JPH1135541A - ベンゾフエノンヒドラゾン誘導体及び殺虫剤 - Google Patents

ベンゾフエノンヒドラゾン誘導体及び殺虫剤

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JPH1135541A
JPH1135541A JP21269897A JP21269897A JPH1135541A JP H1135541 A JPH1135541 A JP H1135541A JP 21269897 A JP21269897 A JP 21269897A JP 21269897 A JP21269897 A JP 21269897A JP H1135541 A JPH1135541 A JP H1135541A
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JP
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alkyl
hydrogen
formula
compound
group
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Application number
JP21269897A
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English (en)
Inventor
Yoshinori Kitagawa
芳則 北川
Katsuaki Wada
勝昭 和田
Yuichi Otsu
悠一 大津
Yumi Hattori
ゆみ 服部
Katsuhiko Shibuya
克彦 渋谷
Takehisa Abe
剛久 阿部
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Bayer CropScience KK
Original Assignee
Nihon Bayer Agrochem KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 殺虫剤の有効成分として優れた活性を示すベ
ンゾフェノンヒドラゾン誘導体及びその製造中間体並び
にそれらの製造方法を提供する。 【解決手段】 式: 【化1】 (式中、Xはハロゲンを示し、R1およびR2はそれぞれ独
立して水素又は置換されていてもよいC1-4アルキルを示
し、R3は置換されていてもよいC1-6アルキル又はC3-8
クロアルキルを示し、そしてR1、R2及びR3の炭素数の合
計は3以上であり、R4は水素、COR6又はCO2R6を示し、R
5は水素、置換されていてもよいアルキル、COR6又はCO2
R6を示す)で表されるベンゾフェノンヒドラゾン誘導体
およびその幾何異性体混合物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なベンゾフェ
ノンヒドラゾン誘導体、その製造法及び殺虫剤としての
利用に関する。
【0002】
【従来の技術および技術課題】British Crop Protectio
n Conference Pests and Diseases, 1984, Vol.2, 405
- 412、特開昭54−122261号公報、特開昭56−
45452号公報、特開平2−138246号公報、特
開平3−74356号公報、特開平4−1173号公
報、特開平6−25134号公報、特開平6−1840
7号公報、特開平7−149708号公報、特開平7−
242618号公報、特開平7−247261号公報、
特開平8−41013号公報、WO96/33168及
びWO97/11050には、4−置換−4’−置換ア
ルキルスルホニルオキシベンゾフェノンヒドラゾン誘導
体が殺虫活性を有することが記載されている。
【0003】また、特公昭48−37028号公報及び
特開平6−263686公報には、ベンゾフェノン類及
びその製造法について記載されている。
【0004】本発明者等は、優れた殺虫剤を開発するた
めに長年にわたり研究を続けており、より高い殺虫力と
より高い安全性を有する化合物を開発すべく、多くの化
合物を合成し、その殺虫特性を検討してきた。
【0005】
【課題を解決するための手段】その結果、今回、優れた
殺虫活性を持つ下記式(I)で表される新規なベンゾフ
ェノンヒドラゾン誘導体が見出された。
【0006】
【化2】
【0007】式中、Xはハロゲンを示し、R1およびR2
それぞれ独立して水素又は置換されていてもよいC1-4
ルキルを示し、R3は置換されていてもよいC1-6アルキル
又はC3-8シクロアルキルを示し、R1、R2及びR3の炭素数
の合計は3以上であり、R4は水素、COR6又はCO2R6を示
し、R5は水素、置換されていてもよいアルキル、COR6
はCO2R6を示し、そして、R6は水素、置換されていても
よいアルキル又は置換されていてもよいフェニルを示
す。
【0008】上記式(I)の化合物には、幾何異性体が
存在するが、本発明の式(I)の化合物は、単離された
幾何異性体のみならず、任意の割合の幾何異性体混合物
も包含される。
【0009】本発明の上記式(I)の化合物は、例え
ば、下記製法(a)又は(b)によって合成することがで
きる。すなわち、製法(a) :R5が水素原子を示す式(I)の化合物を製
造するにあたり、式
【0010】
【化3】
【0011】式中、R1、R2、R3及びXは前記と同義であ
る、で表される化合物を式
【0012】
【化4】
【0013】式中、R4は前記と同義である、で表される
化合物と反応させる方法。
【0014】製法(b):R5が置換されていてもよいア
ルキル、COR6又はCO2R6を示す式(I)の化合物を製造
するにあたり、式
【0015】
【化5】
【0016】式中、R1、R2、R3、R4及びxは前記と同義
である、で表される化合物を式 R7−hal (V) 式中、R7は置換されていてもよいアルキル、COR6又はCO
2R6を示し、そして、halは塩素、臭素又はヨウ素を示
す、で表される化合物と反応させる方法。
【0017】本発明の式(I)のベンゾフェノンヒドラ
ゾン誘導体は強力な殺虫作用を示す。
【0018】本発明により提供される式(I)のベンゾ
フェノンヒドラゾン誘導体は、驚くべきことに、例え
ば、前述した先行技術文献に記載の公知化合物と比較し
て、実質的に極めて卓越した殺虫作用を示す。
【0019】本明細書において、「置換されていてもよ
い」とある基が複数の置換基により置換されている場合
には、それらの置換基は同一であっても異なっていても
よい。
【0020】「ハロゲン」並びに「ハロアルキル」中の
ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素を示し、
好ましくはフッ素、塩素又は臭素を示す。
【0021】「アルキル」は、直鎖状または分岐鎖状で
あることができ、例えば、メチル、エチル、プロピル、
イソプロピル、n-、iso-、sec-もしくはtert-ブチル、n
-、iso-、sec-、tert-もしくはneo-ペンチル、n-、iso
-、sec-、tert-もしくはneo-ヘキシル等が挙げられる。
【0022】「置換されていてもよいアルキル」におけ
る置換基としては、例えば、ハロゲン、アルコキシ等が
挙げられる。
【0023】「アルコキシ」は、アルキル−O−を意味
し、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプ
ロポキシ、n-、iso-、sec-もしくはtert-ブトキシ等が
挙げられる。
【0024】「ハロアルキル」は、1個もしくはそれ以
上のハロゲンで置換されたアルキルであり、例えば、ト
リフルオロメチル、2,2,2-トリフルオロエチル等が
挙げられる。
【0025】「シクロアルキル」は、炭素数3〜8の環
状アルキル基であることができ、例えば、シクロペンチ
ル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、
シクロオクチル等が挙げられる。
【0026】「置換されていてもよいフェニル」におけ
る置換基としては、例えば、ハロゲン、アルキル、アル
コキシ、ハロアルキル等が挙げられる。
【0027】前記式(I)の化合物において、好ましく
は、Xはフッ素、塩素または臭素を示し、R1は水素又はC
1-4アルキルを示し、R2は水素又はC1-4アルキルを示
し、R3はハロゲン置換されてもよいC1-4アルキル又はC
3-6シクロアルキルを示し、そして、R1、R2及びR3の炭
素数の合計は3以上であり、R4は水素、基COR6又は基CO
2R6を示し、R5は水素、C1-4アルキル、C1-4アルコキシ-
C1-4アルキル基、基COR6又は基CO2R6を示し、そして、R
6は水素、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル又はハロゲ
ンによって置換されていてもよいフェニルを示す化合物
又はその幾何異性体混合物を挙げることができる。
【0028】前記式(I)の化合物において、特に好ま
しくは、Xは塩素または臭素を示し、R1およびR2は水素
を示し、R3はC3-4分岐状アルキルを示し、R4は水素、基
COR6又は基CO2R6を示し、R5は水素、C1-4アルキル、C
1-3アルコキシ-C1-3アルキル基、COR6又は基CO2R6を示
し、そして、R6は水素、C1-4アルキル、C1-4ハロアルキ
ル又はハロゲンによって置換されていてもよいフェニル
を示す化合物又はその幾何異性体混合物を挙げることが
できる。
【0029】本発明の式(I)の化合物の具体例とし
て、下記第1表に記載の化合物を挙げることができる。
【0030】なお、第1表中、Pr-cycはシクロプロピ
ル、Bu-cycはシクロブチル、Pe-cycはシクロペンチルそ
してHe-cyc はシクロヘキシルを示す。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】前記製法(a)は、原料として、例えば、
(4-クロロフェニル)(4-ネオペンチルフェニル)メタ
ノンとカルバジン酸エチルとを用いる場合、下記の反応
式で表される。
【0034】
【化6】
【0035】前記製法(b)は、原料として、例えば、
エチル 2-{1-(4-クロロフェニル)-1-(4ネオペン
チルフェニル)メチリデン}−1-ヒドラジンカルボキ
シレートとヨウ化メチルとを用いる場合、下記の反応式
で表される。
【0036】
【化7】
【0037】上記製法(a)において、原料として用い
られる式(II)の化合物は、既知の化合物であり、例え
ば、既知の原料からそれ自体既知の下記製法(c)又は
製法(d)により得ることができる。
【0038】製法(c):式
【0039】
【化8】
【0040】式中、R1、R2及びR3は前記と同義である、
で表わされる化合物を式
【0041】
【化9】
【0042】式中、Xは前記と同義である、で表される
化合物とルイス酸の存在下に反応させる方法。
【0043】製法(d):式
【0044】
【化10】
【0045】式中、Xは前記と同義である、で表わされ
る化合物を式
【0046】
【化11】
【0047】式中、R1、R2及びR3は前記と同義である、
で表わされる化合物とルイス酸の存在下に反応させる方
法。
【0048】製法(a)において、原料として用いられ
る式(II)の化合物の例として、(4-クロロフェニル)
(4−tert-ブチルフェニル)メタノン、(4-クロロフ
ェニル)(4−イソブチルフェニル)メタノン、(4-ク
ロロフェニル)(4−ネオペンチルフェニル)メタノ
ン、〔4−(2−ブロモエチル)フェニル〕(4-クロロ
フェニル) メタノン、〔4−(3−ブロモプロピルエチ
ル)フェニル〕(4-クロロフェニル)メタノン、〔4−
(2−クロロエチル)フェニル〕(4-クロロフェニル)
メタノン等を挙げることができる。
【0049】製法(a)において、原料として用いられ
る式(III)の化合物は、有機化学の分野ではよく知ら
れた化合物であり、その例として、 抱水ヒドラジン、 カルバジン酸メチル、 カルバジン酸エチル、 カルバジン酸n-プロピル、 カルバジン酸イソプロピル、 カルバジン酸n-ブチル、 カルバジン酸イソブチル、 tert-ブチルヒドラジン、 アセトヒドラジド、 ベンゾヒドラジド 等を挙げることができる。
【0050】製法(b)において、原料として用いられ
る式(IV)の化合物は、前記製法(a)によって合成さ
れる本発明化合物である。式(IV)の化合物の例とし
て、エチル 2-{1-(4-クロロフェニル)-1-(4-ネ
オペンチルフェニル)メチリデン}-1-ヒドラジンカル
ボキシレート、エチル 2-{1-(4-クロロフェニル)-
1-(4-tert-ブチルフェニル)メチリデン}-1-ヒドラ
ジンカルボキシレートメチル 2-{1-(4-クロロフェ
ニル)-1-(4-ネオペンチルフェニル)メチリデン}-1
-ヒドラジンカルボキシレート、メチル 2-{1-(4-ク
ロロフェニル)-1-(4-tert-ブチルフェニル)メチリ
デン}-1-ヒドラジンカルボキシレート等を挙げること
ができる。
【0051】製法(b)において、原料として用いられ
る式(V)の化合物において、R7は、好ましくは、C1-4
アルキル、C1-4アルコキシ-C1-4アルキル、COR6又はCO2
R6を示し、ここでR6は前記R6の好ましい定義と同義であ
り、halはR7がC1-4アルキルを示す場合はヨウ素が好ま
しく、R7がC1-4アルコキシ-C1-4アルキル、COR6又はCO2
R6を示す場合には塩素が好ましい。
【0052】式(V)の化合物は有機化学の分野ではよ
く知られたものであり、その例として、ヨウ化メチル、
ヨウ化エチル、ヨウ化プロピル、クロロメチルメチルエ
ーテル、クロロメチルエチルエーテル、アセチルクロラ
イド、ベンゾイルクロライド、クロル炭酸メチル、クロ
ル炭酸エチル、クロル炭酸プロピル、クロル炭酸イソプ
ロピル、クロル炭酸ブチル、クロル炭酸イソブチル、ク
ロル炭酸tert-ブチル等を挙げることができる。
【0053】上記製法(a)の反応は、適当な希釈剤中
で使用することができ、使用しうる希釈剤の例として
は、脂肪族、環脂肪族および芳香族炭化水素類(場合に
よっては塩素化されてもよい)、例えば、ペンタン、ヘ
キサン、シクロヘキサン、石油エーテル、リグロイン、
ベンゼン、トルエン、キシレン、ジクロロメタン、クロ
ロホルム、四塩化炭素、1,2-ジクロロエタン、クロルベ
ンゼン、ジクロロベンゼン等;エーテル類、例えば、エ
チルエーテル、メチルエチルエーテル、イソプロピルエ
ーテル、ブチルエーテル、ジオキサン、ジメトキシエタ
ン(DME)、テトラヒドロフラン(THF)、ジエチレング
リコールジメチルエーテル(DGM)等;ニトリル類、例
えば、アセトニトリル、プロピオニトリル、アクリロニ
トリル等;アルコール類、例えば、メタノール、エタノ
ール、イソプロパノール、ブタノール、エチレングリコ
ール等;エステル類、例えば、酢酸エチル、酢酸アミル
等;酸アミド類、例えば、ジメチルホルムアミド(DM
F)、ジメチルアセトアミド(DMA)、N-メチルピロリド
ン、1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン、ヘキサメチ
ルフォスフォリックトリアミド(HMPA)等;スルホン、
スルホキシド類、例えば、ジメチルスルホキシド(DMS
O)、スルホラン等を挙げることができる。
【0054】製法(a)は酸触媒の存在下で行うことが
でき、その際に使用しうる酸触媒の例としては、鉱酸
類、例えば、塩酸、硫酸、硝酸、臭化水素酸等;有機酸
類、例えば、蟻酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、プロピオ
ン酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p-トル
エンスルホン酸等;有機アミン塩酸塩、例えば、ピリジ
ン塩酸塩、トリエチルアミン塩酸塩、ピリジン p-トル
エンスルホン酸塩等を挙げることができる。
【0055】製法(a)の反応は実質的に広い温度範囲
内において実施することができるが、通常、約−20〜
約200℃、好ましくは約20〜約150℃間の温度で
実施することができる。また、該反応は常圧下で行うこ
とが望ましいが、場合によっては加圧下または減圧下で
操作することもできる。
【0056】製法(a)を実施するにあたっては、例え
ば、希釈剤例えばエタノール中で、式(II)の化合物1
モルに対し1〜10モル量の式(III)の化合物を、酸
触媒、例えば、ピリジン p−トルエンスルホン酸塩の
存在下で反応させることにより、R5が水素を示す場合の
式(I)化合物を得ることができる。
【0057】上記製法(b)反応は、適当な希釈剤中で
実施することができ、使用しうる希釈剤の例としては、
脂肪族、環脂肪族および芳香族炭化水素類、例えば、ペ
ンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、石油エーテル、リ
グロイン、ベンゼン、トルエン、キシレン等;エーテル
類、例えば、エチルエーテル、メチルエチルエーテル、
イソプロピルエーテル、ブチルエーテル、ジオキサン、
ジメトキシエタン(DME)、テトラヒドロフラン(TH
F)、ジエチレングリコールジメチルエーテル(DGM)
等;ケトン類、例えば、アセトン、メチルエチルケトン
(MEK)、メチル−イソプロピルケトン、メチルイソブ
チルケトン(MIBK)等;ニトリル類、例えば、アセトニ
トリル、プロピオニトリル、アクリロニトリル等;エス
テル類、例えば、酢酸エチル、酢酸アミル;酸アミド
類、例えば、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチル
アセトアミド(DMA)、N-メチルピロリドン、1,3-ジ
メチル-2-イミダゾリジノン、ヘキサメチルフォスフォ
リックトリアミド(HMPA)等;スルホン、スルホキシド
類、例えば、ジメチルスルホキシド(DMSO)、スルホラ
ン等;塩基、例えば、ピリジン等を挙げることができ
る。
【0058】製法(b)は、酸結合剤の存在下で行うこ
とができ、使用しうる酸結合剤の例としては、無機塩基
として、アルカリ金属及びアルカリ土類金属の水素化
物、水酸化物、炭酸塩及び重炭酸塩等、例えば、水素化
ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、
炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化リチウム、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム等;
無機アルカリ金属アミド類、例えば、リチウムアミド、
ナトリウムアミド、カリウムアミド等;有機塩基とし
て、アルコラート、第3級アミン類、ジアルキルアミノ
アニリン類及びピリジン類、例えば、トリエチルアミ
ン、1,1,4,4-テトラメチルエチレンジアミン(TMED
A)、N,N-ジメチルアニリン、N,N-ジエチルアニリン、
ピリジン、4-ジメチルアミノピリジン(DMAP)、1,4
-ジアザビシクロ[2,2,2]オクタン(DABCO)、1,8-
ジアザビシクロ[5,4,0]ウンデク-7-エン(DBU)等
を挙げることができる。
【0059】製法(b)は、実質的に広い温度範囲内に
おいて実施することができるが、通常、約−70〜約1
50℃、好ましくは約−70〜約100℃間の温度で実
施することができる。また、該反応は常圧下で行うこと
が望ましいが、場合により加圧下または減圧下で操作す
ることもできる。
【0060】製法(b)を実施するにあたっては、例え
ば、希釈剤例えばテトラヒドロフラン中で、式(IV)の
化合物1モルに対し1〜5モル量の式(V)の化合物
を、水素化ナトリウムの存在下で反応させることによ
り、R5が水素以外の基を示す場合の式(I)の化合物を
得ることができる。
【0061】本発明の式(I)化合物は強力な殺虫作用
を示す。そして、本発明の式(I)の活性化合物は、栽
培植物に対し薬害を与えることなく、有害昆虫に対し的
確な防除効果を発揮する。従って、それらは殺虫剤とし
て使用することができる。
【0062】また、本発明の化合物は広範な種々の害
虫、有害な吸汁性昆虫、咀しゃく性昆虫、土壌害虫およ
びその他の植物寄生害虫、貯穀害虫、衛生害虫等の防除
のために使用することができ、それらの駆除撲滅のため
に適用することができる。
【0063】そのような害虫類の例としては、以下の如
き害虫類を例示することができる。昆虫類として、鞘翅
目害虫、例えば、アズキゾウムシ(Callosobruchus chi
nensis)、コクゾウムシ(Sitophilus zeamais)、コク
ヌストモドキ(Tribolium castaneum)、オオニジュウ
ヤホシテントウ(Epilachna vigintioctomaculata)、
トビイロムナボソコメツキ(Agriotes fuscicollis)、
ドウガネブイブイ(Anomala rufocuprea)、コロラドポ
テトビートル(Leptinotarsa decemlineata)、ジアブ
ロテイカ(Diabrotica spp.)、マツノマダラカミキリ
(Monochamus alternatus)、イネミズゾウムシ(Lisso
rhoptrus oryzophilus)、ウリハムシ(Aulacophora fe
moralis)、ヒラタキクイムシ(Lyctus bruneus)等;
鱗翅目害虫、例えば、マイマイガ(Lymantria dispa
r)、ウメケムシ(Malacosoma neustria)、アオムシ
(Pieris rapae)、ハスモンヨトウ(Spodoptera litur
a)、ヨトウ(Mamestra brassicae)、ニカメイチュウ
(Chilo suppressalis)、アワノメイガ(Pyrausta nub
ilalis)、コナマダラメイガ(Ephestia cautella)、
コカクモンハマキ(Adoxophyes orana)、コドリンガ
(Carpocapsa pomonella)、カブラヤガ(Agrotis fuco
sa)、ハチミツガ(Galleria mellonella)、コナガ
(Plutella xylostella)、ヘリオティス(Heliothis v
irescens)、ミカンハモグリガ(Phyllocnistis citrel
la)等;半翅目害虫、例えば、ツマグロヨコバイ(Nepho
tettix cincticeps)、トビイロウンカ(Nilaparvata l
ugens)、クワコナカイガラムシ(Pseudococcus comstoc
ki)、ヤノネカイガラムシ(Unaspis yanonensis)、モ
モアカアブラムシ(Myzuspersicae)、リンゴアブラム
シ(Aphis pomi)、ワタアブラムシ(Aphis gossypi
i)、ニセダイコンアブラムシ(Lipaphis erysimi)、
ナシグンバイ(Stephanitis nashi)、アオカメムシ(N
ezara spp.)、トコジラミ(Cimex lectularius)、オ
ンシツコナジミ(Trialeurodes vaporariorum)、キジ
ラミ(Psylla spp.)等;直翅目害虫、例えば、チャバ
ネゴキブリ(Blattela germanica)、ワモンゴキブリ
(Periplaneta americana)、ケラ(Gryllotalpa afric
ana)、バッタ (Locusta migratoria migratoriodes)
等;等翅目害虫、例えば、ヤマトシロアリ(Deucoterme
s speratus)、イエシロアリ(Coptotermes formosanu
s)等;双翅目害虫、例えば、イエバエ(Musca domesti
ca)、ネツタイシマカ(Aedes aegypti)、タネバエ(H
ylemia platura)、アカイエカ(Culex pipiens)、シ
ナハマダラカ(Anopheles sinensis)、コガタアカイエ
カ(Culex tritaeniorhynchus)等;ダニ類としては、
例えば、カンザワハダニ(Tetranychus kanzawai)、ナ
ミハダニ(Tetranychus urticae)、ミカンハダニ(Pan
onychus citri)、ミカンサビダニ(Aculops pelekass
i)、ホコリダニ(Tarsonemus spp.)等;センチュウ類
としては、例えば、サツマイモネコブセンチュウ(Melo
idogyne incognita)、マツノザイセンチュウ(Bursaph
elenchus xylophilus)、イネシンガレセンチュウ(Aph
elenchoides besseyi)、ダイズシストセンチュウ(Het
erodera glycines)、ネグサレセンチュウ(Pratylench
us spp.)等を挙げることができる。
【0064】更に、獣医学の医薬分野においては、種々
の有害な動物寄生虫(内部および外部寄生虫)、例え
ば、昆虫類および蠕虫類を挙げることができる。
【0065】このような動物寄生虫の例としては、以下
の如き害虫を例示することができる。
【0066】昆虫類としては、例えば、ウマバエ(Gast
rophilus spp.)、サシバエ(Stomoxys spp.)、ハジラ
ミ(Trichodectes spp.)、サシガメ(Rhodnius sp
p.)、イヌノミ(Ctenocephalides canis)等を挙げる
ことができる。
【0067】ダニ類としては、例えば、カズキダニ(Or
nithodoros spp.)、マダニ(Ixodes spp.)、オウシマ
ダニ(Boophilus spp.)等を挙げることができる。
【0068】本明細書では、これらすべてを包含する害
虫類に対する殺虫作用を有する物質を総称して殺虫剤と
呼ぶことがある。
【0069】本発明の活性化合物は、殺虫剤として使用
する場合、通常の製剤形態に製剤化することができる。
製剤形態としては、例えば、液剤、水和剤、エマルジョ
ン、懸濁剤、粉剤、泡沫剤、ペースト、錠剤、粒剤、エ
アゾール、活性化合物浸潤−天然及び合成物、マイクロ
カプセル、種子用被覆剤、燃焼装置を備えた製剤(燃焼
装置としては、例えば、くん蒸及び煙霧カートリッジ、
かん及びにコイル)、ULV[コールドミスト(cold m
ist)、ウオームミスト(warm mist)]等を挙げること
ができる。
【0070】これらの製剤は、それ自体既知の方法で製
造することができる。例えば、活性化合物を、展開剤、
即ち、液体希釈剤;液化ガス希釈剤;固体希釈剤または
担体、場合によっては界面活性剤、即ち、乳化剤及び/
または分散剤及び/または泡沫形成剤等と混合すること
によって製造することができる。
【0071】液体希釈剤または担体としては、一般に
は、芳香族炭化水素類(例えば、キシレン、トルエン、
アルキルナフタレン等)、クロル化芳香族またはクロル
化脂肪族炭化水素類(例えば、クロロベンゼン類、塩化
エチレン類、塩化メチレン等)、脂肪族炭化水素類[例
えば、シクロヘキサン等、パラフィン類(例えば鉱油留
分等)]、アルコール類(例えば、ブタノール、グリコ
ール及びそれらのエーテル、エステル等)、ケトン類
(例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソ
ブチルケトン、シクロヘキサノン等)、強極性溶媒(例
えば、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド
等)及び水を挙げることができる。展開剤として水を用
いる場合には、例えば、有機溶媒を補助溶媒として使用
することもできる。
【0072】液化ガス希釈剤または担体は、常温常圧で
ガス状の物質を液化したものであり、その例としては、
例えば、ブタン、プロパン、窒素ガス、二酸化炭素、及
びハロゲン化炭化水素類のようなエアゾール噴射剤を挙
げることができる。
【0073】固体希釈剤としては、例えば、土壌天然鉱
物(例えば、カオリン、クレー、タルク、チョーク、石
英、アタパルガイド、モンモリロナイトまたは珪藻土
等)、土壌合成鉱物(例えば、高分散ケイ酸、アルミ
ナ、ケイ酸塩等)等を挙げることができる。
【0074】粒剤のための固体担体としては、例えば、
粉砕且つ分別された岩石(例えば、方解石、大理石、軽
石、海泡石、白雲石等)、無機及び有機物粉の合成粒、
有機物質(例えば、おがくず、ココやしの実のから、と
うもろこしの穂軸、タバコの茎等)の細粒体等を挙げる
ことができる。
【0075】乳化剤及び/または泡沫剤としては、非イ
オン系及び陰イオン系乳化剤[例えば、ポリオキシエチ
レン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸アルコ
ールエーテル(例えば、アルキルアリールポリグリコー
ルエーテル、アルキルスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、
アリールスルホン酸塩等)]、アルブミン加水分解生成
物等を挙げることができる。
【0076】分散剤としては、例えば、リグニンサルフ
ァイト廃液及びメチルセルロースが包含される。
【0077】固着剤も製剤(粉剤、粒剤、乳剤)に使用
することができ、その際に使用しうる固着剤としては、
例えば、カルボキシメチルセルロース、天然及び合成ポ
リマー(例えば、アラビアゴム、ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルアセテート等)等を挙げることができ
る。
【0078】着色剤を使用することもでき、該着色剤と
しては、無機顔料(例えば、酸化鉄、酸化チタン、プル
シアンブルー等)、アリザリン染料、アゾ染料または金
属フタロシアニン染料のような有機染料、更に、鉄、マ
ンガン、ボロン、銅、コバルト、モリブデン、亜鉛及び
それらの金属の塩のような微量要素を挙げることができ
る。
【0079】該製剤は、一般に、前記活性成分を0.1〜9
5重量%、好ましくは0.5〜90重量%の範囲内で含有する
ことができる。
【0080】本発明の式(I)の活性化合物は、それら
の商業上有用な製剤形態またはそれらの製剤から調製さ
れた使用形態で、他の活性化合物、例えば、殺虫剤、毒
餌、殺菌剤、殺ダニ剤、殺センチュウ剤、殺カビ剤、生
長調整剤、除草剤等との混合剤として存在することもで
きる。ここで、上記殺虫剤としては、例えば、有機リン
剤、カーバメート剤、カーボキシレート系薬剤、クロル
化炭化水素系薬剤、微生物が生産する殺虫性物質等を挙
げることができる。
【0081】更に、本発明の式(I)の活性化合物は、
共力剤との混合剤としても存在することができる。該共
力剤は、それ自体は活性である必要はなく、活性化合物
の作用を増幅するような化合物である。
【0082】本発明の式(I)の活性化合物の商業上有
用な使用形態における含有量は、広い範囲内で変えるこ
とができ、例えば、0.0000001〜l00重量%、好ましく
は、0.00001〜1重量%の範囲内とすることができる。
【0083】本発明の式(I)の化合物は、害虫に対し
て使用形態に適合した通常の方法で使用することができ
る。衛生害虫、貯蔵物に対する害虫に使用するに際し
て、本発明の活性化合物は、石灰物質上のアルカリに対
する安定性、並びに木材及び土壌における残効性に極め
て優れている。
【0084】次に実施例により本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明はこれのみに限定されるべきもので
はない。
【0085】
【実施例】
実施例1
【0086】
【化12】
【0087】(4-クロロフェニル)(4-ネオペンチルフ
ェニル)メタノン(2.9g)、カルバジン酸エチル
(1.2g)及びピリジニウムp-トルエンスルホナート
(0.1g)のエタノール溶液(50ml)を6時間加
熱還流した。室温に冷却後、反応混合物を氷水中にあけ
酢酸エチルで抽出し、水洗後無水硫酸マグネシウムで乾
燥した。溶媒留去後、粗生成物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(展開溶媒n-へキサン:酢酸エチル=
5:1)で精製し、エチル 2-{1-(4-クロロフェニ
ル)-1-(4-ネオペンチルフェニル)メチリデン}-1-
ヒドラジンカルボキシレート(1.1g)を異性体混合
物として得た。
【0088】融点 152−157℃ 上記実施例1と同様にして製造した化合物を、実施例1
で製造した化合物と共に、下記第2表に示す。
【0089】
【表3】
【0090】中間体の製造 実施例2
【0091】
【化13】
【0092】ネオペンチルベンゼン(13g)と塩化第
二鉄(19.5g)のジクロロメタン(100ml)溶
液中に、氷冷下4−クロロベンゾイルクロライド(1
7.5g)を滴下した。つづいて、室温下で3時間攪拌
した。反応混合物を水中にあけジクロロメタンで抽出し
た。2規定塩酸、5%水酸化ナトリウム水溶液、飽和食
塩水で順次洗浄し無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶
媒留去後の粗結晶を石油エーテルで洗浄し、(4−クロ
ロフェニル)(4−ネオペンチルフェニル)メタノン
(20.9g)を得た。
【0093】融点 81−82℃ 生物試験例 ハスモンヨトウ幼虫に対する試験 供試薬剤の調製方法: 溶剤:キシロール3重量部 乳化剤:ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル
1重量部 適当な活性化合物の調合物を作るために、活性化合物1
重量部を前記量の乳化剤を含有する前記量の溶剤と混合
し、その混合物を水で所定濃度まで稀釈した。
【0094】試験方法:キャベツの葉を活性化合物の所
定濃度の水溶液に浸漬し、薬液の風乾後、直径9cmの
シャーレに入れてハスモンヨトウ3令幼虫を10頭放
ち、25℃の定温室に置き、7日後に死虫数を調べ殺虫
率を算出した。試験は2連で行い殺虫率はその平均であ
る。
【0095】結果:供試例として化合物番号1〜6は濃
度500ppmで100%の殺虫率を示した。
【0096】
【発明の効果】本発明の新規ベンゾフェノンヒドラゾン
誘導体は、上記生物試験例に示したように優れた殺虫活
性を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渋谷 克彦 栃木県河内郡南河内町緑6−14−4 (72)発明者 阿部 剛久 栃木県小山市横倉新田272−1

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式: 【化1】 式中、Xはハロゲンを示し、R1およびR2はそれぞれ独立
    して水素又は置換されていてもよいC1-4アルキルを示
    し、R3は置換されていてもよいC1-6アルキル又はC3-8
    クロアルキルを示し、そしてR1、R2及びR3の炭素数の合
    計は3以上であり、R4は水素、COR6又はCO2R6を示し、R
    5は水素、置換されていてもよいアルキル、COR6又はCO2
    R6を示し、そして、R6は水素、置換されていてもよいア
    ルキル又は置換されていてもよいフェニルを示す、で表
    わされるベンゾフェノンヒドラゾン誘導体およびその幾
    何異性体混合物。
  2. 【請求項2】 Xがフッ素、塩素または臭素を示し、R1
    が水素又はC1-4アルキルを示し、R2が水素又はC1-4アル
    キルを示し、R3がハロゲン置換されてもよいC1-4アルキ
    ル又はC3-6シクロアルキルを示し、そして、R1、R2及び
    R3の炭素数の合計は3以上であり、R4が水素、基COR6
    は基CO2R6を示し、R5が水素、C1-4アルキル、C1-4アル
    コキシ-C1-4アルキル基、基COR6又は基CO2R6を示し、そ
    して、R6が水素、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル又は
    ハロゲンによって置換されていてもよいフェニルを示す
    請求項1記載の化合物又はその幾何異性体混合物。
  3. 【請求項3】 Xが塩素または臭素を示し、R1およびR2
    が水素を示し、R3がC3-4分岐状アルキルを示し、R4が水
    素、基COR6又は基CO2R6を示し、R5が水素、C1-4アルキ
    ル、C1-3アルコキシ-C1-3アルキル基、COR6又は基CO2R6
    を示し、そして、R6が水素、C1-4アルキル、C1-4ハロア
    ルキル又はハロゲンによって置換されていてもよいフェ
    ニルを示す請求項1記載の化合物又はその幾何異性体混
    合物。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の化合物を有効成分として
    含有する農薬。
JP21269897A 1997-07-24 1997-07-24 ベンゾフエノンヒドラゾン誘導体及び殺虫剤 Pending JPH1135541A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100387572C (zh) * 2006-06-09 2008-05-14 浙江工业大学 一种二苯甲酮腙的合成方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN100387572C (zh) * 2006-06-09 2008-05-14 浙江工业大学 一种二苯甲酮腙的合成方法

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