JPH07291993A - 環状ペプチド類、その製造法、その用途及びこれを生産する微生物 - Google Patents
環状ペプチド類、その製造法、その用途及びこれを生産する微生物Info
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- JPH07291993A JPH07291993A JP6088195A JP8819594A JPH07291993A JP H07291993 A JPH07291993 A JP H07291993A JP 6088195 A JP6088195 A JP 6088195A JP 8819594 A JP8819594 A JP 8819594A JP H07291993 A JPH07291993 A JP H07291993A
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- endothelin
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 一般式(1)
【化1】
〔R1 はイソプロピル、sec−ブチル又はイソブチル
基〕で表わされる環状ペプチド類又はその塩、その製造
法、これを有効成分とするエンドセリン拮抗剤及びこれ
を生産する微生物。 【効果】 ETAR及びETBRの両者とエンドセリンと
の結合を阻害し、血管拡張剤、抗高血圧剤、抗心筋梗塞
剤、抗狭心症剤、抗喘息剤、抗急性腎不全剤及び抗脳血
管攣縮剤等として有用である。
基〕で表わされる環状ペプチド類又はその塩、その製造
法、これを有効成分とするエンドセリン拮抗剤及びこれ
を生産する微生物。 【効果】 ETAR及びETBRの両者とエンドセリンと
の結合を阻害し、血管拡張剤、抗高血圧剤、抗心筋梗塞
剤、抗狭心症剤、抗喘息剤、抗急性腎不全剤及び抗脳血
管攣縮剤等として有用である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は医薬として有用な新規環
状ペプチド類又はその塩、その製造法、その医薬への用
途及びこれを生産する微生物に関する。より詳しくはバ
チルス属に属する微生物の培養物から分離された新規環
状ペプチド類であって、エンドセリン拮抗作用を有し、
血管拡張剤、抗高血圧剤、抗心筋梗塞剤、抗狭心症剤、
抗喘息剤、抗急性腎不全剤及び抗脳血管攣縮剤等として
有用な化合物に関する。
状ペプチド類又はその塩、その製造法、その医薬への用
途及びこれを生産する微生物に関する。より詳しくはバ
チルス属に属する微生物の培養物から分離された新規環
状ペプチド類であって、エンドセリン拮抗作用を有し、
血管拡張剤、抗高血圧剤、抗心筋梗塞剤、抗狭心症剤、
抗喘息剤、抗急性腎不全剤及び抗脳血管攣縮剤等として
有用な化合物に関する。
【0002】
【従来の技術】エンドセリン−1(ET−1)は、柳沢
等によりブタ大動脈血管内皮細胞由来の培養細胞の培養
上清から強力な血管平滑筋収縮作用と血圧上昇作用を有
する物質として発見された〔Nature,332,4
11(1988)〕。その後、ヒトゲノムの解析でブタ
エンドセリン−1と同じペプチド及びこれと類似するペ
プチド、エンドセリン−1、エンドセリン−2(ET−
2)及びエンドセリン−3(ET−3)が発見された
〔Proc.Natl.Acad.Sci.USA.,
86,2863(1989)〕。
等によりブタ大動脈血管内皮細胞由来の培養細胞の培養
上清から強力な血管平滑筋収縮作用と血圧上昇作用を有
する物質として発見された〔Nature,332,4
11(1988)〕。その後、ヒトゲノムの解析でブタ
エンドセリン−1と同じペプチド及びこれと類似するペ
プチド、エンドセリン−1、エンドセリン−2(ET−
2)及びエンドセリン−3(ET−3)が発見された
〔Proc.Natl.Acad.Sci.USA.,
86,2863(1989)〕。
【0003】エンドセリン(ET)は(1)虚血性心筋
梗塞、鬱血性心不全、不整脈、不安定狭心症及び高血圧
等を含む心疾患、(2)肺高血圧及び喘息等気道疾患、
(3)クモ膜下出血及び脳の血管攣縮等の神経疾患、
(4)妊娠中毒症、(5)急性及び慢性の腎不全等の腎
疾患、(6)アテローム性動脈硬化及び他の血管障害
(Buergers病、Takayasu奇形性動脈
炎、Raynaud症候群及び糖尿病合併症)等の血管
機能異常、(7)肺癌等の癌、胃腸障害を伴う胃粘膜障
害、(8)前立腺肥大症、(9)動脈硬化症、(10)
その他(エンドトキシンショック、敗血症)の原因物質
と考えられており、これらの病態モデルとしての急性の
虚血性腎疾患、シクロスポリン腎疾患及び胃癌に対して
抗ET抗体が効果を発揮すること等も報告されている
〔J.Med.Chem.,35,1493(199
2)、日本泌尿器学会(1993)、月刊薬事,35,
1111(1993)、J.Clin.Inves
t.,83,1762(1989)、Japanese
Society of Experimental
Gastric Ulcer,50(1991)、Ki
dney Int.,37,1487(1990)〕。
梗塞、鬱血性心不全、不整脈、不安定狭心症及び高血圧
等を含む心疾患、(2)肺高血圧及び喘息等気道疾患、
(3)クモ膜下出血及び脳の血管攣縮等の神経疾患、
(4)妊娠中毒症、(5)急性及び慢性の腎不全等の腎
疾患、(6)アテローム性動脈硬化及び他の血管障害
(Buergers病、Takayasu奇形性動脈
炎、Raynaud症候群及び糖尿病合併症)等の血管
機能異常、(7)肺癌等の癌、胃腸障害を伴う胃粘膜障
害、(8)前立腺肥大症、(9)動脈硬化症、(10)
その他(エンドトキシンショック、敗血症)の原因物質
と考えられており、これらの病態モデルとしての急性の
虚血性腎疾患、シクロスポリン腎疾患及び胃癌に対して
抗ET抗体が効果を発揮すること等も報告されている
〔J.Med.Chem.,35,1493(199
2)、日本泌尿器学会(1993)、月刊薬事,35,
1111(1993)、J.Clin.Inves
t.,83,1762(1989)、Japanese
Society of Experimental
Gastric Ulcer,50(1991)、Ki
dney Int.,37,1487(1990)〕。
【0004】このようなエンドセリンの種々の作用は、
エンドセリンが体内の種々の臓器に存在するレセプター
に結合する事によって惹起されること〔Am.J.Ph
ysiol.,256,R856(1989)〕、更に
エンドセリンによる血管収縮は少なくとも2種類のレセ
プターによって引き起こされること〔J.Cardio
vasc.Pharmacol.,17(Supp1.
7),S119(1989)〕が明らかにされてきた。
これらのレセプターの一方は、ET−1とET−2に選
択的なレセプター(ETAR)であり、他方はET−
1、ET−2及びET−3の全てに結合するレセプター
(ETBR)である。これらの二つのレセプターは多く
の臓器に分布しており、ETARは主に血管系に存在す
るのに対し、ETBRは例えば、脳、腎臓、肺、心臓及
び血管系等、種々の臓器に広く存在している〔Natu
re,348,730(1990)、Nature,3
48,732(1990)〕。
エンドセリンが体内の種々の臓器に存在するレセプター
に結合する事によって惹起されること〔Am.J.Ph
ysiol.,256,R856(1989)〕、更に
エンドセリンによる血管収縮は少なくとも2種類のレセ
プターによって引き起こされること〔J.Cardio
vasc.Pharmacol.,17(Supp1.
7),S119(1989)〕が明らかにされてきた。
これらのレセプターの一方は、ET−1とET−2に選
択的なレセプター(ETAR)であり、他方はET−
1、ET−2及びET−3の全てに結合するレセプター
(ETBR)である。これらの二つのレセプターは多く
の臓器に分布しており、ETARは主に血管系に存在す
るのに対し、ETBRは例えば、脳、腎臓、肺、心臓及
び血管系等、種々の臓器に広く存在している〔Natu
re,348,730(1990)、Nature,3
48,732(1990)〕。
【0005】エンドセリン拮抗作用を持つ天然物として
は、特開平3−47163号公報、特開平3−9469
2号公報、特開平4−134048号公報等に記載の化
合物が知られている。
は、特開平3−47163号公報、特開平3−9469
2号公報、特開平4−134048号公報等に記載の化
合物が知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の化合物はETARだけにのみ拮抗作用を有し、ETBR
に対しては拮抗作用を有していない。従って、ETAR
及びETBRに拮抗する薬物は、上記疾患治療の更に有
効な手段となりうるため、両レセプターに対するエンド
セリン拮抗物質の開発が望まれている。
の化合物はETARだけにのみ拮抗作用を有し、ETBR
に対しては拮抗作用を有していない。従って、ETAR
及びETBRに拮抗する薬物は、上記疾患治療の更に有
効な手段となりうるため、両レセプターに対するエンド
セリン拮抗物質の開発が望まれている。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは微
生物の発酵生産物に着目し、各種微生物をスクリーニン
グした結果、東京都大田区中馬込の土壌より分離採取さ
れた微生物の培養物中に上記拮抗作用を有する物質群を
見出し、それらを精製、単離して分析した結果、新規環
状ペプチド類であることを確認した。そして更なる研究
の結果、この工業的製造法を確立し、併せてその環状ペ
プチド類がETAR及びETBRの両者に拮抗し、医薬と
して有用であることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
生物の発酵生産物に着目し、各種微生物をスクリーニン
グした結果、東京都大田区中馬込の土壌より分離採取さ
れた微生物の培養物中に上記拮抗作用を有する物質群を
見出し、それらを精製、単離して分析した結果、新規環
状ペプチド類であることを確認した。そして更なる研究
の結果、この工業的製造法を確立し、併せてその環状ペ
プチド類がETAR及びETBRの両者に拮抗し、医薬と
して有用であることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0008】すなわち、本発明は一般式(1)
【0009】
【化2】
【0010】〔式中、R1 はイソプロピル、sec−ブ
チル又はイソブチル基を示す〕で表わされる環状ペプチ
ド類又はその塩を提供するものである。
チル又はイソブチル基を示す〕で表わされる環状ペプチ
ド類又はその塩を提供するものである。
【0011】また本発明はバチルス属に属する環状ペプ
チド類生産菌を培養し、その培養物より環状ペプチド類
を採取することを特徴とする上記一般式(1)で表わさ
れる環状ペプチド類又はその塩の製造法を提供するもの
である。更に本発明は、上記一般式(1)で表わされる
環状ペプチド類又はその塩を有効成分とするエンドセリ
ン拮抗剤を提供するものである。更にまた、本発明はバ
チルス属に属し、上記一般式(1)で表わされる環状ペ
プチド類の生産菌を提供するものである。
チド類生産菌を培養し、その培養物より環状ペプチド類
を採取することを特徴とする上記一般式(1)で表わさ
れる環状ペプチド類又はその塩の製造法を提供するもの
である。更に本発明は、上記一般式(1)で表わされる
環状ペプチド類又はその塩を有効成分とするエンドセリ
ン拮抗剤を提供するものである。更にまた、本発明はバ
チルス属に属し、上記一般式(1)で表わされる環状ペ
プチド類の生産菌を提供するものである。
【0012】本発明の環状ペプチド類は上記式(1)で
表わされる構造を有するものであるが、これに類似する
環状ペプチドとしては、Surfactin〔Agri
c.Biol.Chem.,33,1669(196
9)〕、Esperin〔Tetrahedron,2
5,1985(1969)〕、Acylpeptide
s〔J.Antibiotics,36,674(19
83)〕、Pumilacidin〔J.Antibi
otics,43,267(1990)〕、Surfa
ce−active agents〔Proc.In
t.Symp.,2nd Meeting Date
204(1990)〕等が知られているが、これらの化
合物がエンドセリン拮抗作用を示すという報告はない。
表わされる構造を有するものであるが、これに類似する
環状ペプチドとしては、Surfactin〔Agri
c.Biol.Chem.,33,1669(196
9)〕、Esperin〔Tetrahedron,2
5,1985(1969)〕、Acylpeptide
s〔J.Antibiotics,36,674(19
83)〕、Pumilacidin〔J.Antibi
otics,43,267(1990)〕、Surfa
ce−active agents〔Proc.In
t.Symp.,2nd Meeting Date
204(1990)〕等が知られているが、これらの化
合物がエンドセリン拮抗作用を示すという報告はない。
【0013】本発明の環状ペプチド類(1)は、例え
ば、本発明者らが東京都大田区中馬込で採取した土壌サ
ンプルから新たに分離した微生物BMJ685−m3株
によって生産される。以下に、本菌株の菌学的性状を示
す。
ば、本発明者らが東京都大田区中馬込で採取した土壌サ
ンプルから新たに分離した微生物BMJ685−m3株
によって生産される。以下に、本菌株の菌学的性状を示
す。
【0014】<形態> (1)細胞は桿菌、大きさは0.5×1.0−1.2ミ
クロンである。 (2)細胞の多形性は、特に認められない。 (3)周鞭毛を有し、運動性を示す。 (4)胞子を有する。その形は卵円形、大きさは0.5
×1.0−1.2ミクロン、位置は中立(centra
l)、菌体の膨隆は認められない。 (5)非抗酸性である。
クロンである。 (2)細胞の多形性は、特に認められない。 (3)周鞭毛を有し、運動性を示す。 (4)胞子を有する。その形は卵円形、大きさは0.5
×1.0−1.2ミクロン、位置は中立(centra
l)、菌体の膨隆は認められない。 (5)非抗酸性である。
【0015】<各種培地における生育状態>肉汁ゼラチ
ン穿刺培養以外は、すべて37℃で試験した。 (1)肉汁寒天平板培養 コロニーは、やや光沢のある不透明な円形で、辺縁は不
規則、色はうす茶(palebrown)を示す。培養
後2日目頃より、コロニーの表面はしわ状を呈する。拡
散性色素は認められない。 (2)肉汁液体培養 培養後1日で培地表面にうすい菌膜をつくり、2日目に
はそれが培地表面を覆う。培養後14日目においても、
培地の濁度にさほど変化は見られない。 (3)肉汁ゼラチン穿刺培養 20℃培養では、培地表面及び穿刺線に沿って菌の生育
が認められ、培養後3日目頃より液化が始まり、14日
目においても液化は完了せず、その作用は中程度であ
る。30℃培養では特に培地表面に良好な菌の生育が見
られ、培養後1日で菌膜を形成する。液化は培養後2日
目頃より始まり、4日目頃には完了した。その作用は強
いほうである。 (4)ミルク ミルク及びBCPミルクのいずれの培地においても、培
養後2日目頃より培地表面にうすい菌膜を形成する。培
養後3日目頃より凝固が観察されると同時にペプトン化
が始まり、14日後にはほぼ完了した。反応は弱酸性で
ある。
ン穿刺培養以外は、すべて37℃で試験した。 (1)肉汁寒天平板培養 コロニーは、やや光沢のある不透明な円形で、辺縁は不
規則、色はうす茶(palebrown)を示す。培養
後2日目頃より、コロニーの表面はしわ状を呈する。拡
散性色素は認められない。 (2)肉汁液体培養 培養後1日で培地表面にうすい菌膜をつくり、2日目に
はそれが培地表面を覆う。培養後14日目においても、
培地の濁度にさほど変化は見られない。 (3)肉汁ゼラチン穿刺培養 20℃培養では、培地表面及び穿刺線に沿って菌の生育
が認められ、培養後3日目頃より液化が始まり、14日
目においても液化は完了せず、その作用は中程度であ
る。30℃培養では特に培地表面に良好な菌の生育が見
られ、培養後1日で菌膜を形成する。液化は培養後2日
目頃より始まり、4日目頃には完了した。その作用は強
いほうである。 (4)ミルク ミルク及びBCPミルクのいずれの培地においても、培
養後2日目頃より培地表面にうすい菌膜を形成する。培
養後3日目頃より凝固が観察されると同時にペプトン化
が始まり、14日後にはほぼ完了した。反応は弱酸性で
ある。
【0016】<生理的性質>特に記さない限り、培養温
度はすべて37℃である。 (1)グラム染色性:陽性 (2)硝酸塩の還元:陽性 (3)脱窒反応〔駒形らの方法:長谷川武治編著;微生
物の分類と同定,223頁,東京大学出版会,1975
年〕:陰性 (4)MRテスト:陰性 (5)V−Pテスト:陽性 (6)インドールの生成:陰性 (7)硫化水素の生成:陰性 (8)デンプンの加水分解:陽性 (9)クエン酸の利用:Koserの培地,Chris
tensenの培地ともに陽性 (10)色素の生成:キングA培地、キングB培地、いず
れも溶解性色素は認められない。 (11)無機窒素源の利用:硝酸ナトリウム、硫酸アンモ
ニウムいずれも陽性 (12)ウレアーゼ(尿素培地,栄研化学):陽性 (13)オキシダーゼ:陽性 (14)カタラーゼ:陽性 (15)生育の範囲:pH5.0−9.0の範囲で生育を認
め、最適pHは6.0−8.0である。又、20℃−50
℃の範囲で生育を認め、最適温度は30℃−37℃であ
る。 (16)酸素に対する態度:好気性 (17)O−Fテスト(Hugh Leifson法によ
る):発酵型 (18)糖類からの酸及びガスの生成(糖加ペプトン水培
地)
度はすべて37℃である。 (1)グラム染色性:陽性 (2)硝酸塩の還元:陽性 (3)脱窒反応〔駒形らの方法:長谷川武治編著;微生
物の分類と同定,223頁,東京大学出版会,1975
年〕:陰性 (4)MRテスト:陰性 (5)V−Pテスト:陽性 (6)インドールの生成:陰性 (7)硫化水素の生成:陰性 (8)デンプンの加水分解:陽性 (9)クエン酸の利用:Koserの培地,Chris
tensenの培地ともに陽性 (10)色素の生成:キングA培地、キングB培地、いず
れも溶解性色素は認められない。 (11)無機窒素源の利用:硝酸ナトリウム、硫酸アンモ
ニウムいずれも陽性 (12)ウレアーゼ(尿素培地,栄研化学):陽性 (13)オキシダーゼ:陽性 (14)カタラーゼ:陽性 (15)生育の範囲:pH5.0−9.0の範囲で生育を認
め、最適pHは6.0−8.0である。又、20℃−50
℃の範囲で生育を認め、最適温度は30℃−37℃であ
る。 (16)酸素に対する態度:好気性 (17)O−Fテスト(Hugh Leifson法によ
る):発酵型 (18)糖類からの酸及びガスの生成(糖加ペプトン水培
地)
【0017】
【表1】
【0018】(19)カゼインの加水分解:陽性 (20)リゾチーム感受性(0.001%リゾチームを含
む肉汁液体培地):抵抗性
む肉汁液体培地):抵抗性
【0019】以上の性状を要約すると、BMJ685−
m3株は、グラム陽性で好気性の有芽胞桿菌である。ま
た、周鞭毛を有し、運動性を示す。芽胞は卵円形で中立
(central)、菌体の膨隆は認められず、非抗酸
性である。寒天培地での生育は不透明で、辺縁は不規
則、コロニーの表面はしわ状を呈する。ゼラチンを液化
し、ミルクを凝固、ペプトン化する。硝酸塩を還元し、
脱窒反応は陰性、MRテスト陰性、V−Pテスト陽性で
ある。インドールは検出されず、硫化水素を生成しな
い。デンプンを分解し、クエン酸を利用する。ウレアー
ゼ反応、オキシダーゼ反応及びカタラーゼ反応いずれも
陽性である。pH5.0−9.0の範囲で生育し、最適pH
は6.0−8.0である。また、20℃−50℃の範囲
で生育を認め、最適温度は30℃−37℃である。グル
コースを発酵的に分解し、酸を生成するが、ガスは生成
しない。尚、前記に示した通り、その他の糖類からも酸
を生成するが、ガスは生成しない。リゾチームは抵抗性
であり、カゼインを分解する。
m3株は、グラム陽性で好気性の有芽胞桿菌である。ま
た、周鞭毛を有し、運動性を示す。芽胞は卵円形で中立
(central)、菌体の膨隆は認められず、非抗酸
性である。寒天培地での生育は不透明で、辺縁は不規
則、コロニーの表面はしわ状を呈する。ゼラチンを液化
し、ミルクを凝固、ペプトン化する。硝酸塩を還元し、
脱窒反応は陰性、MRテスト陰性、V−Pテスト陽性で
ある。インドールは検出されず、硫化水素を生成しな
い。デンプンを分解し、クエン酸を利用する。ウレアー
ゼ反応、オキシダーゼ反応及びカタラーゼ反応いずれも
陽性である。pH5.0−9.0の範囲で生育し、最適pH
は6.0−8.0である。また、20℃−50℃の範囲
で生育を認め、最適温度は30℃−37℃である。グル
コースを発酵的に分解し、酸を生成するが、ガスは生成
しない。尚、前記に示した通り、その他の糖類からも酸
を生成するが、ガスは生成しない。リゾチームは抵抗性
であり、カゼインを分解する。
【0020】以上の性状をもとに、BMJ685−m3
株をBergey’s Manual of Syst
ematic Bacteriology Volum
e2(1986)で検索すると、バチルス(Bacil
lus)属に属すると考えられる。更に、種を検索する
と、細胞の形態、硝酸塩の還元、V−Pテスト、糖類か
らの酸生成、カゼイン、ゼラチン、スターチの加水分
解、クエン酸の利用性等の結果から、バチルス・ズブチ
リス(Bacillus subtilis)及びバチ
ルス・リケニホルミス(Bacillus liche
niformis)が近縁の種として挙げられる。BM
J685−m3株と上記2種の性状を文献上で比較する
と、次表のようになる。
株をBergey’s Manual of Syst
ematic Bacteriology Volum
e2(1986)で検索すると、バチルス(Bacil
lus)属に属すると考えられる。更に、種を検索する
と、細胞の形態、硝酸塩の還元、V−Pテスト、糖類か
らの酸生成、カゼイン、ゼラチン、スターチの加水分
解、クエン酸の利用性等の結果から、バチルス・ズブチ
リス(Bacillus subtilis)及びバチ
ルス・リケニホルミス(Bacillus liche
niformis)が近縁の種として挙げられる。BM
J685−m3株と上記2種の性状を文献上で比較する
と、次表のようになる。
【0021】
【表2】
【0022】表2から明らかなように、BMJ685−
m3株は、嫌気性下での生育、グルコースからのガスの
生成、プロピオン酸の利用性等の性状から、バチルス・
リケニホルミスと区別され、一方バチルス・ズブチリス
と極めて類似した性状を示した。これらの結果に基づい
て、BMJ685−m3株はバチルス・ズブチリスの一
菌株と同定し、通産省工業技術院生命工学工業技術研究
所に寄託した(受託番号:FERM P−13978,
受託日:平成5年11月22日)。
m3株は、嫌気性下での生育、グルコースからのガスの
生成、プロピオン酸の利用性等の性状から、バチルス・
リケニホルミスと区別され、一方バチルス・ズブチリス
と極めて類似した性状を示した。これらの結果に基づい
て、BMJ685−m3株はバチルス・ズブチリスの一
菌株と同定し、通産省工業技術院生命工学工業技術研究
所に寄託した(受託番号:FERM P−13978,
受託日:平成5年11月22日)。
【0023】本発明環状ペプチド類の生産菌は、バチル
ス属に属し、環状ペプチド類(1)を生産する能力を有
するものであれば、上記菌株に限定されるものではな
い。例えば、上記菌株からX線照射、紫外線照射、N−
メチル−N′−ニトロ−N−ニトロソグアニジン、2−
アミノプリン等の変異処理により取得できる人工変異株
並びに自然変異株が含まれる。
ス属に属し、環状ペプチド類(1)を生産する能力を有
するものであれば、上記菌株に限定されるものではな
い。例えば、上記菌株からX線照射、紫外線照射、N−
メチル−N′−ニトロ−N−ニトロソグアニジン、2−
アミノプリン等の変異処理により取得できる人工変異株
並びに自然変異株が含まれる。
【0024】本発明の環状ペプチド類は、バチルス属に
属する該ペプチド類生産菌(例えばBacillus
subtilis BMJ685−m3)を資化しうる
炭素源及び窒素源を含む栄養培地中に接種し、好気条件
下で培養することにより(例えば振盪培養、通気攪拌培
養等)、生産せしめることができる。
属する該ペプチド類生産菌(例えばBacillus
subtilis BMJ685−m3)を資化しうる
炭素源及び窒素源を含む栄養培地中に接種し、好気条件
下で培養することにより(例えば振盪培養、通気攪拌培
養等)、生産せしめることができる。
【0025】炭素源としては、グルコース、シュークロ
ース、澱粉、変性澱粉、フラクトース、グリセリンその
他の炭水化物を使用するのが好ましい。窒素源として
は、オートミール、酵母エキス、ペプトン、グルテンミ
ール、綿実粉、綿実油粕、大豆粉、コーンスティープリ
カー、乾燥酵母、小麦胚芽、落花生粉、チキン骨肉ミー
ル等を使用するのが好ましいが、アンモニウム塩(例え
ば硝酸アンモニウム、硫酸アンモニウム、リン酸アンモ
ニウム等)、尿素、アミノ酸等の無機及び窒素化合物も
有利に使用することができる。これらの炭素源及び窒素
源は、併用するのが有利であるが、純粋なものを必ずし
も使用する必要はない。不純なものには、生長因子や微
量要素が含まれている場合などもあり、有利な場合があ
るからである。
ース、澱粉、変性澱粉、フラクトース、グリセリンその
他の炭水化物を使用するのが好ましい。窒素源として
は、オートミール、酵母エキス、ペプトン、グルテンミ
ール、綿実粉、綿実油粕、大豆粉、コーンスティープリ
カー、乾燥酵母、小麦胚芽、落花生粉、チキン骨肉ミー
ル等を使用するのが好ましいが、アンモニウム塩(例え
ば硝酸アンモニウム、硫酸アンモニウム、リン酸アンモ
ニウム等)、尿素、アミノ酸等の無機及び窒素化合物も
有利に使用することができる。これらの炭素源及び窒素
源は、併用するのが有利であるが、純粋なものを必ずし
も使用する必要はない。不純なものには、生長因子や微
量要素が含まれている場合などもあり、有利な場合があ
るからである。
【0026】また必要に応じて、例えば炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム、リン酸ナトリウム、リン酸カリウ
ム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、ヨウ化ナトリウ
ム、ヨウ化カリウム、マグネシウム塩、銅塩、コバルト
塩等の無機塩類を培地に添加してもよい。特に、培地が
強く発泡する場合には必要に応じて液体パラフィン、動
物油、植物油、鉱物油、シリコン等を添加してもよい。
ム、炭酸カリウム、リン酸ナトリウム、リン酸カリウ
ム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、ヨウ化ナトリウ
ム、ヨウ化カリウム、マグネシウム塩、銅塩、コバルト
塩等の無機塩類を培地に添加してもよい。特に、培地が
強く発泡する場合には必要に応じて液体パラフィン、動
物油、植物油、鉱物油、シリコン等を添加してもよい。
【0027】本発明環状ペプチド類を大量に工業生産す
るには、他の発酵生産物の場合と同様に、通気攪拌培養
するのが好ましい。少量生産の場合は、フラスコを用い
る振盪培養が好ましい。
るには、他の発酵生産物の場合と同様に、通気攪拌培養
するのが好ましい。少量生産の場合は、フラスコを用い
る振盪培養が好ましい。
【0028】また、培養を大きなタンクで行う場合、本
発明物質の生産工程において菌の生育遅延を防止するた
め、はじめに比較的少量の培地に生産菌を接種培養した
後、次に培養物を大きな生産タンクに移してそこで生産
培養するのが好ましい。この場合、前培養に使用する培
地及び生産培養に使用する培地の組成は、両者ともに同
一であってもよいし、必要であれば両者を変えてもよ
い。
発明物質の生産工程において菌の生育遅延を防止するた
め、はじめに比較的少量の培地に生産菌を接種培養した
後、次に培養物を大きな生産タンクに移してそこで生産
培養するのが好ましい。この場合、前培養に使用する培
地及び生産培養に使用する培地の組成は、両者ともに同
一であってもよいし、必要であれば両者を変えてもよ
い。
【0029】培養は通気攪拌条件で行うのが好ましく、
例えばプロペラやその他機械による攪拌、ファーメンタ
ーの回転又は振盪、ポンプ処理、空気の吹き込み等既知
の方法が適宜使用される。通気用の空気は滅菌したもの
を用いる。
例えばプロペラやその他機械による攪拌、ファーメンタ
ーの回転又は振盪、ポンプ処理、空気の吹き込み等既知
の方法が適宜使用される。通気用の空気は滅菌したもの
を用いる。
【0030】培養温度は、本発明物質生産菌が本発明物
質を生産する範囲内で適宜変更しうるが、通常は20℃
−50℃、好ましくは30℃−37℃で培養するのがよ
い。
質を生産する範囲内で適宜変更しうるが、通常は20℃
−50℃、好ましくは30℃−37℃で培養するのがよ
い。
【0031】発酵終了後、培養物から目的とする環状ペ
プチド類を回収する。すなわち、菌体を、直接水及び/
又は有機溶媒による抽出、あるいは、これを機械的に又
は超音波等既知の手段を用いて破壊し、水及び/又は有
機溶媒で抽出した後、常法に従って回収、精製する。培
養液の場合、直接、常法に従って回収、精製する。
プチド類を回収する。すなわち、菌体を、直接水及び/
又は有機溶媒による抽出、あるいは、これを機械的に又
は超音波等既知の手段を用いて破壊し、水及び/又は有
機溶媒で抽出した後、常法に従って回収、精製する。培
養液の場合、直接、常法に従って回収、精製する。
【0032】回収、精製方法としては、例えば、水、有
機溶媒(例えばメタノール、酢酸エチル、クロロホルム
等)、これらの混合溶媒による溶媒抽出;クロマトグラ
フィー;単一溶媒又は混合溶媒からの再結晶等の常法が
適宜単独あるいは組み合わせて使用できる。
機溶媒(例えばメタノール、酢酸エチル、クロロホルム
等)、これらの混合溶媒による溶媒抽出;クロマトグラ
フィー;単一溶媒又は混合溶媒からの再結晶等の常法が
適宜単独あるいは組み合わせて使用できる。
【0033】本発明の環状ペプチド類の単離、精製は、
例えば次のようにして行うことができる。先ず培養物を
遠心分離して得た菌体部分をメタノールで抽出する。得
た抽出液を濃縮した後、酸性条件下酢酸エチルで抽出
し、減圧下濃縮乾固したものをシリカゲルカラム(メル
ク社製、Art.9385)処理し、更に逆相系高速液
体クロマトグラフィー(Waters社製、μBond
asphere,19×150mm)で分画精製し、各々
再結晶することにより、目的の環状ペプチド類粉末を得
ることができる。
例えば次のようにして行うことができる。先ず培養物を
遠心分離して得た菌体部分をメタノールで抽出する。得
た抽出液を濃縮した後、酸性条件下酢酸エチルで抽出
し、減圧下濃縮乾固したものをシリカゲルカラム(メル
ク社製、Art.9385)処理し、更に逆相系高速液
体クロマトグラフィー(Waters社製、μBond
asphere,19×150mm)で分画精製し、各々
再結晶することにより、目的の環状ペプチド類粉末を得
ることができる。
【0034】かくして得られた本発明環状ペプチド類は
機器分析により前記一般式(1)の化学構造を有するこ
とが明らかとなった。またその塩としては、医学的に許
容される塩であれば特に制限されず、例えばナトリウ
ム、カリウム等のアルカリ金属塩、アンモニウム塩、有
機塩基による塩等が挙げられる。
機器分析により前記一般式(1)の化学構造を有するこ
とが明らかとなった。またその塩としては、医学的に許
容される塩であれば特に制限されず、例えばナトリウ
ム、カリウム等のアルカリ金属塩、アンモニウム塩、有
機塩基による塩等が挙げられる。
【0035】本発明の環状ペプチド類又はその塩は、E
TAR及びETBRの両者に対して優れた拮抗作用を有
し、エンドセリン拮抗剤として前記(1)〜(10)の
各種疾患の治療剤として、特に血管拡張剤、抗高血圧
剤、抗心筋梗塞剤、抗狭心症剤、抗喘息剤、抗急性腎不
全剤及び抗脳血管攣縮剤として有用である。
TAR及びETBRの両者に対して優れた拮抗作用を有
し、エンドセリン拮抗剤として前記(1)〜(10)の
各種疾患の治療剤として、特に血管拡張剤、抗高血圧
剤、抗心筋梗塞剤、抗狭心症剤、抗喘息剤、抗急性腎不
全剤及び抗脳血管攣縮剤として有用である。
【0036】本発明環状ペプチド類又はその塩は、その
まま直接医薬として使用することもできるが、医薬とし
て許容される担体を加えて医薬組成物として使用するこ
ともできる。
まま直接医薬として使用することもできるが、医薬とし
て許容される担体を加えて医薬組成物として使用するこ
ともできる。
【0037】かかる医薬組成物は、環状ペプチド類
(1)及び/又はそれらの塩を有効成分とし、これらに
常用される無機又は有機の担体を加えて、固体、半固体
又は液体の形で、経口投与剤のほか、外用剤等の非経口
投与剤に製剤化する。
(1)及び/又はそれらの塩を有効成分とし、これらに
常用される無機又は有機の担体を加えて、固体、半固体
又は液体の形で、経口投与剤のほか、外用剤等の非経口
投与剤に製剤化する。
【0038】経口投与のための製剤としては、錠剤、丸
剤、顆粒剤、軟・硬カプセル剤、散剤、細粒剤、粉剤、
乳濁剤、シロップ剤、ペレット剤、エリキシル等が挙げ
られる。非経口投与のための製剤としては、注射剤、点
滴剤、輸液、軟膏、ローション、トニック、スプレー、
懸濁剤、油剤、乳剤、坐剤等が挙げられる。本発明の有
効成分を製剤化するには、常法に従えばよく、界面活性
剤、賦形剤、着色料、着香料、保存料、安定剤、緩衝
剤、懸濁剤、等張剤その他を適宜使用することができ
る。
剤、顆粒剤、軟・硬カプセル剤、散剤、細粒剤、粉剤、
乳濁剤、シロップ剤、ペレット剤、エリキシル等が挙げ
られる。非経口投与のための製剤としては、注射剤、点
滴剤、輸液、軟膏、ローション、トニック、スプレー、
懸濁剤、油剤、乳剤、坐剤等が挙げられる。本発明の有
効成分を製剤化するには、常法に従えばよく、界面活性
剤、賦形剤、着色料、着香料、保存料、安定剤、緩衝
剤、懸濁剤、等張剤その他を適宜使用することができ
る。
【0039】本発明にかかる医薬の投与量は、その種
類、治療ないし予防対象疾病の種類、投与方法、患者の
年令、患者の症状、処理時間等によって相違するが、静
脈投与の場合は成人ひとり当たり1日に有効成分(本発
明物質)を0.1−100mg/kg/日、好ましくは0.
5−50mg/kg/日投与し、筋肉投与の場合は同じく
0.1−100mg/kg/日、好ましくは0.5−50mg
/kg/日投与し、経口投与の場合も同じく0.1−40
0mg/kg/日、好ましくは0.5−200mg/kg/日の
範囲内で投与する。
類、治療ないし予防対象疾病の種類、投与方法、患者の
年令、患者の症状、処理時間等によって相違するが、静
脈投与の場合は成人ひとり当たり1日に有効成分(本発
明物質)を0.1−100mg/kg/日、好ましくは0.
5−50mg/kg/日投与し、筋肉投与の場合は同じく
0.1−100mg/kg/日、好ましくは0.5−50mg
/kg/日投与し、経口投与の場合も同じく0.1−40
0mg/kg/日、好ましくは0.5−200mg/kg/日の
範囲内で投与する。
【0040】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説
明する。しかしながら、本発明は実施例に限定されるも
のではない。
明する。しかしながら、本発明は実施例に限定されるも
のではない。
【0041】実施例1 バチルス・ズブチリスBMJ685−m3菌株をマンニ
トール2%、酵母エキス0.25%、硫酸アンモニウム
0.5%、塩化カリウム0.4%、リン酸一カリウム
0.02%及び炭酸カルシウム0.4%からなる培地
(pH7.4)110mlを含む500ml容の三角フラスコ
2本に接種し、27℃で24時間、回転振盪機で培養し
た。この培養液を2mlずつ、上記の培地を110ml含む
500ml容の三角フラスコ100本に接種し27℃で4
8時間、回転振盪機で培養した。
トール2%、酵母エキス0.25%、硫酸アンモニウム
0.5%、塩化カリウム0.4%、リン酸一カリウム
0.02%及び炭酸カルシウム0.4%からなる培地
(pH7.4)110mlを含む500ml容の三角フラスコ
2本に接種し、27℃で24時間、回転振盪機で培養し
た。この培養液を2mlずつ、上記の培地を110ml含む
500ml容の三角フラスコ100本に接種し27℃で4
8時間、回転振盪機で培養した。
【0042】実施例2 実施例1で得られた培養液11lを遠心分離機(400
0rpm )に10分間かけ菌体を採取した後、メタノール
300mlを加え、30分間攪拌し濾過した。この抽出操
作を3回繰り返し、濾液1200mlを合わせこれを50
mlまで減圧濃縮した。これに0.2N塩酸50mlを加え
pH2とした後、酢酸エチル100mlで3回抽出し、この
抽出液を減圧濃縮して粗製物1.1gを得た。これをシ
リカゲルカラム(50gメルク社製、Art.938
5)に吸着後、クロロホルム−メタノール(10:1)
で溶出して粗活性物質550mgを得た。更にこのものを
30回に分けて、逆相系高速液体クロマトグラフィー
(Waters社製、μBondasphere,19
×150mm)にかけ、0.1%トリフルオロ酢酸を含む
90%アセトニトリルで溶出(流速:5ml/分、保持時
間:16分、21分)し、それぞれ活性画分を30mlま
で濃縮後クロロホルム50mlで抽出し、減圧濃縮すると
無色粉末が得られた。このものを酢酸エチル−n−ヘキ
サン系で再結晶することによりBK−101Aが40mg
及びBK−101B,Cの混合物が120mg得られた。
これらの物理化学的性状は以下の通りであった。
0rpm )に10分間かけ菌体を採取した後、メタノール
300mlを加え、30分間攪拌し濾過した。この抽出操
作を3回繰り返し、濾液1200mlを合わせこれを50
mlまで減圧濃縮した。これに0.2N塩酸50mlを加え
pH2とした後、酢酸エチル100mlで3回抽出し、この
抽出液を減圧濃縮して粗製物1.1gを得た。これをシ
リカゲルカラム(50gメルク社製、Art.938
5)に吸着後、クロロホルム−メタノール(10:1)
で溶出して粗活性物質550mgを得た。更にこのものを
30回に分けて、逆相系高速液体クロマトグラフィー
(Waters社製、μBondasphere,19
×150mm)にかけ、0.1%トリフルオロ酢酸を含む
90%アセトニトリルで溶出(流速:5ml/分、保持時
間:16分、21分)し、それぞれ活性画分を30mlま
で濃縮後クロロホルム50mlで抽出し、減圧濃縮すると
無色粉末が得られた。このものを酢酸エチル−n−ヘキ
サン系で再結晶することによりBK−101Aが40mg
及びBK−101B,Cの混合物が120mg得られた。
これらの物理化学的性状は以下の通りであった。
【0043】<BK−101Aの物理化学的性状> (1)融点 mp:236−238℃ (2)比旋光度 〔α〕D:−14.4°(C 1.0,メタノール) (3)元素分析 C52H92N8O12・H2O 理論値(%):C,60.05;H,8.87;N,1
0.97 実測値(%):C,60.09;H,9.12;N,1
0.78 (4)FAB−MSスペクトル m/z:1021(MH+)、1043(〔M+N
a〕+) (5)赤外線吸収スペクトル(KBr) νmax:3330,2930,1730,1650,1
520,1470,1390,1290,1200cm-1 (6)紫外線吸収スペクトル(メタノール) λmax:202nm (7)1H−NMRスペクトル(d6−DMSO) チャートを図1に示す。 (8)13C−NMRスペクトル(d6−DMSO) チャートを図2に示す。 (9)薄層クロマトグラフィー Rf値 0.30(クロロホルム/メタノール=5/
1) メルク社製キーゼルゲル60F254を使用 (10)溶剤に対する溶解性 易溶:メタノール、酢酸エチル、クロロホルム 難溶:エーテル 不溶:水、ヘキサン (11)酸性、中性、塩基性の区別 酸性物質 (12)呈色反応 陽性:Chlorine−Tolidine反応〔J.
Chromatogr.,12,541(1963)〕 陰性:ニンヒドリン反応 (13)物質の色及び状態 白色粉末 (14)アミノ酸分析 Asp(1),Glu(1),Val(1),Ile
(1),Leu(3)(6N HCl,110℃,24
時間加水分解)
0.97 実測値(%):C,60.09;H,9.12;N,1
0.78 (4)FAB−MSスペクトル m/z:1021(MH+)、1043(〔M+N
a〕+) (5)赤外線吸収スペクトル(KBr) νmax:3330,2930,1730,1650,1
520,1470,1390,1290,1200cm-1 (6)紫外線吸収スペクトル(メタノール) λmax:202nm (7)1H−NMRスペクトル(d6−DMSO) チャートを図1に示す。 (8)13C−NMRスペクトル(d6−DMSO) チャートを図2に示す。 (9)薄層クロマトグラフィー Rf値 0.30(クロロホルム/メタノール=5/
1) メルク社製キーゼルゲル60F254を使用 (10)溶剤に対する溶解性 易溶:メタノール、酢酸エチル、クロロホルム 難溶:エーテル 不溶:水、ヘキサン (11)酸性、中性、塩基性の区別 酸性物質 (12)呈色反応 陽性:Chlorine−Tolidine反応〔J.
Chromatogr.,12,541(1963)〕 陰性:ニンヒドリン反応 (13)物質の色及び状態 白色粉末 (14)アミノ酸分析 Asp(1),Glu(1),Val(1),Ile
(1),Leu(3)(6N HCl,110℃,24
時間加水分解)
【0044】<BK−101B及びC混合物(4:1)
の物理化学的性状> (1)比旋光度 〔α〕D:−12.0°(C 1.0,メタノール) (2)元素分析 C53H94N8O12・H2O 理論値(%):C,60.46;H,9.13;N,1
0.53 実測値(%):C,60.43;H,9.19;N,1
0.64 (3)FAB−MSスペクトル m/z:1035(MH+)、1057(〔M+N
a〕+) (4)赤外線吸収スペクトル(KBr) νmax:3330,2930,1730,1650,1
520,1470,1390,1290,1200cm-1 (5)紫外線吸収スペクトル(メタノール) λmax:202nm (6)1H−NMRスペクトル(d6−DMSO) チャートを図3に示す。 (7)13C−NMRスペクトル(d6−DMSO) チャートを図4に示す。 (8)薄層クロマトグラフィー Rf値 0.30(クロロホルム/メタノール=5/
1) メルク社製キーゼルゲル60F254を使用 (9)溶剤に対する溶解性 易溶:メタノール、酢酸エチル、クロロホルム 難溶:エーテル 不溶:水、ヘキサン (10) 酸性、中性、塩基性の区別 酸性物質 (11)呈色反応 陽性:Chlorine−Tolidine反応 陰性:ニンヒドリン反応 (12)物質の色及び状態 白色粉末 (13)アミノ酸分析 Asp(1),Glu(1),Val(1),Ile
(1),Leu(3)(6N HCl,110℃,24
時間加水分解)
の物理化学的性状> (1)比旋光度 〔α〕D:−12.0°(C 1.0,メタノール) (2)元素分析 C53H94N8O12・H2O 理論値(%):C,60.46;H,9.13;N,1
0.53 実測値(%):C,60.43;H,9.19;N,1
0.64 (3)FAB−MSスペクトル m/z:1035(MH+)、1057(〔M+N
a〕+) (4)赤外線吸収スペクトル(KBr) νmax:3330,2930,1730,1650,1
520,1470,1390,1290,1200cm-1 (5)紫外線吸収スペクトル(メタノール) λmax:202nm (6)1H−NMRスペクトル(d6−DMSO) チャートを図3に示す。 (7)13C−NMRスペクトル(d6−DMSO) チャートを図4に示す。 (8)薄層クロマトグラフィー Rf値 0.30(クロロホルム/メタノール=5/
1) メルク社製キーゼルゲル60F254を使用 (9)溶剤に対する溶解性 易溶:メタノール、酢酸エチル、クロロホルム 難溶:エーテル 不溶:水、ヘキサン (10) 酸性、中性、塩基性の区別 酸性物質 (11)呈色反応 陽性:Chlorine−Tolidine反応 陰性:ニンヒドリン反応 (12)物質の色及び状態 白色粉末 (13)アミノ酸分析 Asp(1),Glu(1),Val(1),Ile
(1),Leu(3)(6N HCl,110℃,24
時間加水分解)
【0045】実施例3 BK−101Aの構造決定 (1)脂肪酸部分の構造決定 BK−101A 15mgを濃塩酸−メタノール(3:
7)に溶かし、封管中、90℃で16時間加熱した後、
溶媒を減圧濃縮し、酢酸エチルで抽出した。抽出物を薄
層クロマトグラフィーで分離精製し、1.2mgの脂肪酸
メチルエステルを得た。13C−NMRにおいて15個の
シグナル(1級炭素3個、2級炭素9個、3級炭素2
個、4級炭素1個)が観測されたこと、1H−NMRに
おいて、0.86ppm にダブレットピーク(6水素)が
観測されたこと、マススペクトルにおいて、β−ヒドロ
キシ脂肪酸メチルエステルに特徴的なベースピーク(m
/z:103)が観測されたことから、脂肪酸部分は3
−ヒドロキシ−12−メチルトリデカン酸と決定した。 (2)ペプチド部分の決定 アミノ酸分析から、構成アミノ酸として2種の酸性アミ
ノ酸(グルタミン酸及びアスパラギン酸)が確認された
が、ジアゾメタンによるメチル化においてモノメチル体
が得られること並びに元素分析の結果よりいずれかがア
ミド(グルタミンあるいはアスパラギン)となっている
と推定され、このモノメチル体をリチウムボロヒドリド
還元した後、アミノ酸分析を行った結果、アスパラギン
酸が消失したのに対し、グルタミン酸が検出されたこと
から構成アミノ酸としてグルタミンの存在が明らかにな
った。アミノ酸シーケンスは、BK−101Aのメチル
エステル体を用いROESY(rotatingfra
me overhauser enhancement
spectroscopy)スペクトルの解析により
行った。すなわち、イソロイシンのアミドプロトンとロ
イシンのαプロトン、ロイシンのアミドプロトンとアス
パラギン酸のαプロトン、アスパラギン酸のアミドプロ
トンとバリンのαプロトン、バリンのアミドプロトンと
ロイシンのαプロトン、ロイシンのアミドプロトンとロ
イシンのαプロトン、ロイシンのアミドプロトンとグル
タミンのαプロトン、グルタミンのアミドプロトンと脂
肪酸の2位のメチレンプロトンとの間にそれぞれNOE
が観測されたことから、アミノ酸シーケンスは、脂肪酸
−Gln−Leu−Leu−Val−Asp−Leu−
Ileであると決定した。その結果、BK−101Aの
構造は下記のように決定された。
7)に溶かし、封管中、90℃で16時間加熱した後、
溶媒を減圧濃縮し、酢酸エチルで抽出した。抽出物を薄
層クロマトグラフィーで分離精製し、1.2mgの脂肪酸
メチルエステルを得た。13C−NMRにおいて15個の
シグナル(1級炭素3個、2級炭素9個、3級炭素2
個、4級炭素1個)が観測されたこと、1H−NMRに
おいて、0.86ppm にダブレットピーク(6水素)が
観測されたこと、マススペクトルにおいて、β−ヒドロ
キシ脂肪酸メチルエステルに特徴的なベースピーク(m
/z:103)が観測されたことから、脂肪酸部分は3
−ヒドロキシ−12−メチルトリデカン酸と決定した。 (2)ペプチド部分の決定 アミノ酸分析から、構成アミノ酸として2種の酸性アミ
ノ酸(グルタミン酸及びアスパラギン酸)が確認された
が、ジアゾメタンによるメチル化においてモノメチル体
が得られること並びに元素分析の結果よりいずれかがア
ミド(グルタミンあるいはアスパラギン)となっている
と推定され、このモノメチル体をリチウムボロヒドリド
還元した後、アミノ酸分析を行った結果、アスパラギン
酸が消失したのに対し、グルタミン酸が検出されたこと
から構成アミノ酸としてグルタミンの存在が明らかにな
った。アミノ酸シーケンスは、BK−101Aのメチル
エステル体を用いROESY(rotatingfra
me overhauser enhancement
spectroscopy)スペクトルの解析により
行った。すなわち、イソロイシンのアミドプロトンとロ
イシンのαプロトン、ロイシンのアミドプロトンとアス
パラギン酸のαプロトン、アスパラギン酸のアミドプロ
トンとバリンのαプロトン、バリンのアミドプロトンと
ロイシンのαプロトン、ロイシンのアミドプロトンとロ
イシンのαプロトン、ロイシンのアミドプロトンとグル
タミンのαプロトン、グルタミンのアミドプロトンと脂
肪酸の2位のメチレンプロトンとの間にそれぞれNOE
が観測されたことから、アミノ酸シーケンスは、脂肪酸
−Gln−Leu−Leu−Val−Asp−Leu−
Ileであると決定した。その結果、BK−101Aの
構造は下記のように決定された。
【0046】
【化3】
【0047】実施例4 BK−101B,Cの構造決定 (1)脂肪酸部分の構造決定 BK−101B,C 40mgを濃塩酸−メタノール
(3:7)に溶かし、封管中、90℃で16時間加熱し
た後、溶媒を減圧濃縮し、酢酸エチルで抽出した。抽出
物を薄層クロマトグラフィーで分離精製し、4.5mgの
脂肪酸メチルエステルを得た。実施例3との1H−NM
Rの比較において0.84ppm のトリプレットピーク
(3水素)及び0.85ppm のダブレットピーク(3水
素)を除いて一致すること、13C−NMRにおいて1
1.4ppm 及び19.2ppm に1級炭素が観測されるこ
と、マススペクトルにおいてm/z254に脱水ピーク
が観測されたことから、1成分の脂肪酸部分は3−ヒド
ロキシ−12−メチルテトラデカン酸と決定した。更に
13C−NMRより22.7ppm に1級炭素シグナル及び
28.0ppm に2級炭素シグナルが観測されることか
ら、もう1成分の脂肪酸部分は3−ヒドロキシ−13−
メチルテトラデカン酸であると決定し、その混合比はシ
グナルの積分強度から4:1であった。 (2)ペプチド部分の決定 実施例3と同様に行い、BK−101B,Cのアミノ酸
シーケンスは、どちらも脂肪酸−Gln−Leu−Le
u−Val−Asp−Leu−Ileであると決定し
た。その結果、BK−101B及びBK−101Cの構
造は下記のように決定された。
(3:7)に溶かし、封管中、90℃で16時間加熱し
た後、溶媒を減圧濃縮し、酢酸エチルで抽出した。抽出
物を薄層クロマトグラフィーで分離精製し、4.5mgの
脂肪酸メチルエステルを得た。実施例3との1H−NM
Rの比較において0.84ppm のトリプレットピーク
(3水素)及び0.85ppm のダブレットピーク(3水
素)を除いて一致すること、13C−NMRにおいて1
1.4ppm 及び19.2ppm に1級炭素が観測されるこ
と、マススペクトルにおいてm/z254に脱水ピーク
が観測されたことから、1成分の脂肪酸部分は3−ヒド
ロキシ−12−メチルテトラデカン酸と決定した。更に
13C−NMRより22.7ppm に1級炭素シグナル及び
28.0ppm に2級炭素シグナルが観測されることか
ら、もう1成分の脂肪酸部分は3−ヒドロキシ−13−
メチルテトラデカン酸であると決定し、その混合比はシ
グナルの積分強度から4:1であった。 (2)ペプチド部分の決定 実施例3と同様に行い、BK−101B,Cのアミノ酸
シーケンスは、どちらも脂肪酸−Gln−Leu−Le
u−Val−Asp−Leu−Ileであると決定し
た。その結果、BK−101B及びBK−101Cの構
造は下記のように決定された。
【0048】
【化4】
【0049】実施例5 エンドセリン結合阻害試験 (1)ETA受容体の調製と環状ペプチド類によるエン
ドセリン結合阻害 ブタ胸部大動脈を摘出して細かく裁断後、2倍量の0.
25Mシュークロース、3mMのエチレンジアミンテトラ
アセティックアシド(EDTA)、5μg /mlアプロチ
ニン、10μg /mlペプスタチンA、10μg /mlロイ
ペプチン及び0.1mMパラアミジノフェニルメタンスル
ホニルフルオライド(p−APMSF)を含むトリス−
塩酸緩衝液(pH7.4 )を加えてホモジネートした。10
00×gで20分間遠心後、更に上清は100000×
gで30分間遠心した。その沈殿は最終蛋白濃度5mg/
mlとなるように5μg /mlアプロチニン、10μg /ml
ペプスタチンA、10μg /mlロイペプチン及び0.1
mM p−APMSFを含む50mMトリス−塩酸緩衝液A
(pH7.4)を調製し(ETAR)、−80℃に保存し
た。7.5μl の膜画分は5.5×10-11M 125I−
ET−1及び種々の濃度の環状ペプチド類と共に全量2
00μl の0.5%ウシ血清アルブミン(BSA)を含
む50mMトリス−塩酸緩衝液(pH7.4)の中、25℃
で90分間インキュベートし、HA濾紙(ポアーサイズ
0.45μm :ミリポアー)で濾過し、冷却した緩衝液
Aで3回洗浄した後、その放射能をガンマ−カウンター
(アロカオートウエルガンマ−システム ARC−25
1)でカウントした。その結果、BK−101A、BK
−101B,C(4:1)混合物がETARに対するエ
ンドセリン−1の結合を50%抑制する濃度(IC50)
はそれぞれ7.5μM,6.7μM であった。 (2)ETB受容体の調製と環状ペプチド類によるエン
ドセリン結合阻害 ラット脳より上記ブタ胸部大動脈の場合と同様の操作に
より、受容体の調製と結合阻害実験を行った。その結
果、BK−101A、BK−101B,C(4:1)混
合物がETBRへのエンドセリン−1の結合を50%抑
制する濃度(IC5 0)はそれぞれ6.0μM 、6.8μ
M であった。
ドセリン結合阻害 ブタ胸部大動脈を摘出して細かく裁断後、2倍量の0.
25Mシュークロース、3mMのエチレンジアミンテトラ
アセティックアシド(EDTA)、5μg /mlアプロチ
ニン、10μg /mlペプスタチンA、10μg /mlロイ
ペプチン及び0.1mMパラアミジノフェニルメタンスル
ホニルフルオライド(p−APMSF)を含むトリス−
塩酸緩衝液(pH7.4 )を加えてホモジネートした。10
00×gで20分間遠心後、更に上清は100000×
gで30分間遠心した。その沈殿は最終蛋白濃度5mg/
mlとなるように5μg /mlアプロチニン、10μg /ml
ペプスタチンA、10μg /mlロイペプチン及び0.1
mM p−APMSFを含む50mMトリス−塩酸緩衝液A
(pH7.4)を調製し(ETAR)、−80℃に保存し
た。7.5μl の膜画分は5.5×10-11M 125I−
ET−1及び種々の濃度の環状ペプチド類と共に全量2
00μl の0.5%ウシ血清アルブミン(BSA)を含
む50mMトリス−塩酸緩衝液(pH7.4)の中、25℃
で90分間インキュベートし、HA濾紙(ポアーサイズ
0.45μm :ミリポアー)で濾過し、冷却した緩衝液
Aで3回洗浄した後、その放射能をガンマ−カウンター
(アロカオートウエルガンマ−システム ARC−25
1)でカウントした。その結果、BK−101A、BK
−101B,C(4:1)混合物がETARに対するエ
ンドセリン−1の結合を50%抑制する濃度(IC50)
はそれぞれ7.5μM,6.7μM であった。 (2)ETB受容体の調製と環状ペプチド類によるエン
ドセリン結合阻害 ラット脳より上記ブタ胸部大動脈の場合と同様の操作に
より、受容体の調製と結合阻害実験を行った。その結
果、BK−101A、BK−101B,C(4:1)混
合物がETBRへのエンドセリン−1の結合を50%抑
制する濃度(IC5 0)はそれぞれ6.0μM 、6.8μ
M であった。
【0050】実施例6 (1)実施例1又は2で製造した本発明物質5g、
(2)食塩9g、(3)炭酸水素ナトリウム1gを蒸留
水1000mlに溶解した後、アンプルに1mlずつ分注し
て、注射剤1000本を製造した。
(2)食塩9g、(3)炭酸水素ナトリウム1gを蒸留
水1000mlに溶解した後、アンプルに1mlずつ分注し
て、注射剤1000本を製造した。
【0051】
【発明の効果】本発明の環状ペプチド類は、エンドセリ
ンとETAR及びETBRとの結合に対して強い阻害活性
を有する。よって、エンドセリンの関与する種々の疾
患、即ち、(1)虚血性心筋梗塞、鬱血性心不全、不整
脈、不安定狭心症及び高血圧等を含む心疾患、(2)肺
高血圧及び喘息等気道疾患、(3)クモ膜下出血及び脳
の血管攣縮等の神経疾患、(4)妊娠中毒症、(5)急
性及び慢性の腎不全等の腎疾患、(6)アテローム性動
脈効果及び他の血管障害(Buergers病、Tak
ayasu奇形性動脈炎、Raynaud症候群及び糖
尿病合併症)等の血管機能異常、(7)肺癌等の癌、胃
腸障害を伴う胃粘膜障害、(8)前立腺肥大症、(9)
動脈硬化症、(10)その他(エンドトキシンショッ
ク、敗血症)に対する治療薬として有効である。
ンとETAR及びETBRとの結合に対して強い阻害活性
を有する。よって、エンドセリンの関与する種々の疾
患、即ち、(1)虚血性心筋梗塞、鬱血性心不全、不整
脈、不安定狭心症及び高血圧等を含む心疾患、(2)肺
高血圧及び喘息等気道疾患、(3)クモ膜下出血及び脳
の血管攣縮等の神経疾患、(4)妊娠中毒症、(5)急
性及び慢性の腎不全等の腎疾患、(6)アテローム性動
脈効果及び他の血管障害(Buergers病、Tak
ayasu奇形性動脈炎、Raynaud症候群及び糖
尿病合併症)等の血管機能異常、(7)肺癌等の癌、胃
腸障害を伴う胃粘膜障害、(8)前立腺肥大症、(9)
動脈硬化症、(10)その他(エンドトキシンショッ
ク、敗血症)に対する治療薬として有効である。
【図1】d6−DMSO中で測定したBK−101Aの1
H−NMRスペクトル(270MHz)を示す。
H−NMRスペクトル(270MHz)を示す。
【図2】d6−DMSO中で測定したBK−101Aの
13C−NMRスペクトル(67.5MHz)を示す。
13C−NMRスペクトル(67.5MHz)を示す。
【図3】d6−DMSO中で測定したBK−101B及
びCの混合物の1H−NMRスペクトル(270MH
z)を示す。
びCの混合物の1H−NMRスペクトル(270MH
z)を示す。
【図4】d6−DMSO中で測定したBK−101B及
びCの混合物の13C−NMRスペクトル(67.5MH
z)を示す。
びCの混合物の13C−NMRスペクトル(67.5MH
z)を示す。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(C12P 21/04 C12R 1:125) (72)発明者 蘇木 宏之 埼玉県東松山市市ノ川199−165 (72)発明者 白土 正三 東京都武蔵村山市残掘4−43−2 (72)発明者 浜田 雅 東京都新宿区内藤町1−26 (72)発明者 前田 謙二 東京都目黒区五本木2−46−11 (72)発明者 竹内 富雄 東京都品川区東五反田1−11 ニューフジ マンション701A
Claims (5)
- 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 〔式中、R1 はイソプロピル、sec−ブチル又はイソ
ブチル基を示す〕で表わされる環状ペプチド類又はその
塩。 - 【請求項2】 請求項1記載の環状ペプチド類又はその
塩を有効成分とするエンドセリン拮抗剤。 - 【請求項3】 バチルス属に属する環状ペプチド類生産
菌を培養し、その培養物より環状ペプチド類を採取する
ことを特徴とする請求項1記載の環状ペプチド類又はそ
の塩の製造法。 - 【請求項4】 バチルス属に属する請求項1記載の環状
ペプチド類の生産菌。 - 【請求項5】 FERM P−13978として工業技
術院生命工学工業技術研究所に寄託されている請求項4
記載の生産菌。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6088195A JPH07291993A (ja) | 1994-04-26 | 1994-04-26 | 環状ペプチド類、その製造法、その用途及びこれを生産する微生物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6088195A JPH07291993A (ja) | 1994-04-26 | 1994-04-26 | 環状ペプチド類、その製造法、その用途及びこれを生産する微生物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07291993A true JPH07291993A (ja) | 1995-11-07 |
Family
ID=13936126
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6088195A Pending JPH07291993A (ja) | 1994-04-26 | 1994-04-26 | 環状ペプチド類、その製造法、その用途及びこれを生産する微生物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07291993A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1997049724A1 (fr) * | 1996-06-25 | 1997-12-31 | Nisshin Flour Milling Co., Ltd. | Depsipeptides cycliques et medicaments contenant ces composes comme ingredient actif |
-
1994
- 1994-04-26 JP JP6088195A patent/JPH07291993A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1997049724A1 (fr) * | 1996-06-25 | 1997-12-31 | Nisshin Flour Milling Co., Ltd. | Depsipeptides cycliques et medicaments contenant ces composes comme ingredient actif |
| US6858585B1 (en) | 1996-06-25 | 2005-02-22 | Nisshin Seifun Group Inc. | Cyclic depsipeptides and drugs containing the same as the active ingredient |
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