JPH0559033A - エポキシこはく酸誘導体及びその製法 - Google Patents

エポキシこはく酸誘導体及びその製法

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JPH0559033A
JPH0559033A JP3242763A JP24276391A JPH0559033A JP H0559033 A JPH0559033 A JP H0559033A JP 3242763 A JP3242763 A JP 3242763A JP 24276391 A JP24276391 A JP 24276391A JP H0559033 A JPH0559033 A JP H0559033A
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JP
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acid
acid derivative
salt
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compound
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JP3242763A
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Yuichi Kita
裕一 喜多
Yasuhito Kume
康仁 久米
Koichi Nakagawa
浩一 中川
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Nippon Shokubai Co Ltd
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Nippon Shokubai Co Ltd
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
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    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

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  • Epoxy Compounds (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 下記一般式[I] で示される新規なエポキシこ
はく酸誘導体またはその塩及びその製法を提供する。 【化1】 【効果】 この新規化合物は、洗剤、分散剤、水処理
剤、界面活性剤等の製造原料として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なエポキシこはく酸
誘導体及びその製法に関し、このエポキシこはく酸誘導
体は、洗剤、分散剤、洗浄剤、水処理剤、界面活性剤等
の製造原料として有用である。
【0002】
【従来の技術】α,β−不飽和ジカルボン酸無水物をス
ルホン化した後加水分解してスルホン化α,β−不飽和
ジカルボン酸を製造する方法は、たとえばRec.Tr
av.Chim.,46,473(1927) 等によって周知であ
る。また下記反応式に示す様に、スルホン化α,β−不
飽和ジカルボン酸無水物にアルカリ金属水酸化物を反応
させてα−ヒドロキシ−β−スルホこはく酸塩を製造す
る方法も、たとえばUSP3,912,663 に開示されてい
る。
【0003】
【化3】
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、スルホン化
α,β−不飽和ジカルボン酸におけるα位とβ位の間を
エポキシ化した新規なエポキシこはく酸誘導体及びその
製法を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記一般式
[I] で示されるエポキシこはく酸誘導体もしくはその塩
である。
【0006】
【化4】
【0007】このエポキシこはく酸誘導体は、下記一般
式[II]で示されるスルホ無水マレイン酸誘導体に、水溶
媒中、無機塩基もしくは有機塩基、並びにエポキシ化触
媒の存在下pH2〜8の範囲で過酸化水素を反応させる
ことによって収率良く得ることができる。
【0008】
【化5】
【0009】
【作用】本発明に係るエポキシこはく酸誘導体における
置換期Rとしては、水素原子あるいはメチル、エチル、
プロピル、ブチルなどの炭素数1〜4の飽和脂肪族炭化
水素が挙げられる。またエポキシこはく酸誘導体の塩と
しては、リチウム、ナトリウム、カリウム等のアルカリ
金属との塩、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウ
ム、バリウム等のアルカリ土類金属との塩、亜鉛塩、ア
ンモニウム塩等の無機塩、及びメチルアミン、エチルア
ミン、エタノールアミン、アニリン、ジメチルアミン、
ピリジン、トリエチルアミン等の有機塩基との塩等が挙
げられる。尚上記塩基がたとえば2価イオンの塩基であ
る場合は、たとえば下記式に示す如く2分子間で塩を構
成し、この様な場合も本発明に含まれる。
【0010】
【化6】
【0011】エポキシこはく酸誘導体の塩の具体例とし
ては、2−スルホエポキシこはく酸2水素1ナトリウ
ム、2−スルホエポキシこはく酸2水素1カリウム、2
−スルホエポキシこはく酸2水素1アンモニウム、2−
スルホエポキシこはく酸1水素2ナトリウム、2−スル
ホエポキシこはく酸1水素2カリウム、2−スルホエポ
キシこはく酸1水素2アンモニウム、、2−スルホエポ
キシこはく酸3ナトリウム、2−スルホエポキシこはく
酸3カリウム、2−スルホエポキシこはく酸3アンモニ
ウム、2−スルホエポキシこはく酸2水素1/2 カルシウ
ム、2−スルホエポキシこはく酸2水素1/2 マグネシウ
ム、2−スルホンエポキシこはく酸2水素1/2 バリウ
ム、2−スルホンエポキシこはく酸2水素1/2 亜鉛、2
−スルホエポキシこはく酸1水素1カルシウム、2−ス
ルホエポキシこはく酸1水素1マグネシウム、2−スル
ホンエポキシこはく酸1水素1バリウム、2−スルホエ
ポキシこはく酸1水素1亜鉛、2−スルホエポキシこは
く酸2水素1アリニン、2−スルホエポキシこはく酸2
水素1トリメチルアミン、2−スルホエポキシこはく酸
2水素1トリエチルアミン、2−スルホエポキシこはく
酸2水素1ピリジン、2−スルホエポキシこはく酸1水
素2アニリン、2−スルホエポキシこはく酸1水素2ト
リメチルアミン、2−スルホエポキシこはく酸1水素2
トリエチルアミン、2−スルホエポキシこはく酸1水素
2ピリジン、2−スルホエポキシこはく酸3アニリン、
2−スルホエポキシこはく酸3トリメチルアミン、2−
スルホエポキシこはく酸3トリエチルアミン、2−スル
ホエポキシこはく酸3ピリジン等の2−スルホエポキシ
こはく酸塩が挙げられる。
【0012】本発明に係る上記の2−スルホエポキシこ
はく酸誘導体及びその塩は、分子中に含まれるスルホン
酸基やジカルボン酸基及びそれらの塩並びにエポキシ基
に由来する反応活性や界面活性等を有しており、洗剤、
分散剤、洗浄剤、水処理剤、スケール防止剤、界面活性
剤等の原料として有用であるばかりでなく、塩の種類を
選定すればそれ自身で界面活性剤等として利用すること
もできる。
【0013】上記の2−スルホエポキシこはく酸誘導体
またはその塩は、前記一般式[II]で示されるスルホ無水
マレイン酸誘導体に、水性溶媒中、無機塩基もしくは有
機塩基、並びにエポキシ化触媒の存在下pH2〜8の範
囲で過酸化水素を反応させることによって収率良く製造
することができる。
【0014】ここで使用される無機塩基としては、たと
えばリチウム、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金
属、カルシウム、マグネシウム、バリウム等のアルカリ
土類金属、亜鉛等の金属の水酸化物、炭酸塩、重炭酸
塩、アンモニア等を挙げることができ、また有機塩基と
してはアニリン、トリメチルアミン、トリエチルアミ
ン、ピリジン等の有機アミン類が好ましいものとして例
示される。
【0015】エポキシ化触媒としては、モリブデン、コ
バルト、チタン、バナジウム、タングステン等の金属を
含む水溶性乃至水分散性の金属化合物が使用される。エ
ポキシ化触媒の中でも特に好ましいのはタングステン酸
ナトリウムあるいはタングステン酸カリウムである。エ
ポキシ化触媒の好ましい添加量は、前記一般式[II]で示
される原料化合物に対して0.001 〜1当量の範囲であ
る。
【0016】この反応は水性溶媒中で行なわれるが、反
応系のpHは2〜8、より好ましくは4〜6の範囲に設
定する必要があり、pHがこの範囲を外れて強酸性域も
しくはアルカリ性域になると、一般式[II]で示される化
合物の2重結合部分に水分子が付加したヒドロキシル化
物が多量副生し、目的物の収率が極端に低くなるばかり
でなく、pH2未満の強酸性側になると、たとえばエポ
キシ化触媒として用いられるタングステン酸ナトリウム
がタングステン酸となって触媒活性が著しく低下し、エ
ポキシ化反応の進行が著しく阻害される。エポキシ化反
応の温度は、エポキシ化触媒の種類や反応圧力等によっ
ても異なるが、通常は0〜100 ℃、好ましくは20〜90℃
の範囲で実施される。
【0017】以下、一般式[I] で示される目的化合物の
製法について説明する。まず前記一般式[II]で示される
原料化合物は、無水マレイン酸と無水硫酸から公知の方
法によって製造される下記化合物[III]
【0018】
【化7】
【0019】を、−5〜50℃に調整された純水中に滴下
し、5〜120分程度攪拌することによって容易に得るこ
とができる。このとき、化合物[III] は、少なくとも30
℃以上の温度に保持された液体の状態で冷水中に滴下す
るのがよい。化合物[III] を純水中に滴下すると、加水
分解に伴なう反応熱によって液温が上昇し、温度が上り
過ぎると化合物[III] の2重結合部分に水の付加が起こ
ってヒドロキシル化物が副生するので、加水分解に当た
っては反応系を冷却し、反応系の温度が50℃を超えない
様にすべきである。このときの水溶液濃度は、化合物[I
II] に対して水溶媒を10〜500 重量%、より好ましくは
150 〜300 重量%の範囲に設定するのがよい。濃度が高
過ぎると、反応系の攪拌が困難になって温度制御がむつ
かしくなり、一方濃度が薄過ぎる場合は、その後の濃縮
に多大なエネルギーを要することになるので実用性を欠
く。
【0020】かくして得られる一般式[II]で示される化
合物を含む水溶液に、前述の様な無機塩基もしくは有機
塩基を1〜2当量滴下することによってpHを2〜8に
調整する。この間、反応温度は−5〜50℃に保持し、ヒ
ドロキシル化物の生成を防止しつつ、適度の反応速度を
確保する。
【0021】この水溶液に、0.001 〜1当量程度のエポ
キシ化触媒を添加し、続いて1〜10当量程度の過酸化水
素を加えてエポキシ化反応を行なう。このとき過酸化水
素の添加と共にエポキシ化反応が進行し、反応系のpH
は徐々に酸性側へ移行してくるので、反応初期にpH調
整用として用いた前記無機塩基もしくは有機塩基の水溶
液を逐次追加し、反応系を前述の好適pH域に維持す
る。またこのエポキシ化反応工程でも、反応熱によって
反応系の温度が徐々に上昇するので、温度が過度に高温
とならない様に冷却することが望まれる。このときの好
ましい反応温度は0〜100 ℃、より好ましくは20〜90℃
であるが、エポキシ化反応の初期乃至前半期において
は、2重結合への水付加によるヒドロキシル化反応が起
こり易いので反応温度を低めに制御すべきであり、エポ
キシ化の進んだ後半期においては、反応温度を高めて反
応収率を高めることが望まれる。
【0022】反応終了後、反応液をメタノール、エタノ
ール、アセトン等の有機溶剤に注入すると、目的物質が
析出してくるので、これを再結晶法等により常法に従っ
て精製すると、高純度の目的物質を結晶として得ること
ができる。また反応終了後塩化水素等の酸で処理してか
ら精製を行なうと、目的物質を有機酸の状態で得ること
ができる。
【0023】
【発明の効果】本発明は以上の様に構成されており、分
子中にスルホン酸基、エポキシ基及びカルボン酸基を含
み、界面活性剤、分散剤等の原料として有用な化合物を
提供し得ることになった。
【0024】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、本発明はもとより下記実施例に限定されるもの
ではない。実施例1 攪拌機、pHメーター、滴下ロート、および冷却装置を
備えた1リットル容量のフラスコに、445ml の純水を入
れて0℃に調整しておき、これに60℃に保持した液状の
スルホ無水マレイン酸178gを滴下ロートより徐々に添加
した。この間、水溶液の温度が20℃を超えないように冷
却しながら、他の滴下ロートよりNaOH水溶液を滴下
し、反応系のpHを4.5 に調整した。次いでこの水溶液
を60℃に昇温し、0.1 NのNaOH水溶液を用いてpH
=4.5 に調整しながらタングステン酸ナトリウム3.3gを
添加し、20分間攪拌した後、滴下ロートを用いて60%過
酸化水素水56.7g を20分間かけて滴下した。同温度で更
に3時間攪拌した後、5リットルのビーカーに入れたメ
タノール4リットルの中に反応液を投入して晶析させ、
更に水−メタノール溶液(水/メタノール重量比=50/
50)を用いて再結晶を2回行い325gの白色結晶(目的化
合物)を得た。白色結晶の収率は、用いた原料のスルホ
無水マレイン酸に対して、98.0モル%に相当する。上記
白色結晶の分析結果は下記の通りであった。 NMR :1H−NMR(D20) δ 3.9(s,1H)ppm (図1参照) 13C−NMR(D20) δ 171.8,168.1 ,72.5,59.1ppm IR(KBr):1220 cm-1 (エポキシ環の対称伸縮) (図2参照) 940 cm-1 (エポキシ環の逆対称伸縮) 815 cm-1 (エポキシ環の12μ吸収帯) 元素分析: 実験式 C4 HO8 SNa3 ・3H2 Oとして 計算値 C:14.47 ,H:2.12,S:9.65 ,Na:20.77 実測値 C:14.46 ,H:2.23,S:9.69 ,Na:20.83 上記の分析結果より、得られた白色結晶は目的化合物で
あるスルホエポキシこはく酸ナトリウムであることが確
認された。
【0025】比較例1 攪拌機、滴下ロートおよび冷却装置を備えた1リットル
容量のフラスコに、330gのジオキサンを入れて0℃に調
整しておき、これに粉末状のシスエポキシこはく酸132g
を徐々に添加した。次いで、溶液の温度が5℃を超えな
いように冷却しながら、滴下ロートを用いて無水硫酸80
g を1時間かけて滴下し、同温度に保って更に2時間攪
拌した。反応終了後、減圧下で溶媒を除去したところ13
1gの茶褐色結晶がえられた。この結晶を液体クロマトグ
ラフィーで分析したところ、シスエポキシこはく酸であ
ることが確認され、スルホエポキシこはく酸は生成して
いなかった。この実験からも明らかである様に、エポキ
シこはく酸を原料としてこれをスルホン化して本発明の
目的化合物を得ようとしても、目的を果たすことはでき
ない。
【0026】比較例2 上記比較例1における無水硫酸滴下後の反応温度を60℃
に代えた以外は全く同様にして反応を行なったところ、
タール状の物質が得られた。これを液体クロマトグラフ
ィーで分析を行なったところ、同定困難な化合物の混合
物であり、スルホエポキシこはく酸の存在は確認できな
かった。上記比較例1,2の結果からも明らかである様
に、エポキシこはく酸を出発原料とし、これを無水硫酸
によりスルホン化して本発明の目的化合物を得ようとし
ても、目的を果たすことはできない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るエポキシこはく酸誘導体のNMR
チャートである。
【図2】本発明に係るエポキシこはく酸誘導体のIRチ
ャートである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式[I] で示されることを特徴と
    するエポキシこはく酸誘導体またはその塩。 【化1】
  2. 【請求項2】 下記一般式[II]で示されるスルホ無水マ
    レイン酸誘導体に、水溶媒中、無機塩基もしくは有機塩
    基、並びにエポキシ化触媒の存在下pH2〜8の範囲で
    過酸化水素を反応させて、請求項1記載のエポキシこは
    く酸誘導体またはその塩を得ることを特徴とするエポキ
    シこはく酸誘導体の製法。 【化2】
  3. 【請求項3】 エポキシ化触媒がモリブデン、コバル
    ト、チタン、バナジウム、タングステンよりなる群から
    選択される1種以上の金属の化合物である請求項2記載
    の製法。
JP3242763A 1991-08-27 1991-08-27 エポキシこはく酸誘導体及びその製法 Withdrawn JPH0559033A (ja)

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