JPH07215958A - ベンゾピラン系化合物 - Google Patents

ベンゾピラン系化合物

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JPH07215958A
JPH07215958A JP6010181A JP1018194A JPH07215958A JP H07215958 A JPH07215958 A JP H07215958A JP 6010181 A JP6010181 A JP 6010181A JP 1018194 A JP1018194 A JP 1018194A JP H07215958 A JPH07215958 A JP H07215958A
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JP
Japan
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strain
bone resorption
compound
culture
chloroform
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JP6010181A
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English (en)
Inventor
Yuriko Nozawa
由利子 野沢
Yoji Kawamura
洋治 河村
Noriyoshi Sakai
則義 酒井
Takako Sugawara
孝子 菅原
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Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 骨吸収抑制作用を有する新規な生理活性物質
を提供すること。 【構成】 微生物から産生される式

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、微生物から産生され骨
吸収抑制作用を有するベンゾピラン系化合物に関する。
【0002】
【従来の技術】骨は骨形成と骨吸収(溶解)の均衡が保
たれていることで、その強度が維持されている。骨粗鬆
症は骨吸収が亢進してしまうことで骨が脆くなり、骨折
などを起こし易くなる慢性疾患で、特に閉経後の女性に
多く見られる。従って亢進した骨吸収を抑制する薬剤は
骨粗鬆症治療薬となりうると考えられる。骨吸収を抑制
する薬剤としてはウナギおよびサケのカルシトニンが臨
床的に用いられている。骨粗鬆症のような慢性疾患では
服用できる薬剤が理想的であるが、カルシトニンはアミ
ノ酸が32個結合した分子量約3,400のペプチドで
あることから消化管からの吸収性は低く注射剤として利
用しているのが現状である。そのため、服用可能で骨吸
収を抑制する薬剤の出現が待たれている(中村哲朗,
「治療学」,ライフサイエンス出版株式会社,1991
年)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、骨吸
収抑制作用を有する新規な生理活性物質を提供すること
にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
の達成のために自然界より多数の菌株を分離し、その菌
株の培養物について種々検討した結果、ある種の菌株の
生産する化合物が強い骨吸収抑制作用を有することを見
いだし、本発明を完成するに至った。
【0005】すなわち、本発明は、式
【0006】
【0007】で表わされるベンゾピラン系化合物であ
る。
【0008】本発明のベンゾピラン系化合物(以下、こ
れをNG−246と称する。)を生産する菌株は、本発
明者らが埼玉県大宮市吉野町にて採取した落葉から新た
に分離した菌株であり、微生物の名称「Stachyb
otrys parvispora F−4708」お
よび受託番号「微工研菌寄第12660号(FERMP
−12660)」として、工業技術院微生物工業技術研
究所に寄託されている。
【0009】この菌株の菌学的性状を以下に示す。 [形態]本菌株は、バレイショ・ブドウ糖寒天培地、オ
ートミール寒天培地、YpSs寒天培地等で良好に生育
し、また胞子の形成も良好である。本菌株がバレイショ
・ブドウ糖寒天培地上、26℃、14日間の培養で形成
したコロニーを光学顕微鏡で観察すると、菌糸は隔壁を
有し高度に分岐しており、ロープ状の菌糸束を多数形成
している。分生子柄は菌糸束から側生し、単生か稀に分
岐する。表面は滑面、無色で隔壁を有し、先端付近に脱
落性の顆粒が多数付着している。高さは45〜83μ
m、幅は基部で2.9〜4.8μm、先端付近ではやや
先細りとなり1.7〜2.9μmである。フィアライド
は分生子柄の先端に複数個形成され、棍棒形、表面は滑
面、大きさは6.7〜11.4×2.9〜4.8μm
(膨潤部)である。分生子は長円形、暗灰緑色、大きさ
は3.8〜5.9×2.7〜2.9μm、フィアライド
の先端で粘球状の塊となる。また、走査型電子顕微鏡で
分生子の表面を観察すると、わずかに粗面を呈してい
る。なお、培養を3週間に延長したが有性生殖器官の形
成は認められなかった。
【0010】[培地上での諸性状]各種培地上で、26
℃、14日間培養した場合の肉眼的観察結果を次の表1
に示した。なお色の表示は日本規格協会、JIS色名帳
(1985)の系統色名を引用した。
【0011】
【表1】
【0012】[生理的性質] 1)生育pH範囲および最適pH 本菌株はYpSs液体培地中26℃においてpH4〜1
0の範囲で生育し、最適pHは5〜7である。 2)生育温度範囲および最適温度 本菌株はpH6.0のサブロー液体培地において、12
〜31℃の範囲で生育し、最適温度は24〜27℃であ
る。 3)好気性,嫌気性の区別;好気性
【0013】以上の形態的特徴および培養上の性状か
ら、本菌株が不完全菌亜門、Stachybotrys
属の1菌種であることが明らかであり、宇田川俊一、椿
啓介編『菌類図鑑』(1978年)、M.B.Elli
s著『DEMATIACEOUS HYPHOMYCE
TES』(1971年)および『MORE DEMAT
IACEOUS HYPHOMYCETES』(197
6年)、Jong and Davis,MYCOTA
XON,,pp409−485(1976)に報告さ
れている多くの既知菌株と比較検討した。その結果、本
菌株はStachybotrys parvispor
hughesに最も近い性状を示すことが明かとな
り、本菌株を「Stachybotrys parvi
sporaF−4708」と命名した。
【0014】NG−246の生産は、大略一般の発酵生
成物を生産する場合に準じ、各種の栄養物質を含む培地
Stachybotrys parvispora
F−4708を好気的条件下で培養することにより行
う。
【0015】培地は主として液体培地を用い、炭素源、
窒素源、無機塩よりなり、必要に応じてビタミン類、先
駆物質、消泡剤を加えることができ、pHは6前後に調
整する。炭素源としては、例えばグルコース、マルトー
ス、デキストリン、グリセリン、澱粉などを単独かまた
は混合して用いる。窒素源としては、例えば酵母エキ
ス、ペプトン、肉エキス、大豆粉、コーン・スティープ
・リカー、尿素、アンモニウム塩などを単独かまたは混
合して用いる。無機塩としては、例えば燐酸一カリウ
ム、硫酸マグネシウム、塩化ナトリウム、炭酸カルシウ
ムなどを単独かまたは混合して用いる。消泡剤としては
アデカノール、シリコン化合物などを用いることができ
る。
【0016】培養方法としては振盪培養、通気撹拌培養
などの好気的培養が適しており、pH5〜7、25〜3
0℃で3〜5日間、望ましくはpH5〜7、25〜27
℃で4日間培養する。この培養により生産されたNG−
246を単離するには、発酵生産物を採取する一般的な
方法に準じて行えばよい。
【0017】すなわち、培養終了後、遠心分離または濾
過により分離した菌体および上澄液からNG−246を
低級アルコール、アセトンなどの有機溶媒で抽出し、こ
の抽出液を減圧濃縮し有機溶媒を除去した後、酢酸エチ
ル、ベンゼン、クロロホルムなどの非水溶性有機溶媒に
転溶し、これを減圧濃縮してシロップ状とする。このシ
ロップを再度酢酸エチル、ベンゼン、クロロホルム、ア
セトン、メタノールなどの有機溶媒に溶解し、シリカゲ
ルを用いたカラムクロマトグラフィー、逆相分配用シリ
カゲルODSを充填した高速液体クロマトグラフィーお
よびゲル濾過カラムクロマトグラフィーに付すことによ
りNG−246を精製、単離することができる。以上の
精製によって得られた本発明の目的物質であるNG−2
46は、その分子量、紫外線吸収スペクトル、1H−N
MRスペクトル、13C−NMRスペクトル等の解析結果
より前記式のように構造が決定された。
【0018】NG−246の理化学的性質は以下の通り
である。 (a)EIマススペクトル: EI m/z 370(M−H2O)+ (b)SIマススペクトル: SI m/z 387(M−H)- (c)HREIマススペクトル: 実測値 370.2148 理論値 370.2143(C23325−H2Oとして
計算) (d)分子量:388 (e)分子式:C23325 (f)紫外線吸収スペクトル: λmax 208nm(ε=72300) 228nm(ε=20100) 280nm(ε=6200) (メタノール溶液中で測定) (g)IR吸収スペクトル: Neat法で測定した結果を図1に示す。 (h)1H−NMRスペクトル: DMSO−d6中、400MHzで測定した結果を図2
に示す。 (i)13C−NMRスペクトル: DMSO−d6中、100MHzで測定した結果を図3
に示す。 (j)溶剤に対する溶解性: メタノール、エタノール、アセトンに可溶 n−ヘキサン、ベンゼンに難溶 水に不溶 (k)呈色反応; 陽性:H2SO4、I2、FeCl3 陰性:ニンヒドリン (l)塩基性、酸性、中性の区別:酸性 (m)物質の色:白色粉末
【0019】
【発明の効果】本発明の化合物は、骨吸収に対し優れた
抑制作用を有するので、骨粗鬆症、高カルシウム症など
の骨代謝異常に基づく疾患の治療薬として有用である。
【0020】
【実施例】以下、実施例および試験例を挙げて本発明を
具体的に説明する。 実施例 100ml当りグルコース2g、ポリペプトン0.5
g、酵母エキス0.2g、リン酸一カリウム0.1gお
よび硫酸マグネシウム0.05gからなるpH6の無菌
液体培地にStachybotrys parvisp
ora F−4708株を接種し、26℃、96時間振
盪培養した。次に、50L容培養ジャー3基および20
0L容培養タンクを用いて、種培養と同じ組成の無菌培
地210Lに前記種培養液2.1Lを接種し、26℃、
96時間撹拌通気培養した。
【0021】培養終了後遠心分離機で上澄液と菌体に分
離した。得られた菌体をアセトンで2回抽出し、これを
減圧濃縮してアセトンを除去した後、半量の酢酸エチル
で4回抽出した。この抽出液を合わせ無水硫酸ナトリウ
ムで脱水後、減圧濃縮乾固し褐色シロップ170gを得
た。
【0022】この褐色シロップ状物質をクロロホルムに
溶解し、クロロホルムで調製したシリカゲル[ワコーゲ
ルC−200(商品名、和光純薬社製)]の4.5Lカ
ラムに吸着させた。クロロホルムで洗浄後、クロロホル
ム−メタノール(98:2、96:4)の混合溶媒で順
次溶出し、この区分を除去した。次にクロロホルム−メ
タノール(92:8、90:10)の混合溶媒で順次溶
出を行い、それを減圧乾固し褐色物質20.84gを得
た。
【0023】シリカゲルカラム精製で得られた褐色物質
を少量のヘキサン−アセトン(90:10)の混合溶媒
に溶解し、ヘキサン−アセトン(90:10)の混合溶
媒で調製したシリカゲル[ワコーゲルC−200(商品
名、和光純薬社製)]のカラム600mlに吸着させ
た。ヘキサン−アセトン(90:10、85:15)の
混合溶媒で順次溶出しこの区分を除去した。次に、ヘキ
サン−アセトン(80:20)の混合溶媒で溶出を行
い、この区分を減圧乾固し褐色物質1.73gを得た。
【0024】この褐色物質を少量のクロロホルム−メタ
ノール−ヘキサン(5:1:5)の混合溶媒に溶解し、
セファデックスLH−20(商品名:ファルマシア社
製)を用いクロロホルム−メタノール−ヘキサン(5:
1:5)の混合溶媒でゲル濾過し、得られた活性区分を
集め減圧乾固し褐色物質0.39gを得た。
【0025】この褐色物質を少量のメタノールに溶解
し、この溶液を55%アセトニトリルを移動相とした分
取高速液体クロマトグラフィー[使用装置:センシュー
科学社製3110;カラム:センシューパックODS−
4251−N(20φ*250mm)]を用い、UV吸
収215nmでモニターしながら流速10ml/min
条件で17.6〜21.6minに溶出されるピークを
それぞれ分取した。これらの区分を酢酸エチルで抽出
し、その抽出液を減圧濃縮乾固してNG−246の白色
粉末32.0mgを得た。
【0026】試験例[骨吸収抑制活性試験] (1)骨吸収抑制活性の測定法 5日齢のウサギより大腿骨および頸骨を摘出後ハサミで
細切し、5%ウシ胎児血清を含むα−ミニマムエッセン
シャルメジウム(α−MEM)中で30秒攪拌した。3
分間静置後、分離した破骨細胞を含む細胞懸濁液の上清
を、直径6mm、厚さ150μmにスライスした象牙片
を入れた96wellプレートに、4×105/250
μl/wellになるように播種した。37℃、5%イ
ンキュベーター中で2時間放置し細胞を象牙片上に接着
させた後、上清を取り除き、ジメチルスルホキシドにて
所要濃度に調製した本発明化合物を添加した5%FBS
を含むα−MEMを100μl/well加えた。37
℃、10%インキュベーター中で24時間培養した後、
上清および象牙片上の細胞を取り除いた。アシッドヘマ
トキシリン原液を50μl/well入れ、象牙片上に
できた吸収窩を5分間染色した後、蒸留水で3回洗浄し
た。顕微鏡下で染色された吸収窩の数を計測し、化合物
無添加の対照群で形成された吸収窩の数を100%とし
たときの化合物添加群の吸収窩数を算出し、50%骨吸
収抑制濃度(IC50値)を求めた。その結果、本発明化
合物のIC50値は3.3μg/mlでなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】Neat法で測定したNG−246の赤外線吸
収スペクトルを示す。
【図2】DMSO−d6中、400MHzで測定したN
G−246の1H−NMRスペクトルを示す。
【図3】DMSO−d6中、100MHzで測定したN
G−246の13C−NMRスペクトルを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12R 1:01) (72)発明者 菅原 孝子 東京都豊島区高田3丁目24番1号 大正製 薬株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式 で表されるベンゾピラン系化合物
JP6010181A 1994-02-01 1994-02-01 ベンゾピラン系化合物 Pending JPH07215958A (ja)

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JP6010181A JPH07215958A (ja) 1994-02-01 1994-02-01 ベンゾピラン系化合物

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JP6010181A JPH07215958A (ja) 1994-02-01 1994-02-01 ベンゾピラン系化合物

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JPH07215958A true JPH07215958A (ja) 1995-08-15

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ID=11743129

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JP6010181A Pending JPH07215958A (ja) 1994-02-01 1994-02-01 ベンゾピラン系化合物

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