JPH111458A - ベンゾフエノンヒドラゾン誘導体及び殺虫剤 - Google Patents

ベンゾフエノンヒドラゾン誘導体及び殺虫剤

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JPH111458A
JPH111458A JP16964897A JP16964897A JPH111458A JP H111458 A JPH111458 A JP H111458A JP 16964897 A JP16964897 A JP 16964897A JP 16964897 A JP16964897 A JP 16964897A JP H111458 A JPH111458 A JP H111458A
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Japan
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alkyl
group
compound
formula
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Pending
Application number
JP16964897A
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English (en)
Inventor
Yoshinori Kitagawa
芳則 北川
Katsuaki Wada
勝昭 和田
Yuichi Otsu
悠一 大津
Yumi Hattori
ゆみ 服部
Katsuhiko Shibuya
克彦 渋谷
Takehisa Abe
剛久 阿部
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Bayer CropScience KK
Original Assignee
Nihon Bayer Agrochem KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 殺虫剤の有効成分として優れた活性を示すベ
ンゾフェノンヒドラゾン誘導体及びその製造中間体並び
にそれらの製造方法を提供すること。 【解決手段】 式 【化1】 (式中、Xはハロゲンを示し;R1およびR2はそれぞれ
独立して、水素又は置換されていてもよいアルキルを示
すか、或いはそれらが結合している炭素原子と一緒にな
って、C3-8炭化水素環式基を形成してもよく;R3はシ
アノ、ニトロ、CO26又はCONR67を示し;R4
は水素、COR6又はCO26を示し;R5は水素、置換
されていてもよいアルキル、COR6又はCO26を示
し;そして、R6及びR7はそれぞれ独立して、水素、置
換されていてもよいアルキル又は置換されていてもよい
フェニルを示す)で表されるベンゾフェノンヒドラゾン
誘導体およびその幾何異性体混合物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なベンゾフェ
ノンヒドラゾン誘導体、その製造法及び殺虫剤としての
利用、並びに新規な製造中間体及びその製造法に関す
る。
【0002】
【従来の技術および技術課題】British Crop Protectio
n Conference Pests and Diseases,1984, Vol.2, 405
- 412、特開昭54−122261号公報、特開昭56
−45452号公報、特開平2−138246号公報、
特開平3−74356号公報、特開平4−1173号公
報、特開平6−25134号公報、特開平6−1840
7号公報、特開平7−149708号公報、特開平7−
242618号公報、特開平7−247261号公報、
特開平8−41013号公報、WO96/33168及
びWO97/11050には、4−置換−4’−置換ア
ルキルスルホニルオキシベンゾフェノンヒドラゾン誘導
体が殺虫活性を有することが記載されている。
【0003】また、特公昭48−37028号公報及び
特開平6−263686号公報には、ベンゾフェノン類
及びその製造法について記載されている。
【0004】本発明者等は、優れた殺虫剤を開発するた
めに長年にわたり研究を続けており、より高い殺虫力と
より高い安全性を有する化合物を開発すべく、多くの化
合物を合成し、その殺虫特性を検討してきた。
【0005】
【課題を解決するための手段】その結果、今回、優れた
殺虫活性を持つ下記式(I)で表される新規なベンゾフ
ェノンヒドラゾン誘導体が見出された。
【0006】
【化3】
【0007】式中、Xはハロゲンを示し、R1およびR2
はそれぞれ独立して、水素又は置換されていてもよいア
ルキルを示する、或いはそれらが結合している炭素原子
と一緒になって、C3-8炭化水素環式基を形成し、R3
シアノ、ニトロ、CO26又はCONR67を示し、R
4は水素、COR6又はCO26を示し、R5は水素、置
換されていてもよいアルキル、COR6又はCO26
示し、そして、R6及びR7はそれぞれ独立して、水素、
置換されていてもよいアルキル又は置換されていてもよ
いフェニルを示す。
【0008】上記式(I)の化合物には、幾何異性体が
存在するが、本発明の式(I)の化合物には、単離され
た幾何異性体のみならず、任意の割合の幾何異性体混合
物も包含される。
【0009】本発明の上記式(I)の化合物は、例え
ば、下記製造法(a)又は(b)によって合成することが
できる。すなわち、製法(a) :R5が水素原子を示す場合の式(I)の化合
物を製造するために、式
【0010】
【化4】
【0011】式中、R1、R2、R3及びXは前記と同義で
ある、で表される化合物を式
【0012】
【化5】
【0013】式中、R4は前記と同義である、で表され
る化合物と反応させる方法。
【0014】製法(b):R5が置換されていてもよいア
ルキル、COR6又はCO26を示す場合の式(I)の
化合物を製造するために、式
【0015】
【化6】
【0016】式中、R1、R2、R3、R4及びxは前記と
同義である、で表される化合物を式 R8−hal (V) 式中、R8は置換されていてもよいアルキル、COR6
はCO26を示し、そしてhalは塩素、臭素又はヨウ
素を示す、で表される化合物と反応させる方法。
【0017】本発明の式(I)のベンゾフェノンヒドラ
ゾン誘導体は強力な殺虫作用を示す。
【0018】本発明により提供される式(I)のベンゾ
フェノンヒドラゾン誘導体は、驚くべきことに、例え
ば、前述した先行技術文献に記載の公知化合物と比較し
て、実質的に極めて卓越した殺虫作用を示す。
【0019】本明細書において、「置換されていてもよ
い」とある基が複数の置換基により置換されている場合
には、それらの置換基は同一であっても異なっていても
よい。
【0020】「ハロゲン」並びに「ハロアルキル」にお
けるハロゲンは、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素を示
し、好ましくはフッ素、塩素または臭素を示す。
【0021】「アルキル」は、直鎖状または分岐鎖状で
あることができ、例えば、メチル、エチル、プロピル、
イソプロピル、n-、iso-、sec-もしくはtert-ブチル、n
-、iso-、sec-、tert-もしくはneo-ペンチル、n-、iso
-、sec-、tert-もしくはneo-ヘキシル等が挙げられる。
【0022】「アルコキシ」は、直鎖状または分岐鎖状
であることができ、例えば、メトキシ、エトキシ、プロ
ポキシ、イソプロポキシ、n-、iso-、sec-もしくはtert
-ブトキシ等が挙げられる。
【0023】「ハロアルキル」は、直鎖状または分岐鎖
状であることができ、例えば、トリフルオロメチル、
2,2,2-トリフルオロエチル等が挙げられる。
【0024】「炭化水素環式基」は、炭素数3〜8の飽
和又は不飽和の環状炭化水素基であることができ、特
に、例えば、シクロペンチル、シクロブチル、シクロペ
ンチル、シクロヘキシル、シクロオクチル等のシクロア
ルキル基が好適である。
【0025】「置換されていてもよいアルキル」におけ
る置換基としては、例えば、ハロゲン、アルコキシ等が
挙げられ、また、「置換されていてもよいフェニル」に
おける置換基としては、例えば、ハロゲン、アルキル、
ハロアルキル、アルコキシ等が挙げられる。
【0026】前記式(I)の化合物において、好ましく
は、Xはフッ素、塩素または臭素を示し、R1およびR2
はそれぞれ独立して、C1-4アルキルまたはC1-4ハロア
ルキルを示すか、或いはそれらが結合している炭素原子
と一緒になって、C3-6飽和炭化水素環式基を形成し、
3はシアノ、ニトロ、基CO26又は基CONR67
を示し、R4は水素、基COR6又は基CO26を示し、
5は水素、C1-4アルキル、C1-4アルコキシ-C1-4
ルキル基、基COR6又は基CO26を示し、そして、
6及びR7はそれぞれ独立して、水素、C1-6アルキ
ル、C1-6ハロアルキル又はハロゲンによって置換され
ていてもよいフェニルを示す、化合物又はその幾何異性
体混合物を挙げることができる。
【0027】前記式(I)の化合物において、特に好ま
しくは、Xは塩素または臭素を示し、R1およびR2はそ
れぞれ独立して、C1-4アルキルまたはC1-4ハロアルキ
ルを示すか、或いはそれらが結合している炭素原子と一
緒になって、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペ
ンチル又はシクロヘキシルを形成し、R3はシアノ、ニ
トロ、基CO26又は基CONR67を示し、R4は水
素、基COR6又は基CO26を示し、R5は水素、C
1-4アルキル、C1-3アルコキシ-C1-3アルキル基、CO
6又は基CO26を示し、そして、R6及びR7はそれ
ぞれ独立して、水素、C1-4アルキル、C1-4ハロアルキ
ル又はハロゲンによって置換されていてもよいフェニル
を示す、化合物又はその幾何異性体混合物を挙げること
ができる。
【0028】本発明の式(I)の化合物の具体例とし
て、下記第1表に記載の化合物を挙げることができる。
【0029】なお、第1表中、Phはフェニル基、Ph(4-C
l)は4位がクロロ置換されているフェニル基を示す。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】
【表3】
【0033】前記製法(a)は、原料として、例えば、
(4-クロロフェニル)(4-(1-メチル-1-ニトロエチル)
フェニルメタノンとカルバジン酸エチルとを用いる場
合、下記の反応式で表される。
【0034】
【化7】
【0035】前記製法(b)は、原料として、例えば、
エチル 2-{1-(4-クロロフェニル)-1-[4-(1-シア
ノ-1-メチルエチル)フェニル]メチリデン}-1-ヒドラ
ジンカルボキシレートとヨウ化メチルとを用いる場合、
下記の反応式で表される。
【0036】
【化8】
【0037】上記製法(a)において、原料として用い
られる式(II)の化合物は、前記R1、R2、R3及びx
の定義に基づいたものを意味する。好ましくは、前記R
1、R2、R3及びxの定義の好ましい定義と同義を示
す。
【0038】式(II)の化合物は新規な化合物を包含し
ており、例えば、下記製造法(c)〜(g)により製造す
ることができる。
【0039】製法(c):R1が水素を示し、そしてR3
がシアノを示す場合の式(II)の化合物を製造するた
めに、式
【0040】
【化9】
【0041】式中、X、R2及びhalは前記と同義であ
る、で表わされる化合物をシアン化ナトリウム又はシア
ン化カリウム等によりシアン化する方法。
【0042】製法(d):R1が置換されていてもよいア
ルキルを示すか、或いはR1およびR2が、それらが結合
している炭素原子と一緒になって、C3-8炭化水素環式
基を形成する場合の式(III)の化合物を製造するた
めに、式
【0043】
【化10】
【0044】式中、X及びR2は前記と同義である、で
表わされる化合物を式 R91−Hal (VIII) 式中、halは前記と同義であり、そしてR91は置換され
ていてもよいアルキルを示す、で表わされる化合物と反
応させるか、又はR2が水素を示す場合の式(VII)
に相当する化合物を式 hal−R92−hal (IX) 式中、halは前記と同義であり、そしてR92は、上記式
(II)におけるR1およびR2がそれらが結合している
炭素原子と一緒になって、C3-8炭化水素環式基を形成
する場合のR1およびR2に相当する基を示す、で表わさ
れる化合物と反応させる方法。
【0045】製法(e):R3がCO26を示す場合の式
(II)の化合物を製造するために、式
【0046】
【化11】
【0047】式中、x、R1及びR2は前記と同義であ
る、で表わされる化合物を式 R6−OH (XI) 式中、R6は前記と同義である、で表わされる化合物と
反応させる方法。
【0048】製法(f):R1及びR2が水素を示し、そ
してR3がニトロを示す場合の式(II)の化合物を製
造するために、式
【0049】
【化12】
【0050】式中、x及びhalは前記と同義である、で
表わされる化合物を、亜硝酸銀と反応させる方法。
【0051】製法(g):R1及びR2がそれぞれ置換さ
れていてもよいアルキルを示し、そしてR3がニトロを
示す場合の式(II)の化合物を製造するために、式
【0052】
【化13】
【0053】式中、xは前記と同義である、で表わされ
る化合物を式
【0054】
【化14】
【0055】式中、R9及びR10はそれぞれ独立して、
置換されていてもよいアルキルを示すか、或いは、それ
らが結合している炭素原子と一緒になって、C3-8炭化
水素環式基を形成する、で表わされる化合物と反応させ
る方法。
【0056】上記製法(c)〜(g)によって合成される
式(II)の化合物中、新規な化合物は、下記式(XV)に
よって表わすことができる。
【0057】式:
【0058】
【化15】
【0059】式中、Xはハロゲンを示し、R9およびR
10はそれぞれ独立して、置換されていてもよいアルキル
を示し、或いはそれらが結合している炭素原子と一緒に
なって、C3-8炭化水素環式基を形成し、R3はシアノ、
ニトロ、CO26又はCONR67を示し、そして、R
6及びR7はそれぞれ独立して、水素、置換されていても
よいアルキル又は置換されていてもよいフェニルを示
す、で表わされるベンゾフェノン誘導体。
【0060】前記製法(a)において、原料として用い
られる式(II)の化合物の例として、2-(4-(4-クロ
ロベンゾイル)フェニル)アセトニトリル、2-(4-(4-
ブロモベンゾイル)フェニル)アセトニトリル、2-(4-
(4-フルオロベンゾイル)フェニル)アセトニトリル、2
-(4-(4-クロロベンゾイル)フェニル)-2-メチルプロ
パンニトリル、2-(4-(4-クロロベンゾイル)フェニ
ル)プロパンニトリル、(4−クロロフェニル){4-(1-
メチル-1-ニトロエチル)フェニル)メタノン、エチル2
-(4-(4-クロロベンゾイル)フェニル)アセテート、メ
チル 2-[4-(4-クロロベンゾイル)フェニル]プロパ
ノエート等を挙げることができる。
【0061】製法(c)において原料として用いられる
式(VI)の化合物は、例えば、特公昭46−10164
号公報に記載されている既知の化合物であり、その例と
しては、4-クロロ-4'-クロロメチルベンゾフェノン、
4-ブロモメチル-4'-クロロベンゾフェノン、4-ブロ
モメチル-4'-フルオロベンゾフェノン、4-ブロモ-4'
-ブロモメチルベンゾフェノン、4-(1-ブロモエチル)-
4'-クロロベンゾフェノン等を挙げることができる。
【0062】上記製法(c)は、例えば、Journal of Or
ganic Chemistry Vol.26, P.1636に記載されている方法
と同様にして行うことができる。
【0063】製法(d)において原料として用いられる
式(VII)の化合物は、一部既知の化合物であり、上記
製法(c)によって得ることができる。式(VII)の化合
物の例として、2-(4-(4-クロロベンゾイル)フェニ
ル)アセトニトリル、2-(4-(4-クロロベンゾイル)フ
ェニル)プロパンニトリル、メチル 2-{4-(4-クロロ
ベンゾイル)フェニル}アセテート等を挙げることができ
る。
【0064】製法(d)において原料として用いられる
式(VIII)の化合物及び式(IX)の化合物は、有機化学
の分野ではよく知られた化合物であり、その例として、
ヨウ化メチル、臭化メチル、ヨウ化エチル、ヨウ化-n-フ
゜ロピル、1-ブロモ-2-クロロエタン、1,3-ジブロモ
エタン、2-ヨード-1,1,1-トリフルオロエタン等を
挙げることができる。
【0065】上記製法(d)は、一般によく知られてい
る塩基の存在下でのアルキル化反応に従って行なうこと
ができる。
【0066】このアルキル化は、式(I)の化合物にお
いてR1及び/又はR2が水素を示す場合の化合物に対し
て行うことができる。
【0067】製法(e)において原料として用いられる
式(X)の化合物は、一部既知の化合物であり、上記製
法(c)又は製法(d)によって得ることができる。式
(X)の例として、2-(4-(4-クロロベンゾイル)フェ
ニル)アセトニトリル等を挙げることができる。一方、
式(XI)の化合物は、有機化学の分野ではよく知られて
いるものであり、その例として、メタノール、エタノー
ル等を挙げることができる。
【0068】上記製法(e)は、有機化学で広く行われ
ているニトリルの加水分解法と同様にして実施すること
ができる。
【0069】製法(f)において原料として用いられる
式(XII)は、例えば、特公昭46−10164号公報
に記載されている既知の化合物であり、その例として
は、4-クロロ-4'-クロロメチルベンゾフェノン、4-
ブロモメチル-4'-クロロベンゾフェノン、4-ブロモメ
チル-4'-フルオロベンゾフェノン、4-ブロモ-4'-ブ
ロモメチルベンゾフェノン等を挙げることができる。
【0070】上記製法(f)は、例えば、Organic Synth
eses Collective .Vol.IV P.728に記載されている方法
に従って行うことができる。
【0071】製法(g)において原料として用いられる
式(XIII)の化合物は、既知の化合物であり、例えば、
Chemische Berichte vol.49, p.2251, (1916)には、4-
クロロ-4'-ニトロベンゾフェノンがその合成方法とと
もに記載されている。式(XIII)の他の化合物の例
として、4-ブロモ-4'-ニトロベンゾフェノン及び4-
フルオロ-4'-ニトロベンゾフェノンを挙げることがで
きる。
【0072】製法(g)において原料として用いられる
式(XIV)の化合物は、既知の化合物であり、例えば、J
ournal of the American Chemical Society, vol.96,
p.2580には、2-ニトロプロパンリチウム塩とその製造
方法が記載されている。式(XIV)の他の化合物の例
として、2-ニトロブタンリチウム塩、ニトロシクロヘ
キサンリチウム塩等を挙げることができる。
【0073】製法(g)は、例えば、Journal Organic C
hemistry, vol.41, P.1560, (1976)に記載されている
方法に従って行うことができる。
【0074】前記製法(a)において原料として用いら
れる式(III)の化合物は、有機化学の分野ではよく知
られた化合物であり、その例として、抱水ヒドラジン、
カルバジン酸メチル、カルバジン酸エチル、カルバジン
酸n-プロピル、カルバジン酸イソプロピル、カルバジン
酸n-ブチル、カルバジン酸イソブチル、tert-ブチルヒ
ドラジン、アセトヒドラジド、ベンゾヒドラジド等を挙
げることができる。
【0075】製法(b)において原料として用いられる
式(IV)の化合物は、前記製法(a)によって合成され
る本発明の化合物であり、式(IV)の化合物の例とし
て、エチル 2-{1-(4-クロロフェニル)-1-[4-(1-
シアノ-1-メチルエチル)フェニル]メチリデン}-1-ヒ
ドラジンカルボキシレート、エチル 2-{1-(4-クロ
ロフェニル)-1-[4-(1-メチル-1-ニトロエチル)フェ
ニル]メチリデン}-1-ヒドラジンカルボキシレート等を
挙げることができる。
【0076】製法(b)において原料として用いられる
式(V)の化合物において、R8は、好ましくは、C1-4
アルキル、C1-4アルコキシC1-4アルキル、COR6
はCO26を示し、ここでR6は前記R6の好ましい定義
と同義であり、halは、R8がC1-4アルキルを示す場合
はヨウ素が好ましく、R8がC1-4アルコキシC1-4アル
キル、COR6又はCO26を示す場合には塩素が好ま
しい。式(V)の化合物は、有機化学の分野ではよく知
られたものであり、その例として、ヨウ化メチル、ヨウ
化エチル、ヨウ化プロピル、クロロメチルメチルエーテ
ル、クロロメチルエチルエーテル、アセチルクロライ
ド、ベンゾイルクロライド、クロル炭酸メチル、クロル
炭酸エチル、クロル炭酸プロピル、クロル炭酸イソプロ
ピル、クロル炭酸ブチル、クロル炭酸イソブチル、クロ
ル炭酸tert-ブチル等を挙げることができる。
【0077】上記製法(a)の反応は、適当な希釈剤中
で使用することができ、使用しうる希釈剤の例として
は、脂肪族、環脂肪族および芳香族炭化水素類(場合に
よっては塩素化されてもよい)、例えば、ペンタン、ヘ
キサン、シクロヘキサン、石油エーテル、リグロイン、
ベンゼン、トルエン、キシレン、ジクロロメタン、クロ
ロホルム、四塩化炭素、1,2-ジクロロエタン、クロルベ
ンゼン、ジクロロベンゼン等;エーテル類、例えば、エ
チルエーテル、メチルエチルエーテル、イソプロピルエ
ーテル、ブチルエーテル、ジオキサン、ジメトキシエタ
ン(DME)、テトラヒドロフラン(THF)、ジエチレング
リコールジメチルエーテル(DGM)等;ニトリル類、例
えば、アセトニトリル、プロピオニトリル、アクリロニ
トリル等;アルコール類、例えば、メタノール、エタノ
ール、イソプロパノール、ブタノール、エチレングリコ
ール等;エステル類、例えば、酢酸エチル、酢酸アミル
等;酸アミド類、例えば、ジメチルホルムアミド(DM
F)、ジメチルアセトアミド(DMA)、N-メチルピロリド
ン、1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン、ヘキサメチ
ルフォスフォリックトリアミド(HMPA)等;スルホン、
スルホキシド類、例えば、ジメチルスルホキシド(DMS
O)、スルホラン等を挙げることができる。
【0078】製法(a)は酸触媒の存在下で行うことが
でき、その際に使用しうる酸触媒の例としては、鉱酸、
類例えば、塩酸、硫酸、硝酸、臭化水素酸;有機酸類、
例えば、蟻酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、プロピオン
酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエ
ンスルホン酸等;有機アミン塩、例えば、ピリジン塩酸
塩、トリエチルアミン塩酸塩、ピリジン p-トルエンス
ルホン酸塩等を挙げることができる。
【0079】製法(a)の反応は実質的に広い温度範囲
内において実施することができるが、一般には約−20
〜約200℃、好ましくは約20〜約150℃の温度で
実施することができる。また、該反応は常圧下で行うこ
とが望ましいが、場合によっては加圧または減圧下で操
作することもできる。
【0080】製法(a)を実施するにあたっては、例え
ば、希釈剤例えばエタノール中で、式(II)の化合物1
モルに対し1〜10モル量の式(III)の化合物を、酸
触媒、例えば、ピリジン p−トルエンスルホン酸塩の
存在下で反応させることにより、R5が水素を示す場合
の式(I)化合物を得ることができる。
【0081】上記製法(b)反応は、適当な希釈剤中で
実施することができ、使用しうる希釈剤の例としては、
脂肪族、環脂肪族および芳香族炭化水素類、例えば、ペ
ンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、石油エーテル、リ
グロイン、ベンゼン、トルエン、キシレン等;エーテル
類、例えば、エチルエーテル、メチルエチルエーテル、
イソプロピルエーテル、ブチルエーテル、ジオキサン、
ジメトキシエタン(DME)、テトラヒドロフラン(TH
F)、ジエチレングリコールジメチルエーテル(DGM)
等;ケトン類、例えば、アセトン、メチルエチルケトン
(MEK)、メチル−イソプロピルケトン、メチルイソブ
チルケトン(MIBK)等;ニトリル類、例えば、アセトニ
トリル、プロピオニトリル、アクリロニトリル等;エス
テル類、例えば、酢酸エチル、酢酸アミル等;酸アミド
類、例えば、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチル
アセトアミド(DMA)、N-メチルピロリドン、1,3-ジ
メチル-2-イミダゾリジノン、ヘキサメチルフォスフォ
リックトリアミド(HMPA)等;スルホン、スルホキシド
類、例えば、ジメチルスルホキシド(DMSO)、スルホラ
ン等;塩基、例えば、ピリジン等を挙げることができ
る。
【0082】製法(b)は、酸結合剤の存在下で行うこ
とができ、使用しうる酸結合剤の例としては、無機塩基
としてアルカリ金属及びアルカリ土類金属の水素化物、
水酸化物、炭酸塩及び重炭酸塩等、例えば、水素化ナト
リウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸
ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化リチウム、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム等;無機
アルカリ金属アミド類、例えば、リチウムアミド、ナト
リウムアミド、カリウムアミド等;有機塩基としてアル
コラート、第3級アミン類、ジアルキルアミノアニリン
類及びピリジン類、例えば、トリエチルアミン、1,1,
4,4-テトラメチルエチレンジアミン(TMEDA)、N,N-
ジメチルアニリン、N,N-ジエチルアニリン、ピリジン、
4-ジメチルアミノピリジン(DMAP)、1,4-ジアザビ
シクロ[2,2,2]オクタン(DABCO)及び1,8-ジア
ザビシクロ[5,4,0]ウンデク-7-エン(DBU)等を挙
げることができる。
【0083】製法(b)の反応は実質的に広い温度範囲
内において実施することができるが、一般には約−70
〜約150℃、好ましくは約−70〜約100℃間の温
度で実施することができる。また、該反応は常圧下で行
うことが望ましいが、場合によっては加圧下または減圧
下で操作することもできる。
【0084】製法(b)を実施するにあたっては、例え
ば、希釈剤例えばテトラヒドロフラン中で、式(IV)の
化合物1モルに対し1〜5モル量の式(V)の化合物
を、水素化ナトリウム存在下で反応させることにより、
5が水素以外の基を示す場合の式(I)の化合物を得
ることができる。
【0085】本発明の式(I)化合物は強力な殺虫作用
を示す。そして、本発明の式(I)の活性化合物は、栽
培植物に対し薬害を与えることなく、有害昆虫に対し的
確な防除効果を発揮する。従って、それらは殺虫剤とし
て使用することができる。
【0086】また、本発明の化合物は広範な種々の害
虫、有害な吸液昆虫、かむ昆虫、土壌害虫およびその他
の植物寄生害虫、貯穀害虫、衛生害虫等の防除のために
使用することができ、それらの駆除撲滅のために適用す
ることができる。
【0087】そのような害虫類の例としては、以下の如
き害虫類を例示することができる。昆虫類として、鞘翅
目害虫、例えば、アズキゾウムシ(Callosobruchus chi
nensis)、コクゾウムシ(Sitophilus zeamais)、コク
ヌストモドキ(Tribolium castaneum)、オオニジュウ
ヤホシテントウ(Epilachna vigintioctomaculata)、
トビイロムナボソコメツキ(Agriotes fuscicollis)、
ドウガネブイブイ(Anomala rufocuprea)、コロラドポ
テトビートル(Leptinotarsa decemlineata)、ジアブ
ロテイカ(Diabrotica spp.)、マツノマダラカミキリ
(Monochamus alternatus)、イネミズゾウムシ(Lisso
rhoptrus oryzophilus)、ヒラタキクイムシ(Lyctus b
runeus)等;鱗翅目害虫、例えば、マイマイガ(Lymant
ria dispar)、ウメケムシ(Malacosoma neustria)、
アオムシ(Pieris rapae)、ハスモンヨトウ(Spodopte
ra litura)、ヨトウ(Mamestra brassicae)、ニカメ
イチュウ(Chilo suppressalis)、アワノメイガ(Pyra
usta nubilalis)、コナマダラメイガ(Ephestia caute
lla)、コカクモンハマキ(Adoxophyes orana)、コド
リンガ(Carpocapsa pomonella)、カブラヤガ(Agroti
s fucosa)、ハチミツガ(Galleria mellonella)、コ
ナガ(Plutella xylostella)、ヘリオティス(Helioth
is virescens)、ミカンハモグリガ(Phyllocnistis ci
trella)等;半翅目害虫、例えば、ツマグロヨコバイ(N
ephotettix cincticeps)、トビイロウンカ(Nilaparva
ta lugens)、クワコナカイガラムシ(Pseudococcus com
stocki)、ヤノネカイガラムシ(Unaspis yanonensi
s)、モモアカアブラムシ(Myzuspersicae)、リンゴア
ブラムシ(Aphis pomi)、ワタアブラムシ(Aphis goss
ypii)、ニセダイコンアブラムシ(Lipaphis erysim
i)、ナシグンバイ(Stephanitis nashi)、アオカメム
シ(Nezara spp.)、トコジラミ(Cimex lectulariu
s)、オンシツコナジミ(Trialeurodes vaporarioru
m)、キジラミ(Psylla spp.)等;直翅目害虫、例え
ば、チャバネゴキブリ(Blattela germanica)、ワモン
ゴキブリ(Periplaneta americana)、ケラ(Gryllotal
pa africana)、バツタ (Locusta migratoria migrato
riodes)等;等翅目害虫、例えば、ヤマトシロアリ(De
ucotermes speratus)、イエシロアリ(Coptotermes fo
rmosanus)等;双翅目害虫、例えば、イエバエ(Musca
domestica)、ネツタイシマカ(Aedes aegypti)、タネ
バエ(Hylemia platura)、アカイエカ(Culex pipien
s)、シナハマダラカ(Anopheles sinensis)、コガタ
アカイエカ(Culex tritaeniorhynchus)等を挙げるこ
とができる。
【0088】ダニ類としては、例えば、カンザワハダニ
(Tetranychus kanzawai)、ナミハダニ(Tetranychus
urticae)、ミカンハダニ(Panonychus citri)、ミカ
ンサビダニ(Aculops pelekassi)、ホコリダニ(Tarso
nemus spp.)等を挙げることができる。
【0089】センチュウ類としては、例えば、サツマイ
モネコブセンチュウ(Meloidogyneincognita)、マツノ
ザイセンチュウ(Bursaphelenchus xylophilus)、イネ
シンガレセンチュウ(Aphelenchoides besseyi)、ダイ
ズシストセンチュウ(Heterodera glycines)、ネグサ
レセンチュウ(Pratylenchus spp.)等を挙げることが
できる。
【0090】更に、獣医学の医薬分野においては、種々
の有害な動物寄生虫(内部および外部寄生虫)、例え
ば、昆虫類および蠕虫類を挙げることができる。
【0091】このような動物寄生虫の例としては、以下
の如き害虫を例示することができる。
【0092】昆虫類としては、例えば、ウマバエ(Gast
rophilus spp.)、サシバエ(Stomoxys spp.)、ハジラ
ミ(Trichodectes spp.)、サシガメ(Rhodnius sp
p.)、イヌノミ(Ctenocephalides canis)等を挙げる
ことができる。
【0093】ダニ類としては、例えば、カズキダニ(Or
nithodoros spp.)、マダニ(Ixodes spp.)、オウシマ
ダニ(Boophilus spp.)等を挙げることができる。
【0094】本明細書では、これらすべてを包含する害
虫類に対する殺虫作用を有する物質を総称して殺虫剤と
呼ぶことがある。
【0095】本発明の活性化合物は、殺虫剤として使用
する場合、通常の製剤形態に製剤化することができる。
製剤形態としては、例えば、液剤、水和剤、エマルジョ
ン、懸濁剤、粉剤、泡沫剤、ペースト、錠剤、粒剤、エ
アゾール、活性化合物浸潤−天然及び合成物、マイクロ
カプセル、種子用被覆剤、燃焼装置を備えた製剤(燃焼
装置としては、例えば、くん蒸及び煙霧カートリッジ、
かん及びにコイル)、ULV[コールドミスト(cold m
ist)、ウオームミスト(warm mist)]等を挙げること
ができる。
【0096】これらの製剤は、それ自体既知の方法で製
造することができる。例えば、活性化合物を、展開剤、
即ち、液体希釈剤;液化ガス希釈剤;固体希釈剤または
担体、場合によってはさらに界面活性剤、即ち、乳化剤
及び/または分散剤及び/または泡沫形成剤等と混合す
ることによって製造することができる。
【0097】液体希釈剤または担体としては、一般に
は、芳香族炭化水素類(例えば、キシレン、トルエン、
アルキルナフタレン等)、クロル化芳香族またはクロル
化脂肪族炭化水素類(例えば、クロロベンゼン類、塩化
エチレン類、塩化メチレン等)、脂肪族炭化水素類[例
えば、シクロヘキサン等、パラフィン類(例えば鉱油留
分等)]、アルコール類(例えば、ブタノール、グリコ
ール及びそれらのエーテル、エステル等)、ケトン類
(例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソ
ブチルケトン、シクロヘキサノン等)、強極性溶媒(例
えば、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド
等)及び水を挙げることができる。展開剤として水を用
いる場合には、例えば、有機溶媒を補助溶媒として使用
することもできる。
【0098】液化ガス希釈剤または担体は、常温常圧で
ガス状の物質を液化したものであり、その例としては、
例えば、ブタン、プロパン、窒素ガス、二酸化炭素、及
びハロゲン化炭化水素類のようなエアゾール噴射剤を挙
げることができる。
【0099】固体希釈剤または担体としては、例えば、
土壌天然鉱物(例えば、カオリン、クレー、タルク、チ
ョーク、石英、アタパルガイド、モンモリロナイト、珪
藻土等)、土壌合成鉱物(例えば、高分散ケイ酸、アル
ミナ、ケイ酸塩等)等を挙げることができる。
【0100】粒剤のための固体担体としては、例えば、
粉砕且つ分別された岩石(例えば、方解石、大理石、軽
石、海泡石、白雲石等)、無機及び有機物粉の合成粒、
有機物質(例えば、おがくず、ココやしの実のから、と
うもろこしの穂軸、タバコの茎等)の細粒体等を挙げる
ことができる。
【0101】乳化剤及び/または泡沫剤としては、非イ
オン及び陰イオン乳化剤[例えば、ポリオキシエチレン
脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸アルコール
エーテル(例えば、アルキルアリールポリグリコールエ
ーテル、アルキルスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、アリ
ールスルホン酸塩等)]、アルブミン加水分解生成物等
を挙げることができる。
【0102】分散剤としては、例えば、リグニンサルフ
ァイト廃液及びメチルセルロースが包含される。
【0103】固着剤も製剤(粉剤、粒剤、乳剤)に使用
することができ、その際に使用しうる固着剤としては、
例えば、カルボキシメチルセルロース、天然及び合成ポ
リマー(例えば、アラビアゴム、ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルアセテート等)等を挙げることができ
る。
【0104】着色剤を使用することもでき、該着色剤と
しては、無機顔料(例えば、酸化鉄、酸化チタン、プル
シアンブルー等)、アリザリン染料、アゾ染料または金
属フタロシアニン染料のような有機染料、更に、鉄、マ
ンガン、ボロン、銅、コバルト、モリブデン、亜鉛及び
それらの金属の塩のような微量要素を挙げることができ
る。
【0105】該製剤は、一般に、前記活性成分を0.1〜9
5重量%、好ましくは0.5〜90重量%の範囲内で含有する
ことができる。
【0106】本発明の式(I)の活性化合物は、それら
の商業上有用な製剤形態またはそれらの製剤から調製さ
れた使用形態で、他の活性化合物、例えば、殺虫剤、毒
餌、殺菌剤、殺ダニ剤、殺センチュウ剤、殺カビ剤、生
長調整剤、除草剤等との混合剤として存在することもで
きる。ここで、上記殺虫剤としては、例えば、有機リン
剤、カーバメート剤、カーボキシレート系薬剤、クロル
化炭化水素系薬剤、微生物が生産する殺虫性物質等を挙
げることができる。
【0107】更に、本発明の式(I)の活性化合物は、
共力剤との混合剤としても存在することができる。該共
力剤は、それ自体は活性である必要はなく、活性化合物
の作用を増幅するような化合物である。
【0108】本発明の式(I)の活性化合物の商業上有
用な使用形態における濃度は、広い範囲内で変えること
ができ、例えば、0.0000001〜l00重量%、好ましくは、
0.00001〜1重量%の範囲内とすることができる。
【0109】本発明の式(I)の化合物は、害虫に対し
て使用形態に適合した通常の方法で適用することができ
る。衛生害虫、貯蔵物に対する害虫に使用するに際し
て、本発明の活性化合物は、石灰物質上のアルカリに対
する安定性、並びに木材及び土壌における残効性に極め
て優れている。
【0110】次に実施例により本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明はこれのみに限定されるべきもので
はない。
【0111】
【実施例】
実施例1
【0112】
【化16】
【0113】(4-クロロフェニル)(4-(1-メチル-1-
ニトロエチル)フェニル)メタノン(1.3g)、カルバ
ジン酸エチル(1g)及びピリジニウムp-トルエンスル
ホナート(0.05g)のエタノール溶液(50ml)
を6時間加熱還流した。室温に冷却後、反応混合混合物
を氷水中にあけ酢酸エチルで抽出し、水洗後無水硫酸マ
グネシウムで乾燥した。溶媒留去後、粗生成物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒 n-へキサ
ン:酢酸エチル=3:1)で精製し、エチル 2-{1-
(4-クロロフェニル)-1-[4-(1-メチル-1-ニトロエ
チル)フェニル]メチリデン}-1-ヒドラジンカルボキシ
レート(1.2g)を異性体混合物として得た。
【0114】融点 124−125℃ (4-クロロフェニル)(4-(1-メチル-1-ニトロエチル)
フェニル)メタノンの代わりに2-(4-(4-クロロベンゾ
イル)フェニル)-2-メチルプロパンニトリル(1.5
g)を用いて同様に反応を行い、エチル 2-{1-(4-
クロロフェニル)-1-[4-(1-シアノ-1-メチルエチル)
フェニル]メチリデン}-1-ヒドラジドカルボキシレート
(1.3g)を異性体混合物として得た。
【0115】融点154−163℃。
【0116】実施例2
【0117】
【化17】
【0118】エチル 2-{1-(4-クロロフェニル)-1-
[4-(1-シアノ-1-メチルエチル)フェニル]メチリデ
ン}-1-ヒドラジンカルボキシレート(1.1g)のト
ルエン溶液(50ml)に、室温で30%水酸化ナトリ
ウム水溶液(20ml)とテトラ-n-ブチルアンモニウ
ムヨーダイド(0.1g)を加えた後、70〜80℃に
加温した。激しく攪拌しながらヨウ化エチル(2g)の
トルエン溶液(100ml)を滴下した。滴下終了後、
2時間70〜80℃で激しく攪拌した。反応終了後、ト
ルエン層を水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。
溶媒留去後、得られた粗生成物シリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(展開溶媒 n-へキサン:酢酸エチル=
4:1)で精製し、エチル 2-{1-(4-クロロフェニ
ル)-1-[4-(1-シアノ-1-メチルエチル)フェニル]メ
チリデン}-1-エチル-1-ヒドラジンカルボキシレート
(0.8g)の異性体混合物を得た。
【0119】n20 D=1.5635 上記実施例1又は2と同様にして製造した化合物を、実
施例1及び2で製造した化合物と共に、下記第2表に示
す。
【0120】
【表4】
【0121】中間体の製造 実施例3
【0122】
【化18】
【0123】ジオキサン(150ml)と水(150ml)の混合
溶媒中の4-ブロモメチル-4'-クロロベンゾフェノン
(31g)にシアン化ナトリウム(52g)を加え、2時
間加熱還流した。反応混合液を室温に戻した後、有機層
を分離し、10%水酸化ナトリウム水溶液(100ml×
3)、水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。溶媒留去後の粗結晶を石油エーテルで
洗浄し2-(4-(4-クロロベンゾイル)フェニル)アセト
ニトリル(24g)を得た。
【0124】融点136−137℃。
【0125】実施例4
【0126】
【化19】
【0127】2-(4-(4-クロロベンゾイル)フェニル)
アセトニトリル(5.1g)のテトラヒドロフラン(1
00ml)溶液中にアルゴン雰囲気下60%水素化ナト
リウム(1.6g)を加え、水素の発生がやむまで室温
で攪拌した。続いてヨウ化メチル(11.4g)のテト
ラヒドロフラン(20ml)溶液を加え室温で16時間
攪拌した。反応混合液を氷水中にあけ、酢酸エチルで抽
出し、2規定塩酸、水、飽和食塩水で順次洗い、無水硫
酸マグネシウムで乾燥した。溶媒留去後、粗生成物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(n-ヘキサン:酢酸
エチル=5:1)で精製し、2-(4-(4-クロロベンゾ
イル)フェニル)-2-メチルプロパンニトリル(1.8
g)を得た。
【0128】融点79−81℃。
【0129】実施例5
【0130】
【化20】
【0131】2-(4-(4-クロロベンゾイル)フェニルア
セトニトリル(25.5g)を、濃硫酸(20ml)の
エタノール(20ml)溶液と共に6時間加熱還流し
た。室温に冷却後氷水中にあけジクロロメタンで抽出
し、水、飽和重曹水で洗浄し無水硫酸マグネシウムで乾
燥した。溶媒留去後の粗生成物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーで(展開溶媒 n−ヘキサン:酢酸エチ
ル=5:1)で精製し、エチル 2-[4-(4-クロロベ
ンゾイル)フェニル]アセテート(10.0g)を得た。
【0132】(粘稠油状)1 H−NMR(90MHz、CDCl3溶媒、σ値) 1.27 (3H,t) 3.67 (2H,s) 4.17 (2H,d) 7.1−7.8 (8H,m) 実施例6
【0133】
【化21】
【0134】亜硝酸銀(4.6g)の無水エーテル(1
50ml)懸濁液に0℃で4-ブロモ-4'-クロロベンゾ
イル(6.2g)の無水エーテル(100ml)溶液を
滴下し、0℃で20時間攪拌した。更に室温で2時間攪
拌した後、沈殿物を濾別し、濾液を水洗し無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。溶媒留去後、粗生成物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒 n-ヘキサン:
酢酸エチル=2:1)で精製し(4-クロロフェニル)(4
-(ニトロメチル)フェニル)メタノン(3.1g)を得
た。
【0135】融点112−114℃。
【0136】実施例7
【0137】
【化22】
【0138】4-クロロ-4'-ニトロベンゾフェノン
(1.7g)のヘキサメチルホスホリックトリアミド
(40ml)溶液に2-ニトロプロパンリチウム塩(3
g)を加え室温で24時間攪拌した。反応混合物を氷水
中にあけ、トルエンで抽出し、水洗し無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。溶媒留去後、粗生成物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(展開溶媒 n-ヘキサン:酢酸
エチル=5:1)で精製し(4-クロロフェニル)(4-(1-
メチル-1-ニトロエチル)フェニル)メタノン(1.3
g)を得た。
【0139】融点 76−79℃。
【0140】生物試験例:ハスモンヨトウ幼虫に対する
試験 供試薬剤の調製方法: 溶剤:キシロール3重量部 乳化剤:ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル
1重量部 適当な活性化合物の調合物を作るために、活性化合物1
重量部を前記量の乳化剤を含有する前記量の溶剤と混合
し、その混合物を水で所定濃度まで稀釈した。
【0141】試験方法:キャベツの葉を活性化合物の所
定濃度の水溶液に浸漬し、薬液の風乾後、直径9cmの
シャーレに入れてハスモンヨトウ3令幼虫を10頭放
ち、25℃の定温室に置き、7日後に死虫数を調べ殺虫
率を算出した。試験は2連で行い殺虫率はその平均であ
る。
【0142】結果:供試例として化合物番号6及び8は
濃度500ppmで100%の殺虫率を示した。
【0143】
【発明の効果】本発明の新規ベンゾフェノンヒドラゾン
誘導体は、上記生物試験例に示したように優れた殺虫活
性を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渋谷 克彦 栃木県河内郡南河内町緑6−14−4 (72)発明者 阿部 剛久 栃木県小山市横倉新田272−1

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式 【化1】 式中、Xはハロゲンを示し、R1およびR2はそれぞれ独
    立して、水素又は置換されていてもよいアルキルを示す
    か或いはそれらが結合している炭素原子と一緒になっ
    て、C3-8炭化水素環式基を形成し、R3はシアノ、ニト
    ロ、CO26又はCONR67を示し、R4は水素、C
    OR6又はCO26を示し、R5は水素、置換されていて
    もよいアルキル、COR6又はCO26を示し、そし
    て、R6及びR7はそれぞれ独立して、水素、置換されて
    いてもよいアルキル又は置換されていてもよいフェニル
    を示す、で表わされるベンゾフェノンヒドラゾン誘導体
    およびその幾何異性体混合物。
  2. 【請求項2】 Xがフッ素、塩素または臭素を示し、R
    1およびR2がそれぞれ独立して、C1-4アルキルまたは
    1-4ハロアルキルを示すか、或いはそれらが結合して
    いる炭素原子と一緒になって、C3-6飽和炭化水素環式
    基を形成し、R3がシアノ、ニトロ、基CO26又は基
    CONR67を示し、R4が水素、基COR6又は基CO
    26を示し、R5が水素、C1-4アルキル、C1-4アルコ
    キシ-C1-4アルキル基、基COR6又は基CO26を示
    し、そして、R6及びR7がそれぞれ独立して、水素、C
    1-6アルキル、C1-6ハロアルキル又はハロゲンによって
    置換されていてもよいフェニルを示す、請求項1記載の
    化合物又はその幾何異性体混合物。
  3. 【請求項3】 Xが塩素または臭素を示し、R1および
    2がそれぞれ独立して、C1-4アルキルまたはC1-4
    ロアルキルを示すか、或いはそれらが結合している炭素
    原子と一緒になって、シクロプロピル、シクロブチル、
    シクロペンチル又はシクロヘキシルを形成し、R3がシ
    アノ、ニトロ、基CO26又は基CONR67を示し、
    4が水素、基COR6又は基CO26を示し、R5が水
    素、C1-4アルキル、C1-3アルコキシ-C1-3アルキル
    基、COR6又は基CO26を示し、そして、R6及びR
    7がそれぞれ独立して、水素、C1-4アルキル、C1-4
    ロアルキル又はハロゲンによって置換されていてもよい
    フェニルを示す、請求項1記載の化合物又はその幾何異
    性体混合物。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の化合物を有効成分として
    含有する農薬。
  5. 【請求項5】 式 【化2】 式中、Xはハロゲンを示し、R9およびR10はそれぞれ
    独立して、置換されていてもよいアルキルを示すか、或
    いはそれらが結合している炭素原子と一緒になって、C
    3-8炭化水素環式基を形成し、R3はシアノ、ニトロ、C
    26又はCONR67を示し、そして、R6及びR7
    それぞれ独立して、水素、置換されていてもよいアルキ
    ル又は置換されていてもよいフェニルを示す、で表わさ
    れるベンゾフェノン誘導体。
JP16964897A 1997-06-12 1997-06-12 ベンゾフエノンヒドラゾン誘導体及び殺虫剤 Pending JPH111458A (ja)

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