JPH0366410B2 - - Google Patents
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- JPH0366410B2 JPH0366410B2 JP58140063A JP14006383A JPH0366410B2 JP H0366410 B2 JPH0366410 B2 JP H0366410B2 JP 58140063 A JP58140063 A JP 58140063A JP 14006383 A JP14006383 A JP 14006383A JP H0366410 B2 JPH0366410 B2 JP H0366410B2
- Authority
- JP
- Japan
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- yarn
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- twisting
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- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Description
本発明は布帛として麻様の風合を有し、しかも
つの状のシボの発生の少ない部分捲縮加工糸に関
するものである。 従来、熱可塑性合成繊維マルチフイラメント糸
の仮撚捲縮加工糸であつて糸条の長手方向に仮撚
可撚方向の実撚の残留による集束部と仮撚捲縮に
よる嵩高部とを有する糸条としては例えば特公昭
53−23430号公報、特公昭53−15188号公報、特開
昭52−99315号公報、特開昭63−98448号公報等が
提案されている。 これらに提案された加工糸は仮撚加工において
単糸フイラメント同士の融着又は接着などにより
仮撚加撚領域で発生した撚が強固に形態固定され
るため、解撚領域で解撚作用を受けた後も部分的
には前記実撚が解撚されずに残存し、所謂未解撚
部分となつた集束部と仮撚加工によつて捲縮を付
与されかつ解撚方向の撚を有する解撚嵩高部(以
下単に解撚嵩高部という)とを糸条の長手方向に
交互に有するものである。 このような加工糸は糸条を構成する単糸フイラ
メント間が接着しているので糸条の曲げ剛性が大
きくなり麻様の風合を有する。しかし、一方、未
解撚部分が接着していると各単糸フイラメントが
撚合わさつた状態で内部歪みを潜在した構造をと
るため布帛の染色仕上時などで未解撚部分が加熱
を受けると接着している未解撚部分の単糸フイラ
メントの一部が剥離し、各単糸フイラメントの接
着による形態固定効果が減少し、撚の加熱による
形態固定効果のみが残りそのため仮撚加工による
トルクが発現する。従つてかかる加工糸を例えば
織物の経糸又は緯糸に使用した場合には、未解撚
部分が経糸及び緯糸に交叉した部分或いは経糸又
は緯糸に隣接して重なつた部分が染色仕上加工後
に凸条に飛び出し恰かもつのが生えたような様相
を呈する。そしてこの傾向は集束部と解撚嵩高部
との外観上の差が大きい程顕著となり、後述する
糸条の旋回指数の変化率(X)と相関し、該変化
率(X)が120%を超えると、もはや平滑な織物
としては使用できないものとなる。従来の融着仮
撚加工糸は、この変化率(X)がいずれも120%
を超えるものであつた。 このため前記つの状シボの発生を防止するため
例えば特公昭51−225号公報にみられる如く、糸
条を構成する単糸フイラメントを接着することな
く未解撚糸とすることも試みられたが、シアリ
味、清涼感のある盛夏用としての麻様風合が得ら
れなくなる。 本発明者等は、上記従来加工糸の現状に鑑み、
糸条の長手方向に糸条を構成する単糸フイラメン
ト間の接着と仮撚可燃方向の残留撚とによつて集
束した部分と、仮撚捲縮加工によつて嵩高となつ
た解撚嵩高部分とを交互に有する糸条におけるつ
の状シボの発生と麻様風合とについて鋭意検討を
行い、この結果糸条を構成する単糸フイラメント
が接着して曲げ剛性が大きい糸条のつの状シボの
発生は糸条の常温下と沸水処理後におけるトルク
差による要素が大であることを知見した。 本発明はかかる知見に基づいてなされたもの
で、布帛として麻様の風合を有し、しかもつの状
シボの発生が少い部分捲縮加工糸を提供するもの
であり、熱可塑性合成繊維高配向マルチフイラメ
ント未延伸糸を、該糸条の初期降伏点に該当する
延伸倍率を超えて延伸を施すことなく仮撚加工し
た部分捲縮加工糸であつて、糸条の長手方向に単
糸フイラメントの接着と仮撚加工方向の残留撚と
によつて集束した集束部と、仮撚捲縮によつて嵩
高となつた解撚嵩高部とを交互に有しており、か
つ糸条の旋回指数の変化率(X)が120%以下で
あることを特徴とする部分捲縮加工糸である。 ただし、 x=B−A/A×100% A;常温下で長さ60cmの試料の中点Cに2mg/d
の荷重を掛け2つに折りたたんで30cmの長さと
し、該荷重を懸垂した状態でC端を自由端、他
端を固定端として、糸条の旋回力によつて自由
回転させたときの撚回数(T/M) B;前記Aの測定に供した試料を中点Cで2つに
折りたたんだままC端に荷重を掛けることなく
これを自由端、他端を固定端として、試料を沸
水中に10秒間浸漬した後取出し、前記Aと同様
に2mg/dの荷重を懸垂して自由回転させたと
きの撚回数(T/M) 尚上記常温下とはJIS1070に規定された標準状
態の温度をいう。 以下、本発明を更に詳細に説明する。 先づ、本発明加工糸は、熱可塑性合成繊維マル
チフイラメント糸の仮撚加工による部分捲縮加工
糸であつて、糸条の長手方向に単糸フイラメント
の接着と仮撚加撚方向の残留撚とによつて集束し
た集束部と、仮撚捲縮によつて嵩高となつた解撚
嵩高部とを交互に有するものである。 ここに接着とはフイラメントの表面のみが熱融
着したものを云う。即ち本発明加工糸は第1図に
示す如く外見上、糸条長手方向に集束部1と解撚
嵩高部2とを交互に有する仮撚加工による部分捲
縮加工糸である。従つて本発明加工糸を布帛にし
た場合には布帛表面に明瞭な外観斑が得られる。 また本発明加工糸の集束部1は第2図に示すよ
うに単糸フイラメント間の全部又は一部の接着
と、仮撚加撚方向の残留撚とによつて捲縮形態を
示すことなく集束しており、このため本発明加工
糸を用いて布帛においては麻様風合が得られる。
一方、解撚嵩高部2は第3図に示す如く構成する
単糸フイラメント間の全ては接着することなく、
或いは接着していてもその程度は前記集束部より
も軽く、かつ外観上明らかに仮撚加工による捲縮
クリンプ形態を示しており、布帛においても充分
嵩高性が保持される。次に本発明加工糸は糸条の
旋回指数の変化率(X)が120%以下であること
が必要である。 ただし、 x=B−A/A×100% ここでAは常温下で長さ60cmの試料の中点Cに
2mg/dの荷重を掛け、2つに折りたたんで30cm
の長さとし、該荷重を懸垂した状態でC端を自由
端、他端を固定端として糸の旋回力によつて自由
回転させたときの撚回数(T/M)であり、Bは
前記Aの測定に供した試料を中点Cで2つに折り
たたんだまま、C端に荷重を掛けることなく、こ
れを自由端、他端を固定端として試料を沸水中に
10秒間浸漬した後取出し、前記Aと同様に2mg/
dの荷重を懸垂して自由回転させたときの撚回数
(T/M)である。 即ち本発明加工糸は上述した如く集束部と解撚
嵩高部を交互に有する部分捲縮加工糸であり旋回
力を有するが、の旋回指数の常温下に対する沸水
処理後の変化率(X)を120%以下とすることに
より糸条を構成する単糸フイラメントの接着と仮
撚加燃方向の残留撚によつて集束した未解撚部分
が染色仕上加工時などの加熱を受けて単糸フイラ
メント間の接着が一部剥離しても、それによつて
発現するトルク(以下潜在トルクと云う)が低く
そのため、本発明加工糸から得られる布帛では、
その表面で未解撚部分が染色仕上工程で加熱され
て突出し、つの状シボを生じ布帛の品位が低下す
るのを大巾に軽減することができる。この旋回指
数の変化率(X)は、本発明者らが変化率(X)
の異なる加工糸を使用し、それぞれ組織、糸密度
等の製織条件を変更して得た織物に精練、染色処
理を施し、得られた織物表面のつの状シボとの関
係を検討した結果初めて得られた数値であり、糸
条の旋回指数の変化率(X)が120%以下にする
点は、つの状シボの形成防止に関し、臨界的な意
義を有するものである。 前記変化率(X)が120%を超えると前記未解
撚部分の潜在トルクが高くなるのは勿論、未解撚
部分の糸条を構成する単糸フイラメントが仮撚加
工による捲縮形態を示さず、見掛けの剛性が大と
なることと相俟つて未解撚部分が布帛表面に突出
しつの状シボを生じ、平滑な織物としてはもはや
使用できない。 なお室温下での顕在するタルクによらないで潜
在トルクの変化率(X)が上記つの状のシボに関
係する理由としては室温下で顕在しているトルク
力は布帛形成時に糸条の長手方向に一様に分布し
ているが、布帛形成後染色仕上加工などの加熱に
より発現する潜在トルクは集束部と解撚嵩高部と
で異るためと考えられる。 上記本発明加工糸を得るには例えば熱可塑性合
成繊維マルチフイラメント糸を溶融紡糸後、延伸
を施さずに得た糸条であつてその融点以下の温度
において熱による撚の形態固定が良好な糸条例え
ば高速紡糸したポリエステル高配向未延伸糸など
を該糸条の初期降伏点に該当する延伸倍率を超え
て延伸することなく、糸条を構成する単糸フイラ
メント同士が融着する温度下で仮撚加工すること
により達成される。 第4図はかかる本発明加工糸の製造方法の一例
を示す工程概略図であり、供給原糸スプール11
から引き出された糸条Yはフイードローラー12
を経て、仮撚ゾーンに送り込まれフイードローラ
ー12と第1デリベリローラー15との間で初期
降伏点に該当する延伸倍率を超えない延伸倍率で
延伸されながら又は弛緩状態で、仮撚スピドル1
4により加撚されつつヒーター13により熱固定
され、第1デリベリローラー15を経て再熱処理
ゾーンに送り込まれ弛緩状態で再熱処理ヒーター
16により再熱処理され第2デリベリローラー1
7を経てパツケージ18に捲き取られる。 上記本発明における熱可塑性合成繊維として
は、ポリエステル、ポリアミド等から得られる合
成繊維の他、これらのポリマーのコポリマー或い
はブレンドポリマーから得られる合成繊維をも包
含する。 以上述べた如く、本発明部分捲縮加工糸は、そ
の集束部は単糸フイラメント間の全部又は一部の
接着と、仮撚加撚方向の残留撚によつて集束され
ており、撚の形態固定が十分であるから接着によ
る撚の形態固定の一部が解かれた後も、十分形態
固定されており、しかも、高配向未延伸糸の持つ
準安定状態をそのまま残した融着交互撚糸である
ため、本発明加工糸から得られる布帛は麻様の風
合を有し、しかも糸条の旋回指数の常温下に対す
る沸水処理後の変化率が120%以下であるから、
集束した未解撚部が染色仕上加工時の加熱等によ
り単糸フイラメント間の接着が一部剥離してもそ
れによつて発現するトルクが低く、未解撚部分が
布帛表面で突出し、つの状シボを生じたり布帛の
品位が低下するのを大巾に軽減することができ
る。 以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。 実施例 高速紡糸して得た複屈折率(Δn)が 45×10-3の高配向低結晶性ポリエチレンテレフ
タレート未延伸糸350d/60fをLS−6型仮撚機
(三菱重工(株)製)を用いて第1表No.1に示す仮撚
加工条件で収縮を付与しつつ仮撚加工し、糸条の
長手方向に集束部と解撚嵩高部とを交互に有する
本発明部分捲縮加工糸を得た。 一方比較のために通常の紡糸−延伸工程を経て
得た複屈折率(Δn)が170×10-3のポリエチレン
レフタレート延伸糸300d/60fを前記仮撚機を用
いて第1表No.2に示す仮撚加工条件で収縮を付与
しつつ仮撚加工し、糸条の長手方向に集束部と解
撚嵩高部とを交互に有する部分捲縮加工糸を得
た。
つの状のシボの発生の少ない部分捲縮加工糸に関
するものである。 従来、熱可塑性合成繊維マルチフイラメント糸
の仮撚捲縮加工糸であつて糸条の長手方向に仮撚
可撚方向の実撚の残留による集束部と仮撚捲縮に
よる嵩高部とを有する糸条としては例えば特公昭
53−23430号公報、特公昭53−15188号公報、特開
昭52−99315号公報、特開昭63−98448号公報等が
提案されている。 これらに提案された加工糸は仮撚加工において
単糸フイラメント同士の融着又は接着などにより
仮撚加撚領域で発生した撚が強固に形態固定され
るため、解撚領域で解撚作用を受けた後も部分的
には前記実撚が解撚されずに残存し、所謂未解撚
部分となつた集束部と仮撚加工によつて捲縮を付
与されかつ解撚方向の撚を有する解撚嵩高部(以
下単に解撚嵩高部という)とを糸条の長手方向に
交互に有するものである。 このような加工糸は糸条を構成する単糸フイラ
メント間が接着しているので糸条の曲げ剛性が大
きくなり麻様の風合を有する。しかし、一方、未
解撚部分が接着していると各単糸フイラメントが
撚合わさつた状態で内部歪みを潜在した構造をと
るため布帛の染色仕上時などで未解撚部分が加熱
を受けると接着している未解撚部分の単糸フイラ
メントの一部が剥離し、各単糸フイラメントの接
着による形態固定効果が減少し、撚の加熱による
形態固定効果のみが残りそのため仮撚加工による
トルクが発現する。従つてかかる加工糸を例えば
織物の経糸又は緯糸に使用した場合には、未解撚
部分が経糸及び緯糸に交叉した部分或いは経糸又
は緯糸に隣接して重なつた部分が染色仕上加工後
に凸条に飛び出し恰かもつのが生えたような様相
を呈する。そしてこの傾向は集束部と解撚嵩高部
との外観上の差が大きい程顕著となり、後述する
糸条の旋回指数の変化率(X)と相関し、該変化
率(X)が120%を超えると、もはや平滑な織物
としては使用できないものとなる。従来の融着仮
撚加工糸は、この変化率(X)がいずれも120%
を超えるものであつた。 このため前記つの状シボの発生を防止するため
例えば特公昭51−225号公報にみられる如く、糸
条を構成する単糸フイラメントを接着することな
く未解撚糸とすることも試みられたが、シアリ
味、清涼感のある盛夏用としての麻様風合が得ら
れなくなる。 本発明者等は、上記従来加工糸の現状に鑑み、
糸条の長手方向に糸条を構成する単糸フイラメン
ト間の接着と仮撚可燃方向の残留撚とによつて集
束した部分と、仮撚捲縮加工によつて嵩高となつ
た解撚嵩高部分とを交互に有する糸条におけるつ
の状シボの発生と麻様風合とについて鋭意検討を
行い、この結果糸条を構成する単糸フイラメント
が接着して曲げ剛性が大きい糸条のつの状シボの
発生は糸条の常温下と沸水処理後におけるトルク
差による要素が大であることを知見した。 本発明はかかる知見に基づいてなされたもの
で、布帛として麻様の風合を有し、しかもつの状
シボの発生が少い部分捲縮加工糸を提供するもの
であり、熱可塑性合成繊維高配向マルチフイラメ
ント未延伸糸を、該糸条の初期降伏点に該当する
延伸倍率を超えて延伸を施すことなく仮撚加工し
た部分捲縮加工糸であつて、糸条の長手方向に単
糸フイラメントの接着と仮撚加工方向の残留撚と
によつて集束した集束部と、仮撚捲縮によつて嵩
高となつた解撚嵩高部とを交互に有しており、か
つ糸条の旋回指数の変化率(X)が120%以下で
あることを特徴とする部分捲縮加工糸である。 ただし、 x=B−A/A×100% A;常温下で長さ60cmの試料の中点Cに2mg/d
の荷重を掛け2つに折りたたんで30cmの長さと
し、該荷重を懸垂した状態でC端を自由端、他
端を固定端として、糸条の旋回力によつて自由
回転させたときの撚回数(T/M) B;前記Aの測定に供した試料を中点Cで2つに
折りたたんだままC端に荷重を掛けることなく
これを自由端、他端を固定端として、試料を沸
水中に10秒間浸漬した後取出し、前記Aと同様
に2mg/dの荷重を懸垂して自由回転させたと
きの撚回数(T/M) 尚上記常温下とはJIS1070に規定された標準状
態の温度をいう。 以下、本発明を更に詳細に説明する。 先づ、本発明加工糸は、熱可塑性合成繊維マル
チフイラメント糸の仮撚加工による部分捲縮加工
糸であつて、糸条の長手方向に単糸フイラメント
の接着と仮撚加撚方向の残留撚とによつて集束し
た集束部と、仮撚捲縮によつて嵩高となつた解撚
嵩高部とを交互に有するものである。 ここに接着とはフイラメントの表面のみが熱融
着したものを云う。即ち本発明加工糸は第1図に
示す如く外見上、糸条長手方向に集束部1と解撚
嵩高部2とを交互に有する仮撚加工による部分捲
縮加工糸である。従つて本発明加工糸を布帛にし
た場合には布帛表面に明瞭な外観斑が得られる。 また本発明加工糸の集束部1は第2図に示すよ
うに単糸フイラメント間の全部又は一部の接着
と、仮撚加撚方向の残留撚とによつて捲縮形態を
示すことなく集束しており、このため本発明加工
糸を用いて布帛においては麻様風合が得られる。
一方、解撚嵩高部2は第3図に示す如く構成する
単糸フイラメント間の全ては接着することなく、
或いは接着していてもその程度は前記集束部より
も軽く、かつ外観上明らかに仮撚加工による捲縮
クリンプ形態を示しており、布帛においても充分
嵩高性が保持される。次に本発明加工糸は糸条の
旋回指数の変化率(X)が120%以下であること
が必要である。 ただし、 x=B−A/A×100% ここでAは常温下で長さ60cmの試料の中点Cに
2mg/dの荷重を掛け、2つに折りたたんで30cm
の長さとし、該荷重を懸垂した状態でC端を自由
端、他端を固定端として糸の旋回力によつて自由
回転させたときの撚回数(T/M)であり、Bは
前記Aの測定に供した試料を中点Cで2つに折り
たたんだまま、C端に荷重を掛けることなく、こ
れを自由端、他端を固定端として試料を沸水中に
10秒間浸漬した後取出し、前記Aと同様に2mg/
dの荷重を懸垂して自由回転させたときの撚回数
(T/M)である。 即ち本発明加工糸は上述した如く集束部と解撚
嵩高部を交互に有する部分捲縮加工糸であり旋回
力を有するが、の旋回指数の常温下に対する沸水
処理後の変化率(X)を120%以下とすることに
より糸条を構成する単糸フイラメントの接着と仮
撚加燃方向の残留撚によつて集束した未解撚部分
が染色仕上加工時などの加熱を受けて単糸フイラ
メント間の接着が一部剥離しても、それによつて
発現するトルク(以下潜在トルクと云う)が低く
そのため、本発明加工糸から得られる布帛では、
その表面で未解撚部分が染色仕上工程で加熱され
て突出し、つの状シボを生じ布帛の品位が低下す
るのを大巾に軽減することができる。この旋回指
数の変化率(X)は、本発明者らが変化率(X)
の異なる加工糸を使用し、それぞれ組織、糸密度
等の製織条件を変更して得た織物に精練、染色処
理を施し、得られた織物表面のつの状シボとの関
係を検討した結果初めて得られた数値であり、糸
条の旋回指数の変化率(X)が120%以下にする
点は、つの状シボの形成防止に関し、臨界的な意
義を有するものである。 前記変化率(X)が120%を超えると前記未解
撚部分の潜在トルクが高くなるのは勿論、未解撚
部分の糸条を構成する単糸フイラメントが仮撚加
工による捲縮形態を示さず、見掛けの剛性が大と
なることと相俟つて未解撚部分が布帛表面に突出
しつの状シボを生じ、平滑な織物としてはもはや
使用できない。 なお室温下での顕在するタルクによらないで潜
在トルクの変化率(X)が上記つの状のシボに関
係する理由としては室温下で顕在しているトルク
力は布帛形成時に糸条の長手方向に一様に分布し
ているが、布帛形成後染色仕上加工などの加熱に
より発現する潜在トルクは集束部と解撚嵩高部と
で異るためと考えられる。 上記本発明加工糸を得るには例えば熱可塑性合
成繊維マルチフイラメント糸を溶融紡糸後、延伸
を施さずに得た糸条であつてその融点以下の温度
において熱による撚の形態固定が良好な糸条例え
ば高速紡糸したポリエステル高配向未延伸糸など
を該糸条の初期降伏点に該当する延伸倍率を超え
て延伸することなく、糸条を構成する単糸フイラ
メント同士が融着する温度下で仮撚加工すること
により達成される。 第4図はかかる本発明加工糸の製造方法の一例
を示す工程概略図であり、供給原糸スプール11
から引き出された糸条Yはフイードローラー12
を経て、仮撚ゾーンに送り込まれフイードローラ
ー12と第1デリベリローラー15との間で初期
降伏点に該当する延伸倍率を超えない延伸倍率で
延伸されながら又は弛緩状態で、仮撚スピドル1
4により加撚されつつヒーター13により熱固定
され、第1デリベリローラー15を経て再熱処理
ゾーンに送り込まれ弛緩状態で再熱処理ヒーター
16により再熱処理され第2デリベリローラー1
7を経てパツケージ18に捲き取られる。 上記本発明における熱可塑性合成繊維として
は、ポリエステル、ポリアミド等から得られる合
成繊維の他、これらのポリマーのコポリマー或い
はブレンドポリマーから得られる合成繊維をも包
含する。 以上述べた如く、本発明部分捲縮加工糸は、そ
の集束部は単糸フイラメント間の全部又は一部の
接着と、仮撚加撚方向の残留撚によつて集束され
ており、撚の形態固定が十分であるから接着によ
る撚の形態固定の一部が解かれた後も、十分形態
固定されており、しかも、高配向未延伸糸の持つ
準安定状態をそのまま残した融着交互撚糸である
ため、本発明加工糸から得られる布帛は麻様の風
合を有し、しかも糸条の旋回指数の常温下に対す
る沸水処理後の変化率が120%以下であるから、
集束した未解撚部が染色仕上加工時の加熱等によ
り単糸フイラメント間の接着が一部剥離してもそ
れによつて発現するトルクが低く、未解撚部分が
布帛表面で突出し、つの状シボを生じたり布帛の
品位が低下するのを大巾に軽減することができ
る。 以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。 実施例 高速紡糸して得た複屈折率(Δn)が 45×10-3の高配向低結晶性ポリエチレンテレフ
タレート未延伸糸350d/60fをLS−6型仮撚機
(三菱重工(株)製)を用いて第1表No.1に示す仮撚
加工条件で収縮を付与しつつ仮撚加工し、糸条の
長手方向に集束部と解撚嵩高部とを交互に有する
本発明部分捲縮加工糸を得た。 一方比較のために通常の紡糸−延伸工程を経て
得た複屈折率(Δn)が170×10-3のポリエチレン
レフタレート延伸糸300d/60fを前記仮撚機を用
いて第1表No.2に示す仮撚加工条件で収縮を付与
しつつ仮撚加工し、糸条の長手方向に集束部と解
撚嵩高部とを交互に有する部分捲縮加工糸を得
た。
【表】
これらの部分捲縮加工糸について旋回指数の変
化率を(X)を求めたところ本発明加工糸はA=
67.2T/M、B=90.3(T/M)、x=34.4%と旋
回指数の変化率(x)が120%以下であるのに対
し、比較の加工糸はA=41.6T/M、B=
99.8T/M、x=139.9%と旋回指数の変化率
(x)が120%を超えたものであつた。 次いで本発明加工糸を経密度48本/、吋緯密度
45本/吋、比較の加工糸を経密度47本/吋、緯密
度44本/吋で夫々平織布帛を作成し、リラツクス
状態で沸騰下で30分間精練剤とともに処理したと
ころ、風合は両布帛ともシヤリ味、清涼感を有す
る麻様風合を呈したが比較の加工糸から得られた
布帛は、その表面外観は集束部(未解撚部)が経
緯に交叉した部分や、経又は緯方向に隣接した部
分で布帛表面に飛び出し、以降の工程で経方向の
み又は緯方向のみ各10%或いは経、緯各5%づつ
の緊張乾熱処理(170℃×0.5秒)を施しても、高
温染色(130℃×60分)しても前記飛び出しは解
消されなかつた。 これに対して本発明加工糸から得られた布帛は
前記リラツクス処理後に集束部(未解撚部)が布
帛表面に飛び出すことがなく、以後の緊張乾熱処
理、高温染色等の加工工程後においても上記飛び
出しは実質的に見られなかつた。
化率を(X)を求めたところ本発明加工糸はA=
67.2T/M、B=90.3(T/M)、x=34.4%と旋
回指数の変化率(x)が120%以下であるのに対
し、比較の加工糸はA=41.6T/M、B=
99.8T/M、x=139.9%と旋回指数の変化率
(x)が120%を超えたものであつた。 次いで本発明加工糸を経密度48本/、吋緯密度
45本/吋、比較の加工糸を経密度47本/吋、緯密
度44本/吋で夫々平織布帛を作成し、リラツクス
状態で沸騰下で30分間精練剤とともに処理したと
ころ、風合は両布帛ともシヤリ味、清涼感を有す
る麻様風合を呈したが比較の加工糸から得られた
布帛は、その表面外観は集束部(未解撚部)が経
緯に交叉した部分や、経又は緯方向に隣接した部
分で布帛表面に飛び出し、以降の工程で経方向の
み又は緯方向のみ各10%或いは経、緯各5%づつ
の緊張乾熱処理(170℃×0.5秒)を施しても、高
温染色(130℃×60分)しても前記飛び出しは解
消されなかつた。 これに対して本発明加工糸から得られた布帛は
前記リラツクス処理後に集束部(未解撚部)が布
帛表面に飛び出すことがなく、以後の緊張乾熱処
理、高温染色等の加工工程後においても上記飛び
出しは実質的に見られなかつた。
第1図は本発明加工糸の外観概略図、第2図は
本発明加工糸の集束部の断面概略図、第3図は本
発明加工糸の解撚嵩高部の断面概略図、第4図は
本発明加工糸の製造方法の一例を示す工程概略図
である。 1……集束部、2……解撚嵩高部、11……供
給原糸スプール、12……フイードローラー、1
3……ヒーター、14……仮撚スピンドル、15
……第1デリベリローラー、16……再熱処理ヒ
ーター、17……第2デリベリローラー、18…
…パツケージ、Y……糸条。
本発明加工糸の集束部の断面概略図、第3図は本
発明加工糸の解撚嵩高部の断面概略図、第4図は
本発明加工糸の製造方法の一例を示す工程概略図
である。 1……集束部、2……解撚嵩高部、11……供
給原糸スプール、12……フイードローラー、1
3……ヒーター、14……仮撚スピンドル、15
……第1デリベリローラー、16……再熱処理ヒ
ーター、17……第2デリベリローラー、18…
…パツケージ、Y……糸条。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 熱可塑性合成繊維高配向マルチフイラメント
未延伸糸を該糸条の初期降伏点に該当する延伸倍
率を超えて延伸を施すことなく仮撚加工した部
分、縮加工糸であつて、糸条の長手方向に単糸フ
イラメントの接着と仮撚加撚方向の残留撚とによ
つて集束した集束部と、仮撚捲縮によつて嵩高と
なつた解撚嵩高部とを交互に有しており、かつ糸
条の旋回指数の変化率(X)が120%以下である
ことを特徴とする部分捲縮加工糸。 ただし、 X=B−A/A×100% A;常温下で長さ60cmの試料の中点Cに2mg/d
の荷重を掛け2つに折りたたんで30cmの長さと
し、該荷重を懸垂した状態でC端を自由端、他
端を固定端として、糸条の旋回力によつて自由
回転させたときの撚回数(T/M) B;前記Aの測定に供した試料を中点Cで2つに
折りたたんだままC端に荷重を掛けることなく
これを自由端、他端を固定端として、試料を沸
水中に10秒間浸漬した後取出し、前記Aと同様
に2mg/dの荷重を懸垂して自由回転させたと
きの撚回数(T/M)
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14006383A JPS6034635A (ja) | 1983-07-29 | 1983-07-29 | 部分捲縮加工糸 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14006383A JPS6034635A (ja) | 1983-07-29 | 1983-07-29 | 部分捲縮加工糸 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6034635A JPS6034635A (ja) | 1985-02-22 |
| JPH0366410B2 true JPH0366410B2 (ja) | 1991-10-17 |
Family
ID=15260115
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14006383A Granted JPS6034635A (ja) | 1983-07-29 | 1983-07-29 | 部分捲縮加工糸 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6034635A (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5663037A (en) * | 1979-10-29 | 1981-05-29 | Unitika Ltd | Fancy yarn |
-
1983
- 1983-07-29 JP JP14006383A patent/JPS6034635A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6034635A (ja) | 1985-02-22 |
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