JPH10286835A - 繊維強化プラスチック製成型品およびその製造方法 - Google Patents
繊維強化プラスチック製成型品およびその製造方法Info
- Publication number
- JPH10286835A JPH10286835A JP9095672A JP9567297A JPH10286835A JP H10286835 A JPH10286835 A JP H10286835A JP 9095672 A JP9095672 A JP 9095672A JP 9567297 A JP9567297 A JP 9567297A JP H10286835 A JPH10286835 A JP H10286835A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cloth
- fiber
- plastic
- reinforced plastic
- pattern
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 229920002430 Fibre-reinforced plastic Polymers 0.000 title claims abstract description 58
- 239000011151 fibre-reinforced plastic Substances 0.000 title claims abstract description 58
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims description 36
- 238000010137 moulding (plastic) Methods 0.000 title 1
- 239000004744 fabric Substances 0.000 claims abstract description 124
- 229920003023 plastic Polymers 0.000 claims abstract description 87
- 239000010410 layer Substances 0.000 claims abstract description 52
- 239000000463 material Substances 0.000 claims abstract description 47
- 239000004033 plastic Substances 0.000 claims abstract description 36
- 239000011247 coating layer Substances 0.000 claims abstract description 30
- 238000000465 moulding Methods 0.000 claims description 12
- 239000000835 fiber Substances 0.000 abstract description 19
- 238000000034 method Methods 0.000 abstract description 11
- 230000037303 wrinkles Effects 0.000 abstract description 9
- 238000009941 weaving Methods 0.000 abstract description 7
- 238000000576 coating method Methods 0.000 abstract description 6
- 239000011248 coating agent Substances 0.000 abstract description 5
- 239000003365 glass fiber Substances 0.000 abstract description 3
- 238000007650 screen-printing Methods 0.000 abstract description 3
- 229920000728 polyester Polymers 0.000 abstract description 2
- 239000000758 substrate Substances 0.000 abstract description 2
- 238000010422 painting Methods 0.000 description 11
- 239000002023 wood Substances 0.000 description 9
- 229920006337 unsaturated polyester resin Polymers 0.000 description 8
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 5
- 238000007639 printing Methods 0.000 description 5
- 239000002904 solvent Substances 0.000 description 4
- 239000012783 reinforcing fiber Substances 0.000 description 3
- PPBRXRYQALVLMV-UHFFFAOYSA-N Styrene Chemical compound C=CC1=CC=CC=C1 PPBRXRYQALVLMV-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 102000004130 Fusion Regulatory Protein-1 Human genes 0.000 description 1
- 108010057784 Fusion Regulatory Protein-1 Proteins 0.000 description 1
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000003242 anti bacterial agent Substances 0.000 description 1
- 239000003795 chemical substances by application Substances 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 239000002985 plastic film Substances 0.000 description 1
- 229910001220 stainless steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000010935 stainless steel Substances 0.000 description 1
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Bathtubs, Showers, And Their Attachments (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Moulding By Coating Moulds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 塗装で表現し難い模様を表面が滑らかになる
ように付けることができる繊維強化プラスチック製成型
品を提供する。 【解決手段】 木目模様2を有する布9に透明なプラス
チックを含浸させてなるコーティング層8を繊維強化プ
ラスチック製母材5の表面に設けた。
ように付けることができる繊維強化プラスチック製成型
品を提供する。 【解決手段】 木目模様2を有する布9に透明なプラス
チックを含浸させてなるコーティング層8を繊維強化プ
ラスチック製母材5の表面に設けた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面に模様を有す
る繊維強化プラスチック製成型品およびその製造方法に
関するものである。
る繊維強化プラスチック製成型品およびその製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、繊維強化プラスチック製成型品の
表面に絵柄を描くには、繊維強化プラスチックからなる
母材の表面に絵柄を塗装したり、絵柄を印刷したプラス
チック製シート材を貼着している。
表面に絵柄を描くには、繊維強化プラスチックからなる
母材の表面に絵柄を塗装したり、絵柄を印刷したプラス
チック製シート材を貼着している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、絵柄を塗装
する場合には、塗装で表現し難い模様、例えば木目模様
などは採用することができない。木目模様を印刷したシ
ート材を使用することも考えられるが、このシート材
は、曲面に貼着するとしわが生じてしまうことがある。
すなわち、表面を滑らかに形成しなければならない成型
品、例えば浴槽などは、前記模様を付けるに当たって曲
面部分でしわが生じ易い前記シート材を用いることはで
きない。
する場合には、塗装で表現し難い模様、例えば木目模様
などは採用することができない。木目模様を印刷したシ
ート材を使用することも考えられるが、このシート材
は、曲面に貼着するとしわが生じてしまうことがある。
すなわち、表面を滑らかに形成しなければならない成型
品、例えば浴槽などは、前記模様を付けるに当たって曲
面部分でしわが生じ易い前記シート材を用いることはで
きない。
【0004】本発明はこのような問題点を解消するため
になされたもので、塗装で表現し難い模様を表面が滑ら
かになるように描くことができる繊維強化プラスチック
製成型品およびその製造方法を提供することを目的とす
る。
になされたもので、塗装で表現し難い模様を表面が滑ら
かになるように描くことができる繊維強化プラスチック
製成型品およびその製造方法を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る繊維強化プ
ラスチック製成型品は、模様付きの布に透明なプラスチ
ックを含浸させてなるコーティング層を繊維強化プラス
チック製母材の表面に設けたものである。
ラスチック製成型品は、模様付きの布に透明なプラスチ
ックを含浸させてなるコーティング層を繊維強化プラス
チック製母材の表面に設けたものである。
【0006】本発明によれば、繊維強化プラスチック製
母材の表面がコーティング層で覆われ、このコーティン
グ層中の布の模様が透明なプラスチックを透過して表面
に現れる。前記模様は、布に例えば印刷によって付けた
り、織込まれた繊維が模様をなすように布を織ることに
よって付けることができるから、塗装で表現し難い絵柄
でも採用することができる。しかも、布の繊維の間の隙
間を満たす透明なプラスチックが表面を形成するから、
表面に凹凸が生じることがなく、その上、この表面が曲
面であっても布はこの面に倣って曲がるから、しわが生
じることもない。
母材の表面がコーティング層で覆われ、このコーティン
グ層中の布の模様が透明なプラスチックを透過して表面
に現れる。前記模様は、布に例えば印刷によって付けた
り、織込まれた繊維が模様をなすように布を織ることに
よって付けることができるから、塗装で表現し難い絵柄
でも採用することができる。しかも、布の繊維の間の隙
間を満たす透明なプラスチックが表面を形成するから、
表面に凹凸が生じることがなく、その上、この表面が曲
面であっても布はこの面に倣って曲がるから、しわが生
じることもない。
【0007】他の発明に係る繊維強化プラスチック製成
型品は、上述した発明に係る繊維強化プラスチック製成
型品において、コーティング層と母材との間に有色のプ
ラスチックからなる下地層を設けたものである。本発明
によれば、繊維によって形成される母材の模様がコーテ
ィング層を透過して表面に現れるのを下地層で阻止する
ことができる。また、下地層を形成するプラスチックの
色に応じて布の模様の色相が変わる。
型品は、上述した発明に係る繊維強化プラスチック製成
型品において、コーティング層と母材との間に有色のプ
ラスチックからなる下地層を設けたものである。本発明
によれば、繊維によって形成される母材の模様がコーテ
ィング層を透過して表面に現れるのを下地層で阻止する
ことができる。また、下地層を形成するプラスチックの
色に応じて布の模様の色相が変わる。
【0008】他の発明に係る繊維強化プラスチック製成
型品は、上述した発明に係る繊維強化プラスチック製成
型品において、全体を浴槽形に形成するとともに、布の
模様を一方向に延びる木目とし、前記浴槽の表面を形成
する面のそれぞれに布を設けたものである。本発明によ
れば、表面の全域に木目模様が描かれた繊維強化プラス
チック製の浴槽を形成することができる。
型品は、上述した発明に係る繊維強化プラスチック製成
型品において、全体を浴槽形に形成するとともに、布の
模様を一方向に延びる木目とし、前記浴槽の表面を形成
する面のそれぞれに布を設けたものである。本発明によ
れば、表面の全域に木目模様が描かれた繊維強化プラス
チック製の浴槽を形成することができる。
【0009】本発明に係る繊維強化プラスチック製成型
品の製造方法は、模様付きの布を成形型に載置し、透明
なプラスチックを前記布に塗り拡げた状態で硬化させた
後、このプラスチックの層の上に繊維強化プラスチック
からなる母材を形成するものである。
品の製造方法は、模様付きの布を成形型に載置し、透明
なプラスチックを前記布に塗り拡げた状態で硬化させた
後、このプラスチックの層の上に繊維強化プラスチック
からなる母材を形成するものである。
【0010】本発明によれば、模様を付けた布は、屈曲
および僅かながらも伸縮が自在であるため、透明なプラ
スチックを塗り拡げることによって成形型の表面に倣う
形状になり、このプラスチックが硬化することによって
その形状に形成される。このように透明なプラスチック
が硬化した後に母材を形成するため、母材中の強化用繊
維によって形成される凹凸が成型品の表面に現れること
がない。前記模様は、布に例えば印刷によって付けた
り、織込まれた繊維が模様をなすように布を織ることに
よって描くことができるから、塗装で表現し難い絵柄で
も採用することができる。
および僅かながらも伸縮が自在であるため、透明なプラ
スチックを塗り拡げることによって成形型の表面に倣う
形状になり、このプラスチックが硬化することによって
その形状に形成される。このように透明なプラスチック
が硬化した後に母材を形成するため、母材中の強化用繊
維によって形成される凹凸が成型品の表面に現れること
がない。前記模様は、布に例えば印刷によって付けた
り、織込まれた繊維が模様をなすように布を織ることに
よって描くことができるから、塗装で表現し難い絵柄で
も採用することができる。
【0011】他の発明に係る繊維強化プラスチック製成
型品の製造方法は、上述した発明に係る製造方法におい
て、布を有するプラスチックの層が硬化したあとであっ
て母材を形成する以前に、有色のプラスチックからなる
下地層を形成するものである。本発明によれば、母材に
おける成形型の角と対応する部分の曲率半径が下地層の
厚みだけ大きくなる。
型品の製造方法は、上述した発明に係る製造方法におい
て、布を有するプラスチックの層が硬化したあとであっ
て母材を形成する以前に、有色のプラスチックからなる
下地層を形成するものである。本発明によれば、母材に
おける成形型の角と対応する部分の曲率半径が下地層の
厚みだけ大きくなる。
【0012】他の発明に係る繊維強化プラスチック製成
型品の製造方法は、上述した発明に係る製造方法におい
て、透明なプラスチックを布に塗り拡げてから硬化させ
るまでの工程を2回実施し、1回目の塗布工程でのプラ
スチックの粘度を2回目より低くするものである。
型品の製造方法は、上述した発明に係る製造方法におい
て、透明なプラスチックを布に塗り拡げてから硬化させ
るまでの工程を2回実施し、1回目の塗布工程でのプラ
スチックの粘度を2回目より低くするものである。
【0013】本発明によれば、相対的に粘度が低いプラ
スチックが布に触れることから、布に透明なプラスチッ
クを塗り拡げるときに布が無理に引張られることがな
く、しわが生じることがない。
スチックが布に触れることから、布に透明なプラスチッ
クを塗り拡げるときに布が無理に引張られることがな
く、しわが生じることがない。
【0014】他の発明に係る繊維強化プラスチック製成
型品の製造方法は、上述した発明に係る製造方法におい
て、最初に布に塗り拡げるプラスチックの粘度を布に含
浸可能な粘度とするものである。本発明によれば、布と
成形型との間に入り込んだ空気が布の繊維の間から抜け
易く、空気が抜けた状態で2層目の透明なプラスチック
の層が形成されるから、透明なプラスチックの層を空気
が混在しない状態で厚く形成することができる。透明な
プラスチックの層が厚いと、布の繊維の間の隙間を通っ
た光が模様の裏側へ達するようになって模様が鮮明にな
る。また、布の表面側にも透明なプラスチックの層が形
成される。
型品の製造方法は、上述した発明に係る製造方法におい
て、最初に布に塗り拡げるプラスチックの粘度を布に含
浸可能な粘度とするものである。本発明によれば、布と
成形型との間に入り込んだ空気が布の繊維の間から抜け
易く、空気が抜けた状態で2層目の透明なプラスチック
の層が形成されるから、透明なプラスチックの層を空気
が混在しない状態で厚く形成することができる。透明な
プラスチックの層が厚いと、布の繊維の間の隙間を通っ
た光が模様の裏側へ達するようになって模様が鮮明にな
る。また、布の表面側にも透明なプラスチックの層が形
成される。
【0015】他の発明に係る繊維強化プラスチック製成
型品の製造方法は、上述した発明に係る製造方法におい
て、浴槽用の成形型を使用するとともに、一方向に延び
る木目模様を有する布を使用し、浴槽の表面となる面の
それぞれに前記布を透明なプラスチックで貼着し、隣接
する2枚の布の端部どうしを木目の方向が略平行になる
ように重ね合わせるものである。
型品の製造方法は、上述した発明に係る製造方法におい
て、浴槽用の成形型を使用するとともに、一方向に延び
る木目模様を有する布を使用し、浴槽の表面となる面の
それぞれに前記布を透明なプラスチックで貼着し、隣接
する2枚の布の端部どうしを木目の方向が略平行になる
ように重ね合わせるものである。
【0016】本発明によれば、布どうしを接続する部分
で木目が連続する状態で浴槽用の成形型の全面に木目模
様付きの布を設けることができる。
で木目が連続する状態で浴槽用の成形型の全面に木目模
様付きの布を設けることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る繊維強化プラ
スチック製成型品およびその製造方法を図1ないし図4
によって詳細に説明する。この実施の形態では、ユニッ
トバス用の浴槽に本発明を適用するときの形態について
説明する。図1は本発明に係る繊維強化プラスチック製
成型品を示す図で、同図(a)は平面図、同図(b)は
(a)図におけるI−I線断面図である。図2は浴槽を示
す斜視図、図3は本発明に係る繊維強化プラスチック製
成型品の一部を拡大して示す断面図、図4は本発明に係
る繊維強化プラスチック製成型品の製造方法を説明する
ための分解斜視図である。
スチック製成型品およびその製造方法を図1ないし図4
によって詳細に説明する。この実施の形態では、ユニッ
トバス用の浴槽に本発明を適用するときの形態について
説明する。図1は本発明に係る繊維強化プラスチック製
成型品を示す図で、同図(a)は平面図、同図(b)は
(a)図におけるI−I線断面図である。図2は浴槽を示
す斜視図、図3は本発明に係る繊維強化プラスチック製
成型品の一部を拡大して示す断面図、図4は本発明に係
る繊維強化プラスチック製成型品の製造方法を説明する
ための分解斜視図である。
【0018】これらの図において、符号1はこの実施の
形態によるユニットバス用の浴槽を示す。この浴槽1
は、図2に示すように、表面の全域に木目模様2を有す
る繊維強化プラスチック(以下、これを単にFRPとい
う)製のもので、上方に開口する湯溜部3と、この湯溜
部3の開口縁から側方へ延在する鍔部4とから構成して
いる。前記木目模様2は、木目の方向が一方向に延びる
ようになっており、この浴槽1の表面を形成する面の長
手方向と木目の方向とが平行になるようにしている。こ
の木目の方向を図1(a)中に矢印によって示す。な
お、鍔部4の四隅となる部分は、この平面視長方形の浴
槽1の長辺と短辺を形成する部分の木目、すなわち互い
に直交する方向に延びる木目が接続するように、木目を
斜めにしている。
形態によるユニットバス用の浴槽を示す。この浴槽1
は、図2に示すように、表面の全域に木目模様2を有す
る繊維強化プラスチック(以下、これを単にFRPとい
う)製のもので、上方に開口する湯溜部3と、この湯溜
部3の開口縁から側方へ延在する鍔部4とから構成して
いる。前記木目模様2は、木目の方向が一方向に延びる
ようになっており、この浴槽1の表面を形成する面の長
手方向と木目の方向とが平行になるようにしている。こ
の木目の方向を図1(a)中に矢印によって示す。な
お、鍔部4の四隅となる部分は、この平面視長方形の浴
槽1の長辺と短辺を形成する部分の木目、すなわち互い
に直交する方向に延びる木目が接続するように、木目を
斜めにしている。
【0019】このFRP製の浴槽1の断面を図3に示
す。図3は、上側が浴槽1の表面になるように描いてあ
る。この浴槽1は、全域にわたって図3の断面構造をも
って形成している。図3において、符号5はこのFRP
製浴槽1の母材を示し、この母材5は、1層あるいは複
数層のガラス繊維にプラスチック(不飽和ポリエステル
樹脂)を含浸させることによって形成した従来周知のF
RPである。6は前記母材5上に形成した下地層を示
し、この下地層6は、白色に着色したプラスチック(不
飽和ポリエステル樹脂からなるゲルコート)によって形
成している。
す。図3は、上側が浴槽1の表面になるように描いてあ
る。この浴槽1は、全域にわたって図3の断面構造をも
って形成している。図3において、符号5はこのFRP
製浴槽1の母材を示し、この母材5は、1層あるいは複
数層のガラス繊維にプラスチック(不飽和ポリエステル
樹脂)を含浸させることによって形成した従来周知のF
RPである。6は前記母材5上に形成した下地層を示
し、この下地層6は、白色に着色したプラスチック(不
飽和ポリエステル樹脂からなるゲルコート)によって形
成している。
【0020】7は透明なプラスチック(不飽和ポリエス
テル樹脂)からなるゲルコート層、8は布9に透明なプ
ラスチック(不飽和ポリエステル樹脂からなるゲルコー
ト)を含浸させてなるコーティング層を示す。前記ゲル
コート層7はコーティング層8より厚くなるように形成
している。これらのゲルコート層7およびコーティング
層8に用いる透明なプラスチックは、同じ材質とし、粉
末の抗菌剤を混入させている。
テル樹脂)からなるゲルコート層、8は布9に透明なプ
ラスチック(不飽和ポリエステル樹脂からなるゲルコー
ト)を含浸させてなるコーティング層を示す。前記ゲル
コート層7はコーティング層8より厚くなるように形成
している。これらのゲルコート層7およびコーティング
層8に用いる透明なプラスチックは、同じ材質とし、粉
末の抗菌剤を混入させている。
【0021】前記布9は、前記透明なプラスチックに用
いるスチレン系溶剤によって溶解することがなく、しか
も、柔軟性が高く後述する成形型に簡単に沿わせること
ができるなどの理由から、この実施の形態ではポリエス
テル繊維を織ることによって形成している。前記木目模
様2は、この布9の表面にスクリーン印刷法によって印
刷している。なお、木目模様ではない模様を描く場合に
は、スクリーン印刷法の他に、織込まれた繊維が模様を
なすように布9を織ることによっても付けることができ
る。
いるスチレン系溶剤によって溶解することがなく、しか
も、柔軟性が高く後述する成形型に簡単に沿わせること
ができるなどの理由から、この実施の形態ではポリエス
テル繊維を織ることによって形成している。前記木目模
様2は、この布9の表面にスクリーン印刷法によって印
刷している。なお、木目模様ではない模様を描く場合に
は、スクリーン印刷法の他に、織込まれた繊維が模様を
なすように布9を織ることによっても付けることができ
る。
【0022】次に、この浴槽1の製造方法を図4によっ
て説明する。図4に中に符号10で示すものは、浴槽1
を製造するために用いるステンレス鋼製の成形型であ
る。この成形型10の表面(浴槽1の表面)を形成する
面のそれぞれに布9を貼着して浴槽1を形成する。この
実施の形態では、成形型10の前記面を19箇所に分
け、この19箇所の部位にそれぞれ布9を透明なプラス
チックによって貼着する。19枚の布9を図4において
符号9A〜9Mで示す。
て説明する。図4に中に符号10で示すものは、浴槽1
を製造するために用いるステンレス鋼製の成形型であ
る。この成形型10の表面(浴槽1の表面)を形成する
面のそれぞれに布9を貼着して浴槽1を形成する。この
実施の形態では、成形型10の前記面を19箇所に分
け、この19箇所の部位にそれぞれ布9を透明なプラス
チックによって貼着する。19枚の布9を図4において
符号9A〜9Mで示す。
【0023】浴槽1を製造するには、先ず、布9A〜9
Mを、前記19箇所の面と略同じ形状であって木目の方
向が図1(a)中の矢印で示す方向となるように裁断す
る。そして、成形型10の表面に布9A〜9Mの貼着位
置を示すけがき線を描き、この表面の全域に離型剤を塗
布する。次に、布9Aを成形型10上に木目模様2が下
側になるように載置し、透明なプラスチック(不飽和ポ
リエステル樹脂からなるゲルコート)をこの布9Aに塗
布して刷毛などにより布9Aの全域に塗り拡げる。この
透明なプラスチックは、布9Aに含浸する粘度になるよ
うに溶剤で希釈し、後の工程で形成するゲルコート層7
より厚みが薄くなるように塗り拡げる。このように粘度
が低いプラスチックを布9Aに塗り拡げることにより、
成形型10と布9Aとの間に入り込んだ空気が布9Aの
繊維の間の隙間から抜け、代わりに透明なプラスチック
でこの隙間が満たされる。
Mを、前記19箇所の面と略同じ形状であって木目の方
向が図1(a)中の矢印で示す方向となるように裁断す
る。そして、成形型10の表面に布9A〜9Mの貼着位
置を示すけがき線を描き、この表面の全域に離型剤を塗
布する。次に、布9Aを成形型10上に木目模様2が下
側になるように載置し、透明なプラスチック(不飽和ポ
リエステル樹脂からなるゲルコート)をこの布9Aに塗
布して刷毛などにより布9Aの全域に塗り拡げる。この
透明なプラスチックは、布9Aに含浸する粘度になるよ
うに溶剤で希釈し、後の工程で形成するゲルコート層7
より厚みが薄くなるように塗り拡げる。このように粘度
が低いプラスチックを布9Aに塗り拡げることにより、
成形型10と布9Aとの間に入り込んだ空気が布9Aの
繊維の間の隙間から抜け、代わりに透明なプラスチック
でこの隙間が満たされる。
【0024】布9Aを上述したように成形型10に貼着
した後、布9Aと同様に布9B〜布9Mをこの符号のア
ルファベットの順序で貼着する。この貼着は、図1
(a)中に左下がりの平行斜線からなるハッチングを施
して示す部分で布9どうしが重なるように行う。すなわ
ち、図4に示す布C,E,F,I,J,K,L,Mに形
成した重ね部9aをそれより下側の布に重ねる。詳述す
ると、隣接する2枚の布9における互いに隣接する側の
端部どうしを木目模様2の木目の延びる方向が略平行に
なるように重ねている。
した後、布9Aと同様に布9B〜布9Mをこの符号のア
ルファベットの順序で貼着する。この貼着は、図1
(a)中に左下がりの平行斜線からなるハッチングを施
して示す部分で布9どうしが重なるように行う。すなわ
ち、図4に示す布C,E,F,I,J,K,L,Mに形
成した重ね部9aをそれより下側の布に重ねる。詳述す
ると、隣接する2枚の布9における互いに隣接する側の
端部どうしを木目模様2の木目の延びる方向が略平行に
なるように重ねている。
【0025】このように木目の方向が平行な2枚の布9
の端部どうしを重ねることによって、木目の方向が交差
するような2枚の布9をこれらの木目が連続するように
貼着することができる。例えば、図4に示す布9Gを成
形型10の上面に四辺が一致するように貼着した後、布
9Hをその端縁が前記布9Gの端縁に連なるように貼着
する。その後、木目の方向が布9Hと直交する布9I
を、木目の長手方向の両端(図1において上下方向の両
端)の木目の線と、前記布9Hの端縁の木目の線とが一
致するように貼着する。すなわち、布9Iを図1の左右
方向に移動させることによって、この布9Iの木目が布
9Hの木目に連なるようにする。このように布9Iを移
動させても布9Gと布9Iとの間に隙間(木目がない部
分)が形成されないように、上述した重ね部9aを設け
ている。
の端部どうしを重ねることによって、木目の方向が交差
するような2枚の布9をこれらの木目が連続するように
貼着することができる。例えば、図4に示す布9Gを成
形型10の上面に四辺が一致するように貼着した後、布
9Hをその端縁が前記布9Gの端縁に連なるように貼着
する。その後、木目の方向が布9Hと直交する布9I
を、木目の長手方向の両端(図1において上下方向の両
端)の木目の線と、前記布9Hの端縁の木目の線とが一
致するように貼着する。すなわち、布9Iを図1の左右
方向に移動させることによって、この布9Iの木目が布
9Hの木目に連なるようにする。このように布9Iを移
動させても布9Gと布9Iとの間に隙間(木目がない部
分)が形成されないように、上述した重ね部9aを設け
ている。
【0026】全ての布9A〜9Mを貼着した後、この成
形型10を図示してない加熱炉に挿入し、透明なプラス
チックを硬化させる。このように布9に含浸させた透明
なプラスチックが硬化することによって、図3中に符号
8で示すコーティング層8が形成される。次いで、この
コーティング層8の上に透明なプラスチック(不飽和ポ
リエステル樹脂)からなるゲルコート層7を形成する。
ゲルコート層7を形成するときに用いる透明なプラスチ
ックは、前記コーティング層8を形成するプラスチック
より粘度が高くなるように溶剤を調合し、成形型10上
のコーティング層8の上面に塗布して刷毛などによって
この表面の全域に塗り拡げる。このとき、ゲルコート層
7の厚みがコーティング層8より厚くなるようにする。
形型10を図示してない加熱炉に挿入し、透明なプラス
チックを硬化させる。このように布9に含浸させた透明
なプラスチックが硬化することによって、図3中に符号
8で示すコーティング層8が形成される。次いで、この
コーティング層8の上に透明なプラスチック(不飽和ポ
リエステル樹脂)からなるゲルコート層7を形成する。
ゲルコート層7を形成するときに用いる透明なプラスチ
ックは、前記コーティング層8を形成するプラスチック
より粘度が高くなるように溶剤を調合し、成形型10上
のコーティング層8の上面に塗布して刷毛などによって
この表面の全域に塗り拡げる。このとき、ゲルコート層
7の厚みがコーティング層8より厚くなるようにする。
【0027】その後、成形型10を再び加熱炉に挿入
し、ゲルコート層7のプラスチックを硬化させる。ゲル
コート層7をこのように形成した後、下地層6を形成す
る白色のプラスチック(不飽和ポリエステル樹脂からな
るゲルコート)をゲルコート層7の上面の全域に塗り拡
げる。この下地層6も上述した各層と同様に加熱炉を使
用して硬化させる。
し、ゲルコート層7のプラスチックを硬化させる。ゲル
コート層7をこのように形成した後、下地層6を形成す
る白色のプラスチック(不飽和ポリエステル樹脂からな
るゲルコート)をゲルコート層7の上面の全域に塗り拡
げる。この下地層6も上述した各層と同様に加熱炉を使
用して硬化させる。
【0028】下地層6が硬化した後、母材5を下地層6
の上面に形成する。このときには、層状のガラス繊維を
これに含浸させた母材用プラスチック(不飽和ポリエス
テル樹脂)で下地層6に貼着し、加熱炉を用いて硬化さ
せる。母材用プラスチックが硬化して加熱炉から成形型
10を取出した後、成形型10から前記各層からなるF
RP成型品(浴槽1)を離型させることによって、この
浴槽1の製造工程が終了する。
の上面に形成する。このときには、層状のガラス繊維を
これに含浸させた母材用プラスチック(不飽和ポリエス
テル樹脂)で下地層6に貼着し、加熱炉を用いて硬化さ
せる。母材用プラスチックが硬化して加熱炉から成形型
10を取出した後、成形型10から前記各層からなるF
RP成型品(浴槽1)を離型させることによって、この
浴槽1の製造工程が終了する。
【0029】したがって、この浴槽1は、模様付きの布
9に透明なプラスチックを含浸させてなるコーティング
層8を繊維強化プラスチック製母材5の表面に設けたた
め、母材5の表面がコーティング層8で覆われ、このコ
ーティング層8中の布9の木目模様2が透明なプラスチ
ックを透過して表面に現れる。この木目模様2は、布9
に例えば印刷によって付けることができるから、塗装で
表現し難い絵柄でも採用することができる。しかも、布
9の繊維の間の隙間を満たす透明なプラスチックが表面
を形成するから、表面に凹凸が生じることがなく、その
上、この表面が曲面であっても布9はこの面に倣って曲
がるから、しわが生じることもない。
9に透明なプラスチックを含浸させてなるコーティング
層8を繊維強化プラスチック製母材5の表面に設けたた
め、母材5の表面がコーティング層8で覆われ、このコ
ーティング層8中の布9の木目模様2が透明なプラスチ
ックを透過して表面に現れる。この木目模様2は、布9
に例えば印刷によって付けることができるから、塗装で
表現し難い絵柄でも採用することができる。しかも、布
9の繊維の間の隙間を満たす透明なプラスチックが表面
を形成するから、表面に凹凸が生じることがなく、その
上、この表面が曲面であっても布9はこの面に倣って曲
がるから、しわが生じることもない。
【0030】この実施の形態で示した浴槽1のようにコ
ーティング層8と母材5との間に有色(有色)のプラス
チックからなる下地層6を設けると、繊維によって形成
される母材の模様がコーティング層8を透過して表面に
現れるのを下地層6で阻止することができる。また、下
地層6を形成するプラスチックの色に応じて布9の模様
の色相が変わるので、この実施の形態で示したように白
色とすることによって、木目模様2が明るくなる。
ーティング層8と母材5との間に有色(有色)のプラス
チックからなる下地層6を設けると、繊維によって形成
される母材の模様がコーティング層8を透過して表面に
現れるのを下地層6で阻止することができる。また、下
地層6を形成するプラスチックの色に応じて布9の模様
の色相が変わるので、この実施の形態で示したように白
色とすることによって、木目模様2が明るくなる。
【0031】また、浴槽1を製造する方法として、木目
模様付きの布9を成形型10に載置し、透明なプラスチ
ックを前記布9に塗り拡げた状態で硬化させた後、この
プラスチックの層(コーティング層8)の上に繊維強化
プラスチックからなる母材5を形成する方法を採ってい
るので、浴槽1を成形型10の形状に形成することがで
きる。これは、布9は屈曲および僅かながらも伸縮が自
在であるため、透明なプラスチックを塗り拡げることに
よって成形型10の表面に倣う形状になるからである。
この透明なプラスチックが硬化した後に母材5を形成す
るため、母材5中の強化用繊維によって形成される凹凸
が浴槽1の表面に現れることがない。
模様付きの布9を成形型10に載置し、透明なプラスチ
ックを前記布9に塗り拡げた状態で硬化させた後、この
プラスチックの層(コーティング層8)の上に繊維強化
プラスチックからなる母材5を形成する方法を採ってい
るので、浴槽1を成形型10の形状に形成することがで
きる。これは、布9は屈曲および僅かながらも伸縮が自
在であるため、透明なプラスチックを塗り拡げることに
よって成形型10の表面に倣う形状になるからである。
この透明なプラスチックが硬化した後に母材5を形成す
るため、母材5中の強化用繊維によって形成される凹凸
が浴槽1の表面に現れることがない。
【0032】布9を有するコーティング層8が硬化した
あとであって母材5を形成する以前に下地層6を形成す
ることによって、母材5における成形型10の角と対応
する部分の曲率半径が下地層6の厚みだけ大きくなる。
このため、前記角を覆うように母材5を形成する作業を
容易に実施することができる。
あとであって母材5を形成する以前に下地層6を形成す
ることによって、母材5における成形型10の角と対応
する部分の曲率半径が下地層6の厚みだけ大きくなる。
このため、前記角を覆うように母材5を形成する作業を
容易に実施することができる。
【0033】さらに、透明なプラスチックを布9に塗り
拡げてから硬化させるまでの工程を2回実施し、1回目
の塗布工程(コーティング層8を形成する工程)でのプ
ラスチックの粘度を2回目の塗布工程(ゲルコート層7
を形成する工程)より低くすることにより、相対的に粘
度が低いプラスチックが布9に触れることから、布9に
透明なプラスチックを塗り拡げるときに布9が無理に引
張られることがなく、しわが生じることがない。
拡げてから硬化させるまでの工程を2回実施し、1回目
の塗布工程(コーティング層8を形成する工程)でのプ
ラスチックの粘度を2回目の塗布工程(ゲルコート層7
を形成する工程)より低くすることにより、相対的に粘
度が低いプラスチックが布9に触れることから、布9に
透明なプラスチックを塗り拡げるときに布9が無理に引
張られることがなく、しわが生じることがない。
【0034】この実施の形態では、前記1回目の塗布工
程で布9に塗り拡げる透明なプラスチックの粘度を布9
に含浸可能な粘度としているので、布9と成形型10と
の間に入り込んだ空気が布9の繊維の間から抜け易く、
空気が抜けた状態で2層目の透明なプラスチックの層が
形成されるから、透明なプラスチックの層を空気が混在
しない状態で厚く形成することができる。透明なプラス
チックの層が厚いと、布9の繊維の間の隙間を通った光
が木目模様2の裏側へ達するようになって木目模様2が
鮮明になる。また、布9の表面側にも透明なプラスチッ
クの層が形成されるから、表面に光沢がある浴槽1を製
造することができる。
程で布9に塗り拡げる透明なプラスチックの粘度を布9
に含浸可能な粘度としているので、布9と成形型10と
の間に入り込んだ空気が布9の繊維の間から抜け易く、
空気が抜けた状態で2層目の透明なプラスチックの層が
形成されるから、透明なプラスチックの層を空気が混在
しない状態で厚く形成することができる。透明なプラス
チックの層が厚いと、布9の繊維の間の隙間を通った光
が木目模様2の裏側へ達するようになって木目模様2が
鮮明になる。また、布9の表面側にも透明なプラスチッ
クの層が形成されるから、表面に光沢がある浴槽1を製
造することができる。
【0035】加えて、浴槽1を製造するに当たって互い
に隣接する2枚の布9を重ねるためには、隣接する2枚
の布の端部どうしを木目の方向が平行になるように重ね
合わせているので、布9どうしを接続する部分で木目が
連続するようになる。このため、木製の浴槽を模倣した
繊維強化プラスチック製の浴槽1を製造することができ
る。
に隣接する2枚の布9を重ねるためには、隣接する2枚
の布の端部どうしを木目の方向が平行になるように重ね
合わせているので、布9どうしを接続する部分で木目が
連続するようになる。このため、木製の浴槽を模倣した
繊維強化プラスチック製の浴槽1を製造することができ
る。
【0036】なお、この実施の形態では浴槽1を形成す
る例を示したが、本発明は繊維強化プラスチック製成型
品であればどのようなものにも適用することができる。
また、布9に付ける模様も木目模様2に限定されること
はなく、塗装で表現し難いか否かにかかわらずに適宜変
更することができる。
る例を示したが、本発明は繊維強化プラスチック製成型
品であればどのようなものにも適用することができる。
また、布9に付ける模様も木目模様2に限定されること
はなく、塗装で表現し難いか否かにかかわらずに適宜変
更することができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、繊
維強化プラスチック製母材の表面がコーティング層で覆
われ、このコーティング層中の布の模様が透明なプラス
チックを透過して表面に現れる。前記模様は、布に例え
ば印刷によって描いたり、模様が形成されるように布を
織ることによって付けることができるから、塗装で表現
し難い絵柄でも採用することができる。しかも、布の繊
維の間の隙間を満たす透明なプラスチックが表面を形成
するから、表面に凹凸が生じることがなく、その上、こ
の表面が曲面であっても布はこの面に倣って曲がるか
ら、しわが生じることもない。
維強化プラスチック製母材の表面がコーティング層で覆
われ、このコーティング層中の布の模様が透明なプラス
チックを透過して表面に現れる。前記模様は、布に例え
ば印刷によって描いたり、模様が形成されるように布を
織ることによって付けることができるから、塗装で表現
し難い絵柄でも採用することができる。しかも、布の繊
維の間の隙間を満たす透明なプラスチックが表面を形成
するから、表面に凹凸が生じることがなく、その上、こ
の表面が曲面であっても布はこの面に倣って曲がるか
ら、しわが生じることもない。
【0038】したがって、塗装で表現し難い模様を表面
が滑らかになるように付けることができる繊維強化プラ
スチック製成型品を提供することができる。
が滑らかになるように付けることができる繊維強化プラ
スチック製成型品を提供することができる。
【0039】コーティング層と母材との間に下地層を設
けた他の発明によれば、繊維によって形成される母材の
模様がコーティング層を透過して表面に現れるのを下地
層で阻止することができるから、表面に現れる布の模様
が鮮やかになる。しかも、下地層を形成するプラスチッ
クの色に応じて前記模様の色相が変わるから、模様付き
の布が1種類でも色相の異なる成型品を製造することが
できる。
けた他の発明によれば、繊維によって形成される母材の
模様がコーティング層を透過して表面に現れるのを下地
層で阻止することができるから、表面に現れる布の模様
が鮮やかになる。しかも、下地層を形成するプラスチッ
クの色に応じて前記模様の色相が変わるから、模様付き
の布が1種類でも色相の異なる成型品を製造することが
できる。
【0040】布の模様を木目とする他の発明によれば、
一方向に延びる木目からなる模様を有する布を浴槽の全
ての面に設けることにより、木製の浴槽を模した繊維強
化プラスチック製の浴槽を提供することができる。
一方向に延びる木目からなる模様を有する布を浴槽の全
ての面に設けることにより、木製の浴槽を模した繊維強
化プラスチック製の浴槽を提供することができる。
【0041】本発明に係る繊維強化プラスチック製成型
品の製造方法によれば、模様を付けた布は、屈曲および
僅かながらも伸縮が自在であるため、透明なプラスチッ
クを塗り拡げることによって成形型の表面に倣う形状に
なり、このプラスチックが硬化することによってその形
状に形成される。このように透明なプラスチックが硬化
した後に母材を形成するため、母材中の強化用繊維によ
って形成される凹凸が成型品の表面に現れることがな
い。しかも、前記模様は、布に例えば印刷によって描い
たり、織込まれた繊維が模様をなすように布を織ること
によって付けることができるから、塗装で表現し難い絵
柄でも採用することができる。
品の製造方法によれば、模様を付けた布は、屈曲および
僅かながらも伸縮が自在であるため、透明なプラスチッ
クを塗り拡げることによって成形型の表面に倣う形状に
なり、このプラスチックが硬化することによってその形
状に形成される。このように透明なプラスチックが硬化
した後に母材を形成するため、母材中の強化用繊維によ
って形成される凹凸が成型品の表面に現れることがな
い。しかも、前記模様は、布に例えば印刷によって描い
たり、織込まれた繊維が模様をなすように布を織ること
によって付けることができるから、塗装で表現し難い絵
柄でも採用することができる。
【0042】したがって、塗装で表現し難い模様を表面
が滑らかになるように付けることができる繊維強化プラ
スチック製成型品を製造することができる。
が滑らかになるように付けることができる繊維強化プラ
スチック製成型品を製造することができる。
【0043】布を有するプラスチックの層が硬化した後
であって母材を形成する以前に下地層を形成する他の発
明に係る繊維強化プラスチック製成型品の製造方法によ
れば、母材における成形型の角と対応する部分の曲率半
径が下地層の厚みだけ大きくなるから、前記角を覆うよ
うに母材を形成する作業を容易に実施することができ
る。したがって、角が多く形成される成型品を簡単に製
造することができる。
であって母材を形成する以前に下地層を形成する他の発
明に係る繊維強化プラスチック製成型品の製造方法によ
れば、母材における成形型の角と対応する部分の曲率半
径が下地層の厚みだけ大きくなるから、前記角を覆うよ
うに母材を形成する作業を容易に実施することができ
る。したがって、角が多く形成される成型品を簡単に製
造することができる。
【0044】透明なプラスチックの塗布工程を2回とし
て最初のプラスチックの粘度を低くする他の発明に係る
繊維強化プラスチック製成型品の製造方法によれば、相
対的に粘度が低いプラスチックが布に触れることから、
布に透明なプラスチックを塗り拡げるときに布が無理に
引張られることがなく、しわが生じることがない。した
がって、表面が滑らかな繊維強化プラスチック製成型品
を製造することができる。
て最初のプラスチックの粘度を低くする他の発明に係る
繊維強化プラスチック製成型品の製造方法によれば、相
対的に粘度が低いプラスチックが布に触れることから、
布に透明なプラスチックを塗り拡げるときに布が無理に
引張られることがなく、しわが生じることがない。した
がって、表面が滑らかな繊維強化プラスチック製成型品
を製造することができる。
【0045】最初に布に塗り拡げるプラスチックの粘度
を布に含浸可能な粘度とする他の発明に係る繊維強化プ
ラスチック製成型品の製造方法によれば、布と成形型1
0との間に入り込んだ空気が布の繊維の間から抜け易
く、空気が抜けた状態で2層目の透明なプラスチックの
層が形成されるから、透明なプラスチックの層を空気が
混在しない状態で厚く形成することができる。透明なプ
ラスチックの層が厚いと、布の繊維の間の隙間を通った
光が模様の裏側へ達するようになって模様が鮮明にな
る。また、布の表面側にも透明なプラスチックの層が形
成される。
を布に含浸可能な粘度とする他の発明に係る繊維強化プ
ラスチック製成型品の製造方法によれば、布と成形型1
0との間に入り込んだ空気が布の繊維の間から抜け易
く、空気が抜けた状態で2層目の透明なプラスチックの
層が形成されるから、透明なプラスチックの層を空気が
混在しない状態で厚く形成することができる。透明なプ
ラスチックの層が厚いと、布の繊維の間の隙間を通った
光が模様の裏側へ達するようになって模様が鮮明にな
る。また、布の表面側にも透明なプラスチックの層が形
成される。
【0046】したがって、表面に光沢がありしかも模様
が鮮明な繊維強化プラスチック製成型品を製造すること
ができる。
が鮮明な繊維強化プラスチック製成型品を製造すること
ができる。
【0047】浴槽用の成形型と木目模様付きの布を用い
る他の発明に係る繊維強化プラスチック製成型品の製造
方法によれば、布どうしを接続する部分で木目が連続す
る状態で浴槽用の成形型の全面に木目模様付きの布を設
けることができる。したがって、木製の浴槽を模した繊
維強化プラスチック製の浴槽を製造することができる。
る他の発明に係る繊維強化プラスチック製成型品の製造
方法によれば、布どうしを接続する部分で木目が連続す
る状態で浴槽用の成形型の全面に木目模様付きの布を設
けることができる。したがって、木製の浴槽を模した繊
維強化プラスチック製の浴槽を製造することができる。
【図1】 本発明に係る繊維強化プラスチック製成型品
を示す図である。
を示す図である。
【図2】 浴槽を示す斜視図である。
【図3】 本発明に係る繊維強化プラスチック製成型品
の一部を拡大して示す断面図である。
の一部を拡大して示す断面図である。
【図4】 本発明に係る繊維強化プラスチック製成型品
の製造方法を説明するための分解斜視図である。
の製造方法を説明するための分解斜視図である。
1…浴槽、2…木目模様、5…母材、6…下地層、7…
ゲルコート層、8…コーティング層、9,9A〜9M…
布。
ゲルコート層、8…コーティング層、9,9A〜9M…
布。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29K 105:08 B29C 67/14 U
Claims (8)
- 【請求項1】 繊維強化プラスチックからなる母材の表
面に、模様付きの布に透明なプラスチックを含浸させて
なるコーティング層を設けたことを特徴とする繊維強化
プラスチック製成型品。 - 【請求項2】 請求項1記載の繊維強化プラスチック製
成型品において、コーティング層と母材との間に有色の
プラスチックからなる下地層を設けたことを特徴とする
繊維強化プラスチック製成型品。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の繊維強化
プラスチック製成型品において、全体を浴槽の形状に形
成するとともに、布の模様を一方向に延びる木目とし、
前記浴槽の表面を形成する面のそれぞれに布を設けたこ
とを特徴とする繊維強化プラスチック製成型品。 - 【請求項4】 模様付きの布を成形型に載置し、この布
に透明なプラスチックを塗り拡げ、前記プラスチックを
硬化させた後、このプラスチックの層の上に繊維強化プ
ラスチックからなる母材を形成することを特徴とする繊
維強化プラスチック製成型品の製造方法。 - 【請求項5】 請求項4記載の繊維強化プラスチック製
成型品の製造方法において、布を有するプラスチックの
層が硬化したあとであって母材を形成する以前に、有色
のプラスチックからなる下地層を形成することを特徴と
する繊維強化プラスチック製成型品の製造方法。 - 【請求項6】 請求項4または請求項5記載の繊維強化
プラスチック製成型品の製造方法において、透明なプラ
スチックを布に塗り拡げてから硬化させるまでの工程を
2回実施し、1回目に用いる透明なプラスチックの粘度
を2回目より低くすることを特徴とする繊維強化プラス
チック製成型品の製造方法。 - 【請求項7】 請求項6記載の繊維強化プラスチック製
成型品の製造方法において、最初に布に塗り拡げるプラ
スチックの粘度を布に含浸可能な粘度とすることを特徴
とする繊維強化プラスチック製成型品の製造方法。 - 【請求項8】 請求項4ないし請求項7記載の繊維強化
プラスチック製成型品の製造方法のうち何れか一つの製
造方法において、成形型として浴槽用のものを使用する
とともに、布として一方向に延びる木目模様を有するも
のを使用し、この布を成形型に載置する工程で、浴槽の
表面を形成する平面のそれぞれに布を一枚ずつ透明なプ
ラスチックによって貼着するとともに、隣接する2枚の
布における互いに隣接する側の端部どうしを木目の延び
る方向が略平行になるように重ね合わせることを特徴と
する繊維強化プラスチック製成型品の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9095672A JPH10286835A (ja) | 1997-04-14 | 1997-04-14 | 繊維強化プラスチック製成型品およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9095672A JPH10286835A (ja) | 1997-04-14 | 1997-04-14 | 繊維強化プラスチック製成型品およびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10286835A true JPH10286835A (ja) | 1998-10-27 |
Family
ID=14144002
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9095672A Pending JPH10286835A (ja) | 1997-04-14 | 1997-04-14 | 繊維強化プラスチック製成型品およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10286835A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1262438A1 (de) * | 2001-06-01 | 2002-12-04 | Thyssen Aufzugswerke GmbH | Fahrkorb für einen Aufzug |
| GB2432336A (en) * | 2005-11-19 | 2007-05-23 | Alan Roger Harper | Production of composite mouldings |
-
1997
- 1997-04-14 JP JP9095672A patent/JPH10286835A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1262438A1 (de) * | 2001-06-01 | 2002-12-04 | Thyssen Aufzugswerke GmbH | Fahrkorb für einen Aufzug |
| GB2432336A (en) * | 2005-11-19 | 2007-05-23 | Alan Roger Harper | Production of composite mouldings |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US3895988A (en) | Method of making inlaid resins | |
| JP3422283B2 (ja) | Frp化粧板の製造方法 | |
| JPS6241472B2 (ja) | ||
| JPH03247421A (ja) | 意匠性の優れた複合サンドイッチ成形品の製造方法 | |
| JPS6059865B2 (ja) | 模様成形体とその製造方法 | |
| JP2001145579A (ja) | アクリル樹脂製浴槽 | |
| JPH0347183B2 (ja) | ||
| JPH08230057A (ja) | 強化プラスチック製人工岩の製造方法 | |
| JPS58215316A (ja) | 表面模様形成方法 | |
| JP2001173059A (ja) | ユニットバスルームの床パン | |
| JP2001173151A (ja) | ユニットルームの収納パネル | |
| JPH05318670A (ja) | 化粧シートの製造方法 | |
| JPH08318576A (ja) | 模様付け成形品の製造方法 | |
| JPS608219B2 (ja) | 表面に印刷模様を有する強化プラスチツク製品の製造方法 | |
| JPH1086257A (ja) | 複合樹脂成形品及びその製造方法 | |
| JP2002192542A (ja) | Frp成形品の製造方法 | |
| JPH03221439A (ja) | 模様付積層成形体 | |
| JPS6027584B2 (ja) | 化粧シ−トの製造方法 | |
| JP2001164628A (ja) | ユニットルームの床パン | |
| JPH042083B2 (ja) | ||
| JPS6030243B2 (ja) | プラスチックコンクリ−ト化粧材の製造法 | |
| JPH02125058A (ja) | 建築用パネル | |
| KR20170059795A (ko) | 나염층이 형성된 입체 문양 형성방법 | |
| JPS6157191B2 (ja) | ||
| CN113478876A (zh) | 一种充气模型的外皮膜层的制作方法 |