JPH0968775A - ハロゲン化銀写真感光材料、およびその製造方法 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料、およびその製造方法

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JPH0968775A
JPH0968775A JP7221998A JP22199895A JPH0968775A JP H0968775 A JPH0968775 A JP H0968775A JP 7221998 A JP7221998 A JP 7221998A JP 22199895 A JP22199895 A JP 22199895A JP H0968775 A JPH0968775 A JP H0968775A
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JP
Japan
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acid
substrate
silver halide
sensitive material
film
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JP7221998A
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English (en)
Inventor
Shigeru Shiozaki
茂 塩崎
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
  • Treatments Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、優れた熱的、機械的、物理
的、化学的、光学的特性を有し、特に光学的特性(光線
透過率、ヘーズ等)、寸法安定性(吸湿膨張係数が小さ
い)に優れた、膜付き良好な、生産性に優れたハロゲン
化銀写真感光材料を提供することにある。 【構成】 (1).支持体上に、少なくとも1層のハロ
ゲン化銀乳剤層を有する写真感光材料において、該支持
体がシンジオタクティックポリスチレン系支持体であ
り、かつ下引き層付与前に施した表面処理後の水との接
触角が、39〜65゜であることを特徴とするハロゲン
化銀写真感光材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハロゲン化銀写真感光
材料、およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀写真感光材料(以下、写真
感光材料とも称す。)は一般的に、トリアセチルセルロ
ース(以下『TAC』と称す。)に代表されるセルロー
ス繊維素系ポリマーや、ポリエチレンテレフタレート
(以下『PET』と称す。)に代表されるポリエステル
系ポリマーからなるプラスチックフィルム支持体上に、
少なくとも1層の写真感光性層を塗布することによって
製造されている。一般に写真感光材料としては、代表的
なものとしては、35mm幅又はそれ以下の幅でパトロ
ーネ内に収められ、一般にカメラに装填して撮影に用い
るカラー又は白黒ネガフィルムや、明室、スキャナー、
ファクシミリ用等の白黒感材フィルムを挙げることが出
来る。ロールフィルム用支持体としては、主にTACが
用いられているが、この最大の特徴は、光学的に異方性
がなく、透明性が高いことである。しかしながら、TA
Cフィルムは機械的強度に劣り、その分子構造からくる
特徴として、プラスチックフィルムとしては吸水性が高
く、湿度による寸度安定性に劣る。これは、例えば、現
像処理時の吸水で分子鎖が動き、寸法変化が大きくなる
ためと考えられている。
【0003】一方PETフィルムは、優れた機械的性
質、寸度安定性、および高い生産性を持っている為、T
ACに替わりうるものと考えられてきたが、なお現像処
理時の吸水等で、寸法安定性は不十分と考えられ、写真
感光材料として改良がもとめられている。
【0004】すなわち、PETフィルムは写真感光材料
用支持体として用いられるが、現像処理を経て、乾燥し
て常温で使用される。従って、ことさら寸法安定性を要
求される印刷感材用途では、湿度膨張係数が小さいこと
が要求される。常温での使用では、温度による伸びは発
現しないが、現像による吸湿で寸法変化(吸湿による伸
び)が大きい。現像時の支持体吸湿を抑えて、現像後の
限られた短時間内での作業をこなすために、塩化ビニリ
デン下引を支持体両面に施す等の工夫が行われている
が、塩化ビニリデンの公害問題等もあり、塩化ビニリデ
ン下引等を実施しなくとも、吸湿による寸法変化の低い
支持体の開発が求められている。
【0005】ところで、シンジオタクティックポリスチ
レン(以下『SPS』と称す。)支持体は、PET支持
体の有する、熱的、機械的、物理的、化学的、光学的特
性を併せ持ち、ことさら、光学的特性(光線透過率、ヘ
ーズ等)、寸法安定性に優れ、吸湿膨張係数がPETの
約1/10以下と、高湿度下での寸法安定性に極めて優
れている。従って、SPS支持体は、上述の用途に有用
に用いられ、特に寸法安定性の要求される印刷感材用途
に適している。
【0006】さて、一般に支持体を写真感光材料とする
には、片側に乳剤層を、その反対側にはバックコート層
を塗布することが行われている。乳剤層あるいはバック
コート層を支持体と良く接着するには、両者の層間に下
引層を設けることが行われる。しかしながらSPS支持
体の場合、膜付きが悪く、かつ下引層塗布時の濡れ性も
悪く、生産スピードが上がらないという、品質面、生産
面両面で問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、優れた熱的、機械的、物理的、化学的、光学的
特性を有し、特に光学的特性(光線透過率、ヘーズ
等)、寸法安定性(吸湿膨張係数が小さい)に優れた、
膜付き良好な、生産性に優れたハロゲン化銀写真感光材
料を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は下記
構成により達成された。
【0009】(1).支持体上に、少なくとも1層のハ
ロゲン化銀乳剤層を有する写真感光材料において、該支
持体がシンジオタクティックポリスチレン系支持体であ
り、かつ下引き層付与前に施した表面処理後の水との接
触角が、39〜65゜であることを特徴とするハロゲン
化銀写真感光材料。
【0010】(2).前記支持体の表面処理後の水との
接触角が、39〜55゜であることを特徴とする(1)
に記載のハロゲン化銀写真感光材料。
【0011】(3).前記支持体の表面処理後の下引層
塗布速度が、80m/分以上であることを特徴とする
(1)または(2)に記載のハロゲン化銀写真感光材
料。
【0012】(4).前記支持体の表面処理後の下引層
塗布速度が、100m/分以上であることを特徴とする
(1)または(2)に記載のハロゲン化銀写真感光材
料。
【0013】(5).上記(1)〜(4)のいずれか一
項に記載のハロゲン化銀写真感光材料の製造方法。
【0014】以下、本発明を詳細に説明する。
【0015】本発明は、支持体上に、少なくとも1層の
ハロゲン化銀乳剤層を有する写真感光材料において、該
支持体がSPS系支持体で、下引き層付与前に、表面処
理を施すことを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料お
よびその製造法によって達成されたものであり、膜付き
良好な、下引層塗布時の濡れ性が良好で、生産性に優れ
たハロゲン化銀写真感光材料およびその製造法は、下引
き層付与前に、SPS系支持体に表面処理を施すことに
よって達成された。すなわちSPS支持体表面をエッチ
ングすることによって、その理由はあきらかではない
が、SPS高分子結晶鎖を切断し、生成された高分子結
晶末端非晶鎖およびカルボキシル基が、濡れ性を良化せ
しめて、下引層の塗布性能を向上し、生産性を上げると
ともに、下引層への高分子非晶鎖の取り込み、下引層と
の化学結合により接着性を大幅に改良するものと推定で
きる。
【0016】このような表面処理を施すことによって、
支持体表面が活性化され、その濡れ性や、接着性は、該
支持体の表面処理後の水との接触角を測定することで、
容易に定量的に評価する事が出来る。
【0017】ところで、下引き層付与前に、SPS系支
持体に表面処理を施すことによって、水との接触角を小
さくすることができる。接触角が小さい程濡れ性が良好
であることを示している。同時に又、接触角が小さい
程、接着性が良好であることを示している。勿論、表面
処理条件を厳しく(強く、激しく)することで、接触角
は小さくなるが、自ずから限界があることは明かであ
る。
【0018】SPS系支持体と、水との接触角は、39
〜65゜であることが好ましい。更に好ましくは39〜
55゜であることが良い。接触角の下限は39゜であ
る。39゜未満では、濡れ性、接着性への効果は頭打ち
となり、非常に強い表面処理条件を要することになる。
【0019】本発明において、シンジオタクティックポ
リスチレン系支持体とは、シンジオタクティックポリス
チレン(SPS)を主成分とするフィルムのことであ
り、立体規則性構造(タクティシティー)が主としてシ
ンジオタクティック構造、即ち炭素−炭素結合で形成さ
れる主鎖に対して側鎖であるフェニル基や置換フェニル
基が交互に反対方向に位置する立体構造を有するもので
あり、主鎖の主たる連鎖が、ラセモ連鎖であるスチレン
系重合体あるいは、それを含む組成物であり、スチレン
の単独重合体であれば、特開昭62−117708号記
載の方法で重合することが可能であり、またその他の重
合体については、特開平1−46912号、同1−17
8505号等に記載された方法により重合することによ
り得ることができる。
【0020】そのタクティシティーは同位体炭素によ
る、核磁気共鳴法(13C−NMR法)により定量され
る。13C−NMR法により測定されるタクティシティー
は、連続する複数個の構成単位の存在割合、例えば2個
の場合はダイアッド、3個の場合はトリアッド、5個の
場合はペンタッドによって示すことができるが、本発明
に言う主としてシンジオタクティック構造を有するスチ
レン系重合体とは、通常ラセミダイアッドで75%以
上、好ましくは85%以上、若しくはラセミトリアッド
60%以上、好ましくは75%以上、若しくはラセミペ
ンタッド30%以上、好ましくは50%以上であること
が好ましい。
【0021】シンジオタクティックポリスチレン系組成
物を構成する重合体の具体的なモノマーとしては、スチ
レン、メチルスチレン等のアルキルスチレン、クロロメ
チルスチレン、クロロスチレン等のハロゲン化(アルキ
ル)スチレン、アルコキシスチレン、ビニル安息香酸エ
ステル等を主成分とする単独もしくは混合物である。
【0022】本発明のシンジオタクティック構造を有す
るポリスチレン系樹脂は、上記のような原料モノマーを
重合用の触媒として、特開平5−320448号、4頁
〜10頁に記載の(イ)(a)遷移金属化合物及び
(b)アルミノキサンを主成分とするもの、又は(ロ)
(a)遷移金属化合物及び(c)遷移金属化合物と反応
してイオン性錯体を形成しうる化合物を主成分とするも
のを用いて重合して製造することができる。
【0023】本発明フィルムに用いられるスチレン系重
合体を製造するには、まず、前記スチレン系単量体を十
分に精製してから上記触媒のいずれかの存在下に重合さ
せる。この際、重合方法、重合条件(重合温度,重合時
間)、溶媒などは適宜選定すればよい。通常は−50〜
200℃、好ましくは30〜100℃の温度において、
1秒〜10時間、好ましくは1分〜6時間程度重合が行
われる。また、重合方法としては、スラリー重合法、溶
液重合法、塊状重合法、気相重合法など、いずれも用い
ることができるし、連続重合,非連続重合のいずれであ
ってもよい。ここで、溶液重合にあっては、溶媒とし
て、例えばベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベン
ゼンなどの芳香族炭化水素、シクロペンタン、ヘキサ
ン、ヘプタン、オクタンなどの脂肪族炭化水素などを一
種又は二種以上を組合わせて使用することができる。こ
の場合、単量体/溶媒(体積比)は任意に選択すること
ができる。また、重合体の分子量制御や組成制御は、通
常用いられている方法によって行えばよい。分子量制御
は例えば水素、温度、モノマー濃度などで行うことがで
きる。
【0024】本発明のSPSフィルムの分子量は、製膜
される限りにおいては制限がないが、重量平均分子量
で、10,000〜3,000,000であることが好
ましく、特には30,000〜1,500,000のも
のが好ましい。またこの時の分子量分布(数平均分子量
/重量平均分子量)は、1.5〜8が好ましい。この分
子量分布については、異なる分子量のものを混合するこ
とにより調整することも可能である。また、本発明の効
果を損なわない程度に、これらと共重合可能な他のモノ
マーを共重合することはかまわない。
【0025】本発明のSPSフィルムとしては、スチレ
ンから作られるSPS単独であることが好ましいが、さ
らにSPSを含むフィルムとして、SPSに、主鎖がメ
ソ連鎖であるアイソタクティック構造を有するスチレン
系重合体(IPS)を混合することにより結晶化速度の
コントロールが可能であり、より強固なフィルムとする
ことが可能である。SPSとIPSとを混合する際に
は、その比はお互いの立体規則性の高さに依存するが、
30:70〜99:1好ましくは、50:50〜98:
2である。
【0026】支持体中には、本発明の目的を妨げない範
囲において、機能性付与のために無機微粒子、酸化防止
剤、UV吸収剤、帯電防止剤、染料、顔料、色素等を含
有させることが可能である。
【0027】SPSを製膜するに用いる重合体は、重量
平均分子量が10,000以上、更に好ましくは30,
000以上である。重量平均分子量が10,000未満
のものでは、強度特性や耐熱性に優れたフィルムを得る
ことができない。重量平均分子量の上限については、特
に限定されるものではないが、1,500,000以上
では延伸張力の増加に伴う破断の発生などが生じるため
余り好ましくない。更に本発明のSPS系フィルムは、
SPS系ペレットを120〜180℃で、1〜24時
間、真空下或いは、常圧下で、空気又は窒素等の不活性
気体雰囲気下で乾燥する。目的とする含有水分率は、特
に限定されないが加水分解による機械的強度等の低下を
防ぐ観点から、0.05%以下、好ましくは0.01%
以下、更に好ましくは0.005%以下が良い。しかし
ながら目的を達成すれば、これらの方法に特に限定され
るものではない。
【0028】製膜時に押し出す方法は、公知の方法が適
用出来るが、例えばTダイで押し出すことが好ましい。
SPSペレットを280〜350℃で溶融、押出して、
キャスティングロール上で静電印加しながら冷却固化さ
せて未延伸フィルムを作製する。
【0029】次にこの未延伸フィルムを2軸延伸し、2
軸配向させる。延伸方法としては、公知の方法、例え
ば、縦延伸及び横延伸を順に行う逐次2軸延伸法のほ
か、横延伸・縦延伸の逐次2軸延伸法、横・縦・縦延伸
法、縦・横・縦延伸法、縦・縦・横延伸法、または同時
2軸延伸法等を採用することができ、要求される機械的
強度や寸法安定性等の諸特性に応じて適宜選択すること
ができる。一般に、最初に長手方向に、次に幅手方向に
延伸を行う逐次2軸延伸方法が好ましく、この場合、縦
横の延伸倍率としては、1.5〜6倍で、縦延伸温度
は、ポリマーのガラス転移温度(Tg)に依存するが、
通常(Tg+10)℃〜(Tg+50)℃の温度範囲で
延伸する。SPS系フィルムの場合は、110〜150
℃で行うことが好ましい。幅手方向の延伸温度として
は、長手方向より若干高くして115〜160℃で行う
ことが好ましい。
【0030】つぎに、この延伸フィルムを熱処理する。
この場合の熱処理温度としては、用途に応じて適宜変更
出来る。高い収縮率を要求される収縮包装用用途には1
15℃以上175℃以下、寸法安定性を要求される写
真、印刷、医用用途には、目的に応じて適宜175℃〜
270℃の温度が採用される。熱処理時間は、特に限定
されないが通常3秒から100秒程度が採用される。必
要に応じて、縦熱弛緩、横熱弛緩処理等を施してもよい
ことは言うまでもない。
【0031】この後にフィルムを、急冷して巻き取って
も良いが、Tg〜熱処理温度の間で0.1分〜1500
時間かけて徐冷し、大きな径のコアに巻取り40℃〜T
g℃間でさらに−0.01〜−50℃/分の間の平均冷
却速度で冷却すると、支持体に巻ぐせを付けにくくする
効果がある点で好ましい。もちろん40℃〜Tg℃間で
の熱処理は、支持体を巻とってから乳剤塗布後までに
0.1〜1500時間恒温槽に入れて行ってもかまわな
い。
【0032】このような熱処理は、SPS支持体製膜
直後、支持体の表面処理工程の後、下引層塗布後、
乳剤層塗布後実施することも可能である。熱処理によ
る巻きぐせ改良方策は、Tg以上の温度にさらされると
その効果を失うのでTg以上の温度にならないようにす
ることが必要である。併せて、熱処理を実施すること
で、ブロッキング現象が発生したり、乳剤層が劣化がし
たりすることは写真感光材料としては致命的であり、熱
処理温度を極力低めに設定する等の手段を講じて、避け
なければならない。熱処理温度は、40℃以上Tg℃以
下である。SPS支持体のTgは共重合成分の割合によ
っては変化するが、本質的にSPSホモポリマー支持体
と機械的、物理的、化学的諸特性に有意の差を見いだせ
ない。しかし若干の共重合成分を含む、SPS支持体の
Tgは95〜100℃程度である。従って、SPS支持
体そのものに巻きぐせ軽減のための熱処理を実施する場
合の温度は、40℃以上Tg以下、言い替えれば95〜
100℃以下が好ましい。下引処理後熱処理する場合
は、ブロッキング現象を避ける観点からも70℃以下4
0℃以上が好ましい。乳剤塗布後に熱処理する場合も同
様に、65℃以下40℃以上が好ましい。
【0033】上述の製膜法に加えて、易滑性、接着性、
帯電防止性能等の諸特性を付与するため、SPS支持体
の少なくとも片面に、前述の特性等を付与したSPS支
持体を積層した、SPS積層フィルムを作製することも
出来る。積層の方法は、樹脂が溶融された状態で層流で
積層した後、ダイより押し出すとか、冷却、固化したS
PS未延伸支持体又はSPS一軸延伸支持体に、溶融S
PSを押出ラミネートし、しかる後縦・横両方向に又
は、一軸延伸方向と直角方向に延伸、熱固定して得られ
る。SPS樹脂の押出条件、延伸温度、延伸倍率、熱固
定温度等は、SPS積層支持体の組み合わせによっては
若干異なるが、最適条件を選ぶよう微調整すれば良く、
大幅な変更にはならない。勿論、積層は2層以上の組み
合わせからなり、同種ポリマーの組み合わせ(共重合ポ
リマーの組み合わせを含む)であっても良いし、異種ポ
リマーの組み合わせであっても良いことは言うまでもな
い。
【0034】上記に加えて、同様な方法で表面塗布(塩
化ビニリデン塗布によるガスバリヤー性付与、インライ
ン塗布による易滑性、易接着性付与等)を行っても良
い。すなわち、SPS未延伸フィルムに、又はSPS一
軸延伸後に、或いは又SPS二軸延伸後に、インライン
コーティングすることによって作製する事ができる。
【0035】上述の製膜法は、その用途、目的に応じて
適宜変えられるもので、本発明はいかなる理由でも、こ
れらの方法に限定されるものではない。
【0036】このようにして得られるSPS系延伸フィ
ルムの厚さは、写真感光材料用途に応じて異なるが、カ
ラー感材用の60〜122μm、医用、印刷感材用の1
00μm、Xレイ用の175μm厚さと、多岐に亘る
が、前述の製膜条件は、50〜250μmの厚さのもの
に有効である。
【0037】つぎにハロゲン化銀写真感光材料用親水性
コロイド層塗布前の支持体の下引処理に付いて述べる。
下引層を塗設する際には、薬品処理、機械的粗面化処
理、コロナ放電処理、火炎処理、紫外線処理、高周波処
理、グロー放電処理、活性プラズマ処理、レーザー処
理、混酸処理、オゾン酸化処理などの表面処理を施すこ
とが必須である。表面処理、下引層塗布は、連続して実
施しても良いし、別べつであっても良い。これらの表面
処理により、SPS支持体表面の水との接触角は65゜
以下39゜以上、好ましくは55゜以下39゜以上にす
る事が良い。39゜未満にしようとすると処理条件を相
当厳しく(強く、激しく)する必要があり、大体39゜
で飽和し、これ以下にする意味があまりない。この条件
を満たせば、下引層塗布時の濡れ性、接着性は共に良好
である。
【0038】コロナ処理は、放電周波数は、50Hz〜
5000KHz、好ましくは5KHz〜数100KHz
が適当である。放電周波数が小さすぎると、安定な放電
がえられず、かつ被処理物にピンホールが生じ、好まし
くない。また周波数が高すぎると、インピーダンスマッ
チングのための特別な装置が必要となり、装置の価格が
高くなり、好ましくない。被処理物の処理強度は、SP
S支持体に対しては、5〜20Watt・分/m2、好
ましくは6〜15Watt・分/m2が適当である。装
置の種類(電極と誘電体ロールのギャップクリアラン
ス、放電形状、放電周波数、波形等)により処理強度は
厳密に規定されないので、支持体処理表面と水との接触
角が、特許請求項に規定の範囲を満足すれば、これらの
数値に限定されるものではない。
【0039】紫外線処理は、石英管からなる高圧水銀
灯、低圧水銀灯で、180〜380nmのスペクトルを
有するものが好ましい。紫外線処理は、フィルム製膜工
程(延伸プロセス、熱固定時、熱固定後)で行うことが
好ましく、とりわけ延伸工程の後半、あるいは熱固定時
に行うことが好ましい。紫外線照射の方法は、高圧水銀
ランプ(365nmを主波長とするスペクトルを発生)
であれば、照射光量100〜1500(mJ/m2)が
良い。低圧水銀ランプ(254nmを主波長とするスペ
クトルを発生)の場合には、照射光量200〜1500
(mJ/m2)が良く、好ましくは、400〜1300
(mJ/m2)が良い。1300(mJ/m2)を越える
と、効果が飽和する。装置の種類により処理強度は厳密
に規定されないので、支持体処理表面と水との接触角
が、本発明の請求項に規定の範囲を満足すれば、これら
の数値に限定されるものではない。
【0040】下引層に付いては、当業界で用いられてい
るものならいずれを用いても構わない。また下引層は、
単層でも構わないが、より機能性を求め、接着力を高め
るためには、重層であることが望ましい。以下に下引の
重層法について説明する。重層法においては、下引第1
層は、支持体に良く接着することが好ましく、素材とし
ては、メタクリル酸、アクリル酸、等の不飽和カルボン
酸もしくはそのエステル、スチレン、塩化ビニリデン、
塩化ビニル、等の単量体から得られる重合体もしくは、
共重合体、水分散系のポリエステル、ポリウレタン、ポ
リエチレンイミン、エポキシ樹脂などが挙げられる。こ
の中で好ましいものは、水分散性ポリエステルとスチレ
ン系重合体を構成要素とする共重合体である。この水分
散性ポリエステルとスチレン系重合体を構成要素とする
共重合体または、組成物について説明する。
【0041】水分散性ポリエステルとは、多塩基酸また
はそのエステル形成性誘導体とポリオールまたはそのエ
ステル形成性誘導体との縮重合反応により得られる実質
的に線状のポリマーである。このポリマーの多塩基酸成
分としては、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、
無水フタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、1,
4−シクロヘキサンジカルボン酸、アジピン酸、セバシ
ン酸、トリメリット酸、ピロメリット酸、ダイマー酸な
どを例示することができる。これら成分と共にマレイン
酸、フマール酸、イタコン酸などの不飽和多塩基酸やp
−ヒドロキシ安息香酸、p−(β−ヒドロキシエトキ
シ)安息香酸などのヒドロキシカルボン酸を小割合用い
ることができる。
【0042】また、ポリオール成分としては、エチレン
グリコール、ジエチレングリコール、1,4−ブタンジ
オール、ネオペンチルグリコール、ジプロピレングリコ
ール、1,6−ヘキサンジオール、1,4−シクロヘキ
サンジメタノール、キシリレングリコール、トリメチロ
ールプロパン、ポリ(エチレンオキシド)グリコール、
ポリ(テトラメチレンオキシド)グリコールなどを例示
することができる。
【0043】該水分散性ポリエステルに水分散性及び水
溶性を付与するために、スルホン酸塩、ジエチレングリ
コール、ポリアルキレンエーテルグリコールなどの導入
が有効な手段である。特にスルホン酸塩を有するジカル
ボン酸成分(スルホン酸塩を有するジカルボン酸及び/
又はそのエステル形成性誘導体)を水分散性ポリエステ
ル中の全ジカルボン酸成分に対して5〜15モル%含有
することが好ましい。
【0044】本発明において、下引層に用いられるスル
ホン酸塩を有するジカルボン酸及び/又はそのエステル
形成性誘導体としてはスルホン酸アルカリ金属塩の基を
有するものが特に好ましく、例えば4−スルホイソフタ
ル酸、5−スルホイソフタル酸、スルホテレフタル酸、
4−スルホフタル酸、4−スルホナフタレン−2,7−
ジカルボン酸、5−(4−スルホフェノキシ)イソフタ
ル酸などのアルカリ金属塩またはそのエステル形成性誘
導体が用いられるが、5−スルホイソフタル酸ナトリウ
ム塩又はそのエステル形成性誘導体が特に好ましい。こ
れらのスルホン酸塩を有するジカルボン酸及び/又はそ
のエステル形成性誘導体は、水溶性及び耐水性の点から
全ジカルボン酸成分に対し6〜10モル%で用いられる
ことが特に好ましい。
【0045】本発明において、下引層に用いるスチレン
系重合体のモノマーとしては、スチレン単独でかまわな
いし又共重合する際には、例えばアルキルアクリレー
ト、アルキルメタクリレート(アルキル基としてはメチ
ル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n
−ブチル基、イソブチル基、t-ブチル基、2−エチルヘ
キシル基、シクロヘキシル基、フェニル基、ベンジル
基、フェニルエチル基等);2−ヒドロキシエチルアク
リレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−
ヒドロキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシプロ
ピルメタクリレート等のヒドロキシ含有モノマー;アク
リルアミド、メタクリルアミド、N−メチルメタクリル
アミド、N−メチルアクリルアミド、N−メチロールメ
タクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N,
N−ジメチロールアクリルアミド、N−メトキシメチル
アクリルアミド等のアミド基含有モノマー;N,N−ジ
エチルアミノエチルアクリレート、N,N−ジエチルア
ミノメタクリレートのアミノ基含有モノマー;グリシジ
ルアクリレート、グリシジルメタクリレート等のエポキ
シ基含有モノマー;アクリル酸、メタクリル酸及びそれ
らの塩(ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩)
等のカルボキシル基またはその塩を含有するモノマー;
スチレンスルホン酸、ビニルスルホン酸及びそれらの塩
(ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩)等のス
ルホン酸基叉はその塩を含有するモノマー;イタコン
酸、マレイン酸、フマール酸及びそれらの塩(ナトリウ
ム塩、カリウム塩、アンモニウム塩)等のカルボキシル
基またはその塩を含有するモノマー;無水マレイン酸、
無水イタコン酸等の酸無水物を含有するモノマー;ビニ
ルイソシアネート、アリルイソシアネート、ビニルメチ
ルエーテル、ビニルエチルエーテル、アクリロニトリ
ル、塩化ビニル、酢酸ビニル、塩化ビニリデン等が挙げ
られる。上述のモノマーは、1種もしくは2種以上を用
いて共重合させることができる。
【0046】水分散性ポリエステルをビニル系重合体に
変性するには、水分散性ポリエステルの末端に付加重合
可能な基を導入してビニル系共重合体のモノマーと共重
合することによりグラフト化する方法、ビニル系共重合
体を重合しモノマーとしてカルボン酸、グリシジル基も
しくはアミノ基等水分散性ポリエステルを縮重合する際
に反応可能基を導入しグラフト化する方法等がある。
【0047】また、重合開始剤には、過硫酸アンモニウ
ム、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウムなどがあり、好
ましくは過硫酸アンモニウムが使用される。
【0048】更に、重合については、特に界面活性剤を
必要とせず、ソープフリーで反応可能である。しかし、
重合安定性を改良する目的で、系内に界面活性剤を乳化
剤として用いることができ、一般のノニオン・アニオン
いずれの界面活性剤も使用できる。
【0049】上記の水分散性ポリエステルとスチレン系
共重合体の変性する割合は、99/1〜5/95、好ま
しくは97/3〜50/50、更に好ましくは95/5
〜80/20がよい。
【0050】下引第1層中には、塗布性を向上させるた
めに活性剤の添加やメチルセルロース等のセルロース化
合物を含有させることが好ましい。
【0051】下引処理は、前記フィルム製膜後に行って
も構わないが、下引組成物が延伸可能であるならば、製
膜途中である縦延伸の前、縦延伸と横延伸の間、横延伸
後熱処理の前など任意の場所で行うことが可能である。
延伸ができない場合例えば、親水性基を有するポリマー
を用いるには、親水性高分子間での相互作用が強く、延
伸できないことがあるが、スチーム下で延伸したり、延
伸助剤としてポリグリセリンなどを添加することにより
延伸が可能となる。
【0052】親水基を有するモノマーの中で好ましい物
としては、アクリル酸、メタクリル酸、無水マレイン酸
等の不飽和カルボン酸が挙げられる。この含有量として
は、耐水性の点からみて、1〜10重量%が好ましく、
更に好ましくは1〜8重量%、より好ましくは、1〜6
重量%、最も好ましくは、1〜4重量%である。またこ
の共重合体の第4成分として、その他の共重合可能な単
量体を0〜15重量%、好ましくは、0〜10重量%の
範囲で、必要に応じて共重合させる事ができる。この例
としては、メチルスチレン等のアルキル置換スチレン、
クロロスチレン、クロルメチルスチレン等のハロゲン化
スチレン、アクリロニトリル等の不飽和ニトリル化合
物、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、アクリル
酸t−ブチル等の脂肪族、メタクリル酸シクロヘキシル
等の脂環族、アクリル酸ベンジル等の芳香族(メタ)ア
クリル酸エステル化合物、更にはゴム変性化合物であ
る、ブタジエン、イソプレン等を挙げることができる。
【0053】これらの共重合体の製法は、特に制限がな
く、通常は一般公知のラジカル開始剤を用いて、ラジカ
ル重合により得る事ができる。
【0054】これらの単量体からなる共重合体の、GP
C法により測定される標準ポリスチレン換算の重量平均
分子量としては、1500〜700000であることが
好ましく、2000〜500000であることが更に好
ましい。
【0055】下引第2層は、写真乳剤層と良く接着する
親水性樹脂層であることが好ましい。親水性樹脂層を構
成するバインダーとして、ゼラチン、ゼラチン誘導体、
ガゼイン、寒天、アルギン酸ソーダ、でんぷん、ポリビ
ニルアルコール、ポリアクリル酸共重合体、カルボキシ
メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等の水
溶性ポリマー類、ポリスチレンスルホン酸ソーダ共重合
体と疎水性ラテックスの組み合わせなどが挙げられる
が、ゼラチンが好ましい。
【0056】これら下引第2層中には、硬膜剤を用いて
膜強度を高めることが好ましく、このような硬膜剤とし
ては、例えばホルムアルデヒド、グルタルアルデヒドの
ようなアルデヒド化合物、米国特許2,732,303
号、同3,288,775号、英国特許974,723
号、同1,167,207号等に記載されている反応性
ハロゲンを有する化合物、ジアセチル、シクロペンタン
ジオンの如きケトン化合物、ビス(2−クロロエチル)
尿素、2−ヒドロキシ−4,6−ジクロロ−1,3,5
−トリアジン、ジビニルスルホン、5−アセチル−1,
3−ジアクリロイルヘキサヒドロ−1,3,5−トリア
ジン、米国特許3,232,763号、同3,635,
718号、英国特許994,809号等に記載の反応性
オレフィンを有する化合物、米国特許3,539,64
4号、同3,642,486号、特公昭49−1356
8号、同53−47271号、同56−48860号、
特開昭53−57257号、同61−128240号、
同62−4275号、同63−53541号、同63−
264572号等に記載のビニルスルホン化合物、N−
ヒドロキシメチルフタルイミド、米国特許2,732,
316号、同2,586,168号等に記載のN−メチ
ロール化合物、米国特許3,103,437号等に記載
のイソシアネート化合物、米国特許2,983,611
号、同3,107,280号等に記載のアジリジン化合
物、米国特許2,725,294号、同2,725,2
95号等に記載の酸誘導体類、米国特許3,100,7
04号等に記載のカルボジイミド系化合物、米国特許
3,091,537号等に記載のエポキシ系化合物、米
国特許3,321,313号、同3,543,292号
等に記載のイソオキサゾール系化合物、ムコクロル酸の
ようなハロゲノカルボキシアルデヒド類、ジヒドロキシ
ジオキサン、ジクロロジオキサン等のジオキサン誘導体
等の有機硬膜剤及びクロムミョウバン、硫酸ジルコニウ
ム、三塩化クロム等の無機硬膜剤である。またゼラチン
に対して硬膜作用が比較的速い硬膜剤としては、特開昭
50−38540号に記載のジヒドロキノリン骨格を有
する化合物、特開昭51−59625号、同62−26
2854号、同62−264044号、同63−184
741号に記載のN−カルバモイルピリジニウム塩類、
特公昭55−38655号に記載のアシルイミダゾール
類、特公昭53−22089号に記載のN−アシルオキ
シイミダゾール類、特公昭53−22089号に記載の
N−アシルオキシイミノ基を分子内に2個以上有する化
合物、特開昭52−93470号に記載のN−スルホニ
ルオキシイミド基を有する化合物、特開昭58−113
929号に記載のリン−ハロゲン結合を有する化合物、
特開昭60−225148号、同61−240236
号、同63−41580号に記載のクロロホルムアミジ
ニウム化合物等が知られている。
【0057】この下引第2層には、滑り剤として2酸化
珪素、2酸化チタン等の無機微粒子や、ポリメタクリル
酸メチル等の有機系マット材(1〜10μm)を含有す
ることが好ましい。これ以外にも必要に応じて、各種の
添加剤例えば、帯電防止剤、ハレーション防止剤、着色
用染料、顔料、塗布助剤を含有することができる。
【0058】この中でも帯電防止剤を含有させることが
好ましい。好ましい帯電防止剤としては、非感光性の導
電体および/もしくは半導体微粒子を挙げられる。
【0059】本発明において下引層に用いられる非感光
性の導電体および/もしくは半導体微粒子としては、粒
子中に存在する電荷担体、例えば陽イオン、陰イオン、
電子、正孔等によって導電性を示すもので、有機材料、
無機材料あるいは両者の複合材料でもよい。好ましくは
電子伝導性を示す化合物であり、有機材料であればポリ
アニリン、ポリピロール、ポリアセチレン等の高分子微
粒子等を挙げることができる。無機材料であれば酸素不
足酸化物、金属過剰酸化物、金属不足酸化物、酸素過剰
酸化物等の不定比化合物を形成し易い金属酸化物微粒子
等が挙げられる。また電荷移動錯体もしくは有機−無機
複合材料であればホスファゼン金属錯体等を挙げること
ができる。この中で本発明の下引層に最も好ましい化合
物は製造方法などが多様な方式をとることが可能な金属
酸化物微粒子である。また、本発明においては下引層中
における導電体としては体積固有抵抗が103Ω・cm
以下のものを、半導体については1012Ω・cm以下の
ものをそれぞれ導電体、半導体として定義する。
【0060】以下に好ましい導電性微粒子の作成方法を
例示する。
【0061】《半導体微粒子溶液の調製》塩化第二スズ
水和物65gを水/エタノール混合溶液2000ccに
溶解し、均一溶液を得た。次いでこれを煮沸し共沈澱物
を得た。生成した沈澱物をデカンテーションにより取り
出し、蒸留水にて沈澱物を何度も水洗する。沈澱物を洗
浄した蒸留水中に硝酸銀を滴下し塩素イオンの反応がな
いことを確認後、蒸留水1000ccを添加し全量を2
000ccとする。さらに30%アンモニア水を40c
c加え、水浴中で加温し、コロイド状ゲル分散液を得
た。
【0062】《半導体微粒子粉末の調製》塩化第二スズ
水和物65gと三塩化アンチモン1.5gをエタノール
1000gに溶解し均一溶液を得た。この溶液に1N−
水酸化ナトリウム水溶液を前記溶液のpHが3になるま
で滴下してコロイド状酸化第二スズと酸化アンチモンの
共沈殿物を得た。得られた共沈澱物を50℃に、24時
間放置し、赤褐色のコロイド状沈澱を得た。赤褐色のコ
ロイド状沈澱物を遠心分離により分離した。過剰なイオ
ンを除くため沈澱物に水を加え遠心分離によって水洗し
た。この操作を3回繰り返し、過剰イオンを除去した。
過剰イオンを除去したコロイド状沈澱物100gを平均
粒径0.3μmの硫酸バリウム50gおよび水1000
gに混合し900℃に加熱された焼成炉中に噴霧し青み
がかった平均粒径0.1μmの酸化第二スズと硫酸バリ
ウムからなる粉末混合物を得た。
【0063】下引層組成物の塗布液濃度は、通常20重
量%以下であり、好ましくは15重量%以下である。塗
布量は、フィルム1m2あたり塗布液重量で1〜30g
さらには5〜20gであることが好ましい。
【0064】塗布方法としては、公知の種々の方法が適
用できる。例えば、ロールコート法グラビアロールコー
ト法、スプレーコート法、エアーナイフコート法、バー
コート法、含浸法及びカーテンコート法等を、単独もし
くは組み合わせて、適用することができる。本発明の特
許請求の範囲記載の表面処理後の水との接触角を満足す
れば、塗布スピードは、80m/分以上、好ましくは1
00m/分以上で問題なく塗布できる。上限は、水との
接触角55〜39゜で145m/分である。
【0065】本発明によるハロゲン化銀写真感光材料
は、露光後、現像、定着、水洗(または安定化浴)及び
乾燥の少なくとも4プロセスを持つ自動現像機で写真処
理されることが好ましい。
【0066】本発明に用いられる現像液は、公知の現像
主薬を用いることができる。具体的には、ジヒドロキシ
ベンゼン類(例えば、ハイドロキノン、ハイドロキノン
モノスルホネートなど)、3−ピラゾリドン類(例えば
1−フェニル−3−ピラゾリドン、1−フェニル−4−
メチル−3−ピラゾリドン、1−フェニル−4,4−ジ
メチル−3−ピラゾリドン、1−フェニル−4−エチル
−3−ピラゾリドン、1−フェニル−5−メチル−3−
ピラゾリドン等)、アミノフェノール類(例えばo−ア
ミノフェノール、p−アミノフェノール、N−メチル−
o−アミノフェノール、N−メチル−p−アミノフェノ
ール、2,4−ジアミノフェノール等)、アスコルビン
酸類(アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム、エ
リソルビン酸等)や金属錯塩(EDTA鉄塩、DTPA
鉄塩、DTPAニッケル塩等)を、単独あるいは組み合
わせて用いることができる。その中でも、アスコルビン
酸及びその誘導体を含有する現像液を用いることが好ま
しい。アスコルビン酸及びその誘導体は、現像主薬とし
ては公知であり、例えば、米国特許2688548号、
2688549号、3022168号、3512981
号、4975354号および5326816号等に記載
のものを使用することができる。
【0067】更に、アスコルビン酸およびその誘導体の
現像主薬と3−ピラゾリドン類(例えば1−フェニル−
3−ピラゾリドン、1−フェニル−4−メチル−3−ピ
ラゾリドン、1−フェニル−4,4−ジメチル−3−ピ
ラゾリドン、1−フェニル−4−エチル−3−ピラゾリ
ドン、1−フェニル−5−メチル−3−ピラゾリドン
等)やアミノフェノール類(例えばo−アミノフェノー
ル、p−アミノフェノール、N−メチル−o−アミノフ
ェノール、N−メチル−p−アミノフェノール、2,4
−ジアミノフェノール等)や親水性基で置換されたジヒ
ドロキシベンゼン類(例えばハイドロキノンモノスルホ
ネート、ハイドロキノンモノスルホン酸ナトリウム塩、
2,5−ハイドロキノンジスルホン酸カリウム塩等)の
現像主薬を組み合わせて使用することが好ましい。組み
合わせて使用する場合、3−ピラゾリドン類やアミノフ
ェノール類や親水性基で置換されたジヒドロキシベンゼ
ン類の現像主薬は、通常現像液1リットルあたり0.0
1以上0.2モル未満の量で用いられるのが好ましい。
特に、アスコルビン酸およびその誘導体と3−ピラゾリ
ドン類の組み合わせ、及び、アスコルビン酸およびその
誘導体と3−ピラゾリドン類と親水性基で置換されたジ
ヒドロキシベンゼン類の組み合わせが好ましく用いられ
る。
【0068】現像液には、アルカリ剤(水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム等)及びpH緩衝剤(例えば炭酸
塩、燐酸塩、硼酸塩、硼酸、酢酸、枸櫞酸、アルカノー
ルアミン等)が添加されることが好ましい。pH緩衝剤
としては、炭酸塩が好ましく、その添加量は1リットル
当たり0.5モル以上2.5モル以下が好ましく、更に
好ましくは、0.75モル以上1.5モル以下の範囲で
ある。また、必要により溶解助剤(例えばポリエチレン
グリコール類、それらのエステル、アルカノールアミン
等)、増感剤(例えばポリオキシエチレン類を含む非イ
オン界面活性剤、四級アンモニウム化合物等)、界面活
性剤、消泡剤、カブリ防止剤(例えば臭化カリウム、臭
化ナトリウムの如きハロゲン化物、ニトロベンズインダ
ゾール、ニトロベンズイミダゾール、ベンゾトリアゾー
ル、ベンゾチアゾール、テトラゾール類、チアゾール類
等)、キレート化剤(例えばエチレンジアミン四酢酸又
はそのアルカリ金属塩、ニトリロ三酢酸塩、ポリ燐酸塩
等)、現像促進剤(例えば米国特許2,304,025
号、特公昭47−45541号に記載の化合物等)、硬
膜剤(例えばグルタルアルデヒド又は、その重亜硫酸塩
付加物等)、あるいは消泡剤などを添加することができ
る。現像液のpHは7.5以上10.5未満に調整され
ることが好ましい。更に好ましくは、pH8.5以上1
0.4以下である。
【0069】定着液としては、一般に用いられる組成の
ものを用いることができる。定着液は一般に通常pHは
3〜8である。定着剤としては、チオ硫酸ナトリウム、
チオ硫酸カリウム、チオ硫酸アンモニウム等のチオ硫酸
塩、チオシアン酸ナトリウム、チオシアン酸カリウム、
チオシアン酸アンモニウム等のチオシアン酸塩の他、可
溶性安定銀錯塩を生成し得る有機硫黄化合物で定着剤と
して知られているものを用いることができる。
【0070】定着液には、硬膜剤として作用する水溶性
アルミニウム塩、例えば塩化アルミニウム、硫酸アルミ
ニウム、カリ明礬、アルデヒド化合物(例えば、グルタ
ルアルデヒドやグルタルアルデヒドの亜硫酸付加物等)
などを加えることができる。
【0071】定着液には、所望により、保恒剤(例えば
亜硫酸塩、重亜硫酸塩)、pH緩衡剤(例えば酢酸、ク
エン酸)、pH調整剤(例えば硫酸)、硬水軟化能のあ
るキレート剤等の化合物を含むことができる。
【0072】定着処理後、水洗及び/または安定化浴で
処理される。安定化浴としては、画像を安定化させる目
的で、膜pHを調整(処理後の膜面pHを3〜8に)す
るための無機及び有機の酸及びその塩、またはアルカリ
剤及びその塩(例えばほう酸塩、メタほう酸塩、ホウ
砂、リン酸塩、炭酸塩、水酸化カリウム、水酸化ナトリ
ウム、アンモニア水、モノカルボン酸、ジカルボン酸、
ポリカルボン酸、くえん酸、蓚酸、リンゴ酸、酢酸等を
組み合わせて使用)、アルデヒド類(例えばホルマリ
ン、グリオキザール、グルタルアルデヒド等)、キレー
ト剤(例えばエチレンジアミン四酢酸又はそのアルカリ
金属塩、ニトリロ三酢酸塩、ポリ燐酸塩等)、防バイ剤
(例えばフェノール、4−クロロフェノール、クレゾー
ル、O−フェニルフェノール、クロロフェン、ジクロロ
フェン、ホルムアルデヒド、P−ヒドロキシ安息香酸エ
ステル、2−(4−チアゾリン)−ベンゾイミダゾー
ル、ベンゾイソチアゾリン−3−オン、ドデシル−ベン
ジル−メチルアンモニウム−クロライド、N−(フルオ
ロジクロロメチルチオ)フタルイミド、2,4,4′−
トリクロロ−2′−ハイドロオキシジフェニルエーテル
等)、色調調整剤及び/または残色改良剤(例えばメル
カプト基を置換基として有する含窒素ヘテロ環化合物;
具体的には2−メルカプト−5−スルホン酸ナトリウム
−ベンズイミダゾール、1−フェニル−5−メルカプト
テトラゾール、2−メルカプトベンズチアゾール、2−
メルカプト−5−プロピル−1,3,4−トリアゾー
ル、2−メルカプトヒポキサンチン等)を含有させる。
その中でも安定化浴中には防バイ剤が含まれることが好
ましい。これらは、液状でも固体状で補充されてもよ
い。
【0073】現像、定着、水洗及び/または安定化浴の
温度は10〜45℃の間であることが好ましく、それぞ
れが別々に温度調整されていてもよい。
【0074】現像時間短縮の要望から自動現像機を用い
て処理する時にフィルム先端が自動現像機に挿入されて
から乾燥ゾーンから出て来るまでの全処理時間(Dry
to Dry)が60秒以下10秒以上であることが
好ましい。
【0075】ハロゲン化銀乳剤中のハロゲン化銀のハロ
ゲン組成は特に制限はないが、補充量を少なくして処理
する場合や迅速処理を行う場合は、塩化銀、60モル%
以上の塩化銀を含む塩臭化銀、60モル%以上の塩化銀
を含む塩沃臭化銀の組成からなるハロゲン化銀乳剤を用
いるのが好ましい。
【0076】ハロゲン化銀の平均粒子サイズは1.2μ
m以下であることが好ましく、特に0.8〜0.1μm
が好ましい。平均粒径とは、写真科学の分野の専門家に
は常用されており、容易に理解される用語である。粒径
とは、粒子が球状又は球に近似できる粒子の場合には粒
子直径を意味する。粒子が立方体である場合には球に換
算し、その球の直径を粒径とする。平均粒径を求める方
法の詳細については、ミース,ジェームス:ザ・セオリ
ー・オブ・ザ・フォトグラフィックプロセス(C.E.
Mees&T.H.James著:The theor
y of the photographic pro
cess),第3版,36〜43頁(1966年(マク
ミラン「Mcmillan」社刊))を参照すればよ
い。
【0077】ハロゲン化銀粒子の形状には制限はなく、
平板状、球状、立方体状、14面体状、正八面体状その
他いずれの形状でもよい。又、粒子サイズ分布は狭い方
が好ましく、特に平均粒子サイズの±40%の粒子サイ
ズ域内に全粒子数の90%、望ましくは95%が入るよ
うな、いわゆる単分散乳剤が好ましい。
【0078】ハロゲン化銀乳剤及びその調製方法につい
ては、詳しくはリサーチ・ディスクロージャー(Res
earch Disclosure)176号1764
3,22〜23頁(1978年12月)に記載もしくは
引用された文献に記載されている。
【0079】ハロゲン化銀乳剤は化学増感されても、さ
れなくともよい。化学増感の方法としては硫黄増感、セ
レン増感、テルル増感、還元増感及び貴金属増感法が知
られており、これらの何れをも単独で用いても又併用し
てもよい。
【0080】本発明の感光材料には、感光材料の製造工
程、保存中あるいは写真処理中のカブリを防止し、ある
いは写真性能を安定化させる目的で、種々の化合物を含
有させることができる。即ちアゾール類、メルカプトピ
リミジン類、メルカプトトリアジン類、アザインデン
類、ベンゼンチオスルホン酸、ベンゼンスルフィン酸、
ベンゼンスルホン酸アミド等のようなカブリ防止剤又は
安定剤として知られた多くの化合物を加えることができ
る。
【0081】写真乳剤の結合剤または、保護コロイドと
しては、ゼラチンを用いるのが有利であるが、それ以外
の親水性コロイドも用いることができる。
【0082】ゼラチンとしては石灰処理ゼラチンの他、
酸処理ゼラチンを用いてもよく、ゼラチン加水分解物、
ゼラチン酵素分解物も用いることができる。
【0083】写真乳剤及び非感光性の親水性コロイド層
には、無機又は有機の硬膜剤が、ゼラチン等の親水性コ
ロイドの架橋剤として添加される。これらの硬膜剤はリ
サーチ・ディスクロージャー(Research Di
sclosure)176巻17643(1978年1
2月発行)第26頁のA〜C項に記載されている。
【0084】感光材料には、その他の種々の添加剤が用
いられる。例えば、減感剤、可塑剤、滑り剤、現像促進
剤、オイルなどが挙げられる。
【0085】前述の添加剤およびその他の公知の添加剤
については、例えばリサーチ・ディスクロージャーN
o.17643(1978年12月)、同No.187
16(1979年11月)及び同No.308119
(1989年12月)に記載された化合物が挙げられ
る。
【0086】本発明の感光材料は、レントゲン撮影用、
印刷製版用、カラー又は黒白ネガフィルム等の一般撮影
用、直接観賞用等の各種の用途に用いることができる。
【0087】
【実施例】以下に、本発明の具体的実施例を述べるが、
本発明の実施態様はこれに限定されるものではない。
【0088】実施例1 《支持体の作製》 (1)SPSの重合 特開平3−131843号に準じてSPSペレットを作
製した。即ち、触媒の調整から重合反応までは、全て乾
燥アルゴン気流下で行った。内容積500mlのガラス
性容器に硫酸銅5水塩(CuSO4・5H2O)17.8
g(71mmol)精製ベンゼン200mlおよびトリ
メチルアルミニウム24mlをいれ、40℃で8時間撹
拌して触媒の調整を行った。これをアルゴン気流下N
o.3ガラスフィルターで濾過して、濾液を凍結乾燥さ
せた。これを取り出し、2lのステンレス製容器にい
れ、この中にさらにトリブチルアルミニウム、ペンタシ
クロペンタジエチルチタンメトキシドを混合し90℃に
加熱した。この中に、精製したスチレンを1l入れ、こ
の温度中で8時間重合反応を続けた。この後室温まで冷
却し、1lの塩化メチレンを入れ、さらに撹拌しながら
ナトリウムメチラートのメタノール溶液を加えて触媒を
失活させた。内容物を20lのメタノール中に徐々に滴
下して、更にガラスフィルターで濾過して3回メタノー
ルで洗浄した後、乾燥させた。1,2,4−トリクロル
ベンゼンを溶媒として、135℃で標準ポリスチレンで
検量したGPCの測定結果から求めたこの重合体の重量
平均分子量は280,000であった。またこの重合体
の融点は、245℃で13C−NMRの測定からも得られ
た重合体は、シンジオタクティック構造を有することを
確認した後、これを押出機でペレット化した。
【0089】(2)SPSフィルムの作製 得られたSPSポリマーペレットを150℃で3時間、
窒素雰囲気下で乾燥し、330℃で、Tダイからフィル
ム状に溶融押出しを行い、シートを静電印荷法により4
0℃の冷却ドラム上で急冷固化して、未延伸フィルムを
作製し、厚さが1090μmの未延伸フィルムを得た。
この未延伸フィルムを130℃で、縦方向に3.3倍延
伸し、引き続き135℃で横方向に3.3倍逐次二軸延
伸し、245℃で30秒間熱固定し、巻きとって、SP
Sロールフィルムを得た。
【0090】(1)表面処理 上記のようにして得られた二軸配向SPSロールフィル
ム(これは、接触角90゜のSPSフィルムであっ
た。)の両表面を、表1に記載のようにしてコロナ放電
処理を施して、それぞれ接触角の異なったSPSフィル
ム(支持体)F−1〜F−7を得た。
【0091】(2)SPSフィルムの下塗 上記(1)の表面処理をしたSPSフィルムの上に、ス
チレン−グリシジルアクリレートおよび酸化スズ微粒子
を含む帯電防止加工を施した下塗層を形成した。
【0092】《ハロゲン化銀乳剤Aの調製》同時混合法
を用いて塩化銀70モル%、残りは臭化銀からなる平均
厚み0.05μm、平均直径0.15μmの塩臭化銀コ
ア粒子を調製した。コア粒子混合時にK3RuCl6を銀
1モルあたり8×10-8モル添加した。このコア粒子
に、同時混合法を用いてシェルを付けた。その際K2
rCl6を銀1モルあたり3×10-7モル添加した。得
られた乳剤は平均厚み0.10μm、平均直径0.25
μmのコア/シェル型単分散(変動係数10%)の(1
00)面を主平面として有する塩沃臭化銀(塩化銀90
モル%、沃臭化銀0.2モル%、残りは臭化銀からな
る)平板粒子の乳剤であった。ついで特開平2−280
139号に記載の変性ゼラチン(ゼラチン中のアミノ基
をフェニルカルバミルで置換したもので例えば特開平2
−280139号287(3)頁の例示化合物G−8)
を使い脱塩した。脱塩後のEAgは50℃で190mv
であった。
【0093】得られた乳剤に4−ヒドロキシ−6−メチ
ル−1,3,3a7−テトラザインデンを銀1モルあた
り1×10-3モル添加し更に臭化カリウム及びクエン酸
を添加してpH5.6、EAg123mvに調整して、
塩化金酸を2×10-5モル添加した後に無機硫黄を3×
10-6モル添加して温度60℃で最高感度がでるまで化
学熟成を行った。熟成終了後4−ヒドロキシ−6−メチ
ル−1,3,3a7−テトラザインデンを銀1モルあた
り2×10-3モル、1−フェニル−5−メルカプトテト
ラゾールを3×10-4モル及びゼラチンを添加した。
【0094】《ハロゲン化銀乳剤Bの調製》同時混合法
を用いて塩化銀60モル%、沃化銀2.5モル%、残り
は臭化銀からなる平均厚み0.05μm、平均直径0.
15μmの塩沃臭化銀コア粒子を調製した。コア粒子混
合時にK3Rh(H2O)Br5を銀1モルあたり2×1
-8モル添加した。このコア粒子に、同時混合法を用い
てシェルを付けた。その際K2IrCl6を銀1モルあた
り3×10-7モル添加した。得られた乳剤は平均厚み
0.10μm、平均直径0.42μmのコア/シェル型
単分散(変動係数10%)の塩沃臭化銀(塩化銀90モ
ル%、沃臭化銀0.5モル%、残りは臭化銀からなる)
平板粒子の乳剤であった。ついで特開平2−28013
9号に記載の変性ゼラチン(ゼラチン中のアミノ基をフ
ェニルカルバミルで置換したもので例えば特開平2−2
80139号287(3)頁の例示化合物G−8)を使
い脱塩した。脱塩後のEAgは50℃で180mvであ
った。
【0095】得られた乳剤に4−ヒドロキシ−6−メチ
ル−1,3,3a7−テトラザインデンを銀1モルあた
り1×10-3モル添加し更に臭化カリウム及びクエン酸
を添加してpH5.6、EAg123mvに調整して、
塩化金酸を2×10-5モル添加した後にN,N,N′−
トリメチル−N′−ヘプタフルオロセレノ尿素を3×1
-5モル添加して温度60℃で最高感度がでるまで化学
熟成を行った。熟成終了後4−ヒドロキシ−6−メチル
−1,3,3a7−テトラザインデンを銀1モルあたり
2×10-3モル、1−フェニル−5−メルカプトテトラ
ゾールを3×10-4モル及びゼラチンを添加した。
【0096】(3)HeNeレーザー光源用印刷製版ス
キャナー用ハロゲン化銀写真感光材料の調製 上記(2)で得た7種類の支持体それぞれについて、一
方の下塗層上に、下記の処方1のゼラチン下塗層をゼラ
チン量が0.5g/m2になるように、その上に処方2
のハロゲン化銀乳剤層1を銀量1.5g/m2、ゼラチ
ン量が0.5g/m2になるように、さらにその上層に
中間保護層として下記処方3の塗布液をゼラチン量が
0.3g/m2になるように、さらにその上層に処方4
のハロゲン化銀乳剤層2を銀量1.4g/m2、ゼラチ
ン量が0.4g/m2になるように、さらに下記処方5
の塗布液をゼラチン量が0.6g/m2になるよう同時
重層塗布した。また反対側の下塗層上には下記処方6の
バッキング層をゼラチン量が0.6g/m2になるよう
に、その上に下記処方7の疎水性ポリマー層を、さらに
その上に下記処方8のバッキング保護層をゼラチン量が
0.4g/m2になるように乳剤層側と同時重層塗布す
ることで7種類の感光材料を作製する。
【0097】 処方1(ゼラチン下塗層組成) ゼラチン 0.5g/m2 染料AD−1の固体分散微粒子(平均粒径0.1μm) 25mg/m2 ポリスチレンスルホン酸ナトリウム 10mg/m2 S−1(ソジウム−イソ−アミル−n−デシルスルホ サクシネート) 0.4mg/m2 処方2(ハロゲン化銀乳剤層1組成) ハロゲン化銀乳剤A 銀量1.5g/m2になるように 染料AD−8の固体分散微粒子(平均粒径0.1μm) 20mg/m2 シクロデキストリン(親水性ポリマー) 0.5g/m2 増感色素d−1 5mg/m2 増感色素d−2 5mg/m2 ヒドラジン誘導体H−7 20mg/m2 レドックス化合物:RE−1 20mg/m2 化合物e 100mg/m2 ラテックスポリマーf 0.5g/m2 硬膜剤g 5mg/m2 S−1 0.7mg/m2 2−メルカプト−6−ヒドロキシプリン 5mg/m2 EDTA 30mg/m2 コロイダルシリカ(平均粒径0.05μm) 10mg/m2 処方3(中間層組成) ゼラチン 0.3g/m2 S−1 2mg/m2 処方4(ハロゲン化銀乳剤層2組成) ハロゲン化銀乳剤B 銀量1.4g/m2になるように 増感色素d−1 3mg/m2 増感色素d−2 3mg/m ヒドラジン誘導体H−20 20mg/m 造核促進剤:例示化合物Nb−12 40mg/m2 レドックス化合物:RE−2 20mg/m2 2−メルカプト−6−ヒドロキシプリン 5mg/m2 EDTA 20mg/m2 ラテックスポリマーf 0.5g/m2 S−1 1.7mg/m2 処方5(乳剤保護層組成) ゼラチン 0.6g/m2 染料AD−5の固体分散体(平均粒径0.1μm) 40mg/m2 S−1 12mg/m2 マット剤:平均粒径3.5μmの単分散シリカ 25mg/m2 造核促進剤:例示化合物Na−3 40mg/m2 1,3−ビニルスルホニル−2−プロパノール 40mg/m2 界面活性剤h 1mg/m2 コロイダルシリカ(平均粒径0.05μm) 10mg/m2 硬膜剤:K−1 30mg/m2 処方6(バッキング層組成) ゼラチン 0.6g/m2 S−1 5mg/m2 ラテックスポリマーf 0.3g/m2 コロイダルシリカ(平均粒径0.05μm) 70mg/m2 ポリスチレンスルホン酸ナトリウム 20mg/m2 化合物i 100mg/m2 処方7(疎水性ポリマー層組成) ラテックス(メチルメタクリレート:アクリル酸=97:3)1.0g/m2 硬膜剤g 6mg/m2 処方8(バッキング保護層) ゼラチン 0.4g/m マット剤:平均粒径5μmの単分散ポリメチルメタクリレート50mg/m ソジウム−ジ−(2−エチルヘキシル)−スルホサクシネート10mg/m2 界面活性剤h 1mg/m2 染料k 20mg/m2 H−(OCH2CH268−OH 50mg/m2 硬膜剤:K−1 20mg/m
【0098】
【化1】
【0099】
【化2】
【0100】
【化3】
【0101】
【化4】
【0102】なお塗布乾燥後のバッキング側の表面比抵
抗値は23℃20%RHで6×1011で、乳剤側の表面の
膜面pHは5.5、膨潤度は175であった。
【0103】《評価》以下のようにして、下引層の濡れ
性、塗布膜の接着性について評価した。
【0104】《下引層の濡れ性》下引層の濡れ性は、以
下の基準に従って5段階評価した。
【0105】ワイヤーバーコート法で、塗布スピードは
80m/分で下引層を塗布し、肉眼にて、下記評価基準
に従って評価した。
【0106】(評価基準) 1.濡れ性が非常に悪く、下引層塗布の縦筋、横筋も非
常に目立ち、実用に耐えない。塗布スピードを下げて
も、筋解消の目処が立たなかったもの 2.濡れ性が悪く、下引層塗布の縦筋、横筋が目立ち、
実用に耐えない。塗布スピードを50m/分に下げて、
ようやく筋解消の目処を得たが、生産性を著しく損な
い、実用的でない 3.濡れ性がやや悪く、下引層塗布の縦筋、横筋も薄く
みえる。上層に乳剤層塗布しても解消されない。塗布ス
ピードを65m/分に下げて、筋解消の目処を得たが、
生産性を著しく損ない、実用的でない 4.濡れ性が良く、下引層塗布の縦筋、横筋もみえな
い。30日間の連続塗布が可能であった。塗布スピード
を100m/分まで上げて、下引層塗布の縦筋、横筋も
発生せず、30日間の連続塗布が可能であった 5.濡れ性が非常に良く、下引層塗布の縦筋、横筋も全
くみえない。100m/分で、30日間の連続塗布が可
能であった。塗布スピードを145m/分まで上げて、
同様に30日間の連続塗布が可能であった。
【0107】《塗布膜の接着性》上記で得られたハロゲ
ン化銀写真感光材料の乳剤側に、格子状に切り傷をカミ
ソリにて入れて、セロテープを圧着し、急激に引き剥
し、下塗層(プライマー層)の剥離面積を5段階で評価
した。
【0108】(接着性評価基準) 1.接着力は非常に弱く、完全に100%の面積が剥離
する。
【0109】2.50%以上100%未満の面積が剥離
する。
【0110】3.10%以上50%未満の面積が剥離す
る。
【0111】4.接着力は強く、5%以上10%未満の
面積が剥離する。
【0112】5.接着力は非常に強く、剥離面積は5%
未満で殆ど剥離しない。
【0113】(接着性)なお、 1〜3は、実用に耐えないレベル ; × 4 は、十分実用に耐えるレベル ; ○ 5 は、非常に優れたレベル ; ◎ で表した。
【0114】以上の結果を表1に示す。
【0115】
【表1】
【0116】表1から明らかなように、実験No.1〜
1〜1〜4(本発明)と、実験No.1〜5〜1〜7
(比較)との比較から、濡れ性、接着性の好ましい範囲
を満足する水との接触角は、65゜以下39゜以上、好
ましくは、55゜以下39゜以上であることが理解され
る。
【0117】実施例2 コロナ処理を、表2に示すような低圧水銀ランプの紫外
線処理に変えた以外は、実施例1と同様にして、濡れ
性、接着性を評価した。
【0118】結果を表2に示す。
【0119】
【表2】
【0120】表2から明らかなように、実験No.2〜
1〜2〜4(本発明)と、実験No.2〜5〜2〜7
(比較)との比較から、表面処理する方法をコロナ処理
から低圧水銀ランプに変えても、濡れ性、接着性の好ま
しい範囲を満足する水との接触角は、65゜以下39゜
以上、好ましくは55゜以下39゜以上であることが理
解される。
【0121】以上の結果から、本発明のハロゲン化銀写
真感光材料の下引層の濡れ性、ハロゲン化銀写真感光材
料の接着性は、表面処理方法に関係なく、表面処理後の
水との接触角が特定の角度、すなわち65゜以下39゜
以上、好ましくは55゜以下39゜以上を満足すれば、
達成できることが理解できる。また、塗布スピードは、
80m/分以上、好ましくは、100m/分以上を併せ
て、達成できることが理解できる。
【0122】
【発明の効果】本発明により、優れた熱的、機械的、物
理的、化学的、光学的特性を有し、特に光学的特性(光
線透過率、ヘーズ等)、寸法安定性(吸湿膨張係数が小
さい)に優れた、膜付き良好な、生産性に優れたハロゲ
ン化銀写真感光材料を提供することができた。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03C 1/81 G03C 1/81 1/91 1/91 // B29K 25:00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に、少なくとも1層のハロゲン
    化銀乳剤層を有する写真感光材料において、該支持体が
    シンジオタクティックポリスチレン系支持体であり、か
    つ下引き層付与前に施した表面処理後の水との接触角
    が、39〜65゜であることを特徴とするハロゲン化銀
    写真感光材料。
  2. 【請求項2】 前記支持体の表面処理後の水との接触角
    が、39〜55゜であることを特徴とする請求項1に記
    載のハロゲン化銀写真感光材料。
  3. 【請求項3】 前記支持体の表面処理後の下引層塗布速
    度が、80m/分以上であることを特徴とする請求項1
    または2に記載のハロゲン化銀写真感光材料。
  4. 【請求項4】 前記支持体の表面処理後の下引層塗布速
    度が、100m/分以上であることを特徴とする請求項
    1または2に記載のハロゲン化銀写真感光材料。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか一項に記載のハ
    ロゲン化銀写真感光材料の製造方法。
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