬化性樹脂等を使用す
ることが出来る。裏面樹脂被覆層を形成するためのポリ
オレフィン樹脂としては、エチレン、α−オレフィン
類、例えばプロピレンなどの単独重合体、前記オレフィ
ンの少なくとも2種の共重合体、および、これら各種重
合体の少なくとも2種の混合物などから選ぶことが出来
る。特に好ましいポリオレフィン樹脂は、低密度ポリエ
チレン、高密度ポリエチレン、直鎖型低密度ポリエチレ
ン、およびこれらの混合物である。ポリオレフィン樹脂
の分子量には特に制限はないが、通常20,000〜2
00,000の範囲のものが用いられる。ポリオレフィ
ン樹脂には、必要に応じて、少量の酸化防止剤、および
滑剤を添加しても良い。ポリオレフィン樹脂を用いて裏
面樹脂被覆層を形成するには、通常の熔融押し出し塗工
を用いることが出来る。また、裏面樹脂被覆層を形成す
るための電子線硬化性樹脂としては、前述の表面樹脂被
覆層の形成に用いられる化合物をすべて使用できる。更
に裏面樹脂被覆層の形成方法も、前述の表面樹脂被覆層
の場合と同様にしてもよい。裏面樹脂被覆層の重量には
特に制限はないが、一般には10〜40g/m2 の範囲
にあることが好ましい。
用いられるフィルム形成性合成樹脂としては、従来から
写真印画紙用支持体の製造に用いられているポリオレフ
ィン樹脂、または、前述の電子線硬化性樹脂等を使用す
ることが出来る。裏面樹脂被覆層を形成するためのポリ
オレフィン樹脂としては、エチレン、α−オレフィン
類、例えばプロピレンなどの単独重合体、前記オレフィ
ンの少なくとも2種の共重合体、および、これら各種重
合体の少なくとも2種の混合物などから選ぶことが出来
る。特に好ましいポリオレフィン樹脂は、低密度ポリエ
チレン、高密度ポリエチレン、直鎖型低密度ポリエチレ
ン、およびこれらの混合物である。ポリオレフィン樹脂
の分子量には特に制限はないが、通常20,000〜2
00,000の範囲のものが用いられる。ポリオレフィ
ン樹脂には、必要に応じて、少量の酸化防止剤、および
滑剤を添加しても良い。ポリオレフィン樹脂を用いて裏
面樹脂被覆層を形成するには、通常の熔融押し出し塗工
を用いることが出来る。また、裏面樹脂被覆層を形成す
るための電子線硬化性樹脂としては、前述の表面樹脂被
覆層の形成に用いられる化合物をすべて使用できる。更
に裏面樹脂被覆層の形成方法も、前述の表面樹脂被覆層
の場合と同様にしてもよい。裏面樹脂被覆層の重量には
特に制限はないが、一般には10〜40g/m2 の範囲
にあることが好ましい。
【0018】電子線照射に用いられる電子線加速器とし
ては、とくにその方式を限定するものではなく、例えば
バンデグラーフ型スキャニング方式、ダブルスキャニン
グ方式、カーテンビーム方式などの電子線照射装置を使
用することができるが、この中でも比較的安価で大出力
の得られるカーテンビーム方式のものが有効に用いられ
る。電子線照射の際の加速電圧は100〜300kVで
あることが好ましく、吸収線量としては、0.1〜6M
radであることが好ましく、0.2〜4Mradが特
に好ましい。電子線照射時における雰囲気中の酸素濃度
は、500ppm以下であることが好ましい。酸素濃度
が500ppmを超えると、酸素が重合反応の遅延剤と
して働き、樹脂組成物の硬化が不十分になることがあ
る。電子線照射によるオゾン発生を抑制する目的で、あ
るいは電子線が通過する際に発熱するウィンドウの冷却
等の目的で不活性ガスを使用することはもちろん支障は
ない。
ては、とくにその方式を限定するものではなく、例えば
バンデグラーフ型スキャニング方式、ダブルスキャニン
グ方式、カーテンビーム方式などの電子線照射装置を使
用することができるが、この中でも比較的安価で大出力
の得られるカーテンビーム方式のものが有効に用いられ
る。電子線照射の際の加速電圧は100〜300kVで
あることが好ましく、吸収線量としては、0.1〜6M
radであることが好ましく、0.2〜4Mradが特
に好ましい。電子線照射時における雰囲気中の酸素濃度
は、500ppm以下であることが好ましい。酸素濃度
が500ppmを超えると、酸素が重合反応の遅延剤と
して働き、樹脂組成物の硬化が不十分になることがあ
る。電子線照射によるオゾン発生を抑制する目的で、あ
るいは電子線が通過する際に発熱するウィンドウの冷却
等の目的で不活性ガスを使用することはもちろん支障は
ない。
【0019】本発明に用いられる紙基体は、通常50〜
300g/m2 の重量を有し、表面の平滑なものが用い
られる。紙基体は、一般の写真印画紙用支持体の製造に
用いられているものであれば全て使用できる。紙基体を
形成する天然パルプとしては、一般には、針葉樹パル
プ、広葉樹パルプ、針葉樹広葉樹混合パルプ等を主成分
とするものが広く用いられる。また紙基体中には、印画
紙にしたときの長期間保存時に発生するカブリを防止す
る目的でマグネシウム化合物を含有させることが出来
る。また、紙基体には、必要に応じて、一般に製紙で用
いられているサイズ剤、定着剤、紙力増強剤、填料、帯
電防止剤、pH調節剤、顔料、染料等の添加剤を配合す
ることができる。更に、表面サイズ剤、表面紙力剤、帯
電防止剤等を適宜表面に塗布することもできる。
300g/m2 の重量を有し、表面の平滑なものが用い
られる。紙基体は、一般の写真印画紙用支持体の製造に
用いられているものであれば全て使用できる。紙基体を
形成する天然パルプとしては、一般には、針葉樹パル
プ、広葉樹パルプ、針葉樹広葉樹混合パルプ等を主成分
とするものが広く用いられる。また紙基体中には、印画
紙にしたときの長期間保存時に発生するカブリを防止す
る目的でマグネシウム化合物を含有させることが出来
る。また、紙基体には、必要に応じて、一般に製紙で用
いられているサイズ剤、定着剤、紙力増強剤、填料、帯
電防止剤、pH調節剤、顔料、染料等の添加剤を配合す
ることができる。更に、表面サイズ剤、表面紙力剤、帯
電防止剤等を適宜表面に塗布することもできる。
【0020】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、もちろん本発明はこれらの態様に制限されるも
のではない。
するが、もちろん本発明はこれらの態様に制限されるも
のではない。
【0021】実施例1 坪量180g/m2 の紙基体の一方の面に、コロナ放電
による表面活性処理を施し、その上にポリエチレン樹脂
を熔融押し出し被覆し、塗布量が30g/m2の裏面樹
脂被覆層を形成した。次に、下記に示す組成の混合物を
ペイントコンディショナーで1時間混合分散させて内側
層形成用塗料組成物(組成物1)を調製し、この組成物
を、上記紙基体の他方の面に、ワイヤーバーを用いて、
硬化後の塗布量が20g/m2 になるように塗布し、内
側層塗布層を形成した。
による表面活性処理を施し、その上にポリエチレン樹脂
を熔融押し出し被覆し、塗布量が30g/m2の裏面樹
脂被覆層を形成した。次に、下記に示す組成の混合物を
ペイントコンディショナーで1時間混合分散させて内側
層形成用塗料組成物(組成物1)を調製し、この組成物
を、上記紙基体の他方の面に、ワイヤーバーを用いて、
硬化後の塗布量が20g/m2 になるように塗布し、内
側層塗布層を形成した。
【0022】 組成物1 成 分 配 合 量 ウレタンアクリレートオリゴマー 30重量部 (商標:ビームセット550B、荒川化学工業製) 2官能アクリレートモノマー 20重量部 (商標:M-220、東亜合成製) ルチル型二酸化チタン 50重量部 (商標:CR-58、石原産業製)
【0023】別に、下記に示す組成の混合物をペイント
コンディショナーで1時間混合分散させて最外層形成用
塗料組成物(組成物2)を調製し、この組成物を、成型
面として使用するクロムメッキを施した金属板の表面上
に、ワイヤーバーを用いて、硬化後の塗布量が5g/m
2 になるように塗布して塗布層を形成し、この塗布層に
加速電圧:165kV、吸収線量:2Mradの条件で
電子線を照射して硬化させ、硬化層を形成した。次い
で、上記の紙基体上に形成した内側層塗布層を成型面上
の硬化層に重ね合わせ、紙基体の背面から加速電圧:1
75kV、吸収線量:2Mradの条件で電子線を照射
し、積層体を硬化・接着させて表面樹脂被覆層を形成し
たのち、成型面から表面樹脂被覆層を剥離し、写真印画
紙用支持体を作製した。
コンディショナーで1時間混合分散させて最外層形成用
塗料組成物(組成物2)を調製し、この組成物を、成型
面として使用するクロムメッキを施した金属板の表面上
に、ワイヤーバーを用いて、硬化後の塗布量が5g/m
2 になるように塗布して塗布層を形成し、この塗布層に
加速電圧:165kV、吸収線量:2Mradの条件で
電子線を照射して硬化させ、硬化層を形成した。次い
で、上記の紙基体上に形成した内側層塗布層を成型面上
の硬化層に重ね合わせ、紙基体の背面から加速電圧:1
75kV、吸収線量:2Mradの条件で電子線を照射
し、積層体を硬化・接着させて表面樹脂被覆層を形成し
たのち、成型面から表面樹脂被覆層を剥離し、写真印画
紙用支持体を作製した。
【0024】 組成物2 成 分 配 合 量 ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 50重量部 (商標:DPCA-20、日本化薬製) アナターゼ型二酸化チタン 50重量部 (商標:A-220、石原産業製)
【0025】かくして得られた写真印画紙用支持体の白
色度、不透明度、および保存安定性について評価した。
評価結果を表1に示す。なお、各項目の評価方法は以下
の通りである。 白色度および不透明度:JIS P 8123の方法に
したがって、ハンター白色度計(東洋精機製作所社製、
D型)を用いて、475nmの波長により測定した。白
色度の値が90以上および不透明度の値が95以上であ
れば、実用上問題はない。 保存安定性:JIS P 8123の方法により、ハン
ター白色度計(東洋精機製作所製、D型)を用いて、供
試支持体の475nmの波長における白色度を測定し、
その測定値から下記の(1)式により、比吸収係数と比
散乱係数の比(K/S)を求めた。次に、試料を105
℃の恒温送風乾燥器中に2時間置いて強制劣化処理を施
し、ついで、20℃、65%RHの条件で24時間調湿
したのち、再度白色度を測定して(K/S)を求め、下
記の(2)式によりP・C価(PostColor Number)を求
め、保存安定性を評価した。P・C価の値が0.5以下
であれば実用上問題はない。 K/S=(1−R∞/100)2 /(2R∞/100) (1) P・C価=100[劣化処理後(K/S)−処理前(K/S)] (2) (但し、R∞は白色度、Kは比吸収係数、Sは比散乱係
数を示す。)
色度、不透明度、および保存安定性について評価した。
評価結果を表1に示す。なお、各項目の評価方法は以下
の通りである。 白色度および不透明度:JIS P 8123の方法に
したがって、ハンター白色度計(東洋精機製作所社製、
D型)を用いて、475nmの波長により測定した。白
色度の値が90以上および不透明度の値が95以上であ
れば、実用上問題はない。 保存安定性:JIS P 8123の方法により、ハン
ター白色度計(東洋精機製作所製、D型)を用いて、供
試支持体の475nmの波長における白色度を測定し、
その測定値から下記の(1)式により、比吸収係数と比
散乱係数の比(K/S)を求めた。次に、試料を105
℃の恒温送風乾燥器中に2時間置いて強制劣化処理を施
し、ついで、20℃、65%RHの条件で24時間調湿
したのち、再度白色度を測定して(K/S)を求め、下
記の(2)式によりP・C価(PostColor Number)を求
め、保存安定性を評価した。P・C価の値が0.5以下
であれば実用上問題はない。 K/S=(1−R∞/100)2 /(2R∞/100) (1) P・C価=100[劣化処理後(K/S)−処理前(K/S)] (2) (但し、R∞は白色度、Kは比吸収係数、Sは比散乱係
数を示す。)
【0026】実施例2 実施例1と同様の操作を行なった。ただし組成物1を硬
化後の塗布量が12.5g/m2 になるように塗布し、
また、組成物2を硬化後の塗布量が12.5g/m2 に
なるように塗布した。実施例1と同様にして行なったテ
ストの結果を表1に示す。
化後の塗布量が12.5g/m2 になるように塗布し、
また、組成物2を硬化後の塗布量が12.5g/m2 に
なるように塗布した。実施例1と同様にして行なったテ
ストの結果を表1に示す。
【0027】実施例3 実施例1と同様の操作を行なった。ただし組成物1を硬
化後の塗布量が5g/m2 になるように塗布し、また、
組成物2を硬化後の塗布量が20g/m2 になるように
塗布した。実施例1と同様にして行なったテストの結果
を表1に示す。
化後の塗布量が5g/m2 になるように塗布し、また、
組成物2を硬化後の塗布量が20g/m2 になるように
塗布した。実施例1と同様にして行なったテストの結果
を表1に示す。
【0028】実施例4 実施例1と同様の操作を行なった。ただし組成物2にお
いては、電子線硬化性不飽和有機化合物とアナターゼ型
二酸化チタンの比率を60対40(重量部)とし、また
組成物1においては、電子線硬化性オリゴマー、電子線
硬化性モノマーとルチル型二酸化チタンの比率を36対
24対40(重量部)とした。実施例1と同様にして行
なったテストの結果を表1に示す。
いては、電子線硬化性不飽和有機化合物とアナターゼ型
二酸化チタンの比率を60対40(重量部)とし、また
組成物1においては、電子線硬化性オリゴマー、電子線
硬化性モノマーとルチル型二酸化チタンの比率を36対
24対40(重量部)とした。実施例1と同様にして行
なったテストの結果を表1に示す。
【0029】比較例1 実施例1と同様の操作を行なった。ただし組成物2のみ
を、前述の紙基体の表面上に、ワイヤーバーを用いて、
硬化後の塗布量が25g/m2 になるように塗布し、こ
の塗布層を前述の金属板成型面上に重ね合わせ、紙基体
の背面から加速電圧:175kV、吸収線量:2Mra
dの条件で電子線を照射し塗布層を硬化させ、写真印画
紙用支持体を作製した。実施例1と同様にして行なった
テストの結果を表1に示す。
を、前述の紙基体の表面上に、ワイヤーバーを用いて、
硬化後の塗布量が25g/m2 になるように塗布し、こ
の塗布層を前述の金属板成型面上に重ね合わせ、紙基体
の背面から加速電圧:175kV、吸収線量:2Mra
dの条件で電子線を照射し塗布層を硬化させ、写真印画
紙用支持体を作製した。実施例1と同様にして行なった
テストの結果を表1に示す。
【0030】比較例2 比較例1と同様の操作を行なった。ただし組成物1のみ
を、前述の紙基体の表面上に、ワイヤーバーを用いて、
硬化後の塗布量が25g/m2 になるように塗布した。
実施例1と同様にして行なったテストの結果を表1に示
す。
を、前述の紙基体の表面上に、ワイヤーバーを用いて、
硬化後の塗布量が25g/m2 になるように塗布した。
実施例1と同様にして行なったテストの結果を表1に示
す。
【0031】比較例3 比較例1と同様の操作を行なった。ただし下記の表面樹
脂被覆層形成用塗料組成物(組成物3)を硬化後の塗布
量が25g/m2 になるように塗布した。実施例1と同
様にして行なったテストの結果を表1に示す。
脂被覆層形成用塗料組成物(組成物3)を硬化後の塗布
量が25g/m2 になるように塗布した。実施例1と同
様にして行なったテストの結果を表1に示す。
【0032】 組成物3 成 分 配 合 量 ウレタンアクリレートオリゴマー 30重量部 (商標:ビームセット550B、荒川化学工業製) 2官能アクリレートモノマー 20重量部 (商標:M-220、東亜合成製) アナターゼ型二酸化チタン 25重量部 (商標:A-220、石原産業製) ルチル型二酸化チタン 25重量部 (商標:CR-58、石原産業製)
【0033】比較例4 実施例1と同様の操作を行なった。ただし最外層形成用
塗料組成物として組成物1を用い、内側層形成用塗料組
成物として組成物2を用いた。実施例1と同様にして行
なったテストの結果を表1に示す。
塗料組成物として組成物1を用い、内側層形成用塗料組
成物として組成物2を用いた。実施例1と同様にして行
なったテストの結果を表1に示す。
【0034】比較例5 実施例1と同様の操作を行なった。ただし、内側層形成
用塗料組成物として、組成物2を使用した。実施例1と
同様にして行なったテストの結果を表1に示す。
用塗料組成物として、組成物2を使用した。実施例1と
同様にして行なったテストの結果を表1に示す。
【0035】比較例6 実施例1と同様の操作を行なった。ただし最外層形成用
塗料組成物として組成物1を使用した。実施例1と同様
にして行なったテストの結果を表1に示す。
塗料組成物として組成物1を使用した。実施例1と同様
にして行なったテストの結果を表1に示す。
【0036】
【表1】
【0037】
【発明の効果】本発明の写真印画紙用支持体は、電子線
照射により硬化しうる不飽和有機化合物からなる樹脂被
覆層を設けた写真印画紙用支持体の有する欠点である、
電子線照射による紙基体の黄変に起因する白色度の低
下、および長期間保存した後の紙基体の黄変による白色
度の低下を軽減した、保存安定性の優れたものであり、
実用上極めて有用なものである。
照射により硬化しうる不飽和有機化合物からなる樹脂被
覆層を設けた写真印画紙用支持体の有する欠点である、
電子線照射による紙基体の黄変に起因する白色度の低
下、および長期間保存した後の紙基体の黄変による白色
度の低下を軽減した、保存安定性の優れたものであり、
実用上極めて有用なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の写真印画紙用支持体の構成の1例を示
す断面説明図である。
す断面説明図である。
1・・・・写真印画紙用支持体 2・・・・紙基体 3・・・・表面樹脂被覆層 4・・・・裏面樹脂被覆層 5・・・・ルチル型二酸化チタンを含有する内側層 6・・・・アナターゼ型二酸化チタンを含有する最外層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D21H 19/38 27/00
Claims (1)
- 【請求項1】 天然パルプを主成分として含む紙基体
と、前記紙基体の一方の面に形成され、かつ電子線照射
により硬化しうる不飽和有機化合物を主成分として含む
表面樹脂被覆層と、前記紙基体の他方の面に形成され、
かつフィルム形成性合成樹脂を主成分として含む裏面樹
脂被覆層とからなる写真印画紙用支持体において、前記
表面樹脂被覆層が2層以上の積層構造を有しており、か
つ写真乳剤層に隣接する最外層にアナターゼ型二酸化チ
タンを含有し、紙基体に隣接する内側層にルチル型二酸
化チタンを含有していることを特徴とする写真印画紙用
支持体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15908592A JPH063766A (ja) | 1992-06-18 | 1992-06-18 | 写真印画紙用支持体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15908592A JPH063766A (ja) | 1992-06-18 | 1992-06-18 | 写真印画紙用支持体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH063766A true JPH063766A (ja) | 1994-01-14 |
Family
ID=15685907
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15908592A Pending JPH063766A (ja) | 1992-06-18 | 1992-06-18 | 写真印画紙用支持体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH063766A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012210738A (ja) * | 2011-03-30 | 2012-11-01 | Dainippon Printing Co Ltd | 化粧板及び化粧板の製造方法 |
-
1992
- 1992-06-18 JP JP15908592A patent/JPH063766A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012210738A (ja) * | 2011-03-30 | 2012-11-01 | Dainippon Printing Co Ltd | 化粧板及び化粧板の製造方法 |
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