JPH0635502B2 - ブロック共重合体の製法 - Google Patents

ブロック共重合体の製法

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JPH0635502B2
JPH0635502B2 JP60071809A JP7180985A JPH0635502B2 JP H0635502 B2 JPH0635502 B2 JP H0635502B2 JP 60071809 A JP60071809 A JP 60071809A JP 7180985 A JP7180985 A JP 7180985A JP H0635502 B2 JPH0635502 B2 JP H0635502B2
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Description

【発明の詳細な説明】 a.産業上の利用分野 本発明は、芳香族ビニル化合物含有量と共役ジエン部の
ビニル結合量の異なるランダム共重合体ブロック(A),
(B)よりなるブロック共重合体の製造方法に関する。
b.従来の技術 最近、自動車タイヤ用ゴム材料に対する要求として、低
燃費とするために転がり摩擦抵抗が小さいこと、濡れた
路面でのブレーキ特性を良くするためにウエットスキッ
ド抵抗が大きいこと、雪路でのブレーキ特性を良くする
ためにアイススキッド抵抗が大きいこと、耐久性を良く
するために破壊強さが大きいことなどがあげられる。こ
れらの特性値を満すゴム材料として、巾広い範囲にわた
ってガラス転移温度(Tg)の異なる重合体セグメントを含
む重合体が求められている。
このような重合体は、走査型熱量計(DSC)によるガラス
転移温度の吸熱転移領域の巾が広くなることや、加硫物
の動的粘弾性の減衰(tanδ)の温度分散巾が広くなる
ことによって示される。
従来のポリマーにおいては、乳化重合SBRなどの比較的T
gの高いポリマーはウエットスキッド特性が良好であ
り、高シス1,4-BRに代表されるTgの低いポリマーは、ア
イススキッド特性、および転がり摩擦抵抗特性が良好で
ある。しかしウエットスキッド特性、アイススキッド特
性、転がり摩擦抵抗特性を同時に満足するようなポリマ
ーは従来の技術では得られていない。
すなわち、上記特性を加硫ゴムの粘弾性的指標で表わす
と、ウエットスキッド特性は0℃付近のtanδ(大きい
方が良い)、アイススキッド特性はガラス転移温度(低
い方が良い)、ころがり摩擦特性は50〜70℃でのtanδ
(小さい方が良い)で表わされ、要求される特性を同時
に満足するには矛盾がともなう。そこで、異種のポリマ
ー同士をブレンドすることによって、上記の相反する特
性を調和する試みが行われてきたが、ある程度の改良を
図ることはできても、現在要求されている性能を満足す
るまでには至っていない。
c.発明が解決しようとする問題点 近年、主として有機リチウム開始剤を用いて得られるSB
R、BRの改良が試みられ、ブタジエン(以下、BDと略
す)部におけるビニル結合含有量が比較的高いSBR、BR
は、ウエットスキッド特性、転がり摩擦特性のバランス
が、従来の乳化重合SBR、天然ゴム、高シス1,4-BRに比
べて、大巾に改良されるに至った(特開昭54-62248号公
報、同56-110753号公報、英国特許第1166832号など)。
しかしながら、上記ポリマーはアイススキッド特性が劣
り、本発明の目標とする要求性能を満足し得ない。
本発明者らは、有機リチウム開始剤を用いて得られるス
チレン−ブタジエン共重合体において、さらにウエット
スキッド特性、転がり摩擦特性を改良すべく、検討を行
なった結果、結合スチレン含有量、BD部のビニル結合含
有量の異なる二つのブロック部からなるブロック共重合
体、あるいはその分岐状重合体により、上記特性が改良
され、しかもガラス転移点の異なる二つのブロック部が
加硫工程を通して相溶化されるため、動力学的測定法に
よる温度−tanδの分散曲線のピークがブロードになる
という興味ある知見を得た(特開昭57-109817号公報、
同57-200439号公報)。
本発明者らは、この温度−tanδの分散曲線のピークが
ブロードになる現象を、さらに鋭意検討した結果、加硫
物のtanδの温度分布巾が広く上記特性に優れた共重合
体を得るに至った。
d.問題点を解決するための手段 即ち本発明は、 (1) 炭化水素溶媒中でポリエーテル又は第3級ポリア
ミンの存在下で有機リチウム化合物を用いて芳香族ビニ
ル化合物と共役ジエンを共重合して得られるエラストマ
ーであって、 i)共役ジエン部のビニル結合量の平均が25〜70%であ
り、 ii)芳香族ビニル化合物含有量が5〜40重量%であり、 iii)芳香族ビニル化合物含有量と共役ジエン部のビニ
ル結合量が異なるA−Bタイプのランダム共重合体ブロ
ックポリマーを製造するに際し、 まず平均の結合芳香族ビニル化合物が25重量%以下であ
るブロック部(A)を、開始温度が−10〜50℃で最高温度
が60〜120℃であり差が30℃以上の上昇温度下で重合
し、次いで重合系中の共役ジエンと芳香族ビニル化合物
のモノマー比がモル比で1.0以上の時に、全モノマーに
対して芳香族ビニル化合物を80重量%以下となるように
共役ジエンおよび芳香族ビニル化合物を添加し、かつ共
役ジエンを重合系中に連続的にまたは断続的に加えなが
ら、平均の結合芳香族ビニル化合物が20〜70重量%であ
るランダム共重合体ブロック(B)を重合し、重合反応を
多官能性カップリング剤で停止することを特徴とするブ
ロック共重合体の製造方法を提供するものである。
本発明の共役ジエン系ブロック共重合体は、共重合体ブ
ロック(A)を、ポリエーテルまたは第3級ポリアミンの
存在下で、かつ上昇温度下で、芳香族ビニル化合物と共
役ジエン化合物を共重合して得られるため、重合体の末
端セグメントはランダムで比較的1,2および/または
3,4結合のビニル結合の含量の高い共役ジエン化合物
と芳香族ビニル化合物の共重合体セグメントとなる。
重合温度が上昇昇するに伴い、ポリエーテルまたは第3
級ポリアミンの作用効果(ランダム効果、1,2および
/または3,4結合の増加効果)が減少するため、漸次
1,2及び3,4結合含量が少なくかつ芳香族ビニル化
合物含量の少ない共重合体ゼグメントとなる。
次に、共重合体ブロック(B)を生成させるため、新たに
重合系中に芳香族ビニル化合物と共役ジエンあるいは共
役ジエンを添加し重合を行なう。このとき、共役ジエン
モノマーを連続的または断続的に重合系に添加すること
によって、共重合体ブロック(B)は、芳香族ビニル化合
物がランダムに結合したランダム共重合体セグメントと
なる。
この様にして得られた、本発明の共役ジエン系ブロック
共重合体は、A−B型、詳細にはA′−A″−B型のブ
ロック共重合体であり、低Tg成分であるA″ブロックと
高Tg成分であるA′,B成分を含んでいる。またブロッ
ク(B)は、芳香族ビニル化合物を高い含有量で含み、し
かもランダム共重合体を含んだブロック部となってい
る。
またブロック部(B)の主要部は、芳香族ビニル化合物の
含有量の高いランダム共重合体であるが、ブロック部
(B)の重合時に芳香族ビニル化合物が重合のため消費さ
れた後に、共役ジエンをさらに添加することにより生成
する共役ジエン重合体ブロックも含む。
本方法により得られたブロック共重合体は、加硫物のta
nδの温度分散パターンが巾広く、ウエットスキッド特
性とアイススキッド特性にすぐれ、破壊強さにもすぐ
れ、またポリ(芳香族ビニル化合物)のブロック共重合
体を含まないため、転がり摩擦抵抗にも優れている。
本発明に用いられる共役ジエン化合物は、1,3−ブタ
ジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエン、2,3−
ジメチルブタジエンなどが挙げられ、好ましくは1,3
−ブタジエン、イソプレンである。
芳香族ビニル化合物としては、スチレン、p−メチルス
チレン、o−メチルスチレン、p−ブチルスチレン、ビ
ニルナフタレンなどが挙げられ、好ましくはスチレンで
ある。
炭化水素溶媒としてはブタン、ペンタン、2−メチルブ
テン、1−メチルブテン、ヘキサン、ヘプタン、シクロ
ヘキサン、メチルシクロペンタン、オクタン、ベンゼン
などから1種または2種以上選んで用いられる。
炭化水素溶媒の量は単量体1重量部に対して2〜10重量
部用いられる。
有機リチウム化合物としてはn−ブチルリチウム、sec
−ブチルリチウム、tert−ブチルリチウム、n−ヘキシ
ルリチウム、1,4−ジリチオブタン、ブチルリチウム
とジビニルベンゼンの反応物などが用いられる。
有機リチウム化合物の量は、単量体100重量部に対して
0.01〜2.0重量部用いられる。
ポリエーテルおよび第3級ポリアミンとしては、エチレ
ングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジ
エチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテ
ル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレ
ングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコール
ジブチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエ
ーテル、2−メトキシメチルテトラヒドロフラン、2,
5−ジメトキシメチルテトラヒドロフラン、N,N,N′,N
N′−テトラメチルエチレンジアミン、1,2−ジピペ
リジノエタンなどが挙げられる。
ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、
ピリジン、トリエチルアミンなどのエーテルおよび第3
級アミンを用いた場合は、共役ジエン重合体部分のミク
ロ構造の、重合温度に対する依存性が小さいため好まし
くない。
ポリエーテルまたは第3級ポリアミンの使用量は、有機
リチウム化合物のリチウム1原子当量当り0.01〜5モル
の範囲で、共役ジエン系共重合体の平均の1,2結合と
3,4結合含量の合計が20〜70%の範囲になるように調
整される。
重合は、炭化水素溶媒中にポリエーテルまたは第3級ポ
リアミンの存在下で、有機リチウム化合物を開始剤とし
て上昇温度下で重合される。より好ましい方法として
は、まず、−10〜50℃の重合開始温度で、0〜50重量部
の芳香族ビニル化合物と100〜50重量部の共役ジエン化
合物からなる単量体混合物の重合を開始する。そして、
重合最高到達温度が60〜120℃の範囲になるように、し
かも重合最高到達温度と重合開始温度の差が少なくとも
30℃以上となる条件下で重合を行なう。
重合最高到達温度と重合開始温度の差は、少なくとも30
℃必要である。30℃未満では生成した共役ジエン系共重
合体の加硫物のtanδの温度分散のピーク巾が狭くな
り、ウエットスキッド抵抗とアイススキッド抵抗の両立
化の点で好ましくない。
重合開始温度は、−10℃以下では重合開始速度が遅く、
50℃以上では加硫物のtanδの温度分散のピーク巾をブ
ロードにすることが困難である。
重合最高到達温度は、60℃未満では加硫物tanδの温度
分散のピーク巾をブロードにすることが困難であり、12
0℃を超えると、低分子量成分の共重合体が生成し、転
がり摩擦抵抗の点で好ましくない。
ブロック部(A)を上昇温度下で重合し、重合系中の共役
ジエンと芳香族ビニル化合物のモノマー比がモル比で1.
0以上の時に、重合系中に全モノマーに対して芳香族ビ
ニル化合物が80重量%以下となるように、共役ジエンお
よび芳香族ビニル化合物が添加される。前記モル比が1.
0未満であると(高温での重合で反応速度が大きいた
め)、モノマーを添加するタイミングのズレにより、ブ
ロックポリスチレンが生成し、転がり摩擦抵抗特性が劣
ってくる。
モノマーを添加する時期はポリエーテル,ポリアミンの
使用量,重合開始時のモノマー組成比,重合温度により
異なるが、ブロック部(A)の重合時の上昇温度巾が30℃
以上で、かつ重合転化率が70〜98%の範囲が好ましい。
この範囲から外れるとブロック部(A)の共役ジエンブロ
ックのビニル結合の組成分布巾が小さくなり、ウエット
スキッドとアイススキッドの特性のバランスが劣ってく
る。
ブロック部(B)の重合時に、全モノマーに対する芳香族
ビニル化合物が80重量%以上になったり、共役ジエンが
連続的、断続的に添加されなかったりすると、ブロック
ポリスチレンが生成し、転がり摩擦抵抗が劣る。
共重合体ブロック(A),(B)を重合後、1官能性化合物お
よび/または多官能性カップリング剤で処理することが
できる。1官能性化合物としてはモノハロゲン化合物、
モノイソシアナート化合物、RMX(RはC1-12のア
ルキル,アリル,アリール基,XはC1-18のエステル,
Cl,Br,I,MはSi,Sn,Ge)、多官能性カ
ップリング剤としては、2官能性以上のポリハゲン化合
物、ポリイソシアナート化合物、ハロゲン化スズ化合
物、スズのカルボン酸エステル、ケトン基、アルデヒド
基、エステル基、ニトリル基含有芳香族、アミン化合物
があげられる。ハロゲン化スズ化合物としては、四塩化
スズ、ジブチルジクロルスズ、トリフェニルスズクロリ
ドなどがあり、有機カルボン酸のスズ化合物としては、
ジブチルジラウリルスズ、ブチルトリステアリルスズ、
ジメチルジステアリルスズなどがあり、ビニルスズ化合
物としてはモノビニルトリブチルスズ、ジビニルジブチ
ルスズなどがあり、イソシアナート化合物としてはトリ
レンジイソシアナート、ジフェニルメタンジイソシアナ
ート、ヘキサメチレンジイソシアナート、3官能性以上
のイソシアナート化合物およびクルードジフェニルメタ
ンイソシアナートなどのようなポリメリックタイプイソ
シアナート化合物があり、ジフェニルメタンジイソシア
ナート、エポキシ基、ケトン基、アルデヒド基、エステ
ル基、ニトリル基を少なくとも1つ含むジアルキルアミ
ノ置換芳香族化合物は下記の一般式で表わすことができ
る。
1〜多官能性カップリング剤との反応(処理)は、 特に限定しないが、重合の到達温度以下で実施される。
反応時間は、1〜多官能性カップリング剤の種類により
異るが、3時間以内で通常1時間以内である。
本発明のブロック共重合体の共役ジエン部のビニル結合
含量は、25〜70%、好ましくは30〜60%の範囲にある。
ビニル結合含量が25%未満であると、ウエットスキッド
特性と転がり摩擦抵抗特性のバランスが劣り、ビニル結
合含量が70%を越えると、アイススキッド特性、破壊特
性が劣る。
該共重合体中の芳香族ビニル化合物の含有量は5〜40重
量%、好ましくは10〜35重量%の範囲にある。芳香族ビ
ニル化合物の含有量が、5重量%未満であると、破壊特
性が劣り、40重量%を越えると、アイススキッド特性が
劣る。
共重合体ブロック(A)中の芳香族ビニル化合物含有量
は、25重量%以下、好ましくは20重量%以下である。25
重量%を越えると、アイススキッド特性が劣る。
共役ジエン部の平均のビニル結合量が30%以上で、かつ
ビニル結合含有率の分布巾が少なくとも20%であること
が好ましい。ビニル結合量が30%未満であるとウエット
スキッド特性、転がり摩擦抵抗特性のバランスが劣り、
またビニル結合含有率の分布巾が20%未満であるとウエ
ットスキッド特性とアイススキッド特性のバランスが劣
る。
共重合体ブロック(B)中の芳香族ビニル化合物含有量は2
0〜70重量%、好ましくは25〜65重量%である。この範
囲から外れるとウエットスキッド特性、アイススキッド
特性のバランスが劣ってくる。
該共重合体ブロック(B)の共役ジエンブロックのビニル
含量は10〜50%が好ましい。ビニル含有量を50%以上に
するとアイススキッド特性が劣り、また、リチウム触媒
による重合ではビニル含量10%未満のものを得るのは困
難である。
本発明のブロック共重合体は、好ましくはブロック部
(A)を60〜90重量%,ブロック部(B)を40〜10重量%含ん
でいる。この範囲から外れるとウエットスキッド特性、
アイススキッド特性のバランスがとれない。
本発明のブロック共重合体の芳香族ビニル化合物のラン
ダム性は、ポリマーをオゾン分解後、ゲルパーミエーシ
ョンクロマトグラフによって分析した。(高分子学会予
稿集29巻9号2055頁)全結合スチレン中、長鎖ブロック
(芳香族ビニル化合物の連鎖が5ヶ以上)が10%以下で
あることが好ましく、これを越えると、転がり摩擦抵抗
特性が劣る。
本発明の方法で得られるブロック共重合体は、天然ゴム
(NR)、シス−1,4−ポリリイソプレンゴム、ポリブ
タジエンゴム、他のスチレン−ブタジエン共重合ゴム、
エチレン−プロピレン−ジエン(EPDM)共重合ゴム、ブ
チルゴム、ハロゲン化EDPM、ハロゲン化ブチルゴムから
選ばれた1種または2種以上のゴム好ましくはジエン系
ゴムと配合される。その場合の該ブロック共重合体の含
有量は、少なくとも20重量%、好ましくは30重量%以上
であることが必要で、これ以下の範囲では目的とする諸
特性を同時に満足することはできない。
配合剤として通常使用されている各種配合剤、例えばカ
ーボンブラック、プロセスオイル(芳香族オイル、ナフ
テン系オイル、パラフィン系オイルなど)、充填剤、加
硫促進剤、加硫剤を用いてゴム組成物にすることができ
る。
以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する
が、本発明はその要旨を越えない限り、これらの実施例
に制限されるものではない。
e.実施例 ポリマー−A〜Lを試作した。
なお、ミクロ構造は赤外法(モレロ法)によって求め
た。スチレン含有量は699cm-1のフェニル基の吸収に基
づいた赤外法により、予め求めておいた検量線により測
定した。
表−1の配合処方にて250ccプラストミルを用いて混練
りを実施した。加硫は145℃−30分の条件で行なった。
破壊強さは引張強度を指標として用いた。転がり摩擦抵
抗は、岩本製作所製の粘弾性スペクトロメーターを用い
て測定したtanδの値を指標とした。アイススキッド特
性およびウエットスキッド特性は、スタンレー社製のス
キッドテスターを用いて測定した。
物性評価結果を表−2に示した。
実施例−1〜7の本方法により得られたブロック共重合
体からなるゴム組成物は、比較例−1〜6に比べ、引張
強さ、ウエットスキッド特性、転がり摩擦抵抗特性、ア
イススキッド特性のバランスが優れている。
実施例−1〜7,比較例−1〜6 <ポリマー−A> 窒素置換された5の反応器にシクロヘキサンを2000
g、ブタジエンを340g、スチレンを60g、エチレング
リコールジブチルエーテルを0.26g仕込み、温度を30℃
にしてn−BuLiを0.30g仕込み、断熱下で共重合体
ブロック(A)の重合を行なった。重合温度がピークに達
した時点(温度75℃でモノマーの転化率は85%であっ
た)での未反応モノマーの共役ジエンと芳香族ビニル化
合物のモノマー比は1.6であった。ここでスチレン,ブ
タジエンの転化を同時に開始した。スチレン38gを5分
間で、ブタジエン40gを15分間かけて添加し、75〜80℃
の範囲で共重合体ブロック(B)を重合した。重合は、ブ
タジエン添加終了後5分間で完結していた。共重合体ブ
ロック(A)のブタジエン部のビニル含量は42%、結合ス
チレン量は8%であった。共重合体ブロック(B)のブタ
ジエン部のビニル含量は21%、結合スチレン量は51%で
あった。
ブロック共重合体の全結合スチレン含量は20%、ブタジ
エン部のビニル結合含有量は40%であった。また、得ら
れたブロック共重合体を、オゾン分解−ゲルパーミエー
ションクロマトグラフにより分析した結果、スチレンが
5個以上連続して結合したスチレンの長鎖ブロックは、
5%以下であった。得られたブロック共重合体のムーニ
ー粘度 は35であった。
重合反応時のモノマー転化率に対する共重合体の微分ス
チレン含量百分率と微分ビニル含量百分率を測定し、そ
の結果を第1図に示した。微分スチレン含量百分率は重
合転化率3〜5%毎にポリマーをサンプリングし赤外法
にて求めた。
微分ビニル含量百分率は、実施例の重合時の溶剤モノマ
ー、触媒の仕込組成と同一の条件で種々の重合温度で等
温重合を行ない、重合温度とブタジエン部のビニル結合
の関係を求めた。図より、重合初期のビニル結合(約85
%)とモノマー転化時のビニル結合(32%)の差、即ち
ビニル結合の分布巾は53%である。
<ポリマー−B> ポリマー−Aと同一の条件により重合を行なった。重合
終了後、SnCl4をn−BuLi1モルに対して0.2モル添加し
た。得られたブロック共重合体の は72であった。ブタジエン部のビニル結合、結合スチレ
ン量、ブロック結合スチレン量はポリマー−Aと同一で
あった。
<ポリマー−C> ポリマー−Aと同一の条件により重合を行なった。
重合終了後、トリレンジイソシアナートをn−BuLi1モ
ルに対して1モル添加した。得られたブロック共重合体
は65であった。ブタジエン部のビニル結合、結合スチレ
ン量、ブロック結合スチレン量はポリマー−Aと同一で
あった。
<ポリマー−D> 窒素置換された5の反応器にシクロヘキサンを2000
g、ブタジエンを400g、スチレンを100g、エチレング
リコールジブチルエーテルを0.26g仕込み、温度を30℃
にしてn−BuLiを0.28g仕込み、断熱下で重合を行なっ
たのち、SnCl4をn−BuLi1モルに対して0.2モル添加し
た。
得られたポリマーのブタジエン部のビニル結合含量は41
%、結合スチレン量は20%で、 であった。
オゾン分解−ゲルバーミエーションクロマトグラフ分析
によると、スチレンが5個以上連続して結合したスチレ
ンの長鎖ブロックは17%であった。
<ポリマー−E> 共重合体ブロック(A)を、50℃の等温度で重合する以外
は、ポリマー−Bと同一の重合処方でポリマーを得た。
ブロック(A)の結合スチレン含量は10%、ブタジエン部
のビニル含量は43%で、ブロック(B)の結合スチレン量
は51%、ブタジエン部のビニル含量は22%であった。
ブロック共重合体の結合スチレン量は20%、ブタジエン
部のビニル結合量は40%で、得られたポリマーの は73であった。
スチレンが5個以上つながった長鎖スチレンブロックは
5%以下であった。
<ポリマー−F> 共重合体ブロック(B)の重合時にブタジエン40gを2分
間で添加する以外は、ポリマー−Bと同一の処方でブロ
ック共重合体を得た。得られたポリマーの で、スチレンが5個以上つながった長鎖スチレンブロッ
クは16%であった。各ブロック部、ブロック共重合体の
ブタジエン部のビニル含量、結合スチレン含量はポリマ
ー−Bと同一であった。
<ポリマー−G> 窒素置換された5の反応器に、シクロヘキサンを2000
g、ブタジエンを340g、スチレンを60g、エチレング
リコールジブチルエーテルを0.26g仕込み、温度を30℃
にしてn−BuLiを0.30g仕込み、断熱下で共重合体ブロ
ック(A)の重合を行なった。温度80℃でモノマーの転化
率が96%で、スチレン38gを2分間で、ブタジエン40g
を15分間で添加した。重合は、BD添加終了後5分間で
完結していた。反応終了後SnCl4をn−BuLi1モルに対
し、0.2モル添加した。共重合体ブロック(A)のブタジエ
ン部のビニル結合含量は41%、結合スチレン量は12%で
あった。共重合体ブロック(B)のブタジエン部のビニル
含量は20%、結合スチレン量は54%であった。ブロック
共重合体の全結合スチレン結合含有量は20.5%、ブタジ
エン部のビニル結合含有量は39%で、 であった。スチレンが5個以上つながった長鎖スチレン
ブロックが10%であった。モノマー転化スタート時の重
合系中のブタジエンとスチレンのモル比が1未満(モル
比≒0.3)であり、また、ブロック部(B)の重合時の全モ
ノマーに対する芳香族ビニル化合物の重合系中の割合が
80重量%以上になり、長鎖スチレンブロックが生成して
いる。
<ポリマー−H> 窒素置換された5の反応器にシクロヘキサンを2000
g、ブタジエンを212g、スチレンを38g、エチレング
リコールジブチルエーテルを0.26g仕込み、温度を30℃
にしてn−BuLiを0.30g仕込み、断熱下で共重合体ブロ
ック(A)の重合を行なった。重合温度がピークに達した
時点(温度65℃でモノマーの転化率は85%であった)
で、スチレン80gを5分間で、ブタジエン125gを15分
間で添加した。添加終了後、5分間で重合は完結してい
た。反応終了後SnCl4をn−BuLi1モルに対し、0.2モル
添加した。共重合体ブロック(A)のブタジエン部のビニ
ル結合量は45%、結合スチレン量は9%であった。共重
合体ブロック(B)のブタジエン部のビニル含量は22%、
結合スチレン量は41%であった。ブロック共重合体の全
結合スチレン含有量は26.0%、ブタジエン部のビニル結
合含有量は40%で、 であった。スチレンが5個以上つながった長鎖スチレン
ブロックは5%以下であった。ブロック部(A)のビニル
結合分布巾は38%であった。
<ポリマー−I> エチレングリコールジブチルエーテルのかわりにN,
N.N′,N′−テトラメチルエチレンジアミンを0.32
g使用する以外はポリマーAと同一の条件により重合を
行った。
重合終了後クルードジフェニルメタンジイソシアナート
をn−BuLi1モルに対して1モル添加した。
ブロック(A)のビニル含量は42%、結合スチレン量は9
%であった。
ブロック(B)のビニル含量は23%、結合スチレン量は49
%であった。
得られたブロック共重合体の全ビニル含量は40%、全ス
チレン量はは20%であり、 であった。スチレンが5個以上連続して結合した長鎖ス
チレンブロックは5%以下であった。
<ポリマー−J> エチレングリコールジブチルエーテルを0.08g使用する
以外はポリマーAと同一の処方で重合を行った。
ブロック(A)のビニル含量は25%、結合スチレン量は6
%であった。
ブロック(B)のビニル含量は19%、結合スチレン量は57
%であった。得られたブロック共重合体の全ビニル含量
は24%、全結合スチレン量は21%で、 であった。
<ポリマー−K> エチレングリコールジブチルエーテルを3g使用する以
外はポリマーAと同一の条件により重合を行った。ブロ
ック部(A)のビニル含量は57%、結合スチレン量は39%
で、ブロックポリマーの全ビニル結合含量は76%,結合
スチレン量は21%であった。また は40であった。
スチレンが5個以上連続して結合したスチレンの長鎖ブ
ロックが5%以上であった。
<ポリマー−L> ポリマーAと同じ重合処方で重合を行った後、さらにブ
タジエン60gを2分間で添加した。重合が終了した後S
nClをn−BuLi1モルに対して0.2モル添加し
た。共重合体ブロック(A)のブタジエンブロックのビニ
ル含量は42%、結合スチレン量は8%であった。ポリブ
タジエンブロックを含めた共重合体ブロック(B)のブタ
ジエン部のビニル含量は20%で結合スチレン量は39%で
あった。ブロック共重合体の全結合スチレン量は18%
で、ブタジエン部のビニル含量は36%であった。スチレ
ンが5個以上連続して結合したスチレンの長鎖ブロック
は5%以下で、得られたブロック共重合体の は80であった。
実施例−1〜7は比較例−1〜5に比べて破壊強さ、ウ
エットスキッド特性、アイススキッド特性、転がり摩擦
抵抗特性に優れている。
比較例−2はブロック部(A)が等温で重合されビニル結
合の組成分布を有していないためウエットスキッド特性
とアイススキッド特性のバランスが劣っている。
比較例−5,6はブタジエン部のビニル結合量が本発明
の範囲から外れるためウエットスキッド特性とアイスス
キッド特性のバランスが劣る。
f.発明の効果 本発明によって得られるブロック共重合体を含むゴム組
成物は、良好なウエットスキッド特性、アイススキッド
特性、および転がり摩擦特性を持ち、かつ破壊特性に優
れていることから、タイヤトレッド用のゴム素材として
好適に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は重合反応時のモノマー転化率に対する共重合体
の微分スチレン含有百分率と微分ビニル含有百分率の関
係を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大嶋 昇 東京都中央区築地2丁目11番24号 日本合 成ゴム株式会社内 (72)発明者 藤巻 達雄 東京都東村山市富士見町3−2―3 (72)発明者 濱田 達郎 東京都東村山市秋津町1−13―3 (72)発明者 大橋 昌行 東京都杉並区上高井戸1−27―9 (56)参考文献 特開 昭57−102912(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炭化水素溶媒中でポリエーテル又は第3級
    ポリアミンの存在下で有機リチウム化合物を用いて芳香
    族ビニル化合物と共役ジエンを共重合して得られるエラ
    ストマーであって、 i)共役ジエン部のビニル結合量の平均が25〜70%であ
    り、 ii)芳香族ビニル化合物含有量が5〜40重量%であり、 iii)芳香族ビニル化合物含有量と共役ジエン部のビニ
    ル結合量が異なるA−Bタイプのランダム共重合体ブロ
    ックポリマーを製造するに際し、 まず平均の結合芳香族ビニル化合物が25重量%以下で
    あるブロック部(A)を、開始温度が−10〜50℃で最高温
    度が60〜120℃であり差が30℃以上の上昇温度下で重合
    し、次いで重合系中の共役ジエンと芳香族ビニル化合物
    のモノマー比がモル比で1.0以上の時に、全モノマーに
    対して芳香族ビニル化合物が80重量%以下となるように
    共役ジエンおよび芳香族ビニル化合物を添加し、かつ共
    役ジエンを重合系中に連続的にまたは断続的に加えなが
    ら、平均の結合芳香族ビニル化合物が20〜70重量%であ
    るランダム共重合体ブロック(B)を重合し、重合反応を
    多官能性カップリング剤で停止することを特徴とするブ
    ロック共重合体の製造方法。
  2. 【請求項2】上記ランダム共重合体ブロックポリマー
    が、スチレン含有量が25重量%以下、ブタジエン部の平
    均のビニル結合量が30%以上で、かつビニル結合含有率
    の分布巾が少なくとも20%であるランダムタイプの共重
    合体ブロック(A)を60〜90重量%含み、芳香族ビニル化
    合物含有量が20〜70重量%、共役ジエン部の平均のビニ
    ル結合量が10〜50%であるランダムタイプの共重合体ブ
    ロック(B)を10〜40重量%含むブロック共重合体である
    特許請求の範囲第(1)項に記載のブロック共重合体の製
    造方法。
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