JPH082526B2 - セメント系無機質板の製造方法 - Google Patents

セメント系無機質板の製造方法

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JPH082526B2
JPH082526B2 JP61254916A JP25491686A JPH082526B2 JP H082526 B2 JPH082526 B2 JP H082526B2 JP 61254916 A JP61254916 A JP 61254916A JP 25491686 A JP25491686 A JP 25491686A JP H082526 B2 JPH082526 B2 JP H082526B2
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cement
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雅昭 久保
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [技術分野] 本発明は、建材などとして用いられるセメント系無機
質板の製造方法に関するものである。
[背景技術] セメント系無機質板を屋根材等の建材などとして用い
る場合、防水性能を高めるために表面に耐透水性を付与
したり、また表面の平面接着性を高めたりする必要があ
る。このために従来から、セメント系無機質板の表面に
着色セメントを塗布してち密なカラープライ層を設け、
このち密なカラープライ層によって透水を防止したり平
面接着性を高めたりするようにしている。
しかしながらこのものではセメント系無機質板は基材
層とカラープライ層との二層構造となって層間剥離の問
題が生じるおそれがあり、また着色セメントのカラープ
ライ層はアルカリ度が高くてエフロレッセンスが発生し
易く外観不良が生じるおそれもあった。
[発明の目的] 本発明は、上記の点に鑑みて為されたものであり、エ
フロレッセンス層間剥離などの問題なく防水性能を高め
ると共に平面接着性を高めるためのち密な表面層を形成
することができるセメント系無機質板の製造方法を提供
することを目的とするものである。
[発明の開示] しかして本発明に係るセメント系無機質板の製造方法
は、セメント系スラリー1を抄造して抄造シート3を作
成する際に、抄造シート3の表面層4部分を形成するセ
メント系スラリー1にミクロシリカ5を分散配合して抄
造シート1の表面層4に10g/m2以上100g/m2未満のミク
ロシリカ5を充填させ、この抄造シート11を養生硬化さ
せることを特徴とするものであり、以下本発明を詳細に
説明する。
セメント系スラリー1はセメントその他石膏などの水
硬性物質と補強繊維や充填材などを水に分散することに
よって調製されるものであり、このセメント系スラリー
1を例えば長網抄造機で抄造することによって抄造シー
ト3を作成することができる。すなわち、第1図に示す
ようにセメント系スラリー1が供給されるスラリー槽8
の底部にエンドレスのフェルト2の一部を臨ませるよう
にし、スラリー槽8の底部の位置のフェルト2の背面側
には真空ポンプに接続したサクションボックス9が配設
してある。そしてサクションボックス9の真空ポンプを
作動させつつフェルト2を走行駆動させると、サクショ
ンボックス9による吸引力でスラリー槽8の底部におい
てセメント系スラリー1はその水がフェルト2を通過し
て濾過されると共にセメント系スラリー1中の固形分は
フェルト2の表面に残留され、フェルト2の表面にセメ
ント系スラリー1の固形分による抄造シート3が抄造さ
れるのである。ここで、フェルト2がスラリー槽8内を
走行する間に徐々にセメント系スラリー1の固形分がフ
ェルト2の表面に堆積して抄造シート3に成長するもの
であり、従って抄造シート3の表面層4はスラリー槽8
のうちフェルト2の出口側の端部内のセメント系スラリ
ー1によって形成されることになる。
そして本発明においては、スラリー槽8のうちフェル
ト2の出口側端部においてセメント系スラリー1の配管
の先端のノズル12からミクロシリカ5を散布して分散さ
せ、このセメント系スラリー1で抄造シート3の表面層
4が形成される際に表面層4内にミクロシリカ5が充填
されるようにするのである。このとき、スラリー槽8に
は堰10を設けてミクロシリカ5がスラリー槽8内に他の
部分に分散されないようにするのがよい。このようにし
てフェルト2の表面に抄造された抄造シート3は脱水工
程でのサクションボックス11で脱水される。さらにこの
抄造シート3をフェルト2から取り出したのちにプレス
成形、養生硬化、乾燥等の周知の工程を経て建材などの
セメント系無機質板Aとして仕上げられる。
ここで、ミクロシリカ5は粒径が1/100μ〜5μ程度
の極めて小さい微細なシリカ粉末であり、従って抄造シ
ート3の表面層4においてセメントマトリックスや補強
繊維、充填材などの間の空隙にミクロシリカ5が充填さ
れてこの空隙が埋められることになり、従ってミクロシ
リカ5によるシーラー効果や表面補強効果でセメント系
無機質板Aの表面層4は第2図に示すようにち密な層と
なる。従ってこのち密な表面層4によってセメント系無
機質板Aの耐透水性を向上させると共に平面接着強度を
向上させることができるものである。そしてこの表面層
4はミクロシリカ5が充填されて形成されているもので
セメント系無機質板Aの基材部分から独立した層ではな
く、従来の着色セメントによるカラープライ層を形成す
る場合のような層間剥離やエフロレッセンスの問題はな
い。特に、ミクロシリカ5は極めて容易にアルカリと反
応して硬化する特性を有しており、ミクロシリカ5はセ
メント系無機質板Aの基材部分と一体化されて表面層4
の剥離を有効に防止できると共に、セメント系無機質板
Aの表面付近の遊離アルカリを固定させてエフロレッセ
ンスの発生を有効に防止することができるものである。
ミクロシリカ5の配合量は特に限定されるものではない
が、配合による効果を十分に発揮させるためには抄造シ
ート3に対して10g/m2以上の量で散布することが望まし
い。またミクロシリカ5の配合量の上限は、抄造シート
3の脱水中にサクションボックス9によってどこまで抄
造シート3中に浸透するかによって決定されるもので、
特に限定されるものではないが、100g/m2以上になると
プレス成形時に金型への付着が起こり易くなる傾向があ
る。またセメント系スラリー1にミクロシリカ5を添加
するにあたって、ミクロシリカ5をスラリーの状態にし
てセメント系スラリー1に散布するようにするのが、セ
メント系スラリー1へのミクロシリカ5の均一な分散の
うえで望ましい。
次に本発明を実施例によって例証する。
実施例1〜5 第1表の「配合1」に示す配合物を水に分散してセメ
ント系スラリーを調製し、第1図の装置で抄造シートを
作成した。このとき第1図のノズルからセメント系スラ
リーにミクロシリカを散布し、抄造シートの表面層にミ
クロシリカが充填されるようにした。ここでミクロシリ
カは日本重化学工業株式会社製ポゾミックスを水と混合
して5重量%のスラリーとして調製したものを用い、ポ
ンプで定量供給してセメント系スラリーにノズルから散
布するようにした。またミクロシリカは散布量を第2表
のように種々変化させて用いるようにした。次に、上記
のようにして作成した抄造シートをプレス成形し、さら
に80℃で蒸気養生を60時間おこなったのちに、150℃で
2時間乾燥してセメント系無機質板を得た。
実施例6〜10 第1表の「配合2」に示す配合物で調製したセメント
系スラリーを用いるようにした他は、実施例1〜6と同
様にしてセメント系無機質板を得た。
比較例1 第1表の「配合1」に示す配合物で調製したセメント
系スラリーを用い、ミクロシリカを使用することなく抄
造シートを作成した。あとは実施例1〜6と同様にして
セメント系無機質板を作成し、さに表面にアクリル系シ
ーラーを塗布して仕上げた。
比較例2 第1表の「配合2」に示す配合物で調製したセメント
系スラリーを用い、ミクロシリカを使用することなく抄
造シートを作成した。あとは実施例7〜12と同様にして
セメント系無機質板を作成し、さらに表面にアクリル系
シーラーを塗布して仕上げた。
上記実施例1〜12及び比較例1,2で得たセメント系無
機質板について、透水性試験、平面接着試験、エフロレ
ッセンス試験をおこなった。透水性試験はJIS A 5403の
透水試験に準拠し、第3図に示すような試験片13の表面
に33φ×200mmの寸法のガラス管14をエポキシ接着剤15
で接着すると共にガラス管14にゴム栓16で6φ×200mm
の寸法のガラス管17を接続し、ガラス管17を試験片13で
閉塞した装置を用い、ガラス管14,17内に封入した水の
重量変化を測定して透水量を測定することによっておこ
なった。結果を第2表に示し、また第4図にグラフとし
て示した。また、平面接着試験は、第5図に示すように
試験片13に接着剤18で鋼製治具19を接着し、引張応力に
よって破壊させることによっておこなった。結果を第2
表に示す。さらに、エフロレッセンス試験は、第6図に
示すように容器20に水を含ませたガーゼ21をセットして
このガーゼ21の上に試験片13を置き、これを通風の良い
室内に三週間放置して試験片13の表面のエフロレッセン
スの発生情況を目視で判定した。結果は、明らかにエア
フロレッセンスが発生したものを「×」、部分的にエフ
ロレッセンスが認められるものを「△」、エフロレッセ
ンスが発生しないものを「○」で表示して第2表に示
す。
第2表及び第4図グラフの結果、ミクロシリカの散布
によって透水量が低減して耐透水性が向上することが確
認され、また平面接着性や耐エフロレッセンス性もミク
ロシリカの散布によって向上することも確認される。
[発明の効果] 上述のように本発明にあっては、抄造シートの表面層
部分を形成するセメント系スラリーにミクロシリカを分
散配合して抄造シートの表面層にミクロシリカを充填さ
せるようにしたので、抄造シートの表面層の空隙は粒径
の極めて小さいミクロシリカに充填されて埋められ表面
層をち密な層にすることができるものであり、従ってセ
メント系無機質板の耐透水性や平面接着強度を向上させ
るにあたって、従来の着色セメントによるカラープライ
層を形成する場合のような層間剥離やエフロレッセンス
の問題はないものである。また、抄造シートの表面層に
10g/m2以上100g/m2未満の量でミクロシリカを充填させ
たので、抄造シートの表面層に10g/m2以上の量でミクロ
シリカを充填させることによって、抄造シートの表面層
を十分にち密な層に形成することができるものであり、
また抄造シートの表面層に100g/m2未満の量でミクロシ
リカを充填させることによって、プレス成型時における
ミクロシリカの金型への付着を起こりにくくすることが
でき、同一の金型で抄造シートをプレスしつづけても抄
造シートの表面層が金型に付着したミクロシリカで汚れ
ないようにすることができると共に金型のメンテナンス
の回数を少なくすることができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に用いる装置の一例の概略断面図、第2
図は同上によって得られるセメント系無機質板の一部の
拡大断面図、第3図は透水性試験の方法を示す概略断面
図、第4図は透水性試験の結果を示すグラフ、第5図は
平面接着試験の方法を示す概略図、第6図はエフロレッ
センス試験の方法を示す概略図である。 1はセメント系スラリー、2はフェルト、3は抄造シー
ト、4は表面層、5はミクロシリカである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セメント系スラリーを抄造して抄造シート
    を作成する際に、抄造シートの表面層部分を形成するセ
    メント系スラリーにミクロシリカを分散配合して抄造シ
    ートの表面層に10g/m2以上100g/m2未満のミクロシリカ
    を充填させ、この抄造シートを養生硬化させることを特
    徴とするセメント系無機質板の製造方法。
JP61254916A 1986-10-27 1986-10-27 セメント系無機質板の製造方法 Expired - Lifetime JPH082526B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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