JPH1087645A - β−アミノエステルの製造法 - Google Patents

β−アミノエステルの製造法

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JPH1087645A
JPH1087645A JP26514096A JP26514096A JPH1087645A JP H1087645 A JPH1087645 A JP H1087645A JP 26514096 A JP26514096 A JP 26514096A JP 26514096 A JP26514096 A JP 26514096A JP H1087645 A JPH1087645 A JP H1087645A
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JP
Japan
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enolate
mmol
reaction
amino
solution
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Withdrawn
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JP26514096A
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English (en)
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Tamotsu Fujisawa
有 藤沢
Makoto Shimizu
真 清水
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Nippon Soda Co Ltd
Original Assignee
Nippon Soda Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】アミノ酸、アミノ糖誘導体合成に有用なβ−ア
ミノエステルの両ジアステレオマーの製造法を提供する
こと。 【解決手段】窒素原子上に光学活性なスルフィニル基を
不斉源として有する光学活性N−スリフィニルイミンと
金属エステルエノラートとの付加反応により解決でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、3−(N−p−ト
ルエンスルフィニル)アミノ−3−(2−フリル)プロ
ピオン酸エステル(β−アミノエステルと言うこともあ
る。)の製造法に関する。この化合物は、天然物合成に
おいて有用な合成中間体である。
【0002】
【従来の技術】不斉合成において、一般に一つの不斉源
からは一つのジアステレオマーしか得られないが、一つ
の不斉源から二つのジアステレオマーを得ることができ
れば大変有用である。光学活性β−ケトスルホキシドの
還元反応、また本発明者らの光学活性α−スルフィニル
エステルエノラートとイミンの付加反応において、適切
に金属種を選択することにより、S体R体のジアステレ
オマーを作り分けることができている。
【0003】
【化3】
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、天然物合成
において有用な合成中間体であるβ−アミノエステルの
製造法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は式
(1)
【0006】
【化4】
【0007】の化合物に、金属エノラートを反応させる
ことを特徴とする式(2)
【0008】
【化5】
【0009】(式中、Rは、C1-4 アルキル基を示
す。)で表される化合物の製造法である。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明において、C1-4 のアルキ
ル基としては、メチル基,エチル基,プロピル基,イソ
プロピル基,ブチル基,イソブチル基,s−ブチル基,
t−ブチル基を例示できるが、t−ブチル基が好まし
い。以下t−ブチル基の場合について記載する。反応溶
媒としては、ジエチルエーテル,THFなどのエーテル
類を例示できる。反応温度は−100℃から室温で行わ
れる。金属エノラートのうち、リチウムエノラートは、
THF中−78℃で酢酸t−ブチルにリチウムジイソプ
ロピルアミド(以下LDAと略す。)を作用させて調製
した。またカリウムエノラートは、カリウムヘキサメチ
ルジシラジド(以下KHMDSと略す。)を作用させる
ことにより調製し、その他の金属エノラートは、リチウ
ムエノラートを調製した後、種々の金属種を加え、金属
交換を行った後、反応に用いた。金属(本発明におい
て、Metとして表示されるもの。)としては、Li,
K,AlEt2 ,Ti(Oi Pr)3 などが例示され
る。いずれの場合も反応終了後は通常の後処理を行うこ
とにより目的物を得ることができる。ジアステレオマー
比は、高速液体クロマトグラフィーにより決定した。そ
の他の化合物の構造は、IR,NMR等から決定した。
【0011】
【実施例】次に実施例、参考例を挙げ、本発明を更に詳
しく説明するが、本発明はこれにより何ら限定されるも
のでない。
【0012】参考例1 (S)−(+)−2−N−p−トルエンスルフィニルイ
ミノメチルフランの合成
【0013】
【化6】
【0014】減圧乾燥した100ml二口ナス型フラス
コにアルゴン雰囲気下、無水THF5ml(以下、反応
溶媒は無水のものを使用した。)を入れ、0℃に冷却し
た。ヘキサメチルジシラザン3.23ml(15.3mmo
l)を加え、5分間攪拌した後、1.44N、n−ブチル
リチウムヘキサン溶液10.6ml(15.3mmol)を
ゆっくりと滴下した。室温で30分攪拌した後、(S)
−(−)−メンチルスルフィナート3g(10.2mmo
l)THF溶液15mlをゆっくりと滴下した。0℃ま
で徐々に昇温しながら反応を行い、氷浴を除去し、室温
で2時間攪拌した。0℃に冷却後、直前に蒸留したフル
フラール1.27ml(15.3mmol)を加え、続いて
フッ化セシウムを素早く加えた。室温まで徐々に昇温し
た後、5時間攪拌した。氷浴で冷却し、リン酸緩衝溶液
で反応を停止後、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナト
リウムで乾燥後、ロータリーエバポレーターで濃縮し、
粗生成物を得た。5%トリエチルアミンヘキサン溶液で
コンディショニングしたシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(展開溶媒、ヘキサン:エーテル=1:1)によ
り、精製を行い、黄白色の結晶の(S)−(+)−2−
N−p−トルエンスルフィニルイミノメチルフランを得
た。 収量 2.11g(9.0mmol),収率 89% Rf 0.4(ヘキサン:エーテル=1:2)1 H−NMR(270MHz,CDCl3 )δ 2.40(s,3
H),6.47(dd,1H,J=2.0,2.0Hz),6.98(d,1H,J=4.0Hz),7.23
(d,2H,J=8.2Hz),7.57(d,1H,J=2.0Hz),7.58(d,2H,J=8.2H
z) IR(neat) 1610, 1540, 1470, 790,550cm -1 [α]D 23 +81.6(c 0.93,CHCl3)
【0015】実施例1 3−(N−p−トルエンスルフィニル)アミノ−3−
(2−フリル)プロピオン酸t−ブチルの合成
【0016】
【化7】
【0017】減圧乾燥した30ml二口ナス型フラスコ
に、アルゴン雰囲気下−78℃で、ジイソプロピルアミ
ン23.6mg(0.23mmol)のTHF溶液3ml、
1.74N、n−ブチルリチウムヘキサン溶液0.13ml
(0.23mmol)を入れ、LDAを調製し、15分間
攪拌した後、そこに酢酸t−ブチル26.1mg(0.23
mmol)のTHF溶液3mlをゆっくりと滴下し、リ
チウムエノラートを調製した。−78℃で30分間攪拌
した後、(S)−(−)−2−N−p−トルエンスルフ
ィニルイミノメチルフラン35mg(0.15mmol)
のTHF溶液3mlをゆっくり滴下し、室温まで徐々に
昇温しながら反応を行った。12時間攪拌した後、0℃
でリン酸緩衝溶液を用いて反応を停止した。酢酸エチル
で抽出後、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。その後、
ロータリーエバポレーターで濃縮し、リン酸緩衝溶液で
前処理したシリカゲル薄層クロマトグラフィー(展開溶
媒、ヘキサン:エーテル=1:1)で精製し、黄色油状
物質の3−(N−p−トルエンスルフィニル)アミノ−
3−(2−フリル)プロピオン酸t−ブチルを得た。 収量 12.4mg,収率 24% Rf 0.2(ヘキサン:エーテル=1:2) 3S:3R=16:84 R体1 H−NMR(270MHz,CDCl3 )δ 1.37(s,9
H),2.39(s,3H),2.98(ddd,J=6.0,9.9,2.6Hz,2H),4.86(d
d,J=6.1,7.6Hz,1H),4.99(d,J=7.6Hz,1H),6.33(d,J=1.7H
z,2H),7.25-7.39(m,3H),7.59(d,J=2.0Hz,2H) IR(neat) 3175, 2975,1730, 1360, 1170, 1060, 81
0, 740cm -1 S体1 H−NMR(270MHz,CDCl3 )δ 1.41(s,9
H),2.39(s,3H),2.93(d,J=3.5Hz,2H),4.67(dd,J=5.9,8.3
Hz,1H),5.14(d,J=8.6Hz,1H),6.17(d,J=3.3Hz,1H),6.26
(dd,J=1.8,1.3Hz,1H),7.26-7.31(m,2H)
【0018】実施例2 3−(N−p−トルエンスルフィニル)アミノ−3−
(2−フリル)プロピオン酸t−ブチルの合成
【0019】
【化8】
【0020】減圧乾燥した500ml三口ナス型フラス
コにアルゴン雰囲気下、−78℃でジイソプロピルアミ
ン926mg(9.15mmol)のエーテル溶液60m
l、2.07N、n−ブチルリチウムヘキサン溶液4.42
ml(9.15mmol)を入れ、LDAを調製した。1
5分間の攪拌の後、酢酸t−ブチル1045mg(9.0
mmol)のエーテル溶液60mlを加え、リチウムエ
ノラートにし、15分間の攪拌の後、1M塩化チタント
リイソプロポキシドヘキサン溶液9.15ml(9.15m
mol)を加え、金属変換を行った。30分間の攪拌の
後、(S)−(−)−2−N−p−トルエンスルフィニ
ルイミノメチルフラン700mg(3.0mmol)のエ
ーテル溶液60mlをゆっくりと滴下し、−78℃で温
度を一定に保ち反応させた。2時間攪拌した後、−78
℃でリン酸緩衝溶液を用いて反応を停止した。セライト
濾過の後、酢酸エチルで抽出し、無水硫酸ナトリウムで
乾燥させた。ロータリーエバポレーターを用いて濃縮
後、5%トルエチルアミンヘキサン溶液で前処理したシ
リカゲルフラッシュクロマトグラフィー(展開溶媒、ヘ
キサン:エーテル=1:1)で精製し、3−(N−p−
トルエンスルフィニル)アミノ−3−(2−フリル)プ
ロピオン酸t−ブチルを得た。 収量 1.03mg,収率 98% 3S:3R=1>:99 Rf, 1H−NMR,IRは実施例1に同じ。
【0021】実施例3 3−(N−p−トルエンスルフィニル)アミノ−3−
(2−フリル)プロピオン酸t−ブチルの合成
【0022】
【化9】
【0023】実施例1と同様に、ジイソプロピルアミン
46.3mg(0.46mmol)と1.72N、n−ブチル
リチウムヘキサン溶液0.27ml(0.46mmol)か
らLDAを調製し、酢酸t−ブチル52.3mg(0.45
mmol)のTHF溶液を3mlを加え、リチウムエノ
ラートとした。15分間の攪拌の後、0.96Mジエチル
アルミニウムクロリド0.48ml(0.46mmol)を
加え、30分間攪拌し、金属交換を行った。−78℃で
(S)−(−)−2−N−p−トルエンスルフィニルイ
ミノメチルフラン35mg(0.15mmol)のTHF
溶液3mlをゆっくり滴下し、0℃まで徐々に昇温しな
がら反応させた。4時間後、0℃でリン酸緩衝溶液を用
いて、反応を停止した。以下実施例1と同様の操作を行
い、3−(N−p−トルエンスルフィニル)アミノ−3
−(2−フリル)プロピオン酸t−ブチルを得た。 収量 17.0mg(0.046mmol),収率 31% 3S:3R=6:94 Rf, 1H−NMR,IRは実施例1に同じ。
【0024】実施例4 3−(N−p−トルエンスルフィニル)アミノ−3−
(2−フリル)プロピオン酸t−ブチルの合成
【0025】
【化10】
【0026】減圧乾燥した30ml二口ナス型フラスコ
に、アルゴン雰囲気下−78℃で、THF3mlを入
れ、0.5MのKHMDSトルエン溶液0.92ml(0.4
6mmol)を加え、15分間攪拌した。そこに酢酸t
−ブチル52.3mg(0.45mmol)のTHF溶液3
mlを加えカリウムエノラートとした。その後、ヘキサ
メチルリン酸トリアミド800mg(4.5mmol)を
加え、30分間攪拌した。その後−100℃まで冷却
し、(S)−(−)−2−N−p−トルエンスルフィニ
ルイミノメチルフラン35mg(0.15mmol)のT
HF溶液3mlをゆっくり滴下し、−100℃で一定に
保ち反応させた。5分後、−100℃でリン酸緩衝溶液
を用いて反応を停止した。以下実施例1と同様の操作を
行い、3−(N−p−トルエンスルフィニル)アミノ−
3−(2−フリル)プロピオン酸t−ブチルを得た。 収量 46.1mg(0.13mmol),収率 88% 3S:3R=84:16 Rf, 1H−NMR,IRは実施例1に同じ。
【0027】次に、上記実施例を含めて、他の例も表1
に示す。
【0028】
【表1】
【0029】次に参考例2〜4に関連する(R)−ホモ
セリン(Homoserine) の合成の反応工程を示す。
【0030】
【化11】
【0031】参考例2 3−(N−p−トルエンスルフィニル)アミノ−3−
(2−フリル)−1−プロパノールの合成 減圧乾燥した100ml二口ナス型フラスコにアルゴン
雰囲気下、水素化リチウムアルミニウム82.0mg(2.
16mmol)を入れ、0℃に冷却し、THF15ml
を加えた。10分間攪拌した後、実施例2で得られた3
−(N−p−トルエンスルフィニル)アミノ−3−(2
−フリル)プロピオン酸t−ブチル625.5mg(1.8
0mmol,>98%de)のTHF溶液15mlをゆ
っくり滴下し、0℃で、一定に保ち反応させた。1時間
攪拌させた後0℃で飽和硫酸ナトリウム水溶液0.6ml
を用いて反応を停止させた。セライト濾過の後、ロータ
リーエバポレーターを用いて濃縮後、5%トルエチルア
ミンヘキサン溶液で前処理したシリカゲルフラッシュク
ロマトグラフィー(展開溶媒、ヘキサン:酢酸エチル=
1:2)で精製し、3−(N−p−トルエンスルフィニ
ル)アミノ−3−(2−フリル)−1−プロパノールを
得た。 収量 472mg(1.69mmol),収率 94% Rf 0.3(ヘキサン:酢酸エチル=1:3)1 H−NMR(270MHz,CDCl3 )δ 1.92-2.1
5(m,2H),2.35(s,3H),3.59-3.68(m,2H),3.95(s,1H),4.70
(dd,J=6.4,7.3Hz,1H),5.27(d,J=6.6Hz,1H),6.27-6.32
(m,2H),7.20(d,J=8.1Hz,2H),7.36(d,J=1.0Hz,1H),7.49
(d,J=8.1Hz,2H) IR(CHCl3) 3200, 2850, 1920, 1660, 1350, 9
70, 900, 540cm -1
【0032】参考例3 3−アミノ−3−(2−フリル)−1−プロパノールの
合成 30ml二口ナス型フラスコに参考例1で得られた3−
(N−p−トルエンスルフィニル)アミノ−3−(2−
フリル)−1−プロパノール335.4mg(1.20mm
ol)を入れ、メタノ−ル5mlを加え、0℃に冷却し
た。10分間攪拌した後、トリフルオロ酢酸273.7m
g(2.40mmol)を加え、0℃で一定に保ち反応さ
せた。4時間攪拌した後、ロータリーエバポレーターお
よび真空ポンプを用いて、メタノールおよびトリフルオ
ロ酢酸を留去した。そこへヘキサンと水を加え、有機層
と水層を分離し、水層に1Nアンモニア水を加え、pH
9−10にし、酢酸エチルにより抽出した。その後、無
水硫酸ナトリウムで乾燥し、ロータリーエバポレーター
を用いて濃縮した。リン酸緩衝溶液で前処理したシリカ
ゲル薄層クロマトグラフィー(展開溶媒、メタノール:
酢酸エチル=1:5)で精製し、無色油状物質の3−ア
ミノ−3−(2−フリル)−1−プロパノールを得た。 収量 136.6mg(0.97mmol),収率 81% Rf 0.2(メタノール:酢酸エチル=1:5)1 H−NMR(270MHz,CDCl3 )δ 1.85-2.0
4(m,2H),3.27(b,3H),3.85(t,J=5.3Hz,2H),4.14(dd,J=5.
1,3.3Hz,1H),6.12(d,J=3.3Hz,1H),6.31(dd,J=2.0,1.3H
z,1H),7.34(dd,J=0.7,1.0Hz,1H)
【0033】参考例4 ホモセリンの合成 30ml二口ナス型フラスコに参考例3で得られた3−
アミノ−3−(2−フリル)−1−プロパノール73.6
mg(0.52mmol)を入れ、メタノール5mlを加
え、−75℃に冷却し攪拌した。そこにオゾン発生装置
により発生したオゾンを吹き込みながら反応させた。T
LCチェックにより反応の進行状況を追い45分後、T
LCチェックにより原料が無くなったところで、オゾン
の吹き込みを停止し、アルゴンを5分間吹き込み、室温
まで昇温させた。その後ジメチルスルフィドを3ml加
え、3時間攪拌を行い、ロータリーエバポレーターおよ
び真空ポンプを用いて、メタノールおよびジメチルスル
フィド等を留去した。そこにヘキサンと水を加え、有機
層と水層を分離し、水層をロータリーエバポレーターを
用いて濃縮し、イオン交換樹脂(Dewex50x2-100(H+ ))
を用いて精製を行いホモセリンを得た。 収量 18.8mg(0.16mmol),収率 30%1 H−NMR(270MHz,D2 O)δ 1.88-2.07(m,
2H),3.70-3.83(m,3H) [α]D 23 +8.8(c 0.36,H2 O)
【0034】次に、参考例5〜8のマンノノジリマイシ
ンの誘導体への変換に関連する反応工程を示す。
【0035】
【化12】
【0036】参考例5 3−(N−トシル)アミノ−3−(2−フリル)プロピ
オン酸t−ブチルの合成 100ml二口ナス型フラスコに、3−(N−p−トル
エンスルフィニル)アミノ−3−(2−フリル)プロピ
オン酸t−ブチル798mg(2.28mmol,>98
%de)を入れ、ベンゼン共沸を3回行い、アルゴン置
換した。−20℃に冷却し、塩化メチレン12mlを加
えた。10分間攪拌した後、m−クロロ過安息香酸(以
下、mCDBAと略す。)640mg(2.97mmo
l)の塩化メチレン溶液13mlをゆっくり滴下し、−
20℃で一定に保ち反応させた。3時間攪拌した後、飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液を用いて反応を停止した。
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄した後、エーテル
で抽出した。その後無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。
ロータリーエバポレーターを用いて濃縮後、5%トリエ
チルアミンヘキサン溶液で前処理したシリカゲルフラッ
シュクロマトグラフィー(展開溶媒、ヘキサン:エーテ
ル=2:1)で精製し、3−(N−トシル)アミノ−3
−(2−フリル)プロピオン酸t−ブチルを得た。 収量 136.6mg(0.97mmol),収率 81% Rf 0.2(メタノール:酢酸エチル=1:5)1 H−NMR(270MHz,CDCl3 )δ 1.25(s,9
H),2.40(s,3H),2.85(dd,J=6.3,10.2Hz,1H),2.97(dd,J=
5.6,11.2Hz,1H),4.79-4.86(m,1H),6.02(d,J=3.3Hz,1H),
6.17(dd,J=1.8,1.3Hz,1H),7.18(d,J=1.0Hz,1H),7.23(d,
J=1.0Hz,1H),7.68(d,J=8.2Hz,2H) IR(neat) 3270, 2980, 1730, 1340, 1160, 960cm -1
【0037】参考例6 3−(N−トシル)アミノ−3−(2−フリル)プロピ
オン酸の合成 30mlナス型フラスコに参考例5で得られた3−(N
−トシル)アミノ−3−(2−フリル)プロピオン酸t
−ブチル182.5mg(0.50mmol)を入れ、10
%水酸化ナトリウムエタノール溶液を加え、室温で24
時間攪拌した。反応終了後、2N塩酸でpH3−4に
し、酢酸エチルで抽出した。その後、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥し、ロータリーエバポレーターを用いて濃縮
し、シリカゲル薄層クロマトグラフィー(展開溶媒、ヘ
キサン:酢酸エチル:酢酸=90:45:1)で精製
し、淡黄色の結晶として3−(N−トシル)アミノ−3
−(2−フリル)プロピオン酸を得た。 収量 136.6mg(0.97mmol),収率 81% Rf 0.2(ヘキサン:酢酸エチル=1:4)1 H−NMR(270MHz,CDCl3 )δ 2.40(s,3
H),2.86(dd,J=6.3,10.6Hz,1H),2.96(dd,J=5.6,10.9Hz,1
H),4.78-4.86(m,1H),5.81(d,J=3.3Hz,1H),6.17(dd,J=1.
8,1.3Hz,1H),7.18(d,J=1.3Hz,1H),7.23(d,J=8.2Hz,2H),
7.67(d,J=8.2Hz,2H) IR(neat) 2900, 1710, 1460, 1380, 1160, 1070cm
-1
【0038】参考例7 4−(2−フリル)−4−(N−トシル)アミノブタン
−2−オンの合成 30ml二口ナス型フラスコに、参考例6で得られた3
−(N−トシル)アミノ−3−(2−フリル)プロピオ
ン酸25.8mg(0.08mmol)を入れ、ベンゼン共
沸した後、真空ポンプで溶媒を留去し、アルゴン置換し
た。ジエチルエーテル5mlを加え、−78℃に冷却
し、1.42Nメチルリチウムエーテル溶液0.30ml
(0.42mmol)をゆっくり滴下した。徐々に昇温し
ながら反応を行い、4時間攪拌した後蒸留水を用いて反
応を停止した。酢酸エチルで抽出した後、無水硫酸ナト
リウムで乾燥し、ロータリーエバポレーターを用いて濃
縮した。アルミナ薄層クロマトグラフィー(展開溶媒、
ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製し、4−(2−
フリル)−4−(N−トシル)アミノブタン−2−オン
を得た。 収量 14.0mg(0.04mmol),収率 54% Rf 0.4(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)1 H−NMR(270MHz,CDCl3 )δ 2.10(s,3
H),2.40(s,3H),2.92(dd,J=6.3,11.2Hz,1H),3.09(dd,J=
5.0,12.5Hz.1H),4.75-4.82(m,1H),5.56(d,J=1.2Hz,1H),
5.96(d,J=3.3Hz,1H),6.15(dd,J=2.0,1.3Hz,1H),7.15(t,
J=0.9Hz,1H).7.23(d,J=8.1Hz,2H),7.67(d,J=8.1Hz,2H) IR(neat) 3400, 1640, 1330, 1160, 810, 750cm -1
【0039】参考例8 ジヒドロピリジノンの合成 10mlヘルツ型フラスコに、4−(2−フリル)−4
−(N−トシル)アミノブタン−2−オンを13.0mg
(0.04mmol)を入れ、ベンゼン共沸した後、真空
ポンプで溶媒を留去し、アルゴン置換した。塩化メチレ
ンを1ml加え、0℃に冷却し、mCPBA2.0mg
(0.09mmol)の塩化メチレン溶液1mlをゆっく
り滴下した。徐々に昇温しながら反応を行い、4時間攪
拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を用いて、反
応を停止した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し
た後、エーテルで抽出した。その後無水硫酸ナトリウム
で乾燥させ、ロータリーエバポレーターを用いて濃縮を
行い、ジヒドロピリジノンを得た。 収量(Crude)17.7mg, 収率 40% Rf 0.2(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)1 H−NMR(270MHz,CDCl3 )δ 2.07(s,3
H),2.42(s,3H),3.32(dd,J=4.6,37.6Hz,2H),4.94(t,J=4.
6Hz,1H),5.95(d,J=4.6Hz,2H),6.10(d,J=9.6Hz,1H),6.97
(dd,J=4.9,5.3Hz,2H),7,30(d,J=8.3Hz,2H),7.60(d,J=8.
3Hz,2H) IR(neat) 2340, 1960, 1690, 1030, 810cm -1
【0040】
【発明の効果】光学活性N−スルフィニルイミンと金属
エステルエノラートの付加反応において、エノラ−トの
金属種、添加剤、反応溶媒を適切に選択することによ
り、対応するβ−アミノエステルの両ジアステレオマー
を高収率、高選択比で得ることができた。得られたβ−
アミノエステルの官能基を変換することにより、有用な
アミノ酸であるホモセリンおよびアミノ糖のマンノノジ
リマイシンの誘導体の合成中間体への応用ができるた
め、有機合成上有用なものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(1) 【化1】 の化合物に、金属エノラートを反応させることを特徴と
    する式(2) 【化2】 (式中、Rは、C1-4 アルキル基を示す。)で表される
    化合物の製造法。
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