JPH04322246A - 写真印画紙用支持体 - Google Patents

写真印画紙用支持体

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JPH04322246A
JPH04322246A JP9058491A JP9058491A JPH04322246A JP H04322246 A JPH04322246 A JP H04322246A JP 9058491 A JP9058491 A JP 9058491A JP 9058491 A JP9058491 A JP 9058491A JP H04322246 A JPH04322246 A JP H04322246A
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JP
Japan
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coating layer
resin coating
electron beam
paper
photographic paper
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JP9058491A
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English (en)
Inventor
Takaharu Miura
三浦 喬晴
Chieko Tanaka
千恵子 田中
Shinko Yosaki
世佐木 眞弘
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New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
Oji Paper Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は写真印画紙用支持体に関
するものである。更に詳しく述べるならば、本発明は現
像処理により、写真印画紙にカブリを発生のない、また
は抑制された写真印画紙用支持体材料に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、写真印画紙用支持体としては、い
わゆるバライタ紙が用いられ、これは強サイズ性、およ
び高強度を付与した紙の両面に、硫酸バリウムのような
白色顔料を塗布して製造されたものである。しかし、近
年、バライタ紙の代りに、紙からなる基体の両面にポリ
オレフィン樹脂を被覆して製造されたポリオレフィン被
覆支持体が広く使用されるようになってきた。このよう
な支持体は、ポリオレフィン被覆層が疎水性であるため
、バライタ紙に比較して、現像定着処理中に処理液が支
持体中に浸透しにくく、このため水洗時間や乾燥時間が
大幅に短縮されるという利点を有し、また、紙基体への
処理液の浸透がないため、支持体自体の伸縮が抑制され
、優れた寸法安定性を有するなどの長所を有している。
【0003】しかしながら、このような支持体のポリオ
レフィン被覆層には、隠蔽力あるいは解像力の向上を目
的として二酸化チタンのような無機白色顔料が混合され
るが、このような顔料は樹脂中への分散性が悪く、また
顔料中に含まれる揮発成分により溶融押し出し工程にお
いて発泡して被覆層の膜割れを発生させるなど問題を生
じている。このため、被覆層中の顔料含有量を、上記隠
蔽力、または解像力の向上のために十分な水準に高める
ことができないのである。一般的にいえば、二酸化チタ
ンを用いる場合、これを約20重量%をこえて多量に混
入することは困難である。従って、このような写真印画
紙用支持体を用いて得られた写真印画紙は、画像鮮鋭性
において十分満足できるものとはいえなかった。
【0004】近年になって、電子線照射によって硬化し
うる樹脂組成物からなるいわゆる電子線硬化性樹脂を基
体上に塗布し、これに電子線照射を施して電子線硬化樹
脂被覆層を形成した写真印画紙用支持体が提案されてい
る(例えば特公昭60−17104号、特公昭60−1
7105号、特開昭57−49946号など)。この方
法によれば被覆層を形成する際に樹脂組成物を高温に加
熱する必要がなく、また顔料含有量を20〜80重量%
まで増加させることができ、従って、このような支持体
を用いて得られる写真印画紙の画像鮮鋭性は、ポリオレ
フィン樹脂被覆写真印画紙に比べて格段に向上している
。
【0005】しかし、電子線照射により硬化した電子線
硬化樹脂被覆層の上に感光性層を塗布して製造された写
真感光材料は、現像工程において写真用現像処理薬品が
樹脂被覆層上に吸着されて残留し、現像処理後に黄色に
着色する現象、すなわち黄変が発生したり、更に、保存
経時後、これに現像処理を施すと、製品として無視でき
ない程度にカブリの濃度が増加したり、感度が変化した
りする場合があることが判明した。
【0006】この問題を解決するために種々の改善方法
が提案されている。例えば特公平1−21495 号に
は、保存時の感度変化を抑制する手段として、電子線硬
化樹脂被覆層の上にポリエチレンの被覆層を設ける方法
が開示されている。しかしこの方法においては、ポリエ
チレンの被覆層をかなり厚くしなければ効果が得られず
、そのために、電子線硬化技術を利用するとき、画像鮮
鋭性の向上という最大のメリットを犠牲にしなければな
らないなどの問題点を有している。
【0007】また、特開昭59−124336号には、
原紙と電子線硬化樹脂被覆層の間にポリオレフィンある
いはアクリレートポリマー、PVAなどを主原料とする
遮断層を配置することにより写真的感度の変化を抑制す
る方法が提案されている。しかし、ここで遮蔽層形成用
材料として開示されているものでは、長期保存時のカブ
リ防止という点に関しては今なお不十分である。
【0008】また、特開昭62−61049号、および
特開昭61−141543号には、特定のポリマー、ま
たはモノマーを使用することが提案されているが、これ
らの方法を用いても、いまだ問題の十分な解決には至っ
ていない。
【0009】一方、カブリ濃度と黄変とは、互いに、照
射線量に関して相反する傾向を示すものである。すなわ
ち高照射線量を用いた場合、現像液による黄変は低く抑
えられるが、カブリが高くなってしまう。一方低照射線
量の場合、カブリの発生はある程度抑制できるが、しか
し、黄変性は著しく増大し、更に接着性や膜強度などの
塗膜物性も悪化してしまう。従って、表面樹脂被覆層の
物性を悪化させずに、その耐黄変性を改善するためには
、適度な電子線量を照射する必要があり、このため、照
射線量に応じて発生するカブリを防止し得る方法を見出
すことが、上記問題点の全てを同時にかつ有効に解消す
るために極めて重要なことになっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来技術の上
記問題点を解決し、表面平滑性に優れ、高い耐水性を保
持し、しかも保存経時後にも、現像処理によるカブリ発
生の増加がなく、同時に黄変性をも抑制し、優れた写真
特性を有する写真印画紙を製造するのに好適な写真印画
紙用支持体を提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、写真印画紙用
支持体中の紙基体の少なくとも1表面上に、重合度が1
500以下の重合度を有するポリビニルアルコールを主
成分とする水系樹脂塗工層を配置することにより、上記
課題の解決に成功したものである。
【0012】すなわち、本発明の写真印画紙用支持体は
、天然パルプを主成分として含む紙基体、および前記紙
基体の少なくとも1面上に形成され、かつ1500以下
の重合度を有するポリビニルアルコールを主成分として
含む水系樹脂塗工層を有するシート状基体と、前記シー
ト状基体の1表面上に形成され、かつ電子線照射により
硬化しうる不飽和有機化合物と、無機顔料とを含む組成
物の電子線照射硬化樹脂を主成分として含む表面樹脂被
覆層と、および、前記シート状基体の反対面上に形成さ
れ、かつフィルム形成性合成樹脂を主成分として含む裏
面樹脂被覆層とを含んでなることを特徴とするものであ
る。
【0013】
【作用】本発明の構成、および作用を下記に説明する。 一般に、市販の電子線硬化性樹脂組成物を、天然パルプ
からなる紙基体に塗布し、これに電子線を照射して電子
線硬化樹脂被覆層を形成して得られた支持体を含む写真
印画紙は、保存時のカブリが著しいという問題点がある
。カブリの原因は明らかではないが、電子線照射により
発生する活性ラジカルが支持体中に残留し、これがその
上に形成された写真乳剤層と反応してカブリを発生させ
るものと考えられる。
【0014】上記活性ラジカルは、紙基体を構成するセ
ルロース、および電子線硬化樹脂から発生するものであ
るが、特にセルロースから発生する活性ラジカルが、カ
ブリに大きな影響を及ぼしていると考えられる。本発明
者らはこの点について種々検討した結果、前述のように
紙基体の少なくとも1面上に、1500以下の重合度を
有するポリビニルアルコールを主成分として含む水系樹
脂塗工層を設けることにより、上記カブリの防止が改善
しうることを見出し本発明を完成させたのである。
【0015】すなわち所定重合度を有するポリビニルア
ルコールを主成分とする水系樹脂塗工層を、活性ラジカ
ルの拡散防止中間層として、紙基体の、写真乳剤が塗布
される側の表面上に、設けた場合のみならず、紙基体の
、写真乳剤層が塗布される側とは反対側面上に同様の水
系樹脂塗工層を設けた場合にもまた、カブリ防止の効果
のあることが発見されたのである。このような本発明に
おけるカブリ防止のメカニズムについては未だ十分に明
確ではないが、電子線照射時にセルロースから発生する
ラジカルが写真乳剤層へ移行することを、本発明の水系
樹脂塗工層が、なんらかの作用により防止・抑制し、そ
れによって、カブリ防止の向上が可能となったものと考
えられる。更に本発明によれば、カブリ発生を防止する
ために電子線の照射線量を極端に低く抑える必要がなく
、従って黄変性の改善にも有効なのである。
【0016】本発明の写真印画紙用支持体の一例の断面
説明図を図1に示す。図1において、紙基体層1の片面
もしくは両面上(図1においては両面上)に、水系樹脂
塗工層2が形成され、それによってシート状基体4が構
成されており、シート状基体4の1表面上に、電子線硬
化樹脂を含む表面樹脂被覆層3が形成され、その反対側
面上には裏面樹脂被覆層5が形成されている。
【0017】本発明における水系樹脂とは、水中に溶解
、分散、又は乳化された重合体を包含するものであって
、150 以下という低重合度のポリビニルアルコール
を必須成分として含有するものである。このような水系
樹脂塗工層は、上記ポリビニルアルコールのみからなる
ものであってもよく、或は他の水系樹脂との混合物であ
ってもよい。他の水系樹脂としては、ゼラチン、澱粉、
ラテックスエマルジョン等が例示される。
【0018】本発明の水系樹脂塗工液の塗工方法として
は、例えばバーコート法、エアードクターコート法、ブ
レードコート法、スクイズコート法、エアーナイフコー
ト法、リバースロールコート法、およびトランスファー
コート法等のいずれを用いてもよい。更にこのために、
ファウンテンコーターあるいはスリットダイコーター方
式を用いることもできる。また、塗布された水系樹脂塗
工液層の乾燥の方法も、一般的な、ドライヤーを用いる
乾燥法であってもよいが、表面の平滑性を高めるために
キャストドラムを用いたキャストコート法を使用するこ
とが有利である。
【0019】本発明の水系樹脂塗工層の乾燥重量は、1
g/m2 以上30g/m2 以下であることが好まし
く、2g/m2以上20g/m2 以下であることがよ
り好ましい。塗工量が1g/m2 未満の場合は、カブ
リ防止の効果が小さく、またそれが30g/m2 をこ
えると防止効果が飽和して、塗料がむだになるばかりで
なく、カール等の弊害が発生する可能性がある。
【0020】本発明に用いられる紙基体としては、通常
50〜 300g/m2 の重量を有し、表面の平滑な
ものが好ましい。紙基体は、一般に写真印画紙用支持体
に用いられているものであれば全て使用できる。一般に
は、針葉樹パルプ、広葉樹パルプ、針葉樹広葉樹混合パ
ルプ等を主成分とするものが広く用いられている。また
紙基体には、一般に製紙で用いられているサイズ剤、定
着剤、紙力増強剤、填料、帯電防止剤、pH調節剤、顔
料、染料等の添加剤が配合されていてもよい。更に、紙
基体は、表面サイズ剤、表面紙力剤、帯電防止剤等を表
面に塗布したものであってもよい。
【0021】本発明の水系樹脂塗工層には、必要に応じ
て、界面活性剤、硬膜剤、マット化剤、帯電防止剤、カ
ブリ防止剤等の添加物が含まれていても良い。本発明の
水系樹脂塗工層に使用可能な界面活性剤としては、サポ
ニンのごとき天然物の他に、高級脂肪酸アルカリ塩、ア
ルキル硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、スルホ琥珀酸エ
ステル等の陰イオン活性剤、高級アミンハロゲン酸塩、
ハロゲン化アルキルピリジニウム、第4アンモニウム塩
等の陽イオン活性剤、ポリエチレングリコールアルキル
エーテル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル等の
非イオン活性剤、およびアミノ酸等の両性活性剤等の合
成活性剤を例示することができる。
【0022】本発明の、水系樹脂塗工層を有するシート
状基体の1表面上に形成される表面樹脂被覆層は、電子
線照射により硬化しうる不飽和有機化合物と、白色顔料
との混合物と、必要に応じてその他の添加剤を含む組成
物の電子線硬化樹脂を含むものである。
【0023】本発明に用いられる、電子線照射により硬
化しうる不飽和有機化合物は下記化合物から選ぶことが
出来る。 (1)脂肪族、脂環族、および芳香脂肪族の、1〜6価
のアルコール及びポリアルキレングリコールのアクリレ
ート化合物類。 (2)脂肪族、脂環族、芳香脂肪族の、1〜6価のアル
コールにアルキレンオキサイドを付加させたもののアク
リレート化合物類。 (3)ポリアクリロイルアルキルリン酸エステル類。 (4)カルボン酸と、ポリオールと、アクリル酸との反
応生成物。 (5)イソシアネートと、ポリオールと、アクリル酸と
の反応生成物。 (6)エポキシ化合物とアクリル酸との反応生成物。 (7)エポキシ化合物と、ポリオールと、アクリル酸と
の反応生成物。 などを挙げることが出来る。
【0024】具体的に述べるならば、電子線硬化性不飽
和有機化合物として、ポリオキシエチレンエピクロルヒ
ドリン変性ビスフェノールAジアクリレート、ジシクロ
ヘキシルアクリレート、エピクロルヒドリン変性ポリエ
チレングリコールジアクリレート、1,6−ヘキサンジ
オールジアクリレート、ヒドロキシビバリン酸エステル
ネオペンチルグリコールジアクリレート、ノニルフェノ
キシポリエチレングリコールアクリレート、エチレンオ
キサイド変性フェノキシ化リン酸アクリレート、エチレ
ンオキサイド変性フタル酸アクリレート、ポリブタジエ
ンアクリレート、カプロラクタン変性テトラヒドロフル
フリルアクリレート、トリス(アクリロキシエチル)イ
ソシアヌレート、トリメチロールプロパントリアクリレ
ート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ジペン
タエリスリトールヘキサアクリレート、ポリエチレング
リコールジアクリレート、1,4−ブタジエンジオール
ジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレー
ト、およびネオペンチルグリコール変性トリメチロール
プロパンジアクリレートなどを挙げることが出来る。
【0025】本発明の写真印画紙用支持体において、そ
の電子線硬化性表面樹脂被覆層中には、電子線硬化樹脂
中に分散された無機白色顔料が含まれている。このよう
な無機白色顔料としては、二酸化チタン(アナターゼ型
、およびルチル型)、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、
酸化アルミニウム、および酸化マグネシウムなどのいず
れも使用可能である。また二酸化チタン粒子の表面を水
酸化アルミナ等のような金属酸化物で処理し、その分散
性を向上させたものであってもよい。
【0026】白色顔料の含有量は、電子線硬化性表面樹
脂被覆層の全固形分重量の20〜80重量%であること
が好ましい。その含有量が20重量%より少なくなると
、得られる印画紙上の写真画像の鮮鋭性が十分でないこ
とがあり、また、それが、80重量%を超えると、得ら
れる電子線硬化性表面樹脂被覆層の柔軟性が低下し、膜
割れを生ずることがある。白色顔料を上記のような電子
線硬化性不飽和有機化合物中に分散し、さらにシート状
基体の1表面上に塗布する方法としては、顔料塗工層を
形成するために用いられる従来の分散方法及び塗布方法
を利用できる。
【0027】また、得られる写真印画紙用支持体の表面
平滑性を高め、高光沢性を得るためには、電子線硬化樹
脂組成物の塗布硬化にキャスティング方法を用いること
が有利である。電子線硬化性表面樹脂被覆層の重量は、
2〜60g/m2 (固形分)であることが好ましい。
【0028】電子線硬化性表面樹脂被覆層の形成の際、
電子線照射に用いられる電子線加速器としては、比較的
安価で大出力の得られるカーテンビーム方式のものが好
ましい。電子線照射の際の加速電圧は 100〜 30
0kvであることが好ましく、吸収線量としては、0.
1〜6.0Mradであることが好ましく、0.2〜4
.0Mradが特に好ましい。吸収線量が0.1Mra
d未満の場合には、電子線硬化樹脂中の二重結合が反応
を完結せずに硬化膜中に残留し、写真特性に悪影響を及
ぼす場合がある。
【0029】一般に、吸収線量が低い場合、カブリ発生
は少なくなるが得られる硬化樹脂中の架橋度が低くなり
がちであり、このために耐黄変性が悪化することになる
が、しかし本発明によればカブリ発生を抑制することが
できるので、吸収線量を高くすることができ、従って耐
黄変性は改善される。しかし必要以上に吸収線量を高く
することは、エネルギー的に無駄であるばかりでなく、
得られる支持体にカールが発生する原因ともなり、更に
表面樹脂被覆層が硬くなり過ぎる可能性もあるので好ま
しくない。
【0030】電子線照射雰囲気中の酸素濃度は500p
pm以下であることが好ましい。酸素濃度が500pp
mを超えると、酸素が重合反応の遅延剤として働き、電
子線硬化性組成物の硬化が不十分になることがある。た
だし、ドラムキュアの場合には、電子線照射中に電子線
硬化組成物が直接空気に触れることがないので、従って
電子線照射時における雰囲気中の酸素濃度を特に低減さ
せる必要はない。また電子線照射によるオゾン発生を抑
制する目的のために、あるいは電子線が通過する際に発
熱するウィンドウの冷却等の目的のために、不活性ガス
を使用することにはもちろん支障はない。
【0031】本発明の裏面樹脂被覆層を形成するための
フィルム形成性合成樹脂としては、従来の写真印画紙用
支持体の製造に用いられるポリオレフィン樹脂、または
、前述の電子線硬化樹脂等を使用することが出来る。
【0032】裏面樹脂被覆層を形成するためのポリオレ
フィン樹脂としては、エチレン、α−オレフィン類、例
えばプロピレンなどの単独重合体、前記オレフィンの少
なくとも2種の共重合体、および、これら各種重合体の
少なくとも2種の混合物などから選ぶことが出来る。特
に好ましいポリオレフィン樹脂は、低密度ポリエチレン
、高密度ポリエチレン、直鎖型低密度ポリエチレン、お
よびこれらの混合物である。ポリオレフィン樹脂の分子
量には特に制限はないが、通常は20,000〜200
,000 の範囲のものが用いられる。ポリオレフィン
樹脂には、必要に応じて、少量の酸化防止剤、および滑
剤を添加しても良い。ポリオレフィン樹脂を用いて裏面
樹脂被覆層を形成するには、通常の溶融押し出し塗工を
用いることが出来る。
【0033】また、裏面樹脂被覆層を形成するための電
子線硬化性不飽和有機化合物としては、前述の表面樹脂
被覆層の形成に用いられる化合物をすべて使用できる。 更に裏面樹脂被覆層の形成方法も、前述の表面樹脂被覆
層の場合と同様である。
【0034】裏面樹脂被覆層の重量には特に制限はない
が、一般には10〜40g/m2 の範囲にあることが
好ましい。
【0035】
【実施例】下記実施例により本発明の構成及び効果を更
に説明するが、もちろん本発明はこれらの態様に制限さ
れるものではない。
【0036】実施例1 下記組成の水系樹脂塗工液を調製した。           成        分     
               配合量    ポリビ
ニルアルコール(分子量300)        15
.0重量部(商標:GL−03 、日本合成化学工業社
製)蒸留水                    
              75.0重量部上記混合
物を90℃で蒸煮し、ポリビニルアルコールを溶解した
。
【0037】こうして得られた塗工液を、坪量 175
g/m2 の紙基体に、乾燥後の重量が5g/m2 と
なるように塗布し、水系樹脂塗工層を形成した。
【0038】次に下記組成の電子線硬化性有機化合物−
白色顔料組成物を調製した。           成        分     
               配合量      エ
ポキシアクリレートオリゴマー          7
0.0重量部(商標:ビスコート540 、大阪有機化
学製)2官能アクリレートモノマー         
     30.0重量部(商標:HDDA、日本化薬
製) 二酸化チタン                   
         25.0重量部(商標:A220、
石原産業製) 上記成分の混合物をペイントコンディショナーで1時間
混合分散させて電子線硬化性組成物を調製した。
【0039】この樹脂組成物を、前述の水系樹脂塗工層
の上にワイヤーバーを用いて、硬化後の塗布量が25g
/m2 になるように塗布し、加速電圧:165kv 
で、吸収線量:3Mradの条件で電子線を照射し、こ
の塗布量を硬化させて表面樹脂被覆層を形成し、この表
面樹脂被覆層表面を、支持体のフェイス面とした。
【0040】得られた写真印画紙用支持体のカブリ防止
効果をテストするために、供試支持体の前記表面樹脂被
覆層を市販カラー写真印画紙の乳剤面に密着するように
重ね合わせ、全暗黒の下で温度70℃、相対湿度50%
の条件下に3日間放置した後、前記カラー写真印画紙を
供試支持体の表面樹脂被覆層から剥離し、この印画紙を
ダースト自動現像機(商標:RCP20 、ダースト社
製) を用いる現像に供した。現像処理された印画紙の
カブリ濃度をマクベス濃度計(商標:Model No
.RD−914 、Kollmorgen Corp.
製) を用いて測定した。テスト結果を表1に示す。
【0041】実施例2 実施例1と同様の操作を行なった。ただし水系樹脂塗工
層の塗工量を15g/m2 の厚さになるようにした。 実施例1と同様にして行なったテストの結果を表1に示
す。
【0042】実施例3 実施例1と同様の操作を行なった。ただし水系樹脂塗工
層を、紙基体の、裏面樹脂被覆層を形成する側の面(バ
ック面)上に設け、その塗工量を15g/m2 となる
ようにした。実施例1と同様にして行なったテストの結
果を表1に示す。
【0043】実施例4 実施例1と同様の操作を行なった。ただし水系樹脂塗工
層を、紙基体の両面に形成した。実施例1と同様にして
行なったテストの結果を表1に示す。
【0044】実施例5 実施例1と同様の操作を行なった。ただし、ポリビニル
アルコールの分子量を1400(商標:GM−14 、
日本合成化学工業社製)とし、その塗工量を15g/m
2 となるようにした。実施例1と同様にして行なった
テストの結果を表1に示す。
【0045】比較例1 実施例1と同様の操作を行なった。ただし水系樹脂塗工
層を設けず、原紙の上に直接電子線硬化性表面樹脂被覆
層を形成した。実施例1と同様にして行なったテストの
結果を表1に示す。
【0046】比較例2 実施例1と同様の操作を行なった。ただし水系樹脂塗工
層の塗工量を0.5g/m2 となるようにした。実施
例1と同様にして行なったテストの結果を表1に示す。
【0047】比較例3 実施例1と同様の操作を行なった。ただし、ポリビニル
アルコールとして分子量が2300(商標:CH−23
 、日本合成化学工業社製)のものを用いた。実施例1
と同様にして行なったテストの結果を表1に示す。
【0048】比較例4 実施例1と同様の操作を行なった。ただしポリビニルア
ルコールを用いず、そのかわりに澱粉(王子エースA)
を用いた。実施例1と同様にして行なったテストの結果
を表1に示す。
【0049】参照例1 原紙にポリエチレン樹脂をラミネートして得られた写真
用RC紙基材について、実施例1と同様の方法でテスト
を行なった。その結果を表1に示す。
【表1】
【0050】
【発明の効果】本発明の写真印画紙用支持体は、電子線
硬化樹脂層を設けた場合の一般的欠点、すなわち、保存
経時後の現像処理によるカブリの発生という欠点を大幅
に減少させることができるものであって、実用上極めて
有効なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の写真印画紙用支持体の一実施態様の断
面説明図である。
【符号の説明】
1…紙基体、 2…水系樹脂塗工層 3…表面樹脂被覆層 4…シート状基体 5…裏面樹脂被覆層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  天然パルプを主成分として含む紙基体
    、および前記紙基体の少なくとも1面上に形成され、か
    つ、1500以下の重合度を有するポリビニルアルコー
    ルを主成分として含む水系樹脂塗工層を有するシート状
    基体と、前記シート状基体の1表面上に形成され、かつ
    電子線照射により硬化しうる少なくとも1種の不飽和有
    機化合物と、無機白色顔料とを含む組成物の電子線照射
    硬化樹脂を主成分として含む表面樹脂被覆層と、および
    、前記シート状基体の反対面上に形成され、かつフィル
    ム形成性合成樹脂を主成分として含む裏面樹脂被覆層と
    、を含んでなる、写真印画紙用支持体。
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