JPH0622045B2 - 複合型磁気ヘッド用コアの製造法 - Google Patents

複合型磁気ヘッド用コアの製造法

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JPH0622045B2
JPH0622045B2 JP19146087A JP19146087A JPH0622045B2 JP H0622045 B2 JPH0622045 B2 JP H0622045B2 JP 19146087 A JP19146087 A JP 19146087A JP 19146087 A JP19146087 A JP 19146087A JP H0622045 B2 JPH0622045 B2 JP H0622045B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は、複合型磁気ヘッド用コアの製造法に係り、特
にVTR等の高周波信号の記録再生に適した磁気ヘッ
ド、なかでも高保磁力媒体に対して好適な複合型磁気ヘ
ッドを与える、複合型磁気ヘッド用コアを有利に製造し
得る方法に関するものである。
(背景技術) 高密度磁気記録再生装置においては、磁気記録媒体の保
磁力:HCを大きくすれば有利であることが知られてい
るが、高保磁力の磁気記録媒体に情報を記録するために
は、磁気ヘッドからの漏れ磁界を強くする必要がある。
ところが、現在、磁気ヘッドを構成するコアに用いられ
ているフェライト材は、その飽和磁束密度:BSが40
00〜5000ガウスであるため、得られる記録磁界の
強さに限度があり、磁気記録媒体の保磁力が1000エ
ルステッドを越える場合には、記録が不充分になるとい
う欠点がある。
一方、金属磁性材料で総称されるFe−Al−Si合金
(センダスト)Ni−Fe合金(パーマロイ)等の結晶
質合金、或いは非晶質合金を用いた磁気ヘッドは、一般
に、フェライト材より飽和磁束密度が高く、また摺動ノ
イズが低いという優れた特性を有している。しかしなが
ら、一般に使用されるトラック幅(10μm以上)の厚
みでは、渦電流損失により、ビデオ周波数領域での実効
透磁率がフェライトより低下し、再生効率が低下すると
いう欠点を有する。また、耐摩耗性に関しては、フェラ
イトよりも数段劣っているのである。
そこで、上記のような問題を解決するために、フェライ
トと金属磁性材料とを組み合わせて、両者の良い点を利
用した複合型磁気ヘッド用コアが種々提案され、例えば
特開昭58−155513号公報、特開昭61−265
714号公報、特開昭61−273706号公報等にお
いて、各種の構造のものが明らかにされている。
ところで、このような従来から提案されている複合型磁
気ヘッド用コアは、例えば、次のようにして製造されて
いるのである。即ち、所定のフェライトブロックに、縞
状にスリットを入れてなるレジスト膜を付与して、エッ
チングせしめることにより、波形の凹凸面を形成したフ
ェライトブロックと為し、次いで、そのような波形の凹
凸面に金属磁性材料からなる磁性層を形成し、そしてそ
の表面を研磨して平坦な面とした後、トラック幅を規定
する溝を互いに平行に複数条形成し、更にコイル巻線用
の溝を形成した後、二つのフェライトブロックを組み合
わせて接合せしめることにより、一体的な組合せ接合体
と為し、更にその後、このフェライトブロック組合せ接
合体を所定の位置にて切断して、目的とする複合型磁気
ヘッド用コアを順次切り出すようにしたているのであ
る。
しかしながら、このような複合型磁気ヘッド用コアの製
造方式にあっては、トラック幅を規定する溝がそれぞれ
形成された二つのフェライトブロックを用い、それらフ
ェライトブロックを組み合わせて接合せしめることによ
り、一体的な組合せ接合体と為すものであるところか
ら、それぞれのフェライトブロックに対するトラック幅
規定溝のための溝入れ加工には、著しい厳密さが要求さ
れることとなることは勿論、それらフェライトブロック
を対向させて組み合わせるに際して、それぞれのフェラ
イブロックのトラックの位置合わせが必要となり、これ
がまた極めて面倒で、困難な作業の一つとなっているの
であり、そしてこのトラックの位置合せが完全でない
と、トラックの位置ずれが惹起され、これが、フェライ
トコア、ひいては複合型コアの品質を低下せしめること
になることとなる。
要するに、このようなトラック幅規定溝の形成された二
つのフェライトを組み合わせる方式に従う複合型磁気ヘ
ッド用コアの製造手法には、実用上において、幾つかの
難点が内在しているのであり、工業的に有利に採用し得
るものではなかったのである。
(発明の目的) ここにおいて、本発明は、かかる事情に鑑みて為された
ものであって、その目的とするところは、上記従来の複
合型磁気ヘッド用コア及びその製造手法における問題を
解決し、高保磁力記録媒体にも優れた記録再生特性を示
す磁気ヘッド用コアを提供し、且つその容易な製造方法
を提供するものであり、特にトラック幅精度を向上せし
め、またトラックの位置ずれを防止し、且つリソグラフ
ィー技術とエッチング技術の組合せによって、再生出力
におけるコンタ効果のない複合型磁気ヘッド用コアを、
歩留り良く、有利に製造することにある。
(発明の構成) そして、本発明は、かかる目的を達成するために、一対
のフェライトブロックを突き合わせて、環状の磁路を構
成する一方、それらフェライトブロックの突合せ部に所
定間隙のギャップを形成してなる組合せ接合体を用いた
磁気ヘッド用コアの製造法において、(a)前記一対の
フェライトブロックの少なくとも一方のものの突合せ面
の少なくともギャップ形成部位に、レジスタを被着せし
め、かかるレジストをトラック幅方向に順次所定のピッ
チでパタニングする第一工程と、(b)かかるレジスト
で被覆されない露出部を介して、フェライトブロック突
合せ面の少なくともギャップ形成部位をエッチングせし
め、凹凸面を形成する第二工程と、(c)該フェライト
ブロックのエッチングされた突合せ面に、所定の金属磁
性材を被着させる第三工程と、(d)該フェライトブロ
ックの少なくとも該金属磁性材の被着された部分を所定
厚さに除去して、平坦と為す第四工程と、(e)該第四
工程に先立って、或いは該第四工程の後に、前記一対の
フェライトブロックの少なくとも一方の突合せ面にコイ
ル巻線用の溝を形成する第五工程と、(f)前記第一工
程乃至第五工程の終了した、一対のフェライトブロック
の少なくとも一方のものの突合せ面の少なくともギャッ
プ形成部位に、所定厚さの非磁性層を形成する第六工程
と、(g)該第六工程の終了した、一対のフェライトブ
ロックの突合せ面のギャップ形成部位を対向させ、互い
に接合して一体化することにより、前記組合せ接合体を
得る第七工程と、(h)かかる組合せ接合体に、トラッ
ク幅規定用の溝を、ギャップとは直交する方向において
形成する第八工程と、(i)該トラック幅規定用の溝
に、所定の非磁性材を埋設する第九工程と、(j)かか
る非磁性材の埋設された組合せ接合体を、所定の位置に
て切断し、少なくとも1個の複合型磁気ヘッド用コアを
得る第十工程とを、 含むことを特徴とする複合型磁気ヘッド用コアの製造法
を、その要旨とするものである。
なお、かかる本発明手法において、第二工程において形
成される、フェライトブロックのギャップ形成部位のエ
ッチング形状は、有利には、ギャップ形成面に対して、
平行部を有しない形状とされることとなる。
また、本発明手法における第八工程において、トラック
幅規定用の溝を形成するに際しては、前記フェライトブ
ロックの組合せ接合体の溝形成部位において、溝となる
部分を残して、換言すれば溝が形成される部分が露出さ
れるように、レジストを被着せしめた後、エッチングを
施し、それによって目的とするトラック幅規定用の溝を
形成したり、またレーザ照射によって、或いは反応液若
しくは反応ガス中にてレーザ照射して、目的とするトラ
ック幅規定用の溝を形成する手法が、一般に、採用され
ることとなる。
(発明の具体的構成・実施例) ところで、かかる本発明において、目的とする複合型磁
気ヘッド用コアを製造するために用いられる組合せ接合
体を与える一対のフェライトブロックには、従来からの
高透磁率のフェライト材が用いられ、一般に、複数の磁
気ヘッド用コアが製造され得るように、所定厚さの長手
板状のブロックとして用いられて、それらの突合せによ
って、環状の磁路が構成せしめられるのである。なお、
この高透磁率のフェライトブロックとしては、Mn−Z
nフェライト、Ni−Znフェライト等の単結晶体若し
くは多結晶体或いはそれらの複合体が用いられ、特に単
結晶体を用いる場合にあっては、その(100)、(1
10)、(311)、(332)等の結晶面が、磁気ギ
ャップ形成面(フェライトブロック突合せ面)として有
利に選択されることとなる。
そして、本発明にあっては、先ず、第一の工程におい
て、上記の如きフェライトブロックの二つ(一対)を用
い、その少なくとも一方のものの、他方のフェライトブ
ロックに対する突合せ面の少なくとも磁気ギャップ形成
部位に対して、所定のレジストを被着させ、トラック幅
方向に順次所定のピッチでパタニングするのである。即
ち、第1図及び第2図に示されるように、少なくとも一
方のフェライトブロック2の突合せ面(ギャップ形成
面)の少なくともギャプ形成部位に、所定間隔を隔てて
スリット4を設けたレジスト膜6が配列、形成せしめら
れるのである。なお、このレジスト膜6,6・・・の配
列方向は、フェライトブロック2に形成されるトラック
の幅方向とされ、またそれらレジスト膜6の幅や配列間
隔は、フェライトの結晶面に応じて適宜選択され、例え
ばフェライトブロック2の突合せ面が(100)面とな
る場合にあっては、レジスト幅が15μm、間隔が1μ
m程度の値が採用される。
次いで、第二工程においては、かかるレジスト膜6の設
けられたフェライトブロック2の突合せ面に対してエッ
チング操作が施され、レジストが被着されていないスリ
ット4部分を介して、フェライトブロック2の突合せ面
がエッチングされる。また、このエッチング操作には、
化学エッチングや電解エッチング等の手法が採用される
こととなる。そして、このエッチングによって、フェラ
イトブロック2の突合せ面は、第3図に示されるよう
に、凹凸面8となるのであるが、そのような凹凸面8の
形態は、レジスト膜6のパターン形態によって種々異な
るものとなるのであり、第3図の形状とは異なる凹凸面
8の一例が、第4図に示されている。
このように、フェライト2の突合せ面の少なくともギャ
ップ形成部位には、エッチング操作により、種々なる形
態の凹凸面8が形成されることとなるが、何れにして
も、その表面形態は、ギャップ対向面に対し、平行部を
有しないような形状においてエッチングされるものであ
り、そしてその目的のために、エッチングされるフェラ
イトブロック2の結晶面、レジスト膜6の幅、レジスト
膜6の間隔(スリット4幅)、エッチング深さ等が適宜
に選ばれることとなる。尤も、第4図に示されるフェラ
イトブロック2のエッチングされた突合せ面は、山形状
の凹凸面8の間にギャップ対向面に対して平行となる平
行部が存在しているが、そのような平行部を有しないよ
うにトラックを形成するようにすれば、換言すれば、凹
凸面8の部位が切り出されるコアチップの磁気ギャップ
部位に位置するようにすれば、コンタ効果等の問題は惹
起されることはないのである。
そして、このようなエッチング操作の施されたフェライ
トブロック2のエッチング表面には、第三の工程におい
て、所定の金属磁性材が、スパッタリング、蒸着、メッ
キ、CVD等の操作によって、所定厚さにおいて被着せ
しめられる。なお、この被着される金属磁性材として
は、Fe−Si合金(Si=6.5重量%)、Fe−A
l−Si合金(センダスト)、Ni−Fe合金(パーマ
ロイ)等で代表される結晶質合金があり、またFe−C
o−Si−B系で代表されるメタル−メタロイド合金
や、Co−Zr−Nb系等で代表されるメタル−メタル
合金等の非晶質合金が用いられるFe−Si,Fe−A
l−Si合金を用いるに当たっては、耐食性向上等のた
めに、5重量%以下のCr,Ti,Ta等の元素が適宜
に添加される。また、これら金属磁性材の被着法は、先
に述べた通り種々あるが、被着物質が限定されず、組成
変動が少ないスパッタリングが好適に用いられることと
なる。第5図には、フェライトブロック2のエッチング
された凹凸面8上に金属磁性材が所定厚さで被着せしめ
られてなる金属磁性層10が設けられた状態が示されて
いる。
さらに、その後、かかる金属磁性材からなる金属磁性層
10が所定厚さで形成されたフェライトブロック2に
は、そのギャップ対向面(突合せ面)に対して通常の切
削研磨操作が施され、かかる金属磁性層10の不要部が
除去せしめられる(第四工程)。即ち、金属磁性材の被
着層である金属磁性層10が形成されたフェライトブロ
ック2のギャップ対向面の所定厚さ部分を除去すること
により、かかる金属磁性層10を所定厚さで残しつつ、
ギャップ突合せ面が平坦化されることとなるのである。
また、こと第四工程に先立つか或いはその工程の後で、
一対のフェライトブロック(2)の少なくとも一方のも
ののギャップ対向面に、従来と同様にして、コイル巻線
用の溝12を、例えば第7図に示されるように形成する
(第五工程)。この後、表面研磨が施されて、最終仕上
げとなり、ギャップ対向仕上げ面が形成されることとな
るが、このとき、ギャップ対向部の金属磁性材(10)
の厚みが所定量となるように、そのような最終仕上げ操
作が実施されることとなる。
また、かかる第五工程で得られたフェライトブロック2
の少なくとも一方のギャップ対向仕上げ面の少なくとも
ギャップ対向部位(ギャップ形成部位)に、SiO2、
ガラス等のギャップ形成用非磁性材が、所定厚みにスパ
ッタリングにて被着される(第六工程)。
そして、この第六工程で得られた一対のフェライトブロ
ック2,2は、その後、第七工程において、それらのギ
ャップ対向仕上げ面を突き合わせて、巻線溝にガラス棒
を差し込み、加熱、加圧することによって、接合一体化
せしめられ、第8図及び第9図に示される如き組合せ接
合体14とされるのである。そして、この一対のフェラ
イトブロック2,2の接合一体化によって、その突合せ
部に、前記第六工程において与えられる所定厚さの非磁
性層の存在によって、該非磁性層の厚さに相当する間隙
のギャップ16が形成されることとなるのである。
次いで、かかる第七工程で接合されたフェライトブロッ
クの組立接合体14には、そのギャップ16が位置せし
められる面に、通常の砥石等による溝加工によって、ト
ラック幅規定溝18が、例えば第8図や第9図に破線で
示されるように、コア幅全体に亘り、ギャップ16と直
交する方向に互いに平行に形成される。このトラック幅
規定溝18の形成の仕方によって、それらトラック幅規
定溝18,18にて挟まれるトラック部20における金
属磁性層10の境界部の形状が、第10図に示される如
く、種々選択され得るのである。また、かかる金属磁性
層10の境界部の形状は、一対のフェライトブロック
2,2に形成された金属磁性層10(凹凸面8)の波形
状乃至は山形状が磁気ギャップ16を挟んで対称となる
ように接合せしめられた第8図の場合にあっては、第1
0図に示されるように、ギャップ16の両側に形成され
る金属磁性層10,10は対称的な形状となるのであ
り、また第9図に示されるように、金属磁性層10の形
状が非対称の状態において、一対のフェライトブロック
2,2が接合されてなる組合せ接合体14にあっては、
各種の形態の境界部を与える金属磁性層10,10を磁
気ギャップ16の両側に有するトラック20が形成され
るのである。
なお、このトラック幅規定溝18を入れる第八工程にお
いて、その溝加工手法としては、上述の如き砥石による
溝加工の他にも、レジストによって被覆し、そしてエッ
チングにより除去する溝加工手法も採用可能であり、更
にはレーザ照射或いはレーザ誘起エッチング(反応液若
しくは反応ガス中でのレーザ照射)にて、レジスト等に
よるマスクを用いることなく、エッチングすることも可
能である。そして、そのような溝入れ加工手法を採用す
れば、上例の場合とは異なり、第11図に示されるよう
な磁気ギャップ16の近傍領域にのみトラック幅規定溝
18を設けるようにすることが可能となるのである。
次いで、第九工程では、かかる組合せ接合体14に設け
られたトラック幅規定溝18内に、所定の非磁性材が埋
設されるのである。なお、この非磁性材には、ガラス、
セラミック系の無機接着剤、硬質樹脂等が適用出来る
が、媒体走行性等の安定性面からはガラスを用いること
が好ましい。このトラック幅規定溝に埋め込むガラスと
して、第七工程でギャップ接合に用いたガラスに比べ、
より低融点のガラスを用いれば、トラック位置ずれの発
生防止がより容易となる。また、このトラック幅規定溝
にガラスを溶融させて埋め込むに当たっては、適宜、治
具を用いて、二つのブロックを押さえて流し込めば、ト
ラック位置ずれの心配は必要となる。また、媒体走行面
上に露出する、埋設された非磁性材の不要な部分を除去
し、所定のデプス長となるように、砥石等によって研削
加工が施される。この砥石等による研削加工は、好まし
くは、磁気記録媒体の走行面形状がアール面となるよう
に行なうことが望ましい。そして、かかる研削加工によ
って、第13〜第15図に示されるように、トラック幅
規定溝18内に埋設された非磁性材22とトラック部2
0を形成するフェライト部位、更には金属磁性層10、
ギャップ16が、それぞれ媒体走行面に露出せしめられ
ることとなる。
そして、かくして得られた第13〜15図に示される如
き、そのトラック幅規定溝18内に所定の非磁性材22
が埋設されてなる組合せ接合体14には、第十工程とし
て、トラック幅規定溝18,18にて挟まれたトラック
部20を中心にして、それらの図において一点鎖線で示
される如き所要のコア幅Tとなるように、非磁性材22
の充填されたトラック幅規定溝18部位において切断さ
れることにより、目的とする複合型磁気ヘッド用コアが
順次切り出され、以てその少なくとも1個が取得される
こととなるのである。なお、このコアの切出しに際し
て、場合により、公知の如く、アジマス角だけ傾けて切
断する方法も採用される。
このような本発明手法に従って得られる複合型磁気ヘッ
ド用コアの構造が、第16図及び第17図に斜視図とし
て示されている。即ち、第16図に示される複合型磁気
ヘッド用コア24は、第13図に示される組合せ接合体
14から得られたものであり、また第17図に示される
複合型磁気ヘッド用コア26は、第14図の構造の組合
せ接合体14から得られたものであって、何れも、トラ
ック部20表面に露呈されるギャップ16によって、所
定間隙の磁気ギャップ28が形成されている。そして、
このようなコア24,26には、更に公知の如く、その
コイル巻線用の溝12によって形成される孔30を利用
してコイルが巻装され、以て目的とする複合型磁気ヘッ
ドとされるのである。
以上、本発明に従う磁気ヘッド用コアの製造手法につい
て、VTR用磁気ヘッド用コアの製造例に基づいて詳細
に説明してきたが、本発明が、かかる例示の具体例にの
み限定して解釈されるものでは決してなく、本発明の趣
旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づい
て、種々なる変更、修正、改良等を加えた形態において
実施され得るものであり、そしてそのような実施形態の
もが、何れも、本発明の範疇に属するものであること
が、理解されるべきである。
また、本発明に従う複合型磁気ヘッド用コアの製造手法
は、単に例示のVTR用ヘッドに止まらず、FDD用ヘ
ッド、RDD用ヘッド、更にはDAT用ヘッド等の磁気
ヘッドのためのコアの製造にも適用可能であることは言
うまでもないところである。
(発明の効果) 以上の説明から明らかなように、本発明に従う複合型磁
気ヘッド用コアの製造法は、 (a)得られる複合型磁気ヘッド用コアの主磁気回路が
フェライトから構成されており、金属磁性材は磁気ギャ
ップ近傍にのみ存在する構成ともなり得て、従来のもの
に比べて、渦電流損失を小さくすることが出来る、 (b)金属磁性材が被着されるフェライト表面が凹凸面
とされていることにより、更には平坦部の存在しない構
造とされていることによって、ギャップ接合時の位置合
わせ、更にはトラック幅規定溝の形成位置に拘わらず、
トラック部のフェライトと金属磁性材の接合境界面が、
磁気ギャップ(ギャップ面)に対して傾いた構造とな
り、それによって擬似ギャップによるコンタ効果の影響
を無視することが出来る、 (c)従来からのトラック幅規定溝形成後にギャップ接
合する製法に比べ、ギャップ接合による組合せ接合体を
形成後に、トラック幅規定用の溝を形成するものである
ところから、そのような組合せ接合体を構成する二つの
フェライトブロックの溝加工の厳密な管理や、トラック
の位置合わせ操作が全く不要となり、しかもトラックの
位置ずれも全く顧慮する必要がない、 等の数々の大きな利点を有しているのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、フェライトブロックにレジスト膜が適用され
た状態を示す要部斜視図であり、第2図は、その拡大部
分断面図であり、第3図は、フェライトブロック一面に
エッチングにより凹凸面が形成された状態を示す要部斜
視図、第4図は、異なる凹凸面の形成されたフェライト
ブロックを示す部分断面図であり、第5図は、フェライ
トブロックの凹凸面上に金属磁性材の磁性層が所定厚さ
で形成された状態を示す要部斜視図であり、第6図は、
金属磁性層を所定厚さ除去して、平坦化せしめた状態を
示す要部斜視図であり、第7図は、金属磁性層を設けた
フェライトブロックに対して、コイル巻線用の溝入れ加
工を施した形態を示す斜視図である。 また、第8図、第9図及び第11図は、それぞれ、一対
のフェライトブロックを突き合わせて、磁気ギャップを
形成せしめてなる組合せ接合体の磁気ギャップ露出部位
を示す平面説明図であり、第10図及び第12図は、そ
れぞれ、第8図及び第11図の組合せ接合体に対して、
異なるトラック幅規定溝を入れた状態を示す平面図であ
り、第13図、第14図及び第15図は、それぞれ、ト
ラック幅規定溝内に非磁性材を埋設してなる組合せ接合
体の異なる例を示す要部平面図である。 さらに、第16図及び第17図は、それぞれ、第13図
及び第14図に示される組合せ接合体から切り出して得
られた複合型磁気ヘッド用コアを示す斜視図である。 2:フェライトブロック 4:スリット、6:レジスト膜 8:凹凸面、10:金属磁性層 12:コイル巻線用溝、14:組合せ接合体 16:ギャップ、18:トラック幅規定溝 20:トラック、22:非磁性材 24,26:複合型磁気ヘッド用コア 28:磁気ギャップ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対のフェライトブロックを突き合わせ
    て、環状の磁路を構成する一方、それらフェライトブロ
    ックの突合せ部に所定間隙のギャップを形成してなる組
    合せ接合体を用いた磁気ヘッド用コアの製造法におい
    て、 前記一対のフェライトブロックの少なくとも一方のもの
    の突合せ面の少なくともギャップ形成部位に、レジスト
    を被着せしめ、かかるレジストをトラック幅方向に順次
    所定のピッチでパタニングする第一工程と、 かかるレジストで被覆されない露出部を介して、フェラ
    イトブロックの突合せ面の少なくともギャップ形成部位
    をエッチングせしめ、凹凸面を形成する第二工程と、 該フェライトブロックのエッチングされた突合せ面に、
    所定の金属磁性材を被着させる第三工程と、 該フェライトブロックの少なくとも該金属磁性材の被着
    された部分を所定厚さに除去して、平坦と為す第四工程
    と、 該第四工程に先立って、或いは該第四工程の後に、前記
    一対のフェライトブロックの少なくとも一方の突合せ面
    にコイル巻線用の溝を形成する第五工程と、 前記第一工程乃至第五工程の終了した、一対のフェライ
    トブロックの少なくとも一方のものの突合せ面の少なく
    ともギャップ形成部位に、所定厚さの非磁性層を形成す
    る第六工程と、 該第六工程の終了した、一対のフェライトブロックの突
    合せ面のギャップ形成部位を対向させ、互いに接合して
    一体化することにより、前記組合せ接合体を得る第七工
    程と、 かかる組合せ接合体に、トラック幅規定用の溝を、ギャ
    ップとは直交する方向において形成する第八工程と、 該トラック幅規定用の溝に、所定の非磁性材を埋設する
    第九工程と、 かかる非磁性材の埋設された組合せ接合体を、所定の位
    置にて切断し、少なくとも1個の複合型磁気ヘッド用コ
    アを得る第十工程とを、 含むことを特徴とする複合型磁気ヘッド用コアの製造
    法。
  2. 【請求項2】前記第二工程において形成される、フェラ
    イトブロックのギャップ形成部位におけるエッチング形
    状が、ギャップ形成面に対し、平行部を有しない形状と
    されている特許請求の範囲第1項記載の製造法。
  3. 【請求項3】前記第八工程において、トラック幅規定用
    の溝を形成するに際し、前記フェライトブロックの組合
    せ接合体の溝形成部位を露出せしめた状態で、レジスト
    を被着せしめた後、エッチングすることにより、かかる
    溝が形成される特許請求の範囲第1項または第2項記載
    の製造法。
  4. 【請求項4】前記第八工程によって、トラック幅規定用
    の溝を形成するに際し、前記フェライトブロックの組合
    せ接合体の溝形成部位に対して、レーザ照射せしめるこ
    とにより、或いは反応液若しくは反応ガス中にてレーザ
    照射せしめることにより、目的とする溝を形成する特許
    請求の範囲第1項または第2項記載の製造法。
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