JPH0588853B2 - - Google Patents
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- JPH0588853B2 JPH0588853B2 JP61307859A JP30785986A JPH0588853B2 JP H0588853 B2 JPH0588853 B2 JP H0588853B2 JP 61307859 A JP61307859 A JP 61307859A JP 30785986 A JP30785986 A JP 30785986A JP H0588853 B2 JPH0588853 B2 JP H0588853B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- group
- polymer
- stretched
- water
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Treatments Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
- Polyoxymethylene Polymers And Polymers With Carbon-To-Carbon Bonds (AREA)
- Artificial Filaments (AREA)
Description
〈産業上の利用分野〉
この発明は共役系高分子延伸成形体の製造方法
に関する。この延伸成形体は高導電性高分子をは
じめ、電気・電子材料として有用である。 〈従来の技術〉 共役系高分子延伸成形体の製造方法は共役系高
分子を熱延伸する方法と前駆体を熱分解し、共役
系高分子化する過程と平行して熱延伸する方法が
知られている。特に後者の延伸方法では高延伸倍
率の共役系高分子延伸成形体が報告されている。
可溶性の高分子前駆体として得られる高分子スル
ホニウム塩前駆体フイルムを熱分解、熱延伸する
方法は公知である(特開昭59−199746号公報)。 例えばp−キシリレンジメチレンビススルホニ
ウム塩の縮合重合後該重合体のキヤスト成形物の
脱スルホニウム塩反応と熱延伸等により延伸フイ
ルム状ポリ−p−フエニレンビニレンとすること
が可能であることが知られている。また同様に置
換ポリ−p−フエニレンビニレンの延伸成形体も
知られている(特開昭60−11528号公報)。 〈発明が解決しようとする問題点〉 しかしながら、共役系高分子は剛直高分子であ
り、不溶不融であるので単に熱延伸する方法では
低倍率の延伸成形体しか得られない。また可溶性
の高分子前駆体を経由し、得られる前駆体フイル
ムを熱分解、熱延伸する方法では上記の方法と比
較して高延伸倍率の成形体が得られるものの延伸
時に剛直な共役系高分子の生成も起こるためにそ
の延伸倍率には限界があつた。 本発明者らは従来の可溶性の高分子前駆体を経
由し、得られる前駆体フイルムを熱分解、熱延伸
する方法では製造することが実質的に難しかつた
高度の延伸倍率を持つ共役系高分子延伸成形体を
製造する方法を鋭意検討した結果、本発明に到つ
た。 本発明の目的は極めて高い延伸倍率を有する共
役系高分子延伸成形体を得る方法を提供すること
である。 〈問題点を解決するための手段〉 本発明は、一般式()
に関する。この延伸成形体は高導電性高分子をは
じめ、電気・電子材料として有用である。 〈従来の技術〉 共役系高分子延伸成形体の製造方法は共役系高
分子を熱延伸する方法と前駆体を熱分解し、共役
系高分子化する過程と平行して熱延伸する方法が
知られている。特に後者の延伸方法では高延伸倍
率の共役系高分子延伸成形体が報告されている。
可溶性の高分子前駆体として得られる高分子スル
ホニウム塩前駆体フイルムを熱分解、熱延伸する
方法は公知である(特開昭59−199746号公報)。 例えばp−キシリレンジメチレンビススルホニ
ウム塩の縮合重合後該重合体のキヤスト成形物の
脱スルホニウム塩反応と熱延伸等により延伸フイ
ルム状ポリ−p−フエニレンビニレンとすること
が可能であることが知られている。また同様に置
換ポリ−p−フエニレンビニレンの延伸成形体も
知られている(特開昭60−11528号公報)。 〈発明が解決しようとする問題点〉 しかしながら、共役系高分子は剛直高分子であ
り、不溶不融であるので単に熱延伸する方法では
低倍率の延伸成形体しか得られない。また可溶性
の高分子前駆体を経由し、得られる前駆体フイル
ムを熱分解、熱延伸する方法では上記の方法と比
較して高延伸倍率の成形体が得られるものの延伸
時に剛直な共役系高分子の生成も起こるためにそ
の延伸倍率には限界があつた。 本発明者らは従来の可溶性の高分子前駆体を経
由し、得られる前駆体フイルムを熱分解、熱延伸
する方法では製造することが実質的に難しかつた
高度の延伸倍率を持つ共役系高分子延伸成形体を
製造する方法を鋭意検討した結果、本発明に到つ
た。 本発明の目的は極めて高い延伸倍率を有する共
役系高分子延伸成形体を得る方法を提供すること
である。 〈問題点を解決するための手段〉 本発明は、一般式()
【化】
R1;>CH−CH2−基の脱水素により形成される
ビニレン基と連続した炭素−炭素共役系を
形成する基 R2;>CH−CH2−基のβ位炭素に結合する水素
原子の脱離を伴い、α位の炭素より脱離す
る基 で表される繰り返し単位を有する高分子前駆体の
成形体を該高分子前駆体の成形体を膨潤させる溶
媒中で延伸処理を行つた後、R2基を脱離処理す
ることを特徴とする共役系高分子延伸成形体の製
造方法を提供する。 以下、本発明を詳細に説明する。 本発明に用いる高分子前駆体の成形体は一般式
()
ビニレン基と連続した炭素−炭素共役系を
形成する基 R2;>CH−CH2−基のβ位炭素に結合する水素
原子の脱離を伴い、α位の炭素より脱離す
る基 で表される繰り返し単位を有する高分子前駆体の
成形体を該高分子前駆体の成形体を膨潤させる溶
媒中で延伸処理を行つた後、R2基を脱離処理す
ることを特徴とする共役系高分子延伸成形体の製
造方法を提供する。 以下、本発明を詳細に説明する。 本発明に用いる高分子前駆体の成形体は一般式
()
【化】
R1:>CH−CH2−基の脱水素により形成される
ビニレン基と連続した炭素−炭素共役系を
形成する基 R3,R4:炭素数1〜10の炭化水素基 X-:対イオン で表されるジスルホニウム塩モノマーをアルカリ
で縮合重合して得られる。 本発明で用いられる一般式()の高分子前駆
体成形体、あるいは一般式()のジスルホニウ
ム塩モノマーにおいてR1基は炭素数6〜14の芳
香族炭化水素、及びその核置換体、または炭素数
4〜13の複素環芳香族化合物及びその核置換体で
ある。これらの置換基としては特に限定はない
が、炭素数1〜10の炭化水素基、炭素数1〜10の
アルコキシ基が好ましい。R1基はp−フエニレ
ン、2,5−ジメトキシ−p−フエニレン、2,
5−ジエトキシ−p−フエニレン、2,5−ジメ
チル−p−フエニレン、2,6−ナフタレンジイ
ル、2,5−チエニレン、3−メチル−2,5−
チエニレン、3−メトキシ−2,5−チエニレ
ン、2,5−フランジイルなどが例示される。 本発明に用いる一般式()の脱離基R2は一
般式()のジスルホニウム塩モノマーの縮合で
得られる
ビニレン基と連続した炭素−炭素共役系を
形成する基 R3,R4:炭素数1〜10の炭化水素基 X-:対イオン で表されるジスルホニウム塩モノマーをアルカリ
で縮合重合して得られる。 本発明で用いられる一般式()の高分子前駆
体成形体、あるいは一般式()のジスルホニウ
ム塩モノマーにおいてR1基は炭素数6〜14の芳
香族炭化水素、及びその核置換体、または炭素数
4〜13の複素環芳香族化合物及びその核置換体で
ある。これらの置換基としては特に限定はない
が、炭素数1〜10の炭化水素基、炭素数1〜10の
アルコキシ基が好ましい。R1基はp−フエニレ
ン、2,5−ジメトキシ−p−フエニレン、2,
5−ジエトキシ−p−フエニレン、2,5−ジメ
チル−p−フエニレン、2,6−ナフタレンジイ
ル、2,5−チエニレン、3−メチル−2,5−
チエニレン、3−メトキシ−2,5−チエニレ
ン、2,5−フランジイルなどが例示される。 本発明に用いる一般式()の脱離基R2は一
般式()のジスルホニウム塩モノマーの縮合で
得られる
【式】である。
本発明に用いるモノマー()はR1基のジメ
チレンハロゲン体を炭素数1〜10の炭化水素基を
有するスルフイドと反応させることにより得られ
るものを用いることができる。スルフイドはその
炭化水素基が、例えばメチル、エチル、n−プロ
ピル、イソプロピル、n−ブチル、2−エチルヘ
キシル、フエニル、シクロヘキシル、ベンジル基
のものが用いることができるが、炭素数1〜64炭
化水素基、特にメチル、エチル基が好ましい。 一般式()のスルホニウム塩モノマーや一般
式()の脱離基R2の対イオンX-は常法により
任意のものを用いることができる。例えば、ハロ
ゲン、水酸基、4弗化ホウ素、過塩素酸、カルボ
ン酸、スルホン酸イオン等を使用することがで
き、なかでも塩素、臭素、ヨウ素などのハロゲン
及び水酸基イオンが好ましい。 高分子前駆体は一般式()のスルホニウム塩
モノマーを水単独で、もしくは水に可溶な有機溶
媒例えばアルコール類との混合溶媒中でアルカリ
を用いて縮合重合して得ることができる。好まし
くは、水または水とこれに可溶な有機溶媒との混
合溶媒中で、さらにより好ましくは水または水と
アルコール類の混合溶媒中で重合するのが効果的
である。 縮合重合に用いるアルカリ溶液は、水もしくは
有機溶媒、例えばアルコール類と水の混合溶媒中
でPH11以上の強い塩基性溶媒であることが好まし
く、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化
カルシウム、第4級アンモニウム塩水酸化物、ス
ルホニウム塩水酸化物、強塩基性イオン交換樹脂
(OH型)等を用いることが出来るが、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、強塩基性イオン交換
樹脂が好適に使用出来る。 縮合重合反応は得られる高分子前駆体が熱、
光、紫外線、強い塩基性条件等に敏感であり、
徐々にR2基の脱離が起こり、部分的に共役構造
を有する高分子前駆体と成り易く、不均質となる
ことがある。したがつて、縮合重合反応は比較的
低温、即ち少なくとも50℃以下、特に25℃以下、
更には5℃以下の温度で反応を実施することが好
ましい。反応時間は特に限定はしないが、通常1
分〜50時間の範囲である。 延伸性に富んだ高分子前駆体を得るためには分
子量が充分大きいことが好ましく、少なくとも一
般式()の高分子前駆体の繰り返し構造を2単
位以上、好ましくは5ないし50000単位で、例え
ば分画分子量3500以上の透析膜による透析処理で
透析されない分子量を有するようなものが効果的
に用いられる。 本発明の方法によれば、一般式()の高分子
前駆体は側鎖に脱離基R2を有した状態で膨潤延
伸され、ついで後処理によりそのR2を脱離させ、
共役系高分子とすることができる。R2の脱離処
理時にさらに延伸処理を併用すればより効果的で
ある。 本発明においては高分子前駆体の成形体を膨潤
状態で延伸することが重要である。ここで膨潤状
態とは高分子前駆体の成形体が溶媒を含んだ状
態、好ましくは該成形体の乾燥重量当り3%以上
の溶媒を含み、かつ延伸しても形状を保ち得る状
態をいう。 膨潤延伸に用いる溶媒は用いる高分子前駆体を
膨潤させる溶媒であれば単独でも混合溶媒でも特
に制限はないが、好ましくは用いる高分子前駆体
の少なくとも1種類以上の良溶媒と少なくとも1
種類以上の貧溶媒の混合溶媒が延伸の操作性の観
点より好ましい。その混合割合は特に限定はない
が、実際的には用いる溶媒の種類および高分子前
駆体の構造により異なるので、それを考慮して適
宜決めればよい。用いる溶媒は、一般式()の
脱離基がスルホニウム塩構造では良溶媒としては
水、アルコール、貧溶媒としてはその他の有機溶
媒であり、例えば水、メチルアルコール、エチル
アルコール、ブチルアルコールなどがまた、貧溶
媒としてはアセトン、ジメチルアセトアミド、ジ
メチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N
−メチルピロリドン等の良溶媒に可溶な有機溶媒
が例示される。 膨潤延伸の方法としては高分子前駆体の成形体
を膨潤させる溶媒中で一軸あるいは二軸に延伸す
るのが好ましい。 膨潤延伸の温度は特に制限はないが、高温では
R2基が脱離するので効果が少なく、低温では溶
媒の凍結がおこるので、R2基の脱離する温度以
下であればよいが、一般的には0〜80℃を用いる
ことが好ましい。 本発明の特徴は高分子前駆体成形体をその分子
構造を保持したまま延伸し、その後熱処理により
共役系高分子化することである。ここで高分子前
駆体成形体は高分子前駆体溶液から任意の形状の
成形物とすることが出来る。高分子延伸成形体を
得るには任意の方法が用いられるが、その形態に
関しては例えばフイルム、繊維、延伸可能な基材
へのコーテイング物などが本発明には効果的であ
る。この際、透析処理などにより脱塩もしくは未
反応物を除いた高分子前駆体溶液を用いることが
好ましい。 高分子前駆体からはR2基が脱離し、共役系高
分子が製造できる。R2基の脱離処理は熱、光、
紫外線、強い塩基処理などの条件を適用するこに
より行うことができるが、加熱処理が好ましい。
高導電性の組成物を得るためには高分子前駆体の
R2基の脱離処理を不活性雰囲気で行うことが重
要である。ここでいう不活性雰囲気とは処理中に
高分子の変質を起こさない雰囲気をいい、特に酸
素、空気による酸化反応を防ぐことが必要であ
る。一般には窒素、アルゴン、ヘリウムなどの不
活性ガスを用いて行われるが、真空下あるいは不
活性媒体中でこれを行つても良い。 熱によりR2基の脱離処理を行う場合、余りの
高熱での熱処理は生成する共役系高分子の分解を
もたらし、低温では生成反応が遅く実際的でない
ので、通常処理温度は50℃〜450℃、好ましくは
80℃〜400℃が適する。また処理時間は処理温度
のかねあいで適宜時間を選ぶことができるが、1
分〜10時間の範囲が工業上実際的である。 このようにして製造される共役系高分子はR1
−CH=CH−を主要な構造単位に含む。本発明
の製造方法によれば、R1−CH=CH−の共役系
の繰り返し単位のみを有する共役系高分子を作る
ことが可能である他、共役系でない
チレンハロゲン体を炭素数1〜10の炭化水素基を
有するスルフイドと反応させることにより得られ
るものを用いることができる。スルフイドはその
炭化水素基が、例えばメチル、エチル、n−プロ
ピル、イソプロピル、n−ブチル、2−エチルヘ
キシル、フエニル、シクロヘキシル、ベンジル基
のものが用いることができるが、炭素数1〜64炭
化水素基、特にメチル、エチル基が好ましい。 一般式()のスルホニウム塩モノマーや一般
式()の脱離基R2の対イオンX-は常法により
任意のものを用いることができる。例えば、ハロ
ゲン、水酸基、4弗化ホウ素、過塩素酸、カルボ
ン酸、スルホン酸イオン等を使用することがで
き、なかでも塩素、臭素、ヨウ素などのハロゲン
及び水酸基イオンが好ましい。 高分子前駆体は一般式()のスルホニウム塩
モノマーを水単独で、もしくは水に可溶な有機溶
媒例えばアルコール類との混合溶媒中でアルカリ
を用いて縮合重合して得ることができる。好まし
くは、水または水とこれに可溶な有機溶媒との混
合溶媒中で、さらにより好ましくは水または水と
アルコール類の混合溶媒中で重合するのが効果的
である。 縮合重合に用いるアルカリ溶液は、水もしくは
有機溶媒、例えばアルコール類と水の混合溶媒中
でPH11以上の強い塩基性溶媒であることが好まし
く、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化
カルシウム、第4級アンモニウム塩水酸化物、ス
ルホニウム塩水酸化物、強塩基性イオン交換樹脂
(OH型)等を用いることが出来るが、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、強塩基性イオン交換
樹脂が好適に使用出来る。 縮合重合反応は得られる高分子前駆体が熱、
光、紫外線、強い塩基性条件等に敏感であり、
徐々にR2基の脱離が起こり、部分的に共役構造
を有する高分子前駆体と成り易く、不均質となる
ことがある。したがつて、縮合重合反応は比較的
低温、即ち少なくとも50℃以下、特に25℃以下、
更には5℃以下の温度で反応を実施することが好
ましい。反応時間は特に限定はしないが、通常1
分〜50時間の範囲である。 延伸性に富んだ高分子前駆体を得るためには分
子量が充分大きいことが好ましく、少なくとも一
般式()の高分子前駆体の繰り返し構造を2単
位以上、好ましくは5ないし50000単位で、例え
ば分画分子量3500以上の透析膜による透析処理で
透析されない分子量を有するようなものが効果的
に用いられる。 本発明の方法によれば、一般式()の高分子
前駆体は側鎖に脱離基R2を有した状態で膨潤延
伸され、ついで後処理によりそのR2を脱離させ、
共役系高分子とすることができる。R2の脱離処
理時にさらに延伸処理を併用すればより効果的で
ある。 本発明においては高分子前駆体の成形体を膨潤
状態で延伸することが重要である。ここで膨潤状
態とは高分子前駆体の成形体が溶媒を含んだ状
態、好ましくは該成形体の乾燥重量当り3%以上
の溶媒を含み、かつ延伸しても形状を保ち得る状
態をいう。 膨潤延伸に用いる溶媒は用いる高分子前駆体を
膨潤させる溶媒であれば単独でも混合溶媒でも特
に制限はないが、好ましくは用いる高分子前駆体
の少なくとも1種類以上の良溶媒と少なくとも1
種類以上の貧溶媒の混合溶媒が延伸の操作性の観
点より好ましい。その混合割合は特に限定はない
が、実際的には用いる溶媒の種類および高分子前
駆体の構造により異なるので、それを考慮して適
宜決めればよい。用いる溶媒は、一般式()の
脱離基がスルホニウム塩構造では良溶媒としては
水、アルコール、貧溶媒としてはその他の有機溶
媒であり、例えば水、メチルアルコール、エチル
アルコール、ブチルアルコールなどがまた、貧溶
媒としてはアセトン、ジメチルアセトアミド、ジ
メチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N
−メチルピロリドン等の良溶媒に可溶な有機溶媒
が例示される。 膨潤延伸の方法としては高分子前駆体の成形体
を膨潤させる溶媒中で一軸あるいは二軸に延伸す
るのが好ましい。 膨潤延伸の温度は特に制限はないが、高温では
R2基が脱離するので効果が少なく、低温では溶
媒の凍結がおこるので、R2基の脱離する温度以
下であればよいが、一般的には0〜80℃を用いる
ことが好ましい。 本発明の特徴は高分子前駆体成形体をその分子
構造を保持したまま延伸し、その後熱処理により
共役系高分子化することである。ここで高分子前
駆体成形体は高分子前駆体溶液から任意の形状の
成形物とすることが出来る。高分子延伸成形体を
得るには任意の方法が用いられるが、その形態に
関しては例えばフイルム、繊維、延伸可能な基材
へのコーテイング物などが本発明には効果的であ
る。この際、透析処理などにより脱塩もしくは未
反応物を除いた高分子前駆体溶液を用いることが
好ましい。 高分子前駆体からはR2基が脱離し、共役系高
分子が製造できる。R2基の脱離処理は熱、光、
紫外線、強い塩基処理などの条件を適用するこに
より行うことができるが、加熱処理が好ましい。
高導電性の組成物を得るためには高分子前駆体の
R2基の脱離処理を不活性雰囲気で行うことが重
要である。ここでいう不活性雰囲気とは処理中に
高分子の変質を起こさない雰囲気をいい、特に酸
素、空気による酸化反応を防ぐことが必要であ
る。一般には窒素、アルゴン、ヘリウムなどの不
活性ガスを用いて行われるが、真空下あるいは不
活性媒体中でこれを行つても良い。 熱によりR2基の脱離処理を行う場合、余りの
高熱での熱処理は生成する共役系高分子の分解を
もたらし、低温では生成反応が遅く実際的でない
ので、通常処理温度は50℃〜450℃、好ましくは
80℃〜400℃が適する。また処理時間は処理温度
のかねあいで適宜時間を選ぶことができるが、1
分〜10時間の範囲が工業上実際的である。 このようにして製造される共役系高分子はR1
−CH=CH−を主要な構造単位に含む。本発明
の製造方法によれば、R1−CH=CH−の共役系
の繰り返し単位のみを有する共役系高分子を作る
ことが可能である他、共役系でない
【式】骨格を一部構成単位に含む重
合体を作ることも可能である。
すなわち、不充分な脱離処理を行つた後の高分
子には未だ不完全な脱離状態にある
子には未だ不完全な脱離状態にある
【式】骨格を有する構成単位が存在
することが赤外吸収スペクトル等により観察され
る。この場合には柔軟性に富んだ共役系高分子が
製造できる。なお、R1−CH=CH−単位に対す
る
る。この場合には柔軟性に富んだ共役系高分子が
製造できる。なお、R1−CH=CH−単位に対す
る
【式】単位の割合は使用目的に応
じ製造条件を任意に工夫することにより変えるこ
とができる。導電性高分子材料等の目的には前者
1に対して後者の割合が1以下が好ましく、より
好ましくは1/20以下である。 また高分子前駆体のR2基の脱離処理時にさら
に延伸配向させることも出来る。この様にして膨
潤延伸高分子前駆体成形物を延伸加熱処理するこ
とによりさらに高い配向性を付与することができ
る。 〈発明の効果〉 本発明の膨潤延伸を経由する高分子延伸成形体
は単なる加熱延伸により得られる延伸成形体と比
較すると、延伸の程度が著しく向上し、分子鎖の
配向様式が従来のものと異なると考えられる。 以上説明したように、本発明によれば従来の共
役系高分子延伸成形体に比較してはるかに高延伸
倍率のものを得ることができ、また本発明により
高導電性材料への応用が可能な種々の形状を有す
る共役系高分子延伸成形体が提供される。 〈実施例〉 以上本発明を実施例によつてさらに詳細に説明
するが本発明はこれら実施例によつて何ら限定さ
れるものではない。 実施例 1 p−キシリレンビス(ジエチルスルホニウムブ
ロミド)4.4gを蒸留水50mlに溶解せしめた後苛性
ソーダ0.8gを蒸留水50mlに溶解せしめた水溶液を
15分かけて滴下し、0℃〜5℃で3時間攪拌を続
けた。反応後0.66規定臭化水素溶液を用いて中和
した。得られたスルホニウム塩を側鎖に有する高
分子スルホニウム塩水溶液を透析膜(セロチユー
ブ 、分子量分画8000、ユニオンカーバイド社
製)を用いて水に対して1日間透析処理を行つ
た。 この透析液を減圧下で乾燥し、50μm厚のキヤ
ストフイルムを得た。高分子前駆体フイルムを3
cm角に切り、水を10重量%含むアセトン混合溶媒
中(25℃)に浸漬した。このときの重量増加は31
重量%であつた。ついで、ゆつくりと浸漬前の長
さの18倍まで延伸し、アセトン/水混合溶媒を排
出し、フイルムを窒素気流下で乾燥した。このフ
イルムを窒素雰囲気下で、横型管状炉を用いて
100〜400℃で熱処理と共に1.2倍まで延伸し、橙
色の22倍一軸延伸ポリ−p−フエニレンビニレン
フイルムを得た。このフイルム厚は20μmであつ
た。 実施例 2 p−キシリレンビス(ジエチルスルホニウムブ
ロミド)4.4gをイオン交換水50mlに溶解せしめた
後3℃に冷却する。次ぎに予めp−キシリレンビ
ス(ジエチルスルホニウムブロミド)に対し、4
倍当量に相当するOH型に変換された強塩基性イ
オン交換樹脂(Amberlite IRA−401、ロー
ム・アンド・ハース社)を10分間かけて徐々に加
え、0〜5℃で3時間攪拌を続けた。反応後、
過液を透析膜(セロチユーブ 、分子量分画
3500、ユニオンカーバイド社製)を用いて室温で
水に対して2日間透析処理を行つた。 この得られたスルホニウム塩側鎖を有する高分
子スルホニウム塩水溶液をキヤストし、30℃で24
時間減圧乾燥し、50μm厚のキヤストフイルムを
得た。高分子前駆体フイルムを3cm角に切り、水
を10重量%含むアセトン混合溶媒中(25℃)に浸
漬し、ゆつくりと浸漬前の長さの12.6倍まで延伸
し、アセトン/水混合溶媒を排出し、フイルムを
窒素気流下で乾燥した。このフイルムを窒素雰囲
気下で、横型管状炉を用いて100〜400℃で熱処理
と共に1.4倍まで延伸し、橙色の17.6倍一軸延伸
ポリ−p−フエニレンビニレンフイルムを得た。
このフイルム厚は18μmであつた。 実施例 3 実施例1で得られた高分子前駆体水溶液を減圧
下、50℃で2倍に濃縮した後、アセトン中に2mm
の径のノズルからゆつくり押し出し、紡糸した。
生成した糸状物を減圧乾燥したのち、水を10重量
%含むアセトン混合溶媒中(25℃)に浸漬し、ゆ
つくりと浸漬前の長さの6倍まで延伸し、アセト
ン/水混合溶媒を排出し、この糸を窒素雰囲気下
で乾燥した。この糸を窒素雰囲気下で、横型管状
炉を用いて100〜400℃で熱処理と共に3倍まで延
伸し、橙色の18倍一軸延伸ポリ−p−フエニレン
ビニレンフイルムを得た。 実施例 4 2,5−ジメチル−p−キシリレンビス(ジエ
チルスルホニウムブロミド)4.7gを蒸留水50mlに
溶解せしめた後3℃に冷却した。ついで予め苛性
ソーダ0.8gを蒸留水50mlに溶解せしめ3℃に冷却
した水溶液を滴下し、0℃〜5℃で2時間攪拌を
続けた。反応後0.6規定臭化水素溶液を用いて中
和した。得られたスルホニウム塩を側鎖に有する
高分子スルホニウム塩水溶液を透析膜(セロチユ
ーブ 、分子量分画2000、ユニオンカーバイド社
製)を用いて水に対して1日間透析処理を行つ
た。 この透析液を30℃24時間減圧乾燥し、32μm厚
のキヤストフイルムを得た。高分子前駆体フイル
ムを2cm角に切り、アセトンと水の混合溶媒中に
浸漬し、ゆつくりと浸漬前の長さの5倍まで延伸
し、アセトン/水混合溶媒を排出し、フイルムを
窒素気流下で乾燥した。このフイルムを窒素雰囲
気下で、横型管状炉を用いて100〜350℃で熱処理
と共に2.2倍まで延伸し、橙色の11倍一軸延伸ポ
リ−2,5−ジメチル−p−フエニレンビニレン
フイルムを得た。このフイルム厚は約10μmであ
つた。 実施例 5 2,5−ジメトキシ−p−キシリレンビス(ジ
メチルスルホニウムブロミド)3.6gをイオン交換
水50mlに溶解せしめた後、0.3規定NaOH水溶液
50mlを0〜5℃で15分かけて滴下し、滴下後0〜
5℃で30分間攪拌を続けた。反応後0.77規定の
HBr水溶液を用いて中和し、さらにNaOH仕込
み当量まで0.77規定HBrを加えた。 この反応液を透析膜(セロチユーブ 、分子量
分画8000、ユニオンカーバイド社製)を用いて1
日間透析処理を行つた。 この液をキヤストし、40℃以下で減圧乾燥し、
厚さ20μmの淡赤色のスルホニウム塩を側鎖に有
する高分子スルホニウム塩フイルムを得た。高分
子前駆体フイルムを3cm角に切り、水を10重量%
含むアセトン混合溶媒中に浸漬し、ゆつくりと浸
漬前の長さの4倍まで延伸し、アセトン/水混合
溶媒を排出し、フイルムを窒素気流下で乾燥し
た。このフイルムを窒素雰囲気下で、横型管状炉
を用いて100〜300℃で熱処理と共に1.5倍まで延
伸し、赤色の6倍一軸延伸ポリ−2,5−ジメト
キシ−p−フエニレンビニレンフイルムを得た。
このフイルム厚は約8μmであつた。 実施例 6 2,5−ジエトキシ−p−キシリレンビス(ジ
エチルスルホニウムブロミド)1.5gを蒸留水およ
びエタノールの混合溶媒(重量比1:2)50mlに
溶解せしめた後、0℃に冷却した。ついであらか
じめスルホニウム塩に対し2倍当量に相当する
OH型に変換された強塩基性イオン交換樹脂
(Amberlite IRA−401、ローム・アンド・ハ
ース社製)を10分間かけて徐々に加え、0〜5℃
で100分間攪拌を続けた。 反応後、濾過を行い、イオン交換樹脂を除いた
後、このろ過液を0〜5℃で透析膜(セロチユー
ブ 、分子量分画10000〜20000、ユニオンカーバ
イド社製)を用いて1日間透析処理を行つた。 この液をキヤストし、40℃以下で減圧乾燥し、
厚さ18μmの淡赤色のスルホニウム塩を側鎖に有
する高分子スルホニウム塩フイルムを得た。高分
子前駆体フイルムを3cm角に切り、水を12重量%
含むアセトン混合溶媒中に浸漬し、ゆつくりと浸
漬前の長さの3.2倍まで延伸し、アセトン/水混
合溶媒を排出し、フイルムを窒素気流下で乾燥し
た。このフイルムを窒素雰囲気下で、横型管状炉
を用いて100〜300℃で熱処理と共に1.7倍まで延
伸し、赤色の5.4倍一軸延伸ポリ−2,5−ジエ
トキシ−p−フエニレンビニレンフイルムを得
た。このフイルム厚は約7μmであつた。 実施例 7 2,5−フランジイル−ビス(メチレンジメチ
ルスルホニウムブロミド)7.6gをイオン交換水と
メタノール混合溶媒(容量比1:1)200mlに溶
解せしめた後、1規定のNaOH20mlとメタノー
ル80mlとの混合溶液を−30℃で30分かけて滴下
し、滴下後−30℃で30分間攪拌を続けた。 この反応液を透析膜(セロチユーブ 、分子量
分画8000、ユニオンカーバイド社製)を用いて−
30℃で水−メタノール混合溶媒(1:1)に対し
て1日間透析処理を行つた。 この透析液をキヤストし、減圧下で乾燥した。
厚さ14μmの黒色のスルホニウム塩を側鎖に有す
る高分子前駆体フイルムを得た。このフイルムを
長さ2cm、幅1cmに切り、水を12重量%含むアセ
トン混合溶媒中に浸漬し、ゆつくりと浸せき前の
長さの1.8倍まで延伸し、アセトン/水混合溶媒
を排出し、フイルムを窒素気流下で乾燥した。こ
のフイルムを窒素雰囲気下で、横型管状炉を用い
て100〜200℃で熱処理と共に1.3倍まで延伸し、
黒色の2.3倍一軸延伸ポリ−2,5−フランジイ
ルビニレンフイルムを得た。このフイルム厚は約
9μmであつた。
とができる。導電性高分子材料等の目的には前者
1に対して後者の割合が1以下が好ましく、より
好ましくは1/20以下である。 また高分子前駆体のR2基の脱離処理時にさら
に延伸配向させることも出来る。この様にして膨
潤延伸高分子前駆体成形物を延伸加熱処理するこ
とによりさらに高い配向性を付与することができ
る。 〈発明の効果〉 本発明の膨潤延伸を経由する高分子延伸成形体
は単なる加熱延伸により得られる延伸成形体と比
較すると、延伸の程度が著しく向上し、分子鎖の
配向様式が従来のものと異なると考えられる。 以上説明したように、本発明によれば従来の共
役系高分子延伸成形体に比較してはるかに高延伸
倍率のものを得ることができ、また本発明により
高導電性材料への応用が可能な種々の形状を有す
る共役系高分子延伸成形体が提供される。 〈実施例〉 以上本発明を実施例によつてさらに詳細に説明
するが本発明はこれら実施例によつて何ら限定さ
れるものではない。 実施例 1 p−キシリレンビス(ジエチルスルホニウムブ
ロミド)4.4gを蒸留水50mlに溶解せしめた後苛性
ソーダ0.8gを蒸留水50mlに溶解せしめた水溶液を
15分かけて滴下し、0℃〜5℃で3時間攪拌を続
けた。反応後0.66規定臭化水素溶液を用いて中和
した。得られたスルホニウム塩を側鎖に有する高
分子スルホニウム塩水溶液を透析膜(セロチユー
ブ 、分子量分画8000、ユニオンカーバイド社
製)を用いて水に対して1日間透析処理を行つ
た。 この透析液を減圧下で乾燥し、50μm厚のキヤ
ストフイルムを得た。高分子前駆体フイルムを3
cm角に切り、水を10重量%含むアセトン混合溶媒
中(25℃)に浸漬した。このときの重量増加は31
重量%であつた。ついで、ゆつくりと浸漬前の長
さの18倍まで延伸し、アセトン/水混合溶媒を排
出し、フイルムを窒素気流下で乾燥した。このフ
イルムを窒素雰囲気下で、横型管状炉を用いて
100〜400℃で熱処理と共に1.2倍まで延伸し、橙
色の22倍一軸延伸ポリ−p−フエニレンビニレン
フイルムを得た。このフイルム厚は20μmであつ
た。 実施例 2 p−キシリレンビス(ジエチルスルホニウムブ
ロミド)4.4gをイオン交換水50mlに溶解せしめた
後3℃に冷却する。次ぎに予めp−キシリレンビ
ス(ジエチルスルホニウムブロミド)に対し、4
倍当量に相当するOH型に変換された強塩基性イ
オン交換樹脂(Amberlite IRA−401、ロー
ム・アンド・ハース社)を10分間かけて徐々に加
え、0〜5℃で3時間攪拌を続けた。反応後、
過液を透析膜(セロチユーブ 、分子量分画
3500、ユニオンカーバイド社製)を用いて室温で
水に対して2日間透析処理を行つた。 この得られたスルホニウム塩側鎖を有する高分
子スルホニウム塩水溶液をキヤストし、30℃で24
時間減圧乾燥し、50μm厚のキヤストフイルムを
得た。高分子前駆体フイルムを3cm角に切り、水
を10重量%含むアセトン混合溶媒中(25℃)に浸
漬し、ゆつくりと浸漬前の長さの12.6倍まで延伸
し、アセトン/水混合溶媒を排出し、フイルムを
窒素気流下で乾燥した。このフイルムを窒素雰囲
気下で、横型管状炉を用いて100〜400℃で熱処理
と共に1.4倍まで延伸し、橙色の17.6倍一軸延伸
ポリ−p−フエニレンビニレンフイルムを得た。
このフイルム厚は18μmであつた。 実施例 3 実施例1で得られた高分子前駆体水溶液を減圧
下、50℃で2倍に濃縮した後、アセトン中に2mm
の径のノズルからゆつくり押し出し、紡糸した。
生成した糸状物を減圧乾燥したのち、水を10重量
%含むアセトン混合溶媒中(25℃)に浸漬し、ゆ
つくりと浸漬前の長さの6倍まで延伸し、アセト
ン/水混合溶媒を排出し、この糸を窒素雰囲気下
で乾燥した。この糸を窒素雰囲気下で、横型管状
炉を用いて100〜400℃で熱処理と共に3倍まで延
伸し、橙色の18倍一軸延伸ポリ−p−フエニレン
ビニレンフイルムを得た。 実施例 4 2,5−ジメチル−p−キシリレンビス(ジエ
チルスルホニウムブロミド)4.7gを蒸留水50mlに
溶解せしめた後3℃に冷却した。ついで予め苛性
ソーダ0.8gを蒸留水50mlに溶解せしめ3℃に冷却
した水溶液を滴下し、0℃〜5℃で2時間攪拌を
続けた。反応後0.6規定臭化水素溶液を用いて中
和した。得られたスルホニウム塩を側鎖に有する
高分子スルホニウム塩水溶液を透析膜(セロチユ
ーブ 、分子量分画2000、ユニオンカーバイド社
製)を用いて水に対して1日間透析処理を行つ
た。 この透析液を30℃24時間減圧乾燥し、32μm厚
のキヤストフイルムを得た。高分子前駆体フイル
ムを2cm角に切り、アセトンと水の混合溶媒中に
浸漬し、ゆつくりと浸漬前の長さの5倍まで延伸
し、アセトン/水混合溶媒を排出し、フイルムを
窒素気流下で乾燥した。このフイルムを窒素雰囲
気下で、横型管状炉を用いて100〜350℃で熱処理
と共に2.2倍まで延伸し、橙色の11倍一軸延伸ポ
リ−2,5−ジメチル−p−フエニレンビニレン
フイルムを得た。このフイルム厚は約10μmであ
つた。 実施例 5 2,5−ジメトキシ−p−キシリレンビス(ジ
メチルスルホニウムブロミド)3.6gをイオン交換
水50mlに溶解せしめた後、0.3規定NaOH水溶液
50mlを0〜5℃で15分かけて滴下し、滴下後0〜
5℃で30分間攪拌を続けた。反応後0.77規定の
HBr水溶液を用いて中和し、さらにNaOH仕込
み当量まで0.77規定HBrを加えた。 この反応液を透析膜(セロチユーブ 、分子量
分画8000、ユニオンカーバイド社製)を用いて1
日間透析処理を行つた。 この液をキヤストし、40℃以下で減圧乾燥し、
厚さ20μmの淡赤色のスルホニウム塩を側鎖に有
する高分子スルホニウム塩フイルムを得た。高分
子前駆体フイルムを3cm角に切り、水を10重量%
含むアセトン混合溶媒中に浸漬し、ゆつくりと浸
漬前の長さの4倍まで延伸し、アセトン/水混合
溶媒を排出し、フイルムを窒素気流下で乾燥し
た。このフイルムを窒素雰囲気下で、横型管状炉
を用いて100〜300℃で熱処理と共に1.5倍まで延
伸し、赤色の6倍一軸延伸ポリ−2,5−ジメト
キシ−p−フエニレンビニレンフイルムを得た。
このフイルム厚は約8μmであつた。 実施例 6 2,5−ジエトキシ−p−キシリレンビス(ジ
エチルスルホニウムブロミド)1.5gを蒸留水およ
びエタノールの混合溶媒(重量比1:2)50mlに
溶解せしめた後、0℃に冷却した。ついであらか
じめスルホニウム塩に対し2倍当量に相当する
OH型に変換された強塩基性イオン交換樹脂
(Amberlite IRA−401、ローム・アンド・ハ
ース社製)を10分間かけて徐々に加え、0〜5℃
で100分間攪拌を続けた。 反応後、濾過を行い、イオン交換樹脂を除いた
後、このろ過液を0〜5℃で透析膜(セロチユー
ブ 、分子量分画10000〜20000、ユニオンカーバ
イド社製)を用いて1日間透析処理を行つた。 この液をキヤストし、40℃以下で減圧乾燥し、
厚さ18μmの淡赤色のスルホニウム塩を側鎖に有
する高分子スルホニウム塩フイルムを得た。高分
子前駆体フイルムを3cm角に切り、水を12重量%
含むアセトン混合溶媒中に浸漬し、ゆつくりと浸
漬前の長さの3.2倍まで延伸し、アセトン/水混
合溶媒を排出し、フイルムを窒素気流下で乾燥し
た。このフイルムを窒素雰囲気下で、横型管状炉
を用いて100〜300℃で熱処理と共に1.7倍まで延
伸し、赤色の5.4倍一軸延伸ポリ−2,5−ジエ
トキシ−p−フエニレンビニレンフイルムを得
た。このフイルム厚は約7μmであつた。 実施例 7 2,5−フランジイル−ビス(メチレンジメチ
ルスルホニウムブロミド)7.6gをイオン交換水と
メタノール混合溶媒(容量比1:1)200mlに溶
解せしめた後、1規定のNaOH20mlとメタノー
ル80mlとの混合溶液を−30℃で30分かけて滴下
し、滴下後−30℃で30分間攪拌を続けた。 この反応液を透析膜(セロチユーブ 、分子量
分画8000、ユニオンカーバイド社製)を用いて−
30℃で水−メタノール混合溶媒(1:1)に対し
て1日間透析処理を行つた。 この透析液をキヤストし、減圧下で乾燥した。
厚さ14μmの黒色のスルホニウム塩を側鎖に有す
る高分子前駆体フイルムを得た。このフイルムを
長さ2cm、幅1cmに切り、水を12重量%含むアセ
トン混合溶媒中に浸漬し、ゆつくりと浸せき前の
長さの1.8倍まで延伸し、アセトン/水混合溶媒
を排出し、フイルムを窒素気流下で乾燥した。こ
のフイルムを窒素雰囲気下で、横型管状炉を用い
て100〜200℃で熱処理と共に1.3倍まで延伸し、
黒色の2.3倍一軸延伸ポリ−2,5−フランジイ
ルビニレンフイルムを得た。このフイルム厚は約
9μmであつた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一般式 【式】 R1;>CH−CH2−基の脱水素により形成される
ビニレン基と連続した炭素−炭素共役系を
形成する基 R2;>CH−CH2−基のβ位炭素に結合する水素
原子の脱離を伴い、α位の炭素より脱離す
る基 で表される繰り返し単位を有する高分子前駆体の
成形体を該高分子前駆体の成形体を膨潤させる溶
媒中で延伸処理を行つた後、R2基を脱離処理す
ることを特徴とする共役系高分子延伸成形体の製
造方法。 2 成形体がフイルムまたは繊維である特許請求
の範囲第1項記載の共役系高分子延伸成形体の製
造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| US07/095,825 US4868284A (en) | 1986-09-18 | 1987-09-10 | Process for producing stretched molded articles of conjugated polymers and highly conductive compositions of said polymers |
Applications Claiming Priority (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61-217970 | 1986-09-18 | ||
| JP61-217971 | 1986-09-18 | ||
| JP21797186 | 1986-09-18 | ||
| JP21797086 | 1986-09-18 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63178138A JPS63178138A (ja) | 1988-07-22 |
| JPH0588853B2 true JPH0588853B2 (ja) | 1993-12-24 |
Family
ID=26522316
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30785986A Granted JPS63178138A (ja) | 1986-09-18 | 1986-12-25 | 共役系高分子延伸成形体の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS63178138A (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6011528A (ja) * | 1983-06-30 | 1985-01-21 | Agency Of Ind Science & Technol | 置換ポリフェニレンビニレンの製造方法 |
-
1986
- 1986-12-25 JP JP30785986A patent/JPS63178138A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63178138A (ja) | 1988-07-22 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |