JPS6336325B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPS6336325B2 JPS6336325B2 JP3053581A JP3053581A JPS6336325B2 JP S6336325 B2 JPS6336325 B2 JP S6336325B2 JP 3053581 A JP3053581 A JP 3053581A JP 3053581 A JP3053581 A JP 3053581A JP S6336325 B2 JPS6336325 B2 JP S6336325B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polymerization
- propylene
- ethylene
- weight
- autoclave
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Polymerization Catalysts (AREA)
- Graft Or Block Polymers (AREA)
- Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)
Description
本発明は耐衝撃性、剛性等のすぐれた物性を有
するプロピレン―エチレンブロツク共重合体の製
造方法に関し、さらに詳しくは高活性、高立体規
則性触媒を用い、全重合量の60〜95重量%を塊状
重合法で連続的に重合し、さらに全重合量の40〜
5重量%を回分的に重合することにより、すぐれ
た物性を有するプロピレン―エチレンブロツク共
重合体を効果よく製造する方法に関する。 チーグラー及びナツタらによる立体規則性触媒
の発明以来結晶性ポリオレフインはすぐれた剛
性、耐熱性を有し、又その成形品が軽量であるこ
となどすぐれた性質を有する汎用樹脂として近来
その生産量は世界的に増大している。しかしなが
ら結晶性ポリプロピレンは低温で脆いという欠点
を有するため低温で耐衝撃性を要求される用途に
は使用しにくい。この欠点を改良する方法につい
てはすでに多くの研究、開発がなされ、種々の改
良法が提案されている。 中でも工業的に有用な方法としてプロピレンと
他のオレフイン特にエチレンをブロツク共重合す
る方法が、例えば特公昭38−14834、特公昭39−
1836、特公昭39−15535などで提案されている。
しかしながらこれらの方法で製造されたブロツク
コポリマーは結晶性ポリプロピレンと比較して成
形加工品の剛性、透明性が低く、衝撃或いは折り
曲げにより変形させると変形部が白化するなどの
欠点を有する。これらの問題の解決のため3段階
に分けてブロツク共重合を行う方法がたとえば特
公昭44−20621、特公昭47―24593などで提案さ
れ、得られるブロツクコポリマーの物性は非常に
優れたものである。しかしながらこれらの方法で
は比較的低活性の触媒を用い、また不活性溶媒例
えばn―ヘプタン等を用いているため触媒残渣の
除去、不活性溶媒の回収が必要であり、従つて後
処理工程が非常に複雑であり、又不活性溶媒可溶
のポリマーがかなり多く生成するため製造コスト
を大幅に高めている。 一方、実質的に不活性溶媒を使用しない塊状重
合法、気相重合法によりブロツクコポリマーを得
る方法はたとえば特公昭42−17488、特開昭49−
120986、特開昭52−3684等で提案されている。こ
れらの方法では実質的に不活性溶媒を使用しない
ため溶媒の回収工程は省略され重合体の乾燥工程
も大幅に簡略化されているが触媒の活性が低いた
め触媒残渣の除去を必要とする。また塊状重合
法、気相重合法では得られるポリマーの物性に悪
影響を与えまたそれ自身では殆んど価値のない低
分子量、低結晶性重合体の除去が困難なため、得
られた重合体の物性が低下したりまた粘着性のた
め重合体の取扱いが困難となる。 一方、プロピレン―エチレンブロツク共重合体
の単位時間当り、重合槽の単容積当りの生産性を
高めるために連続的に生する方法が望まれる。し
かしながら回分的には良い方法であつても、それ
を連続的方法に適用するには多くの問題がある。
特にブロツク共重合体の製造においては適当な物
性を与えるため、エチレン/プロピレンの反応比
の異なる重合段階をいくつか設ける場合が多く、
従つてその段階の数に等しい数の重合槽を準備す
る必要がある。又何槽かの重合槽を並べて連続し
て各重合槽で重合を行なうとき完全混合槽を備え
た重合槽では各重合槽では触媒の滞留時間がこと
なり従つて触媒当りの重合が分布をもつため連続
的重合法は重合体の物性の面では剛性、耐衝撃性
とも回分的重合法に劣ることになる。 さらにプロピレン自身を溶媒とする塊状重合で
は、エチレン/プロピレンの反応比を後の段階で
より大きくする場合、一般に後の重合槽の圧力が
高くなるため低圧側から高圧側へスラリーを圧送
しなければならず、その装置は高価なものとなる
ばかりか、圧送による発熱量の増大のため重合体
が溶融してライン閉塞トラブルが生じ易い。 本発明の目的は重合時或いは生成したポリマー
の乾燥時等に、ポリマーの装置への付着とか、ポ
リマーの団塊化等の製造上の困難がなく、また触
媒残渣及び低分子量、低結晶性重合体を実質的に
除去することなく、耐衝撃性と高い剛性を有する
プロピレン―エチレンブロツク共重合体を製造す
る方法を提供することにある。 本発明の別の目的は、耐衝撃性と高い剛性等す
ぐれた物性を有するプロピレン―エチレンブロツ
ク共重合体を、少なくとも完全な回分的重合する
場合に比較て物性を実質的に低下させることな
く、重合槽の単位容積当り、単位時間当りの生産
性を高め乍ら製造する方法を提供することにあ
る。 本発明は、立体規則性触媒を用いて、2槽以上
の重合槽を直列に連結し多段階の重合によりプロ
ピレン―エチレンブロツク共重合体を製造する方
法に於て、 (i) 2槽以上直列に連結された重合槽の最初の少
なくとも1槽においてプロピレン単独か又はエ
チレン/プロピレンの反応比が6/94重量比以
下の範囲で65〜85℃で不活性溶媒が実質的に存
在しないプロピレン自身を溶媒とする塊状重合
を連続的に行い、上記連続重合量の割合は全重
合量の60〜95重量%であり、 (ii) 前記直列に連結した重合槽の最終槽ではその
槽での重合量の少なくとも80重量%までエチレ
ン/プロピレンの反応比15/85〜95/5重量比
の範囲で、30〜65℃の温度で不活性溶媒が実質
的に存在しないプロピレン自身を溶媒とする塊
状重合か或いは実質的に液状の重合媒体の存在
しない気相重合を回分的に行うことを特徴とす
るプロピレン―エチレンブロツク共重合体の製
造法に関する。 本発明に用いる高活性な高立体規則性触媒の一
成分は少なくともMg、Ti、Clを含有する固体触
媒であり該固体触媒は種々の方法で得られるが、
例えば本発明者の一部がすでに特開昭54−
103494、特開昭54−116079、特開昭55−102606号
公報等で提案しているような触媒を用いることが
できる。具体的には無水のハロン化マグネシウム
(たとえば塩化マグネシウム)と種々の有機化合
物、例えば芳香族オルソカルボン酸エステル、ア
ルコキシケイ素とハロゲン化炭化水素、オルソカ
ルボン酸エステルとハロゲン化炭化水素、カルボ
ン酸エステルとAlCl3との錯体とアルコールを共
粉砕したものをハロゲン化チタンで熱処理するこ
とにより固体触媒を得ることができる。或いは不
活性溶媒に可溶な有機マグネシウム化合物(グリ
ニヤール試薬を含む)を種々のハロゲン化剤と反
応させることにより不活性溶媒に不溶なMg及び
Clを含有する固体担体を合成し、さらに電子供与
性化合物、ハロゲン化チタンで処理することによ
つても得られる。 次に触媒の1成分である有機アルミニウム化合
物としては、一般式AlRmX3―m(式中:Rは炭
素数1〜12の炭化水素残基、Xはハロゲン原子、
かつ1≦m≦3)で表わされる有機アルミニウム
化合物が好ましく用いられる。例えばトリエチル
アルミニウム、トリ―n―ブチルアルミニウム、
トリインブチルアルミニウム、トリ―n―ヘキシ
ルアルミニウム、ジエチルアルミニウムモノクロ
ライドなどが単独で又は2種以上混合して用いら
れる。 また、少なくとも1個のC―o及び/又はC―
N結合有する炭素数2―20個の化合物としては、
エステル、エーテル、オルソエステル、アルコキ
シケイ素、アミン、アミド、リン酸エステル等が
用いられ、より具体的には安息香酸エチル、トル
イル酸メチル、オルソ安息香酸メチル、テトラエ
トキシシラン、フエニルトリエトキシシラン、ジ
ブチルエーテル、トリエチルアミン、ジエチルア
ニリン、リン酸トリエチル等が好ましく用いられ
る。 本発明で用いる触媒構成する3成分の使用割合
は任意であり、又その適当な範囲は用いる化合物
によつて異なるが一般には固体触媒中のTi1モル
に対して有機アルミニウムは1〜500モルの範囲
でありC―O結合又はC―N結合含有化合物は1
―250モルの範囲である。固体触媒のg当り生成
ポリマーのg数で表わされる触媒活性は4000以上
である。4000未の場合は得られる共重合体の物性
に悪影響を与える触媒残渣が多量に存在すること
になり好ましくない。 本発明の方法においては2槽以上直列に連結さ
れた重合槽の最初の少なくも1槽においてプロピ
レン単独か又はエチレン/プロピレンの反応が
6/94重量比以下の範囲で65〜85℃で不活性溶媒
が実質的に存在しないプロピレン自身を溶媒する
塊状重合が全重合量の60〜95重量%まで連続的に
行われる。このような条件下の塊状重合を行うこ
とにより、かさ比重の大きい粘着性のない重合体
パウダーが得られる。上記塊状重合エチレン/プ
ロピレンの反応比が6/94重量比をこえる割合で
行うと、得られるパウダーのかさ比重が小さく、
又パウダーの粘着性が高いため乾燥時パウダーの
団塊化が起つたり、あるいはプロピレン可溶性の
ポリマーが増加して乾燥工程で配管類の閉塞を生
じたり、更に重合熱の除去が著しく困難になる。 また、上記塊状重合が65℃未の温度で行われる
と立体規則性が低下するため得られるポリマーの
剛性が低下したり、プロピレン可溶性のポリマー
が増加して乾燥時団塊化が起つたりする。又触媒
の活性が低下するため好ましくない。一方、重合
温度が85℃をこえると得られるポリマーのかさ比
重の低下が著しいため、単位容積当りの生産性が
低下するもに、触媒の活性の低下が早くなる。プ
ロピレン単独かエチレン/プロピレンの反応比が
6/94重量比以下の範囲での重合量の割合が全重
合量の60〜95重量%であることは得られるブロツ
クコポリマーの耐衝撃性と剛性バランスよく保つ
ために必要であり、60%未では剛性が著しく低下
し、又95%こえると耐衝撃性が大きく低下する。 プロピレン単独かエチレン/プロピレンの反応
比が6/94重量比以下で重合する段階の一部を回
分重合で行うことももちろん可能であるが、連続
化することにより生産性を上げるためには連続重
合を行う段階をできるだけ多くすることが好まし
い。連続で重合する段階を1槽で行うことはもち
ろん可能であるが、触媒当りの重合量をできるだ
け均一にするため2槽以上直列に重合槽を連結し
て多槽で重合することが好ましい。 次に連続式の塊状重合工程に続いて、直列に連
結した重合槽の最終槽では、その槽での重合量の
少なくとも80重量%まで、エチレン/プロピレン
の反応比15/85〜95/5重量比の範囲で、30〜65
℃、好ましくは45〜55℃の温度で不活性溶媒が実
質的に存在しないプロピレン自身を溶媒とする塊
状重合か、或いは実質的に液状の重合媒体の存在
しない気相重合により回分的に重合が行われる。
エチレン/プロピレンの反応比が15/85〜95/5
重量比の範囲で重合する段階は耐衝撃性のすぐれ
たプロピレン―エチレンブロツクコポリマーを得
るためには必須の工程である。ブロツクコポリマ
ーの耐衝撃性、剛性、透明性あるいは衝撃又は折
りまげによる変形時の変形部が白化しないことな
どの物性バランスよく保つためには、エチレン/
プロピレンの反応比が15/85〜95/5重量比の範
囲での重合をさらに何段階かにわけて行うこが好
ましい。例えば15/85〜60/40重量比で重合する
段階と50/50〜95/5重量比の範囲で重合する段
階の2段階採用すること、又は分子量の異なるポ
リマーを生成させる重合段階をいくつか設けるこ
と又はエチレン/プロピレンの反応比を変えると
同時に分子量調節しながら数段階で重合すること
ができる。 エチレン/プロピレンの反応比が15/85〜95/
5重量比の範囲で回分重合の採用は前述のとおり
物性バランスを良好にするために1個の重合槽で
多段重合を行うことを可能にする。 多段重合をすべて連続式で行うためにはその段
階に等しい数の重合槽を準備する必要があり、経
済的ではない。又エチレン/プロピレンの反応比
が70/30重量比以上のようにエチレンリツチの反
応又は分子量の大きく異なる重合体を生成する反
応をすべて連続式で行う場合理由は明らかではな
いが、生成コポリマー成形するとき、その表面が
ざらざらになり商品価値を著しく損ねるだけでな
く、耐衝撃性が悪化する。 エチレン/プロピレンの反応比15/85〜95/5
重量比の範囲での重合65℃をこえて行うプロピレ
ンに多量のポリマーが溶出するので、常法の過
或いはプロピレン等により向流洗浄等の操作を行
う精製工程において商品としてほとんど価値のな
い低分子量、低結晶性ポリマー多量に副成し、製
品のコストを高めることになる。又、そのまま過
剰の未反応モノマーを蒸発除去して製品をうる場
合には、プロピレンに溶解したポリマーが析出し
てパウダーの表面に付着するためパウダーの粘着
性が増し、団塊化が起る。さらにはポリマーのか
さ比重が大きく低下するため単位容積当りの生産
量が大幅に低下する。 一方、30℃未満の温度で重合を行うには、通常
の冷却用水では重合熱の除去が困難であるので、
特別の冷却用設備を必要とし、さらには重合活性
が大幅に低下する。 本発明の方法を用いることにより耐衝撃性と剛
性の優れたポリマーが製造上の困難がなく高い生
産性もつて得られ、工業的に非常に有意義であ
る。 以下に実施例により本発明をさらに詳しく説明
する。なお実施例において メルトフローインデツクス ASTM D1238 (以下MIと略記) 曲げ剛性度 ASTM D747―63 アイゾツト(ノツチ付) ASTM D256―56 デユポン JIS K6718 に基づいてMIは230℃、荷重2.16Kgの条件で、曲
げ剛性度は20℃の条件で、またアイゾツト及びデ
ユポン衝撃強度は20℃及び−10℃の条件下でそれ
ぞれ測定した。アイソタクチツクインデツクス
(以下IIと略記)は 沸騰n―ヘプタン抽出残/全ポリマー(%) として算出された。 実施例 1 (i) 固体触媒成分の調製 直径12mmの鋼9Kgの入つた内容積4の粉砕
用ポツト4個装備した振動ミルを用意する。各
ポツトに窒素雰囲気中で塩化マグネシウム300
g、テトラエトキシシラン60ml及びα、α、
α、―トリクロロトルエン45mlを加え、40時間
粉砕した。内容積50のオートクレーブに上記
粉砕物3Kg、四塩化チタン20を加えて80℃で
2時間撹拌した後、デカンテーシヨンによつて
上澄液を除き、次にn―ヘプタン35を加え80
℃で15分間撹拌ののちデカンテーシヨンで上澄
液を除く洗浄操作を7回繰返した後、さらにn
―ヘプタン20を追加して固体触媒スラリーと
した。固体触媒スラリーの一部をサンプリング
しn―ヘプタンを蒸発させ分析したところ固体
触媒中に1,4重量%のTiを含有していた。 (ii) 重 合 第1図に示された重合装置を用いて重合が行
われる。 充分に乾燥し窒素で置換した内容積50のオ
ートクレープにn―ヘプタン30、上記固体触
媒50g、ジエチルアルミニウムクロライド240
ml、p―トルイル酸メチル140mlを入れ25℃で
撹拌した。この混合物を触媒スラリー混合物と
する。 充分に乾燥し窒素で置換しさらにプロピレン
ガスで置換した内容積300のオートクレーブ
Aにプロピレン60Kg装入し、固体触媒として1
g/hの速度で上記触媒スラリー混合物を、又
トリエチルアルミニウムを4ml/h、液体プロ
ピレンを30Kg/hの速度で連続的に別々のフイ
ード口から供給し、オートクレーブ下部からポ
リプロピレンスラリー30Kg/hで連続的に系外
に抜き出しながら75℃で重合を開始した。この
時、気相の水素濃度は6.5vol%になるように装
入した。重合開始後6時間経過し重合が安定し
たところで少量のスラリーを系外に抜き出し、
パウダーの物性を測定し、下部から連続的に抜
き出しているスラリーを、充分に乾燥し窒素で
置換しさらにプロピレンガスで置換した内容積
200のオートクレーブBに装入した。この時、
スラリーの抜き出しは180Kg/hで5分間抜き出
した。200のオートクレーブBに移液後、の
移液までオートクレーブAからはスラリーは排
出しないでオートクレーブAに対するプロピレ
ン、触媒スラリー混合物、トリエチルアルミニ
ウムの装入量は一定としておく。したがつてオ
ートクレーブAのプロピレンスラリー量は47.5
Kg〜60Kgの間で変動することとなる。 連続重合槽は平均滞留時間 (重合槽中のスラリー量/1時間当りの装入又は排出ス
ラリー量) 2時間で運転されているが、回分重合を開始す
る際には短時間で回分重合槽へスラリーを一気
に排出するため連続重合槽のスラリー量が減少
し(装入は30Kg/h、排出は180Kg/hである)、
回分重合槽へのスラリーの排出終了時までは
47.5Kgのスラリー量となる。回分重合槽での重
合中は、連続重合槽でのスラリーの排出がない
ので47.5Kgからのスラリーの排出までの25分間
で60Kgまでスラリー量が増加することになり、
次の回分重合槽への排出が上記と同様に繰り返
される。 一方、オートクレーブBでは、気相部をパー
ジしながら液状のプロピレン5Kgを圧入し、内
温を50℃にすると同時に水素濃度を0.3vol%と
した。さらにエチレン及び水素を装入し気相部
の水素濃度を0.60vol%、エチレンの濃度を35.0
モル%として7.5分間50℃で重合した。さらに
エチレンを一括して添加し水素濃度0.55vol%、
エチレン濃度40.0モル%で1.5分間重合後、あ
らかじめ乾燥し窒素で置換しさらにプロピレン
で置換し、液状プロピレン10Kg、イソプロパノ
ール50mlを入れた内容積200のオートクレー
ブCに一気に圧送し、触媒を失活した。 オートクレーブBは液状のプロピレンで内部
を洗浄し、これをオートクレーブCに排出した
後、約3Kg/cm2―ゲージで次のスラリー受け入
れまで放置した。一方オートクレーブCのスラ
リーは、フラツシユタンクDに圧送し、さらに
ホツパーEを経てパウダーとして取り出した。
オートクレーブCは排出後は、液状プロピレン
10Kg、イソプロパノール50mlを入れ次の受入れ
まで待機する。以上の操作を繰り返すことによ
り回分的に共重合を行う。オートクレーブBで
の操作は、スラリー受入れから次回の受け入れ
準備完了まで約25分要した。スラリーの受け入
れは30分ごとに行うことにより、オートクレー
ブBでの操作を、50回繰り返し25時間の重合を
行い、製品として約250Kgのプロピレンエチレ
ンブロツクコポリマーを得た。25時間の運転の
間、配管の閉塞等異常はまつたくなく運転が可
能であつた。製品中のTi含量より固体触媒当
りの重合量を求めると、11800g/g固体触媒で
あつた。 得られたブロツクコポリマーは60℃、100mm
Hgで10時間さらに乾燥し、通常の添加剤を加
えて造粒し物性を測定した。結果は表2に示
す。 第2図はエチレン/プロピレン反応比(重量
比)とエチレン分圧(気圧)との関係を示す。50
℃において実施例1の触媒を用いてモデル実験を
行なつた結果を示す。このグラフにより第1表に
おける回分重合の各段階のエチレン濃度に対応す
るエチレン/プロピレン反応比が推定される。 実施例 2 実施例1の(i)で得た触媒を用いて、水素濃度及
びエチレンの濃度を表1に示すように変更した他
は実施例1と同様に重合した。25時間の重合中何
ら異常なく重合が可能であつた。 実施例 5 TiCl3、1/3AlCl3粉砕物〔東邦チタン社製
AA型触媒(TAC)〕と2g/h、ジエチルアルミ
ニウムクロライド8ml/h、プロピレンを15Kg/h
で装入し70℃で表1に示す水素濃度、エチレン濃
度で又回分重合のサイクルは60mmで各段階の重合
時間は表1に示す条件でその他は実施例1と同様
に重合を行つた。回分重合を3回実施したところ
でホツパーFから、パウダーが出なくなつたので
フラツシユタンクE、及びホツパーFをn―ヘプ
タンで洗浄しポリマーをスラリで排出後、さらに
重合を続けたが、さらに回分重合を2回行つたと
ころで再びパウダーが出なくなつたので重合を停
止した。この間にパウダーとして取り出されたポ
リマーを実施例1と同様に処理し物性を測定し、
又パウダー中のTi含量から固体触媒当りの重合
活性を推定した。なお、造粒されたペレツトは黄
色に着色していた。 実施例 6 オートクレーブAでの重合温度を50℃とし、プ
ロピレンの装入量を17Kg/hとし、水素濃度、エ
チレン濃度等は表1に示すようにした他は実施例
1と同様に重合した。回分重合を5回実施したと
ころでホツパーFからパウダーが出なくなつたの
で重合を停止した。この間に得られたパウダーを
実施例1と同様に処理し物性を測定し、又パウダ
ー中のTi含量から固体触媒当りの重合活性を推
定した。 実施例 7 オートクレーブBでの重合を70℃で行い、水素
濃度、エチレン濃度等は表1に示す条件で実施例
1と同様に重合を行つた。回分重合を4回実施し
たところでポツパーFからパウダーが出なくなつ
たので重合を停止した。得られたパウダーを実施
例1と同様に処理し物性を測定した。 実施例 3 オートクレーブAとオートクレーブBの間にさ
らに内容積300のオートクレーブGを配設した
重合装置を用いる。オートクレーブGにはオート
クレーブAでの重合開始時にトリエチルアルミニ
ウムを1.5ml/h及びプロピレン60Kgを装入しさら
にオートクレーブAからポリプロピレンスラリー
を30Kg/hで連続的に装入すると同時にトリエチ
ルアルミニウムを3.0ml/h装入し、実施例1での
オートクレーブAからオートクレーブBへのオラ
リー排出と同様にオートクレーブGからオートク
レーブBへの操作を行つた他は、実施例1と同様
に重合を行つた。25時間の連続重合がまつたく異
常なく行うことができ、かつ製品の物性は良好で
あつた。なお、オートクレーブAからGへのスラ
リーの排出は、通常のスラリーポンプを用いて圧
送した。 実施例 4 オートクレーブAの前に30のオートクレーブ
Hを連結し、オートクレーブHにプロピレン5Kg
装入し、実施例1で用いた触媒スラリー混合物を
固体触媒として1g/hの速度で、トリエチルア
ルミニウムを0.8ml/hで、液体プロピレンを29.2
Kg/hの速度で連続的に別々のフイード口から装
入し、オートクレーブHからプロピレン60Kgを装
入したオートクレーブAにスラリーを29.2Kg/hで
送り、又オートクレーブAにはさらにプロピレン
0.8Kg/h、エチレン160g/h、トリエチルアルミニ
ウム4ml/hをフイードし、表1に示す条件で連
続重合を行いさらに、実施例1と同様にオートク
レーブAからオートクレーブBへスラリーを送り
込んで表1に示す条件で回分的に重合した。20時
間の重合中、何ら異常なく重合が可能であつた。 剛性及び耐衝撃性が若干低下しているが、透明
性の極めてすぐれたものであつた。1mmの厚みの
プレスシートの光線透過率を測定すると実施例1
の共重合体では70%以下であつたのに比較して82
%であつた。
するプロピレン―エチレンブロツク共重合体の製
造方法に関し、さらに詳しくは高活性、高立体規
則性触媒を用い、全重合量の60〜95重量%を塊状
重合法で連続的に重合し、さらに全重合量の40〜
5重量%を回分的に重合することにより、すぐれ
た物性を有するプロピレン―エチレンブロツク共
重合体を効果よく製造する方法に関する。 チーグラー及びナツタらによる立体規則性触媒
の発明以来結晶性ポリオレフインはすぐれた剛
性、耐熱性を有し、又その成形品が軽量であるこ
となどすぐれた性質を有する汎用樹脂として近来
その生産量は世界的に増大している。しかしなが
ら結晶性ポリプロピレンは低温で脆いという欠点
を有するため低温で耐衝撃性を要求される用途に
は使用しにくい。この欠点を改良する方法につい
てはすでに多くの研究、開発がなされ、種々の改
良法が提案されている。 中でも工業的に有用な方法としてプロピレンと
他のオレフイン特にエチレンをブロツク共重合す
る方法が、例えば特公昭38−14834、特公昭39−
1836、特公昭39−15535などで提案されている。
しかしながらこれらの方法で製造されたブロツク
コポリマーは結晶性ポリプロピレンと比較して成
形加工品の剛性、透明性が低く、衝撃或いは折り
曲げにより変形させると変形部が白化するなどの
欠点を有する。これらの問題の解決のため3段階
に分けてブロツク共重合を行う方法がたとえば特
公昭44−20621、特公昭47―24593などで提案さ
れ、得られるブロツクコポリマーの物性は非常に
優れたものである。しかしながらこれらの方法で
は比較的低活性の触媒を用い、また不活性溶媒例
えばn―ヘプタン等を用いているため触媒残渣の
除去、不活性溶媒の回収が必要であり、従つて後
処理工程が非常に複雑であり、又不活性溶媒可溶
のポリマーがかなり多く生成するため製造コスト
を大幅に高めている。 一方、実質的に不活性溶媒を使用しない塊状重
合法、気相重合法によりブロツクコポリマーを得
る方法はたとえば特公昭42−17488、特開昭49−
120986、特開昭52−3684等で提案されている。こ
れらの方法では実質的に不活性溶媒を使用しない
ため溶媒の回収工程は省略され重合体の乾燥工程
も大幅に簡略化されているが触媒の活性が低いた
め触媒残渣の除去を必要とする。また塊状重合
法、気相重合法では得られるポリマーの物性に悪
影響を与えまたそれ自身では殆んど価値のない低
分子量、低結晶性重合体の除去が困難なため、得
られた重合体の物性が低下したりまた粘着性のた
め重合体の取扱いが困難となる。 一方、プロピレン―エチレンブロツク共重合体
の単位時間当り、重合槽の単容積当りの生産性を
高めるために連続的に生する方法が望まれる。し
かしながら回分的には良い方法であつても、それ
を連続的方法に適用するには多くの問題がある。
特にブロツク共重合体の製造においては適当な物
性を与えるため、エチレン/プロピレンの反応比
の異なる重合段階をいくつか設ける場合が多く、
従つてその段階の数に等しい数の重合槽を準備す
る必要がある。又何槽かの重合槽を並べて連続し
て各重合槽で重合を行なうとき完全混合槽を備え
た重合槽では各重合槽では触媒の滞留時間がこと
なり従つて触媒当りの重合が分布をもつため連続
的重合法は重合体の物性の面では剛性、耐衝撃性
とも回分的重合法に劣ることになる。 さらにプロピレン自身を溶媒とする塊状重合で
は、エチレン/プロピレンの反応比を後の段階で
より大きくする場合、一般に後の重合槽の圧力が
高くなるため低圧側から高圧側へスラリーを圧送
しなければならず、その装置は高価なものとなる
ばかりか、圧送による発熱量の増大のため重合体
が溶融してライン閉塞トラブルが生じ易い。 本発明の目的は重合時或いは生成したポリマー
の乾燥時等に、ポリマーの装置への付着とか、ポ
リマーの団塊化等の製造上の困難がなく、また触
媒残渣及び低分子量、低結晶性重合体を実質的に
除去することなく、耐衝撃性と高い剛性を有する
プロピレン―エチレンブロツク共重合体を製造す
る方法を提供することにある。 本発明の別の目的は、耐衝撃性と高い剛性等す
ぐれた物性を有するプロピレン―エチレンブロツ
ク共重合体を、少なくとも完全な回分的重合する
場合に比較て物性を実質的に低下させることな
く、重合槽の単位容積当り、単位時間当りの生産
性を高め乍ら製造する方法を提供することにあ
る。 本発明は、立体規則性触媒を用いて、2槽以上
の重合槽を直列に連結し多段階の重合によりプロ
ピレン―エチレンブロツク共重合体を製造する方
法に於て、 (i) 2槽以上直列に連結された重合槽の最初の少
なくとも1槽においてプロピレン単独か又はエ
チレン/プロピレンの反応比が6/94重量比以
下の範囲で65〜85℃で不活性溶媒が実質的に存
在しないプロピレン自身を溶媒とする塊状重合
を連続的に行い、上記連続重合量の割合は全重
合量の60〜95重量%であり、 (ii) 前記直列に連結した重合槽の最終槽ではその
槽での重合量の少なくとも80重量%までエチレ
ン/プロピレンの反応比15/85〜95/5重量比
の範囲で、30〜65℃の温度で不活性溶媒が実質
的に存在しないプロピレン自身を溶媒とする塊
状重合か或いは実質的に液状の重合媒体の存在
しない気相重合を回分的に行うことを特徴とす
るプロピレン―エチレンブロツク共重合体の製
造法に関する。 本発明に用いる高活性な高立体規則性触媒の一
成分は少なくともMg、Ti、Clを含有する固体触
媒であり該固体触媒は種々の方法で得られるが、
例えば本発明者の一部がすでに特開昭54−
103494、特開昭54−116079、特開昭55−102606号
公報等で提案しているような触媒を用いることが
できる。具体的には無水のハロン化マグネシウム
(たとえば塩化マグネシウム)と種々の有機化合
物、例えば芳香族オルソカルボン酸エステル、ア
ルコキシケイ素とハロゲン化炭化水素、オルソカ
ルボン酸エステルとハロゲン化炭化水素、カルボ
ン酸エステルとAlCl3との錯体とアルコールを共
粉砕したものをハロゲン化チタンで熱処理するこ
とにより固体触媒を得ることができる。或いは不
活性溶媒に可溶な有機マグネシウム化合物(グリ
ニヤール試薬を含む)を種々のハロゲン化剤と反
応させることにより不活性溶媒に不溶なMg及び
Clを含有する固体担体を合成し、さらに電子供与
性化合物、ハロゲン化チタンで処理することによ
つても得られる。 次に触媒の1成分である有機アルミニウム化合
物としては、一般式AlRmX3―m(式中:Rは炭
素数1〜12の炭化水素残基、Xはハロゲン原子、
かつ1≦m≦3)で表わされる有機アルミニウム
化合物が好ましく用いられる。例えばトリエチル
アルミニウム、トリ―n―ブチルアルミニウム、
トリインブチルアルミニウム、トリ―n―ヘキシ
ルアルミニウム、ジエチルアルミニウムモノクロ
ライドなどが単独で又は2種以上混合して用いら
れる。 また、少なくとも1個のC―o及び/又はC―
N結合有する炭素数2―20個の化合物としては、
エステル、エーテル、オルソエステル、アルコキ
シケイ素、アミン、アミド、リン酸エステル等が
用いられ、より具体的には安息香酸エチル、トル
イル酸メチル、オルソ安息香酸メチル、テトラエ
トキシシラン、フエニルトリエトキシシラン、ジ
ブチルエーテル、トリエチルアミン、ジエチルア
ニリン、リン酸トリエチル等が好ましく用いられ
る。 本発明で用いる触媒構成する3成分の使用割合
は任意であり、又その適当な範囲は用いる化合物
によつて異なるが一般には固体触媒中のTi1モル
に対して有機アルミニウムは1〜500モルの範囲
でありC―O結合又はC―N結合含有化合物は1
―250モルの範囲である。固体触媒のg当り生成
ポリマーのg数で表わされる触媒活性は4000以上
である。4000未の場合は得られる共重合体の物性
に悪影響を与える触媒残渣が多量に存在すること
になり好ましくない。 本発明の方法においては2槽以上直列に連結さ
れた重合槽の最初の少なくも1槽においてプロピ
レン単独か又はエチレン/プロピレンの反応が
6/94重量比以下の範囲で65〜85℃で不活性溶媒
が実質的に存在しないプロピレン自身を溶媒する
塊状重合が全重合量の60〜95重量%まで連続的に
行われる。このような条件下の塊状重合を行うこ
とにより、かさ比重の大きい粘着性のない重合体
パウダーが得られる。上記塊状重合エチレン/プ
ロピレンの反応比が6/94重量比をこえる割合で
行うと、得られるパウダーのかさ比重が小さく、
又パウダーの粘着性が高いため乾燥時パウダーの
団塊化が起つたり、あるいはプロピレン可溶性の
ポリマーが増加して乾燥工程で配管類の閉塞を生
じたり、更に重合熱の除去が著しく困難になる。 また、上記塊状重合が65℃未の温度で行われる
と立体規則性が低下するため得られるポリマーの
剛性が低下したり、プロピレン可溶性のポリマー
が増加して乾燥時団塊化が起つたりする。又触媒
の活性が低下するため好ましくない。一方、重合
温度が85℃をこえると得られるポリマーのかさ比
重の低下が著しいため、単位容積当りの生産性が
低下するもに、触媒の活性の低下が早くなる。プ
ロピレン単独かエチレン/プロピレンの反応比が
6/94重量比以下の範囲での重合量の割合が全重
合量の60〜95重量%であることは得られるブロツ
クコポリマーの耐衝撃性と剛性バランスよく保つ
ために必要であり、60%未では剛性が著しく低下
し、又95%こえると耐衝撃性が大きく低下する。 プロピレン単独かエチレン/プロピレンの反応
比が6/94重量比以下で重合する段階の一部を回
分重合で行うことももちろん可能であるが、連続
化することにより生産性を上げるためには連続重
合を行う段階をできるだけ多くすることが好まし
い。連続で重合する段階を1槽で行うことはもち
ろん可能であるが、触媒当りの重合量をできるだ
け均一にするため2槽以上直列に重合槽を連結し
て多槽で重合することが好ましい。 次に連続式の塊状重合工程に続いて、直列に連
結した重合槽の最終槽では、その槽での重合量の
少なくとも80重量%まで、エチレン/プロピレン
の反応比15/85〜95/5重量比の範囲で、30〜65
℃、好ましくは45〜55℃の温度で不活性溶媒が実
質的に存在しないプロピレン自身を溶媒とする塊
状重合か、或いは実質的に液状の重合媒体の存在
しない気相重合により回分的に重合が行われる。
エチレン/プロピレンの反応比が15/85〜95/5
重量比の範囲で重合する段階は耐衝撃性のすぐれ
たプロピレン―エチレンブロツクコポリマーを得
るためには必須の工程である。ブロツクコポリマ
ーの耐衝撃性、剛性、透明性あるいは衝撃又は折
りまげによる変形時の変形部が白化しないことな
どの物性バランスよく保つためには、エチレン/
プロピレンの反応比が15/85〜95/5重量比の範
囲での重合をさらに何段階かにわけて行うこが好
ましい。例えば15/85〜60/40重量比で重合する
段階と50/50〜95/5重量比の範囲で重合する段
階の2段階採用すること、又は分子量の異なるポ
リマーを生成させる重合段階をいくつか設けるこ
と又はエチレン/プロピレンの反応比を変えると
同時に分子量調節しながら数段階で重合すること
ができる。 エチレン/プロピレンの反応比が15/85〜95/
5重量比の範囲で回分重合の採用は前述のとおり
物性バランスを良好にするために1個の重合槽で
多段重合を行うことを可能にする。 多段重合をすべて連続式で行うためにはその段
階に等しい数の重合槽を準備する必要があり、経
済的ではない。又エチレン/プロピレンの反応比
が70/30重量比以上のようにエチレンリツチの反
応又は分子量の大きく異なる重合体を生成する反
応をすべて連続式で行う場合理由は明らかではな
いが、生成コポリマー成形するとき、その表面が
ざらざらになり商品価値を著しく損ねるだけでな
く、耐衝撃性が悪化する。 エチレン/プロピレンの反応比15/85〜95/5
重量比の範囲での重合65℃をこえて行うプロピレ
ンに多量のポリマーが溶出するので、常法の過
或いはプロピレン等により向流洗浄等の操作を行
う精製工程において商品としてほとんど価値のな
い低分子量、低結晶性ポリマー多量に副成し、製
品のコストを高めることになる。又、そのまま過
剰の未反応モノマーを蒸発除去して製品をうる場
合には、プロピレンに溶解したポリマーが析出し
てパウダーの表面に付着するためパウダーの粘着
性が増し、団塊化が起る。さらにはポリマーのか
さ比重が大きく低下するため単位容積当りの生産
量が大幅に低下する。 一方、30℃未満の温度で重合を行うには、通常
の冷却用水では重合熱の除去が困難であるので、
特別の冷却用設備を必要とし、さらには重合活性
が大幅に低下する。 本発明の方法を用いることにより耐衝撃性と剛
性の優れたポリマーが製造上の困難がなく高い生
産性もつて得られ、工業的に非常に有意義であ
る。 以下に実施例により本発明をさらに詳しく説明
する。なお実施例において メルトフローインデツクス ASTM D1238 (以下MIと略記) 曲げ剛性度 ASTM D747―63 アイゾツト(ノツチ付) ASTM D256―56 デユポン JIS K6718 に基づいてMIは230℃、荷重2.16Kgの条件で、曲
げ剛性度は20℃の条件で、またアイゾツト及びデ
ユポン衝撃強度は20℃及び−10℃の条件下でそれ
ぞれ測定した。アイソタクチツクインデツクス
(以下IIと略記)は 沸騰n―ヘプタン抽出残/全ポリマー(%) として算出された。 実施例 1 (i) 固体触媒成分の調製 直径12mmの鋼9Kgの入つた内容積4の粉砕
用ポツト4個装備した振動ミルを用意する。各
ポツトに窒素雰囲気中で塩化マグネシウム300
g、テトラエトキシシラン60ml及びα、α、
α、―トリクロロトルエン45mlを加え、40時間
粉砕した。内容積50のオートクレーブに上記
粉砕物3Kg、四塩化チタン20を加えて80℃で
2時間撹拌した後、デカンテーシヨンによつて
上澄液を除き、次にn―ヘプタン35を加え80
℃で15分間撹拌ののちデカンテーシヨンで上澄
液を除く洗浄操作を7回繰返した後、さらにn
―ヘプタン20を追加して固体触媒スラリーと
した。固体触媒スラリーの一部をサンプリング
しn―ヘプタンを蒸発させ分析したところ固体
触媒中に1,4重量%のTiを含有していた。 (ii) 重 合 第1図に示された重合装置を用いて重合が行
われる。 充分に乾燥し窒素で置換した内容積50のオ
ートクレープにn―ヘプタン30、上記固体触
媒50g、ジエチルアルミニウムクロライド240
ml、p―トルイル酸メチル140mlを入れ25℃で
撹拌した。この混合物を触媒スラリー混合物と
する。 充分に乾燥し窒素で置換しさらにプロピレン
ガスで置換した内容積300のオートクレーブ
Aにプロピレン60Kg装入し、固体触媒として1
g/hの速度で上記触媒スラリー混合物を、又
トリエチルアルミニウムを4ml/h、液体プロ
ピレンを30Kg/hの速度で連続的に別々のフイ
ード口から供給し、オートクレーブ下部からポ
リプロピレンスラリー30Kg/hで連続的に系外
に抜き出しながら75℃で重合を開始した。この
時、気相の水素濃度は6.5vol%になるように装
入した。重合開始後6時間経過し重合が安定し
たところで少量のスラリーを系外に抜き出し、
パウダーの物性を測定し、下部から連続的に抜
き出しているスラリーを、充分に乾燥し窒素で
置換しさらにプロピレンガスで置換した内容積
200のオートクレーブBに装入した。この時、
スラリーの抜き出しは180Kg/hで5分間抜き出
した。200のオートクレーブBに移液後、の
移液までオートクレーブAからはスラリーは排
出しないでオートクレーブAに対するプロピレ
ン、触媒スラリー混合物、トリエチルアルミニ
ウムの装入量は一定としておく。したがつてオ
ートクレーブAのプロピレンスラリー量は47.5
Kg〜60Kgの間で変動することとなる。 連続重合槽は平均滞留時間 (重合槽中のスラリー量/1時間当りの装入又は排出ス
ラリー量) 2時間で運転されているが、回分重合を開始す
る際には短時間で回分重合槽へスラリーを一気
に排出するため連続重合槽のスラリー量が減少
し(装入は30Kg/h、排出は180Kg/hである)、
回分重合槽へのスラリーの排出終了時までは
47.5Kgのスラリー量となる。回分重合槽での重
合中は、連続重合槽でのスラリーの排出がない
ので47.5Kgからのスラリーの排出までの25分間
で60Kgまでスラリー量が増加することになり、
次の回分重合槽への排出が上記と同様に繰り返
される。 一方、オートクレーブBでは、気相部をパー
ジしながら液状のプロピレン5Kgを圧入し、内
温を50℃にすると同時に水素濃度を0.3vol%と
した。さらにエチレン及び水素を装入し気相部
の水素濃度を0.60vol%、エチレンの濃度を35.0
モル%として7.5分間50℃で重合した。さらに
エチレンを一括して添加し水素濃度0.55vol%、
エチレン濃度40.0モル%で1.5分間重合後、あ
らかじめ乾燥し窒素で置換しさらにプロピレン
で置換し、液状プロピレン10Kg、イソプロパノ
ール50mlを入れた内容積200のオートクレー
ブCに一気に圧送し、触媒を失活した。 オートクレーブBは液状のプロピレンで内部
を洗浄し、これをオートクレーブCに排出した
後、約3Kg/cm2―ゲージで次のスラリー受け入
れまで放置した。一方オートクレーブCのスラ
リーは、フラツシユタンクDに圧送し、さらに
ホツパーEを経てパウダーとして取り出した。
オートクレーブCは排出後は、液状プロピレン
10Kg、イソプロパノール50mlを入れ次の受入れ
まで待機する。以上の操作を繰り返すことによ
り回分的に共重合を行う。オートクレーブBで
の操作は、スラリー受入れから次回の受け入れ
準備完了まで約25分要した。スラリーの受け入
れは30分ごとに行うことにより、オートクレー
ブBでの操作を、50回繰り返し25時間の重合を
行い、製品として約250Kgのプロピレンエチレ
ンブロツクコポリマーを得た。25時間の運転の
間、配管の閉塞等異常はまつたくなく運転が可
能であつた。製品中のTi含量より固体触媒当
りの重合量を求めると、11800g/g固体触媒で
あつた。 得られたブロツクコポリマーは60℃、100mm
Hgで10時間さらに乾燥し、通常の添加剤を加
えて造粒し物性を測定した。結果は表2に示
す。 第2図はエチレン/プロピレン反応比(重量
比)とエチレン分圧(気圧)との関係を示す。50
℃において実施例1の触媒を用いてモデル実験を
行なつた結果を示す。このグラフにより第1表に
おける回分重合の各段階のエチレン濃度に対応す
るエチレン/プロピレン反応比が推定される。 実施例 2 実施例1の(i)で得た触媒を用いて、水素濃度及
びエチレンの濃度を表1に示すように変更した他
は実施例1と同様に重合した。25時間の重合中何
ら異常なく重合が可能であつた。 実施例 5 TiCl3、1/3AlCl3粉砕物〔東邦チタン社製
AA型触媒(TAC)〕と2g/h、ジエチルアルミ
ニウムクロライド8ml/h、プロピレンを15Kg/h
で装入し70℃で表1に示す水素濃度、エチレン濃
度で又回分重合のサイクルは60mmで各段階の重合
時間は表1に示す条件でその他は実施例1と同様
に重合を行つた。回分重合を3回実施したところ
でホツパーFから、パウダーが出なくなつたので
フラツシユタンクE、及びホツパーFをn―ヘプ
タンで洗浄しポリマーをスラリで排出後、さらに
重合を続けたが、さらに回分重合を2回行つたと
ころで再びパウダーが出なくなつたので重合を停
止した。この間にパウダーとして取り出されたポ
リマーを実施例1と同様に処理し物性を測定し、
又パウダー中のTi含量から固体触媒当りの重合
活性を推定した。なお、造粒されたペレツトは黄
色に着色していた。 実施例 6 オートクレーブAでの重合温度を50℃とし、プ
ロピレンの装入量を17Kg/hとし、水素濃度、エ
チレン濃度等は表1に示すようにした他は実施例
1と同様に重合した。回分重合を5回実施したと
ころでホツパーFからパウダーが出なくなつたの
で重合を停止した。この間に得られたパウダーを
実施例1と同様に処理し物性を測定し、又パウダ
ー中のTi含量から固体触媒当りの重合活性を推
定した。 実施例 7 オートクレーブBでの重合を70℃で行い、水素
濃度、エチレン濃度等は表1に示す条件で実施例
1と同様に重合を行つた。回分重合を4回実施し
たところでポツパーFからパウダーが出なくなつ
たので重合を停止した。得られたパウダーを実施
例1と同様に処理し物性を測定した。 実施例 3 オートクレーブAとオートクレーブBの間にさ
らに内容積300のオートクレーブGを配設した
重合装置を用いる。オートクレーブGにはオート
クレーブAでの重合開始時にトリエチルアルミニ
ウムを1.5ml/h及びプロピレン60Kgを装入しさら
にオートクレーブAからポリプロピレンスラリー
を30Kg/hで連続的に装入すると同時にトリエチ
ルアルミニウムを3.0ml/h装入し、実施例1での
オートクレーブAからオートクレーブBへのオラ
リー排出と同様にオートクレーブGからオートク
レーブBへの操作を行つた他は、実施例1と同様
に重合を行つた。25時間の連続重合がまつたく異
常なく行うことができ、かつ製品の物性は良好で
あつた。なお、オートクレーブAからGへのスラ
リーの排出は、通常のスラリーポンプを用いて圧
送した。 実施例 4 オートクレーブAの前に30のオートクレーブ
Hを連結し、オートクレーブHにプロピレン5Kg
装入し、実施例1で用いた触媒スラリー混合物を
固体触媒として1g/hの速度で、トリエチルア
ルミニウムを0.8ml/hで、液体プロピレンを29.2
Kg/hの速度で連続的に別々のフイード口から装
入し、オートクレーブHからプロピレン60Kgを装
入したオートクレーブAにスラリーを29.2Kg/hで
送り、又オートクレーブAにはさらにプロピレン
0.8Kg/h、エチレン160g/h、トリエチルアルミニ
ウム4ml/hをフイードし、表1に示す条件で連
続重合を行いさらに、実施例1と同様にオートク
レーブAからオートクレーブBへスラリーを送り
込んで表1に示す条件で回分的に重合した。20時
間の重合中、何ら異常なく重合が可能であつた。 剛性及び耐衝撃性が若干低下しているが、透明
性の極めてすぐれたものであつた。1mmの厚みの
プレスシートの光線透過率を測定すると実施例1
の共重合体では70%以下であつたのに比較して82
%であつた。
【表】
【表】
重合槽中のスラリー量
**)
**)
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 立体規則性触媒を用いて、2槽以上の重合槽
を直列に連結し多段階の重合によりプロピレン―
エチレンブロツク共重合体を製造する方法に於
て、 (i) 2槽以上直列に連結された重合槽の最初の少
なくとも1槽においてプロピレン単独か又はエ
チレン/プロピレンの反応比が6/94重量比以
下の範囲で65〜85℃で不活性溶媒が実質的に存
在しないプロピレン自身を溶媒とする塊状重合
を連続的に行い、上記連続重合量の割合は全重
合量の60〜95重量%であり、 (ii) 前記直列に連結した重合槽の最終載では、そ
の槽での重合量の少なくとも80重量%までエチ
レン/プロピレンの反応比15/85〜95/5重量
比の範囲で、30〜65℃の温度で不活性溶媒が実
質的に存在しないプロピレン自身を溶媒とする
塊状重合か或いは実質的に液状の重合媒体の存
在しない気相重合を回分的に行うことを特徴と
するプロピレン―エチレンブロツク共重合体の
製造法。
Priority Applications (10)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3053581A JPS57145114A (en) | 1981-03-05 | 1981-03-05 | Production of propylene/ethylene block copolymer |
| GB8205476A GB2094319B (en) | 1981-03-05 | 1982-02-24 | Production of propylene block copolymer |
| PT74523A PT74523B (en) | 1981-03-05 | 1982-03-03 | Improved process for the production of a block copolymer of propylene/ethylene |
| CA000397621A CA1180481A (en) | 1981-03-05 | 1982-03-04 | Process for production of propylene-ethylene block copolymer |
| KR8200938A KR850001403B1 (ko) | 1981-03-05 | 1982-03-04 | 프로필렌 블록 공중합체의 제조방법 |
| FR8203581A FR2501214B1 (fr) | 1981-03-05 | 1982-03-04 | Procede de production de copolymere sequence de propylene |
| BR8201135A BR8201135A (pt) | 1981-03-05 | 1982-03-04 | Processo para produzir copolimero em blocos de propileno etileno |
| IT20005/82A IT1150636B (it) | 1981-03-05 | 1982-03-05 | Produzione di copolimero propilenico a blocchi |
| DE19823208010 DE3208010A1 (de) | 1981-03-05 | 1982-03-05 | Herstellung von propylen-blockcopolymeren |
| US07/083,924 US4751265A (en) | 1981-03-05 | 1987-08-03 | Production of propylene block copolymer |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3053581A JPS57145114A (en) | 1981-03-05 | 1981-03-05 | Production of propylene/ethylene block copolymer |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS57145114A JPS57145114A (en) | 1982-09-08 |
| JPS6336325B2 true JPS6336325B2 (ja) | 1988-07-20 |
Family
ID=12306482
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3053581A Granted JPS57145114A (en) | 1981-03-05 | 1981-03-05 | Production of propylene/ethylene block copolymer |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS57145114A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010059262A (ja) * | 2008-09-02 | 2010-03-18 | Sumitomo Chemical Co Ltd | ポリプロピレンの製造方法 |
-
1981
- 1981-03-05 JP JP3053581A patent/JPS57145114A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS57145114A (en) | 1982-09-08 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPS5847402B2 (ja) | 成形用重合体組成物およびその製法 | |
| US4576994A (en) | Process for the preparation of a polypropylene molding composition | |
| US4751265A (en) | Production of propylene block copolymer | |
| JP2005530914A (ja) | α−オレフィンの重合のための液相法 | |
| CN104761814A (zh) | 一种聚烯烃合金的制备方法 | |
| JP3485806B2 (ja) | プロピレン−エチレンブロック共重合体の製造方法 | |
| JPS6150087B2 (ja) | ||
| JPS6336325B2 (ja) | ||
| JPS6336326B2 (ja) | ||
| CN107540949B (zh) | 一种高等规聚丙烯合金及其制备方法 | |
| JPS6036203B2 (ja) | プロピレン−エチレンブロツク共重合体の製造方法 | |
| JPS62174217A (ja) | プロピレンのブロツク共重合体の製造方法 | |
| JPS6138925B2 (ja) | ||
| KR920006449B1 (ko) | 프로필렌의 블록공중합체의 제조방법 | |
| JPS6336327B2 (ja) | ||
| JP3409264B2 (ja) | エチレン−プロピレン共重合体ゴム製造用触媒 | |
| JPS6036206B2 (ja) | プロピレンのブロツク共重合体の製造法 | |
| JPS6036204B2 (ja) | プロピレン−エチレンブロツク共重合体の製造方法 | |
| JPH0244846B2 (ja) | ||
| JPH0317847B2 (ja) | ||
| KR830001194B1 (ko) | 프로필렌 공중합체를 제조하는 방법 | |
| JPH0559926B2 (ja) | ||
| JPH061817A (ja) | プロピレンブロック共重合体の製造方法 | |
| JPH0312086B2 (ja) | ||
| JPS62135509A (ja) | プロピレンのブロツク共重合体の製造方法 |