JPH037659B2 - - Google Patents
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- JPH037659B2 JPH037659B2 JP27751188A JP27751188A JPH037659B2 JP H037659 B2 JPH037659 B2 JP H037659B2 JP 27751188 A JP27751188 A JP 27751188A JP 27751188 A JP27751188 A JP 27751188A JP H037659 B2 JPH037659 B2 JP H037659B2
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- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
本発明は新規なフエノキシアルキルアミン誘導
体に関し、更に詳しくは下記一般式 式中、 R1及びR2はそれぞれ独立に低級アルキル基を
表わすか、或いはR1及びR2はこれらが結合して
いる窒素原子と一緒になつて、さらに低級アルキ
ル基で置換されていてもよい5〜7員の含窒素複
素環を形成し; R3は水素原子又は低級アルキル基を表わし; mは3又は4であり; nは1〜3の整数であり; Zは下記式 で示される3価の基を表わす、 の化合物及びその塩に関する。 上記式()の化合物及びその塩は優れた且つ
持続性のある胃酸分泌抑制作用を示し、抗潰瘍剤
の有効成分として有用である。 ところで胃又は十二指腸に潰瘍が生ずる1つの
大きな要因は胃酸の異常に多量の分泌であり、こ
れに対処するための従来の抗潰瘍剤は、胃酸を中
和する作用をもつものと、抗コリン作用をもつも
のとに大別される。ところが胃酸を中和するタイ
プのものは持続性に乏しく効果も弱く、また抗コ
リン作用をもつタイプのものは副作用が強く望ま
しくない。 一方、胃酸の分泌はヒスタミンH2受容体を介
して刺激されることが既に知られており、最近、
このヒスタミンH2受容体拮抗作用を有する新規
なタイプの胃酸分泌抑制剤が開発され、いくつか
提案されている[例えば、特公昭53−24422号公
報、特開昭53−18557号公報、特開昭53−149936
号公報、特開昭54−109963号公報、特開昭55−
115860号公報、特開昭56−8352号公報等参照]。 本発明により提供される上記式()の化合物
は従来の文献に未載の新規な化合物であり、ヒス
タミンH2受容体拮抗作用にもとずく優れた胃酸
分泌抑制作用とその持続作用とを有し、新しいタ
イプの抗潰瘍剤として有用な化合物である。 本明細書において用いる「低級」なる語は、こ
の語が付された化合物又は基が6個以下、好まし
くは4個以下の炭素原子を有していることを意味
する。 しかして、「低級アルキル基」は直鎖状又は分
枝鎖状のいずれかであることができ、例えばメチ
ル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−
ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチ
ル基等が包含される。 前記式()において、R1及びR2がこれらが
結合している窒素原子と一緒になつて形成しうる
「5〜7員の含窒素複素環」は、該窒素原子以外
に異種原子を含まないことが望しく且つ環は飽和
していることが好適である。かかる複素環式基の
具体例としては1−ピロリジニン、1−ピペリジ
ニル、及び1−パーヒドロアゼピニル基が挙げら
れる。これらの含窒素複素環式基はさらに低級ア
ルキル基で置換(好ましくはモノー置換)されて
いてもよく、かかる置換された含窒素複素環式基
の具体例としては、2−メチル−1−ピペリジニ
ル、3−メチル−1−ピペリジニル及び4−エチ
ル−1−ピペリジニル基等が包含される。 前記式()における基
体に関し、更に詳しくは下記一般式 式中、 R1及びR2はそれぞれ独立に低級アルキル基を
表わすか、或いはR1及びR2はこれらが結合して
いる窒素原子と一緒になつて、さらに低級アルキ
ル基で置換されていてもよい5〜7員の含窒素複
素環を形成し; R3は水素原子又は低級アルキル基を表わし; mは3又は4であり; nは1〜3の整数であり; Zは下記式 で示される3価の基を表わす、 の化合物及びその塩に関する。 上記式()の化合物及びその塩は優れた且つ
持続性のある胃酸分泌抑制作用を示し、抗潰瘍剤
の有効成分として有用である。 ところで胃又は十二指腸に潰瘍が生ずる1つの
大きな要因は胃酸の異常に多量の分泌であり、こ
れに対処するための従来の抗潰瘍剤は、胃酸を中
和する作用をもつものと、抗コリン作用をもつも
のとに大別される。ところが胃酸を中和するタイ
プのものは持続性に乏しく効果も弱く、また抗コ
リン作用をもつタイプのものは副作用が強く望ま
しくない。 一方、胃酸の分泌はヒスタミンH2受容体を介
して刺激されることが既に知られており、最近、
このヒスタミンH2受容体拮抗作用を有する新規
なタイプの胃酸分泌抑制剤が開発され、いくつか
提案されている[例えば、特公昭53−24422号公
報、特開昭53−18557号公報、特開昭53−149936
号公報、特開昭54−109963号公報、特開昭55−
115860号公報、特開昭56−8352号公報等参照]。 本発明により提供される上記式()の化合物
は従来の文献に未載の新規な化合物であり、ヒス
タミンH2受容体拮抗作用にもとずく優れた胃酸
分泌抑制作用とその持続作用とを有し、新しいタ
イプの抗潰瘍剤として有用な化合物である。 本明細書において用いる「低級」なる語は、こ
の語が付された化合物又は基が6個以下、好まし
くは4個以下の炭素原子を有していることを意味
する。 しかして、「低級アルキル基」は直鎖状又は分
枝鎖状のいずれかであることができ、例えばメチ
ル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−
ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチ
ル基等が包含される。 前記式()において、R1及びR2がこれらが
結合している窒素原子と一緒になつて形成しうる
「5〜7員の含窒素複素環」は、該窒素原子以外
に異種原子を含まないことが望しく且つ環は飽和
していることが好適である。かかる複素環式基の
具体例としては1−ピロリジニン、1−ピペリジ
ニル、及び1−パーヒドロアゼピニル基が挙げら
れる。これらの含窒素複素環式基はさらに低級ア
ルキル基で置換(好ましくはモノー置換)されて
いてもよく、かかる置換された含窒素複素環式基
の具体例としては、2−メチル−1−ピペリジニ
ル、3−メチル−1−ピペリジニル及び4−エチ
ル−1−ピペリジニル基等が包含される。 前記式()における基
【式】として好適
な群には、ジメチルアミノ、1−ピロリジニル、
1−ピペリジニル、1−パーヒドロアゼピニル及
び3−メチル−1−ピペリジニル基等が包含さ
れ、この中でも特に1−ピロリジニル、1−ピペ
リジニル及び1−パーヒドロアゼピニル基が好適
である。 また、基R3としては水素原子、メチル基及び
エチル基が好ましい。しかして原子団
1−ピペリジニル、1−パーヒドロアゼピニル及
び3−メチル−1−ピペリジニル基等が包含さ
れ、この中でも特に1−ピロリジニル、1−ピペ
リジニル及び1−パーヒドロアゼピニル基が好適
である。 また、基R3としては水素原子、メチル基及び
エチル基が好ましい。しかして原子団
【式】として特に好適なものとして
は、1−(1−ピロリジニル)エチル、1−(1−
ピロリジニル)プロピル、1−ピペリジニルメチ
ル及び1−パーヒドロアゼピニルメチル基が挙げ
られる。 なお、前記式()において、mとしては3が
好ましく、nとしては1が好適である。 本発明によれば、前記式()の化合物の塩も
また提供される。かかる塩の例としては、塩酸、
臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸等の無機酸、及
び酢酸、プロピオン酸、シユウ酸、乳酸、クエン
酸、酒石酸、p−トルエンスルホン酸等の有機酸
との塩が挙げられ、中でも、薬理学的に許容しう
る塩が適している。 前記式()の化合物は、下記式 式中、R1,R2,R3,m及びnは前記の意味を
有する、 の化合物を下記式 式中、X1はハロゲン原子、殊に塩素原子を表
わし、 Zは前記の意味を有する、 の化合物と反応させることにより製造することが
できる。 式()の化合物と式()の化合物との反応
は、溶媒の不在下又は適当な不活性溶媒例えばメ
タノール、エタノールの如きアルコール類;ベン
ゼン、トルエンの如き芳香族炭化水素類;テトラ
ヒドロフラン、ジオキサンの如きエーテル類;ジ
メチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドの如
きアミド類;ジメチルスルホキシド;ピリジン等
の中において、通常−20℃乃至反応混合物の還流
温度、好ましくは0℃乃至100℃間の温度におい
て行なうことができる。 式()の化合物の使用量は臨界的ではなく、
用いる出発原料の種類等に応じて広範に変えうる
が、一般には、式()の化合物は式()の化
合物1モル当り少なくとも3モル、好ましくは3
〜6モル、さらに好ましくは3〜3.5モルの範囲
内で使用することができる。 上記の反応においては必要に応じて縮合剤の存
在下に反応を行なつてもよく、使用しうる縮合剤
としては、例えばピリジン、トリエチルアミンの
如き有機塩基;炭酸ナトリウムの如き無機塩基等
が挙げられる。 以上述べた方法により製造される前記式()
の化合物は、対応する塩に変えることができる。
造塩反応はそれ自体公知の方法に従い、式()
の化合物を前記した如き無機酸又は有機酸で処理
することにより容易に行なうことができる。 かくして、本発明の方法に従い製造される前記
式()の化合物又はその塩は、それ自体公知の
手段、例えば再結晶、蒸留、カラムクロマトグラ
フイー、薄層クロマトグラフイー等の方法によ
り、反応混合物から単離し及び/又は精製するこ
とができる。 以上説明した本発明の式()で表わされるフ
エノキシアルキルアミン誘導体及びその塩は、優
れたヒスタミンH2受容体拮抗作用にもとずく持
続性のある胃酸分泌抑制作用を有し、胃酸に起因
する疾病、たとえば胃又は十二指腸潰瘍の治療に
極めて有用な化合物である。 本発明の式()で表わされる化合物が優れた
ヒスタミンH2受容体拮抗作用を有することは以
下の動物実験により立証される。 なお、以下の動物実験に用いた本発明の化合物
は次の記号で代表させる。 化合物 A:1,3,5−ベンゼントリカルボニルオキシ
トリ−[N−[3−[3−(1−ピペリジニルメチ
ル)フエノキシ]プロピル]アセトアミド]。 (1) モルモツト右心房標本によるヒスタミンH2
受容体拮抗作用の測定 ハートレイ系モルモツト(雄:400〜550g)を
頭部を打撲し放血し、心臓を摘出した。酸素を飽
和したタイロード液内で右心房を剥離し、その両
端に絹糸をつけた。36℃に保つたタイロード液を
含有し、混合ガス(O295%:CO25%)を通気し
ている。マグヌス管(25ml)内に、両端につけた
絹糸を用い張力700mgで心房を懸垂した。心房の
収縮運動をフオース・デイスプレイスメント・ト
ランスジユーサー(Force−displacement−
transducer)により記録し、心摶数を算出した。 ヒスタミン(二燐酸塩の形で用いる、以下同じ
を、添加量の対数値が1/2の等間隔となる用量で、
心摶数増加の最大反応が得られるまで、1×
10-8M〜1×10-4M濃度で累加的にマグヌス管内
に加え、ヒスタミンの用量反応曲線(Dose−
response curve)を得た。マグヌス管内を数回
洗浄し、心房を1時間安定させた後再び前述の操
作を繰り返し、ヒスタミンの用量反応曲線を得
た。マグヌス管内を数回洗浄後、組織を50分間安
定させた。次いで、試験化合物(1×10-5M)を
マグヌス管内に加え、20分後に試験化合物存在下
におけるヒスタミンの用量反応曲線を得た。 第2回目のヒスタミンの用量反応曲線と第3回
目の試験化合物存在下のヒスタミンの用量反応曲
線からJ.M・Van Rossumの方法(Arch.int.
Pharmacodyn.,143、299、1963)により、各試
験化合物のPA2値(一定反応をおこすのに要する
マグヌス管内のヒスタミン濃度を2倍にするのに
必要な、試験化合物のモル濃度の対数値の負数
(negative logarithm))を算出した。その結果
を下記表−1に示す。 表−1 化合物 PA2 A 5.97 かくして、本発明の式()で表わされる化合
物は、抗潰瘍剤として、人間その他の温血動物に
対する治療、措置のために、経口又は非経口投与
(例えば筋注、静注、皮下投与、直腸投与、経皮
投与など)することができるが、特に経口投与が
好ましい。 本発明の化合物は、薬剤として用いる場合、経
口又は非経口投与に適した種々の形態に製剤する
ことができる。例えば、本発明の化合物は、この
種薬剤に通常使用される無毒性の賦形剤、結合
剤、滑沢剤、崩壊剤、防腐剤、等張化剤、安定化
剤、分散剤、酸化防止剤、着色剤、香味剤、緩衝
剤等の添加物を使用して精剤することができる。 かかる薬剤は、その用途に応じて、固体形態
(例えば錠剤、硬カプセル剤、軟カプセル剤、顆
粒剤、散剤、細粒剤、丸剤、トローチ錠など)、
半固体形態(例えば坐剤、軟膏など)及び液体形
態(注射剤、乳剤、懸濁液、シロツプ、スプレー
など)のいずれかの製剤形態に調製することがで
きる。しかして、使用し得る無毒性の上記添加物
としては、例えばでん粉、ゼラチン、ブドウ糖、
乳糖果糖、マルトース、炭酸マグネシウム、メタ
ケイ酸アルミン酸マグネシウム、合成ケイ酸アル
ミニウム、無水ケイ酸、タルク、ステアリン酸マ
グネシウム、メチルセルロース、カルボキシメチ
ルセルロースまたはその塩、アラビアゴム、ポリ
エチレングリコール、p−ヒドロキシ安息香酸ア
ルキルエステル、シロツプ、エタノール、プロピ
レングリコール、ワセリン、カーボワツクス、グ
リセリン、塩化ナトリウム、亜硫酸ソーダ、リン
酸ナトリウム、クエン酸等が挙げられる。該薬剤
はまた、治療学的に有用な他の薬剤を含有するこ
ともできる。 該薬剤中における本発明の化合物の含有量はそ
の剤形に応じて異なるが、一般に固体及び半固体
形態の場合には5〜100重量%の濃度で、そして
液体形態の場合には0.1〜10重量%の濃度で該活
性化合物を含有していることが望ましい。 本発明の化合物の投与量は、対象とする人間を
はじめとする温血動物の種類、投与経路、症状の
軽重、医者の診断等により広範に変えることがで
きるが、一般に一日当り、0.2〜80mg/Kg、好適
には、0.5〜50mg/Kgとすることができる。しか
し、上記の如く患者の症状の軽重、医者の診断に
応じて、上記範囲の下限よりも少ない量又は上限
よりも多い量を投与することももちろん可能であ
る。上記投与量は1日1回又は数回に分けて投与
することができる。 以下実施例により本発明をさらに説明する。 実施例 1 N−[3−[3−(1−ピペリジニルメチル)フ
エノキシ]プロピル]ヒドロキシアセトアミド
(300mg)のクロロホルム(2ml)溶液中に1,
3,5−ベンゼントリカルボニルクロリド(90
mg)を加え、室温で2時間反応した。水酸化ナト
リウム水溶液を加え、生成物をクロロホルムで抽
出した。クロロホルム層を無水硫酸マグネシウム
で乾燥し、溶媒を減圧で濃縮した。エーテルを加
え、析出した結晶を奨取して、1,3,5−ベン
ゼントリカルボニルオキシトリ−[N−[3−[3
−(1−ピペリジニルメチル)フエノキシ]プロ
ピル]アセトアミド](95mg)を得た。 IR(液膜,cm-1);1735,1660。 NMR(CDCl3,δ);1.2〜1.9(18H,多重線)、
2.00(6H,五重線、J=6Hz)、2.1〜2.7(12H,
多重線)、3.40(6H,一重線)、3.49(6H,四重
線、J=6Hz)、4.01(6H,三重線、J=6Hz)、
4.78(6H,一重線)、6.5〜7.4(15H,多重線)、
8.83(3H,一重線)。
ピロリジニル)プロピル、1−ピペリジニルメチ
ル及び1−パーヒドロアゼピニルメチル基が挙げ
られる。 なお、前記式()において、mとしては3が
好ましく、nとしては1が好適である。 本発明によれば、前記式()の化合物の塩も
また提供される。かかる塩の例としては、塩酸、
臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸等の無機酸、及
び酢酸、プロピオン酸、シユウ酸、乳酸、クエン
酸、酒石酸、p−トルエンスルホン酸等の有機酸
との塩が挙げられ、中でも、薬理学的に許容しう
る塩が適している。 前記式()の化合物は、下記式 式中、R1,R2,R3,m及びnは前記の意味を
有する、 の化合物を下記式 式中、X1はハロゲン原子、殊に塩素原子を表
わし、 Zは前記の意味を有する、 の化合物と反応させることにより製造することが
できる。 式()の化合物と式()の化合物との反応
は、溶媒の不在下又は適当な不活性溶媒例えばメ
タノール、エタノールの如きアルコール類;ベン
ゼン、トルエンの如き芳香族炭化水素類;テトラ
ヒドロフラン、ジオキサンの如きエーテル類;ジ
メチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドの如
きアミド類;ジメチルスルホキシド;ピリジン等
の中において、通常−20℃乃至反応混合物の還流
温度、好ましくは0℃乃至100℃間の温度におい
て行なうことができる。 式()の化合物の使用量は臨界的ではなく、
用いる出発原料の種類等に応じて広範に変えうる
が、一般には、式()の化合物は式()の化
合物1モル当り少なくとも3モル、好ましくは3
〜6モル、さらに好ましくは3〜3.5モルの範囲
内で使用することができる。 上記の反応においては必要に応じて縮合剤の存
在下に反応を行なつてもよく、使用しうる縮合剤
としては、例えばピリジン、トリエチルアミンの
如き有機塩基;炭酸ナトリウムの如き無機塩基等
が挙げられる。 以上述べた方法により製造される前記式()
の化合物は、対応する塩に変えることができる。
造塩反応はそれ自体公知の方法に従い、式()
の化合物を前記した如き無機酸又は有機酸で処理
することにより容易に行なうことができる。 かくして、本発明の方法に従い製造される前記
式()の化合物又はその塩は、それ自体公知の
手段、例えば再結晶、蒸留、カラムクロマトグラ
フイー、薄層クロマトグラフイー等の方法によ
り、反応混合物から単離し及び/又は精製するこ
とができる。 以上説明した本発明の式()で表わされるフ
エノキシアルキルアミン誘導体及びその塩は、優
れたヒスタミンH2受容体拮抗作用にもとずく持
続性のある胃酸分泌抑制作用を有し、胃酸に起因
する疾病、たとえば胃又は十二指腸潰瘍の治療に
極めて有用な化合物である。 本発明の式()で表わされる化合物が優れた
ヒスタミンH2受容体拮抗作用を有することは以
下の動物実験により立証される。 なお、以下の動物実験に用いた本発明の化合物
は次の記号で代表させる。 化合物 A:1,3,5−ベンゼントリカルボニルオキシ
トリ−[N−[3−[3−(1−ピペリジニルメチ
ル)フエノキシ]プロピル]アセトアミド]。 (1) モルモツト右心房標本によるヒスタミンH2
受容体拮抗作用の測定 ハートレイ系モルモツト(雄:400〜550g)を
頭部を打撲し放血し、心臓を摘出した。酸素を飽
和したタイロード液内で右心房を剥離し、その両
端に絹糸をつけた。36℃に保つたタイロード液を
含有し、混合ガス(O295%:CO25%)を通気し
ている。マグヌス管(25ml)内に、両端につけた
絹糸を用い張力700mgで心房を懸垂した。心房の
収縮運動をフオース・デイスプレイスメント・ト
ランスジユーサー(Force−displacement−
transducer)により記録し、心摶数を算出した。 ヒスタミン(二燐酸塩の形で用いる、以下同じ
を、添加量の対数値が1/2の等間隔となる用量で、
心摶数増加の最大反応が得られるまで、1×
10-8M〜1×10-4M濃度で累加的にマグヌス管内
に加え、ヒスタミンの用量反応曲線(Dose−
response curve)を得た。マグヌス管内を数回
洗浄し、心房を1時間安定させた後再び前述の操
作を繰り返し、ヒスタミンの用量反応曲線を得
た。マグヌス管内を数回洗浄後、組織を50分間安
定させた。次いで、試験化合物(1×10-5M)を
マグヌス管内に加え、20分後に試験化合物存在下
におけるヒスタミンの用量反応曲線を得た。 第2回目のヒスタミンの用量反応曲線と第3回
目の試験化合物存在下のヒスタミンの用量反応曲
線からJ.M・Van Rossumの方法(Arch.int.
Pharmacodyn.,143、299、1963)により、各試
験化合物のPA2値(一定反応をおこすのに要する
マグヌス管内のヒスタミン濃度を2倍にするのに
必要な、試験化合物のモル濃度の対数値の負数
(negative logarithm))を算出した。その結果
を下記表−1に示す。 表−1 化合物 PA2 A 5.97 かくして、本発明の式()で表わされる化合
物は、抗潰瘍剤として、人間その他の温血動物に
対する治療、措置のために、経口又は非経口投与
(例えば筋注、静注、皮下投与、直腸投与、経皮
投与など)することができるが、特に経口投与が
好ましい。 本発明の化合物は、薬剤として用いる場合、経
口又は非経口投与に適した種々の形態に製剤する
ことができる。例えば、本発明の化合物は、この
種薬剤に通常使用される無毒性の賦形剤、結合
剤、滑沢剤、崩壊剤、防腐剤、等張化剤、安定化
剤、分散剤、酸化防止剤、着色剤、香味剤、緩衝
剤等の添加物を使用して精剤することができる。 かかる薬剤は、その用途に応じて、固体形態
(例えば錠剤、硬カプセル剤、軟カプセル剤、顆
粒剤、散剤、細粒剤、丸剤、トローチ錠など)、
半固体形態(例えば坐剤、軟膏など)及び液体形
態(注射剤、乳剤、懸濁液、シロツプ、スプレー
など)のいずれかの製剤形態に調製することがで
きる。しかして、使用し得る無毒性の上記添加物
としては、例えばでん粉、ゼラチン、ブドウ糖、
乳糖果糖、マルトース、炭酸マグネシウム、メタ
ケイ酸アルミン酸マグネシウム、合成ケイ酸アル
ミニウム、無水ケイ酸、タルク、ステアリン酸マ
グネシウム、メチルセルロース、カルボキシメチ
ルセルロースまたはその塩、アラビアゴム、ポリ
エチレングリコール、p−ヒドロキシ安息香酸ア
ルキルエステル、シロツプ、エタノール、プロピ
レングリコール、ワセリン、カーボワツクス、グ
リセリン、塩化ナトリウム、亜硫酸ソーダ、リン
酸ナトリウム、クエン酸等が挙げられる。該薬剤
はまた、治療学的に有用な他の薬剤を含有するこ
ともできる。 該薬剤中における本発明の化合物の含有量はそ
の剤形に応じて異なるが、一般に固体及び半固体
形態の場合には5〜100重量%の濃度で、そして
液体形態の場合には0.1〜10重量%の濃度で該活
性化合物を含有していることが望ましい。 本発明の化合物の投与量は、対象とする人間を
はじめとする温血動物の種類、投与経路、症状の
軽重、医者の診断等により広範に変えることがで
きるが、一般に一日当り、0.2〜80mg/Kg、好適
には、0.5〜50mg/Kgとすることができる。しか
し、上記の如く患者の症状の軽重、医者の診断に
応じて、上記範囲の下限よりも少ない量又は上限
よりも多い量を投与することももちろん可能であ
る。上記投与量は1日1回又は数回に分けて投与
することができる。 以下実施例により本発明をさらに説明する。 実施例 1 N−[3−[3−(1−ピペリジニルメチル)フ
エノキシ]プロピル]ヒドロキシアセトアミド
(300mg)のクロロホルム(2ml)溶液中に1,
3,5−ベンゼントリカルボニルクロリド(90
mg)を加え、室温で2時間反応した。水酸化ナト
リウム水溶液を加え、生成物をクロロホルムで抽
出した。クロロホルム層を無水硫酸マグネシウム
で乾燥し、溶媒を減圧で濃縮した。エーテルを加
え、析出した結晶を奨取して、1,3,5−ベン
ゼントリカルボニルオキシトリ−[N−[3−[3
−(1−ピペリジニルメチル)フエノキシ]プロ
ピル]アセトアミド](95mg)を得た。 IR(液膜,cm-1);1735,1660。 NMR(CDCl3,δ);1.2〜1.9(18H,多重線)、
2.00(6H,五重線、J=6Hz)、2.1〜2.7(12H,
多重線)、3.40(6H,一重線)、3.49(6H,四重
線、J=6Hz)、4.01(6H,三重線、J=6Hz)、
4.78(6H,一重線)、6.5〜7.4(15H,多重線)、
8.83(3H,一重線)。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一般式 式中、 R1及びR2はそれぞれ独立に低級アルキル基を
表わすか、或いはR1及びR2はこれらが結合して
いる窒素原子と一緒になつて、さらに低級アルキ
ル基で置換されていてもよい5〜7員の含窒素複
素環を形成し; R3は水素原子又は低級アルキル基を表わし; mは3又は4であり; nは1〜3の整数であり; Zは下記式 で示される3価の基を表わす、 の化合物及びその塩。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27751188A JPH01156948A (ja) | 1988-11-04 | 1988-11-04 | 新規なフエノキシアルキルアミン誘導体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27751188A JPH01156948A (ja) | 1988-11-04 | 1988-11-04 | 新規なフエノキシアルキルアミン誘導体 |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11296281A Division JPS5815945A (ja) | 1981-07-21 | 1981-07-21 | 新規なフエノキシアルキルアミン誘導体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01156948A JPH01156948A (ja) | 1989-06-20 |
| JPH037659B2 true JPH037659B2 (ja) | 1991-02-04 |
Family
ID=17584618
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27751188A Granted JPH01156948A (ja) | 1988-11-04 | 1988-11-04 | 新規なフエノキシアルキルアミン誘導体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH01156948A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN101679219B (zh) * | 2006-12-19 | 2014-08-13 | 港大科桥有限公司 | 合成离子通道 |
-
1988
- 1988-11-04 JP JP27751188A patent/JPH01156948A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01156948A (ja) | 1989-06-20 |
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