JPH11314321A - 電子線硬化樹脂被覆シ―ト - Google Patents

電子線硬化樹脂被覆シ―ト

Info

Publication number
JPH11314321A
JPH11314321A JP4859799A JP4859799A JPH11314321A JP H11314321 A JPH11314321 A JP H11314321A JP 4859799 A JP4859799 A JP 4859799A JP 4859799 A JP4859799 A JP 4859799A JP H11314321 A JPH11314321 A JP H11314321A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
electron beam
sheet
coating layer
intermediate layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4859799A
Other languages
English (en)
Inventor
Chieko Tanaka
千恵子 田中
Hiroyuki Nemoto
浩幸 根本
Takaharu Miura
喬晴 三浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
Oji Paper Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oji Paper Co Ltd filed Critical Oji Paper Co Ltd
Priority to JP4859799A priority Critical patent/JPH11314321A/ja
Publication of JPH11314321A publication Critical patent/JPH11314321A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子線硬化性樹脂のシート状基材への浸透を
防止し、シート状基材の折れ割れに追随する樹脂被覆層
の折り割れを防止し、さらにシート状基材と樹脂被覆層
との接着性を向上させた電子線硬化樹脂被覆シートを提
供する。 【解決手段】 シート状基材と、電子線を照射すること
により硬化する樹脂の電子線硬化物からなる樹脂被覆層
との間に、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、エチレン−ア
クリル酸共重合体アルカリ塩、酢酸ビニル−エチレン共
重合体および水溶性ポリウレタン樹脂から選ばれる少な
くとも1種類の樹脂を含む樹脂組成物から形成された中
間層が配置されている電子線硬化樹脂被覆シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子線硬化樹脂被覆
シート(但し写真印画紙用支持体を除く。)に関するも
のである。更に詳しく述べるならば、本発明は、電子線
を照射することにより硬化する樹脂(以下、電子線硬化
性樹脂と言う)の電子線硬化物からなる樹脂被覆層が、
シート状基材上に被覆されており、このシート状基材と
樹脂被覆層との接着性が改善されている、写真印画紙用
支持体を除く電子線硬化樹脂被覆シートに関するもので
ある。本発明に係る電子線硬化樹脂被覆シートは、特に
断らない限り写真印画紙用支持体を包含しない。
【0002】
【従来の技術】従来、写真印画紙用支持体としては、い
わゆるバライタ紙が用いられていた。これは強サイズ
性、および高強度を付与した紙の両面に、硫酸バリウム
のような白色顔料を塗布して製造されたものである。し
かし、近年これに代わって、紙からなる基体の両面に、
ポリオレフィン樹脂を被覆して製造されたポリオレフィ
ン被覆耐水性シートが知られている。このような耐水性
樹脂被覆シートは、ポリオレフィン被覆層が疎水性であ
るため、処理液が樹脂被覆シート中に浸透しにくく、こ
のため水洗時間や乾燥時間が大幅に短縮されるという利
点を有し、また、紙基材への処理液の浸透がないため、
樹脂被覆シート自体の伸縮が抑制され、優れた寸法安定
性を有するなどの長所を有している。
【0003】しかしながら、このような耐水性樹脂被覆
シートのポリオレフィン被覆層には、隠蔽力あるいは解
像力の向上を目的として二酸化チタンのような無機白色
顔料が混合されているが、このような顔料には、樹脂中
への分散性が悪いことおよび顔料中に含まれる揮発成分
により溶融押し出し工程において発泡して被覆層の膜割
れを発生させるなどの問題がある。このため、被覆層中
の顔料含有量を、上記隠蔽力、または解像力の向上のた
めに十分な水準に高めることができないのである。一般
的にいえば、二酸化チタンを用いる場合、これを約20
重量%以上ポリオレフィン樹脂に混入することは困難で
ある。従って、このような樹脂被覆シートを用いて得ら
れた記録紙は、画像鮮鋭性において十分満足できるもの
とはいえなかった。
【0004】近年になって、電子線照射によって硬化し
うる樹脂組成物からなる、いわゆる電子線硬化性樹脂を
支持体に塗布し、これに電子線照射を施して硬化した電
子線硬化樹脂被覆層を有する写真印画紙用樹脂被覆シー
トが提案されている(例えば特公昭60−17104
号、特公昭60−17105号、特開昭57−4994
6号など)。この方法によれば被覆層を形成する際に樹
脂組成物が高温に加熱されることがなく、また顔料含有
量を20〜80重量%まで増加させることができ、従っ
て、このような樹脂被覆シートを用いて得られる写真印
画紙の画像鮮鋭性は、ポリオレフィン樹脂被覆写真印画
紙に比べて格段に向上している。
【0005】しかし、電子線照射により硬化した樹脂被
覆層の上に感光性層を塗布して製造された写真印画紙用
樹脂被覆シートは、シート状基材と、樹脂被覆層との接
着性が不十分になることがあった。そのため、写真現像
工程や写真鑑賞などの写真印画紙の取り扱い時において
樹脂被覆層がシート状基材から剥がれ、写真印画紙の商
品価値を著しく低下させるなどの問題があり、その改善
が望まれていた。また、写真現像処理工程において、シ
ート状基材に折り割れが生じた場合、追随して樹脂被覆
層も割れてしまうという問題点も有しており、その改善
も望まれていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
の写真印画紙用樹脂被覆シートの前記の如き欠点が解決
されており、しかも、画像鮮鋭性の優れた電子線硬化樹
脂被覆シート(但し写真印画紙用支持体を除く)を提供
しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の接
着性および樹脂被覆層の割れ防止性の改善について鋭意
研究を重ねた結果、シート状基材と樹脂被覆層との間
に、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、エチレン−アクリル
酸共重合体アルカリ塩、酢酸ビニル−エチレン共重合体
および水溶性ポリウレタン樹脂から選ばれた少なくとも
1種類の樹脂を含む樹脂組成物により中間層を形成する
ことにより、電子線硬化性樹脂のシート状基材への浸透
を防止し、また、シート状基材の折り割れに追随する樹
脂被覆層の折り割れを防止する効果が向上することを見
出し、さらに驚くべきことに、前記中間層はすぐれたバ
リアー性を発揮しつつ、しかもシート状基材と電子線硬
化樹脂被覆層との接着性をも改善できることを見出し、
本発明を完成するに至ったのである。
【0008】すなわち本発明の電子線硬化樹脂被覆シー
ト(但し写真印画紙用支持体を除く)は、シート状基材
と、前記シート状基材の少なくとも1表面上に形成され
た少なくとも1層の中間層と、前記中間層の上に形成さ
れ、かつ電子線照射により硬化する樹脂の電子線硬化物
からなる樹脂被覆層とを有し、前記中間層が、アクリル
樹脂、ウレタン樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体ア
ルカリ塩、酢酸ビニル−エチレン共重合体および水溶性
ポリウレタン樹脂から選ばれる少なくとも1種類の樹脂
を含む樹脂組成物から形成されたものであることを特徴
とするものである。
【0009】本発明の構成、および作用を下記に説明す
る。本発明において、シート状基材と樹脂被覆層との間
に形成される中間層は、少なくとも1層からなるもので
あり、2層以上の多層構造を有することも可能である。
中間層を形成する樹脂組成物は、アクリル樹脂エマルジ
ョン(例えば、自己架橋型、変性アクリル型およびカル
ボキシ変性型等のアクリル樹脂の水性エマルジョン)、
ウレタン樹脂エマルジョン(例えば自己乳化型および強
制乳化型ウレタン樹脂などの水性エマルジョン)、エチ
レン−アクリル酸共重合体アルカリ塩(例えばエチレン
(5〜30%)とアクリル酸(95〜70%)の共重合
体のNa塩、又はK塩など)、および酢酸ビニル−エチ
レン共重合体エマルジョン(例えば酢酸ビニル(95〜
65%)とエチレン(5〜35%)との共重合体の水性
エマルジョン)および水溶性ポリウレタン樹脂(分子中
に親水性基を導入して水溶性にしたもの)から選ばれる
ものであり、これらの樹脂を単独で使用してもよく、あ
るいは他の1種以上の樹脂と混合して使用することは何
等差しつかえない。さらに、これら4種類の樹脂に、他
の樹脂を混合して使用することも可能である。
【0010】そのような他の樹脂としては、例えば、ポ
リビニルアルコール、アセトアセチル化ポリビニルアル
コール、分子内にケイ素を含む変性ポリビニルアルコー
ル、カルボキシル基変性ポリビニルアルコール、スルホ
ン基変性ポリビニルアルコール、カチオン基変性ポリビ
ニルアルコール、メチルセルロース、エチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセ
ルロース、カゼイン、アラビアゴア、酸化澱粉、エーテ
ル化澱粉などが用いられる。
【0011】さらに、中間層中に顔料を配合することは
一向に差しつかえない。顔料としては二酸化チタン(ア
ナターゼ型、およびルチル型)、炭酸カルシウム、クレ
ー、水酸化マグネシウム、酸化マグネシウムなどのいず
れも使用できる。特に、樹脂中の不純物もしくは、電子
線照射された樹脂に由来するカブリを防止する目的で、
中間層樹脂中にマグネシウム化合物を配合することは、
極めて有効である。中間層樹脂中に配合する顔料の量と
しては、樹脂固形分の0.5〜70%の範囲にあること
が望ましい。但し、水酸化マグネシウムおよび酸化マグ
ネシウムの過度の配合はカラーショックを起こす場合が
あり、必要以上の添加は行わないほうがよい。また、中
間層樹脂中に顔料を配合した場合、配合しない場合と比
べて、より少量の塗工量でも接着性が確保できるという
利点をも有している。
【0012】また、中間層樹脂中に添加剤、耐水化剤、
分散剤、紫外線吸収剤、界面活性剤、導電剤、消泡剤、
蛍光染料、および着色染料など各種の助剤を必要に応じ
て添加することも可能である。
【0013】シート状基材と、このシート状基材の少な
くとも1表面上に形成される樹脂被覆層との間に設けら
れる中間層は、上述の樹脂組成物を含む塗布液を塗布
し、加熱乾燥することにより得られるが、その条件は特
に限定されることはない。但し、長時間および/または
非常に高温で加熱乾燥を行うことは、シート状基材を劣
化させる等、悪影響を及ぼすばかりでなく、必要以上の
加熱乾燥により製造工程のエネルギー効率も悪化する。
また、水溶性高分子化合物の種類によっては、成膜温度
の非常に低いものもあり、この場合は室温乾燥でも加熱
乾燥と同等の耐水性、耐化学薬品性を有する中間層塗膜
の形成が可能である。
【0014】加熱乾燥や室温乾燥により得られる水溶性
高分子化合物の塗膜物性は、耐水性、耐酸性、耐アルカ
リ性、耐溶剤性などの耐化学薬品性が優れているばかり
ではなく、すぐれた耐寒性、耐候性をも有する。
【0015】前記中間層は、シート状基材と、その少な
くとも1表面上に形成される樹脂被覆層との間に配置さ
れる。中間層を塗布形成する方法としては、通常のグラ
ビアコート法、バーコート法、エアーナイフコート法、
エアードクターコート法、ブレードコート法、スクイズ
コート法、ロールコート法、トランスファーコート法、
カーテンコート法等が適用できるが、抄紙時のサイズ工
程で塗設することもできる。
【0016】サイズ工程としては大別して、紙中にサイ
ズ剤を含有させる内添サイズ法と、紙の表面にサイズ剤
を適用する表面サイズ法の2種類があり、更に前者およ
び後者が併用されることもしばしば行なわれている。し
かしながら、本発明において、シート状基材と表面樹脂
被覆層との間の接着性改善のためには、表面サイズ法に
よる中間層形成が有効であるが、内添サイズ法と併用す
ることは何等差しつかえない。
【0017】中間層の塗工量は、0.3〜3g/m2
あることが好ましく、より好ましくは1〜3g/m2
ある。但し、前記の如く中間層中に顔料を配合した場合
には、中間層の重量が0.3g/m2 以上であれば、十
分な接着効果が認められる。塗工量が0.3g/m2
り少ない場合、得られる中間層はシート状基材への電子
線硬化性樹脂の浸透を防止できないばかりではなく、シ
ート状基材と樹脂被覆層の接着性も不良になり、さら
に、シート状基材の折り割れに追随する樹脂被覆層の折
り割れを防止する効果も軽減する。また、中間層の接着
効果は、中間層重量が3g/m2 になると、ほぼ飽和状
態となり、それ以上に塗工量を増加させてもより大きな
改善効果が得られることはなく、資源の無駄になるばか
りでなく、時として、現像時にシート状基材の端面より
液の浸透が起こり、エッジペネトレーションが悪化する
場合があり、好ましくない。
【0018】また、シート状基材の1面側のみに樹脂被
覆層側と中間層とが設けられる場合は、得られるシート
状支持体のカールが著しく大きくなる。さらに、電子線
照射により硬化した樹脂に由来するカブリが生じ、これ
が塗工量の増加に比例して増大する。但し、これを解決
する手段としては、前記の如くマグネシウム化合物を配
合することが有効である。
【0019】一般に樹脂被覆シートの樹脂被覆層に使用
される電子線硬化性樹脂組成物は、ベースレジンである
オリゴマーと、希釈などのために使用されるモノマー、
各種顔料、色味調整剤および各種添加剤などの組み合わ
せにより構成される。電子線硬化性オリゴマーは通常高
粘度であり、そのため単官能モノマーあるいは多官能モ
ノマーで希釈して粘度を調整して用いられているのが通
常である。しかしながら、モノマー単独で使用しても、
オリゴマー単独で使用しても何等差しつかえない。
【0020】本発明の、シート状基材の少なくとも1表
面上に形成される樹脂被覆層は、一般に、電子線により
硬化しうる不飽和有機化合物と、白色顔料と、必要に応
じてその他の添加剤とを含む電子線硬化性組成物を電子
線硬化して形成される。
【0021】本発明に用いられる、電子線硬化性不飽和
有機化合物は、下記化合物から選ぶことが出来る。 (1)脂肪族、脂環族、及び芳香族の、1〜6価のアル
コール及びポリアルキレングリコールのアクリレート化
合物類 (2)脂肪族、脂環族、及び芳香族の、1〜6価のアル
コールにアルキレンオキサイドを付加させたもののアク
リレート化合物類
【0022】(3)ポリアクリロイルアルキルリン酸エ
ステル類 (4)カルボン酸と、ポリオールと、アクリル酸との反
応生成物 (5)イソシアネートと、ポリオールと、アクリル酸と
の反応生成物 (6)エポキシ化合物とアクリル酸との反応生成物 (7)エポキシ化合物と、ポリオールと、アクリル酸と
の反応生成物
【0023】具体的に述べるならば、電子線硬化性不飽
和有機化合物として、ポリオキシエチレンエピクロルヒ
ドリン変性ビスフェノールAジアクリレート、ジシクロ
ヘキシルアクリレート、エピクロルヒドリン変性ポリエ
チレングリコールジアクリレート、1,6−ヘキサンジ
オールジアクリレート、ヒドロキシビバリン酸エステル
ネオペンチルグリコールジアクリレート、ノニルフェノ
キシポリエチレングリコールアクリレート、エチレンオ
キサイド変性フェノキシ化リン酸アクリレート、エチレ
ンオキサイド変性フタル酸アクリレート、ポリブタジエ
ンアクリレート、カプロラクタン変性テトラヒドロフル
フリルアクリレート、トリス(アクリロキシエチル)イ
ソシアヌレート、トリメチロールプロパントリアクリレ
ート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタ
エリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリ
トールヘキサアクリレート、ポリエチレングリコールジ
アクリレート、1,4−ブタジエンジオールジアクリレ
ート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、および
ネオペンチルグリコール変性トリメチロールプロパンジ
アクリレートなどをあげることが出来る。
【0024】本発明において、樹脂被覆層には、鮮鋭性
向上を目的として白色顔料を含有させることが出来る。
このような白色顔料としては主として二酸化チタン(ア
ナターゼ型、およびルチル型)が使用されるが、この他
には、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、酸化アルミニウ
ム、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、および水酸化マグネ
シウムなどのいずれも使用可能である。
【0025】白色顔料の含有量は、樹脂被覆層の全固形
分重量の20〜80重量%であることが好ましい。その
含有量が20重量%より少なくなると、得られる印画紙
上の写真画像の鮮鋭性が十分でないことがあり、80重
量%を超えると、得られる樹脂被覆層の柔軟性が低下
し、膜割れを生ずることがある。
【0026】白色顔料を上記のような電子線硬化性不飽
和有機化合物中に分散するには、3本ロールミル(スリ
ーロールミル)、2本ロールミル(ツーロールミル)、
カウレスディゾルバー、ホモミキサー、サンドグライン
ダー、プラネタリーミキサー、および超音波分散機など
を使用することができる。
【0027】またシート状支持体表面に対する電子線硬
化性樹脂組成物の塗布方法としては、例えばバーコート
法、エアードクターコート法、ブレードコート法、スク
イズコート法、エアーナイフコート法、ロールコート
法、グラビアコート法およびトランスファーコート法等
のいずれを用いてもよい。更にこのために、ファウンテ
ンコーターあるいはスリットダイコーター方式を用いる
こともできる。
【0028】本発明において、電子線硬化樹脂被覆層の
固形分重量は、2〜60g/m2 であることが好まし
い。また、樹脂被覆層は単層構造であってもよく、或は
2層以上の積層構造であっても何等差しつかえはない。
【0029】本発明において、裏面樹脂被覆層を形成す
るのに用いられるフィルム形成性合成樹脂としては、従
来の写真印画紙用支持体の構造に用いられるポリオレフ
ィン樹脂、または、前述の電子線硬化樹脂等を使用する
ことができる。裏面樹脂被覆層を形成するためのポリオ
レフィン樹脂としては、エチレン、α−オレフィン類、
例えばプロピレンなどの単独重合体、前記オレフィンの
少なくとも2種の共重合体、および、これら各種重合体
の少なくとも2種の混合物などから選ぶことができる。
特に好ましいポリオレフィン樹脂は、低密度ポリエチレ
ン、高密度ポリエチレン、直鎖型低密度ポリエチレン、
およびこれらの混合物である。ポリオレフィン樹脂の分
子量には特に制限はないが、通常は20,000〜20
0,000の範囲のものが用いられる。このようなポリ
オレフィン樹脂には、必要に応じて、少量の酸化防止
剤、および滑剤を添加してもよい。ポリオレフィン樹脂
を用いて裏面樹脂被覆層を形成するには、通常の溶融押
し出し塗工を用いることができる。
【0030】また、裏面樹脂被覆層を形成するために用
いられる電子線硬化性不飽和有機化合物としては、前述
の樹脂被覆層の形成に用いられる化合物をすべて使用で
きる。更に裏面樹脂被覆層の形成方法も、前述の樹脂被
覆層の場合と同様である。裏面樹脂被覆層の重量には特
に制限はないが、一般には10〜40g/m2 の範囲に
あることが好ましい。裏面樹脂被覆層は、現像時におけ
る現像液の支持体への浸透防止や、樹脂被覆層の電子線
照射時における収縮により生じるネジレやカールを防止
する目的で設けられる。
【0031】電子線照射に用いられる電子線加速器とし
ては、バンデグラーフ型スキャニング方式、ダブルスキ
ャニング方式、カーテンビーム方式のいづれでも使用で
きるが、比較的安価で大出力の得られるカーテンビーム
方式のものが有効に用いられる。電子線照射の際の加速
電圧は100〜300kVであることが好ましく、吸収線
量としては、0.1〜6Mradであることが好ましく、
0.2〜4.0Mradが特に好ましい。
【0032】電子線照射時における雰囲気中の酸素濃度
は、好ましくは1000ppm 以下、より好ましくは50
0ppm 以下に調整する。酸素濃度が1000ppm 以上の
場合、樹脂組成物は酸素の存在により重合反応が阻害さ
れ、硬化が不十分になることがある。但し、電子線照射
によるオゾン発生を抑制する目的で、あるいは電子線が
通過する際に発熱するウィンドウの冷却等の目的で、不
活性ガスを使用し、酸素濃度を下げることにはもちろん
支障はない。さらに、共存するガスの種類やその濃度、
また雰囲気の温度、湿度などは特に限定はなく、窒素な
どの不活性ガスとの共存も差しつかえない。
【0033】本発明に用いられるシート状基材は、通常
50〜300g/m2 の重量を有し、表面の平滑な原紙
が用いられる。紙基体は、一般にシート状基材に用いら
れているものであれば、全て使用できる。紙基体を形成
する天然パルプとしては、一般には、針葉樹パルプ、広
葉樹パルプ、針葉樹広葉樹混合パルプ等を主成分とする
ものが広く用いられている。
【0034】また紙基体には、一般に製紙で用いられて
いるサイズ剤、定着剤、紙力増強剤、填料、帯電防止
剤、pH調節剤、顔料、染料等の添加剤が配合されていて
もよい。更に、紙基体の表面に表面サイズ剤、表面紙力
剤、帯電防止剤等を適宜塗布されていてもよい。また紙
基体中には樹脂被覆シートにしたときの長期保存時に発
生するカブリを防止する目的でマグネシウム化合物を含
有させることが出来る。
【0035】さらにプラスチックフィルムや、いわゆる
合成紙をシート状基材として使用することはなんら差し
つかえはない。例えば、ポリプロピレン樹脂やポリエチ
レン樹脂などのポリオレフィン系樹脂を含む熱可塑性樹
脂組成物を、溶融押し出し法によりフィルムに形成し、
このフィルムをシート状基材として使用することもでき
る。また、シート状基体として使用する、プラスチック
フィルム、およびいわゆる合成紙には、顔料(クレー、
タルク、カオリン、炭酸カルシウム、二酸化チタン、水
酸化マグネシウムなど)、分散剤(ステアリン酸亜鉛な
どの金属石鹸や各種の界面活性剤など)、有色顔料など
の1種以上が含まれていてもよい。
【0036】
【実施例】下記実施例により、本発明の構成及び効果を
更に詳細に説明するが、本発明はこれらの態様に制限さ
れるものではない。
【0037】実施例1 坪量180g/m2 の紙基体の片面上にコロナ放電によ
り表面活性処理を施した後、これにポリエチレン樹脂の
押し出し被覆を行ない、塗工量30g/m2 のバックラ
ミネート層を設けた。ついで、ポリウレタン樹脂エマル
ジョン(商標:アイゼラックスS−4040N、保土ヶ
谷化学工業製)の25%溶液を、前述のバックラミネー
ト層を設けていない側の紙基体表面上に、ワイヤーバー
を用いて、乾燥後の塗布量が3g/m2 になるように塗
布し、これを100℃で2分間加熱乾燥して中間層を形
成した。
【0038】次に、下記の電子線硬化性樹脂組成物を、
ペイントコンディショナーで1時間混合分散させて調製
したのち、上記の中間層上にワイヤーバーを用いて、硬
化後の塗布量が20g/m2 になるように塗布し、酸素
濃度100ppm で紙基体の背面から加速電圧:175kV
で、吸収線量:2Mradの条件で電子線を照射して硬化さ
せ、樹脂被覆層を形成し、電子線硬化樹脂被覆シートを
作製した。
【0039】電子線硬化性樹脂組成物 成 分 配 合 量 ウレタンアクリレートオリゴマー 36重量部 (商標:ビームセット550B、荒川化学工業製) 2官能アクリレートモノマー 24重量部 (商標:M−220、東亜合成製) 二酸化チタン 40重量部 (商標:A220、石原産業製)
【0040】得られた電子線硬化樹脂被覆シートの接着
性の評価は、供試樹脂被覆シートの樹脂被覆層表面にセ
ロハンテープを貼付け、それを剥離することにより行っ
た。樹脂被覆層が完全に剥離したものを×、一部剥離し
たものを△、全く剥離しなかったものを○とする3段階
で評価した。
【0041】電子線硬化性樹脂のシート状基材への浸透
率の評価は次の様にして行った。すなわち、電子線硬化
樹脂がシート状基材へ浸透した場合、シート状基材の不
透明度が低下するが、この不透明度低下の程度をJIS
P−8138「紙の不透明度試験法」により測定し、
評価した。
【0042】電子線硬化樹脂被覆シートの、シート状基
材の折り割れに追随する樹脂被覆層の折り割れの評価
は、供試樹脂被覆シートをマシン方向(抄紙時の紙基体
の流れ方向)にサンプリングし、直径1mmψの円管に巻
きつけた時の柔軟性で評価した。樹脂被覆層表面が完全
に割れたものを×、一部割れたものを△、全く割れなか
ったものを○とする3段階で評価した。各項目の評価結
果を表1に示す。
【0043】実施例2 実施例1と同様にして電子線硬化樹脂被覆シートを作製
した。ただし中間層は、乾燥後の塗布量が2g/m2
なるように形成された。実施例1と同様にして行ったテ
ストの結果を表1に示す。
【0044】実施例3 実施例1と同様にして電子線硬化樹脂被覆シートを作製
した。ただし中間層は、乾燥後の塗布量が1g/m2
なるように形成された。実施例1と同様にして行なった
テストの結果を表1に示す。
【0045】実施例4 実施例1と同様にして電子線硬化樹脂被覆シートを作製
した。ただし、下記の中間層形成用塗料組成物1を、カ
ウレスディゾルバーで15分間混合分散して調製したの
ち、乾燥後の塗布量が0.3g/m2 になるように塗布
して中間層を形成した。実施例1と同様にして行なった
テストの結果を表1に示す。
【0046】中間層形成用塗料組成物1 成 分 配 合 量 ポリウレタン樹脂エマルジョン(25%溶液) 70重量部 (商標:アイゼラックス S−4040N、 保土ヶ谷化学工業製) 二酸化チタン 30重量部 (商標:A−220、石原産業製)
【0047】実施例5 実施例1と同様にして電子線硬化樹脂被覆シートを作製
した。ただし、アクリル樹脂エマルジョン(商標:AE
−816、日本合成ゴム製)の30%溶液を、乾燥後の
塗布量が2g/m2 になるように塗布して中間層を形成
した。実施例1と同様にして行なったテストの結果を表
1に示す。
【0048】実施例6 実施例1と同様にして電子線硬化樹脂被覆シートを作製
した。ただし、エチレン−アクリル酸共重合体アルカリ
塩(商標:ザイクセン、住友精化社製)の25%水溶液
を、乾燥後の塗布量が2g/m2 になるように塗布して
中間層を形成した。実施例1と同様にして行なったテス
トの結果を表1に示す。
【0049】実施例7 実施例1と同様にして電子線硬化樹脂被覆シートを作製
した。ただし、酢酸ビニル−エチレン共重合体エマルジ
ョン(商標:S−400、住友化学社製)の25%水溶
液を、乾燥後の塗布量が2g/m2 になるように塗布し
て中間層を形成した。実施例1と同様にして行なったテ
ストの結果を表1に示す。
【0050】実施例8 実施例1と同様にして電子線硬化樹脂被覆シートを作製
した。ただし、下記の中間層形成用塗料組成物2を、カ
ウレスディゾルバーで15分間混合分散して調製したの
ち、乾燥後の塗布量が2g/m2 になるように塗布して
中間層を形成した。実施例1と同様にして行なったテス
トの結果を表1に示す。
【0051】中間層形成用塗料組成物2 成 分 配 合 量 ポリウレタン樹脂エマルジョン(25%溶液) 60重量部 (商標:アイゼラックス S−4040N、 保土ヶ谷化学工業製) アクリルエマルジョン(30%溶液) 40重量部 (商標:AE−816、日本合成ゴム製)
【0052】実施例9 実施例1と同様にして電子線硬化樹脂被覆シートを作製
した。但し、水溶性ポリウレタン樹脂(商標:エラスト
ロンBN−5、第1工業製薬製)の25%水溶液を、乾
燥後の塗布量が2g/m2 になるように塗布して中間層
を形成した。実施例1と同様にして行なったテストの結
果を表1に示す。
【0053】比較例1 実施例1と同様にして電子線硬化樹脂被覆シートを作製
した。ただし、中間層を形成しなかった。実施例1と同
様にして行なったテストの結果を表1に示す。
【0054】比較例2 実施例1と同様にして電子線硬化樹脂被覆シートを作製
した。ただし、アセトアセチル基変性ポリビニルアルコ
ール(商標:Z−100、日本合成化学工業社製)の1
2%水溶液を、乾燥後の塗布量が2g/m2 になるよう
に塗布して中間層を形成した。実施例1と同様にして行
なったテストの結果を表1に示す。
【0055】比較例3 実施例1と同様にして電子線硬化樹脂被覆シートを作製
した。ただし、ゼラチン(商標:P−100、宮城化学
製)の10%水溶液を、乾燥後の塗布量が2g/m2
なるように塗布して中間層を形成した。実施例1と同様
にして行なったテストの結果を表1に示す。
【0056】比較例4 実施例1と同様にして電子線硬化樹脂被覆シートを作製
した。ただし、酢酸ビニルエマルジョン(商標:モビニ
ールDC、ヘキスト合成社製)の20%水溶液を、乾燥
後の塗布量が2g/m2 になるように塗布して中間層を
形成した。実施例1と同様にして行なったテストの結果
を表1に示す。
【0057】
【表1】
【0058】
【発明の効果】本発明の電子線硬化樹脂被覆シートは、
電子線硬化性樹脂のシート状基材への浸透を防止し、ま
た、シート状基材の折り割れに追随する樹脂被覆層の折
り割れを防止する効果があるのみではなく、シート状基
材と電子線硬化性樹脂被覆層との接着性を改善したもの
であり、実用上極めて有効なものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状基材と、前記シート状基材の少
    なくとも1表面上に形成された少なくとも1層の中間層
    と、前記中間層の上に形成され、かつ電子線照射により
    硬化する樹脂の電子線硬化物からなる樹脂被覆層とを有
    し、前記中間層が、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、エチ
    レン−アクリル酸共重合体アルカリ塩、酢酸ビニル−エ
    チレン共重合体および水溶性ポリウレタン樹脂から選ば
    れた少なくとも1種類の樹脂を含む樹脂組成物から形成
    されたものであることを特徴とする写真印画紙用支持体
    を除く電子線硬化樹脂被覆シート。
JP4859799A 1999-02-25 1999-02-25 電子線硬化樹脂被覆シ―ト Pending JPH11314321A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4859799A JPH11314321A (ja) 1999-02-25 1999-02-25 電子線硬化樹脂被覆シ―ト

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4859799A JPH11314321A (ja) 1999-02-25 1999-02-25 電子線硬化樹脂被覆シ―ト

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21172492A Division JPH0659389A (ja) 1992-08-07 1992-08-07 写真印画紙用支持体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11314321A true JPH11314321A (ja) 1999-11-16

Family

ID=12807829

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4859799A Pending JPH11314321A (ja) 1999-02-25 1999-02-25 電子線硬化樹脂被覆シ―ト

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11314321A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7345675B1 (en) 1991-10-07 2008-03-18 Fujitsu Limited Apparatus for manipulating an object displayed on a display device by using a touch screen

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7345675B1 (en) 1991-10-07 2008-03-18 Fujitsu Limited Apparatus for manipulating an object displayed on a display device by using a touch screen

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH04320257A (ja) 写真印画紙用支持体
JPH11314321A (ja) 電子線硬化樹脂被覆シ―ト
JP3291798B2 (ja) 写真印画紙用支持体
JPH0659389A (ja) 写真印画紙用支持体
JPH0798486A (ja) 写真印画紙用支持体
JPH095931A (ja) 写真印画紙用支持体
EP0661590B1 (en) Support sheet for photographic printing sheet
JP2737565B2 (ja) 写真印画紙用支持体の製造方法
JP2638306B2 (ja) 写真印画紙用支持体
JP2638310B2 (ja) 写真印画紙用支持体
JP2755044B2 (ja) 写真印画紙用支持体
JP3041679B2 (ja) 電子線硬化樹脂被覆シートの製造方法
JPH08240881A (ja) 写真印画紙用支持体
JP2968668B2 (ja) 写真印画紙用支持体
JPH0980690A (ja) 写真印画紙用支持体
JP2897768B2 (ja) 電子線硬化樹脂被覆シート
JPH08334862A (ja) 写真印画紙用支持体
WO1993007533A1 (fr) Support pour papier photo et procede pour sa fabrication
JPH09152679A (ja) 写真印画紙用支持体
JPH07270968A (ja) 写真印画紙用支持体
JPH0519406A (ja) 写真印画紙用支持体
JPH04320256A (ja) 写真印画紙用支持体
JPH05341439A (ja) 写真印画紙用支持体
JPH063766A (ja) 写真印画紙用支持体
JPH06110152A (ja) 写真印画紙用支持体の製造方法