JPH0460119B2 - - Google Patents

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JPH0460119B2
JPH0460119B2 JP13905683A JP13905683A JPH0460119B2 JP H0460119 B2 JPH0460119 B2 JP H0460119B2 JP 13905683 A JP13905683 A JP 13905683A JP 13905683 A JP13905683 A JP 13905683A JP H0460119 B2 JPH0460119 B2 JP H0460119B2
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JP
Japan
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sugar
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butyl
anomeric position
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JP13905683A
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Toshuki Inazu
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Noguchi Institute
Original Assignee
Noguchi Institute
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明はグリコシド系化合物の製造方法に関す
る。詳しくは、糖のアノマー位チオホスフイン酸
エステルとシリルエーテルとを反応させグリコシ
ド系化合物を製造する方法に関するものである。 グリコシド系化合物は天然にも広く分布してお
り、生理活性のある物質たとえば抗生物質や制ガ
ン剤として医薬,農業等の用途にも使用され注目
をあびているが、その製造方法としては不安定な
中間体を使用する方法や激しい反応条件を使用す
る方法しか知られておらず工業的に使用できる方
法は未だ知られていない。また、糖には多くの水
酸基が存在し、従来法では反応に関与しないすべ
ての水酸基を保護しなければならないため保護試
剤が必要であり、また、脱保護の際の重量低下が
著しく、工業化の障害となつている。 従来知られている方法の中ではW.Koenigおよ
びE.Knorrの方法〔Chem.Ber.34巻,957頁
(1901年,ドイツ国)参照〕が慣用される方法と
して知られている。 この方法ではハロゲノ糖とアルコールを反応さ
せるが原料のハロゲノ糖の安定性が乏しいこと、
高度に脱水した条件で反応を行なわねばならない
こと、反応に関与しない水酸基は必ず保護しなけ
ればならない等欠点が多く工業化は困難である。 本発明者は上記の事情に鑑み鋭意研究した結
果、特定の糖誘導体を使用すれば目的を達しうる
ことを知り本発明に到達した。 すなわち本発明の要旨は糖のアノマー位チオホ
スフイン酸エステルとシリルエーテルとを反応さ
せることを特徴とするグリコシド系化合物の製造
方法である。 以下、本発明について詳細に説明する。 1 糖のアノマー位チオホスフイン酸エステル誘
導体の合成 本発明の原料の1つ、糖のアノマー位チオホ
スフイン酸エステル誘導体の原料となる糖とし
ては周知の糖を使用することができる。 これらの糖のアノマー位はヘミアセタール結
合していることが必要である。環状ヘミアセタ
ールは5員環であつても6員環であつてもよ
い。通常アルドースを使用するがケトースも使
用することができる。具体的にはこれらの糖と
してはエリスロース,スレオース等のテトラオ
ース,リボース,アラビノース,キシロース等
のペントース,グルコース,ガラクトース,マ
ンノース,アロース,タロース等のヘキソース
またはデオキシリボース等これらの糖の一部が
デオキシ化された糖あるいはN−アセチルグル
コサミン等のアミノ糖更にはこれらの糖が相互
にエーテル結合したオリゴ糖をも使用すること
ができる。これらの糖はD体,L体およびそれ
らの混合物の何れも使用することができる。 これらの糖はアノマー位以外の水酸基をすべ
て保護して使用できることは言うまでもない
が、溶解性等のために必要最小限保護した遊離
の水酸基を持つたものでもよい。 水酸基の保護基としては、従来周知のものを
使用することができる。具体的にはアセチル,
トリフルオロアセチル,トリクロルアセチル,
ベンゾイル,P−ニトロベンゾイル等のアシル
基で保護する方法、アセトアルデヒド,アセト
ン等でアセタール化する方法、メチル,ベンジ
ル,トリフエニルメチル等の炭化水素基でエー
テル化する方法等を挙げることができる。 糖のアノマー位チオホスフイン酸エステルは
上に述べた糖誘導体を強塩基と作用させ、次い
でハロゲン化ホスフイノチオイルと反応させる
ことにより容易に合成できる。 この方法に用いられるハロゲン化ホスフイノ
チオイルとしては周知のものを使用することが
できる。すなわち、ジメチルホスフイノチオイ
ル,ジエチルホスフイノチオイル,メチルフエ
ニルホスフイノチオイル,ジフエニルホスフイ
ノチオイル等の各ハロゲン化物が使用できる。
ハロゲンとしてはフツ素,塩素,臭素,ヨウ素
のどれでもよいが、通常は塩化物,臭化物が使
用される。 強塩基としては周知のものが使用できる。す
なわち金属ナトリウム,金属リチウム,金属カ
リウム等のアルカリ金属類,ナトリウムメトキ
シド,タリウムエトキシド等の金属アルコラー
ト類,水素化ナトリウム等のアルカリ金属水素
化物類,n−ブチルリチウム,フエニルリチウ
ム等のアルキルまたはアリール金属類あるいは
1,8−ジアザビシクロ−〔5,4,0〕−ウン
デセン−7等の強塩基性アミン類等である。 ハロゲン化ホスフイノチオイルと強塩基は糖
に対して大過剰に用いることも可能であるが通
常は1〜2モル等量である。 溶媒としては特に制限はない。すなわち、ベ
ンゼン,トルエン,クロロホルム,ジクロルメ
タン,酢酸エチル,テトラヒドロフラン,ジメ
チルホルムアミド,アセトニトリル,ニトロメ
タン等を挙げることができる。 反応温度は−60℃から溶媒の沸点まで特に制
限はない。 糖のアノマー位チオホスフイン酸エステルに
はα体とβ体が存在するがこれらは混合物から
分離することも可能であるが、溶媒,塩基,反
応温度等を変えることにより選択性よく製造す
ることも可能である。一方、グリコシル化反応
の原料としてはα体,β体のいずれでも、ま
た、これらの混合物であつてもさしつかえな
い。 2 シリルエーテルの合成 本発明方法の原料であるシリルエーテルは周
知のアルコールをシリル化することによつて得
られる。周知のアルコールとしては脂肪族アル
コール,芳香族アルコール,ステロイドアルコ
ール,グリセロール誘導体,糖誘導体,アミノ
酸誘導体など水酸基を有する化合物を使用する
ことができる。 脂肪族アルコールとしてはメタノール,エタ
ノール,プロパノール,イソプロパノール,セ
チルアルコール,ブタノール,エチレングリコ
ール,プロピレングリコール等を挙げることが
できる。勿論、シクロヘキサノール,メチルシ
クロヘキサノール,メントール等環状脂肪族ア
ルコールも使用できることは言うまでもない。 芳香族アルコールとしてはフエノール,P−
クロロフエノール,O−クロロフエノール,フ
エネトール,P−ニトロフエノール,O−ニト
ロフエノール,2,4−ジニトロフエノール、
P−クレゾール,o−クレゾール、α−ナフト
ール,β−ナフトール,カテコール,レゾルシ
ノール,ハイドロキノン等を挙げることができ
る。 ステロイドアルコールとしてはコレステロー
ル,コレスタノール,スチグマステロール,カ
ンペステロール,シトステロール,エルゴステ
ロール,フコステロール,エストロン,エスト
ラジオール,テストステロン,アンドロステロ
ン等を挙げることができる。 グリセロール誘導体としてはグリセリン及び
そのモノアシル体,ジアシル体を挙げることが
できる。ここでアシル基としてはアセチル,ベ
ンゾイル,バルミチル,ステアリル,オレイル
等を挙げることができ、ジアシル体では同一の
アシル基でも異なるアシル基でもよい。これら
の中には立体異性体が存在するものがあるがそ
の何れもまた混合物でも使用できることは言う
までもない。 糖としては周知の糖を使用することができ
る。すなわち前述した糖が使用できるが、必ず
しもアノマー位がヘミアセタール結合している
必要はない。またオリゴ糖を使用できることは
言うまでもない。 糖には水酸基が数多くあるが前述した方法に
よりすべて保護してもよいし、遊離の水酸基を
持つたままでも使用することができる。 アミノ酸誘導体としては、セリン,スレオニ
ン,ヒドロキシプロリン,ヒドロキシリジン,
チロシン等を挙げることができる。これらのア
ミノ酸にはL−体とD−体が存在するがその何
れでも又、混合物でも使用できる。また、アミ
ノ酸のカルボキシル基を還元して得られるアミ
ノアルコールやアミノ酸が縮合したペプチドを
使用できることは言うまでもない。さらにアミ
ノ基やカルボキシル基に保護基を導入したもの
も使用できる。 以上述べたアルコールのシリル化は周知の方
法を使用することができる。また、シリル基と
しては一般式 (式中R1,R2,R3はメチル基、エチル基、
プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、s−
ブチル基、t−ブチル基、フエニル基、p−メ
トキシフエニル基のいずれかを示す。)で表わ
されるシリル基を使用することができる。具体
的にはトリメチルシリル,トリエチルシリル,
t−ブチルジメチルシリル,t−ブチルジフエ
ニルシリル,トリイソプロピルシリル等周知の
ものを挙げることができる。 (3) 糖のアノマー位チオホスフイン酸エステル誘
導体とシリルエーテルとの反応 本発明方法である糖のアノマー位チオホスフ
イン酸エステル誘導体とシリルエーテルとの反
応について説明する。この方法では両者のモル
比には特に制限はなく、シリルエーテルを大過
剰用いてもよいが、通常は1〜3モル等量、好
ましくは1〜1.2モル等量である。 あるいは逆に糖のアノマー位チオホスフイン
酸エステル誘導体を過剰に用いることもでき
る。 溶媒としては特に制限はない。たとえばベン
ゼン,トルエン,ジクロルメタン,クロロホル
ム,テトラヒドロフラン,ジメチルホルムアミ
ド,メタノール,ブタノール等あるいはこれら
の混合溶媒をも使用できるが、好ましくはテト
ラヒドロフラン,ベンゼン等の溶媒を使用す
る。 反応温度は−40℃から溶媒の沸点まで特に制
限はないが、通常は−20℃〜40℃、好ましくは
−10℃〜25℃である。 反応時間は反応温度、原料の種類等によつて
異なるが、数時間〜数10時間の範囲である。 反応にあたつては糖のアノマー位チオホスフ
イン酸エステル誘導体と実質的に等モルの周知
の銀塩あるいは銅塩あるいは水銀塩の存在下で
行なう。ここで使用できる塩としては過塩素酸
銀,酢酸銀,トリフルオロメタンスルホン酸
銀,P−トルエンスルホン酸銀,硝酸銀,過塩
素酸銅,過塩素酸水銀,酢酸水銀等を挙げるこ
とができるが好ましくは過塩素酸銀,過塩素酸
銅を使用する。これらの金属塩は特に無水状態
にすることなく反応系にモレキユラーシーブ等
の脱水剤を共存させるだけで充分である。 本発明に用いる糖のアノマー位チオホスフイ
ン酸エステルのアルコールとの反応は、シリル
エーテルとの反応と比較して、その反応性は相
当乏しい。従つて糖誘導体等多くの水酸基をも
つ化合物では反応に関与しない他の水酸基を必
ずしも保護する必要はない。 本発明方法はこのように有用な化合物を収率
良く、緩和な中性条件下で製造でき、副生成物
も少ないという利点を有する。また、反応に関
与しない水酸基を必ずしも保護する必要がない
というこれまでにない有利な製造方法であり、
その工業的価値は大きい。 以下に実施例を挙げて本発明を更に具体的に
説明するが本発明はそその要旨を超えない限
り、以下の実施例により何等の制限も受けるも
のではない。 実施例 1 2,3,4,6−テトラベンジル−D−グルコ
ピラノースジメチルチオホスフイン酸エステル
126.5mg(0.2mmol)をテトラヒドロフラン(2
ml)に溶解させ、シクロヘキシルトリメチルシリ
ルエーテル28.9mg(0.2mmol)と過塩素酸銀41.5
mg(0.2mmol)を加え室温で一夜撹拌した。反応
溶液に5%硫化ナトリウム水溶液を加え、過し
た後エーテルで抽出した。有機層を水洗乾燥後減
圧濃縮すると油状物質が得られた。これを調整用
シリカゲル薄層クロマト(展開剤;n−ヘキサ
ン:エーテル=4:1)で精製したところシリカ
ゲル薄層クロマト上Rf値が文献値と一致するシ
クロヘキシル2,3,4,6−テトラベンジル−
D−グルコピラノシドが61.6mg(50モル%)油状
物質として得られた。 実施例 2 2,3,4,6−テトラベンジル−α−D−グ
ルコピラノース,ジメチルチオホスフイン酸エス
テル126.5mg(0.2mmol)モレキヤラーシーブス
4A100mg,β−コレスタニルトリメチルシリルエ
ーテル86.5mg(0.2mmol)を反応容器にとり、こ
れに過塩素酸銀41.5mg(0.2mmol)のテトラヒド
ロフラン(2ml)溶液を加え、室温で一夜撹拌し
た。その後、実施例1と同様に処理するとβ−コ
レスタニル2,3,4,6−テトラベンジル−β
−D−グルコピラノシドが白色結晶として35.8mg
(20モル%)得られた。 融点93.5℃,〔α〕25 D+20.2゜(C1.04,CHCl3)ま
たβ−コレスタニル2,3,4,6−テトラベン
ジル−α−D−グルコピラノシドが白色結晶とし
て109.3mg(60モル%)得られた。融点117.5−
119℃,〔α〕25 D+65.0゜(C1.06,CHCl3) 実施例 3 2,3,4,6−テトラベンジル−α−D−グ
ルコピラノースジメチルチオホスフイン酸エステ
ル126.5mg(0.2mmol),モレキユラーシーブス
4A100mg,過塩素酸41.5mg(0.2mmol)を反応容
器にとり、これにβ−コレスタニルトリメチルシ
リルエーテル86.5mg(0.2mmol)のテトラヒドロ
フラン(2ml)溶液を加え、室温で一撹拌した。
その後実施例2と同様に処理するとβ−コレスタ
ニル2,3,4,6−テトラベンジル−α−D−
グルコピラノシドが白色結晶として100.5mg(55
モル%)またβ−コレスタニル2,3,4,6−
テトラベンジル−β−D−グルコピラノシドが白
色結晶として27.7mg(15モル%)得られた。物性
値は実施例2と一致した。 実施例 4 実施例2と全く同様の操作を0℃で行ない、処
理するとβ−コレスタニル2,3,4,6−テト
ラベンジル−α−D−グルコピラノシドが白色結
晶として99.0mg(55モル%)又、β−コレスタニ
ル2,3,4,6−テトラベンジル−α−D−グ
ルコピラノシドが35.0mg(19モル%)得られた。
物性値は実施例2と一致した。 実施例 5 実施例2のテトラヒドロフランの代りにジクロ
ルメタン−テトラヒドロフラン(21)の混合溶媒
(3ml)を用い、全く同様に行なつたところβ−
コレスタニル2,3,4,6−テトラベンジル−
α−D−グルコピラノシドが92.1mg(50モル%),
βコレスタニル2,3,4,6−テトラベンジル
−β−D−グルコピラノシドが52.3mg(29モル
%)得られた。物性値は実施例2と一致した。 実施例 6 実施例2の過塩素酸銀の代りに過塩素酸銅6水
和物74.1mg(0.2mmol)を用い全く同様に行なつ
たところβ−コレスタニル2,3,4,6−テト
ラベンジル−α−D−グルコピラノシドが42.6mg
(23モル%),β−コレスタニル2,3,4,6−
テトラベンジル−β−D−グルコピラノシドが
19.7mg(11モル%)得られた。物性値は実施例2
と一致した。 実施例 7 実施例2と同様に2,3,4,6−テトラベン
ジル−β−D−グルコピラノースジメチルチオホ
スフイン酸エステルを用い行なつたところ、β−
コレスタニル2,3,4,6−テトラベンジル−
D−グルコピラノシドが85.2mg(47モル%)得ら
れた。 実施例 8 実施例2と同様にβ−コレスタニルt−ブチル
ジメチルシリルエーテル100.6mg(0.2mmol)を
用い行なつたところ、β−コレスタニル2,3,
4,6−テトラベンジル−D−グルコピラノシド
が85.6mg(47モル%)得られた。 実施例 9 実施例2と同様に2,3,4,6−テトラベン
ジル−α−D−グルコピラノースジフエニルチオ
ホスフイン酸エステルを用い行なつたところ、β
−コレスタニル2,3,4,6−テトラベンジル
−D−グルコピラノシドが148.5mg(82モル%)
得られた。 実施例 10 実施例2と同様にメチル6−t−ブチルジフエ
ニルシリル−α−D−グリコピラノシド86.5mg
(0.2mmol)を用いて行なつた。エーテルの代り
に塩化メチレンを用いて抽出した後、水洗,乾燥
した。溶媒を減圧濃縮して得られる油状物質にフ
ツ化テトラブチルアンモニウム0.2mmolを含むテ
トラヒドロフラン溶液5mlを加え、室温で1時間
撹拌した。溶媒を減圧留去し、シリカゲル薄層ク
ロマト(20×20cm)で精製したところメチル6−
(2,3,4,6−テトラベンジル−D−グルコ
ピラノシル)−α−D−グルコピラノシドが油状
物質として25.8mg(18モル%)得られた。 NMR(CDCl3,ppm) 3.41(S,3H,OCH3) 7.29(S, 7.34(S,20H,Ph) 比較例 1 2,3,4,6−テトラベンジル−α−D−グ
ルコピラノースジメチルチオホスフイン酸エステ
ル126.5mg(0.2mmol),モレキユラーシーブス
3A100mg,メタノール16μ(0.4mmol)を反応
容器にとり、過塩素酸銀41.5mg(0.2mmol)のテ
トラヒドロフラン(2ml)溶液を加え、一夜撹拌
した。シリカゲル薄層クロマト上原料のスポツト
以外に他のスポツトは全く検出できなかつた。 参考例 1 2,3,4,6−テトラベンジル−D−グルコ
ピラノース2.70mg(5mmol)をテトラヒドロフラ
ン(20ml)に溶解させ、窒素雰囲気下、−30℃に
冷却する。これに1.6Mn−ブチルリチウム/n−
ヘキサン溶液を3.4ml(5.4mmol)加え、10分後
塩化ジメチルホスフイノチオイル0.69g
(5.4mmol)を加える。反応溶液を−30℃で3時
間撹拌した後室温に戻す。これにエーテルと水を
加え分液しエーテル層を水洗乾燥後減圧濃縮する
と3.71gの油状物質が得られる。これをジクロル
メタンを溶出液とするシリカゲルカラムクロマト
(2.5×42cm)により精製すると、2,3,4,6
−テトラベンジル−D−グルコピラノースジメチ
ルチオホスフイン酸エステルが白色結晶として
2.41g(76モル%)得られたα体とβ体の比は
98:2であつた。n−ヘキサンでデカンテーシヨ
ンすると、2,3,4,6−テトラベンジル−α
−D−グルコピラノースジメチルチオホスフイン
酸エステルが得られた。融点62−64℃ NMRδ(CDCl3ppm)1.86(d,6H,P−CH3,
J=13Hz)6.18(d,d,1H,H−
1,J=13Hz,3Hz) 7.23(S, 7.30(S,20H,Ph) 参考例 2 2,3,4,6−テトラベンジル−D−グルコ
ピラノース2.38g(4.4mmol)をテトラヒドロフ
ラン20mlに溶解させ、0℃で、1.6Mn−ブチルリ
チウム/n−ヘキサン溶液2.75ml(4.8mmol)と
塩化ジメチルホスフイノチオイル0.62g
(4.8mmol)を用い。参考例1と同様に行なつた。
ジクロルメタンを溶出液とするシリカゲルカラム
クロマト(2.5×30cm)で精製すると2,3,4,
6−テトラベンジル−D−グルコピラノースジメ
チルチオホスフイン酸エステルが油状物質として
2.78g(99モル%)得られた。NMRより求めた
α体とβ体の比は50:50であつた。 参考例 3 2,3,4,6−テトラベンジル−D−グルコ
ピラノース1.08g(2mmol)をベンゼン10mlとテ
トラヒドロフラン10mlの混合溶液に溶解させた。
これに窒素を通じながらタリウムエトキシド0.15
ml(2.1mmol)を加え室温で15分撹拌した。溶媒
を減圧留去し乾燥後ベンゼン10mlに再び溶解させ
つづいて塩化ジメチルホスフイノチオイル0.28g
(2.2mmol)を加え4時間反応させた。その後参
考例1と同様に精製すると2,3,4,6−テト
ラベンジル−D−グルコピラノースジメチルチオ
ホスフイン酸エステルが白色結晶として0.38g
(30モル%)得られた。NMRより求めたα体と
β体の比は9:91であり、n−ヘキサンでデカン
テーシヨンすることで2,3,4,6−テトラベ
ンジル−β−D−グルコピラノースジメチルチオ
ホスフイン酸エステルが得られた。融点76−77℃ NMR(CDCl3,ppm)1.85(d,d,6H,p−
CH3,J=13Hz,8Hz) 5.37(d.d,1H,H−1,J=13Hz,
7Hz) 7.26(S, 7.28(S, 7.30(S,〓 | 〓 |〓20H,Ph) 参考例 4 2,3,4,6−テトラベンジル−D−グルコ
ピラノース108.1mg(0.2mmol),20%n−ブチル
リチウム/n−ヘキサン溶液103.1μ
(0.22mmol),塩化ジフエニルホスフイノチオイ
ル55.6mg(0.22mmol)、テトラヒドロフラン1ml
を用い、参考例1と同様に行なつた。シリカゲル
薄層クロマト(20×20cm)を用い精製したとこ
ろ、2,3,4,6−テトラベンジル−α−D−
グルコピラノースジフエニルチオホスフイン酸エ
ステルが油状物質として81.3mg(55モル%)得ら
れた。 NMR(CDCl3,ppm)6.38(dd,1H,H−1,J
=13Hz,3Hz) 6.98−8.26(m,30H,Ph) 参考例 5 シクロヘキサノール1.00g(10mmol)をn−
ヘキサンを30mlとホルムアミド10mlの二相系に溶
解させ、0℃でピリジン0.16ml(0.2mmol)と塩
化トリメチルシリル1.4ml(11mmol)を加え撹拌
した。30分後反応溶液を40〜50℃とし、3時間撹
拌後n−ヘキサン層をとり出し減圧濃縮するとシ
クロヘキシルトリメチルシリルエーテルが無色の
油状物質として0.78g(54モル%)得られた。 NMR;δ(ppm)0.11(S,9H,Si−CH3) 1.00−1.98(m,11H,
【式】) 参考例 6 β−コレスタノール4.64g(11.9mmol)をn
−ヘキサン20mlホルムアミド8mlに溶解させ、ピ
リジン0.096ml(1.19mmol)、塩化トリメチルシ
リル1.66ml(13.1mmol)を用い参考例5と同様
に処理すると、β−コレスタニルトリメチルシリ
ルエーテルが白色結晶として33.1g(75モル%)
得られた。 NMR;δ(ppm)0.11(S,9H,Si−CH3) 0.30−2.33(m,47H,β−コレスタニ
ル)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 アノマー位がヘミアセタール結合している糖
    のアノマー位の水酸基の水素が一般式〔〕 (式中R1,R2はメチル基、エチル基、プロピ
    ル基、イソプロピル基、ブチル基、s−ブチル
    基、t−ブチル基、フエニル基、p−メトキシフ
    エニル基のいずれかを示す。)で表される糖のア
    ノマー位チオホスフイン酸エステル誘導体と、脂
    肪族アルコール、芳香族アルコール、ステロイド
    アルコール、グリセロール誘導体、糖誘導体、ア
    ミノ酸誘導体から選ばれるアルコールの水酸基の
    水素が一般式〔〕 (式中R1,R2,R3はメチル基、エチル基、プ
    ロピル基、イソプロピル基、ブチル基、s−ブチ
    ル基、t−ブチル基、フエニル基、p−メトキシ
    フエニル基のいずれかを示す。)で表されるシリ
    ル基で置換されたシリルエーテルとを、銀塩ある
    いは銅塩あるいは水銀塩を共存させることを特徴
    とするグリコシド系化合物の製造方法。 2 糖のアノマー位チオホスフイン酸エステル誘
    導体が糖のアノマー位ジメチルチオホスフイン酸
    エステル誘導体であることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載の製造方法。 3 糖のアノマー位チオホスフイン酸エステル誘
    導体が糖のアノマー位ジフエニルチオホスフイン
    酸エステル誘導体であることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載の製造方法。 4 銀塩として過塩素酸銀を用いることを特徴と
    する特許請求の範囲第1項記載の製造方法。
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