JPH10114776A - 制がん性物質Mer−WF1726およびその製造方法 - Google Patents
制がん性物質Mer−WF1726およびその製造方法Info
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- JPH10114776A JPH10114776A JP28457496A JP28457496A JPH10114776A JP H10114776 A JPH10114776 A JP H10114776A JP 28457496 A JP28457496 A JP 28457496A JP 28457496 A JP28457496 A JP 28457496A JP H10114776 A JPH10114776 A JP H10114776A
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- mer
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- anticancer
- anticancer substance
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- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
- Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ヒトがん細胞の増殖を低濃度で抑制する物質
の提供。 【解決手段】 下記式(I)、 【化1】
の提供。 【解決手段】 下記式(I)、 【化1】
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リベルテラ(Li
bertella)属に属する微生物が生産する新規な
制がん性物質に関する。
bertella)属に属する微生物が生産する新規な
制がん性物質に関する。
【0002】
【従来の技術】がんの化学療法剤として、ダウノマイシ
ン、アドリアマイシンなどのアントラサイクリン系抗生
物質、シスプラチン、カルボプラチンなどの白金系化合
物、ビンクリスチンなどのアルカロイド系化合物、タキ
ソールなどのテルペン系化合物などが臨床的にも広く利
用されており、また臨床試験に供されているものもあ
る。
ン、アドリアマイシンなどのアントラサイクリン系抗生
物質、シスプラチン、カルボプラチンなどの白金系化合
物、ビンクリスチンなどのアルカロイド系化合物、タキ
ソールなどのテルペン系化合物などが臨床的にも広く利
用されており、また臨床試験に供されているものもあ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したがんの化学療
法剤として提案されている多くの化合物はかなり強力な
制がん作用を示すが、毒性、制がん作用ともに決して満
足できるものではない。そのため、当分野では常に新規
骨格を有する制がん性物質の提案が望まれている。本発
明は、実験腫瘍に対して強い増殖阻止作用を有する新規
な制がん性物質を提供するものである。
法剤として提案されている多くの化合物はかなり強力な
制がん作用を示すが、毒性、制がん作用ともに決して満
足できるものではない。そのため、当分野では常に新規
骨格を有する制がん性物質の提案が望まれている。本発
明は、実験腫瘍に対して強い増殖阻止作用を有する新規
な制がん性物質を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、新規な制
がん性物質の探索を目的として種々の土壌から菌株を分
離し、その生産する代謝産物について研究を重ねた結
果、新たに分離したリベルテラ(Libertell
a)属に属する菌株が、培養液中に各種実験腫瘍に対し
に対して増殖阻止作用を示す物質を生産していることを
見出した。該培養液から有効物質を分離精製し、その理
化学的性質を調べたところ、該有効物質は、いかなる既
知物質とも相違し、かつ優れた制がん作用を有すること
を見出し、本発明を完成した。
がん性物質の探索を目的として種々の土壌から菌株を分
離し、その生産する代謝産物について研究を重ねた結
果、新たに分離したリベルテラ(Libertell
a)属に属する菌株が、培養液中に各種実験腫瘍に対し
に対して増殖阻止作用を示す物質を生産していることを
見出した。該培養液から有効物質を分離精製し、その理
化学的性質を調べたところ、該有効物質は、いかなる既
知物質とも相違し、かつ優れた制がん作用を有すること
を見出し、本発明を完成した。
【0005】本発明により提供される新規制がん性物質
は、下記式(I)で示される化合物である。本発明者ら
は、該化合物をMer−WF1726物質と命名した。
以後、本明細書において該化合物を上記名称を用いて説
明する。
は、下記式(I)で示される化合物である。本発明者ら
は、該化合物をMer−WF1726物質と命名した。
以後、本明細書において該化合物を上記名称を用いて説
明する。
【0006】
【化2】
【0007】さらに本発明は、リベルテラ(Liber
tella)属に属し、制がん性物質Mer−WF17
26を生産する能力を有する微生物を培養し、培養物か
ら該制がん性物質を採取する該制がん性物質の製造方法
を提供するものである。
tella)属に属し、制がん性物質Mer−WF17
26を生産する能力を有する微生物を培養し、培養物か
ら該制がん性物質を採取する該制がん性物質の製造方法
を提供するものである。
【0008】本発明に使用される微生物は、リベルテラ
(Libertella)属に属し、制がん性物質Me
r−WF1726を生産する能力を有する菌株であれば
よい。例えば、神奈川県藤沢市引地川河畔より採取され
た土壌から分離されたリベルテラ属に属するMer−W
F1726株を挙げることができるが、この菌株に限ら
ず、リベルテラ(Libertella)属に属し、制
がん性物質Mer−WF1726を生産する能力を有す
る菌株であれば、それらの変異株も含めてすべて本発明
に使用することができる。
(Libertella)属に属し、制がん性物質Me
r−WF1726を生産する能力を有する菌株であれば
よい。例えば、神奈川県藤沢市引地川河畔より採取され
た土壌から分離されたリベルテラ属に属するMer−W
F1726株を挙げることができるが、この菌株に限ら
ず、リベルテラ(Libertella)属に属し、制
がん性物質Mer−WF1726を生産する能力を有す
る菌株であれば、それらの変異株も含めてすべて本発明
に使用することができる。
【0009】本菌株は、形態的性質として、分生子柄に
隔壁があり、繰返し分岐しており、膝状の屈曲が小さく
不明瞭であり、肥厚化しない。また分生子は三日月形
で、透明で無隔膜である。以上の性状を既知の菌種と比
較したところ、カビの一種であるリベルテラ属(Lib
ertella)の性状と一致した。そこで本発明者ら
は、本菌株をリベルテラ エスピー(Libertel
la sp.)Mer−WF1726と命名した。本菌
株は、平成8年6月11日付けで工業技術院生命工学工
業技術研究所にFERM P−15680として寄託さ
れている。
隔壁があり、繰返し分岐しており、膝状の屈曲が小さく
不明瞭であり、肥厚化しない。また分生子は三日月形
で、透明で無隔膜である。以上の性状を既知の菌種と比
較したところ、カビの一種であるリベルテラ属(Lib
ertella)の性状と一致した。そこで本発明者ら
は、本菌株をリベルテラ エスピー(Libertel
la sp.)Mer−WF1726と命名した。本菌
株は、平成8年6月11日付けで工業技術院生命工学工
業技術研究所にFERM P−15680として寄託さ
れている。
【0010】本発明の制がん性物質Mer−WF172
6は上記菌株を栄養培地に接種し、好気的に培養するこ
とにより製造される。上記菌株の培養方法は、原則的に
は一般微生物の培養方法に準ずるが、通常は液体培養に
よる振とう培養、通気攪拌培養などの好気的条件下で行
うのが好適である。
6は上記菌株を栄養培地に接種し、好気的に培養するこ
とにより製造される。上記菌株の培養方法は、原則的に
は一般微生物の培養方法に準ずるが、通常は液体培養に
よる振とう培養、通気攪拌培養などの好気的条件下で行
うのが好適である。
【0011】培養に用いられる培地としては、リベルテ
ラ(Libertella)属に属する微生物が利用で
きる栄養源を含有する培地であればよく、各種の合成培
地、半合成培地、天然培地などいずれも用いることがで
きる。培地組成としては炭素源としてのグルコース、シ
ュークロース、フルクトース、グリセリン、デキストリ
ン、澱粉、糖蜜などを単独又は組合わせて用いることが
できる。窒素源としてはファーマメディア、ペプトン、
肉エキス、大豆粉、カゼイン、アミノ酸、酵母エキス、
尿素などの有機窒素源、硝酸ナトリウム、硫酸アンモニ
ウムなどの無機窒素源を単独又は組合わせて用いること
ができる。その他、塩化ナトリウム、塩化カリウム、炭
酸カルシウム、硫酸マグネシウム、リン酸ナトリウム、
リン酸カリウム、塩化コバルトなどの塩類、重金属類
塩、ビタミンB、ビオチンなどのビタミン類も必要に応
じて添加することができる。なお、培養中発泡が著しい
ときは公知の各種消泡剤を適宜培地中に添加することも
できる。消泡剤の添加にあたっては、目的物質の生産に
悪影響を与えない濃度とする必要があり、例えば、使用
濃度として0.05%以下で使用することが好ましい。
ラ(Libertella)属に属する微生物が利用で
きる栄養源を含有する培地であればよく、各種の合成培
地、半合成培地、天然培地などいずれも用いることがで
きる。培地組成としては炭素源としてのグルコース、シ
ュークロース、フルクトース、グリセリン、デキストリ
ン、澱粉、糖蜜などを単独又は組合わせて用いることが
できる。窒素源としてはファーマメディア、ペプトン、
肉エキス、大豆粉、カゼイン、アミノ酸、酵母エキス、
尿素などの有機窒素源、硝酸ナトリウム、硫酸アンモニ
ウムなどの無機窒素源を単独又は組合わせて用いること
ができる。その他、塩化ナトリウム、塩化カリウム、炭
酸カルシウム、硫酸マグネシウム、リン酸ナトリウム、
リン酸カリウム、塩化コバルトなどの塩類、重金属類
塩、ビタミンB、ビオチンなどのビタミン類も必要に応
じて添加することができる。なお、培養中発泡が著しい
ときは公知の各種消泡剤を適宜培地中に添加することも
できる。消泡剤の添加にあたっては、目的物質の生産に
悪影響を与えない濃度とする必要があり、例えば、使用
濃度として0.05%以下で使用することが好ましい。
【0012】培養条件は、上記菌株が良好に生育して制
がん性物質Mer−WF1726を生産し得る範囲内で
適宜選択すればよい。例えば、培地のpHは、5〜9程
度、通常中性付近とすることが好ましい。培養温度は、
微生物が良好に生育する温度、通常20〜40℃、好ま
しくは28〜35℃に保つのがよい。培養時間は、2〜
8日間程度でよく、好ましくは3〜5日間である。もち
ろん上述した各種の培養条件は、使用微生物の種類や特
性、外部条件などに応じて適宜変更でき、またそれに応
じて上記範囲から最適条件を選択、調整できる。
がん性物質Mer−WF1726を生産し得る範囲内で
適宜選択すればよい。例えば、培地のpHは、5〜9程
度、通常中性付近とすることが好ましい。培養温度は、
微生物が良好に生育する温度、通常20〜40℃、好ま
しくは28〜35℃に保つのがよい。培養時間は、2〜
8日間程度でよく、好ましくは3〜5日間である。もち
ろん上述した各種の培養条件は、使用微生物の種類や特
性、外部条件などに応じて適宜変更でき、またそれに応
じて上記範囲から最適条件を選択、調整できる。
【0013】培養中の制がん性物質Mer−WF172
6の蓄積量は、検定細胞株として、例えばK562(ヒ
ト白血病細胞株)を用いた殺細胞活性測定により検定で
きる。上記培養液中に蓄積された制がん性物質Mer−
WF1726は、濾過、遠心分離等の一般的固液分離手
段によって菌体を分離し、濾液または上澄液からの抽出
により回収可能である。
6の蓄積量は、検定細胞株として、例えばK562(ヒ
ト白血病細胞株)を用いた殺細胞活性測定により検定で
きる。上記培養液中に蓄積された制がん性物質Mer−
WF1726は、濾過、遠心分離等の一般的固液分離手
段によって菌体を分離し、濾液または上澄液からの抽出
により回収可能である。
【0014】制がん性物質Mer−WF1726の分
離、精製は、公知の種々の方法を選択、組み合わせて行
うことができる。例えば、酢酸エチル、n−ブタノール
等を用いた溶媒抽出や、アンバーライトXAD(ローム
・アンド・ハース社製)、ダイヤイオンHP−20(三
菱化学(株)製)等のポリスチレン系吸着樹脂、シリカ
ゲル、アルミナ、活性炭などの担体を用いるカラムクロ
マトグラフィーによる方法を用いることができる。これ
らの担体から目的物質を溶出させる方法は、担体の種
類、性質によって異なるが、一例として、ポリスチレン
系吸着樹脂の場合には、溶出溶媒として、含水アルコー
ル、含水アセトン等を用いることができる。さらにセフ
ァデックスLH−20(ファルマシア社製)、バイオ・
ゲルP−2(バイオ・ラッド社製)等によるゲル濾過、
シリカゲル、アルミナ等による薄層クロマトグラフィ
ー、順相あるいは逆相カラムを用いた分取用高速液体ク
ロマトグラフィー(分取HPLC)等を用いることがで
き、これらの方法を単独または適宜組合せて、場合によ
っては反復使用することにより、分離、精製することが
できる。
離、精製は、公知の種々の方法を選択、組み合わせて行
うことができる。例えば、酢酸エチル、n−ブタノール
等を用いた溶媒抽出や、アンバーライトXAD(ローム
・アンド・ハース社製)、ダイヤイオンHP−20(三
菱化学(株)製)等のポリスチレン系吸着樹脂、シリカ
ゲル、アルミナ、活性炭などの担体を用いるカラムクロ
マトグラフィーによる方法を用いることができる。これ
らの担体から目的物質を溶出させる方法は、担体の種
類、性質によって異なるが、一例として、ポリスチレン
系吸着樹脂の場合には、溶出溶媒として、含水アルコー
ル、含水アセトン等を用いることができる。さらにセフ
ァデックスLH−20(ファルマシア社製)、バイオ・
ゲルP−2(バイオ・ラッド社製)等によるゲル濾過、
シリカゲル、アルミナ等による薄層クロマトグラフィ
ー、順相あるいは逆相カラムを用いた分取用高速液体ク
ロマトグラフィー(分取HPLC)等を用いることがで
き、これらの方法を単独または適宜組合せて、場合によ
っては反復使用することにより、分離、精製することが
できる。
【0015】以上のようにして得られる制がん性物質M
er−WF1726は以下に示す物理化学的性質を有す
る。 (1)色および形状:白色粉末 (2)分子式:C29H35O8 (3)マススペクトル(FAB−MS、マトリックス;
m−ニトロベンジルアルコール): ポジティブ;526[(M+H)+] ネガティブ;524[(M−H)-]
er−WF1726は以下に示す物理化学的性質を有す
る。 (1)色および形状:白色粉末 (2)分子式:C29H35O8 (3)マススペクトル(FAB−MS、マトリックス;
m−ニトロベンジルアルコール): ポジティブ;526[(M+H)+] ネガティブ;524[(M−H)-]
【0016】(4)紫外部吸収スペクトル:メタノール
溶液中で測定した極大吸収は下記のとおりである(単
位:nm)。 λmax:225、275、283 (5)赤外部吸収スペクトル(KBr):主要な吸収
は、下記のとおりである(単位:cm-1)。 νmax:3254、2972、1765、1717、
1663、1610、1512、1456、1310、
1248、1213、1119、1035、1005、
968、885、756、667
溶液中で測定した極大吸収は下記のとおりである(単
位:nm)。 λmax:225、275、283 (5)赤外部吸収スペクトル(KBr):主要な吸収
は、下記のとおりである(単位:cm-1)。 νmax:3254、2972、1765、1717、
1663、1610、1512、1456、1310、
1248、1213、1119、1035、1005、
968、885、756、667
【0017】(6)1H−NMRスペクトル(400M
Hz、CDCl3):主要な吸収は、下記のとおりであ
る。 δTMS(ppm):1.12(3H,d,J=7H
z)、1.17(3H,d,J=7Hz)、1.25
(3H,s)、1.50(3H,s)、2.15(1
H,br d)、2.30(1H,m)、2.65(4
H,m)、2.82(1H,dd,J=5,13H
z)、2.94(1H,m)、3.00(1H,dd,
J=3,5Hz)、3.56(1H,br s)、3.
80(3H,s)、4.39(1H,s)、5.23
(1H,m)、5.70(1H,d,J=11Hz)、
5.90(1H,dd,J=8,15Hz)、5.96
(1H,br s)、6.50(1H,d,J=11H
z)、6.87(2H,d,J=8Hz)、7.06
(2H,d,J=8Hz)
Hz、CDCl3):主要な吸収は、下記のとおりであ
る。 δTMS(ppm):1.12(3H,d,J=7H
z)、1.17(3H,d,J=7Hz)、1.25
(3H,s)、1.50(3H,s)、2.15(1
H,br d)、2.30(1H,m)、2.65(4
H,m)、2.82(1H,dd,J=5,13H
z)、2.94(1H,m)、3.00(1H,dd,
J=3,5Hz)、3.56(1H,br s)、3.
80(3H,s)、4.39(1H,s)、5.23
(1H,m)、5.70(1H,d,J=11Hz)、
5.90(1H,dd,J=8,15Hz)、5.96
(1H,br s)、6.50(1H,d,J=11H
z)、6.87(2H,d,J=8Hz)、7.06
(2H,d,J=8Hz)
【0018】(7)13C−NMRスペクトル(100M
Hz、CDCl3):主要な吸収は、下記のとおりであ
る。 δTMS(ppm):13.2q、19.7q、20.
1q、24.4q、35.8d、39.1t、40.8
d、44.2t、45.9d、48.1d、53.7
d、55.3q、57.3s、60.6d、78.0
s、87.0s、114.3d×2、120.4d、1
27.9s、128.4d、130.5d×2、13
1.4d、142.2d、149.3s、158.9
s、169.9s、211.7s 信号の多重性に関するデータはDEPT試験によって得
た。
Hz、CDCl3):主要な吸収は、下記のとおりであ
る。 δTMS(ppm):13.2q、19.7q、20.
1q、24.4q、35.8d、39.1t、40.8
d、44.2t、45.9d、48.1d、53.7
d、55.3q、57.3s、60.6d、78.0
s、87.0s、114.3d×2、120.4d、1
27.9s、128.4d、130.5d×2、13
1.4d、142.2d、149.3s、158.9
s、169.9s、211.7s 信号の多重性に関するデータはDEPT試験によって得
た。
【0019】本発明のMer−WF1726物質は、各
種ヒトがん細胞の増殖を低濃度で抑制し、制がん性物質
として有用である。 (各種ヒトがん細胞に対する増殖阻害作用)RPMI1
640培地(GIBCO社製)へK562(ヒト白血病
細胞株)、MKN28(ヒト胃がん細胞株)、PC6
(ヒト肺がん細胞株)、MCF7(ヒト乳がん細胞株)
およびHT29(ヒト大腸がん細胞株)をそれぞれK5
62(2×104個/ml)、MKN28(5×104個
/ml)、PC6(5×104個/ml)、MCF7
(2×104個/ml)およびHT29(2×104個/
ml)を接種し、同様に本発明の物質を0.001〜1
00μg/mlの濃度で添加した。これを37℃にて5
%炭酸ガス培養器中で72時間培養し、WST−1試薬
(Cell Counting Kit:株式会社同仁
化学研究所製)を加え、さらに3時間培養を継続した
後、450nm(対照波長650nm)の吸光度を測定
し、50%増殖阻害濃度を求めた。またサイトカラシン
Eも同様に測定した。結果を表1に示す。
種ヒトがん細胞の増殖を低濃度で抑制し、制がん性物質
として有用である。 (各種ヒトがん細胞に対する増殖阻害作用)RPMI1
640培地(GIBCO社製)へK562(ヒト白血病
細胞株)、MKN28(ヒト胃がん細胞株)、PC6
(ヒト肺がん細胞株)、MCF7(ヒト乳がん細胞株)
およびHT29(ヒト大腸がん細胞株)をそれぞれK5
62(2×104個/ml)、MKN28(5×104個
/ml)、PC6(5×104個/ml)、MCF7
(2×104個/ml)およびHT29(2×104個/
ml)を接種し、同様に本発明の物質を0.001〜1
00μg/mlの濃度で添加した。これを37℃にて5
%炭酸ガス培養器中で72時間培養し、WST−1試薬
(Cell Counting Kit:株式会社同仁
化学研究所製)を加え、さらに3時間培養を継続した
後、450nm(対照波長650nm)の吸光度を測定
し、50%増殖阻害濃度を求めた。またサイトカラシン
Eも同様に測定した。結果を表1に示す。
【0020】
【表1】
【0021】表1から明らかなように、Mer−WF1
726物質は、各種ヒトがん細胞の増殖を低濃度で抑制
した。
726物質は、各種ヒトがん細胞の増殖を低濃度で抑制
した。
【0022】以下に実施例を挙げ、本発明をさらに詳細
に説明する。
に説明する。
【0023】
実施例1 Mer−WF1726株の斜面培地(PDA寒天培地)
から1白金耳ずつを3本の100mlの種母培地(ポテ
ト澱粉2%、グルコース1%、大豆粉2%、リン酸1カ
リウム0.1%、硫酸マグネシウム0.05%、pH無
調整)を入れた500ml容のエルレンマイヤーフラス
コに接種し、28℃で3日間回転撹拌機上で培養して種
母培養液を得た。この種母培養液200mlを生産培地
(ポテト澱粉1.5%、グルコース2%、綿実粕0.2
5%、グルテンミール0.25%、乾燥酵母0.25
%、小麦胚芽0.25%、炭酸カルシウム0.2%、硫
酸第一鉄0.025%、pH無調整)15Lを含む30
L容ジャーファーメンター1基に接種して、28℃で6
5時間通気撹拌培養(通気量7.5L/min、撹拌2
00rpm)を行なった。
から1白金耳ずつを3本の100mlの種母培地(ポテ
ト澱粉2%、グルコース1%、大豆粉2%、リン酸1カ
リウム0.1%、硫酸マグネシウム0.05%、pH無
調整)を入れた500ml容のエルレンマイヤーフラス
コに接種し、28℃で3日間回転撹拌機上で培養して種
母培養液を得た。この種母培養液200mlを生産培地
(ポテト澱粉1.5%、グルコース2%、綿実粕0.2
5%、グルテンミール0.25%、乾燥酵母0.25
%、小麦胚芽0.25%、炭酸カルシウム0.2%、硫
酸第一鉄0.025%、pH無調整)15Lを含む30
L容ジャーファーメンター1基に接種して、28℃で6
5時間通気撹拌培養(通気量7.5L/min、撹拌2
00rpm)を行なった。
【0024】培養終了後、培養液(約15L)を吸引濾
過により菌体と上清に分け、約13Lの培養上清を回収
した。この培養上清を5N水酸化ナトリウム溶液でpH
8に調整した後、10Lの酢酸エチルで抽出を行なっ
た。得られた酢酸エチル抽出液を飽和食塩水1Lで洗浄
後、無水硫酸ナトリウムで脱水乾燥し、さらに減圧下に
て濃縮乾固し固形物1.4gを得た。
過により菌体と上清に分け、約13Lの培養上清を回収
した。この培養上清を5N水酸化ナトリウム溶液でpH
8に調整した後、10Lの酢酸エチルで抽出を行なっ
た。得られた酢酸エチル抽出液を飽和食塩水1Lで洗浄
後、無水硫酸ナトリウムで脱水乾燥し、さらに減圧下に
て濃縮乾固し固形物1.4gを得た。
【0025】これをヘキサン/酢酸エチル混液(2:
1)で充填したシリカゲルカラム(メルク社製、Ar
t.7734、2φ×47cm)シリカゲルクロマトグ
ラフィーに付した。ヘキサン/酢酸エチル混液(1:
2)で洗浄後、メタノールで溶出させ、溶出液を約18
mlずつ分取した。Mer−WF1726物質の検出
は、各フラクションのがん細胞に対する増殖抑制活性と
ヘキサン/酢酸エチル混液(1:5)を展開溶媒とする
シリカゲル薄層クロマトグラフィー(メルク社製、Ar
t.5715、リンモリブデン酸発色、Rf0.37)
を併用して行い、活性を示すフラクションを集め、減圧
下に濃縮乾固した。
1)で充填したシリカゲルカラム(メルク社製、Ar
t.7734、2φ×47cm)シリカゲルクロマトグ
ラフィーに付した。ヘキサン/酢酸エチル混液(1:
2)で洗浄後、メタノールで溶出させ、溶出液を約18
mlずつ分取した。Mer−WF1726物質の検出
は、各フラクションのがん細胞に対する増殖抑制活性と
ヘキサン/酢酸エチル混液(1:5)を展開溶媒とする
シリカゲル薄層クロマトグラフィー(メルク社製、Ar
t.5715、リンモリブデン酸発色、Rf0.37)
を併用して行い、活性を示すフラクションを集め、減圧
下に濃縮乾固した。
【0026】これをメタノール10mlに溶かし、あら
かじめメタノールで充填したセファデックスLH−20
カラム(ファルマシア社製、3.8φ×45cm)に付
し、メタノールで展開し、溶出液を約18mlずつ分取
した。Mer−WF1726物質の検出は、先と同様に
各フラクションの増殖抑制活性とヘキサン/酢酸エチル
混液(1:5)を展開溶媒とするシリカゲル薄層クロマ
トグラフィー(メルク社製、Art.5715、リンモ
リブデン酸発色、Rf0.37)を併用して行い、活性
を示すフラクションを集め、減圧下に濃縮乾固した。
かじめメタノールで充填したセファデックスLH−20
カラム(ファルマシア社製、3.8φ×45cm)に付
し、メタノールで展開し、溶出液を約18mlずつ分取
した。Mer−WF1726物質の検出は、先と同様に
各フラクションの増殖抑制活性とヘキサン/酢酸エチル
混液(1:5)を展開溶媒とするシリカゲル薄層クロマ
トグラフィー(メルク社製、Art.5715、リンモ
リブデン酸発色、Rf0.37)を併用して行い、活性
を示すフラクションを集め、減圧下に濃縮乾固した。
【0027】この乾固物をクロロホルムに溶かし、フラ
ッシュクロマトグラフィーを行なった。即ち、あらかじ
めクロロホルム/メタノール混液(100:1)で充填
したシリカゲルカラム(メルク社製、Art.938
5、2φ×30cm)に付し、同じ組成の展開液500
mlおよびクロロホルム/メタノール混液(50:1)
500mlで展開し、溶出液を約10mlずつ分取し
た。Mer−WF1726物質の検出は、先と同様に各
フラクションの増殖抑制活性とクロロホルム/メタノー
ル混液(20:1)を展開溶媒とするシリカゲル薄層ク
ロマトグラフィー(メルク社製、Art.5715、リ
ンモリブデン酸発色)で行い(Rf0.4)、活性を有
し、シリカゲル薄層クロマトグラフィーで単一スポット
をなすフラクションを集め、減圧下に濃縮乾固してMe
r−WF1726物質12.2mgを得た。
ッシュクロマトグラフィーを行なった。即ち、あらかじ
めクロロホルム/メタノール混液(100:1)で充填
したシリカゲルカラム(メルク社製、Art.938
5、2φ×30cm)に付し、同じ組成の展開液500
mlおよびクロロホルム/メタノール混液(50:1)
500mlで展開し、溶出液を約10mlずつ分取し
た。Mer−WF1726物質の検出は、先と同様に各
フラクションの増殖抑制活性とクロロホルム/メタノー
ル混液(20:1)を展開溶媒とするシリカゲル薄層ク
ロマトグラフィー(メルク社製、Art.5715、リ
ンモリブデン酸発色)で行い(Rf0.4)、活性を有
し、シリカゲル薄層クロマトグラフィーで単一スポット
をなすフラクションを集め、減圧下に濃縮乾固してMe
r−WF1726物質12.2mgを得た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C12R 1:645) (C12N 1/14 C12R 1:645) (72)発明者 土橋 和之 神奈川県秦野市南が丘3丁目4−1 5− 204 (72)発明者 吉岡 武男 神奈川県綾瀬市吉岡1782−10
Claims (2)
- 【請求項1】 式(I) 【化1】 で示される制がん性物質Mer−WF1726。
- 【請求項2】 リベルテラ(Libertella)属
に属する制がん性物質Mer−WF1726生産菌を培
養し、培養物から制がん性物質Mer−WF1726を
採取することを特徴とする制がん性物質Mer−WF1
726の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28457496A JPH10114776A (ja) | 1996-10-08 | 1996-10-08 | 制がん性物質Mer−WF1726およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28457496A JPH10114776A (ja) | 1996-10-08 | 1996-10-08 | 制がん性物質Mer−WF1726およびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10114776A true JPH10114776A (ja) | 1998-05-06 |
Family
ID=17680232
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28457496A Pending JPH10114776A (ja) | 1996-10-08 | 1996-10-08 | 制がん性物質Mer−WF1726およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10114776A (ja) |
-
1996
- 1996-10-08 JP JP28457496A patent/JPH10114776A/ja active Pending
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