JPH0248538B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0248538B2 JPH0248538B2 JP62123884A JP12388487A JPH0248538B2 JP H0248538 B2 JPH0248538 B2 JP H0248538B2 JP 62123884 A JP62123884 A JP 62123884A JP 12388487 A JP12388487 A JP 12388487A JP H0248538 B2 JPH0248538 B2 JP H0248538B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- color
- recording paper
- formula
- paper
- methyl
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
本発明は、2−(4′−N−イソブチルエチルア
ミノ−2′−ヒドロキシベンゾイル)安息香酸 に関する。 本発明の安息香酸誘導体は感熱記録紙あるいは
感圧記録紙などの発色性記録材料において発色性
染料として使用されるフルオラン化合物の原料と
なる物質であつて、例えばこの安息香酸誘導体と
4−エトキシ−2−メチルジフエニルアミンとの
反応によつて得られる式 で表わされるフルオラン化合物はきわめて優れた
発色性能を有する発色性染料である。 この式()で表わされるフルオラン化合物は
それ自体は実質的に無色の物質であるが、電子受
容性物例えば酸性白土、クレー、フエノールホル
マリン樹脂、ビスフエノールAあるいはp−ヒド
ロキシ安息香酸ベンジルエステルなどのような顕
色剤と緊密に接触することによつて迅速に黒紫色
ないし黒色に発色する性質を有する。このような
性質の故にこのフルオラン化合物は例えば感熱記
録紙あるいは感圧複写紙などのような発色性記録
材料における黒色発色性の色原体として利用され
るものである。 現在、発色性記録材料における黒色発色の色原
体としては3−ジエチルアミノ−6−メチル−7
−フエニルアミノフルオラン および3−N−メチルシクロヘキシルアミノ−
6−メチル−7−フエニルアミノフルオラン の2種の化合物が広く使用されている。しかしな
がら感熱記録紙の大きな用途である感熱式フアク
シミリの発達に伴なつて感熱記録紙の発色速度の
大なるものに対する要望が高まつており、これら
2種のフルオラン化合物はいずれもこの要望に充
分に応じられるものではなくなつている。 式()のフルオラン化合物はこのような要望
に応え得る新規な物質であつて、このフルオラン
化合物と例えば顕色剤ビスフエノールAとの混合
物は式()または()の化合物の同様な混合
物にくらべて低温(85〜100℃)における発色の
濃度が格段に濃いと云う特徴を有している。また
特開昭54−30909号公報において、既知のフルオ
ラン化合物にくらべて低温における発色の度合が
よいとして開示されている式 で表わされる化合物と比較しても本発明のフルオ
ラン化合物は明らかに優れた黒色発色性を有する
ものある。これらの比較を第1表に示す。
ミノ−2′−ヒドロキシベンゾイル)安息香酸 に関する。 本発明の安息香酸誘導体は感熱記録紙あるいは
感圧記録紙などの発色性記録材料において発色性
染料として使用されるフルオラン化合物の原料と
なる物質であつて、例えばこの安息香酸誘導体と
4−エトキシ−2−メチルジフエニルアミンとの
反応によつて得られる式 で表わされるフルオラン化合物はきわめて優れた
発色性能を有する発色性染料である。 この式()で表わされるフルオラン化合物は
それ自体は実質的に無色の物質であるが、電子受
容性物例えば酸性白土、クレー、フエノールホル
マリン樹脂、ビスフエノールAあるいはp−ヒド
ロキシ安息香酸ベンジルエステルなどのような顕
色剤と緊密に接触することによつて迅速に黒紫色
ないし黒色に発色する性質を有する。このような
性質の故にこのフルオラン化合物は例えば感熱記
録紙あるいは感圧複写紙などのような発色性記録
材料における黒色発色性の色原体として利用され
るものである。 現在、発色性記録材料における黒色発色の色原
体としては3−ジエチルアミノ−6−メチル−7
−フエニルアミノフルオラン および3−N−メチルシクロヘキシルアミノ−
6−メチル−7−フエニルアミノフルオラン の2種の化合物が広く使用されている。しかしな
がら感熱記録紙の大きな用途である感熱式フアク
シミリの発達に伴なつて感熱記録紙の発色速度の
大なるものに対する要望が高まつており、これら
2種のフルオラン化合物はいずれもこの要望に充
分に応じられるものではなくなつている。 式()のフルオラン化合物はこのような要望
に応え得る新規な物質であつて、このフルオラン
化合物と例えば顕色剤ビスフエノールAとの混合
物は式()または()の化合物の同様な混合
物にくらべて低温(85〜100℃)における発色の
濃度が格段に濃いと云う特徴を有している。また
特開昭54−30909号公報において、既知のフルオ
ラン化合物にくらべて低温における発色の度合が
よいとして開示されている式 で表わされる化合物と比較しても本発明のフルオ
ラン化合物は明らかに優れた黒色発色性を有する
ものある。これらの比較を第1表に示す。
【表】
また顕色剤としてp−ヒドロキシ安息香酸ベン
ジルエステルを使用した際の同様の比較を第2表
に示す。
ジルエステルを使用した際の同様の比較を第2表
に示す。
【表】
第1表中の数値は参考例2および比較例1にお
いて製造した感熱記録紙の各温度における発色濃
度、また第2表中の数値は参考例3および比較例
2において製造した感熱記録紙の各温度における
発色濃度を示すものであつて、発色のための加熱
には乾熱試験器(株式会社キシノ科学機械製品)
を用い、発色濃度の測定にはマクベス反射濃度計
を使用した。発色濃度を示す数値は大なる程発色
が濃いことを表わしている。 すなわち第1表は顕色剤としてBPA(ビスフエ
ノールA)を使用した場合には式()のフルオ
ラン化合物は類似構造のフルオラン化合物に比し
て特に85゜〜100℃附近の温度においてすぐれた発
色性を有することを示しており、また第2表は顕
色剤としてp−ヒドロキシ安息香酸ベンジルエス
テルを使用した場合には式()のフルオラン化
合物が75゜〜90℃の温度において他のフルオラン
化合物にくらべて著しくすぐれた発色性を有する
ことを示すものであつて、この性質は高速度のフ
アクシミリに用いる感熱記録紙用の色原体の性能
としてきわめて好ましいものである。 式()のフルオラン化合物は上記のようにす
ぐれた発色性を有するのみならず、その発色は
光、化粧用クリーム、高温高湿などに対する堅牢
性においてもきわめてすぐれているものである。
またこのフルオラン化合物を使用して製造した感
熱記録紙は製造直後においてもまた高温高湿の環
境下に長時間保存してもあるいはまた塗布面に光
を照射しても地肌の汚れがきわめて少いと云う大
きな特長をも有するものである。 式()のフルオラン化合物を用いて感熱記録
紙を製造する際の顕色剤としては上記したBPA
およびp−ヒドロキシ安息香酸ベンジルエステル
の他に一般に顕色剤として知られている有機酸性
物質を使用することが可能である。そしてこれら
の顕色剤は増感剤としてテレフタル酸ジベンジル
エステルあるいはイソフタル酸ジベンジルエステ
ルなどを混用した場合には極めて高感度の感熱記
録紙を得ることができる。 式()のフルオラン化合物は上に記載したよ
うに感熱記録紙用の発色性染料としてきわめてす
ぐれた性能を有するものであるが、同時に感圧複
写紙に使用しても優れている。例えば実施例3に
おいて製造した感圧複写紙のカプセル塗布面は日
光を照射しても黄褐色に着色する度合が極めて少
く、またその感圧複写紙を用いて発色したフエノ
ールホルマリン樹脂塗布面の黒色およびクレー塗
布面の紫黒色はいずれもすぐれた耐光性を有して
いる。 また式()のフルオラン化合物は感圧複写紙
を製造する際に使用する有機溶媒、例えばアルキ
ルナフタレンあるいはアルキルジフエニルなどに
対する溶解性が上記の化合物、およびにく
らべてすぐれているものであつて、このことは感
圧複写紙の製造を容易にする有利な性質である。 本発明の安息香酸誘導体は式 で表わされるm−アミノフエノール誘導体の1モ
ル割合と無水フタル酸のほぼ1モル割合とを反応
させることによつて得られるものであり、この反
応は例えばトルエン、パークレンあるいはクロロ
センなどの溶媒中で両者を加熱することによつて
進行する。加熱温度は使用する溶媒の還流温度を
利用するのが有利であり、溶媒の種類、反応液の
濃度などによつて大きく差異が生じ、90〜140℃
の範囲で行われることが多い。反応時間は加熱温
度によつて大きく支配され、およそ4〜20時間を
必要とする。この際必要に応じて酸性物質(例え
ば無水の塩化亜鉛のようなルイス酸)を触媒とし
て添加してもよい。 さらに上記のm−アミノフエノール誘導体はた
とえばレゾルシンとイソブチルアミンとの反応で
得られるm−イソブチルアミノフエノールを適当
なエチル化剤を用いてエチル化することによつて
得られるものである。 そして本発明の安息香酸誘導体の1モル割合
と、式 (式中Rは水素または低級アルキル基を表わす)
で表わされるジフエニルアミン誘導体のほぼ1モ
ル割合とを濃硫酸中で反応させることによつて式
()のフルオラン化合物が得られる。 式()のフルオラン化合物を色原体として含
有する発色性記録材料としては、例えば感圧複写
紙、感熱記録紙、感熱複写紙、通電記録紙、電子
写真用トナー、スタンプインク、タイプライター
のリボンなどを挙げることができるがこれらのみ
に限られるものではない。このフルオラン化合物
を用いて感圧複写紙を調製するには例えば米国特
許第2548366号および同第2800458号各明細書に記
載された方法に従つて行なうことができる。感熱
記録紙あるいは感熱複写紙などの感熱記録材料に
用いるには特公昭40−60643号、同43−4160号お
よび同45−14039号各公報に記載された方法を用
いることができる。電子写真用トナーとして用い
るには例えば特開昭52−56932号公報記載の方法、
また通電記録紙に用いるには例えば特開昭48−
96137号、特開昭48−101935号および特公昭56−
10193号各公報記載の方法を用いることができる。
これらの使用法に際して式()のフルオラン化
合物は他の色原体と混合しても使用が可能なこと
は勿論である。 実施例 (安息香酸誘導体の製造) m−N−イソブチルエチルアミノフエノール
48.3gと無水フタル酸37.8gとをパークレン100
ml中に加え、5時間撹拌下に加熱環流を続けたの
ち苛性ソーダ20.0gを水260mlに溶解して加え、
10分間撹拌環流して静置し、生成している安息香
酸誘導体をナトリウム塩として水層に抽出した。
抽出液をパークレンで洗浄したのち濃塩酸30mlを
加えて酸性にして分離する抽状物を熱パークレン
160mlで抽出し、少量の温水で洗浄したのち撹拌
しながら冷却すると安息香酸誘導体の析出がはじ
まり、全体が泥状となつた。40℃附近まで冷却し
て析出物を取し、少量のパークレンで洗浄した
のちトルエンを溶媒とし、活性炭を用いて再結晶
を行い、2−(4′−N−イソブチルエチルアミノ
−2−ヒドロキシベンゾイル)安息香酸56.8g
(収率66.4%)を融点141.6〜142.4℃のほとんど無
色の結晶として得た。 なおこの合成実験において原料として使用した
m−N−イソブチルエチルアミノフエノールはレ
ゾルシンとイソブチルアミンとを無水塩化亜鉛の
存在下に140〜160℃の温度で加熱して得られたm
−イソブチルアミノフエノール(沸点140〜145
℃/4.2mmHg)を原料とし、約半量の水を加えた
トルエン中でやや過剰量のジエチル硫酸を用い、
炭酸水素ナトリウムを中和剤としておよそ60℃の
温度でN−エチル化を行つて得られた沸点130〜
135/3.5mmHgの油状物である。 参考例 1 (フルオラン化合物の製造) 実施例で製造した2−(4′−N−イソブチルエ
チルアミノ−2′−ヒドロキシベンゾイル)安息香
酸20.0gと4−エトキシ−2−メチルジフエニル
アミン14.7gとを濃硫酸97g中に加え、20〜25℃
の温度で48時間撹拌を続けたのち氷水中に注加
し、析出物を取した。ケーキを水に分散し、苛
性ソーダ水溶液を加えてアルカリ性にして再び
過し、取物を水洗後n−ブタノールで再結晶し
て3−N−イソブチルエチルアミノ−6−メチル
−7−フエニルアミノフルオラン21.0g(安息香
酸誘導体からの収率68%)を融点150〜153.5℃の
微褐色微細結晶として得た。 参考例 2 (感熱記録紙) 3−N−イソブチルエチルアミノ−6−メチル
−7−フエニルアミノフルオラン3.5g、無機填
料(エンゲルハルト社「UW−90」15.0g、ポリ
ビニルアルコール(クラレー105)の15%水溶液
41.5および純水40.0gをガラスビーズ(径1〜1.5
mm)150gと共に250mlのポリエチレン瓶に入れて
密栓し、Red Devil社製ペイントコンデイシヨナ
ーに装着して630回/分の振動数で6時間振盪し
た。ガラスビーズを除去して粒度2〜3μの3−
N−イソブチルエチルアミノ−6−メチル−7−
フエニルアミノフルオラン粒子を含む粘稠な水性
懸濁液を得た。 他方ビスフエノールA10.5g、無機填料(エン
ゲルハルト社「UW−90」8.0g、ポリビニルア
ルコール(クラレー105)15%水溶液41.5gおよ
び純水40.0gをガラスビーズ(径1〜1.5mm)150
gと共に250mlのポリエチレン瓶に入れて密栓し、
Red Devil社製ペイントコンデイシヨナーに装着
した。630回/分の振動数で10時間振盪したのち
ガラスビーズを除去して粒度2〜3μのビスフエ
ノールAの粒子を含む水性懸濁液を得た。 このビスフエノールAの水性懸濁液に上記の3
−N−イソブチルエチルアミノ−6−メチル−7
−フエニルアミノフルオランの水性懸濁液を加
え、30分間撹拌してよく混合した。この混合液を
白色原紙にワイヤーロツドNo.12を用いて手塗りで
塗布し、60℃の温風で3分間乾燥して塗布面に地
肌の汚れのほとんど認められない非常に白い感熱
記録紙を得た。この感熱記録紙は熱針、熱タイプ
あるいは熱模様などによる加熱によつて極めて迅
速にわずかに赤味を帯びた黒色を発色した。 この感熱記録紙を乾熱試験器(株式会社キシノ
科学機械製品)を用い、70℃、80℃、85℃、90
℃、95℃、100℃、105℃、10℃、および140℃の
各温度で5秒間両面加熱して発色させた(やや赤
味を帯びた黒色)。その発色面の色濃度をマクベ
ス反射濃度計RD−514型(使用フイルターラツ
テン#106)で測定した。その結果を第1表の化
合物の欄に記載した。 比較例 1 参考例2において使用した3−N−イソブチル
エチルアミノ−6−メチル−7−フエニルアミノ
フルオランの代りに3−ジエチルアミノ−6−メ
チル−7−フエニルアミノフルオラン、3−N−
シクロヘキシルメチルアミノ−6−メチル−7−
フエニルアミノフルオランおよび3−N−イソ−
ペンチルエチルアミノ−6−メチル−7−フエニ
ルアミノフルオランを使用して参考例2と同様に
して感熱記録紙をつくり、発色させそして色濃度
測定を行つた。それらの測定値をそれぞれ第1表
の化合物、およびの欄に示した。なおこれ
らの感熱記録紙の塗布面は参考例2で得られたも
のに比してやや地肌の汚れが認められた。 参考例 3 (感熱記録紙) 参考例2において使用したビスフエノールAの
代りにp−ヒドロキシ安息香酸ベンジルエステル
を使用して参考例2と同様にして感熱記録紙を製
造し、参考例2と同様に加熱発色させ(発色温度
は70℃、75℃、80℃、85℃、90℃、95℃、100
℃)、発色面の色濃度の測定を行つた。その結果
を第2表の化合物の欄に記載した。なおこれら
の発色面の色調は純黒色であつた。 比較例 2 発色性染料として3−ジエチルアミノ−6−メ
チル−7−フエニルアミノフルオラン、3−N−
シクロヘキシルメチルアミノ−6−メチル−7−
フエニルアミノフルオランおよび3−N−イソペ
ンチルエチルアミノ−6−メチル−7−フエニル
アミノフルオランを使用して参考例3と同様にし
て感熱記録紙を製造し、参考例3と同様発色、お
よび発色面の色濃度の測定を行つた。その結果を
第2表の化合物、およびの欄に記載した。
なおこれらの化合物の発色の色調はやや緑色を帯
びた黒色であつた。 参考例 4 (感圧複写紙) 3−N−イソブチルエチルアミノ−6−メチル
−7−フエニルアミノフルオラン1.0gをアルキ
ルナフタレン20gに90℃に加熱して溶解した(A
液)。他方ゼラチン(等電点8.0)2.0gおよびカ
ルボキシメチルセルロース0.5gを水120mlに完全
に溶解する(B液)。次にA液とB液とを50〜60
℃で混合し高速撹拌して乳化させ、そのPHを8.5
〜9.0に調整した。PHを調整した後20分間高速で
撹拌し、PHを希酢酸で徐々にPH3.8まで下げ、撹
拌を続けながら5〜10℃に冷却し、ホルマリン
(37%)溶液6gを添加しそして10〜20℃でさら
に1時間撹拌を続けた。 次いで水酸化ナトリウム溶液(5%)を用いて
PH9.0に調整した。この乳濁液をさらに数時間ゆ
つくり撹拌を続けて、カルボキシメチルセルロー
スとゼラチンとのゲル膜によつて被包された極め
て微細なカプセル〔内部に3−N−イソブチルエ
チルアミノ−6−メチル−7−フエニルアミノフ
ルオランのアルキルナフタレン溶液を包蔵してい
る〕を含む乳化液が得られた。この乳化液を紙に
塗布し乾燥して感圧複写紙の上葉紙を作成した。
他方、フエノールホルマリン樹脂を紙に塗布し乾
燥して下葉紙を作成した。上葉紙の塗布面を下葉
紙の塗布面に重ねて文字を書いたところ、下葉紙
の塗布面に極めて速かに黒色の文字が現われた。 またフエノールホルマリン樹脂の代りにクレー
を塗布して乾熱した下葉紙を用いた場合には紫黒
色の文字が現れた。
いて製造した感熱記録紙の各温度における発色濃
度、また第2表中の数値は参考例3および比較例
2において製造した感熱記録紙の各温度における
発色濃度を示すものであつて、発色のための加熱
には乾熱試験器(株式会社キシノ科学機械製品)
を用い、発色濃度の測定にはマクベス反射濃度計
を使用した。発色濃度を示す数値は大なる程発色
が濃いことを表わしている。 すなわち第1表は顕色剤としてBPA(ビスフエ
ノールA)を使用した場合には式()のフルオ
ラン化合物は類似構造のフルオラン化合物に比し
て特に85゜〜100℃附近の温度においてすぐれた発
色性を有することを示しており、また第2表は顕
色剤としてp−ヒドロキシ安息香酸ベンジルエス
テルを使用した場合には式()のフルオラン化
合物が75゜〜90℃の温度において他のフルオラン
化合物にくらべて著しくすぐれた発色性を有する
ことを示すものであつて、この性質は高速度のフ
アクシミリに用いる感熱記録紙用の色原体の性能
としてきわめて好ましいものである。 式()のフルオラン化合物は上記のようにす
ぐれた発色性を有するのみならず、その発色は
光、化粧用クリーム、高温高湿などに対する堅牢
性においてもきわめてすぐれているものである。
またこのフルオラン化合物を使用して製造した感
熱記録紙は製造直後においてもまた高温高湿の環
境下に長時間保存してもあるいはまた塗布面に光
を照射しても地肌の汚れがきわめて少いと云う大
きな特長をも有するものである。 式()のフルオラン化合物を用いて感熱記録
紙を製造する際の顕色剤としては上記したBPA
およびp−ヒドロキシ安息香酸ベンジルエステル
の他に一般に顕色剤として知られている有機酸性
物質を使用することが可能である。そしてこれら
の顕色剤は増感剤としてテレフタル酸ジベンジル
エステルあるいはイソフタル酸ジベンジルエステ
ルなどを混用した場合には極めて高感度の感熱記
録紙を得ることができる。 式()のフルオラン化合物は上に記載したよ
うに感熱記録紙用の発色性染料としてきわめてす
ぐれた性能を有するものであるが、同時に感圧複
写紙に使用しても優れている。例えば実施例3に
おいて製造した感圧複写紙のカプセル塗布面は日
光を照射しても黄褐色に着色する度合が極めて少
く、またその感圧複写紙を用いて発色したフエノ
ールホルマリン樹脂塗布面の黒色およびクレー塗
布面の紫黒色はいずれもすぐれた耐光性を有して
いる。 また式()のフルオラン化合物は感圧複写紙
を製造する際に使用する有機溶媒、例えばアルキ
ルナフタレンあるいはアルキルジフエニルなどに
対する溶解性が上記の化合物、およびにく
らべてすぐれているものであつて、このことは感
圧複写紙の製造を容易にする有利な性質である。 本発明の安息香酸誘導体は式 で表わされるm−アミノフエノール誘導体の1モ
ル割合と無水フタル酸のほぼ1モル割合とを反応
させることによつて得られるものであり、この反
応は例えばトルエン、パークレンあるいはクロロ
センなどの溶媒中で両者を加熱することによつて
進行する。加熱温度は使用する溶媒の還流温度を
利用するのが有利であり、溶媒の種類、反応液の
濃度などによつて大きく差異が生じ、90〜140℃
の範囲で行われることが多い。反応時間は加熱温
度によつて大きく支配され、およそ4〜20時間を
必要とする。この際必要に応じて酸性物質(例え
ば無水の塩化亜鉛のようなルイス酸)を触媒とし
て添加してもよい。 さらに上記のm−アミノフエノール誘導体はた
とえばレゾルシンとイソブチルアミンとの反応で
得られるm−イソブチルアミノフエノールを適当
なエチル化剤を用いてエチル化することによつて
得られるものである。 そして本発明の安息香酸誘導体の1モル割合
と、式 (式中Rは水素または低級アルキル基を表わす)
で表わされるジフエニルアミン誘導体のほぼ1モ
ル割合とを濃硫酸中で反応させることによつて式
()のフルオラン化合物が得られる。 式()のフルオラン化合物を色原体として含
有する発色性記録材料としては、例えば感圧複写
紙、感熱記録紙、感熱複写紙、通電記録紙、電子
写真用トナー、スタンプインク、タイプライター
のリボンなどを挙げることができるがこれらのみ
に限られるものではない。このフルオラン化合物
を用いて感圧複写紙を調製するには例えば米国特
許第2548366号および同第2800458号各明細書に記
載された方法に従つて行なうことができる。感熱
記録紙あるいは感熱複写紙などの感熱記録材料に
用いるには特公昭40−60643号、同43−4160号お
よび同45−14039号各公報に記載された方法を用
いることができる。電子写真用トナーとして用い
るには例えば特開昭52−56932号公報記載の方法、
また通電記録紙に用いるには例えば特開昭48−
96137号、特開昭48−101935号および特公昭56−
10193号各公報記載の方法を用いることができる。
これらの使用法に際して式()のフルオラン化
合物は他の色原体と混合しても使用が可能なこと
は勿論である。 実施例 (安息香酸誘導体の製造) m−N−イソブチルエチルアミノフエノール
48.3gと無水フタル酸37.8gとをパークレン100
ml中に加え、5時間撹拌下に加熱環流を続けたの
ち苛性ソーダ20.0gを水260mlに溶解して加え、
10分間撹拌環流して静置し、生成している安息香
酸誘導体をナトリウム塩として水層に抽出した。
抽出液をパークレンで洗浄したのち濃塩酸30mlを
加えて酸性にして分離する抽状物を熱パークレン
160mlで抽出し、少量の温水で洗浄したのち撹拌
しながら冷却すると安息香酸誘導体の析出がはじ
まり、全体が泥状となつた。40℃附近まで冷却し
て析出物を取し、少量のパークレンで洗浄した
のちトルエンを溶媒とし、活性炭を用いて再結晶
を行い、2−(4′−N−イソブチルエチルアミノ
−2−ヒドロキシベンゾイル)安息香酸56.8g
(収率66.4%)を融点141.6〜142.4℃のほとんど無
色の結晶として得た。 なおこの合成実験において原料として使用した
m−N−イソブチルエチルアミノフエノールはレ
ゾルシンとイソブチルアミンとを無水塩化亜鉛の
存在下に140〜160℃の温度で加熱して得られたm
−イソブチルアミノフエノール(沸点140〜145
℃/4.2mmHg)を原料とし、約半量の水を加えた
トルエン中でやや過剰量のジエチル硫酸を用い、
炭酸水素ナトリウムを中和剤としておよそ60℃の
温度でN−エチル化を行つて得られた沸点130〜
135/3.5mmHgの油状物である。 参考例 1 (フルオラン化合物の製造) 実施例で製造した2−(4′−N−イソブチルエ
チルアミノ−2′−ヒドロキシベンゾイル)安息香
酸20.0gと4−エトキシ−2−メチルジフエニル
アミン14.7gとを濃硫酸97g中に加え、20〜25℃
の温度で48時間撹拌を続けたのち氷水中に注加
し、析出物を取した。ケーキを水に分散し、苛
性ソーダ水溶液を加えてアルカリ性にして再び
過し、取物を水洗後n−ブタノールで再結晶し
て3−N−イソブチルエチルアミノ−6−メチル
−7−フエニルアミノフルオラン21.0g(安息香
酸誘導体からの収率68%)を融点150〜153.5℃の
微褐色微細結晶として得た。 参考例 2 (感熱記録紙) 3−N−イソブチルエチルアミノ−6−メチル
−7−フエニルアミノフルオラン3.5g、無機填
料(エンゲルハルト社「UW−90」15.0g、ポリ
ビニルアルコール(クラレー105)の15%水溶液
41.5および純水40.0gをガラスビーズ(径1〜1.5
mm)150gと共に250mlのポリエチレン瓶に入れて
密栓し、Red Devil社製ペイントコンデイシヨナ
ーに装着して630回/分の振動数で6時間振盪し
た。ガラスビーズを除去して粒度2〜3μの3−
N−イソブチルエチルアミノ−6−メチル−7−
フエニルアミノフルオラン粒子を含む粘稠な水性
懸濁液を得た。 他方ビスフエノールA10.5g、無機填料(エン
ゲルハルト社「UW−90」8.0g、ポリビニルア
ルコール(クラレー105)15%水溶液41.5gおよ
び純水40.0gをガラスビーズ(径1〜1.5mm)150
gと共に250mlのポリエチレン瓶に入れて密栓し、
Red Devil社製ペイントコンデイシヨナーに装着
した。630回/分の振動数で10時間振盪したのち
ガラスビーズを除去して粒度2〜3μのビスフエ
ノールAの粒子を含む水性懸濁液を得た。 このビスフエノールAの水性懸濁液に上記の3
−N−イソブチルエチルアミノ−6−メチル−7
−フエニルアミノフルオランの水性懸濁液を加
え、30分間撹拌してよく混合した。この混合液を
白色原紙にワイヤーロツドNo.12を用いて手塗りで
塗布し、60℃の温風で3分間乾燥して塗布面に地
肌の汚れのほとんど認められない非常に白い感熱
記録紙を得た。この感熱記録紙は熱針、熱タイプ
あるいは熱模様などによる加熱によつて極めて迅
速にわずかに赤味を帯びた黒色を発色した。 この感熱記録紙を乾熱試験器(株式会社キシノ
科学機械製品)を用い、70℃、80℃、85℃、90
℃、95℃、100℃、105℃、10℃、および140℃の
各温度で5秒間両面加熱して発色させた(やや赤
味を帯びた黒色)。その発色面の色濃度をマクベ
ス反射濃度計RD−514型(使用フイルターラツ
テン#106)で測定した。その結果を第1表の化
合物の欄に記載した。 比較例 1 参考例2において使用した3−N−イソブチル
エチルアミノ−6−メチル−7−フエニルアミノ
フルオランの代りに3−ジエチルアミノ−6−メ
チル−7−フエニルアミノフルオラン、3−N−
シクロヘキシルメチルアミノ−6−メチル−7−
フエニルアミノフルオランおよび3−N−イソ−
ペンチルエチルアミノ−6−メチル−7−フエニ
ルアミノフルオランを使用して参考例2と同様に
して感熱記録紙をつくり、発色させそして色濃度
測定を行つた。それらの測定値をそれぞれ第1表
の化合物、およびの欄に示した。なおこれ
らの感熱記録紙の塗布面は参考例2で得られたも
のに比してやや地肌の汚れが認められた。 参考例 3 (感熱記録紙) 参考例2において使用したビスフエノールAの
代りにp−ヒドロキシ安息香酸ベンジルエステル
を使用して参考例2と同様にして感熱記録紙を製
造し、参考例2と同様に加熱発色させ(発色温度
は70℃、75℃、80℃、85℃、90℃、95℃、100
℃)、発色面の色濃度の測定を行つた。その結果
を第2表の化合物の欄に記載した。なおこれら
の発色面の色調は純黒色であつた。 比較例 2 発色性染料として3−ジエチルアミノ−6−メ
チル−7−フエニルアミノフルオラン、3−N−
シクロヘキシルメチルアミノ−6−メチル−7−
フエニルアミノフルオランおよび3−N−イソペ
ンチルエチルアミノ−6−メチル−7−フエニル
アミノフルオランを使用して参考例3と同様にし
て感熱記録紙を製造し、参考例3と同様発色、お
よび発色面の色濃度の測定を行つた。その結果を
第2表の化合物、およびの欄に記載した。
なおこれらの化合物の発色の色調はやや緑色を帯
びた黒色であつた。 参考例 4 (感圧複写紙) 3−N−イソブチルエチルアミノ−6−メチル
−7−フエニルアミノフルオラン1.0gをアルキ
ルナフタレン20gに90℃に加熱して溶解した(A
液)。他方ゼラチン(等電点8.0)2.0gおよびカ
ルボキシメチルセルロース0.5gを水120mlに完全
に溶解する(B液)。次にA液とB液とを50〜60
℃で混合し高速撹拌して乳化させ、そのPHを8.5
〜9.0に調整した。PHを調整した後20分間高速で
撹拌し、PHを希酢酸で徐々にPH3.8まで下げ、撹
拌を続けながら5〜10℃に冷却し、ホルマリン
(37%)溶液6gを添加しそして10〜20℃でさら
に1時間撹拌を続けた。 次いで水酸化ナトリウム溶液(5%)を用いて
PH9.0に調整した。この乳濁液をさらに数時間ゆ
つくり撹拌を続けて、カルボキシメチルセルロー
スとゼラチンとのゲル膜によつて被包された極め
て微細なカプセル〔内部に3−N−イソブチルエ
チルアミノ−6−メチル−7−フエニルアミノフ
ルオランのアルキルナフタレン溶液を包蔵してい
る〕を含む乳化液が得られた。この乳化液を紙に
塗布し乾燥して感圧複写紙の上葉紙を作成した。
他方、フエノールホルマリン樹脂を紙に塗布し乾
燥して下葉紙を作成した。上葉紙の塗布面を下葉
紙の塗布面に重ねて文字を書いたところ、下葉紙
の塗布面に極めて速かに黒色の文字が現われた。 またフエノールホルマリン樹脂の代りにクレー
を塗布して乾熱した下葉紙を用いた場合には紫黒
色の文字が現れた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 式 を有する2−(4′−N−イソブチルエチルアミノ
−2′−ヒドロキシベンゾイル)安息香酸。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12388487A JPS62294647A (ja) | 1987-05-22 | 1987-05-22 | 安息香酸誘導体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12388487A JPS62294647A (ja) | 1987-05-22 | 1987-05-22 | 安息香酸誘導体 |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP58072080A Division JPS59197463A (ja) | 1983-04-26 | 1983-04-26 | フルオラン化合物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62294647A JPS62294647A (ja) | 1987-12-22 |
| JPH0248538B2 true JPH0248538B2 (ja) | 1990-10-25 |
Family
ID=14871749
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12388487A Granted JPS62294647A (ja) | 1987-05-22 | 1987-05-22 | 安息香酸誘導体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS62294647A (ja) |
Family Cites Families (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5138242B2 (ja) * | 1973-01-31 | 1976-10-20 | ||
| JPS5434909A (en) * | 1977-08-08 | 1979-03-14 | Yamada Chem Co | Colored recording material |
| JPS5953193B2 (ja) * | 1978-02-15 | 1984-12-24 | 神崎製紙株式会社 | 感熱記録体 |
| JPS57178792A (en) * | 1981-04-27 | 1982-11-04 | Kohjin Co Ltd | Black color heat sensitive recording medium |
| JPS57195687A (en) * | 1981-05-26 | 1982-12-01 | Sumitomo Chem Co Ltd | Recording paper |
-
1987
- 1987-05-22 JP JP12388487A patent/JPS62294647A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62294647A (ja) | 1987-12-22 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH0237920B2 (ja) | ||
| JPH04992B2 (ja) | ||
| JPS62164579A (ja) | 発色性記録体 | |
| JPH0248538B2 (ja) | ||
| JPH0237312B2 (ja) | ||
| JP2686620B2 (ja) | 発色性記録材料 | |
| JPS62161585A (ja) | フルオラン化合物を含有する発色性記録材料 | |
| JP2620092B2 (ja) | フルオラン化合物およびこれを用いた発色性記録材料 | |
| JPS60123557A (ja) | フルオラン誘導体、およびその誘導体を用いた記録体 | |
| JPH03149264A (ja) | ジ[ビス―(インドリル)エチレニル]テトラハロフタリド | |
| JPS61264058A (ja) | フルオラン化合物 | |
| JP2938504B2 (ja) | 呈色性ビス―(インドリル)エチレン化合物とこれを用いた記録材料 | |
| JPS5968373A (ja) | フルオラン化合物 | |
| JP2686615B2 (ja) | フルオラン化合物及びこれを使用した記録材料 | |
| JPH0710954B2 (ja) | 新規なフルオラン化合物およびそれを使用した発色性記録体 | |
| JPH0239515B2 (ja) | ||
| JPH0226782A (ja) | 発色性記録材料 | |
| JPH0248537B2 (ja) | ||
| JPH0469552B2 (ja) | ||
| JP2562886B2 (ja) | 記録材料 | |
| JPH02122980A (ja) | 感熱記録体 | |
| JPH0762111B2 (ja) | ジビニル化合物及びそれを使用した発色性記録材料 | |
| JPS6036568A (ja) | フルオラン誘導体,その製造方法およびその誘導体を用いた記録体 | |
| JPH0735481B2 (ja) | 新規なフルオラン化合物およびそれを使用した発色性記録体 | |
| JPH0347791A (ja) | ベンジルスルホン酸誘導体を含有する感熱記録材料 |