JPH0314809B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0314809B2 JPH0314809B2 JP55146465A JP14646580A JPH0314809B2 JP H0314809 B2 JPH0314809 B2 JP H0314809B2 JP 55146465 A JP55146465 A JP 55146465A JP 14646580 A JP14646580 A JP 14646580A JP H0314809 B2 JPH0314809 B2 JP H0314809B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- nitroglycerin
- adhesive
- patch
- weight
- copolymer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K9/00—Medicinal preparations characterised by special physical form
- A61K9/70—Web, sheet or filament bases ; Films; Fibres of the matrix type containing drug
- A61K9/7023—Transdermal patches and similar drug-containing composite devices, e.g. cataplasms
- A61K9/703—Transdermal patches and similar drug-containing composite devices, e.g. cataplasms characterised by shape or structure; Details concerning release liner or backing; Refillable patches; User-activated patches
- A61K9/7038—Transdermal patches of the drug-in-adhesive type, i.e. comprising drug in the skin-adhesive layer
- A61K9/7046—Transdermal patches of the drug-in-adhesive type, i.e. comprising drug in the skin-adhesive layer the adhesive comprising macromolecular compounds
- A61K9/7053—Transdermal patches of the drug-in-adhesive type, i.e. comprising drug in the skin-adhesive layer the adhesive comprising macromolecular compounds obtained by reactions only involving carbon to carbon unsaturated bonds, e.g. polyvinyl, polyisobutylene, polystyrene
- A61K9/7061—Polyacrylates
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61L—METHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
- A61L15/00—Chemical aspects of, or use of materials for, bandages, dressings or absorbent pads
- A61L15/16—Bandages, dressings or absorbent pads for physiological fluids such as urine or blood, e.g. sanitary towels, tampons
- A61L15/42—Use of materials characterised by their function or physical properties
- A61L15/58—Adhesives
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P9/00—Drugs for disorders of the cardiovascular system
- A61P9/08—Vasodilators for multiple indications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P9/00—Drugs for disorders of the cardiovascular system
- A61P9/10—Drugs for disorders of the cardiovascular system for treating ischaemic or atherosclerotic diseases, e.g. antianginal drugs, coronary vasodilators, drugs for myocardial infarction, retinopathy, cerebrovascula insufficiency, renal arteriosclerosis
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Public Health (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Pharmacology & Pharmacy (AREA)
- Epidemiology (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Dermatology (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Heart & Thoracic Surgery (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
- Cardiology (AREA)
- Hematology (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Urology & Nephrology (AREA)
- Vascular Medicine (AREA)
- Medicinal Preparation (AREA)
- Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
- Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)
Description
(発明の技術分野)
本発明は、心疾患の治療および予防のために使
用することのできる貼付剤に関するものである。
さらに詳しくいえば、本発明はニトログリセリン
を主剤とする心疾患用貼付剤に関するものであ
る。 (発明の技術的背景) 虚血性心疾患の内科治療にニトログリセリンを
使用することは古くから行なわれており、静脈注
射、舌下錠、軟膏などの各種製剤による投与が行
なわれている。前記薬剤の効果持続時間は、静脈
注射が数分間、舌下錠が20ないし30分間、軟膏が
3ないし5時間である。 狭心症の発作を治療するためには、通常は舌下
錠が投与されるが、その効果持続時間は短かいか
ら発作を予防するためには適当ではない。 ニトログリセリンの作用効果を長時間にわたつ
て持続させる必要がある時(たとえば狭心症の発
作を予防する場合)には、ニトログリセリンを含
有する軟膏が使用されている。軟膏を使用する際
には、患者の前胸部の皮膚に軟膏の適量を塗擦
し、その上をプラスチツク製フイルムなどで被覆
してニトログリセリンの揮散および依服の汚れを
防止する。軟膏の適量は、副作用である頭痛が出
現する最少量とされており、これを決定するには
個々の患者に対して種々の軟膏量を試用して実験
的に決定する。軟膏の量は、軟膏がチユーブから
押し出された長さから推定されるのが現状である
から、定量性がとぼしい。また軟膏の使用方法
は、上記のとおりめんどうである。 (先行技術) 最近にいたつて、ニトログリセリンを含有する
貼付剤(特開昭55−2604号公報参照)が提案され
たが、この貼付剤においては粘着剤が改善されて
いない(絆創膏基剤が使用されている)ため、ニ
トログリセリンの保持性および放出性が満足では
ない。 また皮膚に対する刺激性の小さい粘着剤として
は、アルキル基中の炭素原子数が4個ないし12個
のアクリル酸アルキルエステルまたはメタクリル
酸アルキルエステルの共重合体が粘着テープの粘
着剤として一般に使用されているが、この系統の
従来の粘着剤はニトログリセリンを吸着する力が
強いためにニトログリセリンの放出性が劣つてい
るから、薬剤としてのニトログリセリンを担持さ
せる担持体としての適性を欠いている。 (発明の目的) 上記のような技術の現状にかんがみて、発明者
らは皮膚に対する刺激性が小さくて、しかもニト
ログリセリンの放出性がすぐれた粘着剤を探究し
た結果、本発明に到達してその目的を達成するこ
とができた。 (発明の構成) 本発明の目的は、発明者らが創製した新規な共
重合体を粘着剤として使用することによつて達成
された。その新規な共重合体は、 (イ) ドデシルメタクリレート約60〜98重量%、 (ロ) アクリル酸約40〜2重量%及び (ハ) 酢酸ビニル、アルキル基中に6個ないし8個
の炭素原子を有するアクリル酸アルキルエステ
ルまたはアルキル基中に6個ないし8個の炭素
原子を有するメタクリル酸アルキルエステルか
ら選択された少なくとも1種の不飽和単量体を
(イ)+(ロ)100重量部に対して約0〜40重量部 を共重合させて得られた共重合体である。 本発明においては、前記の共重合体と適量のニ
トログリセリンとを必須成分とする組成物を適当
な基材に付着させることによつて心疾患用貼付剤
を構成する。 以下に本発明の構成要素について詳説する。 (共重合体) (イ) 本発明において共重合体を構成するドデシル
メタクリレートの使用割合は、前記のとおり約
60〜98重量%の範囲が適当であるが、なかでも
約70〜95重量%がいつそう適当である。 (ロ) 本発明においては、ドデシルメタクリレート
と共重合させるための単量体として、アクリル
酸が使用される。アクリル酸は約40〜2重量
%、好ましくは約10〜2重量%使用される。ア
クリル酸が40重量%り多くなると、得られる共
重合体の粘着力が減少するだけでなく、ニトロ
グリセリンの放出性も悪くなる。またアクリル
酸が2重量部よりも少なくなると、共重合体の
凝集力が不足し、柔らかくなりすぎてベタベタ
するから、貼付剤を皮膚から剥離した場合に粘
着剤が皮膚に残留するから適当でない。 (ハ) 酢酸ビニル、アルキル基中に6個ないし8個
の炭素原子を有するアクリル酸アルキルエステ
ルまたはアルキル基中に6個ないし8個の炭素
原子を有するメタクリル酸アルキルエステルか
ら選択された少なくとも1種の不飽和単量体
は、(イ)+(ロ)100重量部に対して約0〜40重量部
の範囲で使用することができるが、約30重量部
以下にすることが好ましい。これらの不飽和単
量体は、前記(ロ)のアクリル酸の量に応じて凝集
力を調整するために使用されるのであるから、
官能性単量体の種類と量を考慮して短鎖不飽和
単量体の量を決めるべきである。 本発明において粘着剤として使用される共重合
体は、各種単量体を適当な有機溶剤に溶解した溶
液を、適当な温度に加熱すれば製造することがで
きる。この際に適当な重合開始剤を重合用容器中
に添加すれば、重合のために必要な温度を低下さ
せることができるだけでなく、所望の分子量の共
重合体が得られるまで必要な時間を短縮すること
もできる。 粘着剤として使用される共重合体を製造する際
に使用される有機溶剤としては、酢酸エチル、n
−ヘキサンおよびトルエンが適当である。 上記の共重合体を製造する際の反応温度は、約
70℃が適当である。 また上記の共重合体を製造する際に使用される
適当な重合開始剤は、過酸化物である。とりわけ
て適当な過酸化物はドデシルパーオキサイドであ
る。過酸化物の添加割合が多い場合は重合速度は
増大するが、重合の進行を制御することが困難と
なり、反応に過酸化物が少ない場合には重合速度
が減少し、共重合体の分子量が過大になりやす
い。ドデシルパーオキサイドを使用する場合に
は、単量体の混合物1000重量部あたりドデシルパ
ーオキサイド12重量部が適当である。 過酸化物は有機溶剤たとえばn−ヘキサンに溶
解した溶液として使用することが適当である。過
酸化物溶液を共重合用反応容器に添加する時期
は、反応容器の内容物が所望の重合温度すなわち
70℃に達した時が適当である。そして過酸化物の
添加を安全に遂行するために、過酸化物溶液は少
量ずつ(たとえば1時間程度の時間をかけて)添
加することが望ましい。 重合時間は、上記のような条件のもとにおい
て、過酸化物の添加終了後、7ないし8時間程度
が適当である。 重合反応が終了すれば、適当な有機溶剤たとえ
ばn−ヘキサンを反応容器に添加して共重合体溶
液を希釈し、こうして得られた共重合体溶液を反
応容器から取り出す。 このようにして得られた共重合体溶液の濃度を
共重合体含有量40%に調整した粘着液の粘度は、
廻転粘度計で測定すると、30℃で160ポイズない
し550ポイズ程度である。共重合体溶液から溶剤
を除去して得られる薄膜の粘度をせん断クリープ
法によつて測定すると、9×106ポイズないし7
×107ポイズ程度である。 (ニトログリセリン) 本発明の貼付剤においては、貼布剤の100cm2あ
たりニトログリセリン含有量が1〜20mg、好まし
くは5〜15mgになるように、ニトログリセリンを
粘着剤に配合することが適当である。 粘着剤にニトログリセリンを配合する方法は、
有機溶剤で希釈した粘着剤溶液と、ニトログリセ
リンの有機溶剤溶液とを慣用の混合方法によつて
混合すればよい。ニトログリセリンを溶解する有
機溶剤は、粘着剤溶液と混合された時に共重合体
を凝固させるものであつてはならない。このよう
な観点からみて、ニトログリセリンを溶解する有
機溶剤としては、酢酸エチルが適当である。ニト
ログリセリンの有機溶剤溶液中のニトログリセリ
ンの濃度は、爆発の危険を回避するために希薄に
しなければならない。適当な濃度は3重量%ない
し7重量%程度である。 (軟化剤) 本発明の貼付剤においては、粘着剤の粘着性の
改善、およびニトログリセリンの保持性ならびに
放出性の調整を目的として、軟化剤を粘着剤に配
合することができる。 適当な軟化剤はイソプロピルミリステート、ラ
ノリン脂肪酸イソプロピルなどの長鎖脂肪酸エス
テル、精製ラノリン、水添ラノリン、ラノリンア
ルコール、酢酸ラノリンなどのラノリン誘導体、
グリセリンモノスレアレートなどの脂肪酸モノグ
リセライド、水添ヒマシ油などの油脂、水添ロジ
ンのメチルエステルなどの低軟化点樹脂類および
ワセリンであり、これらを粘着剤の100重量部あ
たり約5重量部ないし約40重量部の比率で配合す
るのが適当である。 (基材) 本発明の貼付剤において基材とされる材料は、
ニトログリセリンを透過したり、ニトログリセリ
ンの放出性を阻害したりすることがないならば、
通常の粘着テープの基材を使用することができ
る。しかし経時的安定性が良好であるという観点
から見て、ポリエチレンやポリプロピレンなどの
ポリオレフイ類が最適である。 (粘着剤の付着方法) 本発明の貼付剤は、上記のような組成を有する
粘着剤を基材に付着させることによつて構成され
る。粘着剤を基材に付着させる方法としては、通
常の粘着テープを製造する場合と同様に、塗布法
および転写法を使用することができる。 また本発明の貼付剤は、新規な精密転写法によ
つて製造することもできるから、新規な精密転写
法を以下に説明する。 第1工程 紙にポリエチレンを積層した剥離紙のポリエチ
レン面にシリコーン樹脂を塗布し、そのシリコー
ン処理した面上に本発明のドデシルメタクリレー
ト系共重合体の溶液を塗布して乾燥させる。 第2工程 軟質ポリエチレンフイルム等のプラスチツクフ
イルム(これが基材となる)の片面をコロナ処理
し、他面をマツト加工し、このように加工された
基材のコロナ処理面と、第1工程で得られた複合
物(すなわち共重合体を担持した剥離紙)の共重
合体面とを貼り合わせることによつて剥離紙およ
び基材で共重合体をはさんだシートを得る。 第3工程 ポリエチレンテレフタレート製フイルムのよう
な寸法安定性が良好なプラスチツクフイルムの片
面にシリコーン樹脂を塗布してセパレーターと
し、そのシリコーン処理面にニトログリセリン含
有軟膏を塗布する。ここでニトログリセリン含有
軟膏とは、精製ラノリンのような軟化剤にニトロ
グリセリンを均一に分散させた軟膏である。 第4工程 第2工程で得られた剥離紙および基材付き共重
合体シートから剥離紙を除去して共重合体を露出
させ、その共重合体面と第3工程で得られたセパ
レーター付き軟膏の軟膏面と貼り合わせ、こうし
て得られた複合物を25℃ないし60℃、好ましくは
40℃ないし50℃(ただしニトログリセリンが揮散
したり分解したりすることのない温度、たとえば
40℃ないし50℃)まで加温して、その温度に数日
(たとえば6〜8日)のあいだ保持(すなわち熟
成)する。こうするとニトログリセリン含有軟膏
が共重合体中に拡散して、均一なニトログリセリ
ン含有粘着性組成物が基材上で形成され、セパレ
ーターを有する本発明の貼付剤となる。 上記の新規な転写法によれば、本発明の貼付剤
を恒常的に安定した精度をもつて製造することが
できる。 しかし貼付剤の高い精度が必要でない場合に
は、上記の新規転写法を簡略化した簡易転写法を
採用することもできる。その簡易転写法を以下に
説明する。 第1工程 ポリプロピレンフイルム等のプラスチツクフイ
ルム(これが基材となる)の片面をコロナ処理
し、他面をマツト加工し、このように加工された
基材のコロナ処理面に本発明のドデシルメタクリ
レート系共重合体を塗布することによつて、基材
上に担持された共重合体シートを得る。 第2工程 精密転写法の第3工程と同じに処理する。 第3工程 第1工程で得られた共重合体シートの共重合体
面と、第2工程で得られたセパレーター付き軟膏
の軟膏面とを貼り合わせ、こうして得られた複合
物を精密転写法の第4工程後段に記載したように
加温および熟成することによつて本発明の貼付剤
が得られる。 (剤形) 本発明の貼付剤は、粘着テープのようにロール
状の形態としてもよいが、適当な大きさのシート
状とする方がいつそう適当である。シート状とす
れば患者に使用限度を守らせることが容易であ
る。またシート剤であれば、その1枚ずつをアル
ミニウム製の袋に入れて密封しておけば、使用す
る時までニトログリセリンの揮散を防止すること
ができる。 シート剤とする時には、粘着剤上にセパレータ
ーを付着しておかなければならないが、セパレー
ターの材料としてはニトログリセリンの経時的移
行を防ぐためにポリエステル、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、アルミニウムラミネートポリオレ
フインなどが好ましい。セパレーターが粘着剤に
対向する面には、粘着剤から剥離しやすくするた
めにシリコーン樹脂処理を施こしておく方が良
い。 (発明の作用および効果) 本発明の貼付剤は、従来は粘着剤成分としては
ほとんど使用されなかつたドデシルメタクリレー
トの粘着剤の主成分とするところに大きな特徴を
有するものである。 本発明の貼付剤においては、粘着剤の粘着性と
凝集力との均衡が良好であり、皮膚に対する刺激
性が少ない。 また一般にアクリル系粘着剤は共通の悪臭を有
するのであるが、本発明の貼付剤はそのような悪
臭を有しないから、快適に使用することができ
る。 本発明の貼付剤と、炭素原子数が4〜8個のア
ルキル基を有するアルキルアクリレートまたはア
ルキルメタクリレートを主成分とする粘着剤を使
用した貼付剤とを比較すると、本発明の貼付剤の
方がニトログリセリン放出性においてすぐれてい
る。その試験の1例を下記に説明する。 (試料甲) 主成分として2−エチルヘキシルアクリレート
85重量%、副成分として酢酸ビニル10重量%、ア
クリル酸5重量%を含有する一般的なアクリル系
粘着剤にニトログリセリンを共重合体の固形分に
対し2%含有させた場合には、リン酸バツフアー
生理的食塩水(PH6.0)に対するニトログリセリ
ンの溶出率は、37℃において60分後に18%程度で
あつて、このテープ片5×7cm2(ニトログリセリ
ンの実測含量2.8mg)を健常人に貼付しても全く
反応を認めなかつた。 (試料乙) 後記粘着剤合成例1によつて調製されたドデシ
ルメタクリレート共重合体(主成分としてドデシ
ルメタクリレート86重量%含有し、副成分として
酢酸ビニル10重量%、アクリル酸4重量%を含む
共重合体)粘着剤にニトログリセリンを含有させ
た場合には、試料甲と同一条件において溶出率が
46%程度まで向上した。このテープ片5×7cm2
(ニトログリセリンの実測含量3.0mg)を健常人に
貼付したところ、貼付後約2時間で軽度の頭痛お
よび心拍数増大を認めたが、テープ片を除去した
後約40分で自覚症状は消失した。 (発明の実施態様) 本発明の実施態様を説明する前に、まず粘着剤
の製造方法を例示する。 粘着剤合成例 1 窒素導入口、還流器、撹拌機および温度計を備
えた4の四つ口フラスコにドデシルメタクリレ
ート860g、酢酸ビニル100g、アクリル酸40g、
n−ヘキサン560g、およびトルエン120gを入
れ、撹拌しつつ窒素を通じながら湯浴上で加熱
し、内温が70℃になつたら開始剤としてドデシパ
ーオキサイド12gをn−ヘキサン88gに溶解した
溶液を徐々に約1時間かけて添加し、7時間反応
を続ける。重合終了後、更にn−ヘキサンを720
g添加して希釈し、約40%の粘着液2500gを得
た。この粘着液の回転粘度計で測定した粘度は30
℃で166ポイズであり、溶剤除去後の粘着液薄膜
のせん断クリープ法による粘度は6.05×107ポイ
ズであつた。 粘着剤合成例 2 窒素導入口、還流器、撹拌機および温度計を備
えた4の四つ口フラスコにドデシルメタクリレ
ート760g、2−エチルヘキシルアクリレート200
g、アクリル酸40g、n−ヘキサン560g、およ
びトルエン120gを入れ、撹拌しつつ窒素を通じ
ながら湯浴上で加熱し、内温が70℃になつたら開
始剤としてドデシルパーオキサイド12gをn−ヘ
キサン88gに溶解した溶液を徐々に約1時間かけ
て添加し、撹拌を更に7時間継続する。重合終了
後、更にn−ヘキサンを720g添加して希釈し、
約40%の粘着液2500gを得た。この粘着液の回転
粘度計で測定した粘度は30℃で530ポイズであり、
溶液除去後の粘着液薄膜のせん断クリープ法によ
る粘度は9.50×106ポイズであつた。 粘着剤合成例 3 窒素導入口、還流器、撹拌機および温度計を備
えた4の四つ口フラスコにドデシルメタクリレ
ート950g、アクリル酸50g、n−ヘキサン560g
およびトルエン120gを入れ、撹拌しつゝ窒素を
通じながら湯浴上で加熱し、内温が70℃になつた
ら開始剤としてドデシルパーオキサイド12gをn
−ヘキサン88gに溶解した溶液を徐々に約1時間
かけて添加し、撹拌を更に7時間継続する。重合
終了後更にn−ヘキサンを720g添加して希釈し、
約40%の粘着液2500gを得た。この粘着液の回転
粘度計で測定した粘度は30℃で378ポイズであり、
溶剤除去後の粘着剤薄膜のせん断クリープ法によ
る粘度は3.41×107ポイズであつた。 以下実施例を示して本発明を更に詳しく説明す
るが、下記の実施例は本発明を制限するものでは
ない。 実施例 1 合成例1で得られた粘着液1000gにニトログリ
セリンの酢酸エチル5%溶液を粘着液固型分に対
し40%量、すなわち160g添加し、良く撹拌混合
した。このニトログリセリン含有粘着液を厚さ
80μのシリコーン処理済ポリプロピレンフイルム
セパレーター上に粘着剤固型分として40g/m2と
なるように均一に塗付し、溶剤を揮散させてニト
ログリセリン含有シート状粘着剤を製造した。 別に厚さ80μの軟質ポリエチレンフイルムの片
面をマツト加工し、他面をコロナ処理して基材を
製造した。 前記の基材のコロナ処理面に、前記のシート状
粘着剤の粘着剤面を貼合せることによつて粘着剤
をシート状粘着剤から基材に転写させた。このよ
うにして100cm2あたり8mgのニトログリセリンを
含有する貼布剤が得られた。この貼付剤を所定の
大きさに裁断し、アルミニウム積層ポリエチレン
袋中に入れ、密封して保存した。 この貼付剤のリン酸バツフアー生理食塩水(PH
6.0)に対する溶出試験結果を、後記の第1表に
とりまとめた。 実施例 2 この実施例を理解しやすくするために第2図を
参照しながら、本発明の精密転写法の実施例を説
明する。 調製例2で得られた粘着液2′をシリコーン処
理したポリエチレン積層はく離紙1′上に、固型
分が32g/m2になるように均一に塗布して乾燥し
た(第2図a参照)。この剥離紙上の粘着剤2′上
に、片面をマツト加工し、その反対面をコロナ処
理した厚さ80μmの軟質ポリエチレンフイルムか
らなる基材3′のコロナ処理面を貼り合せて、は
く離紙と基材とによつて共重合体を挟み込んだポ
リエチレンシートを得た(第2図b参照)。 次に、厚さ80μmのシリコーン処理済ポリエチ
レンテレフタレートフイルムセパレーター4′の
シリコーン面に、精製ラノリンに10%のニトログ
リセリンを均一に分散した軟膏5′を8g/m2の
割合で塗付し(第2図d参照)、この面に上記ポ
リエチレンシートからはく離紙を除去した粘着面
2′(第2図c参照)を貼り合せ(第2図e参
照)、40℃で約7日間熟成することによつてポリ
エチレンテレフタレートをセパレーターとするポ
リエチレン基材ニトログリセリン含有貼付剤(ニ
トログリセリン含有量8mg/100cm2)(第2図f参
照)が得られた。この貼付剤を所定の大きさに裁
断してアルミニウム積層ポリエチレン袋中に密封
保存した。この貼付剤のリン酸バツフアー生理食
塩水(PH6.0)に対するニトログリセリンの溶出
試験結果を後記の第1表にとりまとめた。なお第
2図において本実施例の工程順を図示した。 実施例 3 合成例3で得られた粘着液1000gに白色ワセリ
ン20g、精製ラノリン140gを添加し、良く撹拌
して溶解した。次に、この粘着液に粘着剤固型分
に対して40%量、すなわち224gの5%ニトログ
リセリン−酢酸エチル溶液を添加し混合した。こ
のニトログリセリン含有粘着液を厚さ80μのシリ
コーン処理済ポリプロピレンフイルムセパレータ
ー上に、固型分で40g/m2となるように均一に塗
付し、溶剤を揮散させて、シート状粘着剤を製造
した。 別に厚さ80μの軟質ポリエチレンフイルムの片
面をマツト加工し、反対面をコロナ処理して基材
とした。 前記のシート状粘着剤の粘着剤面を、基材のコ
ロナ処理面に貼り合わせることによつて、100cm2
あたり8mgのニトログリセリンを含有する貼付剤
が得られた。この貼付剤を所定の大きさに裁断後
アルミニウム積層ポリエチレン袋中に密封保存し
た。この貼付剤のリン酸バツフアー生理食塩水
(PH6.0)に対するニトログリセリンの溶出試験結
果を後記第1表にとりまとめた。 実施例 4 合成例2で得られた粘着液1000gにニトログリ
セリンの酢酸エチル5%溶液を粘着液固型分に対
し40%量、すなわち160g添加し、良く撹拌混合
した。このニトログリセリン含有粘着液を厚さ
80μのシリコーン処理済ポリエチレンテレフタレ
ートフイルムセパレーター上に粘着剤固型分とし
て40g/m2となるように均一に塗布し、溶剤を揮
散させてシート状粘着剤を製造した。 別に厚さ80μの軟質ポリエチレンフイルムの片
面をマツト加工し、その反対面をコロナ処理して
基材を製造した。 前記のシート状粘着剤の粘着剤面を、基材のコ
ロナ処理面に貼り合わせることによつて、ポリエ
チレンを基材とするニトログリセリン含有貼付剤
(ニトログリセリン含有量8mg/100cm2)が得られ
た。この貼付剤を所定の大きさに裁断してアルミ
ニウム積層ポリエチレン袋中に密封保存した。こ
の貼付剤のリン酸バツフアー生理食塩水(PH6.0)
に対するニトログリセリンの溶出試験結果を後記
第1表にとりまとめた。 参考例 1 ニトログリセリン含有貼布剤の溶出試験 ニトログリセリン含有貼付剤のリン酸バツフア
ー生理食塩水(PH6.0)に対するニトログリセリ
ン溶出試験を行つた。半径2cmの円型に裁断した
ニトログリセリン含有貼付剤をセルロース膜に貼
付し、これをアクリル製の円盤上の固定台に装着
しを37℃のリン酸バツフアー50mlに浸漬し、該溶
液を一定速度でゆるく撹拌してから1時間後、2
時間後および4時間後にセルロース膜を通して溶
出するニトログリセリンの量を高速液体クロマト
グラフ(HPLC)法によつてマイクロボンダーパ
ツクC18(ウオーターズ社製)カラムを使用し測定
した。実施例1〜4の試料を用いて分析した結果
を第1表にとりまとめた。本発明の試料はいずれ
も市販のアクリル系粘着剤を使用して作成した試
料よりも優れたニトログリセリン溶出性をしめし
た。
用することのできる貼付剤に関するものである。
さらに詳しくいえば、本発明はニトログリセリン
を主剤とする心疾患用貼付剤に関するものであ
る。 (発明の技術的背景) 虚血性心疾患の内科治療にニトログリセリンを
使用することは古くから行なわれており、静脈注
射、舌下錠、軟膏などの各種製剤による投与が行
なわれている。前記薬剤の効果持続時間は、静脈
注射が数分間、舌下錠が20ないし30分間、軟膏が
3ないし5時間である。 狭心症の発作を治療するためには、通常は舌下
錠が投与されるが、その効果持続時間は短かいか
ら発作を予防するためには適当ではない。 ニトログリセリンの作用効果を長時間にわたつ
て持続させる必要がある時(たとえば狭心症の発
作を予防する場合)には、ニトログリセリンを含
有する軟膏が使用されている。軟膏を使用する際
には、患者の前胸部の皮膚に軟膏の適量を塗擦
し、その上をプラスチツク製フイルムなどで被覆
してニトログリセリンの揮散および依服の汚れを
防止する。軟膏の適量は、副作用である頭痛が出
現する最少量とされており、これを決定するには
個々の患者に対して種々の軟膏量を試用して実験
的に決定する。軟膏の量は、軟膏がチユーブから
押し出された長さから推定されるのが現状である
から、定量性がとぼしい。また軟膏の使用方法
は、上記のとおりめんどうである。 (先行技術) 最近にいたつて、ニトログリセリンを含有する
貼付剤(特開昭55−2604号公報参照)が提案され
たが、この貼付剤においては粘着剤が改善されて
いない(絆創膏基剤が使用されている)ため、ニ
トログリセリンの保持性および放出性が満足では
ない。 また皮膚に対する刺激性の小さい粘着剤として
は、アルキル基中の炭素原子数が4個ないし12個
のアクリル酸アルキルエステルまたはメタクリル
酸アルキルエステルの共重合体が粘着テープの粘
着剤として一般に使用されているが、この系統の
従来の粘着剤はニトログリセリンを吸着する力が
強いためにニトログリセリンの放出性が劣つてい
るから、薬剤としてのニトログリセリンを担持さ
せる担持体としての適性を欠いている。 (発明の目的) 上記のような技術の現状にかんがみて、発明者
らは皮膚に対する刺激性が小さくて、しかもニト
ログリセリンの放出性がすぐれた粘着剤を探究し
た結果、本発明に到達してその目的を達成するこ
とができた。 (発明の構成) 本発明の目的は、発明者らが創製した新規な共
重合体を粘着剤として使用することによつて達成
された。その新規な共重合体は、 (イ) ドデシルメタクリレート約60〜98重量%、 (ロ) アクリル酸約40〜2重量%及び (ハ) 酢酸ビニル、アルキル基中に6個ないし8個
の炭素原子を有するアクリル酸アルキルエステ
ルまたはアルキル基中に6個ないし8個の炭素
原子を有するメタクリル酸アルキルエステルか
ら選択された少なくとも1種の不飽和単量体を
(イ)+(ロ)100重量部に対して約0〜40重量部 を共重合させて得られた共重合体である。 本発明においては、前記の共重合体と適量のニ
トログリセリンとを必須成分とする組成物を適当
な基材に付着させることによつて心疾患用貼付剤
を構成する。 以下に本発明の構成要素について詳説する。 (共重合体) (イ) 本発明において共重合体を構成するドデシル
メタクリレートの使用割合は、前記のとおり約
60〜98重量%の範囲が適当であるが、なかでも
約70〜95重量%がいつそう適当である。 (ロ) 本発明においては、ドデシルメタクリレート
と共重合させるための単量体として、アクリル
酸が使用される。アクリル酸は約40〜2重量
%、好ましくは約10〜2重量%使用される。ア
クリル酸が40重量%り多くなると、得られる共
重合体の粘着力が減少するだけでなく、ニトロ
グリセリンの放出性も悪くなる。またアクリル
酸が2重量部よりも少なくなると、共重合体の
凝集力が不足し、柔らかくなりすぎてベタベタ
するから、貼付剤を皮膚から剥離した場合に粘
着剤が皮膚に残留するから適当でない。 (ハ) 酢酸ビニル、アルキル基中に6個ないし8個
の炭素原子を有するアクリル酸アルキルエステ
ルまたはアルキル基中に6個ないし8個の炭素
原子を有するメタクリル酸アルキルエステルか
ら選択された少なくとも1種の不飽和単量体
は、(イ)+(ロ)100重量部に対して約0〜40重量部
の範囲で使用することができるが、約30重量部
以下にすることが好ましい。これらの不飽和単
量体は、前記(ロ)のアクリル酸の量に応じて凝集
力を調整するために使用されるのであるから、
官能性単量体の種類と量を考慮して短鎖不飽和
単量体の量を決めるべきである。 本発明において粘着剤として使用される共重合
体は、各種単量体を適当な有機溶剤に溶解した溶
液を、適当な温度に加熱すれば製造することがで
きる。この際に適当な重合開始剤を重合用容器中
に添加すれば、重合のために必要な温度を低下さ
せることができるだけでなく、所望の分子量の共
重合体が得られるまで必要な時間を短縮すること
もできる。 粘着剤として使用される共重合体を製造する際
に使用される有機溶剤としては、酢酸エチル、n
−ヘキサンおよびトルエンが適当である。 上記の共重合体を製造する際の反応温度は、約
70℃が適当である。 また上記の共重合体を製造する際に使用される
適当な重合開始剤は、過酸化物である。とりわけ
て適当な過酸化物はドデシルパーオキサイドであ
る。過酸化物の添加割合が多い場合は重合速度は
増大するが、重合の進行を制御することが困難と
なり、反応に過酸化物が少ない場合には重合速度
が減少し、共重合体の分子量が過大になりやす
い。ドデシルパーオキサイドを使用する場合に
は、単量体の混合物1000重量部あたりドデシルパ
ーオキサイド12重量部が適当である。 過酸化物は有機溶剤たとえばn−ヘキサンに溶
解した溶液として使用することが適当である。過
酸化物溶液を共重合用反応容器に添加する時期
は、反応容器の内容物が所望の重合温度すなわち
70℃に達した時が適当である。そして過酸化物の
添加を安全に遂行するために、過酸化物溶液は少
量ずつ(たとえば1時間程度の時間をかけて)添
加することが望ましい。 重合時間は、上記のような条件のもとにおい
て、過酸化物の添加終了後、7ないし8時間程度
が適当である。 重合反応が終了すれば、適当な有機溶剤たとえ
ばn−ヘキサンを反応容器に添加して共重合体溶
液を希釈し、こうして得られた共重合体溶液を反
応容器から取り出す。 このようにして得られた共重合体溶液の濃度を
共重合体含有量40%に調整した粘着液の粘度は、
廻転粘度計で測定すると、30℃で160ポイズない
し550ポイズ程度である。共重合体溶液から溶剤
を除去して得られる薄膜の粘度をせん断クリープ
法によつて測定すると、9×106ポイズないし7
×107ポイズ程度である。 (ニトログリセリン) 本発明の貼付剤においては、貼布剤の100cm2あ
たりニトログリセリン含有量が1〜20mg、好まし
くは5〜15mgになるように、ニトログリセリンを
粘着剤に配合することが適当である。 粘着剤にニトログリセリンを配合する方法は、
有機溶剤で希釈した粘着剤溶液と、ニトログリセ
リンの有機溶剤溶液とを慣用の混合方法によつて
混合すればよい。ニトログリセリンを溶解する有
機溶剤は、粘着剤溶液と混合された時に共重合体
を凝固させるものであつてはならない。このよう
な観点からみて、ニトログリセリンを溶解する有
機溶剤としては、酢酸エチルが適当である。ニト
ログリセリンの有機溶剤溶液中のニトログリセリ
ンの濃度は、爆発の危険を回避するために希薄に
しなければならない。適当な濃度は3重量%ない
し7重量%程度である。 (軟化剤) 本発明の貼付剤においては、粘着剤の粘着性の
改善、およびニトログリセリンの保持性ならびに
放出性の調整を目的として、軟化剤を粘着剤に配
合することができる。 適当な軟化剤はイソプロピルミリステート、ラ
ノリン脂肪酸イソプロピルなどの長鎖脂肪酸エス
テル、精製ラノリン、水添ラノリン、ラノリンア
ルコール、酢酸ラノリンなどのラノリン誘導体、
グリセリンモノスレアレートなどの脂肪酸モノグ
リセライド、水添ヒマシ油などの油脂、水添ロジ
ンのメチルエステルなどの低軟化点樹脂類および
ワセリンであり、これらを粘着剤の100重量部あ
たり約5重量部ないし約40重量部の比率で配合す
るのが適当である。 (基材) 本発明の貼付剤において基材とされる材料は、
ニトログリセリンを透過したり、ニトログリセリ
ンの放出性を阻害したりすることがないならば、
通常の粘着テープの基材を使用することができ
る。しかし経時的安定性が良好であるという観点
から見て、ポリエチレンやポリプロピレンなどの
ポリオレフイ類が最適である。 (粘着剤の付着方法) 本発明の貼付剤は、上記のような組成を有する
粘着剤を基材に付着させることによつて構成され
る。粘着剤を基材に付着させる方法としては、通
常の粘着テープを製造する場合と同様に、塗布法
および転写法を使用することができる。 また本発明の貼付剤は、新規な精密転写法によ
つて製造することもできるから、新規な精密転写
法を以下に説明する。 第1工程 紙にポリエチレンを積層した剥離紙のポリエチ
レン面にシリコーン樹脂を塗布し、そのシリコー
ン処理した面上に本発明のドデシルメタクリレー
ト系共重合体の溶液を塗布して乾燥させる。 第2工程 軟質ポリエチレンフイルム等のプラスチツクフ
イルム(これが基材となる)の片面をコロナ処理
し、他面をマツト加工し、このように加工された
基材のコロナ処理面と、第1工程で得られた複合
物(すなわち共重合体を担持した剥離紙)の共重
合体面とを貼り合わせることによつて剥離紙およ
び基材で共重合体をはさんだシートを得る。 第3工程 ポリエチレンテレフタレート製フイルムのよう
な寸法安定性が良好なプラスチツクフイルムの片
面にシリコーン樹脂を塗布してセパレーターと
し、そのシリコーン処理面にニトログリセリン含
有軟膏を塗布する。ここでニトログリセリン含有
軟膏とは、精製ラノリンのような軟化剤にニトロ
グリセリンを均一に分散させた軟膏である。 第4工程 第2工程で得られた剥離紙および基材付き共重
合体シートから剥離紙を除去して共重合体を露出
させ、その共重合体面と第3工程で得られたセパ
レーター付き軟膏の軟膏面と貼り合わせ、こうし
て得られた複合物を25℃ないし60℃、好ましくは
40℃ないし50℃(ただしニトログリセリンが揮散
したり分解したりすることのない温度、たとえば
40℃ないし50℃)まで加温して、その温度に数日
(たとえば6〜8日)のあいだ保持(すなわち熟
成)する。こうするとニトログリセリン含有軟膏
が共重合体中に拡散して、均一なニトログリセリ
ン含有粘着性組成物が基材上で形成され、セパレ
ーターを有する本発明の貼付剤となる。 上記の新規な転写法によれば、本発明の貼付剤
を恒常的に安定した精度をもつて製造することが
できる。 しかし貼付剤の高い精度が必要でない場合に
は、上記の新規転写法を簡略化した簡易転写法を
採用することもできる。その簡易転写法を以下に
説明する。 第1工程 ポリプロピレンフイルム等のプラスチツクフイ
ルム(これが基材となる)の片面をコロナ処理
し、他面をマツト加工し、このように加工された
基材のコロナ処理面に本発明のドデシルメタクリ
レート系共重合体を塗布することによつて、基材
上に担持された共重合体シートを得る。 第2工程 精密転写法の第3工程と同じに処理する。 第3工程 第1工程で得られた共重合体シートの共重合体
面と、第2工程で得られたセパレーター付き軟膏
の軟膏面とを貼り合わせ、こうして得られた複合
物を精密転写法の第4工程後段に記載したように
加温および熟成することによつて本発明の貼付剤
が得られる。 (剤形) 本発明の貼付剤は、粘着テープのようにロール
状の形態としてもよいが、適当な大きさのシート
状とする方がいつそう適当である。シート状とす
れば患者に使用限度を守らせることが容易であ
る。またシート剤であれば、その1枚ずつをアル
ミニウム製の袋に入れて密封しておけば、使用す
る時までニトログリセリンの揮散を防止すること
ができる。 シート剤とする時には、粘着剤上にセパレータ
ーを付着しておかなければならないが、セパレー
ターの材料としてはニトログリセリンの経時的移
行を防ぐためにポリエステル、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、アルミニウムラミネートポリオレ
フインなどが好ましい。セパレーターが粘着剤に
対向する面には、粘着剤から剥離しやすくするた
めにシリコーン樹脂処理を施こしておく方が良
い。 (発明の作用および効果) 本発明の貼付剤は、従来は粘着剤成分としては
ほとんど使用されなかつたドデシルメタクリレー
トの粘着剤の主成分とするところに大きな特徴を
有するものである。 本発明の貼付剤においては、粘着剤の粘着性と
凝集力との均衡が良好であり、皮膚に対する刺激
性が少ない。 また一般にアクリル系粘着剤は共通の悪臭を有
するのであるが、本発明の貼付剤はそのような悪
臭を有しないから、快適に使用することができ
る。 本発明の貼付剤と、炭素原子数が4〜8個のア
ルキル基を有するアルキルアクリレートまたはア
ルキルメタクリレートを主成分とする粘着剤を使
用した貼付剤とを比較すると、本発明の貼付剤の
方がニトログリセリン放出性においてすぐれてい
る。その試験の1例を下記に説明する。 (試料甲) 主成分として2−エチルヘキシルアクリレート
85重量%、副成分として酢酸ビニル10重量%、ア
クリル酸5重量%を含有する一般的なアクリル系
粘着剤にニトログリセリンを共重合体の固形分に
対し2%含有させた場合には、リン酸バツフアー
生理的食塩水(PH6.0)に対するニトログリセリ
ンの溶出率は、37℃において60分後に18%程度で
あつて、このテープ片5×7cm2(ニトログリセリ
ンの実測含量2.8mg)を健常人に貼付しても全く
反応を認めなかつた。 (試料乙) 後記粘着剤合成例1によつて調製されたドデシ
ルメタクリレート共重合体(主成分としてドデシ
ルメタクリレート86重量%含有し、副成分として
酢酸ビニル10重量%、アクリル酸4重量%を含む
共重合体)粘着剤にニトログリセリンを含有させ
た場合には、試料甲と同一条件において溶出率が
46%程度まで向上した。このテープ片5×7cm2
(ニトログリセリンの実測含量3.0mg)を健常人に
貼付したところ、貼付後約2時間で軽度の頭痛お
よび心拍数増大を認めたが、テープ片を除去した
後約40分で自覚症状は消失した。 (発明の実施態様) 本発明の実施態様を説明する前に、まず粘着剤
の製造方法を例示する。 粘着剤合成例 1 窒素導入口、還流器、撹拌機および温度計を備
えた4の四つ口フラスコにドデシルメタクリレ
ート860g、酢酸ビニル100g、アクリル酸40g、
n−ヘキサン560g、およびトルエン120gを入
れ、撹拌しつつ窒素を通じながら湯浴上で加熱
し、内温が70℃になつたら開始剤としてドデシパ
ーオキサイド12gをn−ヘキサン88gに溶解した
溶液を徐々に約1時間かけて添加し、7時間反応
を続ける。重合終了後、更にn−ヘキサンを720
g添加して希釈し、約40%の粘着液2500gを得
た。この粘着液の回転粘度計で測定した粘度は30
℃で166ポイズであり、溶剤除去後の粘着液薄膜
のせん断クリープ法による粘度は6.05×107ポイ
ズであつた。 粘着剤合成例 2 窒素導入口、還流器、撹拌機および温度計を備
えた4の四つ口フラスコにドデシルメタクリレ
ート760g、2−エチルヘキシルアクリレート200
g、アクリル酸40g、n−ヘキサン560g、およ
びトルエン120gを入れ、撹拌しつつ窒素を通じ
ながら湯浴上で加熱し、内温が70℃になつたら開
始剤としてドデシルパーオキサイド12gをn−ヘ
キサン88gに溶解した溶液を徐々に約1時間かけ
て添加し、撹拌を更に7時間継続する。重合終了
後、更にn−ヘキサンを720g添加して希釈し、
約40%の粘着液2500gを得た。この粘着液の回転
粘度計で測定した粘度は30℃で530ポイズであり、
溶液除去後の粘着液薄膜のせん断クリープ法によ
る粘度は9.50×106ポイズであつた。 粘着剤合成例 3 窒素導入口、還流器、撹拌機および温度計を備
えた4の四つ口フラスコにドデシルメタクリレ
ート950g、アクリル酸50g、n−ヘキサン560g
およびトルエン120gを入れ、撹拌しつゝ窒素を
通じながら湯浴上で加熱し、内温が70℃になつた
ら開始剤としてドデシルパーオキサイド12gをn
−ヘキサン88gに溶解した溶液を徐々に約1時間
かけて添加し、撹拌を更に7時間継続する。重合
終了後更にn−ヘキサンを720g添加して希釈し、
約40%の粘着液2500gを得た。この粘着液の回転
粘度計で測定した粘度は30℃で378ポイズであり、
溶剤除去後の粘着剤薄膜のせん断クリープ法によ
る粘度は3.41×107ポイズであつた。 以下実施例を示して本発明を更に詳しく説明す
るが、下記の実施例は本発明を制限するものでは
ない。 実施例 1 合成例1で得られた粘着液1000gにニトログリ
セリンの酢酸エチル5%溶液を粘着液固型分に対
し40%量、すなわち160g添加し、良く撹拌混合
した。このニトログリセリン含有粘着液を厚さ
80μのシリコーン処理済ポリプロピレンフイルム
セパレーター上に粘着剤固型分として40g/m2と
なるように均一に塗付し、溶剤を揮散させてニト
ログリセリン含有シート状粘着剤を製造した。 別に厚さ80μの軟質ポリエチレンフイルムの片
面をマツト加工し、他面をコロナ処理して基材を
製造した。 前記の基材のコロナ処理面に、前記のシート状
粘着剤の粘着剤面を貼合せることによつて粘着剤
をシート状粘着剤から基材に転写させた。このよ
うにして100cm2あたり8mgのニトログリセリンを
含有する貼布剤が得られた。この貼付剤を所定の
大きさに裁断し、アルミニウム積層ポリエチレン
袋中に入れ、密封して保存した。 この貼付剤のリン酸バツフアー生理食塩水(PH
6.0)に対する溶出試験結果を、後記の第1表に
とりまとめた。 実施例 2 この実施例を理解しやすくするために第2図を
参照しながら、本発明の精密転写法の実施例を説
明する。 調製例2で得られた粘着液2′をシリコーン処
理したポリエチレン積層はく離紙1′上に、固型
分が32g/m2になるように均一に塗布して乾燥し
た(第2図a参照)。この剥離紙上の粘着剤2′上
に、片面をマツト加工し、その反対面をコロナ処
理した厚さ80μmの軟質ポリエチレンフイルムか
らなる基材3′のコロナ処理面を貼り合せて、は
く離紙と基材とによつて共重合体を挟み込んだポ
リエチレンシートを得た(第2図b参照)。 次に、厚さ80μmのシリコーン処理済ポリエチ
レンテレフタレートフイルムセパレーター4′の
シリコーン面に、精製ラノリンに10%のニトログ
リセリンを均一に分散した軟膏5′を8g/m2の
割合で塗付し(第2図d参照)、この面に上記ポ
リエチレンシートからはく離紙を除去した粘着面
2′(第2図c参照)を貼り合せ(第2図e参
照)、40℃で約7日間熟成することによつてポリ
エチレンテレフタレートをセパレーターとするポ
リエチレン基材ニトログリセリン含有貼付剤(ニ
トログリセリン含有量8mg/100cm2)(第2図f参
照)が得られた。この貼付剤を所定の大きさに裁
断してアルミニウム積層ポリエチレン袋中に密封
保存した。この貼付剤のリン酸バツフアー生理食
塩水(PH6.0)に対するニトログリセリンの溶出
試験結果を後記の第1表にとりまとめた。なお第
2図において本実施例の工程順を図示した。 実施例 3 合成例3で得られた粘着液1000gに白色ワセリ
ン20g、精製ラノリン140gを添加し、良く撹拌
して溶解した。次に、この粘着液に粘着剤固型分
に対して40%量、すなわち224gの5%ニトログ
リセリン−酢酸エチル溶液を添加し混合した。こ
のニトログリセリン含有粘着液を厚さ80μのシリ
コーン処理済ポリプロピレンフイルムセパレータ
ー上に、固型分で40g/m2となるように均一に塗
付し、溶剤を揮散させて、シート状粘着剤を製造
した。 別に厚さ80μの軟質ポリエチレンフイルムの片
面をマツト加工し、反対面をコロナ処理して基材
とした。 前記のシート状粘着剤の粘着剤面を、基材のコ
ロナ処理面に貼り合わせることによつて、100cm2
あたり8mgのニトログリセリンを含有する貼付剤
が得られた。この貼付剤を所定の大きさに裁断後
アルミニウム積層ポリエチレン袋中に密封保存し
た。この貼付剤のリン酸バツフアー生理食塩水
(PH6.0)に対するニトログリセリンの溶出試験結
果を後記第1表にとりまとめた。 実施例 4 合成例2で得られた粘着液1000gにニトログリ
セリンの酢酸エチル5%溶液を粘着液固型分に対
し40%量、すなわち160g添加し、良く撹拌混合
した。このニトログリセリン含有粘着液を厚さ
80μのシリコーン処理済ポリエチレンテレフタレ
ートフイルムセパレーター上に粘着剤固型分とし
て40g/m2となるように均一に塗布し、溶剤を揮
散させてシート状粘着剤を製造した。 別に厚さ80μの軟質ポリエチレンフイルムの片
面をマツト加工し、その反対面をコロナ処理して
基材を製造した。 前記のシート状粘着剤の粘着剤面を、基材のコ
ロナ処理面に貼り合わせることによつて、ポリエ
チレンを基材とするニトログリセリン含有貼付剤
(ニトログリセリン含有量8mg/100cm2)が得られ
た。この貼付剤を所定の大きさに裁断してアルミ
ニウム積層ポリエチレン袋中に密封保存した。こ
の貼付剤のリン酸バツフアー生理食塩水(PH6.0)
に対するニトログリセリンの溶出試験結果を後記
第1表にとりまとめた。 参考例 1 ニトログリセリン含有貼布剤の溶出試験 ニトログリセリン含有貼付剤のリン酸バツフア
ー生理食塩水(PH6.0)に対するニトログリセリ
ン溶出試験を行つた。半径2cmの円型に裁断した
ニトログリセリン含有貼付剤をセルロース膜に貼
付し、これをアクリル製の円盤上の固定台に装着
しを37℃のリン酸バツフアー50mlに浸漬し、該溶
液を一定速度でゆるく撹拌してから1時間後、2
時間後および4時間後にセルロース膜を通して溶
出するニトログリセリンの量を高速液体クロマト
グラフ(HPLC)法によつてマイクロボンダーパ
ツクC18(ウオーターズ社製)カラムを使用し測定
した。実施例1〜4の試料を用いて分析した結果
を第1表にとりまとめた。本発明の試料はいずれ
も市販のアクリル系粘着剤を使用して作成した試
料よりも優れたニトログリセリン溶出性をしめし
た。
【表】
リン酸バツフアー生理食塩水(PH6.0)に対す
る溶出率(%)で、初期貼付剤の含有値を100%
とする。温度37℃ ※ 市販アクリル粘着剤(前記試料甲と同一の共
重合体)を用いて、実施例1と同様な方法でテー
プ片を作成した。 1と同様な方法でテープ片を作成した。 参考例 2 ニトログリセリン含有貼付剤貼付後のニトログ
リセリン残存率 ニトログリセリン含有貼付剤を健常人男子3名
の上腕部に貼付し、所定時間後はく離してテープ
中に残存するニトログリセリンをHLCにより分
析した。結果を第2表にとりまとめた。
る溶出率(%)で、初期貼付剤の含有値を100%
とする。温度37℃ ※ 市販アクリル粘着剤(前記試料甲と同一の共
重合体)を用いて、実施例1と同様な方法でテー
プ片を作成した。 1と同様な方法でテープ片を作成した。 参考例 2 ニトログリセリン含有貼付剤貼付後のニトログ
リセリン残存率 ニトログリセリン含有貼付剤を健常人男子3名
の上腕部に貼付し、所定時間後はく離してテープ
中に残存するニトログリセリンをHLCにより分
析した。結果を第2表にとりまとめた。
【表】
ニトログリセリン含有貼付剤を健常人男子3名
の上腕屈部に貼付した後のテープ中のニトログリ
セリン残存率(%)。初期値を100%とした。 ※ 第1表と同一試料 本発明のドデシルメタクリレートを主成分とし
た貼付剤試料は、いずれも2−エチルヘキシルア
クリレートを主成分とした市販アクリル粘着剤を
使用したテープ片より貼付後のニトログリセリン
残存量が少なかつた。初期値100%から残存率を
差引いた差は経皮吸収をしめすものと考えられる
ので、本発明のニトログリセリン含有貼付剤は良
好な経皮吸収をしめすといえる。 参考例 3 ニトログリセリン含有貼付剤による血圧、心拍
数の変化 健常人男子(38才)に実施例4のニトログリセ
リン含有貼付剤を貼付し、血圧、心拍数および心
電図(第誘導)を記録した。貼付前30分より仰
臥安静状態を保ち、前腕内側部に前記の貼付剤5
×10cm(実測ニトログリセリン含量4.1mg)を貼
付した。血圧および心電図は10分おきに、心拍数
は連続的に測定した。貼付試験時間は2時間とし
た。結果を第1図にとりまとめた。 試料貼付約20分後より血圧低下あるいは心拍数
の増大および動悸が認められた。貼付後60分で被
検者は弱い頭痛を訴え、貼付後90分で被検者の動
悸が強くなつた。血圧低下および心拍数増大の状
況は、被検者の自覚症状の発現とほぼ一致した
が、心電図にはほとんど影響がなかつた。したが
つて本発明の貼付剤は、貼付面積(薬剤量)を適
当に選択することによつて、心臓疾患の治療およ
び発作予防用貼付剤として適していることが示さ
れた。
の上腕屈部に貼付した後のテープ中のニトログリ
セリン残存率(%)。初期値を100%とした。 ※ 第1表と同一試料 本発明のドデシルメタクリレートを主成分とし
た貼付剤試料は、いずれも2−エチルヘキシルア
クリレートを主成分とした市販アクリル粘着剤を
使用したテープ片より貼付後のニトログリセリン
残存量が少なかつた。初期値100%から残存率を
差引いた差は経皮吸収をしめすものと考えられる
ので、本発明のニトログリセリン含有貼付剤は良
好な経皮吸収をしめすといえる。 参考例 3 ニトログリセリン含有貼付剤による血圧、心拍
数の変化 健常人男子(38才)に実施例4のニトログリセ
リン含有貼付剤を貼付し、血圧、心拍数および心
電図(第誘導)を記録した。貼付前30分より仰
臥安静状態を保ち、前腕内側部に前記の貼付剤5
×10cm(実測ニトログリセリン含量4.1mg)を貼
付した。血圧および心電図は10分おきに、心拍数
は連続的に測定した。貼付試験時間は2時間とし
た。結果を第1図にとりまとめた。 試料貼付約20分後より血圧低下あるいは心拍数
の増大および動悸が認められた。貼付後60分で被
検者は弱い頭痛を訴え、貼付後90分で被検者の動
悸が強くなつた。血圧低下および心拍数増大の状
況は、被検者の自覚症状の発現とほぼ一致した
が、心電図にはほとんど影響がなかつた。したが
つて本発明の貼付剤は、貼付面積(薬剤量)を適
当に選択することによつて、心臓疾患の治療およ
び発作予防用貼付剤として適していることが示さ
れた。
第1図は本発明の実施例の貼付剤の試験成績を
示す折れ線グラフである。折れ線1は心拍数、折
れ線2は収縮期血圧、折れ線3は拡張期血圧を示
す。第2図は実施例2に記載された製造方法を工
程順に説明する説明図である。aは剥離紙に共重
合体を塗布した状態、bはaの共重合体面に基材
を貼り合せた状態、cは共重合体から剥離紙をは
がした状態、dはニトログリセリン含有軟化剤を
セパレーターに塗布した状態、eはcとdを貼り
合せた状態、fはeを熟成した状態を示す。第2
図において1′は剥離紙、2′は共重合体、3′は
基材、4′はセパレーター、5′はニトログリセリ
ンを含有する軟膏、6′はニトログリセリンを含
有する粘着剤組成物を示す。
示す折れ線グラフである。折れ線1は心拍数、折
れ線2は収縮期血圧、折れ線3は拡張期血圧を示
す。第2図は実施例2に記載された製造方法を工
程順に説明する説明図である。aは剥離紙に共重
合体を塗布した状態、bはaの共重合体面に基材
を貼り合せた状態、cは共重合体から剥離紙をは
がした状態、dはニトログリセリン含有軟化剤を
セパレーターに塗布した状態、eはcとdを貼り
合せた状態、fはeを熟成した状態を示す。第2
図において1′は剥離紙、2′は共重合体、3′は
基材、4′はセパレーター、5′はニトログリセリ
ンを含有する軟膏、6′はニトログリセリンを含
有する粘着剤組成物を示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 (甲) (イ) ドデシルメタクリレート約60〜
98重量%、 (ロ) アクリル酸約40〜2重量%及び (ハ) 酢酸ビニル、アルキル基中に6個ないし8個
の炭素原子を有するアクリル酸アルキルエステ
ルまたはアルキル基中に6個ないし8個の炭素
原子を有するメタクリル酸アルキルエステルか
ら選択された少なくとも1種の不飽和単量体を
(イ)+(ロ)100重量部に対して約0〜40重量部 を共重合させて得られた共重合体と、 (乙) ニトログリセリン とを含有する粘着性組成物を基材に付着させたこ
とを特徴とする心疾患用貼付剤。 2 粘着性組成物が(甲)の成分100重量部あた
り約5ないし40重量部の軟化剤をも含有する特許
請求の範囲第1項に記載の心疾患用貼付剤。
Priority Applications (7)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP55146465A JPS5777617A (en) | 1980-10-20 | 1980-10-20 | Plaster for cardiac disease |
| PCT/JP1981/000291 WO1982001317A1 (en) | 1980-10-20 | 1981-10-19 | Adhesive preparation for heart disease and process for its preparation |
| EP81902825A EP0062682B1 (en) | 1980-10-20 | 1981-10-19 | Adhesive preparation for heart disease and process for its preparation |
| US06/387,885 US4505891A (en) | 1980-10-20 | 1981-10-19 | Medicinal adhesive sheets for heart diseases and a process for the preparation thereof |
| DE8181902825T DE3172249D1 (en) | 1980-10-20 | 1981-10-19 | Adhesive preparation for heart disease and process for its preparation |
| DK275482A DK158929C (da) | 1980-10-20 | 1982-06-18 | Medicinske klaebeark til transdermal administration af nitroglycerin samt fremgangsmaade til fremstilling deraf |
| SU823482209A RU1837875C (ru) | 1980-10-20 | 1982-06-18 | Способ получени нитроглицеринового пластыр |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP55146465A JPS5777617A (en) | 1980-10-20 | 1980-10-20 | Plaster for cardiac disease |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5777617A JPS5777617A (en) | 1982-05-15 |
| JPH0314809B2 true JPH0314809B2 (ja) | 1991-02-27 |
Family
ID=15408245
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP55146465A Granted JPS5777617A (en) | 1980-10-20 | 1980-10-20 | Plaster for cardiac disease |
Country Status (6)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US4505891A (ja) |
| EP (1) | EP0062682B1 (ja) |
| JP (1) | JPS5777617A (ja) |
| DK (1) | DK158929C (ja) |
| RU (1) | RU1837875C (ja) |
| WO (1) | WO1982001317A1 (ja) |
Families Citing this family (41)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| IE54286B1 (en) * | 1983-01-18 | 1989-08-16 | Elan Corp Plc | Drug delivery device |
| JPS59175419A (ja) * | 1983-03-25 | 1984-10-04 | Nitto Electric Ind Co Ltd | 外用部材 |
| JPS615012A (ja) * | 1984-06-11 | 1986-01-10 | Dai Ichi Seiyaku Co Ltd | 貼付剤 |
| JPS6112621A (ja) * | 1984-06-27 | 1986-01-21 | Lion Corp | パツプ剤 |
| ATE59302T1 (de) * | 1984-07-24 | 1991-01-15 | Key Pharma | Klebende schicht zur transdermalen freigabe. |
| AU592065B2 (en) * | 1984-10-09 | 1990-01-04 | Dow Chemical Company, The | Sustained release dosage form based on highly plasticized cellulose ether gels |
| AU563054B2 (en) * | 1984-10-24 | 1987-06-25 | Sekisui Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha | Percutaneous tape of isdn |
| US4751087A (en) * | 1985-04-19 | 1988-06-14 | Riker Laboratories, Inc. | Transdermal nitroglycerin delivery system |
| CA1288698C (en) * | 1985-08-30 | 1991-09-10 | Rutgers, The State University Of New Jersey | Transdermal anti-anginal pharmaceutical dosage |
| EP0249475A3 (en) * | 1986-06-13 | 1989-10-11 | Alza Corporation | Delayed percutaneous delivery |
| JPH0696529B2 (ja) * | 1987-03-31 | 1994-11-30 | 積水化学工業株式会社 | ニトログリセリン貼付剤およびその製造方法 |
| US4830855A (en) * | 1987-11-13 | 1989-05-16 | Landec Labs, Inc. | Temperature-controlled active agent dispenser |
| US4906475A (en) * | 1988-02-16 | 1990-03-06 | Paco Pharmaceutical Services | Estradiol transdermal delivery system |
| DE68917292T2 (de) * | 1988-02-26 | 1995-02-02 | Riker Laboratories Inc | Transdermales estradiol als therapeutisches sytem. |
| US5223261A (en) * | 1988-02-26 | 1993-06-29 | Riker Laboratories, Inc. | Transdermal estradiol delivery system |
| WO1990013420A1 (en) * | 1989-05-11 | 1990-11-15 | Landec Labs, Inc. | Temperature-activated adhesive assemblies |
| US5204109A (en) * | 1989-12-28 | 1993-04-20 | Nitto Denko Corporation | Percutaneous gel preparation |
| DE69026361T2 (de) * | 1989-12-28 | 1996-08-14 | Nitto Denko Corp | Gelpräparat für die perkutane Verabreichung |
| WO1991014461A1 (en) * | 1990-03-28 | 1991-10-03 | Smith & Nephew Plc | Adhesive compositions |
| US5648167A (en) * | 1990-03-29 | 1997-07-15 | Smith & Nephew Plc | Adhesive compositions |
| ATE145561T1 (de) * | 1990-03-29 | 1996-12-15 | Smith & Nephew | Klebemittelzusammensetzungen |
| JPH07116032B2 (ja) * | 1990-04-06 | 1995-12-13 | 積水化学工業株式会社 | ニトログリセリン貼付剤 |
| US5665822A (en) | 1991-10-07 | 1997-09-09 | Landec Corporation | Thermoplastic Elastomers |
| CA2101629A1 (en) * | 1991-02-12 | 1992-08-13 | Edward E. Schmitt | Temperature zone specific pressure-sensitive adhesive compositions, and adhesive assemblies and methods of use associated therewith |
| JPH04261119A (ja) * | 1991-02-13 | 1992-09-17 | Lintec Corp | 経皮吸収型貼付剤 |
| AU641580B2 (en) | 1991-02-28 | 1993-09-23 | National Starch And Chemical Investment Holding Corporation | Water vapor permeable pressure sensitive adhesive composition |
| US5498418A (en) | 1991-06-10 | 1996-03-12 | Schwarz Pharma Ag | Nitroglycerine plaster and process for its production |
| US5762952A (en) * | 1993-04-27 | 1998-06-09 | Hercon Laboratories Corporation | Transdermal delivery of active drugs |
| JP3604177B2 (ja) * | 1994-09-14 | 2004-12-22 | 日東電工株式会社 | 経皮吸収製剤 |
| DE19830648A1 (de) * | 1998-07-09 | 2000-01-13 | Lohmann Therapie Syst Lts | Glyceroltrinitrathaltige Zusammensetzung, Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Verwendung |
| WO2000002555A1 (en) * | 1998-07-09 | 2000-01-20 | Nardella Francis A | Methods and compositions for the treatment of chronic lymphocytic leukemia |
| US7129262B2 (en) * | 1999-07-23 | 2006-10-31 | The Regents Of The University Of California | Indole compounds useful for the treatment of cancer |
| US7105560B1 (en) | 1999-07-23 | 2006-09-12 | The Regents Of The University Of California | Use of etodolac in the treatment of multiple myeloma |
| US6545034B1 (en) * | 1999-07-23 | 2003-04-08 | The Regents Of The University Of California | Use of etodolac for the treatment of chronic lymphocytic leukemia |
| US7151100B1 (en) * | 1999-07-23 | 2006-12-19 | The Regents Of The University Of California | Indole compounds useful for the treatment of cancer |
| US7361680B2 (en) * | 1999-07-23 | 2008-04-22 | The Regents Of The University Of California | Indole compounds useful for the treatment of cancer |
| US20040152672A1 (en) * | 2000-08-09 | 2004-08-05 | Carson Dennis A. | Indole compounds useful for the treatment of cancer |
| JP4727839B2 (ja) * | 2001-04-16 | 2011-07-20 | 日東電工株式会社 | 医療衛生用粘着剤組成物および該組成物を用いてなる粘着テープもしくはシート |
| AU2003295336A1 (en) * | 2002-09-19 | 2004-04-08 | Dennis A. Carson | Use of etodoclac to treat hyperplasia |
| US7915247B1 (en) | 2006-08-21 | 2011-03-29 | Mutual Pharmaceutical Company, Inc. | Methods of use of fenofibric acid |
| JPWO2015194260A1 (ja) * | 2014-06-18 | 2017-04-27 | 凸版印刷株式会社 | マイクロニードルユニット |
Family Cites Families (14)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| BE614587A (ja) * | 1962-02-20 | 1900-01-01 | ||
| US3854480A (en) * | 1969-04-01 | 1974-12-17 | Alza Corp | Drug-delivery system |
| US3797494A (en) * | 1969-04-01 | 1974-03-19 | Alza Corp | Bandage for the administration of drug by controlled metering through microporous materials |
| US4013112A (en) * | 1975-09-02 | 1977-03-22 | International Harvester Company | Anchor plate tire having a sub-lug equipped anchor plate |
| FR2435950A1 (fr) * | 1978-06-05 | 1980-04-11 | Riker Laboratories Inc | Pansement medical comprenant une composition a base de nitroglycerine, sa fabrication et son application |
| JPS552604A (en) * | 1978-06-20 | 1980-01-10 | Sanwa Kagaku Kenkyusho:Kk | Patch agent consisting mainly of nitroglycerin |
| IL59063A (en) * | 1979-01-11 | 1983-12-30 | Key Pharma | Polymeric diffusion matrix for release of pharmaceutical dosage |
| JPS56133381A (en) * | 1980-03-25 | 1981-10-19 | Nippon Kayaku Co Ltd | Pressure-sensitive adhesive tape or sheet containing nitroglycerin |
| JPS596285B2 (ja) * | 1980-09-22 | 1984-02-10 | 日東電工株式会社 | 外用部材 |
| JPS5775917A (en) * | 1980-10-29 | 1982-05-12 | Nichiban Co Ltd | Adhesive tape or adhesive sheet for medical or medical aid use |
| JPS596287B2 (ja) * | 1980-11-28 | 1984-02-10 | 日東電工株式会社 | 医薬製剤 |
| JPS57116011A (en) * | 1981-01-08 | 1982-07-19 | Nitto Electric Ind Co Ltd | Pharmaceutical preparation |
| JPS57183714A (en) * | 1981-05-01 | 1982-11-12 | Nitto Electric Ind Co Ltd | Medicinal pharmaceutical |
| JPS58913A (ja) * | 1981-06-26 | 1983-01-06 | Nitto Electric Ind Co Ltd | 局所系医薬製剤 |
-
1980
- 1980-10-20 JP JP55146465A patent/JPS5777617A/ja active Granted
-
1981
- 1981-10-19 EP EP81902825A patent/EP0062682B1/en not_active Expired
- 1981-10-19 US US06/387,885 patent/US4505891A/en not_active Expired - Fee Related
- 1981-10-19 WO PCT/JP1981/000291 patent/WO1982001317A1/ja not_active Ceased
-
1982
- 1982-06-18 DK DK275482A patent/DK158929C/da not_active IP Right Cessation
- 1982-06-18 RU SU823482209A patent/RU1837875C/ru active
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| EP0062682B1 (en) | 1985-09-11 |
| WO1982001317A1 (en) | 1982-04-29 |
| US4505891A (en) | 1985-03-19 |
| JPS5777617A (en) | 1982-05-15 |
| DK158929B (da) | 1990-08-06 |
| DK158929C (da) | 1991-01-14 |
| EP0062682A1 (en) | 1982-10-20 |
| DK275482A (da) | 1982-06-18 |
| EP0062682A4 (en) | 1983-09-20 |
| RU1837875C (ru) | 1993-08-30 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH0314809B2 (ja) | ||
| JP5155900B2 (ja) | 架橋型皮膚用粘着剤 | |
| KR0165875B1 (ko) | 니트로글리세린 플래스터 및 그의 제조방법 | |
| AU1422097A (en) | Transdermal device for the delivery of flurbiprofen | |
| JPH03220120A (ja) | アクリル系ゲル材およびアクリル系ゲル製剤 | |
| Czech et al. | Acrylic pressure‐sensitive adhesive for transdermal drug delivery systems | |
| KR0163597B1 (ko) | 니트로글리세린의 경피 투여형 약제 | |
| KR950014444B1 (ko) | 니트로글리세린의 경피 투여형 약제 | |
| JP5000932B2 (ja) | ニコチン含有経皮吸収製剤 | |
| JP4272636B2 (ja) | 架橋型皮膚用粘着剤 | |
| JP2967788B2 (ja) | 医療用粘着テープおよび疾患治療用テープ製剤 | |
| JP4394071B2 (ja) | 経皮吸収製剤用粘着剤、経皮吸収用粘着剤組成物及び経皮吸収製剤 | |
| JP3554573B2 (ja) | アスピリン含有経皮吸収製剤 | |
| JPS5927978A (ja) | インドメタシン入り粘着テ−プ | |
| CA1175746A (en) | Medicinal adhesive sheets for heart diseases and a process for the preparation thereof | |
| JPS60161917A (ja) | 治療用粘着テ−プもしくはシ−ト | |
| JP4617069B2 (ja) | 貼付剤 | |
| JP2000038337A (ja) | 新規貼付剤 | |
| JP2520960B2 (ja) | 経皮吸収製剤 | |
| JPH04202140A (ja) | 経皮吸収製剤 | |
| JPS61112015A (ja) | 医薬製剤 | |
| JP3176400B2 (ja) | 薬物の表皮細胞層透過促進剤および経皮吸収製剤 | |
| JPH0137375B2 (ja) | ||
| JPH0372204B2 (ja) | ||
| JPH10182445A (ja) | 外用貼付剤 |