JPH023413B2 - - Google Patents

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JPH023413B2
JPH023413B2 JP56183683A JP18368381A JPH023413B2 JP H023413 B2 JPH023413 B2 JP H023413B2 JP 56183683 A JP56183683 A JP 56183683A JP 18368381 A JP18368381 A JP 18368381A JP H023413 B2 JPH023413 B2 JP H023413B2
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JP
Japan
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polymerization
polyester
liquid crystalline
acid
terephthalate
Prior art date
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JP56183683A
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JPS5887125A (ja
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Takashi Fujiwara
Toshiaki Matsumoto
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
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  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、液晶性ポリエステルの新規な重合法
に関するものであり、さらに詳しくは、均質性に
優れそれ故に成形性および機械的性質に優れた液
晶性ポリエステルを、極度に重合度の小さいポリ
アルキレンテレフタレートオリゴマーを原料に用
いることにより得られるようにした液晶性ポリエ
ステルの重合法に関するものである。 溶融液晶を形成するポリエステルは公知であ
る。例えば、特開昭49−72393号公報、特開昭50
−43223号公報、特開昭51−8395号公報、特開昭
54−69199号公報、特開昭55−106220号公報、特
公昭55−20008号公報等には、ある温度以上では
流動をもつとともに光学異方性であり、液晶特性
を示すポリエステルが開示されている。そして、
これらの先行文献には、溶融液晶から繊維等を通
常の溶融成形方法によつて成形することも記載さ
れていて、例えば繊維の場合、紡糸したままの状
態で高配向高ヤング率であり、さらに、この繊維
を熱処理することによつて高強度化できる場合の
あることも知られている。 ところで、このような液晶性ポリエステルの分
子設計に当つて、基本的にはパラ結合性の芳香族
基からなる剛直な分子構造にし、これをもとに融
点を下げ成形をしやすくするために、共重合、芳
香族基への置換基の導入、柔軟な成分の部分的導
入などの手段がとられている。そして、成形性を
よくする柔軟な成分の一つとして、アルキレンテ
レフタレートが注目されており、実際特開昭49−
72393号公報、特開昭51−8395号公報、特開昭54
−69199号公報などでは、液晶性ポリエステルの
必須構成成分として導入されている。アルキレン
テレフタレート成分の共重合による導入は、液晶
性ポリエステルの成形性を向上させるほかに、そ
の成形品の強靭さを優れたものにすることや、安
価にできることなどの利点がある。 アルキレンテレフタレートの共重合の仕方とし
て、特開昭49−72393号公報や特開昭51−8395号
公報では、対数粘度0.2以上、その実施例では、
約0.6以上の高重合度のポリアルキレンテレフタ
レートを用いることを、特開昭54−69199号公報
には、同じく対数粘度0.2以上(本発明における
測定法で測定しても0.2以上、本発明における測
定法によると、該公報の測定法に比較して、対数
粘度が1%程度高くなる。)の高重合度のポリア
ルキレンテレフタレートまたはビス(ヒドロキシ
アルキル)テレフタレートを用いることを開示し
ている。しかし、このような方法には、次のよう
な欠点があることが見出された。 まず高重合度のポリアルキレンテレフタレート
を原料として用いると、重合により得られる液晶
性ポリエステルの重合度が大きくなりにくいこ
と、また均質性に欠けて不融性の粒子の含有量が
多くなり成形しづらい、成形物の機械的性質が劣
るなどの幣害を生じることなどである。一方、ビ
ス(ヒドロキシアルキル)テレフタレートを原料
として用いた場合は、特に大量に用いると、最終
生成ポリエステルが液晶性になりにくい傾向をも
つとともに、生成する液晶性ポリエステルの熱安
定性が劣ることなどの欠点をもつている。 本発明者らは、従来技術の欠陥のうち特に生成
ポリエステルの均質性の問題に着目して研究をす
すめる過程で、重合度の非常に小さいポリアルキ
レンテレフタレートオリゴマーを使用することが
有効であることを発見し、さらに研究をつづけ
て、ビス(ヒドロキシアルキル)テレフタレート
を除くポリアルキレンテレフタレートオリゴマー
を使用すれば、意外にも上記した残りの従来技術
の欠陥の全てについても大幅に軽減できることを
見出し、本発明として完成するに到つたものであ
る。 すなわち、本発明は、アルキレンテレフタレー
ト成分を含有する液晶性ポリエステルの重合にお
いて、(1)対数粘度ηinh(60容量のフエノールと40
容量のテトラクロルエタンから成る溶媒100mlに
対し0.50gのポリマーを用いて25℃で測定したも
の)が0.05〜0.18のポリアルキレンテレフタレー
トオリゴマーと、(2)アシルオキシカルボン酸化合
物または/および(3)ジアシルオキシ化合物とジカ
ルボン酸化合物の組合せとを、溶融液晶が生成す
る割合で反応させることを特徴とする液晶性ポリ
エステルの重合法である。 本発明の方法は、(1)対数粘度ηinh(60容量のフ
エノールと40容量のテトラクロルエタンから成る
溶媒100mlに対し0.50gのポリマーを用いて25℃
で測定したもの)が0.18以下のポリアルキレンテ
レフタレートオリゴマー〔ただし、ビス(ヒドロ
キシアルキル)テレフタレートは除く〕と(2)アシ
ルオキシカルボン酸化合物または/および(3)ジア
シルオキシ化合物とジカルボン酸化合物の組合せ
とを、溶融液晶が生成する割合で重合容器に仕込
み、加熱して、これらの原料を反応させることに
より行なわれる。 原料として用いるポリアルキレンテレフタレー
トオリゴマーは、対数粘度ηinhが0.18以下の重合
度のものを用いることが肝要である。対数粘度が
0.18を超えた重合度のポリマーを用いると、重合
により生成する液晶性ポリエステルの均質性が悪
くなり、該ポリエステルの成形性や成形後の機械
的性質が劣悪になる。また、対数粘度の大きすぎ
る高重合度のポリアルキレンテレフタレートの使
用は、往々にして、生成ポリエステルの重合度を
低いものにとどめさせる。原料ポリアルキレンテ
レフタレートオリゴマーは、望ましくは0.15以下
の対数粘度で示される重合度のものである。 原料ポリアルキレンテレフタレートオリゴマー
として、単量体すなわちビス(ヒドロキシアルキ
ル)テレフタレートは避けられるべきである。何
故なら、ビス(ヒドロキシアルキル)テレフタレ
ートの場合、大量に存在する過剰のアルキレンジ
オールを補償するためにジカルボン酸化合物で調
節するという繁雑な操作を必要とするほか、生成
するポリエステルが液晶性を発揮しにくいという
欠点をもつている。さらに重大な欠点は、ビス
(ヒドロキシアルキル)テレフタレートを用いて
重合した液晶性ポリエステルはその熱安定性が悪
いことである。その原因は正確にはわからない
が、脂肪族性のエーーテル結合が部分的に生成し
ている可能性が考えられる。このような事情か
ら、原料ポリアルキレンテレフタレートオリゴマ
ーとしては2量体以上の平均重合度のもの、すな
わち、テレフタル酸成分が2個以上結合している
ものが用いられるべきである。望ましくは3量体
以上、より望ましくは5量体以上のものが用いら
れる。 対数粘度ηinhが0.18のとき、ポリアルキレンテ
レフタレートの代表例であるポリエチレンテレフ
タレートに例をとれば、平均重合度は約25量体で
あるから、結局2〜約25量体のポリエチレンテレ
フタレートオリゴマーが本発明の原料として好ま
しいことになる。 ポリアルキレンテレフタレートオリゴマーの末
端部は通常ヒドロキシル基であるが、本発明の原
料として用いる場合、これに限定されない。例え
ば、カルボキシル基、カルボン酸エステル基、ア
シルオキシ基等であつてもよい。もちろん、2ケ
の末端基が相互に同じでも異なつていてもよい。
このような末端基の種類は、オリゴマーの合成
(重合)法によつて異なるであろう。 ポリアルキレンテレフタレートとしては、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタ
レートが入手の容易さなどから好ましく用いら
れ、特にポリエチレンテレフタレートが好まし
い。 原料として用いるポリアルキレンテレフタレー
トオリゴマーには、合成(重合)の際に使用され
た触媒その他の通常の添加剤が入つていてもよ
い。 本発明に用いるアシルオキシカルボン酸化合物
は、基本的には、生成する液晶性ポリエステルの
剛直鎖部分を担うため、パラ配向性の芳香族化合
物が選ばれることが多く、例えば、パラアセトキ
シ安息香酸、パラプロポキシ安息香酸、2―アセ
トキシ―6―ナフトエ酸、1―アセトキシ―5―
ナフトエ酸、1―アセトキシ―4―ナフトエ酸、
4―アセトキシ―3―メチル安息香酸、4―アセ
トキシ―3―クロロ安息香酸、4―(4―アセト
キシフエニル)安息香酸などが用いられる。ただ
し、生成するポリエステルの液晶性が損われない
限り、メタまたはオルト配向性性のアシルオキシ
芳香族カルボン酸化合物や、脂肪族系のアシルオ
キシカルボン酸化合物が用いられてもよい。 本発明に用いるジアシルオキシ化合物とジカル
ボン酸化合物とは、ほぼ等モル量で組合わされて
用いられる。これは、生成する液晶性ポリエステ
ルの高重合度を保証するための要請であるが、重
合反応中の揮発分や原料ポリアルキレンテレフタ
レートオリゴマーの化学組成を考慮して、一方を
多少過剰に用いてもよい。 ジアシルオキシ化合物も基本的には、液晶性ポ
リエステルの剛直分子鎖の構成要素としての役割
から、パラ配向性の芳香族化合物が用いられるこ
とが多いが、液晶性が保持されるかぎり、これに
限定されてしまうわけではない。例えば、ハイド
ロキノン、2―クロロハイドロキノン、2,5―
ジクロロハイドロキノン、2,3,5―トリフル
オロハイドロキノン、2,6―ジブロモハイドロ
キノン、2―エチルハイドロキノン、2―t―ブ
チルハイドロキノン、2,5―ジ―t―ブチルハ
イドロキノン、4,4′―ジヒドロキシジフエニ
ル、2―メチルヒドロキノン、2,5―ジメチル
ヒドロキノン、1,5―ナフタレンジオール、
2,6―ナフタレンジオール、1,4―ナフタレ
ンジオール、4,4′―ジヒドロキシジフエニルエ
ーテル、4,4′―ジヒドロキシジフエニルメタ
ン、4,4′―ジヒドロキシジフエニル―2,2―
プロパン、レゾルシンなどのジアセチル化物、ジ
プロボキシル化物などが用いられる。 ジカルボン酸化合物も基本的には、パラ配向性
の芳香族化合物が用いられ、例えば、テレフタル
酸、2,6―、1,5―、1,4―ナフタレンジ
カルボン酸、4,4′―ビフエニレンジカルボン酸
化合物、1,2―エチレン―4,4′―ジフエニレ
ンジカルボン酸、1,2―エチレンオキシ―4,
4′―ジフエニレンジカルボン酸、2―クロロ、2
―メチル、2―メトキシ―テレフタル酸などを挙
げることができる。しかし、生成するポリエステ
ルの液晶性を保持する範囲内で、分子鎖中で柔軟
な成分を提供する化合物も使用することができ、
そのような例として、例えば、イソフタル酸、ア
ジピン酸、1,4―シクロヘキサンジカルボン
酸、マロン酸、コハク酸、4,4′―ジカルボキシ
ジフエニルエーテルなどを挙げることができる。 本発明の重合を実施するに当つて、アシルオキ
シカルボン酸化合物は単独で用いてもよく、また
はジアシルオキシ化合物とジカルボン酸化合物と
の組合せと併用してもよく、また、ジアシルオキ
シ化合物とジカルボン酸化合物との組合せだけで
用いてもよい。さらに、これらアシルオキシカル
ボン酸化合物、ジアシルオキシ化合物、ジカルボ
ン酸化合物の各々の一部または全部が2種類以上
であつてもよい。肝要なことは、これら化合物
を、ポリアルキレンテレフタレートと組合せたと
きに生成するポリエステルが液晶性であるような
割合で用いることである。そのような割合の一例
は、公知の文献に記載されている。 すなわち、ポリアルキレンテレフタレートとア
シルオキシカルボン酸化合物とを約20モル対80モ
ル〜約70モル対30モルの範囲で用いる(特開昭49
−72393号公報)、ポリエチレンテレフタレート
と、芳香族ジアシルオキシ化合物とテレフタル酸
の組合せとを約15モル対85モル〜約70モル対30モ
ルの範囲で用いる(特開昭54−69199号公報)、ポ
リエチレンテレフタレート、芳香族アシルオキシ
カルボン酸化合物、芳香族ジアシルオキシ化合物
と芳香族ジカルボン酸化合物の組合せとを一定の
割合の範囲で用いる(特開昭51−8395号公報)な
どである。 しかし、本発明は、これらに限定されることは
なく、上記以外であつても、アルキレンテレフタ
レートを含有する液晶性ポリエステルの重合には
全て適用可能であり、例えば、特開昭55−106220
号公報、特開昭55−106221号公報、特公昭55−
20008号公報等に開示されたポリエステルに、ア
ルキレンテレフタレート成分を追加して液晶性ポ
リエステルを得る場合にも適用できる。 本発明において、反応は必要な諸原料を重合容
器に入れて加熱することで開始される。加熱条件
は、本発明の実施者の所望程度によつて広く変え
ることができるが、一般的には約200〜約350℃、
より好ましくは約250〜約330℃の間に選ばれる。
約350℃より高い温度は、このような高い温度で
はポリエステルの分解が起る可能性がある。約
200℃より低い温度は、反応速度が低下するので
好ましくない。 本発明の反応の第1の段階は、原料間のいわゆ
るアシドリシスによるポリエステルフラグメント
の調製を含んでいる。この段階では、反応系の圧
力を広範囲の中から選ぶことができるが、通常大
気圧を用いる。反応系の雰囲気も特に限定されな
いが、窒素やアルゴン等の不活性ガスに置換され
ているのが好ましい実施の態様である。本発明に
おいて、第1の段階の反応時間は、広範囲に変え
ることができるが、一般に、公知の高重合度のポ
リアルキレンテレフタレートを原料にするときよ
りも、少し長い時間反応させるのが好ましいこと
がわかつた。その時間は、約200℃以上に到達し
てから少なくとも約0.5時間かけるのが好ましく、
より好ましくは少なくとも約1時間、最も好まし
くは2〜6時間である。 本発明に用いる原料は、一般に、全て常温で固
体であるが、これらの原料の一部または全部が液
状になるように加熱して反応させるのが好まし
く、また反応を効率よく、かつ均一に行なうため
に撹拌を行なうのも望ましいことである。第1の
段階の反応において、有機酸(酢酸、プロピオン
酸など)やポリアルキレンテレフタレートオリゴ
マーのアシドリシスによる副生物が一部溜出して
くるであろう。 本発明の一大特徴は、ポリアルキレンテレフタ
レート原料として低重合度のオリゴマーを使用す
ることにあり、これによつて、ポリエステルフラ
グメントの調製が円滑かつ均一に行なわれること
が、最終生成ポリエステルの均質性を高める上で
有効に威力を発揮しているものと信じられる。 本発明の反応の第2の段階は、第1段階で生成
したポリエステルフラグメントの重合度を高め
て、有用な物品に成形するのに好適な本発明に係
る最終共重合ポリエステルを生成させることを含
む。ポリエステルフラグメントの固有粘度を上昇
させることは、線状ポリエステルの分子量を高め
る業界周知のいくつかの一般的方法のいずれによ
つてでも達成することができる。代表的には、第
1段階の反応からひきつづいて加熱溶融したま
ま、反応系を大気圧以下として、重縮合副生物
(酢酸やプロピオン酸などの有機酸、アルキレン
ジオール、メタノール、エタノールなど)を溜去
する方法で、所望なら反応系を撹拌することがで
きる。なお、反応系が所与の加熱条件下で固体で
あるならば、重合度の増大はいわゆる固相重合に
よつて行なうことができる。また、反応の第2段
階すなわち重合反応の初期を溶融状態で行ない、
後期を固相状態で行なう方法も採用されてよい。
反応の第2の段階において、他の圧力を使用する
ことができるけれども、約800mm〜約0.05mmHgの
範囲の圧力を都合よく使用できる。特に本発明の
第1段階をほぼ大気圧とし、次いで本発明の第2
段階を同じ圧力で開始し、ポリエステルフラグメ
ントの固有粘度が高くなるにしたがつて徐々に圧
力を減ずるのが好ましい。使用することのできる
時間については特に限定はないが、勿論ポリエス
テルフラグメントが最終共重合ポリエステルの所
望固有粘度に達するに十分な時間でなければなら
ず、通常1〜15時間の間に選ばれる。 本発明の方法によつて得られる液晶性コポリエ
ステルは、通常0.6以上の対数粘度ηinhを有して
いて、成形品の製造に有用である。望ましくは
0.8以上、さらに望ましくは1.0以上の対数粘度
ηinhを有しているであろう。なお、対数粘度ηinh
は、本発明においては、60容量のフエノールと40
容量のテトラクロルエタンから成る溶媒100mlに
対し0.50gのポリマーを用いて25℃で測定したも
のであるが、最終生成ポリエステルがこの溶媒系
に不溶の場合は、必要に応じ、特開昭55−106220
号公報や特公昭55−20008号公報に開示された溶
媒で測定してもよく、さらにこのような溶媒系に
も溶解しない場合も生じるであろう。いずれの場
合にも、本発明の方法による液晶性ポリエステル
が、従来公知の方法すなわち高重合度のポリアル
キレンテレフタレートやビス(ヒドロキシアルキ
ル)テレフタレートを用いる方法による液晶ポリ
エステルと同等またはそれ以上の重合度を有して
いることが理解されるべきである。 本発明の第1および第2の段階を、原料ポリア
ルキレンテレフタレートオリゴマー自身の触媒の
ほか、触媒を用いることなく実施することができ
るが、所望であれば、コバルト、ジアルキル錫酸
化物(例えばジブチル酸化錫)、ジアリール錫酸
化物、2酸化チタン、3酸化アンチモン、アルコ
オキシチタンけい酸塩類、チタンアルコオキシド
類、カルボン酸類のアルカリ金属およびアルカリ
土類金属塩類(例えば酢酸亜鉛)、ルイスの酸類
のようなガス状酸触媒(例えばBF3)、水素ハロ
ゲン化物類(例えばHCl)等を用いることもでき
る。 本発明の方法による利点を整理すると、次のと
おりである。 特開昭49−72393号公報等の高重合度のポリ
アルキレンテレフタレートを使用する方法に比
べ、同一の組成の液晶性ポリエステルを重合し
たとき、液晶性ポリエステルが均質性に優れて
いて高融点の粒子の存在量が少ない。これは、
繊維やフイルム、樹脂等に成形するとき、成形
し易いという好ましい特徴を生み出すほかに、
これら成形品の機械的性質、例えば強度、ヤン
グ率、衝撃強度等が優れているという特色と密
接に関連する。 また、高重合度のポリアルキレンテレフタレ
ート、殊に特開昭49−72393号公報や特開昭51
−8395号公報等の実際に使用されているが如き
高重合度のものを原料として使用すると、最終
生成物である液晶性ポリエステルの重合度が大
きくなりにくいが、本発明の低重合度のポリア
ルキレンテレフタレートオリゴマーを用いた場
合、容易に高重合度の液晶性ポリエステルを得
ることができる。 特開昭54−69199号公報に開示されたビス
(ヒドロキシアルキル)テレフタレートを原料
としたときは、重合反応操作が繁雑になる、副
反応を惹起しやすいためか、最終生成ポリエス
テルの液晶性および熱安定性を低下させるなど
の不利を結果する。これに対して、本発明の方
法は、このような不利な点が克服または大幅に
軽減されている。 アルキレンテレフタレート成分を含有する液
晶性ポリエステルは、アルキレンテレフタレー
ト成分を含有しない液晶性ポリエステルに比
べ、一般に、安価である、融点および溶融粘度
が低く成形しやすい、成形品がタフで強靭性を
備えているなどの特徴を有しているが、本発明
の方法で重合した液晶性ポリエステルは、前記
した利点があるが故に、このような特徴が最も
良く発揮される。 本発明の方法で重合した液晶性ポリエステル
は、上記の特徴を生かして、繊維(フイラメン
ト、ステーブルフアイバー)、フアイブリツド、
不織布、フイルム、中空糸、射出成形品等として
利用できる。 実施例1および比較例1 特開昭49−72393号公報の実施例1の追試を
種々の対数粘度のポリエチレンテレフタレート
(ポリマーまたはオリゴマー)を用いて、液晶性
ポリエステルを調製した。691g(3.6モル)のポ
リエチレンテレフタレートと972g(5.4モル)の
p―アセトキシ安息香酸との混合物を、撹拌器、
短い蒸留塔および窒素入口を具えた5のフラス
コに入れる。このフラスコを275℃に保持された
ウツドメタル浴中に入れる前に、真空にし、窒素
で3回パージする。この混合物を窒素雰囲気下、
275℃で撹拌すると、フラスコから酢酸が徐々に
留出してくる。60分後、大部分の酸が留出し、低
溶融粘度のポリエステルフラグメントが得られ
る。次に、275℃で0.5mmの真空を適用し、4時間
撹拌を続けて、対数粘度を測定する。白色不透明
で高溶融粘度の最終共重合ポリエステルが得られ
た。 得られたポリエステルを加熱装置付の偏光顕微
鏡で液晶状態および不融粒子について観察すると
ともに、0.25mmφの紡孔を6ケ有する紡糸口金か
ら、約280℃で押出して溶融紡糸した。これらの
結果を表1に示す。表1において、比較例が本発
明外の方法である。
【表】 実施例2および比較例2 特開昭54−69199号公報の実施例3に記載され
た組成をもつ液晶性ポリエステルを、該実施例と
同一の方法で調製した例(比較例2)と、ビス
(β―ヒドロキシエチル)テレフタレートの代り
にポリエチレンテレフタレートオリゴマー(対数
粘度0.14)を用いて行なう本発明の方法で調製し
た例(実施例2)とを示す。 比較例2は、特開昭54−69199号公報の実施例
3に記載の重合法の規模を10倍にした以外は全く
同一に実験した。すなわち、重合管においてビス
(β―ヒドロキシエチル)テレフタレート(25.4
g、0.1モル)、テレフタル酸(149.5g、0.9モ
ル)、および三酸化アンチモン(0.015g)を一緒
にする。この管を真空に引き、窒素(2倍)を充
たす。管の内容物を撹拌し、窒素を流し、288℃
において約1時間加熱する。窒素流を止め、撹拌
反応系を約1分間真空に引き、真空を戻した後、
撹拌を止め、系を冷却する。メチルヒドロキノン
ジアセテート(174.9g、0.84モル、重合中揮発
による損失を補うために5%過剰)を加え、再び
重合管を真空に引き、窒素(2倍)を充たす。管
の内容物を再び窒素下で撹拌し、2時間15分283
℃に加熱する。蒸留副生物を捕集する。窒素流を
止め、系を減圧に引き、約5分で2.0mmHgにす
る。約1時間真空下で加熱(288℃)撹拌した後、
反応系は撹拌不能になる。反応物を冷却した後、
数分間温度を305℃に上昇させると、再び撹拌で
きるようになる。圧力は0.25mmHg、さらに25分
間これらの条件を保ち、その後、反応系は再び固
化し、撹拌不能になる。さらに85分間加熱、減圧
(0.25〜1.8mmHg)条件を保つた後、系を冷却し生
成物を分離する。収量は158gである。得られた
ポリエステルは、約335℃以上で液晶性であるこ
とが確認できたが、本発明において採用する対数
粘度測定溶媒には溶解しなかつた。 実施例2の重合は、ポリエチレンテレフタレー
トオリゴマー(38.4g,0.2モル)、メチルヒドロ
キノンジアセテート(166.6g,0.8モル)、テレ
フタル酸(132.9g,0.8モル)3酸化アンチモン
(0.015g)を一緒に重合容器に入れ、窒素置換を
したのち、撹拌下に2.5時間285℃に加熱して酢酸
を溜去する。次いで、系を真空にして、徐々に温
度を下げて325℃にする。このようにして撹拌を
つづけながら3時間反応させる。得られたポリエ
ステルは約340℃以上で液晶特性を示す。しかし、
比較例2のポリエステルと同じく、対数粘度測定
はできなかつた。 このようにして得た二つの同一組成をもつたポ
リエステルを、約360℃の熱プレス機でフイルム
成形した。強い褐色のフイルムが各々のポリエス
テルから得られた。次に、このフイルムを260℃
に保持されているオーブン中に15分間放置した。
取出したフイルムをみると、実施例2のポリエス
テルから作成したフイルムには強さがかなり残つ
ているのに対し、比較例2のポリエステルから作
成したフイルムは非常に脆くなつていて、熱安定
性の差が窺えた。 実施例 3 溶融液晶を示すポリエステルとして、 なる組成のポリマーを、パラアセトキシ安息香酸
4.5モル(810g)、対数粘度0.14のポリエチレン
テレフタレートオリゴマー2.0モル(384g)、2
―メチルハイドロキノンジアセテート3.6モル
(0.1モルを過剰投入、750g)、テレフタル酸3.5
モル(581g)から、脱酢酸溶融重合法により調
製した。すなわち、重合容器に上記原料を入れ、
窒素置換したのち、約50分かけて室温から315℃
に昇温から315℃に昇温した。ついで315℃に1時
間おいて、酢酸を溜去し、最後に320℃で1時間
約0.4mmHgの減圧下におくことにより、収率99%
以上で、ほぼ仕込比どおりの組成のポリエステル
が得られた。 得られたポリエステルの対数粘度は1.1であり
その流れ温度(加熱により流動化する温度)は約
280℃であつた。また、295〜300℃で偏光顕微鏡
観察すると、静止下で光学異方性を示すことがわ
かつた。 繊維状の固体のポリエステルを十分に乾燥した
のち、エクストルーダー型溶融紡糸機に供給し、
溶融温度305℃で溶融させつつ、孔径0.1mmφ、孔
数28個のノズルから押出し、450m/分の速度で
捲取つた。 捲取つたままのフイラメントは、1.1の対数粘
度(前記の条件で測定)、7.4g/dの強度、2.9
%の伸度、430g/dのヤング率、1.4g/dの結
節強度をもつていた。 次に、このフイラメントを240〜260℃にて、緊
張をかけずに約15時間窒素気流下に熱処理した。
熱処理後のフイラメントは、対数粘度が前記条件
では測定不能であつたが、17.3g/dの強度、
3.8%の伸度、405g/dのヤング率、3.7g/d
の結節強度をもつていた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 アルキレンテレフタレート成分を含有する液
    晶性ポリエステルの重合において、(1)対数粘度
    ηinh(60容量のフエノールと40容量のテトラクロ
    ルエタンから成る溶媒100mlに対し0.50gのポリ
    マーを用いて25℃で測定したもの)が0.05〜0.18
    のポリアルキレンテレフタレートオリゴマーと、
    (2)アシルオキシカルボン酸化合物または/および
    (3)ジアシルオキシ化合物とジカルボン酸化合物の
    組合せとを、溶融液晶が生成する割合で反応させ
    ることを特徴とする液晶性ポリエステルの重合
    法。
JP18368381A 1981-11-18 1981-11-18 液晶性ポリエステルの重合法 Granted JPS5887125A (ja)

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